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過去ログ505 2016/11/16 18:03

☆関西人
サウジ戦
いや〜、素晴らしいファイトだった。
ハリル就任以来、一番良い戦いっぷりだったかもしれない。
特に前半、プレスを自陣でなく敵陣で仕掛けられてたもん。
仮に球を失っても、即座に寄せるゲーゲンっぷりは凄かった。
サウジは、なかなか自陣から抜けられない。
ハリルの目指すサッカーって、本来こういうのなんだろうね。

メディアが食い付いたトピックは、もちろん本田・香川・岡崎というビッグ3が控えに回ったこと。
でも、試合後の会見を聞く限りだと「清武は60分しかもたない」として香川の途中投入は既定路線だったみたいだし、おそらく久保と本田を45分ずつ使ったのもそうだろう。
想像するに、ハリルは後半に戦力の比重を置いていたのかと。
なぜって、サウジは後半に強いから。
サウジは今まで、ほとんどの得点を後半、それも終盤に取っているらしい。
スタミナのあるチームだ。
一方、日本は清武を含めてリーグで試合に出てない選手が多く、スタミナにイマイチ自信がない。
じゃ、試合に出てる国内組を出せば済む話じゃないかと思うところだが、ハリルの選択はそうじゃなく、欧州組を時間制限で使うという戦略だった。

そして懸案の右は、なんと久保裕也。
そういや、オマーン戦で久保は最初インサイド投入だったのを、途中から浅野とポジションチェンジして右アウトサイドに回されてたよね?
今思うとあれはテストで、彼は「合格」だったんだろう。
事前の練習では香川トップ下+清武右サイドもテストしたらしいが、どうもハリルは清武のサイド起用にやや消極的である。
以前にも彼をサイド起用した際、「FWの動きを期待してたのに、ゴールに背を向けてしまっていた」と思いっきりダメ出しをしていた。
どうもハリルの中で【トップ下=MF】【サイド=FW】という明確な線引きがあるみたいで、清武はあくまでMF(多分香川も)、FWの適性はないということだろう。

で、久保はハリルから「裏を狙え」と指示を受けて右に入ったらしい。
なるほど。
今まで本田不在時、このポジションは小林悠がよく入っていた。
おそらく久保に期待されたのは、「ポスト本田」ではなく「ポスト小林悠」の動きだったんじゃないかな?
そう考えると、今回の久保は期待に応えたと思うよ。
ちゃんとストライカーの動きをしてたからね。
このチーム、今は原口が最終予選4戦連続ゴール、その前は本田が7試合連続ゴールだっけ?
要するに、サイドにストライカーを使わなきゃならないチームコンセプトということだ。

仮に「サイドが点を取る」が前線の機能だとして、じゃセンターFWの役割は何?
ロジックとしては、両サイドを生かすポストプレーだろう。
だから今、大迫がハマるワケよね。
逆にいうと、今まで岡崎がそこに入るから前線機能の整理がつかなかったんだ。
ロジックとしては、岡崎は右のポジションで「裏を狙え」と指示された方が絶対にイイはず。

で、本田が右サイドに入った場合。
彼の最大の良さは、その経験値の高さからくるアドリブ能力だと思う。
日本の2点目のお膳立てをしたのは彼だが、あの時彼は左サイドにいた。
さすがに若い久保だと、左サイドにまでは行けないよね(笑)。
なんつーか、みんな本田のことをボロクソに言うけど、やっぱ彼はまだまだ必要な人材だと思う。
今回みたく、45分限定プレーってのは案外悪くない起用法かも。

あと、香川。
彼については、とにかく調子戻るのを待ちたいね。
今は【清武>香川】だけど、私は清武も絶対的存在だと思わないのよ。
だってクラブであんな扱いだし、今のキレをずっと維持できるとは限らんでしょ。
必ずしんどい時期がくるはずだし、その時は絶対にまた香川の力が必要になる。
その時まで、しばらくリザーブでもイイんじゃない?
ハリルは、サイドに回す考え方はないみたいだし。

あと、原口。
なんか、彼は凄みが出てきたね〜。
もはや左のターミネーターである。
これじゃ、しばらく齋藤の出る幕はないわ…。
もし今の原口に対抗できる人材がいるとしたら、まだ呼ばれないけどスペインで地味に頑張ってる乾ぐらいじゃないかな?
乾が戻ってきたら、また香川との黄金コンビを是非見たいね。

とにかく、サウジとは次にアウェーでやらなくちゃならないんでしょ?
ホームですらこれほど手強かったワケだし、これに勝つにはウチもさらなる戦力の上積みが必要だわ。
このグループリーグ、中東アウェーで3試合やることを思うと、絶対に後半戦の方がしんどい。
と考えると、ホントに折り返しで2位になれて助かった。
まぁとりあえず、これでハリル続投はほぼ確定です。
気は抜けないけどね。
2016/11/16(水)18:03

☆関西人
大一番
さて、今夜は運命のサウジ戦。
ハリルのクビがかかった大一番である。

とにかくイヤな相手だ。
一週間も前から来日して調整してたらしいから万全だろうし、よりによって監督はオランダの名将ファンマルワイク。
南アフリカ大会の準優勝監督だね。
ウチはグループリーグで対戦し、0-1で負けている。

サウジは今のところ無敗で、グループ首位。
4試合で8点を取っていて、そのうち3点はPKだという。
これは要するに、ファウルを貰うのが上手いチームということだ。
当然、日本はそこを警戒している。
ファウルをするな、とハリルは連呼している。
そりゃそうだろう。
だって、ウチは今までの失点が全てファウル絡みなんだ。
これは要するに、セットプレーに弱いチームだということ。

【ファウルを貰うのが上手いチームvsセットプレーに弱いチーム】

…最悪の組み合わせじゃん(笑)。

で、ウチはファウルしないことに気をつけるのはイイんだけど、こういう場合、ありがちなのは警戒しすぎて球際を強くいかなくなるパターン。
守備はディレイばかりになり、ラインをズルズルと後退させてしまう。
で、下がったところをドリブル仕掛けられて、足が掛かってないのになぜか敵は倒れて超痛がってるし(笑)。
このパターン、審判がマトモなら特に問題はないんだけど、今夜はどうだろうね?

私は、少し守備そのものを考えなきゃならんと思う。
ハリルは速攻志向の為、日本の支配率を40%台で調整することが多い。
それはそれでイイんだけど、ただし戦術的にファウルを貰いにくるサウジみたいなチームに対しては、出来るだけ球を持たせたくない。
出来るだけ、日本はポゼッションするべきだと思う。

すると、こういう反論が出てくるはずだ。
「カウンターが武器のサウジ相手にポゼッションなんて、自殺行為だ」と。
確かに、そういう考え方もある。
しかし、よく考えてみてくれ。
以前の日本は、アジアでずっとポゼッションを貫いてきた。
その時だって、中東は鋭いカウンターを武器にしてたんだよ。
でも、日本はその武器をポゼッションで常に無力化してきたワケで、ぶっちゃけ、その頃の日本は中東に対して結構強かったと思わない?
むしろ今の方が、中東と相性悪くなってるように思う。

そう、中東に最も有効な戦略は、球を持たせないこと。
ちょっとでも球を持たせりゃ、ありとあらゆるズルいことを彼らはやってくるからね。
アッラーは、勝利の為なら汚ない行為にも非常に寛大なようだし。

というワケで、私は今夜のスタメン、まずポゼッションに適した11名をセレクトすべきだと思う。
基本コンセプトは「タテに速く」でも全然イイんだけど、でも今夜ばかりは「ボールをロストしない」を優先してほしい。
じゃ、やはり右サイドは本田?
私は、本田で構わないと思うけどね。
まぁ、最近は彼の所でロスト増えてるのは少し気になるけど、それでも彼はポゼッションの象徴だ。
オマーン戦では【本田→浅野】という入れ替えをしてたが、浅野では非ポゼッション、速攻のコンセプトとなる。
じゃ、清武か?
香川か?
岡崎か?
久保か?
小林か?
齋藤か?

何にせよ、今夜は右サイドの先発に誰を選ぶかで、ハリルの考え方が見えてくるだろう。
2016/11/15(火)13:26

☆関西人
Leo the twoface
続きね。
YouTubeについて。

YouTubeにはサッカー関連のコンテンツも数多くあるので、きっとチェックしてる人も多いと思う。
しかしその全てが低予算の作りで、単に映像を編集しただけの内容か、あるいは誰かがカメラの前でただ喋ってるだけの内容のものも多い。
どれも仕上がりが貧乏臭くて私はあまり好きじゃないんだが、例外的に観てるのは、コアなサッカーファンにも評価が高いとされる「レオザフットボール」だね。

ここに出てくるレオさんは、NSC出身の芸人(漫才師?)兼ラッパーという人らしい。
なるほど、道理でやたら早口で流暢なトークができるワケだ。
YouTubeに出てくる人たちって喋りがイマイチなのが多いんだが、レオさんは例外的に喋りが上手い。
イケメンだし。
あと喋る内容にしても、たとえ批判することはあっても決して変なディスり方をしないのが好感をもてる。
いくら規制の緩い媒体だからって、選手や監督のことをボロクソにコキ下ろす人たちもたまにいるけど、あれは見てて不愉快になるよね〜。
喧嘩に慣れてない奴ほど殴る時の手加減の仕方を知らんのと同じで、こういう批判でも、やはりよく分かってない奴ほどディスり方の加減を知らないもんさ。
その点、レオさんはサッカー分かってるな〜、識者だな〜、と感じさせてくれるよ。

この「レオザフットボール」は欧州サッカーを中心に取り上げているが、しかし代表戦があればそれについても細かくフォローしてくれている。
たとえば先日のオマーン戦、レオさんの視点は独特だったね。
なぜか、酒井宏樹にダメ出ししてたのよ。
右サイドの本田が精彩を欠いたのは、右SBにもやや責任があったんじゃないかと。
あの試合で宏樹に着目するあたり、逆に凄いと思うわ(笑)。
じゃ、宏樹は落とすべきかといえば、レオさんは宏樹はチームに必要だという。
なぜなら、日本代表の中でも数少ないフランスリーグ所属選手だから。
というのもレオさんが最近気になってることとして、試合中ハリルがテクニカルエリアからフランス語で選手たちに指示出してる際、どうやら通訳の樋渡さんが傍にいないらしいのよ。
つまり、フランス語が分からない選手たちにはハリルの指示が全く伝わってない。
じゃ、なぜ樋渡さんがハリルの隣で指示を翻訳しないのか?
どうやら、それは「テクニカルエリアに入れるのは一人まで」というルールの為らしい。
で、レオさんはフランスリーグ所属の宏樹なら、少しはフランス語を理解してチームメイトに指示内容を伝えられるんじゃないか?と言うワケね。
…なるほど、と思ったね。
こういう論旨だけでも、レオさんのサッカー識者ぶりが理解できるだろ?

と言いつつ、最新のレオさんの持論は「右SBを長谷部に」である(笑)。
彼が考えるサウジ戦ベスト布陣は、どうやら↓の形っぽい。

・・・・大迫
原口・・清武・・本田
・・小林・・山口
長友・森重・吉田・ハセベ
・・・・西川

小林を使う為に、敢えて主将は右SBコンバート?
確かに、小林はオマーン戦で良かったもんね。
それに長谷部はクラブでも右SBを数多く経験しており、ベテランで戦術勘に長けた彼が背後にいれば、右サイドの本田が再生するのでは?というのが彼の論旨。
なるほど。
で、結局のところ宏樹は使わないワケね(笑)。

ちなみにレオさんは、右サイドは武藤(マインツ)をベストと考えているらしい。
しかし武藤は今回いないので、なかば消去法で本田スタメン。
で、【本田→岡崎】という采配から

・・大迫・・岡崎
原口・・・・・・清武
・・小林・・山口
長友・森重・吉田・ハセベ
・・・・西川

を考えてるっぽい。
うん、これも悪くないかもね。
じゃ、明日は長谷部SBが実現するかどうか、楽しみにしましょう。
2016/11/14(月)21:56

☆関西人
視聴率
久しぶりに、テレビ視聴率の話をしたい。

先日、歴代W杯アジア最終予選の地上波放映視聴率一覧を示したネット記事を見た。
内容は、以下の通りである。

【アメリカW杯アジア最終予選(オフトジャパン)】
5試合平均・・・29.2%

【フランスW杯アジア最終予選(加茂+岡田ジャパン】
9試合平均・・・27.1%

【ドイツW杯アジア最終予選(ジーコジャパン)】
6試合平均・・・36.4%

【南アフリカW杯アジア最終予選(岡田ジャパン)】
8試合平均・・・16.9%

【ブラジルW杯アジア最終予選(ザックジャパン)】
8試合平均・・・29.9%

【ロシアW杯アジア最終予選(ハリルジャパン)】
現在まで4試合平均・・・18.3%

日韓W杯はアジア予選免除だった為、数値がないのであしからず。
それにしても、昔の視聴率って凄いよな?
ジーコジャパンなんて、ちょっと異常な数値じゃない?
あの頃は中田英や俊輔がいて、小野や高原や稲本など黄金世代79年組もいて、最終ラインには女性人気が異常に高かったツネ様もいて、でもって監督が神様ジーコだろ?
戦績としては失敗に終わったジーコジャパンだが、その一方で興行的には大成功の代表だったといえる。

で、その真逆が岡田ジャパン(第二次)だ。
この代表だけ、視聴率が異常に悪い。
やっぱ岡田さんって、歴代で最も地味な人だもんね。
視聴率的に、日本人監督って弱いのかもしれない。
この時はまだ本田ら北京世代の若手台頭もなく、特にオシムが去ってからは話題性の乏しいチームだった。
そして何より、アジア杯での早期敗退が大きく響いたと思う。
2000年、2004年とアジア杯を連覇してきた日本代表は、続く2007年大会に準決勝敗退という期待外れの結果に終わったワケで。
やはり弱さを見せると、視聴率は落ちる。
誰しも、日本が負けるところは見たくないからね。

しかしそのアジア杯、2011年大会で日本は再び優勝できた。
すると、数字は正直に出るもんだわ。
ザック代表のW杯最終予選視聴率は、見事に歴代上位にまでV字回復を見せた。
ところが、続く2015年アジア杯は準々決勝敗退…。
よって、ここにきて最終予選の視聴率は再び低迷してきているワケね。

それにしても、昔のように30%前後の視聴率を普通に叩き出すような現象は、今の時代として極めて難しいことだと思う。
だってテクノロジーの進歩により、今はテレビの役割自体が変化してきてるというのもあるから。
BSやCS、あるいはネットに繋いでアプリをテレビで視聴することが最近はかなり増えてきてて、明らかに地上波テレビはそれらに視聴率を奪われている。
特に、ここにきてYouTubeの台頭は凄いよね。
変な話、イマドキの子供たちに「将来何になりたい?」と聞けば、意外と「YouTuber」という答えが多かったりするらしい。
先日のオマーン戦を見ても、「はじめしゃちょーの本職はサッカー選手だったの?」と思った子供たちって実は多かったようだ(笑)。

かくいう私も、最近はテレビを見るよりYouTubeを見てる時間が長い気がする。
ちなみに最近ハマってるのは、「バイリンガル三兄妹」というファミリー物です。

しかし昔のように視聴率30%前後というのはさすがに無理として、一応は代表も20%超えをひとつの目標とするべきかと思う。
簡単な話、勝ち続ければ数値は上がる。
「逆に負けてピンチになった方が数字上がるんじゃね?」と思う人もいるだろうが、データを分析する限り、それは違う。
やっぱ、勝つべきなんだ。
次のサウジ戦、もしも負けたら本大会出場に黄色信号が灯るのと同時に、興行的にも黄色信号が灯ります。
視聴率低迷→スポンサー離れ→収入激減→日本サッカー低迷期へ…?
2016/11/14(月)12:49

☆関西人
異分子A
続きね。

本田に見る「異分子」キャラのルーツを辿れば、私はやはり中田英寿に行き着くと思う。
最初は、アトランタ五輪。
「マイアミの奇跡」で有名な大会だね。
当時、中田はまだ19歳だったかと。
U23の中で19歳がスタメンってだけで結構凄いことだと思うが、彼の場合もっと凄いのが、「こんな守備的なやり方じゃダメだ!もっと上がれ!」と守備陣(先輩たち)に食ってかかったワケね。
その結果は監督とも激しく対立し、結局最終戦はスタメンから外されたんだけど(笑)。
その時の監督は、西野さん。
今の技術委員長。
西野さんは、あの頃の中田とキャラが少しカブってる今の本田を見て、正直どう感じているんだろうか?
本田は、元々がガンバJr.ユース出身。
一歩間違えれば、西野監督の下でやってたかもしれない。
中田を外した西野さんvsポスト中田の本田という対決、一度見てみたかったなぁ…(笑)。

で、その中田のサッカー人生総決算が、2006年ドイツW杯だった。
この大会、中田はボランチでコンビを組む相棒・福西と対立していた。
一度はジーコが仲裁に入り、福西の肩をもつことで何とか収束したものの、いざ本番が始まると再び中田が激昂し、最終戦のブラジル戦を前に「福西を外して稲本を先発で使ってくれ」とジーコに直訴。
そして、ジーコはその要求を飲んだ。
そのブラジル戦の結果は、皆さんご存じの通り。
1-4の惨敗だった。
中田は、その試合を最後に現役を引退…。
「マイアミの奇跡」でブラジルを劇的に破った彼が、最後はドイツW杯でブラジルに惨敗するという形で幕を下ろした。
物語は決してハッピーエンドじゃなかったにせよ、それでも一本筋の通った骨太のストーリー構成だったと思う。

そして、そんな中田の影響下にあるのかは知らんが、本田もまた若い頃から軋轢を恐れない経歴を積んできている。
まずは、北京五輪。
この大会は、守備的な戦術を標榜した反町監督に対して選手たちが反旗を翻したと言われている。
その首謀者が、どうやら本田だったらしい。
また、ブラジルW杯でもそうだよね。
実をいうとザックは本番でカウンター戦術を取り入れたかったところを、本田との長い交渉の末にそれを最後には断念したという…。

本田は、いつでも自らの信念を押し通そうとする。
それがうまいこといく時もありゃ、その逆もあるんだけど。
彼見てると、正直「もっと肩の力抜いた方がイイんじゃね?」と思う時もあるよね。
よく彼のことを知る人物ほど、「そんな気難しい奴ではない」という。
じゃ、我々が知る「本田」は、彼が無理して作ってる架空キャラクターなんだろうか?
何か、キャラ設定がラオウみたいだもんな。
ラオウって、あのキャラを維持するだけでも結構疲れると思うのよ。

【ラオウ、ファーストフード編】

店員「いらっしゃいませ」
ラオウ「…」
店員「ご注文は何になさいますか?」
ラオウ「ハンバーガーとコーラ」
店員「ご一緒にポテトはいかがですか?」
ラオウ「笑止!」
店員「ではご注文を繰り返します」
ラオウ「笑止!復唱など不要!
我が生涯に一片の悔いなし!」
ズドーン!
店破壊。
店員「ひでぶ」

う〜ん、めんどくさいキャラだな(笑)。
こんな選手、そりゃクラブでも浮いて当然かと…。

しかしラオウキャラが許容されるのは、拳王として世界最強の座を維持できてこその話だろう。
本田の場合、今はそこがかなり怪しくなっている。
体力が落ちたとか技術が落ちたというより、私には慢性的にコンディションが悪くなってるかに見える。
早い話が、慢性的な故障。
彼は半月板を損傷しており、これは一生完治しないと言われている。
また、過去に甲状腺の病気を患ったことも多分事実だろう。
きっと、既に満身創痍なんじゃないかな?
今は根性で何とかそこを克服してるが、それでも故障のあまりない若手たちと競合するには、かなり不利な立場でしょ。

で、その「根性」の原動力となってるのが、彼の場合、あのラオウ的キャラ設定なのさ。
あのキャラは、モチベ維持の為の必要悪と言ってもイイ。
私は、「北斗の拳」の中でラオウが「膝痛いよ〜」とか言ってるのを見たことがない。
彼はいつも寡黙を貫き、痛みに耐えている。
そして苦悩している。
ラオウも内心では、「早くケンシロウが俺を倒してくれないかな?
もう、しんどいし…」と思っているが、そういうのを頑として表には出さない。
今の本田も、多分そういう状態なんだと思う。
本田は、ラオウと同じく正統後継者にはなれなかった選手である。
正統のエースナンバー・背番号Iは、末弟の香川に与えられたから…。
じゃ、香川がケンシロウ?
いやいや、香川は長兄を倒すどころか、何やら勝手に自滅しかかってますけど(笑)?

私は、長兄・本田にあと2年は頑張ってほしい。
そう、せめてロシアW杯まで。
彼が過去に3年もロシアでプレーしたのは、この大会に出ることの伏線でもあったんでしょ?
2018年、本田は32歳。
ちょうど、因縁の俊輔が代表引退を決意した年齢だな?
この大会は中田にとってのドイツ大会同様、本田にとってサッカー人生総決算の舞台である。
そこで全力を出しきって、「我が生涯に一片の悔いなし!」
ズドーン!と昇天してほしいね。
本田は拳を天空に掲げ、微動だにしなくなる。
そこは見せ場なんで、あまり声をかけずにそっとしておいてあげて下さい。
気が済んだら、そのうち日本に帰ってくると思いますから…。

さて、ラオウ亡き後、果たして日本代表はどうなるのか?
本田の後継者として、遂に小林祐が拳王の座を継ぐ?
いやいや、小林はラオウのキャラじゃないよ。
あの髪型からして、「北斗の拳」というよりは「ジョジョ」のキャラだね。
たとえば、ジャンピエールポルナレフとか(笑)。
そういや、山口蛍や武藤も「ジョジョ」に出てきそうなキャラだ。
そうか、新世代はスタンド使いか…。
2016/11/13(日)19:25

☆関西人
異分子
続きね。

ハリルは試合後、「試合のリズムにアジャストしていない選手もいた」と語っている。
個人名こそ挙げていないものの、これ本田のことじゃね?という指摘もある。
そして本田も薄々それに勘づいてるのか、もしサウジ戦に先発落ちするなら「監督に説明を求める」という感じのコメントをしていた。
…皮肉なもんだね。
かつて俊輔は代表エースの座を失った時、彼の定位置は4231の右アウトサイドだった。
奇しくも、今の本田も同じポジションである。

俊輔が代表を去って以降、代表レフティ枠でずっと不動の本田。
といっても、彼は決して「ポスト俊輔」というキャラではなかった。
キャラ的には、どっちかっつーと「ポスト中田英寿」でしょ?
彼の成田空港でのファッションからして、明らかに中田へのリスペクトが見てとれる。
一方、俊輔へのリスペクトは全く感じないし…(笑)。
で、仮に本田が「ポスト中田」だとして、その中田が引退したのは29歳の時である。
ちなみに今、本田は30歳。
「中田」の有効期限を思うと、実は1年過ぎてるんだよなぁ…。

そういや今回、本田は「監督とチーム全体のことを話し合いたい」と言ってたよね。
一選手が、チームの戦術を監督と話し合いたいって、凄いスタンスだと思う。
「自己主張の強い海外では普通のスタンスなんじゃない?」と思う人もいるだろうが、案外そうでもない。
組織のロジックに、海外も国内もないよ。
監督というのは会社でいうと部長みたいなモノであり、一方本田の存在はヒラ社員みたいなもんだ。
そのヒラ社員が社内で自分の意見を通したい場合、まず上申すべきは部長でなく課長からじゃないか?
課長、すなわち主将だろう。
しかし合理主義者の本田は、そこを飛び越して直接監督のところへ押し掛けているらしい。
このへんの押しの強さをリスペクトする人もいるだろうけど、私は組織のロジックとしてむしろマズイなぁ、と思ってね。
皆さんの勤める会社に、こういう社員がいることを想像してみてくれ。
課長を無視して、直接部長と話をつけようとするヒラ社員。
同僚たちは、彼のことをどう思うだろうか?

最近、本田がミランで孤立してることを示した画像がネット上に出回っている。
皆さんも一回ぐらい見たことあるんじゃない?
バーベキューのやつ。
ミランの選手やスタッフがバーベキューを楽しんでる光景、皆が楽しそうに談笑してる群れから離れたところで、本田だけがポツンと一人で飯を食ってるんだ。
孤独が好きな性格?
そんなことないだろ。
明らかに、これは仲間外れになっている。
あくまで私の想像だが、ミランでも本田のスタンスはやはり浮いてるってことじゃない?

もうひとつ、本田の特異性を示す資料がある。
矢野大輔著「通訳日記」、これは読んだ人も多いはず。
ザックの通訳を務めた矢野さんが、日本代表の実態を日記として記録した貴重な資料である。
この中で、やはり本田のザックに対する直談判申し出が何度も出てくる。
しかしザックは、明らかにそれを避けてるんだ。
本田が一人でくるのではなく、まず主将の長谷部を通してくれ、と。
私は長谷部と話をする、と。
最終的に本田は長谷部と遠藤を連れてザックの部屋を訪れ、なかば強引に「首脳会談」を実現させちゃうんだけどね。

私は、今のハリルがどういうスタンスなのかをよく理解していない。
確か以前に、柏木が直接会談を申し入れた時は喜んでたよね?
じゃ、本田のスタンスもまたウェルカム?
仮に当初はそうだとして、今はどうか分からない。
選手から「戦術はこうした方がイイ」と方針に口出しされることを、監督は良しとするものだろうか?
監督の立場を思うと、そりゃウザイに決まってるじゃん。
それでも代表で本田がホサれなかったのは、やはり替えのきかない戦力だったから。
しかし「替えがきく」という状況が仮にできてしまえば、本田はミランのみならず代表でもヤバイ立場に陥るだろう。

私は近いうち、本田が代表でもベンチに回る可能性は十分あると思うよ。
2016/11/13(日)9:08

☆関西人
オマーン戦
おくればせながら、オマーン戦について。

モチベが特にないオマーン相手だけに4-0の価値はさほどないと思うが、でも新戦力テストをいくつかできたのは有意義だった。
まず、何と言っても大迫。
彼の1TOPは、確実に既存の岡崎1TOPより機能した。
そりゃそうだろ、と思う。
彼はブラジルW杯の時から1TOPで先発してたんだから。
ハリルも当初、召集FWの中で大迫を最も熱心に指導していた。
ハリル自身、仏リーグで過去に2度も得点王に輝いたほどの名FWゆえ、FWの才能を見抜く慧眼は持ってると思う。
それがなぜ後に大迫を冷遇したのか真相はよく知らんが、おそらく万能の大迫より、ライン裏抜けに特化した岡崎の方が「タテへの速さ」を目指せると判断したんだろう。
幸い、今のハリルはタテだけではダメだということにも気づいてる様子。
ベクトルをひとつに特化するより、複数の引き出しを準備しといた方がイイ。
その点、大迫は岡崎より引き出し多いからね。
サウジ戦も、彼を軸にして臨むべきだろう。

後半途中からは前線がまるごと取り替えられて、岡崎・原口・浅野・久保という新構成になった。
これが、会見でハリルが試したいと言ってた「4TOP」だろうか?
ポスト役が誰なのか明確じゃない分、ちょっと分かりにくい機能だった。
イメージは、424?
424といえばブラジル式442BOXの原型にもなった南米の古典的フォーメーションで、4と4とを繋ぐブリッジとしての「ボランチ」を生んだことで有名。
で、ハリルは4TOPの際にボランチを小林祐に替えた。
この采配は、理にかなってたね。
それまでのボランチの配球は足元に出すパス中心だったが、小林は積極的にスペースへスルーパスを出していった。
既に清武も本田も下がっていたので、司令塔役は3列目に託されたんだな。

何となく私が思い出したのは、ジーコジャパン時の中田英ボランチである。
あの時は確か361布陣で、中田ボランチの前に柳沢+小笠原+俊輔がトライアングルを作り、その三角形をアメーバ状に伸縮・変形させながら敵DFを撹乱していた。
その三角形を後ろで操るのが中田。
で、今回のはトライアングルでなくスクエア、四角形であるだけに難易度はさらに上だったと思うが、アイデアは悪くない。
人員の組み合わせは、もう少し再考すべきなんだけど。

ひとつ4TOPの特徴として、前線4名が全員ゴールを狙う代わりというべきか、SBの上がりは割と自重するんだね?
通常は、たとえば本田が中に絞ってサイド空けたところをSBが走り込む、という感じで立体的に奥行きを使う攻撃を組み立てる。
敢えて空けたところを誰かが使う、スペース攻略のサッカー。
これはSBが結構イケイケになるので、危機管理として2ボランチが上がりを自重する。
一方、4TOPは2ボランチの一角が司令塔役を担うので、この場合は危機管理として逆にSBが上がりを自重する。
このシステム、酒井高徳がクラブでボランチを経験したことを活かせるんじゃない?
ひとつの安全保障として、高徳が中盤底をカバー、宏樹が中に絞ってCBをカバー、という機能でイイと思う。
まぁ、4TOPはあくまでオプションだと思うけどね。
打つ手がなくなった時、敵のガードの上から強引に連打して破壊する、最終手段だと思うから。

サウジ戦、基本は前半の型でイイと思う。
なんせ、意外にも清武がキレキレだから。
やや本田が精彩を欠いてるのは気になるところだが、しかし彼には敵のマークを引き付けるだけの知名度と存在感がある。
本田を潰れ役にして逆に周りが生きるなら、それはそれでOK。
あるいは、偽本田にあのポジションを託すのもありかな?

・・・大迫
原口・清武・小林
・山口・長谷部
高徳・・・・宏樹
・森重・・吉田
・・・西川

で、どうにもならなくなった時は
【清武→久保】
【原口→岡崎】
【山口→浅野】という交代で、

・・・大迫
岡崎・久保・浅野
・・・小林
高徳・長谷部・宏樹
・森重・・・吉田
・・・西川

4TOPに変更。
何だったら、長谷部を最終ラインに落として吉田を上げてもイイよ。
前線が混めば混むほど敵ラインはズルズル後退し、逆にバイタルがガラ空きになったところを、小林がズドーン!というプランね。
サウジ戦、勝てる気がしてきた。
2016/11/12(土)19:40

☆関西人
齋藤学
最近、Jリーグで齋藤学の評価が高い。
といっても彼は超新星でも何でもなく、ブラジルW杯にも最終23名メンバー入りをしてた人なので今さら感はあるけど…。

しかし、改めて彼のドリブルは凄い。
もはや、Jでは無双の域にある。
一口にドリブラーといっても色々タイプはあるが、彼のドリブルは突破に特化してて、なおかつそのドリブルの終着点がシュートであることが非常に多い。
あるいは、シュートから逆算したプレーがたまたま彼の場合、選択としてドリブルになるのかもしれない。
ビルドアップの為のドリブルではなく、シュートをする為、得点する為のドリブル。
おそらく彼の本質は、MFでなくFWだよね。

ただし、代表では同じドリブラーとして、原口元気が左WGにいるのが齋藤にとって辛いところだ。
二人ともドリブラーとしては甲乙つけがたい域にあるが、少なくとも国際試合では齋藤より原口の方を先発にチョイスするのが妥当な選択だろう。
それは、リーチの問題。
齋藤のドリブルは短足だ。
その異常に細かい歩幅にこそ特徴がある。
そこがひとつの武器とはいえ、しかしリーチある中東相手にあれが吉と出るか凶と出るか、私は楽観できないと思う。
ほら、日本人選手は国際試合でよく言うでしょ?
「普段の試合とは全く違う感じで足が伸びてくる」って。
思うに、Jって国際標準よりリーチのないリーグなんじゃないかな?
仮にそうだとしたら、Jで通用するドリブラーがそのまま代表で通用するとは限らないんだよな。
その点、原口はリーチあるブンデスで既にドリブラーとしての実績を残してて、そういう意味じゃ齋藤よりも格段に安心感がある。
まぁ、齋藤も改めてやってみなくちゃ分からんけどね。

私は、日本代表を救うのは最終的にドリブラーだと思う。
チームのベースがパスサッカーであることに変わりないが、最近はアジア勢も研究が進み、日本のそのパス封じが上手くなってきている。
昔はドン引きしてスペースを消すぐらいしか策がなかったのに(よってカウンターが単発)、今は逆に前に出てきて、中盤プレスをかけて潰しにかかってくるし。
それに対し、日本はパスワークをさらに磨いて、そのプレスを無力化してきたのが近年の流れだが。

プレスは、決して万能じゃない。
寄せて剥がされれば背後を逆に使われるし、何よりスタミナを消耗するから。
よって日本はそれを利用し、敵を消耗させて終盤に攻勢をかけるプランが多かった。
でも最近は敵も進化してきたのか、プレス以上にブロックでパスコースを消してきたりもする。
これ、案外効いてるんだよね〜。
明らかに、ウチのパスが引っ掛かるシーンが増えてきたし。
その結果、点がなかなか入らなくなってきている。
それにプレス一辺倒の時より敵が消耗しなくなり、終盤になってもなお崩しきれなくなってきている。

ブロックというのは厄介だ。
で、そのブロック崩しに有効なのは、パスでなくドリブルだと私は思う。
だって向こうはパスコースを既に切ってるワケで、じゃ逆に味方のいない方向へと単独で前進するしかないじゃん。
ドリブルで2人抜けりゃ、敵も均等配置を放棄しなくちゃならんから、必ずブロックに隙間ができる。
だから、今はドリブラーこそが日本の救世主なんだよ。

あとは、ミドルシュートだね。
向こうがこっちのパスコースを切ってる場合、ゴールから遠い位置なら意外とシュートコースが空いてたりするワケです。
そこにドーン!と。
あぁ、そう考えるとドリブルとシュートがワンパックになっている齋藤学は、かなり効くかも。
前線の選手たち、そのへんを理解して齋藤がドリブルしたら、シュートコース上には立たないでね?
むしろ、コースを空けてあげて。

と言いつつ、ブラジルW杯で齋藤はず〜っとベンチで、結局一回も使われなかったんですけど…。
少なくとも2年前の齋藤は、私の目にはクリリンに見えた。
よって、あの頃はまだ悟空やべジータとは同じステージに立てなかった。
しかし、あれからずっと亀仙人(俊輔)の下で修行積んだからね。
ちなみにドラゴンボールの設定によると、クリリンは「地球人で一番強い」らしい。
2016/11/8(火)13:20

☆関西人
442
続きね。

あともうひとつ期待したいのは、ハリルが会見で2TOPにわざわざ言及してたことだ。
久保の適性は2TOPとか言ってて、あるいは実現の可能性もあるんじゃないだろうか。

2TOPの利点は何かというと、トップ下を置かないという点にある。
え?…それ、利点じゃないじゃん(笑)。
確かに、トップ下を置かないと前線と中盤との繋ぎがサイドでしか成立せず、単調なサッカーになりがち。
でも、日本代表の場合は右サイドの本田がすぐにセンターに入ってくるし、左サイドの原口もセンターにヨコのドリブルしてくるし、トップ下の香川は案外居場所がなくなって後ろに下がったりもしてる。
じゃ、トップ下は邪魔だから要らねーじゃん、という考え方もできるだろう。

たとえば、こういう布陣↓はどうだ?

・・大迫・久保
原口・・・・・本田
・小林祐・井手口

トップ下がおらず、バイタルにスペースが空いている。
そのスペースに左からは原口、右からは本田、後ろからは小林、もしくは井手口、前からは大迫、もしくは久保、それらのうち誰が入ってくるかは分からない。
…全員は一気に入ってこないでね(笑)。
そこはアウンの呼吸ってやつで、整理して一人ずつ入って下さい。

大迫と久保は、どっちも前線に張るというよりは色々な所に動いてチャンスメイクをするタイプ。
岡崎と浅野にはFWらしくひたすら裏を狙ってほしいけど、大迫と久保に期待するのは少し違うんだよな〜。
たまに下がってきたり、サイドにズレたりしてほしい。
二人とも万能性があり、意外とMF的な仕事も上手いタイプだから。

で、2TOPの利点をいうと、敵のDFラインを1TOPの時以上に下げさせられることだと思う。
ラインを下げさせられりゃ、上記の皆が入ってくるスペースを広く確保できる。
今までの日本代表ってさ、常にスペースを自ら消してたような気がしない?
いつも狭い所でゴチャゴチャやってて、そりゃ決定力は落ちるっつーの。
私はラインの裏に抜けるのもイイけど、ラインの手前のスペースも大事だと思うけどなぁ。
先日の山口のシュートを思い出してよ。

あと、2TOPの利点はクロスに対してニア&ファーにキッチリ2点飛び込みを確保しやすい点。
特に中東(サウジ)相手には、ファーが重要だと私は思うのよ。
ボールウォッチャーになりがちな中東勢は、絶対ファーのマークほど甘いから。
クロス上げる選手、狙ってファーへお願いします。

仮に中盤を4人で組むとして、きっとハリルが442をイメージするのは南米式のBOX型でなく、黄金期マンチェスターユナイテッド式の横並び中盤だろう。
左にギグス、右にベッカム、センターに主将ロイキーンとスコールズ。
左にギグスはドリブラー原口がイメージ近いし、センターのロイキーンは主将長谷部がイメージ近い。
よって、残る人選はベッカムとスコールズである。
右の本田は、ベッカムじゃないだろ?
本田は左利きなので、右に配置すると高精度クロスを上げるにはむしろ不利だから。
よって、仮想ベッカムなら精度ある右足キックをもつ選手が相応しいワケで、今のチームでいうなら少しイメージ違うにせよ、清武かなぁ?
で、残る問題はスコールズだ。
これが難しい。
スコールズは、運動量豊富、得点力あり、守備力高い、パス上手い、という万能タイプで、身長168cmの小兵ながら中盤センターを任せられる選手だった。
こういう選手、日本にもいそうでいないというか、一応香川がマンUで一時期このポジションをやってたんだけど、結果は不合格だったみたい。
かといって山口や井手口では守備的すぎる気がするし、かといって柏木や大島や柴崎では脆すぎる気がするし(というか、呼ばれてないし)、かといって岡崎ではパスセンスに欠ける気がするし、かといって長友や高徳のセンター起用は面白いけど奇策だし、小林祐は悪くないけどスコールズとかなりキャラ違うし…。
今のところ、適当な選手が分からんなぁ。

・・大迫・・・岡崎
原口・◯◯・ハセベ・清武
長友・森重・吉田・酒井
・・・・・西川

まずは、スコールズを探そう。
442はそれからだ。
2016/11/7(月)11:56

☆関西人
ハリル代表新メンバーA
続きね。

今後、柏木・大島・柴崎といったところは代表入りが難しくなるんだろうか?
この中盤底を堅くするのは、確かに歴代監督も皆やってきた作業だ。
トルシエはアジア段階で名波+稲本というコンビにしてたのを、本番モードに入ると戸田+稲本に刷新した。
ジーコもアジア段階で小野+稲本というコンビにしてたのを、本番モードに入ると中田英+福西に刷新した。
岡田監督もアジア段階では遠藤+長谷部というコンビにしてたのを、本番では遠藤+長谷部+阿部というトリオ構成にした。
そしてザックも、遠藤+長谷部という鉄板のコンビを本番は解体し、結局一番長くプレーしたボランチは山口蛍だった。

つまり、どの監督も最終段階では堅く作り変えてきたのさ。
ただ、ハリルの場合は最終段階にまだ遠い段階で早くも堅くするから、妙に違和感あるんだけどね。
で、ベースは山口蛍+長谷部ということになるようだ。
また会見の内容を聞く限り、山口と競合するのが井手口で、長谷部と競合するのが永木ということになるらしい。

私は、永木の抜擢が疑問である。
それは彼の能力の問題じゃなく、純粋にサイズの問題として。
彼、身長173cmだろ?
仮に彼が長谷部のリザーブだとして、背丈かほぼ同じの山口や井手口とコンビを組むのは何とも高さが不安だ。
サッカーのセオリーとして、バイタルに浮き球を放り込むのはよくあること。
だからこのポジション、ボランチコンビのうち最低でも片方は高さを担保しておきたいのよ。

と考えたら、魅力的な人材が今回は召集されてるよね。
そう、小林祐希である。
今のところ、香川・清武に次ぐトップ下3番手という位置付けっぽいが、ひとつしか席のないトップ下なんかより、ふたつ席があるボランチを狙った方がレギュラーには近道じゃないか?
本人は、あくまでトップ下狙ってるみたいだけど。
イメージは、ザック時代の本田?
彼は同じ大型レフティとして、やはり本田の背中を追いかけてるんだろうなぁ…。
まずはオランダリーグを足掛かりにして、いずれはセリエAでI番を背負うプラン?
髪も本田っぽく金色に染めてること、あとビックマウスも含めて、本田リスペクトのスタンスが非常に分かりやすい。
いずれ彼も、かつて本田が代表の既存エース俊輔とFK云々で険悪な事態になったように、そのうち誰か先輩に喧嘩吹っ掛けていくかもしれないね?
あ〜、今のエースI番は香川か…。
今、香川も決して調子良くないから、あながちあり得ない話でもないわ。
実際、オランダの新聞の取材で「日本で最高の選手は、香川ではなく本田」と語ったらしい。
やっぱ、香川に喧嘩売ってんのか(笑)?
以前には「のちのちI番をつけたいので、香川選手と話せる機会があれば直接話したい」とも言っている。
…小林、ちゃんとadidasとも話し合えよ。

そんなことより、問題は小林に代表ボランチが務まるのか、という点だ。
私は、できると思う。
ヘーレンフェーンでの彼のプレーを少し見たけど、やはり体躯が強いのかデカいオランダ人相手にしても当たりには全く負けてなかった。
対人の守備は相当にできる感じ。
オブザボールのところまでは、正直よく分からんけど。
何より魅力は、攻撃面だ。
球を奪ったら一発でライン裏にスルーパスを出すシーンが何度もあって、このタテへの意識はかなりハリル好みだろうな、と。
一回、ポスト長谷部として代表でも試してみる価値はあると思う。

あるいはハリルって、我々が「ボランチ」と称してるポジションを「セントラルMF」と解釈してるのかもね。
長谷部に対して、シュート(得点)を求めてるというんだから。
我々は昔からの先入観からして、どうしてもそこにゲームメイクを期待してしまうが、それは多分「ボランチ」なんだろう。
で、私は小林にもセントラルMFのポテンシャルを感じる。
小林の他には本田もそうだし、あと、意外に酒井高徳とか…(笑)。
2016/11/6(日)18:29

☆関西人
ハリル代表新メンバー
今月の代表召集が発表された。
なかなか良い人選だと思う。
どんな状況だろうと必ず召集してた宇佐美が遂に外れ、一方で待望論のあった大迫やや井手口や小林祐希や久保裕也が呼ばれた。
その他のトピックは、柏木や大島など司令塔型ボランチが外れたこと。
ただし、このへんは先月の試合でも兆しがあったといえばあった(大島はボランチでなく攻撃的MFの登録になってたし)。
新たに井手口を呼び、また永木を残したところを見て、そういう感じで今後いくんだろう。
その判断の良し悪しはまた別にして、絶対負けられないサウジ戦を思うと、今はやむを得ないかな、と思う。

総勢25名。
本番、ベンチ外になる選手も出てくるだろうね。
じゃ、まずはレギュラー陣を見てみよう。

【Aチーム】
・・・岡崎
原口・香川・本田
・山口・長谷部
長友・・・・酒井
・森重・・吉田
・・・西川

今回もこれでいくとは限らないが、少なくとも今まではこの布陣が基本だった。
じゃ、残ったメンバーでBチームを作ってみる。

【Bチーム】
・・・大迫
齋藤・清武・小林
・井手口・永木
槙野・・・・高徳
・丸山・・植田
・・・東口

余った選手
*浅野→スピードのオプションで使える。
*久保→2TOPオプションで使える。
*川島→通訳で使える。

驚くのは、Bチームのバランスの良さだ。
余った選手を見ても、全く無駄がない。
これだけの人材を揃えて、負けたら承知せんぞ!
しかも今回幸運なのは、サウジ戦の前に調整試合(?)としてオマーン戦があること。
オマーン戦でAの調子悪い奴、BでもAより使える奴のメドが立つだろう。
いや、ハリルのことだから「サウジ戦までにはコンディションが改善すると思う」とか言いそうだけど…。

ところで、協会はハリルを信頼してるんだろうか?
↓の名古屋の件を書いて少し思ったこととして、協会は最近に手倉森さんをコーチに入れたじゃん?
これ、名古屋と同じなんだよね。
名古屋も、まずは西野さんの下に小倉をGM補佐という名目で練習に帯動させたでしょ?
西野さんは久米さんが連れてきた経緯で、一方小倉は中林さんが連れてきた経緯。
言うなれば、小倉は中林さんの密偵とまではいかんまでも、ある種久米さんへの牽制人事だよね。
で、その小倉が後に監督になると、今度は久米さんがボスコを連れてきて小倉の下にコーチに付けようとした。
このへんの組み手争いが凄いよな(笑)。
結果小倉は休養(?)し、そのままボスコが監督になったんだけど。
つまり何を言わんとするかというと、途中からフロント主導でコーチが入閣するというのは、実にキナ臭い流れだということ。
つまり協会は、ぶっちゃけハリルを信頼してないんでしょ?
田嶋さんにとっちゃ、ハリルは原さんが残した遺産にすぎないんだし…。

で、新コーチ手倉森さんの存在は、見る人の考え方によって立場が毒にも薬にも変わってしまう。
ハリル側の立ち位置に立てば、「ハリルのやりたいこと、あまり邪魔すんじゃねーぞ!方針に口出しすんなよ!」となる。
一方、協会および技術委員会側の立ち位置に立てば、「どんどん口出しをしてハリルの悪い所を直していけ!」となる。
…しかし名古屋みたいに、ややこしいことになってほしくはない。
チームにベクトルはふたつ要らないよ。
かえって、ややこしくなるから。

ただ、このチームは浅野、久保、井手口、植田と手倉森さんの教え子たちが4人もいる。
全員、Bチームだけど。
何なら、紅白戦をAチーム→ハリル指揮、Bチーム→手倉森さん指揮で一度ガチなのをやってみても面白いよね?
原口vs齋藤のドリブラー対決、本田vs小林祐の大型レフティ対決、山口vs井手口のボール狩り対決、岡崎vs浅野の裏抜け対決。
似たキャラが揃ってて、好勝負が期待できる。
とはいえ、個の経験値では圧倒的にAが上だろう。
もしここでハリル(A)が負けるようなら、西野さん、ちょっと考えた方がイイわな?

ちなみに、手倉森さんは仙台でコーチからの昇格で監督に就任し、そこから長期政権を築いた経歴の人なんだそうだ。
2016/11/5(土)18:16

☆関西人
名古屋降格A
続きね。

この降格劇を見てて、何となく思い出したのは「半沢直樹」などで知られる池井戸潤さんの企業小説である。
よく池井戸さんの小説では、本社から出向してきた幹部とネイティブの幹部との激しい対立が描かれている。
今回の名古屋の内紛は、まさに池井戸作品そのまんまだよね。

しかし、忘れちゃならんのが本社出向組の介入を招いたのは、他でもなく名古屋の経営不振にあったということ。
「本社の人たちに来てもらわなくてイイ」と言いたいなら、自力で負債を何とかしなくちゃ。
で、中林さんは経営建て直しの為に来たんでしょ?
この人のことは詳しく知らないけど、あのTOYOTAで重役にまでなった人なんだから、おそらくかなりの敏腕なんだろう。
ただし、彼の目的はあくまで「経営建て直し」であり、そこは選手やサポが求めてたモノとは少し違ってたかもね。

中林さんは、マーケティングのプロフェッショナルという人物らしい。
クルマを売ることにかけては、かなり実績のある人とのことだ。
しかし、クルマとサッカーはまた少し違うモノなんだろう。
クルマは、大きな買い物だ。
だから購入者は慎重になるし、性能・価格・デザインなどありとあらゆる要素を検証し、複数の選択肢の中からこれぞというのを最後に選択する。
でも、サッカーの観戦チケットというのは絶対そういう買い方をしないよね(笑)。
そんな高価なもんじゃないし、値段の問題というよりはそこに何時間かを費やすことを良しとするモチベの問題だろう。
あと、クルマのように色んな車種の中から選ぶということもできない。
なぜって、この町にあるのはこのクラブだけだから…(笑)。

まず、サッカーを商品として捉えるのは難しい。
じゃ、歌手のコンサートみたいなモノとして捉える?
「ウチの町にジャスティンビーバーが来た!」となれば、確かに会場は満員になるだろう。
しかし、サッカーというのはそういうもんじゃない。
そういう何年に一度かしか実現しないような、「今見とかなきゃ損!」的興行じゃないから。
もっと日常の延長線上にあるというか、どっちかというと高校野球の方に近いでしょ?
「ウチの野球部、次勝ったら甲子園行けるんだってさ」
「ウソ〜?試合いつあんの?」
「次の土曜」
「俺空いてるわ。応援行こうかな」
というノリに近いと思う。

この、「ウチの◯◯」という部分が大事なんだよね。
「ウチの」という身内意識。
「ウチの野球部の四番は俺の妹の同級生」とか、「ウチの野球部の監督とは銭湯でよく会う」とか、「ウチの野球部のマネージャーは俺のツレと付き合ってる。夜は凄いらしい」とか、そういうのが意外と大事なんだよね(笑)。

海外サッカーでも、意外とそんなもんだと思う。
以前に何かのテレビ番組で岡崎を取材してたのを見たんだけど、彼は地元の町に普通に溶け込んでたのね。
普通に地元の町で買い物して、普通に地元のレストランで食事して、たまに町の人たちから「頑張れよ」とか声かけられて、町の人たちにとっては「ウチの岡崎」という感じだった。
決して、キャー!見て見て、岡崎よー!とはならない(笑)。

そういう意味じゃ、サッカークラブのマーケティングというのは、特殊なモノなんだと思う。
スーパースターを呼ぶコンサートの類いとは少し違うんだ。
その点、TOYOTAというのはトヨタカップを主催してた企業だからね。
あれは、また別。
あれはスーパースターを年に一回だけ日本に呼び、空港でお出迎えしてキャーキャーいうところに文化があったんだから(笑)。

今回思ったんだけど、あるいはTOYOTAってグランパスにもトヨタカップ的な成功を期待してるんじゃないかな?
それはどうなのかな〜、と思って。
そりゃスーパースター満載のレアルやバルサの域までいければありがたいけど、現実はそんな甘いもんじゃないでしょ。
いまやベンゲルはプレミアの名将、そして本田がミランに、吉田麻也はプレミアに、こうしてスターを輩出してきた彼らの自負は分からんでもないが…。
ただ言っとくが、レアルもバルサも経営基盤は企業じゃないんだからね?
ソシオ、すなわちファンが経営基盤になってるんだから。

私はTOYOTAが今回の件で何かを学び、J2で地道に再起することを願ってます。
ところで、久米さんが空くなら他クラブはチャンスだな…。
2016/11/5(土)11:56

☆関西人
名古屋降格
皆さんご存じの通り、名古屋グランパスのJ2降格が決まった。
「西野の呪い」は、ガンバのみならず名古屋も適用だったか?
しかし、日本屈指のGMといわれた久米さんともあろう人が、何たる失態。
ましてや、親会社は日本No.1企業ともいうべきTOYOTAだというのに…。

いや、逆にこれは巨大企業ならではの弊害だったと思う。
グランパスは今年からTOYOTAの資本比率を上げ、TOYOTAの子会社になったことから全ては始まった。
完全に、クラブはTOYOTAグループの傘下に入ったんだ。
このこと自体は負債の問題もあり、やむを得なかっただろう。
ただ、これによりクラブにTOYOTAサイドの勢力が乗り込んでくることになった。
今、グランパスに「代表取締役」は二人いる。
代表が二人?
この時点で、もうキナ臭い。
一人は社長の久米さんだが、あともう一人は専務の中林さんという人。
本丸のTOYOTAから出向してきた重役である。
中林さんから見れば、日立から来た久米さんは完全に「外様」だろう。
一方、久米さんから見れば中林さんは畑違いの所から来た「素人」だろう。
【外様vs素人】
普通、専務って社長の部下じゃねーの?と思うが、そうは言っても中林さんはTOYOTAの中枢から来たラインの人である。
権力は、両者互角だったのかもしれん。

で、両者の対立は今年の新監督人選で顕在化した。
どうやら、二人が各々に違う人物を推したらしい。
久米さんは元コーチのボスコを推した。
おそらく、ピクシー路線への原点回帰をしたかったんだろう。
一方、中林さんはベンゲルと話し合ったらしい。
そこでベンゲルの推薦があったのか、ハシェックなど何名かを候補者として挙げた、とのこと。
で、両者はお互いに譲らなかった。

重要なのは、この時点で誰も小倉の名前を出してなかったことだ。
しかし、最後の最後には小倉監督兼GMという一番トンデモない着地点となった。
これは久米さんと中林さんの「痛み分け」として、いわば妥協案だったんだと思う。
流れ的には、1994年の代表新監督人事に似ている。
長沼さんは加茂さんを推し、川淵さんはオフトを推し、その両者「痛み分け」の妥協案として、最後はリストに入ってなかったファルカンに決まったワケよね。
ファルカンも、そして小倉も、いうなれば政治駆け引きの道具に使われたんだと私は思う。

聞けば小倉の解任は、もう少し早くから久米さんが動いてたらしいね?
でもTOYOTA勢力の抵抗に遭い、遅々として話が進まなかったようだ。
なぜ、TOYOTA側は小倉を守ろうとしたのか?
多分、サッカー畑ではない彼らの方が逆に長期的スタンスだったんだと思う。
そこは指導者経験も実績もヘッタクレもなく、とりあえずクラブの生え抜きに長期政権を託す、ってのは読売巨人軍にも似てるよね?
最後の最後は、本丸TOYOTAの豊田社長まで話を上げないことには小倉を切れなかったっぽい。
実に、大企業っぽい話である。

で、今後にA級戦犯となるのは久米社長だろう。
小倉は既に更迭済みだし、ボスコや選手に責任を求めるのは酷だし、サポの怒りは久米さんにしか向けようがない。
おそらく、彼は失脚する。
じゃ、生き残るのは中林専務?
いや、彼も責任をとらされて人事異動になるっぽい。
要は派閥争いがこんな事態を招いたんだから、喧嘩両成敗ってところか…。

難しいもんだね。
巨大企業がバックについてるからこそ、かえってややこしいことになることもある。
…そういや、浦和も最近ゴタゴタしてたよね?
筆頭株主の三菱自動車が日産の傘下に入ったことにより、これがJリーグ規約第25条に抵触するとやら?
仮に三菱自動車が日産の子会社になるとして、さらにその子会社が浦和レッズ、ということになると話はややこしくなるようだ。
よって「レッズは三菱自動車の子会社ではない」ということを明確にせねばならず、今回は株を三菱重工に委譲するなどして三菱自動車の資本比率を大幅に下げたらしい。
一概には言えないが、浦和は脱三菱に舵を切る可能性もあると思う。
…いや、私はそれが正しい選択だと思うけど?

それにしても西野さん、あなたが去った後にはクラブに不幸が訪れるという、その呪い。
今は協会技術委員長という職だけど、頼むから代表に呪いをかけないでね…?
2016/11/4(金)19:33

☆関西人
イケてる3バックB
続きね。

343といえば、今フランクフルトで長谷部が343の3バック真ん中CBを務めている。
いわゆるリベロだろうか?
試合を見てないので、何とも言えないけど。

当初は「ただの臨時措置でしょ?」と軽く受け止めてたんだが、どうやらそういうワケでもないみたい。
何か知らんが、そのCB長谷部が高く評価されたみたいで、リーグのベスト11に選定されたという。
監督・メディアも絶賛している。
ナニコレ?
今まで散々SBなど便利屋扱いしてきたクセに(酷い時はGKまで…笑)、ここにきて急に「彼の天職はCBだったんだ」という扱い。
おいおい、とツッコミたくなるわ。
しかし、よく考えたら日本人がCBで欧州のベスト11に入ることは滅多にある話じゃないよね。
吉田麻也以来?
あるいは、ハリルも代表で一度試してみる価値はあるかもしれない。

こういうボランチ系の選手を代表でCB起用する例といえば、ザック時代の今野が記憶に新しい。
「闘莉王使った方がイイって!」という世論をザックは黙殺し、今野+吉田というコンビを優先起用していた。
あと、伊野波も重用してたっけ。
守備にはうるさいはずのイタリア人が、また何であんなMFっぽいDFばかり重用したんだろう?
今野にいたっては、「1人イタリアに連れて帰るなら彼しかいない」と言われるまでに信頼を得ていた。

吉田が重用されたのは、まだ意味として分かるよ。
なんせ彼は身長189cmで、日本人DFとしては群を抜いて背が高い。
そのくせ、足下の技術もあるし。
しかし、彼の弱点はスピードだ。
「いやいや、先日発表されたプレミアの俊足ランキングで吉田は時速34.78kmでウォルコットに並んでリーグ8位だったじゃん?」と言いたい人もいるだろうが、あのデータを私は信用してません(笑)。
別にあれが嘘ってワケじゃないにしても、背が高くて歩幅のある吉田は、トップスピードに乗るまで距離を要するタイプだと思う。
そりゃ歩幅のある奴は加速すると強いので、彼は100m走は速いかもしれん。
しかしCBに求められるのはそういう速さより、むしろ5〜10mの速さである。
つまり、寄せの速さ。
そういうのは、吉田よりMF型の今野や伊野波の得意とする走りだよ。
だからこそ、ザックは吉田+今野というコンビにしたと思うんだよね。
吉田のスピードを今野でカバーし、今野の高さを吉田でカバーする。
絶妙の補完関係だったといえよう。

で、長谷部は明らかに吉田タイプでなく、今野タイプだ。
特に俊足というイメージはない彼だが、寄せは速いし、読みも速いタイプである。
確かに、リベロの適性はあるかもね。
ちなみに、フランクフルトは今↓のような343フォーメーションだという。

・◯・◯・◯
◯・◯・◯・◯
・◯・◯・◯
・・・◯

なるほど、↓に書いたミケルス型でなく、中盤フラットのザック型だな?
これ、何度か試したけど、日本代表では全然馴染まなかったんだよな〜。
今となっては、その意味も理解できる。
それこそ、↓に書いたクライフの言葉通りなんだ。

「ピボーテを2枚にすると、中盤全員がピボーテになってしまう」

要は中盤がフラットラインになり、うまくトライアングル(奥行き)を作れない中盤のメカニズムになってしまうんだ。
よって、ポゼッションできない。
しかし、4人で守るべきエリアの横幅を3人で守るアイデア自体は決して悪くなかったと思う。
4人分の横幅を3人でカバーする以上、DFに求められるのは当然スピードである。
DF3枚のうち、2枚を今野・伊野波というMF型にしたことの意味も理解できるでしょ?

さて、ハリルジャパンに話を移そう。
残念ながら、ハリルに3バックの考え方はないようだ。
しかし、試合の流れの中で変則的に3バックになることは結構多い。
なぜって左SBが主に長友なので、彼はどんどんオーバーラップするから必然として最終ラインは3枚になってしまう。
そう、ポイントはそこなんだよ。
足の速くない吉田がそこにいる以上、残った最終ライン3枚のうち、2枚はMF型にしておいた方がイイんじゃないか?
以前の今野・伊野波のように。
たとえば、

・・・・岡崎
原口・・香川・・本田
・・柏木・・山口
長友・ハセベ・吉田・遠藤
・・・・西川

から、長友オーバーラップで

原口・・岡崎
長友・・香川・・本田
↑↑・柏木・・山口
←ハセベ→吉田←遠藤→
・・・・西川

はい、長谷部と遠藤航で吉田を挟む3バック。
長谷部も遠藤も寄せが速く、広いスペースの守りができる(ぶっちゃけ、吉田はそれが下手)。
補完関係として、(左から)長友・長谷部・吉田・遠藤航という最終ライン、私は悪くないと思うんだけどな。
2016/11/2(水)15:38

☆関西人
イケてる3バックA
続きね。

せっかくだから、フォーメーションの話をもう少し。
じゃ、↓に改めて343を示してみる。

・・・H
J・・E・・F
・G・・・I
・・・C
B・・D・・A
・・・@

この布陣の優れた点は、上記図形を見てお分かりの通り、既に数多くのトライアングルを作ってる点だ。
三角形はポゼッションの基本。
343とは、ポゼッションありきの布陣ともいえる。

一方、弱点は何か?
私は守備だと思う。
↑を見て、「プレスかかりにくそう…」と感じる人も多いかと。
実際、私もそうだと思う。
やはりプレスをかけやすいのは、トライアングルでなくスクエア、2ラインの方陣だから。
三角形でそれをやろうとすると陣形に歪みが出て、中盤に思いっきり隙間ができてしまうよね。
つまり、343というのは「奪う布陣」ではなく「奪われない布陣」だということ。
「攻撃は最大の防御なり」というコンセプトのフォーメーションだね。

あと不安なのは、最終ラインに3人しかいないという点だ。
一応、守りとしては上記図でいうC、フォアリベロが最終ラインに下りてカバーすることになっている。

・・・H
J・・E・・F
・G・・・I
・・・・↓↓
B・D・C・A
・・・@

はい、4231の出来上がり(笑)。
私は、343と4231は兄弟みたいなもんだと思う。
343を考案したのはオランダのリヌスミケルス(クライフの師匠)と言われてて、また4231を考案したのは同じくオランダのヒディンクだという説が濃厚である。

じゃ、343のアイデアは元々どこから始まったのかというと、それは元からオランダにあった433だと言われている。

・・・H
J・・・・・F
・G・・・I
・・・E
B・D・C・A
・・・@

343にせよ433にせよ、中盤の底は常に1枚(ピボーテ)。
433ではEがそのピボーテを務めているが、ミケルスは攻撃を目的としてEの位置を上げる為、敢えてCを一列上げて代替のピボーテにしたんだね。

クライフは、よく「ピボーテは1枚でなくてはならない」と主張していた。
そのロジックは、「ピボーテを2枚にすると中盤全員がピボーテになってしまう」とのことで、おそらく↓の形かと。

・・・H
・・・I
J・E・G・F
B・D・C・A
・・・@

仮にEとGを2枚のピボーテにすると、その両脇スペースを埋める為に他の中盤選手がどうしても後ろに下がってしまう。
早い話が、中盤フラットラインの442(アリゴサッキ型)となる。
これはこれで悪くないんじゃねーか?と思うが、クライフはこの形を良しとしない。
これだとフィジカル重視の走り回るサッカーになってしまう、創造性のないサッカーになってしまう、とのこと。

なるほど。
彼の言わんとすることは、分からんでもない。
確かに、この布陣はトライアングルがなくて、スクエアだけの構成となる方陣だもんな?
ちなみにこの形、今の日本代表に見る守備の基本陣形なんですけど…(笑)。
そう、4231と4411は兄弟みたいなものなんだ。
4231のWGが後ろに下がれば、それだけで簡単に4411(442)の出来上がりなんだから。
…あれ?4231と343は兄弟で、4231と4411も兄弟?
343⇔4231⇔4411?
実は4231って、案外奥深いフォーメーションなのかも…。
2016/11/1(火)15:46

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