塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ3181
2017/8/24 2:48
▼世話係のんびりしています晩年、チョー晩年、
こんなにゆったりとした時間が、わたしに用意されていたとは
思わなかった。
暇な老人は、モーツァルトか『源氏物語』か、子のおごりで旅してみますか。
芥川賞は東大合格と同じで、親や親戚をよろこばす最短の道です。
その後については、だれも関心がない。
👑にされた龍之介が選考したら、99パーの受賞作家は落選でしょう。
紅白の志向でしかなかったですね。稼いだ本屋や作家は
食い逃げですか。
8/24 2:48
▼世話係読書23卷「初音(はつね)」
源氏36歳。
絶頂の春。正月。
愛でますか、つきあって。
8/24 1:04
▼世話係読書8⃣源氏は気になる。
「右近、ひさしぶりに足でももんでくれ」
といって、まわりから女房たちを追い払う。
「だれだ、名僧にでも会ったか」
「見たまへつけたりし」と、右近は得意だ。
源氏はすぐに六条の新築のハーレムに姫を招き、
花散る里に世話を見させた。
薄幸の夕顔について、紫の上に話した。
「死んだ女を妬いてもしょうがなかろう」
源氏は姫(玉鬘たまかづら)を独り占めにするため、
実父の「頭の中将(内大臣)」にも内緒にしている。
8/24 0:55
▼世話係読書7⃣うまいですね、
いきなり姫と会うのではなく、下女と言葉を交わす。
もう、これで式部女史の勝ちですね。
下女から姫へ、
右近から源氏へ、話は伝わる。
「思いもかけない人に会いました」
「だれとか」
でも、近くに紫の上がいるし、人びとがやってきた。
「あとで」と右近。
この、しらじらしい「じらしのテクニック」。
8/24 0:46
▼世話係読書6⃣男が下女を呼んだ。
「三条、来てくれ」
知っている名だ。出てきた下女は記憶にある。
夢のようだ。
「三条」と、右近はまねいた。
「えっ、筑紫(つくし)に20年もいたわたしを、
京の人が知っているとは」
と、ぶつぶついいながら、寄ってきた。田舎じみた着物で
肥満した体を包んでいる。
右近が顔をはっきのと見せると、
「ああ、右近さま、ああ、うれしいうれしい、夕顔さまはお元気ですか」
8/24 0:36
▼世話係読書5⃣姫の一行は、乳母やその長男の「豊後(ぶんご)の介」など、
下女をいれて、6、7人か。
夕顔の侍女だった「右近(うこん)」のほうも、そのくらい。
宿がこみあっていて、相部屋にされた。
双方の下男たちは、どこか、小屋の方に追いやられる。
夕顔の娘は「姫」の扱いで、几帳(きちょう)や布にかこまれ、見えなくされている。
「姫と言うは並の女ではない。だれだろう」と、右近は思い、
相手の人たちを観察すると、
一行を率いていた男の顔をおぼえているようでもある。太って色も黒い。なかなか思いだせない。
8/24 0:24