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過去ログ613 2020/1/13 9:58

☆関西人
どうすべきだったのか
シリア戦、試合内容について少し。

サウジ戦と展開は似てたんだよね。
2試合連続、VARでPK判定を食らう展開だったし。
きっちり真ん中を締めてくる敵の守り方も、2試合とも酷似していた。
で、なかなか日本は真ん中を崩せない。
そこを強引にシュートを打ってコジ開けたのが前回は食野で、今回は相馬。
連携というより、個人技によるゴールなんだけど。
なんかさ、今大会は日本の連携がイマイチじゃない?
もうひとつ息が合ってないというか…。
戦術練習の不足?

暑さと湿度のせいか、終盤はウチも向こうもお互いに足が止まってきていた。
特に上下動激しいウィングバックは、かなり疲弊してたと思う。
真ん中を締められて崩せない以上、起点はサイドに作るべき。
だからこそ、ウィングバックのキレがなくなってきたのは日本にとって致命的なのよ。
よって、そこを最優先にケアしなくちゃならなかったんだ。

で、そういう状況の中でセンターバック渡辺が傷んでしまったワケね。
森保さんは、そこで普通に渡辺out⇒立田inという2枚目のカードを切る。
結果として、残るカードは1枚だけになってしまった。
これが、もったいないカードの使い方だったな〜、と思う。
渡辺を下げるのはしようがないにしても、それなら3バック⇒4バックにすりゃイイじゃん、と私は思ったワケよ。
だって、ウィングバックの相馬も橋岡も相当に疲弊してたんだから、彼らをサイドバックに下ろしてプレーエリアを狭めた方が、チーム全体にとってもメリットがあったのでは?
でもって、たとえばスピードスターの遠藤渓を渡辺の代わりに入れるワケよ。
ウィングとして。

そうやってサイド攻撃を活性化させるなら、前線は上田と田川を2TOP構成にした方が良かったかも。
敵GKがやや足を傷めてたっぽいので、特に高めのクロスボールの処理はかなり嫌だったと思う。
森島司は右のワイドに開き、彼は右からのクロスを上げる担当。
そもそも橋岡のキックより、森島のキックの方が精度あるだろうし。
で、ボランチ齊藤をやや前めにポジショニングさせ、セカンドボールを狙わせる。

・・上田・・田川
遠藤・・・・・・森島
・・齊藤・・松本
相馬・町田-岡崎・橋岡
・・・・大迫

左で球をポゼッションしてる時は、右の森島が死角からインサイドに侵入。
右で球をポゼッションしてる時は、左の遠藤が死角からインサイドに侵入。
そういう神出鬼没な動きは、敵DFにとってマークしづらいんですよ。
…まぁ、こういう後出しジャンケンで「こうすれば良かったのに」と語るのも卑怯なスタンスなので、これぐらいにしておきましょうか。

でも、森保さんの采配が全く当たらなかった一方、シリアのダメ押しゴールを決めたのは途中投入のFWだったでしょ?
サウジ戦に続き、またしても采配で負けてるじゃん。
森保さんの采配が当たらないのは「たまたま」なのか、それとも実力なのか…。
もちろん、ツキがなかったのもある。
しかし、ツキも監督として大切な要素。
まだ、岡田さんや西野さんにはツキがあったと思う。

そうそう、西野さんはタイ代表で頑張ってるね。
負けたとはいえ、あのオーストラリアに健闘してグループリーグ突破の可能性を残している。
彼だって、A代表と五輪代表の兼任をしてるんだぞ?
しかも、日本人コーチを誰も連れていかず、たったひとりでその激務をこなしている。
そのくせ、たまに名古屋に来て女性と密会するほどの余裕あるんだぞ(笑)?
ぶっちゃけ、格として【西野>森保】ですわ。
2020/1/13(月)9:58

☆関西人
U23選手権、敗退…
…何と言ってイイんだろう。
まさか、まさかの2連敗。
そしてアジアU23選手権、グループリーグ敗退決定。
こんなこと、あってイイんだろうか。
この大会で勝とうが負けようが日本は五輪出場するにせよ、本来なら五輪最終予選である。
もし日本が開催国でなきゃ、96年以降ずっと続いていた五輪連続出場が、ここで途切れていたことになる。

さぁ、どうしよう?
もうここまできたら、私は森保解任論に対して反論ができない。
反論するとすれば、五輪代表はあと3月に2試合の強化試合があるとして、その後はもう大会直前の7月まで強化スケジュールがないことだよ。
西野さんの時と同じ。
確か西野さんも、強化試合を3つこなしただけで本番に臨んだんだっけ。

今さら、この厳しい条件で五輪代表監督の重責を担おうという物好きはおらんだろうし、横内コーチを昇格させるしかない。
しかし、森保さんと横内さんと二人三脚でここまでやってきたんだから、ここでトカゲの尻尾切りで森保さんひとり切っても大きな変化は期待できんさ。
もちろん選手たちは「俺たちのせいで森保さんが…」と落胆し、大きな責任を感じるだろう。
それをショック療法とし、チームを奮い立たせるしかないんだろうか。
早く、田嶋さんのコメントを聞きたい。

今大会の収穫をひとつ言うなら、森保さんの采配力の無さを確認できたこと。
チーム作り、人心掌握などで優れた指導者であることに疑いはないが、采配力がないことは確認できたと思う。
良いチームを作るけど、さほど勝負強い監督ではないということ。
今回渡辺が傷んだ時、4231に変更とか考えなかったのかな?
あのシチュエーション、渡辺に替えて立田じゃなく、誰か前線か中盤の選手入れた方が良いと思ったのは私だけ?
いや、皆さんそう思ったんじゃないの?

要は、森保さんの長所って采配じゃないんだよね。
そこが今回、露呈したワケだ。
でもさ、森保さんを切ろうにも、もう西野さんにも岡田さんにも頼れないのよ。
外国人に「たった3試合の強化日程で五輪の結果を出してね」とお願いしても、そりゃ無理でしょ。
だから、ほとんど二択だよね。
森保さん続投か、横内さん昇格か。
どっちにせよ、テコ入れは必要だろう。
新たなコーチを入れるとか、誰かテクニカルディレクターつけるとか。
本田が、ニヤリとしてるかもしれない。
「俺の力、必要だろ…」と。

うん、私は今回の件を前向きに捉えてるんだ。
中途半端にグループリーグ突破し、中途半端にトーナメントで負けると査定が難しくなるからね。
この敗退は、ガンの早期発見みたいなもんである。
ガンが見つかって良かった、と喜ぶべきである。
あと、使える選手が見えてきたのも収穫である。
齊藤未月とか、かなり良かった。
あと、戦闘丸・相馬も良かった。

敢えて、チームをリセットする必要はあるまい。
リセットしてイチから作り直す時間はないし。
私は、五輪は横内さんメインでいけばイイと思う。
もともと今まで森保さんはA代表メインで、五輪代表は横内さんに託すことが多かったんだし。
それを今大会は横内さんが一歩引いたんだけど、むしろ変に引かない方が良かったのかもね。
森保さんと横内さんは、藤子F不二雄と藤子A不二雄みたいなもんなんでしょ?
「ドラえもん」がF不二雄先生の担当なら、「怪物くん」はA不二雄先生の担当である。
そういう感じで、森保さんはA代表担当、横内さんは五輪代表担当でイイじゃないか?
五輪代表においては、横内さんが采配担当、森保さんはメモ担当でイイと思う。
2020/1/13(月)1:32

☆関西人
采配の意味
森保さんがサウジ戦の最後に切った交代カード、相馬と田川だったよね。
切るタイミングの遅さばかりに目をとらわれがちだが、じゃその内容は適切だったのか、ということを考えてみたい。

結論を先に言うと、私は割と適切だったと思う。
試合は終始攻撃が食野頼みで、食野はドリブルでインサイドに切り込む形を連発していた。
当然、サウジはそれに対応して中を締めていた。
ガッチリ締めるからシュートコースがなく、支配はするけどシュートにまで至らない流れになってたよね。

そうなってる以上、どうしても日本としては中に隙間を作る必要があったワケだ。
その方法論として最も効果的なのは、正面が無理ならヨコからいくこと。
つまり、サイドをタテにいくことだよ。
あの時間帯、杉岡が起点になって彼から食野へのパスコースはできてたんだが、なぜか杉岡は自らタテに仕掛けることは少なかった。
で、森保さんはサイドをタテにいく仕掛けを期待して相馬を投入したんだと思う。
サイドをタテに仕掛けられると、それに対するサウジの対応は、ふたつ考えられる。

@ブロック全体を、日本の左サイドへスライドさせる。

Aサウジの右センターバックがアウトサイドに出て、ドリブルを対人で潰しにかかる。

@のパターンになれば、ファーサイドの右が空くよね。
だから、森保さんはファーに旗手より高さがあり、ターゲットになれる田川を入れたんだ。
Aのパターンになれば、サウジ最終ラインの選手間隔が開くよね。
間隔が開けば、当然食野のドリブルがまた活きてくる。
そして、上田の動き出しもまた活きてくる。

ということで、相馬と田川の同時投入はなかなか理にかなってるのよ。
ただ問題は、それをラスト数分というタイミングに敢行したことで、いくら何でも遅すぎる。
せめて十数分間ぐらいの時間があれば、その狙いも少しはイケたと思うけど…。

ひょっとして、引き分けでもOKと思ってた?
としか考えられない。
それがあったからこそ、左の杉岡を下げることに躊躇があったのかも。
杉岡と相馬を比較すれば、そりゃ杉岡の方が守備を信頼できるからね。

最近、あちこちで馬鹿呼ばわりされてる森保さんだけど、まぁ別に馬鹿ってワケじゃないのよ。
交代カードの内容を見ても試合の打開策は分かってるワケで、むしろこの人は頭良い方さ。
でも頭が良ければ良い監督かというとそうでもなくて、ああしてカードをなかなか切らないシーンを見ると、間違いなく勝負勘はないと思う。
後半40分、古賀があんなバックパスするのは誰にも読めないことにせよ、それにしたってアディショナルタイムに交代は…。

もしかして、石橋を叩いて渡る人なの?
まぁ確かに、全部カード使い切った後に怪我人出たりして、後で後悔することは多々あるからね。
だけど、石橋叩いて渡るスタンスはサッカーの監督としてどうなのかな…。
2020/1/12(日)16:22

☆関西人
勝負勘
サウジ戦で、森保さんがなかなか交代カードを切らないことにイラついた人は多いと思う。
あの時の森保さんの気持ち、私は少し分かる気もするんだ。

あれは戦略としてカードを切るのを遅らせたというよりは、純粋に森保さんは迷ってたんだと思う。
食野を下げるべきかどうかを。
あの時の日本の攻撃がターン⇒ドリブル一辺倒になってることを森保さんは気付いてたはずで、そこに変化をつけるには森島を入れるべき、というのも森保さんは分かってたと思う。
ただ、森島の適正ポジは左シャドーであり、彼を入れることはイコール食野を下げることである。
でもさ、あの状況で食野を下げるのは勇気が要るよ。
だって、それまでほとんど日本は食野が攻撃の中心だったんだから、そのキーマンを下げたらかえって前線機能が悪化する可能性もなくはない。
誰だって迷うさ。
森保さんも人間であり、一瞬でデジタルに計算をできる人工知能じゃないんだから。

それでも私はあの場面、食野out⇒森島inが最善手だったと思う。
サウジは食野のドリブル⇒シュートを分かっていて、左をガッチリ締めてたし。
あれだけ締めると空くのはファーのみであり、あのシチュエーションではファーに球を送れる選手が必要だったんだ。

いや、もっと言うと食野を下げずともファーに球を送ることはできたはず。
杉岡が食野にパスを出すと見せかけて彼に出さず、たとえば田中碧にパスを出す。
田中碧は、ワンタッチで右に球を展開する。
すかさず、敵CBの背後になっていた旗手がシュートを打つ。
みたいなパターンさ。
つまり森保さんだけに責任があるワケじゃなく、選手たちの戦術思考、機転も必要だったんだ。

でも、やっぱりみんな、食野に期待したんだろう。
事実、彼は一回コジ開けてゴール決めてたから。
あれをもう一回、と考えるのは普通の人間なら当たり前である。
だけどサウジの監督は、それまで日本にとって脅威だったI番の選手を早い段階で下げたんだ。
あれ見て、内心「よし!」と思ったさ。
でも結果として、その時に入った選手が最後の最後にPKゲットしたからね。
あくまで結果論だけど、思い切ってI番下げた監督と、下げなかった監督で明暗分かれたワケか…。

こういうの、勝負勘ってやつかな。
森保さんは、サウジの監督に勝負勘で負けた。
もともと、森保さんはそっち方面が強い監督ではないのかもしれない。
2020/1/11(土)12:25

☆関西人
チャレンジ&カバー
私、今回のU23選手権のキーマンは森島司だと思ってるんだわ。
彼、希少だと思わない?
ドリブラー系は食野、旗手、相馬、遠藤渓などがいて、ストライカー系は上田、小川、田川などがいるんだけど、パスを出せるアタッカーは森島ひとりだけじゃん?
シャドーに彼を置くだけで、前線の機能はバージョンアップするんだよ。
この森島の役割は、世代の中で他にこなせるのは三好、あとは久保くんかな。
三好も久保くんもいない今は、森島だけが頼りである。

あと、もうひとりキーマンを挙げるとするなら、やはり齊藤未月だわ。
彼も希少だと思わない?
他のボランチ、田中駿、田中碧、松本泰と比較しても、齊藤だけは異質である。
彼は和製カンテとも言われており、ボランチとは少し違うかもしれない。
この異質さから、意外と彼は18名枠に入る可能性もあるかな、と。

森島と齊藤。
森島はボランチもできるシャドーであり、齊藤はシャドーもできるボランチである。
私は、ふたりの共演を見てみたいな、と思ってさ。
こういうふたりだからこそ、うまいことシンクロするかもしれないじゃないか。
もともと森保ジャパンは、センターバックをできる中山や田中駿がボランチをやり、ボランチをできる板倉がセンターバックをやり、センターバックをできる杉岡や橋岡がウィングバックをやるなど、ユーティリティ性ある人材でチームを構成してるワケで。
もちろん、森島⇔齊藤もありである。

サウジ戦はボランチが田中碧+田中駿というコンビだったが、どっちが「チャレンジ」でどっちが「カバー」か、そういうチャレンジ&カバーがハッキリしなかったと思う。
だけど齊藤を使ったなら、誰がどう見ても齊藤が「チャレンジ」でしょ。
一回、中盤は機能をハッキリさせた方がイイと思う。
変にコンビを同一のキャラにしてしまうと、機能がフラットになってチャレンジ&カバーが分かりにくくなってしまうリスクがある。

シャドーのコンビもそうか。
サウジ戦の食野と旗手はどっちもチャレンジで、カバーするシャドーがいなかったワケだ。
カバー、つまり一歩引いて急所にパスを送る役割さ。
だから食野か旗手のどちらか一方は下げて、代わりに森島を入れるのがあの試合では最善手だったと思うよ。

シリア戦は、非フラットのチャレンジ&カバーでいこう。
2020/1/11(土)11:10

☆関西人
総替え
もし、森保さんが例によって第2試合を「総替え」にするなら、シリア戦メンバーは以下のようになる。

・・・・上田
・・森島・・田川
菅・・・・・・・相馬
・・松本・・齊藤
・町田・立田・渡辺
・・・・大迫

私、意外とこのメンバーの方が、サウジ戦メンバーより機能するんじゃないかな、と思って。

まず、森島司⇔松本泰というサンフレッチェのラインがあるのがイイでしょ?
それに、シャドーが田川というのがキモですよ。
日本にレフティは色々いるけど、こんなにフィジカル強いレフティはなかなかおらんのよ。
で、そいつが利き足を内角にしてシャドーに立ち、その傍にパスを出せるチャンスメイカーの森島がいるんだから、メカニズムとしては最強である。

あと、前戦でチョンボした古賀と岡崎慎を外し、代わりに町田と立田を投入。
うまさでは古賀+岡崎かもしれんが、サイズとパワーでは圧倒的に町田+立田である。
こいつらがいれば、サウジ戦のようにドリブルで真ん中ブチ抜かれたりはしないだろう。
そして後ろがデカくなった分、ボランチは小さいけど小回りがきく齊藤投入が可能になる。
こいつこそ、中盤に欠かせない寄せのキーマンである。

そういや、サウジ戦の後に岡崎が大事な発言をしてるのよ。
正直、後ろの3枚で球を回すのはリスクがあった、と。
2ボランチのうちの1枚が最終ラインに下りて、後ろは4枚で球を回す方が良かったかも、と。
そう、サウジ戦は意外と可変がなかったのよ。
正直DF的には、4枚でなく3枚でビルドアップするのは結構怖い感覚があるんだろう。
それを踏まえて、左ウィングバックは遠藤渓ではなく菅にしてみた。
菅が時にサイドバックになり、暫定4バックを作る。
何より菅は左利きなので、右利きの遠藤よりクロスを上げやすいと思う。
菅からクロス、ニアに上田、ファーに田川、それなりに得点の匂いがするでしょ?
サウジ戦の「クロス成功率0%」を改善しましょうよ。

・裏抜け⇒上田
・セカンドストライカー⇒田川
・チャンスメイカー⇒森島
・ドリブラー⇒相馬
・クロサー⇒菅
・ダイナモ⇒齊藤
・バランサー⇒松本

どうよ?
誰ひとり役割がカブっておらず、バリエーション豊富じゃん。
サウジ戦の反省は、役割がカブる選手があまりにも多すぎて、チームにバリエーションがなかったことなんだ。

・ターゲットマン⇒小川
・ドリブラー⇒食野
・ドリブラー⇒旗手
・クロサー⇒杉岡
・クロサー⇒橋岡
・バランサー⇒田中碧
・バランサー⇒田中駿

ほら、明らかに組み合わせが左右対称で、クソつまらんでしょ?
いやホント、何度も言うけどサウジ戦の敗因は森保さんのスタメン選考失敗から始まってるのね。
しかし幸いなことに、もし「総替え」をしたら、たまたまだけどチームバランスはやたら改善するのよ。
これに加え、足の止まった時間帯にジョーカーとしてスピードスターの遠藤渓を入れりゃ、間違いなく効くさ。
これでシリアに勝てなきゃ、おかしいとさえ思う。

さぁ、シリアには絶対に勝とう!
2020/1/11(土)0:11

☆関西人
スタッツから見るサウジ戦
選手たちは、暑くて消耗してたのかな。
多少、省エネの要素はお互いにあったと思う。
よって、戦術プランとして終始ハイプレスは難しく、日本としてもとりあえずポゼッション、とりあえずサイド攻撃、中に仕掛けるのは食野頼み、という感じだった。
本番も夏場ゆえ、きっとそういうのになるだろう。
でも、そういう中でのラインコントロール、そういう中での攻守の切り替え、そういう中での時間の使い方、今回は勉強になる機会だと思う。

例のバックパスミス、あれは最終ラインも疲弊してたんじゃないかな。
暑くて。
こっちは冬の環境で見てるからよく分からないけど、夏場に暑さで一瞬ボーっとするのは、あるかもしれない。

敵は、割とセンターバックにプレスをかけてきてたね。
岡崎などは足元に自信があるのか、すぐ近くに敵がいても簡単に蹴り出さない。
あれは、いまどきのセンターバックだな、と感じた。
タテパスは、意外とよく繋がる。
ウィングバックも、サイド高い位置に侵入できている。
アタッキングサードに球は運べている。
あそこまでできていて、でもなぜか枠内シュートが僅かに2本。
小川も上田も、結局シュートは1本も打っていない。

最多シュートは、食野と旗手の3本だった。
このふたりで、日本の総シュート数の半数以上を占めている。
じゃ、小川や上田は何をしてたのか?
ポスト?
ラインの駆け引き?
これは彼らがどうこういうより、周りが1TOPを使う意識が希薄だったように思う。

一番よく見た形は、
食野にパス⇒食野ターン⇒食野ドリブル⇒食野シュート、である。
一方で、小川の高さを生かすにはクロスなんだが、スタッツを見て驚いたよ。
今回日本のクロス数は8本で、そのうちの成功回数はゼロ。
どんだけクロス精度低いねん(笑)。
そりゃ、小川もシュート打てんわ。

ドリブル成功回数は食野4回、橋岡3回、旗手1回。
スルーパス成功回数は食野1回、旗手1回、小川1回。
アタッキングサードでのパス成功回数は、食野19回、杉岡16回、橋岡13回、旗手11回、田中碧9回、田中駿9回、古賀5回、渡辺4回、小川4回、岡崎1回、上田1回、相馬1回、田川1回。

こういうスタッツを見てると、いかに食野中心で攻めてかが分かるでしょ?
成功スルーパス回数はチームで3本しかなく、ほとんどスペースを使う意識がなかったんだ。
田中碧も田中駿も、スルーパス成功回数はゼロ。
ひたすら、食野にドリブルさせようというプランなのか?
アタッキングサードでのパス成功回数も、食野⇔杉岡が最多で、次いで旗手⇔橋岡が多い。
とにかく、そこでセンターFWを使う意識は全くない感じだね。

ある意味、コンセプトはハッキリしている。
清々しいほどの食野のターン⇒ドリブル⇒シュート頼みだ。
この食野頼みが日本の攻撃のバリエーションを封じ、むしろサウジに対応しやすくさせてしまったかもしれない。
いや、それでも1点取ったのは食野であり、彼が悪いワケじゃないさ。
食野、旗手というシャドー以外の引き出しを使わせなかった、森保さんのマネジメントの方に責任がある。

クロスで小川の高さを使う、スルーパスで上田の動き出しのセンスを使う、田中碧のミドルシュートを使う。
色々とバリエーションはあった方がイイじゃん。
そのバリエーションを作るのが監督の采配であり、交代カードだろう。
それを、何であそこまで引っ張ってしまったのか…。
やはり悔やむべきは、そこだよ。
2020/1/10(金)15:35

☆関西人
解任
森保さん解任論が出てると思う。
いや、今回グループリーグ突破できるなら、解任しない方がイイよ。
それって、ある意味で凄い修正能力だし。
ただ、グループリーグ敗退なら、解任やむなしかなぁ…。
だって、仮にも五輪アジア最終予選、もし開催国でなければ五輪に出れてないワケだから。
それほどに谷間の世代というならまだしも、そうじゃないでしょ。
欧州やJ1で主力の選手もたくさんいて、決して谷間なんかではない。

ちょっと前に、西野さんは「サウジになら日本は勝てる」と太鼓判押してくれてたんだよね。
最近に西野さんはサウジと対戦したらしく、意外と大したことない、と。
ゴメン、西野さん。
負けちゃいましたわ。

だけどさ、仮に解任するにしても、誰か新しい監督のアテがあるの?
横内コーチの昇格?
いやいや…。
関塚委員長が水面下で動いてるとは思えないし、何より夏まで強化スケジュールがあるワケでもないし、物理的に森保さん解任は難しいように思う。
解任したとして、新監督は1ヶ月だけの強化期間を与えられて、ロシア大会時の西野さん状態でしょ?
え?
ロシア大会の時みたく、技術委員長が監督をやる?
まさかの関塚さん?
まぁ確かに、五輪4位の実績はあるけど。

技術委員会には、ちゃんと今回の敗戦を分析してほしい。
ホントに森保さんは無能なのか、ちゃんと分析してほしい。
敗戦の直接的要因は選手のミスだとしても、私は枠内シュートが僅かに2本だったことはとても気になるんだ。
単なるアンラッキーではなく、負けるべくして負けたのでは?と思ってしまう。

この世代、あのブラジルにアウェーで勝ったんだから、それほどダメじゃないと思うのよ。
でも、先日は韓国に負け、今回はサウジに負け、アジアで結構負けてるのが気になる。
つまり、ちゃんと研究されたら脆いのでは?
ブラジルは、それほど真剣には日本を研究してなかったんだろう。

しかし日本も、研究に関してはそこそこの国だと思うのよ。
日本の弱点をちゃんと分かってるはずだし、それを踏まえた人選もしてるはずだ。
何より監督は日本人だし、「いちいち口を出すな」というアンタッチャブルな外国人じゃないところはむしろ強みでしょ?
全員が日本人スタッフであるからこそ、修正は全然可能だと思うんだ。
森保さんの良いところは人の話を聞くところであり、周りは悪い点が分かってるなら、どんどん指摘していけばイイ。
何なら、新たに誰かアドバイザーを入閣させてもイイさ。
みんな、森保さんに少し遠慮しすぎてるんじゃないかな?

何なら、選手主導での修正があってもイイ。
昨年の中山雄太が主催した選手ミーティングは、安部の主導でバルサ式プレスのレクチャーがあったと聞く。
今回は中山も安部もいないが、誰かが音頭をとってミーティングをすりゃイイじゃん。
今のキャプテン、渡辺だっけ?
…おいおい、何であまり代表歴ない選手がキャプテンなんだよ。
ならば、杉岡でもイイわ。
音頭をとるのは誰でもイイから、とにかく修正を話し合ってほしい。

森保さん解任の話は、それからだ。
2020/1/10(金)13:54

☆関西人
采配ミス
守備はコンパクトに、攻撃はワイドに、というのはサッカーのセオリーである。
つまり、当たり前だけど攻撃vs守備はワイドvsコンパクトになるミスマッチなワケで、ワイドに対してどうやってコンパクトを実現するのかが難しいところである。
いや、ワイドに対してワイドで守る、という方法論もある。
それは一対一、デュエルの守備だろう。
いちいち寄せてコンパクトな状態を作る時間を待ってられない場合は、一対一で止めるしかない。
これ、大事なところだと思うんだよね。
日本は、この部分が苦手かもしれない。

あと、「攻撃はワイドに」と言うが、日本は攻撃もコンパクトなところがある。
たとえば、食野が狭いところにドリブルで突っ込むのはイイんだが、彼はそこを抜けてのシュートを狙っている。
主にそれは左サイドからで、ふと逆サイドを見るとフリーの選手はいるワケだ。
でも、そこは使わない。
攻撃が、ワイドじゃない。

ザックの時は「サイドチェンジ禁止」という戦術だったからしようがないとして(なぜザックは禁止したんだろう?)、今はそんな縛りないんだし、もっとアタッキングサードでワイドに展開すればイイのに、と思うことがしばしば。
あれは、戦術練習の段階で手を加えるべきところだ。
いや、まだ左=森島司、右=武蔵or田川のE-1では、「ファーサイドを使う」というコンセプトがあったと思う。
敵をサイドに寄せて、そのファーサイドを使うのは攻撃の鉄板でしょ。
ザックの時ですら香川と長友が左で寄せて、ファーサイドの右から岡崎がインサイドに走る形は数多くあったよ。

いや、誤解のないように。
食野も旗手も、良かったのよ。
むしろ、彼らがいなければ攻撃は形にならなかったとさえ思う。
ただ、彼らはファーサイドを使う意識が希薄だったんだ。
彼らはストライカーゆえ、致し方ない。
そういうのをできるのは今のチームだと森島司ぐらいで、だから私はてっきり、後半に食野⇒森島の交代があると思ってたのよ。
食野は3試合限定召集ゆえ、次戦も使いたいなら早めに下げた方がイイ。
だけど、森保さんはなかなか食野を下げなかった。
ひょっとして、次戦はお得意の「総替え」か?

・・上田
森島・・田川

森保さん、シリア戦はこうするかも?
後出しジャンケンでは何とでも言えるが、私は後半、もし早い段階で森島投入をしてたら…、と思うんだ。
ぶっちゃけ、今回は森保さんの采配ミスだったと思う。
2020/1/10(金)12:13

☆関西人
弱点
連携ミスによる失点は、もう語りたくないのでやめるとして、問題は1失点目だよ。
相手のドリブルが巧かったのはあるにしても、ディレイでズルズルとラインを下げ、真ん中をドリブルで抜かれたのはメチャクチャ恥ずかしい失点である。
あれはボールホルダーに誰が対峙してたのか覚えてないが、なぜ誰も当たりにいかなかったのか?
人数が足りてなかったワケじゃないでしょ?
飛び込んでかわされることを恐れたんだろうが、それにしても判断ミスである。

総じて、プレスをハメて球を奪うのはあまりうまくいってなかったように思う。
個人でキープするサウジ選手から球を奪えない。
コースを切ったり、セカンドボールをおさえたりはできるんだけど、もっと能動的に球を奪うとかが意外とできてない。
サウジは長めのパスとドリブルでビルドアップしてくるんだけど、その孤立したボールホルダーすら潰せないのが不思議に思えた。

うん、日本国内のサッカーだと、どこも細かく繋いでくるところが多いからコンパクトvsコンパクトの形には慣れてるんだけど、こうして選手間隔の広いチームが相手になると、なんかプレスがハマらないんだな。
球の奪いどころ、潰しどころが曖昧になってしまうんだ。
よって、とりあえずディレイしてしまう。
ドリブルしてこられたら潰せばイイのに、なんか潰し切れないのよ。
結局、ズルズルとラインを下げてしまう。
守備重視の布陣を組んだはずなのに、結局2失点だからね。

ハリルが見たら、また「デュエル!」とか言うだろう。
でも、そうなんだ。
要は、組織でやるところと個人でやるところの使い分けなんですよ。
日本の基本は一回敵を遅らせてるうちに囲んで球を奪う形なんだけど、その一回遅らせる作業をしてるうちに押されてしまうシーンをよく見かける。
これ、ウチの弱点かも。
ここは、早いこと克服すべきところだと思う。
次、齊藤未月を中盤で使ってほしいな。
2020/1/10(金)11:10

☆関西人
再起
妙なんだよね。
E-1の時、森保ジャパンはアシンメトリー、左右非対称だったでしょ?
たとえば、シャドーは左が森島司で、右が武蔵。
MFとFWの組み合わせだったワケよ。
ウィングバックも左が遠藤渓で、右が橋岡。
WGとSBの組み合わせだったワケよ。
ボランチも左が田中碧で、右が大島。
プリメイロとセグンダの組み合わせだったワケよ。

ところが、今回はシンメトリー、左右対称だったんだ。
シャドーは左が食野で、右が旗手。
ウィングバックは左が杉岡で、右は橋岡。
ボランチは左が田中碧で、右が田中駿。
綺麗に、左右の機能を同一にしている。

いや、だから何?と言われても困るんだけど、この左右対称が組み立てを単調にしてたんじゃないかと私は思ってね。
右でも左でも同じような攻めを淡々と継続するので、ぶっちゃけ面白くないのよ。

じゃ、どうすべきだったのかって、やはり私は左右非対称にすべきだったと思うんだわ。

・・・・小川
・・森島・・食野
遠藤・・・・・・橋岡
・・田中碧・齊藤
・古賀・岡崎・渡辺
・・・・大迫

食野はグループリーグ3試合しか使えない選手だから優先的に使うとして、彼はストライカーだから、シャドーの相棒はチャンスメイカーの森島司にする。
森島は「使われる」より「使う」選手なので、遠藤渓(もしくは相馬)とサイドで連携させる。
そうやって左右の機能を少しだけ違わせることで、チームの攻撃にバリエーションを作るワケさ。
これ、投手でいうなら球種を増やすイメージかな?

左右対称にすると、左右とも単純に上下動するだけの機能になる。
でも左右非対称にすると、片方が上がれば全体がくるりと回転する機能になる。
その回転は、敵とのギャップを作る。
それこそが、日本らしいサッカーだと思うんだけどなぁ。

個人的にツボだったのは、右の橋岡だ。
何がツボだったかって、選手が倒れてゲームが止まってる時、ずっとサウジの選手に話しかけてたことだよ。
橋岡、サウジの人と話せるほど語学が堪能なのか?
実は、日本語だったかもしれない(笑)。
なんつーか、肝の座った男だよなぁ。
先日の「日本サッカー新時代2020」で彼は座談会企画に出演してたんだが、その中で小川は橋岡のことを「ナルシスト」と表現していた。
本人も、髪型のセットには40分間かけたと言うし。
こいつ、完全に槙野二世だわ(笑)。
技術云々より、気持ちでプレーするタイプの選手だね。
それは今回の試合でも、よく分かった。
こういうタイプ、ムードメーカーゆえ間違いなく18名枠に入るだろう。

で、逆サイドは杉岡。
彼は実戦から長く遠ざかっていて、コンディションはよくなかったに違いない。
それでも大事な初戦に使われたワケで、森保さんの信頼は厚いんだろう。
確かに、顔が21歳ではない。
21歳なのにオヤジの風格がある。
21歳なのにオヤジの哀愁がある。
個人的には、もうちょっと若々しいプレーをしてほしかったけど…。

ところで、岡崎や古賀は次戦に外されるのかな?
立田、町田が先発することになるのかもしれない。
岡崎も古賀も「俺のせいで…」と落ち込んでるはずで、弱気になってるなら一回外した方がイイかも。
でも逆に、こういう時こそチーム一丸になるチャンスじゃん?
岡崎も古賀も随所にファインプレーはたくさんあったワケで、全てがダメだったワケではない。
こういう時こそ、人心掌握家である森保さんの真価が問われるね。
チームとして、立ち直ってほしい。
初戦負けてのグループリーグ突破は至難の業だと思うが、残り2試合を2勝すればイケるんでしょ?
じゃ、2勝するしかない。
2020/1/10(金)10:14

☆関西人
U23サウジ戦
まさか、初戦で負けるとは…。
初戦で負けてグループリーグ突破なんて、可能性かなり低いんじゃないの?
これ、マズイよな?

まずスタメン見て思ったのは、森保さんはフィジカル重視でいったな、と。
両翼を杉岡+橋岡にし、ボランチを田中碧+田中駿にした。
対人重視、どちらかというと「受け」の人選である。
まぁ、それも悪いワケではない。
大事な初戦、慎重に入るのは当たり前だからね。
ただ思ったのは、シャドーが食野+旗手という組み合わせはちょっと違うんじゃないかな、と。
食野は完全にエクストラキッカーで、球を持ったらターン⇒ドリブル⇒シュートというのをひたすら繰り返す。
周りの誰かを生かすとか、そういうのがないワケよ。
それはそれで、別に構わないさ。
もともと食野って、ターン⇒ドリブル⇒シュートを期待されてる選手なんだから。
だけど左シャドーがそういう機能なら、右はもっとMF的にバランスとるべきでしょ?
旗手は、ちょっと違うわ〜。

私は、シャドーに森島司を使うべきだったと思うんだけど?
食野と旗手がバラバラに動くもんだから、1TOPの小川は完全に孤立してたし。
その流れで小川out⇒上田inにしても、シャドーが1TOPの動き出しなんてほとんど見てないんだから、その交代は全く意味をなしていなかった。
上田がやったことといえば、敵GKへのエルボーぐらいである。

あと、ウィングバック。
左右とも、結構サイドの高い位置取りをできてたんだよね。
だけど仮にサイドを突破したところで、そこからの展開がイマイチ。
これ、間違いなく後半に遠藤渓or相馬の投入だな、と思ってたんだが、それがなぜか森保さんはなかなか動かない。
あれ?なぜ動かないの?
と思ってるうちに、例のバックパス騒動が起きてしまった…。
もうああなってしまっては、ラスト5分で田川や相馬を入れても完全に手遅れだよ。

古賀と岡崎慎は、完全にアテネ五輪の那須状態だね。
那須同様、大会中に頭を丸めるしかないだろう。
あれがなければ、ふたりとも良いプレーしてたんだけどなぁ。
古賀はフォアに出る勇気あるプレーが目を引いたし、岡崎は敵に詰められても落ち着いてキープできていて、起点としてもかなり巧かった。
とはいえ、1失点目のど真ん中をドリブルでブチ抜かれたのもいただけないわ。
総じて、失格と言わざるを得ない。

しかし、彼らばかりを責めるのも酷だ。
日本の食野の得点はラッキーゴールだったんだし、試合としては負けが順当だったかもしれない。
だってさ、スタッツを見ると日本の枠内シュート数は2本だよ?
サウジは4本。
明らかにウチはうまくいってなかったのに修正をせず、手を打つのが遅かった森保さんの責任は大きい。

【敗因】
@シャドーの食野+旗手という人選

→彼ら個人が悪いのではなく、組み合わせが悪い。

A交代カードが小川out⇒上田inであったこと

→小川の消耗を見ての交代だったと思うが、セットでシャドーも代えなければ動き出しの良い上田を投入する意味がない。

B無意味に2人目の交代を遅らせたこと

→サウジが早く3枚カードを使い切っただけに、こっちは粘って最後の最後にフレッシュな選手を入れてトドメを刺すプランだったんだろう。
しかし、実はこっちも暑さで集中力を欠いてたことが、森保さんには計算外だった。

結局、戦犯は森保さんということになっちゃうね…。
2020/1/10(金)1:29

☆関西人
エクストラキッカー
少し前に、NHKで森保ジャパンの特集番組をやっていて、それを見た人は多いと思う。

森保さんと山本昌邦さんの対談が番組の軸になっていた。
その対談の中で何となく見えてきたのは、森保さんはメンタル重視で選考するだろうな、ということ。
対談の相手が「人間力」の人だから、余計そう感じたのかもしれないけど。
森保さんは自分を「気合い系」と言い、サッカーは戦術とか技術もあるけど、それより気合いで球を奪ってナンボ、みたいなことを語っていた。
そうか。
忘れてたわ。
最近はメモをとる人のイメージしかない森保さんだが、プレーヤーとしては割と体育会系の人、泥臭い人だったんだ。
オフトジャパンでは1ボランチをこなし、前のラモスらを立てていた。
サンフレッチェでは風間八宏と2ボランチをこなし、相棒の風間さんを立てていた。

今の代表の中でも、自分と風間さんのコンビを原点として考えてるかもしれないね。
確か森保さんは、風間さんのことを自分の人生に最も影響を与えた人だと言っていた。
イメージとして、風間=柴崎なのかもしれないなぁ。

これまでも森保さんは球際の重要性を語っており、そこは割とハリル的である。
ガツガツと当たりにいく選手が好きだろう。
大然、堂安、杉岡、橋岡、中山、板倉、冨安、齊藤、田中駿、このへんは絶対に好きなはず。
だけど一方で、プレーヤーとして自分がなれなかったタイプ、風間さんのような選手をチームのキーマンとして考えてるはずだ。

「8人の森保と、3人の風間がいれば勝てる」

そんな言葉はなくて、正しくは
「8人の明神と、3人のクレイジーがいれば勝てる」だっけ?
確か老師オシムは、「エクストラキッカーは2人まで」と言っていた。
だから、適正は2か3かよく分からないんだけど、仮に2だとして、今のA代表では中島と柴崎がそれに該当すると思う。
私の解釈するエクストラキッカーとは、時に戦術の縛りから逸脱することを許された特権のある選手である。
南野や堂安や大迫は、意外と戦術の範疇におさまってるのね。
決して、
ドリブラー=エクストラキッカー
ストライカー=エクストラキッカー
というワケじゃないので、誤解のないように。

で、東京五輪代表においてエクストラキッカー、すなわちクレイジーがいるのかということだが、これがよく分からない。
いないんじゃないだろうか。
しいて言うなら、今回のチームでいうとI番の食野か。
「お前、ちょっと球持ちすぎ!」という選手は、少しぐらいならいてもイイ。
多すぎると、バランスが崩れるけど。
西野さんはロシア大会の時、右ウィングに原口を使って本田をベンチスタートにした。
あれは、逆サイドの乾をエクストラキッカーとして生かす判断だったと思う。

あ、そういや森島司はサンフレッチェでI番を背負うことになったらしいね。
彼もI番が似合う選手だ。
E-1の時は仲川がI番を背負い、キリンチャレンジでは安部がI番を背負った。
コロンビア戦やブラジル戦では三好がI番を背負い、そして今回は食野がI番を背負う。
I番ってのは、ある意味で公認エクストラキッカーだと思う。
そしてI番以外の選手は、できるだけ「8人の明神」としてのプレーをしなくてはならない。

サウジ戦。
グループリーグ初戦で負けたら、ほとんど絶望である。
私が興味あるのは、ウィングバックをどうするかだ。
杉岡、橋岡のように堅いのでいくのか、遠藤渓、相馬のように攻撃重視でいくのか。
今回はテストじゃなく、ガチである。
遠藤や相馬は、ややエクストラキッカー的匂いのある選手だ。
森保さんのこと、対人の強い杉岡、橋岡で泥臭くいく気がするなぁ。
2020/1/9(木)14:53

☆関西人
連鎖
当落線上といえば、私が気になってるのが齊藤未月だ。
彼はU20代表の主将で、主力メンバーだった。
ベルマーレでも完全に主力である。

ポジションはボランチ。
体は小さいけど、フィジカルが強く運動量も豊富、ボール奪取能力に長けている。
井手口タイプかな。
これがハリルなら彼を後ろじゃなく、前で使うかもね。
井手口がそうだったように。
守備固めには、彼をシャドーで使う発想があってもイイ。

ボランチとしてなら、やや前に出る役割だろう。
相棒は後ろでバイタルのストッパーを務め、齊藤はフォアに出てボールホルダーに詰める役割をこなす。
今回の選手権ではバイタルのストッパーをこなす役割が田中駿だとして、フォアに詰める役割が齊藤といったところだろうか。
田中碧と松本は、どっちの役割もこなせる。

このポジションは、柴崎あるいは大島など、オーバーエイジをゲームメイカーに使う噂もある。
よって、この世代で選ばれるのは最大でも3といったところじゃないだろうか。
主将の中山は当確として、あとはJリーグ新人王の田中碧。
残るは1枠しかなく、いや、1枠すらないかもしれない。
中山のリザーブは、おそらくCB枠で入るだろう板倉が計算できる。
よって、ボランチのあと1枠は中山のようなプリメイロではなく、セグンダが選ばれる可能性が高いんだ。
E-1では、セグンダが大島と井手口だったでしょ?
ニーズがこの井手口タイプとして、じゃ齊藤が最終メンバーに入る可能性はなくもないかな。

齊藤が入るか入らないかは、田中碧の扱いがどっちかによると思う。
見た感じ、碧はプリメイロもセグンダも両方できるんだよ。
つまり、齊藤+田中碧という組み合わせがあり得る一方、田中碧+田中駿という組み合わせもあり得るんだ。
仮に、森保さんが田中碧+田中駿という組み合わせをファーストチョイスにするなら、齊藤はちょっとキツくなるね。

田中駿もイイ選手だね。
彼はボランチのみならず、センターバックをできる。
しかも左利きで、センターバックの左をこなせるだけじゃなく、先日は真ん中のリベロも難なくこなしていた。
センターバックの左、今回はアントラーズの町田を試すだろう。
センターバックの左は、意外と激戦である。
板倉、町田、杉岡、そして田中駿。
板倉はセンターバックとボランチ、田中駿もセンターバックとボランチ、杉岡はウィングバックとセンターバック、町田はセンターバックだけかな?
ユーティリティでいうなら町田は不利だが、アントラーズではサイドバックやってるからなぁ…。

「各ポジション、レギュラーとリザーブ1名ずつ」で考えれば済む23名枠と異なり、18名枠はユーティリティを考えなければならんのがメンドくさい。
たとえば左センターバックで田中駿を入れる否かでボランチの選考が変わってくるし、ボランチに齊藤を入るか否かでシャドーの人選が変わってくる。
またシャドーに森島司を入れるなら、彼はボランチもできるから、そこでも波及が出てしまう。
全部、連鎖してしまうんだ。
たとえば田中駿⇔齊藤⇔森島、町田⇔杉岡⇔遠藤渓とか。
そういう連鎖の中で、落選する選手が決まる。
今回の選手権で「こいつは絶対に外せない」という選手がひとり出てくれば、その選手を起点にして連鎖の最終確定がするだろう。
あるポジションで活躍した選手が出た場合、必ずしもその同ポジションの選手が落ちるワケでなく、全く別のポジションの選手が押し出されて落ちることもあるんだよね。
2020/1/9(木)12:11

☆関西人
当落線上
仮に大迫のオーバーエイジ召集が可能だとして、まず私が思ったのは「小川か上田、どっちかは間違いなく落ちるな…」ということである。
前田大然はスピード枠、ジョーカー枠として安泰だと思っていて、大迫のリザーブ枠は、おそらく1名。
小川か上田のうち、どっちかひとりだろう。

あ、そうそう。
いつぞやの深夜にやってた「日本サッカー新時代2020」というテレ朝の番組で、小川と上田は番組内の座談会企画で一緒に出演してたんだよね。
で、思ったんだけど、ふたりは意外と仲が良いんだわ。
ライバル関係だからもっとピリピリした緊張感があるのかと期待してたが、全然そんなのなかったな…。

ふたりを見てると、やはり小川=ジュビロ=高原、上田=アントラーズ=柳沢のイメージだよ。
小川は体躯に恵まれた万能FWで、上田はセンスに恵まれた天才肌のFW。
上田は敵のマークをうまいこと外して完璧に裏をとるが、でも肝心のシュートを外すシーンを今まで何度も見てるよね。
あれって、完全に柳沢のパロディじゃん(笑)。
QBKの正統後継者である。
私の個人的な好みでいうと、上田>小川だな。

あと、この番組は食野の密着取材企画を放映していた。
彼は今回の選手権でI番を背負うので、中継をするテレ朝的にはイチオシなんだろう。
食野がI番?と違和感を覚える人は多いかもしれない。
なぜ、森保さんは欧州組で食野だけを召集したのか?
いや、厳密にいうと中山雄太にも召集レターを送っていたらしい。
でも、断られたんだと思う。
もっと言うと、他にも呼びたい選手はたくさんいたに違いない。
ただ、普通にシーズン中だからねぇ。
逆に言えば、ハーツはよく食野を出してくれたもんだよ。

森保さん的には、どうしてもひとり、前線にドリブラー系FWが必要だったんだろう。
小川も上田も田川もそういうタイプではなく、まず国内組にドリブラー系FWはあまりいないから。
旗手ぐらい?
そういうのは大体が欧州にいて、堂安、久保くん、食野、安部、三好などなど。
いや、堂安や久保くんや三好あたりは、ややMF系である。
この中でストライカー系になると、やはり食野になるのかもしれない。
食野のプレースタイルを見てると、ドリブルはシュートの前奏である。
彼のドリブルの行き着く先は、かなりの確率でシュートなんだ。

この番組の中で、食野は世代のエースである堂安のことをかなり意識する発言をしていた。
まだ全然負けている、と。
思えば、堂安は1998年6月16日生まれで、食野は1998年6月18日生まれの同年齢。
ふたりはガンバユースの同期で、しかも同じポジション、同じドリブラー。
これで、意識するなって方が無理だろう。
ただ、堂安は左利きなので左足を内角にした右シャドーがイイし、食野は右利きなので右足を内角にした左シャドーがイイのかもしれない。
このふたり、シャドーのコンビで使うのはありかも。

・・◯◯
食野・・堂安

左利きが右、右利きが左、というシャドーでバランス悪くない。
同様にして、

・・◯◯
安部・・久保

・・◯◯
前田・・三好

・・◯◯
森島・・田川

これらの組み合わせも悪くないかもしれない。
全て、左利きが右、右利きが左、でもって片方がストライカー、片方がチャンスメイカーという配置にしてみた。
どれがベストかは分からんが、セットは4つほど候補がある。

食野は、番組の中で「ターンしてドリブル」という自分のスタイルは欧州でも全然通用する、と自信をもって語っていた。
そうなんだよな。
後ろ向きの状態で球を受けたら、日本人選手の多くは一回誰かにパスを出してから反転して裏に抜けるんだが、食野の場合は自力で反転してドリブルで密集をすり抜けていく。
これは全盛期の香川のプレーに近く、番組の中で香川と食野のプレー映像を比較してたが、それは完全に瓜ふたつだった。
マンチェスターシティが国際的に全く無名だった食野の獲得に動いたのは、これを見てのことだろう。
これ香川二世じゃん、と。

小川vs上田といい、堂安vs食野といい、今の五輪代表はなかなか良い感じのライバル関係が成立している。
食野は堂安より代表入りの可能性はやや低いとはいえ、それでもイイ線いってると思う。
可能性は十分にあり、全ては今度の選手権次第じゃないだろうか。
この1月が終われば欧州リーグも佳境に入り、欧州組は大会直前まで召集できなくなるんだ。
ある意味、食野にとってはアピールのラストチャンス。
ここで大会得点王にでもなれば、確定だろうね。
2020/1/9(木)10:21

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