塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3237 2017/11/8 0:56

▼世話係
読書❿
宇治で「浮舟の一周忌」をすませた薫が、
「明石の中宮」のもとに報告に来て、悲しみの涙にくれた。
中宮も黙っていられないが、自分の口から浮舟のことは語れない。
なぜなら、事件の引き金になったのは、自分の子の「匂宮」なのを知っていたからだ。
そこで、このとき、あの伏線の女を呼んだ。
「小宰相の君」だ。「あなたは薫と親しくしているでしょう。
さりげなく浮舟が生きていることを話してください。

そして、ついに、薫は知った。
会いに行くことを中宮につたえ、同時にこのことは匂宮には内緒にしてもらう。
中宮に異論はない。
薫は会いに行く。
11/8 0:56

▼世話係
読書❾
「女一の宮」も、不自然なあつかいだ。
やはり、「蜻蛉」の巻に出てくる。
「明石の中宮」の屋敷で、薫は見かける。
手紙を欲しがったり、女一の宮と同じ衣装を妻に着させたりする。
薫にはそぐわぬ痴態ではないか。

式部は読者に「女一の宮」を覚えさせたかった。
病気にして、恵心僧都を呼ぶためだ。
周到な伏線だ。

僧都が祈祷すれば、病気は治り、
明石の中宮と親しく語り合う場ができた。
宇治でふしぎな娘を助けた話をする。
中宮は宇治の寝殿からいなくなった娘がいた話を思い出す。
薫のことが頭をかすめる。
11/8 0:33

▼ヒロキ
クロバイ貝
こぼしの貝は、クロバイ貝。米子の市場で売ってました。私は、シジミとサザエ、アンコウを買ってきました。ノドグロは、高くて手が出ませんでした。
ベー独楽の語源は、バイ貝かららしいです。

昨日が百周年だそうです。
岸の時代から五十年以上経ち、その孫が、やりたい放題…。
虎と並ぶ映像を目にするや、酒にも酔えない…
11/8 0:14

▼世話係
読書❽
横川(よかわ)で修行していると、明石の中宮に呼ばれた。
娘の「女一の宮」の病気がよくならない。
きて、祈祷してもらいたい。
天皇の姫でもある。ことわれないまま、下山して小野に寄った。
母の大尼に挨拶した。妹の尼は初瀬に出かけていた。
中将は帰っていて、浮舟が几帳越しに出家を願い出た。
必死の思いが伝わってくる。
僧は出家を勧めてこそ、それを拒否するのはおかしい。
髪を切った。
「几帳(きちょう)の帷(かたびら)のほころび(隙間)より、
御髪をかき出だしたまへる」
肩の長さか。
初瀬から帰宅した尼は、袈裟を着た浮舟に仰天した。
(すこし、あざとい技法ですね)
11/7 15:02

▼世話係
読書❼
娘を亡くした尼が、初瀬の長谷寺に行くところから、
物語はラストに向けて
激しく動きだす。
数珠のように事件がつらなり、ひとつでも欠けると、
そこで大長編は終わる。終わってしまう。

初瀬詣での帰途、死んだ娘の身代わりの浮舟を、宇治で得た。
一年のちに、尼は初瀬に「お礼参り」に行く。
小野の留守居はわずかだ。
そこに「中将」がやってきて、これ幸いと浮舟に迫る。
老いた尼の寝所に逃げこみ、浮舟は恐怖にふるえながら、
いまこそ出家しようと決心する。(中将はトリガーとして必要だった)。
比叡(ひえ)の横川(よかわ)のお堂から、僧都が下山してくる。
11/7 14:20

▼世話係
読書❻
ところで、肝心の浮舟(うきふね)はどうなのか。
なにを考えているのか。

自分が生きているのが知られ、過去の出来事がスキャンダルになるのを
なによりもおそれている。そのため、母にも会えない。

梅の花がにおったとき、一瞬、匂宮を思いだしたが、
すべての誤りの始まりになったと、「飽(あ)きになるここちす」。
いやな気持になった。
それにくらべて、
「薄きながらものどやかにものしたまひし人」をなつかしむ。
薫の人柄がわかってくるにつれて、裏切った自分が恥ずかしい。
11/7 13:43

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