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過去ログ565 2018/11/21 12:24

☆関西人
キルギス戦
順当に、大差で勝ちました。
というか、キルギスが想像してた以上に弱かったね…。
キルギスは、手を抜いた?
いや、そんなことはあるまい。
彼らは来年に初のアジア杯出場とあり、そこに向けた強化という意味でモチベは必ずあったはずなんだ。
キルギスはアジア杯でグループCに入り、韓国や中国と同組である。
彼らにとって今回のキリンチャレンジは、仮想韓国戦、仮想中国戦として非常に意義ある機会だったはず。
とても手を抜いて臨んだとは思えない。

じゃ、何でキルギスはあんなに弱かったのか?
日本と実力差があったとしか言いようがない。
それは選手個々の技術はもちろん、さらに差が目についたのは戦術面である。
明らかにキルギスは、ゾーン守備がヘタクソだった。
あれならいっそ開き直ってドン引きし、亀になってた方が日本は苦しんだはず。

私は、かつて某有名外国人選手が日本サッカーを評して、「日本人の技術は高い。スピードもある。しかし、戦術がダメだ」と言ってたのを思い出したよ。
今回のキルギスに対しても、私自身が全く同じことを言いたい気分になったから。
別に、戦術というのはフォーメーション云々のような小難しい話ではない。
単に選手のポジショニングの話である。

キルギスは、日本のパス回しを止めることができなかった。
5バックにして真ん中を締めていながら、日本のパスコースを切れていない。
今回は特に日本がヨコに揺さぶったことで、キルギスは中盤に隙間を作らされていた。
いや、別に日本が何か特別な仕掛けをしたというワケじゃなく、ヨコパス⇔タテパスをしていただけである。
ただそれだけで、球を結構奥まで運ばれていた。
これが「戦術がダメ」の真理だよ。
敵がこうきたからこうする、というような創意工夫、対応力こそが戦術のキモだと思う。
キルギスは、組織としてそういう部分が明らかに日本より劣っていた。
あのパターン、思いきってラインを下げてゴール前に鍵をするか、逆に思いきって前に出て潰すかをすべきだっただろうに、どっちつかずのリアクションサッカーになっていたことがキルギスの敗因だろうね。

でもこれ、一歩間違えればウチもそうなるワケよ。
主導権を敵に握られてる時こそ、じゃどうやって対抗していこうかというチームとしての戦術が明暗を分ける。
今回はしようもない試合だったけど、ちょっと考えさせられたな…。

日本はスタメンがサブ組中心で、途中から主力組が出てきて、「やっぱ主力組に力があるな〜」という総括になってるけど、私は守田とかなかなか良いプレーだったと思うよ。
やっぱ、フロンターレのスタメンだけのことはある。
ハリルの時は東アジア杯で結果を残せず、「海外組不在の国内組寄せ集めだからしようがない」みたいな言い訳をしてたけど、あの時と比べれば今回の国内組チームは格段に強い。
キルギスが弱かったことを差し引いても、今回のは強いと思う。
主力組にもサブ組にも共通した「型」があり、微妙に差はあれど基礎は鳥カゴである。

アジア杯、期待できるかも。
2018/11/21(水)12:24

☆関西人
攘夷
カルロスゴーンの逮捕が話題になっている。
日産、および三菱自動車を仕切っていた人物だけに、Jリーグにも少なからず影響があるだろう。

報酬の過小申告が逮捕の理由とされているが、一部には陰謀説、クーデター説もあり、まだ真相はよく分からない。
寝耳に水と言いつつ、なぜか朝日新聞社が逮捕直前の現場で記録映像を撮影してたり、逮捕されてからは僅か1時間というスピードで日産がゴーン退任を発表したり、そのへんを踏まえると周到に準備されてた感じがする。

思えば、日産・三菱という日本経済界の中軸となってるところをゴーンという外国人が仕切ってたワケで、もちろんグローバルの時代に珍しい話ではないにせよ、これが面白くないとしてゴーン切りを画策した勢力は一部にあったと見てイイだろう。
「開国か、攘夷か」という幕末じゃないけど、ひょっとしたら今回のは財界の攘夷派と検察側の結託かもしれないよね。

攘夷といえば、日本サッカー協会もそうだったな。
ある日突然、寝耳に水のハリル解任。
ゴーンもハリルもともにフランス国籍を持つ人物というのは偶然にせよ、そのエキセントリックさゆえ、あまり周囲から尊敬されてなかったのかもしれん。

時代は、攘夷?
いや、そんなことはない。
日産の傘下にあるマリノスは、マンチェスターシティのシティフットボールグループと提携し、グローバル化を進めていた。
また楽天はバルサのスポンサーとなり、その流れでヴィッセルにイニエスタが来た。
一方、外国人監督ではなく敢えて日本人監督で、と新たに舵を切ったクラブもいくつかあって、代表もそのひとつである。
どうやら、開国と攘夷は拮抗しているようだ。

歴史としての幕末は、開国に舵を切った江戸幕府と、それを許さない尊王攘夷派との対決となった。
結果としてどっちが勝ったかというと、幕府は倒れて尊王派が勝ったんだけど、その内実は攘夷派が勝ったワケでもないんだよね。
実際、その後も開国はさらに推し進められたんだから。
明らかにナショナリズムの方へと舵を切りつつ、でもグローバル化は進めていったという両者折衷の決着。

私は、今の日本サッカーもその流れだと思う。
明治時代同様、私はナショナリズム強化とグローバル化の折衷でいくべきと思うワケで、まだまだ外国人に学ぶべきことは多い一方、外国の植民地にだけはなってはならんよな。
マリノスは、シティグループの植民地になってはならん。
かと言って、外国人の排斥はちょっと違うんだけど。

カルロスゴーンもハリルも、一応は我々日本人にとって恩人ですよ。
あ、トルシエもね。
フランス人って革命を起こすにはウッテツケなんだけど、その後の地ならしで邪魔になっちゃうタイプかも。
あ、そうそう。
ゴーンって、フランス人だけどブラジル生まれのブラジル人でもあるんだよな。
サッカーには、それなりの思いがある人物だったと思う。
日産で3万人を超える大リストラを敢行したほどの彼が、マリノスというお荷物を切り捨てなかったのは意外でしょ?

彼が日本を去り、今後マリノスがどうなっていくのか注視したいね。
あと、ハリルを切り捨てた日本サッカー協会の選択が本当に正しかったのか、今後の森保ジャパンを見ながら考えていきましょう。
2018/11/20(火)14:13

☆関西人
ウィークポイント
今日はキルギス戦。
キルギスってよく分からん国だけど、どうやらアジアサッカー連盟の管轄らしいね。
こんな国、AFCにいたっけ?
今まで試合した記憶がない。
聞けば旧ソ連領の国らしく、元の国名はキルギスタンだという。
あぁ、キルギスタンって名前なら昔に聞いたことあるかも。
また何で「タン」をとったの?

同じ中央アジアでもウズベキスタンはそこそこ強かった記憶があるが、おそらくキルギスは人口規模からしてそれより劣るはず。
ヘタすりゃ、日本は5-0ぐらいで勝っちゃうよね。
ぶっちゃけ、ザコである。
また何で、こんなザコとの試合をブッキングしたのか不思議である。
ひとつ考えられるのは、来年のアジア杯でウチはウズベキスタンやトルクメニスタンとグループリーグで同組なワケで、その仮想敵として同じ中央アジアであるキルギスをチョイスしたんだろう。
ちなみに、キルギス代表はFIFAランク90位。
ウズベキスタン代表は、FIFAランク94位。
実は、キルギスの方がウズベキスタンより上だったのか…。

というワケで、キルギスは言うほどザコじゃないかもしれん。
とはいえ、コスタリカ(FIFAランク37位)に3-0、パナマ(FIFAランク70位)に3-0を思えば、キルギス相手に3-0じゃ足らんよ。
ウチがサブ組であることを差し引いても、せめて4-0は目指そう。

それにしても問題は、キルギス戦に出るウチのメンバーがサブ組であること。
杉本、北川、三竿、守田、室屋、山中、三浦など。
良いメンバーなんだけどね〜。
でも、まだキャラ立ちしてないんだ。
たとえば、北川。
北川の、他のFWに絶対負けないストロングポイントって何?
それに答えられる人は、かなり少ないはず。
これが大迫なら「ポストプレーでしょ」と答えられるし、岡崎なら「ガッツでしょ」と答えられる。
結局、代表に定着する選手って、確実にキャラ立ちしてるのよ。

逆に、キャラ立ちしてる選手は弱点も明確に答えられる。
大迫なら「ストライカーじゃないよね」とか、岡崎なら「足下の技術ないよね」とか。
弱点とかを全部分かった上で、「でも◯◯は必要」と言われる選手こそが最強である。
弱点の見えない選手、あまりディスられない選手なんて、まだまだということだ。
男女交際でいうところの、まだ一回もデートしたことのないオンナノコ、遠くから眺めてるだけのオンナノコみたいなもんである。
距離が縮まってないと、オンナノコって妙に神々しい存在に見えるもんさ。
だけど一回距離が縮まると、色々なアラが見えてくるもんでしょ(笑)。
そりゃ人間だからアラがあるのは当たり前で、それをきちんと認識して初めて人間対人間の付き合いにステップアップする。
そうやってアラを分かった上で、それでもなお愛しいと思えたら結婚して夫婦になるワケだし、大迫や岡崎なんてまさにそういう選手だったんじゃないかな?

【キャラ立ち=良いところとダメなところを皆に理解されること】
北川なんて、まだダメなところを十分に理解されてないのが一番の弱みなのよ。
アンチが出てくるほどじゃなきゃ、ちゃんとキャラ立ちしたとは言えない。
つまり、よく分かってないからこそ過大評価する声も出てくるワケで、そういう扱いのうちはまだ選手として全然キャラ立ちしてないってこと。

メディアも期待の若い才能を紹介する際、ストロングポイントとともにウィークポイントまでも紹介してほしいな。
個人的な経験で話をすると、買い物の際、値段が高い商品ほど店員さんはその商品のデメリットまで説明してくれるよ。
逆に安い物ほど、メリットばかりが強調される。
案外、そんなもんである。
2018/11/20(火)10:51

☆関西人
攻守の切り替え
近年、サッカーでは「攻守の切り替え」が頻出ワードになってきている。
ごく普通の言い回しにせよ、ゲーゲンプレスが流行するようになってからは特に頻出してるように思う。
その意味するところとしては、「守備こそ攻撃の第一段階」ということ。

森保ジャパンの三銃士の良いところは、ちゃんと守備意識があるところだと思う。
と書くと、「中島は原口に比べて守備意識イマイチだったぞ?」と思うかもしれんが、いやいや、ちゃんと体を張ってたよ。
南野や堂安もそうだ。
意外と前からガツガツいっている。
ハリルの教え子ではない彼らなのに、ちゃんとデュエルしてるんだよね。

私は、守り方には単独のデュエルと組織のブロック形成があると思う。
もちろん、どちらかひとつのやり方で守るチームはほとんど存在せず、大体はそのふたつを組み合わせて併用する。
ザック時代は、徹底して組織守備の方を叩き込んでいた。
選手と選手の間隔、体の向き、スライド、それら細かいルールを選手たちはザックから学んでいた。
オーソドックスな4+4の2ラインによるブロックだね。

マニュアルに強い日本人は、それらをきちんとマスターしたと思う。
ただし、世界のサッカーモードは日々進歩していて、イマドキのサッカーでは4+4の2ラインじゃブロックを破られちゃうワケよ。
それが今の3バック復権に繋がるんだが、それに合わせて速くなったのが「攻守の切り替え」。
いちいちラインを整えるより先に、デュエルで敵ボールホルダーを襲うのがイマドキの主流になってきている。

それは代表サッカーにも言えて、今の日本代表ではラインがきっちり揃ってる時と揃ってない時がある。
この揃ってない時を見て「ダメだな」というのは性急で、意外とそういう時ほど攻撃の選手が守備で体を張っていたりして。
そこで、敵の侵攻を一旦食い止める。
問題は、そこを破られた時。
尚且つ、まだブロックが整ってない時。
これはよくある話で、だからこそ中盤に最低ひとりは潰し屋が必要なんですよ。
守備的MFの象徴・山口蛍なんかは、どちらかというとブロックを破られた時の安全保障となる砦というよりは、もっと高い位置で能動的に奪いにいくような猟犬でしょ?
今回言ってる駒はそういうのではなく、もっと「受ける」守備が可能な選手である。
一定以上のサイズ、体躯も必要だと思う。

おそらく森保さんは、今それを遠藤航と三竿に期待してると思うんだよね。
もしくは、守田もそうかもしれない。
ベネズエラ戦は柴崎と遠藤が先発だったので、次は三竿と守田の出番じゃないだろうか。
5バックで守るなど数的優位を作る手堅いイメージがある森保さんだが、そんなにも自陣に人数を揃えられるとは限らんワケで、時に3人の選手で3人の敵、もしくは4人の敵を相手にしなきゃならん場面も必ず出てくるさ。

ワールドカップのベルギー戦を思い出してみてくれ。
あまり思い出したくない?
あの場面、どうすれば失点を防げたのか、今でも私は考えるよ。
どうにかして、あのドリブルをファウルしてでも潰す、いや仮に潰せなくとも、せめて遅らせることはできなかったのか…。

キルギス戦、攻撃は連携に慣れてない選手が多いからあまり期待しないけど、せめて守備の方は形にしてほしい。
絶対、零封してほしい。
2018/11/19(月)14:57

☆関西人
ベネズエラ戦B
途中投入の選手について。

まずは原口。
改めて思ったが、やはり彼は使える。
中島ら三銃士のブレイク以降は過去の人扱いの彼だが、過去の人だなんてとんでもない話さ。
ちゃんとハノーファーでスタメンを掴んだみたいだし。
少なくとも左アウトサイドでの守備力、および硬度では中島<原口である。
シュート力、および創造力では、中島>原口だと思うけど。
どちらの能力が上かという話ではなく、タイプが違うんだ。
だから相手によって使い分ければイイんだけど、それは堂安と伊東純も同じこと。
少なくとも、スプリント能力では堂安<伊東である。

いやいや、使い分けるのでなく共存させるべきだ、という考え方もあるだろう。
たとえば、今のフォーメーションでなら中島が左WG、原口が左SBというのもありなんだが、さすがに原口のSBは奇策すぎる。
もう少し現実的に考えるなら、原口のWG以外の使い道は、トップ下(シャドー)、もしくはインサイドハーフ(ボランチ)、もしくは3バックにおける左WBぐらいかと。

・・・・大迫
・・中島・・南野
原口・・・・・・堂安(伊東)
・・守田・・遠藤
槙野・・吉田・・宏樹
・・・・シュミット

たとえば、こんな形。
森保さんは先日の会見で3バックへのこだわりの無さを明言してたが、東京五輪代表が3バックであることを思うと、いずれくる合体を見込んでA代表も3バックの形は作っておくべきさ。

この形では、守田+遠藤という、やや守備色の強いボランチコンビにしてみる。
ウィングバックの両翼を攻撃的にしてるからこそ、ボランチが最終ラインのカバーをし、3バックをワイドに広げる必要があるから。

聞けば、次に対戦するキルギスは鹿島と練習試合して負けたらしく、どうやらベネズエラよりかなり劣る相手みたい。
じゃ、日本としては完全に実験モードでしょ。
スタメン総取っ替えもあり得る。

・・杉本・・北川
原口・・・・・・伊東
・・守田・・三竿
山中・槙野-三浦・室屋
・・・・東口

今ひとつまとまりがないが、総取っ替えならこうなる。
これはサイドアタックの色が濃く、ポゼッションというよりはカウンターっぽいニュアンスを感じるけど。
ショートパスよりはミドルレンジのパス、もしくはサイドからクロスで前線に球を供給する感じかな。
ベネズエラ戦とは、ちょっとテイストが変わりそう。

この布陣だと大迫の役割を果たす選手がおらず、一体誰がタメを作るんだ?と感じるでしょ。
私は、原口だと思う。
彼がドリブルでインサイドに切り込むことで敵を引き付け、その間にFWがマークを剥がして裏へ走る、みたいなイメージ。
もうひとりキーマンは、対角の伊東。
彼はタメを作る間もなくスピードでぶっちぎるんだろうけど、そこからクロス。
そのクロスに対し、FWがニアとファーに飛び込むというオーセンティックなスタイル。
三銃士がいる時の鳥カゴとは全く違うテイストになるよね。

これ、FWのストライカーとしての資質を前提にしなければならない。
FWが点を取るシステムだから。
つまり北川と杉本の能力ありき、である。
本格派ストライカーであるふたりの能力覚醒に期待しましょう。
2018/11/19(月)11:37

☆関西人
ベネズエラ戦A
シュミットダニエルは、どうだっただろう。
それほど多く枠内にシュートを打たれたワケじゃないので、その真価は私にはよく分からなかった。
しかし、あのデカさはイイね。
試合開始前の国歌の時に選手全員が並んでて、その列の中に吉田よりデカい奴がひとりいるという光景は新鮮だった。
身長197cm。
他のGKより10cmは高い。
中島と比較すれば、30cm以上高い。
中島とシュミットではルフィvsカタクリのような体格差があり、そのリーチの差で中島はシュミットの顔面に一発のパンチも入れられないはずだ。

しかしGKにサイズを求めるのは国際基準で当然のことであり、代表でも林彰洋が呼ばれてた時期があった。
林は大器と見込まれながら、でも代表でレギュラーをとることはできず。
確かにあのサイズは強みだが、敏捷性がイマイチと見られたんだろう。
日本人GKは先日引退した川口がひとつの象徴で、川口は小さいのが弱みだったが、その裏返しの利点として類い稀な敏捷性があった。
つまりバンダム級のボクサーは、ヘビー級のボクサーより小回りがきくということね。

ならば、ヘビー級のシュミットは小回りに欠けるのか?
うん、欠けるかもしれない。
だけど彼はもともとボランチで、GKデビューはあまり早くなかったらしく、その分まだGKとしての伸びしろがあるでしょ。
そして、彼は元ボランチゆえに足下の技術はありそうだ。
キック精度がひとつの売りらしく、それを感じさせるシーンはベネズエラ戦でも何度かあった。
シュミット、ありだね。
彼に弱点があることは、百も承知。
しかし日本の失点がかなりの部分セットプレーが占めてることを思うと、やはり今後優先すべきことは制空ではないだろうか。

そして制空権といえば、センターバックの吉田+冨安コンビ。
これまたデカい。
↑にシュミットが元ボランチと書いたが、皆さんご存じのように吉田も元ボランチで、冨安もユース時代にボランチをやってたことがある。
この3人、意外と気が合うんじゃないだろうか。
話題も「高身長あるある」で盛り上がりそうだし(笑)。
きっと次の試合は槙野+三浦+東口のトリオになるんだろうけど、私としては吉田+冨安+シュミットを今後の軸にして構わないと思う。

もしシュミットを正GKにするというなら、ヘタに敵を至近距離の地上戦へと持ち込ませないことだ。
つまりフォアで潰す、もしくはコースを切ってBOXに入らせない。
ベネズエラ戦では佐々木のポジショニングの低さが指摘されてたが、あれは本人の判断というよりはチーム戦術、というか中島とのバランスだろう。

・・柴崎・・遠藤
佐々木・吉田・・冨安

もしベネズエラ戦に長友がいた場合は、対角の宏樹がもっと低いポジションをとっていたに違いない。

・・柴崎・・遠藤
吉田・・冨安・・宏樹

というイメージで、5レーンを埋める。

で、ボランチのコンビ、柴崎と遠藤航はどうだった?
言われてるほど、私は悪くなかったと思うけど。
ただ、あの速いパスを足下から足下へと繋いでいくスタイルは何となくフロンターレっぽさがあり、そう考えると実はフロンターレの2ボランチが一番ハマるんじゃないかな、と思ってね。
大島と守田。
幸い、その片方の守田は今の代表メンバーに入ってるので、柴崎を仮想大島として守田と組ませてみるのも悪くないんじゃないかな?

あと、FWについて。
試合後の会見で、森保さんは大迫のことを「替えがきかない」とハッキリ認めちゃってたけど、ホントに替えがきかないんだろうか?
確かに大迫のポストは相変わらず秀逸で、もはや「後ろ向きの司令塔」ともいうべき機能を発揮している。
あれは誰にもマネできない領域の芸当であり、そんな簡単にマネることはできないだろう。

でも、形が大迫と違ってもタテパスのレシーバーとなれるFWはいるよ。
たとえば、小林悠。
↑に、今の代表サッカーはフロンターレっぽさがあることを書いたが、代表もフロンターレも基礎になっているのは鳥カゴであり、当然フロンターレのエースストライカーである小林はハマるでしょ。
事実、森保ジャパンの初陣で小林はスタメンだったしね。
あとはポストプレーヤーというタイプではないにせよ、ベネズエラ戦では南野、中島、堂安らもタテパスを受けてターンする場面を何度も見せていた。
彼らはフィジカルではなく、テクニックの高さで球をきっちりおさめている。
私は彼らの技術の高さを見て、たとえ大迫がいなくとも成立するポゼッションを確信した。
2018/11/18(日)21:58

☆関西人
ベネズエラ戦
ベネズエラって、結構強いんだね。
よく考えたら南米の一角だし、最近はU20ワールドカップで準優勝もしてるんだからナメた相手ではない。

しかし、対する日本もなかなかだったよ。
今回は、GKがシュミットダニエル、CBが冨安という新しい形。
左右SBが佐々木と宏樹ということもあり、おそらく最終ライン+GKの平均身長は史上最高値だったと思う。
2列目は相変わらず小さいけど。
コンセプトは、敵陣では地上戦で勝ち、自陣では空中戦で勝つ、みたいな感じかな?
シュミットが良かったのかどうかまでよく分からなかったにせよ、少なくともハイボール処理は安心して見ていられた。

攻撃も良かったよ。
森保ジャパンは、とにかく足下へのパスが目立つ。
でも皆さんの中では、シンプルに足下に繋ぐパスより、スルーパスの方がイケてるという感覚があるでしょ?
だからスルーパスの名手ほど評価が高く、そういう選手のパスセンスを活かせるサッカーがベスト、とされてきたワケよ。
そういう意味では、森保サッカーは少し違う。
スルーパスを出す選手が昔ほどには目立たないから。
その代わり、足下のパスを受ける選手のボール処理の上手さが目立つ。
トラップして反転、詰めてくる敵をドリブルでかわすなどの細かいスキルが皆さんホントに上手い。
今までのサッカーは【受け手<出し手】だったけど、今のサッカーは【受け手=出し手】というイメージだな。

で、特に受け手としての上手さが目立つのが三銃士+大迫である。
彼ら受け手が上手いので、出し手の柴崎らの才能が目立たないほどだ。
これ、練習でよくやってる「鳥カゴ」の延長というべきサッカーなんだよね。
鳥カゴでは、スルーパス→受け手が走る、なんてことはやらない。
ただひたすら、少ないタッチで足下から足下へと球を繋いでいく。
パスの出し手は急所となるスペースを見つけてそこへ出すというよりは、敵と敵の間の隙間に寸分狂いなくパスを通す精密なキック技術が求められる、といったところか。
今後ボランチの人選は、そういうのがポイントになりそう。

結果は1-1のドローに終わったが、私には悪くない印象の試合だった。
やっぱこのチーム、好きだわ。
見てて楽しい。
チケットの売れ行きがよくなくて人気低下が指摘されてる森保ジャパンだが、やってるサッカーのエンターテイメント性はむしろ昔より上がってますよ。
香川も本田もいないから見た目の派手さはないが、中身はむしろ前より良くなってるということが伝わればイイんだけど…。
2018/11/17(土)11:32

☆関西人
コンセプトA
続きね。

改めて、森保時代のサンフレッチェ4バックのフォーメーションを示しておく。

柏・・・佐藤・・ミキッチ
・・晃誠・ドゥグラス
・・・・青山
水本・千葉-森崎・塩谷
・・・・林卓

これを森保ジャパンに当てはめると、

中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・大迫
・・・・遠藤
佐々木-冨安-吉田-宏樹
・・・・東口

となるワケです。
何で大迫が中盤にいるの?と感じるだろうが、いつも大迫って中盤に下りてくるじゃん。
でもって、大迫の空けたスペースに南野が走り込むワケよ。
ボランチの柴崎はやや前気味にポジションをとり、後ろでは遠藤航がアンカーっぽいポジションをとる。

あ、柴崎がフォアにポジションをとったことで、遠藤の脇のスペースが危険?
…確かに。
だから、ここは高さのあるSBが必要ってことさ。

中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・大迫
・・↑冨安↑→遠藤
→佐々木→吉田←宏樹
・・・・東口

これは、冨安がフォアに出て危険なスペースを埋めたパターン。
別に冨安がフォアに出るのが必須ではなく、出るのは佐々木でも吉田でも宏樹でも構わない。
とにかく、後ろの5人で5レーンをきっちりケアするんだ。

今回、敢えて三浦や槙野でなく冨安を吉田の相棒にしたのは一応理由があって、こういう可変はやはり東京五輪世代がハマるよな、と思ってさ。
冨安しかり、中山雄太しかり、板倉しかり、最終ラインと中盤の両方に適性ある選手がやたら東京世代には多い。
あと、サイドも左は杉岡、右は橋岡と高さがあってインサイドに絞れる人材がいるのが東京世代。
これ、メチャクチャ森保さんのストライクゾーンじゃない?

サンフレッチェの場合は中盤からひとり最終ラインに下りて3バック→4バックだったが、森保ジャパンの場合は最終ラインからひとり上がって4バック→3バック、という逆パターン。

中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・大迫
・・・・遠藤
杉岡・中山-冨安・橋岡
・・・・東口

中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・大迫
・・↑中山↑→遠藤
→杉岡→冨安←橋岡
・・・・東口

おいおい、吉田も宏樹も不要になっちゃったよ(笑)。
まぁ半分冗談として書いてるけど、最終ラインは東京世代、前線はリオ世代、という組み合わせはなかなか夢がありますよ。
あ、鹿島の町田も東京世代だよね。
植田に続いて昌子の渡欧を鹿島が許したのも、今後は町田がいるから大丈夫と強化部が認めたからだろう。
こいつ、あの上背があって、しかも左利きである。
逸材だわ〜。
そういや、西野さんが7月の凱旋会見で言ってたよね。
U代表を大絶賛した上で、まんまA代表に入れ替わる可能性があるって。
少なくとも守備的人材は、かなり台頭する可能性があると思う。

だけど、一方で森保さんは室屋や山中といった正統派のリオ世代SBを召集している。
結局、しばらくは正統派と可変系のハイブリッドでいくんじゃないかなと私は思うのね。
右で室屋を使うなら左は佐々木、右で宏樹を使うなら左は山中。

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・遠藤
山中・冨安-吉田・宏樹
・・・・東口

左SBが上がれば、

山中・・南野・・堂安
・・中島・・大迫
・・柴崎・・遠藤
←冨安←吉田←宏樹←
・・・・東口

逆のパターンだと

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・柴崎・・遠藤
佐々木-冨安-吉田-室屋
・・・・東口

右SBが上がれば、

中島・・南野・・室屋
・・大迫・・堂安
・・柴崎・・遠藤
佐々木→冨安→吉田→
・・・・東口

となり、シンプルにSBのオーバーラップによる4バック→3バックの変形ね。
普通じゃん、と思うかもしれんが、意外とこれが一番しっくりくる。
しばらくは、これだと思う。
ただし、東京五輪代表の方が戦術的に先をいく可能性があるので、その東京世代がいずれA代表に増えてきた時、そこからフォーメーションは変化するんじゃないかな。
アジア杯が終わってからだね。
2018/11/15(木)10:34

☆関西人
コンセプト
怪我で辞退の鈴木優磨の代わりは、杉本健勇に決まった。
なんで杉本だよ?と思う人は多いだろう。
今季彼は調子悪くて、得点は僅かに5点。
本来なら召集に値しない。

それを言うなら、柴崎もそうかな。
今季は既に12試合を終えているが、スタメンは僅かに1試合のみ。
途中出場すら、ほとんどない。
本来なら召集に値しない。

まぁ、こういうのはあるさ。
結果は出せてないけど、ポテンシャルで選んだんだろうね。
ポテンシャルだけなら、このプラチナ世代のふたりは間違いなく日本人屈指だから。
あと、このふたりはこれまでの代表実績があるので、そのへんの慣れてない選手を呼ぶよりはリスクが少ない。

森保ジャパンはゼロから作り上げたチームではなく、主軸はハリルジャパン、西野ジャパンから引き継いでいるチームである。
そもそも森保さん自身が西野ジャパンのコーチだったワケで、コーチが昇格して監督になった流れだ。
これ、近年の流行りだね。

【川崎】
鬼木コーチが監督に昇格→リーグ連覇
【浦和】
掘コーチが監督に昇格→ACL制覇
【鹿島】
大岩コーチが監督に昇格→ACL制覇

という流れで、まぁまぁうまいこといってる感じ。
外国では監督を更迭すると、その参謀であるコーチやスタッフもまとめて更迭、という総辞職が多いらしい。
王朝の交代である。
しかし日本は、監督ひとりだけ替えて、あとはそのままというケースも多い。
これは王朝の交替でなく、単に会社の人事異動だ。
課長が左遷になったので、課長代理が昇格して空いたポストにおさまる。
日本らしいといえば日本らしい。
王朝がコロコロと替わる外国と違い、日本はひとつの王朝が今に至るまで千数百年も続いてるんだからね。
トップは替わるけど、それがイコール王朝交替ではない。
つまりトップが組織を所有してるのではなく、組織がトップを所有してるということ。
日本は天皇の所有物ではなく、むしろ天皇は日本の所有物だということ。
そういう文化は、きっとサッカーにもあると思う。

これがどういう流れを生むかというと、前代表の遺産を引き受けるということでしょ。
遺産を切り捨てるにしても、緩やかな変化という形で処理をする。
これが日本流。
今回森保ジャパンは長谷部や本田の引退があったが、香川や岡崎の扱いはまだハッキリしてない。
少なくとも柴崎や杉本は、まだ切り捨て対象ではない。
25〜26歳、年齢的に一番イイ時だしね。

特に、柴崎の扱いは気になるな〜。
↓に書いたように、森保さんは広島時代、高萩や晃誠など元はボランチの選手をシャドー起用している。
だからといって柴崎をシャドー起用するのは中島も南野も堂安もいるからおそらくないと思うんだが、その高萩や晃誠の役割を担う者は必ずどこかのポジションに置くと思うんだわ。
きっと、それはボランチの一角で。
柴崎ではセンターの硬度が落ちて、守備が脆くなる?
ならば、ルーキー守田でも構わないけどさ。

森保時代のサンフレッチェを思い出してみてくれ。

・・・・佐藤
・・晃誠・ドゥグラス
柏・青山・・森崎・ミキッチ
・水本・千葉・塩谷
・・・・林卓

この3バックが

柏・・・佐藤・・ミキッチ
・・晃誠・ドゥグラス
・・・・青山
水本・千葉-森崎・塩谷
・・・・林卓

という4バックに変形するのがひとつのキモだったワケで、今の森保ジャパンは4バックが軸だから、この4バック変形後の形を雛型と捉えるべきかと。
ならば柏が中島、佐藤が南野、ミキッチが堂安、ドウグラスが大迫といったところか?
ならば、晃誠と青山のところが誰になるのか、ということだよね。
イメージは、晃誠と青山の2ボランチ。
この晃誠的な役割を、私は柴崎岳が担うのもあり得るんじゃないかな、と。
もう一方の青山のところを柴崎がやるのは何か違う気がするし、それは誰か別の人がやるでしょ。

もしこのコンセプトでいくなら、サイドバックには左右高さがあるんだよね。
ならば左は佐々木、右は酒井宏樹という形?
実際そうなるとはバランス的に思えないけど、可能性としてはひとつ押さえておきたい。
2018/11/14(水)14:35

☆関西人
昌子、フランスへ
昌子がフランスリーグへ移籍と聞いた。
フランスかぁ…。
また、難易度高そうなところに決めちゃったね。
あっちは、黒人とかゴリゴリのフィジカル系が多いんじゃない?
高さもあるだろう。
いくら昌子に能力があるとはいえ、マトモに受けて跳ね返す部分では結構キツイかもね。
スタメンとるのに、多少の時間はかかると見るべきかと。
思えば先輩の吉田にも不遇の時期があったワケで(今もまた不遇だが)、それでも彼が切り捨てられなかったのは身長189cmという体躯の前提があったからだ。
ちなみに、昌子は182cm。
最初は、サイド起用や中盤起用もあり得そうだね。
ハリルあたりが「昌子はCBで使えるぞ」と誰かに助言してくれたらイイんだけど…。

昌子は、今のJリーグを象徴するCB、日本人 らしいCBだと思う。
上背はさほどないがフィジカルは弱くなく、空中戦にはそこそこ対応できて、敏捷性があり、スピードで簡単には競り負けないタイプで、足下の技術があり、そこそこにフィードの精度はある。
付け加えると、鹿島で揉まれてるだけに頭脳やメンタルも弱くない。
要するに、ワールドクラスといえるほどの強みは一個もないが、全てにおいて及第点以上。
武器といえるほどのものはないが、とにかく弱点が少ない。
これ、DFとしては大事なことだよね。

FWなど、攻撃の駒なら話は逆なんだ。
攻撃の駒なら、たとえ弱点があろうと何かひとつ秀でた武器さえあれば点を取れるかもしれんし、点さえ取れれば役割として合格なんだから。
だけど、DFはそういうワケにいかんのよ。
まずミスがあれば即失点に繋がるというポジションゆえ、何か弱点があるという前提があってはならない。
何かひとつ秀でた武器があったところで、点を取られたら不合格なんだから。

要は、フランスで彼のこういう「弱点が少ない」というストロングポイントが監督に伝わればイイんだよ。
これが難しいだろうね〜。
まず見た目で、身長182cmの中肉中背。
これは、明らかに弱点と見られるだろう。
だけど、ホントに上背のなさが弱点なのか?
以前にハーフナーが語っていた言葉を思い出してみてくれ。

「オランダではヘディングで負ける気がしない。むしろJリーグの方が点を取りにくい」

これ、オランダ1部リーグで累計50点以上を取ってるハーフナーが言うことだから信じられる。
そしてJ1での得点は、実際その半分以下だもんね(笑)。
絶対、オランダリーグのCBの方がJリーグよりデカくて屈強なはずだよ。
なのに、ハーフナーはオランダの方が空中戦で勝てるという。
このへんの真理はよく分からんけど、JリーグはJリーグで何かイヤらしい守備ができてるということだと思う。
これは空中戦だけの話じゃない。
イニエスタ、トーレス、ジョー、ポドルスキ、ジェイ、こういうワールドクラスのアタッカーがJリーグに来た時、「ひょっとしたら30点ぐらい取るんじゃないか?」と当初は思ったもんだが、現実はそうでもなかった(一応、ジョーは得点王になりそうだけど)。
なんつーか、JリーグのDFをあまりナメんじゃねーぞ、って感じだね。

じゃ、昌子はフランスで活躍できるのか?
いや、私はそこまで甘くないと思う。
Jリーグの外国人というのは、大体がブラジル人、もしくは欧州系なら白人である。
生粋のアフリカ系というのは少ない。
そこが、フランスとJリーグの大きな違いである。
でもって、Jリーガーはアフリカ系にイマイチ免疫ないのよ。
アフリカ系といえば、思い出すのはエムボマである。
あれはホントに規格外で、もう手がつけられなかった。
ということを思い出すと、昌子は苦労しそうだな、と。

いや、別にイイじゃん。
Jリーグにいたら一生対峙できないような、規格外のモンスターを彼は経験できるんだから。
ムバッペとか。
いや〜、こういうのと日常戦えるCBが日本人にひとり増えるってイイなぁ。
ところで、森保さんは何で昌子を代表に召集しないんだろ?
2018/11/14(水)0:51

☆関西人
代表合宿スタート
代表合宿がスタートしたが、青山は怪我で辞退らしいね。
FWでは鈴木優磨が傷んだらしく、彼も辞退かもしれない。
なら代替FWに誰を呼ぶかについてだが、ぶっちゃけ、これといって代わりはいないと思う。
その理由について、まず現時点でのJリーグ得点ランキング(日本人限定)を見てほしい。

@小林悠15点→怪我
A興梠14点→高齢
B北川13点→召集済み
C都倉12点→高齢
D川又11点→怪我
D鈴木優11点→怪我
D西村拓11点→現在は既にモスクワへ

というワケで、得点ランキングTOP5の内訳は、既に召集されてる北川を除けば、怪我か、高齢か、日本にいないかの3つである。

ちなみに、現時点で二桁得点をしてるのは上記7名のみで、あとは全員一桁得点。
どうする?
既に32歳だけど、興梠か都倉を呼んでみるかい?
海外組のFWは武藤も浅野も怪我で、久保裕也はなぜか前節ベンチ外だったし、もはや若手の北川を頼りにするしかないんじゃないだろうか。
私は、北川はスタメンでじっくり使えば、いつか必ず結果出すと思うけどね。

ボランチは前述の通り青山が離脱してしまったので、代わりに守田が召集された。
同じ川崎でも、大島でなく守田なんだね。
これでボランチは4名、遠藤航、三竿、柴崎、守田である。
なんか柴崎だけ浮いて見えるけど、一応は遠藤と三竿で潰し屋のカテゴリー、柴崎と守田(あと青山)で配球役のカテゴリーといったところか。

守田って、川崎の試合を見てるとルーキーに見えない。
あの川崎サッカーの中に違和感なくハマっている。
スムーズにさばいていくから特別目立つワケでもないんだが、でもあの中でスムーズにやれるのは彼の能力の高さの証明だろう。

森保さんがサンフレッチェで見せたサッカーの中では、2ボランチは森崎と青山だった。
ブラジルの古典ボランチ論でいうと、森崎がプリメイロ、青山がセグンダといったところ。
ただし、森崎が最終ラインに吸収されると青山がプリメイロとなる。
つまり各々のボランチは一定の役割をこなすのではなく、相棒のポジショニングによって役割を変えなければならない。
私のイメージの中で、青山はプリメイロとセグンダの両方をこなせる数少ないボランチである。
しかし今回は青山がいないので、柴崎か守田がその役割をこなすことになるんだろう。
守田は、割とそれをできるイメージが湧く。
少なくとも、川崎での相棒、大島よりもね。

ただ、森保さんがサンフレッチェのサッカーを代表で再現するとは限らない。
まず大きな違いとして、柴崎の使い方がある。
森保時代のサンフレッチェにも、このての攻撃的ボランチはいた。
柴崎晃と高萩である。
しかし彼らは本職ボランチでなく、2列目に起用された。
あのコンセプトを再現するなら、柴崎岳もまた2列目起用になるはず。
でも、実際はそうなってない。
2列目は、南野、中島、堂安だ。
明らかにボランチ色ではなく、むしろFW色やWG色が強い。
となると、組み合わせ論としてボランチに求められる役割もまた、サンフレッチェと代表では違うんだろう。

2ボランチ、今月はどういう組み合わせで臨むか楽しみだな。
いきなり守田が先発で出てくれば、かなり胸アツである。
2018/11/13(火)12:11

☆関西人
5レーン
オランダで堂安、オーストリアで南野がそれぞれゴールを決めている。
あ、ベルギーでは鎌田も決めたみたい。
鎌田は微妙にシントトロイデンの中心選手となりつつある。
そのうち、代表召集あるかも。

それより南野。
先日にはELでハットトリックを決めてたし、かなり調子イイと見て間違いない。
彼は常にスタメンというワケじゃなく、しかし限られた条件の中でこうして得点を決めるあたりはさすが。

多分、今週のベネズエラ戦も南野が攻撃の中心になりそうな予感がする。

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安

前線は、例によってこんな感じだろう。
この4人だけではなく、SBのオーバーラップを加えて攻撃のスイッチが入る。

左SB・・大迫・・堂安
・・中島・・南野

中島・・大迫・・右SB
・・南野・・堂安

イメージは、この左右2パターンだ。
どっちのパターンにせよ、ハーフスペースに入るのは南野。
やはり、キーパーソンは南野だね。

ハーフスペースとは最近流行りの5レーン理論からくる用語で、ゴール前の最大エリアであるセンタースペースと、左右のワイドスペースとの隙間に存在する狭いエリアのことを意味する。
敵CB2人は主にセンタースペースをケアし、敵SB2人は主にワイドスペースをケアする。
よって、やや手薄になるのがCBとSBの隙間になるハーフスペースであり、5レーン理論ではここをいかに制するかがキモになっている。

香川真司が欧州で評価高いのは、アイツはああ見えてハーフスペースを使うのが上手いのよ。
あの体躯だから香川はセンタースペースだと消されるし、かと言ってワイドスペースでエグるタイプでもない。
よって消去法的に、ハーフスペースで自らが生きる術を身につけたんだろう。

中島、堂安はオンザボールでゴリゴリいけるので、ハーフスペースとワイドスペースの両方を使うことができる。
一方で南野の動きを見てると、センタースペースとハーフスペースを主戦場にしている。
どちらかというと大迫が体を張ってセンターで敵を引き付け、南野がその死角に入ってハーフスペースに流れる、という感じか。
FW的でありMF的でもある中間色の南野ゆえ、こういう隙間ポジショニングはなかなか秀逸である。
イメージとして、香川よりはややFW色が強い。

あと、日本は安易にクロスを上げなくなったのは良い傾向だと思う。
これまでも今もサイド攻撃は日本の生命線だが、今まではサイドをエグる→中にセンタリング→跳ね返される、のループだったでしょ。
でも最近は、エグってからドリブルで中へ、ドリブルでハーフスペースへ、というパターンが増えてきている。
それにより敵のインサイドが混乱し、ファーのレーンが完全に空くというパターンもある。
これは、中島と堂安という突貫小僧を前線に配置できたのが大きいね。

ほら、日本ってCKでゴール前に球を放り込んでもほとんど得点にならないじゃん。
でも、ショートコーナーでワイドから繋いでいけばチャンスができることが結構ある。
理屈は、あれと同じ。
つまり、敵の体勢が整うより先にゴール前へ早く球を入れなければ、と焦ってはかえってチャンスを潰すワケで、私はショートコーナー的にヨコ方向のドリブル侵入が最も敵を崩せると思う。
侵入のキーパーソンは、中島と堂安だ。
そして、フィニッシャーは南野だ。

大迫、南野、中島、堂安。
5レーンを制するには、あともうひとり、サイド選手の上がりが必須である。
右は宏樹、室屋。
左な佐々木、山中。
誰が先発だろうね。
右は宏樹が鉄板でしょ?と思うが、分からんよ。
室屋の動きも意外と悪くない。
特に3バックでやるなら、室屋の方がむしろイイかも。

今週、楽しみだね。
2018/11/12(月)12:19

☆関西人
ブランド
今後、川崎と鹿島が国内の二強となる可能性は十分にある。
仮に川崎の憲剛、鹿島の小笠原が近いうち引退したとしても、両チームとも大崩れはしないんじゃないかな。

両チームとも、既にチームのカラーがしっかり確立している。
それは鬼木監督のカラー、大岩監督のカラーというワケじゃなく、たとえ監督が代わろうともカラーは変わらないと思う。
ちゃんとブランドになってるんだ。
ファッションブランドだってデザイナーは変わっても、ちゃんとそのテイストは受け継がれる。
たとえば「ディオール」はクリスチャンディオールが立ち上げたブランドだが、彼が亡き後も、チーフデザイナーはイヴサンローラン→マルクボアン→ジャンフランコフェレ→ジョンガリアーノ→ラフシモンズ→マリアグラツィアキウリと変遷し、今なおトップブランドの座を守っている。
ジャンフランコフェレからジョンガリアーノへの継承なんて、かなり胸アツですな…。

川崎も鹿島も、監督は変わってもカラーはずっと維持されていく類いのクラブだろう。
それが、ブランドってやつだ。
Jリーグは、まだブランドが構築できてないクラブがいくつもある。
リーグ立ち上げからまだ四半世紀程度、そんな焦ることもないんだけど。
今、降格の危機にある名古屋グランパスなんて、繋ぎにこだわりのある風間さんが監督をやってるが、よく考えたら昔はデカいFWを前に置いて放り込むようなサッカーで結果出してたよな?
180度の方向転換である。
浦和もそうだ。
ぺトロ以降は繋ぎのサッカーになったけど、ブッフバルトの頃はもっとフィジカル系ゴリゴリのサッカーだった。
思えば、ガンバだって西野時代の初期は案外放り込み系だった気がする。
みんな、紆余曲折あるのよ。
ブランドの安定感をず〜っと維持してきたのは、それこそ鹿島ぐらいだったんじゃないかな。

考えてみて。
ブランドって、何?
たとえば、モード界の帝王にカールラガーフェルドという爺さんがいるんだが、彼はシャネルとかフェンディとか、複数のブランドでデザインを手がけている。
じゃ、シャネルのファンって、カールラガーフェルドのファンなの?
もしラガーフェルドのファンだというなら、そういう愛好者はシャネルだけでなくフェンディのファンでもあるということなのかな?
あるいは、ラガーフェルドのファンではない、あくまでシャネルというブランドのファンなんだという人がいるなら、そういう人は仮にラガーフェルドから全然違うタイプのデザイナーに代わっても、ずっとシャネルを愛好し続けるんだろうか?
そのへんが、よく分からない。

今、Jリーグの順位を見ると、札幌が4位につけている。
これは大健闘。
まさか札幌がここまでやるとは、シーズン前から予想してた人は少ないはずだ。
さすが、ぺトロビッチ。
彼は、日本サッカー界のカールラガーフェルドかもしれない。
広島→浦和→札幌と渡り歩き、各々のクラブをぺトロ印のブランド化に成功してる感じ。
特に広島とは真逆の個性だった浦和をああいう形で再興したのは、それこそ古くさい老舗ブランドだったシャネルを最先端のモードとして再興したラガーフェルドの仕事とよく似ている。

ブランドには、必ず創業者が必要である。
シャネルでいうなら、ココシャネルみたいな存在ね。
おそらく鹿島ではジーコがそれだと思うし、あのカリスマの威光があったからこそ、鹿島は四半世紀にも渡って安定したカラーを保てたんだ。
そしてぺトロもまた、後々になってブランド創業者として語られることになる人物かもしれないね。
それは、風間さんも同じく。
リーグ立ち上げから四半世紀が経過し、少しずつクラブのブランドが見えてきたのは良い流れだと思う。

できれば、代表の方もそういう流れでヨロシク。
2018/11/12(月)0:22

☆関西人
フロンターレ優勝、鹿島優勝
川崎フロンターレ、優勝おめでとうございます。
セレッソ戦に負けての優勝決定はスッキリしないものの、優勝は優勝である。
今のJリーグで、彼らが最強であることに誰も異論はないはずだ。
少し前までシルバーコレクターと揶揄されてたが、以前から実力があったチームなのは間違いない。
昔は主力が怪我で離脱すると勝ちきれないパターンがあったけど、今は多少の離脱があっても簡単に崩れないようになってきている。
選手層が厚くなったんだな。

こうした選手層の厚さは、フロンターレのサッカーがブランド化したことがひとつの要因だと思う。
彼らのサッカーは、あのヤットが「フロンターレみたいなサッカーをやりたい」と言ったほどに、いまや選手たちの憧れの対象。
それほどサッカーが魅力的であるがゆえ、才能ある選手たち、特に若い才能が集まってきたと見るべきだろう。
たとえサッカーに魅力がなくとも、カネさえあれば才能は集められると言う人もいるだろうが、どうだろうね。
そういうのは、あまり長続きしないかもしれないよ。

フロンターレのサッカーが魅力的になったのは、いつの頃からだろう。
最初は、関塚さんの時。
そして本格的になったのは、風間さんの時。
もともと憲剛という魅力的な選手がいて、彼がいるだけでフロンターレのサッカーはそこそこイケてたんだが、そこに小林悠が加わり、大島が加わり、家長が加わり、どんどん魅力が増していった。
魅力と強さは関係ないと思ってたけど、いやいや、関係あるわ。
サッカーが魅力的なら、みんなフロンターレでサッカーをやりたいと思うもん。
今のフロンターレには、今後も新たな才能、若い才能を引き寄せるだけの吸引力がありますよ。


続けて、鹿島アントラーズ優勝おめでとうございます。
思えば、鹿島の強さの秘訣もそこなんだよな。
良い駒が揃っている。
昔から、高校サッカーのスター選手たちは皆こぞって鹿島に入るので不思議だったんだけど、そこはやはりブランドなんでしょ。
俺も鹿島でサッカーやってみたい、と思わせるだけの何かがあるんだよ。
柳沢、小笠原、本山、中田浩、興梠、内田、大迫、柴崎、みんな高校サッカーのレジェンドたちである。
鹿島が高校サッカーのスターなら、フロンターレは大学サッカーのスターか。
憲剛、小林悠、谷口、車屋、知念、守田、みんな大卒。
両チームとも基本はスカウトで強くなってきたチームで、若者たちを惹き付けるサッカーを見せることは極めて重要な要素だっただろう。

なんとACLのMVPは、鈴木優磨に決まったらしい。
鈴木は、鹿島ユース出身の選手である。
遂に、自前のユース選手がACLでMVPに輝いた鹿島。
そういや、フロンターレもユースがそこそこ人材を輩出するようになってきて、他クラブでの話だけど三好や板倉が活躍中である。
両チームとも、 ここにきてスカウトと自前の育成のバランスが絶妙にとれてきてるよね。

ACLの優勝賞金は、4億5000万だそうだ。
だけどそれより凄いのはJリーグで、純粋な優勝賞金は3億らしいが、DAZN原資の配分金など色々含めると最大で20億以上になるらしい。
優勝→大金ゲット→大型補強→優勝→大金ゲット→大型補強という好循環になりそうだわ。
フロンターレもその気になりゃ、いずれイニエスタ級を獲れるかも?
磐石だな。
ひょっとしたら3連覇、あるかも。
ひょっとしたらACLも、Jクラブの3連覇があるかもね。
2018/11/11(日)10:49

☆関西人
調理
私はよくフォーメーションのネタを書くが、これは趣味なんですよ。
興味のない人は、「そんなフォーメーションとか考えて何が楽しいの?」と思うだろうけど、感覚としては「趣味が料理」という人に似てるんだ。
もちろん、「料理を作るなんてメンドくさい作業の一体何が楽しいの?」と思う人は必ずいるだろうけど。

私は料理しない人だけど、料理にハマる人の気持ちは理解できるよ。
まず、そういう人たちは食材の買い出しからして楽しいんじゃないだろうか。
スーパーで鮮度の良い肉や野菜を選び、料理のイメージを膨らませる。
こういう素材を選ぶ作業は、代表召集、およびスタメン選抜によく似ている。
この楽しさを理解できない人とは、私はこれ以上話をしたくないね…。

買い出しに行く前に、さぁ今夜はどんな料理を作ろうか、と献立を考えることからして楽しいだろう。
肉料理?魚料理?
仮に、肉料理を作るとしよう。
しかし、肉と言っても色々あって、鶏肉、
豚肉、牛肉がある。
調理法も色々ある。
焼くか、炒めるか、揚げるか、煮るか。

私は、牛肉なら焼くのがベストだと思う。
理由は単純、世界各国を見ても牛肉の調理法は焼きがメインであり、たとえば欧米のステーキ、ローストビーフ、ブラジルのシュラスコ、韓国の焼き肉、トルコのケバブなど有名。
一方、鶏肉なら揚げる料理が目立つ。
ケンタッキーフライドチキンがそうだし、あと日本では唐揚げがメジャーだけど、大体の唐揚げは牛肉や豚肉でなく、鶏肉を使うよね。
鶏肉は、揚げるのに最も適した素材なんだろう。
そして豚肉は、焼くのに適した牛肉と揚げるのに適した鶏肉の中間的ポジショニング。
焼くと揚げるの中間、炒めるという調理法が豚肉とベストマッチな気がする。
ホイコーローや豚キムチなど、炒め物には豚肉が最高さ。

こういうのは、もちろん魚にもある。
たとえば鯛なら、煮付けが最高。
サンマなら、塩焼き+大根おろしが最高。
マグロなら、刺身が最高。
小魚なら、干物が最高。
サバなら、あ、これは迷うな。
味噌煮は美味いし、塩サバも美味いし、バッテラも美味いし、う〜ん、とりあえずは味噌煮にしておこうか。
アジなんかは意外とフライが美味いし、フグなんかも私は刺身より天ぷらの方が好きだったりする。
まぁ、こういうのは個人の嗜好だけど。

私、この素材はこの調理法がベスト、という話が結構好きなのよ。
仮に、神戸牛など質の高い牛肉が手に入ったとして、じゃビーフカレーを作ろう、という発想になる人は少ないはずだ。
せっかくの高級肉を、味の濃いカレーの具にするなんてもったいないから。
肉の質が高ければ高いほど、調理法はシンプルになるはず。
塩胡椒で焼くだけ、とか。

こういう話、私はサッカーに通じると思うよ。
ジーコなんかはそうだったんだけど、彼は中田英や俊輔らのクオリティを高く評価してくれてたみたいで、代表では変に煮込んだり揚げたり炒めたりせず、極めてシンプルに塩胡椒して焼くだけの調理をしたんだ。
前任のトルシエが、フランス人らしく濃厚なソース(フラット3など)で強い味付けをしてたのに対し、ジーコはただ肉を串に刺して、あとはグリルの前で肉の焼け具合を見てるだけで、ちゃんと料理しろよ!と皆が思ったもんである。

トルシエやハリルはジーコと違い、日本人を質の良い素材と見てなかったんじゃないだろうか。
だからこそシンプルな料理ではなく、強いソースの味の料理を作ろうとした。
その気持ちは、分からんでもない。
なんせ、素材としては最高級ともいえる黒人を取り扱ってきたシェフだからな。

さて、森保さんはどういうタイプのシェフだろうか。
彼は日本人だから、もちろん日本人という素材をよく知っている。
漁師が魚をよく知っていて、魚の調理法をよく知っているのと同じことさ。
だから私たちは、彼の素材チョイスからして割と安心して見ていられる。
ハリルの時は、それこそ山岳で育った人が魚料理を作るのを見てるような感覚で、「あぁ、そこを捨てちゃダメなのに!」「あぁ、火が強すぎて焦げるよ!」と妙にストレスが溜まったもんである。
森保さんには、今のところそれがほとんどない。

客観的に見て、日本人選手って高級食材ってワケじゃないと思うのよ。
でも、安い食材をうまく調理して美味しい料理を作ることは不可能じゃないワケで、ただしそれはシンプルに塩胡椒で焼くだけではなく、必ず何かひと手間をかける調理になると思うんだよね。
つまり、戦術にひと手間をかけるということ。
そこを今月の代表戦で見せてもらいたい。
2018/11/10(土)10:33

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