塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3236 2017/11/7 2:37

▼世話係
:読書❺
もうひとり個性もないし、どうでもいい男が出てくる。
ストーリーをなめらかに発展さすためだ。
邪道でしかないが、作者もわかっている。窮余の一策か。

「中将(ちゅうじょう)」と表記される男だ。
尼さんの娘の「元夫」だ。
小野の山荘を訪れ、そこで浮舟のうしろ姿を一瞬、
垣間見て、興味を持った。
しつこく通ってきて、会いたがる。
ストーカーですね。

で、尼さんたちがみんなで初瀬へ
お参りに出かけた、その留守にやってきた。
浮舟は耄碌した(認知症)の老女の座敷に逃げこみ、
男を怖れ、不眠の一夜を送った。
平安朝の高貴な女も、性的ハラスメントにおびえる。
式部女史はちゃんと、見ていますね。
11/7 2:37

▼世話係
読書❺
もうひとり個性もないし、どうでもいい男が出てくる。
ストーリーをなめらかに発展さすためだが、
邪道でしかないが、作者もわかっていて、窮余の一策か。

「中将(ちゅうじょう)」と表記される男だ。
尼さんの娘の「元夫」だ。
小野の山荘を訪れ、そこで浮舟のうしろ姿を一瞬、
垣間見て、興味を持った。
しつこく通ってきて、会いたがる。
ストーカーですね。

で、義母の尼さんがみんなと初瀬へ
お参りに出かけた留守にやってきて、
浮舟は耄碌した(認知症)の老女の座敷に逃げこみ、
男をおそそれて、不眠の一夜を送った。
平安朝の高貴な女も、性的ハラスメントにおびえた。
それを式部女史はちゃんと、見ていますね。
11/7 2:33

▼世話係
読書❺
もうひとり、人物としては、個性もない、どうでもいい男が
出てくる。
ストーリーをなめらかに発展さすためだが、
邪道といえばそうだし、作者もわかっている。

「中将(ちゅうじょう)」と表記される男だ。
浮舟を助けた尼さんの娘の「元夫」だ。
ひさしぶりに、小野の山荘を訪れた。そこで、浮舟のうしろ姿を
一瞬、垣間見て、興味を持った。
しつこく通ってきて、会いたがる。
ストーカーですね。

で、義母の尼がみんなと初瀬へ再度おまいりに出かけた
留守にやってきて、
浮舟は耄碌した(認知症)の老女の座敷に逃げこみ、
男をおそそれて、不眠の一夜を送った。
11/7 2:07

▼世話係
読書❹
これはなにですか。
わたしの最初の不審は、52巻「蜻蛉(かげろ)」で早くも出てくる。
「小宰相(こざいしょう)の君」という女が、とつぜん現れて、なんと
薫に秋波を送り、
モンクの男も歌をかわしたりする。
その不思議な設定だ。

彼女は天皇の妃、あの「明石の中宮」(源氏の娘)につかえている。
最後まで読めば、「小宰相の君」の役割は、わかるというもので、
つまり、式部は浮舟が失踪してまもなく、
早くも、生きていた場合の伏線をもうけた。

かなりくわしく、ラストの設計ができていたと思うのがいい。

最大の難問は、浮舟を薫か匂宮のどちらか、あるいは双方に会わさなければ
作品は終わらないだろう。
どうする?
11/7 1:31

▼世話係
読書❸
浮舟が生きていた。
この時代、こんな「どんでん返し」を、だれも考えない。
死んだはずの姫が生きている。

読者はよろこんだか。
作者も、してやったりと思ったか。

でも、浮船の死についての関係者の悲しみを延々と書いてきた。
こんどもまた、すべての人の驚きを書くのか。
どうやって、この平安時代最大の長篇を締めくくるのか。
その困難をやろうとするのが、野心なのだ。
欲張り、女流作家なのだ。

まず周到に伏線を張り、読者を納得させる。
クリスティ以上に。
11/7 0:29

▼世話係
読書❷
僧は初瀬の長谷寺に詣でた。帰りに老いた母の尼が発病し、
宇治の院で休んだ。住む人がいない屋敷は荒れている。
小雨の降る夜、庭に若い娘が倒れていた。

だれかに助けられた浮舟にきまっているのに、
作者はその正体を明かすまで、「もののけ」ではないか、などと、
数ページにわたって、引っぱる。
僧の妹は結婚して子をもうけたが、娘は若くして死んだ。
母は離婚して尼になった。

その尼も一行に加わっていて、いわくありそうな女を、
死んだ子の代わりに手元に置きたい。

それで浮舟は恵心とともに、小野の山荘に連れて行かれた。
京都の北方、比叡山の西麓になる。
11/6 0:42

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