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過去ログ506 2016/12/2 18:05

☆関西人
小野剛
先日、霜田さんが日本サッカー協会を辞めるというニュースがあり、それに続いて彼の後釜「ナショナルダイレクター」に小野剛さんの名前が出てきている。
小野さんか…。

皆さんご存じの通り、小野さんといえば川淵時代の技術委員長だ。
長期政権だった川淵さんのあとに犬飼さんが新会長となり、それまで技術委員長だった小野さんの他に、あともう一人委員長を置くというダブル技術委員長体制になったのね。
そのもう一人の技術委員長というのが他でもない、犬飼さんの懐刀・原博実。
やがて委員会の実権は原さんが完全掌握するようになり、ダブル技術委員長体制は形骸化し、そのまま小野さんは協会を去ることに…。

面白くなかったのは、田嶋さん、および岡田さんだろう。
小野さんは、田嶋さんが呼んだ技術委員長である。
それに、岡田さんにとっても小野さんはフランス大会出場時の代表コーチであり、いわば舎弟みたいな存在。
犬飼さんはそのへんの絆を知ってたから、「小野じゃ岡田のクビを切れない」として原さんを呼んだんだけど。
南アフリカ大会終了後、小野さんは岡田さんのあとを追って中国クラブ(杭州緑城)のコーチになった。
それほど、岡田さんのことを慕ってるんだろうね。
また、小野さんは川淵さんが技術委員長をやってた時代から技術委員であり、その時の委員仲間が田嶋さんである。
昔から、実はラインの人なんだよ。
川淵(最高顧問)⇔田嶋(現会長)⇔岡田(現副会長)の古河ラインから信頼を得ていた。
原⇔霜田の犬飼ラインが協会から退き、原さんのライバル田嶋さんが最高権力を握った今、小野さんの名前が再び出てきたのはある意味必然かもしれないよね。

ただ、小野さんには良くない噂もある。
これは一時期ニュースにもなってた話だが、彼のパワハラ問題。
彼は中国から帰国した後はロアッソ熊本の監督をやってたんだが、その時代にクラブスタッフに対する彼のパワハラがリークされてしまった。
詳しいことは知らんが、スタッフのグラウンド整備がイイカゲンだったことに彼は激昂したっぽい。
そのスタッフを押し倒してグラウンドの水溜まり(←こんな水溜まりを放置してる整備の仕事っぷりに怒ったんだろう)に顔を近づけ、背中を強く踏みつけたとのこと。
踏みつけられたスタッフは協会の相談窓口にそれをチクって(なんでクラブにではなく協会なんだろ?)、コトは明るみになった。
結果、小野さんは謝罪表明をした。
また、それが直接原因ではないという注釈付きだが、その年のロアッソは小野さんとの契約延長をしないと発表。
これ、去年の話である。

なんつーか、これで小野さんのイメージは一気に悪くなったよね。
もちろん協会もそれを分かってて、だけど霜田さんの後釜に小野さんを呼ぶの?
いやね、小野さんにも言い分はあると思うのよ。
グラウンドの整備係が水溜まりをそのままにしとくって、そりゃ普通にダメでしょ。
それに、トラブルを社内でなく協会の窓口にチクるスタンスもちょっとおかしい。
しかし、仮にそれを差し引いても、スタッフの背中を踏みつけるような叱り方は時代錯誤も甚だしいよ。

私は、小野さんの委員会入閣は今回見送った方がイイ気もするけどね。
だってパワハラ騒動が起きてからまだ日も浅いワケだし、こういうのは絶対メディアにツッコまれるから。
これ、協会叩きの口実をメディアに与えるだけじゃん。
でも、どうかな〜。
田嶋さんは、明らかに犬飼時代より前の形に協会を戻したいみたいだし。
それに、彼が有能な指導者であることは間違いないし。
特に、選手スカウティングのセンスはある人だよね。
果たして小野さん入閣の正式発表が近いうちにあるかどうか、私はちょっと楽しみでもある。
2016/12/2(金)18:05

☆関西人
小柳ルミ子
最近、サッカー界で小柳ルミ子の名前が取り沙汰されるようになってきている。
彼女は筋金入りのサッカーファンだ、と。
そういや、以前にJリーグアウォーズで彼女がプレゼンターとして出てきたことがあって、当時は私も「なんで小柳ルミ子?」と不思議に思ったもんだわ。

でも彼女って、ワールドカップのブラジル大会全試合をリアルタイムで見たらしいね?
欧州チャンピオンズリーグも同じく。
今でも睡眠時間を3時間ほどに抑えて、サッカー視聴優先のライフスタイルを組んでいるらしい。
凄いな…。
私も気になって彼女のブログをチェックしてみたけど、確かにそこにあるのはサッカーネタばかりである。
この人、本職は女優・歌手じゃなかったっけ?
ちゃんと仕事してるんだろうか?
…いや、あまり仕事がないから、サッカー観てるのかな?

で、最近の彼女はサッカー関連の仕事が増えてきているようだ。
今後も、さらに増えていく可能性はあるだろう。
なぜって、サッカー関連の番組には女性枠がまだまだ空いてるから。
かつて人気だった白石美帆、内田恭子などは既にサッカーのサの字も出ないほど疎遠になってしまったし、前田有紀や本田朋子にしても「あの人は今」状態だし、加藤未央はBS・CS限定の仕事っぽいし、実際に今サッカー界のマドンナって誰になってるの?
「やべっち」の竹内アナ?
「フットブレイン」の皆藤愛子?
あるいは、以前からサッカー好きを公言してる片瀬那奈や足立梨花?
あと、Jリーグ女子マネージャー二代目という肩書きの佐藤美希?
どれもピンとこない。

というか、↑に挙げた誰にしても、結局は「替えのきくマスコット」にすぎないんだ。
男だけだとムサ苦しいし、女の子を一人、隣でニコニコさせてればスタジオの空気的にバランスとれるでしょ、みたいなニーズでしかないと思う。
よって、最優先されるのは容姿と若さ。
MCの隣でニコニコしてさえいればイイ。
彼女らに、オピニオンを求めることなんて皆無に近いと思う。

…これ、明らかな女性蔑視だよね?
OLは意見なんて言わなくてイイ、笑顔でお茶汲みさえしてくれていればイイ、という男社会の論理。
その点、小柳ルミ子は上記の人たちと全く異なる立ち位置である。
64歳。
まず、オンナノコじゃないから(笑)。
よって、言いたいことはズバズバと言う。
今、彼女はサッカー界で珍しい、女性の毒舌キャラを確立してるっぽい。
当然だが、古い男尊女卑価値観のサッカー界では、女子が生意気を言うと叩かれるだろう。
ニワカだとか、コイツ分かってないとか間違いなく袋叩きにあう。
その点、小柳さんは全く大丈夫だよね(笑)。
今まで芸能界で40年間叩きに叩かれてきて、それでもしぶとく生き残ってきた猛者なんだから、たとえ叩かれたところで「あら、僕ちゃんたち元気ね〜(笑)」と余裕で対応できるほどのキャラだと思う。
なんせ64歳なんだから、叩いてくる奴のほとんどが年下のオトコノコにすぎない。
ババアにとっては、むしろカワイイもんだろ。
もしも小柳さんと同じ内容のことを足立梨花ちゃんとかが言ったら、そりゃ彼女なんかは猛バッシングに耐えかねて芸能界引退しちゃうかもしれない。
まぁ、ババアにはババアなりのストロングポイントがあるってもんだよ。
ババアは、売り出し中の若い子と違って今さら好感度とかどうでもイイんだ。
よって、自由。
そして、そういうババアにはいつしか必ず援護者が出てくるもんだ。
自由な女って、やっぱカッコいいからね。

ちょっと話は変わるが、私が今最も心ときめく女子の一人に、三浦瑠璃さんがいる。
「朝まで生テレビ」に毎回出てくる、36歳の女性論客ね。
国際政治学者なんだけど、やたら綺麗なんだよ。
で、何より彼女の特徴はその生意気さ、毒キャラにある。
議論が白熱しても激昂することなく常に温和な語り口なんだが、ただ少し人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべて語る癖があり、今の「朝生」は【三浦vs三浦にイラつく男性論客】という炎上がひとつの売りになってきてるかと思う。
先日の放送でも、彼女に対して「アンタは黙ってろ!」「アンタには言われたくない!」と論客たちがイラつくシーンがあって、またそれに対し三浦さんがニヤリとするところに私は痺れるんですよ(笑)。
で、こういう三浦さんに萌えてるのはどうやら私だけじゃないみたいで、YouTubeを見てると「朝生」の彼女のシーンだけを編集した動画が数多くアップされている。
とても面白い。
なぜか男の方がヒステリックになり、対して三浦さんの方が毒のある笑顔をまじえて論破していく構図は爽快ですらある。
今、間違いなく「朝生」の軸は彼女なんだ。

サッカー界でもこういう三浦瑠璃的ポジションを作るとしたら、その役をできるのは小柳ルミ子ぐらいだろうな、と思うのね。
彼女も、どっちかというとイラつかせキャラでしょ?
それに噛みつきキャラだし、明らかに喧嘩慣れもしてそう。
私は、早いことサッカー界は彼女を陽の当たる場所に引っ張り上げるべきだと思うね。
いきなり代表戦で松木安太郎の隣に座らせるのが難しいなら、副音声でセルジオの隣にでも座らせればイイ。
「オモテ」の解説が松木&ゴンの応援モード。
「ウラ」の解説がセルジオ&小柳のダメ出しモード。
主音声で見るか副音声で見るか、それは視聴者に委ねる話だが、私は意外と毒を求めるニーズもあるんじゃないかな、と思ってね。
若くてカワイイ女の子より熟女がイイ、というニーズもまた一定数はあるもんだよ。
2016/12/2(金)12:30

☆Eきゅー
2016年度 Jリーグ平均観客数
Jリーグ平均観客数(前年比)が出ました。J1〜J3までのJ全体では9,355(+195)で2.1%増です。

クラブ別平均観客数TOP11は

1.浦和…36,935(−1810)
2.G大阪…25,342(+9343)
3.F東…24,037(−4747)
4.横浜FM…24,004(−217)
5.川崎…22,136(+1137)
6.新潟…21,181(−755)
7.鹿島…19,103(+2680)
8.名古屋…17,729(+1489)
9.神戸…17,018(+753)
10.仙台…15,467(+543)
11.広島…15,464(−918)

と浦和が1位ですが、前年から比すると減っていますね。
これをどうみるか。
マリノスの平均観客数は0.9%の微減にとどまり総合4位。
観客数=順位であって欲しいものだけれどなかなかうまくいきませんね。
増加したクラブで目立つのはステージ優勝した鹿島、優勝争いした川崎より、G大阪の58.4%増。

これはJ2→J1に昇格した2チーム
12.磐田…14,611(+4570)の45%増
15.福岡…12,857(+4165)の47%増

より多いです。
今季のガンバはアデミを獲得したりアジアを制覇する!という勢いでサポの期待もあったとはいえ(結果は前期で出てしまいましたし)やっぱりこれは新スタジアム効果ですよね。
入場者数を増やすには
・J2→J1に昇格
・新スタジアム建設
は間違いないようです。

面白いのは前年比だけだと、優勝争いした川崎さんよりも残留争いしていた名古屋さんの方が数が上なこと!危機感をもったサポーターがスタジアムに集った結果でしょうか。
残留争いは優勝争いよりも熱いと言われるのは嘘じゃないかもしれませんね。(´∀`;)
2016/12/1(木)12:42

☆関西人
右肩下がり
続きね。
↓に「やや右肩下がりのJリーグ」と書いたが、この件について少し書いておきたい。

「Number」の最新号はハリルジャパン特集だったから読んだ人も多いと思うが、私が最も注目したのは巻末のページ。
2016年Jリーグのクラブ別平均観客動員数が載ってたんだ。
ただ面白いのが、ここでは平均動員の順位がプロ野球とJリーグをミックスしてランキングされてること。
じゃ、そのベストテンを発表します。

@巨人(野球)…41724人
A阪神(野球)…40994人
B浦和(サッカー)…36935人
Cソフトバンク(野球)…35112人
D広島(野球)…29963人
E日本ハム(野球)…29281人
F中日(野球)…28991人
GDeNA(野球)…26993人
Hガンバ(サッカー)…25342人
Iヤクルト(野球)…25063人

はい、プロ野球が8チーム、Jリーグが2チーム。
野球の圧勝です。
ちなみに10年前のランキングだと、1位は浦和だったらしい。
ベストテンの内訳も【野球6:サッカー4】で、少なくとも今年のランキングよりはJリーグが健闘してたとのこと。
…そうか〜、ここ10年でプロ野球は勢力を盛り返してきたということか。
確かに近年は「カープ女子」なるワードも出てきて、なんか知らんけど野球が妙に地域密着で営業努力をしてる気がする。

Jリーグについては、なんとガンバが浦和に次ぐJリーグ第2位!
今までは収容MAX21000人のスタジアムだったから動員もそこが上限だったが、さすが大きな新スタジアムを手に入れると、いきなり平均25000人超えである。
やっぱ、ガンバにはそのぐらいの潜在動員能力が普通にあったんだね。

一方、プロ野球では巨人・阪神が頭ひとつ抜けた集客なのは分かるとして、じゃプロ野球集客最下位の球団はどこだか分かる?
はい、ロッテです。
最近、お家騒動が話題になってるロッテ財閥だが、平均動員は全12球団中最下位の21207人。
で、一番問題なのは、この最下位ロッテより平均動員少ないJクラブは13チームもあるってことなのよ。
J1の18チーム中、なんと70%以上の13チームがロッテ以下なんです。

新潟…21181人
鹿島…19103人
名古屋…17729人
神戸…17018人
仙台…15647人
広島…15464人
磐田…14611人
福岡…12857人
鳥栖…12636人
大宮…11814人
湘南…11530人
甲府…10833人
柏…10728人

なんか、見てて悲しくなる…。
やっぱさ、せめてプロ野球の最下位ロッテと同格の平均20000人は欲しいよね。
…と言いつつ、J1最下位の柏なんて、ホームスタジアム日立台が収容MAX15000人なんだから、これどうしようもない(笑)。
どう頑張っても動員20000超えは無理なんだけど、「やっぱ日立台はピッチと観客席が近くてサイコーだよね〜」という声も相変わらずあるようで、ということは「動員伸ばそう」とか「興行を黒字化しよう」なんて発想は特にないんだと思う。
ユースから優れた人材を常に輩出するし、間違いなく良いクラブなんだけどね〜。

ちなみに、昨日のチャンピオンシップ視聴率は7,3%だったんだそうだ。
TBS、お気の毒様。
彼らは、もう二度とチャンピオンシップの中継なんてやりたくないだろう。
…そういや、TBSスーパーサッカーの元マドンナ、白石美帆さんがV6の長野博と結婚したらしいね?
スパサカ卒業以降、もはやサッカー絡みの仕事など微塵もなくなった白石さん…。
なんか、悲しいなぁ。
そういや、加藤未央ちゃんは元気かなぁ?

さて、第2戦もまたゴールデンタイム生中継、今度はNHKの放送となる。
しかし既に浦和優勝がミエミエの展開、どう頑張っても視聴率はさらに落ちるんじゃないだろうか?
2016/11/30(水)23:13

☆関西人
チャンピオンシップ決勝第一戦
昨日、Jチャンピオンシップ決勝の第一戦があった。
鹿島vs浦和、地上波ゴールデンタイムの生中継である。

内容は、ぶっちゃけ面白くなかった。
お互いに守備重視で、完全に長所消し合いの膠着戦である。
スコアレスドローが妥当な流れ。
しかし、結果的に1-0で浦和の勝利となった。
というのも、西がエリア内で興梠を倒してファウル判定受けてしまったから。
結局そのPKが決勝点になるという、何ともモヤモヤする決着である。

西は試合後、「足はかかってないし、手も使ってない」とコメントしている。
倒れた興梠も「激しいタックルではなかった」「ラッキーな部分もあった」と語っており、このPK判定を疑問視する声は極めて多い。
この試合の主審は、松木安太郎だったのかもしれない。
松木さんなら、どういうシチュエーションでも倒れりゃPKだし(笑)。
しかし、この判定は笑いごとで済まされないほどに大きかった。
レギュレーション上、これで次の試合で仮に浦和が0-1で負けても優勝なんだそうだ。
浦和が埼スタで0-2負けは考えにくいし、ほとんど浦和優勝確定みたいなもんじゃん?
あの疑惑のPK判定ひとつで、ほとんど優勝の行方は決まってしまったワケね…。

何とも切ない。
もともとJリーグの2ステージ制は多くの人たちから反対されてて(結局、1ステージに戻るんだよね?)、それでも強引に押し切ったのは「チャンピオンシップをやりたいから」という一点だった。
チャンピオンシップをやることで興行収入をアップさせ、それを地上波中継することでファンの新規獲得をも狙う。
やや右肩下がりのJリーグの現状、興行の為にはやむを得ないよな〜、というのがここに至る流れだったかと思う。
しかし、新規ファン獲得を狙った割には「疑惑の判定で優勝が決まってしまう」というサッカーの理不尽な部分ばかりを思いっきり地上波ゴールデンで晒してしまい、結果的に失敗だったのでは?
とはいえ、これで主審を責めることも難しい。
確かに映像を見ると、後ろから押されて倒れされたように見えるし。
主審も見てしまった以上、笛を吹かざるを得なかったのかと。

いやいや、サッカーってこういう競技なのよ、とお茶の間に理解してもらうより他はない。
実際に審判のジャッジひとつで、全てが決まっちゃうこともある。
そして大事な試合だからこそ、お互い危機管理をきっちりするから点の入らない退屈な展開になることもある。
すまん。
実はサッカーって、分かりやすいエンターテイメント要素を求めるゴールデンタイムのお茶の間にはあまり適さないコンテンツかもしれんわ。
もちろんTBS的にも、予想外の展開だっただろうけど。

「やばい!延長戦もないから油断してたが、あのクソ主審がアディショナルタイム5分もとりやがるもんだから、このままじゃ中継時間を少し延ばさなきゃならなくなるぞ!」
「えっ?それマズイっすよ。
この後のマツコの番組が終わったら、確か『逃げ恥』第8回の放送ですよね?」
「…そうなんだ。
今、『逃げ恥』はウチの局で唯一と言ってイイほど視聴率とれる人気ドラマなのに、このクソ試合のせいでドラマの開始時刻遅れて、もし数字に少しでも響いたりしたら我々は左遷じゃ済まないかもしれんぞ?」
「うわ〜ん(泣)!だからやめようって言ったんですよ!
Jリーグの試合なんかゴールデンで中継しても、やっぱり誰も得しないじゃないですか!」
「確かに、やめときゃ良かったなぁ…」
「…ガッキー、早く見たいなぁ」
「…俺は、石田ゆり子を見たいな」

せめて、終盤に石井監督が金崎に交代を告げ、例によって金崎がキレて、石井さんに殴りかかるぐらいのハプニングがあれば視聴率も伸びただろうにね。
あるいは副音声も加藤&ラモスじゃなく、敢えて加藤&小倉という旧スーパーサッカーコンビにして、内容は名古屋グランパスの内幕暴露トークにしても良かったんじゃないかな?
2016/11/30(水)16:21

☆関西人
子役
先日、地上波で「ハリーポッター」の第一作を放映していたので久しぶりに見ていた。
来年はハリーポッター20周年ということらしく、先週に新作スピンオフが公開になったとのこと。

このシリーズ第一作は、2001年公開だったらしい。
そこから最終作公開まで10年以上の歳月が流れてるワケで、そりゃ最初は子役だった役者たちも最後は立派にオトナになってたもんね。
こういう子役をそのまま変えずにシリーズを最後まで撮り続けるやり方は、ちょっとリスクあると思う。
だって、子供の時は可愛かったのに、オトナになったら全然違う風貌になっちゃう例って多いでしょ?
例えばハリー役のダニエルラドクリフがマッチョな巨漢に成長してしまえば、物語のテイストは大きく変わってしまう。
幸い、「ハリーポッター」はまぁまぁうまいこといった方だと思うけど…。

ただ、少し残念なのはジニー(ロンの妹)だ。
彼女は原作だと美少女の設定であり、だからこそ最後ハリーと結ばれてOKとされるキャラなのよ。
なのにジニーを演じた子役は、申し訳ないけど期待したほど可憐には成長しなかった。
なんか地味。
といってもブサイクでは決してないんだが、しかしハーマイオニー役のエマワトソンがあそこまで可憐に成長してしまった以上、どう見ても見劣りしちゃうのよ。
やはりジニー役だけはキャスト変更すべきだった、と思ったのは多分私だけじゃないはず…。

こういうの、日本でなら「北の国から」が同じ流れで、ずっと同じ子役を使い続けていた。
幸い、純(吉岡秀隆)や蛍(中嶋朋子)は演技派の役者に成長したが、でも純は正直もう少しイケメンに育ってほしかった。
だって劇中の恋人役が宮沢りえで、最後結婚する嫁役は内田有紀で、そういう美女たちに絡むと妙にバランス悪かったからね(笑)。

で、この作品もまた第一作から最終作まで約20年の歳月を費やしたという。
そりゃ、五郎役の田中邦衛も老けるワケさ。
噂によると、倉本聰さんは「北の国から」の続編を企画しているらしい。
私が聞いた話だと、あらすじは五郎(田中邦衛)がある日不思議な果物を食べて、なぜか海軍に入ることになる、という物語である。
そこで彼は黄猿と名を変えて大将にまで出世し、海賊たちと闘うというアクション劇になるらしい。
「北の国から ノースブルー編」、放映が今から楽しみだね。

…という冗談はさておき、私が何を言いたいかというと、子役の成長というのは非常に読みにくい、ってことだ。
宮崎あおい、ナタリーポートマンのように子役の頃から可憐で、オトナの女優になってもそのまま可憐という例はないこともない。
でも、こういうのは決して多くはない。
サッカーでもそうでしょ?
小学生の時に天才少年といわれてて、そのまま順調にスーパースターにまでなった例は実際どれほどあるというのか。
噂の久保建英くんや中井卓大くん。
彼らは現在、あの年代の中で間違いなく世界上位のグループに入っている。
でも、彼らはオトナになった時でもそのまま天才なんだろうか?
…全く読めない。

原口元気を例に挙げよう。
彼は小学生の時に早くも日本一となり、宇佐美と並んで天才と騒がれてきた人物である。
最新号の「Number」には、その子供時代の原口を指導したコーチの手記が載っていて非常に興味深かった。
当時原口って、かなり扱いにくい選手だったみたいだね。
チームでは味方からのパスがちょっとでもズレたら、それを追わないほどの俺様っぷりだったみたい。
当然、コーチとは常に喧嘩だったそうだ。
こういう話を聞くと、90分間常に全力で必死に走り続けている今の原口が全く別人格に思えるよ〜。
脱・子役を果たして、彼も遂に本物になったということか…?

我々は、どういう子供が伸びて、どういう子供が潰れるかの先を読むことができない。
でも稀に、その子が今後どう成長するかを読める人もいるんだよ。
一番分かりやすい例を挙げれば、たとえばジャニー喜多川社長がそれである。
彼は小学生の男の子を見て、その子が化けるか否かをすぐに見極めることができる。
その選球眼は、百発百中とも言われている。
そのへんはロジックというより、嗅覚、生理、性的嗜好だろうね。
ぶっちゃけ、変態なのかも…。
いや、仮に変態だとして、良い変態だよね。
世の中の役に立つ変態だ。

私は、サッカー界にもこういう変態が出てきてほしいと思う。
「YOU、FWにコンバートしちゃいなよ!」と勃起しながら声をかけてくる怪しげなオッサンがいても別にイイじゃないか。

いや、勃起してたら少し嫌だな…。
2016/11/28(月)20:25

☆関西人
左と右
最近、スペインで乾の評価が高い。
ついついリーガはクラブの格から清武にばかり注目してしまうが、どう見ても活躍度でいうと乾の方が上である。
当然、代表復帰にも期待がかかるよね。
しかし困ったことに、乾はクラブで左WGとして活躍してるんだ。
これ、代表だと原口元気と思いっきりカブるじゃん。
左WGって、ドリブラーたちにとって微妙に激戦区じゃない?
もともと、ここは宇佐美の得意ポジションだったから原口ですらレギュラー奪取に苦労してたし、確か齋藤もこのポジションだよね?
あと、宮市もここじゃなかった?
そこに次は乾まで割り込んできたら、ちょっと左WGは過多となってしまう。
よって、「誰か右WGに回ってよ」という発想にならざるを得ない。

なぜか理由は分からんけど、右WGって左に比べると少ないんだよな?
今も代表で右WGが本田の定位置になってるのは、一時期ミランでこの位置のレギュラーをやってたからだ。
彼以外、そこをやってる選手ってあまりいないのよ。
あとは南野くらい?
その他は本職じゃない奴ばかり。
一時期は原口もやってたけど、今は完全に左で定着した感じ。

スピード溢れるドリブラーというWGのイメージとして、「なんで本田が右をやってるんだ?」と昔から疑問に思ってる人も多いだろう。
そういや、その前には俊輔がそこをやってた時期もあったっけ。
その後も、ドリブラーとは言いがたい岡崎がそこに定着。
よく考えると、左右両WGをどちらもドリブラーにしたことなんて今までほとんどないんじゃない?
常に左右非対称、アシンメトリー。
血液型Aの多い日本人は、こういう非対称がなんかキモチ悪い、って感覚に陥るかもしれない。
ちゃんとシンメトリーにしてバランスよくしてくれよ〜、と。

いや、私は几帳面なA型じゃないので、左右非対称も全然OKっす。
つーかね、組織のバランスをよくする為にこそ、左右非対称がむしろ必要なんじゃないの?と私なんかは思うワケです。
脳科学者の養老孟司さんは、人間が作る組織、コミュニティは左右非対称になることが当たり前なんだ、と語っている。
なぜなら組織とは人間の集合体であり、ひとつの統合された人格といってもいい。
そして仮に人格とするならば、必ずそこには人間の「脳」が投影されるものなんだそうだ。
つまり、右脳と左脳。
二軸ができる。
養老さんいわく、ひとつのコミュニティを作れば必ず東と西にふたつの拠点ができあがって、その両拠点は全く異なる機能を果たすようになる、とのこと。
たとえば日本という国を例にとれば、確かに関東と関西というふたつの拠点がある。
こういうのは日本に限らず、世界各国必ず二軸があるという。
米国でいえば、東海岸と西海岸ってことかな?
というか、もっとマクロの視点に立つと、地球規模では西洋と東洋という二軸がある。
片方が「右脳」的機能を果たし、もう片方が「左脳」的機能を果たしている。
いってみりゃ、地球ってひとつの大脳になってるんだね?
養老さんいわく、地球とは大脳をもった人間たちを統合したモノなんだから、そんなの当たり前の現象でしょ、ってことなんだけど。


もちろん、サッカーチームもまた大脳をもった人たちの統合であり、養老説に従えばアシンメトリーの構造は当たり前でしょ、逆にそうならないとバランス悪いってことですよ、ということになるんだ。
ハリルジャパンにおける左脳機能と右脳機能。
どっちが左脳でどっちが右脳かはよく分からんが、仮に乾を呼ぶにしても右ではなく左での召集だよな、と私は考えている。
2016/11/28(月)14:13

☆関西人
逃げ恥
最近、TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が高視聴率である。
実は、私も観てます。
エンディングの「恋ダンス」が社会現象になってるようで、動画サイトでは多く人たちが完コピをアップしている。

ガッキーは、やはりこういうダンスをさせると異常にカワイイ。
思えば彼女がブレイクしたキッカケも、確かCMの「ポッキーダンス」じゃなかったっけ?
あれから約10年を経てもなお、ダンスの可憐さは何ら変わっていない。
決して踊りが上手いワケじゃないだろうが、あの長い手足をパタパタしてるだけで十分に観賞の価値がある。

じゃ、彼女は女優としての評価はどうなのか?
正直、演技が上手い方じゃないだろう。
明らかに、彼女の妖精感が演技を邪魔している。
昔、彼女の主演映画で「恋空」というのがあった。
これがなかなか壮絶なストーリーで、ガッキー演じるヒロインは妊娠、流産、レイプされる、彼氏死亡、自殺未遂するという不幸極まりない人生なんだが、なんせガッキーが妖精なもんだから全くリアリティ出ないのよ。
この子、絶対女優として大成しないな、と当時思ったもんさ。
ところが、その認識は間違いだった。
そりゃ今でも悲劇を演じるのはヘタクソだろうが、一方で喜劇を演じさせると思いっきりハマる。
「リーガルハイ」が良い例だね。
ああいう漫画っぽい役柄を与えたら、綾瀬はるかと並んで日本一の女優だと思う。
もともと容姿が人間臭さゼロだから、漫画っぽい2次元っぽいキャラクターの方がハマるんだよね。

で、今回の「逃げ恥」は漫画原作とあり、まさにガッキーの真骨頂。
相手役にも恵まれてる。
ミスター塩顔、ミスター草食系の星野源だ。
私、彼も好きだなぁ。
もともとはクドカンや阿部サダヲ擁する「大人計画」の人だったと思うが、役者としてよりはミュージシャンとしての方が先に売れてたと思う。
私の中では、木村カエラの男版というイメージかな?
それが近年、役者としてもブレイク。
「箱入り息子」と「地獄でなぜ悪い」はサイコーだったよ。
今回の「逃げ恋」でやってる役柄は「箱入り息子」によく似ており、星野源にとっては十八番だろう。
30代の童貞を演じさせると、やはり彼は抜群に上手い。

「箱入り息子」は童貞vs処女のじれったい恋愛劇だったが、「逃げ恥」ではガッキーが処女設定ではない為、どちらかというと攻めるガッキーvs心の壁を作る星野源という攻防劇になっている。
私が好きなシーンとして、ガッキーがパジャマ姿で顔を洗う星野源を物陰からコッソリ見て、「カピバラみたい」と萌える一幕がある。
あぁ、触りたい、でも近づいたら逃げちゃいそう…と彼女は一人で悶絶している(笑)。
なるほど。
草食系男子に萌える女子の心境って、モフモフした動物に萌えてしまうような感覚なのか(笑)?
これは、恋愛感情として成立してるんだろうか?
劇中には童貞・星野源の対比キャラとして、「風間さん」という90年代トレンディドラマに出てきそうなイケメンキャラがいる。
風間さんはガッキーにアプローチを仕掛けるが、なぜかガッキーは星野源の心の壁を乗り越えることの方に執着している。
そこが面白い。
彼女はイケメンに口説かれるより、普段全くなつかないカピバラが、ほんの少しなつく素振りを見せてくれた方がよっぽど嬉しいんだね?
なんか、分かる気もするけど…。

このドラマのユニークな点は、ガッキー視点と星野源視点、二人の「心の声」がどちらも出てくるところだ。
普通、このての恋愛ドラマって「心の声」は一方だけだよね?
しかし「逃げ恥」は、視聴者がどっちの心境も理解できるようになっている。
だからこそ、もどかしい。
この二人は、どちらも自分に自信がないという共通点がある。
二人とも高学歴で賢いし、ちゃんと仕事もデキるし、本来ならもっと自分に自信もっても許される人間さ。
しかし自信をもてない彼らの弱さに、視聴者は感情移入する。
3歩進んで2歩下がるような、グダグダの彼らの歩みを応援したくなる。

「逃げるは恥だが役に立つ」
これはイマドキの新しい価値観だな〜、と思う。
まさに草食系の思考だ。
ひと昔前なら、完全にダメ人間とされる考え方じゃない?
もっと上を目指せ!肉食系となれ!夢を追え!小学時代に「僕は将来セリエAでI番を背負う選手になる」と思ったら、その夢を実現させることこそが素晴らしい人生だ!ってね。
でもこのドラマに出てくる星野源は、本田と全く真逆のスタンスをとる人間。
「逃げるは恥だが役に立つ」という合理性に基づいて人生を組み立てている。
彼は、ダメ人間だろうか?
少なくともガッキーは、好意を寄せてるみたいだけど…。

そりゃ男なら誰しも、本田のように獰猛な肉食系として上を目指したいもんさ。
だけど、なかなかそれはできない。
そこまで自分に自信ないし。
香川は才能ある選手だが、自信という点では本田に大きく劣るタイプだろう。
少し、カピバラっぽいし。
マンUに行った時は「おぉ〜っ!」と思ったが、やがて「逃げるは恥だが役に立つ」、ほどなく古巣のドルトムントに帰ってきちゃいました(笑)。
今、清武もそうかな。
セビージャに入った時は「おぉ〜っ!」と思ったが、さて今後どうなることやら…。
逃げるは恥だが役に立つ?
彼もまた、カピバラっぽさのある選手だよね。

…大丈夫だ、心配すんな!
我々ファンは、君たちにとってのガッキーみたいなもんさ。
君たちが今後どうあろうが、君たちの価値、我々だけはちゃんと分かっているよ!
2016/11/26(土)19:52

☆関西人
落選
本日、大晦日「紅白歌合戦」の出場メンバーが発表された。
私はあまり紅白観てない方なので、正直どうでもイイ話。
でも、結局SMAPは出ないんだね。
それは残念。
あと、和田アキ子や細川たかしなど常連ベテラン勢の落選も大きく報じられている。
そりゃ細川たかしは、あれはあかんやろ〜。
あの髪の生え際は、気安く地上波で流してはいけないシロモノ。
BSやCSなど、有料チャンネルでのみ扱うなど視聴制限を加えるべきである。
というか、彼らは今までずっと選ばれてること自体、正直よく分からないんだよ。
紅白の選抜基準って、一体何なの?
その年に活躍した歌手が選ばれるというシステムじゃないの?

多分、そういうのじゃないんだろう。
その年のセールスを選抜基準にするなら、現実はジャニーズ系、EXILE系、AKB系だけで大半の枠が埋まってしまうんだそうだ。
それじゃ、ジジイやババアが紅白を観なくなってしまう。
…と言いつつ、私の母(70歳)なんかはEXILEの大ファンだけどね(笑)。
難しいところだよなぁ。
仮に70代はまだイケても、80〜90代はJ-POPに馴染めるワケがないんだから。
そのへんの年代は、間違いなくJ-POPより歌謡曲、そして演歌である。

NHKさんは、毎年頭を悩ませてきたと思う。
何年か前に小林幸子が落選し、北島三郎も卒業した。
それに倣って大御所たちが「我々も後進に道を譲らなきゃ」と円満に追随してくれることをNHKは期待してたと思うが、実際はそうでもなかったんだ。
和田アキ子なんかは、文春の報道によれば水面下でかなり抵抗していたらしい。
というか、近年特にヒット曲のないアッコさんは今までなぜ選ばれてたの?
よく分からんけど、やっぱ紅白って「序列」があるのよ。
大御所は簡単に落ちない。
特にアッコさんは、ホリプロの重鎮。
ホリプロといえば、綾瀬はるかや石原さとみなど今飛ぶ鳥を落とす勢いの超人気タレントを擁する事務所である。
アッコさんはその事務所の大御所ゆえ、TV界の暗黙の了解として彼女の紅白出場はひとつのアンタッチャブル事項だっただろうよ。
それが、遂にこうなっちゃう時代か…。

こういうのを見て、「あれ?なんかサッカー界と似てるな?」と感じた人も多いだろう。
そう、代表召集の話である。
代表でもまた、大御所はなかなか落ちない。
特に今年はヒットないじゃねーか!という選手でも、常連として普通に召集される選手は何人かいるよね。
誰とは言わんが。
なぜ彼らが選ばれるかというと、それは和田アキ子と同じなのさ。
いわば「序列」である。
しかし今年の紅白は、アッコさんが落ちてオリエンタルラジオ(RADIO FISH)が選ばれてるワケね。
さらに、ピコ太郎まで特別枠で選ばれたという。
これ、アッコさん的には納得いかんだろう。
「私が落選して、なんであんな一発屋みたいなネタ芸人が紅白歌手として選ばれんのよ!」って。
うん、気持ちは痛いほど分かるよ。
アッコさんはああ見えて歌手としての矜持ある人だし、紅白に対する思い入れも人一倍強い人だったと思うから。
…でもね、たとえ一発屋でもピコ太郎はYouTubeで世界一になったし、ビルボードでも上位にランクインしたワケよ。
今年の活躍という意味では、まぁ【ピコ太郎>和田アキ子】は間違いないわな…。

ちなみに、ハリルは召集に関して慎重な方だと思う。
どっちかというと、ピコ太郎は選びたくないタイプだろう。
大迫がブンデスで得点を取り始めた際にも、なかなか召集しなかった。
記者会見で「なぜ大迫を召集しないのか?」と突っ込まれ、「まだ2点取っただけ」みたいな回答をしてたよね。
ハリルは、ある程度の継続が必要だと言う。
いやいや、実際は【大迫=ピコ太郎】ってワケじゃないぞ(笑)。
一方、本田や香川がクラブで干されていても、過去の貯蓄をもって序列をなかなか落とさなかった。
それまで代表は、「アッコにおまかせ」ならぬ「本田におまかせ」状態が長く続いていたワケよ。
ホント、そこにメスを入れたのは今月からのこと。

まぁ、代表ってのはヒットチャートの上位にきた選手を寄せ集めるだけのモノじゃない、ってことなんだろう。
コンセプトは、もう少し公共放送的。
ヒットチャート上位だけでやるなら、「カウントダウンTV」ですよ。
代表とはそういうのじゃなく、あくまで「紅白」ってことなのかもしれないね。
2016/11/25(金)0:02

☆関西人
鹿島は強い
CS準決勝が昨日に行われ、鹿島が川崎を下して決勝へ駒を進めました。
…川崎、なんか気の毒。
1sttも2ndも安定して上位をキープし、最後の最後は浦和に年間勝ち点1位の座を譲ったとはいえ、間違いなく彼らは2016年ベストチームのひとつだったのに。
よりによって、この大一番に大島も小林悠も不在とは…。
おまけに、憲剛も股関節痛で万全ではなかったとやら。
それでもドラマなら「最後、風間さんの為に!」と皆が一丸になって勝つのが鉄板だろうが、まぁこうして負けるのが川崎らしさ、風間さんらしさではあるんだけどさ。

で、逆にこういう時になぜか勝っちゃうのが鹿島らしさである。
この伝統の勝負強さ、昔からよく意味が分からないんだけど。
今年は年間勝ち点1位が浦和、2位が川崎ってことで「戦術的にユニークなチーム」が結果を出したといえる。
一方、鹿島はそういうチームではない。
どっちかというとオーソドックス、昔から質実剛健で骨太のサッカーを実直にやってるチームである。
そのへんは、監督が変わっても全く揺らがない。
そこが凄いと思ってね。
浦和も川崎も、監督で変わったじゃん?
浦和は何年もかけてペトロ色に染められ、川崎も何年もかけて風間色に染まった。
しかし鹿島はそういうのと少し違って、そりゃ時代により監督ごとの色の違いが少しはあるんだろうけど、それでもベースになってるのはあくまで「鹿島色」なのよ。
そっちの色が勝ってしまっている。

いや、このへんが何より凄いと思うのよ。
監督が代わっても選手が代わっても、何か軸になるモノは一切変わらないというクラブ、Jでも唯一鹿島だけなんじゃないかな?
「ワンピース」的にいうと、大体の強いキャラは「◯◯の実」というアイテムによって特定のパワーを得た「能力者」じゃん?
たとえばゴムゴムの実はルフィに伸縮自在の肉体を与え、ルフィはその能力を最大限活かすユニークな戦い方をしている。
いわば悪魔の実が、戦士の個性を決定してると言ってイイよね。
一方、この作品の奥深いところは、能力者ではないけどやたら強い奴が出てくる点だ。
たとえばガープ中将、レイリーなど、最強キャラの一部に非能力者が含まれている。
彼らは「覇気」という能力を持っていて、悪魔の実の能力に対して生身で互角以上に張り合うことができるんだ。
そして彼らは能力者でないがゆえ、たとえ海に落ちても、海楼石に触れても強さが失効することがない。

私は鹿島を見てるとね、なぜか「非能力者」のイメージが湧くのよ。
彼らは、悪魔の実を食ってないイメージ。
だけど「覇気」を会得していて、能力者のパワーを無効化することができる。
一方、川崎なんて明らかに「◯◯の実」を食ってるタイプだね。
よって、能力がハマった時の攻撃力はハンパない。
ただし、悪魔の実の能力には必ず弱点がある。
非能力者の鹿島は、まさにそこを突くことに長けてる感じかな?

さて、鹿島の次なる相手は浦和である。
浦和もまた、川崎同様に悪魔の実の能力を使うタイプである。
あの変幻自在なロギア系能力は、ハマれば手をつけられない。
それに対し鹿島は、ガープ中将じゃないがゲンコツと体力で凌いでいくようなイメージが湧きます(笑)。
海に落ちれば溺れる、海楼石に触れれば無効化する、そんな不安定な能力(特殊戦術)なんかに頼るより、ちゃんと体を鍛えて強くなれ!という古風な頑固親父っぽさが鹿島の強さだよね。
2016/11/24(木)12:44

☆関西人
酒井
酒井高徳が所属クラブ、ハンブルガーSVの新主将に選ばれたというニュースを聞いた。
新聞には、「四大リーグの主将に日本人が選ばれたのは初めて」と書いてあった。
へえ、そうなんだ。
結構凄いことじゃん。
主将ってことは、レギュラーが確約されたに等しいワケだし。
それに、ハンブルガーSVは名門だろ?
確か、「キャプテン翼」の若林源三が所属したクラブだったかと記憶する。
若林くんのチームのキャプテンか…。
「キャプテン高徳」、ぜひアニメ化してほしいね。

といいつつ、このビッグニュースが世間ではさほど話題にもなっていない。
高徳って、昔から日陰の扱いである…。
そりゃSBとしては先輩に内田と長友という国民的超ビッグネームがいて、しかも同世代に同じ姓の同ポジションの選手がいて、いまだ「酒井?どっちの?」という扱い。
最近では酒井宏樹巨チン伝説が有名になってきたがゆえ、高徳はチンチン小さい方の酒井と呼ばれる始末だ。
酒井(大)、酒井(小)と表記する人もいる。
せめて、高徳は酒井(中)と表記してやれよ。
誰も彼のサイズは確認してないんだから…。

で、そんな高徳だがハンブルガーで主将になるぐらいなんだから、向こうでは評価がそこそこ高いようだ。
監督から見て、使い勝手がイイんだろう。
なんせ、両足を使えて右SBも左SBもほぼ同水準でこなせる。
しかも、最近ではMFとして中盤の底までこなせる。
かなりユーティリティ性のある選手だ。
そして何よりスタミナが無尽蔵で、攻撃では何度でも上下動するし、マンマークをやらせりゃ粘着できるタイプ。
テクニシャンというよりはハードワーカー、ファイターってタイプかな。

さきほど「キャプテン翼」の話を少ししたが、この漫画では日本代表に2人のSBが起用されている。
一人が、早田誠。
「カミソリシュート」というキックを売りにした攻撃的SBだ。
そしてもう一人が、石崎了。
彼は早田にような超人的キック技術がない代わり、「顔面ブロック」などド根性系の守備でチームに貢献するタイプである。
おそらく高徳は、早田型でなく石崎型のSBだろう。
脇役として使い勝手の良い選手だね。
ちなみに、石崎くんは翼くんが転校してくるまで南葛小サッカー部のキャプテンだったみたいで、なかなかリーダーシップもあるキャラクターである。
読者からはヘタクソな選手だと思われているが、意外と代表でスタメン張ってるワケだから、実はそんなヘタでもないんだと思う。

私は、最近になって高徳がクラブでMFを経験してるのは非常に良い流れだと思うのね。
↓に書いたとおり、「デュエル」推奨から中盤ブロックに隙間ができやすいハリル代表の構造として、時にSBが中に絞って守備的MF機能を果たすことは絶対必要だと思うから。
あと、特に左に入る場合は前が原口ゆえ、SBは無理してオーバーラップするんじゃなくて、後方からパスを出すボランチ的フォローの方が逆にバランス良いんじゃないかと思うのね。
もちろん、右で本田と組む場合は前で本田がタメを作るし、SBはタテにオーバーラップする方がバランス良いんだけど。
高徳には左で長友と全く違う動き方、特にボランチっぽいSBという新境地を確立してもらいたいなぁ。

一方、逆サイドの酒井宏樹には「本格派」を目指してもらいたい。
彼の魅力はサイズ、あ、そっちのサイズではなく背丈のことね(笑)。
まず、あれだけのサイズがあれば中に絞ってゴール前を守れる素養はあるはずだし、守備のスキルと戦術勘さえ磨けば十分に使えるSBだよ。
フランスリーグは黒人も多く、毎朝硬いパンを食わなきゃならん国だし、かなりフィジカルを鍛えられる環境だろう。
彼もマルセイユにて、ひと回り大きくなるかもしれない。
…あ、ひと回り大きくなるって、そっちの話じゃなくて選手としての話ね(笑)。
2016/11/20(日)18:12

☆関西人
国産
ヴィッセルの監督は、言わずと知れたネルシーニョである。
やっぱこの人、凄いよね。
あの神戸を、2ndステージ2位というところまで押し上げちゃうんだから。
彼は今までヴェルディ、名古屋、柏と3つのJクラブを指揮してきたが、そのうち2クラブで見事にリーグ優勝を成し遂げている。
なぜか名古屋だけは全然ハマらなかったけど…。
とにかく、結果を出すことにかけてはかなり信頼のおける監督である。
ひょっとしたら、来年神戸の優勝もあり得るかもよ?

ネルシーニョが「幻の日本代表監督」だったというのは、きっと皆さんもご存じのことだと思う。
本来、1996年から彼が加茂さんの後を継いで代表監督をやることは内定してたんだ。
それが長沼会長の「ツルの一声」で急転直下、掌返しで加茂続投。
ネルシーニョは激怒してブラジルに帰ってしまった。
20年前にあんな不義理をしてしまったというのに、その後もちょくちょくと日本で仕事をしてくれてるのは本当にありがたいことさ。
当然、その後も何度か日本代表監督候補としてメディアに名前が挙げられている。
個人的には、一度ぐらいネルシーニョジャパンを見てみたいけどね。
ただ思うこととして、彼に任せりゃ確かに結果を出せるのかもしれないけど、それってネルシーニョの功績であって、決して日本の功績じゃないよな、と。
いやいや、そんなのどうでもイイから、監督のお陰でも何でもイイから結果さえ出せりゃイイじゃん、という人は多いだろうが…。

でも、正直どうなんだろうね。
たとえば東宝や松竹が映画を作る際、スティーブンスピルバーグに監督のオファーし、脚本など全てを彼に任せて、ただしキャストだけは日本人の役者を使って作品を制作したとしよう。
そりゃスピルバーグ作品ゆえ、ヒットするだろう。
でもこの映画って、日本映画なの?それとも米国映画?
一応、おカネを出してるのは日本の会社だから日本映画だ、とするのが正しい見解だろうが、でもなんか腑に落ちないよね。
それと同じことで、Jリーグも優秀な外国人に全て丸投げし、おカネと人だけは出しますよ、あとは結果出るのを口を開けて待つだけだよ、というスタンスは個人的にあまり好きになれない。

ネルシーニョは良い意味でも悪い意味でも「職人」っぽい人である。
雇われれば一定以上の結果を出し、終わればスッと引いていく、どこかゴルゴ13っぽいプロのクールさがあるよね。
同じ外国人監督でも、ペトロなんかはもっとウェットな感じするけど…。
こうして優秀な外国人指導者を雇って、いわば「結果をおカネで買う」ようなスタンスを否定するつもりは私も毛頭ないんだが、でも全部を外国人に丸投げし、その監督に全部責任転嫁しちゃうのはやはり明らかに違うと思うんだ。
Jとは、あくまで日本の資産なんだからね。
そこを履き違えちゃいけません。

そう考えると、やはり究極の理想は日本人監督なんですよ。
それも、クラブ生え抜きが一番イイ。
野球だと、監督にチーム出身者を絶対優先するよね。
そのチームの「ミスター」的レジェンドに長期政権を託すことが多い。
その是否はともかくとして、ファン目線でいうとそれが一番嬉しい。
阪神の金本監督就任なんて、かなり関西は盛り上がったもん。
サッカー界では名古屋の小倉があんなことになっちゃったから、そこには否定的に見る人たちがむしろ増えたかもしれない(笑)。
でも本音いうと、ガンバサポなんて絶対宮本監督を見たいと思ってるはずだし、将来的には遠藤監督、またマリノスなんかは俊輔監督を絶対見たいはずなんだわ。

そこは、代表でも同じことがいえると思う。
いまだ「世界的名将」へのオファーに憧れる一方で、代表レジェンドが監督就任することへの期待は絶対にあるはず。
今はまだ森保一、長谷川健太など「ドーハ組」止まりだが、むしろ皆が期待するのは、中田英以降の「世界」を知る世代からだろう。
中田って、S級ライセンス持ってないのかな?
全然サッカー界に絡む気ないように見えるけど。
そろそろ、このへんの世代が指導者として頭角を現さなきゃ。
日本が先進国の手を借りることなく、オールメイドインジャパンでいければそれに越したことはない。
それこそ日本の自主独立、自治が成立して、堂々と主権国家を名乗れるんだから。

いやいや、グローバルな世界の中、純国産は時代に逆行してる?
…どうだろうね。
むしろ私の目には、世界はグローバルの次の段階に入ったようにさえ映るよ。
トランプのアメリカ第一主義、TPP反対、米軍の沖縄撤退、移民入国制限。
そして英国のEU独立。
緩やかに、世界はアンチグローバルへ舵を切ってるようにさえ見えるわ。
2016/11/20(日)12:47

☆関西人
霜田さん
協会技術委員の霜田さんが辞意を示してるという話を聞いた。
解任か?とも思ったが、よく考えたら彼はアギーレ更迭時にもう辞意を示してたワケで、それを慰留されて協会に残った流れだっけ?
委員長から降格してダイレクターというよく分からん肩書きになり、ボスの原さんも協会から去り、彼としては「どこかキリの良いタイミングで…」と考えていたんだろう。
2016年の代表スケジュールは、サウジ戦でひと段落ついた。
次は来年の3月まで試合はない。
まぁ、辞めるならタイミングは今だよね。

中には、穿った見方をする人もいると思う。
今月末に協会ではハリルの査定を話し合う会議があるらしく、ひょっとして今回の霜田さんの件はハリル解任の伏線なんじゃないか?と。
実際、協会内には「切るなら今しかない」と語ってる人たちもいるらしく、確かにサウジ戦で何とか予選突破圏内のグループ2位につけたとはいえ、「ハリルで大丈夫だ」と断言するにはちょっと心もとない。

おそらくハリル解任派は、後任は日本人起用案だろう。
コーチの手倉森さんを昇格させるか、あるいはタイミングよくフリーになった風間さんに声をかけるか、マジでその程度じゃないの?
ハリルでは予選突破無理だが、上記の人たちならイケる、とする根拠をまずは示すべきだろう。
手倉森さんはともかくとして、風間さんならマジ大変だよ〜。
それこそチームのコンセプトを180度転換せねばならず、実質今までの積み上げを全部解体して再構築しなくちゃならん。
その作業、3月に再開するW杯予選まで間に合うの?
…無理に決まってるじゃん!
というか、今日の新聞見たら「風間、名古屋監督就任濃厚」って書いてあったけどね。

よって仮に解任するにしても、私は手倉森さん昇格の一択かと思う。
でもさ〜、決して私は日本人監督の選抜自体に反対ではないんだが、いきなりこんな窮地にリリーフやらせるのは酷でしょ(笑)。
それこそ、重圧のあるUAE戦でいきなり先発させられた大島みたいなことになるよ。
もしくは、サウジ戦でいきなり先発させられた久保。
…久保の場合、まだマシだったかな?
「勇気あるスタメン選考」とハリルは誉められてたもんね。
しかし、よく考えりゃ「勇気あるスタメン選考」なら大島も全く同じことであり、要は選考の評価なんて常に後だしジャンケンなのよ。
結果を出せば皆が「勇気」と言い、失敗に終われば皆が「無謀」と言う。
勇気と無謀は、まさに紙一重である。

じゃ、外国人監督の可能性はあるのか?
そういうコネクションはあるのか?
そういうのを持ってた人たちが、他でもない原〜霜田ラインだったワケさ。
ザック、アギーレ、ハリルというJに全く縁故のない外国人を呼べたのは、よく考えたら凄いことである。
それまではオフト、トルシエ(ベンゲル縁故)、ジーコ、オシム。
セルジオの即興だったファルカンを除けば、全部がJコネクションなんだよ。
そういう意味じゃ、もっと原〜霜田ラインを評価してイイと思うけどね。
新監督がハリルに決まった時、川淵さんも言ってたじゃん。
「よくぞ、このレベルの監督を連れてきた。(霜田を)誉めてあげてほしい」って。
それは、私も思うのよ。
そりゃアギーレの身辺調査が甘かったのはチョンボにせよ、あの更迭のドタバタの中、電光石火で仏リーグの年間最優秀監督賞まで獲った人物、しかもブラジルW杯の台風の目となったアルジェリア代表の監督やった人物を連れてこられたのって、どう考えても霜田さんのグッジョブである。
みんな簡単に考えてるだろうが、とにかくカネさえ積めば優秀な監督を連れてこられるかって、そんなに甘いもんじゃないからね?

きっとハリルは霜田さんを信用したからこそ、日本代表監督に就任したはず。
↓に、ハリルは「技術委員会からの意見を聞く耳だけは持ってるのかもしれない」と書いたが、それはすなわち、霜田さんとのコミュニケーションだったと思うのね。
霜田さんには、とにかく「お疲れ様」と言いたい。
あとは、西野さんが何とかするでしょ。
…あ、まるで既に辞めたかのように書いてるが、まだ辞任が正式に決まったワケじゃないのであしからず(笑)。

しかし霜田さんを見てると、元技術委員長の小野剛さんのことを思い出すよ。
小野さんは、オシム緊急入院を受けて新監督に岡田さんを連れてきた時の委員長なんだが、やがて犬飼会長が「小野じゃ岡田を切れない」として、委員長を原さんに代えたんだよね。
結局岡田さんは切られなかったものの、なんか小野さんが気の毒だな〜、と思った。
霜田さんも、似たような印象…。

彼はS級ライセンス持ってるみたいなので、今後はJの指導者として活動していくのかもしれない。
しかし、それよりは今みたく強化部的な仕事の方が彼には適してるんじゃないかな?
スペイン語、ペラペラなんでしょ?
じゃ、三木谷さんのところに行ってみるのがイイよ。
楽天は、バルサと「グローバルメインパートナー契約」を結んだというから。
これ、今後ヴィッセルに影響がないワケがない。
今年の神戸は2ndステージ2位と絶好調だったし、いよいよ来年から攻めに転じる?
小林悠を獲る噂もあるね。
じゃ、ついでに霜田さんも獲っちゃえよ(笑)。
スペイン大好きの霜田さんなら、バルサとのパイプ役で結構良い仕事する気がするんだけど。

…じゃ霜田さん、とりあえず岩波をバルサに移籍させてくんないかな(笑)?
2016/11/18(金)19:34

☆関西人
サウジ戦B
続きね。
↓でボランチについて触れてなかったので、少しだけ。

サウジ戦、長谷部と山口はとても良かったと思う。
慣れとは恐ろしいもんで、少し前までなら「ヤットの後継者はいないのか?」と文句のひとつも言ってただろうが、今はこの硬い中盤に違和感を感じなくなった自分に気付いて少し恥ずかしいぐらいさ(笑)。
イメージ的には、トルシエ時代の稲本+戸田コンビに近い?
よくありがちなハードワーカー+バランサーというコンビではなく、2人ともがほぼイーブンにハードワーカーである。
この組み合わせにより、ヤット+長谷部のザック時代よりボール奪取機能と硬度は上がっていると思う。

ただ、問題点も少しある。
それは、二人とも狩る意識が強いから広範囲に動くワケで、その分中盤に隙間を大きく作ってしまうこともあるワケよ。
ザック時代はヤットが妙にスペースのマネジメントに長けてて、隙間のケアは彼のポジショニングセンスにかなり助けられてた部分はあった。
でも悲しいかな、今のチームにヤットはいません…。

基本、ハリルの守備戦術もザック同様、ゾーンでブロックを形成する。
ただし、ディテールが少し違う。
ザックの時は4+4の2ライン均等配置で四角の網目を作り、その網目をボールがある位置へ一気にスライド。
で、ブロックの中にボールがハマった瞬間に網を収縮させる、いわばサッキ式だった。
一方、ハリルのやり方は?
ブロックがスライドするという点では、それほど大きく変わりない。
ただ「デュエル」推奨ゆえ、ブロック収縮がザック時代より明らかに対人のニュアンスなんだよな。
だからラインの横ズレで網にハメるというよりは、もっとピンポイントにバチン!とハエタタキで叩くようなイメージになる。
山口か長谷部が主にハエタタキの役割を果たす。
当然、選手の均等配置は崩れやすい。
じゃ、その崩れを誰が埋めるかというと、ボールを右エリアで奪うならファーサイドの左、左エリアで奪うならファーサイドの右、それらサイド選手(SBとWG)がセンター深くまで入るより他に方法はないだろう。

ザックは、確かゾーンプレスの基礎として「ファーサイドは捨てろ」と教えていた。
敵の逆サイドにいる選手まではマークしなくてイイ、そこまでマークしてたら我々のブロックは網の目の均等間隔を維持できないでしょ、と。
一方、ハリルはどうか?
彼は、ザックと違ってファーサイドを捨てていないようだ。
網の目の均等間隔を優先するより、空いたファーは対人守備、明らかにマンマークをさせている。
ニアサイドはゾーン、ファーサイドはマンマーク、というハイブリッド方式?
よって、ファーにいるWGとSBは敵の動きに引っ張られることになり、なんかよく分からんポジショニングになることも多々ある。
たとえば、原口なんて最終ラインに入って守るシーンが結構あるでしょ?
おそらく、敵SBのマークに引っ張られてるんだろう。
もちろん、ザック式の守り方なら「それは放っておいて中に絞れ!」となる。
今のハリルの守り方は、そういうのじゃなく、むしろ岡田さんの時に近いかも。
確か、南アフリカ大会の時も松井や大久保が最終ラインまで下がる守備してて、ムチャクチャ大変そうだったよ。
とはいえ、あの時は中盤がヤット+長谷部+阿部の3ボランチで、それを今は2ボランチの前提でやろうってんだから、まぁ中盤の硬度は絶対必要だわな?
よって、最近は硬度のない柏木・大島・柴崎らが冷遇されるようになってきた。

で、ハリル式(岡田式)とザック式、どっちが守備として堅いのか?
そりゃファーを捨てない分、サイドチェンジに耐えうるハリル式の方が堅いといえば堅い。
もちろん、守る方は大変だけどね。
中でも特に大きな負担が強いられて見えるのが、他でもない、左の原口である。
…あれ?
逆サイド右の本田は、そんな原口みたいに最終ラインまで戻るような守備してたっけ?
おかしいなぁ。
右と左、機能はシンメトリーではないのか?
そのへんはよく分からんが、確かに左右SBが長友と宏樹でサイズも凸凹だし、そこと絡む左右WGの守り方もまた、シンメトリーにはできないのかもね。

それにしても全体感として、今の流れはWGもMFもSBもCBも皆、いずれにも硬度を求められるようになってきてるよなぁ?
例外とできるのは、4+4ブロックに入らないトップ下のみ(センターFWはポストをしなくちゃならんから硬度必要)。
だからさ、↑に書いた柏木・大島・柴崎あたりは、トップ下にいくより他には生き残るの難しいかもね〜。
あるいは硬度を上げてボランチとして生き残るか、道は二択である。
そういう意味じゃ、一番使い勝手として面白い素材が今は小林祐希だわ。
ボランチか、トップ下か、WGか。
彼は台風の目になりそうだね。

あと井手口、遠藤航、米本(来年は復帰するよね?)、喜田、橋本拳、谷口、車屋、伊東純あたりも硬度ありそうな素材だし、私は期待してますよ。
2016/11/17(木)21:45

☆関西人
サウジ戦A
続きね。

何よりここにきての収穫は、大迫の1TOPが大ハマりしたこと。
もともとポスト上手い選手だったけど、今はさらに磨きがかかってるもんね。
敵DFを背負いながら球を受けて、そこからすぐに反転して前を向けるFWって、なかなか日本にいないよ。

ただ、大迫待望論って何ヵ月も前からあったよね?
ぶっちゃけ、ここにくるまで長かった〜(笑)。
しかし長かったとはいえ、こうして大迫をちゃんと1TOPで使ったことにハリルの柔軟性を感じる。

ハリルが今まで岡崎を軸にしたことの意味も、私は分からなくないのよ。
なんせコンセプトは「タテに速いサッカー」だから、大迫のようにゴールに背を向けたところからプレーを始める選手より、シンプルにラインの裏に抜ける岡崎の方がイメージとしてしっくりくる。
その岡崎の延長線上で、若手としてチャンスを多く与えられた選手が浅野である。
彼の場合、足が速いからね。
1TOPが裏に抜けるという戦術的には、岡崎に匹敵するほどイメージがしっくりくる。

でも、ここにきてハリルは柔軟性が出てきた。
キッカケは、本田を1TOP起用したあたりからだろうか?
その本田の延長線上で、遂に本命・大迫が登場。
ハリルって時間はかかるけど、最後の落とし所は意外と民意に沿っている。
原口にしてもそうなんだ。
最初はボランチで使ったりSBで使ったり、彼なりの独創的な使い方を示したけど、最後の最後は超マトモに左WGで着地させたワケよね。
贔屓の宇佐美も外した。
最後の落とし所は、意外と当初のフィロソフィーに執着なく民意に沿ってると思わない?
今回、本田や香川をスタメンから外したことも同じく。
意外にポピュリスト?
もしくは、技術委員会からの意見を聞く耳だけは持ってるのかもしれない。
パッと見は超頑固な独裁者に見えて、意外とマトモな人なのかもね。

さて、昨日の試合をもって2016年のハリル代表は一旦終了である。
時間はかかったけど、大まかにチームの輪郭は見えてきた。
現時点のレギュラーは、↓の通りだろう。

・・・・大迫
原口・・清武・・◯◯
・・山口・長谷部
長友・森重・吉田・◯◯
・・・・西川

◯◯のところは、まだよく分からない。
たとえば右SBは、宏樹なのか、高徳なのか。
それとも、来年は内田が帰ってくる?

あと右WGは今回久保と本田を使ったが、果たしてどちらの評価が高いんだろうか。
私は、右WGの役割が↓に書いた通り、あくまでストライカーだというなら岡崎が一番イイと思うんだわ。
彼は裏抜けの天才だし(そこは久保より上だと思う)、何よりよく走るし、守備意識もある。
「でもクラブでスタメンじゃないでしょ?」と言われるだろうが、彼はブンデスであまり出てない時でも、代表で走りまくって大活躍してたことを忘れてもらっちゃ困る。
逆サイドの左が原口で、彼はターミネーターみたいに走りまくってるでしょ?
あの運動量をシンメトリーとして、右にも同様に欲しいよね。
と考えたら、本田じゃないことだけは確か。
久保もスタミナありそうだから悪くないけど、まずは岡崎だよ。
もしくは武藤(マインツ)。

あと、懸案の香川。
私は、今までハリルが【香川>清武】としてきたことの意味、少し分かる気もするのね。
これはサウジ戦でも伺えたことだが、ハリルの目指すところはゲーゲンプレスっぽいやつでしょ?
となると、どうしても「ゲーゲンプレスの申し子」というべき香川を優遇したくなるのよ。
これはクロップも言ってたことだが、香川の良さは守備だ、と。
なんか知らんけど、彼はトップ下での守備が安定してるらしいのよ。
あるいは、ハリルにもそう見えてたのかもしれない。
ただ、今回のサウジ戦を見る限り、清武もかなり守備で効いてたよね?
もし守備力で二人がイコールだというなら、パスとプレイスキックにアドバンテージのある清武が序列で上になると思う。
ドリブルとシュートでは香川にアドバンテージあるはずだが、最近良いシーンを見たことないし…。

そして原口については完全に頭ひとつ抜けた感じだが、競合させるなら↓に書いた通り、まずは乾だろう。
および、ブンデスでの宇佐美の覚醒待ち。
あと同じく頭ひとつ抜けた大迫については、競合させるならやはり本田かな、と思う。
この二人、昔から不仲説があるよね。
多分、かつて本田が柿谷曜一朗を可愛がったからだと思うけど。
その不仲(?)を燃料として利用し、敢えて同ポジションで競争させるのさ。
本田はセンターFW起用を嫌がってるらしいが…。

あと、CB。
吉田+森重コンビが今は鉄板だとして、層の薄さが少し気になるところだ。
丸山は先日に出たけど、植田は全く出番なし。
昨日はベンチにすらいなかった気がする。
Jの若手DFは吉田らを脅かす気配すらなく、その点は攻撃陣より深刻だ。
早いこと、スペインから鈴木大輔呼んでくれないかなぁ?
2部とはいえ、不動のレギュラーとして頑張ってるという噂だけは聞く。
噂だけで、試合を見たことないんだけど(笑)。
吉田+鈴木コンビは、ロンドン五輪でほぼ完璧だった。
吉田の足りないところを、鈴木はよく埋めてたんだと思う。

よく【吉田<森重】と評する声を聞くが、しかしラインコントロールの主導権を握ってるのは森重でなく吉田だという。
意外と吉田って外せないのよ。
逆にいうと、今のチームは吉田に頼りすぎ。
ハリルが丸山を呼んでるのも、もちろん彼が左利きという武器を見込んでるのもあるだろうけど、もし吉田に何かあった時、森重と難なく合わせられるFC東京コンビの連携を利用しようって話でしょ?
それはかなり緊急避難的ニュアンスが強くて、本質的なところを結局は逃げてるようにも感じる。

…植田、早く覚醒しろ!
顔だけはケンシロウなのに、ちっとも世紀末救世主のオーラがない。
まずは胸に7つの傷をつけて、「ユリア〜!」と叫ぶところから始めるべきだと思う。
2016/11/16(水)22:04

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