超VIP専用掲示板

過去ログ513 2017/3/20 21:12

☆関西人
長谷部負傷の影響
残念なニュースとして、長谷部が手術を受ける予定みたいだね。
当然UAE戦は欠場だろうが、しかし代表には合流する予定だという。
西野技術委員長いわく、誰か長谷部の代わりを追加召集する予定も今のところない、とのこと。
…いやいや、ホントにそれでイイのかい?

おそらく、たとえ長谷部は試合に出なくとも主将として皆の精神的支柱となるから簡単には外せない、ということだと思う。
その気持ちは分からんでもないが、現メンバーから長谷部が抜けると、あとボランチをできるのは山口・高萩・今野ぐらいである。
この3人のうち2人が先発に回るとして、控えはベンチに1人。
なんか不安…。
もちろん本田や倉田を3列目起用することもできなくはないが、そういうチャレンジをわざわざ中東アウェイで敢行する必要はあるまい。やるなら、せめてホームでやってくれ。
そういや、ハリルは先日の会見でボランチ候補者の一人にまたしても原口をカウントしてたっけ…。
そういうアイデアが根底にあるから、わざわざ新たな選手を追加召集しなくてもイイや、ということなのかもしれない。

一方、前線メンバーについては、大迫・香川・久保の3人が所属クラブで好調と報道されている。
じゃ、この3人に原口を加えた4名でFW+WG+トップ下を組む可能性が高い。
ただ少し心配なのは、大迫・香川・久保・原口ではゲームメイカーが見えてこないこと。
今までのパターンなら右WGに本田がいたり、トップ下に清武がいたり、誰かしらゲームを創る奴、リズムの緩急をコントロールできる選手が必ずいたんだけど、↑の組み合わせでは正直そういう役割を果たす選手が不在のように思える。
I番・香川が司令塔になる?
…いや、確かに彼は優れた兵士だが、決して指揮官タイプ、将軍タイプじゃないよ。

そのへんを鑑みた時、あるいはハリルが大ブーイングを覚悟の上で、本田、あるいは清武のどちらかをスタメン起用する可能性もあるんじゃないかな、と思って。
特に長谷部欠場が確定的となった今だからこそ、誰かしら将軍をできるリーダーが必要である。
誰がピッチ上の将軍役を担う?
香川?
高萩?
大迫?
原口?
いやマジで、一体誰がゲームをコントロールするんだろうね。

思えば、Jの強豪の場合は大体このての将軍役を年長者が担っている。
鹿島の小笠原、ガンバのヤット、川崎の憲剛、浦和の阿部とかね。
最近、元王者の広島が精彩を欠いてるな〜と思ったら、なるほど、森崎和幸がこのところ試合に出てないんだ。
ちなみに代表での将軍役は、やはり長谷部である。
それと本田。
アギーレ時代までは、そこにヤットも入ってたと思うけど。
しかし今はヤットがおらず、長谷部も怪我で離脱の見込み、本田もスタメンが危うい状況。
じゃ、誰かが新将軍にならなきゃ。
ポジション的には、やはりボランチがそれをできれば一番しっくりくるんだが…。

ところで、今季のガンバは面白いフォーメーションを組むようになってきている。

・・長沢・・アデミ
・・今野・・倉田
藤春・・遠藤・・初瀬
・・金・ファビオ・三浦
・・・・GK

このたびガンバからは今野と倉田が代表召集されてるが、興味深いのは今野の位置だ。
倉田と、ほぼ横並びじゃん?
もともとはボランチのイメージがある今野だが、今の使われ方を見る限り、機能は単なるボランチではなさそう。
どっちかというとインサイドハーフ。
昔のミランでいうところの、ガットゥーゾがピルロより前の列に出て猟犬的プレーをしてた、あの頃のイメージかも。
きっとハリルは、現在のインサイドハーフとしてプレーする今野の姿を見て、召集を決断したんだと思うけどね。
あるいは、倉田+今野ユニットをひとつのオプションと考えてるのかもしれん。
…あぁ、そうか。
UAEのオマル対策かも。
I番オマルを抑える以前に、オマルへの球の供給ルートをフォアで全て遮断してしまおう、と。
たとえば、フォーメーションは疑似ガンバで↓のイメージだ。

・・大迫・・久保
・・今野・・倉田
高徳・・高萩・・宏樹
・昌子・吉田・森重
・・・・西川

いわば、オマル潰しオプション。
最近、高徳もボランチできるようになってきてるみたいだから、実質1ボランチもやってやれなくはない気がする。
「いくら何でも今野トップ下はねーだろ!」と思うだろうけど、最近セレッソが山村和也トップ下という奇策でチームを建て直してきてるんだ。
あの清武がサイドで、山村がトップ下だよ?
もはや私は、戦術の何が正解で何が不正解なのか、最近はよく解らなくなってきてます…(笑)。
2017/3/20(月)21:12

☆関西人
中国vs韓国
日本vsUAE戦が今のところ最大の関心事として、あともうひとつ、私の関心事はほぼ同日程に開催される予定の中国vs韓国戦である。

ウチがいるBグループじゃなくAグループの試合だから関係ないじゃん、と思う人もいるだろうが、皆さんも最近ニュース等で中国の反韓運動を見たことがあるでしょ?
ここにきて、かなりエスカレートしてるらしいよ。
韓国製品の不買運動、市民の反韓デモ、中国から韓国への旅行禁止…。
ただでさえ韓国は朴槿恵前大統領罷免、サムスン副会長逮捕など極めてヤバい状況に陥ってるというのに、それに加えて中国にこんな仕打ちを受けて、マジで気の毒になってくる。
…いや、嫌韓の方々は「ザマァ(笑)!」とか思ってるかい?

コトの発端は、韓国がTHAADという迎撃ミサイルを国内に配備した政治的決断から全てが始まる。
我々から見て、THAAD配備は妥当だろう。
だって、核兵器開発に成功した北朝鮮がここにきてタテ続けにミサイル発射実験してるんだから。
韓国がミサイル防御の配備をとるのは、極めて当たり前の判断である。
ところが、これに対して中国側が激怒した。
なぜなら、半島のTHAAD配備は中国側のミサイルをも無力化してしまうからだ。
もっと明確にいえば、米軍アジア基地を狙った中国のミサイル攻撃がほとんど防御されてしまう。
そんなの、知らんっちゅーねん!
別に韓国のTHAADは中国を狙った軍備じゃなく、あくまで北朝鮮のミサイルを防御する為の軍備じゃん?
中国がそこまでTHAAD嫌うなら、むしろお前らが責任もって北朝鮮に核ミサイル開発やめさせるべきだろうよ。

しかし、マジで中国は恐ろしい国である。
このままいけば、韓国は次の大統領選で親中・反米・反日という候補者を国民が選ばざるを得なくなる。
何としても大統領が中国に媚びて関係を回復してくれなきゃ、もはや飯を食っていけない韓国人はたくさんいるだろうからね。
善悪はともかくとして、このへんマジで中国は巧い。
まさに、駆け引きの達人である。

最近、私は中国「孫子の兵法」を少し勉強してるんだ。
これを勉強してると、やはり中国人には敵わないという気持ちになってしまう…。
「孫子の兵法」における最大のキモは、「戦わずして勝つ」である。
考えてみてよ。
今から80年ほど前、日本は中国と戦争を始めた。
その内容は日本軍の連戦連勝だったものの、締めてみれば日本は最終的に敗戦、中国は戦勝国に名を連ねている。
日本軍と戦った蒋介石は、実質はほとんど逃げ回ってたにすぎない。
と、私は思っていた。
だけど今改めて考えてみると、蒋介石の「戦わずして勝つ」は明らかに「孫子の兵法」だよな、と。
自らは逃げまくって市民を全く守らず、あとになって「日本人は南京で市民を虐殺した」と騒いで国際世論に訴え、他国の支援を得るという兵法。
それが真実か否かはまた別として、いまや南京大虐殺は世界のスタンダードである。
日本側がそれに少しでも異議を唱えようもんなら、彼らは「日本が歴史を修正しようとしている!」と大声で騒ぎ立てればイイだけのこと。
靖国問題も同様で、首相が靖国参拝でもしようもんなら「軍国主義の復権だ!安倍はファシストだ!」と大声で騒ぎ立てればイイだけのこと。
これらも戦わずして勝つ、立派に「孫子の兵法」だよね。
実際に武器をとって戦うのではなく、まずは風評で敵を追い込み、ゆくゆくは抵抗できなくさせる。
これ、中国4000年の歴史の知恵ね。
私は「孫子の兵法」で、いずれ尖閣も獲られちゃう気がするなぁ…。

で、話を中国vs韓国戦に戻すが、私はこれが単なるスポーツの試合というだけじゃなく、中韓関係の今後を占う大きなエポックになる気がする。
今回の試合の開催地は中国だが、果たして中国は韓国サポを受け入れるのか?
現地にはいまだかつてないレベルで反韓の空気がある以上、韓国サポも選手も完全に四面楚歌となるはずだから、ちょっと心配だよ。
また、韓国サポ側も変な負けん気を出して、政治的横断幕を掲げる可能性は否定できない。
以前、彼らは日本に対して「独島は我が国の領土」という横断幕を掲げてきたことあったっけ。
ああいうの、おとなしい日本人が相手だから可能なことなの?
あるいは覇権国家・中国を相手にしても、彼らは同じくああいう挑発をするんだろうか?
もし挑発をしてしまった場合、さすがに私はタダで済むとは思えないなぁ…。
「スポーツと政治は別モノだ」なんて綺麗事を言う人もいるが、実際は別モノじゃない。
別モノだというなら、なぜ今月に開催予定だった北朝鮮vsマレーシア戦が夏まで延期になったんだ?

仮に中国vs韓国の対立が今後さらに進むとするなら、日本は韓国の援護に回らなきゃならんだろう。
だって、韓国のTHAADは日本に向かってくるミサイルに対する防御にもなるんだから(日本はTHAADを持っていない)。
しかし、韓国が圧力に耐えられず中国に降参、やがてTHAADを解体する可能性も否定できない。
彼らは日本に強気でも、中国には弱いという歴史の積み重ねがあるからねぇ…。
それを占うのが今月末、中国vs韓国戦である。
皆さん、ここに韓国サポ、韓国選手がどういう態度で臨むのかを注視して下さい。
それによって、極東のパワーバランスが今後どう動くのかが必ず見えてくると思う。
2017/3/17(金)17:01

☆関西人
ハリル代表新メンバー発表
昨日、UAE戦・タイ戦に向けた代表召集メンバーが発表された。
8割方は「やっぱりね」という人選だが、2割ほど「あれ?」という選手が入っている。
たとえば、今野・倉田・高萩らがそうだろう。
これは本田・長友を敢えて外さなかったことを含めて、既に各メディアが指摘してる通り、明らかにベテラン重視の選考である。

私はこれを見て、やはり昨年9月ホームUAE戦の負けがトラウマだったんだろうな、と感じた。
今のところ、あれが最終予選で唯一の敗戦である。
思えばハリルは、あの試合で大きなチャレンジをしていた。
それが、ボランチ大島のスタメン抜擢。
さすが若手重視のハリル(裏返すとベテラン冷遇のハリル)、勇気あるチャレンジをするな〜とスタメン発表時は好意的に捉えたものの、結果としてこれが完全に裏目に出た。
実質、大島はこの試合で最大の戦犯になったから…。

昨日の会見、ハリルは「若手はまだメンタル面の準備ができてないかもしれない」と語ったが、これは明らかにUAE戦における大島のことを指している。
彼なりの妥協だと思う。
本来、ハリルは若手重視の哲学を持つ人だった。
それをあっさり翻したのは、翻すだけの自らの失敗を認めたからである。
私は会見があるまで、ハリルが大島を呼ぶのかどうかが最大の注目ポイントだった。
なぜって、ここにきてボランチの人材層がヤバくなってきたから。
※長谷部→怪我
※柏木→怪我
※柴崎→体調不良
※井手口→怪我
※永木→クラブで控えに降格
※山口→セレッソいまだリーグ戦勝利なし

この流れでいくと普通なら大島を呼びたくなるところだが、しかし大島はホームUAE戦最大の戦犯…。
もし監督がザックなら、絶対呼んでたと思う。
彼独特の情緒的なお父さんキャラとして、過去の失敗を克服させる意味で敢えて息子にリベンジのチャンスを与える、みたいなイメージさ。
でも、ハリルはザックじゃないからね。
結果的に、ハリルは大島を呼ばなかった。
理由は、シンプルである。
昨年のUAE戦でダメだったんだから、今回のUAE戦では使わない。
昨年のUAE戦で若手が機能しなかったんだから、今回のUAE戦は経験値あるベテランの力を借りる。
ハリルは、純粋な合理主義者だと感じた。
そういや、昨日も会見で記者が「なぜ本田を呼ぶ?」と質問してたが、ハリルは「本田はこのチームのトップスコアラーだ」と答えてたっけ。
ホント、こっちが拍子抜けするほどの合理主義だよな。
我々が情緒的に代表選考を論じたところで、そんなの合理主義者ハリルの前では不毛だということだろう。

じゃ、私もハリルに学んで、合理的にUAE戦スタメンを考えてみよう。
それは↓の通りである。

・・・大迫
原口・久保・香川
・山口・長谷部
高徳・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

あれ?と感じるのは、久保をトップ下、香川を右にしてる点だろう。
普通なら香川がトップ下、久保が右だろ、と。
いや、これでイイんだよ。
久保はクラブで最も慣れてるのがトップ下(というかシャドウ)であり、香川も最近は右のアウトサイドでキレを発揮しつつある。
大体、考えてみてくれ。
香川は球を触ってナンボの選手だ。
近隣に本田もいない状態で彼をトップ下に置いたりすりゃ、四方からのプレスで封殺されて空気になるだけだよ。
UAE相手には、トップ下はさほどボールタッチ数を確保できないだろう。
だからこそ、ここはシャドウストライカーの色に特化した方がイイ。
となると久保か岡崎の二択だが、今クラブで点を取ってるのは久保の方である。
今、一番調子良い選手を一番力を発揮できる場所に配置する。
合理的でしょ。

あれ?
私はいつの間にか、本田をスタメンで使わない前提にしてるな(笑)。
はい、本田はベンチでイイです。
やっぱ、彼の実戦勘欠如は深刻だろうし。
しかし、彼には代表KINGとしてのプライドがある。
だからこそ、右アウトサイドは香川なんだよ。
本田のかつてのポジションに若手が入るより、香川が入った方が本田も納得できるはず。
本田は、本当いうと代表エースナンバーのIを欲しかったのに、それを香川が着けると聞くと文句言わず引き下がったぐらいなんだから…。
2017/3/17(金)9:46

☆関西人
Dの一族
続きね。

日本人のDNAを探っていくと、世界的にもかなりレアな「Y染色体D」という系統に分類されるらしく、これと同じモノは近隣の国にほとんど無いらしい。
ちなみに中国・韓国は主に「C」の系統、東南アジアは主に「O」の系統。
「D」は日本以外だとチベットに見られるらしいが、それも厳密にいうと日本は「D1b」、チベットは「D1a」だというから全く同じ分類というワケではない。
…じゃ、日本人って一体何者なの?
「D」って一体何なの?
と、まるで「ワンピース」の話みたくなってくるんだが、おそらく尾田栄一郎先生はこのへん全部分かった上で「D」の一族を設定してると思うけどね。

今のところひとつだけ分かっているのは、「D」の系統誕生は他の「C」や「O」よりも古い、ということ。
今有力とされてる仮説は、昔は「D」の一族も日本やチベットだけでなくアジア全域に生息してたんじゃないか、と。
それが後発の「C」や「O」により駆逐され、険しい山岳のチベットや海を隔てた日本を除いて他はみんな絶滅してしまったのでは?という話である。
こういう書き方をすると、「D」は弱かったんだ、という印象を受けるかもしれない。
私はそうではなく、「D」は人間同士が戦争で殺戮し合うという概念を持ってなかったんだと思う。
なぜそう思うかって、縄文の遺跡から争いを感じさせる出土物が全く出てこないからだよ。
狩猟民族といいつつ、かなり平和な文化を持つ民族だったんじゃないかと。
そのひとつの証拠が、今の我々日本人が中国や韓国と比べて精神構造が大きく異なることさ。
基本、日本人に残虐性は薄いと思う。
それに対し、中国の歴史なんかは常に血塗られており、前王朝を一族皆殺しにして初めて新王朝が成立をする。
かたや朝鮮を見ても、今の金王朝なんて粛清の残虐性は日本じゃ絶対あり得ないレベルだし、あそこまでやる例は戦国時代の織田信長を除けば日本に誰もいないんじゃないかな?
同じ「D」の系統として、確かにチベットもあまり戦闘色のない民族という印象。
ダライラマという歴史あるリーダー制を守る文化土壌は、天皇制を守る我が国とも明らかに共通したモノがあるし。
私は、こういう「D」の民族性に誇りを持ちたいね。
ダライラマや天皇を守った民族だからこそ、他の国ではとっくの昔に滅んだ「D」が今こうして生き残ってるんじゃないかな、と思ってね。

じゃ、ちょっと歴史の話。
↑に尾田栄一郎先生の名を出したが、彼はかなり歴史や考古学に精通した博学の人っぽいし、「ワンピース」自体が日本古代史をモチーフにしてるっぽいニュアンスが各所に見てとれる。
多分、彼のイメージとして古代に滅んだ「D」の王国は、邪馬台国がモチーフなんだろう。
邪馬台国=縄文人末裔の王国、という解釈。
日本史においても弥生〜古墳時代に「空白の100年」があるのは皆さんもご存じだろうが、気がつけば天皇をトップとした朝廷が大和に成立してたワケよ。
尾田先生のイメージの中では、天皇家=天竜人、なんだろうね(笑)。
弥生時代の新興勢力・天竜人たち(渡来系?)が既存の縄文王朝「D」の一族を駆逐し、歴史を塗り替えて「D」なんぞ最初から存在すらなかったことにした、と。
実際、古事記にも日本書紀にも邪馬台国の記述なんてどこにもないもんなぁ…。

ただ、考古学者の多くは弥生人と縄文人との戦争はそんな大規模にはなかったのでは?と言っている。
実際、渡来系弥生人は西日本に勢力を張った一方、ネイティブの縄文人はもともと東日本に勢力を張ってたというから。
後々に大和朝廷は蝦夷征伐として東北に進軍するが、別に蝦夷(縄文人系と思われる)を絶滅させたというワケじゃなさそうだし。
ちなみに、「もののけ姫」の勇者アシタカは蝦夷の末裔だそうだ。
宮崎駿先生もまた、尾田先生同様「D」の一族に対する憧憬がありそうだね(笑)。

一方、↑の天皇家=天竜人とは全く逆の考え方で、今の天皇家=「D」の一族、という考え方も実はある。
そのひとつの論拠が、「古事記」「日本書紀」なんだ。
この歴史書には、初代天皇イワレビコは南九州に生まれ育ち、そこから東方面に上がって近畿地方の既存勢力を滅ぼし、大和に王朝を築いたと書かれてある。
その近畿既存勢力が実は弥生人だったかもしれんし、初代天皇は縄文人だったかもしれん。
というのも、もともと南九州って九州内でも例外的に縄文人が多い縄張りだったらしいのよ。
対して、もともとの近畿は過疎地で、半島や大陸から渡来した農耕民族が新たに住み着くには悪くない場所である。
先住民が少なくてトラブルが起きにくいし、おまけに平地と河川があり、農耕には極めて適してる場所だから。
私は個人的に、「D」の一族=南九州発祥説を採っている。
南九州、特に鹿児島、薩摩に私はロマンを感じてるのよ。
仮に古代、初代天皇イワレビコが南九州から東に進んで天下を取ったのだとして、その遥か後には、同じく南九州から東に進んで江戸幕府を倒し、明治政府を興して天下を取った薩摩藩、という歴史のシンクロがあるから。
いわゆる「薩摩隼人」ってやつ、あれは「D」の一族なんじゃない?
確か、ロシアバルチック艦隊を殲滅した東郷平八郎も薩摩出身だよね。

サッカー界で薩摩出身といえば、まずヤットが有名。
あと、意外なところでは稲本もそうだ。
稲本には02年大会、ヤットには10年大会で日本代表は大いに救われました。
そして今、現役の薩摩隼人といえば大迫か。
当然、期待してますよ〜。
あと、本田圭佑は大阪生まれだが、父の血脈は南九州、薩摩に隣接した熊本にあるらしい。
熊本といえば、期待の大器DF・植田直通もそうだな。
私が思うに、このへんの顔ぶれは大体が「D」の一族かと。
彼らには、海賊王のポテンシャルがあると思う。
それはルフィやゴールドロジャーのように、うまく仲間に巡り会えばの話だが…。
彼らが目指す「ひとつなぎの大秘宝」とは、もちろんワールドカップ優勝トロフィーのことだろう。
2017/3/14(火)9:30

☆関西人
日本人の戦い方
↓のように日本代表の布陣を考えることは、「日本人とは何か?」を考えることにも繋がる。
で、私はこういうのを生物学的に考えてみたいワケさ。
ほら、最近DNA研究の分野で、日本人は中国人とも韓国人とも東南アジア人とも違う独特の遺伝子構成をもつ民族だ、という事実が解ってきたじゃない?
そこを突き詰めていくと、またしても縄文人の話になっちゃうんだけど。

そもそもDNAというのは、情報の蓄積である。
じゃ、日本人のDNAに最も多い情報量は何なんだ?という話さ。
明治開国から現在までが約160年。
江戸時代が約260年。
室町時代が約230年。
平安時代が約400年。
弥生時代が約600年。
そして、縄文時代が約8000年。
あるいは12000年以上だという説もある。
何にせよ、日本の歴史において圧倒的シェアを占めるのが縄文なんだよ。
DNA内の情報量シェアとしては、もはや桁違いである。
その長さの前では、戦後70年間の歴史なんて対比1%にも満たない。
もちろん、その縄文よりもっと長いのが旧石器時代であり、その長さは100万年単位にも及ぶ。
ただし、そのへんは日本に限らず万国に共通した話であり、やはり日本ならではという差別化した意味では縄文が最長という事実は動かないだろう。
だから「日本人とは?」という議論をする際には、「縄文人とは?」というのが一番避けて通れない話なんだ。

で、縄文人とは狩猟採集民族である。
よく「日本人は農耕民族だからなぁ…」みたいなことを言う人もいるけど、日本の農耕の歴史なんぞ、たかだか2000年余り。
その何倍もの長い期間を原始日本人が狩猟採集に費やしてきたことを思えば、私は【日本人=農耕民族】に決して賛同できんわ。
で、問題はどういう狩猟をしてきたか、だよね。
同じ狩猟でも、大陸と孤島ではやり方が違うだろう。
あと、平野と山岳でもやり方が違うだろう。
日本の特色は、四方を海に囲まれた島であること、国土の約7割が山岳であること、つけ加えて国土の約7割が森林であること。
基本、山岳の狩猟、森林の狩猟、海や川での漁となる。
決して、槍持って平地を駆けるような大陸型狩猟ではなかったワケよ。
そういう意味じゃ、平地を一気に駆けるようなアスリートの遺伝子は大陸型民族になかなか敵わない。

その代わり、もうちょっとチマチマした狩猟は得意だと思うのよ。
舞台が足場の悪い山岳・森林だから、走ることよりも飛び道具を使うことが有効だっただろう。
よって道具の開発に余念がなかった。
事実、岩宿遺跡の発掘から日本では3万年も前から狩猟道具が作られてたことが証明されている。
その流れから、やがては手先が器用な民族性、職人気質の民族性が形成されていったものと思われる。
縄文式土器の手の込んだディテールを見ても、そのへんのニュアンスは強く感じるわ。
ちなみに縄文式土器って、土器としては世界最古なんだってね。
日本人のモノ作りが、いかに由緒あるものかということ。
今の我が国の工業技術の高さは、古くは縄文時代(もしくは旧石器時代)にルーツがあるのかも…。

しかし、皆さんは思うはず。
手先が器用なことって、全くサッカーに応用できないじゃねーか、と。
…はい、その通りです(笑)。
どっちかっつーと、山岳・森林の島国なんかより、だだっ広い平野で槍持って獲物を追いかけられる大陸の方がサッカー的な環境さ。
それでも日本人が敢えてサッカーをしようというなら、やはり縄文時代の狩猟スタイルにヒントを得なければならない。
私が思うに、まず縄文人は森の中で岩陰に身を隠し、獲物が現れるのを待っただろう。
山岳の森ゆえ、獲物はさほど大型の獣ではないはず。
鳥とか、鹿とか、せいぜい猪ぐらいかな。
それらを死角から一撃で仕留める狩猟スタイルかと。
山岳の場合、一回逃げられると追撃は難しいから。
よって、走りながら動く標的を仕留める「オープンスキル」型ではなく、こっちは静止した状態で標的を仕留める「クローズドスキル」型で狩猟をしてきたものと推測できる。

これ、サッカーでいうと、まさにセットプレーのことなんだよ。
日本に俊輔のようなワールドクラスのプレイスキッカーがいるのも、決してたまたまってワケじゃないさ。
もし、日本人が大陸人と互角以上にやろうというなら、私は獲物を「クローズドスキル」の土俵に引きずりこむこと、すなわちセットプレーで仕留めることが最も有効だと思っている。
南アフリカ大会のことを思い出してみて?
本田とヤットのFK2連発、あれがなければ絶対ウチはグループリーグ突破できてなかったはず。

ただ最近はどうしたことか、日本代表もセットプレーでの得点はあまり目立ってないような気がする。
もう俊輔はいないし、ヤットもいないし、本田も最近は蹴らなくなってきた(というか、精度なくなってきたし)。
なんか、セットプレーを大事にしなくなってきてる?
私は、日本人には飛び道具が一番大事だと思うけどねぇ…。
2017/3/14(火)0:50

☆関西人
1列下がって
本田や長友など既存の代表主力格が所属クラブで干され気味という苦しい中、私の中でまず救いなのは、主将・長谷部がまだまだ元気だということ。
33歳にしてリベロでも使えるということが最近に証明され、これは代表の最終ラインをカバーするアンカー機能としてもかなり期待が持てるということだ。
あと、ここにきて吉田の評価がプレミアで上がってきたのも嬉しい誤算。
まさか、日本人CBがプレミアで評価されるような時代がくるとはね。
付け加えると、ロンドン五輪で吉田とコンビを組んだ鈴木大輔もスペイン2部でスタメン張ってるとのことで、そのうち彼も代表に呼ばれそうな気配。
そして、高徳&宏樹が独仏で各々SBとしての評価を上げてきている。
これらをトータルして考えると、凄くない?
リベロの長谷部、CBの吉田、SBの高徳&宏樹。
ここにきて後ろを固める日本人4名の評価が、足並み揃えて上がってきたんだ。
日本人でもキチンと守備をできる、ってことを彼らが証明してくれたと言ってもイイ。

じゃ、今度は前側の選手に視点を移してみると、昨年あたりから急に評価高騰したのが大迫である。
ただし、日本では彼を1TOPのセンターFWとして使いたい意向だが、あっちでは主にトップ下というか、タテの2TOPにおける後ろがベストという捉え方みたいだね。
実は、久保裕也も向こうでそのポジションを任されてる様子。
最近では岡崎も同じく。
不思議なもんだね。
久保は手倉森ジャパンで、岡崎はハリルジャパンとアギーレジャパンで、二人とも代表では1TOPを任されてきたキャリアだというのに、なぜか所属クラブでは「1列下がって」トップ下という共通した使われ方。
そう、ポイントは「1列下がって」なんだ。

【長谷部】
日本→ボランチ
欧州→リベロ
【香川・小林祐】
日本→トップ下
欧州→インサイドハーフ
【大迫・岡崎・久保】
日本→センターFW
欧州→トップ下

みんな、大体が欧州では1列下げて使われてるのよ。
ここをどう捉えるか、だ。
1列下がる以上は、全体の話として後ろ側の人材面はさほど問題ないとも言える。
ただ問題はフォーメーションの一番前、H番のポジション。
あっちでは大迫クラスですらセンターFWで使われない現実は少し辛いね。

そのへんを考えていくと、私は「1列下がって」をポジティブに消化する意味で、まず日本代表はゼロトップを基礎とすべきじゃないかな、と結論付けたいワケで。

【ゼロトップ布陣の例】
WG・・・・WG
・・・FW
・MF・・・MF
SB・・MF・・SB
・・DF・・DF
・・・GK

この布陣って、古い話をすればクライフバルサの「見せかけのプンタ」、ラウドルップを3TOPの真ん中に配置したアイデアから始まってる気がするんだわ。
ラウドルップをよく覚えてない人も多いだろうが、確かにこの人もFWかMFか正直よく分からないタイプだっけ…。
この布陣の成否を握るのは最前線に立つ左右WGなんだが、幸い、このところ日本は質の高いWGが増えてきたじゃない?
原口しかり、乾しかり、齋藤しかり、浅野しかり、あと個人的には宇佐美の覚醒も期待してます。
で、大事なのは↑の図の通り、WG⇔FW間に空いてるスペースなのよ。
敢えて空けてあるスペース、と言ってもイイ。
WGがそのドリブル力でグイグイと敵のラインを下げさせ、WG⇔FW間のスペースをグイグイと広げる。
で、あとはそのスペースをどう使うか、だ。
↑のFWに大迫を使う場合は、彼ならワンタッチでスペースへのラストパスを出しそうな気がする。
岡崎を使う場合は、彼ならスペースにダイビングヘッドで飛び込んでいくだろう。
あるいは武藤や金崎あたりを使うなら、真ん中を自らのドリブルで突っ込んでいくかもしれない。
つまり、このFW交換が機能チェンジのスイッチになるということ。

じゃ、具体的に選手を当てはめてみる。

原口・・・・久保
・・・大迫
・小林・・香川
高徳・ハセベ・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

インサイドハーフ・香川が復調という報道を聞いた。
↑の布陣で、大迫がタメてるうちに香川は大迫を追い越していくイメージね。
長谷部は今の感じでいうと、ボランチよりアンカーが良いだろう。

この布陣、現実的にも悪くないと思わない?
2017/3/13(月)20:07

☆関西人
奇跡の布陣
バルサ対PSG、見たかい?
いやはや、奇跡って起きるもんだね。
先月はPSGに0-4で敗れたバルサが、第2戦はまさかの6-1勝利でトータルスコア6-5。
PSGはアウェーゴール1なので、もしバルサがあと1点でも少なければ敗退してたということ。
驚いたことに、その6点目はアディショナルタイム限界ギリギリの5分超過というタイミングに入っている。
こんな劇的な展開、普通ならフィクションでしかあり得ない。

じゃ、バルサの6ゴールを振り返ってみる。

【1点目】
スアレスのシュートはクリアされるも、ラインを越えたとしてゴール認定。

【2点目】
PSGのオウンゴール。

【3点目】
PSGがエリア内ファウル、メッシPKのゴール。

【4点目】
PSGがエリア外ファウル、ネイマールFKのゴール。

【5点目】
PSGがエリア内ファウル、ネイマールPKのゴール。

【6点目】
途中投入のセルジロベルトがライン裏に抜け出してゴール。

私が見た感じ、「これPKか?」というのと「これオフサイドじゃね?」というのがあった。
ぶっちゃけ、バルサは審判に救われたと思う。
しかしPSGが偉いなぁと思うのは、微妙な判定がありつつも今回の敗退を意外なほどすんなり受け止めてること。
もっと騒いでもイイんじゃないの?
いや、さすがに6点も入れられると萎えるか…。

とにかく、この試合はバルサ史に残る伝説の一戦として100年後にも間違いなく語り継がれてるはずだ。
何より、フォーメーションがバルサのアイデンティティともいうべき343に回帰した上で勝ったというのがイイじゃないか。
こういうの、大事なんですよ。
たとえばブラジル代表とか、ワールドカップを352みたいな守備的布陣で優勝したところで国民はイマイチ喜ばないという。
やはり伝統の442BOXで優勝してほしい、という思いがいまだにあるそうだ。
おそらくバルサのサポも同じで、ドリームチームと呼ばれた黄金期の343に対してはいまだ強い思い入れがあるかと。

じゃ今回は、その343について。
日本で343というと、どうしてもザックを思い出してしまうだろう。
しかしあれは

FW・・FW・・FW
MF・MF・MF・MF
DF・・DF・・DF

という形で、バルサ式の

FW・・FW・・FW
・・・ FW
・MF・・・MF
・・・MF
DF・・DF・・DF

とは少し違う。
いかにも上はイタリア式で、対して下はラテン式。
守備の意味で下は明らかに隙がありすぎるんだけど(だからこそ現代サッカーでは決して主流になり得ないと思う)、前後左右でトライアングルを作ること、いわゆる「鳥カゴ」、敵を包囲することにかけては理想的な布陣ともいえる。
だからロマンがあるんだ。
343の強みは、他のフォーメーションと違って前後左右ともにシンメトリーの形であること。
この駒配置こそがキモであり、シンメトリーは包囲に適した形だということは何となくご理解いただけるかと。

しかしその一方、弱点もある。
基本、これは敵に球を渡してはならない布陣。
球を渡せば見ての通り、付け入る隙がナンボでもあるから。
つまり「攻撃こそ最大の防御」をそのまんま体現した布陣で、それはピッチに立つ11名全員が決して迂闊に球を失ったりしない、圧倒的な技術力の高さが求められるワケね。
一人でもヘタクソがいてはダメ、全員が上手くないと無理。
じゃ、日本では無理?
まぁ、やってやれないことはないけど、やらない方が無難だろう。
風間監督なんかは、かなりこれに近いことをやろうとしてたように見えたけど。
一応、日本代表で上手い選手を11名使って343をシミュレーションしてみようか?

乾・・大迫・原口
・・・香川
・小林・・清武
・・・ハセベ
昌子・吉田・遠航
・・・西川

多少は異論もあるだろうが、このぐらいで勘弁して(笑)。
はて、困りましたな。
敢えて3バックにしたもんだから、いまや欧州で評価高騰中のSB高徳&宏樹、酒井ブラザーズを使えなくなってしまう。
でも、しようがないよね。
二人とも、上手いタイプじゃないから。
酒井しかり、岡崎しかり、長友しかり、意外と欧州では上手くないタイプほど一定の評価を得る傾向があるけど…。

さて、もう一度バルサ対PSG戦に話を戻すが、バルサが0-4で敗れた第1戦と6-1で勝った第2戦をデータ上で比較した場合、バルサ側の支配率は第1戦が57%、第2戦は65%。
これもPSG側の目線に立つと、あのタテ続け3失点となった悪夢の10分間、PSGが成功したパス本数は僅か4本だったらしい。
10分間で4本…(笑)。
いかに、その間はバルサに支配されたかということだ。
そう、343なんて極端なコンセプトは僅か10分でイイのさ。
「10分で、あと3点」という普通絶対不可能なシチュエーションに直面してこそ、このイビツなフォーメーションに魔力が出てくる。
故ヨハンクライフにも、是非この試合を見てほしかったよ。
いつも辛口のクライフでも、さすがにあのラスト10分は誉めてくれるはずだよね…。
2017/3/10(金)18:43

☆関西人
木村沙織
何を隠そう、私は女子バレーボール選手・木村沙織のファンである。
先日、彼女は遂に現役を引退してしまった。
見た目が童顔でちっとも老けない彼女だけど、もう30歳だからね。
昨年末には結婚したことだし、これは澤さん同様、出産を念頭に置いた引退だと思う。

当然だが、彼女の引退後の活動に注目が集まっている。
あの愛嬌ある笑顔、巨乳、天然キャラ、選手としての実績、これだけの逸材をTV界が放っておくワケがない。
ただ、正直いうと彼女はTV向きではないと思うんだよね〜。
もともと声がハスキーで聞き取り辛いし、滑舌よく理論的に喋るタイプじゃないし、バレー解説者としてもリポーターとしても多分使い辛いよ。
だから指導者の道しかないんだけど、しかし指導者としても決してビシッと締めるタイプじゃないから、コーチとか監督とかは難しいかも。
本人もそこは自覚してるのか、「引退後はカフェの経営とかしたい」とカワイイこと言ってるし(笑)。
もしサオリンカフェがオープンするなら、私は絶対行きますよ?
というか、頑張って常連になりますよ(笑)。

30歳で引退は早いと思われるかもしれんが、これまで五輪3回出場(メダル獲得)、ワールドカップ4回出場、全日本の主将もやったし、海外のチームでもやったし、しかも欧州CL制覇したし、もうやれることを全部やり尽くしたのは間違いないさ。
素直に、お疲れ様と言いたい。
彼女は真のエリートであり、女子高生の時から既に全日本入りをしてたんだ。
サッカーだと考えにくい話でしょ?
高校サッカーの選手がいきなりA代表入りって、普通あり得ない。
一応、15歳でA代表入りした澤穂希はいるけど、澤さんは例外中の例外だし。
ある意味、木村沙織はバレー界の澤穂希だったかもしれんな…。

澤さんにせよ木村さんにせよ、協会が「将来の日本を背負って立つ才能を若いうちから育てよう」と意図したエリートプログラムの被験者であり、またそれがうまくいった稀有な例である。
こういう英才育成パターン、よくケガで挫折したりするんだよね。
しかし思うんだが、もし澤さんがいなければワールドカップ制覇はなかっただろうし、もし木村さんがいなければ五輪メダル獲得はなかっただろう。
協会は間違いなく、「育てておいて良かった〜」と思ってるはずだよ。
この点は、もっと男子が女子を見習うべきさ。

そういや、今まさに久保建英が飛び級でU20代表に入ってるんだっけ。
15歳でU20は、なかなかある話じゃない。
これは協会が東京五輪に向けて、ガチの4ヶ年強化プロジェクトを組んだということだろう。
彼は今、史上初の「協会管理下選手」という扱いになってるらしい。
よくよく話を聞くと、彼は才能があるがゆえに放っておけばあらゆる年代カテゴリーから「久保を使いたい」とオファーが来ちゃうし、そこは協会が彼を潰さないように十分ケアしますよ、とのこと。
所属は一応FC東京だが、東京も協会の指導の下で彼を扱っていくということだろう。
ヘタすりゃ、J1デビューも協会主導になるのかな?

最近、JFAは次世代を意識してるのか、何か大会があるごとに「トレーニングパートナー」と称して下のカテゴリーから選抜した選手を何人か代表に帯同させてるよね。

【ワールドカップ南アフリカ大会】
香川真司
酒井高徳
永井謙佑
山村和也

【アジアカップ豪州大会】
中島翔哉
植田直通
牲川歩見

【ワールドカップ ブラジル大会】
杉森考起
坂井大将

【五輪 リオ大会】
小川航基
冨安健洋
渡辺皓太
小島雅也
杉本大地

ざっと、こんな感じ。
ここ最近のパートナーはほとんど知らん選手が多いが、おそらく彼らが次代を担う逸材なんだと協会は見込んでると思う。
近いうち、久保くんもまたパートナーに名前が入ってくるのかと。
とはいえ、彼らエリートがそのまま世代のトップにおさまるかというと、話はそう単純でもないんだけどね…。

男のエリート強化と女のエリート強化。
これは前述の澤さんや木村さんしかり、浅田真央しかり、卓球の愛ちゃんしかり、YAWARAちゃんしかり、比較的女子の方がうまいこといってるように見えるのは気のせいなのか?
思うに、強化って女子の方がやりやすいんだよ。
なぜって、競技の水準は基本【男>女】。
早い話が、見込みのある女子は男子の中で練習すれば飛躍的に上達するんだ。
実際、澤さんは男女混合チームで育った人だし、木村さんも合宿で男子のスパイクをずっと受けていた。
YAWARAちゃんなんて、むしろ男子としか練習してなかったんじゃないかな?
わざわざ海外に行かずとも、国内でレベルがひとつ上の相手と普通に練習できるのが女子の強みなのさ。

そう考えると、男子の場合は若いうちからの「飛び級」がカギなんだよね。
何なら、久保くん以外でも中学生が普通にJ3出場できるぐらいの環境になってほしいよ。
…でもさ、そういう中学生も親御さんの気持ちを考えると少し複雑だよね。
いつケガして将来の道を絶たれるかも分からないサッカーというヤクザな稼業、そんなところへ中学のうちからクビを突っ込ませるだなんて、親なら「せめて大学出てからでも遅くはないんじゃないか?」とか言いたくもなるって。
全ての親が、久保くんのご両親みたいな価値観ではないだろう。
判断は、難しいところだ。
久保くんだって、今日明日にでも靭帯断裂してサッカーの道を諦めなきゃならない事態が絶対こないとは限らん。
それでも、中学の時点でこの道を選択するのか?
たとえば20歳の時に靭帯断裂して、そこで一生サッカーできない体になったとしよう。
最終学歴は中卒、もしくは高卒、それまでサッカーしてやってこなかったようなサッカー馬鹿が、その後どうやってカタギとして生きていく?

…多分、カフェを経営するしかないだろう。
安心しろ。
もしカフェをオープンするなら、私は行くよ?
というか、頑張って常連になりますよ(笑)。
2017/3/8(水)19:03

☆関西人

一回、今月UAE戦に向けた考察を入れておこうかと。
タイ戦もあるけど、比重高く考えなきゃならんのはUAEだ。
なんせ、前半戦で日本が唯一負けた国だし、ましてや次は中東の笛でお馴染み、魔のアウェーである。
また負ける可能性は十分すぎるほどある。

ロケーション的に、今回私は国内組よりは欧州組に頑張ってもらうべきかな、と思う。
できれば中東独特の雰囲気に飲まれない奴、場数踏んでて中東戦術に免疫ある奴がイイ。
だからベテラン起用もありなんだよね。
極論すれば、UAE戦ピンポイントでヤットを復帰させてもイイぐらいさ。
まぁ、さすがにそれはないだろうけど。

本田・柴崎・清武・柏木・長友・宇佐美あたりは実戦勘的にキツイだろう。
逆に大丈夫そうなのが、大迫・原口・久保・小林祐・長谷部・高徳・宏樹・吉田あたりか。
まだよく分からないのが、香川・岡崎・乾・南野・武藤嘉・浅野あたり。
あと国内組で調子良さそうなのは、齋藤・小林悠・武藤雄・長沢あたり。

FW・WG・SBは、↑のメンバーの中である程度見えてると思う。
問題は、ボランチ長谷部の相棒だよね。
山口蛍は先日の浦和戦を見ると不安だし、柏木と柴崎は試合にすら出てないし、若い大島や井手口にいきなりアウェイUAE戦はプレッシャーがすぎるし、高萩はいきなりすぎるし、消去法でいくと永木かなぁ…。
もしくは、大穴で小林祐。
どっちにせよ、中東アウェイの経験値という面では不安なんだけど。

次は、トップ下。
ここは香川がファーストチョイスだろうが、この人もイマイチ実戦勘が安定してないよね。
ましてや、彼と長年コンビネーションを培ってきた本田が今回は先発絶望に近いし、そこに香川が単体でトップ下をやったところで、チームを引っ張るというのはあまり期待できないような気もする。
せめて、乾か清武と組ませるなら彼も活きるんだけど。
で、ここにきて待望論が出てきてるのが憲剛である。
そう、今さらの憲剛。
36歳の憲剛。
今さらジジイに頼るなよ、と言いたいのは分かるが、でも香川も清武も今はこんな状態、そりゃジジイの手も借りたくなるさ。
特に本田が絶望の状況、右サイドは小林悠先発の可能性が出てきた。
調子良さそうだし。
それなら、小林を最も活かせる司令塔はどう考えても憲剛がNo1だろ?
じゃ、「今最もあり得そうな先発布陣」を↓に示しておこう。

・・・大迫
原口・憲剛・・悠
・山口・長谷部
高徳・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

…な?
イマイチつまんないだろ(笑)?
つまんなくてイイのよ。
苦手な中東アウェー。
勝つことより、負けないこと優先なんだから。
「トップ下に小林祐は?」とか言いたくなる気持ちも分かるんだけど、そういう新たなケミストリーのトライは中東アウェーじゃなくて別の機会にやってくれ。
負けないこと優先の場合は、ちゃんと実績あるモノをそこに嵌めるべきだ。
たとえば、左の原口を軸にするならトップ下は柏木にするとか、トップ下の香川を軸にするなら左は乾にするとか、右の小林悠を軸にするならトップ下は憲剛にするとか、FWの大迫を軸にするなら1TOPじゃなく2TOPにして岡崎と組ませるとか、要はどこにポイントを置くのかでメンバー構成は変わってくるのよ。
↑の場合は、小林悠の調子の良さに賭けてみた布陣である。
この場合は、もちろんトップ下に香川を置くよりも憲剛がイイ。

で、憲剛みたいなジジイは90分使わなくてイイから、途中で香川と代える。
最近の香川の良さをひとつ言うなら、昔と違って途中投入に慣れてきてること。
途中に入った自分に何を求められてるのか、1点を取りにいくのか、それとも守備を固めるのか、香川はどっちにも対応をできるタイプ。
決して守備バランスを崩さないし、運動量あるし、意外と監督にとっては信頼に足るクローザーである。
岡崎もそうだな。

途中交代というのは、監督からの分かりやすい戦術メッセージだ。
たとえば↑の布陣から【大迫→浅野】とくれば、メッセージは「速攻カウンター。ダイレクトに裏を狙うぞ」である。
【小林悠→齋藤】とくれば、原口を右に回して左に齋藤が入る。
メッセージは、「左から崩していくぞ」である。
その裏メッセージは、「右が絞ってフィニッシュしろ」でもあるけど。
逆に【小林悠→本田】の場合は、メッセージは「右に球を集めろ」ということになる。
裏メッセージは、タメを作るサッカーになるので「機を見てボランチ上がれ」である。

個人的には、一番グッとくるであろう交代は【森重→本田(小林祐)】だな。
この場合、本田が2,5列目あたりのド真ん中で司令塔になり、長谷部が最終ラインに下りてCBになる。
実質、1ボランチ。
メッセージはもちろん、「総攻撃」である。
2017/3/7(火)18:55

☆関西人
底を見せる
先週末に「アナと雪の女王」をやってて、さすがというべきか、視聴率は20%近くを記録したらしい。
恥ずかしながら、私も観たね(笑)。
久々に松たか子が歌う「レットイットゴー」聴いたけど、やっぱイイよな〜。

で、思ったんだが、松たか子って結局この曲をテレビで生歌披露する機会は一度もなかったんじゃないの?
代わりにMay Jが飽きるほどテレビで歌ってたが、私はMay Jを見るたびに「お前のじゃなくて松さんのが聴きたいんだよ」と思っていた。
May Jと松さん、各々の「レットイットゴー」を聴くと、心に響くのは圧倒的に松さんの方である。
具体的に何の差なのかは、うまく説明できない。
しかし、松さんの歌は日本語を理解しないはずの海外でもウケてたというんだから、紛れもないホンモノだと思う。

じゃなぜ、松さんはテレビで歌わなかったのか?
当時の彼女はちょうど第一子を妊娠してたタイミングで、できるだけ露出を控えたかったと言われている。
あともうひとつ言うと、彼女は大手事務所所属でなく、個人事務所を設立してる立場。
仕事を受ける受けないは、おそらく彼女自身が主導権を握っている。
「何でテレビ出ないの?」というのは、キムタク「HERO」続編の時もそうだったよね。
「HERO」は松さん演じる雨宮ありきのドラマだし、松さんが出なきゃ続編なんて無理だろ〜と思ってたが、マジで彼女は出なかった。
この人、逆に凄いなと思ったわ。
あと、松さん伝説としては有名な「陰毛事件」というのがある。
アナ雪の少し前に松さんが西川美和監督作品に出演した時のこと、彼女がトイレで用を足した後、パンツ履くシーンで普通に陰毛が映ってたのね。
よく女優はヘアヌードでも美しく撮ってもらえるならOKとか言うけど、上記の松さんの場合は美しさもヘッタクレもないシーンで剛毛を晒してるから(笑)。
この人、逆に凄いなと思ったわ。
彼女は「仕事を選ぶ」スタンスながら、意外と陰毛を晒す仕事でも受ける。
そのくせ、「HERO」続編は断る。
テレビで「レットイットゴー」歌うのも断る。
このへんを松さん自身がどこまで意図してやってるかは不明だが、しかし結果的に彼女はあまり消費されてないタレントだよね。

対して、May Jなんてあの時期に「レットイットゴー」でお茶の間に消費されまくって、その顛末がいまや「一発屋」みたいな扱い。
結果論に過ぎないが、松さんのスタンスは意外と間違ってないのかも。
「消費される」って、バランスが難しいところだ。
ある程度は消費されなきゃ興行として成り立たないもんだし、かと言って消費が過ぎて消耗品になってしまうと、終わればポイである。
8,5秒バズーカとか日本エレキテル連合とか、完全に消耗品で終わった。
思えば、Jリーグも初年度は明らかに「ブーム」だったんだよな?
チケットは入手困難、開幕戦のテレビ視聴率は32%、今でいうポドルスキ級のビッグネームがあらゆるクラブにいて、その年の流行語大賞が「Jリーグ」ですよ。
まぁ、そこまで熱のある社会現象だったからこそ、逆に僅か数年でドン底まで落ちたけどね。

そういや、金曜に日本アカデミー賞受賞式を見たんだけど、作品賞や監督賞など最多7部門獲得で「シンゴジラ」の独り勝ちだった。
ところが、監督の庵野秀明が欠席してるのよ。
代わりに特撮監督の樋口さんが壇上に上がってたが、総監督は庵野さんだからね。
一応「庵野監督は仕事の為…」と欠席理由が述べられてたけど、聞けばブルーリボン賞の時も彼は欠席だったらしく、要はあまり露出したくないんだろう。
ちょっとそのへんは、松さんのスタンスとも似てるかもしれない。

庵野さんといえば、言わずと知れたエヴァンゲリオンの生みの親。
あれは、96〜99年あたりの一大ブームだっただろうか。
時代は、マイアミの奇跡〜ジョホールバルの歓喜〜フランスワールドカップ〜中田英寿と黄金世代ブレイク、といった背景。
あれから早くも20年が経過したことになるが、しかし庵野さんが凄いのは、いまだエヴァを製作中ってところさ。
エヴァはあれだけブームになりながら、なぜか不思議と消費され尽くされなかった。
…それは、なぜ?
基本、これは庵野さんにも松さんにも共通してるところだが、ブームだろうが何だろうが「簡単に底を見せない」スタンスがある人は、いつまで経っても強い。
庵野さんなんて、20年経ってもいまだエヴァの何たるかを語ってくれないし、伏線も回収してない。
ず〜っと底を見せない。
でも、これって大事なことだと思う。
底が見えてきた時点で、世間はすぐに飽きてしまうもんだから…。

Jリーグだって、底を見せた時点で多分もう終わりなんですよ。
晒しすぎて伏線が全部回収されてしまえば、見てる人は「もうオチが読めました」と急速に興味を失っていってしまう。
今月、ハリル代表の召集があるだろ?
今まさに「〇〇を呼べ」とか「〇〇を外せ」とかファンが熱く語ってるところで、そのうちメンバー発表されると、これはどんなメンバーであれ100%間違いなく文句が出てくるワケです。
でもさ、こういう文句出るうちが華なのよ。
もし、ファンが文句のつけようがないメンバー選抜になったことを考えてみて。
仮にそのチームがワールドカップで惨敗すれば、それこそ完全に日本サッカーは「底を見せた」ことになる、ってこと。
そうなりゃ、マジおしまいだね。

思えば、サッカー界でもず〜っと消えないのはカズであり、彼の強みは底を見せてないことなのさ。
なんせワールドカップに一回も出たことない人である。
いまだ「フランス大会に彼が出ていれば…」とか言う人もいるワケで。
伏線、まだまだ回収してないよね。
エヴァ新劇場版の完結とカズの引退、果たしてどっちが先になるだろうか…?
2017/3/6(月)18:18

☆関西人
意識
日曜の夜11時半からNHK教育で、「サイエンスZERO」という科学番組をやってるのね。
科学番組といっても決して小難しい内容ではなく、女優の南沢奈央(←とてもカワイイ)がMCを務めるユル〜い感じの教養バラエティ。
私は、南沢奈央を地上波で見られる数少ない機会ゆえ昔から見てるんだが、これは最新科学がどこまで進んでるかを検証する番組としてもなかなか面白い。

↓に、最近私は量子物理学にハマってるという話を書いたよね。
この番組でも、時々その量子物理学を取り上げることがあるのさ。
これは、原子よりもさらに小さい物質の最小単位、素粒子を研究する学問分野である。
アメコミヒーロー映画の「アントマン」を観た人はいるかい?
あの映画では人間がミクロレベルに極小化する極秘テクノロジーが開発された設定で、主人公は自在に小さくなることができる。
で、主人公は博士から忠告されるんだ。
「絶対に原子より小さなサイズになってはいけない。素粒子サイズになれば、そこは時間すらない異世界だから絶対に帰ってこれなくなるから」と。
まぁ、これが最後のクライマックスに繋がる伏線なんだけどね。
で、博士の言ってることって実はホントなのよ。
その素粒子の世界は我々が住む世界とは異なり、既存の物理法則が全く通用しない。
分かりやすくいえば、「霊界」「あの世」みたいなモノである。

でね、以前に「サイエンスZERO」では素粒子実験を紹介してたんだ。
光子(光の素粒子)を使った「二重スリット」の実験で、この二重スリット実験というのは理系の人はご存じだろうが、量子物理学の基礎中の基礎。
板にふたつのスリット(隙間)を作り、そこを素粒子が通ったらどういう軌道をとるかを調べるのね。
この実験から、素粒子には波の性質と粒の性質の二重性あることが発見されたワケで、観測すると粒、観測しないと波、という妙な結果も出てるんだ。
で、この「観測すると粒、観測しないと波」というのはあまりにもおかしい話で、ひとつの仮説として「人間の意識が素粒子に影響するのでは?」という考え方が出てきた。
そこで「サイエンスZERO」で紹介された新しい実験は、二重スリットの傍で人間が「左のスリットだけを通れ」と念じながら光子を飛ばしてみよう、と。
で、結果はどうだったか。
結論をいうと、ちゃんと光子の動きに変化が出たんだ…。
200回以上試したらしく、このデータはどうやら間違いないらしい。

番組で、奈央ちゃんは「これ念力?」と言ってパネラーの科学者を困らせてたが、科学者も「おかしい結果と思うが、でもデータはそう出たんだから受け止めなきゃならない」と歯切れが悪かった。
民放の超常現象バラエティならまだしも、仮にもこれ、NHK教育だからね(笑)。
で、量子物理学って実際こんな感じなのよ。
突き詰めていくと、科学なのにどんどんスピリチュアルな方向に行ってしまう。
ひとつの仮説として、素粒子に影響を及ぼした人間の「意識」もまた、その実体は素粒子なんじゃないか、と最近は言われてきたのね。
そう考えると、たとえば霊視とか、たとえば幽霊を見たとか、たとえば臨死体験で見た世界とか、たとえば「花に話しかけると植物はよく育つ」現象とか、そのへんが色々ツジツマ合ってくるのよ。
つまり、人間の脳神経(思考回路)とはまた別のフィールドで「意識」という素粒子が人体には潜伏してるんじゃないか、という話さ。

でもさ、実際に凄くない?
人間の意識が、他の素粒子に影響を与えるって。
よく「病は気から」とか言うけど、「そんな精神で何でも克服できるほど世の中甘くないっしょ…」ぐらいに私は思ってたが、逆に甘かったのはそういう私の思考のレベルだったかもしれない。
と言っても、何もここで精神至上主義を唱えたいワケじゃないんだ。
というか、私がむしろ期待したいのは意識が何かに影響を与える作用より、意識と意識の同期、つまり素粒子と素粒子の同期なんだよ。
事実、素粒子同士は同期するものらしいのね。
…あ、よく双子の姉妹が全く同じタイミングで同じこと喋ったりするけど、あれってそういう同期なのかも。

サッカー的にも「阿吽の呼吸」などコンビネーション論でよく出てくるが、我々はあれを単に「慣れ」「経験則」の類いで解釈してきたと思う。
でも、それは違うかもしれない。
もっと量子物理の意味で、素粒子の同期。
意識の同期。
これはチームプレーを要する球技種目、特にサッカーは無視できない領域だろう。
胡散臭いオカルト信者のテレパシー論は別として、もしも意識が素粒子なら、同期して複数の選手が完全に意識を一体化することが理論上不可能ではない気もするんだわ。
幸い、この分野の研究は日本が世界のトップクラス。
事実、量子物理学で日本は大量にノーベル賞受賞者を輩出してるんだから。
やっぱ日本人って、巨大なモノを扱うよりは極小のモノを扱う方が得意なのかも。
じゃひとつ、量子物理学とスポーツ医学(特に脳医学)の融合を、東京五輪に向けて検討してもらえないだろうか?
ふたつの分野が歩み寄って、共同に「意識」研究するんだよ。
スポーツ庁は文部科学省の傘下なんだから、できないことないでしょ?
これを突き詰めれば学界にとってもスポーツ界にとっても、お互いに大きな利益がある話と思うぞ。
2017/3/5(日)14:46

☆関西人
暗記
浦和vsセレッソを見た。

セレッソは、まだ形になってないね。
柿谷はいまだキャプテンマークが似合わないし、山口蛍もI番が似合わない。
清武が帰ってきたなら、彼にI番譲った方がしっくりくるのに…。
で、その肝心の清武がまだベンチ入りすらしていない。
本来、尹晶煥のやりたいサッカーは全員が走りまくって奪って守ってタテにいくようなイメージだろうし、それが今のセレッソの人材に果たして合うのかな、という印象があるね。
というのも、ユース系のテクニカルな選手が多いから。
彼ら的には、もう少しポゼッションしたいんじゃないかな?
とはいっても監督は尹さんなので、チームは今後フィジカル重視の方向でいくと思う。
終盤に山村和也をFW起用するという奇策があり、意外にもそれで少し持ち直したぐらいだからね。
今後は走力を鍛えるところから入らざるを得ないと思うので、多少時間はかかるだろうけど…。

一方、浦和は安定だった。
彼らは勝った試合も負けた試合も、やってることはほとんど変わらない。
とにかくラインを上げて、押し込んでいく。
対戦相手には当然裏のスペースを狙われることになるが、今回なんかは裏を狙われる前に中盤で潰してうまいことやってたと思う。
もはや熟練の域だ。
やはり同じやり方をずっとやってると、裏の狙われ方にもある程度慣れてくるんだろう。
それは攻める時も同じこと。
彼らの攻撃はラインを下げたブロックで常に対応されてしまうんだが、そのブロック崩しもまた熟練の域だ。
速いパターンと遅いパターン。
パスの連鎖と単独ドリブル。
単純な話、彼らがやってるのはその緩急の使い分け、組み合わせだけである。
トン、トン、トン、トトーン、という感じで、必ずどこかのタイミングでリズムの変調が入る。
それがどのタイミングで入るかは守る側として読みにくいんだが、攻める彼らとしては変調の入れ方を意識共有できてる感じ。
簡単にいうけど、意識共有って難しいよ?
きっちり台本があるワケじゃなく、即興アドリブだもんな。
でも、彼らにはできる。
なぜって、ここ何年もず〜っと同じことをやってるんだから。

特に浦和の場合、敵にはブロックを作られてるからスペースも時間も全く余裕がない中、咄嗟に変調しなきゃならない難しさがある。
いちいち考えてる余裕なんてない。
ほら、チェスとか将棋とかで「早指し」ってあるじゃん?
あの要領だよ。
私は以前、チェスの元世界王者だったか忘れたが「早指し」の達人みたいな女性をテレビで見た記憶がある。
確かIQ170という天才的頭脳の人で、その番組では彼女ひとりで同時に10人相手にチェスするという芸を披露していた。
彼女は10個の盤の間を移動しながら、全く考える様子もなくコンマ何秒で次々と駒を動かしていく。
で、最後は全員に勝っちゃうワケよ。
それを見て私は感動したんだが、そこから番組は「対局中の彼女の頭脳はどうなっていたのか」を科学的に調べるアプローチになって、脳波を調べてひとつ分かったのは、実は彼女は考えてなかったということ。
だから、将棋の「長考」なんかとは真逆のアプローチなんだね。

じゃ、彼女は考えることなく、一体どうやって駒を動かしていたのか?
不思議に思って彼女の脳を細かく調べてみると、脳は思考ではなく暗記を司る領域が活発に動いていたらしい。
どうやら、彼女は暗記力で駒を動かしていた、とのこと。
言ってみりゃ、九九だよ。
たとえば「5×6は?」と聞かれて、私たちはコンマ何秒で「30」と答えることができる。
それは計算してその値を出したのはでなく、九九で「ゴロクサンジュウ」というのを暗記してるからに過ぎない。
チェスの彼女も、それと同じこと。
たまたま彼女はIQが高く、常人と違って盤上の駒配置を何千万通りも暗記できてるようだ。
だから、答えをその暗記の中から一瞬で取り出すことができる、とのこと。
それを知って、私はなるほどな〜と思った。

これ、サッカーでも言える話じゃないか?
今回浦和とセレッソの間に出た差は、つまるところ暗記力の差だったんじゃないか、と。
「えーと、アイツがあそこにいて、敵があそこにいて、じゃ俺はあそこに走ればイイな」と考えてるセレッソに対し、浦和は盤上の駒配置をパッと見て「ゴロクサンジュウ」という風に一瞬で答えを出す。
要は、同じやり方を何回も何回もやってるから、暗記のストックもある程度蓄積しちゃうということだ。
そういう「早指し」が、いまや彼らの強みになっている。
2017/3/5(日)9:46

☆関西人
サイコロ
Jリーグがスタートし、totoを始めてる人も多いと思う。
私は賭け事の才能が全くないことを自覚しており、ギャンブル系はとりあえず敬遠してるんだけど…。

賭け事で最もシンプルなのは、日本古来からある丁半博打、サイコロで偶数か奇数かを当てるやつだろう。
イカサマがない限り、偶数か奇数、どちらが出るかという確率は50:50だ。
なぜなら、サイコロの1〜6の目は各々出る確率が均等に6分の1だし。
…これ、実をいうと私は子供の頃からとても不思議に思っている。
サイコロの目はランダムに出るものなのに、特定の目が出る確率はどの目も均等に6分の1、つまり約16,6%だというんだから。
実際、10回サイコロを振ったぐらいでは出る目は均等にならないにせよ、100回、1000回、10000回と回数を増やしていけば、いずれ統計的に1〜6がほぼ均等な回数でバランスがとれるというものらしい。
小学生の時に私はそれを聞いて、とても感動したんだ。
スゲー!サイコロってどの目も均等に出るように何らかの力が作用してるんだ、これって何か知らんけど凄いよな、と。
その日私は家に帰って、さっそく母に「お母さん、今日凄いこと聞いた!サイコロはどの目も出る確率が平等に6分の1なんだよ!」と目を輝かせながら言ったら、母には呆気なく「当たり前やろ…」の一言で一蹴されてしまったのを今でも覚えている。

いや、母のリアクションはおそらく間違ってない(笑)。
確かに、サイコロの目はどの目も出る確率が6分の1というのは、ごくごく当たり前の法則なんだ。
あまりにも当たり前のことすぎて、母は私が何を興奮してるのか理解できなかったんだと思う。
ただ私が言わんとしてるのは、たとえばサイコロを10000回振ったら、1〜6はどの目も出る回数が1666回に近い値(つまり均等)を示す、という妙にバランスとれた着地をしてしまうことの不可解さなんだよ。
サイコロなんてランダムなんだから、たとえば特定の目が3000回以上出るような事態が起きても別にイイと思わない?
だって、偶然に任せたランダムなんだから。
でも実際はサイコロの不具合がない限り、そんな偏りはほとんど起きないという。
ポイントは、そこなんだ。

まぁ、今となっては私も子供じゃないので、「何で?何で全部平等に6分の1になるの?」とか面倒くさいことを考えることはなくなったけどね。
そういうものなんだ、と普通に思うようになっている。
よく考えりゃ、この丁半が均等になる法則が機能しなければ今頃地球上の男女比率は35億:35億になっておらず、たとえば50億:20億とかになってきたら人類存続は結構ヤバくなる気もするよ。
我々が存続する為にも、ちゃんと確率は均等になってもらわなきゃ困るんだ。

一応、↑の定理は「大数の法則」というモノらしい。
じゃ、この大数の法則はサッカーの勝敗予測にも作用するのか?
いや、作用しないだろう。
なぜなら、サッカークラブ各々の強さはサイコロみたく均等になってないから。
もし各クラブが、クローン人間を使って監督も選手もスタッフも全部同じ条件に揃えられたら、また話は別かもしれないけど。
そうなると、大数の法則からして優勝争いは拮抗するだろうね〜。
いや、たかが34節ぐらいならそうでもないかな?
34回サイコロ振る程度なら、同じ目が数回続けて出ることも普通にある以上、その偶然だけで勝ち点がムチャクチャ離れるもんな。

しかし敢えてクローン人間チームにしなくとも、仮に今の状態のリーグのままだとして、それでも大数の法則が微少なりとも水面下で作用してるという事実はないだろうか?
何らかの見えない力が、ちゃんとバランスよく平均化させようとして敢えて強いチームを負けさせてしまう、とか…。
たまに、試合観てて思わない?
えっ?こんな強いチームがここで負ける?ってこと実際あるでしょ。
つまりチームを強化すること、強い選手を集めて優秀な監督連れてきて、一生懸命トレーニングして、そういうのって私から言わせると大数の法則に対する人為的な挑戦なんじゃないかな、と。
いわば、自然の摂理(平均化)vs人類の英知(極限化)。
こういう自然の摂理、なぜか均衡バランスをとっちゃう不思議なパワーって、たとえば生態系もそうじゃない?
人類は古来より、英知としてその生態系を崩してきた。
それが良いことか悪いことかは別にして、自然を克服してきた。
多分それと同じことを、我々はサッカーを通して見てるんだろうね。
2017/3/4(土)12:40

☆関西人
プロデューサー
ポドルスキがヴィッセル神戸にくることが決定した。
久々の大物である。
彼の獲得は中国と競合してて、条件では中国の方がかなり上だったと思うが、フタを開けてみれば意外にもヴィッセルという決着。
一体、何があったんだろう?
中国側は「もともとウチのリストに彼の名前はなかった」とか不思議なこと言ってるし。
年俸6億の3年契約、移籍金は3億。
年俸が高いといえば高いが、移籍金とトータルで見ればさほどビックリするほどの金額じゃない。
むしろ、お買い得じゃないだろうか?
全ては彼が使い物になるかどうかだけど。

みんなフォルランの記憶があるから、ポドルスキにも懐疑的だと思う。
いくらビッグネームとはいえ、31歳でアジアの経験も何もないドイツ人に数十億を注ぎ込むのはあまりにもギャンブルだろ、と。
そんなカネあるなら、実績と信頼とパイプのあるブラジルから誰か連れてきた方が良かったんじゃないか、と。
監督がネルシーニョだし、良い選手を何人か知ってるだろ?
でも今回のは、フロントの判断。
つーか、こういうギャンブルを決済できるってのは三木谷さんの判断ってことでしょ。
彼の感覚からすれば、このぐらいのギャンブルは惜しくないんだと思う。
なんせ、バルサとのパートナー契約に300億近いカネを払ってる人なんだから。
年俸6億程度、たとえスカだったとしても「残念!」で済ませられる人だろう。

普通のクラブフロントなら、そんな「残念!」で済ませられるワケがない。
億単位のカネを注ぎ込むなら、費用対効果やら何やらを会議で決済しなきゃならん。
失敗したら誰が責任とるんだよ?という責任所在の論点になるだろう。
自己保身、リスクマネジメント、サラリーマンの哀しいサガである。
その点、楽天は話が早いと思うんだ。
楽天よりカネのある企業はJにも他にあると思うが、カネを社長の一存で決済できるという点では楽天が他の追随を許さない気がする。
なんせ三木谷さんは一代で会社をここまでにした創業者であり、個人資産は日本でも屈指、それこそ「俺のカネ」としてビッグマネーを自在に動かすことができる人だ。
そういうのは、たとえTOYOTAの社長でも簡単にはできないことだと思うよ。

ただ、ちょっと気になるのはネルシーニョがどう考えてるか、なんだよね。
以前、ネルシーニョと三木谷さんは話をして、三木谷さんが現場に口を挟まないことは確約できてるという。
ということは、今のヴィッセルはネルシーニョのチームなんだよ。
ヘタすりゃ、ネルシーニョに気に入られない場合はポドルスキであってもベンチの可能性はある。
もしそうなれば、それはそれで愉快だけど。
せっかくビッグマネー投じて連れてきた人材をベンチ要員にするとは…、と三木谷さんは思うよね。
サッカー界では、よくありがちなシチュエーションである。
監督とプロデューサーの関係性。
監督は、現場の最高責任者だ。
じゃ、プロデューサーは単に監督の要望通り環境を整えるだけの存在?
…難しい立ち位置だね。

↓にも書いたが、昨年に私はスティーブジョブズの伝記映画を観たんだ。
ジョブズの映画は2013年版と2016年版があり、私が好きなのは2016年版の方である。
有名な話、アップルの創業者はスティーブジョブズとスティーブウォズニアック、「ふたりのスティーブ」である。
このふたりの関係性、↑の2013年版では盟友として描かれてて、対して2016年版では決裂した関係として描かれている。
実際は、2016年版がリアルなんじゃないかな。

世間的な注目としてはジョブズの方に集まるが、エンジニアとして真の天才はむしろウォズの方だったのは間違いないだろうね。
ジョブズはあくまで企画者で、実際にそれを作るのはエンジニアである。
ジョブズには、ウォズほどの作る能力はない。
一方、ウォズにはジョブズほどの企画力はないんだけど。
作中、ふたりは喧嘩になり、ウォズはジョブズにこう言うんだ。

「お前は何も作ってない。作ったのは俺だ。お前はデザインもしてない。デザインしたのはデザイナーだ。結局、お前は何もしてない」

もちろんウォズはジョブズの才能を百も承知だし、お互い旧知の仲で友情もあるんだが、その時は売り言葉に買い言葉で思わずこう言っちゃったワケね。
だけど、ある意味では核心をついたセリフだと思う。
プロデューサーというのは結局何もしてない、何もできない、という解釈は可能だから。
サッカーでもチームを作るのは監督で、プレーするのは選手で、コンディション作るのはフィジコで、選手を連れてくるのはスカウトや代理人で、じゃ三木谷さんはただカネさえ出してりゃイイというだけの存在なのか?という話さ。
現場から口を挟んでくんな、邪魔すんなとか言われたら、どうリアクションしてイイか困るよなぁ…。

ジョブズは、周りから何を言われようがプロデューサーとして現場にどんどん口を挟んでいった。
反抗する現場の人間は容赦なく切り捨てていった。
結果的に、それは成功した。
ミランのオーナー・ベルルスコーニは、彼もまたプロデューサーとして現場にどんどん口を挟んでいった。
試合中、ベンチに電話して布陣変更を命じたという逸話もあるほど。
悪いプロデューサーの典型みたいな人だが、ある意味でやってることはジョブズと同じなんだよね。

さて、三木谷さんは今後どうなっていくんだろう?
私のイメージとして、三木谷さんって実業家として本質はジョブズ寄りの人だと思うんだけど…。
2017/3/4(土)0:28

☆関西人
才能
本日、日本アカデミー賞の授賞式がある。
で、今回はちょっと珍しいことになってて、「君の名は。」の新海誠監督が、アニメ部門のみならず総合部門の最優秀監督賞、最優秀脚本賞にまでノミネートされてるというんだから。
私は、新海誠のファンである。
先日、アニメ界の巨匠・宮崎駿が前言を覆して引退を撤回したというニュースが話題になったが、その引退撤回の理由はあくまで噂レベルの話にせよ、宮崎さんが新海さんの作品を観て「コイツに負けたくない」と闘争心が湧いてきたとやら。

新海さんの作品は、確かにアニメの枠を超えたレベル。
だからアニメ界のみならず、一般映画部門でもノミネートされる意味が何となく分かるのよ。
絶対、一般映画の監督は彼の作品を観て嫉妬するはずだから。
まず、アングルひとつでその完成度にビビるよね。
上空からとか、低い所からの引きのアングルとか。
おそらく映画監督って、誰しも被写体をひとつの画におさめる際の配置バランスや照明、色彩バランス等に頭を悩ませてると思うが、新海さんの場合はアニメという作画の強みを最大限生かして、常に完璧な美を表現できてると思う。
短く挿入される雲のカットひとつとっても完璧に美しい。
これは映画監督のみならず普通に写真家、画家でも嫉妬するんじゃないかな?

それに付け加えて、脚本もまたよくできてる。
いつも彼の作品は青春物だが、青春とはいっても常に鬱を孕んでおり、なんか文学的。
新海さんって、一体どういう学生時代を送ってきたんだろう?と毎回思ってしまう。
彼はアニメ作品のみならず小説も出版してるので、文才もある人なのかと。
その内省的な作風は、以前オウム真理教の指名手配犯・平田信が逃亡中に観たDVDリストの中に「秒速5センチメートル」があって、その時に思わず「なるほど」と納得した記憶がある。
内省的になったシチュエーションでこそ、やはり新海作品は観たくなるよね。
ワケもなく空を見上げたくなるし、踏切を通った後に必ず振り向きたくなる(笑)。

大体、映画監督って2種類に大別できると思う。
作家(脚本)寄りか、あるいは画家(映像)寄りか。
たとえば岩井俊二監督あたりは画家寄りで、確か彼の描いた絵コンテが本となって売れてたっけ。
対して西川美和監督あたりは作家寄りで、確か彼女の書いた小説は直木賞ノミネートまでされてたと思う。
それらに対して両方ともいける人も稀にいて、たとえば黒澤明監督がそうかな。
彼は絵コンテを画家の水準で描くし、一方で脚本を小説家の水準で書く。
そしてこういう両方を高い水準で備えた才能は、今となっては一般映画界でなく、アニメ界の方にこそ多くが集まってるような気がするね。
新海さんしかり、宮崎さんしかり。

なんかモッタイナイわ…、と思う人はいるはずだ。
この才能、アニメでなく実写の方で活かされたら今頃世界的な「巨匠」扱いだったかも、と。
こういう言い方をすると、絶対アニメファンが怒るよね(笑)。
新海さんはもう既に国際的評価が高い人だぞ、と。
いや、申し訳ないが、そこは実写とアニメじゃ少し違うんだ。
世界のメインストリームは、どうあがいても実写の方である。
まぁ、日本の場合はしようがないんだけどね。
手塚治虫、藤子不二雄、鳥山明、宮崎駿、尾田栄一郎などなど、最初から才能とステイタスがそっち側に偏ってるもん。
多くの人が子供の頃にそれらに触れ、日本の土壌はどうしても才能をそっち側に寄せてしまうんだろう。

スポーツでいえば、野球とサッカーの関係がまさにそうである。
世界的にはサッカーの方がメインストリームであっても、日本ではいまだ野球の方がメインストリームという感がある。
なんか最近は、サムライジャパンの壮行試合とやらをずっと地上波ゴールデンで生中継してるし。
ACLの中継は、全くやる気配すらないのに…。
正直、野球にはアスリートとしてヨダレが出そうなほど良い人材が揃ってるよね。
身体能力、体躯、特にサイズ面で恵まれてる人材が非常に多い。
彼らは、幼少の頃から既に野球を選択してたんだと思う。
もちろん親の影響もあるだろう。
おカネ面も、ダルビッシュやマー君が年俸10億とか20億とか聞くと、どうしたってそっちに心が動くだろうし。
野球は国内でだって、年俸3億以上が20人ぐらいいるらしい。
対してサッカーは、国内だと最高でもせいぜい1億といったところか?
ポドルスキが年俸6億で日本にくるとの話だが、彼は助っ人外国人だからね。
おカネの使い方として、敢えて日本人に使おうという流れはないだろう。

変な話、今夜「君の名は。」で仮に新海さんが最優秀監督賞を獲っちゃったら、もう実写映画界はこの上ないトドメをさされたことになるワケね。
なんせ、アカデミー賞の総合部門だ。
野球とサッカーだって、案外そうなんだよ。
今年はWBCがある年なんだが、ここでサムライジャパンが3回目の優勝したりして、対してサッカーがW杯最終予選敗退したり、ACLでボロボロになった日にはマジでヤバいっすよ。
一応ね、第1回のWBCは06年にあったんだが、そこでサムライジャパンは優勝。
対するサッカーはドイツ大会惨敗、そして中田英引退。
あの時は明暗くっきり出たワケよ。
私は、野球人気が意外と落ちてこないことの理由のひとつに、やはりWBCが一役買ってると思う。
まだまだ、アイツらはナメたもんじゃないよね。
2017/3/3(金)14:28

514512

掲示板に戻る