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過去ログ528 2017/9/26 0:30

☆関西人
森保ジャパン
今日、スポーツ紙に森保一が東京五輪監督内定という記事が出ていた。
正式決定はまだ先のようだが、FC東京が森保さんへの来季監督オファーを取り下げた理由は「協会が五輪監督でオファーする為」だったらしく、協会と関係が近いFC東京がそう判断するなら、森保さんの内定はほぼ確実なんだろう。

彼は、優れた監督だと思う。
でなきゃ、広島という小さなクラブであそこまで結果を出せまい。
金銭面が理由か、かなり選手の流出があったのに。
しかし、ちょっと不安はある。
というのも、広島以外で彼の仕事を私はよく知らんのだ…。

どっちかというと、広島は特殊な戦術をするチームだった。
なかばペトロの置き土産ともいうべき攻撃型サッカーで、それの守備機能補完を施術した森保さんの手腕は評価に値する。
しかし、それでも独特の型が最後まで維持されたことは事実である。
戦術は攻守の切り替えがキモで、カギを握ってたのはボランチ。
青山と森崎和ね。
特に、戦術理解に長けて臨機応変に複数ポジションをこなせる森崎の存在が効いてて、それはペトロが浦和で阿部を重用したのと意味が酷似。
要は、あのサッカーってそういう戦術型駒の存在がカギなんだな。
森崎も青山も、ただのボランチではない。
で、森保さんが東京五輪代表を成功させるカギになるのは、どう考えてもまずはそういう選手の発掘なんだ。
今まだ10代の選手たちの中から、そんな老獪な才能を求めることは可能なんだろうか?
就任早々、いきなりオーバーエイジってワケにもいかんしなぁ…。

広島というのは、もともとユースの色が強くて(吉田高校出身者が多い)お互いを知り尽くし、アウンの呼吸を成立させやすかったクラブ。
そこが、どうしても短期間の寄せ集めとなる代表とは少し違う。
こみ入った戦術ほど毎日刷り合わせをできるクラブチームこそ適しており、代表の場合はもっと最大公約数的な戦術、皆が等しく理解して共有できる戦術でなければ組織を完成させるのは難しい。
一番の問題は、そこにある。
森保さんはきっと戦術をじっくり熟成させるタイプだと思うので、時間を多くとれない代表でどこまでできるのかな、という心配があるよね。
まぁでもA代表じゃなくてU代表だから、クラブ側の協力さえ得られれば代表とはいえ長い拘束も全く不可能というワケじゃない。
確か、「キャプテン翼」では五輪代表選手をクラブから分離させて(リーグ戦に参加させず)長期拘束して代表をクラブチーム化するという離れ業をやってたっけ…。
それはあくまで漫画の中の話にせよ、とにかく2020年は自国開催ゆえコケるワケにはいかんのだから、多少は漫画みたいなムチャも状況によって必要かも?

あと、森保さんは国際舞台経験の少なさが気になるところ。
ただし、過去にはコーチとしてU20ワールドカップのベスト16を経験してるみたい。
指導してたのは、柏木や槙野のいた「調子ノリ」代表だよ。
あのチーム、私は好きだったなぁ…。
あのチームはそれこそ「黄金世代」にも匹敵する華麗なパスサッカーを完成させていて、しかも強かった。
結論をいうと、大会を通して一度も負けなかったのよ。
決勝トーナメントでは強豪チェコ相手にドロー、最後はPK戦で散ったが、そのチェコは最終的に大会準優勝だったことを思えば「調子ノリ」代表の実力が大会屈指だったことは間違いないだろう。
彼らのサッカーは例のゴールパフォーマンスを含めて現地サポの人気が極めて高く、スタジアムで販売していた日本代表ユニは売り切れ完売したという伝説すらある。
あの代表のスタッフのひとりが森保さんだったとは、何ともゲンが良い話じゃないか。
あ、蛇足だけど、この代表には香川が入ってたけど控えだったんだよね…。
なぜか、DF登録だったけど(笑)。
付け加えると森重もサブメンバーに入っていて、なぜかMF登録だったけど。

森保ジャパン。
まず目標は、1964年東京五輪の戦績を超えることかな?
まぁ、森保さんなら実現不可能なノルマではないでしょ。
私は、期待してますよ。
あと、久保くんの育成もヨロシク。
2017/9/26(火)0:30

☆関西人
元SMAP
ついでに、芸能ネタをもうひとつ。
SMAPの解散にともない、香取・稲垣・草なぎの3名がジャニーズ事務所を出ていくことになったのは皆さんご存じの通りで、問題はその後の彼らの動向である。
どうやら彼らは、「育ての親」元マネージャーの飯島女史が社長就任した新事務所に入ったらしい。
全ての発端は飯島女史vsメリー副社長の抗争から始まっていることを考えると、これから脱退組3人の前途は多難になることは想像に難くない。
いまだ業界におけるメリー副社長の影響力は絶大らしいし、まず地上波メディアからはホサれるだろうし、CDやPVを出すこと、また大きな会場でライブをやることもままならないだろう。

可哀相だな〜と同情していたが、そこはさすが飯島女史、そうなることは百も承知で今後の戦略を出してきた。
それは、今後彼らの活動の場をインターネットメインにする、ということ。
これを聞いて、私は「なるほど」と目からウロコだったよ。
そうなんだ。既存メディアはともかくとして、業界の最高権力者メリーさんですらネットの世界には圧力をかけられない。
どうやら、香取くんがインスタグラム、稲垣くんがブログ、草なぎくんがユーチューブをやることになるらしい。
そうか、元SMAPがユーチューバーになるのか(笑)。
また、話題のインターネットTV、アベマTV内で番組をやることにもなりそう。
時代は、着実に変わりつつあるなぁ。

思えば、飯島女史はジャニーズの本丸だった歌番組衰退の中で、所属タレントたちを新たな活動の場としてバラエティ番組に誘導、SMAPを大成功させた経緯がある人だ。
この転換がなければ、今頃ジャニーズ事務所はもっと衰退してたかもしれない。
で、その飯島女史が今度は地上波からネットメディアへ転換。
これ、意外と業界全体の大きなターニングポイントになるかもね。
地上波TVは、現実としてどんどん視聴率が落ちてきている。
「最近はTVを見るより動画見てる時間の方が長い」という人、結構多いんじゃないかな。
今はもう地上波とかメジャーにこだわらなくてもイイんじゃない?という風潮は確実に出てきている。
そこにダメ押しとなるのが、今回の元SMAPネット進出かもしれない。

ぶっちゃけ、みんな気付いてきてるのよ。
メジャーは既存枠組みがガチガチで、たとえばデカい事務所の後ろ盾あれば実力関係なしでメディア露出できる、とか、メジャーほど規制がガチガチで本当に言いたいことは言えない、とか。
だからこそ既存枠組みに入ってないネットと文春が、メジャーの踏み込めない部分に踏み込んでるから近年存在感を発揮してきてるんだ。
そりゃさ、ちゃんと浄化されてないからユーチューバーとかクソみたいな奴がたくさんいるよ。
いや、クソの方が圧倒的に多いか。
でも、しようがない、まだ過渡期だから。

さて、サッカーはもともと既存枠組みの中にいなかった側である。
既存は野球の方だからね。
よって、最初からネットという裏媒体と相性よくやってきた。
この超サカしかり。
で、問題は今後、これまで倫理観含めて「裏」の意識だった我々が、今後このままでイイのか、ということなんだ。
だって、元SMAPがこっち側に来ちゃう時代の流れって、もはや「裏」のメジャー化は止められないってことでもあるんだから。
元「日本代表応援団長」が、こっちに来ちゃいます(笑)。
それは嫌だ〜、と言ったところでしようがない、これは時代の流れなんだから。
ちなみに元応援団長が生観戦した試合は10勝5分けの不敗神話があるらしく、とりあえずアベマの企画か何かで来年ロシアに行ってもらうのは有意義だと思うけど?
2017/9/25(月)15:13

☆関西人
安室奈美恵
世間で安室奈美恵の引退が話題になっている。
私は特別ファンというワケじゃないのでショックはないが、人によってはかなり喪失感があるみたいだね。
マリノスの中澤がそうだ。
彼は安室奈美恵の熱烈なファンだったらしく、かなりショックを受けてるらしい。
私の予想だが、おそらく今後マリノスは順位を落とすだろう(笑)。
大黒柱の中澤がその状態では、堅守が売りのマリノスがリーグ終盤までもつとは思えんのだ。

報道では「人気絶頂のうちの引退」とあるが、それを見て私は「え?安室さんて今でも人気あるんだ?」と初めて知ったワケです。
アムラーのブームって90年代、今から20年ぐらい前の話だろ?
黒タートルネックのニット+バーバリーチェックのミニスカート+ロングブーツというファッションが懐かしい。
彼女がオンナノコたちに与えた影響は絶大だった。
で、老けずにバブル期のフォルムをそのまま維持してるから凄いと思うわ。
そこは浜崎あゆみや華原朋美とはえらい違いだわな。

しかし「人気絶頂」と言いつつ、彼女は近年ほとんどメディアに露出していない。
7年ほど地上波テレビに出てないんだそうだ。
事務所独立問題とやらでホサれた?
という説もあるけど、自ら方針として露出を抑え、ライヴと作品だけを表現媒体としてチョイスした、という説の方が濃厚。
ライヴでは全くMC無し、らしいね。
音楽とダンスだけで自分を表現、あとは要らん、ということだろう。
そういや、ブログとかTwitterとかインスタとかもやってないんじゃない?
イマドキは私生活を切り売りする芸能人が多い中、極めて珍しいタイプだよね。
普段何してるか分からん、どこにいるかも分からん、何考えてるかも分からん、ある意味、安室奈美恵は女高倉健ですな。
不器用ですから、ってタイプ。
このニュアンスは平成ではない、昭和のスターっぽい。

音楽の世界ではこういうパターンが結構あって、それの最も有名な例がノーベル賞受賞者のボブディランだろう。
彼はメディアに全く露出せず、NHKスペシャルが彼の特集をやってたので期待して見たが、天下のNHK取材班が最後までボブディラン本人に接触することができないまま、番組は終わってたよ(笑)。
さすが、ディランである。
彼自身は作品とライヴ以外ではほとんど何も発信せず、だからこそファンたちは彼が発信した詞の一語一句を真摯に分析しまくってるんだよね。

これぞパフォーマーの理想形だな、と思う。
サッカー選手もそうなんだよ。
サッカー選手たるもの、全てをサッカーのプレーでのみ表現すりゃいいワケで、それ以外の表現は必要なの?と感じる部分はある。
たとえば「やべっち」で各クラブがオモシロVTRを発表したり、「解説するっち」で自らのプレーを解説したり、それ自体は立派なファンサービスであるのは分かるんだけど、なんかさ、妙にサッカーを安くしてしまってる気がするのは私だけ?
たとえば村上春樹が、自分の著作に対して「あのシーンの描写はこういう意味を込めたんだ」とか解説するワケないじゃん。
歌とダンスを表現媒体とする安室奈美恵にしても、敢えてバラエティ番組やネットを自分の表現媒体にしない。

安室奈美恵のスタンスはハッキリしていて、ライヴと作品のみ、要はおカネを出さなければ見れないサービスしか私はやりませんよ、ということだ。
地上波テレビにせよネットにせよ、タダで見れるサービスはやらない。
やっぱ、おカネを出してくれる人こそがファンであり、タダのサービスのみを享受するような層にはサービスを提供しない。

じゃ、Jリーグもそういうスタンスなのか?
確かに有料チケットを買わなきゃ見れない、有料のダゾーンに加入しなきゃ見れない、タダの地上波テレビはほとんどやらない。
…いやいや、安室奈美恵と一緒にしたら、アムラーが怒るわ(笑)。
どっちかというと、Jリーグは安室奈美恵仕様ではなく、もっとイマドキのアイドル仕様なのさ。
ライヴは歌やダンスだけじゃなくMCもたっぷりやりますよ、ブログやTwitterも毎日のように更新しますよ、あと握手会を頻繁にやるほどファンの方々との距離は近いですよ、ってやつ。
安いっちゃ、安いですね(笑)。
2017/9/24(日)21:28

☆関西人
原口が心配
最近、ちょっと心配なのが原口である。
今週は日本人選手が多く活躍した中、原口は試合にすら出てない。

もともとヘルタを退団する予定だったのがうまくいかず残留、クラブ側はもう彼の後釜を手配してたもんだから致し方ない部分はある。
そこは理解している。
でもさ、その後釜のひとりが先日対戦した豪州代表のマシューレッキーだろ?
あの選手が原口を上回ってるようには思えなかったんだけど。
日本人としての贔屓目?
いや、客観的に見て原口は完成度高い選手だよ。
ドリブル技術、スピード、運動量、持久力、守備の貢献度、闘志。
日本代表の中でもトップクラスの選手である。
逆に聞きたいけど、彼に大きなウィークポイントなんてあるのか?

ひとつ不思議なのは、今夏に彼の移籍が成立しなかったことである。
原口が使い物にならない選手ならそれも致し方ないが、どう考えても彼は使える選手だ。
じゃ、移籍金や年俸が高すぎた?
ちなみに、ヘルタが設定した移籍金は約7億だったという。
浦和からヘルタに移籍した時の移籍金は7000万、つまり10倍の値になっていた。
で、ヘルタが移籍交渉してたのはプレミアのブライトンというクラブで、ブライトン側は7億の半分以下、約3億を主張してたらしい。
3億か…。
いや、私自身は7億ぐらいの価値はある選手だと思ってるけどね。
今の原口に7億ぐらいの価値を認めるクラブ、どこかになかったんだろうか?
事実、なかったんだよなぁ。
ちなみに、上記マシューレッキー獲得の為にヘルタが払った移籍金は約4億ぐらいとのことで、収支計算としてヘルタが原口を3億程度で手放すのは論外だったと思う。

原口のヘルタとの契約が切れるのは来夏。
つまり、ヘタすりゃW杯本番までずっとホサれる可能性もあるってこと。
このままホサれる状態が続けば試合勘を失い、代表からも外されてしまうだろう。
残されたチャンスは、今冬か。
それまでに「原口には7億の価値がある」と欧州市場に知らしめる必要があると思う。
もちろん、クラブでホサれてる以上、そのチャンスは多くない。
じゃ、アピールチャンスはどこにあるのかというと、代表ですよ。
幸い、11月には日本代表の欧州遠征がある。
そこでベルギー(FIFAランク5位)と対戦する。
そのベルギー相手に原口が大活躍すりゃ、来年1月にオープンする移籍市場に向けたタイミングもよく、極めて有効なプロモーションになるよ。
あと、ブラジル代表ともやるんだろ?
仮に原口が左WGだとすりゃ、おそらく対峙するのはあのダニエウアウベスだ。
アウベスは今、パリサンジェルマン在籍。
でもって、日本代表の遠征はフランスが濃厚とのこと。
だとすりゃ、そのフランスの地で原口がアウベスをドリブルで翻弄すれば、

「あの日本のG番は誰だ?」
「GENKI-HARAGUCHIという選手らしい。ヘルタベルリン所属だそうだ」
「運動量が凄いぞ…。ブンデスで活躍してるのか?」
「いや、今季はずっとベンチらしい」
「…ほぉ、狙い目だな」

という流れになるだろう。
ネイマールの移籍金290億を支払ったパリサンジェルマンからすりゃ、原口の7億程度はハナクソみたいな金額である。
いや、パリサンジェルマンが原口を獲ることは100%ないけどね(笑)。
左WGには、そのネイマールがいるし。
だけど、ブラジル相手に原口が活躍して日本が大健闘する流れにでもなれば、そんな7億程度の移籍金など一夜にして「むしろお買い得」になるさ。
もしくは、ヘルタが原口を再び先発起用し始めるかもしれん。

だから、ハリル頼む。
ニュージーランド・ハイチ戦はどうでもイイから、欧州遠征の時だけは原口を先発起用してくれ。
そりゃスペインで活躍してる乾の先発も見たいし、「所属クラブで先発してない選手は使わない」という代表の大前提は理解するけど、それよりもこのまま原口が朽ちていくことが何より惜しいんだ。
W杯を控えた日本にとって、大きな損失。
もちろん自力で這い上がるのが理想にせよ、それは正直キツい気がする。
日本代表は、これまでW杯予選で何度となく原口に救われてきたじゃないか。
予選を通してみると、あるいは彼がこのチームのMVPだったかもしれない。
ぶっちゃけ、彼がいなきゃハリルはとっくの昔にクビになってますよ。
じゃ、こういう時にこそ恩返しすべきかと。

もし11月にチャンスを与えて、それでも原口がダメならしようがない。
彼は、モッテなかったということ。
その時は、新たにポスト原口を探すだけだ。
意外と中島あたりの序列が上がるかも?
あるいは、今話題の超新星・安部裕葵、オランダの堂安など、若手でも左に使えそうな面白い素材がいるけどね。
あるいは香川を左に回し、トップ下に柴崎、清武、森岡など司令塔タイプを使うのもあり。
2017/9/24(日)12:56

☆関西人
序列
中島が、またポルトガルで1ゴールを決めた。
こういう4大リーグ以外のところでゴールを決めても、「しょせんはレベル低い相手のゴール」と言われがちなもんだが、今回は国際的にも強豪とされるポルト相手のゴールだけに、十分価値はあるだろう。
試合は、ボロ負けだったけどね。

中島が国際仕様だと感じる部分は、トラップが上手いところと、球を持つと迷いなくタテにドリブルをするところだ。
個人プレーから入る。
日本では個人プレーより組織プレーが良しとされるので、まずドリブルというスタイルは「球離れが悪い」と叱る指導者だっていると思う。
だけど外国の場合、まずは個人でその場を処理しないと、日本みたく周囲がすぐフォローに寄ってくれるとは限らないんだ。
その点、中島は最初からあまり周りをアテにしてないように見える(笑)。
いや、ちゃんとパスはするしスルーパスは上手いし、組織プレーも上手いんだよ。
でも、初動はあくまで個人プレー。
初動は、ひとりで何とかする。
これは、日本人が海外で成功するにあたって大事なポイントだと思う。

あとは、敵に寄せられても怯まないこと。
中島は身長164cmと小さいのに、不思議とフィジカルコンタクトを恐れないタイプだ。
テクニックに自信があるからこそだろう。
さすがにサイズの問題からポルトガルでは潰されるシーンも目立つが、それでも結構当たりには強い。
なぜかな〜と思ったら、彼、足が太いんだよね。
足が短くて重心が低く、下半身がどっしりと安定した体形。
どこかで見たことあるフォルムだと思ったら、中田英寿だった。
中田もフィジカルコンタクトを恐れないタイプだったよな。

中島は、今後我々の予想を超えて伸びていく選手かもしれない。
ただし、こと代表召集に関して言うと今すぐどうこうじゃないんだよなぁ。
彼はクラブで、主に左サイドでプレーしている。
思いっきり、乾や原口とポジションがカブる。
このポジションで序列を上げ、23名枠にまで入るのは正直厳しいと思う。

じゃ、私が解釈しているハリル代表の「序列」を↓に示してみるね。

【序列@】
・・・・・大迫
乾・・・・香川・・・浅野
・・・山口・・長谷部
長友・昌子・・吉田・宏樹
・・・・・川島

【序列A】
・・・・・岡崎
原口・・・柴崎・・・久保
・・井手口・・今野
槙野・三浦・・植田・高徳
・・・・・東口

【序列B】
・・・杉本・・武藤
清武・・・・・・・・本田
・・・高萩・・小林祐
太田・丸山・森重・遠藤航
・・・・・中村航

【序列C】
・・・・・金崎
中島・・・森岡・・小林悠
・・・大島・・扇原
車屋・中山・・中谷・室屋
・・・・・西川

【序列D】
・・・・・南野
ウサミ・山村・・柏木・伊東純
・・・・・三竿
藤春・岩波・・鈴木・内田
・・・・・林彰

大まかに言うと、序列Aまでが23名枠。
だからAとBとの間には、壁があるワケさ。
さらに言うと、BとCとの間にも壁がある。
見ての通り、C以下は未召集、もしくは久しく呼ばれてないメンバー群である。
思えば序列グループを5つ作っただけで、11名×5=55名。
こうして55名もの多すぎるリストを作ってもなお、「あ、◯◯選手が入ってないじゃん」というのがあるでしょ?
うん、そうなのよ。
と考えると、23名枠(@とA)ってどんだけ狭き門やねん…。

中島は、今のところ序列Cだ。
いや、厳密にはDかもしれない。
まぁBより下のカテゴリーになれば、ぶっちゃけCでもDでも大差はないんだけどね。
2017/9/23(土)23:04

☆関西人
大島
↓に香川、柴崎、清武ら攻撃的MFのことを書いたが、彼らは皆、世代でいうとロンドン世代に該当する。
彼らのひとつ上が北京世代で、そこには本田がいる。
一方、ひとつ下がリオ世代で、そこには大島がいる。

大島といえば、今から約1年前、アジア最終予選の初戦UAE戦で戦犯になった記憶が強いかと。
あれは、彼自身にとってキツイ記憶だと思う。
きっとリオ五輪ではそれなりの自信をつけただろうに、そのすぐ直後に自信を粉々に砕かれた感じかと。
今思うと、あれは彼自身の能力の問題というより、どっちかというと戦術に問題があったんじゃないの?

ちなみに、あの試合での先発は大島と長谷部の2ボランチ。
で、このふたりがどういう役割分担をしたかというと、長谷部がフォアへ出て、大島はその後方でフォローしてバランスをとる感じだった。
普通に山口蛍がいれば彼がフォアで、長谷部がそのフォローに回ったんだろうが、この時は長谷部が山口の役に回り、大島が長谷部の役に回ったということね。
結果、これがアダとなったような気がするなぁ。
今思うと、むしろふたりの役割分担は逆にした方が中盤は安定してたかもしれない。

大島は、柴崎と同様で純粋な守備的MFではない。
どちらかというと、適性はインサイドハーフにあるだろう。
2ボランチではハリル代表のニーズに対して厳しくとも、最近このチームが新たに433を導入してる流れは大島にとって追い風である。
幸い、と言っては不謹慎だが、ここにきて柴崎が負傷で長期離脱、清武は故障から復帰しつつあるが10月上旬の代表復帰はさすがに厳しい。
そして本田は、まだエンジンがかかってない。
となると、意外と大島の10月代表召集はあり得る話なんだよな?

・・・・大迫
乾・・・・・・・久保
・・香川・・大島
・・・・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

はい、今度こそ大島が前、長谷部が後ろ。
このところ大島の守備力の評価が上がってきてるので、敢えて山口も井手口もインサイドに使わない中盤、どこまでやれるのか一度見てみよう。
もしイケる見込みが立つなら、山口はインサイド枠から外してアンカーに専念させ、長谷部の後継者候補筆頭として考えていけばイイ。

問題は「やっぱ大島じゃ、中盤の硬度的に無理だ」となった場合で、そうなると山口(もしくは井手口)はインサイドのレギュラーに回る可能性が高くなる。
そしてインサイド候補者枠は、大島タイプではなく山村和也や橋本拳人のようなタイプがリザーブとして新たに召集されるかも。
それはそれでイイとして、逆に不安になるのが長谷部のところさ。
アンカーのリザーブって、山口の次は高萩?
もしくは小林祐?
小林については守備力が不安なのか、前回の召集では守備的MFでなく攻撃的MFの登録になっていた。
となると、高萩か。
しかし高萩は前回試合に使われることなく、サウジ戦にいたってはベンチ外という扱い。
ポスト長谷部は、いまだ見えていない。
ホントは、インサイドよりアンカーのリザーブを先に何とかしてほしいんだよ。
個人的には、遠藤航あたりかな、と思うけど。
もしくは、最近鹿島で売り出し中の三竿とか。

大島に話を戻そう。
彼は、年度でいうと柴崎と同学年らしいね。
じゃ、きっと柴崎のスペインでの成功には刺激を受けてるだろう。
同学年、同じ技巧派、同じ寡黙キャラ、同じ美形キャラ、思いっきりキャラがカブってるので、一方が輝くともう一方がどうしても日陰になってしまうよね。
大島は、陰のKINGともいうべき憲剛の愛弟子というのが何とも皮肉だわ。

「昔、プロはズバ抜けた武器がないといけないって言われたんですけど、僕はそうは思ってなくて。
どれだけすごい武器があっても、何かしら策を講じられたら防がれることがありますよね。
そうした不安があるまま、試合に出るのが嫌なんです」
「だから僕は、何かひとつ突き抜けるのではなく、全部高めたいんですよ。
目指すのは、すべての要素を爆発的に大きくすることですね」

これは、「Number」のインタビュー取材における大島の発言である。
そうか。
大島って、オールラウンド、万能を求めてるのか。
↓の香川みたいなタイプ?
もともとの彼はドリブラーだったらしく、パサーではなかったらしい。
じゃ、今の我々が知る天才パサー大島は一体何なの?
これって彼なりにオールラウンドを追求した顛末として、あのパス技術を後から身につけたということか?
だとすりゃ、天才パサーというより努力家パサーじゃん。
逆に凄いわ。
仮にそこまで努力できる人だというなら、守備においても努力でカバーし、今後もどんどん伸びる可能性は十分あると思う。
1年前、UAE相手にしくじった大島と今
の大島とは、もはや別人なのかもしれないよ?
2017/9/22(金)20:39

☆関西人
エース香川
香川が、ブンデスで今季初ゴールを決めたらしい。
例の脱臼以来、ずっと流れにノレてなかったと思うので、まずはひと安心である。

さて、香川は真に日本のエースなのか?と疑問に感じてる人は案外多いかと思う。
実際、脱臼以降代表のスタメンを外れても、大迫や長谷部のように「回復は次の試合に間に合うのか?」とヤキモキするファンの声を私はあまり聞いてないから。
なんか、いないならいないで構わない、別に先発でもイイけど、ぐらいのテキトーな認識をされてるような気がしてならない。
仮にも、日本代表を背負うエースI番なんだけどね。

このへんは、香川という選手のキャラ立ちの問題だと思う。
今の彼は、オールラウンドプレーヤーみたいな感じになっている。
事実、パスは上手いし、ドリブルも上手いし、シュートも上手いし、運動量はあるし、守備もサボらないし、あらゆる分野でそこそこ高いポイント値を示す選手なんだ。
しかし、全ての分野で「そこそこ」、全ての分野で1位じゃなく、2位以下の位置付けなんじゃないかな?
ただし2位以下でもほとんどが上位に食い込んでる為、全分野トータルの総合点を出せば1位なのかもしれない。

いわゆる、好感度タレントみたいなやつだ。
昔、ananの「好きな男性タレント」ランキングでキムタクがず〜っと1位だった時代があるんだが、なぜキムタクがあれほど強かったのかのカラクリを聞くと、どうやらあのアンケートは各人が好きな男性タレントの1位〜3位を記入するシステムだったんだそうだ。
するとキムタクはその知名度から、1位でなくても各世代で2位か3位にはほとんど名前を入れられてしまうものらしい。
で、総合的にポイントを計算すると、1位がさほど多くないキムタクがなぜか最後にはトップになる、というカラクリだったんだってさ。
なるほど。
多分、香川もそのタイプだね。
総合ポイントでは、結局トップになっちゃうから。
まだ乾ならドリブル、清武ならパス、本田ならキープ力、というように持ってる武器が見えるが、香川の場合は何なの?ということになる。
ドルトムントで絶好調だった頃の彼の武器は、明らかにエリア内でのキレだったと思う。
そして、そのキレからくる得点力だよ。
でも今は、そういうキレより安定感を志向してきているようなイメージがある。
ミスの少ないプレーを志向、というべきかな。
確かに昔よりは後ろのプレーを任されるようになったし、ミスの少ないプレーの志向は大事だろう。
でも、お陰で少し分かりにくいキャラ設定になってきたよ。
それこそ、好感度タレントみたいなエッジのないプレーヤーになってきている。

とはいえ、大スポンサー様のアディダスの庇護もあり、彼が代表から外れることはまず考えにくい。
一応、攻撃的MFの序列ではまだトップグループにいるだろう。
原口、乾あたりと同格、僅差で清武、柴崎あたりがそれを追いかける形か。
そして昔はトップを走ってた本田が、ここにきてトップグループからやや落ちてきた感じ。
その本田を射程距離にとらえ、いよいよ10m後方ぐらいにまで迫ってきたのが森岡亮太か。
本田も、ここのまま脱落していくとは思えないけど。

あと心配なのは、ハリルが攻撃的MFそのものを中盤に起用しないかも、という可能性だな。
事実、豪州戦はインサイドハーフを山口+井手口、アンカーを長谷部という中盤にしたじゃん?
あのパターンを基本形にされると、香川にせよ柴崎にせよ清武にせよ、左の原口や乾のようにWGをやらなければならなくなる。
別にWG起用でもイイんじゃない?と思うかもしれんが、以前に清武がWG起用された際、私の目から見て彼は悪くない動きをしてたんだけど、ハリルには思いっきりダメ出しされてたんだ。
「WGとはFWだ」みたいなことを言われてたと思う。
それ、MFタイプの清武に求めるのは酷でしょ、と思ったけどな。
香川にしても柴崎にしてもそれは同じことで、仮にWGで起用したらハリルをあまり満足させられないかもしれん。
いや、しいて言えば、まだ香川ならWGに適性ないこともないか。
なんせ、今の彼の売りはオールラウンド、とにかく器用なところだから。

考えてみりゃ、歴代日本代表I番の木村和司、ラモス、名波、俊輔らと比較して、香川ほど監督にとって使い勝手の良いI番はないだろう。
ある意味、史上最も監督にとって好感度の高いI番なのかもしれない。
いまだ、イメージが孝行息子である。
歴代I番に、ここまで孝行息子キャラの奴はいなかったな。
2017/9/21(木)20:12

☆関西人
清武と柴崎
長い離脱を終えて昨日、清武は途中出場ながらようやく復帰した。
またうまいこと、柴崎が離脱したタイミングに復帰するもんだな…。

清武27歳、柴崎25歳。
ふたりは同じ、ロンドン世代である。
ロンドン五輪代表は清武がエースのチームで、柴崎が最終18名メンバーから漏れたことは皆さんも覚えているだろう。
ザック代表でも、清武は最終23名メンバーに入ったが、柴崎は漏れた。
ある意味、柴崎にとって清武は常に目の上のタンコブだったかもしれないね…。

とはいえ、ふたりは特にライバル関係になったことはない。
なぜなら、このふたりは直接対峙して競うような機会が今まで多くなかったから。
柴崎が鹿島のレギュラーとして定着したのが大体2012年頃だとして、清武はその年の夏にはもうセレッソを出てドイツに渡っている。
以降、清武はドイツ、柴崎は国内で各々に活躍。
今春には清武がスペインから日本に戻ってきたが、またタイミングよく柴崎はそれと入れ替わるようにしてスペインへ。
このふたり、つくづく同じ舞台には立たない運命なんだな…(笑)。

代表では清武の方が実績を残しているが、これがクラブということになると話はまた別である。
清武は、ほとんどクラブでのタイトルに縁がない。
それどころか、ここまで3つのクラブを降格させている。
ある意味、モッテない人なんだよ。
一方、柴崎はモッテる。
クラブは鹿島ゆえに今まで数々のタイトルを取ってきたし、クラブワールドカップではレアル相手に2ゴール、そして先日はリーガでバルサ相手に1ゴール。
どう考えても、この人はモッテます。

モッテる柴崎と、モッテない清武。
東北生まれの柴崎と、九州生まれの清武。
高校サッカー出身の柴崎と、ユースサッカー出身の清武。
ある意味、このふたりは陰と陽、マイナスとプラス、コインの裏と表、なのかもしれないね。
それゆえ、なかなか共存はできない。
前回の清武の怪我⇔柴崎の代表復帰、そして今回の柴崎の怪我⇔清武の戦列復帰はたまたまの偶然にせよ、思うにロシア大会にはどちらかが最終メンバーに入れば、どちらかが外れる、という流れにはなるんじゃないかな、と。
これも、ふたりの運命ってやつさ。

もし、今春に清武がセビージャを退団してなければ、今頃ふたりは同じスペインリーグで競い合う関係になってただろう。
つくづく、清武の退団はもったいなかった。
事情はよく分からんが、当時の彼には家族の問題があったのだとして、たとえば嫁と子供だけ日本に帰し、彼は単身赴任的にスペインに残るという選択肢はなかったのかな、と思う。
もしそうしていれば、また流れは変わってたんじゃないかな、と。
ぶっちゃけセビージャでレギュラーは無理でも、今夏ぐらいにはスペインの中堅に移籍して盛り返すこともあり得たんじゃないの?
今の柴崎の活躍を見る限り、どう考えても清武がリーガで通用しなかったとは思えないんだ。

ふたりの力量については、ほぼ互角だと思う。
ただね、清武が代表で柴崎を上回る要素もあると思うんだ。
それは、周囲選手との関係性である。
たとえば大迫。
彼とは、ロンドン五輪アジア予選から旧知の関係。
たとえば香川。
彼とも、セレッソ等で旧知の関係。
たとえば乾。
彼とも、セレッソ等で旧知の関係。
たとえば山口。
ロンドン五輪はもとより、今なおセレッソでチームメイト。
たとえば長谷部。
彼とは、ニュルンベルクでチームメイトの関係。
たとえば酒井宏。
彼とは、ハノーファーでチームメイトの関係、あとロンドン五輪も。
たとえば吉田。
彼とも、ロンドン五輪等で関係が深い。

とにかく挙げればキリがないほど、清武は現代表の主力メンバーとやたら関係性があるんだ。
だからかもしれんが、プレーでも周囲とすんなり呼吸が合うんだよね。
清武がいる時、みんなやりやすそうだもん。
そういう関係性を強みにする清武と、対して関係性が薄い柴崎。
また別の見方として、強い運をモッテる柴崎と、対して運をモッテない清武。
…う〜ん、お互いのポイントに±があって、トータルはやはりイーブンかな?
2017/9/21(木)9:43

☆関西人
岡崎慎司
岡崎がカップ戦のvsリバプールで、1ゴール1アシストの活躍をしてMOMになったらしいね。
途中出場でMOMなんだから、かなり調子はイイと見るべきだろう。
もともとFWというのは波のあるポジションで、欧州勢なら少し前だと久保と南野に波がキテたが、どうやら今は岡崎っぽいな。

岡崎はもう31歳だし、そろそろ下り坂と見る人は多いかと。
しかし上記の流れを見る限り、必ずしもそうとも限らないようだ。
もともと彼は「ゴン二世」的なキャラであり、そのゴンが30歳を超えてからの方がむしろ凄かったことは忘れちゃいけない。

ちょっとゴンの話をすると、彼はヘタクソだった、というイメージが強い。
ただし、彼をよく知る選手から言わせると、30歳を超えてからのゴンは決してヘタクソじゃなかったんだそうだ。
まぁ若い頃は確かにヘタクソだったらしいが、それでも一生懸命に動き方やテクニックを研究して成長し続け、最終的にはかなり巧くなっていたらしい。
岡崎も、きっとそういうタイプだろう。
今なお、まだまだ成長段階かもしれない。

とはいえ、私が心配するのは岡崎の肉体である。
メンタルは衰えなくとも、肉体は衰える。
それは鍛えていれば何とかなるという話ではなく、長年のダメージが蓄積されて体のあちこちに痛みが出てくる方の話だよ。
ゴンが以前に語っていたが、現役の晩年は365日、痛みがない日なんて無かったという。
単に怪我とか、そういう問題じゃないんだ。
体が「もう無理」と警告してるんだよ。
それでも黙ってピッチに立っていたゴン。
なんせ、昔は試合中に骨折しながらプレーしてたほどの人だからね。

岡崎の体が今そういう状態とは思わんが、あの小さな体でプレミア、ブンデスの猛者に吹っ飛ばされ続けてきた蓄積、私は必ずやいつか臨界点に達する日がくると思う。
そうなれば、ある日から急激にパフォーマンスが落ちることになる。
これは時限爆弾みたいなもんであり、いつそれがくるかは分からない。
今年かもしれないし、来年かもしれないし、もっと先かもしれない。
できれば来年6月、ロシア大会まではもってほしいんだけど。

で、ハリル代表における岡崎について。
ハリルは、岡崎を大迫のリザーブ、1TOPのセンターで構想しているようだ。
個人的には、それに反対なんだけどね。
今の戦術システムなら、岡崎を起用すべきはサイドFWだ。
しかしハリルは、サイドFWで左は乾か原口、右は久保か本田か浅野というチョイスをしている。
私は、岡崎なら右だと思う。
左は乾か原口、要するにドリブラーの機能だから岡崎は少し違うとして、右は人選を見る限り、ドリブラーというよりはシュートを求めてる感じがする。
右にもWGとしてドリブルを求めるというなら、普通に乾か原口のどちらかを右に回すでしょ。

で、サイドに得点を求めてるとするなら、それは要するにダイアゴナルの動きを求めてるということだ。
ならば、それが今の日本人FWで一番巧いのは岡崎じゃん。
確かに久保や浅野も巧いけど、でもやはりそこは岡崎に一日の長があるんじゃないかな。
死角からふっと出てきて裏を取る動き、彼の得意技だよ。

浅野は足の速さという他の誰にもマネできない武器があるからまた特殊な枠だとして、私は右だと岡崎vs久保でストライカー枠、ダイアゴナル枠を競わせたらイイと思う。
ロシア大会までにどっちが序列上位を取るか、五分五分だね。
そのうち、南野が復活してきたらここに名乗りを上げるかもしれないし、あと武藤もいるし(彼はセンターで推したいけど)、あと小林悠もいるし、要するに私が何を言いたいかというと、本田は右サイドじゃなく別のポジションに移った方がよくない?ってことさ。

【A】
・・・・大迫
乾・・・・・・・浅野
・・香川・・山口
・・・・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

【B】
・・・・岡崎(杉本)(武藤)
原口・・・・・・久保(武藤)(岡崎)
・・井手口・柴崎
・・・・◯◯
槙野・三浦・植田・高徳
・・・・東口(中村)

ほら見ろ。
23名枠、普通に本田の入る余地がなくなったじゃないか。
柴崎が怪我で長期離脱らしいので、狙うとすりゃインサイド(トップ下?)なんだけど。
というか、↑を見てると岡崎や久保ですら安泰とは言えなさそうだな...。
2017/9/20(水)21:52

☆関西人
海賊王A
私が「サッカー選手って凄いなぁ」といつも感心するのは、こうして皆さん日本を離れて、喜んで外国に行くことである。

…え?それの何が凄いの?
と思うかもしれんが、こうしてせっかく頑張ってJでそこそこの地位を得るところまできたのに、それを全部捨ててイチから再スタートするワケじゃん?
なんかさ、ぶっちゃけダルくない(笑)?
そりゃ多少ギャラは上がるのかもしれないけど、別に今のギャラでも食うに困ってるワケじゃないし、そもそも外国は飯マズそうだし、知り合いもいないし、言葉には困るし、できればずっと日本にいたいよ〜、海外になんか住みたくないよ〜、とか考えないんだろうか?

私、なんと意識の低いこと書いてるんだろ(笑)。
でもさ、サッカー選手も一応は人間なんだから、私みたいに意識の低い人だってゼロじゃないでしょ?
だけど大体のパターン、欧州からオファー来たら皆さん当たり前のように欧州に行くワケよ。
絶対、今いる環境の方が気心知れた仲間たちもたくさんいて居心地イイはずなのに、その居心地の良さを捨ててまで行くワケよ。
そのへん、やっぱ一流サッカー選手って人としての意識の高さが私なんかと全然違うわ。
逆に、そういう意識ある人間だからこそ日本でトップレベルになれたんだろうし、そんな人間は何の疑問もなく、ごく当たり前に「日本の次は欧州」と考えるんだろう。

少し思い出したのは、私が中学生の時に読んだ矢沢永吉の自伝「成り上がり」である。
これはベストセラーなので読んだことある人多いと思うが、私が強く印象に残ってるのは、彼が「キャロル」でブレークする前、バイトをして生活費を稼いでいた頃のクダリなんだ。
矢沢はああいう感じのエネルギッシュな人なので、やっぱバイトをさせても仕事はかなりデキる人みたいなのね。
よってバイトの収入は増え、生活は豊かになる。
ちょっとした贅沢までできるようになった。
で、そういう生活を送ってた矢沢は、ある日ハッとするんだ。
うわっ、俺何やってんだ?と。
俺、バイトする為に上京したワケじゃないじゃん、と。
で、彼はすぐにバイトを辞めた。

これは「成り上がり」を象徴するシーンのひとつで、矢沢は毎回何かを捨てて次のステップに進んでいく。
↑のケースで捨てたのは、「安定した生活」。
場合によっては、バンドメンバーを捨てることすらある。
これ読んでて、やっぱスターになる人は違うよなぁ、と私は思ったのね。
そして、それと似たような印象は今のサッカー選手を見てても感じる。
あぁ、やっぱコイツら我々凡人とは全く違うんだ、と。

ルフィにしても、そうじゃん?
「ワンピース」は敵との過酷な闘いが物語の大半を占めているが、私がいつもホッコリするのは闘いが終わった後、仲間や島民たちと「宴」をするシーンである。
みんな楽しそうで、なんか幸福を感じる。
ずっとこの幸福が続けばイイ、とさえ思う。
しかし、ルフィたちは数日でその「宴」を終え、仲良くなった島民たちをあっさり捨てて、次の新たな島へと向かう。
おぉ〜、「成り上がり」だわ。
そう、ルフィは「ラフテル」に到達して「ひとつなぎの財宝」を手に入れて海賊王になるのが最終目標であり、その航海の途中でまったりしてられないんだよ。

思うに、本田や中島にとっての「ひとつなぎの財宝」は、バロンドールだろう。
そして「ラフテル」は、欧州ビッグクラブだろう。
なぜ、ルフィはそうやって海賊王になりたいのか?
その理由は何?
幸福になる為?
だとすれば、今目の前にも既に幸福はある。
信頼できる仲間たちがいて、自分を慕う島民たちもいて、その島の王もルフィを慕ってるから一生食うには困らないはずだ。
海賊王でなくとも、「王」に近い豊かな生活をできるはずだ。
その島に留まる限り。
それに島に留まってさえいれば、自分や仲間たちを命の危険に晒すこともない。
これ以上、一体何を望むというのか?

…なんて言ってたら、物語にならないんだよね。
冒険者というのは、人生を物語にすることを望むんだろう。
そういう人は、我々凡人が考える「幸福」を優先する概念がない。
そこが凄いんだ。
私は、絶対にそういう人生を送れないタイプの人間ゆえ、だからこそサッカーに魅せられ、またサッカー選手に魅せられるのかもしれない。
たとえば今の本田の立場なんて、我々凡人の価値観で見ると「不幸」だよ。
だけど、彼自身は「幸福」とか「不幸」とか、あまり問題にしてない。
やっぱ、あのレベルの人間って凄いと思う。
2017/9/20(水)13:13

☆関西人
海賊王
中島がポルトガルリーグで2ゴールを決めた。
デビュー2戦目にして、大したもんですよ。

思えば中島は昔から不思議な選手で、Jでやってる時は妙にアラばかり目につくのに、五輪代表など国際試合でやってるのを見ると妙に頼もしかったりして。
体は小さいが意外と当たりに強く、ファンタジスタ資質だが意外とハードワークをし、おとなしそうな顔をしてるが意外と本田型ビッグマウスを放つ。
なんせ、「バロンドールを獲る」とか言っている男だ。
どこかルフィを彷彿とさせる。

「ワンピース」でルフィは「海賊王に、俺はなる」が口癖であり、すると周りの大人たちは「お前が海賊王(笑)?」と必ず笑う。
でもルフィは、いたって本気。
中島もまた、そういうキャラなんだろう。
だから大舞台に強く、敵が強ければ強いほど力を発揮し、そして相手の強さを吸収するようにして成長する。
彼にとってポルトガルリーグは、まだ「イーストブルー」編の段階。
彼は今後「ラフテル」を目指していく身なんだから、こんなポルトガルで2ゴールぐらいに喜んでられないよね。

海賊王に、俺はなる!
人の夢は、終わらねぇ!

とはいえ、多くの人は中島のポルトガル移籍を時期尚早と感じていたはずだ。
なんせ、FC東京でまだ不動のレギュラーというワケでもなかったから。
よくこの板でも、若葉さんが欧州上位リーグで活躍する3条件として、Jリーグベストイレブン入りとか挙げてたりするでしょ?
あと条件はJ2無双と、あと何だっけ?
とにかく、国内で実績を作った選手は欧州で成功する可能性が高い、という話。
しかし中島はJで大した実績を作っておらず、もちろんベストイレブンでもなく、これは挫折してそのうち帰国するオチでしょ、と思うのが普通である。

とはいえ、最近はJで実績十分でない選手の海外進出多いよね。
中島以外にも、堂安や鎌田、小林祐もそうかな。
何で、みんな時期尚早に出ていくのか?
それは簡単な話、実績作る前の選手を獲った方が欧州クラブ側や代理人にとってはオイシイからだよ。
ビジネスは、安く買って高く売るが基本。
既に実績作ってる選手は、リスクがない分だけ多少割高になり、当然クラブや代理人としては利ざやが減ってしまう。
逆に実績ない選手はリスクあるけど、その代わり利ざやはデカイ。
そりゃ、まだ実績のない若手こそターゲットにされるよね。
ある意味、実績ある選手を売り込むのは誰にでもできる仕事なんだし、できればスカウトとしてはそうじゃない形で一発当てたいんだよ。

ただ、売ったFC東京の側とすりゃオイシイ話でもない。
まだ中島はクラブに十分な貢献があったワケでなく、これから回収をする段階の選手だったんだ。
今後十分に回収をした後、もっと高い値で海外クラブに売る方がFC東京には得策だったワケで、普通のビジネス思考では「今は売り時ではない」と判断するはず。
なのに、FC東京は売った。
そういや、武藤の時もタイミングが早かったよね。
このへんは、ビジネスとはまた別次元の話だと思う。
もともとFC東京は協会のお膝元にあるクラブゆえ、協会の意向は強く反映される。
で、協会の意向は「若手をどんどん海外へ」なんだ。
若手の早急な海外移籍を才能の流出と捉える考え方もあるが、協会の考え方はそうではなく、ポジティブな意味で「若いうちからレベル高い環境に行った方が選手は成長できる」という考え方である。
ぶっちゃけ、Jクラブ側としては迷惑な考え方だろう。
でも協会は代表の強化を優先事項とする為、選手の将来の為にJクラブ側は我慢してくれ、という感じさ。

思えば、協会のトップ、田嶋会長はJリーグの秋春制移行推進派だもんな。
このJカレンダーとFIFAカレンダー(UEFAカレンダー)を合致させることの効果は、今まで以上に欧州と日本との間に人材の往来が活発になる、とされている。
人材の往来、どっちかというと来る人より出ていく人が増える気がする。
それによるJの空洞化、才能の過疎化が心配されるところだが、まぁ欧州市場がそこまで貪欲に日本人を欲しがるとも思えないけどね。

日本人選手は、高校生ぐらいまでは世界基準と比較してもまぁまぁイケるレベルの選手が多いと言われている。
ただし、18歳以降で世界と大きく差が開くんだそうだ。
それは環境の問題?
要は、プロになってから伸び悩むのね。
じゃ、本来は18歳までに海外移籍するのがベスト?
う〜ん、それはいかがなものか。
トップチームに上がる前のユース選手が我々の目につく前に海外移籍って、じゃJリーグって何なの?ということになるよ。
選手の育成をヨソにまるごと託し、代表召集の時だけは日本がお借りしますよ、というスタンス。
他人のフンドシで相撲を取るみたいで、なんか哀しいわ。

もし、そういう流れが今後あるとして、ならば日本人の誇りとして逆パターンもやってやりたいよね。
欧州の無名の若手を引っ張ってきて、それをJクラブが育てて覚醒させ、最終的には母国の代表にまで送り込む。
Jには、そのぐらいのことをやってほしい。
Jが育てた欧州の選手がバロンドールとか、夢がある話でしょ?
普通に日本人がバロンドール獲るより、実現の可能性は遥かに高いかも…。

ところで、中島以外にもうひとり「海賊王に俺はなる」と言ってた男。
あいつ、最近航路を変えて妙な海に向かってたけど、無事なのか…?
2017/9/19(火)14:19

☆関西人
世代の融合
世代論をひとつ。

世代について大々的に取り上げられるようになったのは、「黄金世代」あたりからじゃないだろうか。
ワールドユース準優勝という快挙を成し遂げた79年組。
および、その上の中田英寿や中村俊輔を含めたシドニー世代。
彼らは「黄金世代」と呼ばれた。
この世代の特徴は、天才パサーが多かったことだと思う。
中田英、俊輔、小野、小笠原、ヤット。
実は、憲剛もシドニー世代だったりする。

一方、彼らのひとつ下の世代、アテネ世代は「谷間の世代」と呼ばれた。
この世代は上の世代のようにパサーは多くなく、代わりにドリブラーが多い。
大久保、松井、田中達也、石川、山瀬など。
なんか、シドニー世代とアテネ世代はふたつでワンセット、ふたつで完全体となる補完関係のように思えるんだよね。

似たことは、ロンドン世代とリオ世代にも言える。
ロンドン世代は、攻撃陣が「プラチナ世代」と呼ばれるほど才能に恵まれてる一方、守備陣、特にCBには恵まれなかった(SBは酒井宏、酒井高がいたけど)。
お陰でロンドン五輪は、オーバーエイジに吉田と徳永の2人を召集しなきゃならなかったほどだ。
で、今度はそのひとつ下のリオ世代を考えてみてくれ。
この世代の特徴は、何よりCBの人材にある。
植田、三浦、岩波、奈良、中谷など、サイズに恵まれた本格派CBが多い。
あるいは、このロンドン世代とリオ世代もふたつでワンセット、ふたつ合わせて完全体なのかも。

《代表世代構成》
【アテネ世代】
長谷部
川島
[谷間世代、インテリ]

【北京世代】
本田
岡崎

長友
吉田
槙野
東口
[調子ノリ世代、フィジカルに強みがある、ポゼッションサッカー大好き]

【ロンドン世代】
香川(彼自身は飛び級で北京五輪へ)
大迫
原口
清武
柴崎
宇佐美
武藤
杉本
山口
小林祐
酒井宏
酒井高
昌子
[プラチナ世代、攻撃的タレント多い、CB少ない]

【リオ世代】
久保
浅野
大島
井手口
遠藤航
植田
三浦
中谷
中村航
[守備的タレント多い]

こうして見ると、現A代表の中心はロンドンだな。
一応、ロンドンは近年の五輪の中では最も高い成績ベスト4になった世代。
香川も大迫も原口も柴崎も武藤も小林祐も昌子もメンバーに入ってないけどね。
目ぼしいところ、ほとんど入ってないじゃん(笑)。

ほぼ「黄金世代」だけで代表を構成したトルシエ〜ジーコ期もあるが、大体は複数の世代のハイブリッドによって代表が構成される。
その場合、どの世代とどの世代とを調合するか、それをどのぐらいの比率で調合するか、というところが問題になると思う。
たとえばザック代表は本田ら北京世代を中心にして、そこに「黄金世代」の残党というべきヤットを調合した。
すると、どういう化学変化が生じたかというと、俺たちのサッカー、ポゼッションサッカーだよ。

で、今回はロンドン世代を中心にして、そこにリオ世代をいくらか調合することになると思う。
だけど、ロンドン五輪とリオ五輪って実は対照的な戦績なんだよね。

【ロンドン五輪グループリーグ】
vsスペイン→1-0
vsモロッコ→1-0
vsホンジュラス→0-0
3戦トータル2得点0失点

【リオ五輪グループリーグ】
vsナイジェリア→4-5
vsコロンビア→2-2
vsスウェーデン1-0
3戦トータル7得点7失点

凄いギャップさ。
かたやロンドン、2得点0失点、どんだけウノゼロやねん。
この世代、攻撃的タレントが売りなんじゃなかったのか?
かたやリオ、7得点7失点、どんだけラテンやねん。
この世代、守備的タレントが売りなんじゃなかったのか?
このふたつの世代を調合すると、果たしてどうなるんだろう。
ま、まさか、普通になりました、ってオチじゃないだろうな(笑)。
2017/9/18(月)21:26

☆関西人
サンドニの悲劇
対アジア仕様から、対強豪仕様へ。
大体においてそのタイミングは、アジア予選を終えて本選切符を取った後だろう。
つまり、ハリル代表においてはニュージーランド戦、ハイチ戦からだ。
ただし、このチームの場合はもともと最初から対強豪仕様を意識したコンセプトゆえ、今後もさほど変わらないのでは?という見方もある。
それは同意。
とはいえ、駒は変わる可能性がある。

たとえば、トルシエ代表を思い出してみてくれ。
あのチームが大きく変わったのはいつか?
その契機は、「サンドニの悲劇」だよ。
世界王者フランス相手に、0-5の歴史的大敗。
これをもってトルシエは限界を感じ、俊輔や名波を外してチームを刷新した、とされている。
事実、この欧州遠征以降に俊輔と名波は代表レギュラーから外れることになった。

ただ、今思うとこれは妙な話なんだ。
この「サンドニ」には、不審な点がいつかある。
たとえば、この試合のフォーメーションである。

・・・・西澤
・・・・中田
俊輔・・・・・・・波戸
・名波・稲本・伊東
・服部・森岡・松田
・・・・楢崎

チーム初、3ボランチ。
世界王者相手だけに、小心者のトルシエは守備を強化した、と見るのが普通だろう。
しかし、実はそれまでにもトルシエ代表はフランスと既に2度対戦してるんだ。
ひとつはモロッコで開催されたハッサン2世杯、もうひとつはこの「サンドニ」の僅か3ヶ月前のキリン杯。
どっちも引き分けという結果。
付け加えると、パリサンジェルマンとも親善試合をして引き分けている。
その3試合、全て3412のフォーメーションで一度も負けてない。
つまり、この「サンドニ」だけフランスにビビって守備的に3ボランチというのは、意味がちょっと違うんじゃないかな、と。

で、もう一度↑のフォーメーションを見てくれ。
明らかに、機能がおかしい。
それまでトルシエ代表の基礎フォーメーションは3412で、たとえば善戦したハッサン2世杯では

・・・西澤・・森島
・・・・・中田
俊輔・名波・・稲本・伊東
・・大岩・松田・森岡
・・・・・楢崎

だったワケよ。
前線が2TOPで、特によく動く森島を配置してるから必ず敵ボールホルダーに詰めてくれるし、まずパスコースを切る機能が2TOPにはある。
ところが「サンドニ」は1TOPゆえ、その機能がない。
ならばどうなるかというと、防波堤がなくて中盤はモロに敵の揺さぶりを食らうんだ。
右は上下動できるDF波戸だからイイとして、問題は左。
俊輔⇔名波のところを狙われるのは明白である。
特に俊輔はポジションを上げることができず、単に出来損ないのSBとなる。
中盤が後退し、前で西澤と中田が孤立する。
孤立するなら、せめて中田のスルーパスに走れるタイプを置くならまだしも、なぜか1TOPはポストプレーヤーの西澤というチョイス。
そう、全てがチグハグなんだ。

当時0-5という大敗は、日本人選手の能力の問題だと解釈された。
とんでもない話さ。
どう考えても、これは戦術メカニズムによる大敗である。
じゃ、トルシエは無能?
いや、違うんだ。
トルシエは人格に問題ある男だが、こと戦術に関してはクレバーな男である。
上記メカニズムの欠陥を、分かってなかったはずがない。
じゃ、何でこんな欠陥フォーメーションで試合に臨んだのか?
思うに、敢えて脆い部分を如実に露呈させたかったんだろう。
真意は分からんが、おそらく何らかの理由で俊輔、および名波を外したかったんだろう。
ひょっとしたら、トルシエは中田すら外したかったんじゃないかと私は思うけど(ただし、孤立しながらも独力で打開する力を示した彼は、結果的に俊輔らと同じことにならなかった)。
スターの彼らを外すには、よっぽど大きな「根拠」を世間に示さなきゃ無理。
「根拠」は示された。
この遠征のすぐ後にはコンフェデがあり、また3412の通常フォーメーションに戻したのに、そこには俊輔と名波がいなかった。
3511という特殊フォーメーションだからこそ戦犯になった俊輔と名波を、3412に戻した時にも使わないという実に不自然な裁き。
そして、「サンドニ」を経てコンフェデから出てきたのが戸田和幸と鈴木隆行だ。
前線からチェイスしまくる鈴木と、中盤で潰しまくる戸田。
メカニズム上、これは「サンドニ」で露呈した欠陥を補完するピースとして実に分かりやすかった。

現代表も、私はサウジ戦でまず本田を先発させ、後半から浅野に替えた采配なんてハリルは「根拠」を世間に示したかったんじゃないかな、と思うのね。
前半グダグダ、しかし仮に後半から持ち直して試合に勝ってたとすりゃ、本田はもう代表に要らん、という明白な「根拠」になってただろう。
結果的にサウジ戦は負けてしまい、この件は持ち越されることになったけど…。
2017/9/18(月)14:34

☆関西人
大迫力
昨夜、「情熱大陸」で大迫勇也の回をやってたので見ていた。

なるほど、番組を見てると彼の体の強さの秘密がよく分かったね。
ここ2年ほど、メチャクチャ体幹を鍛えてたんだ。
大迫はどちらかというと細身で、番組の中でも上半身裸になるシーンがあったけど、決してマッチョではない。
内田いわく、「ペラペラ」。
「よくこんな体でブンデスでやれてるな?」と冷やかされていた。

大迫のストロングポイントはコンタクトプレーの強さで、敵DFとの押し合いでほとんど負けることがない。
これがゴリマッチョ系の選手が負けないならまだ話は分かるが、細身の選手が負けないというのはおかしいよな、と。
でも、それが体幹の強さというやつなんだろう。
あと、上半身に筋肉はないが下半身(特に脚)には異常なほど筋肉がついている。
なるほど、簡単に倒れないのはそういうことね。
最近、中田英寿の昔の映像を見る機会があったんだけど、キャリアの晩期はともかく、セリエ初期の頃の中田って結構細身だったのよ。
なのに、コンタクトプレーでほとんど負けないし、ほとんど倒れない。
鎧のような筋肉をつけた晩期はもちろんだが、細身だった初期の頃から倒れる回数が少なかったように思う。
あれこそ、体幹の強さってやつだな。

大迫に話を戻そう。
彼はもともと足下の巧いタイプで、「剛」か「柔」かというと「柔」のイメージだった。
ところが今は「剛」とも言うべき強さを武器にしつつ、ちゃんと「柔」の要素、弾力性も失ってないのが凄いところだね。
というか、そもそも強いだけじゃ前で球をおさめられないもんな。

昔から彼はポストプレーが巧く、ロンドン五輪アジア予選では不動の1TOPだったと思う。
ところが、だ。
なぜか本選18名最終メンバーからは外れてしまう、というサプライズ発生。
代わりに1TOPに入ったのは、スピードスター永井謙佑だった。
これは、アジア予選までは大迫のポストプレー、およびキープ力がポゼッションに必要だったにせよ、アジアレベルより上の強豪が相手となる本選では、基本堅守速攻、永井の裏を狙うスプリント能力が必要、という判断だったんだろう。
今の代表でいうなら、ロシア大会23名最終メンバーから大迫が外れ、1TOPには浅野が入る、というようなイメージか。
意外と今のハリルだって、それが100%ないとは言い切れないよな?
もともと岡崎1TOPからスタートしたチームだし、いまだハリルの考え方として「FWはまず裏を狙う」というのは絶対あると思うのよ。
裏を狙うにはまずスピード、だからハリルは浅野を一貫して召集し続けてるでしょ。
あと、武藤あたりの1TOP起用もあり得る話だと思う。
クラブでも、1TOP起用されてるし。
武藤は体が強いだけじゃなく、大迫よりスピードがあってタテに行けるタイプだ。

あと、こういうセンターFWのチョイスは、トップ下(インサイドハーフ)に誰をチョイスするかによってもまた変わってくると思う。
たとえば、かつての名コンビ【西澤⇔森島】をイメージするなら、【大迫⇔香川】かな、と。
同じく、かつての名コンビ【高原⇔小野】をイメージするなら、【武藤⇔柴崎】かな、と。
今は香川より柴崎の方がクラブでノッてきている流れ、私はハリルが新たに【高原⇔小野】的なユニットを前線にチョイスする可能性は十分にあると思う。
たとえば、こんな感じ。

・・・・武藤
乾・・・柴崎・・浅野
・・山口・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

今のところ大迫は日本にとって「替えのきかないFW」に違いないが、仮に今後チームのコンセプトを変えた場合には、替えがきくんですよ。
磐石に見えて大迫が意外とヤバいのは、今クラブではFWでなくMF(インサイドハーフ?)として出ていることだろう。
レギュラーゆえ試合勘は維持できるにせよ、FWならではの得点勘は損なわれていく可能性がある。
意外と、代表でも今後「キープできるMF」としてのニーズはあるかもしれないけど。
本田が復活しない場合ね。
2017/9/18(月)10:48

☆関西人
柴崎が日本のエースに…?
柴崎が、バルサ相手に華麗なボレーシュートを決めた。
この人、クラブW杯のレアル戦2ゴールといい、なんかモッテるよね〜。
こういう強いチーム相手に決めたゴールというのは、永遠に伝説として残る。
中田英のvsユベントスで決めたミドルシュート、俊輔のvsマンUで決めたFK、このへんは今でも我々の脳裏に焼きついてるでしょ?
そして今回のゴールも、私はずっと忘れないだろう。
これで勝ってさえいれば、柴崎は国際的にもスター選手の仲間入りをできたんだけどな…。

これをもって、代表のトップ下は柴崎で確定?
いやいや、そこはまだ分からんでしょ。
少なくとも先日のサウジ戦、さほど出来が良かったワケでもないし…。
ハリルの戦術コンセプトからして柴崎と香川の中盤共存は無さそうな感じで、どちらかがスタメンなら、どちらかがベンチ、あるいは両者ともベンチの可能性すらある。

さて、来月のニュージーランド戦・ハイチ戦に柴崎は呼ばれるだろうか?
こんなショボい試合に敢えて呼ばなくてもイイでしょ?という声もあるが、でもねぇ、現実はW杯本番までに欧州籍選手を呼べる機会があまり多くないのよ。

【今後の国際Aマッチデー】

10/2〜10/10[2試合]

11/6〜11/14[2試合]

3/19〜3/27[2試合]

6/14〜[W杯開幕]

国際Aマッチデーでなければ、欧州籍選手を代表召集することはほぼ不可能である。
と考えると、召集チャンスはあと3回。
ならば、たとえニュージーランドやハイチが相手でも、一応呼ばざるを得ないわな。

ポイントは、11月だろう。
噂では、フランスやブラジルとの親善試合を調整中とのこと。
これが正式に決定すれば嬉しい限りだが、ただし「サンドニの悲劇」の再現は勘弁してほしい。
「サンドニの悲劇」は、少なくともW杯本番まで15ヶ月あるタイミングでの大敗だったワケよ。
しかし、仮に今年11月にそれの再現があるとして、今度はW杯本番まで7ヶ月しかないタイミングじゃん?
このタイミングでチームを基礎からブッ壊せば、ほぼ再生は不可能だろう。
だって↑の通り、その破壊の後に残された国際Aマッチデーは、もはや3月の2試合しかないんだから。
そりゃ直前の6月にはいくつかテストマッチするだろうけど、そんな6月ギリギリでチームを完成させるなんて、少なくとも岡田さんの時の成功は半分奇跡みたいなもんだよ?

国内組のテストは国際Aマッチデーではない12月の東アジア杯(呼称は変わったらしいね?)に回すとして、来月のニュージーランド戦・ハイチ戦は欧州組優先でテストしてもらいたい。
特に、微妙な立ち位置の選手を優先してテストしてもらいたい。
たとえば、豪州戦にもサウジ戦にも出番がなかった武藤、小林祐、高徳とか、あるいはベルギーで活躍してる森岡とか、スペイン2部の鈴木とか。
とりあえず10月のAマッチデーはテストに徹して、11月のAマッチデーは前月で使えるメドがついた選手を含めたベスト布陣で臨む。
そして12月の東アジア杯は国内組の発掘に徹して、3月のAマッチデーは国内組で使えるメドがついた選手を含めたベスト布陣で臨む。
少なくとも、3月にはチームの骨格を完成させる予定。
そこで骨格ができてなきゃ、本番直前までメンバーはもう集まらないんだから。

ところで最近気付いたことだが、ハリルの選ぶスタメンって結構ヤバくない?

【豪州戦スタメン】
・・・・大迫
乾・・・・・・・浅野
・井手口・・・山口
・・・・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

川島→プーマ
吉田→ミズノ
昌子→ナイキ
長友→ミズノ
宏樹→プーマ
長谷部→プーマ
井手口→ナイキ
山口→ナイキ
乾→アシックス
浅野→ナイキ
大迫→アシックス

【サウジ戦スタメン】
・・・・岡崎
原口・・・・・・本田
・・井手口・柴崎
・・・・山口
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

川島→プーマ
吉田→ミズノ
昌子→ナイキ
長友→ミズノ
宏樹→プーマ
山口→ナイキ
井手口→ナイキ
柴崎→アンブロ
原口→ナイキ
本田→ミズノ
岡崎→ミズノ

もう、お分かりだろう。
ここにきてハリルは、「アディダス先発ゼロ化キャンペーン」実施中のようなんだ。
なんとヤバいことを…。
これは、アディダスの広告塔・俊輔を直前に切り捨てたトルシエと同じ流れじゃないか。
実をいうと柴崎は最近までアディダスだったんだが、今年7月からなぜかアンブロに切り替えている。
つまり、香川vs柴崎の構図はアディダスvsアンブロの構図でもあり、アディダスが大スポンサー様である協会はヤキモキしてると思う。
さぁ、今後あるかもしれない圧力に対してハリルはどう出る?
ひょっとしたらひょっとして…、と考えるのは私だけ?
2017/9/17(日)13:39

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