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過去ログ557 2018/8/23 0:23

☆関西人
ジャパンカルチャーB
最近、Jリーグの外国人枠撤廃が議論されている。
結論は出ていないようだが、ヘタすると来季から撤廃という可能性もあるようだ。

これは、Jリーグ運営側のインフレ政策だろう。
ここ何年も、Jリーグは微妙なデフレに陥っていたから。
せっかくDAZNマネーが入るなどしてクラブが勝負に出るチャンスは出てきたのに、意外と皆さんカネを使わないな、というのが運営側の判断かもしれない。
じゃ、それに一番効果的な政策は何かということになり、それは外国人枠撤廃では?という流れになったんだろう。

気持ちは分からんでもない。
確かに、インフレ政策は必要である。
なぜなら、今アジアでは中国が台頭してて、世界中から一流選手が中国に集まってきてるから。
しかし誤解しちゃいかんのは、実は中国リーグにだってちゃんと外国人枠はあるんだ。
中国の爆買いは、あくまでその枠の範囲内で行われている。
よく考えれば、ACLにも「外国籍選手は3人まで」という規制がある。

大体、外国人ばっかりのチームに地元サポが感情移入できるかは疑問だわ。
私は、逆に人気が落ち、集客が落ちるんじゃないかとさえ思う。
まぁ、Jリーグは欧州のリーグじゃないからね。
欧州クラブの無国籍性は、あっちがEUという欧州独特の共同体に根差してることが大きい。
EU内なら、国の隔たりが県レベル。
ああいう共同体そのものが、アジアにはない。
ないのに、欧州クラブの無国籍性を模倣しようったって、そりゃ少し無理がある話だわ。

あ、誤解のないようにね。
私は、別に外国人枠撤退に反対してるワケじゃないんだ。
むしろ、やってみりゃイイと思う。
デフレは払拭すべきだから。
ただ、やったところで外国人ばっかりのチームが日本に出現するかって、そうはならんだろ、という話さ。
それでも、多少は日本人選手が出場機会を失う?
そこは頑張れ、としか言いようがない。
もし育成面でダメージが大きすぎると判断するなら、元に戻せばイイだけのこと。
欧州でも現実、そういう規制緩和とは逆の動きもあるんだから。

私は「やっても意味はない」として事前に話を潰すより、やってみてダメと分かってから話を潰す方がイイと思う。
これ、秋春制も同じさ。
やる前にダメな理由を100も200も机上に並べるより、百聞は一見にしかず、やってみた上で現実を検証する方が建設的だよ。
大丈夫。
ちょっと失敗したぐらいで、Jリーグは潰れたりしないから。

「やる前にダメな理由をたくさん並べて、実行しない」
これは、いまや立派に日本のカルチャーかもしれない(笑)。
日本って70年間、今まで一回も憲法改正をしてないんだけど、これって世界的にも極めて珍しい部類らしいね。
ドイツなんて、戦後50回以上の改正をしてるらしいよ。
ちなみにアメリカで6回、フランスで27回、イタリアで15回だそうだ(イギリスには成文憲法がない)。
日本は一回も変えてないというのは、そんなにも日本国憲法は「完璧」なのか?
…違うよね。
改正しようとするたび、それに反対する勢力がダメな理由を100も200も並べて潰してきたんだ。

こういうの、国民性として良く言えば「慎重」「伝統を大切にする」。
悪く言えば「臆病」。
思いきることができない。
これは
「日本人はパス巧いけどシュートはヘタ」
「日本には優れた中盤があっても優れたストライカーがいない」
という理屈にも通じるのかな、と思ってさ。
挙げ足をとる、出る杭を叩く、というムラ社会の構造。
ある意味、ストライカーなんて究極の「出る杭」ですよ。
それまで仲間が大事に繋いできたモノを、独りで断ち切る行為こそがシュートである。

私は、日本人がシュートはヘタというのは納得している(笑)。
2018/8/23(木)0:23

☆関西人
ジャパンカルチャーA
続きね。

中田英寿というのは、ホントに興味深い男だ。
もともとの彼は、異邦人っぽいニュアンスがあった。
代表でも「君が代」は唄わず(キャリア最後の方は少し唄ってたけど)、引退後は日本に帰らず世界中あちこちを放浪し、ひょっとしたらコイツは日本を捨てるんじゃないかとさえ思ったよ。

ところが、そこからの展開が全く予想外だった。
突如日本に帰り、今度は日本中あちこちを放浪したからね。
日本から世界へ、ではなく、世界から日本へ。
でもって、日本酒のプロデュースやら伝統工芸のイベント主催やら、雑誌には和服を着て表紙になってるし、いきなり「日本人」に目覚めたみたい。
一体、どうした?
おそらく、世界を放浪する中で「自分は何者か」を自問自答したんだろう。
日本人だ、という結論だが、しかし日本人とは何者か、という問いには明確に答えられない。
なぜなら、日本人のくせに日本をそれほど知らないから。

これは、確かにそうなるわ。
我々にも生まれ故郷はあって、誰もが「◯◯県出身」という看板は背負ってるんだけど、じゃ「◯◯県はどんな所?」と聞かれて、テキトーに「何もない所っすよ」とか言っちゃうものである。
何もないワケはないんだ。
そこには郷土史があって、郷土文化があって、本来それらは自身のアイデンティティーとして語るべきものだろう。
自身を育んだのは、間違いなく郷土なんだから。
だけど、我々は意外と郷土を知らない。
というか、知ろうとしない。
だから私は、こうして「日本」に目覚めた中田英寿を正しいと思う。

どうも日本人には悪いクセがあって、ついつい自分の地元を軽んじてしまうもんである。
仮に郷土愛があっても、それを隠し、めったに口にするもんじゃない。
我々は、シャイなんだ。
それと同時に、我々日本人は外国人に対してコンプレックスをもつタイプである。
日本語より英語の方がカッコイイと思ってるし、心のどこかで自分たち日本人を格下だとさえ感じている。
で、こういう人種にとって「俺たち、凄いでしょ?」と自慢しなくちゃならない五輪開会式みたいな機会は、本質的に得意じゃないと思うんだよね。
私たち日本人って、外国人より優れたところあったっけ?
と謙遜をするんだが、意外と外国人の方が「日本人スゲー!」と言ってくれてるのが今の流れである。

じゃ、日本人の何が凄いの?
真面目に答えようか。
たとえば、文学。
古代、中国から輸入されるまで日本には字が無かったと言われている。
日本人が字を使うようになったのは5〜6世紀。
なのに、7〜8世紀にはもう万葉集が編纂されたワケね。
さらに平安時代には「世界最古の長編小説」とされる源氏物語が出た。
竹取物語も「世界最古のSF」とされてる(笑)。
これ、凄くない?
少し前まで字さえ無かった国が、あっという間に世界トップ水準の文学を創ったんだから。

似たような流れは、戦国時代にもある。
欧州のような産業革命が起きなかった日本には、16世紀の鉄砲伝来まで銃が無かったんだ。
ところが17世紀には、日本は世界最大の銃保有国になっていたとされている。
そんなワールドクラスの軍事力があったんだから、秀吉が大陸への侵略に野心を燃やしたのも納得ですよ。
あと、似たような流れは明治維新以降にもある。
開国当時の日本は、鎖国による停滞で欧米より遥かに軍事力で劣っていた。
でも、そこからの巻き返しは大したもんさ。
開国から僅か数十年で、大日本帝国海軍は「世界三大海軍」に数えられるまでになったんだから。
あと、似たような流れは戦後にもあって、日本は全国各地が焦土と化した太平洋戦争敗戦から僅か20年で、ドン底からGDP世界2位というところまで巻き返したワケよ。
凄いわ。
総じて、どの時代でも日本の成長力、巻き返しの能力はエゲツない。
そりゃ、外国人が一目置くのも当然だろう。

サッカーも、同じさ。
日本サッカーはプロ化してまだ僅かに25年で、その間のワールドカップには6回連続出場。
で、その6回のうちの3回、つまり50%の確率で日本は大会ベスト16入りを果たしてるのよ。
これ、よく考えたら凄くない?
なのに、日本人は日本サッカーの可能性を信じてないよね。
「100年経っても日本のワールドカップ優勝はあり得ない」と固く信じていて、あくまで自分たちのことを下層民、劣等民族と位置付けてるんだ。

卑屈もここまでくると、逆に面白いわ(笑)。
2018/8/22(水)9:59

☆関西人
ジャパンカルチャー
続きね。

世界のエンタメ界でビミョーに日本ブームがキテるとして、↓にも書いたが、ちょっと楽しみなのが2020年、東京五輪の開会式、および閉会式である。
演出チームのメンバーは、少し前に発表されたよね。
椎名林檎らリオ五輪閉会式のセレモニーを手掛けたメンバーは継続で、新たに野村萬斎、山崎貴、川村元気らの名前が加わっている。

川村元気は、「君の名は」「悪人」「告白」「モテキ」など数々のヒット作で知られる敏腕映画プロデューサー。
山崎貴は、「ALWAYS三丁目の夕日」と「永遠の0」でアカデミー賞の最優秀監督賞に2度も輝いた、特撮をやらせればおそらく日本一の監督。
このふたり、確か「寄生獣」の時にプロデューサー&監督で組んでたと思う。
あと付け加えると、山崎さんは何年か前に「STANDBYMEドラえもん」を撮ってて、一方川村さんは今年公開のドラえもん劇場版で脚本を書いてるらしいんだ。
このふたり、ドラえもん繋がりか?
思えば、リオ五輪のセレモニーの時も確かドラえもんは出てきたし、これは東京五輪にも確実にドラえもんは出てきそうだね(笑)。

あと、気になるのが野村萬斎の存在である。
この人がチームのチーフだそうだ。
萬斎さんといえば、最近では「シンゴジラ」でゴジラの中に入ってたよね。
彼を「中の人」として使うとは、今思うと「シンゴジラ」も贅沢だった。

しかし、野村萬斎という能楽師がチーフということで、日本得意のアニメ等サブカルより、一応はメインカルチャーを頑張って出そうとしてるかに感じる。
敢えて、宮崎駿とか庵野秀明とか押井守とか、そっち系は使わなかったんだね。
野村萬斎の能楽+山崎貴&川村元気の映画+椎名林檎の音楽+MIKIKOの舞踊、おそらくモダンクラシックのようなテイストになるんだろう。

長野五輪の時は、先月に亡くなった劇団四季の浅利慶太氏が総合演出だった。
彼は完全にメインカルチャーのお年寄りゆえ、演出がモダンクラシックではなく純粋にクラシック。
まず会場に相撲取りがゾロゾロ出てきて、次に日本昔話風の子供たちが変な踊りを延々として、最後は小澤征爾が出てきて「第九」を指揮して…。
退屈で、最悪だったよなぁ。
それを思うと、今回のクリエイターチームはまだ全然マシだと思う。
敢えてお年寄りを排除し、若いメンバーで組んだ。
皆が恐れていた、秋元康(AKBなど)路線やジャニーズ路線やEXILE路線もない様子でひと安心。

私は平昌五輪の閉会式を見たが、さすが韓国、K-POPのテンコ盛りで少しウンザリした。
K-POPファンには好評だったみたいだけど。
ああいうの、日本はやめてほしいなぁ。
何がイケてて何がイケてないかはセンスに個人差があるので、皆が納得するものを創るのはホント難しい。
韓国の場合は売りがK-POPだったが、日本の場合は多少なりともアニメキャラは出すだろうね。
そういや、リオ五輪の閉会式セレモニーでも日本は「キャプテン翼」とか出してたっけ。
嬉しいやら、でも恥ずかしいやら…。

私が密かに予想してるのは、隠し球として中田英寿の参入である。
今の彼は日本の伝統工芸などを世界に発信するような仕事をしていて、それに加えて彼自身が抜群の世界的知名度、まさに東京五輪セレモニーにはドンピシャの人材さ。
それに彼は観光庁のアドバイザーもやってるので、もともとから東京五輪スタッフみたいなもんである。
「サニーサイドアップ」が、この大きなビジネスチャンスを逃すワケがない。

今後しばらく、中田英寿がどんな動きをしてるかに注視していこうと思う。
意外と野村萬斎の下で、能楽をトレーニングしてるかもよ(笑)。
五輪開会式、能楽で般若のお面をつけた男がステージで舞踊をしてて、最後にその男がお面をパッと取ったら「あ、中田英寿だ!」みたいなパターンになるのを私は予想する。
2018/8/21(火)11:31

☆関西人
犬ヶ島
最近、不思議な映画を観た。
「犬ヶ島」というやつね。
ベルリン国際映画祭の銀熊賞受賞作品だから、観てる人は多いだろう。

監督はウェスアンダーソン。
映画ファンには知られた名前だ。
私が以前に彼の作品「天才マックスの世界」や「ザロイヤルテネンバウムズ」などを観て感じたのは、「ウソ?アメリカにもこういうユルいお笑いがあるんだ?」という驚きだった。
ハリウッド系のコメディって、もっとストレートで分かりやすいギャグの連発というイメージがあったけど、アンダーソンのは松本人志のコントみたいに脱力系というか、シュール系というか、明らかにちょっと変化球である。
いまや、彼はハリウッドでカルト的な人気を誇る監督になっている。

で、「犬ヶ島」を観た人はお分かりだろうが、これは近未来の日本を舞台にした物語である。
主人公は日本人少年、小林。
どうやら、アンダーソンは大の親日家らしい。
日本の映画や日本のアニメを見て育った人らしく、なるほど、彼の作風を見てるとそれも納得。
初めて観た日本映画が伊丹十三の「タンポポ」って、あぁ分かるわ〜、という感じだよ。
私は、日本のお笑いはあまりにもガラパゴス化してて、日本以外の国には通用しないだろうなと思ってたんだが、必ずしもそうではないみたい。
そういや、先日に米アカデミー賞でオスカーを獲ったギレルモデルトロも、大の親日家じゃん?
「パシフィックリム」なんて、どう見てもガンダムvsゴジラだったし。
聞けば、彼も幼い頃から日本の映画やアニメを見て育ったオタク系らしい。
彼のオスカー受賞作「シェイプオブウォーター」の中で、悪役のラスボスがトイレに入り、丁寧に手を洗ってから小便をして、その後は手を洗わないというギャグに「日本のコントっぽいお笑いだ!」と思わず感動してしまったよ(笑)。

今、「アジアといえば中国」が時代の潮流なのは間違いないとして、しかしクリエイターの世界に限ってはジワジワと日本ブームがキテる。
日本のオタク系コンテンツにインスパイアされたクリエイターたちが、いよいよ評価される時代になってきたんだ。
でもって、2020年には東京五輪開催。
これは良い流れだな〜。

日本人は自らを過小評価しがちだが、日本のカルチャーにインスパイアされた世界的スターは多い。
たとえば、このたびJに来てくれたイニエスタやトーレスだってそうだろう。
イニエスタはまだ楽天⇔バルサのコネクションという意味もあるが、トーレスに至ってはそういうのじゃない。
仮に彼が日本き来たのはマネー目当てだったというなら、現実はJよりも条件の良いオファーは他にもあったという。
じゃ、なぜ日本へ?
鳥栖はJでもどちらかというと小さなクラブで、何もない佐賀県のド田舎で、年俸は5〜6億らしいが、イニエスタの32億に比べれば大きく見劣りがする。
それでも彼は、敢えて日本に来ることを選んだんだ。

多分、彼は日本に良いイメージを持ってくれていたんだと思う。
あるいは子供の頃から大好きだったという、「キャプテン翼」の影響もあるかもしれない。
事実、鳥栖サイドは彼との交渉の際、高橋陽一先生直筆のイラスト(翼くんとトーレスの2ショットの絵らしい)を持参したんだってさ。
それが決め手になったのかは知らんが、いや、決め手だったかもよ(笑)。

彼は、会見でこう言っている。

「日本は、他のアジアの国とは全くと言ってイイぐらいに違う」

そうか。
欧州人って、日本と韓国と中国の見分けはついてないと思ってたわ。
私は、ちゃんとトーレスが日本のオリジナリティをアジアの中で見分けてくれてるのが何とも嬉しいよ。

「犬ヶ島」を見てひとつ驚いたのは、これは日本が舞台の作品ゆえ、ハリウッド映画なのに主人公ら日本人キャラクターは日本語をちゃんと喋ってるんだ。
常に作中に通訳の人がいて、それを翻訳する設定。
ただ、この映画は人間より犬の出てるシーンの方が多く、なぜか犬たちは英語を喋っている。
これは、人間と犬が共通の言語を持たないという現実の構造にうまくハマってて、逆に良かったんだけど。
そして、共通の言語を持たない人間と犬が心を通わせて協力し合い、巨大な敵に立ち向かう姿は、まさに今の鳥栖とトーレス、神戸とイニエスタの関係にもカブって見えて、私はちょっと胸が熱くなりましたよ。
この映画は、「Jリーグファンが今観ておくべき作品」という感じがしたね。
2018/8/21(火)0:54

☆関西人
現代フットボールA
続きね。

↓に、【トータルフットボール+プレッシングフットボール÷2=現代フットボール】と書いたが、それはあくまで欧州サッカーにおける話であり、日本の場合はそれとはまた別に南米サッカーのブレンドがあるワケです。
鹿島の例を見ても分かるように、日本サッカーは昔からブラジルのお世話になってるから。

ブラジルサッカーといえば、442だ。
それもアリゴサッキ式の442ではなく、BOX型の442。

・・◯・・◯
・・◯・・◯
・・◯・・◯
◯・◯・・◯・◯

多くのブラジル人は、今でもこの形を最強としている。
何で?と思うよね。
このフォーメーションは一見、トライアングルの攻撃志向なのか、方陣の守備志向なのか、よく分からんのだ。
そのどっちにも属さない、ニュートラルに見える。
中庸とでも言うべきか。

でも、そこが最大の良さなんだろう。
時代の流行りに左右されない、定番の圧倒的な安定感。
リーバイスの501みたいなもんだわ。
スリムになりすぎず、ルーズになりすぎず、絶妙のバランスの定番ストレート。
442BOXは、一見なんの変哲もないオーソドックスなデザインにサッカー大国ブラジルならではの知恵が詰め込まれている。

ポイントは、敢えて空けてあるかに見えるスペースさ。
いわゆるトップ下のスペースとか、サイドの深いところとか。
で、そういう急所みたいなところを突かないのかというと、これがまた突いてくるんだよね〜。
たとえばトップ下のスペース、そこに2列目の選手が入っていくパターンもあれば、ボランチが入っていくパターンもある。
サイド深いところも、FWがそっちに開くパターンもあれば、2列目の選手がいくパターンもあるし、あるいはSBが突くパターンもある。
常に臨機応変で、誰がどうくるかが非常に読みにくい。
チーム戦術というより、個人の判断?
譜面通りに演奏するのではなく、即興演奏、セッションみたいなモノかもしれない。

で、これを日本代表でやろうとしたのがジーコである。
ぶっちゃけ、早すぎたよね。
何が早すぎたのか?
技術的には、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、小笠原満男、稲本潤一、遠藤保仁、高原直泰、柳沢敦、三都主などなど、今考えてもかなりレベル高い人材が揃っていた。
君たちの演奏技術は高い、ならばセッションできるだろ、やってみなさい、というのがジーコの考えだっただろう。
結果、うまくいかなかったよな。
ひとつ分かったこととして、演奏技術が高いだけでセッションは成功するもんじゃない、ということ。
足りないのは、戦術脳?
敵がこうきたら俺はこうする、アイツがこう動いたら俺はこう動く、みたいな戦術イメージ共有が味方同士になければセッションは成功しないワケで、そういうシンクロには最後まで至らなかった。
しかし、ジーコ時代終焉から約12年が経過。
あれから色々あって、日本人の戦術脳もちょっとは進化したんじゃないの?
そろそろ、日本人も442BOXを使いこなせるレベルにきてる可能性はある。

このフォーメーションは、オーバーラップ→カバー→オーバーラップ→カバーというポジションチェンジの連鎖につぐ連鎖、これこそ真の「トータルフットボール」かもしれないね。
442BOXは古典、紛れもなくクラシックだが、同時に紛れもなく現代フットボールを構成するひとつである。
2018/8/20(月)0:40

☆関西人
現代フットボール
続きね。

以前、杉山茂樹が現代フットボールを↓のような公式で表していた。

トータルフットボール+プレッシングフットボール÷2=現代フットボール

つまり、クライフ(ミケルス)とサッキを足して2で割ったモノが、現代フットボールの基本型だという。
現実はそれほど単純な公式で表せるもんじゃないと思うけど、まぁイイとしよう。

【クライフバルサ】

◯・・◯・・◯
・・・◯
・◯・・・◯
・・・◯
◯・・◯・・◯

【サッキミラン】

・・◯・◯
◯・◯・◯・◯
◯・◯・◯・◯

対照的である。
クライフの方は、選手の配置がトライアングル、ピッチ上に三角形をたくさん作ることを前提にした感じ。
一方のサッキは、選手の配置が四角形、ピッチ上に方陣を作ることを前提にした感じ。
ポゼッションに適したのはどっちかというと、そりゃクライフでしょ。
選手配置がワイドで、最初から「鳥カゴ」用の布陣だ。
逆に守備に適したのはどっちかというと、そりゃサッキでしょ。
ピッチ上には碁盤の目のように均等配置の網が敷かれていて、網にかかった敵は全方位から圧縮される。
基本、三角形は攻撃に適していて、四角形は守備に適しているのかもしれない。
だから現代サッカーでは、いかに素早く敵陣に三角形を作るか、いかに素早く自陣に四角形を作るか、というのがキモになっている。

そう考えると、4231って極めて効率の良いシステムだな、と気づくんだ。

・・・◯
◯・・◯・・◯
・・◯・◯
◯・◯・◯・◯

最初から、前が三角形、後ろが四角形になってるし。
特に守備時はWGが下がるだけで、

・・・◯
・・・◯
◯・◯・◯・◯
◯・◯・◯・◯

きっちり2ラインのブロックを形成できる。
素早く均等配置の方陣、四角形を作れるワケだ。

じゃ、これから日本のトレンドになるであろう、森保式の361を見てみよう。

・・・◯
・◯・・・◯
◯・◯・◯・◯
・◯・◯・◯

基本、三角形だね。
これは可変システムで、攻撃時には

◯・・◯・・◯
・・◯・◯
◯・・◯・・◯
・・◯・◯

となり、さらに前方で三角形の数を増やしている。
そして守備時は

・・・・◯
・◯・◯・◯・◯
◯・◯・◯・◯・◯

ガチガチにブロックを敷き、特にセンターを固める感じかな。
開き直って、5枚でラインを作ってるところが面白い。
攻撃時にはMFがひとつ下がって3バック→4バックという「モダン」なことをやってるのに、守備時にはWBが最終列まで戻るという、実に泥臭い「クラシック」なことをやっている。
このモダンとクラシックの融合が実にユニーク。
言ってみりゃ、洗浄力がメチャクチャ凄いハイテクの最新洗濯機なんだけど、なぜか全自動の1槽式ではなく2槽式、というイメージである。
あ、ちなみに洗濯機は1槽式より2槽式の方が洗浄力が高いらしいね。

今さら、なぜ5バックなのか?
5というのは、ひとつのトレンドかもしれない。
5バックだけでなく、森保さんは攻める時も前線を5枚にして4-1-5的な形にしてるよね。
なぜ敢えて5なのかというと、これこそ最近流行りの「5レーン理論」に基づくロジックだろう。
______________
|ワイド|ハーフ|センター|ハーフ|ワイド|

ピッチにはセンター、ワイド、ハーフスペースという上記の5つのレーンがあって、守る時はセンターをCBが守り、ワイドをSBが守るんだけど、じゃハーフスペースはどうすんの?という話である。
ちょうどCBとSBの中間、そこの攻防がスペース戦術のキモなんだ。
よって、ハーフスペースを使うのが巧い香川真司が欧州でトップ下として評価されたりして、昔ならセンターで体を張れない奴はトップ下失格、やっぱトップ下は本田じゃなきゃダメだよな、というロジックが当たり前だったんだけど、そういう考え方はもはや時代遅れのようだ。
本田自身、最近はトップ下へのこだわり捨てたみたいだし。

で、森保さんに話を戻すんだけど、彼には5つのレーンを5人のDFで守り、攻める時も5つのレーンを5人のFWで攻める、という発想が根幹にあるように思う。
考え方は納得できるんだけど、それをやるにはWGからSBまでをこなさなきゃならない、サイド選手のスタミナがねぇ…。
個人的にはこのシステム、もう少し改良の必要があるんじゃないかな、と。
2018/8/19(日)21:51

☆関西人
パクリ
パクリ、という言葉がある。
ネガティブな意味の言葉だが、物事の進化・発展においてパクリは重要、というのが私の持論。

たとえば、森保さんのサッカーはペトロのパクリだよね。
パクリというか、継承している。
決して森保さん自身で「発見」「発明」したモノじゃない。
じゃ、あれはペトロが発明したもモノかというと、それも怪しい。
ひょっとしたら、基本アイデアは師匠のオシムかもしれないし、必ず何かしらの元ネタはあるだろう。

じゃ、その元ネタの元ネタを辿ってず〜っと遡っていくと、どこに行き着くのか。
分からない。
ひとつの重要な通過点として、必ずアリゴサッキとミケルスはあるだろうけど。
しかしミケルスの「トータルフットボール」ですら、パクった元ネタはあるというからもうどうしようもないさ。
もしサッカーに「特許」があったら、大変なことである。
チームがゾーンプレスを使うたび特許権ある人物におカネが入るような制度があれば、今ごろサッキあたりは大富豪だ(笑)。
幸い、サッカー界にそんなものはないので、先人たちの知恵はパクリ放題だけど。

昔は、よくルーツ探しを楽しんだものである。
私は中学生の頃、洋楽にハマった時にそれをよくやっていた。
好きなバンドがあれば、そのアーティストが影響を受けたアーティストを探して、さらにその影響を与えたアーティストが若い頃に影響を受けたという根源となるアーティストにまで遡っていく。
そうやってず〜っと遡っていくと、60年代のビートルズやローリングストーンズまで行き着いたりして。
ただ、そのビートルズやローリングストーンズも50年代のチャックベリーあたりの影響を受けてたりして、結構キリがない。
究極まで辿っていくと、案外バッハまで行っちゃうかもね(笑)。

サッカーでも、そうである。
モダンサッカーにおいて、自分ひとりのアイデアでゼロからサッカーを作り上げた人なんていないんだ。
大体が、先人たちの知恵を引き継いでやっている。
このへんの仕組みを考えると、我々が学生時代、なんで勉強なんかさせられてたのかということの意味、今になってようやく理解できるのよ。
要は学校での勉強って、先人たちの知恵をひと通り知っておくことだし。
その先人たちの知恵を知っておくことで、我々は無駄なく、その知恵を上回るモノを創造していけるんだから。
先人たちの知恵をパクる?
まぁ、パクリといえばパクリだね。

で、そういう意味じゃ日本サッカーだってパクリの真髄なんですよ。
欧州のパクリとブラジルのパクリのハイブリッドみたいなもんで、オリジナルといえるほどのモノはなく、いかにセンスよくまとめているかというだけのけと。
で、森保さんをはじめ、まずまずまとめ方のうまい人は結構いる。
選手の個のレベルの限界さえ度外視すれば、ある程度世界に対抗できるレベルには近づいてると思うんだ。
日本人のそういうところ、サッカーの世界ではみんな当たり前に過小評価してるんだけど、実業界ではTOYOTAとかPanasonicとかSONYとか、いまや日本企業って普通にワールドクラスじゃん。
そして彼らも、全てオリジナルで何かを発明したというワケじゃなく、ちゃんとパクリをベースにしている。
ただ、パクリに何か必ず工夫を加えて、オリジナルを凌駕するモノを開発することに命をかけたんですよ。
森保さんなんてまさにそっち系だと思うし、風間さんだって健太だってそうだと思う。

でさ、今Jリーグにイニエスタとか来てるワケじゃん。
我々からすりゃ、それこそ場違いの「本物」が来た、というイメージ。
だけどその本物を取り扱うのが日本人スタッフで、どこか気後れしてるワケね。
イニエスタ、なんかゴメン、と。
それこそ日本映画にジョニーデップが主演するようなもんで、ジョニーデップの無駄使いに感じる人は多いだろう。
だって日本映画では「パイレーツオブカリビアン」ほどのクオリティのCGや特撮技術なんてないし、と。
いやいや、別に私は日本映画にジョニーデップもありだと思うけどね。
CGや特撮の大スペクタクルだけが映画じゃないんだし、日本映画は日本映画で国際映画祭では普通にグランプリ獲ったりしてるワケで、なのに本物が来ると「なんかゴメン」と気後れしちゃうのは過剰に自虐である。

何なんだろうね、どうしても払拭できない、この感覚。
だけど言っとくけど、ルーカスの「スターウォーズ」だって黒澤明のパクリだからね?
そしてイニエスタもトーレスも、高橋陽一先生を神と思ってる人たちだ。
そこまで気後れする必要はないんだよ。
2018/8/18(土)10:16

☆若葉
欧州5大リーグ移籍成功3条件
@J1ベストイレブン取得
AJ2無双( 香川 乾 宇佐美 )
B欧州5大リーグ2部上位クラブ主力選手
(乾 大迫 柴崎 原口 宇佐美)
or欧州中堅リーグ主力選手
(本田 吉田 中島 森岡 )

実績ありの選手の場合

ハーフナー→A@蘭で16点←中堅リーグ
↑ラリーガでは3年間我慢できず
大迫→@Bブンデスレギュラー
岡崎→@過去ブンデスで15点
武藤→@ブンデスレギュラー プレミア挑戦中
宇佐美→A@B取りいよいよ?
原口→BW杯得点し覚醒か?
香川→A過去ブンデスで13点
本田→BセリエAで6点あり
乾→ABラリーガで中盤で5得点
清武→@ブンデス時代にレギュラー
柴崎→@BW杯活躍し覚醒か?
長谷部→@ブンデスレギュラー
井手口→@英2部に挑戦中
細貝→Bブンデス時代にレギュラー
長友→@セリエAレギュラー時代あり
内田→@ブンデス時代にレギュラー
酒井宏→@独と仏でレギュラー
吉田→Bオランダ経由でプレミアレギュラー
川島→@Bベルギー経由で仏レギュラー

例外は@柿谷@山口@太田@槙野
FWは高原岡崎でも3年間二桁得点なしなのでFWは3年は我慢か。
柿谷は3年待てず帰国。ハーフナーも蘭では活躍もラリーガでは3年待てず。両親がオランダ人で蘭では適応しやすかった?CBやGKはJ1ベスイレの実績ではなくJ1MVP級を待望しています。
実績がある選手は成功者が多い。
例外の上記選手(柿谷 山口 太田 槙野)は婚姻等も早期帰国理由か。

実績なしで移籍した場合

大久保→ベストイレブン取る前にラリーガと独へ…
↑@取得し3年連続得点王も年齢が…
平山→蘭で3年間我慢できず帰国…
李→ベストイレブン取る前に海外へ…
森本→FWが年間4点でセリエAへ…
金崎→帰国し@取得の今なら
矢野貴→ベストイレブン取る前に独へ…
永井→ベストイレブン取る前に海外へ…
指宿→帰国しJ1でベストイレブン取れず…
浅野→J1年間8得点で独へ…
宇佐美→J1年間7得点でバイエルン…
伊藤翔→帰国しJ1ベストイレブン取れず…
カレンロバート→ベストイレブン取る前に海外へ…
田中順也→ベストイレブン取る前に海外へ…
工藤→ベストイレブン取る前に海外へ…
坂田→ベストイレブン取る前に海外へ…
大前→ベストイレブン取る前に独へ…
久保裕也→Bスイス ベルギー経由で独へ
南野→B中堅リーグで成功中
高木善朗→ベストイレブン取る前に海外へ…
堂安律→B中堅リーグで成功中
中島翔哉→B中堅リーグで成功中
豊川雄太→中堅リーグに挑戦中
関根→中堅リーグに挑戦中
奥川雅也→中堅リーグに挑戦中
伊藤達哉→2部なら開花?
鎌田→ベスイレ取る前に独へ…
山田大記→帰国しベストイレブン取れず…
小林祐希→B中堅リーグで成功中
小林大悟→ベストイレブン取る前に海外へ…
久保建英→J1or世代別実績待ち。
中井卓大→世代別実績待ち。
サイゴダード→セリエBに挑戦中
宮市→いきなりアーセナル 独2部で下位
大津→ベストイレブン取る前に独へ…
森岡→Bポーランド経由で成功中 
家長→ベストイレブン取る前にラリーガへ…
梅崎→ベストイレブン取る前に海外へ…
田中亜土夢→帰国しベスイレなるか…
水野晃→ベストイレブン取る前に海外へ…
小野裕→ベストイレブン取る前に海外へ…
田邉→ベストイレブン取る前に海外へ…
長谷川アーリア→ベストイレブン取る前に海外へ
長澤→帰国しベストイレブン取れず…
丸岡→いきなりドルトムント 今山口…
梶山→ベストイレブン取る前に海外へ…
瀬戸→帰国しベストイレブンなるか…
加藤恒→帰国しベストイレブンなるか…
遠藤航→中堅リーグに挑戦中
安田→ベストイレブン取る前に海外へ…
酒井高徳→例外で独レギュラーも降格
小池裕太→中堅リーグに挑戦中
鈴木大輔→2部で下位
植田→中堅リーグに挑戦中
冨安→中堅リーグに挑戦中
林彰洋→ベストイレブン取る前に海外へ…
権田→ベストイレブン取る前に海外へ…
2018/8/18(土)4:42

☆若葉
欧州主要リーグ移籍成功3条件
@J1ベストイレブン取れない選手。
AJ2無双できない選手。
B欧州5大リーグ2部上位クラブ主力or
欧州中堅リーグ主力選手の実績がないと厳しい。クリアなら18歳でも海外移籍OKラインか。実績なく活躍の例外は酒井高徳のみ。ハーフはポンコツが多いとも言われるなかドイツ人とのハーフでブンデスリーガに適応しやすかった?しかし続かず2部に都落ちし代表も引退。原口は遂にBの独2部上位クラブ主力を経験しW杯でも得点し本格化の兆し。伊藤達哉は独2部になり逆に出場チャンス。若いユース時に天才 怪物と騒がれ大成しない選手は意外と多く19歳から22歳で世界と差がつくとか言われますがアマ時代の天才ぶりはあくまでも相手が学生ですからプロ相手に年間実績で判断するのが無難です。本当に天才なら若くしてベストイレブン取得できるはずでマスコミ等の過大評価もあるかもしれません。しかし監督が若手の能力や適正に気付かない場合やライバルが全盛期で出場できない場合もあるかもしれない。乾はJ1で試合でれずJ2無双で渡欧しました。試合出場が一番大事だと思います。有望な若手選手でクラブで燻っていたらとにかく国内外問わず試合出場できるクラブに移籍すれば成長できそうです。
世代別代表の実績で中島選手は金崎選手がレギュラーを取り開花したクラブ(ポルトガル当時2部で17試合9得点で鹿島へ)に移籍し成功中です。元浦和のポンテがテクニカルディレクターでJリーガーを理解しているのも心強い。エースストライカーは元鹿島のファブリシオ。浦和に移籍しポルトガルリーグのレベルも計れるかもしれません。試合にでないとバイエルン(宇佐美19歳)アーセナル(宮市18歳)ドルトムント(丸岡18歳)と難しい。出場しないと宮市コースになりやすい?クラブの格と実績差やJ経由選手の欧州での活躍ぶりに焦り無理して怪我するかもしれない。いきなり名門ではなく段階をふんでいけば本当は開花していた才能も潰してしまってはいないか?武藤選手みたくJ1ベスイレ取り出場困難なチェルシー断りブンデス下位でレギュラー格は賢明だと思います。今はプレミアに挑戦です。出場しないと劣化しますから本田選手も代表スタメンを外されたりもします。しかしまた試合出場できるクラブに移籍すればコンディションも戻ります。
@AB取得なら再挑戦も可能だと思います。宇佐美選手は実績なく移籍し失敗しA@クリアし再挑戦。それも失敗し独2部の主力Bもクリアし苦労が報われるか?条件は全て備えたようです。久保君はどうなるのだろう?バルサのカンテラ出身で大注目です。マリノスのマケドニア人バブンスキー選手はバルサのカンテラ出身ですがマケドニアで注目されている?J1で25試合3得点の24歳です。今日契約解除されました。同じ日にマリノスにレンタル移籍した久保君はその代わり?大概は大成しなくスペイン3部とかに落ち着くみたいでスペイン3部はJ1でレギュラー取れない指宿選手が得点できるレベルです。バブンスキー選手の弟はこちらは有名レアルのカンテラ出身で現在は町田です。J2町田で7試合2得点の21歳です。これをどうとらえるか。久保君と中井君には期待がかかります。有名ユースもトップ昇格なしの年もあるみたいですし。久保君は17歳になりました。年間実績で証明してほしいです。フランス代表のムバッペ選手は18歳時で国内リーグアンで15得点しています。ベルギー代表のルカク選手は16歳時で国内ベルギーリーグ最年少得点王になりプレミアに挑戦し今マンUでもエースです。ベルギーリーグで活躍の久保裕也選手は18歳の高3でJ2の京都で10点取り年間実績で実力を証明し渡欧。堂安選手は18歳の高3でJ3ですが中盤なのに10点取り年間実績を持って翌年はすぐJ1で序盤戦で活躍しU-20W杯で3得点し渡欧。J3でも年間実績は信頼できます。久保君はまだ高2ですが18歳の高校卒業までに年間実績もしくは世代別代表実績が成長の目安になるのでしょう。さすがに18歳でいきなりバルセロナは難しい。スペイン3部(バルセロナB)で無双すれば可能性もあるのか。東京五輪では飛び級になり本当は中井君と同じパリ世代なんですよね。18歳時の丸岡選手はドルトムントから今は海外どころか山口です。成長し再渡欧の可能性はあるのか。いきなり名門入団ではなく@AB等の実績をつくれるレベルに達してから5大リーグが成功の近道かもしれません。ただ身体の完成が早く世代別代表が強い黒人系選手とは違いますし平山 森本みたく既に同世代学生よりフィジカルが突出していたタイプではないので焦らずに期待しています。長友 酒井宏樹 長谷部 柴崎 大迫 武藤 のようにJでベストイレブンの実績がある場合はよいのですがJで実績のない場合は本田 吉田 久保裕 中島 森岡 小林祐のように欧州中堅リーグから始める賢い?選手が増えてきました。出場できる可能性のあるクラブにまずは移籍する傾向がありそこからのステップアップが課題なのかもしれない。個人的には世代別代表のうちにベストイレブンを取る多くの若手が出現してほしいものです。
そして
ラリーガ
プレミアリーグ
セリエA
ブンデスリーガ
リーグアンでのレギュラーか中堅リーグでもCL出場のレギュラーを期待しています。
2018/8/16(木)13:31

☆関西人
久保くん、マリノスへ行く
久保建英が横浜マリノスに期限付移籍だという。
出場機会を求めて、だそうだ。
彼を預かったのは日本サッカー協会とパイプの太いFC東京ゆえ、普通なら久保くんにもっと出場機会を与えるはずだよね。
でもそうなってないのは、よっぽど長谷川健太という男が頑固なんだろう(笑)。
健太的には、久保くんは「まだまだ」なのは分からんでもない。

監督交代はしばらくないだろうし、ならば久保くんが別のクラブを探すのは不自然な流れでもない。
ただ、新たな行き先がマリノスというのは驚いた。
普通、出場機会を求めるならJ2など格下の環境に行くでしょ。
でもマリノスはJ1で、FC東京とほぼ同格のクラブ。
出場機会、あるのかい?
特に今のマリノスは下位をウロウロしてて、若手を使う余裕があるとも思えないんだけど。
大丈夫かなぁ。
クラブの選択、間違えてないかなぁ。
そりゃ東京から横浜となると拠点を移さずに済むから便利だけど、マリノスって今ポステコグルーという一風変わったサッカーをやる人が監督やってて、久保くんをどう扱うか全く読めないよ。
私は、ちょっと遠回りになるかもしれないけど、長い目で見れば久保くんを地方回りさせた方がイイと思う。
でも、それを許さない勢力があるんだろうね。
彼は18歳でスペイン帰国すると言われてるので、それを考えると、あと一年しかない。
遠回りしてる時間はない、ということかもしれない。

で、ややこしいのは今のマリノスにシティーグループの資本が入ってて、つまりマリノスはマンチェスターシティーと繋がりのあるクラブだということ。
もともとバルサとマンCって、ちょっと妙な関係でしょ。
今のマンCは監督がグアルディオラで、ディレクターがチキベギリスタインという元バルサ組。
ちなみに、チキは原宏実の舎弟。
このへんが今回の件にどう絡んでるかは分からないけど、全く無関係ではないかもしれん。
これはマリノス云々より、シティーグループが久保くんに興味あるんじゃないだろうか。
久保くん本人はただサッカーやりたいだけだろうけど、その本人の知らないところで、周りのオトナたちが権益を巡る攻防をしてるような気がする。
なんか、今回の件には裏がありそうだね。

FC東京も彼をバルサに返すこと前提で預かったのなら、彼にとって一番イイ形はマリノスへのレンタルじゃなく、ヴィッセル神戸へのレンタルだっただろうに。
だって、あそこにはバルサのレジェンドがいるんだから。
イニエスタの下で一年間みっちりバルサの真髄を久保くんに仕込めば、試合に出る出ないに関係なく、久保くんにとっては財産になるだろう。
なぜ、そういう選択をしなかった?
ちなみに、今リーグではFC東京が3位で、ヴィッセルが4位。
久保くんをレンタルするには、ちょっと微妙かな…(笑)。

とにかく周りのオトナの思惑は別にして、今回の移籍が久保くんにとって飛躍の契機になることを切に願います。
2018/8/16(木)11:34

☆関西人
2ボランチ
森保さんが代表監督になり、3421というというのが今後ひとつのスタンダードになると思う。
で、このシステムでカギを握るのが「森崎」と「青山」という2ボランチだと↓に書いたが、じゃ、「森崎」でも「青山」でもないMFはどうなるのか、ということを少し考えてみたい。

「森崎」と「青山」という書き方は、少しイメージしにくいかな。
もともと森保さんのやり方の雛型はペトロビッチなので、もっと分かりやすくする為にペトロ時代の浦和で考えた方が伝わりやすいかも。
「阿部」と「柏木」とか。
別に【森崎+青山】でも【阿部+柏木】でもどっちでもイイんだが、キモは2ボランチのうちの片方にはフォアリベロのような機能があり、時にCBをこなせなければならない(森崎、阿部)。
もう片方は、相棒が最終ラインに下がることも踏まえて時に1ボランチをこなし、前線への配球をコントロールしなければならない(青山、柏木)。
そこさえ押さえておいてもらえばイイよ。

思えば、西野ジャパンの2ボランチも上記の機能に近いモノがあったかと。
言うまでもなく、長谷部が「森崎」や「阿部」で、柴崎が「青山」や「柏木」である。
じゃ、ハリル時代はどうだったのか。
そこが難しい問題だな。
だって、長谷部と山口蛍という組み合わせだったから。
仮にあの時も長谷部はフォアリベロ的機能だったとして、じゃ山口は「青山」「柏木」だったか?
いや、明らかに違う。
山口はあくまで山口であり、「青山」「柏木」よりもっと守備に特化したダイナモ、ボール奪取役だった。
これは、第3のボランチ像かもしれないね。

ちょっと話をまとめよう。
おそらく日本のボランチには、3つのカテゴリーがある。

@フォアリベロ型
(例:長谷部、森崎、阿部)
→主にバイタルを守護し、時に最終ラインのカバーに入る。一定以上の体躯とユーティリティ性が必要。

Aレジスタ型
(例:柴崎、青山、柏木)
→バランサーを務めつつ、ポゼッション時には配球役として司令塔を務める。一定以上のパス技術とゲームメイク能力が必要。

Bダイナモ型
(例:山口蛍、井手口、今野)
→中盤を縦横無尽に走り、ボール奪取に働く。一定以上の持久力、デュエル能力、インターセプト能力が必要。
オーバーラップによる攻撃も期待される。

で、大体が2ボランチなら、↑の3つのうちの2つをチョイスして組み合わせるんだ。
@とA、AとB、@とB、組み合わせは基本、その3パターンしかない。
ごく稀に、同じタイプを組ませることもあるけど。
また、この3つをまとめて同時起用するパターンもあって、それは3ボランチ(1ボランチ)だね。
AとBをインサイドハーフにして、@をアンカーにするやつ。

で、ハリルは必ずBを重用する人だったんだけど、このたびの森保さんの就任により、今後Bは厳しい状況になるんじゃないかと私は睨んでいる。
だって、森保さんは@とAでいきそうな空気だもん。

じゃ、現在の代表候補選手たちを↑の@〜Bで分類していってみよう。

@フォアリベロ型
●遠藤航
●三竿

基本、最終ラインでCBをこなせるだけの体躯ある人材が候補である。
U代表にもフォアリベロできそうな人材が複数いるね。
ここは飛び級の抜擢があるかもしれない。

Aレジスタ型
●柴崎
●大島
●小林祐

ハリル期には絶滅危惧種だったレジスタだが、森保さんになって地位は向上しそうだ。
おそらく柴崎vs大島がメインになると思うけど、稀少な左利きってことで私は小林祐オシである。
あと、本職ボランチじゃなくとも森岡亮太はありじゃないかな。
なぜか今季はアンデルレヒトでホサれてるが、このまま消えるような選手じゃないと思う。

Bダイナモ型
●山口蛍
●井手口
●倉田秋

彼らは風当たりがキツイ。
山口は、例のベルギー戦で評価落としたし、井手口は先日ビエルサに構想外と宣言されたし、倉田はガンバが降格危機だし、各々バイオリズムは下落中である。
井手口には復活してほしいんだが…。

おそらく、ダイナモ型が試合であまり使われなくなる代わりに、出てる選手全員がダイナモ化しましょう、というノリになると思う。
フォアリベロもレジスタも、前線選手もサイド選手も、みんなで運動量を上げよう、というノリ。
今後は全員攻撃、全員守備のサッカーになりそうだし、そりゃ走ることを特定の選手にばかり託すなんざ、ナンセンスだよな。
2018/8/16(木)0:47

☆関西人
本田の野望C
妙な話を聞いた。

本田がメルボルン入団に際し、監督にボランチでの起用を要求してるというんだ。
…あれ?と思った人は多いだろう。
なぜなら、以前に本田はインタビューで「ボランチ転向はないのか?」と聞かれ、「転向するには時期が遅すぎる」「山口蛍みたいなプレーは自分にできない」と答えてたから。
それが、いきなり今になってどうした?
一応、報じてる記事には「東京五輪を見据えて」とあり、現在のU21代表でボランチの層が薄いことを理由のひとつとしている。
あと、もともとスピードのない本田なので、2年後にはますます前でやるのは難しいことを自覚し、敢えて後ろにいこうとしてるんじゃないか、と。
…なるほど。

おそらく本田のイメージの中で、今回要求している「ボランチ」は、「守備的MF」ではないんだろう。
実際、今さらボール奪取能力や運動量を上げていくことは難しそうだし。
じゃ、何をやりたいのかって、レジスタだと思う。
ロシア大会でいうところの、柴崎の役割。
今までやってきたトップ下やサイドFWは、ロシア大会を見ても香川や乾や原口といったよく走る選手たちに占められている傾向。
今回のワールドカップで、彼は何かを悟ったのかも。

まぁ、本田にレジスタの適性はあると思うよ。
経験豊富で戦術眼はあるし、ゲームメイクのセンスもある。
ただ、中盤で球を持ちすぎてスピードを鈍化させてしまわないか、ちょっと心配。
森保さんの戦術でいくと、2ボランチの基本的な考え方は【森崎和+青山】で、森崎和は時に最終ラインへ下りてCB化し、中盤に残った青山は1ボランチになる、というメカニズムである。
仮に本田がボランチになるとして、さすがに森崎和のタスクは初心者の彼に難易度高すぎるだろうし、おそらく青山のタスクとなるかと。

【基本型】
・・・・-FW
・・MF・・・MF
SH・森崎・・青山・SH
・・SB・CB・SB
・・・・-GK

【攻撃時に4バックへ変更】
SH・・-FW・・SH
・・MF・・・MF
・・・・青山
SB・森崎・・CB・SB
・・・・-GK

戦術のカギを握る、「青山」と「森崎」。
現在のU21代表を見ると、「森崎」の方は、もちろん森崎みたいな稀有な才能がいるワケじゃないんだけど、少なくとも中盤⇔最終ラインを兼任できる人材として、板倉や中山や冨安や原や杉岡などDF系の逸材が結構いるんだ。
一方「青山」の方は、ガンバの市丸、広島の森島司、FC東京の平川あたりが期待されてるみたいだけど、まだ未知数。
ここは、オーバーエイジがあり得るんじゃないか?
かといって、それがボランチ本職じゃない本田である必然性は、特にないけど。

まぁイイや。
せっかく今回は本田の話題として書いてるんだから、本田ボランチの東京五輪代表をシミュレーションしておこう。

・・・・小川
・・伊藤達・三好
遠藤渓・・・・・・堂安
・・本田・・板倉
・中山・冨安・原輝綺
・・・・波多野

ちょっと笑える布陣である。
ワントップの小川航基はともかくとして、あとのアタッカーは堂安律、三好康児、伊藤達哉、遠藤渓太、ほとんどドリブラーのみで構成。
2枚刃ならぬ4枚刃で、剃り残しナ〜シ!というジレット方式。
そして後ろは、ほとんど全員がポリバレント系マルチDF。
ボランチ、センターバック、サイドバック、どれもこなせる人材ばかりを揃えてるので、可変フォーメーションに適性が高い。
それこそトルシエ時代のフラット3じゃないが、「守備戦術はA代表よりU代表の方が完成度高い」という逆転現象が起きる可能性すらあると思う。

で、そういう2分化されたチームの中、例外的にドリブラーでもなくポリバレントでもなく、ただひとり、KINGとしてド真ん中に君臨するのが本田圭佑だ。
周りが忙しく361→415→541とフォーメーション変更してるというのに、本田だけは悠然とセンターを動かない。
なぜ、動かないのか?
それは、俺の中のリトルホンダが「動くな」と言ってるから…。

いやね、そういうタスクって、実際あるのよ。
古い話、バルセロナの監督をやっていたヨハンクライフは、当時ピボーテをやっていたグアルディオラに「動くな。常にセンターサークルの中にいて、線の外に出るな」と指示してたらしい。
そんなアホな…、と思うが事実である。
ボールは汗をかかない、が持論のクライフ。
クライフの戦術論はいまだ専門家の研究対象になってるほどで、さすがに私も細部までは理解できない。
でも思うに、本田のボランチ志願は、ここでいう「動かないピボーテ」への挑戦なんじゃないかな?
昔ほど動けない本田が(例の病気?)、敢えて「動かない」ポジションに挑戦しようとしてるんじゃないか、と。

ワールドカップ前、メキシコの高地を本拠にしたパチューカに移籍した本田。
その狙いのひとつに、一種の高地トレーニングというか、標高の高いメキシコで心肺能力を上げ、走れる肉体を手に入れようとしてたと思う。
でも結果は思うようにいかず、ワールドカップは控えに回った。
で、さすがに今度は開き直ったんじゃないの?
もう俺は走力で対抗するんじゃなく、違う切り口で最後の勝負をしよう、と。
その答えが、「ボールは汗をかかない」。
目指すべきは、ヨハンクライフ式のピボーテだ、と。

まぁ、あくまで私の根拠ない妄想である。
しかし、彼のこういうサッカー観は、意外と今後にカンボジア代表のスタイルで顕在化するんじゃないかと思う。
身の丈に合わない、極端なポゼッションスタイルを彼は見せる気がするのよ。
で、中盤を見ると、センターサークルの中から一歩も出ない背番号Cの選手がいたりして…。
背番号Cといえば日本代表における本田の番号だが、もうひとつ言うと、バルサでグアルディオラが着けていた背番号でもある。
ひょっとしたら本田、メルボルンで「背番号はクラブと調整中」と報道されてるが、ここでCを要求してるかもね。
2018/8/15(水)18:15

☆関西人
本田の野望B
本田圭佑は、代表引退を公言。
そして、ここにきてカンボジア代表の監督就任、米国でのファンド立ち上げなど、明らかにセカンドキャリアを見据えた動きを加速化している。
新たな所属クラブがAリーグのメルボルンということからして、どうやら現役選手としてはファイナルステージに入ったことは間違いないようだ。

そんな彼が、東京五輪代表のオーバーエイジに立候補してるのは少し意外に感じる。
おいおい、代表引退じゃなかったのかよ、と。
どうやら、自国開催となる東京五輪だけはまた特別みたい。
オーバーエイジに立候補してるのは、本田だけじゃない。
香川や長友も立候補している。
森保監督はまんざらでもないようで、おそらくオーバーエイジ枠は使うことになるんだろう。

ただ、コトがそんなにうまく運ぶとは限らない。
よく考えてみてくれ。
五輪は、国際Aマッチデーと無関係である。
つまり、クラブには五輪代表の召集を拒否する権利があるんだ。
確かリオ五輪の時、手倉森さんは久保を召集できなかったよな?
当時久保が所属したヤングボーイズ相手にでもああいう事態になったんだし、ましてや香川のドルトムント、長友のガラタサライ相手に交渉が難航するのは火を見るより明らかである。
それに対し、いかにもすんなりと交渉がうまくいきそうなのが、メルボルンでしょ。
結局、香川も長友も召集無理で、最終的に本田だけがオーバーエイジで東京五輪に参加するというオチもあり得なくはない。

用意周到な本田のこと、あるいはメルボルンというクラブを選んだのも、そのへんの狙いがあったかも?
もともとAリーグはクラブの数が少なく、プレーオフを除けば年間で27試合。
欧州に比べりゃ、だいぶ楽なスケジュールである。
カンボジア代表監督の仕事も、意外と普通に両立できる可能性はある。
いくらオッサンとはいえ、この程度ならコンディション調整も何とかなりそう。
ということで、五輪代表召集に最も障壁がないのは本田かもしれないね。

しかし、皆さんはこう思うだろう。
召集できるできない以前に、今さら本田なんか戦力になるのか?と。
いやね、意外と森保さんは本田を召集する気がするのよ。
まずは、森保さんが監督してた頃のサンフレッチェ広島を思い出してみてほしい。

・・・・寿人
.・柴崎晃・ドウグラス
柏・・・・・・・ミキッチ
・・森崎和・青山
・水本・千葉・塩谷
・・・・-林

これは2015年、広島が優勝した時のフォーメーションだ。
この中で、ドウグラスは本田のイメージに近い。
なんせ、フィジカルが強い大型の左利きだから。
本田を仮想ドウグラスにした361フォーメーションは、割とイメージしやすいでしょ。
本田、意外とハマるんじゃない?

森保さんはおそらく3バック⇔4バックの可変システムをやるんだが、幸い、この世代は冨安、中山、板倉、原輝、杉岡など、CB、SB、ボランチと複数ポジションをこなせる後ろの人材に恵まれている。
また、攻撃面では堂安、伊藤達、遠藤渓、三好など優れたドリブラーに恵まれており、サイドアタックはかなりイケると思う。
ただ、インサイドでタメを作れる人材だけは目ぼしいのがおらず、そういう意味じゃ本田のニーズがあるってことよ。

思えば、本田は五輪に一度出てるけど、確か3戦全敗だったんだよな?
リベンジしたいんだろう。
リベンジさせてあげたいなぁ。
2018/8/15(水)0:56

☆関西人
訓練
暑いので、最近は毎日ビールを飲んでいる。
私はビール通ではないので、特に銘柄にはこだわらない。
でも、こだわる人はいるよね。
キリンのラガーじゃなきゃダメとか、スーパードライじゃなきゃダメとか、ヱビスじゃなきゃダメとか。
うん、飲み比べてみると確かに微妙な味の差違は確認できるんだが、そのうち飲み続けてると、どれがどれか全く分からなくなるよ。
どれも、ビールはビールだ。
と言ってしまうほど無頓着な私、ビール通の才能は皆無なんだろう。

いや、ビールはまだイイさ。
酒のこだわりの奥の深さでいうと、ワインの方がエゲツない。
西暦〇〇年に作られて、産地はどこで、というのを一口飲んだだけで言い当てるワイン通がたくさんいて、そういうワイン通の客の相手をするソムリエという専門の職業まである。
しかし、ワインの味の良し悪しなんて、多くの人は分からないのよ。
以前テレビでやってた「芸能人格付」の番組で、何十万もする高級ワインと1000円の安物ワインを飲み比べる名物企画があったでしょ。
あれ、結構みんな間違えるんだわ。
間違えるということは、安物ワインが高級ワインの味に対して遜色ないってことだし、ならば高級ワインに何十万もカネを払う行為ってモッタイナイのでは?とついつい考えてしまう。

いや、これはシロウトの浅はかな考え方である。
まず理解しておくべきは、誰だって最初からワインの味を言い当てることなんて出来ない、ということ。
あれは、ある程度の訓練しなきゃ無理なんだ。
そしてセレブにとっては、そういう訓練が良家としてのたしなみ。
その訓練に何の意味があるの?と思うだろう。
これはワインに限らず、美食全般に言えることかもしれんが、そういう訓練をすることで初めて理解できる領域の美味があるんだそうだ。
そう、訓練してない人が気付かない美味。
その美味をちゃんと知っておくことは、どうやらセレブのたしなみらしい。

一方、そういう訓練をしなくても理解できる美味はある。
たとえば、お肉屋さんの揚げたてのコロッケ。
そういうのは、訓練してようがしてまいが、そこにいる全員が満場一致で旨いと認める美味である。
ただ、コロッケの旨さとワインの旨さを同じステージで語ることはできない。
そこが難しいところだな。
両者は、なかなか相容れない。

たとえば、先日のイニエスタのスーパーゴールは、誰からしても美味だ。
サッカー通はもちろん、通じゃない人にも「凄い」と理解できるスーパープレー。
全てがああいうのなら皆が平等に美を分かち合えるんだけど、意外とサッカーの美はそうじゃないんだよね。
コロッケの側面がある一方で、ややワインに近い側面もある。
通にしか分からない、というプレーの類いは確かにあるんだよ。

ワインの話に戻るが、結局セレブは訓練をして何を身につけているのかというと、舌の分析力なんだそうだ。
これは舌の才能云々も多少はあるだろうけど、大体は訓練を経ることで最初には分からなかった微細な味をかぎ分けることは一般的にできることらしい。
ただし、そこに至るには膨大な回数の試飲を経なければならないようで、カネも時間もかかるし、そんなことやれるのは生活にゆとりのあるセレブにしか難しいことさ。
つまり、ワインの味が分かるのはセレブの証明でもあり(あ、水商売の人も分かるかも…笑)、だからこそセレブほどワインに夢中になるのかもね。
私は、ワインに興味ないなぁ…。

サッカーファンにおいても、シロウトには理解できない美を「俺には分かる」的に優越感をもって語る、感じの悪い人がたまにいる。
私はそっち側の人間には思われたくないので、できるだけ書き方には気をつけてるつもりだが、もしもそう見えているならゴメンなさい。
私は、ワイン派でなくコロッケ派なんだけど。
で、サッカーにおいても、ある程度の訓練で最初には分からなかった微細な味をかぎ分けることは可能だと思うのよ。
ただし、そこに至るには膨大な回数の観戦を経なければならない。
カネも時間もかかるだろう。
じゃ、サッカー通もワイン通同様にセレブ?
いやいや、サッカーはワインほどにカネはかからない。
主には、時間だ。
要は、そこに時間をかけられる人(暇人やニートも含む)、そこは早い話がオタク系であることの証明なのよね。
だから、サッカー通はワイン通ほどには羨望の対象にはならない(笑)。

それでも、羨望云々はどうでもイイとして、「最初には分からなかった微細な味をかぎ分ける」領域にまでたどり着くことは、趣味人と目指すところだよ。
より一層、奥深く味を楽しめるんだからね。
舌の分析力を上げること、これは趣味人として当然の務めだと私は思う。
2018/8/14(火)14:32

☆関西人
DMM
最近、ベルギーのシントトロイデンというクラブが話題になっている。
なぜなら、日本人の有望若手選手を買い漁ってるからだ。
冨安、遠藤航、関根に続き、さらに流通経済大の小池裕太という左サイドバックを獲得する予定らしい。
Jリーガーではなく、今度は大学生の青田買いか…。
何でここまでして日本人を買い漁るのかというと、以前にも書いたが、このシントトロイデンの親会社が日本企業DMMだからさ。

DMM、私はエロではないのであまり詳しくない領域だが、もともとはアダルトビデオメーカー「北都」がこの企業の母体である。
DMM系列のレーベルには「エスワン」「MOODYZ」「アタッカーズ」「MUTEKI」「アイデアポケット」などがあり、今なおアダルト業界では最大の勢力だろう。
明日花キララ、吉沢明歩、葵つかさ、小島みなみ、天使もえ、三上悠亜、つぼみ、桃乃木かな、高橋しょう子、川上奈々美、神咲詩織などなど、この企業グループの専属女優を挙げればキリがない。

で、こういうエロで稼いだマネーを注ぎ込み、DMMはベルギーのクラブを買収したワケか?
つまりエロのマネーで、日本の有望若手選手が欧州でのチャンスを貰えた、ということ。
つまり高橋しょう子のオッパイに支えられる形で、遠藤航や冨安らは渡欧できたということか?
これ、ベルギー国民の気持ちを考えると少し複雑である。
エロビデオを作ってるような日本の企業にクラブを買収され、なんか知らんけど日本人選手がどんどんチームに入ってくる。
そのうち、チームの半分ぐらいが日本人になってるかも?とベルギー人は不安になってるかもしれない。
一応、このシントトロイデンは創設から90年以上の歴史を誇る老舗クラブらしいので、いくら経営権を取得したからって、地元サポの反感買うのはダメですよ。
まるで、日本人若手有望選手の研修用チームにしてるかに見えてしまうのは、さすがにマズくないか?
いや、別にそういう意図はないんだろうけどさ…。

一応、DMMは元を辿れば紛れもなくエロビデオ会社なんだが、今はエロ部門を分社化して切り離し、オンラインゲームなどデジタルコンテンツのサービスを主軸とした、イマドキのIT企業という扱いになっている。
このてのIT企業、最近はやたらサッカー界で存在感あるよな?
イニエスタを連れてきた三木谷さんがそうだし、フェルナンドトーレスを連れてきたCygamesもそうだし、そしてJリーグに放映権料として2100億円を投じたDAZNもそうだ。
なんか、コイツらIT系の金銭感覚がよく分からんわ。
こういうIT系と対峙する旧勢力とでも呼ぶべきか、かつては花形だった重工業、製造業系の方がイマイチ元気がない。
現時点のJリーグの順位を見ても、最下位が名古屋(TOYOTA)、下から2番目がガンバ(Panasonic)だもんなぁ。

こうしてサッカー界でIT系の資金投入のスケールが製造業を凌駕してしまうのは、考えてみれば自然なことかもしれない。
いや、本来なら企業の底力でいうと、TOYOTAこそが日本No1のはずなんだ。
だって、売上高が27兆である。
今のTOYOTAは売上も利益も過去最高を更新してるらしく、これはあらゆる企業の中でも群を抜いている。
なのに、Jリーグを見るとグランパスは大したことはない。
これ、何で?
要は、TOYOTAはそこまで本気じゃないのよ。
TOYOTAにとってグランパスは本業とさほど繋がりがなく、どちらかというと広報宣伝、企業プロモーションの出先機関みたいなもんである。
彼らのクルマを開発する本気度に比べれば、サッカーを開発する本気度は屁みたいなもんさ。

それに対し、楽天、Cygames、DMMらはかなりサッカーに本気度が高い。
なぜって、彼らIT系にとってコンテンツビジネスは本業であり、そして彼らにとってサッカーというのはまさにコンテンツそのものなんだから。
つまり、TOYOTAがクルマを作るのとほとんど同じ意味合いで、彼らIT系はサッカーでコンテンツ開発してるのさ。
いずれ、ちゃんと本業に繋がると信じている。
それなら、たとえ年俸32億になろうとも、イニエスタを神戸に連れてくるでしょ。

この流れを踏まえると、いずれJリーグも勢力図が変わってくる可能性が十分にあると思う。
いや、もともとマーケットがグローバルなIT企業のこと、Jを超えてシントトロイデンを買収するDMMのような例が今後も増えるかもしれない。
2018/8/14(火)11:29

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