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過去ログ494 2016/5/20 0:00

☆関西人
裏金A
続きね。

なぜ、週刊文春ばかりが大きなスクープを連発できるのか?
これは皆さん、不思議に思ってることだろう。
それほどまでに、文春の記者は他社より優秀なのか?
確かに、文春は「FRIDAY」等からエース級を引き抜いたりしてるらしい。
でも、本質はそこじゃない。
どっちかというと本質は、「文春では書けるけど他社では書けない」、そのシステム論である。
突き詰めると、どうしても「日本記者クラブ」という組織の話に行き着いてしまうのかと…。

基本、朝日や読売や毎日や産経や日経といった大手新聞、あるいはNHKやフジやTBSやテレ朝といった大手放送局、そういったところは大体が「日本記者クラブ」の会員である。
このクラブが何の為に存在してるかというと、こうして各社が一致団結することで報道の自由を潰そうとする権力側に対抗しよう、という趣旨。
政府や警察などは、このクラブに対して定例記者会見を実施し、一定の情報公開を確約している。
しかしこういうサークル作っちゃうと、結局は各社なぁなぁになっちゃうワケよね。
クラブ側と権力側も馴れ合いになっちゃう。
大体、そんなもんさ。
皆さんが勤める会社にも、きっと労働組合とかあるはず。
これも労働者側が団結して経営側に対抗する為の組織であるはずが、意外と実態は組合執行部と経営陣の関係なんて馴れ合いだったりするもんでしょ?
よくあるパターンとして、組合執行部を経験することが、なぜか社員の出世コースだったりとか…。

ちょっと話がズレたので、論点を戻そう。
とにかく、日本の報道はこの「日本記者クラブ」が中心となり仕切っていて、大手は各社横並びのなぁなぁになってるワケね。
スポーツ紙だって、そうだよ。
日刊やスポニチや報知など、みんなクラブに入っている。
ここに入ってさえおけば記事を書けるだけの情報は無条件で貰えるワケで、その結果はみんな横並び、どの新聞を見ても大体内容は同じようなのになるんだ。
ただ問題は、クラブに入ってない報道機関である。
たとえば、文春や新潮といった出版社系。
これらは、お上から情報を貰えない。
だから自分の足で取材をしなきゃならず、結構大変だよね。
でも、利点もひとつある。
それはクラブのしがらみがないから、フリーに動けるし、フリーに書くことができるということ。
大手が絶対書けないような記事(編集長がボツにしちゃう記事)でも、出版社系なら普通にGOが出ちゃったりして。
で、週刊文春はこのフリーという立場を最大限特化し、最大の強みにしている。
ぶっちゃけると、大手は知ってる事実があっても敢えて書かないことがあるのね。
おそらくは文春が報じたスクープの内容にしても、大手が全く何も掴んでなかったということはないだろう。
じゃ、なぜ大手は記事にしなかったのか?
私は、それこそクラブの弊害だと思うけどね。

しかし近年になって、こういう馴れ合いが通用しなくなってる流れは確実にあるだろう。
その理由は、ネットの台頭である。
ネットって、大手報道機関がタブーとして書かないことでも平気で書いちゃうでしょ?
それが根も葉もない噂レベルの話ならまだしも、中にはウィキリークスみたく当事者の内部告発というのもあるんだから、そうなると既存報道の緩さが妙に際立つワケさ。

さて、東京五輪の裏金問題。
大手は、これをどこまで掘り下げて報じることができるのか?
多分、掘り下げるとメンドくさいことが色々出てくるんだよ。
たとえば、電通の問題。
この電通、なぜか「日本記者クラブ」の会員なんだ。
その前提で、クラブの大手各社は電通の裏金関与をちゃんと報じられるのか?
あと、これは私の憶測だが、この裏金問題を掘り下げていけば必ずやJOCの最高顧問・堤義明にまでたどり着いちゃうと思うのよ。
もしもタブー中のタブーというべき、このJOCラスボスの関与が明るみになった日には、果たしてクラブ各社は一体どう動くことやら…。
はい、文春さん、また出番ですよ、ということになるだろう(笑)。
ある意味、文春は彼らにとっても便利な駒なのかもしれないね。

しかしながら、あまりJOCという組織をナメちゃいかんと思う。
たとえば、ここの副会長は少し前に山口組の組長(司忍氏)とのツーショット写真が流出したというのに、いまだ何の問題もなく副会長の座に居座っている。
普通、有り得ないよね?
だけど大手メディアは、そこに全くノータッチ。
ベッキーの問題なんかより、こっちの方がよっぽど国際的にヤバイのに…。
しかし、現実は大手が迂闊に踏み込めないほど、JOCの闇は深いということなのさ。

一応、我らがJFAの会長・田嶋幸三氏はJOCの常務理事でもあります。
今回のスキャンダル、田嶋さんにまで飛び火しなきゃイイんだけど…。
2016/5/16(月)18:38

☆関西人
裏金
なんかさ、最近嫌なニュースが出てきてるよね。
東京五輪招致にあたって、日本の招致委員会から国際陸連前会長の息子さんに2億以上の裏金(?)が銀行振込されてたという件。
これについて招致委員会の元理事長(竹田恒泰のお父さん)が「コンサルタント料」と弁明してるんだけど、どうも賄賂臭い。
ただ、ある番組を見てると某コメンテーターが「賄賂もなく五輪を招致なんかできるワケない」と言ってたよ(笑)。
W杯を招致したカタールも実際やってたことであり、ある意味これは世界の「常識」なんだ、と。
それは、確かにそうかもしれない。

でも時代の流れというのは怖いもので、いよいよその「常識」にメスが入ってくるようになってきたのも事実。
最近話題のパナマ文書、タックスヘイヴンもまた同じこと。
これこそ税金対策として資産家の「常識」だったんだろうが、ここにきて道義上許されない流れになってきてる。
これ、魔女狩り?
もはや、クリーンであることが全てにおける最優先事項という時代なのかもしれない。
仕事はデキないけどクリーンな人と、仕事はデキるけどクリーンじゃない人がいたとして、今の時代に生き残るのは前者だという気もするよね(笑)。

サッカーで考えてみてくれ。
ひとつの「常識」として、DFは敵の動きを封じるのに手でユニフォームを引っ張ったりする。
みんな、やってることだ。
しかし、これは厳密にいうと反則である。
ところが審判はそれを全てファウルにしてるかというと、案外そうでもない。
審判に見えないようにやってるから?
いやいや、多分見えてるよ。
おそらくこれは、そういうの全てに笛を吹いてたら試合を何度も何度も止めなきゃならんし、軽微なのは敢えて流してるんだと思う。
だけど潔癖な人なら、「反則は反則だ」として全てに笛を吹くべき、と主張するだろう。
マリーシアなんざ排除すべきだ、と。
まぁ、それは正論といえば正論。
ただし、そこまで潔癖を求めるとサッカーは果たしてどうなってしまうのか、少し不安にもなるわ。

私はこういう魔女狩り、どうも嫌いでね。
誰かが「コイツは魔女だ!」と煽ったら、市民はよってたかってそれを吊し上げる。
吊し上げられる側は悪で、吊し上げる側は正義、という構図が成立する。
でも、ホントかな?
吊し上げる側って、そんなにも正義なのか?
私には、とてもそうは思えないんだけど。

たとえば、最近の日本は「吊し上げる側」として、週刊文春が一大権威となりつつある。
彼らによってベッキーの不倫は暴かれ、大臣は辞任に追い込まれ、最近では都知事が窮地に追い込まれてるワケで。
じゃ、文春こそが悪を糾弾する、現代のヒーローなのか?
…いやいや、そうでもないでしょ。
たとえば、ベッキーの件。
彼らが糾弾したのは、たかがタレントの不倫でしょ?
そこは民事レベル、あくまで道義的な問題であって、彼女は別に犯罪者でも何でもない。
だから警察が動くことはない。
一方、糾弾した文春側の方は民事レベルじゃなく、むしろ刑事レベルでヤバイ橋を渡ってないか?
例のLINEを公開した件だよ。
どう考えても、あれは刑事レベルで違法だと思うんだけど。
ああして文春は摘発する側で好き勝手にやる一方、誰も文春側を摘発しないのは一体なぜなんだろう?
TVメディアもただ文春に追随し、摘発された側を叩くばかりだし、視聴者もただそれに乗せられるだけ。
あくまで文春は摘発する側で、摘発される側ではない、という妙にアンフェアな構造に私はとてもイライラするんだけど…。

皆さんは、エドガーフーバーって知ってる?
米国FBIの初代長官だよ。
約半世紀に渡って、ず〜っと米国警察権力のトップに君臨した人なんだ。
じゃ、正義の味方?
とんでもない。
全く、その逆さ。
彼は警察権力を駆使して犯罪を摘発する一方、その諜報活動(盗聴など)で政界財界の権力者の恥部を握り、恐喝することで自らの権力を維持した人である。
時の大統領ですらスキャンダルを握られ、フーバーを更迭できなかった。
情報を握ってるから、誰も彼には逆らえない。
怖い話さ。
…なんか最近の文春を見てると、妙にフーバー臭を感じるのは私だけでしょうか?

さて、サッカー界ではFIFAのブラッターが引責辞任に追い込まれ、UEFAのプラティニも同じく。
どうやらFIFA会長選で、ブラッターからプラティニに賄賂があったらしいね。
奇しくも、この時のお金の名目も「コンサルタント料」。
うん、別に驚かない(笑)。
そりゃ、あったんでしょうよ。
ブラッターも20年近くFIFAのトップにいた人だからね。
↑のフーバーじゃないが、トップに長いこといると腐っちゃうワケだ。

だけど悲しいかな、日本もそのブラッターのお世話になってきたワケよ。
もしブラッターがいなかったら、おそらく02年W杯の招致は無理だっただろう。
露呈はしてないけど、おそらくその時も裏金のやり取りはあったと思うぞ?
長沼、ブラッター、アヴェランジェ、電通、最後は鄭夢準まで絡んできたんだけど、このメンツでお金が絡まないワケないじゃん(笑)。
そういや、今回の東京五輪裏金の件でも、英国では電通の関与が報道されてるらしいね…。

今さら言うまでもないことだけど、世の中大体そんなもんでしょ。
そもそも、ブラッターは人物が優れてるから会長になれたのか?
んなワケないじゃん。
そうじゃなく、裏取引に優れた人だからこそ会長選で理事会の票を最も集められたワケで、むしろダーティーな人であることは当然のことだと思うんだけど?
そこは冒頭にも書いた通り、「常識」である。
そりゃさ、演説が良かったから票が集まったとか、プレゼンが良かったから票が集まったとか、そういう可視化された部分だけで物事が決着するのが確かに理想だよ。
でも政治は、スポーツじゃないんだから。
その勝負は、観客や審判に見えてないところで決まるもんさ。
2016/5/15(日)18:27

☆関西人
トゥーロン国際メンバー
昨日、トゥーロン行きのメンバーが発表された。
総勢20名。
これがメンバー選考の機会である以上、ホントはもう少し人数を呼びたかったところだが、一応は国際大会。
きっと大会の規定として、20名が上限なんだろう。

しかし本番は18名、ここからさらに2名が削られるのか…。
ちなみに今回の登録は、FW4、攻撃的MF4、ボランチ4、サイドバック3、センターバック3、GK2、という構成。
さすがにサイドバックとセンターバックの3、GKの2というところから削ることは考えられないので、削るとすりゃFW、攻撃的MF、ボランチ、そのいずれかからの2名でしょ。
仮にそうだとすると、最終18名の構成パターンは↓の3通りということになる。

@FW4、攻撃的MF3、ボランチ3、サイドバック3、センターバック3、GK2

AFW3、攻撃的MF4、ボランチ3、サイドバック3、センターバック3、GK2

BFW3、攻撃的MF3、ボランチ4、サイドバック3、センターバック3、GK2

ただ、話はここで終わらない。
なぜなら、これに付け加えてオーバーエイジがあるんだよ。
手倉森さんがFW、攻撃的MF、サイドバックという3つのポジションにオーバーエイジ使うことを匂わせてる以上、その3つのポジションでU23の定員は1名ずつ減らすべきなんだ。
すると、

@FW3、攻撃的MF2、ボランチ3、サイドバック2、センターバック3、GK2

AFW2、攻撃的MF3、ボランチ3、サイドバック2、センターバック3、GK2

BFW2、攻撃的MF2、ボランチ4、サイドバック2、センターバック3、GK2

というのが実情となる。
そんな殺生な…、と思うよね?
「FW2」とか「攻撃的MF2」とか「サイドバック2」とか、あまりにも狭き門すぎるでしょ。
「FW2」なんて、たとえば久保と浅野を呼んだら、もうそれだけで定員埋まるじゃん。
「攻撃的MF2」にしても、中島と南野だけで定員は埋まるじゃん。
たとえ「3」に増やしたところで、そこに矢島を入れたら終了である。
鎌田がどうとか関根がどうとか伊東純がどうとか、そんなこと考えててもしようがないってこと?

私、思うんだよね。
オーバーエイジを3名呼ぶのって、本当に日本サッカー界にとって正しい選択なのか?と。
この世代、ただでさえ「世界」を知らないんだ。
なのに、この貴重な本大会出場枠の一部を上の世代に譲るのって、やはりちょっと疑問に思えてくるよ。
とはいえ、いつぞやみたく惨敗したくないのも本音であり、そこが何とも難しい…。
じゃ、ギリギリの妥協案として、「オーバーエイジ1」はどうだろう?

というワケで、仮に「オーバーエイジ1」を本気で考えてみるとして、この場合は誰を呼んだらイイのか?という話。
大久保?豊田?憲剛?藤春?
…いやいや、そういうのじゃないのよ。
だってさ、手倉森さんはFW、攻撃的MF、サイドバック、この3つのポジションでオーバーエイジ使いたい、って言ってるんでしょ?
じゃ、話は単純さ。
その3つのポジション、一人で全部できるユーティリティ選手をオーバーエイジから呼んだらイイじゃん。
…そんな選手、いるのか?
いるんだなぁ、これが(笑)。

それが誰かというと、名古屋グランパスの矢野貴章である。
彼は日本でも珍しい、センターFW、攻撃的MF(WG)、サイドバックの3つをこなせるユーティリティ選手なんだ。
まず身長が187cmだからパワープレー要員に使えるし、あとハードワーカーで守備力高いし、そのくせドリブラーでもある。
そして何といっても、彼はワールドカップ経験者だよ。
ブンデスも経験している。
そうそう、その彼がワールドカップのカメルーン戦で見せたドリブル、皆さんは覚えてる?
何のフェイントもなく、ただまっすぐ敵DFに向かってドリブルで突進していき、普通に球を奪われていた(笑)。
そういうネタ系、癒し系の選手である。
おそらく彼なら、若い選手たちの邪魔にならないだろう。

というワケで手倉森さん、オーバーエイジは矢野貴章1名でヨロシク…(笑)。
2016/5/14(土)21:47

☆関西人
ボランチB
オーバーエイジについて、手倉森さんは最近になって少しずつヒントを出してきてて、「怪我が相次いでいる中列(中島と鎌田のことを指してるのかと)」「サイドバック」「収まりの良い前線(FW)」という3ポジションでの召集を匂わせてきている。
つまり、GKとCBとボランチはU23でいく、という意思表示だと思われる。

ならば、おそらくGKは中村航と櫛引の2人が堅いだろうし、CBは岩波・植田・奈良の3人が堅いだろう。
じゃ、ボランチはどうなのかということだが、まず主将の遠藤航は堅い。
状況により、CBとしても使えるし。
でも、あとは激戦だと思う。
候補者には大島・原川・橋本・井手口がいるが、彼ら全員を入れるのは難しいんじゃないか?
18名という限られた枠の中で、ボランチ5名は枠を占めすぎだから。
MAXは、4かと。
つまり、大島・原川・橋本・井手口のうち1名は落ちる。

私は、大島と原川のどちらかがピンチだと思うのね。
理由は、彼らが川崎の選手だから。
だって↑の通り、川崎からは奈良がほぼ確定に近い。
それに加えて大島と原川まで召集してしまったら、「1クラブにつき3名まで」というJとの協定枠が全部埋まるのよ。
一方で最近になって、手倉森さんは川崎の大久保がオーバーエイジのリストに名前入ってるのを認めたでしょ?
その大久保が決まるかどうかは別にしても、監督としてはU23の川崎勢は2名まで、という想定をしてるんじゃないかと。
じゃ必然として、大島と原川のどちらかを外さなくてはならなくなる。

今回、原川に出番はなかった。
じゃ落ちるのは原川に確定?と思いがちだけど、でも矢島のボランチコンバートを見て、これはこれで大島もヤバイかもな、と思った。
なぜなら大島⇔矢島って、なんか似てるから。
どっちかというと、原川⇔矢島よりも似てると思う。
かといって、昨日の大島の出来が悪かったワケでは決してない。
よく起点になってたし。
ただ、スイスイと細かく球を動かしていくようなプレーだった。
そこは、矢島もほぼ同じなんだよね。
一方、原川の場合はもう少しタメを作るキャラ。
で、ズバッとタテに入れる。
もしボランチにキャラの幅を持たせたいなら、私は原川を残す方がむしろ良いと思うけど…。

じゃ、橋本と井手口はどうだったか。
私は、橋本は「プリメイロ」として合格だったと思うよ。
一方井手口も「プリメイロ」だったんだが、彼本来の持ち味を出すにはもっとフォアに出た方がイイと思った。
もっと前に前にプレスをさせて、そこを「ゲーゲン」っぽく起点にする。
今回井手口の相棒は最初が大島、あとで矢島だった。
この二人は「セグンド」ゆえ、井手口はバランスとしてあまり無理をできなかった感じだけど。
しかし、矢島なんてクラブではアンカーの役割らしいじゃん?
となると、それは「プリメイロ」なんだ。
そういうブラジル式の概念より、もっと欧州寄りの概念?
言うなれば、ピルロかと。
かつてピルロはイタリア代表にて、ガットゥーゾより後方にポジショニングしていた。
確かに、そういう考え方もあるのよ。
そして、どっちかというと井手口はガットゥーゾなワケで、敢えて矢島や大島が後ろでバランスをとるという考え方はあってもイイだろう。

思えば、かつての代表だと遠藤と長谷部がそのへんは絶妙の関係だったかと思う。
基本、遠藤が司令塔で前、長谷部が後ろという形だったけど、時には長谷部が前、遠藤が後ろでカバーという形もあった。
互換性のある関係だね。
この互換に違和感がなかったのは、ひとつに二人がほぼ同じ体格だったんだ。
だけど今の手倉森ジャパンが少し問題なのは、身長168cm大島や171cm井手口といったボランチのサイズである。
仮に矢島もボランチにカウントするなら、彼も171cm。
時に最終ラインに入るアンカーとしては、ややサイズが足りない。
よって、私の解釈では大島・井手口・矢島が「セグンド」、遠藤航・橋本が「プリメイロ」、原川はその中間、ってところじゃないかと。
やや「セグンド」が多く、やはりそこから一名削られることになりそうだ。

色々考えると、大島が結構ピンチである。
でも、彼が生き残る道もある。
それは、ボランチだけでなく攻撃的MFとしても使ってみるというユーティリティの考え方。
もしそのへんにメドがつくなら、今度は一番ピンチなるのが井手口なんだろう。
2016/5/12(木)14:59

☆関西人
ガーナ戦
3ー0の快勝でした。
だけど、相手のガーナがA代表とは名ばかりのチャリティマッチ用チームだったね。
まぁ、しようがないか。
別に今回は国際Aマッチデーじゃないし、おそらくガーナとすりゃ、この試合は金銭目的以外に何の意味もないワケで…。

しかし、こっちにとってはトゥーロン前の大事な戦力テスト。
当然6名の交替枠を全部使いきって、結果的にフル出場は富樫・矢島・野津田・伊東・植田の5名だった。
得点した富樫って、なかなか良いFWだよね。
体幹がしっかりしてて敵を背負うプレーができるし、球を捌けるし、今まで久保がやってた仕事をこなせるタイプだと思う。
あと、矢島。
私は彼を当落線上ギリギリの選手だと思ってたが、よく考えたら昔から手倉森さんの信頼が異常に厚い選手なんだよな?
今回、中島がいないから代わりにI番背負ってるし。
特に驚いたのが、大島を下げて代わりのボランチ(ベンチには原川しかいなかった)を入れるのかと思いきや、何と矢島をサイドからボランチにポジションを変えさせるという采配だったこと。
聞けば、本来ファンタジスタ系の矢島が所属クラブだと今アンカーをやってるらしいね?
和製ピルロなのか?
そういうユーティリティの使い道があるなら、18名枠しかない五輪で彼は有利な駒かもしれない。
するとワリを食うのは、大島な気がするけど…。
逆に、大島はサイドとかできないのか?

あと同じボランチとして、橋本は良かったと思う。
やはり、あの位置でパワーある選手がいると安定するわ。
普通にポスト遠藤航として定着しそうな感じ
あと、サイドバック伊東。
よく知らない選手だったけど、なかなか精度あるクロスを上げるタイプじゃん?
さすがは鹿島、伝統的サイドバックの名産地だ。
室屋、松原の回復状況は知らないけど、なんかちょっと安心した。

あとは、個人的に気になるのが野津田かな。
当落線上ギリギリの選手だと思う。
しかし、このチームでは稀少な左足キッカーである。
左足といっても俊輔・名波系ではなく、本田系だけど。
長距離キャノン砲を打てるタイプ。
野津田みたいな飛び道具は、ポゼッション劣勢のシチュエーションでこそ必要になる気がするんだよね。
今回みたいな試合だと、イマイチその価値が分からなかったけど。

とにかく、今回のは忘れてトゥーロンを楽しみにしよう。
イングランド、ポルトガル、ギニア、パラグアイ。
絶対、今回みたく楽に勝てる相手じゃないから。
というか、ボコボコにされるかもしれない。
ところで、トゥーロンってテレビ中継はどこの局がやるの?
今回、フジテレビは酷かったね〜(笑)。
柔道の野村とかフィギュアの高橋とか畑違いばかりが出てきて、みんなイラッとしたんじゃない?
ピッチリポーターの永島は相変わらずグダグダだし、解説の山口素も喋りが上手い方じゃないし、唯一マトモなのは小谷実可子さんぐらいだったかと思う。
彼女、今年で50歳だぞ?
それでいてあの衰えぬ美貌、ぶっちゃけ50歳でも全然イケるわ…。
という話はともかく、ちょっと今回の中継はフジテレビ史上でも最悪だったと思う。
お祭り好きのフジゆえ、早くから五輪モードに入ってるのはよく分かるんだけど、やっぱ畑違いの元アスリートにナビさせるのは大失敗だよ。
彼らのコメントは聞くに耐えないモノだし、永島も「さすがは高橋さん、良いところみてますね」とか、そんなのいらんっちゅーねん。
これに懲りて、もうやめてね。
次からは、ちゃんとサッカーの専門家を使ったサッカー中継にして下さい。
あ、小谷さんだけは例外として使って良いです。
ただし元シンクロ選手なんだから、ちゃんとハイレグ水着で出演して下さい。

まさかトゥーロン、フジの中継ってことはないよね?
2016/5/12(木)0:02

☆関西人
ボランチA
手倉森さんが、オーバーエイジに大久保がリストアップされてることを事実上認めたらしいね。
そうか〜、大久保か〜。

個人的には、現五輪代表センターFWの軸は久保だと思っている。
しかし、彼のリザーブ(もしくは対抗馬)がイマイチ思い浮かばないんだ。
浅野はジョーカーだし、南野はサイドだろ?
一応センター候補には武蔵やオナイウがいるが、まだちょっとねぇ…。
となると、オーバーエイジ大久保の名前が出てくることにさほど不思議はない。
だって彼なら裏を狙えるし、キープもできるし、空中戦も強いし、仕掛けられるし、アシストもできるし、とにかく万能である。
センターも、サイドも、トップ下もできる。
ただ、このチームにフィットするかどうかは正直疑問。
なんせ彼は、憲剛+大島という世にも珍しい2ボランチを擁した特殊なチームコンセプトのFWだよ?
手倉森ジャパンのコンセプトとは、さすがにちょっと違うと思う。

ところで、手倉森ジャパンには川崎のボランチが二人いる。
もちろん、大島と原川のことね。
クラブでは完全に【大島>原川】なんだが、なぜか代表では【大島<原川】のように見える。
個人的な見解だが、その理由のひとつはFWとの相性じゃないかと。
有名な話、久保と原川の関係は中学時代からの幼馴染み。
クセから何からお互い知り尽くしてるという意味で、FWの軸が久保である以上はやはり原川の有利である。
しかし、もしオーバーエイジで大久保が召集されれば、そして大久保がFWの軸になれば、一気に大島へ風が吹いてくるだろう。
なんせ、大島⇔大久保は川崎の熟成ラインだし。
それはそれで、見てみたい気もするけど。

川崎の重鎮・憲剛は、自分の後継者となるであろう大島と原川に対して、それぞれ↓のように評価をしている。
まずは、大島の評価から。

「俺が21歳の時より、30倍は上手いけどね。でも、要求はするよ。もっと高みに行ってもらいたいから」

そして原川に対しては、憲剛はこうコメントしている。

「リキは、何か凄い特徴があるワケじゃない。監督からすると入れづらい選手。でも入れたら、普通に回せる選手」

なるほど。
なんか、言わんとすることも分かるよね。

憲剛が言うように、大島は異常に上手いという話はよく聞く。
手倉森ジャパンの中でも、足下のテクニックは随一なんだそうだ。
特徴はハッキリしている。
ただ、彼も川崎という特殊なチームコンセプトの中で活きている選手だ。
特に憲剛という日本随一のテクニシャンをパートナーにしてるだけに、他のチームに行くと感覚がズレてしまうこともあるだろう。
一方、原川は憲剛いわく「特徴がない」。
なのに、「普通に回せる」と一定の評価を得てるところが実に原川っぽいよね。
確かに、代表でもムチャクチャ目立つタイプではない。
でも全てが標準以上というか、そこそこ守備はできるし、そこそこ体躯は強いし、そこそこキック精度は高いし、そこそこキープできるし、むしろ大きな欠点があまり見えない選手だよ。
いつも落ち着いてて、良い選手だな〜と思う。

この二人、組ませてみると逆に面白いかも。
イメージは、【名波+山口素】のような昔懐かしい感じになるんじゃないか?
この二人の前に、【中田英】を置けたら完璧なんだけど(笑)。
2016/5/10(火)23:12

☆関西人
ボランチ
明日は、手倉森ジャパンのガーナ戦である。

召集リストを見る限り、ベストメンバーというよりは当落線上の選手を多く呼んでる感じ。
噂の伊東純也、負傷離脱は残念だな…。
彼がいなくなった以上、見所はボランチに絞られたかな、と思う。
ボランチの召集メンバーは、原川・大島・井手口・橋本の四名。
原川と大島がやや攻撃寄りで、井手口と橋本がやや守備寄り。
ブラジル風にいえば、前者が「セグンド」、後者が「プリメイロ」といったところか。

もともと「ボランチ」はブラジル発祥の概念であり、欧州のセンターハーフ、インサイドハーフ等とはニュアンスがビミョーに違うと思う。
以前、ジーコ時代の話になるが、2ボランチで組んでいた福西と中田英がお互いの動き方を巡って激しく喧嘩をしたことがあった。
収拾がつかず、最後はジーコが介入して福西の考え方を支持したんだが、中田は納得しなかったのか大会中にまたジーコと直談判し、「福西を外して稲本を先発にしてくれ」と。
この根深い対立は一体何だったのかというと、福西はブラジル式のボランチ、それも「プリメイロ」だったと思うのよ。
だけど中田のボランチ観はそれと異なり、もっと欧州的なニュアンス、イメージは「セントラルMF」だったんだと思う。
このへんのイメージギャップは、ある意味致し方ない。
欧州式に慣れた中田と、ドゥンガの教え子である福西。
そりゃ中田とすれば、自分と同じ欧州式のイメージで動く稲本の方がやりやすいワケだ。
しかし指揮官のジーコはブラジル人だから、福西のボランチ観の方に理解を示したということ。

これ、どっちが正しくてどっちが間違ってるのか、という話ではない。
ぶっちゃけ、どっちも間違ってはいないんだ。
欧州式の「セントラルMF」は【全員が連動して動く】【距離間を一定にする】がキモだから、中田とすれば「俺が動けばお前も動く」が定石である。
だけど福西はブラジル式の「プリメイロ」だから、中田が動いても自分はドンと構えてセンターから動かなかったりもした。
もちろんジーコは、福西の意図を理解してるんだけど。

こういう混乱は、できれば今後ないようにしたいもんだ。
私は↑に、原川と大島が「セグンド」、井手口と橋本が「プリメイロ」と書いたけど、意外と井手口あたりの解釈が難しいと思うのね。
彼、とにかくよく動くから。
A代表でいうと、山口蛍のイメージに近い。
じゃ山口が「プリメイロ」かというと、いやいや、案外彼は長谷部と組むから「セグンド」のニュアンスの方が強いのよ。
かといって、柏木や柴崎のような司令塔タイプとは違うから妙に話がややこしいんだけど。
思うにブラジル式「プリメイロ」の概念とは、欧州式でいうと「フォアリベロ」の概念に最も近いのかと。
時に最終ラインにも入る。
じゃ、山口や井手口がそういう適性かというと、私はちょっと違うと思うんだ。

今の手倉森ジャパンにおいて、最も「プリメイロ」のイメージに近いのは遠藤航だろう。
その次となると、私は橋本拳人になるんじゃないかな、と思うのね。
だから今回もし橋本が試合に出るなら、よく見ておこうと思う。
一方、井手口にもまた要注目である。
たとえば【原川+井手口】や【大島+井手口】という2ボランチは機能するのか、という検証。
あと、【原川+大島】という組み合わせも興味深い(というか、五輪代表で実績の高い選手を優先すると、この川崎コンビになるよね?)。
原川は、少なくとも大島よりは「プリメイロ」の適性あると思うから。
ハリルって、あの位置に「ボランチ」を求めてるのか?
それとも、「セントラルMF」か?

なんのかんの言いながら、日本って「ボランチの国」なのよ。
中盤をフラットにした「セントラルMFの国」ではなく、中盤機能を前後に分けたBOXの考え方。
思えば、日本にセントラルMFの適性があった選手といえば、歴代でも中田英や稲本ぐらいじゃないか?
2016/5/10(火)15:27

☆関西人
盾vs矛
欧州CL決勝について、少し書いておきたい。

顔合わせは皆さんご存じの通り、レアルvsアトレティコ。
非常に分かりやすいアングルかと。
なんせ、監督がジダンvsシメオネだからね。
攻撃的MFの神vs守備的MFの神の対決である。
世紀のタテホコ対決。
実際、決勝もそんなゲームになると思う。

我々がジダンとシメオネをよく知ったのは、やはり98年ワールドカップからだと思う。
98年大会は、日本代表が史上初めて参加した記念すべきワールドカップで、そこで話題をさらったのがジダンであり、シメオネである。
ジダンはフランスを優勝に導き、この大会で世界一のファンタジスタと認められた。
一方シメオネは貴公子ベッカムを退場に追い込んで、この大会で世界一のヒールとなった(笑)。
その二人が今度は監督となって雌雄を決する日がくるとは、何とも感慨深い。
言ってみりゃ、ケンシロウvsラオウみたいな対決である。

ジダン「シメオネよ。私には、あなたが最大の強敵(友)だった…」
シメオネ「わが生涯に、一片の悔いなし!」
ズドーン!!!

というオチになるんだろうか?

さて、我々にとって国際サッカーの起点ともいうべき、その98年大会を少し振り返ってみよう。
まずは、優勝したフランス代表から。

【4ー5ー1】
・・ギバルシュ
・・・・・ジョルカエフ
・・・ジダン
・プティ・デシャン・カランブー
リザラズ・・・・・・テュラム
・・デザイー・・ブラン
・・・・バルテズ

豪華なメンバーだな〜と思う一方、「ん?」と思うのがFWである。
ギバルシュって、誰も覚えてないでしょ。
当時アンリもトレゼゲもチームにいたんだが、まだ若手だったのでサブ。
このギバルシュは国内で得点王をとるなどしてたにせよ、国際的にはほぼ無名。
この大会、FWながらもノーゴールに終わっている。
それでもフランスはワールドカップを優勝できたんだから、どれほど中盤が凄かったか、ということだ。
この「FWが点を取らずとも中盤で点を取る」というコンセプトは、その後の日本にも大きな影響を与えたと思う。
後に日本サッカー協会はフランス人(トルシエ)を代表監督に招聘し、さらにフランスサッカー協会と提携し、Jアカデミーを作るにあたってもフランスの指導を受けている。

続けて、シメオネがいたアルゼンチン代表を見てみよう。

【3ー4ー3】
・・バティステュータ
Cロペス・・・オルテガ
・・・ベロン
・・・・アルメイダ
・・シメオネ・・・サネッティ
センシーニ・アジャラ・ビハス
・・・・ロア

なんか、中盤にイビツな印象を受けないか?
最終ラインが3バックなのはイイとして、中盤にそのサイド脇をカバーする機能があまり見えないのよ。
右のサネッティはSBもできるからイイんだけど、左はなぜかシメオネである。
彼は、明らかにサイド向きの選手ではない。
思うに、守る時はサネッティが最終ラインまで下がり、3バックが左に横ズレして4バックになってたのかな?
日本vsアルゼンチン戦は当時ビデオ録画してたんだけど、VHSだから捨てちゃったし、今さらそのへんの戦術システムは確認しようがない。

ただ、面白いコンセプトの中盤だと思う。
シメオネは潰しのできる闘将タイプで、アルメイダは「5つの肺を持つ男」と呼ばれるほど運動量豊富なダイナモ。
そしてベロンは司令塔で、高いキック精度を誇るMF。

仮に、彼らを手倉森ジャパンでイメージするなら、
【シメオネ→遠藤航】
【アルメイダ→井手口】
【ベロン→大島】
【サネッティ→室屋】
という感じかな。
あわせて前線は、
【バティステュータ→久保】
【Cロペス→南野】
【オルテガ→中島翔】
というイメージ。

・・・久保
南野・・・中島翔
・・大島
・・・・井手口
・遠藤航・・室屋
奈良・岩波・植田
・・・中村

こんな感じになる。
中でも動き方が難しいのは、遠藤航(シメオネ)の役割だと思うのね。
だって室屋(サネッティ)は基本サイドの上下動だし、井手口(アルメイダ)は動きまくるからバイタルを空けることもあるし、大島(ベロン)は攻撃に重きがあるし、それらMFの動きを見て補完するのはやはり遠藤航(シメオネ)だと思うから。
彼には、かなり卓越した戦術眼が必要。
シメオネって、おそらく頭が良いプレイヤーだったんだよ。
そういや、その98年大会の対アルゼンチン戦で、日本唯一の失点はシメオネが起点だったよね…。

というワケで、今度のCLを【ジダンvsシメオネ】として見るなら、軍師としてはやはり、シメオネの方に軍配が上がるような気がするんだ。
2016/5/8(日)21:00

☆関西人
FWは岡崎だけじゃない。
最近は岡崎の快挙で影が薄くなってるが、あともう一人、今季は忘れちゃならない日本人FWの活躍がある。
ハーフナーのことだよ。
既に今季は15ゴールを決めており、ダントツのチーム得点王。
ちなみに15点というのは、岡崎がマインツ時代に作った日本人最多得点記録に並んでるワケさ。
「ブンデスの15点とオランダの15点は価値が違う!」と思うかもしれんが、仮にそうだとしても十分に立派なゴール数だと思うよ?
最終節、単独トップになる16点目を決めてくれないかなぁ…。

で、やはりハーフナーの活躍を見てると、代表に何とか活かせないものかとついつい考えてしまうよね。
3月はハリルも彼を召集してくれて、試合にも出してくれた。
うまくハマったかはビミョーだったが、でも言うほど悪くはなかったかと。
確か、岡崎に代えてハーフナー投入、だったんだよね?
残念ながら、岡崎&ハーフナーの凸凹コンビは実現しなかった。
個人的には、その凸凹を一度見てみたいんだけど…。

基本、ハリルが考える前線のベストは今のところ↓の形だろう。

・・・岡崎
ウサミ・・香川・本田

ぶっちゃけ、ハーフナー先発の可能性は低い。
でも幸いなことに、左で先発の宇佐美が相変わらずスタミナないのよ(笑)。
だから【宇佐美→ハーフナー】は全然あり得ると思う。
すると、こうなる。

・岡崎・・ハーフナー
香川・・・・本田

これ、私はビミョーだと思うのね。
なぜなら香川と本田が分断されて、このパターンになると必ずと言ってイイほど香川のポジショニングが悪くなる。
そこで、私は【香川→清武】というカードも併せて切りたい。
↓こんな感じで。

・岡崎・・ハーフナー
本田・・・・清武

この交替をもって、本田を左に、清武を右に配置する。
そこがポイントなのよ〜。
その狙いは、左足キッカーを左に、右足キッカーを右に、ということ。
クロスを上げるには、得意の利き足を外角にするのがサッカーの鉄則だからね。
よく「本田はハーフナーにクロスを上げない」と言われるが、その理由のひとつは左利きの彼が右サイドにいるからじゃないの?
理論上、左利きが右にいるのって中央へシュートやスルーパスを蹴るのに有利だが、クロスだけは全く逆で蹴りにくい。
特にハーフナーのような高さある選手が中央にいる場合は、普通に利き足は外角にした方が絶対イイと思う。
クロス仕様の布陣、ってことね。
右に敢えて清武を入れるのは、彼がチームで一番精度高い右足キッカーだと思うから。
そして精度あるクロスに対しては、岡崎がニアに、ハーフナーがファーに、というようなベーシックな横並び2TOPがベストだろう。

あと、普通にハーフナーを1TOPで使うという考え方もある。
つまり、途中交替【岡崎→ハーフナー】ね。
この場合も【宇佐美→清武】をかませて、

・・・ハーフナー
本田・香川・清武

という形でどうだろう?
クロスを中央でハーフナーが落とし、エリア内で香川がそれにリアクションをするというコンセプト、悪くないと思う。
敢えてレスターに倣い、岡崎を70分ぐらいで下げるのをルーティンにするのもありだね。
それなら岡崎も90分のペース配分をすることなく、彼の真骨頂であるハードワークに没頭できるから。

仮に、今のハリル代表におけるセンターFWが岡崎、金崎、武藤(マインツ)、ハーフナーだとして、その四人のうち岡崎がハードワーク系の座標MAX値、対してハーフナーがターゲットマン系の座標MAX値だと思う。
その両軸の間に、武藤と金崎の座標点がある感じかな?
もちろん主軸はあくまで岡崎の方だから、ハーフナーは最も主軸から遠い座標点ということになる。
そこなんだよね〜。
軸から離れてるからこそ、その落差が強みとなるのか?
それとも軸から離れてるからこそ、その落差により機能しにくいのか?
私は、前者であってほしいと思うけど…。
2016/5/7(土)23:57

☆関西人
引退
先日、イタリアで一人のレジェンドの引退が発表された。
元イタリア代表FW、ルカ・トニのことである。
彼の年齢は、今39歳。
と聞くと引退もやむなしと思うが、しかし彼が凄いのは、セリエAで昨季に得点王になってるという事実。
実は、まだやれるんじゃないの?と思ってしまう。
キャリア通算ゴールは300を超えてるというから、もう十分ではあるけど…。

一方、日本でも今月をもって一人のレジェンドが引退するという。
そう、日本アダルト界のレジェンド、上原亜衣のことだ。
彼女の年齢は、今23歳。まだ若い。
私はどちらかというとアダルトビデオとか興味がないので、上原さんのこともあまり興味がない。
しかし、彼女は出演作品数が異常に多いので、イヤでも目に入ってきてしまうんだ。
女優歴5年、出演本数は無名時代を含むと1000本を超えてるらしい(本人談)。
まさに、アダルト界のルカ・トニだな。

私が上原さんを凄いと思うのは、その仕事量もさることながら、その仕事の質である。
おそらく、彼女はほとんど何でもやってくれる。
普通、人気女優なら膣内射精や尻穴挿入をNGにするもんだが、彼女は平気でそういうことまでやるんだ。
なんとハレンチな…。
昔なんて、それこそ男優と絡まない女優がいたぐらいだよ。
葉山レイコの新作を入手し、「くそ〜っ!今回も絡み無しかい!」と激怒し、ビデオデッキを破壊してしまった男子は90年代に多かったと思う。
また、友人たちと「星野ひかるは擬似か、それとも挿入してるか」を延々と議論し、最後は喧嘩になったのも懐かしい思い出である。
と知人が言っていた。
もう今となっては、そういう議論は成立しようがない。
挿入は、もはやマストという時代だし…。

私は以前に、元アダルト女優・みひろの自伝映画を見て、不覚にも泣いたことがある。
切ない物語だった。
もともと、みひろは芸能人志望だったようだ。
最初は売れなかったが、Vシネマ等でヌードを解禁すると一気に人気が沸騰したらしい。
非アダルト部門のセクシータレント、という位置付け。
十分、そのままでも食っていけるほどの人気だったっぽい。
じゃ、なぜアダルトに転向したのか?
そこがポイントなのよ。
無理矢理、事務所に仕組まれたワケではない。
借金があったワケでもない。
特にエッチが好きだったワケでもない。
しかし最後は彼女自らの意志で、アダルトに転向したんだ。
その理由は、彼女の「プライド」である。
彼女はVシネマ等でベッドシーンをやっていたが、やはり裸の仕事をするタレントとして、擬似というのは「中途半端で楽な仕事」と周りに見られて、そこを常に悩んでいたらしい。
やがて彼女のプロ意識が芽生えるにつれ、こんな中途半端な仕事をしてちゃいけない、と思うようになった。
つまり彼女の「プライド」が、挿入を決意させたんだ。

案外、そんなもんだと思う。
上原亜衣にしても、そりゃ作品の中ではムチャクチャ淫乱な人だが、あれは彼女の本質が淫乱というよりは「プライド」だと思うよ。
仕事としてやる以上は、プロとして徹底してやるという意識。
やる以上はNo.1になる、という「プライド」。
上原さんは、鳴り物入りの大型新人、というデビューではなかった。
確か、私が彼女を初めて見た時は「上原亜衣」ではなく、「現役女子大生あい」だったと記憶する。
当時から、既に膣内射精してたけど(笑)。
そういう仕事を地道に積み重ね、ジワジワとクチコミで人気が上がっていったタイプだと思う。
で、いつの間にか業界No.1になっていた。

思うに、ルカ・トニもそういうタイプだっただろう。
我々が彼を初めて知ったのは05ー06シーズン、セリエAでいきなり31ゴールの得点王に輝いた時だが、当時彼は既に29歳。
そこそこのベテランである。
そのフィオレンティーナで頭角を表す以前から、あちこちのクラブを渡り歩いて通算100ゴール以上を決めてきたFWだ。
特にセリエB歴が長く、そこでは得点王に輝いたこともあったらしい。
まさに知る人ぞ知る、「現役女子大生あい」みたいな素材だったんだろうね。

以降、06年ワールドカップではイタリア代表のエースストライカーとして大会優勝に貢献し、ベストイレブンにも選出。
その後はバイエルンミュンヘンからオファーを受け、セリエに続きブンデスの得点王にまで輝いた。
バイエルンは、リーグ優勝。
まさに、このへんがトニの絶頂期。
そこからしばらく不遇が続いたが、昨季は38歳という史上最年長でセリエA得点王に返り咲き。
実に、良いキャリアだと思う。
そして、直接的には怪我が理由だろうが、先日彼は現役引退を決意。
思うに、これは昨季得点王に返り咲いたことで何かが満たされたんだと思う。

このへんは、おそらく上原亜衣も同じだね。
彼女の引退理由は、「1番をとって目標がなくなった」。
そりゃそうだわ。
もう、これ以上の上はないだろう。
ありとあらゆる挑戦をしてきた彼女は、もうやってないのがスカトロぐらいしか残ってないし(笑)。
「キス我慢選手権」劇場版では、ヒロインを演じるまでになったし。
やれることは、全部やった。
あとは、また新しいステージを見つけるしかない。

ルカ・トニは、おそらく今後指導者の道を歩むことになる。
22年間で15ものクラブを渡り歩いた経験は、きっと彼を素晴らしい監督にすると思う。
一方、上原亜衣もトニと同じく、引退後はアダルトの監督を目指す、という話があるね。
5年間で約1000本の作品に出た経験は、きっと彼女を素晴らしい監督にすると思う。
絶対、彼女の監督作品は何でもアリのド淫乱路線だろう。
出演女優は、覚悟せねばなるまい。

私はエロじゃないからそういうのは別に興味ないけど、人体学の研究テキストとして、一度ぐらい見てもイイかな、とは思っている。
2016/5/7(土)15:54

☆関西人
CLと日本人
欧州チャンピオンズリーグ決勝は、レアルvsアトレティコのマドリードダービーに決まったらしい。
それはそれで世間は盛り上がってるんだろうが、個人的には今季のCL、割と醒めた目で見ていた。
なぜって、日本人選手が全く出てこないから…。
だから既に気持ちは、来季に向いている。
来季こそは、日本人たくさん出てきそうじゃん?
まずプレミアから岡崎は確定してるし、ブンデスからは香川も確定している。
ひょっとしたら、原口も可能性ある。
最近忘れてたけど、内田も。
あと、意外なところでは清武も出てくるかもしれん。
ハノーファーの降格は決まったが、エースの清武にはレバークーゼンからオファーがくる可能性もあるという。
レバークーゼンって、CL出場権があるクラブじゃん!
これはオイシイ話だ。

清武は能力あるくせに、なぜか今まで陽の当たらない場所ばかりウロウロしてきた選手。
香川と清武は、ともに1989年生まれである(学年は香川がひとつ上)。ほぼ同世代。
しかし香川が「太陽」だとすれば、対する清武は完全に「月」だった。
能力的には、この二人にそれほど差はないだろうに。
清武も着実にブンデスで出場試合数を重ねてきたし、そろそろ関係者も彼が下位チームで腐らせとくような才能じゃないことに気付いてる頃だよ。
だから来季のCLでは、俊輔の伝説のやつ(対マンU)を思い出させるような、美しい軌道のFKを清武に期待したい。

ちなみに、歴代日本人選手で最もCLに出た試合数が多いのは内田である。
29試合も出場してるという。
じゃ、ランキングは↓の通り。

@内田→29試合1得点

A香川→22試合1得点

B俊輔→17試合2得点

C本田→11試合3得点

D長友→10試合0得点

E小野→9試合0得点

F稲本→7試合1得点

G長谷部→6試合0得点

H鈴木隆→4試合0得点
(以下略)

こうして見ると、歴代で最も得点してるのって、実は本田なんだな?
香川の半分の試合数で、香川の3倍の得点をしている。
大舞台にこそ強い、ということだろう。
彼のメンタルの強さが分かる。
つーか、逆に香川がゴール少なすぎ…(笑)?
本田なんて、まだミランで一度もCL出てないんだからね。
↑の11試合は、全部CSKAでの試合である。
彼のロシア時代を黒歴史だと言う人もいるが、とんでもない、本田はCSKAで頑張ってたんだよ。

あと気付いた点として、中田英寿の名前がないね。
そうか〜。
彼はローマでリーグ制覇の立役者になったけど、その後すぐにパルマに移籍しちゃったから、CLには出てないってことか。
これは、彼としても心残りだろう。
逆に、稲本の7試合出場は健闘じゃない?
しかもゴールまで決めてるし。
FWでは高原の名前がないのは寂しい一方、意外にも鈴木隆行は4試合も出てるんだね?
ベルギーからの出場だろう。
敢えて四大リーグでなく、その下の中堅リーグの上位から狙うのも、確かにひとつの手だ。

そういう意味じゃ、次もまたオーストリアから南野、スイスからは久保が出てくるんでしょ?
ザルツブルクは今季、国内リーグの優勝はほぼ間違いない。
ヤングボーイズの方は優勝は無理だろうが、それでも2位以内はほぼ確実。
どちらも、CL出場権は間違いなく取れるだろう(スイスは2枠、オーストリアは1枠)。
しかし、彼らのクラブはCL本選の32クラブに入れるかどうか、そこが一番のポイントとなる。
というのも、そこには国のUEFAランキングというやつが絡んでくるんだ。
たとえばランキング16位のオーストリアは、たとえ国内リーグを優勝してもCLに出るにはまず、予選に回らなくてはならん。
一方、スイスはランキング11位だから優勝クラブは予選免除だけど、2位のヤングボーイズは予選に回されるはず。
そういうレギュレーションがあって、確か昨年も南野と久保はCL出場権を得つつ、予選段階で散ってしまったワケね…。

思うに、特に南野は早くオーストリアを離れた方がイイんじゃないかと。
せっかくリーグ優勝してもCLは予選に回らなくちゃならんって、いくら何でも効率が悪すぎるリーグだと思わない?
そりゃ確かにザルツブルクは強豪だけど、しかしオーストリアのUEFAランキング16位というのがマズイ。
レギュレーションとして、ランキング16位じゃ予選免除は全くないんだから(ボーダーラインは12位以内)。
南野の実力なら、普通に12位以内の国をまずは目指すべきでしょ?
と言いつつ、今年は五輪があるから移籍でバタバタするのはさすがにタイミングが悪いかな…。
南野も久保も、五輪で活躍してステップアップを図るのがイイかもね。
2016/5/6(金)21:45

☆関西人
幼年期の終わりA
続きね。

「幼年期の終わり」をもう少しネタバレすると、最後の最後に人類は滅亡する…。
ミもフタもない終わり方だな。
しかしアーサーCクラークは、こういう終末のドラマをよく書いてるらしい。
科学に造詣が深い、彼だからこその話だろう。

理論上、人類は必ず滅亡する。
それは、人が死を避けられないのと同じこと。
仮に人類が今後神の領域のテクノロジーを獲得し、病気も災害も全部克服しようとも、それでもやっぱり人類の滅亡だけは絶対に避けられないんだ。
なぜなら、この地球そのものの寿命が有限だから。
いつかは、この星も必ず木っ端微塵に砕け散る。
というか、太陽の寿命もまた有限である。
仮に太陽が消滅すれば、太陽系は滅ぶ。
ハルマゲドンは、必ずくる。
じゃ、太陽系を離れて別の銀河に移住すればイイじゃん、と思うところだが、そもそも全銀河を包括した宇宙そのものの寿命が、これまた有限なんだわ。
いつの日か、宇宙はビッグバン以前の状態に戻ってしまうらしい。
そうなれば我々人類に限らず、ありとあらゆる宇宙の生命体全てが絶滅する、ということ。
天体に詳しいクラークは、当然そのへんをよく理解している。
幸い、我々現代人はその「Xデー」に立ち会わずに済むんだけど、遥か遠い未来、その現場に立ち会うことになる我々の子孫たちの辛さを思うと、ホント気の毒でならないよ。
阿鼻叫喚だろうなぁ…。

そうやって全部消えて無くなってしまうなら、我々人類が必死こいて築いてきた文明も、最終的には何も残らない、ということになるんだろう。
だって、宇宙そのものがリセットされるんだから。
じゃ、我々は一体何の為に生まれてきたの?ということを誰しも一度は考えたことがあると思う。
まぁ、考えたところで結論は出ないんだけどね。
しかしアーサーCクラークは、この難題に真っ正面から取り組んで思索し、そのアンサーを小説にした人である。
おそらく彼の考え方は、「我々は進化する為にこそ生まれてきた」というのがひとつのベースかと。
人類は猿から進化し、今後は人類から別の形態(X-メン?)へと進化していくのがひとつの使命なんじゃないか、と。
こう書くと「神」の概念が出てきて宗教っぽくもなるが、でもクラークって実は無神論者であり、むしろ科学的にそう考えていたようだ。

で、その別の形態というのが↓の「スターチャイルド」や「オーバーマインド」なんだが、それはもはや肉体を持たない、意識の集合体(いわばゴーストかな?)みたいなイメージで描かれている。
時空すら超越してる存在。
あるいは、宇宙すら超越してる存在?
う〜ん、やっぱ頭の良い人の考えることって、私みたいな凡人にはついていけんわ…。

そういう「スターチャイルド」まで行かずとも、仮に人類があと何億年か生き続ければ、今の形態は維持できてないような気もする。
現代を生きる我々には、まだ人間という哺乳類としての「本能」みたいなモノがあるでしょ?
たとえば、性欲なんてのは分かりやすい「本能」である。
というか、我々が楽しい〜気持ちイイ〜と感じる部分って、大体は「本能」が核になってるもんなのよ。
サッカーなんかは、その典型さ。
こんな球遊びが、なぜこれほどにまで我々を熱狂させるのか?
それは、この遊戯が人間の「狩りの本能」を満たすからなんだ。
人類は太古から、おそらく類人猿だった時代から、集団で獲物を狩ってきた。
その何万年という記憶の蓄積こそが、実は「本能」の根幹。
だから狩りを必要としなくなった現代人でも、その記憶からくる「本能」を昇華する為には、狩りの代替行為がどうしても必要なのよ。
で、その代替行為の典型がサッカーのような遊戯だろうね。
それこそ太古の記憶の通り、集団で獲物(ゴール)を追い詰めるようなディテールは、ありとあらゆる遊戯の中でも一番狩りに近いモノだと思うよ。

ただ、問題は未来である。
仮に「本能」の根幹が記憶の蓄積だとして、我々人類が今後何億年も生存し続けたら一体どうなる?
その太古の記憶は、確実に薄れるよね。
つまり、長く生存すればするほど、それに比例して人類の「本能」はどんどん弱くなっていく。
「狩りの本能」が弱まれば、もはやサッカーなんて大して面白くもない遊戯だろう。
「はぁ?球なんか蹴って何か楽しいの?」みたいなノリになるはずさ。
その次元まで行っちゃうと、もはや人類が何を楽しいと感じるかなんて想像もつかない。
「本能」が消えれば、それこそセックスすらメンドくさいだろうし…。
そうやって行き着く先は、仙人、神様みたいな存在になっちゃうんじゃないの?
人類から、神類へ。
…嫌だなぁ、そんな世界(笑)。
そんなの、絶対クソつまんない世界だよ。
正直「幼年期の終わり」は、来てもらいたくないね…。
2016/5/6(金)0:17

☆関西人
幼年期の終わり
5/1のAXNで、話題の海外ドラマ「幼年期の終わり」全6話を一挙放送してたのね。
私、それを録画しておいたんだわ。
本格SFドラマって、大好きだし。
で、昨日それを見終えたんだけど、やはり衝撃の内容だったね。
でも、面白かった〜。

「幼年期の終わり」は、アーサーCクラークが1953年に書いたSF小説である。
クラークといえば「2001年宇宙の旅」が有名だけど、彼の最高傑作とされるのはむしろ「幼年期の終わり」の方らしい。
ちなみに、私はどちらも読んでない(笑)。
どうも活字が苦手で…。
しかし「2001年宇宙の旅」の映画は見ている。
これを初めて見た時は全く内容を理解できず、戸惑ったのをよく覚えてるよ。
だけど今回「幼年期の終わり」を見て、これは「2001年宇宙の旅」を理解する上でのテキストになってるな、と思った。
おそらく、クラークが描こうとしたイメージは両作品とも同じだから。

じゃ、「幼年期の終わり」を知らない人の為に、少しだけ説明を。
これは、エイリアン襲来の物語である。
と言っても「エヴァンゲリオン」みたく闘う物語ではなく、そこに出てくるエイリアンはむしろ紳士的で知的で、地球上の戦争を廃絶し、貧富の格差を廃絶し、人類を繁栄へと導く指導者となる。
ただ、彼の最終目的は…。

実は「2001年宇宙の旅」も、プロットは同じなんだ。
この作中でも、姿は最初から最後まで見せないものの、エイリアンの存在はある。
今から約400万年前、地球に襲来したエイリアンは当時の人類(というか、猿)に危害を加えるワケでもなく、やったことは、ただ「モノリス」という黒い板みたいな立方体を地上に立てただけである。
猿はその「モノリス」に触れるとそれまでなかった知能を得て、初めて道具を使うことを覚えた(旧約聖書でいうところの知恵の樹?)。
猿が骨を鈍器として使う、有名なシーンだね。
つまり人類の進化は決して自然に生じたワケでなく、よそから来た知的生命体によって人為的に触発されたモノだ、とクラークは考えてるんだろう。
そして、話はそこで終わらない。
実を言うとエイリアンは月にも「モノリス」を埋めてて、その「モノリス」の電磁波を人類に辿らせることで、木星へと導く。
やがて、一人の宇宙飛行士が木星に到達すると…。

「2001年宇宙の旅」も「幼年期の終わり」も、どっちもオチはほとんど同じだ。
キーワードは、人類が進化することの意味、目的。
我々凡人には想像すら及ばない世界だが、クラークは「メンサ」(人口上位2%のIQ保持者じゃないと入会できないサークル)の会員だったほどの賢人ゆえ、きっと何かをイメージできてたんだと思うよ。
両作のオチを少しネタバレをすると、「2001年宇宙の旅」で人間は「スターチャイルド」になって終わる。
「幼年期の終わり」だと、人間は「オーバーマインド」になって終わる。
「スターチャイルド」も「オーバーマインド」も実体があるモノというよりは概念みたいなモノだから、映像作品にするとホントにワケ分からなくなるんだけど。
…あぁ、そうか。
要するに「エヴァ」のラスト(人類補完計画)も、クラークのイメージのパクリってことね。

そしてクラークの未来予測の精密さは、今だからこそ「2001年宇宙の旅」を見て驚かされるんだ。
たとえば、作中に出てくる「HAL」という人工知能の反乱のクダリ。
あれなんて、今まさにホーキング博士が警鐘を鳴らしてる話と全く同じじゃん。
ゾルタクスゼイアン?
これを今から約50年も前にイメージしてたってことは、どんだけ精密に未来を把握してるのよ。
怖い。怖いわ〜。

私は「2001年宇宙の旅」のDVDを持ってるので、実はさっき久しぶりに見直したところです。
正直これを見て、何となく日本サッカーの歴史をイメージしたわ(笑)。
たとえば、冒頭の類人猿のシーンだよ。
原始時代、複数の猿の群れが食糧を巡って小競り合いを繰り返してきた中、「モノリス」に触れた群れだけが武器を使うことを覚え、他を駆逐できるようになった。
そこが人類の進化の起点で、やがて猿は人となっていく。
おそらく日本サッカー史における「モノリス」は、欧州から来たクラマーさんなのよ。
今から約50年前、そこに触れた者たちだけが猿から人への進化を始めた。
やがて人は知能を進化させ、月に到達できるほどのテクノロジーを得る。
その月で新たな「モノリス」を発見し、またその「モノリス」が木星に向けて電磁波を発している事実を知るんだ。
で、人類は木星に向かう。
今、まさに日本サッカーはその段階かな?
我々にとって二番目の「モノリス」とは、おそらくワールドカップである。
そこで新たな啓示を受け、日本人はどんどん木星(欧州?)に向かうようになった。
で、作中ではその木星にて、三番目の巨大な「モノリス」に遭遇する。
日本サッカーは、まだその域には辿り着いていない。まだ、未知の領域さ。
だけど、そこには行かなきゃならないんだ。
その三番目の「モノリス」発見こそが、人類を次の形態(スターチャイルド)へと進化させる装置なんだから。
…その三番目とは、一体何だろう?

とにかく、日本サッカーもそろそろ「幼年期の終わり」という段階なのかもしれないね。
なんせ、サッカーの母国で日本人FWを擁したチームがリーグ優勝したんだから。
三番目の「モノリス」発見まで、あともう少しだと私は思う。
2016/5/5(木)13:56

☆関西人
自滅
我々にとってレスター優勝は嬉しいサプライズだったんだが、中にはこれを複雑な思いで見ている人もいるだろう。
この格式あるプレミアリーグが、レスターのような降格昇格を繰り返してきたような小さなクラブに優勝を許すとは何たる失態、って感じでね。
まぁ、気持ちは少し分かるよ。
確かにこれでプレミア制覇の重みが、ちょっと軽くなったような気がしないでもないし…。
といっても、そこはレスターに責任があるワケでもない。
悪いのは、不甲斐なかったビッグクラブ側にこそあるんだ。

私のようなオッサン世代からすれば、いまだ【プレミアリーグ=マンチェスターユナイテッド】だ。
ファーガソンのイメージが強い。
それに激しく対抗してきたのがベンゲル、そして近年はそれにモウリーニョも加えて、とにかくあの爺さんを中心にしてリーグは回ってたかのように思う。
そのファーガソンが一線を退いて、はや3年。
プレミアは、そのあたりから何やら変わってしまったように思う。

私の中でプレミアの監督イメージは、「長期政権」である。
ファーガソンは、27年間もマンUを率いたワケで。
ベンゲルも20年ほどやっている。
主にはこの二人だけなんだけど、他のリーグでここまでの長期政権はまずないからね。
しかしそのマンUも爺さんが辞めた後は、モイーズ→ギグス(臨時)→ファンハールと迷走し、おそらく今のファンハールもこの先長くはないだろう。
なんつーか、普通のクラブになっちゃったな…。
正直爺さんがいた頃は、クラブオーナーやフロントの存在なんて気になることはほぼなかった。
それだけ爺さんの存在感が凄かったワケよ。
でも、今は違うでしょ?
ファンハールには「雇われマスター」感がある。
ま、今は正直どのクラブの監督もそうなんだけどね。

「雇われマスター」である以上、どうしても目先のことに囚われてしまうもんだわ。
来年のことなんて考えてもしようがないワケで、とにかく次節を何とかしなきゃ、って。
でなきゃ、フロントに切られてしまう。
必然として監督は短期スパンの視野になり、長期的視野なんて持てる余裕もない。
その結果、迷走して自滅してるクラブがどれほど多いことか…。
ミランなんて、分かりやすい例だ。
明らかに、監督がフロント(オーナー)に振り回されてしまっている。
あるいはオーナー側も、「使えなきゃ代えればイイ」程度の思考なのかもしれない。
かつてのマンUは、仮に成績が悪い時でもフロントはファーガソンを信頼してたと思う。
でも今は、その頃と何かが違ってきている…。

決して長期政権こそが良いというワケじゃないんだけど(むしろマンネリは良くないし)、でもクラブは長期的視野も持ってほしい。
…そうそう、先日に私はテレビで「そこまで言って委員会」を見てたんだけど、その番組の中で飯田泰之さんという経済学者がなかなか面白い発言をしてたのね。
確か、SHARPなど日本の家電企業が失墜してきていることを受けてのコメントだった。

「今の時代、逆に同族系企業(サムスンなどを指してる?)の方が強い、という現象がある。
なぜなら、サラリーマンとして出世してきた社長は一代で結果を出そうとするから、どうしても短期的視野の経営になる。
自分の代さえ良ければ、あとはどうでもイイ。
でも同族系企業の社長は、自分の代の後は実の息子に継がせるワケだから、あとはどうでもイイ、というワケにはいかない。
だから、経営に長期的視野を持たざるを得ない」

…あぁ、なるほど、と思った。
同族経営、世襲、なんてのは前近代的な保守の価値観だと馬鹿にしてきたけど、案外利点もあるということね?

よく考えりゃ、もともとイングランドは保守的な国だ。
いまだ「○○家」という血脈を尊ぶし、階級はあるし、何より国家元首はウィンザー家が世襲している。
国家元首の任期は最長8年まで、とする合理主義の米国とはちょっと違うスタンス。
つまりプレミアというのは、そういう国の保守土壌の上に成立したリーグだったはず。
だからこそ、マンUもアーセナルも長期的視野に立ってきたワケよね。
しかしその文化が、近年になって少しずつ蝕まれてきてないか?
ひとつは、外国の大富豪による買収の影響もあるだろう。
それでも、ちゃんと長期的視野を持つオーナーなら、まだイイんだよ。
そうじゃないところ、正直今のプレミアにはあると思うけどね…。
で、たとえビッグクラブでも自滅してきてる、というのが今の流れなんじゃないか?

ちなみに、レスターのオーナーはタイの富豪だそうだ。
この人がどういうビジョンかは、よく知らん。
でも先日、オーナーの息子さん(副会長)が「選手を売却するプランはない」と明言したらしいね。
とりあえず、岡崎は来季もこのチームにいることは間違いないようだ。
2016/5/5(木)0:24

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