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過去ログ538 2018/1/12 15:11

☆関西人
国内移籍
ちょっとビックリしたんだけど、齋藤学が川崎移籍だって?
よく横浜が手放したなぁ…。
仮にもI番、俊輔が去った後のマリノスを背負うエースだったワケじゃん。
不運にも怪我したとはいえクラブの期待はいまだ大きかったと思うし、海外移籍でチームを離れるならまだしも、まさか国内とは全く想定してなかった。
しかも、よりによって川崎。
同じ神奈川県内のクラブ。
ここは先日に大久保の加入が発表されたばかりで、つまり攻撃陣は大久保、小林悠、憲剛、家長、阿部、それに加わて齋藤まで入るとなると、必ず誰かがベンチになってしまう。
齋藤にとっては出場機会を減らすことになるかもしれない、リスクのある移籍だ。

川崎は昨年のリーグ優勝で莫大なダゾーンマネーをゲットし、今冬の補強で積極的になるのは十分に理解できるよ。
中には「ダメモト」のオファーもあっただろうし、あるいは齋藤に対してもそうだったかもしれない。
まさか齋藤ほどのレベルの選手がカネに目が眩んだとは思えんし、クラブ側から冷遇されてたワケでもないし、一体どういう心境で移籍を決断したのか非常に興味あるわ。
やはり、優勝の可能性が高いクラブに行きたい?
ACLに出たい?
う〜ん、横浜だって今回天皇杯準優勝したワケで、それなりに可能性はあるチームなんだけど。

彼は小学生の頃からずっとマリノス所属だったというし、マリノス愛は人一倍ある選手だろう。
そんな彼が横浜を出ていく決断をしたとなれば、それはここにきてクラブに対する不信感が出てきた、ということになるんだろうか…?
何年か前に横浜はマンCの母体・シティーフットボールグループの傘下に入ったこともあり、経営方針もそれなりに変わってきてると思う。
外資は厄介である。
ひょっとしたら、齋藤も腑に落ちないところがあったのかもしれないね。
彼が故障から回復するのは今年の開幕に間に合わないとのことだが、それでも川崎は彼を獲った。
2年越しのオファーだったそうだ。

齋藤が2年越しなら、それを上回って、3年越しのオファーを実らせた件も先日に報道されていた。
浦和の岩波獲得のことだ。
浦和は、彼をそれだけの逸材と見込んでたんだね。

とはいえ、岩波を評価しない声も一方でよく聞く。
五輪代表では確かにDFリーダーだったが(とはいえ、故障のせいか本大会は先発から外れていた)、同期の植田や三浦がA代表に何度も召集されてるのに、彼にはなかなか声がかからないという現実(1回だけ呼ばれたっけ?)。
Jリーグの若手DFの評価としても、柏の中谷や中山の方を上とする人も多い。
ヴィッセルでは試合にレギュラーとして出ているので決してダメなワケじゃないんだが、同期や後輩たちの成長が目立つ分、彼はもともと逸材中の逸材とされてただけに肩すかし感があるんだよな…。

しかし、こうやって岩波が霞むぐらいに若手DFの層は厚くなってきたということなんだと思う。
25歳の昌子を筆頭にして、23歳の植田、22歳の三浦、21歳の中谷、20歳の中山、19歳の冨安などなど、イイ感じの選手たちがうまいこと揃ってきている。
みんな高さもあって180cm台後半が多く、そのくせ足下も巧いんだから昔じゃ考えられないほどの進歩だ。
この調子でいけば、いずれ吉田や闘莉王、中澤をも超える才能が出てくるかもしれない。

とにかく、ダゾーンマネーはどちらかというと、こうした国内選手の獲得の為に費やす傾向みたいだな?
中国のように、海外のスター選手を引っ張ってくるような流れではなく。
これが好ましいことか好ましくないことか、私にはまだよく分からない。
ダゾーンの思惑、あるいはチェアマンの思惑は少し違ったのかもしれんが、Jとはそういうリーグだということなんだろう。
おカネを使うにしてもリスクを張らず堅実なお買い物をしたいとする、これは日本人の気質なのかもしれないね。
2018/1/12(金)15:11

☆関西人
南米対策A
続きね。

国内組に対する期待ばかりを書いていてもあれなので、今度は海外組について。

海外組にDFはいないのか?ということだが、一応いる。
たとえば、スペイン2部の鈴木大輔。
あと、UAEの塩谷司。
付け加えると、井原の教え子、アビスパの冨安健洋がベルギー1部に移籍らしい。
さすがに19歳の冨安にはまだ召集はないとして、鈴木や塩谷あたりはハリルも追跡調査してると思う。
それでも召集してないのは、状態がよくないのかもしれん。
多分、今さら召集はないんじゃないかな。

守備的MFでは、ちょっと心配なのが井手口だね。
移籍が決まってリーズからスペイン2部に行くのはイイけど、ちゃんと向こうで試合に出られるのかどうか。
ワールドカップ本番まであと半年、ベンチを温めてる暇は全くないワケで、この時期の新天地挑戦は結構なギャンブルですよ。
あの柴崎がスペインに行った時も、最初の何ヶ月かは空白期間があったじゃん?
まぁ、こればっかりは良い方に転がる可能性もあるので、何とも言えないけど。
もうひとつ言うと、長谷部も心配だ。
彼の膝の調子はいまだ完全ではないようで、今後はクラブでもあまり試合に出ない可能性だって十分にある。
最悪の事態、もし長谷部と井手口が朽ちてしまった場合、当然だけどハリルの構想は大きく変わってくるよね。
代替案としては、
長谷部⇒今野
井手口⇒長澤
が有力かな?

SBについては右の酒井宏樹が安定してるが、左の長友はどうだろうね。
クラブでは試合に出たり出なかったり、実は安定してるワケではない。
高徳は試合に出てるけどボランチ起用が結構あるみたいで、これはこれで本人も悩んでるみたい。
ああ、そうだ。
E-1で試した植田SB起用、あれは1回限りなのか?
あれでいくと遠藤航の右SB起用も考え方としてありだし、実績ある槙野の左SB起用も悪くない。
コロンビア相手には、それぐらいガチガチでマークにいくのもありなんじゃないかな、と。

・・・・ 大迫
長友・長澤・山口・宏樹
・・・・ 今野
槙野・昌子・吉田・遠藤
・・・・ 川島

一応、考え得る限りの守備偏重布陣を考案してみた(笑)。
槙野も遠藤もできるだけセンターのカバーリングに走り、長友と宏樹はできるだけサイドのカバーリングで上下動する。
じゃ誰が攻撃すんねん?と言われりゃ、私にもよく分からない。
でもコロンビア相手に無失点を目指すなら、まず90分のうちの80分ぐらいは上記の布陣で耐え忍ぶワケよ。
で、相手も攻め疲れてきたラスト10分ぐらいで攻撃のジョーカーを入れる。
もういっそ、「ビッグ3」投入でイイわ。

・・大迫・・・岡崎
・香川・・・・・本田
・・・山口・今野
槙野・昌子・吉田・遠藤
・・・・ 川島

本田あたり、彼の性格からして絶対FK練習を死ぬほどしてると思うのよ。
私なら、彼の左足に希望を託すね。
2018/1/11(木)16:21

☆関西人
南米対策
半年後にワールドカップ本番を迎えるにあたり、まず考え方を整理しておこう。

対戦相手は、
@コロンビア
Aセネガル
Bポーランド
で、@ABの順番で当たることになっている。
そして多くの人たちが口を揃えて言うのが、「初戦が大事だ」ということ。
その通りだと思う。
ワールドカップのような短期決戦は、初戦を落とすとグループリーグ突破可能性は限りなくゼロに近づく。
つまり、我々は今後「コロンビアにいかにして勝つか」、いや、現実的には「コロンビアにいかにして負けないか」を真剣に考えていかなきゃならんということだ。

コロンビアに、いかにして負けないか。
早い話が、引き分けたいのよ。
ハメスロドリゲスを封じたい。
ファルカオを封じたい。
主役は攻撃陣よりむしろ、私は守備陣だと思う。
最終ラインは、吉田、長友、酒井宏、誰かあとひとり。
守備的MFは、長谷部と山口だろうか。
あるいは、長谷部をアンカーにして3ボランチっぽくするかも。
もし中盤を3ボランチにするなら、フィールドプレーヤーはあと3人を残すのみ。
大迫と、左右両ウィング。

・・・・大迫
◯◯・・・・・・◯◯
・・山口・・◯◯
・・・・長谷部
長友・◯◯-吉田・宏樹
・・・・川島

◯◯のところはまだ未確定だが、私は上記のような布陣でコロンビアに臨む可能性が極めて高いと思う。
◯◯の4人にしても、当然だが守備力とカウンターを優先した人選になると思うんだよね。

ひとつハッキリしてるのは、吉田のパートナー、そこは確実に国内組、Jリーグの選手が入るということ。
ここの人選、大事ですよ。
CBは最後の砦だからね。
今のところ、吉田のパートナーは槙野、昌子のふたりが最有力とされている。
でも私は、もうひとり忘れちゃいかん奴がいると思うのよ。
それは、森重真人である。
彼は昨年、怪我で半年ぐらい離脱していたが、ここにきてようやく復帰。
今は練習でフルメニューをこなしているらしい。
さすがに長いブランク、現時点では多少劣化してるかもしれない。
でも、きっと近いうちに状態を戻してきますよ。

もちろん、槙野や昌子にも期待している。
また、植田、三浦にも期待している。
とにかく、JリーグのCBに期待してるんだ。
以前に「フットブレイン」でヤットが語っていたが、「日本が世界と圧倒的に差があるのはCBだ」とのこと。
動かしがたい事実だろうから、正直それを言われると辛い…。
中澤&闘莉王全盛の頃はまだ何とかなってたが、彼らが代表引退してからは結構しんどくなってきたと思う。
ただ、そこから吉田は大きく成長した。
今じゃ、プレミアリーグで不動のレギュラーだからね。
問題は、彼のパートナーだと思う。
吉田のパートナーには、吉田の弱点を補完できるタイプが欲しいのよ。
その弱点とは、瞬発力、スピード、揺さぶりへの対応。

で、冒頭の話に戻るんだけど、日本はコロンビア戦が最も大事なんでしょ?
ある意味、吉田が一番苦手とするタイプ。
南米のチームはリズムの変調で最終ラインを崩してきて、それこそCBは瞬発力の勝負になるから。
欧州やアフリカのようにパワーや身体能力でゴリゴリと来られるならまだしも、南米のはそういうのとは少し違うというか、アジリティが持ち味の日本人ですら対応が遅れるようなステップやパスワークを出してくるワケね。
さて、どうしたもんだか…。

ひとつ、こう考えてみてくれ。
思えば、Jリーグって南米選手がやたら多いじゃん?
外国人選手の半分ぐらいはブラジルなんじゃないの?
つまり、ある意味では日本にいても南米対策のDFトレーニングは可能なんだよ。
たとえば↓にも書いたジョーは、昨年ブラジルで得点王になったぐらいの現役バリバリなんでしょ?
そんな彼をノーゴールのまま、失意のうちにブラジルへ帰国させるぐらいの心意気をJリーグのDFたちには持ってほしいワケさ。

思うに、割とコロンビア戦の戦略は南アフリカ大会・岡田ジャパンと似た感じになるんじゃないかな?
4バックと3ボランチ(?)で粘り強く守り、攻撃では1TOPが体を張ってキープ、左右両ウィングが攻守に渡って何度も上下動する。
今改めて南アフリカ大会を見ると、大久保と松井が凄いね。
なんせ、ウィング兼ウィングバックという役割だったから。
ハリル代表は、南アフリカ大会よりはゾーン全体を高めに設定するとは思うが、それでも基本機能はよく似た感じになると思う。
カギを握るのは、やはりウィング。
ウィング兼ウィングバックの役割、本田に期待するのは難しいかな…。

ウィングはたくさん走れる選手、プレスの巧い選手、そして低い位置からでも一気に球を前へ運べる選手が望ましい。
最も消耗するポジションゆえ、途中交代はやむを得ないだろう。
それこそF1のタイヤ交換と同じく、両輪の交換は最初から計画に組み込んでおこう。
交替カード3枚のうち2枚はウィングに費やし、継投策で90分を乗り切る。
できればセンターFWも先発完投じゃなく、クローザーを入れて締めたいね。
前線の運動量を最後まで落とさず、敵のパスコースを全部切っていく。
南米コロンビアに、自由にパスを回されたら終わりでしょ。
やはり、ウチは前線の守備が生命線だよ。

個人的に今のチームが南アフリカ大会の時より大きく劣ってるとは思わんが、それでも確実に劣ってるポイントは、やはりキッカーだよね。
直接FKを決めれる人材が欲しい。
↑の◯◯の中にそれをできる人材を入れることができれば、初戦の勝ち点ゲットにようやく見込みが出てくるんだが…。
2018/1/11(木)12:35

☆関西人
中島翔哉
ポルトガルの中島翔哉に対し、クラブ側が設定した移籍金が13億6000万だという記事を目にした。
13億6000万...。
これ、いくら何でもやりすぎじゃない?
ちなみに日本人選手の歴代移籍金ランキングを見ると、中田英寿の35億(ローマ→パルマ)はもはや別格として、香川で21億(ドルトムント→マンU)、岡崎で12億8000万(マインツ→レスター)、本田12億1500万(VVV→CSKA)というのが今までの相場。
これらを見ると、さすがに中島の13億6000万という設定は時期尚早と感じる。

そういや、ポルトガルには過去にも似たようなことがあって、それは何年か前にTJこと田中順也が柏からスポルティングリスボンに完全移籍した時のこと。
柏は、当時7000万ほどの移籍金で彼を放出したと思う。
ただ、TJを獲得したスポルティング側が新たに設定した彼の移籍金の金額は、なんと83億(笑)!
もう笑うしかないよね。
TJは確かにイイ選手だけど、さすがに83億の価値はないでしょ。
当然どこのクラブも手を出すワケがないし、高い移籍金の割にはチームでホサれてるし、今から考えてもあれは何だったのかよく分からない。
その後TJは神戸に完全移籍し、神戸がいくらスポルティングに支払ったかは公表されてないけど、さすがに83億ってことはないよね。
ただし今後TJがどこかに移籍する時、神戸が得る移籍金の一部はスポルティングに半額を渡さなければならない、という密約が両クラブの間で成立してるという噂も。
ようするにTJは、完全にスポルティングにとってカネ儲けのツールだったワケさ。
そもそもポルトガルリーグは4大リーグより下のカテゴリーゆえ、こうして転売で儲けようという意識が強いのかもしれない。
だから中島も気をつけなきゃ、「俺、スゲー評価されてる」なんて喜んでたら痛い目にあうかもしれんよ。
かつてTJに83億の値段をつけて、最後には日本のクラブを商談相手に選んでくるあたり、多分あいつらは日本人のことをカモだと思ってるんだから。

とはいえ、一部にはこういう報道もある。
過去に、ブンデスのヴォルフスブルクから移籍金10億8800万で中島獲得のオファーが来ていた、と。
既に断ったらしいけど。
これも、どこまで真実かは分からない。
今の中島に10億以上の価値があるかな?
確かに彼は巧いし、よく走るし、ドリブルやパスだけでなく得点能力も高いし、まだ若いし、今が狙い目なのはよく分かるよ。
だけど、いかんせん潰されすぎ。
ひと試合につき、一体何回潰されてるだろう。
そりゃ日本代表でならファウル獲得要員として価値があるけど、さすがにブンデスではどうかな、と思って。
一応体は強そうだけど、今後怪我しないか心配だね。

で、クラブ側はこうも言っている。
「中島にはクラブに残ってほしいが、おそらく難しいだろう」
つまり、どこかのクラブから13億6000万で中島にオファーが来てることを示唆してるワケだ。
マジ?
だとすりゃ、これは結構凄いことよ。
日本代表の左サイド・原口が昨年7億で売れなかったのに、代表じゃない左サイド・中島がその倍額で売れるって?
本田にいたっては、移籍金ゼロになるまで待ってようやく移籍できたというのに(笑)。
確か中島って、本田と同じでビッグマウス系だったね。
以前、バロンドールを獲ることが通過点だと語っていた。
本田の方は「レアルの10番」という目標を断念したようだが、中島の方はまだ23歳、断念するにはまだ早いようだ。

ところで、よく分からないことがひとつ。
中島の移籍金が13億6000万で設定されたことは前述の通りだが、これを設定したクラブ、ポルトガルのポルティモネンセは確かFC東京からのレンタル1年契約で中島を獲ったんじゃなかったっけ?
レンタル選手の移籍金設定って、なんか話がおかしくない?
いつの間にか、完全移籍に契約が変わったんだろうか。
いや、公式発表は出てないはず。
ならば、彼の所有権はあくまでFC東京でしょ。
私は規約に詳しくないけど、レンタルしてるクラブがどこか別のクラブにその選手を売って、13億を稼ぐのは法的にありなの?
仮に両者の合意があればありだとして、その13億、FC東京にはどのぐらい入るの?

なんというかさ、FC東京にはポルティモネンセの好きにさせず、頑張ってほしいね。
中島にはある程度の市場価値があることが分かってきた以上、ここは逆に踏ん張りどころじゃないかと。
ひとつ確認したいんだが、そんな易々と所有権を向こうに渡したりしてないよね?
しかしブンデスからのオファーがポルティモネンセに行ってる時点で、私は既にイヤ〜な予感がしてるんだけど...(笑)。
2018/1/10(水)17:19

☆関西人
ジョー
移籍の話といえば、ちょっと話題になってるのが名古屋のジョーという選手だ。
移籍金が15億とのことで、これはJリーグ史上最高額らしい(今までも日本には色々と大物が来たけど、移籍金は一桁だったの?)。
さすがは世界のトヨタ、その資金力を見せつけますね。

で、そのジョーという選手。
昨年はブラジルの名門コリンチャンスにいて、リーグ得点王およびリーグMVPとのこと。
でもコリンチャンス、何でそんな活躍した選手を手放すの?
妙な話だけど、ブラジルではこういうのも珍しくないのかな?
経歴を見てるとかなり数多くのチームを経験してる選手で、マンチェスターシティにもいたんだね。
ブラジル代表歴もあって、対日本戦に出てゴールを決めた実績もあるらしい。
すまん、全然覚えてないわ。

とにかく凄い選手なのは間違いなさそうだけど、名古屋は今年も風間体制だよね。
風間スタイルのサッカーに、このジョーがフィットするかどうかは全くの未知数である。
この補強、どう考えても風間さん主導じゃなくてフロント主導でしょ。
なんか、ハマらない気もするんだよね。
風間さん的には元ブラジル代表FWの獲得より、間違いなくボランチ田口泰士の残留の方を望んでたでしょ。
できることなら、フロントは風間さんの構想を踏まえた上で大金を投じてほしい。
移籍金15億、年俸4億、それだけのカネがあれば、風間さんの構想に合う日本人選手を数名ぐらいは揃えられた気がするんだよなぁ…。

私は川崎サポでも名古屋サポでもないので、正直風間さんのサッカーがどんなモノかをよくは知らない。
でも、選手たちの話を聞いてると、練習からして目からウロコの内容みたいだよ。
あの佐藤寿人が「10代の頃に風間監督と会いたかった」とか言うほどなので、一般的なサッカーのトレーニング理論とは決定的に何かが違うんだと思う。
風間さんは、よく「球を蹴ること」「球を止めること」のスキルの重要性を説いている。
それは、個のテクニック論?
「鳥かご」を重視した練習内容も含めて、どう見てもコレ、ヨハンクライフの考え方だよね。

と考えると、やっぱジョーって違うんじゃないかな、と思えるんだわ。
この選手、身長190cm以上の巨漢である。
それを言うなら、既存のシモビッチも199cmの巨漢だったんだけど。
「高さこそ正義」は、名古屋の伝統?
思えばピクシー時代にリーグ優勝した時も、ケネディという194cmの巨漢が前線の軸になっていた。
これ、風間さんが目指すモノと少し違うと思うんだよなぁ…。
風間時代の川崎って、大久保や小林悠が前線だったワケで。
どう考えても、高さありき、フィジカルありきの前線機能ではない。
それはクライフバルサにしても同じことで、初期にはドリブラー・ラウドルップを「偽9番」に据え、黄金期には身長167cmの小兵ロマーリオがセンターに就いていた。

でもさ、かつて西野さん(彼もクライフ信奉者)が名古屋の監督を務めてた時、残念だけどガンバとは似ても似つかないチームになってたんだよね。
名古屋はトヨタの子会社ゆえ、監督の思い通りにはできない、窮屈なクラブなのかもしれない。
ひょっとしたら、フロントの思い通りにすらならなってないクラブかもしれない。
久米GMが防波堤になってた時代ならまだしも、果たして今はどういう組織になってることやら。
やはりトヨタはクルマを作る会社だし、思想が工学的だと思うのよ。
デカいターゲットマンを前線に置き、そこに球を集めるのは確かに工学的で効率的な機能である。
それに対し、「個」をベースにする風間さんのやり方はかなり有機的で、工学とはむしろ真逆のベクトルだよね。
そもそも有機栽培は完成に時間がかかるし、結果を出してナンボの大企業体質に合うかどうか…。

でも、モノは考えようですよ。
思えば、川崎は風間さんの有機的な攻撃サッカーをベースにし、そこに守備の要素を補完することで、あれほどの結果を出したんだ。
一種のハイブリッドが功を奏したワケよ。
じゃ、今の名古屋も同じことで、名古屋伝統の工学的なサッカー土壌に風間さんの有機的サッカーをハイブリッドさせたと思えば、それはそれで良い意味でバケるかもしれないじゃん。
名古屋は、ハイブリッド車のプリウスとなる。
意外と、ジョーが年間30ゴールぐらい決めたりしてね。
2018/1/10(水)13:38

☆関西人
期限は今月末A
続きね。

実はあとひとり、この冬の移籍期限までに何とかならんかな、と個人的に思ってる選手がいる。
それは、宇佐美貴史だ。
もうJリーグには戻らない、ぐらいの決意で2度目の渡欧をした彼だが、ここにきて弱気な発言をしてる記事がいくつか出ており、これはかなりヤバいな、と。

まず、なぜ彼がドイツの2部リーグですら試合に出れてないのか、その詳細がよく分からない。
彼に、何か問題があるんだろうか?
もともと守備がヘタなのは、我々もよく知っている。
しかし彼は攻撃の選手であって守備がヘタなのは想定の範囲内の話だし、たとえヘタでも試合に出れている選手はいくらでもいるんだ。
そういう選手と宇佐美との違いは、一体何なんだろう?

今まで代表監督が初めて日本に来た際、やはり宇佐美の才能に触れて驚いていたケースは多かった。
ハリルがそうだったし、アギーレもそうだったし、ザックもそうだったよね。
しかしザックについては、彼はめったにしないことだが最後には名指しで宇佐美にダメ出しをしていた。
初めて会った日から全く成長してない、と。
一方、ハリルはまだ辛抱してくれた方だと思う。
クラブで試合に出てなくても召集を継続するという例外的特別待遇を施し、会見で「彼については我慢しなければ」とまで語っていた。
しかし、ここ最近はさすがに我慢も限界にきたのか、全く召集リストに彼の名前が載らなくなってきたね…。

とにかく、宇佐美についてはその才能にファーストインパクトがある一方、しばらく手元に置いてみるとダメだな、となってしまうのがいつものパターンである。
だから、今のデュッセルドルフで試合に出れないのも、これは監督の問題というよりは宇佐美の方の問題だろう。
我々には彼の何が問題なのかがよく分からないので、モヤモヤするんだけどね。
プレーの問題?
性格的な問題?
ユース時代の昔はともかくとして今は挫折を経て真面目になったと思うし、ヘタなりにも守備をしてるように見えるし、言葉の問題もドイツ語は今じゃ流暢らしいし、果たして一体何がネックになってるのか、イマイチよく分からない。

ひとつ考えられるのは、やはりフィジカルかなぁ。
どちらかというとスタミナのある方ではないし、したがって運動量もある方ではない。
宇佐美とよく似たテクニシャン系といえば乾もそうだったんだが、そういや彼も何年か前はずっとホサれてたよね。
それがある時期から急にハマるようになり、気がつくと守備力や運動量がかなりある選手になっていた。
このスタミナという点は宇佐美も十分に分かっていて、かなり前から肉体改造に取り組んでいたようだ。
おそらく、スタミナの問題は解決してると思われる。
それでも試合に出れないという現実…。
あと、何が足りない?

もうワケが分からんので、いっそドイツを出た方がイイんじゃないかな、とさえ思う。
単にブンデスと相性悪い、ということはないのか?
乾だってブンデスでの長い不遇の末に、スペインに行ったら急に覚醒した流れがあったじゃん?
よく分からんけど、サッカーのリズムにゲルマンとラテンの違いがあるんだと思う。
レンタルか何かでスペイン2部あたりに飛ばされるのが、今の宇佐美には一番望ましい流れなんじゃないか、と。
もしくは、中島が活躍してるポルトガルとか。

それも難しいというなら、もう2度目の挫折を素直に認めて日本に帰ってこい。
幸い、今年のガンバはクルピ体制だ。
彼の下ではテクニシャンが覚醒するし、何ならクルピ印をつけた後で3度目の欧州チャレンジをするのも選択肢のひとつだろう。
一番怖いのは、そのクルピにすら見限られてベンチ要員にされることだけどね…。
そうなった時は、最悪「再生工場」送りしかない。
再生工場、それはセレッソのこと。
尹晶煥の下で朝練、走り込みの毎日(笑)。
もしくは、「ガンバユース最高傑作」の先輩・家長がいる川崎はどうだ?
あそこはダゾーンマネーが潤沢で、あながちあり得ない話でもない。
それこそ憲剛、大島、家長、大久保、小林悠など凄い奴らがたくさんいて、そこに宇佐美まで入ったら完全に収拾つかなくなるけど、逆にそれも面白いかな、と思ってさ。
何より、宇佐美はああいうタイプのサッカーが好きだと思う。
2018/1/9(火)14:35

☆関西人
期限は今月末
欧州サッカーリーグの移籍市場リミットは、もちろん皆さんご存じの通り、今月末である。
Jリーグからあっちへ行くのは、井手口ぐらいだろうか。
あとはどうなってるのか、よく分からない。
メインは夏だろうし、冬はそれほどないのかもね。

ただ、絶対冬のうちに移籍しないとダメでしょ、という選手がひとりいて、それは言うまでもなく原口元気である。
もし彼がこの冬に動かなければ、日本代表的にかなりヤバイ。
ちょっと心配なんだけど、今ヘルタに原口の問い合わせは来てるの?
特に話を聞かないんだけど。
仮に話が来てないなら、Jクラブが動くべきだよねぇ…。
そこまでして救済でもしないと、原口はワールドカップまであと半年、ホサれ続けることになる。
この半年ですら劣化したと言われてるのに、さらにまた半年ホサれたら果たしてどれほど劣化するのか、想像しただけで背筋が寒くなるよ。
もういっそのこと、彼の移籍がダメになった場合は代表召集をやめるべきなんじゃないかとさえ思う。

で、今回はその最悪の事態を考えておこうかと。
そう、原口の代替選手を今のうち考えておきましょう、ってことよ。
その為には、まず原口がどういう役割の選手かを考えておかなければ。
彼の役割は、主にふたつ。

@左サイドのドリブラー
A攻撃も守備も頑張るハードワーカー、ファイター

@としての候補は、確定の乾を除くと以下の選手たちが考えられると思う。

【武藤嘉紀】
ハリルの構想では、武藤は左らしい。
彼もパワフルなドリブルをできるタイプ。
【浅野拓磨or久保裕也】
右サイドの選手をひとり、左に回してみては?
どうせ本田が再召集されたら右だろうし、バランスからしてそうした方がイイ。
【香川真司】
もともとドリブル上手いし、ザック時代は左やってたし、悪くないと思う。
【中島翔哉】
クラブでは左のドリブラーをやっている。
ポルトガルで評価高いようだし、試す価値あり。

さらにAとしての候補は、以下の通り。

【長澤和輝】
ハードワークできて、ハリルのお気に入り。
【倉田秋】
なんのかんの言いながら、E-1では全試合に出場。彼もハリルの信頼厚いかも。
【酒井高徳】
仮にもHSVの主将。ベンチで腐らせてるのもアレだし、クロスも上げられるし、ポスト原口で使ってみるのもイイかと。
【岡崎慎司】
ハードワーカー、ファイターと言えば岡崎だ。

というワケで、こうして色々名前を挙げていくと、原口いなくても何とかなりそうな気がしてきた(笑)。
とはいえ、原口に期待してる人たちは依然多いはずだ。
たとえば、代表スポンサーのキリン。
キリンは昨年の代表応援CMで、原口を単独でキャラクター起用していた。
本田でも香川でも岡崎でも長友でもなく、敢えて原口をチョイス。
スポンサーから見て、現在ハリル代表の中心は彼だという認識があったんだと思う。
その選手が今ホサれてるって…。

普通に考えれば、原口に興味あるクラブは絶対どこかにあると思うんだけどねぇ。
ヘルタにしても、あと半年経てば原口との契約は切れて移籍金ゼロになっちゃうし、できれば今冬のうちに売ってしまいたいはずなのよ。
たとえ、移籍金を少し下げてでも。
以前にも書いたが、「transfermarkt」によると今の彼の市場価格は3億ちょっと。
去年の夏にヘルタは倍の7億ほどで売りに出した為、うまくいかなかったワケね。
早い話、今回ヘルタが3億にディスカウントさえしてくれれば、多分大丈夫なんだ。
3億なら、絶対交渉はまとまるでしょ。
しかし、仮に「7億からビタ一文値引きしません」という態度をヘルタがとったら?
ちなみに、セレッソが清武を戻す際に支払った移籍金は6億だったらしく、これは当時J史上最高金額だと言われていた。
もし原口がJに戻るなら当然浦和が最優先だと思うが、果たして浦和にセレッソばりの甲斐性があるかどうか…。
確か、ACL優勝で4〜5億は賞金貰ってるんだよね?
ダゾーンマネーもきっと4億以上は入ってると思うし、何とか7億は捻出できると思う。
もし浦和に拘らなければ、今のJクラブはどこもダゾーンマネーを得ており、リーグ優勝の川崎なんかは20億以上が入ったとも聞く。
ならばどこかの心あるクラブが、そのマネーの一部を原口の救済に、ひいては日本代表の救済に投じてはくれないだろうか?

これから半年の原口は、きっと7億以上のプレーをすると思うんだよね。
きっと、投資して損はないと思う。
2018/1/9(火)12:16

☆関西人
国際規格
「アジア国際年間最優秀選手賞」というのがある。
これはAFCの「アジア年間最優秀選手賞」、いわゆるアジアMVPがアジア内のクラブに所属する選手のみを対象にする規定に変わって以降、アジア外で活躍する選手たちに絞って選考されるMVPである。
まだ歴史が浅いが、

【2012年】香川真司
【2013年】長友佑都
【2014年】ミルジェディナク
【2015年】ソンフンミン
【2016年】岡崎慎司
【2017年】ソンフンミン

という歴代受賞者のネームバリューはアジアMVPを遥かに凌いでる為、実質これが「アジアバロンドール」である、と解釈しても構わないと私は思う。
歴代で日本から3人、豪州から1人、韓国から1人。
しかし、韓国のソンフンミンだけ2度受賞してるワケで、特に昨年の彼のプレミアリーグにおける活躍には文句はつけようがなく、現時点のアジアバロンドールが彼なのは妥当。
日本人として、ちょっと悔しいけどね。

過去のパクチソンも含めて、やはり韓国人選手って欧州で思いっきりハマる時あるよな。
もちろん日本人も十分に健闘してるが、ハマり具合が韓国人の方がど真ん中ストライクなのよ。
割と日本人って、ど真ん中というよりはアウトコースぎりぎりを狙った変化球のストライクでしょ。
韓国の場合はちょっと違って、コースはど真ん中、いやむしろインコース寄りのストレート速球を常に狙ってきてる感じ。

そういう日韓の違いは、最近映画を観てて凄く感じるんだよなぁ。
↓に「君の名は」のことを書いたけど、基本的に日本はアニメでしょ。
だけど韓国はアニメじゃなくて、ど真ん中の実写の方で勝負をしてくる。
でさ、ハッキリ言うと実写映画では日本って韓国にボロ負けしてるのよ。
もう簡単に追いつけないほどレベルの差がついてきている。
これは私だけの主観じゃなく、映画マニアの知人も私と同意見だったわ。
特にエンターテイメントのど真ん中、アクションやサスペンスというジャンルで韓国の成長は著しい。
中でも「復讐モノ」には秀作が極めて多く、韓国映画を観てると、戦前の日本に対する恨みを今でもしぶとく晴らそうとする彼らの民族性、一種の復讐気質みたいなモノが少しは理解できますよ(笑)。

ところで日本映画の場合は、昔なら実写映画に来ていたであろうクリエイターの才能がアニメの方に流出しちゃってるというハンデはあると思う。
だからクリエイターの部分は理解できるとして、問題は役者の方でも日韓の間にやや差が開いてきてること。
イビョンホンとか、ハリウッド映画でもよく見かけるようになってきた。
それもアクション俳優として。
以前にイビョンホンとキムタクが共演した映画として「アイカムウィズザレイン」というのがあって、ふたりとも作中で上半身裸になるシーンが多かったんだけど、イビョンホンのムキムキマッチョな体と比較するとキムタクの体がかなり貧弱で見劣りしていて…。
なんか、あっちの方が国際規格、という感じがした。

韓国人の俳優はいずれも高身長、マッチョ、アクションができる、と3拍子揃っている。
基礎的部分が、かなり欧米の基準に近い。
日本の場合はちょっとガラパゴスというか、いまだジャニーズ系を中心にして小さいのが主流だし、ムキムキのマッチョなんて逆にダサいとされてるし、何よりアクションスターなる存在があまりいないじゃない?
昔は千葉真一や真田広之のいたジャパンアクションクラブ(JAC)というのがあったけど、今はJAC出身の堤真一ですらアクション俳優ではなく演技派俳優になってしまっている。
こういうところが、国際基準との乖離なんだよなぁ。
ハリウッドとかは俳優がアクションできなきゃどうにもならんし、肉体派じゃなきゃスタートラインにすら立てないでしょ。
今、日本で一番の売れっ子俳優は菅田将暉あたり?
彼は確かにイイんだけど、なんか国際規格とは遠い感じがするし、そのカッコ良さが妙にガラパゴスな気が…。

で、サッカーにおいてもそれと似たニュアンスを感じるワケよ。
韓国の場合は外需が前提なのか、常に国際規格に沿った才能を製造してるのに対し、日本の場合は内需が前提なのか、どちらかというとJIS規格に沿った才能を製造してるような感じ。
JIS規格はしっかりしてるので、間違いなく良品は良品なんだけどね。
ただ、そのガラパゴス的な多機能が、あっちではあまり有効活用されてないような気もして…。

そういや、今年は豊田陽平が韓国リーグに行くらしい。
彼なんかは、日本製にしては珍しくシンプルな機能のタイプ。
こういう日本屈指の肉体派が、あっちでどれほど通用するのか、興味あるわ。
2018/1/8(月)20:44

☆関西人
バブル、ポストバブル
↓で、「朝まで生テレビ元旦スペシャル」のことについて少し触れた。
村本発言のことは置いとくとして、今回ちょっと触れてみたいのは、その時の放送回で論客のひとりとして出演してた落合陽一のこと。
最近、私はこの人がちょっとツボなんだよね。

「サンデージャポン」などにも出演してた
人なので、知ってる人は多いと思う。
この人の肩書きは色々あるんだが、その中でも驚くのが「筑波大学学長補佐」。
学長補佐って何なの(笑)?
筑波大学って、凄い大学だな。
この人は、見るからに変人である。
開成高校卒、東大大学院修了というからIQは極めて高いんだろうが、イメージとしては「デスノート」のエルだね。
「デスノート」の中でエルが常に甘い物を摂取している設定だったのと同じく、この落合陽一もまた主食がグミだという話は有名かと。
服もヨウジヤマモトしか着ないというポリシーがあるようで、とても大学の先生をやってるような容姿には見えない。
年齢は30歳。
87年生まれで、サッカーでいうと北京五輪世代ということになる。

で、この人のネタで私が一番驚くのは、彼が実は落合信彦の息子ってことなんだ。
落合信彦といっても、あるいは私のようなオッサン世代じゃないと分からないかもしれない。
この人は昔「国際ジャーナリスト」として有名だった人物で、アサヒスーパードライの初代CMキャラクターを務めてたことは有名。
某青年誌での連載が人気で、80〜90年代にかなり影響力があったジャーナリストなんだ。
当時、落合信彦の著作「狼たちへの伝言」は、村上龍「全ての男は消耗品である」と並ぶ男子向け2大バイブルだったと記憶する。
その著作の内容は、ほとんどが彼の自慢話(笑)。
彼は高校を卒業するとすぐに米国に渡ったらしく、そこでの武勇伝として、まずは喧嘩で連戦連勝の日々。
常に、金髪女にはモテモテの日々。
やがてロバートケネディとマブダチになり、仕事は油田ビジネスが大当たり。
「信じるか信じないかはあなた次第」とでも言うべき、バブリーな内容さ。
後々に分かったこととして、これらはほとんどが嘘、または誇張だったんだけどね(笑)。
だけど、当時としては私もすっかり騙されたクチで、落合信彦みたいなマッチョで破天荒な人生を歩みたい〜、と憧れたもんですよ。

こんなバブリーな人から何でまた落合陽一みたいな息子が生まれたのか、どう考えてもこの親子には共通点がないんだよね。
かたや武闘肌の体育会系、かたや研究者肌の理系。
でも不思議なもんで、陽一氏と信彦氏は仲が良い親子らしい。
ただ、陽一氏は信彦氏のことを「ロジックが全くない。全て直感のみ」と評していた。
実際、信彦氏の凋落のキッカケは「ソウル五輪は間違いなく中止になる!」と断言したことであり、皆さんご存じの通り、ソウル五輪は何事もなく普通に開催されたワケね。
このあたりから、「あれ?落合信彦ってホントに国際ジャーナリスト?」っぽい認識が出てきたと思う。

時代、だね。
高度経済成長→バブルという時代に育った信彦氏と、バブル崩壊→デフレという時代に育った陽一氏。
もはや時代は理系・IT系に傾き、今後信彦氏のようなマッチョ系ジャーナリストに需要はないかもしれない。
陽一氏は「子供の頃から親の言うことは全部嘘だと思ってたし、信用してなかった」と語っており、なかば親を反面教師にして育ったクチだろう。
ある意味で信彦氏の背中を見て育ったからこそ、極端に全てをロジックと実験と検証で構築する人種になったのかと。
当たり前のことだが、ポストバブルの生みの親は間違いなくバブル、ってことだね。

サッカーにおいてもバブルとポストバブルがあって、その境界線はジーコ代表以前⇔以後かな、と個人的には思っている。
サッカーバブルの象徴が中田英寿であり、そのバブルが弾けたのがジーコ代表の2006年大会。
その大会をもって中田が引退し、それ以降はデフレ状態に陥り、日本サッカー界も質が大きく変わっていったと思う。
なんせ、バブル期にはバイプレーヤー扱いだったヤットが、そこから日本代表の軸になったからね。
そして何より、本田圭佑らの世代が黄金世代と入れ替わるようにして急速に台頭してきた。
彼らは落合陽一と同世代、つまり86〜87年生まれはここでもポストバブル世代の筆頭格といえる。

彼らが黄金世代を反面教師にしたかは知らんし、また岡田さんがジーコを反面教師にしたかは知らん。
でも彼らがサッカーバブル崩壊後の不況に耐え得る、ロジカルなサッカーを体現してたのは間違いないと思う。
ある意味、あのバブル崩壊は正しかったのかもしれない。
ようするに、「日本はイケるよ」と期待を肥大化させるのがバブル。
一方、「そんな甘くないよ」と現状を客観視させるのがポストバブル。
今は、ポストバブルの時代だろう。
というか、ハリルジャパンなんて完全にデフレが前提のサッカーだよね。
理系は、不況に強いと言われている。
ハリルは、明らかに理系ですよ。
なんのかんの言いながら、時代の流れに即した監督なんだろうな、とは思う。
2018/1/7(日)18:12

☆関西人
君の名は
先日、地上波で映画「君の名は」をやっていたらしい。
残念、見逃してしまった…。

「君の名は」については今までも何度かこの板でネタにしたことがあるが、私は大好きな映画だ。
大筋は「転校生」のような男女入れ替わりモノにせよ、その男女入れ替わりも「転校生」よりは一歩踏み込んで、「時をかける少女」的なタイムトラベル要素をミックスしてるところがイイ。
「タイムトラベラーは過去に干渉してはならない」はSFの鉄板だが、ここでは敢えて干渉して主人公がヒロインを救う話。

基本、ありえないオトギ話である。
たかだか数年とはいえ、時空を越えて未来が過去に干渉するなんて…。
と言いたいところだが、よく考えたら我々は日常、常に未来の立場から過去を観測できている。
それは、夜空の星のことなんだ。
よく考えてみてくれ。
我々が日常夜空に見ている星とは、何光年も離れた遠い宇宙から地球に届く恒星の光である。
たとえば北極星は、地球から約430光年も離れた星でしょ?
つまり、北極星が放った光は430年もの時間をかけて地球に届いてるってことさ。
ということは、今我々が見てる北極星って、今から430年も昔の光の残像?
まぁ、そういうことになるね。

じゃ、これを逆に考えてみてくれ。
もしも北極星の方から逆に地球を観測できたならば、そこから見えるのは理論上、今から430年前の地球の姿ってことになるんじゃないの?
「地球は恒星じゃないから北極星からでは見えないよ?」というヤボなツッコミは置いとくとして、一応の理論として、我々は遠い過去を観測することが可能なんだということをご理解いただきたい。
今から430年前の地球、日本は安土桃山時代か…。
もしもその観測技術が凄くて、それこそGoogleアースのように地球の上空からググ〜っと地上を限りなくズームできたならば、我々が絵でしか見たことのない豊田秀吉や徳川家康の実体を観測できるのかもね。
ロマンある話だと思わない?

ちなみにアインシュタインの相対性理論によると、物質は光の速度を超えると時間を逆行するという。
しかし、私はドラえもんのようにタイムマシンで人間が過去にタイムトラベルをするのはさすがに無理だと思う。
なぜって、人間の体が超光速トラベルの負荷に耐えられるとは思えないから。
でも、観測となると話はまた別だ。
私はテクノロジーの進化により、未来から過去を観測することは可能になると思う。
ひょっとしたら、UFOって観測装置では…?
あれ、なんか「やりすぎ都市伝説」みたいなノリになってきたね(笑)。

で、そういう時代が来た日には、「あなたなら過去の何を観測したい?」という話になると思うんだ。
本能寺の変、関ヶ原の戦い、そのへんは間違いなく人気スポットになるだろう。
分かんないけど、合戦時の関ヶ原上空には無数のUFOが浮遊してたりして(笑)。
邪馬台国が近畿にあったか九州にあったかという論争についても、古代の観測さえできれば一応の決着をつけることはできると思う。

じゃ、今の時代でも五輪とかワールドカップとか、未来人が敢えて「ホンモノ」を観たくて観測にくることは考えられるんじゃないだろうか?
ロシア大会、みんなの視線は当然ピッチ上にばかり集中するだろうけど、たまにはカメラも上空を撮ってみてほしいんだよな。
意外と、おびただしい数のUFOがそこにいたりして(笑)。
未来人だって、絶対ミーハーな意識はあると思うのよ。
ホンモノの本田圭佑を観測したい、ホンモノの香川真司を観測したい、という未来人はきっといるだろうし、ハリルにはそのへんも踏まえた上でワールドカップの人選をしてもらわなきゃ(笑)。
2018/1/6(土)1:06

☆関西人
視野
内田篤人、鹿島復帰正式決定とのこと。
どうなんだろう、今の内田は使えるのかな?
彼の復帰後のプレーは見たことないので何とも言えんが、仮に使えるならウニオンでもう少し試合に出てただろう。
もしSBとしてキツいというなら、どこか別のポジションにコンバートするのも私は全然ありだと思うけど。
内田って、SB以外もできそうな感じがするじゃん?

しかし全然別の話になるが、今日スポナビを見てたら酒井高徳の記事が載っていて、そこには「HSVでのボランチ起用に危機感」とあった。
どうも最近の高徳はSBとボランチの二足のワラジになってるようで、ハリルからは「クラブでボランチだとスタメンの座を渡すのは難しい」と言われたんだそうだ。
そうか。
私はユーティリティってむしろ23名入りには強みだと思ってたが、スタメン11名入りとなると、必ずしもそれはプラスにはならないということか…。

そういや、高徳は以前に代表でもボランチ起用されたことあったよね。
一回だけで、ほとんど印象に残ってないけど。
ただSBとボランチには大きな違いがあって、それは視野の角度の問題。
SBの視野は180度なのに対して、ボランチは360度である。
この違いは大きいと思う。

以前にも書いたと思うけど、ボランチというのはバラエティー番組におけるMC、司会者みたいなもんさ。
バラエティー番組の収録スタジオにはパネラー(雛壇芸人)の類いが複数いて、MCは進行の流れを見て話を振るパネラーをチョイスする。
いわゆる、「回す」という作業だ。
ボランチもまさに「回す」作業が必須、かつ最重要で、つまりMC能力が問われるワケね。
そしてSBはどっちかというと「回される」立場、パネラーの方かと。

じゃ、MCとパネラーが全く似て非なるモノかというと、必ずしもそうではない。
たとえば、人気バラエティー番組では普段MCをやってる芸人が雛壇に座ったりもするワケよ。
たとえば「行列ができる法律相談所」では東野幸治、宮迫博之、後藤輝基といったところが雛壇に座ったり、MCをやったりとフレキシブルである。
でさ、思うんだけどMCやれる奴って、雛壇をやらせるとそれはそれで非常に巧いのさ。
なぜって、MC経験者には360度の視野があるから。
そういう人は、たとえ視野180度の雛壇に座っても、MC席から見える360度の視野を理解できる。
ゆえに今の自分がどういう仕事をすりゃイイかを瞬時に理解できるワケだし、そこでMCとパネラーの間にアウンの連携が成立するワケね。
必然として、番組はうまく回る。

そういうのは、きっとサッカーにもあるんじゃないかな、と思って。
たとえば高徳も、ボランチをやらされてることをそんなネガティブに捉えなくてもイイんじゃないか、と。
そりゃスペシャリストとしては宏樹に経験値で差をつけられた感もあるが、しかしジェネラリストとしての経験値では明らかに高徳が上でしょ。
仮にもチームの主将だし。
何より視野180度のポジションの選手が、視野360度のポジションを理解するのってかなり有意義なことだと私は思うけどね。
視野をサイドとセンターが共有できると、チームはうまく回るんじゃないかと。

そうそう、話は変わるが、皆さんは「朝まで生テレビ元旦スペシャル」を観た?
ラスト30分がムチャクチャ面白かったんだけど、番組の中でウーマンラッシュアワー村本が炎上してたんだ。
知識人の論客が並ぶ中に芸人がいるのはもともと違和感あったにせよ、番組構成的には「雛壇」としての立ち位置だろう。
村本もそれを理解してか、討論にいかにも「雛壇」的なカットインを何度もするワケよ。
たとえば、尖閣問題で
「中国が侵略してくるという発想になるのが理解できない」
「尖閣は明け渡せばイイと思う」
「もともとあれは中国から奪ったんでしょ?」
「侵略されたら、僕は殺されることを選択する。相手を殺したくないから」
などなど、明らかに確信犯的な炎上だったと思う。
バラエティー番組としてなら、村本の言動は正解かも。
だけど「朝まで生テレビ」的にはヤバい展開になってしまい、MCの田原さんは激怒するし、落合陽一が村本の話を遮って「小学校に行こうよ!」と叫んだところでCMに入ってしまった(笑)。
いつもなら村本を擁護してくれる三浦瑠璃さんも、さすがに今回ばかりは…。
これは、悪い例だろう。
雛壇が180度の視野だけで、スタンドプレーをしてしまった悪い例。
これも視野の問題なのかな、と思った。

とりあえず、村本が次回のこの番組に出るかどうか、来月に注目することにしましょう。
私には、激怒する田原さんが一瞬ハリルに見えたよ(笑)。
村本、もう無理だろうなぁ…。
2018/1/3(水)14:53

☆関西人
勧善懲悪
昨年、ずっと観てたドラマについて。
最終回の視聴率が20%超えしたという、TBSのヒットドラマ「陸王」ね。
いや〜、このドラマ泣いたな〜。
池井戸潤原作ドラマは「半沢直樹」「下町ロケット」「空飛ぶタイヤ」「ルーズヴェルトゲーム」「花咲舞が黙ってない」「七つの会議」など色々観てきたけど、泣けたという点では今回の「陸王」が最高だったかもしれない。
なんせ、泣きの要素満載の駅伝やマラソンが題材だからね。
「陸王」観てた人たちは、かなりの確率でお正月の「ニューイヤー駅伝」を観ちゃったはず。
そこは、まさにTBSの狙い通りなんだけど…。

このドラマが描いたのは、スポーツ業界の闇である。
ストーリーとしては、売上の苦しい小さな老舗足袋メーカー「こはぜ屋」が、新規事業としてスポーツシューズ製造を始めるワケね。
「こはぜ屋」は善として描かれ、その対比として大手シューズメーカー「アトランティス」が巨悪として描かれていた。
詳しくは分からないけど、多分この「アトランティス」ってアディダスがモデルじゃないかな?
この大企業は、自社シューズの広告塔として選手と専属のスポンサード契約を結ぶ。
ドラマの中では、竹内涼真演じる茂木という選手がかなり「アトランティス」に翻弄されるワケね。
やはり大手は売上至上主義で、そのへんの企業人としての嫌らしいところをピエール瀧と小籔千豊が怪演(笑)。
彼らは選手がダメならさっさと切り捨てるし、復活すれば掌を返してまた寄ってくる。
基本、選手の成績云々よりは自社のシューズが露出することの方が重要。
さすがにドラマだから誇張されてるのはあるだろうけど、でも当たらずも遠からず、じゃないだろうか。

これ観てて、やはり私が思ったのは「香川、大丈夫かな?」ということだ。
アディダスとしては、ここにきて香川が代表召集から漏れたのは大きな誤算だっただろう。
日本のI番、エースの彼さえ押さえおけば自社のスパイク(具体的にはエックス16シリーズ)のプロモーションになるのは当然だと思ってたのに、全く想定外の代表落ちという事態。
香川と茂木がカブる。
多分、アディダス社内では日本代表の担当の小籔みたいな人が、ピエール瀧みたいな上司に罵倒されてると思うんだよね。

仮に、現時点で日本代表のスタメンが↓だったとしよう。

・・・・大迫
乾・・・・・・・久保
・・山口・井手口
・・・ 長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島

これをスパイクメーカー別にすると、

・・・・・アシックス
アシックス・・・・・・・ナイキ
・・・ナイキ・・・ナイキ
・・・・・プーマ
ナイキ・アディダス・ミズノ・ナイキ
・・・・・プーマ

になるワケよ。
ライバル・ナイキに完敗じゃん。
アディダス契約選手では辛うじて槙野がスタメンだが、あとは高徳、中村航、植田、武藤などリザーブ選手ばかりである。
小籔がピエールに「お前の仕事はこの程度か?」と言われてる姿が目に浮かぶよ。

あと、レアなケースとしてはスパイクの乗り換えというのもあるな。
たとえば、昨年スペインでブレークした柴崎。
ブレークの真っ只中、彼は昨夏にアディダスとの契約を打ち切ってアンブロに乗り換えたワケさ。
裏で、どういう経緯があったかは分からない。
大手ゆえの驕り、あるいは小籔の仕事がダメだったのかもしれない。
もともと柴崎って、扱いにくそうな選手だけど。
もちろん、ピエールは激怒したはずだよ。
なんか、小籔がだんだん可哀想になってきた…。

いやね、「陸王」観てると大企業って悪のイメージがどうしても定着しちゃうけど、世の中そこまで利己的な仕事ばかりでもないと思うのね。
「陸王」は勧善懲悪のドラマだったが、出てくる登場人物が善なのか悪なのか、最初敢えて分かりにくい構造にしてあったと思う。
寺尾聰演じるソールの素材の特許を持つ人物、ドラマ序盤から「こはぜ屋」を冷遇する銀行の課長、茂木が所属する陸上部の監督、松岡修造演じる大手アウトドアスポーツメーカー社長、このへんは最初「悪人では?」と思わせといて、実は最終的に善人だったというオチ。
世の中、捨てたもんじゃないなぁ、と思わせてくれたドラマだった。
ビジネスはビジネスとして、でもそのビジネスもやるのは人間だからね。
人間である以上、純度100%の悪の方が逆に珍しく、どこかしらに善の使命感が必ずある。

日本サッカーも、そういう善に実は支えられてるんだと私は信じたい。
2018/1/2(火)19:39

☆関西人
国譲り
皆さんは、もう初詣に行った?
今度は、神社の話を少ししておきたい。
そして天皇杯も決着したことだし、天皇に関する話も。
今回はお正月の暇潰しとしてサッカーと全く関係ない話を書くが、これは完全に私の趣味の分野なので、このての話に興味ある人だけ読んで下さい(笑)。

さて、日本の神社は天津神系と国津神系に分かれている。
天津神系の頂点が伊勢神宮で、国津神系の頂点が出雲大社。
そして伊勢神宮の神がアマテラスで、出雲大社の神がオオクニヌシである。
まず、これが前提ね。

古事記や日本書紀に詳しい人ならご存じだろうが、オオクニヌシとはアマテラスの実弟スサノオの子孫である。
彼は日本の統治に成功した後、その日本の統治権をアマテラスの側に委譲している。
有名な「国譲り」ね。
やがてアマテラスの末裔である初代天皇イワレヒコ(神武天皇)は、奈良盆地に首都を造った。
ここで「九州出身のイワレヒコがなぜ奈良を都に?」と思うが、理由はそこに三輪山という霊山があったから、という説が有力。
そして、この三輪山をご本尊としてるのが日本最古の神社とされる大神神社なんだ。
ちなみに、この大神神社は国津神系である。
天津神系ではない。
不思議だよね。
思うに初代天皇の正体って、天津神系ではなく国津神系だったんじゃない?

天津神の祖先であるアマテラスは女神であり、彼女の正体は邪馬台国の女王・卑弥呼だと言う人もいる。
卑弥呼とは、魏の皇帝から「倭王」の称号を授かった日本の正統王。
古事記や日本書紀を読んでると、天皇家は自らを正統なる王家だと主張する為に、わざわざイワレヒコをアマテラスの子孫だということにして、またオオクニヌシの祖先であるスサノオをアマテラスの実弟だということにして、そういう妙な作為みたいなモノを感じるんだよね。
後のヤマト王朝が女王系でなく男王系であることを思うと、邪馬台国とヤマト王朝に直接の繋がりが無い可能性は極めて高い。
そして繋がりが無いからこそ、ヤマト王朝は自らを正統な「倭王」の系譜上にある、と古事記や日本書紀に敢えて書きたかったんだろう。
自分が正統なる王だとする為に。

それは、壮大な嘘だと私は思う。
天皇家は、三重県にアマテラスを祀る伊勢神宮を造った。
本当にアマテラスが天皇家の祖先だとするなら、わざわざ都から距離の離れた三重県に神社を造るのはおかしいよね?
何だか祟りを遠ざけているようにも見える。
そして国津神系の総本山、出雲大社もまた都から遠く離れた所にある。
これまた、祟りを遠ざけているようにも見える。

私は思うんだが、今に繋がる天皇家って天津神系でも国津神系でもなく、全くの別種なんじゃないかな、と。
本来の王家がどこかのタイミングで断絶し、全く別の一族が「天皇」を名乗ったんじゃないか?
「三種の神器」の所有もおかしい。
天皇は、3つのうち2つの神器を手元に置いていない。
クサナギノツルギは熱田神宮に、ヤタノカガミは伊勢神宮に置いている。
何で所有しない?
クサナギノツルギは国津神の神器、ヤタノカガミは天津神の神器、それを敢えて遠ざけてるように見えるんだ。
例外として、ヤサカニノマガタマだけは宮中に所有してるらしい。
このマガタマはどんな物かよく分からんけど、一説には素材が翡翠(ひすい)で、日本海側の北陸にゆかりのある品っぽい。

思えば、「天孫降臨」の地は九州だった。
古事記や日本書紀では神武天皇が九州から東遷して奈良に都を造ったとあるが、この記述はもともと九州に正統な倭王がいたからこそ、敢えて東遷したことにしてヤマト王朝の正統性のツジツマを合わせたかのように見える。
また神功皇后のエピソードでも、彼女は九州で応神天皇を産み、その息子とともに九州から近畿を攻めて都を奪い返すクダリがある。
これも、九州一帯を支配する強い女王(卑弥呼?)がいた史実を、その女王は応神天皇の母だった、その母が息子を連れて東遷した、というエピソードにアレンジしてツジツマを合わせたと考える方がむしろ自然。

私の考えをまとめよう。
@最初、九州に正統な倭王(天津神)がいた(神器はヤタノカガミ)。
A本州では倭王とは別の王(国津神)が広範囲を支配していた(神器はクサナギノツルギ)。
Bそれがヤマト王朝の母体になったが、血統断絶、もしくは政権を誰かに奪われた。
C神話では天津神を国津神より上位と位置付けているので、実際に「国譲り」で九州勢力が近畿でトップに君臨した可能性はある。
Dただし、九州勢力とはまた別の勢力が最後は政権を簒奪した可能性は高い(その勢力の神器はヤサカニノマガタマ)。

天皇家は万世一系と言われてるが、それはきっと虚構だ。
おそらくは神器の数の通り、大まかに3つの勢力の間で権力のリレーがあったんじゃないか?
で、面白いのは伊勢神宮、出雲大社、先代の勢力を神として最後の勢力がしっかり祀ってることだよ。
日本以外の国では、絶対にこうはしない。
今君臨してる自分を肯定する為、むしろ先代を否定する。
それが普通だろう。

サッカーで考えてみてくれ。
ハリルは、今までの日本サッカーの主幹であるポゼッションを否定した。
前任を否定することで、自分を肯定するんだ。
またハリルは、本田や香川や岡崎など前回大会で中軸だったビッグ3を外し、まだ手垢のついてない久保、浅野、井手口など若手を新たな軸にチョイスした。
いわば、リセット。
リセットは、欧米的な合理主義に基づく方法論だ。
対して日本式の方法論は、もっとファジーである。
前任が創った色を否定することなく継承し、それに新たな色を足して、またさらに深みのある色を創っていく。
でなきゃ日本という国は、天皇家は、様々な伝統は、2000年も続かないよ。
言っとくが、日本って蹴鞠文化が飛鳥時代から続いてる国なんだぞ。

確かに、日本サッカーにも「国譲り」はあるかもしれない。
しかし仮にそれがあったとして、不思議と国津神も天津神も消えないんだよね。
それが世界でも希少なカルチャーの国、日本という国の本質である。
2018/1/2(火)0:51

☆関西人
謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

さて、天皇杯。
結果はセレッソの優勝でした。
尹晶煥体制のセレッソは、これで初年度2冠目。
尹さん、大した名将だわ。
この人、絶対に韓国代表の監督にはなってほしくない。
そうなった日には、まるで日本が勝てなくなりそうだから…(笑)。

で、試合は両チームとも故障で主力が抜けてたり、傷んだ選手が無理に先発したりしてたので微妙にチューニングが狂ってたと思う。
特にセレッソの方がチューニング不具合だった。
まだ横浜の方が堅守+個人技という構成だけに、「相手の良さを消す」という天皇杯戦決勝のような舞台に合ってたと思うよ。
ガッチリ守る。
そして球を奪ったら、マルティノスを使う。
彼の個人技に頼る。
単純なスタイルだけど、これが効いてたんだよなぁ。
あ〜、これは横浜が勝つかも、と思いながら見ていた。

でも、セレッソはよく我慢したと思う。
「悪い時は悪い時なりに結果を出す」とでも言うべきか、それを可能にしたのは尹さんがこのチームに植え付けたスタミナかな。
特に水沼とか、メチャクチャ頑張るね。
結果、彼のミドルシュートからのルーズボールを山村が押し込んで1点。
延長戦は、そのお返しと言わんばかりに今度は山村からのクロスを水沼が頭で押し込んで2点目。
水沼⇔山村のコンビで勝負あり、ですよ。

思えば山村って、究極の便利屋だね。
エース杉本の不在で、今回彼はセンターFWを務めた。
そして、延長戦で勝ち越してからは最終ラインに入って守備固め要員に。
こういうユーティリティは、生かすも殺すも監督次第。
監督によっては器用貧乏、中庸としか評価しないかもしれない。
でも、尹さんは違った。
戦術のキーパーソンとして山村を使っている。
今までもトップ下、ボランチなど色々やってきてるし、FW⇔MF⇔DF全てをこなせるユーティリティは彼ぐらいだろう。
あとはGKさえやれば、長谷部をも超える(笑)。
…そうそう、今回山村とともに活躍した水沼って、実は昔にナビスコ杯でGKをやったことあるらしいよ。
交代枠を使い切った後にGKが故障し、やむなく彼がGKになったらしい。
ユーティリティやなぁ(笑)。
ちなみに、それは彼がまだ横浜にいた時の話。
もともと、彼はマリノスユース出身の選手だ。
横浜は、彼をうまく使い切れなかったけどね。

しかし水沼といい山村といい、尹さんはうまく使っている。
うまくやりくりしている。
良い監督だ。
いや、実は私、横浜のモンバエルツも良い監督だと思ったわ。
もともとの横浜は若手をうまく使い切れないイメージがあったが、モンバエルツ体制では結構世代交代がうまくいったというか、今回の試合でも遠藤渓太とかムチャクチャ良かったと思う。
さすがはフランスでU代表監督をやってた人だけあって、若手の才能を見抜ける人だよ。
横浜は、せっかく見つけた良い監督を手放しちゃうんだね…。

まぁ、モンバエルツほどの監督が簡単には通用しないぐらい、Jリーグってのは一筋縄ではいかないリーグだということだ。
たとえ、どこかのクラブがグアルディオラを連れてきたところで、そのクラブが優勝できるとは限らん。
日本サッカーをナメるな、ってことよ。
とにかく、セレッソ優勝おめでとう。
尹さん、おめでとう。

あぁ、そうだ。
尹さん、いつの日にか日韓関係に雪解けがきたら、日本代表監督の就任も視野に入れてくれないかな?
日本代表の監督に韓国人が就くって、なんか両国の関係に新たな展開を生み出せる気がするのよ。
おそらく初めて、日韓関係がwinwinになると思うんだけどな。
2018/1/1(月)20:40

☆関西人
2017年総括
今日で2017年も終わり。
来年2018年は、平成最後の年となります。
大転換期だね。
じゃ、この大晦日に2017年の流れを一度総括しておこう。

この一年で大きなニュースといえば、まずハリル代表のロシア行き切符獲得。
そして川崎悲願のリーグ優勝。
そして浦和のACL制覇。
私の中では、この3つが大きいかな。

この3つに共通していえるのは、いずれも守備の強化を意識して結果を出したことである。
本来、川崎は風間さん、浦和はぺトロ、そして日本代表は本田や香川の色が強かったチームだ。
その色とは、明らかにポゼッションである。
しかしこの2017年は、そうやって彼らが築いてきたモノをややマイナーチェンジしてしまったワケね。
川崎は風間さんのあとを鬼木さん、浦和はぺトロのあとを掘さん、どっちもコーチの監督昇格という極めてパッとしない形だったんだが、これが意外にも大当たり。
そして代表では、本田や香川を外すという荒療治をハリルが敢行し、山口+井手口+長谷部という中盤硬質化でロシア行き切符ゲットに成功した。
マイナーチェンジ、硬質化。
これ、2017年を象徴するキーワードです。

といっても、これは決してポゼッションを否定する流れではない。
川崎も浦和も代表も今なお根幹はパスサッカーだし、この根幹がなければクソつまらん、単なる守備的サッカーに終わってしまうものだから。
我々日本人の進むべき道は、硬と軟のどちらか一方を選択するのではなく、むしろハイブリッドを選択すべきだ、ということを理解できたのがここまでの流れさ。
川崎の小林悠、浦和の長澤、あとリーズ行きが決まった井手口などは、まさに時代の流れを象徴する選手だったね。
小粒ながらも、硬と軟を併せ持つハイブリッド車かと。

あぁ、そういや2018年はぺトロが札幌の監督としてJ1復帰するんだったね。
あと、風間さんも名古屋の監督としてJ1復帰。
2018年のJ1、盛り上がりそうだな〜。
私が特に注目したいのが、グランパスである。
かつて小倉に命運を託した結果として自滅した名古屋が、名将風間八宏の下で見事に再生、1年でJ1復帰に成功。
川崎では憲剛+大島という、普通なら考えられない2ボランチにしていた風間さんである。
名古屋でも、必ず風間色があるはずなんだ。
注目は、やはり田口泰士かな?
風間さんは今、この田口を「ピボーテ」として仕込んでるみたいだね。
田口といえば、アギーレ代表でアンカーを務めてたのを覚えてる人は多いだろう。
そう、2014年のブラジル戦だ。

・・・・岡崎
田中順・・・・小林悠
・・森岡・・柴崎
・・・・田口
太田・森重-塩谷・高徳
・・・・川島

今考えると、結構良いメンバーだね〜。
3年前の当時としては地味なスタメンだと批判されたのかもしれんが(本田はベンチスタートだったし)、今じゃ森岡はベルギー(当時はまだ神戸)、柴崎はスペイン(当時はまだ鹿島)、岡崎はプレミア(当時はまだマインツ)、そしてこの頃は小林悠がJリーグMVPを獲るなんて全く想像すらできなかった。
アギーレ、なかなか慧眼の将だったかもしれない。
という流れでいくと、次は田口がクルかも?
田口、意外とハリルの目に留まり、まさかのサプライズ召集があったりして。
ハリル代表、守備的MFはいても「ピボーテ」はそれほどいないからな。

そして来年はハリルジャパンのみならず、森保ジャパンのことも忘れちゃいけない。
思えば、森保さんもぺトロのあとを受けたマイナーチェンジの成功者だったね。
いわば、ハイブリッド調律の達人である。
最近、私は日本人指導者が面白くってタマランのだわ。
グアルディオラやらモウリーニョやら海外の指導者ばかりを神格化する流れは依然あるけど、意外と日本人指導者も捨てたもんじゃないのでは、と。
風間さんとか、世界的にもユニークなサッカーをやろうとしてるかに見えるし。
もちろん名波への期待は、今さら言うまでもあるまい。

ところで、明日の天皇杯はセレッソvs横浜。
ここでは日本人指導者じゃなく、尹晶煥vsモンバエルツという対決になる。
モンバエルツ氏、この試合をもって退任になるらしい。
フランスではU代表監督を歴任するなど凄い経歴の人だったと思うんだが、Jではイマイチ存在感なかったよね。
後任は、元豪州代表監督のポステコグルー氏だという。
そう、今年の夏にハリル代表と対戦した、あの時の豪州代表を率いてた人だ。
「せっかく高さのアドバンテージあるのに、何で足下で繋ぐポゼッションにこだわるんだろ?」と不思議に思えたチームだったけど、おそらくあれがポステコグルー式なんだろう。
あの後、プレーオフでホンジュラスを下して豪州は見事ロシア行き切符を手にしたのに、この監督はなぜか退任。
で、マリノスの監督就任か…。
よし、来年はマリノスにも注目していこう。
意外と台風の目になるかも。
あと、ガンバにはクルピがくるね。
こういう監督のメンツを考えただけでも、2018年はワクワクしてくるわ〜。
2017/12/31(日)15:21

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