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過去ログ563 2018/10/29 0:39

☆関西人
技術力
テレビドラマの話。
最近、日曜の夜は「下町ロケット」を観ている。
3年前にやっていたシリーズの続編、新作だ。
相変わらず、池井戸潤原作のドラマは面白いわ〜。

ちょうど↓で【日本サッカー=農業】と書いたことに繋げるワケじゃないが、今回の「下町ロケット」は農業機械の開発がテーマになっている。
ロケットの次は、田植え機か…。
これがなかなかの難事業で、阿部寛演じる佃社長は遂に企業買収へと乗り出す。
企業買収というのはどうしてもネガティブイメージが強いので、善人の典型のような佃社長がそれをやるのはとても意外な展開だったんだが、このドラマは企業買収=企業同士の結婚として好意的に描いており、なるほどな、と思いながら見ていた。
最近のサッカー界ではライザップの湘南ベルマーレ買収、サイバーエージェントのFC町田買収などが立て続けにあったワケで、これも「下町ロケット」同様、買収する側がきちんと相手に惚れた上での結婚であることを切に願います。
サイバーエージェントの方は、なんか怪しい気もするけど…(笑)。

相変わらず、池井戸ドラマは中小企業vs大企業の対立構造を描いており、中小企業の側を応援するスタンス。
参考データとして、日本国内の企業を全てカウントするとその構成は99,7%が中小企業なんだそうだ。
大企業は、わずかに0,3%。
なんか意外なデータだな。
もちろん、Jクラブというのも紛れもない中小企業ですよ。
スポンサーに巨大企業がついてるからついつい誤解してしまいがちだが、基本は子会社、実にちっぽけな存在である。

ただ「下町ロケット」を見てると、日本の中小企業が頑張っている姿に何だか勇気を貰える。
ドラマの中では、帝国重工(三菱重工がモデルだろう)ですら開発できない宇宙ロケットのバルブを中小企業の佃製作所だけが作ることができて、その技術力の高さを武器にして佃製作所が帝国重工と駆け引きをしていく展開になっている。
しょせんフィクションじゃないかと思われるだろうが、意外とそうではなく、佃製作所みたいに下町にある小さな工場が、世界が垂涎するほどの特許技術を持ってる例は現実にいくらでもあるんだ。

そう、中小企業であっても世界と戦っていける。
技術力があれば、の話だが。
もともと日本はさほど資源に恵まれた土地ではなく、国土もさほど広くはなく、職人の技術力ぐらいしか世界に誇れるもんはないんですよ。
ただ、その職人の技術力はマジで昔から凄かったと思う。
世界最古の木造建築といわれる法隆寺とか、1400年も潰れずに現存してるって凄くない?
16世紀に初めて日本に鉄砲が伝来した時も、ポルトガルは日本に鉄砲をたくさん売りつける商売を目的に持ってきたのに、日本人はすぐにそれをコピーして国産品を作ってしまった。
ポルトガルからすりゃ、完全に見込み違いだったろうね(笑)。
気がつけば大量生産されていて、戦国時代の日本の銃保有数は世界一位だったとの説もある。

何なんだろうね、この日本人のモノ作りの凄さ。
そりゃ日本サッカーも、プロ化四半世紀でここまでのレベルにきて当然ですよ。
お世辞にも資源に恵まれてるとは言えないけど、 それを埋めるようにして技術研究・技術研究には余念がなく、なかなかの品質を実現している。
何を誉めるべきかって、私は選手よりむしろ育成してきたスタッフじゃないかな、と思うのね。
誰ひとり天才的指導者はいないんだけど、たとえば森保さんらを見てると、それこそ日本に伝来した鉄砲を熱心に研究し、遂には国産品開発に成功した昔の職人さんをイメージできる。
もはや、わざわざ外国から技師を呼ぶまでもない?
そこまでは言わんが、最近私は、森保さんが少し阿部寛に見えます。
2018/10/29(月)0:39

☆関西人
ルヴァン湘南優勝
まさか、ルヴァンを湘南が制するとはね。
湘南、おめでとうございます。

どちらかというと、湘南はJリーグでもマイナーな存在である。
あの中田英寿を生んだクラブとして有名ではあるものの、彼がクラブを去って以降はあまり注目されなくなっていったチームだ。
ところがここにきて、あのライザップが経営権を取得したとのことで、早速ルヴァンで「結果にコミット」しやがった(笑)。

これ、ライザップ効果?
いやいや、そうではない。
こうして湘南が結果にコミットできたのは、ライザップが経営に絡む以前からの地道な育成の賜物だろう。
゙貴裁体制は7年目というから、なかなかの長期政権である。
゙さんはユースを含めると十数年も湘南に携わってるらしく、手塩にかけてこのチームを育ててきたんだろう。

もともと、湘南はその育成に定評があった。
今ベルギーで頑張っている遠藤航、鹿島で頑張っている永木など、攻守両面で頑張る選手たちを輩出している。
そして、今回ルヴァンでMVPを獲った杉岡。
コイツは東京五輪でも活躍しそうだわ。
どちらかというと今までは貧乏クラブだったので、若い才能を育ててもすぐに他のチームに奪われるサンフレッチェにも酷似した流れだったが、ライザップ資本が入ったことで今後は少し流れが変わるかも。

↓に、日本ではなかなかビッグクラブが誕生しない、ということを書いた。
そこに「日本は情けない…」とコンプレックスを抱く人は多いと思うが、結果的に日本は「カネで強化できない以上は選手を育てるしかないでしょ」とするクラブが結構多くなり、それが必ずしも悪い流れではないんだよね。
広島しかり、湘南しかり。

きっと皆さんは、マンチェスターシティーやパリサンジェルマンみたいに巨額の資金を投じてスーパースターを連れてくるパターンに少し憧れてると思う。
高級ブランド品は高い。
しかしその品質はやはり良いので、そういうブランド品を買えるだけの資金があるチームが強くなるのは当然。
でも、どうだろう。
日本人って、たとえば三木谷さんがイニエスタに30億を投じた勇気を称える一方、内心では「なんかカネの使い方がモッタイナイ…」と思ったりするもんである。
一種の貧乏性?

うん、日本人って本質が貧乏性だと思うよ。
日本の貯蓄率の高さは、その貧乏性の表れかも。
資産の運用として何かに投資した方がお得だとは分かっていても、なんかそういうのにはあまり手を出したくない。
これは、国民性だと思う。
浪費=悪という認識もあり、外食よりも自炊を善とする文化さ。

江戸時代、士農工商という身分制度があったんだけど、割と時代劇では「商」に悪人が多いイメージがない?
「越後屋、お主も悪よのぉ」「いえいえ、お代官様こそ」「うっひっひっひっ」みたいなパターンは、よくある。
「商」は「農」や「工」と違って非生産者で、自らはモノを作らず、モノを売ることでリベートを得る者。
今でこそ商社マンとか立派な職業だけど、本質的には「ちゃんとモノを作る者こそが一番マトモ」という認識が日本にはあったような気がするね。
ちなみに士農工商の中では、「農」が総人口の約8割を占めていたという。
「農」は常に年貢を取り立てられて、きっと貧乏だっただろう。
貧乏が、日本人の約8割だったということか。
そりゃ、日本全体が貧乏性にもなるわな…。

サッカーにおいてもそれは言えて、世界サッカーでは「商」の要素が強いけど、でも日本サッカーは「農」の要素が強い気がする。
土地を耕し、苗から育てる。
広島や湘南などは「農」の典型で、せっかく実った果実もすぐに手放すことになるんだけど、裏の畑を見るとまた新たに苗が育っている。
悪くないと思うなぁ。

基本、日本人の8割は百姓がご先祖様である。
きっと私自身も、百姓の子孫なんだろう。
日本はサムライの国とかカッコイイこと言ってるけど、ホントは百姓の国であることを自覚するべきかもしれない。
湘南の百姓サッカー、悪くないですよ。
2018/10/28(日)11:50

☆関西人
戦力分散
本日、ルヴァン杯決勝。
湘南vs横浜である。
もちろん神奈川地区はローカルに盛り上がってるだろうが、申し訳ない、こっちはあまり盛り上がってません(笑)。

ルヴァンは横浜か湘南、Jリーグは川崎か広島、ACLは鹿島、天皇杯では川崎が山形に敗れるという波乱があり、どこが優勝するか、全く分からなくなった。
何にせよ、今年は全タイトルが分散、二冠のクラブすら出なさそうだな…。

こういうの見てると、Jリーグはいかに戦力が分散してるかを思い知らされる。
欧州のように大手の寡占がなく、つまりビッグクラブがなかなか誕生しない。
なぜか、うまいことバランスがとれて戦力の分配が均等化してるもんだから、クラブは全てが中堅企業っぽくなってるんだよね。
だからトップが突出して強くない代わり、中位もそれなりに強い。
それどころか下位すらナメたもんではなく、だからこそ、天皇杯は山形や甲府が上位にきたりしている。

そういや、今プロ野球のドラフトの話題が盛り上がってるね。
ドラフトは何の為にある制度かというと、戦力を分散し、リーグの勢力均衡を保とうという狙いだ。
寡占を回避し、ビッグクラブを作るまいとしている。
一強や二強の体制を作るとリーグが面白くなくなる、という考え方だ。

この考え方のルーツは、米国メジャーリーグだと思う。
しかし、米国は考え方が特殊だよね。
だってウチでいう「日本シリーズ」を、向こうでは「ワールドシリーズ」と称するぐらいなんだから。
国内タイトルが「ワールド」タイトル?
何という不遜な思考だろう。
もし彼らが国内リーグを「ワールド」の下に位置付けていたなら、「ワールド」で最も結果を出しやすい一強体制を許容するはず。
だけど、彼らはそういう考え方じゃないのよ。
【アメリカ=ワールド】だからそこに一強は必要なく、戦力均衡状態でどこが勝つか分からないワクワクを維持するべきだ、という考え方さ。
ドラフトは、それを維持する為にこそ生み出されたアイデアである。

しかしJリーグは、わざわざドラフトをやらずとも、ちゃんと戦力均衡ができている。
普通、市場経済の原則からいうと、富は一部に集中しがちなものである。
だって自由競争があると必ず淘汰が起きるし、強いところがどんどん富を集めていき、ますます強くなっていく。
ごく当たり前のロジックでしょ。
じゃ、なぜJリーグはそうならないのか。
不思議だよね。
なぜか、巨額のカネを投じたところが結果を出すとは限らない。
今年は神戸がイニエスタ来てからむしろ調子悪くなったし、鳥栖はトーレス入っても全然順位が上がらないし、TOYOTAマネーの名古屋も相変わらず降格危機に瀕してるし、どこも全然投資がうまくいってない。
こういうのを、皆さんはそれほど意外だとも思ってないでしょ。
似たような例は、過去に腐るほど見てきたから。

そう、なぜかJリーグには市場原理が機能してないのよ。
貧乏クラブのひとつであるはずの広島が今こうして現実に優勝争いをしてるワケで、つまりカネが強さに直結しない、ってこと。
欧州だと、もう少しはカネが強さに直結してると思うんだよ。
なぜ、日本ではそうならないのか…?

私は、これこそ日本人の性格だと思うね。
カネをたくさん貰ってないから、あまり働かない、という発想はほとんどの日本人にない。
たとえ安月給でも、高給取りに負けないほど必死に働くのが日本人ですよ。
こういうのを見て、合理主義の欧米人は「?」と思うだろう。
今いる会社に見切りをつけ、さっさと給与の高いところへ転職していく人もいなくはないだろうけど、日本でそういう欧米人っぽい人は割と少数派である。
なぜ?と聞かれても、それにはうまく答えられない。
それが日本人だ、それがサムライだ、とでも答えておこうか。
サムライは利己主義ではなく、簡単に主君を捨てられないのよ。
サムライは、どちらかというとカネになびかないのよ。
古くさい封建主義的価値観だと馬鹿にする人もいるだろうけど、でもそれが今なお日本人の本質だと思う。

日本でビッグクラブが誕生しないことに劣等感を抱くサッカーファンも数多くいるだろうが、その劣等感は私から言わせると、ちょっと違うよ。
2018/10/27(土)9:15

☆関西人
FIFAランキング
ちょうど↓にランキングのことを書いてたが、実は昨日が最新FIFAランキングの発表日だったようだ。
どうやら、日本の順位は少し上がったらしい。
50位だ。
まぁ、妥当だろう。
実際、日本の実力は世界のトップ50ぐらいだという気がする。
いや、案外30位でも40位でも妥当かもしれないよね。
よくよく考えたら、ランキング首位のベルギーを日本はあそこまで追い詰めたんだから、いかにFIFAランキングは曖昧かということさ。

アジアのランキング順位をいうと、
30位⇒イラン
42位⇒オーストラリア
50位⇒日本
53位⇒韓国
とのことで、序列は変わっていない。
イランが頭ひとつ抜けた状況は定着してきた。
ACL決勝、鹿島が当たる相手はイランのペルセポリスというチームらしいので、強いんだろうな〜、と思う。

どんなスポーツでも世界ランキングというのは大抵あるんだが、それの有名なところではボクシングがある。
世界◯位のランカーが世界王者に挑戦、というのはよく聞くよね。
ボクシングの分かりやすさは、タイトルマッチで挑戦者が王者を倒せば、いきなりジャンプアップして王者になれるという仕組みのシンプルさにある。
サッカーとは、だいぶ違うよな。

サッカーも、このてのタイトルマッチをやればイイのに。
たとえば上位5位までのチームは王座にいるチームとのタイトルマッチに挑む権利があり、そこで勝てば1位になれる、みたいな。
同様にして、50位の日本は自分より上位の国とのタイトルマッチに挑む権利があり、まぁそれも上限が設定されるだろうから仮に42位のオーストラリアに挑むとして、そのオーストラリアとの直接対決に勝てばジャンプアップして42位になれる、とかね。
そんなことしたら世界中にタイトルマッチが乱立し、収拾がつかなくなる?
まぁ、そうだね。
ゆえに、タイトルマッチ構想は無理だろう。
だけど納得いかんのは、ここ何年も日本はオーストラリアとの直接対決にずっと負けてないのに、順位はこっちが下であること。
直接対決の戦績まではFIFAランキングに反映させられる仕組みではないんだろうけど、何とかならんのかな、と思う。

日本は多くの試合を「キリンチャレンジ」に費やすんだが、このキリンチャレンジはFIFAランキング決定の計算式における「試合の重要度」ポイントの最低ランクにある。
仮に3連勝したところで、なかなかジャンプアップは難しいワケだ。
ただ、アジア杯はまた別。
この大会は、ワールドカップ本大会の次ぐらいの「重要度」に設定されてたかと思う。
ここで勝ち星を重ねれば、ぐんとジャンプアップできる。
仮に6勝すれば(つまり優勝)、日本もFIFAランキング30位台ぐらいになるんじゃないか?
昔、日本は常に30位台にいたが、あれはアジア杯優勝した時の貯金が効いていたんだと思う。
逆に前回大会の日本は準々決勝敗退という近年では最も最悪な早期敗退となった為、それが今のFIFAランキング低迷の一番の原因である。

まずは、アジア杯の2019年大会でポイントを稼ぎましょう。
幸い、2019年は「重要度」高いコパアメリカへの参加もあるようだから、ポイントを稼ぐにはチャンスの年である。
2019年のうちにFIFAランキング30位台に復帰、それが当面の目標だな。
2018/10/26(金)12:01

☆関西人
鹿島ACL決勝進出A
不思議である。
ACLって、何でここまで【東>西】なんだろう。
意外だと思わない?
西って、そんな弱いイメージないから。
W杯予選やアジア杯では、かなり手こずる相手だし。
また勝つ為には手段を選ばず、試合終盤に選手が倒れて起き上がらない露骨な時間稼ぎ、いわゆる中東戦術はムカつくけど、あれをやりきる精神が凄いわ。
あと、審判買収による「中東の笛」も常識で、特にアウェーではなかなか勝てる気がしないよ。
それこそ短期決戦のACL決戦なんて、手段を選ばない中東の方に分があるのでは?とさえ思ってしまう。

それでも【東>西】になってる現状、解釈はふたつできる。
ひとつは、東のレベルが上がったという解釈。
特に中国マネーの影響、および豪州の加入もあって全体の底上げがあったのかもしれかい。
あともうひとつは、西のレベルが下がったという解釈。
もちろんオイルマネーが潤沢な西だから、本来ならカネで選手を獲ってくることは可能。
だけど、近年はそこが東に押されてるんじゃないかな。
理由は、イスラムテロの影響。
もちろん治安に全く問題のない国もあるんだが、それでもイメージとして少し気が引けてしまう。
日本にイニエスタやトーレスが来たのも、安全という意味が大きかったと思うよ。

あともうひとつ言うと、中東ってクラブの下部組織とかの話をあまり聞かないじゃん。
トップチームはカネを使った補強で強化するとして、そこばかりにカネを使ってる気がする。
その点でいうと、まだ東の方が育成にカネをかける意識があると思うよ。
特に日本。
ジワジワとJクラブがACLで結果出すようになってきたのは、日本の地道な投資が少しずつ効果を出してきてるんじゃない?

じゃ、日本サッカーは強くなってるんだろうか。
う〜ん、それは何とも言えない。
たとえば鹿島。
こうしてACL決勝に駒を進めたのはかなりの進歩だが、じゃ今の鹿島が歴代で最強かというと、違うでしょ。
今より、もっと強かった時代は絶対にある。
じゃ、なぜ彼らがこうしてACLで結果を出せるようになったかというと、私は単純に慣れだと思う。
失敗を含めた経験を積み、国内リーグとどう折り合いをつけて臨んでいくか、改善が進んだのかも。

そう、ACLの結果だけで、単純にリーグのレベルが上がった下がったは測れないものである。
だけど、IFFHSの各国リーグランキングなんかは、どう考えてもACLの結果で決めてるでしょ。
IFFHSランキングでは、Jリーグは世界31位。
ちなみに韓国が28位、サウジが29位なので、日本はアジア3番手である。
かたや欧州に目を向けると、最近日本人が活躍してるベルギーは26位で、韓国のたったふたつ上…。
微妙ですな(笑)。

あと、AFCがポイント計算をしたAFCランキングというのもあって、それも興味深い。

@中国
Aカタール
B韓国
CUAE
Dイラン
E日本
Fサウジアラビア
Gタイ
Hオーストラリア
Iウズベキスタン

おいおい、日本はアジア6番手かよ…。

一方FIFAランキングで見ると、イランが33位、オーストラリアが43位、日本が54位、韓国が55位、サウジが71位、中国が76位、UAEが77位。

どのランキングを見ても、順位はバラバラだ。
まとめると、日本はIFFHSリーグランキングで世界31位・アジア3位、FIFAランキングで世界54位・アジア3位、AFCランキングでアジア6位。
どれを見ても、日本がアジアのトップでないことだけは確かみたい。

でも、↑のAFCランキングだけは異様だね。
中国が1位で、カタールが2位。
これ、リーグの強さのランキングじゃなくて賄賂マネーのランキングなのか(笑)?
でもって、上位国の東と西の構成が綺麗にフィフティフィフティになっている。
ここ何年も、ACLの優勝は常に東なのに?
↓の過去10年のACL決勝を見てもお分かりのように、今まで西は準決勝で全滅して決勝が東vs東になったことは何度もあるワケで、それが嫌だから決勝のレギュレーションを東王者vs西王者に変えたんでしょ。
なんか、西の都合の良いようにされてるじゃないか。

AFCは、昔から西が強いことは分かっている。
ウチの田嶋さんがサルマン会長に勝てる気がしません。
あれと互角に渡り合える人物が東にいるとすれば、毒をもって毒を制するという意味で韓国の鄭夢準ぐらいでしょ。
彼、謹慎中みたいで口出しできないらしいけどね。

鹿島は、ACL決勝を油断しないでほしい。
フェアに戦う、正々堂々とした勝負にはならない可能性もあるから。
まぁ、これも経験だ。
2018/10/25(木)14:53

☆関西人
鹿島ACL決勝進出
鹿島、ACL決勝進出おめでとうございます。
今、アジア内の勢力均衡は【東>西】ゆえ、こうして決勝まで行ってしまえば鹿島のアジア制覇はかなり濃厚と見てイイだろう。

【過去のACL決勝結果】
《2017年》
浦和vsアルヒラル⇒浦和勝利〔東優勝〕
《2016年》
全北vsアルアイン⇒全北勝利〔東優勝〕
《2015年》
広州vsアルアハリ⇒広州勝利〔東優勝〕
《2014年》
シドニーvsアルヒラル⇒シドニー勝利〔東優勝〕
《2013年》
広州vsFCソウル⇒広州勝利〔東優勝〕
《2012年》
蔚山vsアルアハリ⇒蔚山勝利〔東優勝〕
《2011年》
全北vsアルサッド⇒アルサッド勝利〔西優勝〕
《2010年》
城南vsソブアハン⇒城南勝利〔東優勝〕
《2009年》
浦項vsアルイテハド⇒浦項勝利〔東優勝〕
《2008年》
ガンバvsアデレード⇒ガンバ勝利〔東優勝〕

という感じで過去10年間を振り返ってみると、なんと東の9勝1敗。
完全に東の優位である。
ここまで極端な結果だと、逆にプレッシャーだな(笑)。
ちなみに、過去に日本勢がACL決勝に進出したのは9回あるんだが(アジアクラブ選手権時代含む)、その9回のうち決勝で勝ったのは6回、負けたのは3回。
勝率66,6%。
悪くない数値だ。
というワケで、ちょっと気が早いが、鹿島、アジア制覇おめでとうございます(笑)。

さて、少し前まで「内弁慶」と揶揄されてた鹿島も、随分逞しくなったもんだな。
さすが、クラブワールドカップ準優勝をしただけのことはある。
ちょっと心配なのは、監督だね。
どうも大岩監督は、評価があまり高くない。
言われてみれば彼が就任して2年目なのに、いまだ彼がどんな監督なのかがよく分からない。
前任の石井監督はタイトルを複数獲って年間最優秀監督にもなった人だけに、そもそも何で石井さんから大岩に代わったんだっけ?と疑問に思ってしまう。
…あぁ、そうだ、思い出した。
確か石井さんって、金崎夢生とモメて心労ダウンするなどの脆さがあったんだ。

思えば鹿島って、扱いづらそうな選手が何人かいる。
割と無口なタイプが多く、監督としてはコミュニケーションが難しいと思う。
浦和なんかを見てると、槙野とか柏木とか森脇とか人としてウザいけど、少なくともコミュニケーションはとりやすそうでしょ(笑)。
鹿島はイメージとして、あれの逆なんだよな。
特に鹿島のキーマンは、小笠原だろう。
試合に出る機会は減ったにせよ、いまだ彼の影響力はかなりデカイかと。
ボスとしての影響力は、ヘタすりゃ監督以上じゃない?
性格が優しそうな石井さんは、結構小笠原に気を使ったと思うよ。

その点では、大岩の方が小笠原を抑えられるはず。
近年まで一緒にプレーしてたチームメイト、そして先輩であり、石井さんでは言えなかったことも大岩なら言えるだろう。
でも、そういう部分以外で大岩の強みって、一体何なのかはよく分からない。
あるいは、それほど何か特別なことを求められてないんじゃない?
なぜなら鹿島には伝統があるから、そこに監督の独創性はあまり求めてない気がする。
たとえばペトロヴィッチとか、風間さんとか、そういうオリジナル色の強いタイプが来ても逆に困るんですよ。
もともと、442のオーソドックスな型が伝統だし。

そう考えると、↓に書いた「メソッド」の話、今のJリーグで最もそれができているのは鹿島なのかもしれないよね。
ず〜っと質実剛健な一定のメソッドのサッカーをやってきて、選手たちは皆がそれを理解し、共有している。
ある意味では、理想的なチームさ。
何となく分かってきたけど、メソッドを作るのは一朝一夕には無理で、結局は伝統だよね。
2018/10/25(木)10:27

☆関西人
岡田メソッドB
続きね。

岡田さんは、守破離のうち「守」を16歳までに徹底的に叩き込む、としている。
16歳の根拠はよく分からないけど、要はJr.ユース(中学)までに基礎を叩き込み、ユース段階(高校)では「破」の要素を加えるべき、という考え方なんだろう。
●守→破→離
●Jr.ユース→ユース→トップチーム

昔の話だけど、浦和なんかはトップチームとユースチームのカラーが全く違ったよな。
トップチームはカウンターのスタイルで、後ろからロングボールをタテに入れ、あとは前線アタッカーの個人能力頼みのようなサッカーをしていた。
それはそれで強かったからイイとしても、かたやユースチームを見ると、思いっきりショートパスを繋ぐポゼッションスタイルだった。
でもって、このユースも当時また強かったんだ。
ゆえにユースからトップ昇格する選手が何人かいたんだけど、これがなかなかブレイクしない。
なぜって、ユースとトップは志向するサッカーが違いすぎるから。
つまりトップでは、彼らにユースの時のような仕事は求められてなかったということ。
これを見てて、当時「うわ〜、もったいない」と思ったね。

これと似たことは、代表だとジーコジャパン時代にあった。
当時の五輪代表は山本昌邦が監督で、「ボールを奪って15秒以内にシュート」というサッカーを志向してたんだ。
対するA代表は、それとは対照的に遅攻のポゼッション。
お陰で、五輪代表からA代表に上がる選手は極端に少なかった。
本大会に出たのは、駒野と茂庭のふたりだけだし。
やっぱ、ユースとトップはコーディネートをしといた方がイイよね。
思えばジーコと山本さんのギャップもあったけど、さらにその下のカテゴリーで監督やってたのは大熊清である。
もう、メチャクチャなコーディネートだわ。
しっかりウールコートを着てマフラーしてるのに、下は短パン、ビーチサンダル、みたいなイメージだね(笑)。

そういう意味じゃ、五輪代表とA代表を同じ森保さんが監督をするというのはコーディネートとしてベストである。
チームコンセプトは全く同じなんだから、そりゃ間違いなく五輪代表からどんどんA代表に選手が上がってくるだろ。
トルシエの時もそうだったし。
でもって、森保ジャパンとU21のみならず、U19とU17もコーディネートされてるのよ。
なぜって、U19監督の影山さんも、U17監督の森山さんも、森保さんと同じサンフレッチェで指導歴のある人だから。
つまり、戦術志向的にはU17〜U19〜U21〜A代表がひとつに繋がってると考えることができて、これは組織としてなかなか強固である。

ちなみにスペインのカンテラは、
●フベニル→17〜19歳
●カデーテ→15〜16歳
●インファンティル→13〜14歳
●アレビン→11〜12歳
●ベンハミン→9〜10歳
●プレ・ベンハミン→7〜8歳
と細かく分けられてて、各々が全て共通したメソッドでやってるのよ。
下のカテゴリーは上に上がる人材の育成が目的なんだから、上下がコーディネートされるのは当然のことである。
日本代表は、各年代がバラバラのサッカーをやってた昔を恥じるべきだね。
今考えても、ジーコ⇔山本昌邦⇔大熊清というコーディネートはとても恥ずかしい。
こんな恥ずかしいコーディネートをしてた、当時の技術委員長って一体誰だったんだ?
…うわっ、田嶋さんじゃないか(笑)。

さて、森保ジャパンが下の年代別代表とひとつに繋がったのは好ましいことだとして、こういうコーディネートができたのはトップが日本人の森保さんだからでは?と思った。
もし仮にA代表監督が外国人なら、下の年代とうまく繋げられるだろうか?
ぶっちゃけ、無理だと思う。
それこそ、A代表監督と各年代別代表監督はひとつのメソッドを全員で共有しなければならないワケで、「A代表だけは監督のあなたが思うようにやってもらって構わないですよ」とするならまだしも、そうじゃないなら外国人というのは間違いなくやりにくい。
多分、今回監督を森保さんにした流れも、そのへんの意味があったんじゃないかと思う。

ヴィッセル神戸なんかを見てると、トップチームはファンマヌエルリージョという知将を招聘できたのはイイとしても、ユースやJr.ユースの方には特にリージョとのコーディネートがあるワケじゃなさそうで、それじゃ上っ面だけの強化じゃねーか、と私は思ってしまうんです。
まずはトップに限定して強化というのは分からなくもないが、三木谷さんもカネがあるならユース以下の監督も全てスペイン色でコーディネートするぐらいの大盤振る舞いをしてほしかったな。
神戸は、しばらく苦労しそう…。
2018/10/25(木)9:06

☆関西人
岡田メソッドA
続きね。
↓の岡田メソッドの中で、「守・破・離」というのが出てきた。
この守破離(しゅはり)、もともとは茶道の千利休が唱えたものらしい。

【守】
師匠に言われたこと、師の流儀・型を習い『守る』こと。

【破】
師の流儀を極めた後に、他流も研究すること。その型を自分と照らし合わせ、自分に合ったより良いと思われる型をつくることにより、既存の型を『破る』こと。

【離】
自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと。師匠の型、そして自分自身が造り出した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から『離れる』こと。

なるほど。
茶道のみならず、武道など◯◯道全般において守破離という3ステップはあるようだ。
別にサッカーは◯◯道ではないけど、岡田さんは意識してるみたいだね。
特に大事なのが第一段階の「守」で、岡田さんはこれをプレーモデルと言っている。
プレーモデルとプレースタイルは違う。
私が思うに、プレースタイルは「破」の段階じゃないかと。
つまりプレースタイルはプレーモデルの上に成立するワケで、まずはプレーモデルを固めましょう、というのが岡田さんの考え方である。

具体的にその岡田メソッドの内容に触れると、
●ラインの原則
●レーンの原則
●エリアの原則
があるらしい。
詳細についてはよく分からないけど、こういうのを子供の頃から徹底的に叩き込んでいくんだろう。
まずは選手の個性を伸ばすよりも、これら「型」の習得を優先させる。
え?と思うかもしれない。
子供は自由に伸び伸びとサッカーをさせた方がイイんじゃないの?と。
子供は「型」にハメない方がイイんじゃないの?と。

そうなんだ。
岡田さんの考え方には、賛同できない人も一定数いると思う。
ひょっとしたら、協会技術委員会もそうかもしれない。
だからこそ岡田さんは協会から出て野に下り、今治で私塾という形をとってるんじゃないかな。
こういうのは今治でやるんじゃなく、ホントは技術委員会、ナショナルトレセン、Jアカデミーでやった方が予算はとれるはずだし、影響力も大きくなるはず。
でも敢えてそうしていないことの意味を考えると、協会内ではやりたくてもやれなかったのかもしれない。

といっても、協会と岡田さんが全く違う方向性にあるワケではない。
事実、協会はアンダーの各世代代表の戦術は全て統一しているらしく、全体として「型」をコーディネートしているんだ。
このへんは、岡田さんと田嶋さんの間でそれなりの共通理解があるんだと思う。
このふたりは古河の同期であり、同志だからね。
官の方で田嶋さんがメソッドを作り、また民の方で岡田さんがメソッドを作るという分担作業をしてるのかもしれない。
都市圏を田嶋がやり、地方を岡田さんがやる、という分担かも。

まず「型」にハメるというのにどうしても抵抗がある人はいると思うけど、たとえば天才ピカソだって、ちゃんとデッサンの基礎スキルはあって写実画も描ける人だからね。
彼の独創的な絵に憧れ、デッサンのスキルもないままピカソ風の絵をいきなり描こうったって、それはピカソの表面をなぞっただけの絵にしかならない。
サッカーでもバルサのスタイルに憧れ、基礎もないままチキタカをいきなりやろうったって、そりゃ脆弱なチームになりますよ。
きっとバルサにも、守破離の3ステップがあるはずだ。
我々が目にしてるのは「破」と「離」だが、目に見えないところでは「守」があり、それはユース年代で叩き込まれてるんだと思う。

FC今治が壮大な実験だと思うのは、今がJFLの小さなクラブだということだ。
育成から入ってるからすぐに結果を出すのは難しいにせよ、今後10年20年を経て、J1に上がってたら胸アツである。
今治はJアカデミーと全く違うアプローチだが、今後の日本サッカー界に与える影響は必ずあると思う。
2018/10/24(水)12:37

☆関西人
岡田メソッド
続きね。

若い頃の岡田さんは、それこそ論破王、理論派、理系な感じの人だったと思う。
ところが還暦を過ぎた今になると、そういうイメージをあまり感じさせない。
喋ってる内容を聞く限り、理系というよりは文系、かなり文学的なイメージすら感じさせるんだよね。
最後の最後は精神でしょ、ハートでしょ、みたいな。
これはオシムなんかにも同じことが言えて、オシムはもともと数学に精通した理系の人なんだけど、喋ってる内容は完全に詩人、文学者である。
案外、賢人とはそういうものなのかな、と。

岡田さんの理論の中で、最近は「型」というワードがよく出てくる。
戦術云々を語るより前段階として、まず日本サッカー普遍の「型」を作らなければならない、と。
「型」、捉えようによってはネガティブな印象である。
しかし、岡田さんいわくスペインもイングランドもイタリアもオランダも、みんな国ごとにまず「型」があり、その上に初めて戦術を組み立てるもんだ、と。

なるほど。
私も昔柔道をやってた時、立ち技の「型」を徹底してやらされた記憶がある。
「型」、そこには個性もヘッタクレもなく、ひたすら見本の模倣、その動きをひたすら忠実に再現することに尽きる。
もちろん実戦では「型」通りにやるワケはないが、まずこれをマスターしないと実戦に入らせてもらえないんだよね。

じゃ、日本サッカーの「型」って、どんなスタイル?
まず思いつくのは、細かい繋ぎだ。
あと、サイドの献身的な上下動。
あと、ボランチのゲームメイク。
それぐらいだろうか。
割と普遍的で、「これが日本らしさ」と言い切れるほどのものではないかも。
ただ、日本のサッカーは割と丁寧なんだよね。
たとえば攻撃的MFが球を持ったら周りの選手が寄って援護に回ったり、サイドバックがオーバーラップして追い抜いたり、フォローをする動きはよくできてるのよ。
逆に欧州の方が意外とフォローにはいかず、そこはお前が責任もって個人で打開しろ、みたいなニュアンスがあるね。
これは良し悪しの問題というより、それこそ「型」の問題かもしれない。

「型」というのは442や352といったフォーメーションのことではなく、こういう時にはこう動く、という共通認識のことみたい。
それって戦術のことじゃないの?と思うが、戦術というのはチームによって個性が異なるの対し、「型」はそうじゃなくて全チームに通じた一般常識みたいなやつなんだろう。

この「型」、岡田さんは自らが経営するFC今治で研究・開発中のようだ。
彼が協会副会長の座を返上し、なぜそこまでしてFC今治という小さなJFLクラブの経営に固執するのかと思ったら、要は彼なりの壮大なプロジェクトがあったワケね。
この今治で、日本人に最も適した「型」を探ろうという野心的なプロジェクト。
いわば、FC今治は岡田さん私有の実験室ということか。

岡田さんは、「型」のことを岡田メソッドと名付けている。
じゃ、ここでFC今治のホームページからその岡田メソッドの説明を引用してみよう。

★★★★★★★★★★★★★★★★★
【OKADA METHODとは】
日本人が世界で勝つためのイノベーティブなサッカーを確立するための指導法。 FC今治のサッカー哲学に沿ったサッカースタイルを実現するためのプレーの原則「プレーモデル」をバイブルとする。
プレーモデルから導き出される「プレーの方法」、そして、それに紐付いた年代別「トレーニングプログラム」、またそれを支える「コーチング理論」「ヒューマンルーツプログラム」「フィジカル」「コンディショニング」「評価法」全てを含んで「OKADA METHOD」と呼んでいる。

【OKADA METHOD】
「守破離」の考えによる一貫指導
守: (基本の「原則」を知識として落とし込む)
破: (「原則」の目的達成の方法を自ら見つけ出さす)
離: (完全に解き放ち、本人の潜在意識の要求に従い生き生きとプレーさせる)
この「守破離」を繰り返しながら16歳までに「守」を習得させ、それ以降「破」と「離」を繰り返し、常に「離」の状態を目指す。

【状況ではなく、原則での指導】
その場その場の状況で指導されると、選手は「ではこういう状況では、こういう時は?」と無数の状況に対処しなければならなくなる。
しかし絶対的な「プレーモデル」という原則で指導すると自ずと今どの原則に当てはまるか自ら考え選択するようになる。
「トレーニングプログラム」もあくまでモデルであり、コーチがチーム状況によりアレンジしていく。
★★★★★★★★★★★★★★★★

以上、これはホームページからのコピペです。
というか、なんか匂いが宗教だね。
特に「守・破・離」のクダリとか、完全に宗教じゃん。
遂に、岡田さんはこの領域にまで行ってしまったか…。
そうか、賢人も究極までいくと宗教家になるということね。
しかし、面白い。
ひょっとしたら将来、今治は日本サッカーの聖地になるかもしれない。
今後も、岡田メソッドは要注目である。
2018/10/24(水)1:05

☆関西人
日本サッカー史A
続きね。

日本サッカー史を語るにおいて、忘れちゃならないのが岡田武史だと思う。
本来、この人はエリート中のエリートなのよ。
古河閥で、なおかつ早稲田閥。
派閥力学でいうと文句のつけようがない。
実際、長沼さんにも可愛がられてたようで、加茂さん更迭にあたってコーチの岡田さんの監督昇格を決めたのは、他ならぬ長沼さんである。
当時、岡田さんの年齢は40か41じゃなかったっけ?
監督経験も全くない、ただのペーペー。
こんなのに後を託すだなんて、いかに当時がパニックだったかということだ。
岡田さん自身は、緊急措置のワンポイントリリーフ、つまり1試合のみの暫定監督としてオファーを受諾したらしい。
でもよく考えたら、こんな最悪な状況で代表監督を受けてくれる人物が他にいるワケがない。
結局、岡田さんはその後もズルズルと…。

で、その後の「ジョホールバルの歓喜」は皆さんもご存じの通り。
ぶっちゃけ、こうして代表監督に抜擢されるまで、岡田武史という指導者の存在を知らなかった人は絶対に多かったでしょ。
今でいうなら、森保さんが解任された後に横内コーチが監督に昇格するようなもんだから。
仮にそうなれば、日本中が「横内って誰?」となるはず。
史実として、そういう展開が97年にあったワケよ。

だけど、後になって我々は知ることになるんだが、岡田さんは協会内でも有名な「戦術オタク」だったみたいだね。
ボスの加茂さんは、どちらかというとそっちに疎い人である。
加茂さんは任侠の人で、人心掌握に長けた昔気質の体育会系指導者なんだけど、弱みをいえば理論的な要素がほとんどない。
「ゾーンプレス」は彼の代名詞だったものの、実は彼、ゾーンプレスをよく分かってなかったんだ(笑)。
だからこそ、彼は岡田さんのような戦術理論に長けたブレーンを敢えて傍に置いていたんだろう。

で、岡田さんは当時から戦術理論をふっかけては相手を論破する、論破王タイプだったみたい。
嫌なヤツだね〜(笑)。
なんせ彼は、あの天王寺高校出身である。
関西圏以外の人に天王寺高校といっても分からんだろうが、この高校、偏差値75ですよ。
我々が逆立ちしても勝てないレベルの論破王がたくさんいる高校さ。
で、後に岡田さんはリッピやアンチェロッティも論破したとやらで(?)、少なくとも若い頃は「変人」の域だったんだと思う。

そりゃ、カズと相性悪くて当然。
カズは魂の人だから、そんなデジタルなロジックでは測れないストライカーだよ。
だから、任侠の加茂さんとの方が相性良かっただろう。
一方、中田英寿は岡田さんと相性良かったと思う。
彼は、デジタルな選手だったから。
そして、岡田さんほどデジタルな監督は、それまでの日本にはいなかったんじゃないかな。
彼はそのデジタル性ゆえか、若い選手をどんどん召集した。
中田英はもちろんのこと、中村俊輔(当時19歳)、小野伸二(当時18歳)、市川大祐(当時17歳)など、普通、こんなデビューして間もない、経験値のないルーキーたちを呼ぶかい?
もっと経験豊富な沢登正朗も藤田俊哉も当時いたのに、敢えてそっちは呼ばなかった。
でもって、国民的英雄のカズを切り捨てた。
北澤もだ。
加茂さんほどの大物監督、あるいは外国人監督ならともかく、新人監督の岡田さんがそれをやったというクソ度胸が今考えても凄い。
彼は偏差値70以上の秀才であるがゆえ、理論優先、ロジック優先でそうしたんだろう。
実にデジタルな決断。
アナログの加茂さんには、それができなかったワケで。
当時は中田英が出てきて「新人類」を感じさせてくれたが、よく考えたら岡田さんも指導者としてかなりの「新人類」だったよね。

彼が代表監督になったのは、単に偶然である。
たまたまコーチとしてそこにいたからだけのことで、別に協会は最初から彼をポスト加茂と考えてたワケではない。
岡田さん自身も、代表監督はやりたくてやったワケじゃないだろう。
この人には、もともと出世欲、野心のようなモノを感じない。
古河の同期に田嶋さんがいるんだが、かなり対照的である。
古河閥、早稲田閥、指導者としてワールドカップを二度経験、このへんを考えると本来、彼は田嶋さん以上に会長の座に就いていておかしくない人物だ。
でも、現実は協会副会長の座から降り、おまけにS級ライセンスもあっさり返上して、今は今治FCの経営に専念してる様子。
環境問題とかサッカーに関係のない分野での活動もしてるようで、ホントよく分からない人だね。
ある意味、彼も「旅人」だよ。
どこかスタンスが、中田英寿とよく似ている。

多分、岡田さんが再び表舞台に出ることはもうないだろう。
岡田さん自身、選手として欧州を経験してるような人物が今後指導者として日本サッカー界を引っ張っていくべき、と持論を示しており、自分たち旧世代は早いこと身を引くべき、と考えてるのかと。
カズのようにいまだ現役にしがみつく旧世代の大物もいるが、そこを飛び越えて中田英以降の世代に岡田さんは期待してるんだと思う。

中田、こっちの世界に帰ってくるかな?
なんか日本酒ビジネスで成功してるようだが、聞けば彼、岡田さんの60歳の誕生日に日本酒を60本贈ったらしい。
このふたり、いまだ繋がりがあるんだよね。
だとすりゃ、絶対に岡田さんは中田を口説いてるはずなのよ。
そして、もし中田の心を動かせるとするなら、恩師の岡田さんぐらいじゃないかな、と。
2018/10/23(火)11:03

☆関西人
日本サッカー史
昨日、メキシコ五輪の銅メダル獲得50周年記念パーティーというのが都内で行われ、釜本さんや杉山隆一さんら日本サッカー界のレジェンドたちが久しぶりに集結したそうだ。
レジェンドたちはみんな70歳を過ぎてて、ぶっちゃけジジイの同窓会にしか見えないんだけど、この人たちが日本サッカーの礎を築いてくれたことは素直にリスペクトしなきゃね。

もし日本サッカー史を映画化、ドラマ化するなら、おそらく「日本サッカーの父」クラマーさんが来日した1960年がプロローグになるだろう。
全ては、日本の東京五輪開催決定から物語が始まった。
ホスト国として恥ずかしい試合はできない、ということで招聘されたのがドイツ人指導者のデットマールクラマー。
クラマーさんのエピソードは有名なので割愛するが、彼の下でコーチを務めたのが長沼元会長、通訳を務めたのが岡野元会長、選手の中にいたのは川淵元会長である。
このへんは、みんなクラマーイズムを注入された教え子なんですよ。

残念ながら東京五輪はメダル獲得ならなかったが、クラマーさんは自分の後継者として長沼さんをリーダーに指名して、日本を去っていった。
その後、長沼さんは監督としてクラマーさんのサッカーを代表で忠実に継承し、見事にメキシコ五輪で銅メダルを獲得。
これは実に素晴らしいサクセスストーリーだが、しかし話はそれで終わらない。
そこからの50年こそが本編である。
長沼さんは、協会でクーデターを起こした。
保守派の長老たちを駆逐、追放。
強引に協会の実権を掌握すると、なかば独裁的に協会の改革をし、ワールドカップの自国開催、国内リーグのプロ化へと動いていった。
今の協会の基盤、キリン、電通、アディダスとの癒着も長沼独裁時代の遺産だと思う。
そして、東大卒エリートの岡野さんは長沼さんの良き参謀、古河の後輩だった川淵さんは良き舎弟、といったところだろうか。
また小倉元会長(現在は最高顧問)を協会に引っ張ってきたのも長沼さんらしいし、今の会長が古河出身の田嶋さんであることも含め、現在もなお長沼さんが作ったレール上に日本サッカー協会はある、ってことね。

長沼さんが例の加茂ジャパンの件で失脚すると、その後の実権を握ったのは、言わずと知れた川淵さん。
この人も「日本サッカーの父」の教え子だから、キリスト教でいうならキリストに直接教えを受けた十二使徒のひとりみたいなもんで、しかも長沼さんの舎弟筆頭格ゆえ正統後継者である。
川淵時代になると、どんどん日本人選手たちの海外進出が加速していった。
今じゃ、日本代表スタメンの8割が海外組だったりもする。
川淵さんは保守派に見えて、実は改革派、開国派だったワケで、そりゃ自分自身がドイツ人の教えを受けた存在なんだから当然といえば当然か。

でも気になるのは、ここにきて協会の方針が代表監督を日本人に切り替えたこと。
外国人助っ人一辺倒から、日本人もありじゃない?という新しい流れになってきた。
うん、日本人も確かに悪くない。
森保さんだけじゃなく、影山さんや森山さんも各々きっちり結果を出してるから。
これって監督個人の資質云々ではなく、要は協会技術委員会のサッカーがうまく稼働してるってことじゃない?
外国人助っ人になると、どうしてもその人個人の能力に依存してしまうもんだが、日本人となると「組織として」という発想になり、監督と技術委員会が融合し、ひとつになってる感があるんだよね。
同じ日本人同士、価値観はほとんど変わらない。
事実、我々は森保ジャパンの選考を見て、ハリルの時ほどの違和感がないでしょ?
大体、納得の選考である。
我々ファンとも、同じ日本人ゆえサッカーの価値観が似ているということだろう。

でもさ、私は最近、その違和感の無さが逆に心配になってきてね。
このままでイイのかな、と。
選手、監督、コーチ、技術委員会、ファン、みんな価値観が同じ者同士で、共有した価値観の中でサッカーを創っていってホントに大丈夫なのか、と。
サッカーの志向が、狭くならない?
実は違和感って日本サッカーに必要悪なんじゃないか、と最近はよく考えたりするんだわ。
クラマーさんが日本に来た時、クラマーさんと選手たちは価値観が合わずに衝突を繰り返したのは有名なエピソードである。
妙に今しっくりきている森保さんを見てて、その順調さとソツの無さに安心しつつも、
「あぁ、いつもイライラさせてくれたハリルが懐かしい…」
と思ってしまうのは私だけかい(笑)?

日本サッカー近代史は1964年の東京五輪から始まり、そして2020年にまた東京五輪ということで、ここでひとつの節目を迎える。
これが映画なら、プロット的に2020年がクライマックスかもしれない。
長沼さんの時は、東京でベスト8、メキシコで銅メダルだろ?
じゃ、物語のプロットとしては最終章で原点の東京に戻って金メダル、というのが一番しっくりくるんじゃない?
昨日、森保さんは「金メダル宣言」をしたらしい。
確かに、早くメキシコ五輪以上の成績を出さなきゃ、いつまでも協会はクラマーさんとその使徒たちが敷いたレールから逃れられないさ。

私の妄想として、

→東京五輪に本田がオーバーエイジ出場。
→本田、金メダル獲得の立役者になる。
→本田、完全にレジェンド化。
→引退後は「第二の長沼」に。
→本田、会長として協会改革に着手。
→副会長はウィルスミス。
→改革の第一弾、協会資産のファンド運用。
→運用に失敗、協会は破産。

というオチでOK?
2018/10/22(月)9:43

☆関西人
本田圭佑A
続きね。

本田がなかなかカリスマになり得ないのは、彼が「谷底世代」のメンバーだから、というのがあると思う。
彼らは、近年に珍しい、五輪で3戦全敗した世代である。
あれを見て当時、あ〜日本も堕ちたなぁと感じたもんさ。
その原点があるもんだから、後に本田や長友や岡崎らが成り上がったところで、我々からすると「よくぞ、ここまで成長した」と嬉しくなる一方、デキの悪い息子の成長を見守る親心みたいなもんがあるのよ。
デキの悪い息子である以上、まず彼らにカリスマ性を感じることはない。

中田英寿と本田の違いを言うなら、中田はステージに初登場した時点でもう天才だったんだ。
私が彼を初めて知ったのはU17のワールドユースの時と思うが、その時点で既にカリスマの素養があった。
やがてアトランタ五輪で「マイアミの奇跡」、ほどなくA代表で不動の司令塔となり「ジョホールバルの歓喜」、W杯後にはセリエに渡ってユベントスキラーになり、やがてローマでスクデット獲得の立役者に。
まるで漫画みたいなキャリアである。

一方、私が本田を知ったのは高校サッカーの時で、確か星稜のエースだったんだけど、特に気に留めることもなかった。
当時、彼の世代は「家長世代」と呼ばれてて、ぶっちゃけ注目は高校<ユースだったよ。
岡崎のことも滝川二時代は全く覚えておらず、長友に至っては存在を知る由もない。
彼らは、いわば雑草。
日本人は浪花節が好きで、こういう雑草が花を咲かせていくストーリーを好きだから、うまいこと本田・長友・岡崎はそこにハマったんだけどね。
一方で、彼らには黄金世代やプラチナ世代のような「天才」を感じないので、「ワールドカップ優勝を目指す」とか言っても「またまた〜(笑)」と笑って信じたりすることはまずなかった。
最初から、デキの悪い息子の虚言癖と捉えていた。

系譜としては、ゴン、中山雅史のカテゴリーかと。
日本人は、みんなゴンが好きである。
本田をゴンと同じカテゴリーにするのは少し違うかもしれないけど、黄金世代やプラチナ世代のようにエグゼクティブ臭がしないという意味では同じ。
それこそ学歴はないけど起業して社長になる人物のようなもんで、大企業に就職して社長にまで出世するには高学歴のエリートであるべきなんだけど、どちらかというと本田・長友・岡崎は起業家サイドの人間のようだわ。

一方で日本人は、矛盾するようだが「天才」「エリート」を好きである。
小野伸二が怪我さえしてなければ…、とかの話は大好物でしょ?
今なら久保建英とか中井卓大とか、皆さん特別な気持ちで見てると思うし。
基本、誰しもが凡庸な人間より天才が好きである。
人気漫画の例を見ても、たとえば「ドラゴンボール」の悟空は天才的に強い。
後に、その強さの根拠は戦闘民族サイヤ人だから、と明かされるんだけど。
あと、「北斗の拳」のケンシロウ、「修羅」シリーズの陸奥、「バキ」の範馬刃牙、「ワンピース」のルフィなどなど、彼ら主人公は大体その強さの根拠が血統にある。
つまり、DNA的に先天的なポテンシャルがある人物ばかりが主人公に設定されてて、たとえ劇中で一度や二度負けることがあっても、才能の覚醒で次には勝つパターンなんですよ。
意外と、ただの凡人が努力で成長してエリートを倒すようなパターンではない。

あぁ、そういや本田の家系にはプロレスラーの本田多聞がいて、その親父は本田大三郎というカヌーの五輪選手だったみたいで、案外DNA的に強い血脈かもしれないね。
また、長友の家系にも競輪界のレジェンドである吉田実という人がいて、この人は「鉄人」「不死鳥」と呼ばれてたみたい。
実は、単に努力だけで成り上がった凡人というワケではなさそうだ。

あと、血統以外でいうと「一門」という強さの根拠も日本人は好きなんです。
たとえば、セレッソ一門。
香川、清武、乾、南野など、このへんはクルピの教え子たちだ。
そして、ガンバ一門。
宇佐美、井手口、堂安など、このへんにはガンバの喧嘩上等ヤンキーDNAが流れてると見るべきだろう。
そして、ペトロヴィッチ一門、および元ペトロヴィッチ一門。
槙野、青山、遠藤航、原口、浅野。
あと、森保監督もまたこの一門の門下生のひとりと見るべきかな。
さらに、鹿島一門。
大迫、柴崎、三竿、昌子、植田。
ここは伝統と格式のある名門だね。
付け加えて、伝統と格式といえばヴェルディ一門。
中島、小林祐、あとは↑の三竿も実はヴェルディユース出身。
安西や高木兄弟も同じくで、みんなヴェルディを出てから活躍するのがお約束だが、才能輩出においてはいまだ日本トップクラスの名門みたい。

これら一門を、ひとつの「流派」と捉えてほしい。
名人は構えを見ただけで、「むむっ、お前は◯◯流の使い手か?」と分かるもんだろうが、やっぱ男って流派ってモノに憧れるワケです。
ところで本田は師匠といえる人物がおらず、流派に心当たりがないよね。
言うなれば、我流?
バガボンド、宮本武蔵みたいなやつだな。
そのうち、「五輪書」とか執筆するかもね。
2018/10/21(日)19:39

☆関西人
本田圭佑
豪州リーグにて、本田がデビュー戦でいきなりゴールを決めたらしい。
さすがである。
聞けば、彼はメルボルンの主将なんだって?
主将は、VVV以来じゃないだろうか。
彼、大変だね。
豪州ではメルボルンの主将、カンボジアでは代表監督、オーストリアやアフリカではクラブのオーナー、米国ではマサチューセッツ工科大特別研究員、また投資家でもあり、どんだけ多彩な肩書きやねん。
そのうち、セミナーで講演したり、啓蒙書を出版したりしそうな勢いだな…。

これは一歩間違えれば、しくじり先生のパターンである。
でも、人として凄いよ。
普通、もうちょっとゆっくりして、楽して生きたいもんでしょ。
彼は一体、何であそこまで生き急いでるんだろう。
完全に、我々凡人には理解できない領域にまで行ってしまっている。
とはいえ、みんな本田のああいう生き方に憧れてるかというと、案外そんなことはなかったりして(笑)。
たとえば中田英寿と比較するなら、カリスマ性で本田は劣るだろう。
その理由は、彼がどこかアホっぽいからさ。
喋り方とかそうだし、見た目もそうだし、「きよきよしい」とかそうだし、みんなから憧れられてるというよりは、ネタキャラにされてる感じ。
いや、そこが彼の一番の良さなんだけどね。
今の本田に彼特有のアホっぽさがなければ、凄くイヤミな大物キャラになってしまうと思わない?

一時期まで、本田と中田はよく似ていると言われていた。
実際、本田が中田に憧れていた部分はあっただろう。
でも、ある時期からふたりは生き方そのものが大きく違ってきたんだよね。
中田は、29歳でサッカー界から身を引いた。
以降、「旅人」として何もしないフリーターのような生活を何年も続けた。
一方、本田はどうだ?
29歳はとっくに過ぎて今32歳だが、まだしっかりとサッカー界にしがみついてるし、「レアルのI番」という夢は諦めたみたいだけど、「日本代表で世界一に」という夢の方は五輪ルートに航路を変えて追い続けてるみたいだ。
でもって、サッカー選手として、サッカー指導者として、実業家として、あくせく働いている。
「旅人」というフリーターだった中田とは、むしろ180度真逆の生き方。

ドリフじゃないが、「もしも中田が29歳で引退していなかったら…」というコントを本田主演で何パターンも見せられてる感じだ。
「もしも中田がメキシコに行っていたら」
「もしも中田が豪州に行っていたら」
「もしも中田が東南アジアで代表監督をやっていたら」
「もしも中田がクラブオーナーになっていたら」
「もしも中田が投資家になっていたら」
「もしも中田がサッカースクールの経営をしていたら」
などなど、全てがコントに見える(笑)。
そう、本田の生き方は全てがネタに見えるんだよ。
いや、本田ファンの方々には申し訳ない。
別に彼は芸人ではなく、真面目にやっている人なのは十分に理解してるんだけど、私は彼が真面目な表情で何か熱く語るのを見てると、妙に笑いがこみ上げてくるのね。

サッカー選手として中田と本田を比較するなら、私は才能として本田は中田に大きく劣ると思う。
中田の才能を10とするなら、本田は6ぐらいじゃない?
ただし、ふたつ本田が中田を凌駕する部分があって、ひとつはサイズ。
そのサイズを生かした空中戦は、明らかに本田が上である。
そしてあともうひとつは、執着心だ。
明らかに、本田の方が粘着してしぶとい。
中田があっさり引退を決意したり、ローマを僅か1年で退団したりとどこか淡白なところがあったのに対し、本田はミランでもかなり粘ったよね。
そして代表でも、この歳で五輪オーバーエイジを狙ってるという。
何というしぶとさ。

一部報道では、本田は豪州でボランチ起用を志願してるという。
この歳で、また新たなる挑戦。
つくづくイノベーターですな。
以前にインタビューで「今さらボランチ転向は遅すぎるし、自分には無理」と明言していた彼がなぜ?と思った人は多いだろう。
私が思うに、これは五輪代表オーバーエイジを意識してのことかと。
皆さんご存じの通り、東京五輪代表は森保式なので361が濃厚である。
となると本田が狙うべきは本来シャドーなんだが、そこには堂安や達哉や三好がいたりして、もともとオーバーエイジを必要としない可能性もある。
一方、ボランチは板倉など守備的MFは磐石にせよ、ゲームメイカーとなる人材にはまだメドが立っていない。
本田が狙ってるのは、ここなんだろう。
なんか、彼なりの本気というか、執念みたいなモノを感じるね。

ところで、豪州でのデビュー戦はボランチではなく攻撃的MF(インサイドハーフ)だったようだ。
そこで結果を出したんだから、しばらくボランチはお預けじゃないの?
う〜ん、本田の東京五輪、ないと思うなぁ。
2018/10/21(日)12:45

☆関西人
コパアメリカ
私、よく分かってないんだけど、結局日本は来年コパアメリカに出るの?
以前に招待された時は「A代表じゃなきゃダメ」と言われて(招待したクセに向こうは条件を出した?)、泣く泣く出場を諦めた経緯があったと記憶する。

そんなの普通にA代表を派遣すりゃイイじゃないかと思うかもしれんが、そもそもコパアメリカは国際Aマッチデー期間外である。
つまり、欧州組の召集はクラブ側から拒否されても文句は言えない。
じゃ、南米の国々は欧州組を召集できるのかというと、あっちはクラブ側もOKなんですよ。
日本がアジア杯はAマッチデーじゃないのに、ちゃんと欧州組を召集できるのと同じ理屈さ。
でも、南米サッカー連盟所属でもない日本が「コパアメリカに出るから選手を貸して」と言っても、さすがに欧州は「分かった」と言わんよ。
五輪本大会にすら召集に協力しないクラブがあるんだから、まぁ当然といえば当然だろう。

つーか、そもそも南米最強国を決める大会に、南米以外の国をゲストに呼ぶこと自体がおかしいと思う。
百歩譲って、メキシコやアメリカを呼ぶのは良しとしよう。
南米と北中米は隣接してるし、コパアメリカという大会名称からしてアメリカ大陸にある国ならまだ許せる。
でも、日本はアメリカじゃないぞ?
ひょっとして、国際社会は日本をアメリカの一部だとでも思ってるのか?
一概に否定できないけど(笑)。

歴代のコパアメリカ招待国を見ると、日本以外にアジアの国が出たことはない。
次に日本が出れば、これで二度目である。
何で日本ばかりが呼ばれるんだろう。
日本が呼ばれるなら、韓国や豪州や中国も同じ環太平洋国として呼ばれておかしくないのに。
あ、次は日本と一緒にカタールも出るとやら?
結局、AFCから2か国も出るんかよ。
おそらくカタールが出るのは、この国が2022年ワールドカップのホスト国だからだと思う。
そしてカタール同様、日本も2020年オリンピックのホスト国だから、という理由で出してもらえるんだろうね。
そういや、ウチは前回出た時も日韓ワールドカップの3年前という時期での招待だっけ。

まぁ、イイさ。
出してもらえるんなら、こんなにありがたいことはないよ。
特にアジア杯の優勝特典だったコンフェデが消滅した今、日本代表がレベルの高い国際大会に出る機会は、ワールドカップや五輪を除けば、もはやコパアメリカぐらいしかないでしょ。
いやマジで、貴重な機会である。
このコパアメリカが、なぜゲストを呼んでまで12ヶ国開催にこだわるのか、意味はよく分からないけどね。
南米サッカー連盟所属の10ヶ国だけで争うことに、それほど不都合あるだろうか。

もし今回、フル代表が無理っぽい日本の受け入れをコパアメリカが受け入れてくれたのだとしたら、これは日本が毎回出場する常連国になる可能性もゼロじゃなくなったということか。
U代表だとボロ負けするかもしれないけど、ボロ負けも悪くないよ。
だって森保さんはキリンチャレンジだとボロ負けしそうにないし、実際ウルグアイにまで勝って勘違いをしちゃってる現状、きちんと勘違いを正さなきゃ。
トルシエジャパンが以前にコパ出た時も、グループリーグがパラグアイ、ペルー、ボリビアという組み合わせで「勝てるんじゃない?」と思ってたら、0勝2敗1分であっさり敗退。
キリンチャレンジに出てくる南米と、コパアメリカに出てくる南米は全くの別モノなんだ。
コパアメリカに出るウルグアイに勝てるようなら、それこそ森保さんの強さはホンモノである。
つーか、コパってウルグアイが15回優勝してて、なぜかブラジルが8回止まり。
ゲスト国が優勝したことはない。
ならば夢は、日本が史上初のゲスト国優勝を成し遂げることだな…。
2018/10/20(土)8:14

☆若葉
東京世代と東京五輪
来年6月の南米選手権は東京五輪世代を派遣する方向でした。
A代表は来年1月にアジア杯があり選出された選手は南米選手権は拘束力がなくなるからというような理由等もありましたが森保さんは南米選手権にA代表を派遣したい意向を示されました。
開催国東京五輪は結果を求められますよね。
森保さんも本番前からOA使用もあると発言もありました。
ピークもあり先はわかりませんが仮にOAが大迫 中島 南野だとして飛び級で久保君が選出されたとして兼任監督ですからカタールW杯も考えると結局は東京世代はアジア予選もないですからボランチから後ろDH SB CB GKを発掘するのが大切になってくるのでしょうか。

ーーーーー大迫
ーーーー(小川航)
ーー中島ー南野ー堂安
(伊藤達)ー(三好)(久保建)
ーーー板倉ー 原
ーーー(杉岡)(伊藤)
相馬ーー中山冨安ーー立田
(初瀬)(町田)(橋岡)(菅原)
ーーーー小島
ーーーー( 谷 )
2018/10/20(土)0:09

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