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過去ログ501 2016/9/19 20:12

☆関西人
兵法
最近はNHK大河ドラマ「真田丸」を見るようになって、私は兵法というものに興味が湧いてきた。
真田昌幸(演・草刈正雄)って、戦の天才である。
天下の徳川軍を相手に二度戦い、二度とも勝ってるんだから。
頭が良い?
いや、頭が良ければ戦に勝てるというもんなら、戦国きっての秀才・石田三成だって戦が強かったはずだ。
ところが、実際はそうじゃなかった。
「真田丸」の中でも三成は戦下手として描かれ、彼が長い期間をかけて攻め落とせなかった城も、昌幸に任せたらあっという間に落ちてしまう描写があった。
なんか、こういうのはセンスみたいなモノが必要とされるんだろう。

かたや明治時代、日本きっての名将といえば、ダントツで東郷平八郎である。
当時の東郷は、世界的にも「東洋のネルソン(ナポレオンを破った英国の名将)」として、各国の軍人から崇拝された人物だ。
ロシアバルチック艦隊を一日で壊滅に追い込んだ「日本海海戦」は、それほどに世界中を驚かせたということ。
参謀は、秋山真之。
「坂の上の雲」の主人公だね。

日本の連合艦隊は、この戦いで高度な戦術を使った。
それが「丁字戦法」である。
普通、艦隊同士の対戦は

□□□□□
↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑
■■■■■

という撃ち合いになるもんだ。
ところが秋山立案の「丁字戦法」は、自軍をサイドに旋回して(東郷ターン)

■\
■\
■→←□□□□□
■/
■/

という形の集中砲火をする。
つまり垂直になって敵の進行を遮り、全艦の一斉砲撃で敵先頭から一艦ずつ潰していく戦術。
これ、秋山が室町時代の海賊「村上水軍」の兵法をヒントにして編み出したモノらしい。
それこそ「局面の数的優位を確保し、集団で個を潰す」というコンセプトは、現代サッカーのプレッシングとほぼ同義。
なるほど。
こういう兵法ってやつは、室町時代も明治時代も現代も、さして変わらないんだな?

ただ、この「丁字戦法」の難しいところは、敵の編隊に対してうまく垂直のポジショニングをできるかどうか、つまり東郷ターンで「丁」をうまく作れるかどうか、そこに尽きる。
これ、かなり難易度が高いのよ。
実際、その日本海海戦でバルチック艦隊は、「丁」を作らせない為にフェイントをかけてきたんだ。
最初は右に行くと見せかけて、それに合せてこっちが舵を切ると今度は向こうがすぐさま逆に舵を切り、「丁」でなく「二」の形で逃げに持ち込んできたのね。
ヤバイ、このままでは「丁字戦法」から逃げられてしまう。
兵法が無効化されるピンチが訪れた。

しかし、連合艦隊の凄さはそこからである。
この艦隊の中に敵のフェイントをいち早く見破った者がいて、東郷の「旋回せよ」という命令に従わず、第二艦隊の上村司令は独自判断で旋回をしなかったのね。
結果これが功を奏し、第二艦隊は単独で敵と垂直になって「丁字戦法」をそのまま敢行できたんだ。
結果オーライ。
しかし、明らかに上村司令のスタンドプレーである…。

こういう話を聞くと、「上官の指令に背いた上村さんはマズイんじゃないの?」と思ってしまうが、実はそうではない。
私が東郷の連合艦隊に最も感心するところは、こういう独自で判断して動くことを事前に許容してたという点さ。
「東郷最高司令官の命令が出るまで隊列を崩してはならない」というガチガチの組織では決してなく、現場責任者が最善と判断するなら独自にトライして良し、とする柔軟な組織。
これ、軍隊の組織論としては意外だろ?
ひたすら硬直化した太平洋戦争の頃とはエライ違いだよ。
そういう二重の意味で、東郷率いる連合艦隊は実に偉大だったといえる。
秋山が事前の準備として高度な戦術を組み、周到なシミュレーションとトレーニングで組織を鍛え、一方実戦に入れば不測の事態に対応する個のアドリブを辞さない。
これ、完璧じゃん。

こういう兵法、まさに現代サッカーでも学ぶべきところがある話だと思わない?
特に、上官の命令にただ盲目的に服従するのではなく、自分自身の頭で判断して、個が最善と判断するなら時に命令無視すら良しとする柔軟な組織論。
そういうチーム、サッカーだと強いと思う。
日本人は誰しも真面目ゆえ、間違いなく命令を忠実に遂行するという部分には長けてて、それがチームの組織力という武器になっている。
その一方、アドリブは弱い。
これは「命令から逸脱する」ことを悪とする、日本人の忠義の気質、サムライの気質からきてるロジックかもしれない。
しかしサムライというなら、日露戦争を闘った偉大な軍人たちもまた例外ではない。
彼らは、現代のサッカー選手たちよりも遥かにアドリブ能力をもって闘っていたよ。
我々は彼らの後輩なんだから、ちゃんと偉大な先輩たちの兵法を見習おうぜ。
2016/9/19(月)20:12

☆関西人
発育
最新のFIFAランキングで、日本がアジア6位の総合56位(7ランクダウン)になってるという。
アジア6位って、W杯アジア枠4.5にすら入らないじゃないか!
これは情けない!
そんなにも、日本のレベルは相対的に落ちてきているのか?

…と騒ぎたいところだが、そもそもFIFAランクは日本サッカーの水準そのものの偏差値を表すモノではない。
あくまで、A代表のみの偏差値を序列化したモノだ。
だからA代表がコケると普通にランクが落ちるんだけど、それがイコール国全体の水準低下かといえば私は少し違うと思う。
…まあ、中にはひたすら絶望を煽ってる憂国の人たちもいるけどね。
確かに本田ら北京世代ばかりを中軸に考えていけば、現在右肩下がりというのはあながち間違いでもないだろう。
そこは年齢的な問題だからしようがない。
でも、ひとつ下のロンドン世代を見れば清武や原口や武藤が頑張ってるし、最近大迫も良くなってきたみたいだし、リオ世代でも久保裕也や南野が力をつけ始めている。
さらにその下だと、最近は久保建英くん(15歳)の名前をよく聞くようになってきた。
さらにその下だと、レアルの中井卓大くん(12歳)か。
ぶっちゃけ、そんなに悲観するほどでもない流れだと思うんだけどなぁ…。

ただ、久保くんや中井くんについては今後まだどうなるかも分からない。
とりあえず、骨格の成長がひと段落してからでないと。
今までも、小中学時代に世紀の天才と騒がれた少年たちは数多くいたワケで、しかし期待したほど開花しなかったという例も数多くあったよ。
役者でも天才子役は将来必ず名優に成長するかって、正直そうとは限らないし。
こういう才能、潰すのは簡単だけど伸ばすのは難しい。
みんな、どうしてもバランス良い選手に育てようとするもんさ。
フィジカルを強くしろ、運動量を多くしろ、ちゃんと守備をしろ、スタンドプレーを控えて組織プレーを心がけよ、ってね。
あまりにも型にハメすぎて、変につまんない選手に育ててほしくはないんだけど。

個人的に「代表は育成の場ではない」という考え方に賛成ではあるものの、それでも一人か二人ぐらいなら、例外的に協会強化指定の特別待遇選手を設定してもイイんじゃないかとさえ思う。
たとえば、なでしこなんて澤さんをずっと特別扱いしてきて成功したじゃない?
もう中学生の時からA代表に召集してたほどだし。
男子でも、97〜98年の頃にはまだ新人の中田英や俊輔や小野や市川がA代表召集されていた。
その時点で実力がA代表に相応しいか怪しいところだったが(中田は別)、ある程度将来を見込んだ先行投資だったんだと思う。

他競技でも、女子バレーでいえば木村沙織がそれに該当する。
彼女は高校生の時点で、もう既に全日本入りをしていた。
明らかに、連盟側が「この子を育てていく」という個人贔屓のビジョンを明確にしてた感じ。
柳本監督は、やがて彼女をレギュラーで起用するようになる。
私の中で強く印象に残っているのは、国際大会で木村が敵チームの「標的」にされた時のこと。
敵は、サーブで若い木村を敢えて狙ってくるんだよね。
彼女は一応攻守バランスのとれた選手だが、それでもサーブレシーブが得意というワケでもないし、時として守備戦術上「穴」になることもある。
で、「穴」になった時は交代させりゃイイものを、柳本監督はなぜか木村を下げない。
で、敵からサーブで狙われる→木村、レシーブミス→巨乳揺れる→さらに狙われる→レシーブミス→巨乳揺れる、という無限ループになっていた。
敵との点差は開く一方。
もちろん、木村は半泣きである。
お願いだから、木村を交代させてあげてくれ〜。
しかし、柳本さんは下げない。
もはやサディスト。これは拷問、陵辱にも近い。
もちろん、私は勃起していた。

今から思うと、あれがあったからこそ今の木村があるんだけどね。
ぶっちゃけ連盟は、かなり我慢をして木村を使ってきたと思う。
これは「今勝つこと」をとるより、長期的視野に立って木村のノビシロに賭けたということなんだろう。
彼女の存在は、明らかに全日本の中での育成を許された特別枠なんだよ。
そしてその強化育成の甲斐があり、ちゃんと全日本のエースにまで育ったワケで。
立派に発育した。
現在30歳の彼女は、これまで4回の五輪出場を経験している。
立派に発育した。

私は、こういうのもありだと思うなぁ。
最近、A代表で10代の選手とかは全然出てこないけど、敢えて久保くんとか召集してみるのも悪くないんだよ。
「まだプロで試合にも出てないのに」とか野暮な常識論は抜きにして、あくまで例外、あくまで特別扱い、あくまで東京五輪に向けたエース育成プロジェクトさ。
FIFAランクがアジア6位にまで落ちてきてる今だからこそ、育成も民任せにせず、敢えて官が一枚噛んでいくことが大事。
リーグで活躍してる選手を代表に選ぶ、そんなのは誰にだってできる普通のことだ。
要は、日本って普通にしてて大丈夫なの?ということなんだよ。
2016/9/19(月)9:28

☆関西人
リーダーA
↓に東郷平八郎や大山巌の話を書いたついでに、「日本陸軍創設の父」と呼ばれる人物のことを少し書いておきたい。
大村益次郎のことである。

幕末、明治維新の話になると坂本龍馬、西郷隆盛、高杉晋作、あと新撰組なんかが皆から人気あるキャラクターだが、私は意外と大村益次郎がツボなのよ。
この人、面白いわ〜。
もともとは、長州藩の村医者である。
武士ではない。
しかしそんな人物が、なぜか高杉晋作のオファーを受けて奇兵隊の訓練・指導をしていたという。
松下村塾の門下生ではなく、奇兵隊の出身でもない彼がなぜそんな大役を授かったのか?
それは、頭が良かったからだろう。
その頭の良さゆえ、彼は外国語の書物を数多く読んでいたという。
その書物の中には欧州の兵学書もあり、彼は誰よりも近代欧州の兵学に精通していたらしい。


…そんな本から得た知識なんて、実戦では何の役にも立たんよ。
実戦は、盤上の囲碁将棋じゃないんだからね。
と我々は言いたいところだが、彼はそれこそ囲碁将棋の名人級に実戦を勝っていくんだ。
まるで実戦経験のない彼が、何でそういう才能をいきなり発揮できたのかはよく分からない。
それは靴のセールスマンだったアリゴサッキが、チームの通訳だったモウリーニョが、なぜか監督として成功したことと意味が似てると思う。
大村益次郎は、いわば机上シミュレーションの天才。超理系。
戦闘が始まる前に、ありとあらゆるシミュレーションをする。
そこがパーフェクトなのよ。
何時何分に〇〇を突破、何時何分に敵は敗走、みたい予言をあらかじめするんだが、それらが全てズバズバ的中する。
彼が幕府軍と戦う際、長州軍は常に兵の総数で圧倒的劣勢。
それでも連戦連勝するから凄い。
特に臨機応変な采配をするワケでなく、作戦を指示するだけであとは戦況を見守るのみ。
途中で手を加える必要がないほど、事前のシミュレーションが完璧だったということか。
使う弾薬の量も、計画ぴったりだったそうだ。
彼の作戦の基礎は包囲だが、殲滅を好まないのか、必ず包囲に隙を作って敵の敗走路を確保していたという。

で、こういう天才にはありがちな話だが、この人は性格が悪かったらしい(笑)。
合理主義者で無駄なことは一切したくない人だから、人間関係に無頓着で嫌われちゃうんだよね。
村医者時代、患者からの評判は最悪だったんだって(笑)。
天才だけど、嫌われ者の奇人。
漫画みたいなキャラだわ。
最後には西郷隆盛を押し退けて明治政府軍の最高司令官になるんだが、もちろん薩摩からは超嫌われてたらしい。
そうして嫌われたせいかは知らんが、彼は大政奉還の後にまもなく暗殺されてしまった。
↑に「シミュレーションが完璧」と書いたが、その完璧さは彼が暗殺される直前(明治2年)に西南戦争(明治10年)の勃発を既に予言していたことからも伺える。
もう、彼はその準備に取りかかっていたらしい。
そんだけパーフェクトにシミュレーションできるなら、また何で自分の暗殺を阻止できなかったの(笑)?

あまりにも早く暗殺された為、彼が政府軍のトップに立った期間はかなり短かった。
それでも靖国神社には彼の銅像が立てられ、「日本陸軍創設の父」として今なお崇拝されている。
彼の死後、その遺志を継いで大日本帝国陸軍の基礎を作ったのが元奇兵隊の山縣有朋だからね。
いわば、大村の教え子みたいなもんだ。
山縣以外にも、↓にも書いた児玉源太郎、さらに乃木希典、日露戦争では長州系の陸軍軍人が目立って活躍していくことになる。

もし、大村益次郎が現代に生きていたら、やはり彼は自衛隊に入って参謀をやるんだろうか?
いやいや、ほぼ敵と実戦をすることがない自衛隊なんて、大村が興味示すとは思えない。
現代、彼に最も適した職業はサッカーの監督だと思う。
それも、日本代表とか良いよね。
彼は長州という小さな藩の軍を率いて、強大な幕府軍を相手に戦った人なんだから。
敵が強大であればあるほど、燃えるタイプ。
一度見たいわ〜、大村ジャパン。

大村は、↓に書いた西郷とは真逆のタイプだろう。
作戦立案は全部自分でやっちゃうし、やたらセッカチだし、とにかく人望ないし(笑)、本来トップに立ってはいけないタイプだと思う。
だけどトップに立てたのは、彼の才能があまりにも傑出していたからに他ならない。
アイツのこと嫌いだけど、でもアイツの言う通りにしてると絶対勝てるんだよな〜、というジレンマが常にあっただろう。
ナポレオンに近いかな。

ハリルは、どっちかというとこっちのタイプかもしれない。
ただ、こういうタイプが許容されるのは、結果を出し続けている時のみ。
彼には、今後1敗すらしないことが必須になっていくだろう。
2016/9/15(木)12:23

☆関西人
リーダー
皆さんご存じの通り、ハリル代表のコーチに手倉森さんが就任した。
これ、以前にも書いたように私は良いことだと思う。
「手倉森はリオでダメだった人じゃないか」という意見もあるだろうが、私は五輪監督としても彼を◯だったと思ってるのよ。
よくチームをまとめてた印象。
関塚さんや山本さんほどオーバーエイジ頼りじゃなかったし、反町さんやトルシエや西野さんみたく選手の造反はなかったし、結果はともかく「チームをまとめた」意味では歴代でも良い方だったと思う。
一部選手は「手倉森さんをオトコにする為に頑張る」と言ってたんだ。
人心掌握、かなりできてたんじゃないかと。
今、「ハリルをオトコにする為に頑張る」と言う選手はA代表にいるのかい?

日本式の組織論では、No.2が有能であること、そしてNo.2が存分に能力を発揮できると組織はうまいこと回るんだ。
変な話、No.1が全ての権限を握って全部をやろうとすると逆にうまくいかない。
日本史では織田信長なんてまさにそういうタイプだったと思うが、最後は謀反にあって殺されてしまった。
織田から豊臣秀吉を経て最終的に天下を取ったのは徳川家康であり、この家康の場合、「徳川四天王」なる有能な部下たちの働きが良かったんだよね。
江戸幕府の将軍は独裁者に見えて、案外そうでもなかったということ。
政治の実務を司るのは、老中だったりしたワケだから。
思えば、古代より天皇の存在もまた絶対的権威でありつつ、決して独裁者ではなった。
政治の実務を司るのは、必ず天皇以外の誰かなんだよね。

でも海外では、「リーダーこそ組織の全て」と考える国も多いらしい。
大事なことを部下に任せて、自分はただ権威として君臨してるだけのリーダーって、ただのお飾りじゃん、無駄な存在じゃん、と。
う〜ん、合理的な考え方をしちゃうと、確かにそうなんだけどね。
でも日本では、文化として非合理なリーダー論がなぜかしっくりくるのよ。
たとえば、日本式のリーダー像として最もしっくりくるのが西郷隆盛。
彼は「おいどんは…」とか「そうでごわす」とかモッサリした喋り方をする人で、何か妙に貫禄があって人望があって求心力のあるリーダー像である。
どっちかというとNo.2の大久保利通の方が色々具体的に動くんだが、こういうNo.1とNo.2の組み合わせこそが組織として理想なのかもしれない。

で、こういう西郷のようなリーダー像はその後も続くんだよ。
たとえば、日露戦争でロシアのバルチック艦隊を殲滅して一躍世界的名将になった東郷平八郎。
彼も薩摩藩の人だ。
彼は極端に無口でほとんど喋らず、でも西郷さん同様に貫禄あるキャラクターゆえ、彼がそこにいるだけで組織は引き締まったという。
作戦の立案など実務は部下の天才軍師・秋山真之らの仕事で、東郷はその訓練してる様をじっと見てるだけだったらしい。
ただ、朝から晩までず〜っと見てるのよ(笑)。

当時の帝国海軍が東郷だとして、じゃ帝国陸軍は大山巌かな。
大山も薩摩藩ゆえ、西郷とよく似たモッサリ系の大将である。
彼もまた、作戦立案など実務は児玉源太郎など部下に仕切らせるスタイル。
児玉以外にも秋山好古(真之の兄)など天才肌の部下に恵まれ、大山自身はただ悠然と構えてるだけ。
ヘタすりゃ「ウチのボスは仕事しない」とか部下に言われそうなもんだが、実はその逆、大山は部下にかなり慕われていたという。

多分、こういうのが日本の組織にしっくりくるリーダー像なんだろう。
西郷も東郷も大山も、良くいえば器がデカイ、悪くいえば愚鈍なキャラクターだ。
日本軍は日露戦争の頃まで、つまり東郷や大山がいた頃まで非常にうまく機能していた。
大体、当時の日本がロシアに勝つなんて本来あり得ないことなんだよ。
それこそ、サッカーでいうと日本代表がブラジル代表に勝つぐらいのジャイアントキリングさ。
ただ悲しいかな、東郷も大山もいなくなったあたりから、日本軍は暴走を始めて変な方向へと向かっていった。
↑のように明治までは薩長の大物が軍に君臨してたけど、大正・昭和になると薩長の威光が薄れていき、重しがとれて部下タイプの将校たちがホント好き勝手やるんだよね。
東条英機とか、どう見ても西郷さんタイプじゃないだろ?
「カミソリ東条」って呼ばれてたぐらいなんだから。

ハリルには、もう少し日本の文化と歴史を勉強してもらいたい。
彼は切れ味の良いカミソリタイプで、軍曹タイプだ。
欧州では決して珍しくないリーダー像だろう。
ただ、それがそのまんま日本にフィットするかはまた別の話。
我が国で組織のトップに求められるのは、「器」である。
器、UTSUWA、フランス語で何というかは知らんが、彼に理解できるだろうか?
手倉森さんをコーチで迎えるにあたり、今後彼をただの雑用アシスタント扱いするようなら、決してチームはよくならないと思うぞ。
2016/9/14(水)17:30

☆関西人
ミュータント
先週、また北朝鮮が核実験をやりやがった。
ホント、ヤバイよな。
ヤバイというのは金正恩の狂いっぷりもさることながら、こうして実験を繰り返すことで北朝鮮国内に被曝者、健康被害が増えてるという事実。
奴ら、放射能拡散の制御をキチンとできてない状態で核実験をやってるんだ。
それ、困るって。
北朝鮮と日本は、ご近所なんだから。
ましてや、恥ずかしながらウチだってまだ福島原発の汚染水を制御できてないんだぞ?
こんな狭いエリアで、ダブルで放射能拡散はいくら何でもマズイでしょ。
プラス、中国の大気汚染問題もある。
このままいくと、別に戦争がなくたって、この先ウチらは長生きできないよね…。

放射能というのは、影響として人間の細胞に変化を及ぼす。
DNA、染色体に影響を及ぼす。
だから被曝した母親から生まれた赤ちゃんが、障害児・奇形児だったというのはよく聞く話である。
しかしひとつ我々が理解しておかなくちゃならんのは、そういう放射能ってやつは人工物の核兵器や原発によってのみ生み出されるモノじゃないということ。
たとえば太陽光線にも放射能はあるし、あと火山地域等は普通に高濃度の放射能があるんだよ。
太古から地球上に存在する、いわゆる自然放射線ってやつだ。

変な話、この自然放射線ってやつが猿を人間にまで進化させたんだ、という学説がある。
よく考えてみてくれ。
普通に放っておいて、猿が人間に進化するなんてあり得る?
たとえば今動物園にいる猿が、何万年後かには文明をもつところまで進化できると思うか?
そりゃ無理でしょ。
進化には、必ず何らかの外的要因が必要になる。
ちなみに今最新の学説では、その外的要因とは自然放射線による影響だったんじゃないか、という話なんだ。

まず最初に理解してほしいのは、高い知能をもつ霊長類が誕生したのは、アフリカだけだったということ。
我々ホモサピエンスのみならず、ネアンデルタール人、北京原人、ジャワ原人、そういうのは全部、例外なくアフリカ生まれである。
「え?北京原人は中国生まれじゃないの?」と思うかもしれんが、彼らもアフリカで生まれてアフリカ内で進化し、進化した後にアフリカを出て中国地域に移住したという経緯の原人である。
決して、中国で進化した存在ではない。
それはネアンデルタール人しかり、ジャワ原人しかり。

じゃ、【猿人→原人】の進化はアフリカでしか起こり得ない?
答えは、そうなんだ。
実は、アフリカでしか起こり得なかった。
それは、近年の化石研究によってほぼ証明されている。
また、何で?
アフリカというのは、何か進化における特別な地域なのか?
その疑問に対して近年クローズアップされてきたのが、アフリカにおける高濃度の自然放射線である。
あそこには大地溝帯という巨大なプレート境界があり、もともと自然放射線がかなり強く出ている。
あるいは太古の時代だと、今よりもっと強烈だったかもしれない。
つまり、太古のアフリカの猿は被曝することにより、染色体の変化、いわゆる奇形児としての原人が生まれたんじゃないか、ということ。
普通、奇形児はその障害により長く生きられない。
しかし、たまたま生じた染色体の異常が、脳の巨大化という万にひとつの奇跡を起こしたとしたら?
その奇形児は、猿人では絶対に持ち得ない高い知能を持ってるだろう。
つまりそれが、地上における世界最初の人類、アダムとイブ。
私は、可能性としてあり得る話だと思うな〜。

何となく私がイメージするのは、「X-MEN」だ。
あれも染色体変異による奇形児みたいなものであり、いわゆるミュータント。
↑の説は、人類とは猿から変異してしまったミュータントだ、ということね。
しかし「X-MEN」って、単なるオトギ話じゃないと思うのよ。
私が考えるに今後人類の進化って、それこそダーウィンの進化論のイメージで長い長い時間をかけて少しずつ変化していくもんじゃなく、ある日突然、染色体異常で生まれた奇形児、ミュータントという形で劇的に顕在化するんじゃないかな、と。
そのカギを握るのは、やはり【猿人→原人】の時の流れと同じく、放射能なのかもしれない。
今回ばかりは自然放射線ではなく、人が作った核兵器、原発、そっちの放射線であるような気もするけどね…。

よりによって、我々日本は放射能と縁が深い。
福島原発事故もさることながら、もともと世界で唯一核兵器を落とされた国だし。
しかも2個。
おそらく、日本人は世界で最も放射能を浴びた民族である。
そういや、あのゴジラというのも、核実験による放射線により変異して生まれた怪獣、という設定だったよな?
と考えると、人間にもそういうのが今後あり得る話なのかもしれない。
世界で最も放射能を浴びた民族の中から、何らかの形でミュータントが生まれる、とか。
いや、もう既にどこかで存在してるかもしれない。

「X-MEN」を見る限り、ミュータントは俗世に適合できず、常に隠れている。
能動的に探さなきゃ、見つけられるワケがない。
想像してみてくれ。
ミュータントをセンターFWに置いたサッカーチームを。
仮にそれが日本代表なら、間違いなく日本はW杯優勝を狙える。

…あ、ドーピング検査したら尿にセシウム混じってて、これ失格になるのかな(笑)?
2016/9/13(火)0:02

☆関西人
アダルトな話A
先月のこと。
その日、私は仕事のアポイントがあって現地に行ったんだが、ちょっと早く着いたので喫茶店で時間を潰してたのね。
アイスコーヒー飲みながらスポーツ新聞読んでた。
すると、たまたま空いてた私の隣の席に白いワンピースを着た美少女が来て、そこに座ったワケよ。
「うわ〜、キレイな子やな」と思ったが、でも私は気にせずセルジオ越後のコラムを読み続けたのね。
しばらくすると、その美少女の連れの男性がやって来た。
あぁ、デートの待ち合わせか?
ところが、二人はどうやら初対面のようで敬語で会話している。
なんか、仕事の面接みたいだ。
ちょっと興味が湧いて、私は新聞を読んでるフリをしながら二人の会話に神経を集中。
男性は、「どういう仕事がイイですか?」「僕はありとあらゆるジャンルを紹介できますよ」とか言っている。
…ピンときた。
この男、風俗のスカウトじゃん!

二人の会話を分析する限り、どうやらこの女性はまとまったカネが欲しいらしく、友人が勤めているというエステの店(多分エロい方のエステ)で一緒にバイトしたい、という意向のようだ。
ちなみに、風俗の仕事は今までしたことないみたい。
私は二人の会話を聞きながら、「やめなさい!もっと普通のバイトにしなさい!」と心の中で叫んだ。
案の定、そのスカウトの男は言葉巧みに違う業種の方へと誘導している。

「こういう仕事はですね、やる内容は同じでも店舗型と無店舗型でギャラが全然違うんですよ。無店舗というだけで倍ぐらい変わります」
「倍ですか?」

あぁ、デリヘルにこの子を売ろうとしてるじゃないか!

「まず、お客さんと一緒にお風呂に入ります。で、体を洗ってあげます。オチンチンも洗います。そういうの大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「オチンチンを少しだけナメたりできます?」
「無理です」
「あ、全然汚くないですよ。ちゃんとお風呂で洗ってますから。それをやるだけで、ギャラは倍になりますよ」
「倍ですか?」

あぁ、これもうアカンわ…。
私は仕事のアポイントの時刻がきたので席を立ち、そこから二人の交渉がどう決着したかまでは分からない。
しかし、なんかモヤモヤした気持ちになったなぁ。
ああいう感じで、女子大生は普通に風俗嬢になっていくのか…。
会話の中で彼女は「彼氏がいる」と言ってたが、もちろん彼氏は彼女がこんな面接してることなんて知らないだろう。

まぁ、本人が自らの意志で選んだ仕事なんだから、アカの他人がとやかく言うことではないか?
私の身内の人間なら、そりゃ殴ってでも絶対止めるけど。
でも中には、本人の意志とは全く違うところでそういう仕事を無理矢理やらされてる子もいるだろう。

またAVの話になるが、つい何年か前に引退した「ほしのあすか」という女優を知ってる?
もともとは「ミス少年マガジン」出身のロリ系グラビアアイドルだった。
それが何があったのかは知らんが、ある日突然AV女優に転向したんだ。
しかし、どう見ても向いてるとは思えない。
なぜなら、この子は服を着てるとカワイイのに裸になると貧相だから。
それに、どう見てもセックスが上手くない。
カラミを見てると明らかに嫌がってるし、苦しそうに悶絶するだけだし、しまいにゃ泣き出すし。
最初は「そういうウブなキャラ設定?」と思ってたが、彼女はいくら作品本数を積み重ねていっても上達がなかった。
つまり、エロの才能がない。嫌々やってるのがモロバレなんだ。

引退後、彼女はポツポツとAV転向の真相を語り始めている。
「騙された」「洗脳された」みたいなニュアンスで。
彼女が所属した事務所は眞鍋かをりや小倉優子らが所属してたところで、話題の坂口杏里もしかり。
眞鍋さんなんて、事務所から独立にあたって裁判まで起こしていた。
その裁判では枕営業の存在も示唆されていて、いわゆる悪徳事務所だったんだろう。
後に、社長は脱税で有罪判決を食らっている。
まさに、芸能界の闇を見た気がするよ。
まだ戦うだけの強さがあった眞鍋さんみたいな人ならともかく、ほしのさんみたいに弱そうなタイプは普通に枕をさせられたり、AVやらされたりしたワケね…。
ほしのさんは、本人いわく「身体も精神もおかしくなっていた」「もう限界でした」ということで、数年を経てようやく引退。
今も芸能活動をしてるらしいが、具体的に何をしてるかは分からない。

そんな可哀想なイメージしかない彼女だが、実はある一時期明るいニュースもあったんだ。
確か2010年〜2011年ぐらいのことだったと思うが、彼女は長友佑都との熱愛報道が出たのね。
当時は、まだ長友もインテルに移籍する前だったと記憶する。
ちょうど、ほしのさんもAVデビューしたばかりの頃だ。
だから仮に交際があったとして、それがAV女優時代かグラビアアイドル時代かはよく分からない。
つーか、↓の例じゃないけど変な勘違いから生じたガセネタかもしれないしね。
ただ私は、火のない所に煙は立たず、交際はあったんじゃないかと思っている。
おそらく、グラビアアイドル時代に。
インテル移籍後に芹那と噂になる前に(←これは単に芹那の一方的アプローチだった)、まずほしのさんとの噂の方が先だったんだよ。
それが今じゃ、アモーレ平愛梨ですか…。

ちなみに、ほしのさんはAVデビュー時点で経験人数は3人と語っている。
この3人の中に長友が入っていれば、と私は思う。
彼女の身長は152cm。長友とピッタリ合うサイズだ。
そして体重は38kg。裸を見ると脂肪はほとんどなく、おそらく体脂肪率はハリルも納得の一桁台じゃないかと思う。
うん、長友とピッタリ合う(笑)。
しかし、いまやスーパースターの長友にとって、過去におけるAV女優との熱愛報道は黒歴史だろう。
平愛梨の手前、今後語られることもまずない。
つくづく、なんか可哀想な子だ…。
2016/9/11(日)11:28

☆関西人
ブランド
W杯アジア予選でJリーグが中断してる中、先日に「ルヴァン杯」の準々決勝が開催されていた。
という報道を見て、ルヴァン?何それ?と思った人は多いだろう。
早い話が、旧称ナビスコ杯のことである。

皆さんご存じの通り、ヤマザキナビスコ社が今秋からヤマザキビスケット社と会社名が変わった。
もともと、「ナビスコ」というのはモンデリーズインターナショナルという米国企業傘下の食品メーカーの名称だったらしい。
外資だったのか。
ヤマザキパンがそことライセンス契約し、ヤマザキナビスコという子会社を作って日本市場向けのオレオやリッツを製造販売してきたワケね。

ところが、ある日突然モンデリーズインターナショナルがヤマザキとのライセンスを打ち切ると通告してきた。
もちろんライセンスを打ち切られると、ナビスコブランドのオレオやリッツを製造できなくなる。
そうやって主力商品がアウトとなりゃ、メーカーとして企業存続の危機だよ。
ところが、ヤマザキはなかなかしぶとい。
どうやらチップスターはナビスコのライセンスではなかったらしく、引き続き製造していく。
あと、リッツの代替商品として「ルヴァン」という新商品を開発し、モンデリーズが作る本家ナビスコブランドのリッツと今後の市場で戦っていく姿勢のようだ。

で、皆さんはルヴァンを食べたことある?
私はない。
今朝、ワイドショーでモンデリーズ社製のリッツとヤマザキ製のルヴァンを出演者たちが食べ比べしてたのを見る限り、あまり味に大差はないようだ。
価格も同じ。
ならば、個人的には日本国産であるルヴァンの方を応援したい。
だって、Jリーグはずっとヤマザキナビスコのお世話になってきたワケで、どんなに集客が厳しくともナビスコ杯の冠スポンサーから降りずに支援してくれたご恩は忘れちゃいかんでしょ?
むしろ、今後はこっちが恩返しをする番ですよ。
まだ知名度のない新商品・ルヴァンをカップ戦の冠とし、今後「ルヴァン杯」という大会名を日本全国に普及させることによって、何とかヤマザキさんを援護するんだ。

しかし、苦戦はすると思うんだよなぁ。
だって、リッツとルヴァンじゃ知名度とブランド力に格差がありすぎるでしょ?
仮に味と価格が同じなら、どうしても消費者は知名度とブランド力ある方に手を伸ばしてしまう。
サッカー選手でも仮に実力が同じなら、国内組よりは欧州組の方が代表に召集されやすいのと同じこと。
本田=ミラン、香川=ドルトムント(元マンU)、長友=インテル、岡崎=レスター、このへんはもう舶来高級ブランド扱いですよ。
なかなか国産品で代替とするには難しい。
今回ハリルは岡崎の代わりに浅野を先発としたが、その浅野とてアーセナル経由ゆえブランド品といえるだろう。
そして、DFリーダーの吉田。
彼もプレミアリーグのサウサンプトン所属(控えだけど)という意味で、ブランド品かもしれない。
ぶっちゃけると、能力的に彼と同格の選手は多分Jリーグにもいると思う。
ただ同格なら、リッツとルヴァンだよね。
おそらくハリルは、リッツ派だ。

さて、一方で気になるのは沢口靖子(51歳)のことである。
今までヤマザキナビスコ社リッツのCMキャラクターを28年継続してきた沢口さん。
今回のライセンス打ち切りに伴い、彼女の動向に注目が集まっていた。
モンデリーズ社に鞍替えし、本家リッツのCMキャラクターとなるのか。
それともヤマザキと運命を共にし、新商品ルヴァンのCMキャラクターとなるのか。
…その答えは、後者だった。
つーか、ヤマザキさんは偉いわ。
この機会に沢口靖子なんてオバサンを切って、もっと若くてピチピチしたオンナノコを抜擢する選択もあっただろうに。
しかし、彼らは沢口さんを守った。
その義理堅さに、泣けるよね。
これはたとえ動員悪かろうが、彼らがナビスコ杯のスポンサーから決して降りなかった流れと似てるんじゃないかな、と。

ヤマザキさんって、ステキな会社やなぁ…。
だからこそ、モンデリーズなんかに負けてほしくない。
私は、今後リッツをやめてルヴァンを食べますよ。
そして、ケータイの待ち受けは沢口靖子にしますよ。
皆さん、サッカーファンとして今後ルヴァン杯を盛り上げていきましょう。
いつの日か、ルヴァンがリッツを上回るブランドになりますように…。
2016/9/8(木)19:31

☆関西人
タイ戦A
ひとつ気になるのは、ここ数日間のハリルの余裕の無さである。
経験豊富で百戦錬磨の監督と聞いていたが、その割にイライラっぷりが尋常じゃない。
主将・長谷部に「だいぶ笑顔が戻ってきた」と気遣われてる始末。
UAE戦後、理性を示して「選手は悪くない。責任は私にある。批判するなら私を批判しろ」と言ったのは立派だと思う一方、言葉の端々から選手の不甲斐なさに苛立ってるニュアンスが伺えた。
とにかく選手以上に狼狽・落胆してて、試合後コメントする様を見てると「むしろ選手の方がオトナだな」と私は感じたよ。

私が心配するのは、選手との信頼関係だ。
かつてハリルと似た苛立ちキャラとしてトルシエ監督がいたが、あの時は監督と選手の仲介役として山本昌邦がいたんだよ。
山本さんは監督としてはビミョーな評価だけど、こういうNo.2のパイプ役としてはなかなかの人だった。
確か、「マイアミの奇跡」アトランタ五輪の時も西野監督の下でNo.2だったんだよね?
ややこしい監督を選手と仲介する時にこそ、彼の存在は欠かせなかったと思う。

で、今のハリル代表にあの頃の山本さんみたいな存在はいるんだろうか?
…多分、いないでしょ。
今のヘッドコーチはハリルが連れてきたフランス人だったと思う。
そういえば、確か西野さんは手倉森さんの入閣をハリルに打診してたはず。
あれ、どうなったんだろ?
実現すればイイのにな〜、と思う。

ぶっちゃけ、そういうパイプ役を作っておかないと長谷部が大変でしょ。
彼、新婚さんなんだから、もう少し気遣ってあげなさいよ。
それに長谷部は代表最年長、立派にオジサンだから若い奴らとのコミュニケーションがそろそろ難しいと思うんだよね。
いくら長谷部がフレンドリーに接しても、若い奴らにとっては「あの長谷部さん」だし。
だから、彼よりもう少し年齢が下の仲介者を誰か新たに設定した方がイイんじゃないかと。
今回、ベンチから外された大島のケアとかも必要じゃない?

ただし、私はハリルってトルシエほど硬度の高い独裁者じゃないと思ってるのよ。
意外に柔らかいというか、たとえば今回山口蛍を先発に使ったじゃない?
つい先日「山口の先発は難しいだろう」と言ってたのに、いざ危機になると前言を翻すぐらいの柔軟性はあるんだ。
あと、今まであれほどトライしていた原口のセンター起用も、いざ危機になるとそれを翻して本職のサイドに戻したり。
色々コダワリのある人だとは思うけど、決してガチガチの石頭タイプではないと思う。
ほら、以前に柏木がハリルに直談判を申し入れた時、ハリルはムチャクチャ嬉しそうにしてたじゃん?
彼って、ああ見えて聞く耳ある人なんじゃないだろうか?

日本人なら誰しも、イライラしてる上司を見るとついつい距離をとりたくなるもんだが、むしろああいうタイプには遠慮せず言いたいこと言った方がイイのかもしれない。
逆に怒りを買って粛清されるか?
まぁ、世の中にはボールの空気圧の異常を訴えただけでイエローカード出す人もいるからね(笑)。
いや、彼はそういうタイプじゃないだろう。
彼のイライラを解消するには、むしろお互い腹を割って喧嘩するぐらいが丁度イイんじゃないか、と。
…よし、次は金崎を代表に戻そう(笑)。
2016/9/7(水)23:13

☆関西人
タイ戦
何とか勝ち点3をゲットしたものの、快勝からは程遠かった。
いや、タイに押されてたワケじゃない。
むしろその逆で、日本のシュートは21本。タイは2本。
問題は、ウチが20本以上のシュートを打って、僅か2ゴールしかできなかったことである。
もちろん決定力不足は今に始まった話じゃないにせよ、それにしてもますます酷くなってないか?
かつてジーコも同じような壁にブチ当たり、代表合宿で中学生がやるような基礎的シュート練習を始めたことがあったっけ…。
クラブならできるプレーが、なぜか代表だとできない。
みんな、一体どうしちゃったのかな?

敢えて誉める部分を探すと、辛うじて守備は改善されていた。
山口蛍が効いたんだと思う。
都落ちした選手とはいえ、天性の危機察知能力は朽ちてないようだ。
ただし山口+長谷部の2ボランチにすると、ゲームを創る機能を主に2列目が担わなくてはならない。
結果、香川もしくは本田が低い位置で球を触るシーンが目立った。
これはこれで別にイイんだけど、たまたまその二人が困ったことに不調だったんだよね。
あの出来なら、トップ下に清武、もしくは柏木あたり使った方がまだマシだったんじゃないかと思う。

一方、左WG原口元気の起用は当たっていた。
彼、献身的に走るよね。
なんかプレーが外人っぽいし、日本の繊細なタッチの線の中では多少違和感あるんだけど(線が濃くて太い?)、結果として先制点を取ったのは彼である。
このポジション、原口と宇佐美を競わせる形で使い分けていけばイイと思う。
ゲルマン色は原口、ラテン色は宇佐美。
何なら、この二人を両翼に並べるのもありだと思うけど。

あと、両SBも及第点だろう。
とんでもないポカも時々あるにせよ、長友不在の左を高徳はよく埋めていた。
身体能力やキック技術云々より、ガッツが売りの選手だと思う。
宏樹も、先制点のアシストは見事だったよ。
とにかく香川・本田に主導権握らせてたら中へ中へ行っちゃうから、もっと高徳+宏樹を使わないとね。
一応タイ戦は、UAE戦よりできてたんじゃないだろうか。

あと、浅野について。
岡崎が先発じゃないのは驚いたが、おそらく故障だと思う。
UAE戦で足首打撲したと聞いてるし。
しかし、この重責をいきなり浅野に託すとはね…。
広島でも主にジョーカーだった若手だぞ?
とはいえ、思ったよりは悪くない動きだったし、シュートは僅かに2本だったが、そのうち1本は見事に得点となった。
コイツ、スピードだけじゃないんだよな。
現時点、香川や本田よりも決定力あるかと(笑)。

さて、この勝利によってハリル解任論は沈静化しただろうか?
いや、ビミョーだね。
とりあえず来月のイラク戦+豪州戦はハリルでいくとして、技術委員会は最悪に備え、水面下で次期監督候補の人選に動くべきだと思う。
その一方、西野さんはハリルと面談をすべきだ。
今チームの問題点は何なのか、来月には豪州に勝てるのか、と。
一番のヤマ場は、アウェー豪州戦である。
このままでいくと、私は普通に負けると思うよ。
だから、何らかの手を打たねばなるまい。
20本以上シュート打って僅かに2得点って、絶対に豪州相手にはそんだけシュート数を打てないだろうし。
私は、ポイントがヘディングだと思うけどね。
なぜなら、UAE戦+タイ戦でウチは3得点をしたんだが、そのうちの2点はクロス→ヘディングのパターンなんだ。
本田と原口、ともにWGがヘディングを決めている。
仮にキックでシュートを外しまくるなら、あとは頭を使うしかないんじゃないの?
2016/9/7(水)13:32

☆関西人
今夜は勝つ!
UAE戦で負けたお陰で、この最終予選は逆に盛り上がってきたと思う。
ウチは98年以降ずっと本大会切符を獲得し続けてきたが、いよいよそれが途切れるんじゃないかと皆不安になってきている。
もし今夜負けたら、あるいは引き分けでも、私は更迭ありだと思う。
手を打つなら早い方がイイ。
ハリルが無能な監督じゃないことは分かってるけど、そんなこと言ってられないよ。

かつて加茂監督は、最終予選4試合を戦った時点で更迭された。
4試合で1勝1敗2分けの勝ち点5、それでアウト。
意外にも、彼は1敗しかしてないんだよ。
その点、ハリルは既に1敗してしまっている。
もし今夜負けたら、そりゃ問答無用で更迭でしょ。

【アメリカW杯最終予選】
2勝1敗2分け
→予選敗退

【フランスW杯最終予選】
3勝1敗4分け
→プレーオフに回り、ジョホールバルで辛くも切符獲得

【ドイツW杯最終予選】
5勝1敗
→予選突破

【南アフリカW杯最終予選】
4勝1敗3分け
→予選突破

【ブラジルW杯最終予選】
5勝1敗2分け
→予選突破

ひとつ理解してほしいのは、今まで日本代表は最終予選で2敗したことがない、ということ。
つまり1敗までは許されても、2敗目は許されないんだ。
なのにハリルは、その1回しか許されないカードを初戦で使っちゃったんだよね。
これ、ヤバイよ。
なぜなら今後に豪州やサウジのアウェー戦もあるし、依然「中東の笛」もある。
それでも今後、もはや一回たりとも負けられないワケでしょ?
もうひとつ言うと、↑の通り歴代代表は各々1敗を喫してるんだが、それらは全てアウェーでの敗戦である。
ホームで負けたのは、今回のハリルぐらいさ。
初戦の負けも初めてだし。
あらゆる意味で、今回の最終予選は異例中の異例である。

とにかく、今夜タイには絶対勝たなくてはならん。
だってプレミア制覇クラブのレギュラーFWがいて、ACミランのI番がいて(控えだけど…)、ドルトムントのトップ下がいて、これだけネームバリューある駒を揃えておいてタイに負けたら恥ずかしいでしょ。
タイの戦力はあくまで国内組中心なワケで、本当ならウチはJリーグ組で臨んでもイイぐらいなんだ。
まぁ、ハリルは欧州組中心でしか強化をしてこなかったから、今さらそれを言っても無理なんだけど。

ひとつハッキリ言っとくが、今夜勝ち点3を取れなければ私はハリル解任派に転じる。
次のイラク戦は、一ヶ月後か…。
仮に緊急事態となれば、

・・・興梠
・武藤・・・李
宇賀神・・・関根
・柏木・・阿部
槙野・遠藤・森脇
・・・西川

監督ペトロ

で乗り切るしかないんじゃない(笑)?
なんせ、合宿やる時間がないんだから…。

そんな馬鹿みたいなことにならないよう、解任論を吹っ飛ばすぐらいの快勝を今夜見たいぞ!
2016/9/6(火)21:06

☆関西人
日本の根本的不利
ひとつ、私は誤解してたみたいだ。
ハリルは今回の召集にあたって選手のコンディションが悪いことを嘆いていたが、てっきりそれは欧州組の直前合流による時差ボケ等を指してると思ってたのよ。
ところが、実はそれだけじゃないみたい。
欧州組のみならず、国内組もまた調子が良くないことをハリルは嘆いてる様子。

また何で?
欧州組の一部は出場機会がなく実戦勘がないというネガティブ要素は分かるが、一方国内組はバリバリのレギュラーばかり。
実戦勘は十分あるだろう。
…あ、逆に疲労蓄積か?
今、Jリーグは2ndステージの半ばを少し過ぎたあたり。
去年から2ステージ制が始まりプレーオフを11月下旬から入れなくちゃならない関係上、2ndステージは猛暑の7〜8月にびっしりとスケジュールを詰め込まなくてはならない。
確かに、主力選手ほど酷暑のハードスケジュールで消耗してるかも。
言われてみれば、召集した途端に故障したのは槙野と柏木と昌子、つまり国内組だよね。
これ、実はハリルの指導力云々以前に、もっと根深い問題かもしれんわ…。

この問題について、昨年にハリルは解決法をハッキリ提言している。
Jリーグの試合数を減らせ、と。
おいおい、興行数を減らしたら当然だけどクラブの収入が減るじゃん。
ハリル的に、そこは知ったこっちゃないんだよ(笑)。
彼は試合数を減らす具体案として、Jのクラブ数を減らせと言っている。
まぁ確かに、18クラブのホーム&アウェー総当たりなら34試合やらなくちゃならんが、仮に14クラブにして総当たりなら全節26試合で済む。
つまり、8試合(約1ヶ月〜2ヶ月)を省略できるんだよ。

私は、この点についてはハリルに激しく同意だな。
実際、先日に日本を破ったUAEは国内リーグ数が14である。
その程度の数なら、代表合宿を2ヶ月やることだって国内スケジュール上において可能でしょ。
これ、UAEだけじゃないんだよ。
このグループで日本のライバルとなるであろうサウジは14、オーストラリアにいたっては10。
そして我らが仇敵・韓国は12。
みんな、少なくとも日本よりは余裕あるスケジュールの中で代表強化をしてるワケね。

この問題を解決するには、当然だけど協会とJリーグ側の話し合いが必要になるだろう。
代表の利益とJリーグの利益は、必ずしもイコールとはならない。
というか、むしろ相反するでしょ。
だから難しいんだよ。
協会側の田嶋さん、Jリーグ側の原さん、かつてドロドロの権力争いをしたこの二人が手を握らない限り、問題は解決しないんだよ。
ぶっちゃけ、この二人が手を握るとは到底思えない。
仮に二人を動かせる人がいるとすれば、それはあの人以外におらんわ。
もちろん、川淵さんのことだよ。
2016/9/5(月)20:38

☆関西人
UMAMI
続きね。

UAE戦の日本は↓の【A】でなく【B】であるがゆえ、「日本らしい」チームだったという旨を書いた。
あともうひとつ、今回のチームには日本らしさがあったんだよ。
それが、ボランチ大島である。

今回の2ボランチは長谷部+大島だった。
一見、大島が前気味で長谷部が後ろ気味の機能に思える。
ところが、実際はその逆だった。
長谷部があちこち縦横無尽に動き回り、大島がその動きを見てスペースをケアする感じ。
よって、常に真ん中にフリーでいたのは大島の方である。
ある意味、大島は良い位置にいるのよ。
だから、みんな大島に球を集めようという特別な意識がなくとも、自然と彼に球を預けちゃうワケだ。
これ、どこかで見たパターンだな〜と思ったら、遠藤保仁がいた頃の代表かと。

大島って、遠藤に似てない?
穏やかな性格で淡々とプレーするところとか、バックパスとヨコパスをやたら多用するところとか、守備が持ち味ではないくせに相棒より後ろにポジショニングするところとか。
以前、遠藤は「あなたの後継者は?」という質問に対して「う〜ん、岳ちゃん?」と答えていたが、私の目から見ると柴崎より大島の方が遠藤にイメージは近い。
なんか、長谷部+大島の2ボランチにノスタルジーすら感じてしまった。

ハリルは試合後、「彼(大島)を非難すべきではない。選んだのは私だし、彼を勇気づけることが大事だ」と語っている。
いやいや、非難はしても全然イイと思うんだけど、ただ簡単に切り捨てるべきではないという点については同感だよ。
だって、彼こそ遠藤の後継者なんだから。
…と言いつつ、ハリルが「遠藤の後継者」をチームに求めてるかは怪しい。
そもそも、彼は遠藤を召集してないし。
あと、柴崎すら呼ばなくなったし。
でもって、原口元気をボランチ起用するという「日本らしさ」とは真逆コンセプトの采配をしてるし。
事実、今回は【大島→原口】という交替だった。

思うに、原口は「ボランチ」ではない。
彼の本質は、明らかにアタッカーだ。
なのに、何であの位置に使うんだろう?
これは以前にも書いたが、ハリルの中では【原口=和製ギグス】なのかもしれない。
ギグスは晩年、主にボランチをやっていた。
つーか、ボランチというよりは「セントラルMF」なんだけど。
我々日本人にはこのセントラルMFの概念が分かりにくいんだけど、逆にいえばハリルには日本風の「ボランチ」の概念の方が分かりにくいのかもしれん。
何で脆そうなのを敢えてDFラインの前に置くの?と。

なんつーかな、我々日本人にとって遠藤や大島みたいな選手は、日本料理でいうところの「ダシ」「下味」「うま味」みたいなもんでしょ。
ハリルは、日本料理を食わないんだろうか?
ザックなんて、ワサビ狂になるほど日本料理にハマってたぞ(笑)。
いやね、私も決して欧州料理を蔑視するつもりはないのよ。
ただ、「UMAMI(うま味)」って日本語は欧州でも通用する国際標準語になってるというじゃない?
どうやら、欧米にはこの「うま味」に該当する単語が存在しないらしいのよ。
だから、彼らは日本語の「うま味」を「UMAMI」として、そのまま使ってるワケね。

で、ハリルが作る料理にはこのUMAMIが薄いのよ。
長谷部+原口の2ボランチ?
何かさ、大きな具をふたつ、とりあえず鍋に放り込んだ感じ。
ちゃんとダシをとろうよ〜。
フランスにも、ブイヨンはあるだろ?
日本料理では、昆布とか鰹節とか煮干とかでダシをとる。
もちろん、昆布も鰹節も煮干もダシをとった後はそれ自体を食べることがない。
欧米人からすりゃ、ちょっと効率悪い感覚かもな。
そもそも具となる肉を煮れば肉汁としてUMAMIは出るし、彼らの料理はあくまで「具ありき」なんだよ。
だから、大きな具をとりあえず鍋に入れちゃう。
しかし日本料理にある下味の概念を理解できなきゃ、まず遠藤のバックパスやヨコパスの意味すら理解に及ばないでしょ?
あれは、まさに昆布であり鰹節じゃん。
そこを理解してほしいな〜。
タテにタテに、速く速く、という精神は非常によく分かるんだけど、そればっかりやってたら料理は大味になるよ。

私は、今の日本でUMAMIを出せるのは、大島や清武だと思うよ。
彼らはひょっとしたら具にならないかもしれんが、彼らがいることでチームは日本料理として成立する。
2016/9/4(日)15:48

☆関西人
UAE戦B
UAE戦後のハリルの発言を聞いてて、ひとつ気になったことがある。
それは、清武のことなんだ。

私の目から見て、清武の出来はさほど悪くなかった。
彼らしい、起点になるプレーをしてたから。
しかしハリルは、明らかに清武の動きを評価してない。

「彼にはFWとしてのプレーを望んでいたが、背中を向けてしまっていた」

そう、ハリルの頭の中であのポジションの機能はFWなワケね。
一方、清武は本質がFWでなくMFである。
そして会見におけるハリルの言葉を聞いてると、どうも「消去法」で清武をチョイスしたっぽい印象。

「宇佐美は長い間プレーしていなかった。武藤も考えたが、向こうでほとんど試合に出ていなかった」

つーか、試合勘がないから先発させられないって、大事な試合にそんなの召集するなよ。
という話はひとまず置いとくとして、宇佐美と武藤は代表でFW登録になっている。
対して、清武はMF登録。
付け加えると、本田はFW登録で香川はMF登録。
清武は本来、香川のリザーブだったんだと思う。

↑の話を踏まえると、ハリルの頭の中で4231は↓のような機能になってるワケね。

【A】
・・・・FW
FW・・MF・・FW
・・MF・・MF
DF・DF・DF・DF
・・・・GK

4人のDF、3人のMF、3人のFWという、実質433。
しかし左のFWの位置に清武を入れてしまったもんだから、

【B】
・・・・FW
MF・・MF・・FW
・・MF・・MF
DF・DF・DF・DF
・・・・GK

という、4人のDF、4人のMF、2人のFWという本来の狙いとは違う形になってしまった、とハリルは言いたかったんだと思う。

しかし私は思うんだが、↑の【B】は日本らしい形じゃない?
WGの片翼を敢えてMFとするのは、ザック代表の左・香川しかり、ロンドン五輪の右・清武しかり、オシム代表の右・俊輔しかり、割と日本代表ではよく見かける形なんだよ。
これは、敢えてサイドを起点とする知恵だったと思う。
そりゃWGにはドリブルでタテに切り裂いていく欧州的なイメージもあるが(宇佐美や武藤はそっちだね) 、日本の場合はそういうタテだけではなくヨコのイメージもあるワケよ。
ヨコを起点にして創るイメージ。

実際に、UAEに対してはタテ方向に裏を狙うよりヨコ方向に裏を狙った方が効いたと思わない?
事実、日本の得点は清武のキックがヨコの裏、すなわちファーサイドの本田を狙って成功したワケで。
本来キーマンの本田があんなドフリーになるのは有り得ない話なんだが、ボールウォッチャーのUAEはファーサイドのマークが緩かった。
あれ、UAE攻略のポイントだったと思うけどなぁ。

ザック代表の場合、左を起点にしてその対角となる右、ファーサイドにはFWを置いていた。
もちろん、それは岡崎のこと。
「左で創って右で仕留める」コンセプト、これは岡崎の代表における得点数の多さで証明されている。
ロンドン五輪もそうだよね。
右に清武を置いて、その対角となる左には敢えてFW大津を置いていた。

だから私は、あのUAE戦で投入すべき駒は小林悠だったのでは?と↓に書いた。
【本田→小林】で右に投入。
もちろん本田も悪くなかったんだが、後半明らかに疲れてたからね。
何より小林の良さはオフザボールだと思うし、そこはザック代表における岡崎みたいな機能を期待できるだろう。
仮に清武(と香川)が左で起点を作ったとして、それに反応して岡崎がニアに飛び込む。
もちろんUAEの集中はニアに寄る。
その虚をついて、清武はファーに球を供給。
で、死角から小林フィニッシュ。
…悪くないんじゃない?
小林がいりゃ、大島ももう少し持ち味を出せただろうし。

まぁ、こういうのは「日本らしいサッカー」なんだよね。
敢えてハリルが「日本らしいサッカー」を否定し、「欧州らしいサッカー」を求める気持ちも分からんではないけど。
ただ、ひとつ分からんのは原口の使い方だ。
代表において原口はFW登録になっている。
仮にハリルが前線の両翼に「FW」を求めたとして、「宇佐美は長い間プレーしていなかった。武藤も考えたが、向こうでほとんど試合に出ていなかった」ゆえに清武を選択した、みたいな話をしてるんだけど、じゃ原口は?と思うんだよね。
原口は向こうで試合に出てるし、それどころかブンデス開幕戦のMOMにまでなってるし、明らかに清武よりFW色のある選手だし、というかクラブで左WGだし、なのに今回もまたボランチ起用?
もしハリルの考え方が↑の【A】だとしたら、素直に原口を左WGで使うべきだっただろう。
2016/9/4(日)10:32

☆関西人
UAE戦A
報道によると、このUAE戦でふたつの「神話」が消滅したとのこと。
ひとつは、「埼スタでW杯予選は不敗」という神話。
もうひとつは、「本田が得点した試合は不敗」という神話。
こうして一気にふたつもジンクスが消えるとは、何らかの効力が限界にきてるということだろう。
代わりに、新たにのしかかるジンクスは「予選の初戦を落とすと、本大会出場は果たせない」というやつ。
何としても、この神話だけはブチ壊さなければ…。

ハリルのコメントを聞いてると、やはり選手のコンディションが厳しかったみたいだね。
「何人かの選手はフィジカル的に能力の限界」
「なぜこの選手を選んでしまったのかと、私も自分自身に疑問を抱いている」

…おいおい(笑)。
ちゃんと熟考してから召集してくれよ。

「ただ、その選手以外に良い選手がいなかった」
「選手を選ぶのは簡単ではない。分母が広がっていないからだ」

まぁ早い話、ハリルの目から見て使える人材は欧州にしかおらず、その欧州組が2日前合流などでコンディションが最悪ゆえ(時差ボケ?)、きっちり2ヶ月かけて準備してきたUAEよりも不利になってしまった、と。

「たとえば2ヶ月準備期間を与えられたら、パフォーマンスは全く違っていたと思う。どこに弱点があるかも分かっている。
ただ、我々にそういう可能性はない。トレーニング期間を長くはできない」
と語り、私は「じゃ、どうすんのよ?」とイライラするんだよね。

問題は、ハリルが言う「その選手以外に良い選手がいなかった」という部分だ。
仮に今回のが欧州組のコンディション不良が引き起こした悲劇だというなら、その解決は国内組からの先発チョイスという形でしか難しいだろう。
しかしハリルは、Jリーグをあまり信頼していない。
結構頻繁に視察をしてるが、彼の口からは今まで何度も「Jリーグはレベルが低い」的発言が飛び出している。
実際に欧州よりレベルは低いから、正直反論しにくいんだけど…。
おそらくハリルの頭の中では、
【コンディション悪い欧州組>トップコンディションの国内組】
なんだと思う。
この考え方を今後どうするか、だよね。

ただ、ハリルにもピンポイントで信頼する国内組がいることはいるんだ。
具体例を挙げれば、森重・柏木・金崎といったところかと(以前は宇佐美もここに入ってたが、今はもう国内組じゃない)。
この3人のうち、柏木は怪我で試合に出れなかったし、金崎は例の石井監督罵倒によって「代表に相応しくない」とハリル自ら切り捨てた。
よって、ますますチーム構成の欧州組偏重は拍車がかかった感じ?
日本国内って、そんなにも層が薄いかなぁ?

確か、憲剛がバックアップメンバーに入ってるんだよね?
柏木が怪我した緊急事態なのに、なぜ急いで入れ替えなかったのか?
重圧のある初戦で、いきなり大島に前線4人を操る司令塔役を任すのはかなり酷だよ。
確かに、ブランク長い憲剛をいきなり先発というのも酷ではあるけど(今の戦術も全く知らんだろう)。
じゃ、山口蛍は?
ハリルは彼を呼んだ当初から「先発は難しいだろう」と言ったが、そんな先発が難しい選手なら無理して呼ぶなよ〜。
じゃ、柴崎は?
まだ彼はこのチームの経験値がある分、大島よりはリスクが少なかったと思うんだが…。
でも、ハリルはパッタリと彼を呼ばなくなった。
層を厚くするよりむしろ、見限って切り捨てることで層を薄くしてる印象すらあるよ。

これはいよいよ、技術委員会が介入すべきタイミングだろう。
さすがにタイ戦まではハリルに任さざるを得ないが、それ以降は西野さんがもう少し干渉すべきだと思う。
何なら、ハリルのJ視察に西野さんが同行すればイイ。
そんな【Jはレベルが低い→どうせロクな人材がいない】という前提で視察するんじゃなくて、ちゃんと彼に解説をできる人がいれば、また着眼点も変わると思うんだよな。
霜田さん、ちゃんとそういうことやって
たんだろうか?
いささか疑問である。

一応、本田も香川も岡崎も長友も長谷部も吉田も、みんな元々はJリーグにいた選手だ。
私は、もう少しJから人材をとった方が逆にチームは良くなると思うんだが?
2016/9/2(金)17:27

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