塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3174 2017/8/18 1:08

▼世話係
読書⑶
本居宣長が夢中になった「もののあはれ」です。
でも、ここまで読んできても、そんなに無常感があるとは思えない。
むしろ、性と名誉と物質的欲望のほうが、表に出ていませんか。
平安時代の著作を「もののあわれ」という評者こそが、
もののあわれの時代に閉じ込められていたのではないでしょうか。
源氏は口では仏道のことを言いますが、
女たちとの交流は、旺盛な生命賛歌でもある。

念ず堂で泣き暮らして、
源氏の歌。「いとものあはれ」を感じて、

「入り日さす峰にたなびく薄雲は、
もの思う袖に色やまがへる」

喪服の袖の色に似ているのは、天もまた悲しんでいるのだろうか。
8/18 1:08

▼世話係
読書⑶
本居宣長が夢中になった「もののあはれ」です。
でも、ここまで読んできても、そうなに無常感があるとは思えない。
むしろ、性と名誉と物質的欲望のほうが、表に出ていませんか。
平安時代の著作を「もののあわれ」という評者こそが、
もののあわれの時代に閉じ込められていたのではないでしょうか。
源氏は口では、仏道のことを言いますが、女たちとの交流は、
旺盛な生命賛歌でもある。

念ず堂で泣き暮らして、
源氏の歌。「いとものあはれ」を感じて、

「入り日さす峰にたなびく薄雲は、
もの思う袖に色やまがへる」

喪服の袖の色に似ているのは、天もまた悲しんでいるのだろうか。
8/18 1:05

▼世話係
読書⑵
後半は、藤壺の死です。享年37。
源氏の母の桐壺に似た女で、子と義母はある夜、
ひそかに結ばれて、藤壺は妊娠してしまう。
その子がいまの天皇です。

実母への憧憬と思慕が、そのまま藤壺に移っています。
その死の衝撃で、涙の止まらない源氏は
人目を避けて念ず堂にこもった。

「夕日はなやかにさして、山際の梢あらはなるに、
雲の薄くわたれるのが、鈍色(にびいろ)なるを、(略)
いとものあはれにおぼさる」
8/18 0:50

▼世話係
読書⑴
19卷「薄雲(うすぐも)」 了。

前半は、明石の上が、とうとう姫君を手放す決心をして、
源氏が大井へ迎えに行く。ふたたび、母子の別れ、祖母の悲嘆が
めんめんと語られる。
二条の御殿に乳母と着いた姫君。数えの三歳である。
「若君は、道にて寝たまひにけり。(車から)抱(いだ)きおろされて、
泣きなどはしたまへど、
やうやう見めぐらして、母君の見えぬをもとめて、
らうたげにうちひそみたまへば、乳母(めのと)召し出でて、
なぐさめまぎらはしきこえたまふ」

不易の場面か。文意も平易です。べそをかいたので、
大井からつれてきた乳母を呼んでなぐさめたというのです。
8/18 0:27

▼世話係
お盆か
楽しまれましたか、孤独を選ばれましたか。

いつから、大移動するようになったのでしょう。
ジジが就職した1960年代はもう盛んでした。

4月に上京した最初の夏は、
やせ我慢、
帰れるのに、必死に我慢しました。
ここで戻ったら、もう東京に戻ってこないような、
貧乏ゆすりを予感していたからですか。
8/17 1:46

▼世話係
読書3
もう30もすぎ、バカげた女漁りもできない。
主人公は、自分が育てた女・紫の上に寄りそっていた。
それが、月二回の外泊を余儀なくされている。
明石の上と姫に、大井で会いたい。

やがて、その間の事情が
紫の上のアンテナに引っかかり、すさまじい焼きもち。だろ。ほんとは。
なぜか式部はそれを激しくは書かない。
書かないから、紫の上の像がボヤける。もうひとつ、この重要人物が
生きてこない。明石で産んだ子を、おまえの養女にしてくれと言うと、
それで納得してしまう。

前巻がつまらなかったので、こちらに期待したが、ま、低レベルか。
つぎの巻では、藤壺が死ぬ。劇的な事件だ。
期待したい。
8/16 1:09

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