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過去ログ596 2019/9/18 10:31

☆関西人
フェーズ3
「フェーズ2」の最後がバブル崩壊だとして、「フェーズ3」はそこからの脱却がテーマだったと思う。
その意味で、オシムとの出会いはとても良かった。
彼は、黄金世代でいまいち地味だったヤットをチームの中軸に据えた。
これぞ、ポストバブル。
やがてヤットはポストバブルの象徴となり、それまでとはやや異なる頭脳的なサッカーを代表で構築していった。
オシムはその後急病で日本を離れることになったが、ポストバブルの土台は作ってくれてたように思う。

「フェーズ2」のキーマンが中田なら、「フェーズ3」のキーマンはヤットだったかもしれない。
バブルだったトルシエ〜ジーコ世代が才能に重きがあったとしたなら、ポストバブル世代は才能よりも頭脳に重きがあり、ちゃんとサッカーを考えられる選手たちが代表をリードしていったのよ。
彼らはサッカーをとことんまで思索し、やがて「俺たちのサッカー」の完成を目指すようになっていった。
今思うと、その集大成はザック代表だっただろう。
しかし、それは儚くもブラジルで散った…。

やがて、ヤットは代表に召集されなくなっていった。
ちょうど、ハリルの時からである。
ハリルのサッカーは「頭で考えるより先にデュエル」というスタンスで、デュエル型ではないヤットは構想に合わなかったんだと思う。
ハイプレス、デュエル、奪ったらすぐにタテへ。
なぜ、ハリルはそういう形にこだわったのか?
多分、彼なりにザック代表の敗因を検証した上での結論じゃないかと。
ザック代表は、ディレイ→ブロック形成、というゾーンDFが主だった。
ハリルはそれを見て、「遅い!」と思ったんじゃないだろうか。

もし、ハリルのままでロシア大会に臨んでいたらどうなってただろうか?
よく分からん。
ただ、あのサッカーはあまりにも【頭脳<肉体】で、オシムからスタートした「フェーズ3」の系譜からはズレてたように思う。
ハリルのあとを継いだ西野さんは、さすがにヤットを呼び戻すことはしなかったものの、ヤットの後継者ともいうべき柴崎を中盤の底に据えた。
なんか、「おかえり」って感じだったね。
一周回って、元に戻った。
落ち着くべきところに落ち着いたんだと思う。

一方、この「フェーズ3」で惜しいなと思うのが、オシムの離任、アギーレの離任である。
どちらも不可抗力だったにせよ、手離すにはあまりにも惜しい監督たちだった。
アクシデントさえなければ、このふたりは日本に必ずや大きな何かを与えてくれたと思う。
特に、アギーレ。
433の日本代表、もう少し見てみたかったよなぁ。
確かヤットは、歴代の代表監督の中でアギーレが一番だと言ってたよね。
2019/9/18(水)10:31

☆関西人
フェーズ2
「ドーハの悲劇」を経て、日本サッカー協会はテレサンターナに次の日本代表監督としてオファーをした。
交渉役は、セルジオ越後。
結果、法外なギャラを要求され、あっさりと撤退。
ただし、セルジオはどこからか「ファルカンが今空いてるよ」という話を聞きつけ、予定になかったファルカンと交渉をし始めた。
で、急転直下、ファルカンジャパンが誕生したんだ。
セルジオはやはりブラジル人、ファルカンというビッグネームの威光に目が眩んだんだろう。
これが全ての失敗の始まりで、約半年後、川淵さんはファルカンを更迭してイチからやり直すことになる(笑)。

で、加茂ジャパンが誕生した。
加茂さんは、「ゾーンプレス」を看板にした監督。
そこに彗星のごとく現れたのが、ルーキー中田英寿である。
世間は、中田のキラーパスに熱狂した。
しかし、ひとつ問題があった。
それは当時の代表スター選手、カズはスルーパスに適したFWではなかったということ。
彼は足元に球を貰い、自らドリブルで仕掛けてナンボの選手だったのよ。

カズか、中田英か。
この問題はやがて顕在化することになり、ようやく結論が出たのは「ジョホールバルの歓喜」の時である。
この時点で加茂さんは既に解任されており、コーチだった岡田さんが暫定監督として博打を打った試合だったんだけど。

岡田さんはその後、スルーパスで裏を狙う戦術をより一層明確にしていった。
中田のみならず、リザーブとして俊輔、さらに小野などプロ経験の浅いルーキーを次々と召集。
今から考えると、常軌を逸している(笑)。
だけど、この中田、俊輔、小野らがその後の日本サッカー界を牽引していったことを思うと、このチャレンジはさほど無駄でもなかったと思う。

初出場のフランス大会は、実に苦い経験だった。
ただその1年後、フランス大会で可能性を見せた小野を中心としたU20代表が、世界ユースにてなんと準優勝!
やはり世代交代がひとつの突破口ではないかということで、トルシエジャパンは大きく若手に舵を切っていくことになった。
その後、日本はシドニー五輪でベスト8入りを果たす。
2001年コンフェデは準優勝。
そして本番、日韓大会はベスト16入り。
大成功である。

この黄金世代が年齢的にピークを迎える2006年ドイツ大会には、ひょっとしたらベスト4入りすら狙えるんじゃないか?と我々は当時思っていた。
管理の強すぎたトルシエから一転、この創造力ある黄金世代にもっと自由にプレーさせれば、もっと世界が驚くような凄いサッカーができるのでは、ってね。
その意味もあって、日本代表はジーコを監督に迎えたワケだ。
その後の顛末は、皆さんもご存じの通り…。

「フェーズ2」はファルカンに始まり、ジーコで幕を下ろした。
はい、このフェーズは黄金のカルテットのふたりで失敗したワケです(笑)。
史上最強の黄金世代、そしてアントラーズを常勝軍団に鍛え上げたジーコ。
この組み合わせで、あんなことになるとは誰が予想していただろう。
2006年をもって、中田英寿は引退した。
中田のブレイクに始まり、中田の引退に終わったのが「フェーズ2」である。

ある意味、この「フェーズ2」はバブルである。
我々はこの時期、ずっと夢を見ていた気がする。
中田がセリエAでローマを優勝に導き、小野はフェイエノールトの「帝王」となり、なんか凄いキラキラした時代だったのよ。
最後、そのキラキラしたモノは全部砕け散ったんだけど、それも全部含めて私はこの「フェーズ2」、大好きだよ。
2019/9/17(火)16:39

☆関西人
フェーズ1
「フェーズ」という観点で、日本サッカーの流れを解釈する試みをしてみたい。
まずは、「フェーズ1」からだ。

「フェーズ1」は、まず日本のワールドカップ招致から全てが始まったと思う。
日本はうまく招致に成功し、そこから「日本代表を強くしなければ」という目的でサッカーのプロリーグ創設に動き始めたんだ。
1989年、ラモス帰化。
1990年、ブラジルからカズが凱旋帰国。
たまたまだけど、その当時の日本は才能に恵まれていたワケね。
で、協会の強化部長・川淵さんは「代表で彼らを指揮するのは日本人じゃ無理だ」と判断し、クラマーさん以来となる外国人指導者の起用を決断。
これがオフトジャパン、「フェーズ1」の始まりである。

この「フェーズ1」の前に「エピソード0」として、一番最初は数十年前に時代を遡って、まずクラマージャパンがあるのね。
メキシコ五輪銅メダルの快挙を成し遂げ、クラマーさんたちの門下生たちは開眼したワケさ。
その門下生たちが、やがて後に日本サッカー界を牽引していくことになる。
長沼元会長、岡野元会長、川淵元会長、彼らはクラマーさんの門下生である。
川淵さんがやろうとしたことは、自分たちの原体験であるクラマージャパンの再現だったのさ。

まずオフトは、「トライアングル」とか「アイコンタクト」とか基礎的なところから指導をスタートした。
これは、彼がマツダ(現サンフレッチェ)で作ったサッカーのフレームを基礎にしたかったんだろう。
ボランチには、無名の森保一を抜擢。
それを、カズやラモスといった読売クラブ系のテクニカルなブラジルサッカーと融合させなければならなかった。
最初、うまくいかなかったよね。
オフトとラモスは、犬猿の仲とされていた。しかし時間を経て両者は融合し、最後の方はかなり良いサッカーに仕上がっていたと思う。

このチーム、ワールドカップ出場権獲得まで、ほんのあと一歩だった。
じゃ、なぜ彼らはあと一歩届かなかったのか。
それは、当時のワールドカップのアジア出場枠が「2」だったからだよ。
今とは、枠数が全然違う。
最終的に日本はドーハで引き分けたことにより、勝ち点では韓国と同じ6だったけど、得失点差で僅かに及ばず、韓国2位、日本3位で最終予選をフィニッシュすることになった。
アジア3位は、プレーオフに回ることもない時代。
アジアからは、たった2か国しかワールドカップに出られない時代だったのさ。
で、日本は目前にあった切符を逃すことになってしまった…。

はい、これが「フェーズ1」である。
シリーズの序盤にしては、なかなか辛口のストーリー展開だね。
しかし、これが全ての原点である。
ここから全てが始まったんだ。
「フェーズ1」の締めくくりは、次の「フェーズ2」に繋がるブリッジとして、敢えて西野ジャパンの「マイアミの奇跡」にさせてもらいたい。
そう、「フェーズ2」の主役のひとり、中田英寿の登場である。
2019/9/17(火)14:30

☆関西人
エンドゲーム
「アベンジャーズ/エンドゲーム」の話を少し書いておきたい。
なんせ、「アバター」も「タイタニック」も抜き、歴代興行収入No1に輝いた映画だからね。
驚くのは、この歴代興行収入ランキングで、「アベンジャーズ」シリーズがベスト10の中に4作品もランクインしていること。
凄いよな。
マーベル、さぞや儲かってることだろう。

もうね、マジで「エンドゲーム」はマーベル映画の集大成なのよ。
ラストの葬儀のシーンなど、これまでの作品に出てきたキャストが勢揃いして参列しており、そこだけでもこの映画は見る価値がある。
シリーズ全作品見続けてきて良かった〜、と。

誤解のないように、この作品をもって「アベンジャーズ」シリーズが終わるワケではないんだ。
まだまだ続く。
では、なぜこんなに最終回のような騒ぎになったのかというと、キャストの契約の問題である。
・ロバートダウニーJr.(アイアンマン)
・クリスエバンス(キャプテンアメリカ)
・マークラファロ(ハルク)
・ジェレミーレナー(ホークアイ)
・スカーレットヨハンソン(ブラックウィドウ)
以上の初期メンバー5人が今回をもって契約満了。
次回から、彼らは出ないんです。
で、「エンドゲーム」は、この5人の花道だったんだよね。
殉職したヒーローもいれば生き残ったヒーローもいるが、とにかくこの5人の見せ場は最大限配慮されたのが「エンドゲーム」だったと思う。

しかし、アイアンマンもキャプテンアメリカもいなくなって、一体誰が今後のアベンジャーズを率いるのか?
当初はスパイダーマンが看板になると見られていたが(トニースタークの弟子だからね)、なんか契約上の話でそれは不可能になったらしい。
じゃ、マイティソー?
ドクターストレンジ?
キャプテンマーベル?
ブラックパンサー?
スターロード?
あるいは、全く別の新キャラかもしれないね。
ディズニーが20世紀FOXを買収したことで、「X--MEN」や「ファンタスティック4」のコラボが可能になるようだし。
つまり、プロフェッサーXあたりがアベンジャーズを率いることも全然あり得る話。

とにかく、ここにきて大きなメンバー変更、新陳代謝があるワケさ。
マーベルは今年の展開までがフェーズ3で、次からがフェーズ4とされている。
このフェーズというのがキモなんだけど、サッカーでいうなら、カズやラモスらがいたオフトジャパンが「フェーズ1」で、中田や俊輔や小野ら黄金世代が出てきたあたりで「フェーズ2」でしょ。
さらに、香川や本田や岡崎や長友らがそれを受け継いだのが「フェーズ3」。
そして、今は「フェーズ4」の段階に入ってきているのかと。
「フェーズ3」をもって身を引いた長谷部なんてまさにキャプテンアメリカだし、本田なんてまさにアイアンマンでしょ。
続く「フェーズ4」は、おそらく久保くんを含めた東京五輪世代を中心とした新しいストーリー展開なんですよ。

で、マーベルはこうして「エンドゲーム」を作ることでフェーズの区切りをハッキリさせてるんだけど、サッカーの場合は案外そこが曖昧というか、フェーズがあまりハッキリしないところがある。
だからこそ、旧ヒーローの花道をちゃんと作れないまま、いつの間にか次のフェーズに入ってた、ってことになっちゃうのよ。
香川や乾なんて、ちょっと気の毒じゃない?
花道を特に作られることもないまま、何となく代表召集をされない流れになってきている。
私、代表にも「エンドゲーム」は必要だと思うけどなぁ…。
2019/9/17(火)11:40

☆関西人
中島の危機
中島、微妙にピンチだと思う。
ポルトvsポルティモンネンセ戦で中島が後半に途中投入されたんだけど、何があったのかは知らんがコンセイソン監督が中島に大激怒をして、その怒りの凄まじさに周りが思わず仲裁に入ったほどだったという。

監督が中島の何に対して怒ったのかは、よく分かってない。
想像できるのは、彼の守備の戻りの遅さにイラッとしたのではないかということ。
よく考えたら、ポルティモンネンセは中島にとって愛着のある古巣である。
それに付け加えて、この時に中島が守備でマークすべき相手は同じ日本人である安西だったワケで、そこをちゃんと潰さなかったことから「テメエ!今ワザと手を抜いただろ!」という風に監督は解釈したんじゃないかな?

もちろん中島は手を抜いてたワケじゃなく、普通にプレーしてたんだと思うよ。
もともとから守備意識が低いというだけで(笑)。
でも、これで監督の中島に対するイメージが悪くなったことは間違いない。
ヘタすりゃ、しばらくホサれるかも…。
まぁ、しようがない。
失点の戦犯だから。
これはもともと中島が抱えていた課題であって、こうやって露骨に課題が顕在化したことは、むしろ中島にとってイイことである。
早い話が、監督の要求に応えて守備意識を高めりゃイイんだよ。
日本代表でも、たびたび中島の守備は問題になってたじゃん?
だから、たとえしばらくホサれようが、弱点を叩き直すにはこれも良い機会である。

中島と原口では守備意識が違うのは当然として、中島と乾あたりを比較してもやはり守備意識が違うと思う。
中島は両刃の剣、ハイリスク・ハイリターンの選手である。
彼を鍛え、そのハイリスクをローリスクに修正できた時、あるいはハイリターンの方もローリターンになってしまうのかな…。

今は中島が日本代表で不動の左ウィングだが、しばらく彼をクラブに専念させる為に召集しないのもありじゃないかと思う。
代表で彼の留守の間の左ウィングは、しばらく東京五輪を見据えて若手テストでイイんじゃない?
たとえば安部裕葵とか、中村敬斗とか、伊藤達哉とか、食野亮太郎とか、あるいは三好康児とか。

・・・・大迫
三好・・南野・・堂安
・・板倉・・柴崎
長友・吉田-冨安・酒井
・・・・シュミット

私、案外これがイイんじゃないかと思ってね。
フロンターレユース同期のふたり(三好+板倉)を、ユニットで左にハメちゃうのよ。
左ウィングは右利き、右ウィングは左利きというように利き足をインサイドにするのがこれまでの鉄板だったけど、敢えて利き足をアウトサイドに置く起用も実はありだと思うんだ。
ラストパスやクロスをゴール前に入れるには、絶対そっちの方が効率イイから。
シュートは大迫や南野や堂安に託し、三好はチャンスメイク、という役割分担さ。

中島はポルトで安定してスタメン出場できるようになってから、また呼ぶことにしましょう。
2019/9/17(火)0:25

☆関西人
翔んで埼玉
Jリーグで、ちょっと心配なのが浦和レッズである。
気がつけば、リーグ15位。
降格圏一歩手前だ。
なぜ、こんなことになってるんだろう。
今季はオリヴェイラでスタートダッシュからコケて、急遽アウトレイジに監督交代したものの、チーム建て直しには至っていない…。
このままでは、ヘタすりゃ降格するかも。

もしレッズが降格したら、さいたまダービーがJ2で実現することになるんだろうか?
なんか、寂しい話である。
今、J1で関東は強いんだから。
1位はFC東京で、2位はアントラーズで、3位はマリノスで、4位はフロンターレで、入る隙がないほど上位は関東勢で占められている。
こうして東京、神奈川、茨城が強いのに、埼玉は一体何をやっているんだ。

さて、また映画の話をひとつさせてもらいたい。
「翔んで埼玉」、話題作だから観た人も多いだろう。
原作は、「パタリロ」で知られる魔夜峰央が30年以上前に描いた未完作。
なぜか数年前に宝島社が復刻版を出版して、マツコデラックスの「月曜から夜ふかし」がそれを取り上げたところ、反響が大きかったらしい。
で、まさかの映画化へ。
そういや、「月曜から夜ふかし」は埼玉の差別ネタが好きだもんね(笑)。
地元民にしか分からない「あるある」ネタがオンパレードの作品なので、関西人の私はその面白さを半分も理解してないと思うが、それでも映画は面白かったよ。
未見の方は、ぜひどうぞ。

物語の内容は、東京都民に差別・搾取され続けてきた埼玉県民たちが、悪の東京都知事を倒すまでを描いたレジスタンス物である。
主演は二階堂ふみとGACKT、このふたりは魔夜峰央らしい世界観をよく表現してたと思う。
特にGACKTは、このての現実味がない少女漫画キャラクターにかなりハマってたよ。
彼が「埼玉解放戦線」の戦士、二階堂ふみが東京都知事の息子(男役)。
よく分からんけど、ボーイズラブのロミオとジュリエットといったところか。

とにかく、劇中の差別描写がなかなかエグい。
病気の埼玉県民に対しては「草でも食わせておけ!埼玉県民なら、それで治る!」と言い放ったり、茨城経由で埼玉に行こうとしたらヌーの大群によって常磐線が運行不能になったり、埼玉に入ったら二階堂ふみが「サイタマラリア」という奇病にかかったり、もうムチャクチャである(笑)。
埼玉も千葉も茨城も群馬もかなりディスられており(なぜか神奈川だけは東京と癒着して差別対象になっていない)、見てて怒る観客はいなかったのかな?

劇中で、埼玉県民たちの弱点は自虐的なところだった。
差別を受けても、それを甘んじて受け入れている。
「だって自分たち、どうせ埼玉だし…」という感覚で、理不尽な扱いを受けてもそれはやむを得ないことと捉え、自分が埼玉県民であることを恥ずかしいとさえ思っている。
埼玉県民の誇り、郷土愛がない。
よって、「埼玉解放戦線」の煽動にもあまり乗ろうとしない…。

この描写を見てて、私なんかは「?」と思ったけどね。
だって、私の中で埼玉のイメージは埼玉スタジアムのレッズサポであり、彼らには明らかに地元愛があり、熱く、レッズサポとしての誇りがあるように見えるから。
あれは、浦和限定、レッズ限定の話で、埼玉郷土愛とはまた別の話ってことか?

まぁ、いいや。
とにかく物語はめでたく「埼玉解放戦線」が最後に千葉の協力もあって勝利し、ハッピーエンドだった。
その「埼玉解放戦線」は、次なるミッションとして「日本埼玉化計画」に取り組んでいるという。
このプロジェクトは、埼玉の個性に乏しい文化を日本全国に広めようという運動で、それが埼玉発祥の「ファミリーマート」だったり、「ガリガリ君」だったり、「しまむら」だったり、大型ショッピングモールだったりして、なるほど、知らず知らずのうちに日本は確かに埼玉化してきてるのかもね。

その日本埼玉化計画の中にレッズのサッカー文化も含まれていてほしいもんだが、そのレッズが今こんな状態…。
「埼玉解放戦線」は勝ったはずなのに、いまや埼玉のサッカーは東京の後塵を拝している。
やはり劇中にあったように、埼玉県民は「どうせ俺たち埼玉だし…」とイジけ、東京には勝てないことを受け入れてしまったんだろうか?

・久保くん→元FC東京
・中島→元東京V、元FC東京
・長友→元FC東京
・権田→元FC東京
・畠中→元東京V
・安西→元東京V
・永井→現在FC東京
・橋本→現在FC東京
・室屋→現在FC東京

なんかさ、最近は東京勢が代表でかなり増殖してきてるでしょ?
そのあたりから、レッズに勢いがなくなってきたような気がするんだよね…。
2019/9/16(月)19:57

☆関西人
ベルギーリーグの逸材たち
最近、地味に凄いなぁと思うのが、森岡亮太である。
彼は今季、ベルギーリーグで全試合先発し、7試合4得点。
ここにきて3試合連続ゴールである(PKゴールを含むが)。
このペースでいくと、今季は二桁得点できそうだ。

しかし正直、あまり森岡のことは話題になってないよな…。
同じベルギーリーグでも、三好が初ゴール決めたことの方が大きなニュースになってるでしょ。
あと、スコットランドで食野が初ゴール。
オランダで中村敬斗が3点目となるゴール。
こういう五輪世代の若手の方がニュースになりやすいワケで、森岡は28歳、東京五輪も関係ないだろうから、そりゃ報道の優先順位は下ですよ。

でも冷静に考えれば森岡って、日本屈指の攻撃的MFじゃない?
中島とか堂安とか久保くんとか伊東とか若手は確かに活躍してるけど、どちらかというとサイドの選手である。
もともと所属クラブで真ん中をやってる選手が少ないことを思うと、私は森岡を代表の戦力として構想に入れておくべきだと思う。

今季、ベルギーリーグに在籍する日本人選手は以下の通り。

・森岡亮太
・伊東純也
・シュミットダニエル
・植田直通
・小林祐希
・三好康児
・鈴木優磨
・久保裕也
・豊川雄太
・伊藤達哉

2部を含めれば、もっといるだろう。
日本人にとってベルギーは登竜門で、ここを経由してセリエAに行った冨安、ドイツに帰ってレギュラーを確保した鎌田など、成功事例はある。

今のところ、一番活躍してるのは森岡だとして、あと私が地味に期待してるのが久保裕也である。
いまや「じゃない方の久保」扱いで、ハリルの解任以降、すっかり注目度は落ちている。
本田圭佑からレギュラー奪った時の勢いはどうした?
井手口しかり、浅野しかり、ハリルチルドレンはハリル解任がマイナスに作用したんだろうか?
しかし、能力までもが朽ちたワケではあるまい。
特に中島や南野がA代表の中心となっている今だからこそ、私は久保の復活を待っている。
私、密かにポスト大迫は久保も候補のひとりだと思ってるからね。
いわゆる「偽9番」。

あと、小林祐希ですよ。
スペインリーグ移籍を目指しつつ、結局は声がかからずにベルギーで手を打った小林。
こいつ、雰囲気は大物なんだが、代表には定着しないし、クラブも全くステップアップしないし、オーラと評価がリンクしない不思議な選手である。
左利き、パスセンスあり、強靭なメンタル、身長182cm。
これだけ高条件が揃っていて、何でステップアップしないんだろう?
逆に、興味が湧くよね。

そして、大本命の伊東。
今季、欧州CLに挑める男だ。
最初のうちはその異常な足の速さ一本で何とかなっていたが、今後はそこを徹底マークされるはず。
これからが正念場である。

若手注目株では、やはり三好か。
フロンターレユースの最高傑作。
東京五輪世代、レフティ三銃士のひとりである。
三銃士の中でも、PSV内でレギュラー確保が難しいだろう堂安、そして時期尚早かもしれないスペイン1部リーグに挑む久保くんに比べれば、三好は彼らよりも活躍しやすい環境にいるのよ。
だから、ここでの活躍はむしろ必須である。
できれば二桁得点、二桁アシストをしてほしいね。

最後に、シュミットダニエル。
今、なぜか代表GKは3人とも海外組で、その中でもちゃんと試合に出てるのはシュミットだけである。
なのに、先日は権田が先発だった。
これ、GKコーチの判断だろうね。
シュミットの強みは、身長197cmを生かした高い球への対応力、あとはキック精度である。
しかし高さがなく、おまけに引いてくるミャンマー相手だと、このシュミットのふたつの強みがあまり意味をなさなかっただろう。
だから、ミャンマー戦は権田だったのかと。
純粋なセービング能力、反射神経では、【シュミット<権田】という判断だったのかもしれない。
ただし、強い相手、デカイ相手にはやはりシュミットの方が本命だと思うのよ。
ベルギーでは、とにかくレギュラーを死守してほしい。
2019/9/16(月)11:13

☆関西人
ATTACK ON TITAN
「進撃の巨人」は歴史に残る名作だと思うけど、ひとつこれには黒歴史があって、それが実写版映画「進撃の巨人/ATTACK ON TITAN」である。
三浦春馬がエレンで、水原希子がミカサだったやつ。
完成度が酷くて大ブーイングだったのは皆さんもご存じの通りで、石原さとみ熱演のハンジを含め、もう笑うしかない作品だった。

で、この作品の注目ポイントは、町山智浩が脚本を担当したこと。
えっ?町山さんって脚本を書けるの?と驚いた人も多いかと。
なぜ町山さんがこの作品に携わることになったのか、よく分からない。

我々オッサン世代にとって、町山智浩はちょっとしたカリスマである。
私が町山さんを初めて知ったのは80年代、「宝島」だろうか。
この「宝島」は色々変遷があった雑誌だけど、80年代はニューウェーブ系の音楽雑誌だった。
インディーズ系のバンドがよく取り上げられてたっけ。
有頂天とか、筋肉少女帯とか、THE BLUE HEARTSとか。
だけど誌面は音楽だけじゃなく、かなりバラエティーに富んでいた。
そこには蛭子能収がいて、みうらじゅんがいて、リリーフランキーがいて、安斎肇がいて、しりあがり寿がいて、いとうせいこうがいて、藤原ヒロシがいて、とにかく常に混沌としていた。
そこの編集人が町山さんで、なぜか誌面で彼の表記は町山(バカ)となっており、最後は「町山」が省略されて「バカ」としか書かれてなかったけど(笑)。
当時の「宝島」は、マジ楽しかったな〜。
編集部のふざけたノリ、みんな楽しんで記事を書いてるのが伝わってくる雑誌だった。
日本でサブカルチャーをメジャー化したのは、間違いなく「宝島」の功績である。

私としては「宝島」編集人の町山さんのイメージが強烈なんだけど、気がつけば、彼はいつの間にか「映画評論家」という肩書きになっていた。
カルト誌「映画秘宝」を創刊したのは町山さんらしい。
いまやB級映画、カルト作品の解説をさせれば日本で彼の右に出る者はいないかも。
それだけ映画の面白さを知り尽くした町山さんが自ら脚本を手掛けるんだから、その映画が面白くないワケがない!
と思いきや、これが大間違いだったわ(笑)。
やはり評論家が、映画を作っていけない。
たとえば、監督を貶すセルジオ越後に対して
「じゃ、代わりにお前が監督をやってみろよ」
「イイですよ。やってみましょう」
となることをイメージしてほしい。
果たしてセルジオ率いるチームは、強いだろうか?

町山さんは明言しないにせよ、「ATTACK ON TITAN」を失敗作と暗に認めている。
言い訳もしていて、「思った通りに作れなかった」と。
会議に会議を重ねて30回以上シナリオは書き直され、さらに監督の現場対応でシナリオにないシーンが撮られ、最初の原形はあまり残っていないらしい。
何より難点は、諫山先生サイドから「原作とは全く違う話にしてくれ」という要求があったらしく、原作をそのまま再現するワケにいかなかったみたいだね。
とはいえ、ちゃんと映画のクレジットには脚本担当として町山さんの名前は残っており、今後町山さんが評論家として何かの映画を酷評しても
「お前の映画も相当酷かったけどな(笑)」
とリアクションされてしまいそう。
こんなリスクしかない仕事、やめときゃ良かったのに…。

「進撃の巨人」はその世界観からして、映画化するにはどうしても巨額の予算を投じる超大作にせざるを得ない。
B級ではダメ。
今はハリウッドが新たに実写版を制作中らしいけど、確かに巨大資本のハリウッドの方がまだ期待できるだろう。
でも町山さんって、もともと「宝島」の人だろ?
そんな人が、真面目に巨額の資金を投じるプロジェクトの適性じゃないさ。
もともとB級のノリ、ふざけたノリの方が合う人だよ。
思えば町山さんが2018年の年間ベストワンに選んでた映画は、「デッドプール2」だったもんね(笑)。
プロビンチアで、自分の思うがままにカルト的なチームを作らせてナンボの人である。

そういや、最初は「進撃の巨人」実写版って、監督が中島哲也さんでプロジェクトが始動してたらしいじゃん。
中島さんといえば、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「告白」「渇き」など数々のヒット作でお馴染みの巨匠。
ハズレがないことで有名な監督だ。
「進撃の巨人」のイメージには合わんが、意外にも中島さん自ら諫山さんに企画を売り込んだらしい。
なぜか後に謎の監督降板となったんだけど、おそらく意識の高い中島監督のこと、様々な制約に妥協できなかったんだろうね。

日本の悪癖かな?
漫画のような個に依存した制作パターンなら凄いモノができるのに、それがカイシャに託され、巨額のカネが動く映画を作ろうとすると個のクリエイターを殺してしまう。
「日本は原作が凄いのに実写化するとダメ」というのは、実写化という過程でカイシャが個の才能を抑圧してしまうんだろう。
Jリーグでもプロビンチアが意外な活躍をする一方、大資本のチームほどイマイチということがあるでしょ?
大資本は、個に自由を与えないのかも。

なんとなく、森保さんのことが頭に浮かんでしまった。
プロビンチアでマイペースに頑張ってた森保さんが、ある日突然、巨大資本の日本代表を任されてしまったワケね。
多分、そこにはサンフレッチェ時代じゃ考えられないほどの制約があるでしょう。
今の代表で、どれほど森保さんが自分のやりたいことをやれているかは分からない。
2019/9/15(日)22:13

☆関西人
進撃の巨人
「進撃の巨人」、最新話は読んだ?
凄い展開だよな〜。
ここまで長いこと連載してきて、まさか最終章の今になって進撃の巨人の真の能力が明かされるとは…。
その能力は、なんと未来を見る能力だという。

しかし、なるほどだね。
「鎧」や「顎」や「戦槌」などに比べて特徴がハッキリしないのが「進撃」だったんだけど、敢えて作品のタイトルになるぐらいだから、やはりチートな巨人だったワケか。
ついでに言うと、進撃の巨人は王家(始祖の巨人)の強制力に従わない、おそらく唯一の自由意思で動ける巨人っぽいよ。

この設定が明らかになって、作品の中で謎とされてた部分がかなり回収されたと思う。
エレンの前の前の代で進撃の巨人だったフクロウことクルーガーが、まだ当時生まれてもいなかったミカサやアルミンの名前を口走って、「??」となったもんね。
あの時点で、クルーガーは未来を見ていたワケだ。

そして、何よりの衝撃の事実!
エレンの父グリシャが王家を皆殺しにした事実までは作中で明らかにされてるけど、実はそれを導いた黒幕がひとりいて、その黒幕がなんと主人公エレンだったワケよ!
事件当時のエレンはまだ10歳だから、その子供エレンが黒幕としてグリシャを導いたワケではない。
導いたのは未来のエレン、時系列では「今のエレン」である。

…え?
ワケ分からない?
いや、だからさ、進撃の巨人は未来を見ることができるので、そのグリシャに見えた未来の中で「今のエレン」がグリシャに指示してたのよ。
王家を皆殺しにして、始祖の巨人を捕食するように。
ここにきて、昔のお馬鹿で熱血漢で純粋だった愛すべきエレンは消えてしまい、今はちょっとサイコパスっぽいエレンになってしまった。
なんせ能力覚醒して未来が見えてるんだから、それも致し方ないか。
今後、エレンが何をしようとしてるのかは、まだ謎である。

今、エレンと兄ジークは「座標」の世界にいて、そこは時間の流れが止まっている世界、過去も未来も同列に混在した世界。
「現在」の世界ではエレンが銃撃で首を切断された描写までで終わっているので、おそらく死の間際、もしくは死亡してると思うけど。

量子物理学的には、こういう「座標」の世界は確かに実在する。
時空はビッグバンの膨張により初めて時間が過去→未来に流れ始めたんだけど、ミクロのさらにミクロである量子世界はその法則下になく、時間は流れていないらしい。
まさに「座標」の世界である。
死後の世界にも近いかな?
「アベンジャーズ/エンドゲーム」では、その量子世界を経由して過去に行き、歴史を改変する話だった。

よく未来予知をする人っているけど、それは何らかの形で「座標」にアクセスしてるってことだろうね。
我々の世界では時間が過去→未来に不可逆で流れているが、「座標」から見ると過去も現在も未来も同列にそこにある。
未来はまだ未確定ではなく、もう既に存在してるんだ。
ただし未来は1パターンでなく、複数パターンあるんだと思う。
エレンはその複数パターンの中から最も良いひとつをチョイスし、そこから逆算して今行動してるんだろう。

「アベンジャーズ/インフィニティウォー」のドクターストレンジもそうだったね。
彼は1400万パターンの未来を見たらしく、その中でたったひとつだけ悪の帝王サノスに勝てるパターンを見つけ、そこから逆算して行動をした。
それは驚くことに、抵抗せずストーンを渡し、自分が死ぬ代わりにトニースターク(アイアンマン)を生き残らせるという選択だったワケで。
結局その伏線回収が、次作「エンドゲーム」の全貌だったんだけどさ。

今我々は、たったひとつの過去→未来のコース線上にいる。
そこは不可逆、もう過去に戻ってやり直すことはできない。
もちろん、選択次第で何万通り何億通りの別コースにも乗れただろうけど。
たとえばサッカーの話をすれば、もしジーコジャパンで中田英寿をチームから外すという荒療治をしていれば、とか、もしザックジャパンで本田圭佑をチームから外すという荒療治をしていれば、とか、今になって考えつく最良の選択カードは確かにあるワケよ。
あくまで、我々が今知っている未来からの逆算としてなんだが。
でも、当時にそれを言ったら「お前、狂ってるのか?」と絶対に言われてるよね。
「狂ったのか?」と言われながら抵抗なくサノスにストーンを渡したドクターストレンジ同様、何と言われようが最良の未来から逆算して行動できるヒーローがひとりいれば、未来は救われる。
エレンもまた、そうなんだろうか…?

昨年の話をすれば、サッカー界を揺るがす大きな選択がハリルの解任だった。
あれを決断した協会を、田嶋会長を、当時我々は大バッシングした。
それこそ狂ったのか、アホなのか、と。
でも、その後の未来を知る現在の我々は、その選択カードが実は最良だったと知っている。
つまり、過去→現在に囚われず、もっと大きく座標目線で物事を見られるかどうかなんだ。

皆さんにも、過去を検証してみてほしい。
ドーハの悲劇は、どうすれば逃れられたのか?
フランス大会、岡田監督がカズを外したのは正しかったのか?
史上最強だったはずの黄金世代は、なぜドイツ大会で無惨だったのか?
ザック代表は、なぜ最後あんなことになったのか?
続くアギーレ、ハリルとは一体何だったのか?
そして森保さんにA代表と五輪代表を兼任させたのは、果たして正しかったのか?
各々の場面で、大きな選択があった。
それが正しかったのかどうか、一度時空を超えた座標に立って考えてみてほしい。
2019/9/15(日)14:48

☆関西人
軟+軟
今度は逆に、【軟+軟】という2ボランチのコンセプトを。

ほら、昔フロンターレが憲剛+大島の2ボランチをやってたじゃない?
あれ、いまだに悪くないなぁと思ってて。
もともとボランチというのは最もボールタッチの多いポジションなので、そこにチームで一番うまい選手をふたり使うこと自体、悪くない発想である。

それを踏まえて、こういうチームを考えてみた。

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・香川・・柴崎
板倉・吉田-冨安・遠藤
・・・・シュミット

はい、2ボランチを香川+柴崎にしてみました。
それに合わせて、左右サイドバックを板倉+遠藤航にしてみました。

早い話が、流行の「偽サイドバック」システムだね。
ボランチを敢えて香川+柴崎にしてるのは、必ずどちらかが中央を攻め上がることを期待してのことである。
それがなければ、敢えてこうすることの意味はないし。
でも、そうすると中盤底が柴崎一枚、あるいは香川一枚になるのは非常にヤバい。
よって、ここで「偽サイドバック」の出番ですよ。

【香川が上がる場合】
・・大迫・・南野
中島・・香川⤴⤴堂安
・板倉→⬆⬆柴崎
↗↗←吉田←冨安←遠藤
・・・・シュミット

【柴崎が上がる場合】
・・大迫・・南野
中島・・柴崎⤴⤴堂安
・・香川⬆⬆←遠藤
板倉→吉田→冨安→↖↖
・・・・シュミット

はい、南野が裏に抜けて空けたスペースに、香川や柴崎がスルッと侵入するんだわ。
で、そのボランチが上がって中盤底にできた穴を「偽サイドバック」が埋めます。
ここはシンメトリーに、右の遠藤、左の板倉、どっちからもその「偽サイドバック」ができる機能にしといた方がイイだろう。
板倉が中盤をカバーする場合は、遠藤を右センターバックにした変則3バックにして左へスライド。
遠藤が中盤をカバーする場合は、板倉を左センターバックにした変則3バックにして右へスライド。

これは、サイドを攻撃的にしないシステムね。
代わりに、ボランチを攻撃的にして中央突破で攻める。
私は考え方としてどっちもありだと思っていて、むしろオプションとしては両方用意しておくべきかと。
要は、サイドバックが上がるか、ボランチが上がるかというだけの違いである。
たったそれだけの違いなんだけど、それだけで180度真逆のサッカーになるよね。

↑のフォーメーション図だと左右ウィングが中島と堂安になってるが、ふたりは中に絞ってくるタイプなので、ボランチが侵入する前方スペースを消してしまう。
よって、もっとウィングはサイドに張らせた↓のフォーメーションの方がイイかも。

・・・・大迫
乾・・・南野・・伊東
・・香川・・柴崎
板倉・吉田-冨安・遠藤
・・・・シュミット

はい、久々に乾を使ってみました。
私、乾⇔香川のコンビネーションが大好きなもんで。
仮に乾が左アウトサイドをドリブルしてて、その後ろから香川が上がってきたら、守る側としてムチャクチャクチャ怖くない?
サイドバックがオーバーラップしてくるのより、全然怖いよ。
2019/9/14(土)11:01

☆関西人
硬+硬
誰しも、橋本拳、遠藤航、板倉の3人を「柴崎の相棒」として考えている。
この3人の中でコンビを作るという考え方は、あまりないようだ。
でも、ホントはありだと思うけどね。
橋本+遠藤とか、遠藤+板倉とか、橋本+板倉とか。

ハリル代表のことを思い出してみてよ。
大体は長谷部、山口蛍、井手口、今野あたりでコンビを組んでいて、組み合わせは【硬+硬】だったでしょ?
柴崎はレギュラーじゃなかったじゃん。
【硬+軟】の組み合わせ復活は、西野さんになってからのことである。

そもそも、橋本がいて遠藤がいて板倉がいて、さらに山口蛍がいて守田がいて三竿がいて井手口がいて中山がいて、どう考えても日本人ボランチは【硬】の方が人材多いじゃないか。
だとすりゃ、本来【硬+軟】が望ましいとかの理想論は抜きにして、どうしても【硬+硬】にせざるを得ない現実もあるんじゃないか、と。

たとえば、こんな感じ。

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・板倉・・遠藤
長友・吉田-冨安・酒井
・・・・シュミット

なんか、物足りない?
うん、確かに。
私はセンターの板倉⇔遠藤⇔吉田⇔冨安のスクエアがあまりにも堅いので、これだけセンターが堅いなら逆にサイドをイケイケにしてもイイんじゃないかな、と思ってさ。
たとえば、こんな感じ。

・・・・大迫
・中島・南野・久保
堂安-板倉・遠藤-伊東
・・吉田・・冨安
・・・・シュミット

はい、ムチャクチャですが、敢えて堂安+伊東をサイドバック起用(笑)。
サイドバックというより、実質ウィングバックね。
堂安の左サイドバックは、昔に福田正博が語ってた案である。
堂安は右が適正ポジでは?と思うだろうが、それはゴールに近い位置でカットインをする時の話で、ウィングバックなら外角ワイドのプレーになるから利き足をアウトサイドに置ける左の方がイイよ。
クロスを上げやすいし。

堂安と伊東がワイドレーンを使うので、中島と久保くんはハーフスペースへ。
つまり、
・センター⇒大迫、南野
・ハーフスペース⇒中島、久保くん
・ワイド⇒堂安、伊東
という感じで、5レーンを6人で支配するのさ。
板倉+遠藤なら、どちらか片方が最終ラインに下りて3バック形成もできる。
これはこれで、コンビニエンスなシステムかもしれない。

実質2バックは怖い?
いやいや、守備範囲の広い冨安の能力をフル稼働させるには、敢えてリスクを張った2バックも悪くないと思うよ。
2019/9/14(土)0:49

☆関西人
板倉滉
板倉について。

彼をボランチとするかセンターバックとするかは意見が分かれると思うが、クラブではセンターバック、A代表ではボランチという流れ。
五輪代表では、よく3バックの左CBをやっている。
彼は右利きなのに、なぜか左足キックが巧いんだよね。
22歳、身長186cm、守備力あり、左足を使える。
マンチェスターシティが彼を獲ったのは、このへんがポイントだろう。

まぁ、冨安と並ぶ逸材だわ。
ちゃんと開花すれば、それこそ橋本拳や遠藤航とは比較にならんレベルにまでいくと思う。
小学生の時からフロンターレの下部組織にいたらしく、それを思うと昔からテクニックが売りだったんじゃないか?
身体のデカさは、たまたまそうなっただけで。

東京五輪当確のひとりだと思う。
誕生日は1997年1月生まれで、「早生まれ」の世代最高学年。
五輪世代の長兄である。
ずっと中心メンバーとしてやってきたこともあり、それに欧州組だし、彼は皆をリードしていくべき立場だろう。

オランダでは、いよいよレギュラーを掴んだ感じ。
試合に出れていない時から、彼自身「自分が劣ってるとは感じないのに…」と語ってたことからして、オランダのレベルではもともと通用するんだと思う。
今すぐは無理でも、やはりマンチェスターシティに戻ることを視野に入れてやるべきかと。
いまどきはセンターバックにも攻撃センスが求められるので、オランダでタテパスを磨いていってほしい。

代表では、ボランチコンビとしての相棒を前に出し、板倉は後ろでクサビのパスを出す役割をイメージしたい。
で、バイタルに侵入してきた敵をガッチリ潰す。
先の代表戦では、柴崎がバランスをとって橋本を走らせてるようにも見えたけど、このへんは臨機応変か。

板倉に期待したいのは、やはり左足を使えるところだね。
やはりボランチのコンビは、右足使いと左足使いを両方揃えた方が展開がワイドになるし。
もちろん中山雄太にも期待してるんだけど、なぜか最近試合に出てない…。

板倉は仮にオランダでレギュラーとして活躍したところで、すぐにマンチェスターシティへということはなく、あといくつかクラブを転々とするんじゃないだろうか。
その転々も、ステップアップであってほしい。
セリエAでの冨安ブレイクを受けて、イタリアに「日本人の若手DFを獲ろう」という空気が出てきたら嬉しいんだけど。
いくらシティグループだからって、マリノスは勘弁して(笑)。

とにかく、板倉はA代表でチャンスあると思う。
それは東京五輪の為、経験積ませる目的で五輪世代を多少無理してでもA代表で使うと思うんだ。
五輪オーバーエイジは柴崎が濃厚とされてるので、ボランチのもう片方までオーバーエイジはないだろう。
となると、A代表で柴崎の相棒という形で五輪世代をボランチに使うと考える方が自然だ。
じゃ、その筆頭格は板倉じゃない?
次点で、中山雄太、田中碧、松本泰志といったところか。

あとは、スポンサー様の意向も関係あるかな。
パラグアイ戦とミャンマー戦でなぜ橋本が先発?というのは、彼がアディダスのスパイクを履いてるからだ、という人たちもいる。
ちなみに板倉は、アディダスではない。
2019/9/12(木)16:05

☆関西人
遠藤航
遠藤航の良さが分からん、という人は一定数いる。
確かに、彼は解釈の難しい選手だ。

まず彼の売りをひとつ言うと、デュエルの強さがある。
これは、日本人選手の中でも屈指である。
だからこそ身体が小さい(身長178cm)のにセンターバック起用をよくされるワケで、ただし国際舞台に立つ上ではサイズ的にMFが適正だろう。

では、ボランチとしての組み立て能力はどうかというと、悪くはない。
ただし、柴崎あたりと比べるとセンスは及ばない。
本質は、守備的MFである。
ただ頭が良くて学習能力のある選手なので、経験を積むことで戦闘値を上げていけるタイプだ。
長谷部と似たタイプと思う人は多いかもしれない。
いや、むしろ逆である。
長谷部は原点が攻撃的MFで、それを後付けで守備能力を高めたタイプだから。
遠藤は原点がDFで、それを後付けで攻撃能力を高めているところ。
長谷部も遠藤も頭が良いので、この後付けをできるところがイイね。

あと遠藤の良さは、メンタルである。
常にリーダーシップを感じる。
なぜリーダーシップがあるかというと、これには誕生日が関係してると思う。
彼は1993年の2月生まれ、いわゆる「早生まれ」なんだ。
リオ五輪世代とは、1993年1月〜1996年12月に生まれた世代の区切りであり、その区切りの中で遠藤は最高学年に該当するワケさ。
彼は学年でいうと柴崎と同じなんだが、柴崎は早生まれではない92年生まれなので、ロンドン世代の最低学年に回っている。
この差は大きいよ。
柴崎はロンドン五輪に出られず、遠藤はリオ五輪に出られたんだから。
「サッカーに学年の上下は関係ない」と思うかもしれんが、まだ経験の浅い若手のうちは、学年がひとつ上というだけで大きなアドバンテージだと思うけどね。
事実、年功序列というワケじゃないにせよ、遠藤はリオ世代のキャプテンに就き、チームの主軸になったんだから。
そういう意味じゃ、彼はラッキーだったんだ。

「リオ世代のキャプテン」というのはその後彼の看板になったはずで、強豪レッズに移籍→欧州移籍と順調にステップアップしていった。
ただ問題は、これからである。
2部とはいえ、腐ってもシュトゥットガルト、腐っても舞台はドイツリーグである。
レッズより、シントトロイデンよりレギュラー獲りは難しいだろう。

スペインにいる柴崎は、なんのかんの言いながら天才である。
遠藤は、そういうタイプではない。
ただ彼は器用な選手なので、ボランチにこだわらずとも色々なポジションをこなせるはず。
いわゆる便利屋。
確か、長谷部も昔ドイツで便利屋やってなかったっけ?
リーグの中で怪我人は必ず出るからね。
その空いたポジションの穴埋めを粛々とこなし、少しずつ監督の信頼を得ていくべきだろう。
長谷部はブンデスで、「真面目」で監督の信頼を得た。
きっと遠藤も真面目のはず。
私は、いずれイケると思う。

森保ジャパンにおいては、まず森保さんがボランチの草分けみたいな人だから、もともとボランチの能力を見抜く慧眼があると思うんだよね。
だから、私は森保さんが橋本を選ぶならそれを信頼するし、遠藤を選ぶならそれを信頼する。
ぶっちゃけ、能力に優劣の差はほとんどないかと。
差があるとすれば、それはコンディションの領域でしょ。
所属クラブで、試合に出てるか、出てないか。
遠藤は、まずシュトゥットガルトで試合に出ること。
それができない限り、代表を外れてもしようがないよ。
2019/9/12(木)13:57

☆関西人
橋本拳人
柴崎の相棒は、橋本拳人で確定だろうか?
いや、まだ分からないと思う。

何となく皆さんの中にも、しっくりこない感覚があるはずだ。
それは、能力の問題ではない。
単純な違和感である。
2列目に中島、南野、堂安がいて、その後ろに柴崎がいて、という海外組による編成の中、橋本だけが国内組であるということの違和感。

これは、ジーコジャパンの時の福西に通じるモノがある。
ジーコジャパンの時は「黄金のカルテット」が売りで、当初は中田英、俊輔、小野、稲本の四人で中盤を構成してたんだ。
その後、この初期コンセプトは選手たちのコンディションもあってなかなか継続せず、必ず四人のうち誰かが欠け、その穴はヤットや小笠原らが埋めていた。
ただヤットや小笠原も黄金世代なので、ファンたちもそれを受け入れてたワケよ。
でも、稲本の代替を務める福西は黄金世代ではなく、彼だけはちょっと違うだろ、と多くのファンたちが感じていたんだ。
なんていうかな、最後の最後で稲本でなく福西をチョイスしたジーコは、多分正しいのよ。
稲本は怪我もあり、クラブで出場機会が減ってたからね。
それに、福西の身体能力の高さは誰もが認めるところ。
だけど福西の登用で「黄金」の純度を下げてしまうのは、ひとつの美意識としてしっくりこない、というのが当時のファンたちの率直な気持ちだったと思う。

それと似た感覚が、今の橋本に対してないかな?
ここまで海外組でコーディネートしたチームにひとり例外の橋本って、アルマーニのスーツとアルマーニのシャツとアルマーニのベルトでキメたファッションに、靴だけ無印良品を履いてるイメージさ。
いや、これは無印を貶すワケでなく、潔癖な日本人の感覚として、ついつい統一感を求めてしまうのよ。
同じ海外組の遠藤航や板倉がそこにいた方が、見ててスッキリするという感覚?

でも、橋本は頑張っている。
センターバックをこなせるほど守備能力が高く、身長は182cmとサイズもあり、また鋭いタテパスやミドルシュートにも定評がある。
柴崎にはない良さを持ってるMFで、そのパートナーとしてウッテツケの人材であることは間違いない。
彼には遅咲きのイメージがあるかもしれんが、リオ五輪では18名メンバー入りしててもおかしくはない位置にいたよね?
ただ、あの時はキャプテン遠藤航が不動のレギュラーでいたのと、そのリザーブも井手口がイケイケの時期だったので橋本は落選したんだけど…。

「やっぱりボランチは橋本だよね」と皆を納得させるには、私はJリーグでFC東京の優勝が必要だと思う。
今、FC東京は順調に首位を走っている。
このままいけば、クラブで絶対的ボランチを務める橋本は国内最高ボランチとしてキチンと認められるはずだ。
ヤットが国内最高ボランチとして認められたのも、ガンバの優勝があったからでしょ。
でも今季アントラーズに追いつかれたら世間は三竿とか必ず言うし、それを黙らせるにはFC東京が優勝するしかない。
だって、三竿も優れたボランチだからね。

橋本には、せっかく掴んだチャンスを手離さないように頑張ってもらいたい。
ただし、東京五輪があるからねぇ…。
五輪代表強化の為、敢えてA代表のボランチにもU22選手が積極起用される気もする。
となると、板倉が橋本にとって最も手強いライバルか?
2019/9/12(木)11:59

☆関西人
恩人
冨安を絶賛するザックの記事のネタ元は、どうやらボローニャの地元紙インタビューみたいだね。
ということは、日本人向けのリップサービスというワケでもなさそう。

あと、そのインタビューには嬉しいオマケがあって、それは次のザックの発言である。

「正直言って、日本代表の指揮をとった時ほど楽しめたことはこれまでにない。
私のキャリアにおいて、最高の経験だった」

うわ〜、泣けるわ〜。
ザックには辛い思いをさせたというか、最後にあんな形で散ってしまったのは申し訳ない気持ちがあるよ。
本田たちが「俺たちのサッカー」とかワガママ言って、最後の最後でザックに戦術を妥協させたのは普通なら有り得ない話だし、それで負けたんだからザックからは恨み言のひとつぐらいあっても全くおかしくないんだ。
でも彼は文句ひとつ言わず、戦犯の汚名を晴らそうともせず、潔くイタリアに帰っていったよね。
彼、ガチで人格者だと思うわ〜。

だけどさ、ザックってセリエAを制覇したことがあって、ミラン、インテル、ユベントスといったビッグクラブの指揮もしていて、イタリアでも屈指の華々しいキャリアの人でしょ?
そんな彼が日本代表監督を「私のキャリアにおいて最高の経験」と語るとは、私は正直ビックリした。
いや、これが日本人記者によるインタビューならリップサービスとして驚かないんだけど、今回はイタリア国内紙のインタビューでそう言ってるんだから、結構マジだよ。

こんな感じで、逆にこっちが恐縮するほど日本を愛してくれる外国人って何人もいるよね。
ザック以外にも、ピクシーとか、リトバルスキーとか。
ブラジル人なら、数えきれないほどいる。
そうそう、古い話をすれば日本サッカーの父・クラマーさんがそうじゃないか。
有名な話、クラマーさんは1976年にこう語ってるんだ。

「私の人生最高の瞬間は、メキシコ五輪で日本代表が銅メダルを獲った時だ」

これ、どういうシチュエーションの時に語った言葉だと思う?
彼がバイエルンミュンヘンの監督として、UEFAチャンピオンズカップ(欧州CLの前身)に優勝した時の発言である。
優勝インタビューとして「今が人生最高の瞬間では?」とインタビュアーがマイクを向けたところ、なぜかクラマーさんが前述のような発言をしたらしいんだ。
全く空気読まない人だな(笑)!
欧州王者になった時は普通に「今日は人生最高の日です!」と答えとけばイイものを、「いや、人生最高の瞬間は日本が銅メダル獲った時です」って、こうアンサーされてインタビュアーがどうリアクションしたのかが気になるわ。
困惑しつつ、「…あ、そうなんですか」と言っただろうけどさ(笑)。

とにかく、なぜか日本は昔から外国人に恵まれている。
日本サッカー殿堂入りしてる外国人指導者は、クラマーさん、ジーコ、オフトである。
私は、もっとたくさん殿堂入りに値する外国人はいると思うけどね。
昨日、岡田さん、西野さん、佐々木則夫さんの3名が日本サッカー殿堂入りをしたという。
まぁ、彼らなら十分それに値するわな。
だけどクラマーさんのごとく、外国のサッカー協会で殿堂入りを果たす日本人はなかなかいないだろう。
…あ、本田なんかはカンボジアでそれを狙ってるのか?
ひょっとして、西野さんもタイでそれを狙ってるのか?

ところで、日本サッカー殿堂入りを初めて果たした外国人はクラマーさんなんだけど、ふたり目は誰だか知ってる?
これがチョウ・ディンという人物で、ミャンマー人なんだ。
何をした人かというと、彼は大正時代のサッカー指導者である。
当時ミャンマーはイギリスの統治下にあった為、サッカーに関しては日本より水準高かったみたいだね。
で、このチョウ・ディンは日本に来て、日本人にショートパスのサッカーを教えてくれた人らしい。
大正時代の日本が、まさかミャンマー人からサッカーを習っていたとは驚きだわ。

そのチョウ・ディンの時代から百年近くが経ち、お陰様で、日本サッカーは見事な成長を遂げることができました。
ミャンマー人から教わったショートパスは、今なお健在。
というか、そのレベルはミャンマーを遥かに凌駕しています(笑)。
いや、天国から昨日の試合を観ていたチョウ・ディンは、逆にそれを喜んでくれてるんじゃないだろうか。
2019/9/12(木)1:10

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