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過去ログ609 2019/12/21 1:07

☆関西人
モリシのDNA
南野って、いかにもセレッソっぽい選手だと思う。

セレッソのレジェンドは誰?
はい、モリシですよ。
私は、南野ってモリシによく似てると思う。
いや、セレッソ出身のアタッカーって南野に限らず、香川にせよ、乾にせよ、清武にせよ、みんな少しずつモリシのDNAを受け継いでるんだよね。

モリシは、もともとは超技巧派のドリブラーだった。
だけど彼の全盛期を知る人は、あまりドリブラーの印象がないかもしれない。
彼の持ち味はドリブルより、ハードワークでしょ、そこからのシャドーストライカーでしょ、と。

モリシはトップ下の選手だったけど、同時代のトップ下には中田英寿というスーパースターがいたので、彼はあまり目立たなかったかもしれない。
だけど、みんなモリシの凄さを分かってたんだよね。
トルシエなどは、マジで日韓ワールドカップのスタメンでトップ下を中田でなくモリシで構想してたんだそうだ。
それを聞いた周囲スタッフが必死にトルシエを説得した顛末が、当時トルシエの側近だった山本昌邦の著書に書かれている。
いや、トルシエの好きにやらせれば良かったのでは?とモリシ贔屓の私なんかは思うけどね。
多分、トルシエのベストチームは、中田がいなかった2000年アジア杯のチームなのは間違いないんですよ。

【アジア杯2000】
・・高原・・西澤
・・・・森島
俊輔・・・・・・明神
・・名波・・稲本
・服部・森岡・松田
・・・・川口

これが、日本代表サッカー史において最もビューティフルなチームだったと私は今でも思っている。

ひとつ、モリシのトップ下の特徴は、彼が使う側ではなく使われる側であること。
基本、日本のトップ下像は司令塔、使う側でしょ?
中田英寿にせよ、中村俊輔にせよ、本田圭佑にせよ。
だけど、モリシだけは使われる側だったのよ。
むしろ、前にいる西澤の方に使う側の意識があったりして。
で、今の時代でも大迫の方に使う側の意識があり、後ろの南野の方に使わなれる側の意識があるワケさ。
ある意味、今の代表のプロトタイプはアジア杯2000なのでは?

代表のトップ下に司令塔色が薄れたのは、香川がトップ下に就いたあたりからだと思う。
香川は前任者たちと異なり、体を張って定位置のポジショニングを守るタイプではなかった。
やたらフットワーク軽く縦横無尽に動き回り、気がつけばMFとCBの隙間、あるいはSBとCBの隙間に侵入していて、スパッと一芸を繰り出すんだよね。
おぉ、モリシだ、セレッソだ、と感じた人は、おそらく私と同世代のオールドファンですよ(笑)。

で、今の代表トップ下の南野は、その香川の後継者というか、いや、ある意味で香川より、もっとモリシ色、セレッソ色が強いんだわ。
香川以上に、使われる側のトップ下だもんね。
うん、ならば森保さんは南野をモリシとして、アジア杯2000の再現として352をやってもイイと思うのよ。

・・鎌田・・大迫
・・・・南野
原口・・・・・・堂安
・・柴崎・遠藤航
板倉・・冨安・・酒井
・・・・シュミット

南野システムだね。
2019/12/21(土)1:07

☆関西人
未知の領域
南野のポジションが分からない。
リバプールの3TOPは、間違いなく世界最高峰である。
真ん中がフィルミーノ、右がサラー、左がマネ。
3人ともが、今年のバロンドール候補リストに入っていた。
というより、リバプールからは7人もがリスト入りをしていた。
…入る隙、ないよなぁ。

で、上記3TOPが故障するなどした時の控えが、南野の役割になるだろう。
つまり南野は、しばらく待たなくてはならない。
当面は、途中投入である。
時にベンチ外もあるだろう。
途中投入はせいぜい10〜20分なので、その中で決定的な仕事をしない限り、信頼は得られない。
決定的な仕事とは、具体的には得点、もしくはアシストだと思う。
守備ではない。
まぁ、南野は短い時間で結果を出すのに慣れた選手ではある。
ザルツブルクでも途中投入が多かった時期があるが、それでも得点をかなり決めていた。
プレミアの強度の中でもそれができるかは未知だが、期待したい。

しかし気になるのは、日本代表のH番が、ビッグクラブとはいえ控えとして実戦勘をやや損なうことである。
いつも話題となるのは、「ビッグクラブの控えがイイか、弱小クラブのレギュラーがイイか」である。
今後、南野は前者の道を歩くことになるが、後者の道を歩いているのが久保くんだ。
南野と久保くん。
久保くんにはレアルの控えという選択肢もあったと思うが、今はスペインリーグ下位のマジョルカでレギュラーを務めている。
ともにアディダスの広告塔。
このふたりが対照的な道を歩いてるのは、興味深いなぁ。
最終的には、どっちが勝つのか。
私は現時点、南野と久保くんでは南野の圧勝だと思う。
でも、来年以降は分からない。
リバプール、4231布陣をやってくれないかなぁ。
南野を生かすには、おそらくそれがベストなんだけど。

ぶっちゃけ、どうなんだろうね。
私は、ビッグクラブの控えより下位クラブのレギュラーの方が成長を見込めると思うけど。
もちろん、ビッグクラブのレギュラーが一番イイのは間違いない。
南野にはそれを目指してほしいワケで、ただしそれがリバプールのスケールだと、バロンドール候補になることを意味する。
その高みまで、いけるだろうか?
リバプール、バロンドール、もう最近は感覚が麻痺してきて、できることとできないことの区別がよく分からなくなってきたわ…。
2019/12/20(金)13:41

☆関西人
南野リバプール移籍正式決定
南野のリバプール移籍が正式に決まったらしい。
思えば、彼のザルツブルクは長かったね。
5年も在籍したんだそうだ。
一時期はずっと控えで、よくぞここまで耐えたもんだと思う。
でも、その我慢した甲斐もあり、遂に念願の欧州CL出場。
その結果として、こうしてリバプール移籍にまで漕ぎ着けたんだから凄いよ。

南野のケースは、今後ひとつのモデルパターンになるだろう。
四大リーグにいきなり移籍するのではなく、まずは中堅国リーグに、ただしそのリーグのトップクラブに移籍する。
そうすりゃ、欧州CLを狙えるから。
これと似たパターンは、やはり本田圭佑だろうか。
CSKAというロシアのトップクラブから欧州CLに出て、そこから彼はミランに至った。

昔は中田英寿が唯一のモデルパターンだったので(ペルージャ→ローマ)、まずは四大リーグの下位クラブへ。
そこを足掛かりにして、リーグ内のトップへ行く出世を皆が狙ってたよね。
だけど、こういう中田パターンは思ったほど増えなかった。
追随したのは、長友ぐらいか?

むしろ無理して四大リーグより、中堅国リーグを足掛かりにするパターンの方が堅実じゃないか?という見方も出てきて、最近では伊東純也がうまいことハマって欧州CL出場。
そのうち、ポルトの中島、PSVの堂安、セルティックの食野、パルチザンの浅野あたりがクルかもしれない。
また、シントトロイデンからボローニャに行った冨安の例もあり、中堅国リーグの中位クラブからでも悪くない展開がある。
冨安と同じくシントトロイデンで活躍し、フランクフルトに凱旋した鎌田の例も。
また、ブンデス下位のハノーファーからフランスリーグのマルセイユに行き、遂に欧州CLが射的距離に入った酒井宏樹のパターンもあるね。

他には、Jリーグからいきなりドルトムントへ行った香川、いきなりシャルケに行った内田、いきなりバイエルンに行った宇佐美の例もある。
でもこれは、あの頃に限った代理人トーマスクロートのプレゼントみたいなもんで、今後もこういうのがたくさんあるとは考えない方がイイと思う。

さて、南野をリバプールに送り出したオーストリアの名門ザルツブルク。
ここにはあとひとり、日本人選手が残っている。
奥川雅也だ。
彼はここまでリーグ戦で13試合に出場、スタメン9試合、得点6。
かなりの活躍をしている。
現在23歳、かつてはサンガユースで「古都のネイマール」と呼ばれた逸材で、J2でもほとんど試合に出ないうちに青田買いされてしまったという特殊な経緯。
知る人ぞ知る、変態ドリブラーである。

南野という才能を輩出したザルツブルク、今度は奥川の覚醒を見込んでるんじゃないだろうか。
ザルツブルクの眼力、信用できる気がするなぁ。
ならば、この変態ドリブラー、しばらく目を離しちゃいかんよね。
一度、代表召集をしてもらいたいもんだ。
2019/12/20(金)1:32

☆関西人
韓国対策
日本は韓国に弱いのは今に始まった話じゃなく、昔からそうである。
純粋に戦力値で韓国に劣っているというよりは、どちらかというと相性の問題だろう。
ジャンケンで、チョキがグーに弱いようなもんさ。

だけどいい加減、日本も韓国に対する勝負弱さを克服しておきたいところである。
じゃ、向こうは強度あるデュエルを仕掛けてくるので、こっちもそれに負けじと屈強なイレブンを揃えるか?
いや、それはもはや日本のサッカーではないので、あまりそういうのはやってほしくない。
じゃ、技術で向こうを圧倒しようか?
いや、分かってると思うけど、韓国って結構技術レベルが高いよ。
でなきゃ、ソンフンミンがプレミアで活躍しないでしょ。
技術的には、日本と韓国はほぼイーブンである。

デュエルで【日本<韓国】、技術で【日本=韓国】だとして、1敗1分け。
じゃ、日本は何のカテゴリーで韓国に勝つべきなのか。
もう残されてるのは、頭脳だけでしょ。
頭脳、すなわち戦術ですよ。

それでは、歴代代表の監督別に日韓戦の戦績を振り返ってみよう。

・オフト→2勝1分け

・ファルカン→1敗

・加茂→1勝1敗2分け

・岡田(第一次)→2勝2敗

・トルシエ→1敗1分け

・ジーコ→2勝1敗1分け

・オシム→1敗

・岡田(第二次)→2敗1分け

・ザック→3勝1分け

・アギーレ→なし

・ハリル→1敗1分け

・西野→なし

・森保→1敗

勝ち越している監督は、やっぱり少ないね。
無敗は、オフトとザックのみか。
特に3勝しているザックは凄いと思うし、歴代でも唯一、3-0という大勝を記録しているのがザック代表である。
その3-0の試合は2011年8月のことで、スタメンは

・・・・-李
香川・・本田・・岡崎
・・遠藤・・長谷部
駒野・今野-吉田・内田
・・・・川島

という感じだった。
韓国相手に李の1TOPって、何かスゲー(笑)。
得点は香川2点、本田1点。

ザックのサッカーは、韓国と相性良かったんだと思う。
ポゼッションサッカーだよね?
見た感じ、とりたてて守備的布陣を敷いてないし、よく覚えてないけど攻撃的サッカーを展開したんだと思う。

思えばザックは、かなり選手のポジショニング、距離間隔にうるさい監督だった。
なんせ、イタリア人だからね。
等間隔を保ちながら4+4のラインがスライドし、局所を圧縮するような動きを徹底的に叩き込んでいた。
今思うと、韓国はああいうのを苦手にしてたかもしれないなぁ。
得意のデュエルの土俵に持ち込めないから。

一方、近年で最も大差で負けたのが2017年12月、ハリル代表の1-4である。
結局、ハリルは韓国に一度も勝てていない。
デュエルを志向するハリルが、なぜか韓国には弱かったんだ。
韓国に弱かったハリル、韓国に強かったザック。
つまり戦術的には、そういうことなんだと思う。
2019/12/19(木)16:46

☆関西人
森保さんは、本気だったのか?
韓国に敗れたのはポジショニングの稚拙さが主な要因だったと私は思うんだけど、あれって試合中に修正できなかったのかな?
というと、すぐに「森保、無能!」と話になりがちだけど、それより先に選手たち自身で声をかけ合うなどして、何とかできなかったのか。
そういう役割を担うのは本来ならキャプテンだろうが、それが佐々木だからねぇ…。
さすがにU22世代の若手がポジショニング修正を周りにさせるのはハードルが高いので、U22じゃない選手が担うべきだったと思う。
じゃ、誰がリーダーシップをとるべきだったんだろうか。

森保さんは作戦上、プレスのポイントをどこに設定してたのかが謎である。
見てると上田が敵CBにかなりフォアチェックを仕掛けるんだけど、完全に単騎で、後ろはほとんど連動していない。
それはそうだろ。
最終ラインが上がらないんだから、後ろのMFが上田に追随すれば最終ラインだけが自陣に残され、事実上ブロックは消えてしまうから。
いや、実際に試合の中の多くの時間帯でブロックは間延びしており、実質ブロックになっていなかった。
それは韓国も同じことなんだが、彼らはそれを怖れないんだよね。
それこそ、ブロックが間延びする=デュエルの機会が増える、という韓国ペースの土俵になるから。

思うに、日本は「面」を作らなければ自分たちのサッカーをできないのよ。
「面」で守り、「面」で攻める。
でも韓国は、「点」でサッカーができる。
「点」と「点」を線で繋ぐ形でサッカーをできる。
今回の韓国は狙いとして、日本に「面」を作らせないようにしてたと思う。
「面」を作れなきゃ日本も各選手が「点」としてプレーをせねばならず、つまり韓国のデュエルを受けて立たなければならず、結果ああいう感じになってしまったんだ。
日本で唯一、デュエルの強みを発揮したのは相馬ぐらいかな?

だからこそ、私が見たかったのはFW小川航基なのよ。
デュエルというのは気合いの勝負であり、今のチームでその気合いを最も感じるのは小川である。
上田は確かに動き出しはイイんだけど、それこそ才能で点を取るタイプで、デュエルのタイプではない。
それならまだ、田川の方がデュエル向きかも。

森保さんは「戦術的に後手を踏んだとは思ってない」と語ったらしいが、それはどうだろうね。
皮肉にもベント監督は試合後、今回の勝利を戦術に裏付けされたものだとコメントしてるワケで。
あまりにも森保さんは定型的というか、今回のスタメンはほとんど中国戦メンバーにしていた。
唯一田中碧だけが大抜擢になったが、それも橋本の負傷離脱があったからに過ぎない。
この定型っぷりには勝負師としての熱のようなモノを感じられず、試合中メモをとってる姿も含めて、この人は実験データをとりたいだけの科学者なんじゃないか、とさえ思うよ。
仮にこの大会を臨床実験だと捉えれば、確かに条件を定型的にして観測することの意味は理解できるし。

香港戦で11名全員入れ替え。
そこから、中国戦は10名入れ替え。
結果として、GK小島を除けば全員が試合に出られた。
何だか、仕事が官僚的。
確かに、理には適っているさ。
香港戦メンバーは試合の疲労が残ってるので、コンディションを考えれば中国戦メンバーの方が優位だから。
でもそれはあくまで原則の話であって、たとえば香港戦でハットトリックした選手など、一部例外を認めてもイイはずだ。
森保さんは、堅物なのか?
いや、これは彼なりの気遣いなのかもしれない。
「中国戦のスタメンが韓国戦スタメン」
「香港戦のスタメンは韓国戦のスタメンに使わない」
という規定を作っておいた方が、「そういう規定だから」と皆もが納得できる、誰もが傷つかない、という考え方さ。

しかし、2年前の日韓戦で惨敗した後に激昂していた田嶋さんは、今回やたらと冷静だった。
森保さんを気遣うコメントもしている。
まぁ確かに、今回は結果だけを求める大会じゃなかったのは事実だ。
ホントに結果だけを求めたいなら、これほどにU22を呼んでないはずだからね。
優勝を逃すことは、十分に織り込み済みだったんだろう。
2019/12/19(木)13:34

☆関西人
E-1韓国戦
E-1は、やはり日本にとって鬼門だね。
引き分けでも優勝だったのに、それでも逃げきれないのかよ…。

収穫を言うなら、上田、森島司、遠藤渓、田中碧、橋岡、相馬、合計6人もの五輪代表候補に日韓戦を経験させられたことぐらいか。
日本のU22はブラジルに勝ったことすらある世代だが、ぶっちゃけ、韓国の球際のファイトはブラジルよりも上である。
メンバーは「韓国の球際は強いぞ」と耳にタコができるほど言われてたと思うけど、実際体感してみて、初めてその寄せの速さを理解した部分もあったんじゃないだろうか。

といっても、韓国のサッカーは想定の範囲内だった。
ベント監督になってから韓国のサッカーは変わったと聞いていたんだが(良い意味でも悪い意味でも)、今回の試合を見た印象としては、それほど変わっていない。
韓国は、やはり韓国である。
対日本戦となると、もはや監督とか関係ないのかも。
ホームで日本にだけは負けられない。
ただ、その一点のみ。

一方の日本は、ややポジショニングが整理されてない感じがあった。
上田や武蔵が積極的にフォアチェックをするが、後ろがついてこない。
「もっとラインを上げろよ!」とイラついた人は多いかと。
でも、あの状態で簡単にラインは上げられないでしょ?
韓国のFWが、あれほど前線に残ってたし。
仮にラインを上げられないなら、あくまで結果論にせよ、上田らはあまり前にいかない方が良かったんだよね。
タテに間延びしちゃうから。
いや、実をいうと韓国もタテに間延びしてたワケさ。
でも、間延びvs間延びの対決になると、球際に強みのある方が優位に立つということだろう。

ただし、後半はやや持ち直したね。
ウチは遠藤渓が傷んだのか、後半開始から相馬が左に入っていた。
これ、ビミョーに菅が傷ついたかも(笑)?
左なのに、自分じゃなくて相馬かよ、と。
でも、その相馬がかなり躍動していた。
彼、結構使える。
右も左もできるドリブラーって、枠が18しかない五輪代表では有利だよね。

田中碧と井手口のコンビは、これは明らかに韓国側の戦術として狙われてたと思う。
ボランチを潰せば球は回らなくなる、という日本のメカニズムを向こうはよく分かってるから。
でもさ、詰められてもそこを剥がして球を前に運べれば、逆にこっちが優位になったはずなんだよ。
今回は、中盤底が勝負ポイントだった。
全盛期のヤットがあの位置にいたら…、と思ったね。

ヤットなら、この試合、間違いなくバックパスを連発してただろう(笑)。
ヤットに球が入る→韓国詰める→バックパス→ヤットに球が入る→韓国詰める→バックパス→ヤットに球が入る→韓国詰める→バックパスを延々と繰り返し、とりあえず韓国をイライラさせる。
もちろん、会場はブーイングですわ。
それでも涼しい顔のヤット。
彼は、そういう人なんですよ。
なんせ、真性のサイコパスだから。

そう、今回のE-1日本代表に欠けてたのは、そのてのサイコパス性なんだよね。
特に前半なんて、単純に向こうの寄せをバックパスでひたすら無力化すりゃ良かったと思う。
何度寄せても逃げられるし、もう詰めるのメンドくせ〜な〜、と敵が思い始めた瞬間に股を抜いてスルーパス、みたいなのがサイコパスのサッカーである。
なんか今回、そういう駆け引きが全く無かったよね。
若手中心のチームに、そういう老獪なサッカーを求めるのはさすがに酷か?

せめて最後、小川航基は投入してほしかったなぁ。
私は基本、小川をTOPに入れて上田をシャドーに下ろすのがベストバランスだと思ってるから。
でも、最後に投入されたのは仲川だった。
なんていうかな、彼は代表には全くフィットしてなかった。
というより、せっかく仲川入れたのならもっと彼を重点的に使えばイイのに、そうしない周りも悪い。
スタッツを見ると、彼のドリブル回数はゼロである。
ドリブルしない仲川に、一体何の価値があるというのか…。
2019/12/19(木)9:07

☆関西人
リベンジ
韓国は、世界で最も日本を潰すコツを知ってる国だ。
コツとは他でもない、球際で負けないことである。
最悪、ラフプレーになっても構わない。

日本には、それに対して二種類の対処法がある。
ひとつは、韓国の接近戦を受けて立つこと。
インファイト、肉弾のドツキ合いだ。
もうひとつは、パスを繋いで敵の接近を無力化すること。
もちろん敵はアホじゃないので、そのパスのインターセプトを狙っている。
それは百も承知、だからインターセプトできないようにパスを出していくんだ。

おそらく、日本は後者を選択するだろう。
しかし、インターセプトされないパスというと、結局は逃げのパスになるんだよね。
回してはいるんだけど、肝心の急所に球が届かない。
それじゃダメ。
だから、オフザボールで敵のインサイド裏を取れる選手が必要で、またそこに寸分狂わぬ精度あるパスを出せる選手が必要なんだ。
もしくは、敵の襲撃をドリブルでスルッとかわせる選手とか。

【2017年E-1日韓戦】
・・・・小林
土居・・・・・・伊東
・・倉田・・井手口
・・・・今野
車屋・昌子-三浦・植田
・・・・中村

惨敗した前回のE-1日韓戦、ハリルはドツキ合いを想定して布陣を組んだと思う。
硬度があり、スピードがあり、なかなか悪くない布陣である。
それでも、1-4で負けた…。

ただこれを見てると、この布陣で誰が勝負パスを入れるの?という感じがするんだわ。
ただ中盤で肉弾戦を挑み、奪ったら即ショートカウンター、というイメージしか湧かない。
構成力の要素が薄い。
中盤は今野という守備的MF、その前には倉田&井手口というハードワーカーふたり。
果たして、誰がゲームメイクをするプランだったんだろう?
実をいうと、この時のE-1では大会途中に大島が故障で離脱している。
なるほど(笑)。
もし大島が離脱してなければ、彼がパサー役だったのかもしれない。

幸い、今回のE-1では大島がまだ傷んでいない。
仮に彼が出なくとも、彼の背中を見て順調に育っている田中碧がいる。
あと、前回のE-1で屈辱を味わった井手口がいる。
役者は揃ってるよな。

メディアの予想布陣を見ると、こうなっている。

・・・・上田
・・森島・・武蔵
遠藤・・・・・・橋岡
・田中碧・・井手口
・佐々木-三浦-畠中
・・・・中村

なるほど。
前回の惨敗メンバーから、井手口、三浦、中山航が出るのか。

しかし、前回よりも攻撃的だよね。
特に、森島司、遠藤渓のところは前回に全くなかった要素だ。
私は、今回の方が勝てる要素があると思う。
インファイターに対してインファイトを挑むより、日本はむしろ足を使ってアウトボクシングで挑むべきである。
で、そういう布陣になっている。
2019/12/18(水)13:58

☆関西人
万能
フロンターレって、ホントに良いボランチを輩出してくるチームだよね。
大島については、憲剛の英才教育があり、また風間さんとの出会いが大きかっただろう。
技術的には、国内最高峰のボランチだと思う。

だけど、それだけの選手が君臨してるチームなら、本来だと田中碧や守田などが出てきにくい環境のはずである。
そこは、大島の体質に感謝。
彼は程よく怪我する選手なので、うまいこと後輩たちにもチャンスを与えてくれるから。
もちろん、本人の意図するところではないだろうが…。

後輩たちとすれば、大島が試合で常に最高のお手本を示してくれてるので、じっと見て学び、大島が怪我したら彼のプレーイメージをもって代役を果たすんだ。
大島が復帰したら、今度は彼とコンビを組む。
ここで大事なポイントは、攻守バランスだよ。
大島と組む選手は守備専になりがちに思えるが、意外とそうではない。
なぜなら、大島が攻撃だけでなく守備もする選手だからだ。
大島がそうである以上、その相棒も守備だけでなく、攻撃もしなくてはならない。
いや、これこそがフロンターレの良い循環だと思ってね。
選手たちは皆、常に万能を目指している。
これらのスタート地点になってるのは、やはり大島であり、憲剛じゃないだろうか。

日本のサッカーは、ボランチのサッカーである。
ボランチとは何か?
解釈は難しいが、そのルーツはブラジルのサッカーに始まると思う。
ゾーンDFを世界に先駆けて開発したのは、ブラジルだと言われている。
もともとジンガの文化があったブラジルでは超絶なドリブラーが続々と湧いてきて、既存のマンツーマンDFでは対応できなくなったんだろう。
元祖ブラジルのゾーンDFは、こうだった。

◯・・◯・・◯・・◯
・・・◎・・◎
◯・・◯・・◯・・◯
・・・・-◯

424だね。
◎が、今ある2ボランチの原型である。
◎は前列の◯4枚と連動して攻撃参加し、また後列の◯4枚と連動して守備参加する。
万能の駒である。
つまりボランチとは、そのルーツからして万能を求められていたんだ。
ただの守備的MFじゃないし、ただの攻撃的MFでもない。

やがて、ブラジルは2ボランチに「プリメイロ」と「セグンダ」というふたつのキャラクター分けをするようになり、それが今なお基準になっている。

・プリメイロ
⇒最終ラインのフォローをしつつ、ビルドアップの起点となる。

・セグンダ
⇒プリメイロより前にポジショニングし、ボール奪取に動く。

森保式サッカーの原型をサンフレッチェとするなら、プリメイロ⇒森崎、セグンダ⇒青山だ。
今回のE-1ボランチ群を見ると、プリメイロ⇒田中碧、田中駿、セグンダ⇒大島、井手口という気がする。
となると、今夜は以下の組み合わせか?

・大島+田中碧
・大島+田中駿
・井手口+田中碧
・井手口+田中駿

以上、4通り。
一番見たいのは、フロンターレで実績ある大島+田中碧なんだけど、森保さんがそうするかは分からない。
なんせ、絶対にガツガツくる韓国が相手だから、スペ体質の大島を勝負所まで温存する可能性もあるよ。

とにかく、2ボランチは万能の組み合わせでなければならない。
2019/12/18(水)11:19

☆関西人
ボランチの軸
E-1には、5人のボランチが召集された。

・大島
・橋本
・井手口
・田中碧
・田中駿

橋本が負傷離脱したので4となり、この4人のうち、誰が韓国戦に先発するかがよく分かっていない。
本来、序列として一番上は橋本。
最近は柴崎とコンビを組むことが多いし。
二番が、柴崎のリザーブと目される大島、あと井手口だろう。
三番が、田中碧と田中駿、五輪代表のふたりじゃないだろうか。
しかし今回のE-1は少し五輪代表強化の意味が入ってるので、田中碧と田中駿、どちらかは韓国戦に先発させるかもしれない。

田中駿は、極めて戦術的な駒だ。
センターバックとボランチの両方をこなす。
中山雄太、板倉と同じである。
A代表では遠藤航、橋本と同じタスク。
可変のカギを握る選手だろう。

大島はそっちではなく柴崎の役割で、あと井手口も同じだと思う。
いや、井手口は柴崎というより山口蛍に近いかな。
どっちにせよ、最終ラインと中盤を行き来するというよりは、あくまで中盤でプレーをするイメージだ。

じゃ、田中碧は?
そう、実は田中碧が一番分かりにくい。
フロンターレで、碧は大島とコンビを組んでいる。
以前は守田が大島とコンビを組んでいて、よくA代表召集をされていた。
守田の場合は、遠藤航や橋本に近い動きを期待されてたと思う。
じゃ、碧もそうなのか?
う〜ん、そう思えなくもないんだけど、碧の場合はもう少し中間的かな。

まず、碧は守備ができるのは事実だ。
サイズも、そこそこある。
でもそれが最大の売りかというと疑問で、あくまで売りのひとつという感じか。
じゃ、ゲームメイクが最大の売りかというと、それもさすがに大島や柴崎と比較するとまだワンランク下という気がする。
かなり巧いんだけどね。
しかし、こういう一種の中庸さが誰かを彷彿とさせるなと思ったんだが、それが誰かって、サンフレッチェ青山敏弘だよ。
そう、森保ジャパンの元祖キーマン。

と考えると、森保さんは碧を大事な駒だと考えてるような気がしてきた。
成長を促す為、韓国戦に先発起用するかもしれない。
確か彼はトゥーロンで大会ベスト11に選ばれ、大会ベストプレーヤー3位だったんだよね。
最近では対ブラジル戦で2得点を決め、勝利の立役者になったことが記憶に新しい。
Jリーグ新人王も獲ったことだし、五輪世代のボランチの中では頭ひとつ抜けた感がある。

多分実現の可能性は低いと思うけど、森保ジャパン本来の機能を求めるなら、田中碧+田中駿というコンビがベストなんだよね。

【ニュートラル】
・・・・小川
・・森島・・上田
遠藤・・・・・・相馬
・田中駿・・田中碧
・畠中・三浦・渡辺
・・・・大迫

【攻撃シフト】
遠藤・・小川・・相馬
・・森島・・上田
畠中・-田中碧-・渡辺
・・田中駿・三浦
・・・・大迫

【守備シフト】
・・・・・小川
森島-田中駿-田中碧-上田
遠藤-畠中-三浦-渡辺-相馬
・・・・・大迫

ポイントは、時に碧が1ボランチ、ピボーテになること。
それがイメージできるか否かで、碧を抜擢するか否かが決定される。
やっぱ大島でしょ、という人は多いかもしれない。
でも、私の中では大島より碧の方が青山敏弘に近いんだよなぁ…。
2019/12/17(火)12:15

☆関西人
青い鳥
森保さんは、4231と361というふたつのフォーメーションを使い分けている。
主にA代表は4231、五輪代表は361という感じだ。
しかし、少しずつ全体を361にシフトしていってるように感じる。
事実、今回のE-1は361である。

確か森保さんは、以前に361を「日本に最も合う」と明言してたかと思う。
その考え方の賛否は置いとくとして、彼の361は可変システムである。
攻撃の時は433、守備の時は541と型を変えるところが最大のキモで、その中間となるニュートラルの型が361なんだ。

【ニュートラル】
・・・・H
・・I・・・G
J・・・・・・・F
・・C・・・E
・B・・D・・A
・・・・@

【攻撃シフト】
J・・・H・・・F
・・I・・・G
・・・・E
B・C・・・D・A
・・・・@

【守備シフト】
・・・・H
I・・C・E・・G
J・B・D・A・F
・・・・@

攻撃シフトと守備シフトはイイとして、あくまで基本は361である。
361⇒433
361⇒541
361をニュートラルとして、そこから⤴のギアを入れると433、⤵のギアを入れると541。
でも、皆さんは思わないか?
果たして361は、ニュートラルに適した型なんだろうか、と。
ニュートラルにしては、FとJがかなりの距離を走らないとギアチェンジにならないでしょ?
これ、効率悪いと私は以前から感じてるんだよね。
あくまで個人的な見解だが、どちらかというと361じゃなく、4231をニュートラルに設定した方が効率イイように感じるんだ。

【ニュートラル】
・・・・H
J・・・I・・・F
・・G・・・E
B・・D・C・・A
・・・・@

【攻撃シフト】
J・・・H・・・F
・・G・・・I
B・・・E・・・A
・・D・・・C
・・・・@

【守備シフト】
・・・・H
J・・G・I・・F
B・D・E・C・A
・・・・@

ほらね。
どう考えたって、この方が駒の動かし方として効率イイよ。
これなら攻撃シフトにいく際、ニュートラルからFとGとJが一列上がるだけでコト足りるし、また守備シフトにいく際にも、ニュートラルからEとFとIとJが一列下がるだけでコト足りるんだ。
それに対して361をニュートラルにする場合、攻撃のギアを入れるのにFとJが二列分を上がらなければならん。
また守備のギアを入れるにしても、やはりFとJは二列分を下がらなくてはならん。

いや、こういうのを数字で説明しても、イマイチ伝わりづらいかも。
じゃ、人名で表現しよう。

【ニュートラル361】
・・・・上田
・・森島・・武蔵
遠藤・・・・・・橋岡
・・田中駿・大島
・畠中・三浦・渡辺
・・・・中村

【攻撃シフト】
遠藤・・上田・・橋岡
・・森島・・武蔵
畠中・・大島・・渡辺
・・田中駿・三浦
・・・・中村

【守備シフト】
・・・・・上田
森島-田中駿・大島-武蔵
遠藤-畠中-三浦-渡辺-橋岡
・・・・・中村

遠藤渓と橋岡が、最前列から最後列まで上下動しなくてはならない、かなりハードなメカニズムをご理解いただけるかと。
じゃ今度は、4231をニュートラルにした場合を見てようか。

【ニュートラル4231】
・・・・上田
遠藤・・森島・・仲川
・・田中駿・大島
菅・畠中・三浦・橋岡
・・・・中村

【攻撃シフト】
遠藤・・上田・・仲川
・・森島・・大島
菅・・-田中駿-・橋岡
・・畠中・・三浦
・・・・中村

【守備シフト】
・・・・・上田
・遠藤・森島-大島・仲川
菅-畠中-田中駿-三浦-橋岡
・・・・・中村

やはり、こっちの方が駒の動きに無駄がない。
誰ひとりとして、長い距離を走っていないから。

こうして改めて見てると、361をニュートラルとすることにはそれほど拘らなくてもイイような気分になってきたよ。
と同時に、改めて4231が秘めている潜在能力の高さに気付いた。
童話の「青い鳥」だね。
チルチルとミチルは旅に出て、幸福をもたらす伝説の「青い鳥」をどうしても捕まえたくてあちこち探し回ったんだけど、なかなか見つからない。
で、落胆して家に帰ったら、なんと今まで家で飼ってた鳥の正体が「青い鳥」でした、ってオチ。
案外、ずっと今まで飼ってきた4231こそ、本当は「青い鳥」なのかもしれないなぁ。
2019/12/17(火)10:46

☆関西人
レオザvs森保
最近、思うこと。
レオザフットボールって、何であそこまで森保さんのサッカーを目のカタキのように悪く言うんだろう。
動画の再生数をアップさせるには確かに炎上が効果的なので、ああしてディスるのもありなんだけど、それにしてはかなりしつこいんだよね。
商業目的というより、彼が本気で森保さんに腹を立ててるように思えてきた。

レオザは元芸人で、ボケとツッコミどちらを担当してたかは知らないけど、多分ツッコミだろう。
また、彼はラッパーでもあり、そもそもラップってやつは相手を誹謗中傷するバトルのカルチャーだよな。
そういうカルチャーの中に身を置いてきたレオザにとって、森保さんは格好の相方なんだろう。
「はい、私は主にボケを担当してます」と言わんばかりの表情をした森保さんを見てると、おそらくレオザのドSツッコミ資質に火が点くのかと。
良いコンビだと思うよ。
レオザと森保さんがコンビを組んでM-1にでも出たら、二回戦突破ぐらいはイケるんじゃないだろうか。

しかし、ネタにしては最近は笑えないという話もある。
「日本代表に良くなってもらいたいからこそ、僕は敢えて言っている」とか綺麗事言う割に、最近は森保さんの人格否定にまで踏み込んでるように感じるし。
なぜ、あれほど辛辣にツッコむのかというと、彼が欧州サッカー厨だからである。
日々、世界のトップモードを見てる人たちからすると、多分森保さんのサッカーって超ダサいと思うのよ。
だから、欧州厨ほどイライラするんだ。
杉山茂樹先生も、その類いだね。

分かりやすく言うと、ファッションである。
オシャレな人はパリコレとかミラノコレを毎シーズン見て、トップデザイナーの新作をチェックしたりもしてる。
そういう人って、ファッションに無頓着な人を見ると必ずイライラするのよ。
「そのパンツの丈は何(怒)!」「そのセーター、サイズ合ってないでしょ(怒)!」とキレる。
いや、これはこれで気に入ってるんだけど…、とか言っても通用しない。
なぜなら、モードに沿ってないからだ。

いや、そういう人でもジャージの上下を着てたりするのは、まだ許すのよ。
それは部屋着だし、そういうスタイルもあるよね、と。
むしろ一番キレられるのは、中途半端にモードを取り入れた安物を着ている時だ。
ドルチェ&ガッバーナを少し真似たようなデザイン、だけど完成度低い、というのが一番カチンとくる。
中国で売ってる、ピカチュウのパクりキャラクター商品を見たような感覚になるんだろう。
洋楽ファンでも、J-POPを聴いてると元ネタが全部分かるもんだからイライラするらしい。

で、レオザにとって森保さんのサッカーはまさにその類いなんだろう。
もともと、森保さんのベースは欧州人のぺトロビッチが創ったサッカーなので、これをパクりというのは気の毒である。
もともと森保さんのぺトロのフランチャイズ、鬼木さんのは風間さんのフランチャイズじゃないのか。
いや、レオザもそこは分かってるだろう。
ただ、レオザはぺトロそのものを欧州サッカーの劣悪な海賊版と考えてるのかもしれない。
ニセモノじゃねーかよ、と。

じゃ、ニセモノって何なんだろう。
たとえば、世界のトップモードがピッチピチの極細スタイルだったとして、「日本人にこれはキツいよ」と少しシルエットを緩めたとする。
機能として、ここはボタンじゃなくてファスナーにした方が売れるよね、と改良したとする。
そういうのを見て、トップモード信奉者は間違いなくキレるんだ。
何をさらしとんじゃワレ、全部台無しにしとるやないか、と。

うん、結論だけ言うと、レオザが森保さんのサッカーを評価する日は来ない。
たとえ、東京五輪で優勝しようとも。
なぜならレオザが認めるのはあくまでトップモードであり、モードを知る者のプライドとして海賊版を認めるワケにはいかんから。
もし誉めるにしても選手を誉めて、森保さんのことは誉めないだろう。
選手のクオリティに救われた監督、と総括するはずだ。

一方、森保さんは決して欧州トップモードにいかないと思う。
なぜなら彼が扱ってる素材は日本人選手であり、いくら欧州組が多いといっても、彼らは欧州サッカーの屋台骨になってる選手たちではないから。
その前提で、それでも勝たなくてはならない職業人としての監督なんだよ。
ならば、敢えて欧州トップモードに固執する必要もないでしょ。
「偽サイドバック」を導入せず、敢えてウィングバックに敵陣の一番奥から自陣の底まで上下動させてるのは、彼なりの信念があってのことだと私は思う。

ただし、メカニズム論としてはレオザの言ってることはほとんどが正しい。
個人戦術においても、彼が指摘するように正しいポジショニングをできてない選手が多いのも事実だ。
でも、それはそれ。
我々は、森保さんがミーティングルームで何を話してるかは全く聞いてないし、情報過疎の中、上っ面だけを見て判断してるに過ぎない。
監督って、我々が考える以上に不自由な条件で仕事をさせられてて、そんな思い通りにはやれてないもんだよ。
このE-1なんて、最たる例だ。
それでも優勝を求められており、実に因果な職業である。

私は、森保さんを戦術家として評価できずとも、人身掌握家としては評価できると思うけどなぁ。
その一点では、レオザより遥かに上の人物だと思うよ。
2019/12/15(日)14:58

☆関西人
飽和
Jリーグ入れ替え戦では、湘南ベルマーレが徳島と引き分け、その結果として残留を決めた。
パワハラ問題発覚などベルマーレにとって厳しい2019年だったが、最後は何とかツジツマを合わせたね。

ベルマーレは、カウンターのチーム。
ハイプレスをかけるスタイルで、みんなよく走る。
昨年はルヴァン杯でマリノスを下し、優勝までしている。
あれだけのスプリントをチームを仕込んだ゙監督、一時期は名将と絶賛されたんだけど、パワハラが発覚すると一転、追放。
逆に私は、なるほどと思ったけどね。
あの徹底したスプリントは、軍隊式のパワハラ指導が非常によく似合うよ(笑)。
゙さんは、和製ハリルホジッチ?

で、その゙さんが退いた後のベルマーレは、しばらく迷走した。
今年はポゼッションNo1のマリノスが優勝したこともあり、ポゼッションしないベルマーレのようなチームはダウントレンドだったかもしれない。
でも、このチームには齊藤未月、杉岡大暉がいる。
どちらも東京五輪代表の有力候補だ。
齊藤は今年のU20ワールドカップに主将として代表を牽引、I番を背負って大活躍をした。
杉岡はA代表で、コパアメリカ3戦全てスタメン出場している。

ずっと気になっていたのが、その杉岡が最近試合に出てないことだよ。
入れ替え戦も終盤に少し出たが、先発は後輩の鈴木冬一だった。
これまで左サイドで絶対的主軸として君臨していた五輪代表にも、最近召集されなくなった。
A代表で菅も遠藤渓もウィングバックで活躍しちゃったし、古賀太陽も左センターバックで存在感発揮したし、もはや杉岡、帰る場所がなくなってるんじゃない?

齊藤も、そうだよな。
ベルマーレでは相変わらず主力だが、代表には召集されない。
ボランチでは田中碧がJリーグ新人王だし、ここにきて大学生の田中駿が存在感を発揮してきてるし、列をひとつ上げても森島司が活躍してしまったし、これは東京五輪難しいかもしれない。
いや、入れ替え戦が終わったからベルマーレもひと段落だし、今からでも齊藤と杉岡を月末のジャマイカ戦に呼べばイイのに、と思うけど。

まだ、彼らには可能性はあると思う。
ベルマーレは、361のチームだ。
これは、代表入りにアドバンテージである。
特にウィングバックとサイドハーフ、サイドバック、そのへんは違うでしょ?
ボランチにしても、後ろが3枚か4枚かで動きは必ず変わってくる。
仮に代表が361なら、そりゃクラブも361の方が絶対にやりやすいんですよ。
仲川なんて、分かりやすい例だったかもしれない。
クラブでウィングである彼が、代表ではシャドーで起用された。
すると彼は、本来なら自分がやるべきをプレーをウィングバックの相馬に譲っていたんだよね。
お陰で相馬はかなり活躍したんだが、相馬が活躍した分だけ仲川は消えていた。
菅、森島司など、今回のE-1で活躍した選手の多くは、クラブで慣れたポジション、同タスクのポジションを代表の中で与えられている。
彼らは、普段361をやってない選手たちより、代表に適応しやすいんじゃないだろうか。
きっと齊藤、杉岡もそうである。

【東京五輪代表候補一覧】

《センターFW》
・小川
・上田
・田川

《右シャドー》
・堂安
・久保くん
・大然

《左シャドー》
・食野
・三好
・森島司

《右ウィングバック》
・橋岡
・相馬
・菅原

《左ウィングバック》
・杉岡
・遠藤渓
・菅

《ボランチ》
・中山
・田中碧
・田中駿
・齊藤

《右センターバック》
・渡辺
・岩田
・原

《中央センターバック》
・冨安
・立田
・瀬古

《左センターバック》
・板倉
・町田
・古賀

《GK》
・大迫
・谷

大体こんな感じで、30名をチョイスしてみた。
はい、齊藤も杉岡も入れましたよ。
でも、オーバーエイジ3名があるとして、この30名のうち半数の15名が落選します。
これに加えて、月末のキリンチャレンジでさらに新たな選手が出てきたりしたら、もう収拾がつきません。
もうイイです。
お腹いっぱいです。
↑には入れてないけど、安部あたりジャマイカ戦でキレキレだったらどうしよう…。

基本、私は香港戦での活躍なんて信用してません。
ただし、韓国戦で活躍した選手は信用します。
2019/12/15(日)12:06

☆関西人
E-1香港戦
香港戦、5-0。
まさか、こんな大差になるとは…。
別に、香港が超ヘタクソだったとは言わない。
ただ、彼らは中国や韓国と違って、日本攻略のコツを分かってなかった。
そのコツとは、ラフに潰しにいくことだよ。
「日本は球際激しくいけば怯む」はアジアの常識であり、東アジアはおろか、中東でも最近はそれが認識されている。
でも香港は、いまいちそれを理解してなかったみたいだな。
日本がポゼッションの時、普通にコースを切ったり、スペースを消したりしている。
それはあながち間違いでもないんだけど、そのてのサッカーをやる国は、日本にとって最高のお得意様である。
ごっつぁんです、って感じで日本は余裕をもって球を回していた。

この試合、ハットトリックの活躍を見せたのが小川航基。
小川がハットトリックという時点で、なんかおかしいだろ?
1TOPの彼が、どのシーンを見ても前を向いてプレーしてるのよ。
さすがに韓国相手には、あそこまで前を向けないだろ。
小川もそのへんが分かってるのか、点を取ってもほとんど喜ばない。
超無愛想である。
ああして無邪気に喜ばないことの意味、きっと初戦に先発できなかったことがあると思う。
結局、俺はターンオーバー要員の扱いじゃないか、と。
事実、そうである。
森保さんは中国戦、上田をスタメンに選んだ。
これは、J1とJ2の差というやつだろうか。
森保さんは、このふたりを共演させないね。
いまどき、珍しい緊張関係。
私は、ふたりの2TOP共演は全然ありだと思うんだけど。
鹿磐2大スターの共演となれば、柳沢と高原以来?
韓国戦には、是非考えておいてほしい。

そして今回、キャプテンマークを巻いたのは大島だった。
代表戦で怪我しなかったのは珍しい。
怪我の神様は、手違いで橋本拳の方に憑いてしまったようだ。
橋本は憑かれた状態で日本に帰国したらしいので、きっと大島の怪我はもうない。
なんなら、韓国戦にも先発できるかもしれんぞ。

終盤の途中投入は、畠中と上田の2枚のみ。
小川→上田は分かるとして、田中碧→畠中は変な交代である。
畠中は最終ラインに入り、代わりに田中駿が最終ラインからボランチに上がった。
この采配は、明らかに田中駿のボランチ試運転だ。
ということは、田中駿の韓国戦ボランチ先発は濃厚じゃない?
橋本が抜けたことだし。
あとは、その相棒が井手口か大島か田中碧かということだが、敢えて今回終盤に大島+田中駿コンビを試したのは、この組み合わせを対韓国で想定してるのかもしれない。

不完全燃焼だった仲川は、韓国戦にジョーカー起用もイイかもしれない。
入れるなら、シャドーよりウィングバックだよ。
いつぞやの試合、伊東純也が361のシャドーではいまいちだったのに、次の試合でウィングバックに入ったら凄く良かったのを覚えている。
ウィングとシャドーは似てるようで、少し勝手が違う。
トリセツとして、仲川を361で使うならウィングバックだろう。
その方が、彼のスピードを生かす前方スペースがある。
特に、橋岡→仲川ならギャップがあって効くと思うぞ。

スタメンは、

・・・・小川
・・森島・・上田
遠藤渓・・・・・橋岡
・・大島・田中駿
・畠中・三浦・渡辺
・・・・中村

武蔵や田川より、シャドーとして一番機能するのは上田だと私は思うんだけど。
上田ってさ、なんか小林悠っぽくない?
できるだけ、大島と長い時間プレーさせたいんだよなぁ。

ここから、どうしても1点が欲しい時には橋岡→仲川で

・・・・小川
・・森島・・上田
遠藤渓・・・・・仲川
・・大島・田中駿
・畠中・三浦・渡辺
・・・・中村

逆に逃げ切りたい時は、大島→井手口で

・・・・小川
・・森島・・上田
遠藤渓・・・・・橋岡
・・井手口・田中駿
・畠中・三浦・渡辺
・・・・中村

こうして手堅くいくのも悪くない。
2019/12/15(日)8:27

☆関西人
433は日本に無理なのか
リバプールは、システムが433である。

◯・・・◯・・・◯
・・◯・・・◯
◯・・・◯・・・◯
・・◯・・・◯
・・・・◯

欧州では、昔から非常に多いシステム。
1960年代には、既にあったとされている。
兵法的には鶴翼の陣で、包囲型。
攻撃的だと思う。
森保ジャパンでも、可変の中の一部にこれを使ってるよね。

だけど、スタンダードには日本でなかなか根付かない型だ。
なぜだろう。
アギーレ(無罪判決おめでとう)などはこの433を代表に導入したが、短期政権に終わったので定着には至らず。
ポステコグルーも最初はこの433をマリノスに導入してたが、最終的には4213(4231の類似)で落ち着いている。

私は、433の利点は攻撃の駒をたくさん使えることにあると思う。
センターFW、左右WG、左右インサイドハーフ。
合計5枚も攻撃の駒に費やせるんだ。
そういうのは4231なら4枚、3421なら3枚である。
今の日本には攻撃のタレントが結構揃ってるので(大迫、中島、南野、堂安、久保くん、伊東、仲川などなど)、当然433に魅力を感じてしまうよ。

でも、433は日本に定着しない。
その理由は、ボランチが1枚になるからだと思う。
どうも、これがしっくりこない。
1ボランチになると当然そこには守備力が必要になるので、たとえばアギーレは長谷部を使っていた。
森重を置くこともあった。
今なら、そうだなぁ、橋本拳、遠藤航、中山雄太、板倉、そのへんになりそう。
少なくとも、柴崎じゃないんだよね。

その「柴崎じゃない」ってのが実はポイントで、日本のサッカーは割と3列目のゲームメイクが生命線。
2ボランチが、相互にパス交換しながらゲームを創っていく類いなのよ。
欧州はそうじゃないのか?と思うところだが、欧州でその役割はもう一列後ろ、最終ラインが担ってる気がする。
もちろん、全てのチームではないだろうけど。

日本代表の433をイメージしてみて。

中島・・・大迫・・・堂安
・・・南野・・久保
・・・・・◯◯
長友・吉田・・冨安・酒井
・・・・・権田

↑の◯◯に、誰を入れる?
きっちり敵の侵攻を止めなきゃならんから、一定以上のフィジカルとサイズが欲しい。
また、ひとりだと守備範囲が広いので、一定以上のスピードも欲しい。
でも、動きすぎてバイタル留守にするのもあれだから、一定以上のポジショニング勘も欲しい。
もちろん、一定以上のパスセンスも欲しい。
いやいや、なかなかそんな選手はおらんよ。

ポテンシャルとしては東京五輪世代の板倉や中山に期待してるんだが、彼らはクラブで主にCB起用である。
何よりポジショニング勘を求めたいココに、普段やってない選手をハメるのもどうなのかな、と。
と考えると、消去法では橋本拳と遠藤航になる。
特に期待してるのが遠藤で、ここにきて彼はクラブでレギュラー起用されるようになり、そのポジションもありがたいことにアンカーだ。
ブンデス2部とはいえ、貴重な経験を積んでると思う。
欧州でアンカーやる日本人選手は、なかなか希少である。
2019/12/13(金)15:25

☆関西人
ミナミノ帝王
南野の獲得をクロップに進言したのは、リバプールの選手たちだった、という記事を見た。
なるほど。
欧州CLでザルツブルクと対戦した時、リバプールの選手たちは南野を厄介な存在と認識したんだろう。
ピッチ上で対峙した者のみが分かる、その選手のクオリティの高さ。
こういう話は、Cロナウドが有名である。
彼がマンUに移籍したのは、裏でマンU選手たちの獲得進言があった、という話。
どうやらマンUはCロナウドが所属するスポルティングCPと親善試合で対戦したらしく、その試合後に選手たちはすぐさまファーガソンに「アイツを獲るべき」と進言したらしい。
その後のロナウドの活躍は、言うまでもない。
なんせ選手たち自身が進言したんだから、完全に環境はウェルカムである。
と考えると、今回の南野もまた同様にウェルカムで、そのへんの「首脳陣が勝手に獲ってきた選手」とは一線を画するのかもしれない。
リバプールは日本ハムとオフィシャルパートナー契約を締結してるが(日本ハムはセレッソのメインスポンサーでもある)、そこはあまり関係ないと思う。

日本人の英ビッグクラブへの移籍というと、どうしても皆さん、香川真司を思い出してしまうだろう。
あれは、運がなかったよね。
もともとの獲得の主導者だったファーガソンが辞任し、その後継監督が全く香川に合わないサッカーを展開していったんだから。
力を発揮できないポジションでしか彼は使われず、見かねたドルトムントのクロップが救済の手を差しのべる展開に…。

いや、南野も気をつけなきゃならんのが、彼も器用な選手だからこそ、どこのポジションで使われるのかがまだよく分からんのよ。
彼は、今の日本代表ではトップ下、セカンドトップだけど、確か五輪代表の時は右サイドハーフだったよね。
ぶっちゃけ、彼の右サイドハーフにはあまり良い印象がない。
対角の左サイドハーフ、中島は良かったけどね。
おそらく、南野の適正ポジションはサイドではないんだろう。
変にドリブルできるからサイドに適性ありと見られるけど、そこは微妙に中島とタイプが違うのかと。
南野は、やっぱりインサイドのポジションですよ。
動き出しが良く、またボールの処理スピードがやたら速い。
いわば瞬間芸の選手であり、中島のように長くボールを持って真価を発揮するタイプでもないんだ。

香川ともタイプが違う。
座標でいえば香川はややMF寄りで、南野はややFW寄りである。
どちらも、セレッソでクルピに太鼓判を押された選手。
よく考えたら、クルピの下からは香川、乾、清武、南野が出てるんだから凄いよな。
ある意味で、ガンバの中村敬斗や食野亮太郎もクルピに抜擢された才能かもしれない。
これら選手の中でも、南野は最も獰猛なタイプだと思う。
「駆逐してやる!」ってタイプ。
点を取りにいくタイプ、つまり欧州でこそ理解をされやすいタイプだ。
Jリーグにいた時は周囲選手との衝突も少し耳にしたが、海外ではそれもスタンダードだろう。

人気は出ると思うよ。
あの美貌は、イングランドでも受けるはずだ。
それにリバプールには他にアジア系選手がいないみたいなので、クラブのアジア市場戦略のキーマンとして彼の露出は十分に期待できる。
移籍金は約10億円らしく、リバプールにすると安値なのかもしれんが、妥当な額じゃない?

まずは、クロップに気に入られてほしいね。
献身的に動く南野のこと、気に入られる可能性は高い。
香川みたく、クロップにたくさんハグされてほしい。
で、プレミアを代表するアジア人選手の座を、いずれソンフンミンから奪ってほしいもんだ。
南野は、まだ24歳。
クロップは長期政権だと思うので、焦らず、じっくり腰を据えていこう。
2019/12/13(金)11:28

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