塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3170 2017/8/11 0:50

▼世話係
読書b
引退した朱雀(すざく)天皇の跡を継いだのは、
藤壺の子の冷泉(れいぜい)帝である。まだ10とすこし。
あの「頭(とう)の中将」の娘が後宮(こうきゅう)に入った。
「弘徽殿(こきでん)の女御(にょうご)」と呼ばれる。
天皇と同世代なので、ママごとをしたり、お絵かきに興じている。

妃(きさき)候補である。
そこへ、源氏は御息所(みやすんどころ)の娘も送りこむ。
あの伊勢から帰ってきた斎宮(さいぐう)である。
自分の女にしたかったのに、御息所に遺言で反対された。
また先帝の朱雀天皇も嫁にしたがった。

少年の天皇は斎宮だった女をちらりと見て、うつくしい人だと思うが、
歳の差、十(とお)ばかり。
8/11 0:50

▼世話係
読書b
引退した朱雀天皇の跡を継いだのは、
藤壺の子の冷泉帝である。まだ10とすこし。
あの「頭の中将」の娘が後宮(こうきゅう)に入った。
弘徽殿(こきでん)の女御(にょうご)と呼ばれる。
天皇と同世代なので、ママごとをしたり、お絵かきに興じている。

妃(きさき)候補である。
そこへ、源氏は御息所の娘も送りこむ。
あの伊勢から帰ってきた斎宮(さいぐう)である。
自分の女にしたかったのに、御息所に反対された。
また先帝の、源との腹ちがいの、朱雀元天皇も嫁にしたがった。
8/11 0:42

▼世話係
読書a
17卷「絵合(えあわせ)」 了。
末摘花と空蝉の行く末まで書いたあと、
そのつぎの世代の世界が徐々に現われてくる。
子たちの時代が到来する。
源氏はアラサーに。もう、ラブ・アフェアの主役を張れない。

この巻は源氏の政治力の絶世期における、人物配置図だ。
で、「絵合」という標題なのか。(これは私のひとりごと)
実際は、絵に関心がある高貴なひとが、名画や古典的な絵本や、
モダニズムの作品をもちより、競う場面である。

この巻で、式部は藤壺の趣味を借りて、
『竹取物語』や『伊勢物語』について語る。
8/11 0:15

▼世話係
読書
16卷「関屋(せきや)」 了。

この巻は「空蝉(うつせみ)」のその後を描いた。
常陸(ひたち)の知事になった夫といっしょに東くだりした空蝉が、
任期満了で京に帰ってくる。
その途中、石山寺に詣でた源氏の一行と、逢坂の関で出会う。

明石の君の場合と似ていて、おたがいに和歌だけをかわす。

その後、主人がなくなり、ほかの男から言い寄られて尼になる。
末摘花とはちがって、ごく数ページしかない。
頑固な保守的な女には、なにも始まらないといいたいのか。

三巻「空蝉」が余音嫋々としていただけ、残念。
8/10 1:53

▼世話係
読書❺
もちろん、紫式部や私たちが感じる興趣は、すぐに源氏にも伝わる。
あるいは、源氏はそういうことが敏感にわかる男だと言いたい。
ただのプレイボーイではない。
そのために、末摘花か゜存在したのか。

いや、計画段階ではそうであったにしても、
いまの式部は末摘花に寄りそう。
この巻が、どんどん長くなったのは、そのせいだろう。

式部はシコメ女の純情が勝利をおさめる場面を書くしかない。
源氏は女に新築の屋敷をあたえ、ときどき、顔を出して、
一言二言、声をかけた。
ハッピーエンドでした。
8/10 1:25

▼世話係
読書❹
ここまで陋屋(ろうおく)を、くわしく描写するのも、
そこに住む末摘花(すえつむはな)の一途な心延(こころば)えを描くためだ。
乳母も召使も逃げ出し、屋敷を買いに不動産屋が現れても、
女は父の調度をまもり、源氏の思い出が染みついているここを離れない。

まえの「末摘花」の巻は、鼻先がまっかなシコメを揶揄する
筆使いもあったが、ここでは、このなにもできないけれど、
ひたすら源氏を信じて待ちつづける女を、可愛い人として描いた。
貧しくて荒れ放題になった家を強調し、そこで、
ひたすら再来を待ちつづける純な女をていねいに描いた、

何年もすごす女。 涙に袖も濡れそうです。
8/10 1:16

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