塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3168 2017/8/9 1:49

▼世話係
読書D
源氏の歌
「みをつくし、恋ふるしるしにここまでも
めぐり逢ひけるえには深しな」
(どういう前世からのエニシですか、こんな出会いは)

明石の君の返し
「数ならで、なにはのことも、かひなきに
など、みおつくし思ひそめけむ」
(人の数にも入らない私が、なんであなたのような高貴な方を
命がけで愛するようになったのでしょう)

澪標(みおつくし)は、水路を記すブイのようなもの。
身を尽くす、のです。
8/9 1:49

▼世話係
読書C
華美に飾りたて、公卿や家来にとりかこまれ、
歌舞音曲を楽しんでいる源氏の地位と
明石に住む一豪族でしかない一家との差異がクローズアップになる。

式部には身分への疑問などないけれど、
それが人々の関係を固定し、分断し、悲劇のもとになるのは、
よくわかつている。
『源氏物語』がそのことをバネにして構築されているといっていい。

やがて源氏も明石の君が、住吉詣でに来ていることを知り、
歌を送った。
8/9 1:37

▼世話係
読書B
ところが、引退した朱雀帝(すざくてい)が一目見て気に入り、結婚したいと
申し込んできた。
源氏はびっくりして、いまや皇太后の位置にいる藤壺に相談する。
そして朱雀帝をしりぞけ、目的を達する。

そのような権力模様より、この巻のすばらしいのは、
住吉詣でに出かけて源氏の盛大な一行に、
なにも知らずに住吉にきた明石の父娘が出会うことだ。

出会っても、挨拶すらかわすことができない。
源氏は女子を出産した明石の君に、いちばん親しい乳母を派遣している。手紙も来る。そういう親しい関係にいても、
絶対的な身分の巨壁が立ちふさがる。
8/9 1:28

▼世話係
読書A
葵の上を呪い殺した御息所、
源氏を好きになりすぎて嫉妬にくるったか。

源氏の彼女に対する思いは複雑をきわめる。
しかも戻ってきた娘はまことに清楚な美女になっていた。
娘の父は早死にしたが、先帝の弟である。
源氏とは親戚になる。

御息所が病に倒れ、余命いくばくもない。
見舞った源氏に、娘(20歳)の庇護を頼むのだが、
けっして源氏の女にしてくれるな。どれほど嫉妬に苦しむか、
よくわかっている。
養女にして、だれかと結婚させてくだされ。

源氏は冷泉帝(11歳)のもとに嫁がそうと考える。
8/9 1:01

▼世話係
読書@
「澪標(みおつくし)」 了。
復権した源氏はテキパキと人事をすすめた。
自分が天皇になってもいいのだが、父の先帝が、
わざと源氏の名をあたえて、天皇にならない道をつけている。
それにさからわないで、
先帝と藤壺の子、じつは源氏と藤壺の子を、冷泉帝とした。
まだ幼いから、源氏と葵上の父とが、二分して権力を手にしている。

代が替わると、伊勢神宮に天皇代理として送っていた「斎宮(さいぐう)」
も変わる。

つまり、御息所(みやすんどころ)の娘も京にもどってくる。
母親も当然いっしょだ。新しいドラマが始まる。
8/9 0:38

▼世話係
季節転換
きょう7日は立秋。
暑くても、残暑、残りの暑さか……?
8/7 23:46

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