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過去ログ514 2017/4/14 18:01

☆関西人
粉もん
私が好きなドラマのひとつにテレビ東京「孤独のグルメ」があり、今週からシーズン6が始まったんだよね。
新シーズンの第1回は、大阪編だった。
おそらく松重さん演じる井之頭五郎は関東の人という設定だと思うが、今回は敢えて【お好み焼き+白いご飯+味噌汁】という「お好み焼き定食」に挑戦してくれていた(笑)。
この「お好み焼き定食」、おそらく関東の人たちに抵抗あるんだよね。
実際、「炭水化物+炭水化物はありえね〜!」と他県の人たちから繰り返し言われてきたわ。
あのね、関西の人間は【お好み焼き+白いご飯】だけじゃなく、【焼きそば+白いご飯】や【うどん+白いご飯】もやりますよ?
…ひとつ誤解してもらっちゃ困るんだけど、全ての関西人がそういう食べ方を実践してるワケじゃないんだ。
ただ、そういう食べ方を許容している土壌、というだけの話で…。

私も昔から関西の粉もん(炭水化物)文化が不思議で一度調べたことがあるんだが、どうやら起源は江戸時代からみたい。
江戸時代の大阪には「天下の台所」と呼ばれるだけの物流センター機能があり、全国各地の農作物、海産物、工業製品のなどは一回全部大阪に集約されるシステムになってたっぽい。
当時の物流の中心はてっきり最大都市の江戸だと思っていたが、そうじゃなく、江戸に流れる物資も全て大阪から流される仕組み。
変な話、目ぼしい物資はまず関西が抜き取り、残ったのを江戸に流したっぽいニュアンスもあったワケさ。
江戸はうどんより蕎麦が主流になったのも、多分そういう前提があったんだと思う。
一方、関西圏を含む西日本は小麦中心の文化が定着した。
大阪のたこ焼き、広島のお好み焼き、讃岐うどん、京風うどん、神戸のパン、九州ラーメン。
西日本の食文化は、もはや小麦粉抜きに語ることができない。

で、そこから大阪に【炭水化物+炭水化物】の食文化が成立したのは、何より「商人の町」だったからだと思う。
日本全国の物流、問屋機能を一手に引き受ける町として、そりゃ間違いなく商人たちは忙しかったはずなのよ。
昼間、ゆっくり飯を食う暇なんてあるワケがない。
タイムイズマネー、食事は早く、安く、それでいて腹もちがよく、効率よくエネルギーになるランチが好ましい。
そこから生み出されのが、【炭水化物+炭水化物】という画期的なアイデアだ。
たとえば、【うどん+白いご飯】。
関西風のうどんは、関東のうどん・蕎麦と違って汁が薄味である。
つまりこれは「お吸い物」として利用できるし、たっぷりダシを含んだ具の油揚げはオカズにもなる。
じゃ、白いご飯つけてもOKじゃね?となるワケさ。
価格は安上がりで、なおかつ満腹感も得られる。
言ってみりゃ、白いご飯は「これは食事です」という目印なのよ。
お好み焼きひとつ、焼きそばひとつでは「食事」か「ビールのアテ」かハッキリしないが、そこに白いご飯さえつければ「本日の昼食は済ませました」という明確な確証が得られる。
なかなか商人らしく、合理的で賢い発想じゃん?

思えば大阪にお笑い文化が発達したのも、発想は食事と同じ、ここが「商人の町」だからである。
大阪の商人たちは商談のスキルのひとつとして、ユーモアやジョークを磨いていった。
笑いをとることは、商売において最も合理的な手段だからね。
関西圏以外の人にはなかなか理解されないことだが、関西文化の大部分は大阪が「商人の町」であるがゆえの合理性、すなわちビジネス精神に根付いてるんだよ。
セレッソ大阪で考えてみて。
このクラブなんて、いかにも「 天下の台所」だと思わない?
西澤・大久保・香川・乾・清武・柿谷・南野・山口などなど、生え抜きから非生え抜きまでチームの中核選手をどんどん海外輸出してる。
じゃ、育てて売って儲けるビジネスモデルなのかと思いきや、一方で安く売った選手を高く買い戻すという、ビジネスとは正反対のワケ分からんこともしている。
どうやら、守銭奴ではないみたい。
「儲かりまっか?」「ボチボチでんな」的な、実にフワッとした掴みどころのないビジネスである。
損して得をとる、何より看板を守る、これはこれで大阪商人なりの計算かもしれない。
事実、清武にせよ山口にせよ、あの状況で国内の他クラブに行かれようもんならダメージは相当だったはずさ。
たとえば清武は、「セレッソに帰りたい」と言って戻ってきた。
決して彼は、このチームの生え抜きじゃないよ?
そんな彼がセレッソ名指しで帰国を決断したのは、これはこれで実に大阪のクラブっぽい話である。

ここにきて、香川が再ブレイクしてきてるよね。
私は、香川の強みは何より関西人っぽさだと思う。
よく聞く話として、彼はうどんが大好物なんでしょ?
毎日食べてもOK、ってほどのうどん狂らしい。
そこが、いかにも関西人っぽいのよ。
↑にも書いた通り、関西人にとってうどんは万能食である。
ダシはお吸い物になり、油揚げなど具はオカズになり、炭水化物で即エネルギーに変換可能、価格は安く、白いご飯をつければ定食としても成立する。
この万能性、まさにサッカー選手としての香川真司のキャラを表してると思わないか?
そう、香川とはうどんのようなプレーヤーなのさ。
彼独特の、主食か副菜かよく分からない掴みどころのなさ。
トップ下、インサイドハーフ、1,5列目、サイドアタッカー、いまだ彼のベスポジはどこなのかよく分からんほどだし。
私は、白いご飯をつけてOKのタイプと見るよ。
彼はうどん。その本質は小麦粉。
つまり欧州人の主食、パンと同じ小麦粉でできた食材ゆえ、意外と向こうでもウケるんだね。
…いやいや、誤解をしちゃいけない。
変に向こうで活躍してるがゆえ、代表で日本に帰ってきた時の彼に、皆さんは「牛肉、ステーキ」みたいな欧州食っぽいプレーを期待しがちでしょ?
違うんだよ。
あくまで、彼はうどん。
肉じゃなくて、炭水化物なのさ。
そこを理解しない限り、「香川って代表になるとダメだよな?」と同じ議論を永遠に繰り返すことになってしまうんだ。
2017/4/14(金)18:01

☆関西人
主人公
4月から始まったNHK朝ドラで、主演・有村架純が役作りの為、体重を5kg増量したことが話題になっていた。
若手女優がダイエットをしてるのはよく聞く話だが、その逆、敢えて太るのは割と珍しい話。
そういや、ハリウッドでは美人女優シャーリーズセロンが体重13kg増量して実在の殺人鬼を演じ、アカデミー主演女優賞に輝いたこともあったっけ…。
日本では昨年、映画「怒り」で宮崎あおいが体重7kg増量したことが話題に。
「怒り」は観たけど、宮崎さんは風俗で働いて廃人寸前にまで堕ちた幸薄い女を演じてて、ビジュアルは宮崎あおい史上最悪ともいうべきブサイクさだった。
敢えて醜くなる、彼女の役者根性には感服したね…。

最近私は思うんだが、女優というのは時に兼ね備えた美しさが演技の足枷になることもあるよな、と。
映画でもドラマでも、ヒロインのキャラ設定って非モテ系の女子というパターンが多いじゃない?
ブスとは言わんまでも、多くの映画・ドラマのヒロインは役柄が圧倒的に「普通の人」である。
なのに女優さんって大体は突出した美貌を誇る人なので、どう演じても普通の人には見えなかったりするもんさ。
ヘタな女優は、大体そうである。
逆に優れた女優は、きちんと普通の人になれるし、ブスにもなれる。
きちんと自分の魅力を殺して、きちんと自分を作品に合わせられるんだよ。
自分の美貌、自分の魅力を思う存分出したいなら、モデルやグラビアアイドルやAV女優になった方がイイだろう。
だけど、役者はそういうのと少し違うと思う。

宮崎あおい、満島ひかり、池脇千鶴、二階堂ふみ、このへんは地が美人なのに、イケてないブス役をやらせるとうまい女優である。
今人気の広瀬すずあたりはまだその域にないものの、前述の「怒り」の中では体当たりのレイプシーン(これが予想外に長い尺だった…)がある汚れ役にチャレンジしており、実は今後アイドル枠におさまらない女優になっていくのかもしれない。
普通アイドルというのは、最初のうち自身の魅力をふんだんに発揮できるCMタレントとして露出し、お茶の間の人気を獲得していくもんさ。
そこまでは、よくある話。
しかし問題はそこからで、注目されたことで誰か有名な映画監督から作品出演のオファーがきたとしよう。
まだキャリアのない若手ゆえ、そこではヒロインじゃなく脇役、大して可愛くもない引き立て役かもしれない。
案外、アイドルってそこでつまずくんだよね。
自分の可愛さを存分に発揮した、自分中心の作品なら何とかなるにせよ、作品を構成するパーツとしての役柄を与えられると途端に使い物にならなくなってしまう、とか。

割と可哀想なのが、キムタクみたいなタイプである。
彼は昔から、「どんな役を演じてもキムタク」と揶揄されている。
最近はヒーロー役じゃない普通の人の役もやってはいるが、それでもスター・キムタクのオーラを消すことがなかなかできない役者なので、あまり脇役のオファーがないよね。
その点でいうと、草なぎ君や稲垣君の方が役者としてはまだ使いやすそう。
サッカーでも、その点は同じこと。
たとえばチームの攻撃の核として使えば(守備をあまりさせなければ)力を発揮するのに、フォアザチームでハードワークをしいられるポジションだと、完全に消えてしまう選手というのはたまにいる。

本来、背番号Iを与えられた選手なんてそっち系だよね。
じゃ、今JリーグでIを与えられてる選手をざっと挙げてみようか。

浦和…柏木
FC東京…梶山
川崎…大島
磐田…俊輔
ガンバ…倉田
セレッソ…山口

あれ?
いつの間にか地味な顔ぶれになってるな?
見た感じ、今はボランチにIが多い時代か…。
よく走り、守備にも貢献するタイプ。
ちなみに代表のIは、香川である。
その香川にしても、先代の俊輔とはタイプが全然違う。
彼はどっちかっつーと、セレッソで森島から受け継いだエースナンバーGのイメージかな?
代表でIを背負ってるがゆえ、多くの人は彼が主役系のキャラだと勘違いしがちなんだが、かつて森島がそうだったように彼の本質はそっち系ではない。
であるがゆえに、代表でプレーする彼を見て物足りなさを感じる人は多いと思うんだ。
I番=司令塔=主人公という、ひと昔前の先入観がいまだ世間にはあるから…。

その香川が、ここにきてブンデスにおける評価をぐいぐい上げてきている。
昨日ドルトムントはバイエルンに大敗したが、この試合はコンディションの問題で香川不在。
逆に「香川さえいれば…」という追い風が吹いてると思う。
しかしドルトムントにおいても、彼は主人公キャラというワケではない。
というか、イマドキの良いチームってのは、敢えて主人公を明確に設定していないところが多いのかと。
また↑の「怒り」に話を戻すが、この作品は主人公が誰なのかよく分からない作りになっている。
渡辺謙、妻夫木聡、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來、宮崎あおい、広瀬すず、池脇千鶴、高畑充希。
それこそ主役クラスの役者ばかりがズラリと並んでいて、ただし、うまいこと全員が融合してひとつの群像劇になってるんだよね。
これぞ代表だな、と思ったわ。

もともと香川は、器用なタイプだ。
主役も張れるが、脇に回って引き立て役もうまくこなせる。
綾野剛タイプ?
いやいや、日本代表のIを背負うならキムタクのようなタイプであってほしい、なんてのは時代に逆行する考え方だろう。
ゆえにミランでIを背負う本田、時代は向かい風となりつつある…。
2017/4/9(日)13:25

☆関西人
忖度
最近、【忖度(そんたく)】という言葉が世間で流行っている。
例の森友学園問題で一躍注目を集めた言葉だね。
実はサッカー界にも「あぁ、これは明らかに忖度だな」と思わされる事態が先日に起きていた。
それは、FC東京の久保建英くんに対する扱いである。

昨年、久保くんがJ3の試合に出てJリーグ史上最年少出場記録を更新したのは皆さんもご存じだろう。
そして今年、FC東京は彼にJリーグ史上最年少得点記録を更新させようとしているようだ。
今のところ、最年少記録は森本貴幸の15歳11ヶ月と28日がトップ。
そして今、久保くんは15歳10ヶ月に入っている。
だから記録を更新する為には、できれば今月のうちに(遅くとも来月下旬までには)得点をしておきたいんだ。
久保くんは日本サッカー界の至宝として、史上初の「協会管理下選手」に指定されているという。
つまり今のFC東京は、お上から久保くんを預かっている立場。
ゆえに、FC東京⇒協会の忖度が生じるワケね。
何としても、久保くんの史上最年少得点記録を樹立させねばなるまい。

で、先日のJ3鹿児島ユナイテッド戦に久保くんが先発した。
FC東京として、ここは狙い所だっただろう。
完全に「久保シフト」をとった。
チームはU23だが、オーバーエイジで前田遼一や梶山という場違いなスター選手が出ている。
さらにSBには小川諒也を据えるという贅沢さ。
もはや、J3のレベルじゃないよね。
で、久保くんはこの試合でチーム最多のシュート4本を打ったという。
いかに周りが、意識して彼にパスを集めていたかということだろう。
結局、無得点に終わったが…。
試合も1-2で負け。
ここまでお膳立てしてもらって結果を出せなかった久保くんは、試合後「周りにすがっていてはいけない」とコメントしている。
コイツ、自分でよく分かってるんだな?
いかに自分が特別扱いされた存在で、周りが自分に点を取らせるのを最優先にしてくれてたかということを。

まぁ、FC東京がここまで力を入れてるんだし、心配せんでも久保くんは最年少得点記録を近いうち更新するだろう。
いかにパスを集めてくれたとはいえ、並の15歳じゃシュート4本を打つところにさえたどり着けんよ。
やはり、彼は非凡である。
できればもう少し身体のサイズは欲しいが(身長170cm)、今15歳、まだ大きくなることも期待できるかと。

日本サッカー界にとって、こういう忖度をしてくれるFC東京のようなクラブは実にありがたい。
思えば、昔からそうだ。
FC東京には、昔から日本代表の人材バンクみたいなニュアンスがある。
民間クラブとはいえ、所在地が協会お膝元の東京だけに忖度は他クラブよりあるんだろう。
協会肝いりの人材、たとえば昔なら平山相太、今なら中島翔哉や室屋成、そして何より久保建英を預かっている。
今代表入りしてる選手は森重・丸山・林ぐらいだが、昔から長友・太田・徳永・茂庭・加地・今野・高橋秀人など守備の人材における協会貢献度はかなり高かった。
今後は、橋本拳あたりが入ってきそうだし。
一方、スピードスターのイメージもある。
古くは石川直宏、少し前なら武藤嘉紀、今なら永井謙佑か。
後ろはフィジカルが強く、前はスピードがあるということで欧州的なモダンイメージ。
だから4231をいち早く採り入れたのも、確かここだったよね。
歴代監督には原博実、大熊清、城福浩、コーチには霜田正浩など、確かにここも協会色が強い。
そりゃ、忖度もあって当然か…。
変な話、FC東京を見てれば日本サッカー協会のガイドラインが見えてくるワケね。

今のFC東京に協会が与えたミッションは、至宝・久保くんを2020年、東京五輪に間に合わせることだろう。
それまでにはスペインに戻ってる気もするが、戻すまでには万全に仕上げておきたい。
これは、日本サッカー協会のバルサに対する忖度さ。
なんせ、日本協会とスペイン協会はパートナーシップ協定を締結してるワケで。
ましてや今のJリーグ副理事長の原博実は、バルサ大好きだから。
早く久保くんをJ1に上げてほしくてヤキモキしてると思うよ?
FC東京の原さんに対する忖度、あるでしょうね。
2017/4/5(水)13:54

☆関西人
SBは大丈夫なのか?
じゃ、今度はSBね。

今、代表のSB常連は主に3人。
長友、酒井宏、酒井高だ。
普通23人召集する場合は右に2人、左に2人、合計4人が呼ばれるもんだが、そういう意味では槙野が左SBのバックアップに入るのかと。
しかし、私は槙野は特殊な位置付けだと思う。
なぜなら、彼はSBであるとともにCBのバックアップでもあるから。
こういうSB・CB兼任タイプ、普通のチームならよく「守備オプション」として使われるよね。
たとえば左SBの長友には高さがないから、最終ラインの高さを補完する為に【長友→槙野】という交替カードを切るとか。
でも、実際ハリルがそういう采配をしたことってあったっけ?
私の記憶では、ない。
もともとSBって大きなトラブルがない限り、滅多に代えないんだよ。
というか、槙野は守備固め要員にされるほど、SBとしての守備力にハリルの信頼があるか怪しい。
先日のUAE戦だって、あれはオマル封じの為に左サイドは守備を万全にする必要があった試合だが、ハリルは長友を起用したワケよね。
守備を固める為に、敢えて槙野を使うなんて発想はなかったワケさ。
もし、あのUAE戦で長友が負傷していたとしよう。
その場合、槙野が交替で入っていたのか?
いや、おそらくそういう時の交替は高徳だっただろう。
右の宏樹が負傷した場合も同じで、おそらく交替は高徳になる。
要は、サイドって長友とW酒井の3人で十分に回せるのよ。
槙野に出番が回ってくるのは、長友と宏樹がタテ続けに負傷するほどの緊急事態ぐらいだと思う。

じゃ、槙野はCBの方が本命?
いや、それも怪しい。
たとえばUAE戦やタイ戦、吉田と森重のどちらかが負傷した場合、槙野は交替CBとして入ってたと思う?
私は、その場合だと昌子が入る可能性の方が高かったと思うよ。
吉田も森重も両方負傷する事態になって、ようやく槙野に出番がくる感じかな。
要は、槙野ってSB4番手、さらにCB4番手、という序列の低い位置付けになってるんじゃない?
気の毒だけど。
そもそも、槙野って本当に必要なリザーブかい?
SBでもCBでも4番手というビミョーな立ち位置なら、むしろオプションとしてジョーカー的な資質を持った選手の方がベンチ要員としてはイイんじゃないかな。
たとえばSB4番手なら、いっそ藤春のように50m走5秒8という韋駄天タイプをジョーカーでベンチに置いておいた方が戦術的価値はあると思う。
「藤春なんて使えんだろ」と思うかもしれんが、もともとSB4番手なんてほとんど出番ないんだし、安定した駒よりむしろ飛び道具がイイんだよ。
槙野は、飛び道具、ジョーカーというよりはユーティリティの駒でしょ?
…あ、練習の紅白戦にはユーティリティな駒がいると便利なのかな。

あるいは、今の出場機会が少ないSB4番手なら、敢えて将来に向けた投資枠として若手に渡してもイイかもしれん。
長友も今30歳。
早く後継者を見つけた方がイイ。
たとえばFC東京の室屋、鹿島の伊東、横浜の松原、ガンバの初瀬などなど。
4番手がプレーできるのは練習の紅白戦ぐらいかもしれんが、それだけでも若い彼らには価値ある経験になると思う。
CBの植田にしても、代表の試合には出てないけど、召集自体は良い経験になってると思うから。

で、一番の問題は4番手じゃなく、1〜3番手の長友とW酒井だ。
彼らの中で、どういう序列があるのかはまだ分からない。
ただひとつ確かなのは、宏樹が右オンリーで、長友と高徳は左右両方できるってこと。
私は、右の宏樹は先発固定でイイと思う。
なぜって、彼は3人の中で唯一高さがあるから。
サイドとはいえDF、最終ラインに高さは大事な要素である。
で、長友と高徳のうち、どちらかが左の先発、どちらかが左右兼任のリザーブでイイだろう。
今はまだ、長友の方が安定感で一枚上かな。
でも私は、このまま長友がインテルに残るなら、いずれ高徳との力関係は逆転すると思うよ。
それならそれで、別にイイかなと思うけど。
今の長友のストロングポイントは何より経験値の高さであり、リザーブとして宏樹も高徳もまとめて面倒見るに相応しい立ち位置なんだし…。

思うに、長友の今後の鍵を握るのは平愛梨かもしれない。
彼女は料理上手で性格も良い好人物と報じられてるものの、そういうのとはまた別にして、良い嫁でもサゲマン、ってパターンもあるんだよね。
たとえば、名前忘れたけど柔道の井上康生の嫁で、デスブログで有名になった人。
平さんって、なんとなくあの人と同じ匂いがするんだよなぁ…。
できれば、平さんにはブログでサッカーのこと、あまり触れてほしくないと思う。
2017/4/2(日)22:55

☆関西人
GKは大丈夫なのか?
じゃ、今度はGKについて。

GKの良し悪しって、私には正直よく分からないんだよね。
失点すればダメで、セーブすればOKという結果論でしか測ることができない。
私に限らず、きっと多くの人がそうだろう。
そういう意味では、西川というのは我々素人から見ても分かりやすく良いGKだと思う。
なぜって、彼には高いキック精度という分かりやすい武器があるからだ。
さすがにGK素人でも、フィードの良し悪しぐらいは判断できるよ。
あと、現在代表の第3GKである林の良さもまだ分かりやすい。
それは目に見えるサイズだから。
身長195cm。
これは西川より10cm以上も上回っていて、それだけ身長が高いならリーチも比例して長いだろうし、それがシュートを防ぐのに有利な条件であることは普通に理解できる。
そういう意味じゃ、一番良さが分かりにくいのが、実は川島かも。
身長は僅かに西川を上回る程度で林ほどじゃないし、フィードもヘタじゃないかもしれんが西川ほどの精度はない。
しいて彼の武器を言うなら、経験値とリーダーシップだろうか?
あるいは専門家の目線では、彼は上手いのかもしれんな。

昔からよく聞く話として、日本サッカーで世界基準と最も格差あるポジションがGKとCBだと言われている。
実際、ゴール前はサイズが必要だもんなぁ…。
↓にも書いた通り、CBは日本人CBとして最も身長が高い吉田をずっと軸にしている。
CBがまだ救われるのは、デカい吉田の初速の鈍さを相棒CBとの組み合わせで補完することが可能だからだ。
だけどGKばかりは一人でやるポジションゆえ、誰かが補完するという考え方を持ち込むのが難しい。
ホントは、今いる代表GK3人がフュージョンすべきなんだけど。
身体は林で、キック精度は西川で、ドヤ顔は川島。
これぞ日本最強GKである(笑)。

思うに、GKのようにサイズを求められるポジションだと、もう一方で求められる敏捷性・反射神経の方は小さい人より劣りがちなもんである。
サイズもスピードも両方を最高水準を持つ人は、パッと思いつくのはボクシングの世界ヘビー級王者だろうか。
…あ、日本って中軽量級は何人も世界王者を輩出してるのに、ヘビー級は今まで一人も王者いないよね。
サッカーで世界レベルのGKが出てこないのも、要はそういうことだろう。
しいてサッカー界で逸材を挙げるなら、植田直通あたりは面白い素材である。
身長186cm、50m走タイム6秒1、またテコンドーの元日本王者らしいので、反射神経、動体視力、敏捷性も水準高いだろう。
こういう他競技で実績ある選手は、かつて巻誠一郎もそうだったが、身体能力がサッカーひと筋の選手にはないスケールがあると思う。
サッカーひと筋じゃなかったがゆえ、プロ選手としては常にヘタクソ呼ばわりされる宿命だろうだが、言うなりゃ「スラムダンク」の桜木花道である。
桜木花道は高校デビューゆえ技術の分野で周りに勝てないことを自覚しており、目指したのは自信ある身体能力分野での「リバウンド王」だった。
正しい選択だわ。
私は、もしサッカー界にも桜木花道みたいなのを勧誘するなら、GKやらせてみたらどうかな、と思うんだ。
と言うと、「GKは経験値が問われるポジションだからムリムリ」と笑われるかもしれん。
それはもちろん分かるんだが、たとえば高校までバスケをやってた子、バレーをやってた子、格闘技をやってた子なんて、身長190cm以上、しかも運動神経抜群というサッカー界にはなかなかいない素材がゴロゴロいると思うのよ。
しかも、バスケやバレーや格闘技なんて将来職業にするにはサッカー以上に恵まれてなさそうだし、こっちの世界に来いよ、と声をかければ意外と釣れると思うんだよね。
それにGKは割と息が長いポジションだから、仮に18歳でGK入門して20代半ばには使いモノになるとして、そこから10年〜15年ぐらいはプレーできるんじゃない?
それじゃCBやFWもそうすりゃイイじゃん、と思われるかもしれんが、それらフィールドプレーヤーは足で球を扱うという他競技には全くない特殊な技術要素を必要とする為、さすがに18歳デビューじゃ難しいんじゃないかな?
まだGKは手を使うポジションゆえ、バスケやバレーや格闘技の延長線上にはあるでしょ。

じゃ、日本にも世界基準のGKを生む為、ちょっと他業界からのスカウトを考えてみよう。
真っ先に私の脳裏に浮かんだのは、布袋寅泰である。
アスリートじゃねーじゃん!というツッコミはなしね。
私の青春時代のスターなんだから、少しは大目に見て。
布袋寅泰のストロングポイントは、まずサイズである。
かなりのリーチがある。
あと、あの顔である。
あれに睨まれると、大体のFWは萎縮するはずだ。
身体能力的にも、よくネットで見かける「芸能界喧嘩最強ランキング」の上位に名前があるので、おそらく反射神経や敏捷性もあるんだと思う。
あと、ギタリストゆえ指に力があり、ボールをキャッチしたらファンブルはまずないよ。
どうだろう?
布袋寅泰なら、色々な意味で世界基準になると思わないか?
次点は吉川晃司だ。
彼もサイズがあり、あと元水球の選手だけあって身体能力は高い。
ライブを見ると、自分の身長より高い位置にあるシンバルを蹴るというパフォーマンスを昔からしており、あの跳躍力は実にサッカー向きだと思う。
彼が、PKでキッカーと対峙する光景を想像してみてよ?
足を大きく開き、モニカ風に膝を揺らす立ち姿はキッカーを間違いなく圧倒すると思うんだよね。
2017/4/2(日)15:24

☆関西人
DFは大丈夫なのか?
じゃ、今度はDFについて。

今、吉田が長谷部の代理として主将の座にいる。
彼のキャプテンマークって、意外と違和感ないよね。
思えば、大会4位になったロンドン五輪代表の主将は彼だったわ。
オーバーエイジで大会直前に加入し、それまで脆かった守備を堅守に再構築できたのは吉田の指導力の賜物に他ならなかった、と聞いている。
あれは関塚監督のチームというより、実質吉田のチームだったらしいよ。

とはいえ、吉田ほどサポから評価されるまで時間を要したCBも珍しい。
ずっと長い間、一貫してダメDF呼ばわりされ続けてきたワケで。
それは、代表の先代CB、中澤と闘莉王の存在があまりにも偉大だったということだ。
中澤&闘莉王って、見るからに強そうだったでしょ?
一方、吉田は身体のサイズこそ彼ら以上だが、顔の作りで損をしてきたと思う。
いうなれば、中澤&闘莉王が肉食獣に見えてたのに対し、吉田は草食動物のように見えてたんだよね。
あのザコにしか見えない風貌が、過小評価の一因になってたのは間違いないかと。

しかし、監督の方は評価してたようだ。
ザックも、アギーレも、ハリルも、吉田をCBの軸に据えている。
まず吉田の魅力は、サイズだっただろうね。
日本人としては群を抜く189cm。
そのくせ、かつてはMFをやっていたほどに足下の技術が高い。
でもって、性格は明るくコミュニケーション能力が高い。
日本人DFとして、これほど三拍子揃った素材は珍しいと思う。
ただひとつ難を言えば、サイズゆえの初速の鈍さである。
加速できるだけの距離があればそこそこスピードはあるようで、一説にはプレミアにおける最高時速8位にランクインしたとやら?
だとすりゃ、間違いなく逸材だわ(笑)。
ようやく最近はプレミアでも評価が上がってきて、そのせいか、顔つきが昔よりは肉食感が出てきたように感じる。
ヨコを短く刈り込んでトップを長くした髪型のせいかな?
あと、無精髭のせいもあるかも。
とにかく、数年前とは比較にならんほどワイルドにカッコ良くなったと思う。
数々の修羅場をくぐった経験が、男を磨くのかもしれん。

ハリル代表では、一貫して吉田&森重コンビがレギュラーである。
かなり長いコンビゆえ、ツーカーではあるだろう。
聞けば、ハリルってうるさいキャラに見えて、意外と細かいディテールにまでは口を挟まない監督らしいね。
細かいディテールにまでやかましく口を挟んできたのは、実はザックの方である。
球はこの位置にある時はここにポジショニングしろ、その時は身体の向きをこっち側に向けろ、など細かい設定があって、戦術練習では選手が設定からブレるたびにストップして、一回一回修正をしてたそうだ。
そういう話を聞くと、ザックが中澤や闘莉王などベテランを呼ばなかった意味も分かる気がするわ。
そんな手取り足取りの指導、平社員的な意識のある若手じゃなきゃ受け入れられないでしょ?

一方、ハリルはコンセプトの徹底という点ではかなりうるさいものの、意外と細部の詰めは選手に丸投げで、それゆえ多少は引き出しのある選手じゃないと逆にアタフタしてしまうことになるらしい。
それはジーコのような放任じゃないにせよ、基本、「プレーするのはお前らだろ」というスタンス。
なるほど。
よって、若手を結構召集するクセにスタメン起用にまではなかなか至らない。
それは実力の問題というより、細部が丸投げゆえ必要とされる個人戦術の有無、要は引き出しの数の問題かと。

もし今の代表監督がザックなら、もう植田や三浦弦や岩波あたりがスタメンに食い込んでたかもね。
ただ、今の監督はハリルである以上、吉田&森重コンビの牙城を崩すのは結構キツイと思うよ。
いけて、せいぜい昌子ぐらいじゃないかな?
個人的にはロンドン五輪時の吉田の相棒、鈴木大輔を一度見てみたいんだが、最近の彼がどんなプレーをしてるのかは全く知らない。
基本、守備が強くてもフィードがヘタだとハリルには気に入られないからなぁ。
逆にフィードが上手くとも、CBは身長がなければダメなんだそうだ。
これは遠藤航が言っていた。
「自分はCBやるには身長が足りないと監督に言われた」って。
へぇ、そうなんだ。
じゃ、ザック時代の今野CB起用、およびジーコ・トルシエ時代の宮本CB起用はダメなのね。
私は、個人的に長谷部CB起用を軽く期待してたんだが(吉田&長谷部コンビ)、それは無理ってことか?
吉田の初速の鈍さを補完するには、むしろ長谷部みたいなタイプの方が適任だと思ってたのに…。
2017/4/1(土)0:55

☆関西人
香川は大丈夫なのか?
UAE戦とタイ戦を通して、原口&久保の左右両翼はメドがついたと思う。
そして1TOPは、大迫と岡崎でメドがついたと思う。
問題は、両ボランチとトップ下だ。

両ボランチは、長谷部不在が相当長引きそう。
今野にメドがついたのは好材料だった一方、高徳の抜擢はビミョーだったわ。
しかし今野にせよ高徳にせよ山口にせよ、ハリルが3列目に求めるのはボール奪取能力、および運動量ということだろう。
組み立て能力は、優先順位として3番目ぐらいといったところか…。
事実、CBの吉田や森重が3列目を飛び越して前列に球を供給するシーンが目立ったし、組み立て能力を求めるならCBの人材の方だと考えてるのかもしれない。

このへん、いかにも欧州人っぽいよね。
思えば、かつてトルシエもそうだった。
トルシエは最終ラインにロングパスが強みのボランチ・中田浩を置き、3列目にはガツガツいくボランチ・稲本&戸田の二人を並べた。
これは、決して3列目からゲームを作るコンセプトじゃなかったと思う。
トップ下(中田英)、もしくは左サイド(小野or俊輔)でゲームを作るコンセプトだったんだ。
…あ、例外として2000年アジア杯の頃は名波がゲームを作るボランチだったかな?
ただし、あの大会はトップ下が中田英でなく森島で、2列目がゲームを作るようなコンセプトにはなっていなかった。
そう、あの頃はトップ下とボランチの関係が機能バランスとして2パターンあったんだよ。
@2列目が司令塔+3列目がダイナモ
⇒中田英+戸田&稲本
A2列目がダイナモ+3列目が司令塔
⇒森島+名波&稲本

じゃ、タイ戦の【香川+山口&高徳】は↑の@A、どちらに該当するのか。
3列目が司令塔じゃなかったという点において、Aは絶対に違う。
じゃ@なのかというと、香川は「司令塔」だったのかという点において疑問が残る。
どっちかというと、香川って森島に近いキャラ。
つまり、タイ戦の中盤はトルシエジャパンでいうと【森島+戸田&稲本】という組み合わせイメージなのさ。
何が欠けてたかって、それは中田英、もしくは名波、そのどちらか一方でイイから欲しかったわ〜。

いや、確かに香川は悪くなかったんだけどね。
もともとドリブルからパスまで何でも器用にこなせる選手だし、運動量もあるから監督としては使いやすい。
でも、ちょっと器用貧乏なところがあるのが難点。
ドリブルはチームで二番目、パスはチームで二番目、シュートはチームで二番目、というように「いつも二番目キャラ」だと思わない?
各部門で常に2〜3位に入ってるからトータルを計算すると総合1位にはなるものの、よく考えたら部門1位はひとつも獲ってないじゃん?ってイメージ。
問題は、そこなのよ。
仮に3列目が山口+高徳という設定なら、2列目はまんべんなくこなせる器用な選手よりも、バランスとしてはゲームメイク部門1位の選手をそこに置くべきだったんだ。
私は、終盤に清武が入ってバランスがマシになったと感じた。
今は調子悪いはずの清武であれなんだから、今後調子が上がってくれば確実にトップ下として機能すると思う。
もちろん、清武だけに期待するワケでもない。
たとえば大島、柴崎、憲剛、柏木、小林祐といったレジスタ型の選手をトップ下候補として再召集するのはありなんじゃないかな?
今のハリルの考え方として、彼らみたいなタイプは3列目で使うより、まだ2列目の方が可能性あると思うから。

ちなみに3列目については、ハリルがトルシエに近い考え方の人だと仮定して、【戸田&稲本】、やはり当たりに強い選手が軸になる気がする。
もはや山口は召集の鉄板として、あと今回メドがついた今野、あと永木、あと井手口、あと遠藤航、あとFC東京から橋本拳あたりもあり得るかな?
ざくっとイメージすると、コンセプトは↓の感じになりそう。

・・・大迫
原口・清武・久保
・山口・・今野
長友・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・川島

はい、本田のみならず、I番・香川まで消えました。
そういや、トルシエの時もI番の俊輔が本大会で落選してたっけ…。
2017/3/30(木)22:12

☆関西人
本田は大丈夫なのか?
タイ戦で久しぶりに見られたのが、本田の左サイド投入である。
皆に「本田は右」というイメージが浸透してるので、彼の投入を見て久保は最初「あ、俺は左に回るんだな?」と思ったらしい。
しかし、ハリルの指示で本田はそのまま原口のいた左に入った。
「え?」と思ったよね。
ハリルは、当たってる久保のポジションをヘタにイジりたくなかったんだろうか?
それとも、原口の動きに問題があったから本田を左に入れたんだろうか?
そのへん、真相はよく分からない。

しかしよく考えりゃ、左利きを左に入れるのは別に珍しい采配ではない。
事実、本田はミランの左に使われたこともあるし(右の方が多いけど)、古い話では北京五輪やグランパスでも起用は左サイドの方が多かったと記憶する。
左利きを左に配置する利点はあるさ。
普通にクロスを上げやすいもん。
だからトルシエは、敢えて俊輔を左サイドにしていた。
ただその俊輔も、オシム〜岡田時代には右サイドにポジションを移動。
どうやら彼は、右の方がやりやすいタイプっぽい。
いや、普通に体の向きを前向きにした場合、左にいた方が利き足をタッチライン際に置けるからボールをラインぎりぎりのところまでコントロールすることができる。
よってレフティにとり、左エリアはキープに有利なはずなのよ。
だけど俊輔の場合は体の向きを前向きというよりヨコ向きにして(タッチラインを背後にして)プレーする癖があり、それだと確かに右エリアの方が動きやすいのも分かる気がするわ。
それに左利きは視野を左側の方にとりやすい体の構造ゆえ、右エリアにいた方がピッチ全体を把握しやすいんだろう。

一方、本田の場合は俊輔と少しニュアンスが異なり、彼にとっての右サイドのメリットは利き足をゴールに近い側に置けること、それによりシュートを打ちやすくなることが一番の主眼だったと思う。
サッカーにおける基本中の基本として、シュートはゴールに近い方の足で蹴った方が決定率は確実に高まるから。
事実、タイ戦で決めた久保のシュート、あれは左足(彼にとっては利き足の逆)で蹴ったでしょ?
原口もまた、彼は右足のシュートに自信があるからこそ、敢えて左サイドでのプレーを好んでいる。
ところが最近の本田を見てると、割とシュート志向というよりはアシスト志向に変貌してきてるんだよね。
それだったら、無理に右サイドから中に絞って左足を使うよりは(ピッチ内角に球を置くのでロストしやすい)、左サイドに張ったところから外角の利き足でクロスを上げた方が貢献になるんじゃない?
理論上、そうすると本田の得点可能性はグッと減るんだけど…。
いや、もう得点は久保あたりに託しても別にイイと思うぞ(笑)。

なんのかんの言いながら、本田はチーム内で希少な左利きである。
セットプレーを思うと、本当はスタメンで使いたいのはヤマヤマなんすよ。
でも原口、久保あたりが安定してきた以上、アウトサイドではリザーブ以外に場所がない。
じゃ、トップ下?
香川や清武がいる。
じゃ、センターFW?
大迫がいる。
じゃ、ボランチ?
…これに私は断固反対の立場だが、まぁ今回の高徳同様、試すことには反対しません。
確かイラク戦の直前にキリン杯があったと思うので、そこで一回やってみてもイイかも。
ただ今回の2試合を見る限り、彼って昔以上にスピード無くなってる気がしたんだけど。
あのスピード感で敵に詰めていくのは不安だなぁ…。

ところで、今回の2試合で気になったことがひとつ。
それはスタメンの情報漏洩なんだ。
確か、ハリル代表って練習非公開だったよね?
なのに毎回、なんであんなにもメディアのスタメン予想が的中するんだ?
誰かが漏らしてるの?
そりゃ我々も非公開練習の内容を知りたいけど、そういう我々の「知る権利」、さらにメディアの「報道の自由」、そしてW杯出場という公共の利益の為の「機密保持」「守秘義務」、このへんの優先順位はどうなってるのか、私にはよく分からない。
別に、たかがサッカーの為に報道規制をしろとまでは言わんが、しかし敵も日本の新聞を入手すれば簡単にスタメンを把握できるんだから、そりゃ対策はたてやすいだろうな〜と思ってさ。

あるいは非公開練習の中で、本田ボランチは試していたかもしれない。
情報が漏れてないだけで。
部分的に公開された練習内容の映像を見てると、やたら「鳥カゴ」練習に時間を割いていたね。
「鳥カゴ」とは、ボールを回す側の選手たちが円を作り、その円の中に奪う側の選手たちが入ってプレスを仕掛ける感じの練習である。
この練習は、プレスをかけて球を奪うのが上手い選手、逆にプレスをかわして繋ぐのが上手い選手、各々を把握しやすい。
きっとボランチに抜擢された山口と高徳は、「奪うのが上手い選手」の上位だったんだろうね。
「繋ぐのが上手い選手」に入ってたかは知らない。
ちなみに、その練習の中で本田は普通に球をロストしてましたよ(笑)。
2017/3/30(木)10:54

☆関西人
ハリルの4231
タイ戦を受けて、今回は4231というフォーメーションについて少し書いておきたい。

4231は決して古くからあるフォーメーションではなく、これができたのは90年代終盤からだという説もある。
有名な話、「生みの親」としてよく名前が挙げられるのがヒディンクだ。
彼はオランダ人ゆえ、「アヤックスシステム」の343、その現実的アレンジとして4231を作ったんだと思われる。

【アヤックスシステム343】
J・・・H・・・F
・・・・I
・・G・・・E
・・・・C
B・・・D・・・A

【その変形としての4231】
・・・・H
J・・・I・・・F
・・G・・・E
B・・D・C・・A

イメージをお分かりいただけるだろうか?
要は343のC(ピボーテ)が一列下りて4バックを作り、またFとJがやや後方にポジションをマイナーチェンジしただけのことである。
つまり最終ラインが3枚では隙間を狙われがちなので、現実的に4枚にしたということね。
で、「2ボランチ」になったかに見えるEとGは、その本質的機能はアヤックスシステムにおける「インサイドハーフ2枚」だということを理解してほしい。
これが4231のルーツというべき【オランダ式4231】だ。

じゃ、今度は別の4231ルーツ経路。
一説には、「4231のルーツは442だ」という考え方もあるのね。
ここでいう442とは、↓にも書いたマンUをひとつの基準で考えて下さい。

【マンU型442】
・・・H・I
J・・E・G・・F
B・・D・C・・A

【その変形としての4231】
・・・・H
J・・・I・・・F
・・・E・G
B・・D・C・・A

イメージをお分かりいただけるだろうか?
要は442でヨコ並びだったHとIをタテにし、またFとJをやや前方にポジショニングさせただけのこと。
4-4-1-1と表現してもイイかな?
ここで「2ボランチ」になったかに見えるEとGは、その本質的機能がスコールズ&ロイキーンのように「セントラルMF2枚」だということを理解してほしい。
これが【イングランド式4231】だ。

主には↑のふたつが4231のルーツ経路だとして、あともうひとつ、我が日本で捉えられている4231の成り立ちを紹介しておきたい。
それは、鹿島に代表されるブラジルサッカー、442BOXからの変形だ。

【ブラジル型442】
・・・H・I
・J・・・・・F
・・E・・・G
B・・C・D・・A

【その変形としての4231】
・・・・H
・J・・I・・F
・・E・・・G
B・・C・D・・A

イメージをお分かりいただけるだろうか?
これも、442でヨコ並びだったHとIをタテにしただけのこと。
ただ【イングランド式】と少し異なるのは、これはBOX型が原型ゆえ、FとJがサイドプレーヤーというよりはややインサイド寄りの機能を持ってるんだ。
で、4231になろうが「2ボランチ」はそのまんま「2ボランチ」。
これが、我々が日本代表含めて今まで見てきている【日本式4231】そのものだ。

以上3つの形、表面上はどれも配置として全く同じ4231なんだが、微妙に機能は異なると思う。
特にハッキリ機能が異なるのは、EとGかと。
【オランダ式】のEとGは「インサイドハーフ」に近く、【イングランド式】のEとGは「セントラルMF」に近く、そして【日本式】のEとGはブラジル型の「ドイスボランチ」に近い。
で、問題はハリルが上記3つのどれを志向してるのか、なんだよ。
ぶっちゃけ、私はよく分からない。
ただ、彼が目指してるのは【日本式】とは少し方向性が違うんじゃないかな、と感じるのね。
仮に【日本式】ならブラジル式のボランチ機能だし、2ボランチは「プリメイロ(第一ボランチ)」と「セグンド(第二ボランチ)」に分けられて、両者のタスクはイーブンじゃなくなるはずなのよ。
だけどタイ戦を見てると、山口と高徳のどっちが「プリメイロ」でどっちが「セグンド」か全く分からなかった。
むしろ、どっちも守備専でイーブンだったんじゃないかとさえ思えたし…。

一回、我々も頭の中を整理しなきゃならないかも。
ハリルが目指してるのは、果たしてどの4231なんだ?って。
タイ戦での山口や高徳の文句を言うより前に、まずはこのチームのコンセプトを我々がきちんと理解しなければ、いつまで経っても話は噛み合わないさ。
実際、ハリルはタイ戦を評して「後半、2ボランチは良くなった」とか言ってたんだ。
それは私からすると、「はぁ?」である。
2017/3/30(木)0:52

☆関西人
タイ戦
終わってみれば4-0の勝利、しかし内容は酷い試合だったね…。

ポイントは、やはり2ボランチだったと思う。
今回は高徳のボランチ起用というチャレンジをした。
これは私も一度は見てみたかった形なので、トライそのものは評価してイイだろう。
さすがにUAE戦でやるのは危険なので、やるならホームのタイ戦しかなかったかと。
しかし、これが酷かった(笑)。
おそらく練習時間も足りなかったと思うし、高徳もクラブでやってるとはいえオプションの域だろ?
やっぱ、彼はSBだね。
ボランチとして彼が出すパスの大半はバックパスだったと思う。
SBでならあそこまでバックパスばかり出す選手じゃないだろうに、いかに真ん中では弱気になっちゃうかということだ。
しかし不思議なもんで、ハリルは山口+高徳コンビを「後半良くなった」とコメントしている。
良くなったかなぁ…?

後半、タイに押し込まれていた局面でハリルは本田を投入した。
この采配は分からんでもない。
日本がなかなかポゼッションできなくなっていたので、球をキープできる本田は確かに必要だった。
ただ問題は、誰と代えるべきなのか?ということ。
ハリルは原口を下げた。
あれを見て、「え?」と思った人は多いはずだ。
別に、本田をボランチに入れるべきとまでは言うつもりはない。
きっと本田は未体験だろうし、見た感じコンディションも良くないし。
だけど2ボランチの一方を下げ、本田を前に入れて原口をボランチに落とすことはできたと思う。
今まで、何回かやってる形だよね。
でもハリルの目には、原口の疲労が限界にきてると見えたんだろうか?

正直、周りの選手も山口+高徳コンビに敢えてゲームを作ってもらおうとは期待してなかった気がする。
CBからのフィードでボランチの経由を省略する形は多かったし、トップ下でポジショニングの自由があった香川は何度もボランチの位置まで下りてきてたし。
山口と高徳に対しては「守備的MFとして頑張ってくれ。あとは俺らがやるから」というスタンスなの?
仮にそれが今回の戦術だったとしたら、もっと前線の4名に組み立て要員を増やさなきゃならない。
前線の組み立て要員、考えられるところでは清武と本田である。
まぁ実際、その二人が途中投入されたんだけど…。

前線でいうと、久保は良かったね。
彼がシュート上手いのは知ってたが、意外とクロスも上手くなってきている。
これじゃ、本田も右サイドのスタメンは厳しいわな。
あと、真ん中で岡崎も頑張ってたよね?
敵を背負った状態でクサビを受けてキープしており、あれはタイ相手だからできてたのかはよく分からんけど。
欲をいえば久保と比較してみたかったので、途中で岡崎下げて久保1TOPの形を見てみたかった気もする。
トップ下・香川も及第点。
ただ、キッカーとしては清武の方が上なのは間違いないと思う。
今はセットプレーのほとんどを香川が蹴ってるが、ヘタじゃないにせよ、毎回得点の匂いが全くしない。
これがモッタイナイんだ。
何とか、清武をスタメン起用できないものか。
しかし原口は必要だし、久保も必要だし、どう考えても清武と香川はどちらか一人しか使えないのが難点ですな…。

まぁ何にせよ、内容は悪かったけど勝利は勝利。
ひとつ誉めなきゃならないのは、タイ代表ですよ。
内容が悪い→日本がダメだった、というのもあるけど、もうひとつ忘れちゃならんのは、タイが素晴らしいチームだったということ。
アウェイの地で、あんなイケイケでくるなんて予想してなかったし。
さすが、豪州相手に引き分けただけのことはある。
この勝利で、辛うじて日本はグループ首位に立ちました。
勝ち点はサウジと同じ16、得失点差で僅か1上回ってるだけのギリギリ首位である。
…あぁ、あの川島の神セーブが効いてるのか!
まさか、ここにきて川島に救われるとは。
会場が埼スタだったし絶対西川スタメンだと思ってたが、敢えて川島を選んだハリル(もしくはGKコーチ)は慧眼である。
いやいや、高徳ボランチ起用と合わせて±ゼロですな(笑)。

次のW杯予選は6月。
中東アウェイが2試合も残ってるから油断できません。
それまでにボランチ問題はもう少し整理しておきたいね。
本当に山口を軸にする形がベストなのかも含めて、イチから考え直してみよう。
2017/3/29(水)10:07

☆関西人
ポジションの難しさ
↓に書いた通り、選手に与えるポジションはどの時代の監督も各々頭を悩ませてきたと思う。

例えば、天才司令塔とされた中田英と俊輔をどう共存させるのか、という問題。
どっちもトップ下を志望していた。
するとトルシエは中田英をトップ下に、俊輔を左サイドに、という整理をしたんだけど。
ジーコは逆に俊輔をトップ下に、中田英をボランチに。
こういうのは、香川と本田でも同じことである。
ここでもまた、どっちもトップ下を志望していた。
するとザックは本田をトップ下に、香川を左サイドに。
ハリルは逆に香川をトップ下に、本田を右サイドに。

ジーコやハリルの考え方は、「中身は柔らかい餡で、外側の餅は歯ごたえある」という「大福タイプ」のシステムかと。
逆にトルシエやザックの考え方は、「外側は柔らかい餡で、中身の餅米は歯ごたえある」という「おはぎタイプ」のシステムかと。
どっちが正しいかという話でなく、「大福」と「おはぎ」、どっちが好きかという話だと思うよ(笑)。

じゃ、↓の話の続きを少しさせてもらうね。
「ボランチ」と「セントラルMF」の違いについて、この解釈の違いは2006年の日本代表で大きな問題となったんだ。
皆さんも覚えてるだろう。
中田英と福西の間で起きた、守備のポジショニングをめぐる口論である。
当時の代表は、主に↓のようなフォーメーションだった。

・・・柳沢・・高原
・・・・・俊輔
サントス・福西・・中田・加地
・・中澤・宮本・坪井
・・・・・川口

中田英は、福西と2ボランチを組んでたワケね。
ただ、今になって思うと、欧州経験の長い中田は「ボランチ」という日本っぽい(ブラジルっぽい)意識より、「セントラルMF」という欧州っぽい意識の方が強かったんじゃないかな。
よって、あくまで「ボランチ」として動く福西(彼はドゥンガの教え子だし…)に対して思いっきりキレたワケだ。
二人はお互い歩み寄ることなく修復不可能になった為、最後はジーコが「チームとしては福西の考え方支持でいく」と裁きを下した。
そりゃジーコもブラジル人ゆえ、中田のポジションは「セントラルMF」でなく「ボランチ」と解釈してたんだろう。
中田もジーコのことはリスペクトしてたので、その場は一旦引いた。

ところがドイツ大会本番、1分1敗で臨むことになった最終ブラジル戦を前にして、中田はジーコに「福西を替えて、俺の相棒を稲本にしてくれ」と直談判するんだよね。
中田の狙い、何となく分かるでしょ?
「ボランチ」の福西じゃなく、「セントラルMF」の稲本を俺と組ませてくれ、ってことなんだよ。
ジーコは、なぜかそれを了承。
確か、そのブラジル戦のフォーメーションは↓の形だったと記憶する。

・・玉田・・・・巻
・俊輔・・・・小笠原
・・稲本・・・中田
サントス・中澤・宮本・加地
・・・・・川口

思いっきり形がブラジル式の442BOXだし、これをもって「セントラルMF」云々はほとんど無意味だったんだけどね(笑)。
結果、試合は1-4の惨敗でしたわ。
中田英は、この試合をもって引退…。
最後はなりふり構わず人事にまで口を挟むという禁断の越権行為にまで及び、それでも勝てなかったサムライ・中田英寿なりのケジメ、あの引退はいわば「切腹」だったのかもしれんな。

もし本気で中田が「セントラルMF」として動きたかったのなら、私はフォーメーションが↑の形じゃなくて

・・玉田・・・・巻
サントス・稲本・中田・小笠原
駒野・中澤・・宮本・加地
・・・・・川口

ぐらいの大ナタを振るわなきゃ難しかったと思う。
中田英⇒スコールズ
稲本⇒ロイキーン
三都主⇒ギグス
小笠原⇒ベッカム
というイメージで。

じゃ次は、ザック代表のことを少し思い出してみてくれ。
ザック代表の基本フォーメーションは↓の通り。

・・・柿谷
香川・本田・岡崎
・遠藤・長谷部
長友・・・・内田
・今野・・吉田
・・・川島

今改めて見ると、完全に本田中心のシステムだね。
彼のキープ力を軸にして、その周辺を柿谷や香川や長友がグルグル回り、その逆サイドから岡崎が虎視眈々と死角からのフィニッシュを狙っている。
よくできたシステムである一方、機能が明確だから研究されると脆かったけどね。
本田がトップ下として優れてたところは、俊輔や香川と違って敵を背中に背負いながらでもセンターでキープできちゃう点。
たとえ、そこからターンして突破まではできなくとも、そこで2秒でも時間を止めてくれたら周囲の選手たちは敵の背後をとってパスコースに走ることができる。
だから本田って、本当にビルドアップで助かるトップ下だったと思う。

ところがそこから時代が流れて、その「時間を止めるトップ下」という概念自体が「攻撃を遅くしてる」とあまり良くない解釈をされるようになり、「いちいち球を止めずに、そのままタテに裏を狙った方が効率良いじゃん?」という空気にもなってきた。
やがて1TOPにはポストプレーヤーでなく裏狙いの岡崎が置かれ、トップ下にはシャドウストライカーとして香川が置かれるようになった。
そう、いつの間にやら「センターでキープしない」がトレンドに…。

だけど、このへんのバランスが難しいんだわ。
「球を止めずにタテにスピーディーに裏狙い」というのは、過剰にやりすぎるとプレー精度の低下を増長するだけだし、ここにきて大迫のポストプレーが称賛されるようになってきたのも、やはり皆が「タテに速いだけじゃキツイよな…」と気づいてきてるんじゃない?

私がハリル代表で今後興味あるのは、浅野の使い方なんだ。
これまでハリルは、浅野を1TOPで起用してきている。
一方、彼はクラブだとサイドで使われている。
ハリルは、今後彼をどう扱うつもりだろう?
↑に「大福」と「おはぎ」の話を書いたが、浅野なんかは私から見て典型的な餡なのよ。
ハリル代表は、果たして餡と餅のバランスを何対何の比率にするのか。
そして何より、餡は中に入れて「大福」にするのか、それとも外に使って「おはぎ」にするのか。
タイ戦は、是非そこを注目しようと思う。
2017/3/26(日)19:32

☆関西人
442
香川の使い方について。
私は、↓で彼がドルトムントの右サイドをやってることを受けて右に配置してみたけど、ハリルは今まで彼をサイド起用したことない気もするよね。
まだ、彼をインサイドハーフで使う意味は分からなくもないのよ。
そのポジションは、以前にドルトムントで定位置だったし。
だけど私が驚いたのは、何日か前に442の練習をしたところ、彼を

・・〇・〇
〇・◎・〇・〇
〇・〇・〇・〇
・・・〇

↑の◎のポジションに配置したというんだ。
日本流の解釈ではボランチ、厳密にはセントラルMF。
確か、マンUのファーガソン監督も彼をここで試したんだよね。
どうなんだろう。
香川って、意外と外国人から見るとセントラルMFに見えるんだろうか?

私は、ファーガソンのイメージが何となく分からなくはないのね。
やたら強かった頃のマンUのフォーメーションって、

・・・ルーニー・・ファンニステルロイ
ギグス・・スコールズ・キーン・・ベッカム
エブラ・ヴィディッチ・ファーディナンド・ネビル
・・・・・・シュマイケル

である。
特に注目してほしいのは中盤の構成で、442を練習で試したハリルは

ギグス⇒原口
スコールズ⇒香川
ロイキーン⇒山口
ベッカム⇒本田

という四人を配置したらしい。
そう、ファーガソンもハリルも【スコールズ=香川】というイメージを持ってたと考えられるワケね。
「香川はスコールズの足下にも及ばんやろ!」とマンUサポから怒られそうだけど。

ちなみに、この442練習では大迫+岡崎の2TOPだったとのこと。
ファンニステルローイ⇒大迫
ルーニー⇒岡崎
ということだろうか?
岡崎は、単に薄い頭髪のイメージがルーニーっぽかったということかも…。
プレーのイメージでいうと、まだ久保の方がルーニーに近い。
残念ながら、和製ファンニステルローイは離脱しちゃったけど。
しかし私は、こういう攻撃的な442もタイ相手ならありだと思うのよ。

じゃ、私なりのマンUイメージでハリル代表442を↓に書いてみよう。

・・・久保・本田
原口・香川・山口・清武
長友・森重・吉田・宏樹
・・・・・川島

ファンニステルローイ⇒本田
ルーニー⇒久保
ギグス⇒原口
スコールズ⇒香川
ロイキーン⇒山口
ベッカム⇒清武
エブラ⇒長友
ネビル⇒宏樹
ファーディナンド⇒森重
ヴィディッチ⇒吉田
シュマイケル⇒川島

バイタルが不安だねぇ…。
ただUAE戦を見る限り、吉田のフォアに出て危機を潰す動きは秀逸だった。
さすが、プレミアで評価を上げてるだけのことはある。
昌子がブンデス移籍濃厚だとの報も聞いたけど、吉田もそう簡単にはポジションを渡さないだろう。

日本だと442は442BOXのことを指すのが普通で、

・・FW・FW
MF・・・・・MF
・ボランチ・ボランチ
SB・CB・CB・SB
・・・GK

というイメージである。
ボランチ=セントラルMFというよりは
ボランチ=守備的MF、もしくは
ボランチ=守備もできるパサー
というイメージ。
決して、ガンガン上がってドリブル突破までするようなイメージは日本人にないだろう。
でも、ハリルは我々と考え方が少し違うみたい。
その証拠に、原口元気を我々でいうボランチのポジションに配置したことあるワケよ。
これ、完全にセントラルMFの考え方である。
倉田秋の召集も、そっちのイメージだろう。

私は、レギュラーシステムでなくオプションでもイイから、442をアイデアとして残しておいてほしいなぁ。
442は、4231からも433からも交替カードひとつで簡単にシフトチェンジできるんだから。
やっぱ、基本形は4231がイイかな?
あくまで4231をニュートラルとして、中盤の圧を強めたいなら433、前線の圧を強めたいなら442、という風に試合の流れに合わせてシフトチェンジしていけばイイんだから。
2017/3/26(日)13:42

☆関西人
UAE戦勝利A
UAE戦ではよく機能した433だが、ハリルは今後これをレギュラーシステムとするんだろうか?
すぐにタイ戦が控えてるけど、タイ相手にも433にするんだろうか?

私は、どのシステムにも一長一短あると思う。
今回433が機能したのは、インサイドハーフの今野が予想以上に当たったからである。
これは、たまたま今季からガンバが今野をインサイドで使い始めたことの恩恵を被ったワケで、何よりハリルは長谷川健太に感謝せねばなるまい。
あと、香川もドルトムントやアギーレ代表でインサイドは経験済み。
逆にちょっと心配だったのが、山口蛍だった。
どっちかっつーと、彼はアンカーより今回の今野みたいな役割を得意とするキャラに思えたから。
山口が433を軸としたアギーレ代表時代はどうだったかというと、確か彼は長い期間怪我をしてたから召集されてなかったんだよね。
一応、アギーレは山口復帰後をアンカー候補で構想してたらしいけど…。
しかし、今回は今野が前、山口は後ろ、と明確にポジション分けしたことは功を奏してたかも。
ヘタに2ボランチでフラットな関係にしちゃうと、似た者同士カブった動きをしたかもしれないよね。

一方、香川のインサイドの動きに不満を持った人は多いと思う。
私も正直そうだったが、しかし改めて試合を見直してみると決して悪い動きはしてなかった。
ただし、彼なりに守備バランスをとろうとしてたみたいで、あまり攻撃にパワーを注げてなかったのは間違いない。
そう、そこが433のデメリットさ。
433は、4231以上にピッチ上の11名全員がタスクに縛られてしまうんだ。
正直4231の場合だと、トップ下が周りほどにはタスクに縛られていない。
なぜって、このシステムは両WGと両ボランチの4名+DFライン4名の合計8名でブロック作る機能だから、トップ下はWGやボランチに比べるとまだまだ自由度あるんだよ。
今の香川にキレがあることを思えば、その自由度あるトップ下で使った方が実は良かったのかもしれん。
それはつまり、433でなく4231、ということになるんだけど。

敵のUAEを見ると、明らかにオマルには自由度があった。
全くポジションに縛られておらず、右に流れて左に流れて、しまいにはボランチっぽく後ろからゲームメイクまでする始末。
オマルありきのチームだな、と感じさせられたね。
対する日本は、◯◯のチームという印象が全くなかったよ。
昔は、間違いなく本田、もしくはヤットのチームという印象があったんだが…。
1ゴール1アシストを決めたとはいえ、決して久保のチームではなかったと思うし、エース不在だわな。
タイ戦は、いっそ4231に戻して香川トップ下で臨んでみてはどうかと思う。
守備タスクを背負わせたインサイドハーフではなく、トップ下なら彼もエースI番としての存在感を出すかもしれないでしょ。
ボールタッチを見る限り、やはり彼が今キレてるのは間違いない。
せっかくこうして調子良いんだから、そのキレを出せる使い方しないとモッタイナイよ。

あとは、今回出番なかったけど清武トップ下を見てみたい気もする。
なぜって今の日本に足りないのは、圧倒的にスルーパスなんだ。
UAE戦では、ビルドアップのほとんどが足下へのパスの連鎖。
日本って、昔はもっとスルーパスを使ってなかったっけ?
このへんは、明らかにパサーの欠如さ。
もともとの日本は、パサーの宝庫だったのになぁ。
思いきり古いところから話を始めれば、ラモス、名波、中田英、俊輔、小野、小笠原、ヤット、憲剛。
そして本来その系譜を継ぐべき清武、柴崎、大島といったところがUAE戦にはいなかった。
少なくともパサーの質では、明らかに日本はUAEに負けてたと思う。

UAE戦で大迫が傷んでしまったので、タイ戦の1TOPは彼じゃない可能性もある。
代わりに岡崎がそこに入るなら、彼にはポストを求めるより裏を狙う動きを期待することになるだろう。
それは浅野でも同じこと。
となれば、必ずやパサーが必要になるってことね。
清武に復活してもらわなきゃ。
もし彼がダメだというなら、やはり香川、あるいは本田か…。
本田はUAE戦を見る限り、少し調子悪いね。
対角の原口のようにはハードワークできなさそうだったし、彼のポジションはそろそろ再考すべきだと思った。
相変わらず世間に本田ボランチ論は根強いが、そんな守備的なポジションでハードワークできるのか?
う〜ん、タイぐらいが相手だったらまだありかな。
でも私は、彼を大迫のリザーブとして使う方がまだ現実的だと思うよ。
朽ちても体躯の強さはまだありそうだし、その存在感から敵DFの警戒を引き付けるオトリのタスクなら十分果たせると思うから…。
2017/3/26(日)0:41

☆関西人
UAE戦勝利
アウェイUAE戦、日本は見事に勝利しました!

フォーメーションは433だったね。
ちなみに2015年のアジア杯の準々決勝では、この433フォーメーションをもってUAE戦に臨み、敗退(ドローでPK戦だったが)。

【2015年アジア杯UAE戦】
・・・岡崎
乾・・・・・本田
・香川・・遠藤
長友・ハセベ・高徳
・森重・・吉田
・・・川島

【昨日のUAE戦】
・・・大迫
原口・・・・久保
・今野・・香川
長友・山口・宏樹
・森重・・吉田
・・・川島

入れ替わったのは、
岡崎⇒大迫
乾⇒原口
遠藤⇒今野
長谷部⇒山口
高徳⇒宏樹
の5ヵ所。
特にポイントとなったのは、今野だったかと。
通常、このての3ボランチっぽい形は慣れてなくて機能しにくくなるもんだが、幸い、今野はガンバで今まさにインサイドハーフで覚醒してる選手。
よって代表復帰が久々ながら、実に堂々としたプレーを見せてくれていた。
得意の寄せる守備はもちろんのこと、攻撃時には思いきりよく上がるし、組み立ての起点にもなってたよね。
存在感が長谷部っぽかった。
おそらくハリルが今野を呼んだことの意味は、最初からインサイドハーフ起用にあったんだと思う。

全体的には守備的だったかな?
あの長友が、なかなか上がらなかったもん。
上がれなかったというより、リスクマネジメントとして上がらなかった印象。
実際、UAEは攻撃に転じると恐かったよ。
選手個々のキープ力がハンパないし、日本側が囲んで取れた!と思ったら実は取れてないということが多々あったし。
あと、抑えられてたにせよオマルのパスセンスはやはり素晴らしい。
今回の日本のスタメンの中で、オマルと同等のパスセンスをもつ選手は正直いなかったと思うよ。
清武の早い復活を願う。

その代わり、頑張ってドリブルをするシーンが結構目立った。
特に久保。
彼には、囲まれてもパスで逃げずに独力で突破していこうとする気概が伺えた。
原口もそうだね。
UAEは日本をよく研究してたと思うので、囲めば逃げのパスを出す→そこを狙って奪取→カウンターというのをひとつの作戦としてたはずが、意外に囲んでも逃げない選手がいるから戸惑ってる印象すらあったよ。
あと、前線で助けられたのが大迫の存在である。
敵を背中に背負いながら、ちゃんとマイボールにする強さと巧さはさすがだったわ。
どう見ても彼は日本の生命線ゆえ、今回の負傷が軽度であることを心より願います。

あ、そうそう。
川島についても触れとかなきゃ。
彼のスタメンには驚いた。
いくら経験値高いとはいえ、実戦勘ない選手を使うのはリスキーである。
実際、彼のドヤ顔は数年前とは比較にならんほど穏やかになってたし、いつも何か怒鳴ってる印象の彼が昨日はあまり怒鳴ってなかった気もするし。
とはいえ、ファインプレーがひとつあったね。
でもひとつ気になるのが、彼って西川よりポジショニング低くないか?
GKのポジショニングは最終ラインの高さに呼応すると思うが、昨日の試合はたまたまあれで良かったものの、やはりタイ戦は西川でいった方が安定するんじゃないかな。

最終ラインは、理想をいうともう少し高い設定の方がイイだろう。
今回は中東アウェイゆえゾーンをやや下げ気味にしてた印象だけど、お陰で後半、日本に足をつる選手出てたよね。
久保や宏樹など、特にサイド選手に多く出ていた。
足をつらなかったとはいえ、左の原口も相当消耗してたよ。
ラインが低ければ低いほど、低い位置⇔高い位置の往復に消耗して当然。
そう、こういう戦術はサイドが消耗するんだ。
だから浦和なんか見てても、選手交代は特にサイドが多いでしょ?
◯◯選手は調子良いから代えられないなぁ〜じゃなくて、これはF1のタイヤ交換と同じ、ちゃんとタイミングよく交換しないと、磨耗したまま走ってると最後に事故起こすんだよ。

個人的に思うのは、キレが持ち味の久保をサイドという消耗ポジで起用するのはモッタイないんじゃないかな、と。
433の右にFWを置くなら、耐久性が持ち味の岡崎の方がイイと思う。
もし久保を使うなら、途中で岡崎と交替。
システムは433→442に変えて、久保は大迫と2TOPを組む方がイイでしょ。
まあ、昨日は久保の右サイドから1点入ったから結果オーライなんだけど。

そうそう、↑に2015年アジア準々決勝UAE戦の先発フォーメーションを書いたが、あの試合が選手交替の末にどんなフォーメーションになったかを皆さん覚えてるだろか?

【2015年UAE戦(延長戦)】
・・・豊田
武藤・・・・本田
・長友・・香川
高徳・ハセベ・柴崎
・森重・・吉田
・・・川島

色々ツッコミたいよね(笑)。
何で長友がインサイド?
何で柴崎が右SB?って。
はい、これは交替カードを全部使い終わった後に長友が負傷してしまい、休ませるポジションとして彼をインサイドにしたワケよ。
メチャクチャやな、と思う一方、この布陣に対して点を取れなかったUAEもいかがなものか、と。
そう、UAEって意外と最後の詰めが甘いんじゃない?
昨日の試合も、実際彼らの甘さにかなり助けられたよ。
2017/3/24(金)12:39

☆関西人
UAE戦シミュレーション
高萩って、軽度にせよ打撲による故障で別メニュー調整してたらしいね。
一応今は回復して全体練習合流したとのことだが、万全ではないことを踏まえると山口+今野の方が可能性高いと思う。

似た者同士のコンビですなぁ。
二人とも運動量多くてプレーエリアが広く、どっちかというとフォアに出て潰すタイプ。
これは気をつけなきゃ、二人ともフォアに出てバイタルがガラ空きなんてことないようにしてもらいたい。
ただ、この二人だとオマル潰しには安心感あるわ。
その分、ボランチからの組み立てまでは手が回らない気もするけど…。

じゃ、昨年9月に日本が敗れたUAE戦を少し振り返ってみようか。
日本のフォーメーションは↓の通り。

・・・岡崎
清武・香川・本田
・大島・長谷部
高徳・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

これ、パサーが多かった。
右の本田、左の清武、ボランチの大島。
徹底したポゼッション志向だね。
付け加えると、両翼の本田・清武ともにサイドに張るタイプじゃなく、中に絞ってくるタイプ。
必然として、トップ下・香川のプレーエリアがなくなる。中央が渋滞。
じゃ、この時にボランチはどうバランスをとってたかというと、実はこの試合、長谷部が大島よりもフォアに出てたんだ。
若手の大島は遠慮があったのか、長谷部の動きから逆算して自分のポジショニングを設定してた感じ。
結果、バランサーとなり空いたスペースにフリーでいるもんだから、意外と後ろからのパスが大島に集まってたかと記憶する。
実は彼、かなりタッチ数は多かったんだよね。
そこで彼らしいパスセンスさえ出せれば、彼は戦犯どころか殊勲者になれたのに…。
ああいう中央渋滞パターンの時ほど、それをうまく交通整理してヨコに広げるのはボランチの役割ってもんですよ。

一説には、今回は2TOPの442にするのでは?という話もある。

・大迫・・岡崎
原口・・・・香川
・山口・・今野
高徳・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

香川は最近クラブで右をやってるし、無理にトップ下で使う必要はあるまい。
442ゆえ、中央渋滞は生じにくいわな。
香川は中に入ってくるだろうけど、原口はしっかり左に張ると思うし。
仮に原口が左で張るなら、高徳はあまり無理して上がらなくてもイイでしょ。
その分、山口+今野がオマルに釣られてできちゃう中盤の隙間をキッチリ埋めてほしい。
ある意味、高徳のボランチ経験を活かせるね。
対して右の宏樹には、思いっきりSBらしく上下動してもらおう。
香川が中に絞って右にはスペースが空くから、そこからクロスを何度も上げてもらいたい。
何より2TOPの利点は、クロスの対応に強いことである。
たとえば岡崎はニア、大迫はファーというように敵のマークを分けることができるから。
そこへノーマークの今野が割り込んでヘッドで押し込む、みたいなのは先日のガンバ戦であったよ。

もちろんサイド攻撃だけではダメで、中央攻撃との使い分けが必須。
中央のキーパーソンは、どう考えても大迫だと思う。
彼は前線で張るワケじゃなく、結構下りてきてMF的捌きをする選手である。
意外と「見せかけのプンタ」だよね。
本田がよくやる「時間を止めるプレー」をできるのは、多分上記メンバーでは大迫だけ。
前線は彼を起点として、岡崎や香川がその周りを目まぐるしく動くイメージかな。
じゃ、左の原口はどうかということだが、彼に期待するのはハードワークである。
確か、昨年9月のUAE戦ではオマルが右サイドだったかと。
もし今回もそうなら、対峙するのは日本の左サイド。
…あぁ、ハリルは長友の守備力をやたらと高く評価してるから、ひょっとしたら長友スタメンも可能性あるかも。
まぁ、それはそれでイイとして、長友にせよ高徳にせよ単独でオマルを封じるのは難しいだろうし、どうしても原口が守備タスクをシェアしなきゃならん。

終盤の交替カードは、いっそのことFW2枚替えでイイんじゃないか?
【大迫+岡崎】→【久保+浅野】
浅野はクラブで点を取ってないし、きっと皆さんは久保贔屓だろう。
でも私は、意外とUAE戦のキーマンは浅野じゃないかな、と思ってるワケです。
だってさ、昨年9月のUAE戦を思い出してみてよ。
あの時は審判のクソなジャッジでノーゴールになったものの、でも浅野は間違いなくゴールを決めてたワケで。
やっぱ、疲労の溜まった終盤に彼をセンターFWで投入すると、あの速さは効くんだ(残念ながらクラブではMF起用だったと思う)。
…あ、これはどうしても1点欲しいという展開になったパターンね。
じゃ、逆に守って逃げ切りたいという展開になったパターンは、どう交替すればイイのか?
今野も山口もスタメン起用してて、守備に特化した駒はベンチに少ないよなぁ…。
いっそ、槙野あたり入れて3バックにするかい?
いやいや、逆に怖い怖い(笑)。
普通に、2列目で倉田投入の方がマシだろう。
2017/3/22(水)8:15

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