−Parfum 宮殿−

過去ログ144 2009/5/21 0:34

>万寿
おっと…些か言葉が過ぎたようじゃ、すまぬの。じゃがお主は妾を買い被りすぎではないかえ?妾は本当に盲た身ゆえ、お主がどのような髪の色をしているのか、どのような瞳の色をしているのかも解らぬ。まぁ…お主の言う若い者に妾が入っておることを期待してやまぬがな(些細な声の変化に大抵今相手がどのような表情をしているのか想像ついたのか口角を上げるだけの呆れにも似た笑みを凝らして揶揄をも加え)酒盛り…良いのう。お互い同じ経験を持つもの同士、それはそれは積もる話に花が咲きそうで面白そうではないか(いつの間にか人差し指に留まっていた鶫に顔を傾けると京紅に彩られた口唇を嘴で突かれてしまい擽ったそうに顔を離せば片耳の開閉を繰り返し会話を続け)
5/21 0:34

>シエル
ふっ、よく言うな?万寿と話しているとこちらの事は全て見透かされているのではと思うよ。…だが、力を明け渡した後の残り滓…その残り滓でもまだまだ若いものに負ける気はないがな?(笑みを浮かべる相手にいじけた様に眉を寄せてヘの字に口を曲げるも直ぐに気を取り直して相手の言葉を引用すれば不敵に笑みを浮かべ)
ふむ、要らぬ心配だったか…。そうか三千年以上だものな、万寿とは酒でも呑んで昔話を聞かせあうのも楽しそうだ(パンパンと石を投げた後の手を払うと両腕を腰に当てて元の姿勢に戻り、鳥を愛でる様子を眺め)
5/21 0:15

>万寿
それで斯様な微かな匂いしかしなかったのじゃな?今のお主は差し詰め中身をごっそり持っていかれた空っぽの器にこびり付いた程度にしか思っておらんかったが…些か違うみたいじゃのう。これは油断しておったら尻尾を踏まれてしまうやもしれぬ(くわばらくわばら。と口先の呪いを唱えながら目尻を上げ狐目と呼ぶに相応しい微笑を池に飛び込む小石の音に両耳を反応させつつ繕い)…ほう、味な事を言うのう。じゃがその心配は皆無じゃ、社が留守の間は妾の可愛い狐火が代わりに灯籠を灯してくれておる。泣き上戸の童も泣き止むように、とな(肩に留まっている鶫の声に人差し指を持ち上げ羽毛に覆われた喉を優しく撫でてやると一本の尾の毛先に小さな紅色の炎が揺らめき)
5/20 23:20

>シエル
ふっ…そうか、知っているなら話は早いな。良い歳だから、かもしれん…箱庭は見るに美しい。が、そこで暮らすのはどうなのか…と興味が湧いてね。……まぁ、ただ単に新鮮な刺激が欲しくなっただけだよ。そこに体よく後継も据えれたのでな(苦笑いを浮かべひらひらと手を振って答えればその場に屈んで左手で小石を広いあげ、湖面に向かって投げると波紋の広がりを眺めて)
いやいや…そうではなくな。土地神がふらりと居なくなっては土地の者達が不安がらないのか?と、思ってな(挑発めいた言葉に目を細めてニヤリと口端を上げるも肩をすくめるに止まり)
5/20 21:53

>万寿
変わった男よの…まぁよい、お主が彼の冬の神と解ったところで納得がゆく。なんとも目まぐるしい速さでその噂は一時期広まっておったからのう、いい歳して随分思い切ったことをしたものじゃ(肩を震わせながら笑いを押し殺し片耳を忙しなく上下させれば顔を見合わせて薄く笑む赤い唇の隙間から犬歯を覗かせ)お主と一緒にするな。土地を離れたところで三千年以上生きておる妾にとっては何の障害にもならぬ。まだまだ若い者にも負ける気は無いのう(相手の推測を容赦なく一蹴した後閉ざされている瞼越しに挑発めいた意を込め相手を静かに見据えると曼珠沙華の髪飾りに備え付けてある鈴が鳴って鶫が一羽己の肩に留まり)
5/20 21:12

>シエル
そうか…いや、その内に慣れるだろう。万寿と呼ばせて貰うよ、示された名を呼ぶのが私の方針でね(相手の提案にふと目線を宙に漂わせて一考するも直ぐに首を横に振って笑みを浮かべ。続く言葉に軽く目を見開いて感心と関心が混ざった眼差しを向けつつ右手を顎に当てて)
ほぉ…匂いでそこまで判別出来るのか?大したものだな。…もっとも私の場合は、土地神ではなく四季の冬、それも夜限定でな。少々退屈になったもので、後継に押し付けさせて貰ったよ(言いながらその際のドタバタ劇を思い出してクツクツと喉を鳴らして、笑いが収まるとふと疑問を口にして首を傾げ)
しかし万寿、そういう貴女は此処にいて大丈夫なのか?土地神ならばその土地にいてこそ、であろう?それとも貴女も押し付けて来たのか?
5/20 20:43

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