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過去ログ498 2016/7/28 18:55

☆関西人
鈴木武蔵の出番?
ちょっとビックリ。
五輪代表の久保が、この切羽詰まった時期にクラブ事情で召集アウトだという。
え〜っ?って感じ。
いくら五輪はクラブに拒否権があるとはいえ、これは時期が時期だけに良識を疑うよ。
…しかしまぁ、こうなった以上はしようがない。
急遽霜田さんがスイスに飛んだらしいが、多分無理だろう。
じゃ、代わりのFWを呼ぶしかない。
バックアップメンバーの鈴木武蔵という可能性が高いが、彼以外の予備登録から呼ぶ選択肢も一応あるらしい。
でもそうなったら、武蔵は「はぁ?」ってなるよね。
だからとりあえず、武蔵になるんだろう。

私は、もともと武蔵は18名最終メンバーに入ってても良い選手だったと思うんだ。
興梠にせよ浅野にせよ南野にせよ中島にせよ、前線はみんな上背のないアタッカーばかりなんだから、せめて一人は180cm以上が欲しかったのよ。
かといって武蔵はヘディングが武器というワケじゃないんだが、ただし最近はそこを重点的に練習して上達してきたという話を聞く。
もともと足は速いし、そこに高さも加われば鬼に金棒ですよ。
一応、かつてはレアルも目をつけたほどの素材だからね。

何より、彼の魅力はジャマイカの血統だ。
現在、男子100m走の世界トップ10に5人ものジャマイカ人がランクインしてるのは少し異常だろ?
しかし、それほどにジャマイカの血は走りに適してるってこと。
聞けば、ジャマイカの血統のルーツは主に西アフリカらしい。
DNAは大平原の民だね。

じゃ、血統の話をひとつ。
私はもともと人類起源史が好きでよく文献を調べたりするんだが、これは皆さんもご存じのことだろうけど、我々人類のルーツは全てアフリカにある。
アフリカ単一起源説、つまり我々人類は【ネアンデルタール人→欧州人】【北京原人→アジア人】というように、各地域ごとのルーツがあるワケではない。
欧州人もアジア人もアフリカ人も、それら全ての祖先がアフリカ大陸をルーツとするホモサピエンスである(ちなみに、ネアンデルタール人などホモサピエンス以外の人類は全て絶滅してしまっている)。
要するに、元を辿れば必ず黒人に行き着く。
じゃ、地上初の人類、アダムとイブは肌が黒かった?
多分、そうなんだと思うよ。

しかし、それにしては黒人・白人・黄色人って色々違いすぎる。
血統で優劣を語るのは今の時代タブーとされてるが、でも知能はともかく、身体能力に関しては明らかに黒人が頭ひとつ抜けている。
何で?と思うよね。
人類学者いわく、これは「優劣」というより何万年という時間をかけて生じた「適応」とのこと。
もともとの原始人類はアフリカの平原を前提にした身体能力を獲得していたが、それが日本列島に来れば、そこは平原が少なく山岳と森が国土の7割という環境である。
となれば、平原を駆ける能力を別の能力に変換させていった方が効率イイんだ。
ちなみに、縄文人は狩猟よりも漁、そしてドングリや栗の採集が食糧調達のメインだったらしい。
そうやって、我々日本人という資質は出来上がっていったんだ。

じゃ、差が生じるのは当たり前だろう。
アフリカで平原を駆けて狩猟してた先祖のDNAと、森でひたすらドングリ拾ってた先祖のDNA。
100m走みたいな競技で、前者に軍配があがるのは当たり前のこと。
ただね、ひとつだけ言わせて。
決して後者が「劣等民族」というワケじゃないのよ。
前者に、朝から晩までひたすらドングリ拾い続けろ、と言えば多分できないんだから。
採集は採集で集中力を長く持続させねばならず、地道に根気のいる作業。
我々は、それをできる民族なんだよ。

そしてサッカーという競技は、獲物を狩る要素とドングリを拾う要素の両面がある。
もちろん我々は、ドングリ拾うサッカーがベースとなるだろう。
じっくりと粘り強く拾い続けるサッカー。
それはそれで悪くない。
ただ、どうしてもフィニッシュの場面だけは狩猟のニーズが強いんだよね〜。
だから、武蔵みたいな奴はFWで貴重。
あの駿足、あの跳躍力だし。
そりゃ、ドングリ民族の目線では物足りない部分も沢山あるだろう。
確かに、じっくりとやる部分は上手くない。
でも、それを補うだけの狩猟の能力が彼にはあるんだよね。
2016/7/28(木)18:55

☆関西人
サポーターと観客
確かに、Jリーグはお祭りだよね。
もともと、サッカーの起源を遡れば中世のイングランドにおけるお祭り(日本でいえば、だんじり祭りみたいなやつ)だったという説もあり、最初からそういう要素はあるんだろう。

で、Jリーグサポの盛り上がり方について。
私は、あれを見て「やはり日本人はマジメだよな」と思うのね。
たとえば、個人主義かつ利己主義が多い海外なら、「俺はお金を払った、お客さまの立場だ」→「だから、サービスを享受する権利がある」って意識が必ずどこかにある。
あくまでサービスを受ける側の立場だ、と。
ところが日本人の観客を見てると、彼らはサービスを受けるどころか、むしろサービスをしてる側の方に見えるんだよ。
だって、声が枯れるまでず〜っと歌い続けてるし、ず〜っと立ってるし、選手に負けないぐらいの負荷に耐えてるじゃん?
あれは、「サービスを享受する」という姿勢とは真逆に位置する、応援という奉仕活動だ。
ああいう人たちの頑張り、逆にお金貰ってもイイぐらいだよね(笑)。

で、何でまた日本人というのはこんなにもマジメなのか?
私が思うに、日本人は「公」の意識が強いんじゃないかと。
「私」よりも、「公」を大切にする。
たとえば駅のホームでキチンと列に並ぶとか、電車の中ではケータイの会話を控えるとか、電車に乗る時は降りる人が全部出てから乗り込むとか、そういうのは「公」の意識がなきゃできないことである。
「そんなの、誰だってできることだろ?」と思うかもしれんが、意外と外国人(中国人とか)は【公<私】らしく、こっちから見てイラッとすることが多々あるんだよ。

サッカー観戦でも【公<私】のスタンスでいくなら、「え?何でわざわざ立たなきゃいけないの?疲れるから私は座ってるわ」になるよね。
だけど日本人の多くは、そういう「私」を抑えて「公」に身を捧げる。
コンサートでもそうなんだ。
よく海外のアーティストが日本公演をして、「日本のファンは素晴らしい」とコメントをすることが多い。
そりゃそうさ。
みんな、最初から最後まで総立ちでノッてるもん。
あれは正直なところいうと、ファンは「このコンサートを盛り上げなきゃ」という使命感みたいのでノッてるというニュアンスはないかな?
本来はサービスを享受するお客という立場でありながら、その立場を超えて「私たちが盛り上げなきゃ」という奉仕の意識を出してくれるんだ。
自分を、コンサートを成功させる装置の一部と捉えている。
アーティストにとって、こんなにありがたいことはない。
そのアーティストがカタコトの日本語で「アリガトー」と言ったら、ファンは一斉に「キャーッ」と歓喜の声をあげる。
それはおそらく本音での歓喜の気持ち半分、あとは場を盛り上げる使命感が半分だろう。
意外と欧米なんかでは、たとえ有名アーティストであっても会場が盛り上がらないケースもあるみたいだよ。
それは、日本ほど「公」の意識で場に臨んでくれるファンばかりではないということかと。
「私」のスタンスの客は、本心からアゲアゲになってないと最後までノッてはくれない。
アーティストにとってはやりにくい客だが、でも客としては正直なスタンスだと思うよ。

私は、【公>私】の土壌である日本という国を素晴らしいと思う一方、全ての人が「公」に奉仕しなくても別にイイと思うんだわ。
座って見たい人を無理に立たせる必要はないと思うし、むしろ座ってる人を白い目で見るような空気は逆にダメだと思うし(日本って、そういうところあるよね…)。
「踊る阿呆に見る阿呆」、確かに「踊る阿呆」は「見る阿呆」を見て「俺たちよりコイツらは楽しめてない」と思うんだろうが、そこはその人なりの楽しみ方を尊重してあげてほしい。
別に、踊りたい人は思う存分踊ってくれればイイんだけど。

だからこそ、カテゴリーが必要なんだろうね。
「公」の意識がある客はゴール裏へ、「私」の意識がある客はそれ以外へ。
「公」の人たちはただの客ではなく参加者であり、試合を構成する装置の一部でもある。
一方、「私」の人たちはあくまで客だ。
ただし、その人たちが踊り始めたら、それは使命感でなく本気でノッてるということだろう。
2016/7/26(火)20:28

☆Eきゅー
この夏はお祭り気分で
スタジアムの応援の話。

時々『海外のクラブのサポーターは選手のプレーをじっくりみていて、素晴らしいプレーをしたときだけ拍手や掛け声でそれを賞賛するけれど、日本のクラブの応援はずっとチャントを歌っているばかり…』なんて耳にしたことがあります。
もちろん海外クラブにもチャントをずっと歌い続けるクラブのサポーターもいるらしいので、一概にはいえませんが、海外クラブと日本のクラブの応援の違いはよく指摘されている気がします。

でも、日本人のいいところは海外のものを輸入したら自分たちの使いやすいように『和風』に、自分なりの文化に染め上げることでもありますよね。

Jリーグの応援スタイルはどんな風に『和風』に染まったのか。
なんとなくJリーグの応援はお祭りに似ていると思います。(^^;;

楽しく!熱く!元気よく!

お祭りは豊作や幸せを神様に祈るのが発祥ですよね。
勝利を願って神の如きアスリートに祈りや歌や演奏を捧げる…飲めや歌えしながらその時間と空間を祝福する。
日本型のサポーターの応援はお祭りに近いと思います。
ユニやタオマフ巻くのと揃いの法被やハチマキを身につけるのはそっくり。

ゴールが決まったらまさに
神、降臨!で雰囲気ですから。

だからゴール裏は神聖な場所でもあるし、みんなで生を楽しむ場所でもあると思います。

ゴール裏という特にコアな場所は、命がけでお神輿を担ぐひとたちがいる場所といえますね。

お祭りは無礼講だけど、常連さんと一見さん、大人と子どもで役割が違いますよね。そこは自ずと住み分けされている。あのカオスのなかでも自分の立ち位置がわかる。

お神輿をかついで半裸でわっしょいわっしょいして盛り上げる男性もいれば、浴衣を着こなして雰囲気を味わう女性もいるし、夜店で楽しみたいひともいるし、ちょっと危なそうなお兄さんおじさんもいたりするけれど、そういう大人の世界をドキドキしながら綿飴を食べてる小学生もいたりする。
それを目に焼き付けた子どもたちが10年後お神輿の担ぎ手になって。。。
それがお祭り。

お祭りの踊りはビシッと決まった方がカッコいい。でも、強制じゃなくて進んでやるのが前提です。

お祭りには地域によっていろいろ。ケンカ祭りもあるし、長閑なお祭りもあります。お祭りに命がけになるひとも珍しくない。
そんなところも似ている。

神輿を担いでいるコアなひとたちと、お祭りに初参加したひとたちはもちろん温度差や熱量は違う。でも、一見さんを引き込んでしまう不思議な魅力があるのがスタジアムの応援です。

同じ阿呆なら踊らにゃ損々〜♪じゃないけれど、
この夏、『ふだんはTV観戦だけど、スタジアムに行ってみようかなあ』と思った方は、ぜひお祭り参加気分です出かけましょう。

きっとその熱量にうなされようになるはずです。

出来れば、日産スタジアムにお越しいただけると嬉しいです。
一応、マリサポですから。。
2016/7/25(月)22:01

☆関西人
カースト
最近は大統領選やら都知事選やらのニュースが多く、選挙というモノについて考えさせられる機会が増えてきた。
民主主義の世界では、リーダーを投票で選ぶのは割と普通のこと。
我々は子供の頃から、学級委員やら生徒会長やらで一応は選挙を経験してきている。

しかし思うんだが、学級委員ってホントにクラスのリーダーだったか?
違うだろ。
あんなの、やりたくてやる奴なんていないんだから。
いわば罰ゲームみたいなもんじゃん。
あ、一応内申書には有利なんだっけ?
それでも、あまりやりたくはないもんだよ。
一応、その選挙というシステムで学級委員という名ばかりのリーダーが誕生するとして、クラスの真のリーダーは実はどこかに潜んでるものなんだ。
真のリーダー、それは学園カーストの上位者だね。
学級委員は、カーストでいうと中位者ぐらいの奴がやらされてたと思う。
生徒会長もしかり。

きっと世の中って大体そんな感じなんだな、と子供心に何となく感じており、当時子供の目からオトナの世界を見ても内閣総理大臣が明らかに傀儡で、裏のボス(田中角栄とか竹下登とか)がオモテのリーダーを操ってるような構図だったんだよね。
といいつつ、必ずしも全ての組織がそういう構造というワケでもない。
オモテのリーダーが、そのまんまボスであるという例も数多くある。
会社の社長とか多くがそうだし、ロシアのプーチンや中国の習近平もそうだと思う。

じゃ、「リーダーの正統性」とは何か?
民主主義の原則は、リーダーを選挙で選ぶ。
最も票を集めた奴が正統なリーダー。
あと、血統で決まるというのもある。
世襲、本家の長男がリーダーの座を継ぐ、とかね。
そんなの今の時代に古いわ、と思うかもしれんが、いやいや、今でも多いよ。
企業でも創業者一族が代々継いでるところは多いし、イスラムでもサウード家じゃなきゃダメとかあるし、日本だって国家元首はあの一族じゃなきゃダメ。

ひとつは票、もうひとつは血統。
そのふたつが、今でもリーダーの正統性を決める重要な要素だろう。
それ以外は?
うん、たとえば中国とか、どうやってリーダーを決めてるのか私はよく解らない。
習近平って、選挙で選ばれてないだろ?
血統で選ばれたワケでもないだろ?
じゃ、何で国家主席なの?
一体、誰が決めたの?
よく解らない、密室の人事だよね。

そうなんだ。第三のパターンは「上の方の話し合いで、いつの間にか決まっている」というやつ。
皆さんが勤めてる会社は、社長ってどうやって決まってる?
先代の息子?
そうじゃないなら、役員会内の選挙?
そのどっちでもないなら、第三のパターンだよ。
先代が後継指名したのかもしれんし、どこかのキングメーカーみたいなボスが決めたのかもしれんし、延々と役員同士で話し合ったのかもしれん。
その内幕は実際のところ、よく解らんというパターン。
そのリーダーに正統性があるかと言われりゃ、どうなんだろうね。

私は、こういう密室で決まるリーダーというのが何だか怖いし、またそういうリーダーを決める際の密室にいる人たち全体が怖いわ。
こういう人たちこそ、おそらく社会のカースト上位者、真のリーダーである。
リーダーといっても、学級委員や生徒会長とは全くニュアンスが異なる人種。
そして上位カーストの者は同じカースト同士で交流があり、中位〜下位カーストからは全く見えないところで上位者にしかタッチできない利権を日々交換している。
それが、世の中ってもんさ。

私は、自覚として中位〜下位カーストにいる人間。
学級委員はやったことあるし、生徒会や大学自治会の幹部もやったことはある。
でも、あくまでカーストは中位だった。
多分、一生かかっても上位カーストには行けない人間なんだろうな〜、と。

で、今回IOCが世間を騒がせてるロシアのドーピング問題を白黒つけず、なんかウヤムヤにしようとしてるでしょ?
ああ、彼ら上位カーストの中で何か彼らなりの取引があったんだな、と思うよね。
中位〜下位カーストの目線から見りゃ、何か明らかに決裁がおかしいもん。
IOCの理事クラスって、そりゃ確実にカースト上位者なのよ。
変な話、そういう人たちは五輪そのものに絡む中位〜下位カーストの利権なんかより、むしろロシアの上位カーストの利権の方を守るのよ。
なんか、嫌だなぁ。

ひとつ、言っとくよ。
皆さんが日本サッカー界の巨悪、諸悪の根源とする川淵三郎。
彼はおそらく、いまや日本サッカー界で唯一かもしれない上位カーストの人なのよ。
そりゃ、我々中位〜下位カーストの目線から見りゃ、ただの老害だろう。
でも、我々中位〜下位カーストのレベルでは絶対にサシで話をできない人たちとの話をつけられるのが例外的に川淵さんだったワケよね。
私は、こういう人種って必要悪だと思うんだ。
いくら我々が綺麗事のゴタクを並べたところで、世の中を動かしてるのは我々じゃなくて上位カーストである。
じゃ、そこと話をできるパイプを断ち切ってホントにイイのか?
結局、そういうことなんだよね。
2016/7/25(月)20:16

☆関西人
ワンピース
もうひとつ、「ポケモンGO」と並び日本が世界に誇るコンテンツとして、「ワンピース」があるだろう。
昨日から、劇場版の新作が全国公開されてるらしい。
これが、予想以上に面白いとの噂。
任天堂同様にフジテレビもまた近年は低視聴率など非常に厳しい流れなんだが、もし一発逆転満塁ホームランがあるとすれば、映画事業としての「ワンピース」ぐらいのはず。
最近は2週続けてゴールデンタイムに「ワンピース」企画を放送するなど、かなりプロモーションにも力が入っている。

で、私もイイ歳して恥ずかしい話だが、実は「ワンピース」の大ファンである。
尾田先生は天才だと思う。
あのストーリー構成の巧さ、あの魅力的なキャラクター造形、あの伏線回収の巧さ、ホント漫画というレベルを超えて「ハリーポッター」や「スターウォーズ」に見劣りしないクオリティだよね。
ただ、長い…(笑)。
連載が始まって19年ですか。
尾田先生いわく、今は完結まで7割ぐらいのところにまできてるとのこと。
ということは、10年以内には完結しそうだな。
しかし心配なのは今後10年、尾田先生の身にアクシデントが起きたりしないか、ということ。
たとえば交通事故とか脳溢血とかで彼が突然死なんかしちゃえば、ここまで壮大に広げた「ワンピース」の伏線を誰も回収できなくなる。
彼の頭の中で最終章の構想は既に完成してるらしいが、その内容を知ってるのは先生自身と編集部のごく僅かな人間だけだろう。
とにかく、日本政府は総力をもって尾田先生の健康と安全を守って下さい。
これは、日本だけの問題じゃないんだからね?
海外でも35ヵ国、6000万部以上を発行している国際コンテンツなんだ。
これがヘタに未完で終われば、世界規模で収拾つかなくなる。
おそらく国際問題になるわ。

タイトルの「ワンピース」とは何か?
「Dの一族」とは何か?
「空白の100年」とは何か?
「黒ひげ」は何者なのか?
古代兵器「ポセイドン」「プルトン」「ウラヌス」とは何か?
ラスボスは誰なのか?
とにかくこの物語、まだまだ解らないことだらけ。
確か、「エヴァンゲリオン」の時も物語が謎だらけで最後までヤキモキさせられたんだが、あれは完結しても難解すぎて私にはよく理解できなかったし、庵野さんもやり直しみたいにして「新劇場版」を制作してるよね(笑)。
こういうの、難しいところなんだ。
たとえば「GANTZ」は物語が謎だらけの時は超人気作だったのに、やがて全体像が見えてきた終盤にはただの凡作になっていた。
今思えば、終わり方は映画版の方がまだマシだったかと。
一方で海外ドラマの場合、こういう謎で引っ張る系は「LOST」が私には一番思い出深い。
これも謎だらけの序盤はミステリー・サスペンスとして非常に面白いんだが、やがて中盤にはタイムトラベルというSF要素が出てきて「あれ?」となり、終盤には神様みたいのと悪魔みたいのが出てきて神話系ファンタジーに一転し、そして最後の最後には極めつけで「あ、ここは死後の世界なんだね?」という涅槃オチ(笑)。
シリーズが長くなりすぎて、もう迷走しまくりだったね〜。
つくづく長編になればなるほど、伏線の広げ方とその回収の仕方が難しいもんである。

サッカーでも、こういう伏線を張る系の監督さんっているんだよ。
監督も人気商売、自分の物語にみんなを惹き付けたいもんだからね。
たとえば、トルシエがそういうタイプの典型だった。
彼は日本代表監督時代、メディアに対して繰り返しこう言ってたんだ。

「私の500ページある教科書のうち、まだ最初の3ページしか終わっていない」

おぉ、そうなのか、残りあと497ページも強化のステップがあるのか?
壮大だな〜、と当時は喜んだもんだが、そこは皆さんご存じの通り、実は彼の教科書って全体が3〜4ページしかなかったんです(笑)。
あと、思えばオシムも伏線系の人だったな。
もともと禅問答のような謎めいた言葉を使う人だったし、やたら複雑な練習をする人だったし、彼の頭の中にあるビジョン自体が割とミステリアスだったよね。
ただ悲しいかな、彼の場合は健康上の問題で物語を強制終了。
えぇっ?今まで散々張ってきた伏線の回収はどうすんの?となったが、それは後任の岡田さんが彼なりに回収しようとしたんだと思うけど、やっぱ無理でした(笑)。

みんな、結構ミステリーとか謎解きとか好きなのよ。
代表サッカーでいえば、最終的にどういうメンバーを選出するのか、という謎解きにファンは最も惹き付けられる。
そういう意味じゃ、手倉森ジャパンは伏線回収のヤマ場がひとつ、もう既に終わっちゃったワケね。
あとは、どんなスタメンにするか、どんな采配をするかなどがあるにせよ、実際バトルが始まってしまえば謎解きもヘッタクレもないよ。
その時点で、コンテンツは謎解き物からアクション物に企画が変わる。

謎解きとアクション、その両輪のバランスこそがヒット作になるか否かの重要な分岐点である。
その点、「ワンピース」は謎解きとアクションのバランスが絶妙にイイんだよ。
だからこそ、売れている。
手倉森さんも、あとはクライマックスのアクションシーンをひたすら頑張ってほしいぞ。
2016/7/24(日)18:12

☆関西人
ポケモンGO
「ポケモンGO」が国内外で社会現象になっている。
私はゲームとかしない人なので興味ないが、ゲームがここまで世間を揺るがしたのは久々のことだと思う。
任天堂、ウハウハだろう。
まだまだ、ジャパニーズコンテンツもバカにしたもんじゃないね。

これの何が画期的かというと、ゲームという動かずに座ってやる遊戯を屋外に解放してアクティブにした点。
もちろん「歩きスマホ」による負の部分は今後激しく糾弾されるだろうが、部屋にこもりがちなオタクやゲーマーを外に出すことは悪くない話だと思う。
そのうち日本でもゲーム中の事故による死傷者は確実に出るはずで、その際のヒステリックなメディアのバッシングに任天堂がどう対応するのか、私は今から興味津々。
今後こういう屋外ゲームが興隆するか、それとも潰されていくかの重要な分岐点になると思うから。

詳しいところは知らんが、ゲームそのものの企画は割とシンプルだよね。
早い話が、子供の頃に誰もがやったことのある「宝探し」みたいなもんでしょ?
それを2次元と3次元の融合という形で今風にアレンジしてるが、本質は古来からある伝統的な遊戯だ。
こんなのがヒットするなら、まだまだ他にもやれそうな遊戯もあるよね?
たとえば鬼ごっことか、かくれんぼとか、肝だめしとか。
あぁ、スマホ片手に深夜の肝だめしとか超怖そう〜(笑)。
聞けば、任天堂は近年かなり業績が厳しかったらしい。
まさに今回のは起死回生の逆転満塁ホームランで、スマホという時代のアイテムに助けられた感じ。
こうして時流を読み、新しいアイデアさえ出せれば、まだコンテンツ事業に金脈はあるということだね。

また、このアプリは「集客装置」として機能する一面もあり、実際に米国大統領選でヒラリークリントンがわざわざアイテムを使ってモンスターを集めた場所で集会を開くとやら?
日本の都知事選でも、投票所にモンスターを集める動きがあると聞く。
なるほど。
この装置は、客商売やイベントで大いに利用されそうだな。
もちろん、Jリーグも既に目をつけてると思う。
スタジアム内のピッチ上にレアなモンスターが出没するとなりゃ、それだけで動員は1割増になるだろうし。
とはいえ、選手のプレーは無視してスマホばっかり見てるような客は、ちょっとアレだけどね…。

スマホのゲームアプリは、今後も進化していくことになるだろう。
特に今度のような【2次元+3次元】アプリは、色々な広がり方をしていきそうな予感。
たとえばサッカーゲームも【2次元+3次元】、プレーヤーは生身の人間、ただしボールは2次元、という組み合わせのアプリは面白いと思うんだ。
だって、現実のサッカーでは「タイガーショット」や「ドライブシュート」を打てなくとも、使うのが2次元のボールならばそれも十分可能な話でしょ?
まぁ、みんなスマホを片手にサッカーしてる光景はかなり異様だけど…(笑)。
ただし、サッカーって足を使うけど手は使わない競技なんだ。
野球やテニスやバレーやバスケと違い、一応は球技の中でも例外的にスマホ持ってプレーをできるスポーツ。
だから、アプリの【2次元+3次元】に適した球技なのさ。

というワケで任天堂さん、ひとつバーチャル3次元のサッカーゲームアプリを開発してませんか?
2016/7/23(土)22:14

☆関西人
中国資本A
続きね。

いまや中国が日本を抜いてGDP世界2位という現実に、ビビってる人も多いだろう。
でもよく考えたら、中国って人口が約14億、日本の10倍以上である。
それは米国の4倍以上でもあるんだし、そのスケールを踏まえれば本来ならGDP世界一でもおかしくはないんだ。
それほどビビるような話じゃないさ。
まだGDPという概念すらなかった昔は、現実に中国が世界一だった時代はあった。
あったというより、むしろそういう時代が長かったのかと。
実際、19世紀以前の世界GDPは中国がダントツで一位だったらしいからね。

歴史上、中国が最もデカイ国になったのは「元」の時代。
あれはモンゴル人の国家だから中国かどうかは怪しいにせよ、まぁ一応中国としよう。
元はアジア全域、ロシア、トルコを征服し、そこからさらに西の欧州にまで進出した。
ポーランド、神聖ローマ帝国と戦って圧勝。
途中でチンギスハンが亡くなった為に征服は中止になったが、それがなければ果たして欧州はどうなってたことやら…。
その時代、力関係は完全に【東>西】。
基本、今でも中国人の意識の中には「もともと中国が世界のNo.1だった」という自負があるんじゃないかな?
習近平なんて、どう見ても顔つきがチンギスハンの生まれ変わりだよね(笑)。

もともと中国は、古代から周辺国を臣下としてきた流れがある。
それは冊封体制といって、周辺国の王が中国に貢ぎ物をすれば、皇帝が「よしよし、お前を王と認めてやろう」と臣下に公認する。
日本では卑弥呼が親魏倭王を名乗ってたから、これは魏の臣下、邪馬台国は冊封体制下にあったということ。
しかし、日本が冊封体制下にあったのは古代と室町時代の義満体制だけで、それ以外は東アジアで非常に珍しい独立国家だったのよ。

冊封体制の基本、【エンペラー>キング】、皇帝は王の上の立場である。
皇帝の公認を得て、王は初めて国の正統支配者となるんだ。
じや、天皇はエンペラーか?キングか?
それは、明らかにエンペラーである。
おそらく、徳川など将軍家はキングの立場。
不思議なもんで、日本ではどれほどキングが権勢を極めようとも、決してエンペラーを滅ぼそうとしなかった。
例外的に足利尊氏vs後醍醐天皇など戦争になったこともあるが、あれは勝った尊氏も後醍醐を殺すところまでは追い込まず、わざわざ新たなエンペラーを擁立して、彼は幕府を作りキングになった。
不思議と、誰も自らエンペラーになろうとはしないんだな?
で、日本の天皇の王朝は絶えることなく現代もなお続いている。

一方の中国は王朝を廃し、今は共産党独裁の徹底した官僚社会を作っている。
中華4000年というけど、中華人民共和国は建国してまだ70年にも満たない新しい国。
この国の元首は皇帝と真逆のベクトルで、世襲を一切しない。
共和国だね。
一方、日本は君主国。
天皇制が一体いつからあるかは知らんが、おそらく1500年以上は続いてるはず。
それならば、たかだか建国70年の新興国が1500年の王朝を見下すなんざ、100年早いわ(笑)。
中華4000年とか、まるで4000年の一貫した国家みたいに語ってるが、実際はモンゴル民族に支配されたり満州民族に支配されたり、さほど中国には国家の連続性がない。

ただ、私は逆に凄いなと思うんだが、中国人にとってチンギスハンは「中国を侵略・支配したモンゴル人」なのかと思いきや、そうじゃなくて「中国人の英雄」だということ。
え?チンギスハンって中国人だっけ?
…そうなんだ。モンゴルから南下して中国全土を支配したはずの侵略者チンギスハンは、気がつけば逆に中国に飲み込まれてて、いつの間にかモンゴル人じゃなく中国人にされてるのさ。
怖い怖い。
戦わずして勝つ、これが孫子の兵法ってやつか…。
中国人は、したたかである。
思えば、彼らは第二次世界大戦(日中戦争)、日本軍に首都を制圧されて連戦連敗。
ひたすら敗走しただけなのに、最後はなぜか戦勝国という扱いになっている。
日本は確かに米国相手に惨敗したが、中国相手に負けた記憶はないんだが?
だけど、ポツダム宣言受諾した時点で中国にも降伏したことになってるのよ。
これまた「戦わずして勝つ」、孫子の兵法だよね。

中国の恐さの本質は、そこにある。
彼らには、「試合に負けて勝負に勝つ」ぐらいのスタンスがあるのよ。
私が中国にビビるのは、目に見えた軍事力そのものじゃなく、むしろ兵法の方である。
「戦わずして勝つ」、そこが実は一番怖い。
ああいう国にとっては、カネこそ不戦で結果を得るに足る最強の兵器だろう。
彼らのカネの使い方は、ホント注視する必要がある。
今、中国資本が欧州サッカー界に向けて動いてるのを、これまでの中東やロシアのオイルマネーと同じステージで見ていてはダメ。
中国のカネは、個人のカネじゃなく国家のカネだ。
そして「気がつけば」とか「いつの間にか」 が、いつも彼らの勝ちパターンだ。
ホント、敢えて本田のクラブと長友のクラブが狙い打ちってのが、妙に嫌な予感…。
日本人は中国人を少しナメて下に見るのが昔から悪いクセなんだけど、「気がつけば」中国の下になってたとか、今後ないように気をつけなきゃね。
クラブワールドカップも、昔はTOYOTAの冠だったのが今じゃ阿里巴巴という中国資本が冠である。
着々と、外堀は埋まってきてるよね。
2016/7/22(金)20:51

☆関西人
中国資本
ここにきて、本田のミランも長友のインテルも中国資本の傘下に入る(一応、ミランはまだ未確定だが)という報道に私は憂鬱な気持ちである。
経済の専門家が「中国バブルはいずれ弾ける」と何年も前から言ってたが、全然アテにならないじゃん。
いや、中国だけじゃない。
中東や東南アジアの資本も欧州サッカー界を侵食している。
ああいうのって、地元欧州の人たちはどう捉えているんだろうか?

とはいえ、よく考えたら我々日本人だって、昔は似たようなことしてたのよ(笑)。
80年代から90年代初頭にかけてのバブル期、わが日本も海外で色々爆買いをしてたんだ。
一番有名なのが、三菱地所のロックフェラーセンター買収、あとソニーのコロンビアピクチャー買収。
いわば米国の「シンボル」みたいなモノを買収してしまい、当時日本は結構バッシングされてたよ。
あと、任天堂のマリナーズ買収ってのもあったな。
今になって思えば、これがなければ今のイチローはなかったかもしれないけど。

だけど当時、お陰で日本はかなり嫌われたのさ。
品格に欠けた成金、欧米を侵食する悪者という捉えられ方だった。
そのへんは、80年代のハリウッド映画を見てるとよく分かるのよ。
たとえば「バックトゥザフューチャー」、主人公の父親の上司は日本人で、完全に悪役としての描かれ方だ。
あと、「エイリアン」。
あれも陰謀の黒幕は事業のオーナー側であり、それは日本企業なんだ。
その他、親日家として知られるスピルバーグですら、この時代には結構反日映画を制作している。
私は当時まだ子供だったが、ニュースを見てると米国の労働者たちが日の丸を焼いたりしてたのを何となく覚えてるよ。
ああ、日本って嫌われてるんだな〜と思った。
仮に日本のバブルが崩壊せず、あのままイケイケで世界を牛耳ってたら今頃どうなってたのか、あまり想像したくないね…。

で、今は中国がそういう立場にいる。
実際、彼らは世界中でかなり嫌われてると思う。
特に、フットボールの名門クラブを買われるのは欧州人の心情的に辛い話だろう。
フットボール三流国の人間が、フットボール一流国のクラブを支配・指導する立場となる。
なぜか知らんが、バブル期の日本って欧州クラブには手を出さなかったよね?
当時の日本はまだワールドカップすら遠い世界の話、野球はともかくサッカークラブの買収だなんて発想すらなかったんだと思う。
時代、としか言いようがない。
もし日本のバブルがあと20年遅れていれば、おそらく今の中国と同じように欧州クラブを買収していただろう。
一応資本主義のルールでは、たとえサッカー三流国の企業でもカネ次第でオーナーになれちゃうからね。

しかし、今回中国資本が買収に走ったのはミランでありインテルであり、なぜかセリエである点が妙に気になる。
確か、セリエってプレミアと違って株式公開してるクラブは多くないよね?
あるいは私が知らないだけかもしれんが、確かミランもインテルも上場はしてないんじゃなかったっけ?
だとすりゃ、これは中国バブルの「爆買い」とはまた少しニュアンスが違う話だと思う。
要は、セリエの現オーナーが経営上ギブアップしてて、ぶっちゃけ手放したかったということ。
おそらく、セリエって厳しいんだと思うよ。
だってさ、もともとセリエは非上場クラブが多いし、よって調達できる資本はプレミアほどのレベルじゃない。
かといってブンデスほど観客動員が多いワケじゃないし、入場料収入もブンデスほどのレベルじゃない。
かといってリーガみたくソシオ制じゃないし、つまりレアルやバルサほど世界中のファンに支えられてるような構造でもない。
と考えると、セリエって買収するには意外とビミョーな物件じゃないかな?と私なんかは思うんだけど。
おまけに、これらクラブを買収すると積もり積もった負債も付いてくるんでしょ?
そこに手を出すとは、勇気あるわ〜。

一説によると、これら買収の動きは習近平の思惑もあるみたいだね。
もともと彼は、筋金入りのサッカーファンらしい。
多分、これらは単に金儲けを目的とした話じゃないと思うよ?
この投資がそんなに儲からないことぐらい、さすがに中国も分からないほどにはアホではないだろうし。
どっちかというと、中国サッカー発展の為という国策だろう。
多分、今後は続々と中国人選手がイタリアに渡ることとなる。
本田も長友も、いずれ居場所はなくなるだろう。
キャラかぶりの東アジア人は、中国側にとって最も邪魔な存在だろうし。
私は、本田も長友もひとまずイタリアから退避した方がイイと思う。
断言するよ。
この先、きっとセリエにいてもロクなことはない。
2016/7/21(木)0:18

☆関西人
右と左A
続きね。
じゃ、今度はサッカーにおける右と左の話を。

サッカーの世界でも【右と左】が存在するらしい。
以前、西部謙司さんが書いていた。
アルゼンチン人指導者メノッティの発言として、サッカーの戦術には右翼と左翼がある、と。

一般的な言葉の概念として【右翼=保守】【左翼=革新】とされている。
じゃ、サッカーにおける革新とは?
このへんはハッキリしてないけど、大まかなイメージとしての左は
@組織的プレス
A高いライン設定
Bパスを繋ぐポゼッション
C流動的なポジションチェンジ
といったところじゃないだろうか。
目指す理想の概念は、おそらく74年オランダのトータルフットボール。
いや、実は創案のミケルスですら厳密にはトータルフットボールを完成させておらず、これはまだ見ぬ理想郷、あくまでユートピアとしてのサッカーである。
そりゃ現実の「左」もカールマルクスの夢想から始まったユートピアの思想であり、それを具現化したのがレーニンのソ連や毛沢東の中華人民共和国やカストロのキューバだったりするんだが、それが実際にユートピアになったか?って、明らかに違うよね。

じゃ、対する右のサッカーとは?
これは概念が保守ゆえ、大まかには下記になると思う。
@強い対人守備
Aスペースを与えない低めのライン設定
B各ポジションの明確な役割分担
C高さなど体躯の優位確保
そう、左の理想主義に比べ、こっちはあくまで現実主義なのさ。
74年ワールドカップ決勝、左のオランダを粉砕したのが右のドイツ、いわゆるゲルマンサッカーだった。
あるいは、イタリアのカテナチオもこれに近いかも。

皆さんに「右と左、どっちが好き?」と聞けば、おそらく過半数は左と答えるに違いない。
イタリア人に聞くと、右と答えるかもしれんが。
ただし、優劣はハッキリ答えられない。
指導者のカテゴリーでいうと、左はグアルディオラ、ビエルサといったところかな。
一方、右はカペッロ、モウリーニョといったところか。
もちろん、そんな簡単に二分できるもんでもないけど。
右寄りの左とか、左寄りの右とか、そういうのも多くありそうだし。

特に日本人指導者って、こういうカテゴリーが難しいと思わない?
たとえば、岡田さん。
彼は一般的に右とされるが、でも「接近・展開・連続」というスタイルを標榜してた頃は明らかに左だったよ。
あと、西野さん。
彼はバルサ信奉者ゆえ左のイメージがあるが、でも実際は堅守カウンターもよくやってきた人だ。
おそらく岡田さんにしても西野さんにしても、ビジョンに合わせて駒を揃えるということがなかなかできなかったんだろう。
どっちかというと、駒に合わせたビジョンを作る職人スタイルかと。
いや、これは必ずしもネガティブな意味じゃなくてね。

一方、たとえ人材が乏しいJリーグだろうが、あくまでビジョンから入る指導者もいる。
ミハイロペトロビッチがそうだ。
彼なんて、浦和に行ったら元いた広島の選手をどんどん移植して、広島のビジョンをそのまんま移植したもんね。
一時期まで、浦和は明確にゲルマンサッカー、すなわち右のクラブだった。
ワシントンがいた頃、確かそうだったでしょ?
それが今じゃ、大きく左に舵を切った感じ。
大手術だったと思う。
しかし私が興味深いのは、たとえ浦和の軸足が右になろうが左になろうが、浦和サポは離れることなくちゃんとついてきてるという点。
ああ、別にどっちでもイイのか、と。
以前、レアルの監督にカペッロが就任した際、そのシーズンはリーグ優勝したにも関わらずカペッロが更迭されたことがあった。
これは、彼がチームを右にしてしまったからだろう。
もともとレアルの土壌は左で、左のサッカーをできる人材が揃ってるのにカペッロは右へ舵を切った。
どうやら、彼は駒に合わせてビジョンを作るタイプじゃなかったみたい。
それでも優勝すれば右も許されそうもんだが、それを許さないあたり、やっぱレアルってスゲーわ。

じゃ、日本代表ではこの左右の概念がどうなっているのか。
私が思うに、代表が初のワールドカップ出場を遂げて以降、大まかには↓の変遷かと。

第一次岡田→右
トルシエ→左
ジーコ→右
オシム→左
第二次岡田→右
ザック→左

完全に振り子、メトロノームだね。
で、これ以降が割と難しい。
アギーレはあまりに期間が短く、スタイルまでよく分からなかったし。
その後のハリルもまた、ザックよりは右だが岡田さんよりは左、という中庸に感じるんだ。

そして中庸ってのは、見る人によって「中途半端などっちつかず」に映るだろう。
だから「もっと左へ」という極左の世論、あるいは「もっと右へ」という極右の世論を生みがちなもんさ。
私は、極右にも極左にも行ってもらいたくない。
そういうこと求める人たちは、今まで日本サッカーの何を見てきたんだろう?
近年は右に行って限界を掴み、左に行って限界を掴み、その積み重ねから一番良い振り子の落としどころを模索してきたんじゃないか。
なのに、その苦労を全部水の泡にして今さら極左だの極右だの、さすがにイイカゲンにせぇよ、と言いたくなる。
2016/7/15(金)14:56

☆関西人
右と左
先日に参議院選が終わったと思ったら、もう次は都知事選だそうだ。
参議院選は自民党公明党の圧勝だったが、どうやら次はそうもいかない様子。
だって野党統一候補に、鳥越俊太郎さんが出てきたから。
対して与党は増田さん&小池さんと立候補が分裂してる分、どうしても票が割れちゃうだろう。
この構図だと、どう見ても鳥越さんが勝ちそうな感じ。
もしこれで勝てないようなら、もう野党は半永久的に勝てないのを覚悟すべきかと…。

それにしても、左は弱くなったもんだね。
あるいは、逆に右が強くなったのかもしれないけど。
ちょっと前までは、こんなことなかったと思う。
むしろ昔は【左=インテリ】【右=頭悪い人たち】という印象すらあったんだよ。
ちょうど私が大学生の頃に時代はバブルだったんだけど、当時は「ニューアカデミズム」というブームがあって、左の知識人の著作を読むのがカッコイイ、という風潮があったのさ。
たとえば吉本隆明、柄谷行人、浅田彰などなど、内容は難解すぎて全く理解できないクセに、私もカッコつけて本だけは持ってたよ。
ちなみに、一冊も読破できませんでした(笑)。
あと、当時はメディアが左であることも当たり前ですらあったな。
一般的に【左=反権力】【右=権力に癒着】という解釈。
よってナベツネの読売新聞より、みんな朝日新聞の方に好意的だったんだ。
それが、一体どこで道を誤ってしまったんだろうね?
今は、完全に【左=売国】【右=愛国】という解釈になってしまっている。
80〜90年代には良識派とされた関口宏とか、今はもう完璧に売国タレントという扱いだし。
きっと鳥越俊太郎さんも、そっちのカテゴリーに入ってるだろう。
今の時代、リベラルなことを言うと簡単に売国と揶揄されてしまう。

私は、このへんの流れは全て「嫌韓」から始まったんだと思う。
じゃ、その嫌韓のルーツはどこから始まるかというと、思い当たるのは2002年日韓ワールドカップじゃないかと。
あの大会、八百長ミエミエで四強にまで勝ち上がった韓国の姿を見て、我々は彼らに不信感を抱いた。
というか、もともと日本単独開催で決まっていたはずの大会に、最後の最後に共催という形で彼らが割り込んできたことにも不信感があったのよ。
やがて、我々はその背景には電通の圧力があったことを知る。
なるほど、当時電通の最高権力者は成田豊氏で、彼は韓国生まれという人だ。
もちろん電通は協会の大スポンサー様ゆえ、最後は日韓共催に逆らえなかったのも当然といえば当然かも…。

やがて成田氏は日韓ワールドカップが終わると、すぐさま韓流ドラマやK-POPなど大掛かりな韓流ブームを仕掛けていった。
これが、また大当たり。
今風にいえば、これらは「売国」かもしれない。
しかし成田氏は、「私が日韓友好の架け橋になりたい」と語っていた。
意外と、本気でそう思ってたのかも?
相変わらず皆は電通陰謀論を好むようだが…。
その成田氏が亡くなったのは2011年。
思えば、そのあたりから日韓の雲行きが怪しくなってきたんだよね。
韓流ブームも下火となり、代わりに嫌韓という言葉が流行語にすらなってしまった。
李明博大統領が、こっちを挑発するようにして竹島に上陸したのが2012年のこと。
さらにそこからは朴槿恵大統領が慰安婦問題をヒートアップさせ、もはや両国の関係は簡単に修復はできまい。
あるいは、成田氏を失ったことは日韓にとって大きな損失だったのかな…?

だけどさ、仮に嫌韓のルーツが2002年だとして、少なくとも私はそれまで韓国を嫌いじゃなかったのよ。
皆さんは1997年のアジア最終予選、アウェーの日韓戦を覚えてる?
あの試合、結果は日本が勝ったんだけど、韓国サポーターは「一緒にフランスに行こう」という横断幕を掲げてくれてたんだよ。
私は、あれを忘れていない。
あの当時、まだ日本は右傾化していなかった。
おそらく、韓国もまたそうだったんだと思う。
あの時代のスタンスに、今さら戻れないものだろうか?
2016/7/14(木)22:09

☆関西人
本田の危機再び
ここにきて、ミラン本田がまた危機に陥ってるようだ。
レギュラー落ちの可能性が高いという。
付け加えて、I番剥奪の可能性も高いという。
先日には本人も「クビになってもおかしくない」みたいなことを言ってたので、ある程度の覚悟はしてるのかと。
とはいえ、今までも「もうダメだ…」というところからギリギリ粘ってきた本田。
まだ諦めるのは早いだろう。

新シーズン、ミランを指揮するのはあのモンテッラである。
う〜む、懐かしい名前だ。
今さら言うまでもないが、彼は中田のローマ時代のチームメイト。
サブながらリーグ優勝の立役者だったという意味で、存在感が中田と非常によく似た選手だった。
当時、ローマのFWの軸はバティストゥータで、モンテッラはスーパーサブのような起用が多かったと記憶する。
でも、点は結構取ってた。
それほど体は大きくないし、身体能力もそれほど図抜けてるワケでないし、なのに途中投入であれだけ点を取れるのは、よっぽど技術が高いんだろう。
確か、中田もモンテッラのスキルを絶賛してたよね。

ローマにおいて、中田とモンテッラの相性は良かったと思う。
お互いサブだから多く組んでたワケじゃないものの、でもローマがリーグ優勝した時の今でも語り草になってるユベントス戦、ロスタイムのモンテッラの劇的ゴールをアシストしたのは他でもなく中田だった。
だから中田がモンテッラを高く評価したのと同様に、おそらくモンテッラもまた中田のことを評価してたと思うよ。
そこは、彼がミランの監督となった今、本田にとっては追い風だろう。
なぜって、中田の活躍の記憶があるモンテッラには、【日本人=ヘタクソ→使えない】という思い込みがそれほどないはずだから。
特に本田は、何となくあの頃の中田を彷彿とさせるキャラクターだ。
だからモンテッラは、ローマでの中田同様にして「トップ下のスーパーサブ」という役割を本田に与えるような気がする。
意外と、彼のチャンスは数多くあるかも。

私は、あの頃のローマで妙に気になる選手がもう一人いた。
それは、FWのデルベッキオである。
彼は、不動のスタメンFWだった。
だけど、笑っちゃうほど点を取らないんだよな。
スーパーサブのモンテッラや中田よりもゴール数が少なかった。
スクデットのシーズンは、僅かに3得点。
なのに、カペッロ監督は頑として彼をスタメンから外さなかった。
理由は、守備で効いてたからだと思う。
このデルベッキオ、決して巧くはないんだけど非常によく動く。
しかも、スタミナ無尽蔵。
相棒のバティストゥータは全く守備をしないし、トップ下のトッティもそうだし、彼が走り回らなきゃどうしようもなかったんだろうけど。

つまり時として、こういうニーズで彼のような脇役キャラがスタメンに入り込む余地もあるということ。
思えば、レスターで岡崎がスタメン張れてるのも同じことでしょ?
あるいは、本田だって今後そういう手もあるかと。
彼がトッティやバティストゥータになれない以上は、敢えてデルベッキオを目指すという手もあるんだよ。
…そうそう、確かデルベッキオも本田と同じく左利きだったよね?
2016/7/12(火)20:02

☆関西人
タイムリープA
続きね。

少し前の話になるが、「木村拓哉タイムリープ説」というのがネット上で大きな話題になっていた(笑)。
これのネタ元が何かというと、例のSMAP解散騒動があった頃の話である。
生放送の「SMAPSMAP」でメンバー全員が解散否定コメントを出した際、キムタクが「えー、今日は2016年1月18日です」という言葉から入ったことに違和感を覚えた視聴者がいたらしい。
え?何で日付をわざわざ冒頭に言うの?と。
ここから、「実はキムタクはSMAP解散を回避する為に何度も何度もタイムリープし、失敗を繰り返した上で今回ようやく解散回避に成功したのでは?」
「冒頭に日付を言ったのは、タイムリープを何度も繰り返しているうちに時間の感覚がおかしくなり、自己確認する意味でわざわざ言ったのだ」
みたいなこと言う人たちが出てきたのよ。
当然それはジョークだったんだろうが、なぜかネット上では「私もそう思う」「確かにあれは不自然だった」と同調する声が続々と増え、やがてキムタクがタイムリープする動画がアップされるし、小説まで出てくるし、大変なお祭りに…。
これらの騒ぎに対して、結局キムタク本人が「僕はタイムリープしていません」と公式のコメントを出して火消しに至ったんだが、彼も「お騒がせして申し訳ありませんでした」と最後には謝罪しており、妙なオチである。
また何で、キムタクが謝らなきゃならないハメになるんだろう?

個人的には、人間の肉体が過去に遡るなどは物理学的にかなり難しいと思う。
ただし、素粒子レベル(タキオン)でなら超光速の実現次第で時空を超えることができるんじゃないかな?
相対性理論では、物質は光速を超えると時間を逆行するんでしょ?
ならば超光速素粒子を現代から過去に飛ばし、そこから何らかの形で過去をモニターすることも理論上不可能ではないんではないかな、と。
ああ、ひょっとしたら巷の心霊写真、UFOなどは素粒子化された未来人のタイムリープ、もしくはその残像かもしれないね。
オカルトでも何でもない、実は最新科学の産物かも。
考えてみりゃ、仮に超光速素粒子を使った通信というのが可能だとするなら、何らかの未来からのシグナルみたいなものが今我々の周りを飛び交ってる可能性も十分にある。
ほら、太古の人類って「神のお告げ」的なシグナルにとても敏感だったでしょ?
それら全て、神ではなく未来人からのシグナルだった可能性も十分にある。
たまたまそれを読みとった古代人が、ただの原人レベルでは絶対に持ち得ないような文明を手にし、やがて知能高い人類になったということ。
聖書に出てくるような数々の預言者たちも、彼らは超人だったというよりは単にシグナルの受信周波数が合っただけのことかも…。

確か米国のどこかの機関が、どこにいるかも分からない宇宙人に対して電波信号でメッセージを送ってるという話を聞いたことがある。
我々現代人がそんなことしてるぐらいだから、未来人が過去の人類に向けて何らかの信号を送ってても何ら不思議はないだろう。
あるいは東日本大震災の前、未来から何らかの警告信号が飛んでたかもしれない。
よく大地震の前に動物が異常行動を起こすというが、ひょっとして動物だけが信号に気付いてる?

いやいや、こんなこと書いてると電波系のアブナイ人に思われちゃうな。
だけどさ、もしこういう電波信号を独自に受信・解読できるようになれば、私なら誰にも明かさず自分一人で未来人と交信するよ(笑)。
それこそ「バックトゥザフューチャー」じゃないが、まずはtotoで大儲けしようかな。
もちろん、五輪、W杯、その他各種大会、各国リーグの結果も教えてもらおう。
もし、私がこの板でバシバシ予想を的中させるようになったら、「あ、遂に関西人やりがったな…」と思って下さい(笑)。
ただ問題は、パラレルワールドですね。
私が住む現代の世界と私が交信する未来人の世界とが、ちゃんと繋ってるかどうかは分からない。
全く別のパラレルワールドかもしれない。

やっぱ、金を賭けるのはよそう。
よく考えたら、サッカーって結果分かってたら全く面白くないしね…。
2016/7/10(日)19:03

☆関西人
タイムリープ
昨日、日テレでドラマ「時をかける少女」をやっていた。
もちろん原作は筒井康隆のSF小説で、私のようなオッサン世代は原田知世主演映画で熱狂したもんである。
細田守のアニメ版も秀逸。
つくづく名作だと思う。
というか、もともと私はタイムリープ物、ループ物が好きなんだ。
ビルマーレイ主演「恋はデジャブ」、アシュトンカッチャー主演「バタフライエフェクト」、最近ではジェイクギレンホール主演「ミッション8ミニッツ」が面白かった。
あと、アニメ版の「ひぐらしがなく頃に」。これにはハマったなぁ。

タイムリープ。
少し前の過去に遡り、本来決まっていた未来を少し変化させる。
そんなこと、可能なんだろうか?
現代の科学力ではおそらく無理だろうが、未来においては分はからない。
仮に1000年後の人類がタイムリープを実現させたとして、この現代社会に未来人が既に紛れ込んでる可能性は、私は遠い銀河から宇宙人が地球に来る可能性よりむしろ高いんじゃないかな、とさえ思う。
おいおい、それなら未来人はなぜ広島長崎に原爆が投下されるのを事前に食い止めなかったのか、なぜ福島原発のメルトダウンを事前に食い止めなかったのか、と疑問に思うよね。
もちろん、未来人は過去を触ってはいけない、という縛りがあるのかもしれない。
そして仮に過去を触ったとしても、たとえば原爆投下を回避できたとして、しかし我々が今生きてるこの社会は何も変わらないんだよ。
だって、我々が生きてるのは原爆が落ちた方のパラレルワールドなんだから。
ひょっとして、どこかに原爆が落ちてない方のパラレルワールドが新たに生まれたかもしれんが、少なくとも我々はそこにジャンプすることはできない。
ホント、残念だけどね。

パラレルワールドだなんて荒唐無稽な話に聞こえるかもしれんが、近年は量子力学の偉い先生方がこれの実在をマジメに立証しようとしているのもまた事実。
で、我々が今いるパラレルワールドは、2014年ワールドカップに1分2敗、勝ち点1のグループ最下位で散った世界である。
あるいはどこかに、あの大会で日本がグループリーグ突破をできたパラレルワールドも存在してるんだろうか?
ちなみに、私が今まで見てきたループ物の映画やドラマの場合、何度タイムリープを繰り返しても決定された運命みたいなモノを覆すのは非常に困難である。
たとえば「ひぐらしのなく頃に」では、タイムリープをするごとに細かいディテールは微妙に変化するものの、ラストには登場人物がほぼ全員死亡、村が全滅するという悲劇だけは毎回揺るぎない着地点となっている。

サッカーにおいても「あの時にあの選手交替をしてれば…」「あの時にパスではなくシュートを選択していれば…」等々、ひとつの試合の中だけでも無数の葛藤があり、その葛藤の数だけパラレルワールドは生じているんだろう。
しかし、仮にパラレルワールドが100ほど生まれたとして、それでも着地点のバリエーションは大まかに3つしかない。
勝ちか、負けか、引き分けだ。
細かいディテールを少し変えたところで、その着地点を変えることができなければ何の意味もない。

私はリオ五輪、日本のグループ予選突破はかなり困難だと思ってるよ。
そこに一体いくつのパラレルワールドが存在するかは知らんが、おそらく半分以上は予選敗退の世界じゃないだろうか?
その一方、予選突破、メダル獲得、あるいは大会優勝という世界も僅かながら存在はするんだろうけど。
それには、様々な条件が何重にも連鎖しなければなるまい。
ひとつでもピースが欠ければ、多分それは実現できまい。
一個ミスれば、そこでおしまい。
ひょっとしたら、18名を選んだ時点でもうミスってる?
どなたか、もしタイムリープ能力のある人がこの書き込みを見ていらっしゃれば、ぜひ100回ぐらいタイムリープして大会優勝のパラレルワールドを見つけてもらえませんか?
今から何をしたらそこに行けるのか、私は興味があります。
2016/7/10(日)13:06

☆関西人
パーリィピーポー
柴咲コウに新恋人発覚、というニュースを目にした。
お相手は、ホリエモンの友人とされる青年実業家。
セレブ、いわゆるパーリィピーポーに属する人種だと思われる。
おそらく柴咲さん自身もパーリィピーポーゆえ、出会う人間はどうしてもそっち系になっちゃうんだね。

あれ?と思った人も多いだろう。
柴咲さんって、確か中田英寿と付き合ってるんじゃなかったっけ?と。
いや別に、この二人には正式な交際宣言があったワケじゃない。
ただのトモダチだったかもしれない。
あるいは交際はあったかもしれんが、短期間で破局したのかもしれない。
何にせよ、中田のプライベートは昔から謎である。

そして中田にもまた、パーリィピーポーの匂いというやつがある。
事実、今まで彼が浮名を流した相手というのはミラジョボビッチだったり、マギーQだったり、宮沢りえだったり、滝川クリステルだったり、いかにもという感じの女性ばかりだ。
唯一山口もえだけは意外だったが、思えば彼女も最初の旦那はIT業界の寵児といわれたパーリィピーポーだっけ。
で、中田は一回熱愛報道が出ても、あっと言う間に忘れられてしまうほどに噂が持続しない。
飽きっぽいのか、それともただの遊びなのか、そのへんがホントよく分からないのよ。

以前、中田の父親は柴咲さんとの結婚の可能性について報道陣に聞かれ、「あんたらマスコミは、ヒデの知らんことあるからね。一番のことがあるよ。ヒデは、結婚するのが難しいよ」と語ったことがあるんだ。
お、お父さん、勝手に何をカミングアウトしちゃうのよ!ま、まさか、と報道陣も一瞬焦ったらしいが、お父さんのオチは「極度の潔癖症」というだけの話だった(笑)。
中田は、部屋の中に埃がないか指でチェックするようなタイプで、今までそういうところについていけなかった女の子もいっぱいいると思う、とお父さんは語る。

…はぁ、潔癖症かぁ。
言い方を変えれば、完璧主義者なのかもしれない。
なんか、彼がサッカー選手として大成した理由が分かる一方、いまいちチームメイトとしっくりこなかったことの理由もまた分かる気がするね。
私は潔癖症と真逆の性格(かたづけられないタイプ)なので中田のことをあまり理解できないが、こういう人は仕事で大きな成功をおさめる一方、トモダチとしては深く関わるのが結構難しいかもしれない。
ズボラが傍にいるだけで、絶対イライラしちゃうだろうから。
いや、彼の場合は仕事上でも絶対イライラしてきたはずだ。
潔癖なパサーは、パスの受け手にも潔癖な動きを要求するはず。
だけど世の中、ズボラな人もいっぱいいると思うのよ。
そういう人たちとどう付き合っていくか、そこがずっと中田の課題だったと思う。

で、中田はひとつの距離感を大事にするようになったのかも。
彼は、意図してあまり踏み込まなくなった。
サッカーでもギリギリまで踏み込まず、29歳で早くも引退を決意。
女性関係も深いところまでは踏み込まず、綺麗な人たちとばかり浅く広く付き合っていく。
仕事も深いところまでは踏み込まず、特に専門分野のサッカーとは一定の距離を保つ。
全て「定住」をしない、「旅人」のスタンスである。
それこそ潔癖な彼が最もイライラせずに済む、快適な環境なんだと思う。

こういう彼のパーリィピーポーなスタンスを見て、その薄っぺらさに不快感を抱く人も多いだろう。
それでも、彼は勝ち組なんだよ。
我々労働者階級とは一線を画した、貴族のような生き方だ。
そりゃ私だって、「早くこっちに戻ってこい」と言いたい。
でも、もう少し時間がかかるだろう。
もし彼が生き方を変えるキッカケがあるとすれば、それは人生の伴侶との出会いに他ならない。
少なくとも、それが柴咲コウではなかったこととだけは確かみたいだな…。
2016/7/9(土)15:20

☆関西人
革命家
続きね。

今となってはSEALsのような学生の政治サークルに新鮮さを感じる人もいるだろうが、きっと昔は珍しくなかったと思う。
60年代あたり、日本全国で全共闘左翼系の学生運動がかなり盛り上がってたみたいだから。
かくいう私の父親も、そういう運動に参加してた過去があるらしい。
別に珍しい話ではない。
そりゃ過激なのは連合赤軍とか日本赤軍とかテロリストっぽい領域にまで行っちゃうが、どうも団塊の世代ってやつは誰しも大なり小なり社会主義革命に夢とロマンを感じていたものらしいよ。
多分、そういう時代の空気だったんだ。

「革命」という言葉は、確かに男心をくすぐるワードである。
しかし、革命家というのは大体がテロリストと紙一重。
チェゲバラしかり、坂本龍馬しかり、勝てば英雄だが負ければ賊だよね。
仮に明治維新が成功してなければ、おそらく龍馬ですらテロリスト扱いである。
朝鮮の安重根は日本側からすると単にテロリストだが、朝鮮側では英雄的革命家なんだそうだ。
イスラム国も、こっち側から見りゃタチの悪いテロ集団だが、あちら側のロジックでは一応正義の革命活動なんだろう。

戦前、日本中を震撼させるほど大規模なテロ事件が起きたことがある。
首相の家やら大蔵大臣の家やらが同時多発で襲撃され、多くの方が亡くなったテロ。
有名な226事件ね。
このクーデターの思想的黒幕と言われたのが、北一輝というカリスマである。
私はこの人が好きで、かつて大学のゼミの題材にしたこともあるんだ。

私の中で、北一輝は一種のダークヒーローなのさ。
風貌は片目が義眼。あだ名は「魔王」。
彼が書いた「国家改造法案大綱」はナチスドイツにおける「我が闘争」みたいにバイブル化し、226事件を起こした将校たちは皆彼の思想に心酔してたという。
その著書の内容は民主主義をベースにした国家社会主義革命論で、当時としてなかなか先鋭的なものだったかと。
また彼は日蓮宗の狂信的な信者で、そのへんが少しカルトっぽい味付けもあったと思う。
奥さんが神のお告げを聞くような霊媒体質だったらしい。

「もし226事件のクーデターが成功していれば…」は、今なお歴史のifとしてよく語られることである。
ちなみに、北一輝は226事件に直接関与はしていない。
しかし、政府は彼を思想的黒幕だとして事件後すぐに逮捕、そして処刑してしまった。
それほどに影響力ある人だったということだろう。
何より、彼の主張は面白いからね〜。
【人類は進化して、神類となる】
【神類は、人類と違ってウンコをしない】
みたいなことを彼はマジメに主張してるワケよ(多分、国家を人格に模した比喩表現なんだろうけど)。
こういうエキセントリックな表現は、ヒトラーの「千年王国」「第三帝国」などとニュアンスを同じくして皆を熱狂させるものだったかもしれない。
この人の思想に心酔してた人物が、有名なところで岸信介元総理がそうである。
うん、安倍総理の祖父だよ。
安倍さんが今なお公明党(日蓮宗系)と手を組んでるのも、あるいは北一輝の系譜にあるという意味なのかも…。

しかし、いまだ北一輝はタブーというべきキャラクターなのか、こんな面白い人物像なのに昭和史の映画やドラマでもあまり取り上げられないのが不思議。
これほど不気味でキモチ悪くてクセになるキャラ、日本近代史の中でもそれほど多くあるもんじゃない。
今は日本中に歴史ファンが多いのに、そういう人たちは大体が戦国武将とか幕末の志士ばかりに夢中で、意外と北一輝みたいのには興味をもってくれない。
私は、そこが寂しいよ〜。

さて、その226事件が起きた1936年という時代背景のこと。
実はその年、日本サッカー界では大きな出来事が起きていた。
ベルリンオリンピック(ナチスドイツの五輪だね)にて、我らが日本代表が格上のスウェーデン代表に3-2で勝利するというジャイアントキリングを起こしたんだ。
有名な「ベルリンの奇跡」だね。
226事件があったほど政情不安のその年に、よくもまぁこうして結果を出せたもんだわ。
当時、日本代表は意外と強かったんだろう。
メンバーには一名、朝鮮人が入っている。
ああ、そうか。
この時代、まだ朝鮮は日本の領土だったんだ。
つまり、朝鮮人も普通に日本人として五輪に出てたんだ…。

そのベルリン五輪の4年後、次回大会の開催予定地は実をいうと東京だった。
私は、だからこそ逆にモッタイなく感じるのね。
もし予定通りに五輪が東京で開催されていれば、前回大会「ベルリンの奇跡」を起こしたチームに期待できないはずがない。
そこから約30年を経てメキシコ五輪を待つまでもなく、サッカー日本代表は初のメダルをまず東京で獲得できてたかもしれないんだから…。
しかし、ご存じのように1940年東京五輪は幻の大会に終わった。
その頃は、スポーツどころじゃなかったからね。
つまり、日本サッカーは千載一遇の飛躍のチャンスを、戦争のせいで潰されたんだということ。

でもさ、かつて東京五輪の前回大会にて、スウェーデン相手に勝利した実績がある、ってのはなかなかゲンの良い話じゃない?
だって今回もまた、東京五輪の前回大会にてスウェーデン代表と当たるんだから。
「ベルリンの奇跡」から80年を経て、またしてもスウェーデンと対決。
因縁を感じるよ。
きっと、歴史は繰り返す。
2016/7/8(金)21:59

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