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過去ログ626 2020/4/11 10:09

☆関西人
歴代最高DF、GK
日本人歴代最高DFを考える。
CB2名、SB2名の合計4名を前提にします。

まず、CBから。
候補者は以下の通り。

・井原正巳
・松田直樹
・中澤佑二
・闘莉王
・吉田麻也
・森重真人
・富安健洋

この中でも中澤佑二と闘莉王は、Jリーグ年間MVPを獲っている稀有なCBだ。
そのての表彰でいえば、アジア年間MVPを獲ってる井原正巳も凄い。
あとは、プレミアリーグで150試合以上に出場している吉田麻也。
実質は、この4人の争いだと思う。

私はよくYouTubeの那須チャンネルを見るが、ここで色々な選手が歴代CBランキングを決めてるのを見ると、中澤を1位にしてる人が多いね。
那須自身も中澤だけでなく闘莉王や松田とも一緒にプレーしてきた選手だけど、1位に挙げてたのは中澤だった。
同じDFの立場から見ても、中澤だけは別格のようだ。

じゃ、中澤は当確として、その相棒は誰になる?
闘莉王か、吉田麻也かの二択だと思う。
なんのかんの言いながら、やっぱり吉田かなぁ。
プレミアリーグでここまで通用したCBは彼が初だし、A代表ではベスト16、五輪代表ではオーバーエイジでベスト4、文句のつけようがない。
これからはセリエA、楽しみだね。

じゃ、次はSB。
当然、右と左に分けます。

【右】
・内田篤人
・酒井宏樹

【左】
・三都主
・長友佑都

ちょっと数少ないけど、この4人を挙げさせてもらう。
左は、もう長友で決まりなんだよね。
高徳でも駒野でも相馬でも都並でも、歯が立たないだろう。
なんせ、元インテルのレギュラーだから。
唯一対抗できそうなのは、Jリーグ年間MVPの三都主ぐらいだと思うけど、三都主はSBってよりSHだからなぁ。

対して右は、内田と宏樹の一騎討ちである。
宏樹の成長で、どちらが上かは分からなくなってきたね。
だけど、やはり欧州CLの実績で内田なんですよ。
ブンデスの年間ベストイレブンにも入ってたし。

割とDFはあっさり決まったので、続けてGKも行っちゃいましょう。
候補者は以下の通り。

・川口能活
・楢崎正剛
・川島永嗣

この3人以外、思い浮かぶ?
反射神経の川口。
安定感の楢崎。
国際派の川島。
一番インパクトあるのは川口で、「マイアミの奇跡」ね。
一度ノッてしまえば、彼は手がつけられない。
だけど、身長178cmというGKとしては致命的なサイズ。
ということで、川口は落とさざるを得ないかなぁ。

じゃ、楢崎と川島の一騎討ちとして、インパクトあるのは川島である。
なんせ、あの顔芸。
対して、楢崎は地味な印象すらある。
でも、楢崎の地味さは彼の優秀さの証でもあって、他のGKなら横っ飛びしてセーブするところを、ポジショニングに長けた楢崎は横っ飛びせずセーブするワケよ。

というワケで、私は安定感ある楢崎をチョイスします。
Jリーグ年間MVPを獲った、唯一のGKだしね。

さて、最後にベストイレブンをまとめてみましょう。

・・久保竜・岡崎
・香川・・・・中田
・・遠藤・長谷部
長友-吉田・中澤-内田
・・・・楢崎

あぁ、なんか久保竜彦が浮いている(笑)。
2020/4/11(土)10:09

☆関西人
歴代最高MF
日本人歴代最高MFを考える。
攻撃的MF2名、守備的MF2名の中盤4名という構成を前提にします。

攻撃的MF候補者は、以下の通り。

・中田英寿
・中村俊輔
・小野伸二
・香川真司
・本田圭佑

どうよ?
この豪華な5人。

個人的には、やはり中田英寿が頭ひとつ抜けてると思う。
フィジカルの強さ、戦術眼、メンタルのタフさ。
彼を基準にするとして、俊輔はフリーキックのうまさでいうと中田より上だね。
というか、フリーキックでは彼が日本人No1だと思う。
ただ、フリーキックだけに限定せず、クローズドスキル全般でならばNo1は小野伸二だとする人も多い。
俊輔と小野、どちらが上かは私にも分からん。
マラドーナとクライフ、どちらが上かと聞くようなもんである。
とはいえ、天賦の才能って意味では小野が僅かに上じゃないかと思う。
右足でも左足でも精度あるパスを出せるのが凄いし、確かトルシエがふたりを同時期に使い分けてたんだけど、その時の輝きは小野の方が少し上だったかと記憶する。
あ、それは小野が怪我する前の話ね。
小野が怪我して以降は俊輔が盛り返し、このふたりの力量は最終的に互角ですよ。

そうは言っても、この天才ふたりをもってしても中田英寿の領域には及んでないんじゃないかと私は考えています。
中田英寿の技術は、オープンスキル。
俊輔や小野の技術は、クローズドスキル。
どっちのスキルも大事なんだけど、どちらかというとサッカーってオープンスキル重視の競技じゃないかと思ってるから。
もしプレスが緩い環境なら、むしろ中田より俊輔や小野の方が評価は上なんだけどさ。

で、香川や本田はどうかというと、彼らは明らかにオープンスキルの人たちさ。
激しいプレスの中でプレーすることが前提の選手たちであり、本田はその肉弾に負けないパワーを備えた選手だし、香川の場合はプレスの包囲からスルッと抜けることに長けた選手である。
上記メンバーの中で、ドリブルが一番うまいのは香川じゃない?
彼は、一瞬のドリブルで密集を抜けることができる。
これは中田にも俊輔にも小野にも本田にも真似のできない芸当で(いや、怪我する前の小野ならひょっとしたら…)、香川のスキルって実は凄いと思う。

あと、守備だね。
上記メンバーの中で守備がうまいのは、まず中田だと思う。
彼は敵に体を当てて、ボール奪取まで完遂していた。
あとは、香川である。
あまり彼には守備がうまいイメージはないかもしれないけど、クロップが「シンジはゲーゲンプレスのキーマン」と言ってるからね。
地味にコースを切ったり、やることはやってるんですよ。

で、私がこのメンバーの中からチョイスするなら、中田英寿と香川真司ということになるワケね。

続けて、守備的MFにいくよ。
候補者は、以下の通り。

・山口素弘
・名波浩
・稲本潤一
・福西崇史
・遠藤保仁
・長谷部誠
・阿部勇樹
・今野泰幸
・中村憲剛
・小笠原満男
・山口蛍
・柴崎岳

憲剛とか小笠原を入れちゃってるから、攻撃的MFとの境界線が曖昧になったかな?
ボランチは、プリメイロとセグンダに分けるべきか。

【プリメイロ】
・山口素弘
・福西崇史
・稲本潤一
・長谷部誠
・阿部勇樹
・今野泰幸
・山口蛍

【セグンダ】
・名波浩
・遠藤保仁
・中村憲剛
・小笠原満男
・柴崎岳

プリメイロは、なかなか層が厚いね。
しかし、この中で筆頭格を選ぶのに私はあまり迷いがない。
ズバリ、長谷部誠である。
だって彼は、ブンデスでの評価が尋常じゃないでしょ?
プリメイロとは実質「フォアリベロ」であり、ならばフランクフルトで絶賛されたリベロ、長谷部はチョイスせざるを得ない対象だね。

そしてセグンダは、これも長谷部の相棒としてヤットをチョイスせざるを得ない。
ヤットの凄さについては、今から語るまでもないでしょ。
J1通算出場試合数歴代1位、A代表通算出場試合数歴代1位、くぐってきた修羅場の数が圧倒的に違いますよ。

ヤット+長谷部コンビは、まさにチームの頭脳だったと思う。
ヤットは、上空のビジョンから試合全体を掴めるという見聞色の覇気みたいなのがある選手で、おそらく空間把握能力の異常発達者なんだろうね。
大脳としては、右脳の人である。
一方、長谷部はそっち系ではなく、理論で試合全体を掴むタイプ。
大脳としては、左脳の人である。
ふたりは右脳+左脳であり、チームの頭脳としては極めてバランスがとれていたと思う。
こんなバランスとれた組み合わせ、今後しばらく出てこないんじゃないかな。

まとめると、歴代最高MFは

・中田英寿
・香川真司
・遠藤保仁
・長谷部誠

このカルテットこそが、真・黄金の中盤なんですよ。
2020/4/11(土)8:28

☆関西人
歴代最高FW
コロナウイルスのせいでサッカーが止まっている間、こういう時だからこそ立ち止まって過去を振り返り、昔話をしていこうかと考えている。
日本人歴代最高◯◯、歴代で最も優れた選手をポジション別で考えていこうという企画だ。

手始めは、まずFWから。

FWでは、こういう企画で必ず出てくるのが釜本さんなんだよね。
でもゴメン、釜本さんは外すね。
申し訳ないが、古すぎる。
彼の全盛期は、私が生まれる前のことで正直よく知らんし。
それこそ、プロ野球史上最高の投手は?の問いに沢村栄治と答えるようなもんで、あまりにもレジェンドすぎるとシラケるのよ。
せめて、Jリーグができてからの選手にしたいと思う。

ならば、史上最高FW候補者は以下の通りだ。

・三浦知良
・中山雅史
・高原直泰
・久保竜彦
・大久保嘉人
・岡崎慎司
・大迫勇也
・南野拓実

どうよ?
この豪華な8人。
一応、この中からH番とJ番の2名をチョイスするね。

まずデータから入ると、大久保嘉人が凄い。
Jリーグの通算得点を日本人ランキングで見ると

@大久保嘉人
A佐藤寿人
B中山雅史
C前田遼一
D興梠慎三
E三浦知良
F柳沢敦
G小林悠
H遠藤保仁
I藤田俊哉
である。

まだ現役バリバリの選手がいるので、そのうち小林悠は間違いなく柳沢敦を抜くし(あと2点で追いつく)、きっと興梠も中山雅史と前田遼一を抜いて歴代3位に躍り出ると思う(あと9点)。
そんな中でも、大久保嘉人の185点はダントツ。
これは当分抜かれそうにない。

一方、代表通算得点で見ると

@釜本邦茂
A三浦知良
B岡崎慎司
C原博実
C本田圭佑
E香川真司
F高木琢也
G木村和司
H中村俊輔
I高原直泰

ここでは、岡崎慎司の頑張りが目立つ。
彼はJリーグで42点、ブンデスで32点、プレミアで14点、スペイン2部で8点、代表で50点。
欧州CLやELでも得点してるし、彼はどの環境へ行っても点を取るんだよな。
努力の人である。

よって、私の中では大久保嘉人vs岡崎慎司という争いなのよ。
イメージ的に大久保嘉人=カズの後継者で、岡崎慎司=ゴンの後継者である。
どちらが上かは、ちょっと決められないね。
だけど、ここは日本人FWがレギュラーでプレミアリーグを制覇したというインパクトを評価し、岡崎に軍配を上げよう。

じゃ、次は岡崎の相棒をチョイスね。
ここはサイズのあるタイプをチョイスしておきたい。
となると、大迫?
うん、確かに大迫はポストプレーヤーとして歴代最高なんだけど、意外と点を取ってないんだよ。
最強FWをチョイスする中で、点を取ってないのはちょっと…。

で、ここで候補者として挙げたいのは高原と久保なんだ。
このふたりは凄かった。
特に久保なんて、絶頂期は完全にワールドクラスだったと思う。
スピードと跳躍力があり、左利きで、足元の技術もある。
安定感では圧倒的に高原の方に分があったが、久保はむしろ不安定さがひとつの持ち味で、たとえ89分寝てても1分で試合を決めちゃうようなタイプだった。
GKやCB目線では、一番怖いタイプじゃないかな?
記録に残るより、記憶に残るタイプ。
日本人で比べられるFWはおらず、しいて言うとエムボマあたりと比べるべき素材だったと思う。
悔やむべきは、腰痛持ちだったことだね。
肉体が爆発的な身体能力についていかなかったんだろう。
それほどのバケモノだったということだ。
よって、私は最強FWとして久保竜彦をチョイスする。

結論、最強2TOPは久保竜彦+岡崎慎司の組み合わせということで。
岡崎が頑張って献身的に走りまくる一方、久保が対照的にゴール前でダラダラとしている。
真面目と不真面目。
努力家と天才。
右利きと左利き。
低空ダイビングヘッドと超高い打点の豪快ヘッド。
…うむ、なかなか良いコンビじゃない?
2020/4/11(土)1:27

☆関西人
転換期
今、特に思い出してみるべきは反町ジャパンだと思う。
なぜなら、今回新たに技術委員長に就任したのは反町さんなんだから。

北京五輪世代は、今思うとメンバーに恵まれていた。
本田がいて、長友がいて、岡崎がいて、吉田がいて、内田がいて、香川がいて、森重がいて、というように後のA代表で核になる選手が勢揃いだったんだから。
最終選考から漏れたが、家長や青山や柏木や乾もいた。

もともとこの世代は、「家長世代」と呼ばれていたと思う。
それほどに、十代の頃の家長はバケモノだったんだね。
家長はゴリゴリのドリブラーで、どちらかというと球離れの悪い選手。
本田も、それに近かったかな。
同じドリブラーでも香川は球離れの良い方で、この世代はふたつの軸があったと思う。
思えば香川は飛び級で、本来はロンドン世代。
世代のテイストには少しギャップがあったと思う。
彼のテイストからすると、ホントはロンドン五輪で清武と一緒に出た方が活躍できたかも。
柏木ら調子ノリ世代も、あの軽快なテイストは北京に少し合わなかったと思う。

で、天才・家長のテイストは真っ向勝負で、たとえ敵に囲まれてもドリブルで突破しちゃうような感じだったワケよ。
それはそれでイイんだけど、確か何かの大会でボロボロにされちゃったんだよな。
オランダとの試合だったと思う。
それこそ大人の子供の試合みたいにチンチンにされて、反町さんも「これは方針転換せねば」と考えたかもしれない。
で、反町さんは最終的に、トップ下だった家長を外したワケよ。
本番のトップ下は本田でも香川でもなく、谷口博之という選手が使われた。

谷口?誰それ?
と思うかもしれない。
彼の本職はボランチだったと思うが、身体能力が高くてCBでもFWでも何でもできるタイプ。
福西系かな。
正直、彼がトップ下をやるのは意外だった。
おそらく反町さんが谷口を抜擢したのは、そのフィジカルの強さと守備力だろう。
家長は攻撃一点豪華主義の選手だったので、その攻撃力を封じられれば、ただの地蔵である。
しかし谷口なら攻撃力を封じられたところで、守備での貢献ができる。
ロジックとして分からなくもない。
ただ、結局はその策に溺れた感じか。
それは、三戦全敗という結果で明らかだった。

今思うと、この反町ジャパンが大きな転換機だったんだよな。
これ以降、重量感のあるサッカーを日本はあまりしなくなったから。
軽快に動き回る、ワンツー型のサッカーが主流となっていった。
中田英寿が引退し、俊輔もトップ下から右アウトサイドにポジションを移した時代背景である。
ひょっとしたら、反町さんはもう少し五輪代表を軽くすべきだったのかもしれない。
世代の中の年少組だった調子ノリ世代を、もう少し重用するとか。
反町さんのサッカーは劇画タッチだったんだけど、一方で柏木ら調子ノリ世代による漫画タッチのサッカーはU20ワールドカップで結構通用してたんだよね。
香川という才能もいたことだし、彼をもう少し軸にしても良かったのではないか。
北京五輪の香川って、完全に脇役だったと思う。
ちょっと、もったいなかった。

しかしそのへんは、反町さん自身が一番分かってると思う。
北京五輪の反省をベースにして、彼は今後の代表をプロデュースするのではないか。
日本人が最も活きるサッカーとは何か、反町さんはそれを真剣に考えた指導者のひとりだと思うよ。
2020/4/10(金)13:11

☆関西人
ダイナモ
日本代表の名作、クラシックをいくつか見てると、気がつくことがひとつある。
それは、前線のダイナモの存在である。

その元祖というべきは中山雅史で、初のワールドカップ出場でも「ディフェンシブFW」みたいな呼ばれ方をしていた。
当時のFWの中では嗅覚、決定力だとカズが頭ひとつ抜けてたし、ポストプレー、空中戦では呂比須が頭ひとつ抜けていたと思う。
だけど岡田監督がFWの軸に選んだのはそのふたりでなく、中山+城だった。
ふたりの運動量、前線での守備力を優先したんだね。

この前線にダイナモを置く志向はその後も続いて、たとえばモリシがそうだし、あと鈴木隆行はトルシエにもジーコにもFWの軸として重用された。
オシムの時には、巻誠一郎だ。
鈴木にせよ巻にせよ、お世辞にもうまいとは言えないんだけど、ファーストディフェンダーを担う役割として大事だったと思う。

その後は、岡崎慎司だ。
彼もディフェンシブFWの類いだったと思う。
ザックもアギーレも彼を重用してたよね。
うまさで言えば彼よりうまいFWはいるんだけど、国際舞台でやる以上、戦術的にこのてのダイナモは必須なんだ。

今の日本代表で、このての前線ダイナモとなると南野じゃないだろうか。
岡崎らと比べるとテクニカルなイメージがあるから系譜は違うと思われがちだが、でも南野はモリシの後輩。
彼もダイナモなんですよ。
意外と、堂安もそうだよね。

現在、日本人FWの中で序列1位の扱いは大迫勇也だと思うんだが、しかし彼が五輪の時に落選したことはよく知られている。
彼の代わりにロンドン五輪FWの軸に据えられたのは、永井謙佑だった。
永井もまたダイナモであり、ファーストディフェンダータイプである。
50m5秒台という俊足が彼の持ち味だが、一方で何度も何度もスプリントできる無尽蔵のスタミナもまた彼の武器なんだ。

永井の系譜でいうと、今後の期待は前田大然だね。
彼の足の速さは、永井とほぼ互角。
無尽蔵のスタミナも、ほぼ互角だろう。
大然は、ポルトガルのマルティモで今年6月末までのレンタル契約なんだが、どうなるんだろうね。
所有権は、いまだ松本山雅なんだろうか?
山雅は現在J2なので、できればマルティモでレンタル延長してもらいたいんだが…。

あと、忘れちゃいけない原口元気。
現役バリバリの本格派ダイナモである。
かつてのモリシがそうだったんだが、ドリブラーがダイナモに脱皮するパターンは結構あるんだよね。
こうしてオンザボールの選手がオフザボールに開眼するのはよく分からない話だけど、よく考えたら南野や堂安もその系譜か。

・・・・前田
原口・・南野・・堂安

こういう感じで前線にダイナモを並べ、ハイプレスを徹底するのも一興である。
これはイマドキの形に見えて、案外そのスピリットは20年前の中山雅史と大して変わらないんですよ。
その当時にハイプレスなんて言葉はなかったけど、我々にとっては普遍性のあるサッカーだよね。
2020/4/10(金)11:17

☆関西人
旧作
新作が出ない以上は、旧作、名作を楽しむに限る。
日本サッカーの名作といえば、皆さんならどのチームを挙げるだろうか。
日本映画の名作ベストテンとかでは「七人の侍」か「東京物語」になるのが鉄板だが、日本サッカーの場合なら黄金世代のトルシエジャパン、もしくはN-BOXのジュビロじゃないだろうか。

トルシエジャパンの場合、私は日韓大会のチームより、アジアカップの優勝チームを挙げておきたいのね。

・・高原・・西澤
俊輔・・森島・・明神
・・名波・・稲本
・服部・森岡・松田
・・・・川口

不動のエース、中田英寿のいないパターンである。
でも山本昌邦が「備忘録」で明かしているが、トルシエはマジで本大会も中田を外す構想を持っていたという。
周りが必死に制止して、何とか考え直させたらしいけど。

正直私も、モリシのトップ下はとても良かったと思う。
当時のトップ下像は中田であり俊輔であり、スルーパスの名手が置かれるものだった。
世界的にもジダンとかルイコスタとか、そっち系だったし。
対してモリシはそっち系でなく、ダイナモ系というか、シャドーストライカー系というか、当時としては傍流だったかもしれない。

だけど、やがて時代は変わっていくんだよな。
むしろ、モリシ系が主流となっていった。
今だって、トップ下は南野だろ?
その前は香川だろ?
どっちもセレッソ出身で、モリシの後輩である。
前述の中田もローマではトッティの控えに甘んじたワケで、そのトッティもジダンやルイコスタとは全く別種のトップ下だった。
ややモリシのタイプ。
やがて中田はパルマに移籍するんだけど、そこで与えられたポジションはトップ下でなく、右ウィング。
後の本田みたいなポジションだったね。

思えば、あの時代はサッカーの変換期だったのかもしれない。
ピルロがトップ下でなくレジスタとして覚醒した時代でもあり、だんだんと司令塔は後ろのポジションにいき、またウィングを復権させるなど、サイドがカギを握るようになっていった。
そうした要素を多く含んだのがアジアカップのトルシエジャパンであり、まさに名作である。

あとは、N-BOXジュビロ。

・・中山・・高原
・・奥・・・藤田
・・・・名波
・・服部・・福西
・大岩・田中・鈴木
・・・ヴァンズワム

トルシエジャパンとの共通性は、サイドのスペシャリストを置かない点。
攻撃重視の為にそうしたと思われがちだけど、メンバーに言わせると、むしろ逆らしい。
これは守備、プレスをハメる為に作られたシステムだという。
そこはトルシエジャパンも共通しており、明神やモリシなどをやや前に置くことで、今でいうハイプレスを狙ったんだと思う。
うむ、まさに名作だ。

名作というのは時代を経ても決して古さを感じさせず、普遍的な良さがあるんだよ。
それがハイプレスだったり、ラインコントロールだったり、レジスタによるゲームコントロールだったり、そういうのがトルシエジャパンにもN-BOXにもキチンとあるんですよ。
そして、そういう名作の延長線上に今の森保ジャパンはあるのかどうか、私たちは考えていかなければならないね。
2020/4/9(木)12:10

☆関西人
日本のムラ
日本はリベラルな国なんだけど、我々国民が極めてリベラルな生活を送ってるかというと、どうだろうね。
確かに戦前の日本みたく、お上に人権を抑圧された生活を強いられてるワケじゃない。
だけど、我々が全く抑圧のない生活をしてるのかというと、そんなことは断じてない。
国家の抑圧はなくとも、カイシャでの抑圧はしっかりあるんだから。

たとえば、国家が緊急事態宣言を出しても法的強制力がないし、従わない人も一定数いる。
だけど、そういう人でもカイシャで「◯◯を禁止する」と号令を出されれば素直に従うもんさ。
意識は【国<カイシャ】ということ。
案外、カイシャは必ずしもリベラルじゃなく、ご恩と奉公というか、戦前日本どころか武士の時代の封建制度すら残ってたりして。
各々カイシャにはカイシャのルールがあり、そのルールから逸脱すれば容赦なく懲戒、減俸である。
多くの人が、安倍さんよりカイシャの上司の方がよっぽど恐い。

実は江戸時代、当時の日本の総人口のうち武士のシェアは1割未満に過ぎず、8割以上は農民だったという。
武士は主君に対して忠義を尽くす公務員だったとして、じゃ日本人の大多数である農民とは、誰に対して忠義を尽くす存在だったのか?
思うに、忠義を尽くす類いの存在ではなかったんじゃないかな。
ただ、ムラという閉鎖的な共同体に所属し、その中で村八分にならないことが最優先だったと思う。
村の掟を守ること、「出る杭」にならないことが大事。
そういう文化が江戸時代で300年近くも続き、自然と日本人のキャラクターが形成されていったんだと思う。

現代のカイシャでも、案外そういうもんじゃない?
会社員とは、サムライというより農民だよ。
カイシャというムラの中で、村八分にならないことが優先事項。
だからみんなムラの掟を守るし、掟を破ってムチャなことをしない限りは、それなりに飯は食っていける。
ムラは「出る杭は打たれる」が原則ゆえ、自分を周りと同化させることが農民の本質となっていった。

よく外国人は、日本人の規律を守る国民性を誉めてくれる。
だけどその本質は、古くからムラ社会で培われた村八分への恐れかもしれない。
これは、昔からサッカーでもよく指摘されてる話だ。
日本にはストライカーがいない、と。
そりゃ、そうだよね。
ストライカーなんて、まさに「出る杭」なんだから。
農民からは、確かにスーパースターが出にくいかも…。

だけど、私は日本の農民って馬鹿にしちゃいかんと思うのよ。
たとえば、コメ作り。
本来、稲は熱帯の植物だから寒冷地でのコメ作りは難しいはずなんだけど、なぜか日本では東北や北陸が名産地である。
また、そういう寒冷地のササニシキやコシヒカリが、なんと美味いことか。
白米としては、世界一かもしれん。
これは、昔の日本の農民たちが苦労して寒冷地に適した品種改良してくれたことの賜物である。
仮に日本サッカーの本質が農業だとして(欧州では狩猟かな?)、その本質を侮ってはならんと私は思うんだ。
だって、日本の農民は常に農作物の品種改良を試み、その品質を確実に上げていくんだから。
Jリーグでも、代表でも、やはり品種改良は着実に進んでると思う。
2020/4/8(水)14:15

☆関西人
緊急事態宣言
今日から緊急事態宣言発令である。
海外からは、この強制力の弱い措置に「意味あるのか?」とか批判的な声があるようだが、アイツら、日本の法律ではこれが限界だということを分かってないんだろう。
こういう事態になって、改めて思う。
日本って、普通の国じゃないんだな…。

その普通じゃない根本にあるのは、やはり日本国憲法の存在だと思う。
この憲法があるから日本は軍隊を持てず、軍隊がないから戒厳令も出せず、国家権力の強制力が他国に比べて弱い。
支配者側としては、頭の痛いところである。
だけど被支配者側としては、こういう緩い権力構造をむしろ喜ぶべきじゃないだろうか。
パワハラ的な抑圧をされにくい構造なんだから。

また何で、日本はこんなにも国家権力が緩い設定の憲法を定めたのか?
それはこの憲法の草案を作ったのが米国であり、米国は日本の軍部が力を復活させて自国の脅威にならないよう、牙を抜く目的で敢えて超リベラルな憲法草案を作ったと言われている。
また日本の側も、戦前の度を越した軍の独裁を大いに反省し、それを受け入れた。
これを「アメリカは日本に欠陥のある憲法を押し付けた!」と怒ってる人もいるんだけど、ホントにダメだと思うなら憲法改正を我々自身の手で出来なくもないんだよ。
これまでそれをしなかったというのは、みんなが「このままでイイ」と認めたってことじゃないか?
いや、ホントはそこまで深く考えてたワケじゃないけどね。
だけど結果的に、日本はリベラルの道を歩いてきた。

確かに日本は、かなりアメージングな国家構造さ。
まずこの国は王朝国家で、国家元首は天皇陛下である。
ところが、この国家元首に為政権はない。
おまけに軍隊も持たず、思いっきり丸腰だ。
こんな露骨に牙を抜かれた独立国家は、世界中でも日本だけなんじゃないだろうか。
もし米軍基地が日本になければ、ウチはロシアか中国のどちらかに侵略されてたと思うよ。

・権威⇒天皇(為政権なし)
・権力⇒大臣(立場は天皇の臣下)
・軍事力⇒自衛隊(交戦権なし)

日本国憲法は、絶妙なバランスでこの3つのパワーにリミットをかけている。
こういう家庭をイメージしてみて。
お父さん(政界)の稼ぎが悪く、逆にお母さん(財界)の稼ぎの方がよくて、我々子供たち(国民)がお父さんのことを小馬鹿にしてるようなイマドキの家庭。
思えば、お父さんに殴られたことなんて一度もないよなぁ。
祖父(天皇)は昔、地元では恐れられた人だったらしいんだけど、今の祖父はお父さんにもお母さんにも何も言わない好々爺である。

普通、こういう家庭は崩壊しちゃいそうだよね。
だけど、案外崩壊はしていない。
なんのかんの言いながら、GDP世界3位。
ノーベル賞受賞はアジア最多。
FIFAランキングはアジア最高の28位。
こういう父権(政界)の弱い家庭で育ったところで、「親はなくとも子は育つ」、我々子供たち(国民)はグレなかったということかも。
ヨソの家庭から見れば馬鹿にされちゃうのかもしれないけど、ウチにはウチのバランスがある、ということなのかもしれない。

この父権の弱い日本における「お父さん」をイメージした時、やはり真っ先に思い浮かんだのは森保さんのことさ。
日本代表は、まさにTHE日本である。
日本代表も今後、東京五輪を控えて緊急事態宣言を出さなきゃならない状況だと思うんだけど、ウチのお父さん、宣言出しても迫力ないもんなぁ…。
でも、親がなくとも子は育つ。
選手は、割と頑張ると思う。
2020/4/8(水)11:15

☆関西人
不成立
DAZNが、ちゃんと放映権料を支払うかどうかは気になるところである。
普通に考えて、試合を放送しないのに放映権料を支払うのは、おかしな話だから。
こういうケースが契約書にどう明記されてるのかは不明にせよ、ひとつだけハッキリしてるのは、Jリーグは全試合のうちの75%を消化しないと「不成立」になる、ということである。
75%未満でノーカウントだ。
DAZNは、ノーカウントに対して放映権料を支払う義務があるのか?
よく分からない…。

もし、全体の75%消化を最低ラインの目標にするとなると、目安として第26節ぐらいまではやらなきゃならんのよ。
私は以前、中立地で総当たり一回戦のリーグ戦をやるしか日程的に無理では?と書いたが、それでは全17節になるので、リーグ不成立となる。
じゃ、選択肢としては消えたか…。
リーグ不成立なら、せめてルヴァンと天皇杯の方を完全成立させ、今年はそっちの結果をリーグ以上に重要視するとかもありかもしれん。
ルヴァンの位置付けは「Jリーグカップ」であり、大統領が倒れた時の副大統領みたいなもんである。

そんなのダメだ、意地でもリーグを成立させなきゃ、というのなら、リーグは12月で終わらずにその後も継続してやるしかない。
コンサドーレやベガルタなど雪国のチーム、すまん。
背に腹は代えられない。
1月も試合続行だ。
だからサポーターたちは極寒のスタジアムに行き、それこそコロナ感染並みの健康被害に遭ったりするかもしれんが、せめて第26節を終えるまでは我慢して下さい、ということになるのかな…。

でも、あんまり無理しないでほしいね。
2020年は潔く諦め、2021年を大事にするのもひとつの考え方だよ。
今年に無理して、2021年夏の五輪にダメージを残すのは本末転倒である。
おカネのことは、もうしようがない。
どうあがいても、今年は赤字だ。
選手の年俸支払い全額は、ぶっちゃけ無理かもしれん。
みんなで痛みをシェアするしかない。
こんな時に、例年通り、予定通りのおカネを得ようってのが間違いである。
放映権料も支払われなければ最悪だが、でもDAZNを責めるワケにもいかんよ。
誰も悪くない。
悪い奴がいるとすれば、こんなウイルスを撒いた奴さ。
2020/4/7(火)0:54

☆関西人
一揆
日本人はお行儀がよく、おとなしい民族だと思う。
じゃ、暴動を起こさないのかといえば、案外そうでもない。
たとえば、江戸時代の農民による一揆だよ。

一揆は、不思議なクーデターだよね。
フランス革命のような市民革命とは明らかに違う。
政権を倒し、政権を奪取しようというところまでの意図を感じないから。
そもそも農民は武器も貧弱で、武装した政権側の前ではひとたまりもなかっただろう。
仮に政権を倒したところで、農民たちに何かをできるワケでもない。
これは最初から負けることを分かっていて、それでも一揆を起こすことそのものに意味があったのかと。

政権としては一揆の鎮圧までは簡単としても、その後の処理に困っただろう。
村民全員の一揆だとすれば、一揆に加わった者全員を処刑すれば、村が全滅である。
困ったもんだわ。
これ、クーデターというよりは本質がストライキだね。

一方、村の内情はどうだっただろう。
「俺、嫁も子供もいるし、一揆に参加したくないんですけど…」という人も必ずいたはずだ。
でも、ムラ社会だからねぇ。
そんなこと言えば村八分にされるだろうし、なかなか言い出せなかっただろう。
本音を口にするのを控え、個を全体に埋没させる今の日本人にもある特性は、この時代に培われたのかもしれない。

辛い話である。
自分の思いを封じ、絶対に勝てない戦いに挑む。
まるで、太平洋戦争だ。
この「絶対に勝てない戦いに挑む」時の心境は、今の我々サッカーファンにも理解できるものがあると思う。
勝てないよな…と覚めた気持ちが内心にある一方、それを口にせず、「勝つぞ!」と自分を鼓舞する。
決して、勝つと信じてるワケじゃない。
でも、「勝つぞ!」と言う。
だって、そういうムラの空気だから。

今回のコロナに対する動きでは、この日本のムラ社会性がうまく機能してる部分はある。
マスクをしてなければ白い目で見られるとか、「年寄りが死ねば年金が助かるじゃん」とか言う奴がいれば袋叩きにするとか、日本のムラは一定の機能を果たしている。
逆に、ちょっと怖くもあるけどね。
ムラ社会は、ムラそのものに高い倫理があれば案外悪くないんだよ。
問題はムラそのものが間違った方向に行った時で、その時は破滅だわな…。

なんか最近思うんだけど、サッカー選手のファンへの「呼び掛け」がやたら増えてるよね。
影響力をもつ者としての自らの役割を自覚し、ここで言葉を発信するのは非常に立派な行為だと思うんだけど、みんな言ってることが大体同じなんだ。
サッカーよりも命が大事だ、って。
そりゃそうなんだけど、みんなどこまで本音なんだろう。
本音は、サッカーやりたいだろうよ。
そしてファンのみんなも、ホントはサッカーを観たいのが本音だろう。
でも、「キリがないからリーグを再開しようぜ」なんて言ってしまえば、確実に炎上である。
それこそ、村八分にあうよ。
2020/4/6(月)13:24

☆関西人
戒厳
早ければ、明日にも緊急事態宣言だそうだ。
と言っても、いわゆるロックダウンではなく、何かが大きく変わるワケではないと思う。
ひとつ今回の件で分かったのは、日本政府の執行能力はこのぐらいの宣言程度で限界だということ。
これは別に日本政府の能力云々ではなく、日本の法律の限界である。
太平洋戦争以前の日本は、確か戒厳令を出せたよね?
関東大震災や226事件の時に敕令が出されたと思う。
だけど新憲法下では戒厳令の規定が存在せず、東日本大震災の時も、オウム真理教のテロの時も戒厳令なしで何とか乗り切ったんだ。
なんとリベラルな国だろう。

私は、逆に日本って国は凄いな、と思ってね。
戒厳令もなしで、よくあのレベルを乗り切れたもんだわ。
だから、今回のコロナもイケるだろう。
割と日本国民はお行儀が良いので、外国のように軍が市民に銃口を向けなくてもコントロールは可能なんだよ。

しかし、戒厳の規定すらない日本の国のシステムに「なんか恥ずかしい」とコンプレックスを感じた人もいるかもしれない。
変な話である。
国家権力側が民の自由を奪う権限を持つことを民の側から望むなんて、あまり聞いたことがない。
欧米などには、国家権力を制限する為に市民が立ち上がって革命運動を起こした歴史もあるというのに、日本の感覚はちょっとズレてないか、とも感じる。

だけど、もし首都をマグニチュード8クラスの地震が襲ったらとか、北朝鮮のミサイルが列島を直撃したらとか、第三次世界大戦が勃発したらとか、これから先、色々な危機は想定できる。
それでも、日本は今のリベラルな体制で乗り切れるんだろうか。
それがあるから今の安倍政権は日本を「世界規格の国」にしようとしてるワケで、そのキモチは分からんでもない。
ホントにヤバい時は戒厳令を出し、治安維持の為に自衛隊の戦車が街に出る機能にしたいんだろう。

ただ、それは難しいかな。
特定秘密保護法の時ですら、どれほどモメたことか。
おそらく今回のコロナに対する市民の動向はひとつのガイドラインになるはずで、「あの騒ぎでも日本はパニックにならなかったじゃん」ということが日本のリベラル体制維持の根拠になると思う。
日本は、外国なら治安が乱れる事態でもそうはならない、という認識になるんじゃないかな。
私自身、そう思うし。

考えてみてくれ。
政府により交通機関をストップされ、また自宅を出た者が身柄拘束されるのが正しいと思う?
今、もしそれをするのなら、それをすることの目的を考えるべきだ。
その目的は人の動きを最小限にして感染拡大を食い止めることであり、あくまで交通機関ストップや警察力拡大はその一手段にすぎない。
「あまり出歩かないでくれ」と言われて市民がその通りに出歩かなければ、別に戒厳なんて必要ないんだ。
私は、戒厳などせずとも日本人はきちんと一丸になる、世界でも稀有な民族だと思うけどね。

思えばサッカー観戦における日本人サポーターの民度の高さも、世界から絶賛されてるじゃないか。
ちゃんとゴミを片付けて帰るワケよ。
これは、世界規準から見て普通のことではない。
日本人って案外、ちゃんとしてるのよ。
銃口を向けなければ市民をコントロールできないのが世界規準だとしても、日本の民度の前にはそんな世界規準なんぞ必要はない。

とか言って、「2020年いっぱい、Jリーグは実施しません」と村井さんが宣言したら、サポーターがいきなり暴動を起こしたりししてね(笑)。
…あ、そうそう。
Jリーグは全試合数の75%消化が成立しなければ、DAZNの放映権料が支払われない可能性もあるらしいね。
ピンチじゃん!
どうする?
放映権料を支払いたくないDAZNと支払ってほしいJリーグの間に攻防が生じ、リーグ成立の第26節あたりにDAZNが試合開催を妨害してきたら?
はい、その時こそJリーグ戒厳令発令ですよ。
2020/4/6(月)11:59

☆関西人
野性
優生学について少し書いておきたい。

野生動物の群れでは、群れのボスがその群れのメスを全部独占する例が結構あるらしい。
他のオスは、近くにいるメスにすら手出しをできない。
一夫多妻制。
なんかイヤな社会だな〜、と思うけど、理論上は実力でノシ上がったボスは強くて優秀なDNAを有してる可能性が高いワケで、群れを維持する為にその強いDNAを次代にたくさん残すべき、とする自然の摂理なんだと思う。
そしてボスとだけ性交するメスの本能は、条件の良い男になびく、ステイタスやブランドになびく人間の女子の本質にも近いものがあるよね。

これぞ自然の法則、むしろ人間もそうでなければならない、とする考え方が優生学だと思う。
劣ったオスはメスから見向きもされず、その劣ったDNAはいずれ消える。
劣ったメスもオスから見向きもされず、その劣ったDNAはいずれ消える。
劣った者を「キモッ!」と差別して除け者にさえしておけば、群れとしては劣ったDNAを継承せずに済む。
つまり、我々の奥底に眠る醜い差別意識は、実は野生の本能、種族維持の本能みたいなものである。

本能というやつは、なかなかよくできていると思う。
たとえば、男はボンキュッボンの峰不二子みたいな体形に勃起する、とかあるだろ?
あれは一体何に興奮してるかというと、クビレの曲線なんだよ。
たとえば、胸が大きいのは母乳をしっかり出せることの証であり、またウエストの細さは妊娠に適した若さの証であり、また張ったヒップは安産・多産に適した証である。
つまりオスの本能は、生殖に適した若い健康体のクビれたシルエットに発情するようプログラミングされてるんだ。
この本能に忠実な限りは、繁殖もスムーズにできよう。

そうはいっても、俺はガリガリで病弱そうなのにしか興奮しないよとか、あるいは幼女にしか興奮しないよとか、あるいは60歳以上にしか興奮しないよとか、まぁ個人の嗜好は色々あると思う(笑)。
もっと言うと、同性にしか興奮しない、もしくは性別どっちでもイケるんですけど、ってのも最近は多いね。
これらは、人間が野性を失いつつあることの証かと。

いまや人類は77億にまで増殖し、もはや地球上で無敵といって過言でもあるまい。
となると、優生学的に群れを強くする必然性も弱くなってきてるんだ。
少なくとも、ボスが群れのメスを独占する必然性はあるまい。
むしろ群れの維持には増殖の抑制が必要ですらあり、今の時代にジェンダーが曖昧になってきてるのは、ある意味で必然なのかな、と。

しかし、ここにきて人類は地球上で必ずしも無敵じゃないことを我々は思い知った。
ウイルスだ。
もし人類を滅亡に導く敵が地球上に存在するとすれば、それは間違いなくウイルスだろう。
殺人ウイルスの前で群れの危機を感じ、ここにきて人類の本能回帰があるかもしれん。

オスの本能として、忘れちゃならんのが私は不倫だと思う。
もともと一夫多妻が野性の本能だと思うし、メス一匹に縛られるのはオスの本質ではない。
なぜ、オスは敢えて伴侶と離れるのか?
これはプログラムとして、一定期間以上を共に過ごせば「近親」と認識し、勃起しなくなるんだよ。
これは近親相姦を避ける自然のプログラミングであり、なぜ近親相姦を避けるのかというと、近似の遺伝子の交配は多様性を損ない、免疫を弱めるからだ。
だから人間は近似してない種に勃起するワケで、たとえば日本人男子はハーフ美女なんかに弱いでしょ。
自分にはない、新たな免疫系を欲するんだね。

ウイルスの蔓延を前にすると、人類はこういう免疫を強化する本能を再稼働させると思う。
濃厚接触はイカンと理解しつつ、接触を禁止されると逆にオスというのは肉食化するんじゃないだろうか。
太平洋戦争で日本人は約300万人死んだとされてるが、その後の10年で約1000万人増えてるのよ。
一回減ると、その後にお釣りがくるほどのリバウンドがくる。

話をまとめると、もう一回、時代はマッチョな流れが確実にくると私は思うんだわ。
強いオスの時代さ。
狩猟というオスの本分に回帰し、その本能を満たすサッカーに爆発的なニーズがくると思う。
その前兆は、あるだろ?
全てのリーグが延期され、これだけ世界中がジラされてるんだから。
世界中の皆が勃起し、もはや先っちょが濡れた状態である。
ウイルスに恐怖し、群れの存亡の危機を感じ、こういう時こそ強いオス、強い戦士を求めるのが群れの本能じゃないだろうか。
そして、自ら強い戦士になろうとするのがオスの本能じゃないだろうか。
2020/4/5(日)20:32

☆関西人
パーフェクトヒューマン
中国にゲノム編集して生まれた赤ちゃんが現在何人かいるのは事実として、問題はそうしたことの目的である。
これは、エイズ感染した夫婦に対する措置のようで、赤ちゃんにウイルスが感染しないようにゲノム編集をしたというんだ。
一応、中国は中国なりの大義があったワケね。
ただし、わざわざゲノム編集しなくとも、感染させない方法はいくらでもあったらしいんだが…。

皆さんは、どう感じるだろうか。
もし、産まれる前の自分の子供に、ゲノム編集を施せばその子は一生健康に過ごせる、と言われればOKする夫婦の方が多いかも。
もっと飛躍すると、ゲノム編集を施せばIQは150以上、容姿端麗、運動神経抜群になると言われれば、ついつい「お願いします」と言っちゃうかも。
今でも幼児教育におカネをかけてるご家庭は多いワケで、それをさらにもう一歩詰めて、胎内の段階で子供をデザインするワケよ。
「倫理的にそれはイカン」とする方が私はマトモだと思うけど、まぁ整形を是とするか非とするか、みたいな議論だね。
将来的には、プチ整形するようなライトな感覚でゲノム編集をしちゃう時代がくるのかもしれない。

あぁ、そういえば昔見たSF映画にそういうのがあったな。
「ガタカ」というやつだ。
これ名作。
このSFは、ゲノム編集を施したパーフェクトヒューマンと、そうではない自然妊娠から生まれた不完全な人間が共存する近未来社会を描いていた。
不完全な人間である後者は、前者から差別されている社会。
そんな未来、ホントに来そうで怖いな…。

確かに、自然妊娠は障害者を産むこともあるし、先天的な病気にかかった子を産むこともある。
そういう芽を胎内で矯正することは、果たして是か非か。
正直、私は是だと思う。
でもそこを認めれば、どんどん倫理の壁は崩れていく。
親は誰しも子が優秀であることを望むから、たとえ非合法であってもDNAをデザインしちゃう親は必ず出てくるはず。

ゲノム編集を皆が普通に認めるようになったら、五輪やワールドカップはどうなると思う?
それは人間の能力を競う大会というよりは、ゲノムを編集するテクノロジー水準を競う大会になるよ。
それはもはや、スポーツじゃないだろう。
うん、やはり一線を引くべきだね。
一線を引いた中から出てくるのが、本当の才能である。
時にトンビが鷹を生むことはあるし、また逆に鷹がトンビを生むこともあるさ。
悲しいが、何らかの障害をもって生まれる人だっているさ。
でもそれを受け入れる社会だからこそ、パラリンピックがあるんだろ?
ゲノム編集で完璧な人間だけで構成された社会を作り、パラリンピックなんか無くしてしまうのが理想かい?

私は、それって違うと思うなぁ。
パーフェクトヒューマンだけで構成された人類なんぞ、逆にクソである。

2020/4/5(日)16:20

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