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過去ログ616 2020/2/1 9:57

☆関西人
本田ボタフォゴ移籍
本田、ボタフォゴに移籍が決定したそうだ。
良かったね〜。

ボタフォゴ的には、どうやらビジネス目的らしい。
もともとは獲得する意思はなかったらしいが、Twitterで本田待望のツイートがブラジル国内のトレンド1位になったとのことで、これを見て「ビジネスになる!」とボタフォゴは翻意したらしいのよ。
本田って、想像以上に国際的知名度あるんだな?

だけど、そこからが本田らしい展開である。
今さら本田なんて戦力になるのか?と懐疑論もある中、しっかりボタフォゴに入団条件を突きつけている。
記事によると、こうだ。

「本田はボタフォゴに対し、防弾ガラスが付いた装甲車のような車とパーソナルトレーナーの帯同、さらに月額固定の給与と自身の名前が入ったグッズの売上に基づいたボーナスの支払いを契約に含めることを求めた」

おいおい(笑)。
防弾ガラスが付いた車って、必要?
まぁ確かに、向こうは治安が悪いかもしれないけど…。

果たして、本田はボタフォゴで通用するのか?
…キツいかも。
確かマリノスのエリキって、日本に来る前にいたクラブがボタフォゴだったはず。
あのクラスの選手が、あっちにはゴロゴロいるんだろ?
申し訳ないが、今の本田とエリキを比較したら、やっぱエリキの方が上である。

契約は、今年12月までの一年。
本田にとっては、7ヶ国目か。
日本、オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリア、ブラジル。
このブラジルがファイナルステージになるか、あるいは最後にアメリカあたりへ行くかは分からない。
聞けば、ボタフォゴは給料の未払いもあるとのことで、おカネでモメて退団というのも覚悟しておくべきだろう。

Jリーグには、毎年ブラジルからたくさん選手が来る。
その流れは日本が三顧の礼でオファーしてるのもあるが、一方できっちりおカネの支払いをしてくれる日本に行きたい、と考えてるブラジル人も案外多いらしいのよ。
ブラジルには給料未払いのクラブが多く、ボタフォゴがどうかは知らないけど、今回本田が「防弾ガラス付の車」という現物支給を求めたのは、そういう意味があったのかもしれないね。

しかし今回の移籍、サッカー選手・本田圭佑にとってはあまり大きな意味をもたないかもしれないけど、クラブ経営者・本田圭佑にはかなりの影響を与えると思う。
そもそもブラジルのクラブって、人を育てて人を売る、そのビジネスで飯を食ってるところでしょ?
何でブラジルからあんなにどんどん才能が湧いてくるのか、私たちはその理由をあまりよく分かっていない。
本田はオランダをよく知ってるので、欧州の育成には詳しいだろう。
しかし、南米ブラジルの育成はよく知らないはずだ。
クラブ経営者・本田は、今回の移籍でそこに初めて触れるワケさ。
なんだか、これは良い移籍のような気がしてきたわ。
2020/2/1(土)9:57

☆関西人
鹿島ACLプレーオフ敗退
鹿島アントラーズが、先日にACLのプレーオフで敗れた。
これをもって、アントラーズは2020年のACLに出るチャンスは無くなったワケだ。

ちょっと同情する。
今年元日の天皇杯決勝に出たアントラーズは、このプレーオフまで間がなかった。
ほんの僅かなオフを挟み、全体練習は12日間しかできなかったらしい。
おまけに監督は新しい人で、また選手の入れ替わりもあって、マトモな状態ではなかっただろう。
「それでもACLプレーオフぐらいは勝てるだろう」と思ってたのが、甘かったね。

天皇杯決勝を戦ったのはヴィッセルも同じだが、レギュレーションでは天皇杯覇者とリーグ覇者はACLプレーオフを免れるワケだ。
アントラーズはあの決勝に勝ってさえいれば…、ということだね。
でも、あの試合は勝てなかっただろう。
なんせ、怪我人が多かったから。
つまりアントラーズは、もう昨年末ぐらいから負のサイクルに入ってたんですよ。

昔から「天皇杯の呪い」というのがあり、元日天皇杯決勝に出たチームはその年に降格するなどの怪現象が起きてたんだけど、それはオカルトでも何でもなく、単にオフ期間が短すぎるというだけのこと。
と考えると、アントラーズは今季いっぱいヤバい気もする。
オフ期間の短さは、全チームの中でダントツのトップだろ?
シーズン中、怪我人出まくるんじゃないだろうか。

内田は「準備期間の短さが敗因じゃない」とか言ってるけど、いやいや、敗因のひとつには間違いないでしょ。
新監督ザーゴが気の毒である。
監督が替わったことにより、スタッフも一新されたみたい。
これから、どうなるんだろうね。
新スタッフは、怪我人の続出を防げるんだろうか。
どっちかというと、嫌な予感しかしないけど。
この状態から建て直し、アントラーズが今年上位に踏みとどまれるなら、ザーゴはよっぽどの名将である。

今日初めて知った話だが、ガンバがフランスにいる昌子にオファーを出したらしいね。
昌子側も検討してるらしい。
これ、どうなるか分からないけど、もし昌子がガンバに入ったらアントラーズ的にショックだろうな。
そりゃ昌子はガンバ下部組織にいた選手だけど、日本に戻るならアントラーズというのが筋だろう。
いまだ日本人としては屈指のセンターバックであり、私としてはまだ欧州挑戦を継続してほしいんだけど。
五輪オーバーエイジの候補でもあるし。

アントラーズが負のサイクルに陥ったのは、主力をあまりにも放出しすぎたのもあるよね。
今季は奈良を獲ったことからして、昌子を戻すつもりはないだろう。
しかしアントラーズは新陳代謝すればするほど、昔にあった妖怪のような匂いが薄れていってる気もする。
2020/1/31(金)12:36

☆関西人
タテ並び
森保ジャパンを見てると、引いて守るのか、ラインを上げて球を奪いにいくのか、そのメリハリがよく分からなかったりもする。
前線は前から奪いにいく意思を見せてるけど、最終ラインがそれに応えていない。

私は、もっとラインコントロールは攻めてイイんじゃないかと思っている。
せっかく3バックにしてるんだから、4枚より3枚の方が攻めのラインコントロールをしやすいでしょ?
それに、今の日本はセンターバックに足速いのが結構いるので、意外と上げられると思うんだ。
あと、VARの導入はオフサイドの見落としを無くすと思うので、積極的にオフサイドを取りにいく戦略も悪くないよ。

私は、森保ジャパンの最終ライン、真ん中は冨安だと思う。
基本、3バックは真ん中の選手がラインコントロールをする。
だって、両脇に号令をかけやすい位置だから。
冨安は、敵が球を下げると小マメにラインを上げるタイプ。
A代表は吉田が全てコントロールしてるかに見えて、意外と冨安が主導権を握ってるシーンもある。

森保さんの中で、3バックは単なる3バックでなく、3バック+フォアリベロの可変4バックであることは皆さんもご存じの通り。

・・MF・・CB
・SB・CB・SB

この図でいうと、後ろのCBが冨安で、前のCBが中山である。
つまり、この世代で長くCBコンビを組んでいた冨安+中山が、横並びから前とタテ並びにアレンジをしたということさ。

これは、前線でいうならセンターFWとトップ下、大迫と南野の関係に似てるね。

・・・・FW
WG・・FW・・WG

この図でいうと前のFWが大迫で、後ろのFWが南野。
実質2TOPなんだけど、横並びではなく敢えてタテ並びにアレンジしている。

いや、これは4231における前線であり、361の場合は、こうだ。

・・・・FW
・・MF・・FW

これをE-1で当てはめると、前のFWが上田、後ろのFWが鈴木武蔵だった。
U23アジア選手権では、前のFWが小川で、後ろのFWが食野だった。

話をまとめるね。

・・・・FW
・・MF・・FW
SB・・・・・・SB
・・MF・・CB
・SB・CB・SB
・・・・GK

見ての通り、FWが前後のタテ並び。
CBもタテ並び。
MFもタテ並び。
SBもタテ並び。
これをU23アジア選手権で当てはめると、

FW⇒小川+食野
MF⇒旗手+田中碧
右SB⇒橋岡+渡辺
左SB⇒杉岡+古賀
CB⇒田中駿+岡崎

となるワケね。
さらに、森保時代のサンフレッチェに当てはめると

FW⇒寿人+ウタカ
MF⇒柴崎晃+青山
右SB⇒ミキッチ+塩谷
左SB⇒柏+佐々木
CB⇒森崎和+千葉

となる。
なんていうかな、こういうタテのユニットで相互の補完関係が成立してるというか、分かりやすくいうと、タテのふたつでひとつの機能なのよ。
こうしたメカニズムを理解しておくと、五輪代表のメンバーが大体どんな感じになるのか、割と分かりやすくなってくるね。
2020/1/31(金)10:28

☆関西人
キーパーソン
仮に軍師となる選手がいたとして、その軍師がたったひとりなら、その号令はピッチ上の全選手に伝わるのだろうか、という疑問がある。
野球なら回が終わるごとに選手たちはベンチでコミュニケーションをとれるし、バレーでもタイムをとれば選手たちは集まって意思統一を図れる。
でもサッカーは、ハーフタイムを除けばそういう機会がほとんどない。
だからこそ試合中に声をかけ合うんだが、その声も、どこまで届くかは疑問だ。
GKの声はDFになら届くけど、MFやFWには届かんだろう。
FWの声はトップ下に届くだろうけど、ボランチやサイドにまで届くだろうか。
じゃ、ファウルがあって流れが止まった時に誰かがあちこちに行って伝令する?
それも難しいと思う。

たとえば、高い位置からプレスをかける時。
第一波は、FWである。
FWがボールホルダーに詰め、シャドー(ウィング)はコースを切って球の出しどころを限定する。
そこでボランチあたりがコースを読み、フォアに出てインターセプトを狙うか、もしくは対人で当たりにいく。
理想は、最終ラインを上げてブロック全体を前に持っていくことである。
間延びしていては、プレスがかからないから。
でも、状況によりDFとして「おいおい、今仕掛けるなよ」と思うことも多々あるかと。
敵の枚数、位置取りによってラインを上げられないことも必ずあるはずだから。
最終ラインと最前列は離れてるから、頻繁に意思疎通できない。
だから、FWは行くけどDFがラインは上げない、というのは普通によくあることでしょ。
DFが「行くな〜、今は止めろ〜」と声を出しても届かんので、プレスは前線だけの限定的な寄せに終わり、機能しないことは多い。

これ、どうすべきなんだろうね。
現実的に、コントロールしてるのは2ボランチだと思う。
仕掛けることのリスクを感じた時は、2ボランチの片方だけが前に出て、もう片方は上がらず危機管理の役割を果たす。
この場合は、主にディレイ。
逆に、イケると踏んだ時は2枚ともがフォアに出て球を奪いにいく。
この場合は、DFがそれに呼応してラインを上げ、スペースを圧縮することが必須だろう。
このへんの主導権を握ってるのは、おそらく2ボランチである。

ということは、チームで最も軍師でなければならないのはボランチなのよ。
A代表なら柴崎、あと、その相棒。
五輪代表なら、中山、田中碧といったところか。
コンビの組み合わせも大事。

森保さんは、コンビをまだ決定しかねている。
A代表では柴崎を軸としてるが、その相棒はまだ流動的。
五輪代表では、中山を軸にしてるようでいて田中碧かもしれないし、柴崎を入れるかもしれんし、意外と田中駿を使うかもしれんし、よく分からん。
「その時にコンディションの良い選手を使う」は一見正しいかに思えるけど、それは駒となる選手に対しての話で、さすがに軍師をコンディションでコロコロと替えるのは違うと思うのよ。
そろそろ、固めなきゃならない時期だ。

歴代の代表で最も優れた軍師は、やはりヤットと長谷部のコンビだったと私は思う。
彼らは、ふたりとも賢かった。
各々に試合を読めて判断できるから、時にヤットが前で長谷部が後ろ、時に長谷部が前でヤットが後ろ、というように臨機応変な形を作っていた。
どっちが「プリメイロ」で、どっちが「セグンダ」か、よく分からなかったほどである。
でも今は、割とストッパータイプとMFタイプというようにキャラ分けが明確に見えることが多く、ヤット+長谷部とは少し違うね。
いや、それはそれで別にイイのよ。
メカニズムが、そういうコンセプトなんだから。

ただ、軍師は必要である。
サンフレッチェがうまいこといってた時は、やはり森崎+青山が軍師として機能していた。
森保さんがベンチから采配するのでなく、そこは森崎自身が判断して、自らMFからDFに役割を変えるようなことをしてたんだ。
その役割は、現状の五輪代表でなら中山かな?
中山と森崎では全くキャラが違うけど、森保さんは中山にキャプテンマークを預けてることからして軍師の期待をしてると思う。

しかしちょっと不安なのは、以前に中山がA代表でスタメン出場した時のことである。
コパだっけ?
中山は柴崎とコンビを組んで、全く機能してなかった。
試合は大敗し、あれ以来、森保さんは中山+柴崎を組ませてないと思う。
だから、不安なのよ。
柴崎にはオーバーエイジ召集の噂があって、中山はキャプテンゆえ18名枠から外されないという見込みがあって、ふたりはまたコンビを組む可能性もある。
だけど私の知る限りでは、ふたりが組んだのは一回ぐらいしかなくて、それも大失敗の一回である。
正直、どうかな〜と思う。
2020/1/30(木)15:09

☆関西人
軍師
男って、誰しも軍師が好きだと思う。
三國志でも、劉備玄徳より諸葛孔明の方が人気あったりするし。
三國志が絶妙なのは、劉備の軍師として孔明、曹操の軍師として荀ケ、孫権の軍師として周瑜、といった感じで天才軍師の三つ巴という構図に皆が痺れるんだよね。

日本の戦国時代でも、豊臣秀吉を支えた黒田官兵衛、武田信玄を支えた山本勘助、このての天才軍師を主人公にした大河ドラマは大体が高視聴率をとってたと思う。
あと、真田幸村を主人公にした「真田丸」、あれ好きだったな〜。
「真田丸」では、主人公の幸村(信繁)よりも父親の昌幸の方がカッコよかったんだよね。
兵力では劣りながらも、知略で徳川軍に勝つクダリは見ててワクワクした。
あと、「太平記」でも足利尊氏より楠木正成の方が好き。
パワーでなく頭脳で勝つのは、やはり男のロマンである。

「進撃の巨人」でも人類最強のリヴァイ兵長が一番人気だろうけど、一方でエルヴィンスミス、アルミンといった軍師タイプの頭脳派も人気だ。
特に、私はエルヴィンスミスが好きでね。
ラスボス格の「獣の巨人」を相手にどうやったら勝てるか、エルヴィンの立てた作戦は兵のほとんどが命を落とすことを予定した恐ろしく残酷な内容だったんだけど、結果として、それで勝つことができた。
あの作戦を描いた章は、本当に鳥肌モノである。

また、エルヴィンスミスは軍師としての才覚のみならず、団長、リーダーとしても優れている。
彼はエルミンの知能の高さに気付き、あるシーンではエルミンに隊の全権を託す号令を下すのね。
その頃のエルミンはまだ15歳の少年で、仮に彼が何か意見しても皆が聞く耳を持つワケがない。
それを団長のエルヴィンが「エルミンの指示に従え」という号令を発することで、初めてエルミンは機能したワケだ。

軍師、作戦参謀というのは、あくまで裏方である。
たとえば黒田官兵衛がどんな活躍をしたところで、表向きは大将の豊臣秀吉が活躍したことになる。
山本勘助がどんな活躍をしたところで、表向きは大将の武田信玄が活躍したことになる。
じゃ、秀吉も信玄も上司が部下の手柄を横取りしただけで、上司が何かしたワケじゃないのでは?と考える人もいるかもしれない。
大日本帝国海軍もそうだよね。
東郷平八郎は名将として世界的に有名な人なんだけど、実は作戦参謀の秋山真之がかなり優秀だったワケで、東郷自身がそれほど何かしたワケでもないんだ。

じゃ、東郷はただ部下の手柄を横取りしただけの存在かというと、そういうもんでもないと思う。
優秀な部下をチョイスし、進言を聞き、その進言に大将としてお墨付きを与える。
東郷は、それをやったワケよ。
名将とは、そういうもんだと思う。
秀吉は、黒田官兵衛にお墨付きを与えた。
信玄は、山本勘助にお墨付きを与えた。
それにより、官兵衛も勘助も初めて軍師として機能したワケね。

サッカーにおいても、監督とはそういうもんじゃないだろうか。
東郷平八郎=森保さん、秋山真之=横内さん?
いや、違うと思う。
サッカーにおいて軍師とは、コーチでなく選手、それもゲームメイカーとなる選手たちだよ。

だけど、多くの人たちがその構造を誤解していて、何から何まで監督が全てをやると思い込んでいる。
だから何かうまくいかないことが起きると、すぐに「森保無能」「森保辞めろ」を連呼し、責任の全てが監督ひとりにあるとして、安易に監督を換えたがる。
確かに、仮にサッカーがチェスみたいなもんで、選手がただの駒だというのなら、駒を動かす森保さんの才覚だけで100%が決まるだろう。
そこでの勝ち負けは、森保さんの責任100%だ。
でもサッカーとは、そういうもんじゃない。
軍もそうだが、兵はただの駒じゃなく、隊は人間の有機的な集合体なんだ。
だからこそ大将がいて、軍師がいて、兵士がいて、という構図になる。
私は、森保さんにまず求めるのは軍師たちのチョイスさ。
そして、軍師たちから湧くアイデアのチョイス。
あとは、士気の高揚である。

できることなら、森保さんを軍師としてよりも大将として見てほしい。
彼が、大将として才覚のある人かどうなのかは私にもよく分からんが…。
2020/1/30(木)11:12

☆関西人
No2
今日、「森保監督、正式に続投決定」というニュースを見た。
え?
先日の続投報道、あれって正式じゃなかったの?
おそらく、協会内でも解任派がいたんだろう。
それを、関塚さんが説得するだけの時間が必要だったのかと。

一方で、説得できなかった時にどうするか、というプランBはあったかもしれない。
そのプランBは、新監督擁立である。
という割には、関塚さんが水面下で新監督探しに動いていた気配はない。
というか、目ぼしい候補はおらんでしょ。
ただ、一部には森保解任⇒横内昇格を望む声もあったらしい。
いわゆる、ショック療法だ。
以前、加茂解任⇒岡田昇格というショック療法で辛うじて危機を乗り切ったこともあるからな。
しかし、あれは危険な賭けだった。
たまたま岡田さんという人が我々の想像以上に優れた人物だったことに救われたんだけど、しかし今回のケースは横内さんがそれに匹敵する人物なのかまではちょっと分からない。

なんつーか、まれにNo1よりNo2の方が評価されることってあるよね。
たとえば、アトランタ五輪。
あの時、代表のNo1は西野さんで、No2は山本昌邦だったんだ。
「マイアミの奇跡」を起こして凱旋した西野さんを、なぜか川淵さんは全く評価しなかった。
それどころか、西野さんを協会のエリートコースから切ったんだよね。
切ったというより、西野さんがブチ切れて協会を去ったという方が正しいのかもしれないけど。
で、エリートコースに残ったのはNo2の山本さんの方だった。

なぜ、西野さんは評価されなかったのか?
それは、チームをまとめられなかったから、とされている。
例の確執、中田英vs西野(およびチームの守備陣)のことだね。
その後、中田は日本代表の新エースとして君臨することになる。
だからこそ、中田と決裂した西野さんを協会に残すワケにはいかなかったのかもしれない。
じゃ、山本さんはなぜ西野さんとの連帯責任で協会を去らなかったのか?
それは、No2だからである。
あくまで責任を負うのはNo1であり、それはNo2にまで及ぶことはない。

岡田さんにしても、そうだよね。
加茂ジャパンが迷走したことで加茂さんが責任を取らされたんだけど、本当なら連帯責任で岡田さんも辞めるのが筋でしょ?
でも、岡田さんは責任を取らされるどころか、なぜか昇格したワケよ。
これが、日本の人事の面白いところである。
No1が切られたら、なぜかNo2は切られるどころか、昇格する。
海外から見ると、「はぁ?」かもしれないね。

No1を切ってNo2を昇格させて、それでうまくいくパターンは、No2がやりたいことを我慢してた場合に限られるだろう。
No2がNo1に遠慮してた、というパターンさ。
でも、横内さんが森保さんに遠慮なんてしてたかな?
してたなら、横内ジャパンは森保ジャパンより強くなるかもしれないけど。
いや、大して遠慮はしてなかったと思うよ。
森保さんも「横内コーチの言葉は私の言葉」というほど一心同体を強調してたワケで、それほど横内さんのやりたいことを抑えつけてたとは思えないんだ。
だから、森保解任⇒横内昇格が劇的に代表を良くするとまでは思えないんだよね。

私の案は、代表から誰かを切るのではなく、むしろ逆に誰かを追加することだよ。
これについては、今までこの板に幾つか案を書いてきた。
ちょっと、まとめてみようか。

・森崎和幸、浩司兄弟をコーチとして召集
・FWのオブザーバーとして佐藤寿人を召集
・「影の監督」として乾をオーバーエイジ召集

最近書いたのは、このへんかな。
あ、あと風間さんを攻撃専門コーチとして呼べ、とも書いてたわ。
スタッフが大所帯になって大変かもしれないけど、もし森保さんが無能だと思うなら、このぐらいのサポートをしなきゃ。
2020/1/30(木)1:23

☆関西人
サッカーオタク
モダンサッカーで最もセンセーショナルな革命はゾーンプレスの導入で、それを持ち込んだのがアリゴサッキであることは皆さんもご存じの通り。
そしてサッキは、元有名選手でも何でもなく、もともとは靴のセールスマンをやっていたような、ただのサッカー好きオジサンだったのよ。
でも、異常な水準のサッカーオタクだったんだろうね。
少年サッカーの指導者から始めて、どんどんとそのカテゴリーを上げていった。

ゾーンプレスは、当時セリエにいたモンスター、マラドーナをどうしたら抑えられるかということから始まった戦術と言われている。
普通マラドーナを抑えるには、5バック、6バックというようにゴール前に人数をかけるよね。
でもサッキは、4+4、選手が均等な距離を保った方陣を採用した。
この発想、逆に彼が机上の戦術マニアだからこそ出てきた賜物かもしれない。

戦術マニアは、机上でありとあらゆる思考実験をする。
プレーヤー系の人以上に。
あまりにも飛躍しすぎて、スペインの下部リーグではGKがDFラインの前にポジショニングする戦術が取り沙汰された例もある。
でも、そういう自由な発想もありなんだよ。
さすがにトップリーグともなると、あまりにも革新的な実験は案外やりにくいと思うので、実は下部リーグ、アマチュア、少年サッカーなどの方がトンデモない戦術をやってる指導者を見つけられるのかもしれないね。

野球でも、映画にもなった「マネーボール」の戦術革新は興味深い事例である。
あの映画でも、野球に大して詳しくもないデータマニアみたいな人が、画期的な勝利法則を見つけたりするのよ。
日本サッカー界でも、和田一郎さんとか有名でしょ。
彼にサッカー経験があるのかもよく知らんが、ある日突然トルシエ代表の戦術アナリストみたいな立場に立っていた和田さん。
聞けば、彼は筑波大学大学院卒、サッカーの映像分析オタクだという。
今でいう、分析官ってやつだな。
以降、ず〜っと長いこと協会でテクニカルスタッフをやってた彼が、今季は名古屋グランパスで仕事をするという。
これ、楽しみだね。
グランパス、今年は強いかもしれない。

もちろん、有名選手が指導者になるのは大歓迎だ。
たとえばアントラーズの監督を小笠原がやったり、ガンバの監督をヤットがやったり、マリノスの監督を俊輔がやったりなどは考えただけでもワクワクする。
でもその一方、名前を聞いたこともないような人が戦術ひとつ武器にして、のし上がってくるようなのもそれはそれでワクワクするでしょ。
たとえば、サッカーゲームアプリの世界で向かうところ敵なしの監督が、現実世界のサッカーでも能力を発揮するのか?
などは興味あるよ。
2次元と3次元では全く話は別だとするのが常識だろうけど、いやいや、どの世界だろうが天才と呼ばれる人なら必ず何か持ってるモノがあるはずで、やってみないと通用しないかどうかは分からんぞ。

もちろん、そういう人がいきなりプロの世界でとなると無理があるので、それこそレオザみたく、大学のサッカーサークルから始めてみるのがイイように思う。
そして、そういう指導者がサークルから身を立て、やがてプロの世界にまで上がってくる流れも悪くないよな?
2020/1/29(水)14:17

☆関西人
レオザのブンセキ
レオザフットボールのYouTubeチャンネルで、彼の分析官プロジェクト「レオザのブンセキ」がスタートしている。
レオザが早稲田大学のサッカーサークル、稲穂キッカーズというチームに帯同し、チームを分析して強化⇒大会優勝を目指す、というドキュメンタリー企画だ。
今後、毎週火曜に配信されることになるらしい。

で、その第一回を見たんだけど、なかなか面白い。
まずは、レオザと稲穂キッカーズが初顔合わせ。
もっとウェルカムの空気で「うわ〜、レオザさんが来た〜」と盛り上がるのかと思いきや、そうでもなかった。
サークルといっても想像したよりガチのチームで、選手は50人ぐらいいるし、かなり体育会に近い。
よって、ユーチューバーがひとりそこに立ち会っても、みんな浮かれたりしないのよ。
若干、レオザにはアウェーだっただろうね。

レオザは、よく「サッカー経験もないシロウトが、海外サッカー見てのニワカ知識だけで偉そうに分析とか語ってんじゃねーよ」というバッシングを受けている。
きっと稲穂キッカーズの中にも、そういう見方をしてる人は絶対にいると思うんだよね。
レオザも、そこは覚悟してるだろう。
だけど彼は物怖じすることなく、練習で選手をつかまえては「こうした方がイイ」とアドバイスをしていく。
神妙な顔で、そのアドバイスを聞く選手たち。
このへんのビミョーなやり取りが、見ててハラハラするものがあった(笑)。
まぁね、まだ第一回だから、お互いに打ち解けてないのでこんなもんだろう。

ポイントは、「ロクにサッカー経験ない者が、欧州サッカーから得た知識だけで指導して大丈夫なのか」だと思う。
何か指導者ライセンスを取ってるならまだしも、きっとレオザは取ってないだろう。
肩書きは元サッカー選手でなく、元お笑い芸人、ラッパー、ユーチューバーだ。
おそらく現場で選手を指導するには、圧倒的に信頼度が足りない。

と考えた時、たとえばモウリーニョ、アリゴサッキ、このへんのプロ選手経験のない指導者があそこまでのステージに行ったのって、やはり凄いことだなと思った。
彼らも、絶対に「ロクにサッカーしたことないクセに、偉そうにニワカ知識で指導してるんじゃねーよ」という冷ややかなリアクションをされたと思うんだ。
彼らは結果を出すことで、そこを乗り越えたんだけど。

私は、レオザにも十分に指導者としての才能があると思う。
まず、試合を見る才能があるから。
試合を見て、「ここをこうした方がイイのに」とすぐに思い浮かぶ。
これは、一種の才能だよ。

あと、彼の武器は言葉だ。
元芸人、そしてラッパー。
やはり言葉を扱うキャリアを積んでるがゆえ、ボキャブラリーはかなり豊富である。
言葉をチョイスするセンスは、かなりあると思う。
これは、指導者としての武器だ。
指導者は、こちらの意図を相手に伝えなきゃならん仕事なので、喋るのがヘタクソだとどうしてもうまくいかない。
レオザがよく森保さんをディスるのは、森保さんの官僚的な言葉のセンスをつまらないと感じるからだろうね。

これから「レオザのブンセキ」がどういう展開を見せるかは分からないけど、私はこのプロジェクト、成功するんじゃないかと思う。
これをひとつの契機として、第二のレオザ、第三のレオザが出てきたらイイな。
そうすれば、そういう奴らの中からモウリーニョ、アリゴサッキ級がいずれ出てくるかもしれないし。
サッカー経験がなければ指導者になれない、という縛りはぶっ壊すべきだよ。
2020/1/29(水)11:43

☆関西人
悟り
世界最多の信徒数を誇る宗教は、キリスト教である。
次いでイスラム教、その次にヒンズー教だろう。
仏教はというと、それらに比べてかなり少ない。
マイノリティですらある。

なぜキリスト教やイスラム教が強いかというと、キリスト教には聖書、イスラム教にはコーランがあるからだと思う。
読めば分かるテキストがあり、みんな入っていきやすいんだよね。
しかも聖書にはストーリー性があり、物語としての面白さがある。
一方、仏教にも聖書に該当するものがあるが、たとえばそれが般若心経みたいなモノだったとして、そこに何が書いてあるかなんて分からんし、おそらくストーリー性もないだろう。
よって、キリスト教やイスラム教の勢力拡張を前にして、仏教は廃れていくことになった。

世界の仏教徒数国別ランキングを見ると、1位が中国。
信徒数は2億4000万ほど。
しかし中国が14億の人口だと考えると、その比率は2割にも満たない。
世界2位は、日本だそうだ。
信徒数は8400万ほど。
かなりのシェアである。
世界3位は、タイだそうだ。
信徒数は6400万ほど。
これ、国民ほとんど全員である。

不思議なもんで、仏教発祥の国であるインドですら仏教徒はかなり少なくなっていて、仏教って弱い宗教なんだろうねぇ。
キリスト教よりイスラム教より遥かに古く、由緒ある宗教なのに、こうして廃れたのは何とも寂しい。
日本にせよタイにせよ、両国に共通していえるのは、20世紀、欧米の植民地になることを免れたことである。
植民地になっていれば、我々は今頃クリスチャンだったかもしれない。
たまたま侵略を免れたことで、弱い宗教である仏教が何とか僻地で生き残れたワケだ。

私が敬愛するSF作家アーサーCクラークは、無神論者でありながら仏教をリスペクトしている。
仏教は宗教ではない、とも言っている。
量子物理学者の中にも、仏教を研究してる人たちがいるらしいね。
キリスト教に文学の匂いがするのと対照的に、仏教には科学の匂いがするということか。
言われてみりゃ、インドって数学のやたら強い国だったよな。
ひょっとしたらブッダの開いた「悟り」とは、ニュートンやアインシュタインのヒラメキと似たニュアンスだったのかもしれない。

仏教の教えの特徴的なところは、輪廻転生、この世は循環しており、生命もリサイクルされてるということだ。
このリサイクルの循環の中で、我々の命はあくまで一時的な借り物。
命はあなたの所有物じゃないんだよ、レンタルだよ、というのがキモである。
また、煩悩、執着を捨てることをブッダは説いている。
そこは、イスラム教とだいぶ違うよね。
今なおイスラム教徒はテロも辞さないほどの執着があり、教祖のムハンマドも戦争をしまくってきた人だ。
十字軍を見る限り、キリスト教にも少しそういうニュアンスはある。

と考えると、そもそも仏教は戦闘力弱いなぁ、と思わない?
キリスト教、イスラム教に信徒数で大きく離されたのも必然かもしれん。
でも、私は日本がこうして世界のマイノリティであることが妙に嬉しくってね。
だってさ、ほとんどの国が一神教で、ワールドカップや五輪になると、全ての国が世界で唯一の神に対して「我が国に勝利を」と一斉に祈ってるんでしょ?
神様はひとりなんだから、どの国の願いを聞き入れるべきかは悩むって(笑)。

その点、日本はマイノリティの仏教国である。
他国が祈ってる神様は我々に関係なく、こっちはこっちの神様に祈っておけばイイのよ。
そもそも多神教ゆえ、祈る神様はたくさんいるし。
先日のU23選手権では、祈る神様がタイとカブったのか、神様はタイの方の祈りを聞き入れたみたいだけどさ…。
まぁ、タイの地元開催だったがゆえ、今回はしようがない。
ただし、次の五輪は東京開催ゆえ、今度は日本の祈りの方を聞き入れてもらいたいもんである。

しかし我々は、仏教徒らしく無欲でいくべきなんだろうか。
メダルに執着するでなく、ただ自分の最善を出していく。
というスタンスでイイのかな?
2020/1/28(火)16:36

☆関西人
短期記憶、長期記憶
右脳左脳において、記憶の話がある。
大雑把にいえば
左脳⇒短期記憶
右脳⇒長期記憶
ということになるそうだ。

左脳は、言語の脳である。
言語で記憶をストックするには一定のキャパがあり、ディスクの限界があるそうだ。
だから、短期間に「物忘れ」という形で消去されてしまう。
皆さんも、学生時代に経験があるはず。
授業で教わって理解したはずのことが、試験の時になると思い出せない。
授業は言語で教わる為、当然左脳にインプットされる。
しかし左脳にはキャパがあるので、どんどん情報をインプットすればディスクから消去されるモノも出てくるワケだ。

じゃ、試験で良い点なんて取れるワケないじゃん。
と嘆くなかれ。
対策方法はあるんだ。
それは、短期記憶として脳にストックした情報を、長期記憶に変換してストックし直せばイイのよ。
で、この長期記憶の領域が右脳である。
要は、情報を左脳から右脳に移動させればイイんだね。
それ、どうやったらイイの?

おそらく、右脳には言語をストックすることはできない。
だから、言語を一回イメージに変換する工程が必要になる。
イメージにして、右脳にストックするんだ。
たとえば
「710年、平城京遷都」
というのは左脳領域の言語だが、これを
「なんと立派な平城京」
というフレーズに変換すると、イメージ化されて右脳にストックできる。
要は、大事なのがイメージ化なんだよ。

じゃ、サッカーにおける言語のイメージ化はどうすればイイのかということだが、それは単純に時間をかけた反復だと思う。
クラブでは、毎日毎日反復させることで選手たちにイメージを作らせる。
ただ問題は、代表だよ。
短期間の召集、短期間の練習、試合が終われば解散、という流れの中で皆はイメージ化をできるんだろうか。
イメージ化には至らず、言語による短期記憶で試合の中の動きをこなしているような印象もある。
これでは代表が一旦解散すると記憶はまたリセットされ、何ヵ月後かに召集されたらまたイチからインプットのやり直しである。
効率悪い…。

さて、森保ジャパンもそろそろ本番が近づいてきた。
この時期に及んで、まだ情報をイメージ化できていない選手、まだ左脳でプレーしてる選手は手遅れかもしれない。
もちろん、中には森保ジャパン歴が長く、長期記憶の右脳でプレーできてる選手もいる。

あぁ、そうだ。
このチームのエース候補として、久保くんと三好を思い浮かべてほしい。
森保ジャパン歴が長いのは三好の方で、彼は右脳でプレーできている。
ただし、怪我でベルギーでは出場機会に恵まれていない。
一方、久保くんはスペイン1部リーグで順調に試合数を重ねており、今最も旬の才能である。
ただし、森保ジャパン歴でいうと三好ほどでなく、まだそこでは左脳的なプレーをしている。

皆さんならこのふたりのうち、どちらをエースにする?
難しい選択だと思うよ。
2020/1/28(火)12:47

☆関西人
右脳左脳
皆さんは、レオザフットボールをどう思ってる?
私は、彼の言ってることのかなりの部分が正しいと思うのよ。
ただ、彼の語り口にイラッとする人が多いのも理解できる気がするのね。
それは、彼が全てロジックで説明しようとするからだと思う。
ああいうロジック100%の語り口だと、「お前、サッカーってもんを分かってないだろ」とリアクションする人は必ず一定数出てくる。

要は、サッカーを右脳で捉えるか、左脳で捉えるかという話さ。
サッカーは、どっちでも捉えられる競技。
レオザは、左脳派だろうね。
でも現場の人たちは、意外と右脳派だったりもする。
左脳派は右脳派を見てると「馬鹿だ」と感じるし、また右脳派は左脳派を見てると「何も分かってない」と感じるもんさ。
どっちが上で、どっちが下かという話ではない。
ただ、世界観が全く違うんだよ。

私は、地球も大きなスケールで捉えれば、右脳と左脳に分かれた大脳みたいなもんだと思う。
大雑把にいえば左脳が西洋、欧米で、右脳が東洋、アジアだ。
左脳は主に言語を司り、分析し、理論を構築する。
対して右脳はイメージを司り、図形を認識し、空間を把握する。
どっちも、サッカーには重要な要素なんだけど。

大雑把に西洋=イエスキリスト、東洋=ブッダと捉えてみてくれ。
ある意味、キリストは左脳的で、ブッダは右脳的なんだ。
キリスト教は、言葉こそが教義。
一方、仏教のお経は、言葉の意味なんてほとんど理解不能である。
言葉よりイメージ、たとえば「曼陀羅」ってあるじゃん?
あれは教義を言葉でなく絵図で表現した経典であり、いかに仏教が言語で全てを表現できないモノかということを如実に示してると思う。
ブッダが開いた「悟り」ってやつは、おそらく言語化をできない境地。
ならば、東洋ではなく西洋で産業革命が興ったのは、当然の帰結かもしれない。
言語なくして理論は作れないし、理論なくして設計はできないから。
サッカーにおいても、戦術革命が興るのは常に欧州である。
欧州は基本、理論の構築が得意。
そして欧州厨のレオザが、理論に走るのも当然の話である。
レオザは、左脳の人なんだ。

ただ、ロジックにならないヒラメキみたいなもんは、むしろ右脳でなければ生み出せない。
右脳って、図形、空間などの把握能力でしょ?
多分、天才と呼ばれる選手のポジショニングって、ほとんどロジックで動いてないと思うのよ。
そういう選手の脳内にはピッチを俯瞰したビジョンが常に浮かんでいて、そのビジョンの歪み、違和感を感じたところへ、なかば勘みたいなモノで動いていくようなイメージなんだってさ。
「敵がここにいて、味方があそこにいて」などと理論でひとつひとつの動きを決定していては、ゲームの瞬時の流れに対応できないこともあるからね。
で、レオザは試合の映像をいちいち止めながら、「はい、ここがダメ」「この動きは良い」とか解説するんだけど、その良い動きをしてた選手にしても、当人としては意外とロジックではなく、感覚で動いてたりするもんでしょ。

先に左脳=欧州、右脳=アジアと書いたが、ことサッカーに関しては左脳=欧州、右脳=南米と解釈した方がまだ分かりやすくなるかもね。
南米って、欧州ほどにはサッカーを言語化せず、曼陀羅的にイメージ表現しちゃうクセがあるから。
南米がうまく言語化してくれないことの意味は、我々はジーコの時に嫌というほど痛感してるでしょ。
クルピが香川や乾や清武や南野を育てたことにしても、何か明確な育成ロジックがまとめられたことは一度もないし。
だからこそ、欧州厨にも南米は理解できないシロモノだと思うんだよね。
ロジックの教祖・ヨハンクライフがトヨタカップでテレサンターナに挑んだら、ぶっちゃけボロボロにされた経緯があるワケよ。
右脳侮るべからず、だ。

日本サッカーは、欧州と南米の影響が半々ぐらいの文化土壌だと私は思ってるのね。
近年はやや欧州、やや左脳のニュアンスが上回ってきてるけど、かといって右脳をないがしろにしてほしくはないな、と思う。
いよいよ来日したザーゴとか、絶対に要注目ですよ。

レオザに話を戻すが、彼のチャンネルで、実際にサッカーチームを彼が分析官として強化していく企画が始まったよね。
これ、面白そうだわ。
そのチームで大会優勝を目指す企画になりそうなんだが、現実に優勝してくれたら胸アツである。
果たしてロジックだけで、どこまでチームは強くなるのか。
私は、切に成功を願う。
2020/1/28(火)10:58

☆関西人
信長
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が高視聴率発進をしているようだ。
やはり、明智光秀というモチーフは面白い。

光秀は、日本史の中でも特に謎めいた人物である。
彼がなぜ本能寺の変を起こしたのか、その真説はいまだ確定していない。
よって彼には都市伝説も多く、本能寺の変は徳川との共謀だったとか、秀吉もその計画を知っていたとか、光秀の死は偽装で、その後「天海」と名を変えて徳川幕府のブレーンになったとか、このへんは皆さんも一度は聞いたことがあるだろう。
あぁ、真実を知りたい…。

ただ、光秀が謀反を起こして信長を倒したことだけは間違いない事実だと思う。
その教訓は、「出る杭は打たれる」。
ムラ社会の島国日本において、信長は異物だったんだろう。
よって、異物は取り除かれた。
なぜ、あの時代に突然変異として信長のような異才が生まれたのかは全くの謎であり、彼は当時の日本に珍しい合理的思考をする人で、どこか欧州っぽさも感じるキャラだ。
もし本能寺の変がなければ、多くの学者が言うには、日本に300年早く中央集権型の国家が生まれていたんではないか、という話である。
もしそうなら、明智光秀は一夜で日本の歴史を大きく変えたことになるね。

マジな話、もし信長がずっと生きていれば、どんどん国外に派兵をしてたかもしれない。
後に秀吉もやったことだけど、朝鮮出兵、日韓併合、中国との戦争、満州国の建国、なんて流れになってたかも。
家臣たちは、そりゃ嫌だろうよ。
後々の明治に日本がそれに踏み切ったのは、黒船が来て、「このままじゃヤバい」という危機感があってこその話であり、少なくとも信長の時代はまだ、「日本」という概念そのものがまだ希薄でしょ?
でも信長なら、やりかねんよな…。
既に、軍艦みたいな船を造ってたみたいだし。

信長の世は、世界史の中では大航海時代。
スペインやポルトガルやオランダが航海をし、あちこちに植民地を作っていく時代だ。
チンギスハーンが騎兵で大陸を制圧した時代は古くなり、海軍力がモノをいう時代。
ランドパワーからシーパワーの時代へと変換していく流れだった。
この流れが、やがて英国や米国などの列強を生むんだが、日本は明治になってようやく鎖国を解き、時流に乗り遅れた国として世界の既存パワーバランスに後発で割り込もうと必死になるワケね。

多分、信長なら鎖国はしなかっただろう。
合理的な人だから貿易をむしろ発展させただろうし、日本を工業国化したんではないかと思う。
じゃ、後に鎖国をした徳川はアホだったのか?
いや、そうとも言えん。
むしろ、鎖国をしたからこそ大航海時代以降に欧州の毒牙にかからなかったとも言えるワケで、そこは一長一短である。
信長のやり方では、ヘタを打つと日本がどこかの植民地になってた可能性も否定できない…。

たとえ植民地にならずとも、キリスト教、および欧州のカルチャーが早いこと日本を席巻したのは間違いないと思う。
おそらく、フットボールの輸入も早かっただろうね。
日本にサッカーが入ってきたのは明治時代、英国からのア式蹴球という形の輸入だったらしいが、欧州にはもっと古い時代からフットボールやカルチョは存在しており、信長はそういうカルチャーがいかにも好きそうだから、日本に広めていた可能性もある。

私が信長をリスペクトするのは、そのへんのセンスもあるのよ。
彼の使っていた甲冑などを見てると、かなりファッションセンスとしてカッコいい。
カリスマらしく、一種のファッションリーダーだったんだと思う。
彼は茶人の千利休を高く評価した人でもあり、利休の黒を使うセンスなんて、今のヤマモトヨウジやカワクボレイにも通じるモノがあるでしょ?

じゃ、もし信長が本能寺の変で倒れてなかったら、今の日本は全く違う国になってたのかというと、正直それはないんだけどね。
現代の着地点というところは、そんなに変わらんだろ。
ただし、ディテールは少し違うのかと。
少なくとも信長ルートの日本ならアメリカGHQの占領を経てない可能性があるから、ベースボール文化ではなくフットボール文化になってたと思う。
今より、ほんの少しサッカーが強かった可能性はある。

それを思うと、私は少しだけ明智光秀を恨む(笑)。
2020/1/27(月)14:24

☆関西人
神話
田嶋幸三、日本サッカー協会会長三期目、無投票にて当選、とのこと。
やっぱ、田嶋さん以外誰も立候補する人いなかったんだね。
そりゃそうだろう。
誰しも、負けると分かってて立候補なんてしたくないよ。

普通に一般人が投票するような選挙なら、多分田嶋さんは落選すると思う。
でも会長選挙とはそういうモノではなく、協会の評議員たちの投票によって決まるワケよ。
その評議員とはJクラブの代表だったり都道府県協会の代表だったりするんだけど、投票する側とすれば「勝ち馬に乗らなきゃ」というスタンスだと思う。
それこそ関ヶ原みたいなもんで、徳川家康につくか、石田三成につくか。
うっかり石田についちゃった大名は、後々に外様として冷遇されることになった史実は皆さんもご存じの通りです。

で、今の業界勢力図でいうと、どう考えても田嶋さん=徳川なワケで、みんな保身の為に石田三成擁立なんて絶対しないでしょ。
原博実の時は彼自身の人気で「ひょっとしたら…」と期待させてくれたけど、でもやっぱり勝てませんでした。
こういう選挙って、人気じゃなく根回しで決まるもんだからね。
徳川は、根回しで関ヶ原に勝てたんですよ。

でも協会会長の仕事は、内政と外交の両方があるワケで、私は安易に田嶋さんを辞めさせない方が安全だと思うんだ。
内政は別にイイとしても、特に外交面、田嶋さんは田嶋さんなりに今までAFCやFIFAに何年もかけて人脈を構築してきたワケじゃん?
田嶋さんがいなくなったら、そのへん全部リセットされるワケよ。
安倍首相だって、今あれだけ外交の駆け引きをできてるのは、長いこと首相やってるからでしょ?
安倍さん以前、総理大臣がコロコロ替わってた時代には外交駆け引きなんて全くできてなかったんだ。
サミットでも、いつも日本の首相は借りてきた猫みたいにおとなしくってさ。

会長の任期は、確か四期が限界だっけ?
だから心配せんでも、必ずいつか田嶋さんも辞めるワケよ。
次、誰がやるかは全く想像できない。
田嶋さんの腹心みたいな部下って、誰かいたっけ?
もうね、私はカズでイイと思ってるんだけど(笑)。

元祖日本サッカー界のボスといえば、かつて長沼健という人がいた。
というか、もともと日本サッカー界には「日本サッカーの父」というべき聖なる存在がいて、それが言わずと知れたレジェンド、デットマールクラマーなのさ。
彼がキリスト教におけるイエスキリストみたいなもんだとして、彼に直接コーチされた教え子たちは「十二使徒」みたいなもんなのよ。
たとえば、一番弟子のペトロ(カトリックの初代教皇)に該当するのが長沼さんですわ。
後に川淵さんが協会で力を持つようになったのも、彼が十二使徒のひとりであるのと同時に、何より一番弟子の長沼さんにその才覚を見込まれたからだと思う。

一方、田嶋さんは十二使徒のメンバーではなく、そういう意味ではカリスマ性が川淵さんよりかなり落ちるワケです。
というか、令和の今もなおクラマー神話の系譜を求めるのはさすがに無理がある話で、できることならまた新たに神話を作っていくべきタイミングなんだろうね…。

そんな中、いよいよ今年に東京五輪が開催されるワケです。
もともとの神話が、東京五輪(1964年)の為にクラマーさんを日本に招聘したことから全てが始まったことを思えば、またこうして再び東京で五輪が開催されることは、神話更新に絶好のシチュエーションなんですよ。
この五輪で、森保ジャパンが優勝することを想像してみて。
それは確実にクラマーさんを超える神話となるし、同時に森保さんは「新日本サッカーの父」となるわな?
でもって、森保ジャパンのメンバーたちは新十二使徒となり、今後数十年にも渡って日本サッカー界を牽引していくことになるはずである。
まずは、森保さんの会長就任から新神話がスタートするだろう。
森保メモ、50年後には聖書の扱いになってるね(笑)。
2020/1/27(月)1:19

☆関西人
人間力
最近、YouTubeの「那須チャンネル」にハマってよく見ている。

那須といえば、「脳が揺れて引退」でお馴染みの元Jリーガーである。
引退した今は、もはや肩書きが正式にユーチューバーなのかもしれないけど。
今後どういう道にいく人かは知らんが、YouTubeの仕事は彼に合ってると思う。

このチャンネルを見てる人はお分かりだろうが、那須にはあまりプロサッカー選手のオーラがない。
マリノスやレッズなどで数多くの優勝を経験し、年間ベスト11にも輝いたほどの大御所なのに、醸し出す雰囲気は近所のお兄ちゃんみたいな感じである。
その飾らないカジュアルなキャラクターのせいか、友達が多そうだね。
このチャンネルには、彼の人脈なのか豪華なゲストが非常に多い。
昨日見たやつは、那須が大久保嘉人のお宅に訪問する回だった。

那須と大久保、ふたりはアテネ五輪代表のチームメイトである。
大久保がエースストライカーで、那須がキャプテンだった。

【アテス五輪パラグアイ戦】

・・高松・大久保
森崎・・小野・・徳永
・・今野・・阿部
・茂庭-闘莉王-那須
・・・・曽ヶ端

ここでキャプテン那須が立て続けにミスを犯してしまい、初戦黒星の戦犯となった。
で、次の試合から那須はスタメンを外されてしまったのね。
いや、正確にはパラグアイ戦も前半だけで下げられたんだけど…。

【アテネ五輪イタリア戦】

・・高松・大久保
・・・・松井
・今野・小野・阿部
駒野-茂庭-闘莉王-徳永
・・・・曽ヶ端

続くイタリア戦にも負け、2試合目にして早くもグループリーグ敗退が決定。
1試合目が4失点、2試合目が3失点。
まさか、闘莉王、茂庭、阿部、今野、徳永らがいて、この失点数は考えられない。

そもそも何で那須なんかをスタメンにしたんだ?と考える人もいるかもしれないけど、このアテネ五輪の前年に那須はJリーグ新人王まで獲ってるのよ。
間違いなく、マリノス優勝の立役者のひとりだった。

那須はこのアテネ五輪の挫折をYouTubeの中でもよく語ってるんだけど、このミスによる心のダメージはその後何年も引きずっていたみたい。
しかし、肝心のその試合の記憶がほとんど飛んでしまっている、とも語っていた。
なるほど。
あまりにもキツい記憶はそのまま残すと精神を崩壊させてしまうので、人間の脳というのは自己防衛の為、一定の基準を超えた場合にはメモリーを消去してしまうという話は聞いたことがあるわ。

大久保も若い頃は尖ったキャラだったし、アテネの戦犯となった那須との関係は決して良好ではなかっただろう。
実際、那須も何となくそれを匂わせる発言をしている。
正直、嘉人は俺のこと嫌いだったと思うし、俺もどちらかというと…、って。
でもあれから約十数年を経て、那須が大久保のお宅に訪問するほど仲良くしてるのを見て、なんかホッとするわ。

こういうのが、山本昌邦さんの言っていた「人間力」ってやつさ。
山本さんは、人間力を基準にして18名を選んだと言っていた。
当時のA代表、ジーコジャパンは才能を基準にして23名を選んでおり、そこに人間力基準で選ばれた18名からは2人だけしか入らなかった。
しかし、アテネ五輪の6年後、第二次岡田ジャパンでは人間力ジャパンから6人が選ばれている。
特に大久保、松井、阿部、闘莉王といったところは、岡田ジャパンのグループリーグ突破にどれほど貢献していたかは今さら語るまでもないことだろう。

そして那須にも、私は凄まじい人間力を感じるのね。
やはり大きな挫折を乗り越えてきた人であり、戦犯になったアテネ五輪から9年後、彼は浦和レッズにてアウォーズ年間ベスト11入りを果たすワケよ。
実は、凄い人さ。

サッカー選手の現役引退後は主に指導者か解説者かという二択しかないという現実の中で、那須はユーチューバーという新しいジャンルを開拓したのは評価すべきことである。
そしてYouTubeって、彼の人間力が実によく伝わる媒体なんだ。
まだ見たことない人は、是非一度見てほしい。
2020/1/26(日)20:47

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