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過去ログ586 2019/6/18 1:23

☆関西人
442ダイヤモンド
チリ戦、森保ジャパンが仮に3421だとして、どうやらチリは442ダイヤモンド型でくるらしいんだわ。
442ダイヤなんて、今じゃ懐かしい感じすらあるね。

・・◯・・・◯
・・・・◯
・◯・・・・・◯
・・・・◯
◯・◯・・・◯・◯
・・・・◯

この布陣は4312と表現されることもあるが、実際は3ボランチ+トップ下ではなく、アンカー+中に絞り気味のサイドハーフ+トップ下という構成。
人の配置が、かなりセンター偏重である。
これ、ぶっちゃけると組織的なプレスをかけにくい。
だって、隙間だらけの◇でどうやってプレスすんのよ。

一方、攻撃のビルドアップはやりやすい。
だって、この配置ならトライアングルを作りやすいから。
クサビ⇒落とす⇒拾う、を延々と繰り返せそうだ。
つまり、これは攻撃的なフォーメーションなのよ。

じゃ、これが3421との相性がどうなのかという話が本題である。
ハッキリ言おう。
442ダイヤモンドは、ロジックだけでいうと3421に対して弱い!

【442ダイヤが3421に弱い理由】

@442が中盤4に対し、3421では中盤が6。
数的優位は3421である。

A442ダイヤはサイドハーフがやや中に絞っているので、実質サイドのレーンはサイドバックの1枚のみ。
3421もサイドのレーンはウィングバックの1枚のみで、その点では同数の互角条件。
ただし位置取りはウィングバックの方が高い為、実質は3421がサイドを押し込めている形になる。

B442の2TOPに対して、3421はセンターバックが3枚なので常にゴール前で数的優位を保っている。

C442ダイヤはボランチが実質1枚なのに対し、3421は2シャドーをそこに当てることができる。
必ず、1枚はフリーになる。

D442のトップ下に対して3421なら2ボランチを当てられるので、そこも数的優位を保てる。

こうして見ると、442ダイヤは3421に勝てないのよ。
唯一、442ダイヤで厄介なのは中に絞り気味のサイドハーフである。
2,5列目という中途半端な位置取りで、またインサイドかアウトサイドかも分からん中途半端な位置取りで、守る側とすりゃ誰が当たるべきか迷うのがここだろ。
個人的には、敵トップ下は中山がマークし、柴崎がやや上がり目で遊撃手になるべきだと思う。
で、その遊撃の柴崎がウィングバックと連携して敵サイドハーフを挟むべきだろう。
特にチリは、このポジションにビダルというキーマンがいるので要注意。
ならば柴崎+ウィングバックで2対1の数的優位を作り、徹底してビダルを潰すべきである。

・・・・・▽
▽・・▽・▲・▽・・▽
・・・▲・▽・▲
▲・▽・・・・・▽・▲
・・・▲・▽・▲
・・▽・・・・・▽
・・▲・・▲・・▲
・・・・・▲

▲⇒日本
▽⇒チリ

どうよ。
これ見てたら、▲が勝つイメージしか湧かないでしょ(笑)?
2019/6/18(火)1:23

☆関西人
テイスト
サッカーでは、どのチームにも基本となるコンセプトがある。
たとえば森保ジャパンでいえば、それはパスサッカーだと思う。
でも、一方で単騎のドリブラーもたくさんいて、そこは決して単純ではないワケです。
可変フォーメーションで、時にイケイケで5TOP、時に潔く5バック、時間帯により色々なサッカーを展開するよね。

料理としては、難しいところだと思う。
甘い、とか、辛い、とか、そういう分かりやすい味付けじゃないから。

そうそう、牛丼の話をひとつ。
皆さんは、牛丼に紅ショウガを使う派?
この紅ショウガって、難しいところなんだよね。
牛丼のメインは牛肉であり、そのコッテリとした脂っこさに良さがあるワケだ。
だけど、紅ショウガはその対極に位置する。
酸味があり、牛肉の脂っこさを打ち消すワケだ。
なんていうかな、寿司におけるワサビと似た意味があり、敢えて逆のテイストを少量当てるというコンセプト。
カレーにラッキョウも同じか。
脂⇒スッキリ⇒脂⇒スッキリという循環で、味に飽きずに食べることができるようにしてるんだと思う。
もしくは、ひとつのテイストに真逆のテイストを入れることで深みを出す意味もあるかな?
これは、苦いコーヒーに甘い砂糖を入れる意味に似てるかも。

で、問題にしたいのは牛丼における生卵なんだ。
生卵は、紅ショウガとはまた違う意味合いがあると思う。
もともと、肉と卵は味の相性が良い。
すき焼きしかり、親子丼しかり、肉のテイストをまろやかにするんだよね。
これは、紅ショウガとはまた違うアプローチだ。
というか、マイルド(生卵)vsサワー(紅ショウガ)という意味で、むしろ対立軸じゃないだろうか。
この対立軸があるゆえ、私は牛丼を食べる時に「今回は紅ショウガで食べる」「今回は生卵で食べる」と敢えて分けている。

でも、そうじゃない人が結構いるんだよね。
牛丼に生卵をぶっかけ、さらにその上に大量の紅ショウガを乗せている人を私は何人も見ている。
この人、コンセプトはないのか?と思う。
おそらく、丼の中ではサワーvsマイルドがお互いに死力を尽くし、壮絶な消耗戦になってることだろう。
もはや、牛肉もそれを傍観するしかない。
牛肉と紅ショウガはありだし、牛肉と生卵もありだ。
共存できる。
しかし、紅ショウガと生卵は私の中であり得ない。
お互い共存できないどころか、明らかにお互いの良さを奪い合ってるでしょ。

つまらない話をして申し訳ない(笑)。
しかし、これはサッカーでも同じことだと思うんだ。
森保ジャパンは色々な素材をチョイスしてるので、脂っこいのもいれば、サワーなのもいれば、マイルドなのもいる。
各々は悪くない。
ただ、問題は組み合わせである。
全部、混ぜてほしくはない。
そこは、ちゃんとコーディネートしてほしいんだ。

おそらくチリ戦は【牛肉+紅ショウガ】の【脂+サワー】というスタメンでいくと思うが、仮に後半カードを切るとして、【脂+サワー+マイルド】というゴチャゴチャなことだけはしてほしくない。
ちゃんと紅ショウガを引いて、生卵を入れる。
えっ?牛肉を引いて、生卵を入れる?
おいおい、もはや牛丼じゃないじゃねーか(笑)。
丼の中で紅ショウガと生卵だけが入ったご飯なんて、考えただけでも気持ち悪くなる。
2019/6/17(月)12:07

☆関西人
強豪チリ
森保さんは、コパを3バックでいくことを明言したそうだ。
そうか。
各メディアのスタメン予想は、主に次のイメージ。

・・・・前田
・・中島・・久保
杉岡・・・・・・原輝
・・中山・・柴崎
・板倉・植田・冨安
・・・・大迫

森保さんは「最低でも勝ち点1」を目指すと発言しており、さすがにコパ2連覇中の王者チリには大苦戦すると見てるようだ。
よって、↑の3バックはかなり多くの時間帯で541、5バックで凌ぐことになるだろう。
杉岡と原はウィングバックというより実質サイドバック、中島と久保(三好)はシャドーというより実質サイドハーフとなる。

そうなると、1TOPが孤立することになるが、はい、孤立するでしょう。

・・・・・前田
中島・・・・・・・・久保
・・・中山・・柴崎
杉岡.板倉.植田.冨安.原輝
・・・・・大迫

チリが特に恐いところは、球際だと言われている。
だとすると、ヤバいのは中島と久保くんのところ。
彼らはよく動いてプレスを頑張るにせよ、いかんせんコンタクトの強度はない。
それは、柴崎もしかり。
だから中山、植田、冨安、板倉、杉岡、原というところで抑えていくコンセプトなんだろうけど、あくまで彼らは後ろの配置である。
トゥーロンじゃないが、頑張って瀬戸際で耐え抜くつもりか?

で、それがあるから1TOPを前田大然で各紙予想してるんだと思う。
言うなりゃ、前田はディフェンシブFWだよ。
足の速い彼がその俊足を生かし、猟犬のように前から球を追い続けるコンセプトなんじゃないか?
90分もたなくてもイイから追い込め、と。
その足は、攻撃よりむしろ守備に捧げる。

でも、前田だと大迫みたいにキープできないし、結局ドン引きカウンターに終始してしまのでは、という心配もある。
単なるドン引きカウンターでは、日本の良さは出ない。
よって、この布陣では中島と久保くん頼みなんですよ。
攻撃は、彼らのドリブルに懸けるしかない。
彼らがドリブルで敵を引き付けてる間に、フォーメーションは415、もしくは325にトランスフォームする。

なかなか前線に球が入らない時間帯が続くからこそ、この試合はオフザボール時の駆け引き勝負なんですよ。
おそらく、日本が先制する展開にはならないだろう。
まずチリが先制して、まったりと膠着し、球を回される時間帯も長いと思うんだ。
仮に、中山、植田、冨安、板倉、杉岡、原が敵の攻撃を跳ね返す駒だとして、ならば残る前田、中島、久保くん、柴崎が敵の球を狩りにいく駒だよね。
そこがハマるかどうか、だよな。
意外と、渡辺皓太や松本泰志といったところが必要なピースにも感じるけど。

あと、岡崎だね。
彼こそオフザボールの熟練者。
仮に前田out⇒岡崎inになるとして、このふたりにギャップはないようでいて実は大きな落差があり、そこをうまく使えればと思う。

このての大会は初戦を落とすとグループリーグ突破できないので、とにかく負けないようにしよう。
向こうだって、ディフェンディングチャンピオンという難しい立場。
ましてや初戦が日本、絶対に勝ち点3を取らなきゃならない試合。
こういうシチュエーション、意外とコケることもありますよ。
付け入る隙、私は意外にあると思うんだよな。
2019/6/17(月)10:59

☆関西人
天才アーティスト
久保くんを見てて、天才って何なんだろう、と最近よく考えるようになった。

まず天才に求めたいのは、圧倒的な足下の技術。
パス、トラップ、ドリブル。
私は、そのての才能は音楽家のそれとよく似てると思う。
楽器を弾く才能。
私は楽器をできないので、ピアニストやギタリストの指使いを見てるとそれだけで普通に尊敬してしまうけどさ。

天才ギタリストはよく「早弾き」のテクが注目されるけど、じゃ最も高速で指を動かせる人が世界最高のギタリストかって、多分そうじゃないと思う。
加藤鷹じゃないんだから。
もちろん、そういうのをできるのも大事な要素だろうけど、それより「世界でその人にしか出せない音」というのは、タッチの才能だと思うんだよね。
そのタッチ強弱の調整能力というか、そこに最も適したタッチを全ての音符にヒットさせられるアーティストこそが真の天才である。

で、こういうのはオープンスキルではなく、クローズドスキルの領域。
よくサッカーではリフティングが異常に上手い選手を「サーカス」とか言って小馬鹿にしたりする人もいるけど、クローズドスキルがダメな選手は絶対天才になれないよ。
蹴る、止める、の基本だからね。

久保くんは、クローズドスキルにかけてはバケモノの領域である。
特にあのドリブルって、かなりタッチが難しいと思うんだわ。
一気にギアを上げてトップスピードに入るんだけど、球がほとんど足下から離れないでしょ?
どういうボールタッチやねん。
で、足下から離れないから方向転換も自在で、尚且つ彼はほとんど球を見ないブラインドでそれをやってる。
対峙する敵はついつい球を見ちゃう分、その差でやられちゃうんだよね。
ああいうバケモノ相手にするには、まず彼の足下は一切見ず、ひたすら目の動きだけ見て潰しにかかる方がイイと思う。

しかし、識者に言わせると久保くんの最大の武器は、クローズドスキルよりもむしろオープンスキルだというんだ。
かなわんなぁ…。
つまり、局面局面における判断力が秀逸ということね。
秀逸な判断をできるということは、つまり周りの状況をよく見て、完璧な空間把握をできてるということ。
そして、よく周りが見えているというのは、ブラインドでも完璧に球をコントロールできるクローズドスキルこそが下地になってる話で、常に顔を上げて首を振ってると思うんだよ。
結局、足下が上手い⇔足下を見ない⇔常に顔を上げて状況確認⇔正しい判断を下せる、という好循環が久保くんの中に成立してるワケだ。

足下が上手い選手というなら、たとえば宇佐美だって相当クローズドスキルに長けた選手である。
ギタリストでいうなら、宇佐美は超絶な早弾きをできそうなタイプ。
ヘヴィメタル。
でも、彼の場合はそのテクの使いどころの判断にやや難があるようにも感じるね。
久保くんほどには、周りが見えてないのかな?
仮に見えていても、そこから先の情報処理には個人差があるワケで、ここがサッカーの難しいところではある。
ドリブルか、パスか。
その判断ひとつにも、その選手の情報処理能力が問われるワケね。

それをできるできないって、音楽家でいうなら「作曲できるかできないか」ということのような気がするよ。
宇佐美は天才ギタリストなんだけど、作曲はしない演奏オンリーのスペシャリストタイプ。
一方、久保くんも天才ギタリストなんだけど、同時に自分で作曲もできちゃうタイプ。
本質は、メロディメイカー。
というイメージがなんとなく湧くんだよね。
2019/6/17(月)0:42

☆関西人
若さ
トゥーロンは、惨敗ではなく惜敗だった。
ブラジルを相手に90分でドロー、PK戦にまで持ち込んだのは凄い。
特に守備陣。
この世代は、意外とDFが最大の売りかもね。
とにかく、準優勝おめでとう。

そしてU20ワールドカップでは、韓国が準優勝。
大会MVPは、その韓国のイガンインという選手が獲ったらしい。
スゲーよな、韓国。
さすが日本に勝っただけのことはある。
それにしても、アジア大健闘じゃん?
久保くんのこともあるし、最近の東アジアは世界と距離を詰めてるのかもしれない。

ただ、トゥーロンに関してはブラジルU22がどこまでメンバー揃えてたのかな、というのはある。
日本ですらあそこまでメンバー落としてたワケだし、ましてやコパのホスト国がこの時期にトゥーロンを気にかけてたとは思えないよ。
よって、我々も変な勘違いはしない方がイイ。
ブラジルの本気は、あくまでコパの方だろうから。

しかし、こうして若手が国際大会で結果を出すと、世代交代しやすくなるよね。
日本代表では96年に「マイアミの奇跡」があったからこそ、98年のフランス大会で中田英や城や川口らが中軸になったワケだし、また99年にワールドユースの準優勝があったからこそ、02年の日韓大会で小野や稲本や中田浩らが中軸になったワケよ。
じゃ、今回のトゥーロンもそういうキッカケになればイイなぁ…。

いやいや、若手はまだ未完成品、ちゃんと完成した中堅ベテランで固めた方がイイ、という意見もあるだろう。
確かに、それも分かる。
ただね、私は今月号の「Number」読んでて、うわっ、と思った記事があったのよ。
それは、小野伸二のインタビュー。
彼が自分のキャリアを振り返る内容の記事だったんだが、その一部にいつもの小野らしくない暗いニュアンスがあったんだ。

「アイデアがある時は何をやってもうまくいくんです。
相当見えていましたからね。
プロ2年目の途中までは、そうでした。
あの頃までが僕のピークだったな、と」

小野自身が認めた、プロ2年目までがピークだったという事実…。

「あれを境に、全てが変わってしまったので」

もちろん「あれ」とは、例のフィリピン戦で食らった悪質タックルによる靭帯断裂である。

「表現が難しいですけど、怪我する前までは普通の練習の時にも、相手を背にしてボール受けるイメージが全て浮かんでいたんです。
3D映像みたいに。
それがプツンと消えちゃったですよ。
今までの映像が全部…」

この話、非常に重い。

いやいや、でもその怪我を乗り越えて02年ワールドカップで活躍したじゃないか、と我々は思うが、小野に言わせればそのワールドカップも
「全然ダメでしたね。
以前のような深いイメージは全くなかったんで」
とのこと。
ならば後のフェイエノールトでの活躍も、そこにイマジネーションはなく、ただ体に染み付いて残っていたスキルの貯金を使っていただけなのかもしれない。

こういうの、小野だけじゃないかもしれないね。
プロ野球の清原にしても、怪物と呼ばれた江川にしても、彼らは高校時代がピークで、プロ入りしてからは以前にあった感覚を取り戻すことが結局できなかった、と本人たちが語ってたと思う。
どっちかというと、肉体の話というよりはイマジネーションの話である。

意外と、イマジネーションって若い頃の方があるのかもしれない。
いわゆるファンタジスタ系の選手ほど、キャリアを積んで選手としてトータルの完成度が上がるにつれ、何か知らんけどだんだん面白みに欠けていく例は皆さんもたくさん見てきたでしょ?
意外とあれって、加齢によるイマジネーションの減少なのかも、と思えてきたわ。
あるいはイマジネーションって、分泌ホルモンみたいなモノなのかな(笑)。
じゃ、そのホルモン分泌がピークのうちにファンタジスタは使っておけ、と考えちゃうよね。
2019/6/16(日)14:01

☆関西人
コパアメリカ開幕
話題沸騰の久保くん。
その久保くんが先日A代表デビューし、「デビュー歴代最年少記録2位」というのを聞いて、「1位は誰やねん?」と思った人は少なくないはずだ。
はい、1位は市川大祐です。

市川は、確かに鳴り物入りのサイドバックだった。
あのトルシエが「日本にサイドバックは市川しかいない」と言ったのは有名な話で、そのトルシエがサイドバックを使わない戦術を採ったことで、その後市川は代表の主軸になれなかったんだけど(笑)。

市川を最初に抜擢したのは、岡田さんだった。
ただ、その抜擢理由が意外なほどシンプルで、「背が高かったから」。
なるほど(笑)。
当時日本代表は名波⇔相馬の左の連携が攻撃のカギで、右の名良橋はやや守備的という左肩上がりのチームだった。
よって、岡田さんは右サイドバックがスライドしてセンターバック化する可変フォーメーションを構想してたんだね。
小柄な名良橋ではそれが難しく、白羽の矢が立ったのが市川なんだろう。
今から20年前にその可変の発想、さすが岡田さんだわ。
結局市川は23名枠から外れて、その構想は本番で実現しなかったけど。

また、岡田さんはフランス大会前に3ボランチを試している。
ジュビロの若手だった服部年宏を召集し、山口素や名波と並べた。
これ、後の南アフリカ大会で見せた遠藤+長谷部+阿部と全く同じ構想。
ただし、この時はイマイチと判断したのか、その4バック+3ボランチを諦めてスイーパーシステムの3バックを最後に選択したんだけど。

20年前の時点で、こうしたアイデアを次々と試していた岡田さんは改めて偉大だな、と思う。
例のカズ外しも賛否両論いまだあるけど、私は肯定派である。
ただし、カズ外しはあまりにも司令塔・中田英寿をチームの中心としすぎる選択ゆえ、岡田さんが最も恐れたのは「中田が怪我したどうしよう?」ということだったらしい。
だからこそ、チームには中田のリザーブが絶対に必要だった。
そのリザーブ候補はふたりいて、ひとりが中村俊輔。
もうひとりが小野伸二。
岡田さんはこのふたりのどちらを選ぶか迷ったらしいが、「タメる俊輔」「ワンタッチプレーの小野」という解釈をし、強豪に対しては後者の方が可能性あるという判断で小野を選んだらしい。
なるほど。

こうして見ると、ひとつひとつの判断が実にロジカルで、あの20年前の時点で日本代表は相当に練り込まれたチームだったんだと今になって理解できる。
あれをただの「ドン引きカウンター」のチームと解釈してる人もいるだろうが、いやいや、中田⇔名波⇔山口素の中盤がどれほどクリエイティブだったことか。
決して、守備偏重のチームじゃなかった。
ただし、クリエイティブなトライアングルを活かす為にこそ、周りの守備を固めていた。

森保さんもまた、そういうチームを作る人だと思う。
たとえば、今回のコパ代表。
必ず、クリエイティブなトライアングルを作るはずなんだ。
中島⇔三好⇔柴崎、もしくは中島⇔久保⇔柴崎。
このてのトライアングルを活かす為にこそ、周りの守備を固めてくるはず。
両サイド、杉岡と原を使ってくる気がするよ。
それこそ市川大祐じゃないが、あれから約20年を経て、いよいよ日本も背が高いサイドバックを使うチームになってきたんだな…。

コパアメリカ、いよいよ開幕しました。
日本代表も試合を来週に控え、現地で練習をスタートしている。
まだフォーメーション練習の情報はないので、どんな布陣になるかは分からない。
4231か、442か、3421か。
どれにせよ、楽しみだ。
2019/6/15(土)10:56

☆関西人
頑張れ久保くん
久保くん、正式にレアル入団決まったみたいだね。
バルサが条件を渋ったからこういうことになったんだろうが、でもむしろバルサの出した条件の方がマトモじゃないか?
スペイン3部リーグでプレーする選手に億単位の年俸って、そりゃレアルにとっては屁みたいな金額かもしれないけど、久保くんにはまだ身分不相応な金額である。
これは明らかにレアルのアジア戦略、いかにもマーケティング的な補強だよ。

それでも、久保くんには頑張ってほしい。
スペイン3部リーグという環境はともかく、大事なのはチーム内での競争である。
カスティージャはチームが勝つことかモチベではなく、あくまで選手個人個人のトップ昇格こそがモチベ。
皆がチームを出ていくことを最大の目標にしてるんだから、勝利を目指す組織としてはちょっとイビツだよね。
個人主義に根差した欧州人には違和感のない環境かもしれないけど、ワンフォアオールのようなチームワーク、組織主義が大好きな日本人にはピンとこない環境に違いない。
久保くん、大丈夫かな。
年齢の割にしっかりした性格だから、大丈夫だと思うけど。

しかし、ゆくゆくはトップ昇格ではなく他クラブへの移籍があることも一応念頭に置いておくべきだろう。
その際、年齢の割に年俸が高いという部分がネックにならないか、不安になる。
契約は5年、久保くんの18〜23歳という一番大事な時期をレアルは買ったワケで、変に飼い殺しにならなきゃイイんだけど。
バルサの提示した3000万程度の年俸なら、仮にトップ昇格ならなくとも様々なクラブからオファーがくるんだけどね。

もちろん、そんなこと久保くんサイドは百も承知のはず。
百も承知で、このギャンブルに乗った。
ガチでトップ昇格を狙うつもりなんだろう。
私は、トップ昇格の可能性はあると思う。
それこそレアルはマーケティングのクラブだから、アジア人をひとりトップチームに入れておきたい思いは絶対にあるはずだから。
今のところアジア市場でレアルはバルサに負けている構図らしく、何とか巻き返しを図りたいと考えているはずなんだ。
そのキーマンが、おそらく久保くんですよ。
レアルは5年契約で久保くんの18〜23歳という期間を買ったが、この期間に久保くんはおそらく五輪やワールドカップで複数回世界に露出することになる。
レアルは、そこに億単位の価値があると見たんだろう。
もし、久保くんと実力が同程度の欧州人の若手がいたとしても、どちらをトップ昇格に選ぶかって、おそらくレアルは久保くんを選ぶと思う。
なぜなら、久保くんの背後には世界最大のアジアマーケットがついてるからね。
そこは、久保くんにとって追い風なんですよ。

そんな大人たちの思惑は抜きにして、とにかく久保くんにはチーム内競争を勝ち抜いてほしい。
レアルBにはどんな選手がいるのかよく知らないけど、そりゃ上手い選手がゴロゴロいるだろう。
久保くんより上手いのもいるだろう。
でも、臆することはないんだ。
レアルBはトップチームではなく、あくまで若手主体のチームである。
久保くんは今年、Jのトップチームでベテランや中堅を押し退けてレギュラー掴んだことを自信にしてほしい。
またフル代表で、欧州の第一線で活躍してる日本人選手たちと同じチームでプレーしたこと、さらにそこで見劣りしないプレーができたことを自信にしてほしい。
ここ一年、久保くんは他の若手たちよりも次元の高い経験を積んでるのは間違いないよ。

頑張って!
2019/6/15(土)10:00

☆関西人
移籍情報
久保くんがレアル移籍確定、という報道が出た。
バルサの宿敵レアルへ?
掟破りやなぁ…。

レアルにしてもまずはBチームでのプレー(スペイン3部リーグ)ということになるらしいんだけど、バルサがそれを2年としたのに対し、レアルは1年としたらしい。
また、年俸もバルサが3000万としたのに対し、レアルは2億4000万。
だいぶ差がある…。

おカネはともかく、どちらにせよスペイン3部リーグでやらなきゃならないのは同じで、このリーグは合計80のチームで構成されている。
多いよな。
80で総当たりはさすがに無理なので、4グループに分けてやることになる。
レアルとバルサが同じグループになることはないらしい。
つまらんなぁ。

久保くんと中井くんが同じチームでやることがあるのでは?と期待してしまうが、中井くんはまだカデーデA⇒フベニールC⇒フベニールB⇒フベニールA⇒レアルBというステップを踏まなくてはならんので、ちょっと無理かも。

何より、Bチームとトップチームとの間には異常に高い壁がある。
確率としては、久保くんも中井くんもトップ昇格できない可能性の方が高い。
仮にトップ昇格できたとして、コンスタントに試合に出られない可能性の方が高い。
それでも、宝くじは買わなきゃ絶対当たらないからね。
はい、買いましょう。
外れたら、その時にまた対応を考えることにして。

一方、柴崎にメキシコリーグ移籍の噂が出てるね。
まだ噂レベルの話で、さほど信憑性は感じないけど。
そんな大陸間移動までせずとも、スペインでどこか彼を拾ってくれるところはないのかな?

ヘタフェは、そのチーム戦術から柴崎をスタメン起用しないのは理解できるし、それでちゃんと結果を出してるから文句を言うつもりもない。
ただ、ヘタフェで控え=スペインリーグで通用しない、は全く違うと思うし、どっちかというとヘタフェはスペインでも特異なチームでしょ?

柴崎って、本来スペインにハマる選手だと思うんだけどなぁ。
私は、柴崎のことを和製シャビだと思ってるのよ。
いや、柴崎はシャビじゃなくてイニエスタだろ、という人もいるだろうが、いや、柴崎はシャビである。
イニエスタはシャビより少し前の位置にジャストフィットする選手で、日本人でいうなら香川や清武でしょ。

それにしても、欧州で通用する日本人MFはいるにはいるけど、意外とボランチはいないんだよなぁ。

【欧州に挑戦した主な日本人ボランチ】

[イタリア]
・名波⇒うまくいかなかった

[イングランド]
・稲本⇒うまくいかなかった
・戸田⇒うまくいかなかった
・阿部(2部)⇒まずまず

[スペイン]
・柴崎⇒うまくいっていない

[ドイツ]
・長谷部⇒成功
・細貝⇒まずまず
・山口蛍⇒うまくいかなかった
・井手口(2部)⇒うまくいっていない

[オランダ]
・小野⇒成功
・小林祐⇒まずまず

[ベルギー]
・遠藤航⇒まずまず

少なくとも四大リーグでは、ほとんどがうまくいってない。
やはり中盤底って、なかなか日本人では使ってもらえないんだろう。
できれば、全盛期のヤットに挑戦してもらいたかったけどね。
いや、彼ですら無理だったかも?

そういう意味では、若いなりにも欧州では長くやってる、レアルの中井くんには少し期待してますよ。
日本人初の「ピボーテ」になってほしい。
2019/6/14(金)10:44

☆関西人
JFA100
どこの学校にも「音楽室」なるものがあると思う。
で、そこには歴史に名を残した偉大な音楽家の肖像画が飾られているものだ。
バッハとかモーツァルトとかベートーベンとか、古いもの順で。
で、近代にはドボルザークとか滝廉太郎があったと思うが、なぜかそれ以降の時代の肖像画はない。
妙な話だが、現代にはモーツァルトやベートーベンに匹敵する偉大な音楽家はいないことになってる。
映画「モヒカン故郷に帰る」を見てたら、広島の中学校の音楽室にはモーツァルトらと同列で矢沢永吉の写真が飾られている描写があったが、多分あれは嘘だよね(笑)。

どうなんだろう。
22〜23世紀の学校の音楽室には、今21世紀の音楽家のうちの誰かが肖像写真を飾られてるんだろうか?
だとすれば、誰?
そんな音楽の授業のクラシックで扱える音楽家など、まるで思いつかない。

やはり、現役って過小評価されるんだよね。
いくらメッシは凄い!と言ったところで、いやいや、ペレやマラドーナには及ばんでしょ、という話になる。
そういう過去の英雄と現代の英雄は比較しようがないんだが、大体は過去の英雄が付加価値もついて格上扱いである。
モーツァルトですら、飛躍的に評価が上がったのは死後しばらく経ってからのことらしく、現役の頃はそうでもなかったらしい。
人の正当な評価ってのは、全てが終わってから、ということになるのかもしれないね。
リアルタイムの評価って、ちょっと信用ならんというか。

で、仮に「音楽室」ならぬ「サッカー室」みたいな教室があったとしたから、その教室に飾られる肖像画は誰になる?
多分、まず神様・ペレだろうね。
あとはマラドーナ。
クライフ。
ベッケンバウアー。
プラティニ。
ジーコ。
あとは、誰かな〜。
ジダンもここに入るかもしれない。
そしてメッシ、Cロナウドも入るかもしれない。

日本人なら、まず釜本は入るだろう。
あと奥寺も。
さらにカズ。
中田英寿。
中村俊輔。
遠藤保仁。
長谷部誠。
本田圭佑。
長友佑都。
香川真司。

なんか、最近の選手をやたら入れてしまった。
でも実際、このへんの選手は百年経つと日本サッカー創成期の開拓者、レジェンドという扱いになってると思うんだ。
我々は、とても良い時代を目撃してるのかもしれん。

で、ここから下の世代が難しいところなんだよ。
新I番は中島と言われてるが、中島がサッカー室に肖像画が飾られる選手にまでなるかどうか、ちょっと分からない。
まだ、格がないから。
もちろん、久保くんだって分からない。

以前、FIFAが創設100周年記念企画で「FIFA100」というのをやってたの覚えてる?
世界サッカー史に残る最も偉大な100人を選ぶという企画で、選考者はペレだった。
これは2004年時点での選考だから、メッシもCロナウドも入ってない。
でも日本からはただひとり、中田英寿が入っていた。
というか、アジアからは中田とホンミョンボのふたりだけ。
そう考えると、中田はやっぱ凄いな〜。

ちなみに、日本サッカー協会は2021年に創設100年周年を迎える。
じゃ、「JFA100」を絶対やるだろうね(100は多すぎか?)。
選考者は、釜本かも。
彼が一番ペレに近いし。
いや、もっとマシな人選を求むけど(笑)。

先日、釜本は久保くんを評して
「18歳時点の私より高い技術を持っている」
と評価しつつ、
「決定力の高さとフィジカルに関しては、18歳の私の方が上」
と語っていた。
よし、久保くん、コパで得点して釜本を見返してやれ。
他のみんなも、「JFA100」入りを目指して釜本にアピールだ(笑)。
2019/6/13(木)15:23

☆関西人
バルサ復帰?
トゥーロンの決勝進出がさして話題にならないほどに、そして女子ワールドカップがさして話題にならないほどに、世間の注目はただひたすら久保くんに集まっている。
こういう現象は、いつ以来だろう。
中田英寿以来かもしれない。

しかし、久保くんはコパで活躍できるのか?
私は、そこまでコパという大会は甘くないと思う。
久保くんはまだまだ発展途上、未完成の選手だ。
ただ、彼もまだ華奢とはいえ、先日のキリンチャレンジで「意外とフィジカル強いな」と感じた人は多いはず。
聞けば、彼は「KOBA式」で知られる木場克己氏の体幹トレーニング指導を小5の時から受けてるらしく、なるほどと納得した。

いやいや、小5で体幹トレーニングの個人トレーナーをつけるって、やっぱ凄いわ。
当時はまだバルサ入団前だろうし、その時点で「個人トレーナーつけて体幹トレーニングをしよう」を判断したのは誰?
お父さんかな?
彼のお父さんは一般企業の会社員と聞いてるし、そういうマネジメントをできるだろうか。
今でも代理人を替えたり、その代理人が複数いたり、久保くんのマネジメントは謎めいた部分が多い。
彼って、どこのマネジメント会社と契約してるんだろう。

昔、森本貴幸が15歳の時にやたら話題になったの覚えてる?
あの時はおそらくヴェルディが仕切ってたんだと思うが、やたら管理がキツくてマスコミが迂闊に近づけない空気があったよね。
サッカー界で話題になってるのに、規制が厳しくて彼の肉声が一切メディアに出なかった。
きっと、ヴェルディは前園の時の反省があったんだろうね。
過去に前園をマスコミに潰されたと考えたのか知らんが、とにかく森本を隔離。
あれを思うと、今は久保くんの肉声を聞ける分、まだマシだな。

心配せんでも、久保くんはしっかりしてそうなので大丈夫だと思う。
大人の操り人形になってる風にも見えないし。

彼のバルサ復帰破談の報道が先日にあったが、ここにきてまたバルサと再交渉に入る報道が出てきている。
これは明らかに、本人の意向だね。
前回代理人は相当強気な条件をバルサに突きつけたらしく、もちろんそれは他クラブから良い条件のオファーがあったからそういうことをできたんだろうけど、それがここにきてバルサと再交渉というのは久保くん側の譲歩があると見て間違いない。
大人の思惑だけなら、より良い条件のクラブと話を進めるはずだ。
だけど敢えて条件を下げてまでバルサと話をするのは、それは本人の意向以外の何物でもないよ。
凄いよな。
18歳の少年が、周りの大人たちを動かしている。

今夏以降、もし久保くんがバルサに復帰するならバルサB、主戦場はスペイン3部リーグになる。
2部でなく3部というところが心配なんだが、久保くんならそれでも成長できるかもしれない、と私は最近考え直している。
考えたら久保くんが急成長したのはここ約半年のことであり、それはリーグと無関係のところで成長したように思えるから。
それこそ、個人トレーナーなど専属スタッフと本人で二人三脚の努力があったんじゃないかな?
2019/6/13(木)12:28

☆関西人
トゥーロン決勝進出
お〜、トゥーロンは日本がメキシコに勝ち、決勝進出である。
いやいや、申し訳ない、この大会は全く期待してませんでした。
だって、ただでさえコパ代表に主力を抜かれてるのに、この準決勝直前には伊藤達哉までコパを優先してチーム離脱したんだぞ?
トゥーロン主催者に対して、失礼極まりない。

しかし、伊藤達哉はわざわざコパに呼ぶ必要あるかね?
ドリブラーなら、他にも中島、安部、三好、久保くんなどがいて、十分に足りてるんですけど。
これに達哉を入れれば総計5人、もしフォーメーションが3421なら、シャドーの席は僅かに2。
2に対して5は、明らかに過剰でしょ。

まぁそれはそれとして、トゥーロン決勝の相手はブラジルだそうだ。
こりゃあかん(笑)。
しかし準決勝を見る限りで日本にツキはあるので、やるだけやってみよう。
飛車角落ち、しかも森保さんが不在で横内コーチが監督代行、これでブラジルに惨敗したところで誰も文句は言うまい。
一方、選手たちとすれば強豪ブラジルと戦うという貴重な経験を積める。
東京五輪世代の底上げとすれば、これ以上ないほど理想的な展開。
このトゥーロン組は、コパメンバーに漏れたという意味で2軍みたいなもんである。
ここから這い上がりたい選手も多いだろうし、その飢餓感が勝利に貢献した部分もあるだろうね。

もちろん、世間的にはトゥーロンに対する注目度は低いだろう。
世間の注目は久保くんに集まってて、完全にトゥーロンでなくコパに向いている。
世代のエースとされた小川航基なんて、「俺は何でここにいるんだ?」と思ってるに違いない。
彼は、昨年のトゥーロンにも出てるから。
今年のトゥーロンは、なかば当落線上選手の追試みたいなもんである。

でも、ここから這い上がって、東京五輪にたどり着く奴って強いだろうね。
おそらく決勝は負けるだろうが、惨敗してさらに飢餓感を増幅させるのがイイじゃないか。
皆さんご存じの通り、サッカーも最後の最後はハートがカギを握るスポーツである。
たとえ世間の注目度が低かろうと、我々は今回のトゥーロンメンバーのリストをしっかりインプットしておこう。
そして、ここから這い上がってくる選手を応援しよう。
2019/6/13(木)11:24

☆関西人
コパの布陣予想
森保ジャパンが、コパアメリカの為にブラジルへ発ったらしい。
いよいよだね。

各メディアがコパの予想フォーメーションを出してるが、見ると大体が3421で組んでいる。
たとえば、こんな感じ。

・・・・前田
・・中島・・三好
杉岡・・・・・・岩田
・・中山・・柴崎
・板倉・冨安・植田
・・・・大迫
(FOOTBALL ZONE web予想)

・・・・岡崎
・・中島・・久保
菅・・・・・・・原輝
・・中山・・柴崎
・杉岡・冨安・立田
・・・・大迫
(FOOTBALL CHANNEL予想)

確かにこの世代は3421を軸にしてきたが、それにしちゃ右ウィングバックが原と岩田って、ちょっと変だな、と。
キリンチャレンジで見たウィングバックとは、キャラが違いすぎる。

あと、このチームはDF登録が8人。
普通に考えれば、
右センターバック⇒植田、立田
左センターバック⇒冨安、板倉
右サイドバック⇒原、岩田
左サイドバック⇒杉岡、菅
となり、4バックならスタメンとリザーブがぴったりハマる。
しかし3バックを想定するなら、
中央センターバック⇒冨安、立田
右センターバック⇒植田、岩田
左センターバック⇒板倉、杉岡
右ウィングバック⇒原、◯◯
左ウィングバック⇒菅、◯◯
となり、リザーブを考えるとDF登録選手だけでは微妙に駒が足りないと思うんだ。

じゃ、MF登録選手の中から誰かを後ろに回せばイイじゃん、となるが、中山雄太(おそらく彼はボランチ起用)はともかくとして、中島や安部や達哉あたりをウィングバック起用するのはかなりの博打だぞ。
多分、それはないと思う。

と考えると、やはり4バックの方がしっくりくる。
キリンチャレンジでも、中島や久保くんを投入する際には3バックから4バックへわざわざシステム変更をしていた。
攻撃のカギとなるこのふたりを活かすには、彼らにとって慣れた4バックの方がイイという判断だったと思う。
じゃ、コパでもそうなるんじゃない?

・・・・前田
中島・・三好・・久保
・・中山・・柴崎
杉岡・冨安 植田・原輝
・・・・大迫

こんな感じ。
1TOPの前田大然は、キリンチャレンジにおける永井謙佑のイメージさ。
あの永井の2得点はどちらかというと想定外で、ホントはその俊足を活かした前線守備、速い寄せを期待してたんだと思う。
中島や久保くんも守備はできるにせよ、サイズがないから多くを求めるのは難しいワケで、ある程度1TOPには守備力を求めなきゃならん。
で、前田もムチャクチャ走るタイプだから、まさに永井の互換ですよ。
それを言うなら、岡崎もそうだけどね。

というワケで私は4231を予想するんだが、しかしオプションとしてもちろん3バックはあると思う。
それは、5バックを許容した守備的シフトとして。
コパは、当たる相手のほとんどがウチより強い。
ある程度、守備的に戦わざるを得ないだろう。
そういう意味じゃ、キリンチャレンジで見た原口+伊東をウィングバックにするような戦い方は今回期待できないワケで、おそらくウィングバックは杉岡(菅)+原(岩田)のような形だろうね。
2019/6/12(水)10:42

☆関西人
ファンタジスタ
久保くんを見てると、若きファンタジスタというワードがびったりくる選手だな、と思った。
いまどき、ファンタジスタは死語かもしれない。
このワードが流行ったのは20年ほど前で、世界最高峰リーグがセリエAだった頃の話だ。
そう、ロベルトバッジオの時代。
どうやら、ファンタジスタと呼ばれた選手の元祖はバッジオだったみたいね。
セリエというとガチガチに堅い守備のイメージがあるが、中盤と最終ラインが堅い分、前の2〜3人には逆に創造力を求めるのがセリエ流だったのよ。
だからこそ、日本からは創造力ある選手が何人もセリエに挑戦したワケで。
そのほとんどが挫折したけどさ。

ファンタジスタの定義は難しく、あくまでイメージ論にしかならない。
上手けりゃファンタジスタかって、それは違うでしょ。
たとえば、ネイマールはファンタジスタだと思う。
「型」が読めず、次の瞬間にどんなアイデアを出してくるか分からないから。
有機的で、無形である。
一方で、ロッベンはファンタジスタじゃないと思う。
彼には「型」があり、必ずカットインしてくるのは分かってるのになぜか止められない。
人間というより、もはや高性能マシーンである。

あくまで私のイメージ論だが、ファンタジスタの定義は以下の通り。

・トリッキーなドリブルが上手い
・トリッキーなパスが上手い
・トラップが上手い
・フリーキックを蹴れる
・戦術眼があり、アイデアが豊富
・身体能力や体躯がメインではない
・よく削られて怪我する

剛というよりは、柔のイメージか。
だからメッシとCロナウドなら、メッシをファンタジスタとするのはイイんだけど、Cロナウドをファンタジスタとするのは何かしっくりこない。
Cロナウドは体がデカいし身体能力も高いから、ややマシーンっぽいし。
メッシだって若い頃はいかにもファンタジスタという選手だったが、今は強さが出てきてファンタジスタじゃなくなってきてるかもな、と。

香川真司は欧州で「魔法使い」という呼称があるぐらいだし、向こうではファンタジスタのカテゴリーに入れられてるんだろう。
日本代表でプレーしてるのを見ると、ちょっと違うんだけどな。
選手は完成度が上がれば上がるほど、変な話だけどファンタジスタ臭が薄れていく。
完成度が上がるというのは、脆さがなくなることだ。
しかし、ファンタジスタの本質は脆さと表裏一体、と解釈してるのは私だけではあるまい。

そういう意味じゃ、私の中でファンタジスタに近いのは久保くんと中島なんですよ。
中島なんて、あの体の極端な小ささだけでファンタジスタの資格が十分ある(笑)。
あとは、南野や宇佐美あたりか。

思えば、俊輔、香川、宇佐美、中島、南野、久保くんという並びを見るに、要するにアディダスはファンタジスタが好きなんだね。
中田や本田といったところには、敢えて手を出さない。
こういうアディダスの美意識みたいなやつ、私は嫌いじゃないけどね。
一時期、代表がナイキに席巻されてアディダスが絶滅の危機に瀕したことがあった。
どちらかというと、創造力<フィジカルという空気があった時だと思う。
特に、ハリルの時だな。
しかし今は、こうしてアディダスが勢いを取り戻してきており、なんか個人的には楽しみになってきましたよ。
2019/6/11(火)15:50

☆関西人
バイオリズム
久保くん旋風に押されてる中島、堂安、南野を見てると、思い出すのは女子フィギュアスケートの安藤美姫である。
超新星として日本中にミキティ旋風を巻き起こした彼女だが、意外とそのブームは長く続かず、3歳年下の真央ちゃんが出てきた途端、その人気No1の座は真央ちゃんにあっさり奪われてしまった。
ふたりとも肩書きが「天才少女」である以上、より若い方に価値があったんだろうね。

サッカー界でいうと、思い出すのは小野伸二の登場である。
まず、当時の若手のトップには中田英寿がいた。
僅か20歳で日本代表のエースの座に就いた彼はもはや別格として、次に岡田監督は19歳の中村俊輔を代表召集したんだ。
うわ〜、中田より若いのが出てきたよ〜、この中村という奴のテクニックは凄いぞ、と話題になったのも束の間、その数ヵ月後に今度は18歳の小野伸二が召集された。
もう、この時点でみんな俊輔の記憶は吹き飛んでたね。
つーか、今考えても岡田さんは若手を呼びすぎ(笑)。

それにしても、この時に俊輔は落ち込んだと思うよ〜。
先に召集されていた自分を差し置いて、ひとつ年下の小野の方がフランス行きのメンバー入りをしたんだから。
思えば、その四年後の日韓大会の時にも俊輔は落選し、彼のいたポジションには代わりに小野が就いたんだよね。
もはや俊輔にとって小野は、目の上のコブ以外の何物でもない。

このふたりの運命は数奇である。
フランス大会の翌年には小野が靭帯断裂の大怪我をし、そしてその翌年には俊輔がJリーグMVPを獲るという、俊輔巻き返しの展開になった。
その年のシドニー五輪、俊輔はI番を背負う。
しかし、その翌年には小野が名門フェイエノールトに移籍、代表にも復帰し、コンフェデ準優勝に貢献。
今度は小野の巻き返しである。
一方の俊輔は、サンドニの悲劇以降、しばらく代表に呼ばれなくなっていた。
やがて小野は、フェイエノールトでUEFA杯優勝。
代表では俊輔の代わりにレギュラーとして活躍し、日韓大会ベスト16に貢献。
もはや勝負あったかと思いきや、いやいや、ここからまた俊輔が巻き返していくんだよね。
トルシエが日本を去り、代表監督がジーコに代わるとエースに指名されたのは俊輔だったワケで。
やがて俊輔は名門セルティックのエースとなり、欧州CLでは伝説のフリーキックを決める。
スコットランドリーグの年間MVPにも輝いた。
その頃の小野は、ずっと怪我に悩まされていて…。

それにしても、俊輔と小野の関係は片方が⤴の時は片方が⤵、面白いほどにバイオリズムが同調しない。
これは、別に偶然ではないでしょ。
そもそも栄光の容量は一定に決まっていて、誰かがそれを掴めば、一方で誰かがそれを掴み損ねる。
当たり前のロジックだよね。

さて、話を今に戻すが、ここにきて流れは久保くんにキテるのは間違いない。
だけど、それはあくまでバイオリズムなんだよ。
バイオリズムとは波長で、それには必ず波がある。
波がなく、ずっと高みで一定している選手などいないさ。
人間は、機械じゃないんだから。
こういう波長は、「どこで切り取るか」が全てだと思う。
↑の俊輔vs小野の例でいえば、1998年で切り取れば【俊輔<小野】である。
2000年で切り取れば、【俊輔>小野】である。
2002年で切り取れば、【俊輔<小野】である。
2006年で切り取れば、【俊輔>小野】である。

で、今の日本にとって大事なのは、2020年で切り取った断面を想定することなんだ。
あるいは、2022年で切り取った断面を想定することなんだ。
2019年の現在ではなくてね。
久保くん、中島、堂安、南野。
この4人の今後のバイオリズムを見極めるのは、かなり難しい作業だぞ。
2019/6/11(火)10:55

☆関西人
南野の居場所
堂安同様、居場所が危うくなってきてるのが南野だと思う。
4231から3421になり、三銃士の居場所が3から2に減らされたから。
中島は何のかんの言いながら存在感を発揮してるし、堂安は何のかんの言いながら左利きキッカーという強みがあってスタメンを外れてない。
その中で、南野は「得点してナンボ」というストライカーのタスクを与えられており、ここしばらく得点できてないのはマイナスポイントだろう。

とはいえ、やはり彼は巧い。
シュート技術もさることながら、見てて惚れ惚れするのはファーストタッチ、超絶なトラップ技術からのターンである。
あれは、誰にでもできる技ではない。
あれをできることからして、彼はサイドでなくセンターに置いた方が、その巧さを生かせると思う。

で、4231ではトップ下なんですよ。
それもストライカー的なトップ下で、前の大迫を飛び越していくこともしばしば。
当然、3421ではシャドーが適正ポジションということになる。
ただし、ここにきて久保くんまで台頭してきた今、南野は層が厚いシャドーより、層が薄い1TOPを目指した方がイイんじゃないかな、と思ったりする。

もちろん、大迫という牙城は高いさ。
でも彼は来年に30歳だから、今の調子をずっと保ち続けるとは限らんでしょ。
それに森保さんはサンフレッチェを見ると、1TOPに佐藤寿人を使い続けた人だよ。
屈強なポストプレーヤーではなく、俊敏なストライカーをそこに使っていた。
だとすりゃ、南野にも十分に可能性はあるワケだ。

ポストプレーヤー大迫が1TOPの場合は、2シャドーに得点力を求めたい。
しかし南野が1TOPの場合は、彼がH番的な動きをするがゆえ、2シャドーにはI番的な動きができて、H番をサポートできる選手をひとりは入れておきたい。
たとえば、それは将来的に久保くんかな?
現在なら、香川でもイイさ。

・・・・南野
・・香川・・久保

このトライアングルの何が良いかって、全員アディダスってことさ。
大スポンサー様、大喜びである。

あれ?
あかんわ。
これよく考えたら、同じくアディダスの中島が外れている。
だとすりゃ、やっぱりこれだな。

・・・・南野
中島・・香川・・久保

4231にすりゃ、皆が丸くおさまる。
ということでスポンサー様の意向により、4231は継続するかもしれない。
2019/6/10(月)12:45

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