塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3169 2017/8/10 0:56

▼世話係
読書❸
「浅茅(あさじ)は庭の面(おも)も見えず、
しげき蓬(よもぎ)は軒をあらそひて生(お)いのぼる。
葎(むぐら)は西東の御門(みかど)を閉じこめたるぞ頼もしけれど、
崩れがちなるめぐりの垣……」
「八月、野分(のわけ)荒かりし年、廊(ろう)(廊下)なども倒れ伏し、
下(しも)の屋(召使などの住まい)どもの、はかなき板葺(いたぶき)なりしなどは、骨のみわづかに残りて……」

源氏はその女のことをすっかり忘れていた。
花散里(はなちるさと)の屋敷に行く途中、
荒れた邸宅のまえを通った。
なんとなく記憶にある。
末摘花か。
8/10 0:56

▼世話係
読書❸
「浅茅(あさじ)は庭の面(おも)も見えず、
しげき蓬(よもぎ)は軒をあらそひて生(お)いのぼる。
葎(むぐら)は西東の御門(みかど)を閉じこめたるぞ頼もしけれど、
崩れがちなるめぐりの花き垣……」
「八月、野分(のわけ)荒かりし年、廊(ろう)なども倒れ伏し、
下(しも)の屋(召使などの住まい)どもの、はかなき板葺(いたぶき)なりしなどは、骨のみわづかに残りて……」

源氏はその女のことをすっかり忘れていた。
花散里(はなちるさと)の屋敷に行く途中、
荒れた邸宅のまえを通った。
なんとなく記憶にある。
末摘花か。
骨のみ
8/10 0:52

▼世話係
読書❷
それも、行き当たりばったりに登場さすのではなく、
各巻にわたって、その存在について、ふれられている。
伏線の複雑さを、だれかが表にしたらいいでしょう。
式部は、ひとりひとりのヒロインについて、
初めからじつに詳細な見取り図を作っていた。
詳細な年譜を用意していた。

式部の努力に見合う現代作家はいません。

夜になれば、蝋燭か油皿の炎しかなかった時代、
肉体的コンプレックスと精神的優越感をかかえた「若くない女」は、
妄想の世界に取りつかれています。
空蝉とか末摘花とか花散里とか、
たいして重要でない人物についても考えを詰めて行きます。
女たちの運命に涙している。
8/10 0:31

▼世話係
読書❶
15卷「蓬生(よもぎふ)(よもぎう)」 了。
雑草のようなヨモギが庭一面に生えているのです。
荒れにあれた邸宅を、式部は執拗に描写するのです。
だれの家だと思いますか。

あんまり情婦が多すぎてだれかと、すぐには思い出せない。
賛成です。この物語の欠点はそこにあります。

でも、これまでヤマトの国になかった大長編を成功さすためには、
登場人物も多彩でないと、持ちません。
8/10 0:12

▼咲
澪標まで
真剣に読んだのはここまでです。六条が亡くなるまで。読めば読むほど、光という男がわかりませんでした。この先のセンセイの説を楽しみにします。
ここは札幌、涼しいです。ノースリーブでは寒いくらい。義母は自分の名前がわからなくなりました。私を見て、笑ってくれたことを忘れずにいたいです。
9月9日と21日は、出張中のため小屋に伺えません。10月5日は行けると思います。申し訳ありません。
8/9 22:06

▼世話係
読書E
明石の君と源氏をここで会わせてもいいのだが、
まだ会わない。
この強引さが、作品を盛りあげます。
式部の高等テクニックです。
8/9 1:53

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