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過去ログ493 2016/5/3 21:47

☆関西人
祝!レスター優勝
遂に、レスターがプレミア制覇した。
おめでとうございます。
しかし嬉しいね〜。
まさか、プレミアリーグ優勝チームのレギュラーに日本人が入る時代になるとは。
プレミアはもとより、欧州でリーグ優勝を経験した日本人は、今までそれほど多くないだろう。
まずパッと思い出すのは、ローマの中田英寿。
あ、でも彼はレギュラーじゃなかったか…。
じゃレギュラーでいうと、まずフェイエノールトの小野。
あとセルティックの俊輔。
あとヴォルフスブルクの長谷部。
あとCSKAモスクワの本田。
あとドルトムントの香川。
そして、今回レスター岡崎がここに名を連ねたワケね。

近年マインツで一気に知名度を上げた岡崎だったけど、それでもまだ国際的にはノーブランドの無印だったと思う。
ただ今回のプレミア制覇をもって、いよいよ彼にもブランドタグが付いたワケよね。
来季、彼は欧州CLに出場するんだろ?
まぁ、これからは大型補強が当然あるだろうし、ずっとレギュラーを維持できるかは全く分からんけど。
むしろ、来季からが真の正念場かも?
でも今の彼なら、何とかなるような気もするよ。

全世界のサッカー選手たちにとって、欧州CLは憧れのステージ。
もちろん、上記のリーグ優勝経験のある日本人選手たちは、CLにも出てるよね。
あと、リーグ優勝はないけど、長友や内田もCLは出ている。
あと、途中出場だけど一応宇佐美もバイエルンの選手としてCL出場歴がある。
…と考えると、意外と現ハリル代表は、CL出場歴のある選手が多いんだな?

・・・岡崎
ウサミ・・香川・本田
・○○・長谷部
長友・・・・○○
・・○○・○○
・・・○○

岡崎…プレミア優勝チームのレギュラー。CL出場予定。

香川…ブンデス優勝チームのレギュラー。CL出場歴あり。
元マンU。

本田…ロシアリーグ優勝チームのレギュラー。CL出場歴あり。現ミランのI番。

宇佐美…元バイエルン。CL出場歴あり。

長谷部…ブンデス優勝チームのレギュラー。CL出場歴あり。

長友…インテルのレギュラー。CL出場歴あり。

なかなかの豪華メンバーだ。
あとは、内田の復帰待ちだね。
…ただ問題は、CBとGKである。
この最後尾だけは、あと十年経ってもCL出場歴の付いた日本人選手は出てこないようにも感じる。
あるいは吉田麻也、イケるか?
いやいや、それだったらまだ植田あたりの将来性に期待したいよ。

じゃ、CBの話。
過去を振り返れば、私は岡田時代の中澤&闘莉王が、日本代表史上最強のCBコンビだったと思う。
歴代JリーグMVP で、DF登録の選手は中澤、闘莉王、ペレイラ(ブラジル)の三人だけ。
闘莉王に至っては浦和でACL制覇、ならびにクラブW杯で大会3位になってるんだから、国際的には無印とはいえないDFだけどね。

今から9年前、その闘莉王がいた浦和はクラブW杯でミランと対戦した。

【浦和】
・ワシントン・・永井
・・・長谷部
相馬・・・・・細貝
・・阿部・啓太
・ネネ・闘莉王・坪井
・・・・都築

【ミラン】
・・ジラルディーノ
・セードルフ・・カカ
アンブロジーニ・ガットゥーゾ
・・・ピルロ
ヤンクロフスキ・・・・オッド
・カラーゼ・・ネスタ
・・・ジーダ

なんか、隔世の感がある。
当時のミラン、どんだけ豪華なスタメンやねん?
ちなみにこの日のベンチには、インザーギやマルディーニやカフーがいた。
絶対、本田じゃスタメンを獲れんわ(笑)。
で、試合は1ー0でミランの勝利だったんだ。
↑の浦和の堅い布陣をもってしても、ミランを零封できなかったということ。
つーか、浦和もよく1失点に抑えたよ。
そこは闘莉王が頑張ったのもあるだろうが、私はそれよりも阿部の方が強く印象に残っている。
この試合の途中で闘莉王が負傷退場し、以降は阿部がDFラインを率いたんだ(代わりにトップ下の長谷部がボランチに入った)。
ちなみに3位決定戦も闘莉王は欠場し、阿部がDFラインを率いた。
「闘莉王抜きでは無理だろ〜」という声をよそに、彼の獅子奮迅の活躍によって浦和は辛くも勝ったんだよね。
で、大会3位。
今でも、よく覚えてるよ。
この大会では、阿部こそ闘莉王を凌ぐ無印良品だったと思う。

その後、阿部はW杯南アフリカ大会でも守備のキーパソンとして日本のベスト16進出の立役者となり、それを評価されてか、大会後すぐに渡欧することになったんだ。
その時に入団したクラブが他でもない、当時イングランド2部リーグだったレスター。
そこで阿部がどんなプレーをしてたのか見たことはないが、どうやら中盤でレギュラーだったらしい。
きっと、評価されてたんだと思うよ?
阿部が「やはり日本人は使えない」とレスターに負の印象を残してれば、きっと彼らは岡崎を獲らなかっただろうし。
ノーブランドでも日本人は使えるということを、ちゃんと前フリしてくれてたワケさ。

思うに、日本人のブランド価値って「無印良品」としてのタグにあるのよ。
シンプルなデザイン、丈夫で長持ち、用途がハッキリしてて、あと安い。
ちなみに海外だと、「無印良品」は「MUJI」というブランドでよく売れてるみたいだね。
いまや日本国内より、海外の売上の方が好調なんだそうだ。
2016/5/3(火)21:47

☆関西人
レスターA
なるほど。
じゃ、明日にでも「Number」を買いにいこう。

それにしても、レスターの映画化は楽しみだね。
こういう弱小クラブが勝ち上がっていく映画といえば、思いつくのは「がんばれベアーズ」「メジャーリーグ」「マネーボール」など、野球モノばかり。
サッカーでは、あったっけ?
一部報道では、ラニエリ監督役にロバートデニーロ、FWバーディ役にディカプリオやマットデイモンの名前がリストアップされてるとやら。
豪華やなぁ!
もちろん我々として一番気になるのは、岡崎役を誰がやるのか、である。
小柄で非美男子で、英語がヘタクソで、アホっぽくて、クソマジメでよく走る東洋人を演じられるような俳優、いるだろうか?
…いくらでもいそうだわ。
ま、まさか、ハリウッドの仕事に貪欲な国際俳優・渡辺謙が、岡崎役を狙って肉体改造を既に始めている、なんてことはないだろうな…(笑)。
渡辺謙は、あまりにも年齢が無理すぎる。
よって、岡崎役は今最も旬のディーンフジオカでお願いします(笑)。

仮にバーディ役でディカプリオらの名前が挙がってるのだとしたら、どう考えても映画の主役はバーディだということだろう。
岡崎は脇役だ。
でも、それでイイのよ。
実際、岡崎のプレースタイルは本質的に主役じゃないし、ストライカーながらも脇役が上手い選手である。
思うに、こういう脇役がいてこそ主役が引き立つんだ。
チームの全員が「主役は俺だ!」とエゴを出してしまえば、きっと連携はうまくいかなくなるだろう。

あるいは、そういう意味でうまくいかないのが今のミランかもしれないね。
エゴイストが多く、それを統制できていない。
日本ではエゴイストのイメージがあった本田が、敢えてエゴを出さないプレーを志向し始めた途端、なぜかチームの救世主になれたぐらいなんだから。
今の監督はその本田のプレーの価値をよく解ってないのか、チームはまた下降線を辿っている。

なんか、日本人選手って欧州では常にそういう役回りになっちゃうんだよなぁ。
かつて、ローマでトッティの対抗馬として評価を上げた中田英寿が、次に選んだクラブがパルマだった。
ここで念願のスタメンを掴んだ彼だったんだけど、問題は周りの選手たちだったんだよね。
彼に与えられたポジションは、3TOPの右。
本田とよく似ている。
当時のセンターFWは、ブラジル代表のアドリアーノ。
左FWは、ルーマニア代表のムトゥ。
とにかく、この二人がどっちもエゴイストだったんだよなぁ。
お陰で、中田は終始その尻拭いに奔走し、脇役のまんまで終わることが多かったのさ。
以降、欧州で中田の評価は上がることがほぼなかった…。
なんというか、このへんが難しい。
今の岡崎は脇役として高い評価を得てるんだけど、一方で脇役に回ると評価されなかった例だって沢山あるんだ。

【ワンフォアオール、オールフォアワン】
一人はみんなの為に、みんなは一人の為に。
よくラグビーなんかで聞くフレーズである。
以前、釜本さんが「日本にはワンフォーオールはあるが、オールフォアワンがあまりない」と苦言を呈していたっけ。
現役時代、エゴイストと呼ばれてた釜本さんらしいよね。
今の日本人は脇役ばかりで、主役がおらん、と言いたいんだろう。

日本代表で、今岡崎は3TOPのセンターに就いている。
じゃ、主役なのか?
そうではないと思う。
私のイメージの中で、岡崎はやはりクリリンだ。
もちろん、クリリンのいない「ドラゴンボール」はあり得ない。
だけど、主役ではない。
「ドラゴンボール」的にいうと、私のイメージは↓になる。

悟空…香川
ベジータ…本田
ピッコロ…宇佐美
クリリン…岡崎

あるいは、「ワンピース」的にいうと↓になる。

ルフィ…香川
ゾロ…本田
サンジ…宇佐美
チョッパー…岡崎

あるいは、「サザエさん」的にいうと↓になる。

サザエ…香川
波平…本田
カツオ…宇佐美
タラちゃん…岡崎

いずれにせよ、岡崎は日本代表にも欠かせない人材なのは間違いない。
2016/4/29(金)23:44

☆Eきゅー
レスター3つの奇蹟
いまのレスターには3つの奇跡があると思います。

去年残留争いしたチームが優勝争いをしている奇蹟。
今季に限って軒並み強豪チームが成績不振だという奇蹟。
そして日本人選手の岡崎選手がいまそこにいる奇蹟。

マリサポですけれど思わず買ってしまった今週のナンバー。
まずはその紹介から。

Number901号
岡崎慎司とレスターの衝撃。

出版社:文藝春秋
発売日:2016/4/27
価格:590円
岡崎慎司とレスターの衝撃

[プロローグ]僕たちは歴史的瞬間を目撃している
[30歳のサッカー馬鹿宣言]
岡崎慎司「まさに今、人生の岐路に立っている」
[ミラクルチームの作り方]
ラニエリ「非カリスマ型監督のマネジメント術」
[奇跡のストライカー]
バーディーが奏でるシンデレラ・ストーリー [キャラクター相関図] 快進撃を支える無数の絆
[現地探訪ルポ]
ブルーアーミーが描くおらが街の夢
[レジェンドが語る衝撃]
ガリー・リネカー「シンジは日本の進化を象徴している」
アラン・シアラー「レスターもまた“庶民派の王者"だ」

…まるでレスター優○記念号です。

特集で面白いのがレスターの人物相関図。これをみていて思ったのは、レスターの選手ってまるっきりの雑草集団というより、かつては名門チームのユースにいたのに体格を理由に昇格出来なかったり、強豪チームで才能を開花することなく去っていれなかったりした選手が集まっていること。
みんな喧嘩で軽い逮捕歴があったりするのもご愛嬌。

彼らがここに集ったのもなにか不思議な気がします。
でもそれは偶然でしょうか。
サッカーの神様がみせてくれている儚い夢なのでしょうか。
私はレスターの活躍は神さまが決めた運命なんて他律的ものではなくて、強い意志によってレスターというチームがつくられたのだと思っています。
奇蹟は神がなすもの。
そう考えるとこれは奇蹟じゃないですよね。

似たような境遇があるからこそ「強豪や名門には負けない!」ってハングリー精神で一致団結できるのかもしれません。
奇蹟なんて綺麗な言葉よりも血と汗と涙で示されるべき言葉を超えたものかもしれません。

そういえば、レスターの物語が映画化されるそうですね。
納得です。(^^;;
人物相関図をみていたらどんな俳優が当てはまるか考えたくなりますもの。
イメージではラニエリ監督はトムハンクスがぴったりかな〜。^ - ^

なんていうか今季のレスターというチームそのものが映画のためにつくられた脚本みたいです。
ていうかこんな出来過ぎの脚本を書いたら映画ライターに「御都合主義的すぎる脚本のせいで星ひとつ減」て辛口批評されそうです。

レスターの優勝なるか?
Jリーグサポも目が離せません。
優勝したらこれが4つ目の奇跡。

来季のCLはもう確定です。
CLでバルサやレアルと戦って5つ目の奇跡をぜひ見せて欲しいものです。レスター頑張れ!
2016/4/29(金)17:44

☆関西人
レスター
レスターのプレミアリーグ制覇が目前に迫っている。
こんなこと、あってイイんだろうか?
仮にもプレミアだぞ?
これは悟空やベジータやフリーザや魔人ブウなど強豪がひしめく中、なぜか知らんけどクリリンが最後に勝ち残っちゃった…(笑)、みたいな展開である。
しかし天下一武道会のようなトーナメント戦ならまだしも、リーグ戦でこういうのは本当に珍しいと思う。

でも、我々日本人には嬉しい珍事だ。
なぜなら、我らが誇るクリリンこと、岡崎慎司がFWとしてレギュラー張ってるクラブなんだから。
彼がマインツを出る決意をした時、「やめときゃイイのに…」「せっかくブンデスで認められたのに、プレミア行ったらまたイチからやり直しじゃないか」とネガティブに私は捉えてたよ。
ぶっちゃけ、皆さんもそうだろ?
まさか、こんなことになるとはねぇ…。
まずレスターでレギュラーとれたこと自体にも驚いたが、ましてやそのレスターがマンU・マンC・チェルシー・アーセナルを上回るとは一体誰が予想しただろう?
これは、ちょっとした万馬券である。

それにしても、岡崎をスタメン起用するラニエリは凄いよな。
彼は今季まだ5得点しかしていないので、普通の監督ならスタメンでなく控えに回すのが欧州のスタンダードだ。
そこを、敢えて逆をいっている。
おそらくラニエリの発想は、岡崎を「先発」という意味よりは、あくまで継投策における「一番手」という意味で起用してるんだと思う。
事実、岡崎は60〜70分程度で交替させられることが多い。
今のところ15試合連続でスタメン起用されてるが、その15試合で交替させられなかったことは一度もないワケで。
でも、これをネガティブに捉える必要はない。
岡崎先発→60〜70分で交替、という流れは、ラニエリが遂に発見した「勝利の方程式」なんだから。

おそらく、ラニエリは岡崎本人にフルでは使わないことを説明してると思う。
普通に90分間のペース配分を考えて走るのではなく、とにかく最初から行けるところまで飛ばし続けなさい、と指示してるんじゃないかな?
それが、レスター「一番手」としての役割。
暴走族でいうと、特攻隊長みたいなもんだな(笑)。
得点力が低いことは気になるところだが、逆に控えの「ジョーカー」起用なら短時間で結果を出す決定力が求められるワケで、むしろ岡崎にはそっちの方がキツいかも。

優れたFWというのは、本来なら「名刀」みたいなもんである。
ズバッ、と一撃で敵を斬る。
だけど岡崎はそういうタイプじゃなく、いわば「木刀」だと思う。
いやいや、悪口じゃないよ(笑)。
一応、木刀には木刀なりの良さがあって、まずその利点は鋼鉄の真剣よりも重量が軽いこと。
その軽さゆえ、木刀の使い手は真剣以上に回数を振ることができる。
これ、実は大事なポイントだと思うのね。
要は、木刀自体は斬ることに適してなくとも、刀を振る回数を増やすことで敵との「間合い」を作れるんだ。
そりゃ木製といえど、当たれば敵も当然ダメージ食らうんだから、そんな迂闊には飛び込めないワケで。
そうやってレスターは「間合い」を作り、敵が最もフレッシュな時間帯を凌ぐのがひとつの戦法。
そういや、宮本武蔵は名刀「物干竿」の使い手である佐々木小次郎を相手に、木刀で勝ったんじゃなかったっけ?
で、レスターは敵のフレッシュな時間帯を凌いだところで、ようやく武器を木刀から別の物に変えるワケさ。
その「別の物」は試合の流れに合わせてチョイスすりゃ良いワケで、長剣に変えるも良し、ナイフに変えるも良し、弓矢に変えるも良し、盾に変えるも良し。
そこは、軍師として腕の見せどころだろう。

まあ、言ってみりゃ弱者の戦法だけどね。
しかし、なかなかうまいやり方だと思うし、この戦法を地道に支えてるのは紛れもなく日本製の「木刀」だろう。
あるいは、竹刀か(笑)?
何にせよ、これを参考にすべきはハリルであり、手倉森さんだろう。
木刀の使い方における最良のテキストとして、レスターには研究の価値があるんだ。
2016/4/28(木)15:22

☆関西人
エンブレム
2020年東京五輪の大会エンブレムが、ようやく決定した。
皆さんご存じの通り、「組市松紋」という紺のチェック柄のやつ(A案)に決まったワケだ。
これには賛否両論がある。
確かに地味すぎる印象はあるね。
ただ少し前に、あるデザイナーの人が「デザインのプロの目線でいえば、A案しか選ぶべきモノはない。これはA案ありきの選考なんじゃないか?」と発言して物議をかもしてたけど、まさしくその通りになったワケだ。
B〜D案は、やはりカマセ犬だったのか?
一方、事前の一般人アンケートだとA案は人気最下位だったらしい。
難しいもんだねぇ…。

しかし改めてA案を見てると、これはこれで悪くないな、と思えるようになった。
そりゃカッコ良さでいうと、パクリ疑惑でボツになった佐野案の方が上だと思う。
でもあれは、「無機質」「硬質」「未来的」「無国籍」というツルンとしたCOOLな東京のイメージだろう。
一方今回のは、「伝統的」「質素」「禅」という和のテイストを敢えて出していて、ある意味佐野案の真逆をチョイスしたワケね。
東京ってより、江戸のニュアンス。

思えば、新国立競技場の流れと全く同じだ。
あれも最初のザハ案は、「無機質」「硬質」「未来的」「無国籍」のコンセプトだったと思う。
それが結局潰されて、決まったのは木材を使った法隆寺風、和のテイストを打ち出した案の方である。
このふたつは繋がってると考えた方がむしろ自然で、どこかのタイミングで向かう方向性が180度転換したんだよ。

ホント東京って不思議な都市でさ、イメージがふたつに分かれるものなんだ。
ひとつは、テクノロジー大国を象徴する未来都市のイメージ。
メタリックな感じかな。
そしてあともうひとつは、ギネスも認める「世界最古の王朝」の方のイメージ。
なんせ、皇居がある都市だからね。
意外と東京って緑が多く(特に関西人にはそう見える)、「杜」というイメージもある。
このふたつのイメージの融合が「TOKYO」の形であり、また同時に日本の形でもあるんだよ。

そうそう、何日か前にNHK教育の深夜で「三宅一生 デザインのココチ」というドキュメンタリーをやってたんだ。
見た人、いる?
三宅一生といえば、おそらく日本で知らない人はいない世界的デザイナーである。
あのスティーブジョブズが、常にイッセイミヤケを着てたのは有名な話かと。
三宅さんは、今78歳。
だけど若々しくてダンディーで、とてもそんなお爺ちゃんには見えない。
で、その三宅さんの仕事に4ヶ月間密着したのがこのドキュメンタリーで、なかなか面白かったよ。
今彼が作ってる服ってのは、「折り紙」からヒントを得た工程なんだ。
一枚の布を、それこそ折り紙を折る要領で立体化する。
それを人に着せて、あとは布を少し足して切ったり貼ったりして、全体デザインを整えるという服の作り方。
「折り紙」は、海外にない日本独自の文化。
三宅さんも色々試行錯誤したらしいが、この「折り紙」式の服の作り方だと、結局は日本産の伝統的な生地が一番しっくりくる、とのこと。
よって、三宅さんの服は無国籍に見えて、実は和のテイストが最近どんどん強くなってきてるのね。

一方、↓にNIGOの話を少し書いたけど、彼なんかは三宅さんとは全く違うスタンスかと。
和のテイストなんて、全く意識してないだろう。
それでも、NIGOはNIGOで「TOKYO」をちゃんと表現できてるワケよ。
もともと、日本には2軸あると考えればイイ。
三宅さんの軸と、NIGOの軸。
で、今回のエンブレムA案は明らかに三宅さんの軸ということ。
事実、これをデザインした野老さんという人は、三宅さんとコラボしてイッセイミヤケのバッグをデザインしてるらしいから(バオバオ イッセイミヤケ)。

ところで、何で紺の単色ロゴなの?と思った人も多いだろう。
これは紺というより、藍染め藍色なんだそうだ。
日本の伝統色。
もともと藍色は、欧州人から「ヒロシゲブルー」として日本の色だと認められてるらしい。
ヒロシゲってのは江戸時代の歌川広重のことで、ゴッホにも影響を与えたとされる偉大な画家。
その彼が作る藍色が、なんか知らんけど国際的に評価高いんだってさ。
そういや、欧州ではビートたけしも「キタノブルー」が映像として高く評価されてたっけ。
とにかく、彼らにとっては【日本=藍、ジャパンブルー】なんだろう。

なるほど。
そう考えると、日本代表ユニがなぜ一貫してあの色なのかというのも少し納得いくわ。
一般的に、代表ユニというのは国旗からカラーを抜粋することの方が多い。
ほとんどの国がそうだろう。
ならば日本は、赤と白になるのが普通。
だけど、敢えて国旗にはない「ヒロシゲブルー」をチョイスしたあたり、私はJFAのファインプレーだと思うよ。
やっぱ、日本人には赤より藍が似合うし。
もともと日本人のキャラって、赤よりは藍に近いでしょ。

おそらく今回決まったエンブレムは、仮に日本国内では評価低くとも、国際的には評価されると私は思うなぁ。
大体、そんなもんさ。
暇があったら、一度イッセイミヤケのショップを覗いてみてほしい。
多分そこに日本人客は少なくて、代わりに外国人客が長蛇の列を作ってるワケよ。
ホントびっくりする光景なんだけど、おそらく国内人気と国際人気は全く別物だということなんだろう。

2020年東京五輪、私は必ず三宅一生が担ぎ出されてくると思うよ。
2016/4/26(火)16:25

☆関西人
守備こそ攻撃、攻撃こそ守備
「天王山」を制して、浦和が首位に立った。
昨年もそうだったが、1stの浦和は強いね〜。
ACLも、しっかりグループ予選突破。
いよいよ、今年は浦和の年になるのか〜?

最近、メディアでは「ミシャプレス」という言葉がよく出るようになった。
浦和のプレス戦術を指す言葉である。
識者によると、昨年よりプレスをかける位置が10mほど高くなってるらしい。
ひとつの流行りかな?
実は好調の川崎にしても、風間さんの狙いは敵陣でパスコースを切るゾーンプレスだという。
あれ?風間さんって守備練習はしない主義かと思ってたが、そうでもないのか。
確かに、守備意識なくして実際ここまで勝てるワケないし…。

私が思うに、今のサッカーは大きく分けて、3つの守備トレンドがあるのかと。

【@ハイプレス】
敵陣深い位置で球を奪う考え方。
たとえばラインを高く設定し、敵がボールを保持した瞬間を狙うのが「ゲーゲンプレス」。
「得点の75%は、奪ってから15秒以内のシュート」というロジックからすると、極めて攻撃に有利な守備戦術である。
守備のチャレンジこそ、最大の攻撃。
ただし異常な運動量を必要とする為、90分フルにやるのは無理。

【Aブロック】
敵ボールになれば、まずディレイ。
そして8〜9名が自陣に戻り、2ラインの緻密なブロックをゴール前に敷く考え方。
基本、スペースを消すドン引き。
ゆえに裏を返せば、仮に球を奪えても前が少ないので攻撃が難しくなる。
しかし、守備の実効性は極めて高い。

【B保持】
ポゼッション率を高め、できるだけ敵に球を渡さないという考え方。
敵に球を持たせなければ、敵はシュートすらできない。
当然シュートがなければ、失点もない。
つまり攻撃こそ、最大の守備。
ただ気をつけなきゃならんのは、思わず球を奪われちゃうこと。
それこそ、カウンターの餌食になるから…。

↑の@〜Bは、いずれも一長一短あり。
ぶっちゃけ、どれも完璧じゃないのよ。
だから、お互い「じゃんけん」みたいな関係とも言える。
@はAに弱く、AはBに弱く、Bは@に弱い。
グー、チョキ、パー、だな。
だから最近では、どれかとどれかを組み合わせるハイブリッド方式が多くなってきたかと。

@とBは、どっちもラインを高くするのがベースだから、割と戦術的に組み合わせやすい。
こういうクラブ、多いよね。
だけど@とA、もしくはAとB、という組み合わせも案外できるんだ。
可変システムというか、高いラインと低いラインをひとつの試合の中で使い分けるというチーム、増えてきたと思う。
しかし@とA、もしくはAとBはライン設定が大きく違うので、もの凄く上下動しなくちゃならんからバテるよね。
特に@とAのハイブリッドは、敵陣でプレスに走って、奪えなければブロック作るのに自陣まで走って戻るんだから、一番バテる組み合わせなんじゃない(笑)?
これ、二兎追う者は一兎をも得ず、にならないかな…。

また、全然別の考え方もあると思う。
そんな器用にハイブリッドを志向するんじゃなく、ひたむきにひとつのやり方を極めよう、って考え方。
自分、不器用ですから…という高倉健スタイル。
それもありだろう。

そのへんの正しい答えってやつ、まだ私には解らんねぇ…。
絶対的に正しい答えなんて、あるんだろうか?
ないかもよ。
それでも自分の考えが正しいと信じて突き進む人は、意外とうまくいったりするもんさ。
逆に最後まで信じきることができず、ブレたりするとダメになったり。
最後の最後は、監督の信念じゃないの?
私は、風間監督って面白いな〜と思うよ。
普通、浦和みたいにイケイケなの相手に、憲剛と大島をセンターで使わないでしょ?
なんか、信念があるんだろう。
そしてぺトロもぺトロで、なんか信念があるよね。
浦和も川崎も、良い監督に恵まれてると思う。
2016/4/24(日)23:45

☆関西人
NIGO
先週だったか先々週だったか忘れたが、何となく「行列のできる法律相談所」を見てたら、元アイドル女優の牧瀬里穂が出てたのね。
彼女も老けたな〜、と私は少し切ない思いで見ていた(笑)。
そういや、最近は白髪染めのCM出てるぐらいだもんなぁ。
私の中で牧瀬里穂といえば、JRのクリスマスエクスプレスのCM(山下達郎の「クリスマスイブ」がBGMのやつね)に出てた美少女、である。
あれは80年代終盤、まだ私が学生だった頃のCMだわ…。

で、「法律相談所」の中で牧瀬さんが旦那さんの愚痴を言うという番組企画だった。
もちろんその旦那さんというのは、カリスマデザイナーNIGOのことである。
きっと今の若い人たちにとって、牧瀬さんは「JRのCMの人」というより「NIGOの奥さん」というイメージの方が強いだろう。
で、問題はそのNIGOである。
私は久しぶりに映像で彼の姿を見たが、なんか凄く「普通のオッサン」に変貌していた。
えっ?NIGOって、昔はもっとギラギラしてなかったっけ?と思った。
もともとは六本木ヒルズの最上階に住んで、ロールスロイス乗り回して、歯にダイヤモンド埋め込んで、米国「TIME」誌で「アジアの英雄20人」にピックアップされたほどのカリスマセレブだった。
そのNIGOが、また何でこんなにも嫁から愚痴られるような「普通のオッサン」になっちゃったのか…(笑)。

よくよく話を聞けば、「裏原系」の頂点ブランドとして一世を風靡した「ア・ベイシング・エイプ」に、今NIGOは一切関わってないという。
リーマンショック以降彼は数十億という莫大な借金を抱えてしまい、何年か前に「エイプ」を香港の会社に(負債込みで)売ってしまったらしい。
ブランドのクリエイティブディレクターからも外され、おそらく彼の収入は一時期に比べて激減してると思うよ。
そりゃまぁ、「普通のオッサン」にもなるわな…。

恥ずかしながらミーハーな私は、昔ケータイの待ち受けを「エイプ」の猿ロゴにしてた時代がある(笑)。
なんか、ああいうのが妙にカッコ良かったんだよ。
当時、いわゆるバブルは崩壊してて、DCブランドが逆にカッコ悪くなってきた時代の空気。
そこに「裏原系」の脱力感みたいなモノがうまくハマったんだと思う。
よくNIGOが表紙を飾る「Boon」に連載されてたのが、井上三太の「TOKYO TRIBE2」。
ファッション目線でも、当時として超カッコイイ世界観の漫画だったよなぁ…。
そしてNIGOはクラブDJでもあったので、音楽との繋がりも強かった。
当時、「渋谷系」と呼ばれた90年代独特のムーブメント。
ピチカートファイブ(←大ファンだった!)やコーネリアス、スチャダラパーやカヒミカリィといったところね。
個人的には、中田ヤスタカのプロデュース(きゃりーぱみゅぱみゅやPerfume)やセカオワやゲス乙女にしても、みんなそこに端を発した系譜だと解釈してるよ。
つまり、今でも実は「渋谷系」の血脈って死んではいないのさ。

そして「裏原系」NIGOもまた、別に死んではいないんだ。
彼は今、ユニクロのTシャツブランド「UT」をプロデュースしてるという。
見ると、「あぁNIGOっぽい!」と思えるTシャツが1000円程度で売ってるワケね。
きっと20年前に入手困難だった「エイプ」Tシャツの為に徹夜で並んでた人たちは、これを見て苦笑いしてることだろう(笑)。
あのNIGOが、今じゃ大きな会社と組んで大衆向け・大量生産の仕事をするほどに丸くなった、ということ。
あと、彼はadidasとパートナー契約を結んでて、シューズやジャージのデザインを手掛けてるみたい。
それもadidasジャパンとの契約ではなく、ドイツ本社との契約だというんだから販路は世界である。
さすがは、腐ってもNIGO。

思えば「裏原系」も「渋谷系」も興隆は90年代半ばだとして、ちょうどその頃(1993年)に立ち上がったのがJリーグである。
Jというカルチャーは、その時代を映していた。
まだプロ野球選手がバブルっぽくヴェルサーチのスーツを着て金のブレスレッドを付けてた時代に、Jリーガーはちょっと抜けた感じで小粋にカジュアルを着こなしてたよ(カズは別だが…笑)。
手首に金のブレスレッドじゃなくて、ミサンガ付けてたし。
きっと「裏原系」との繋がりもあったと思う。
実際、今でもNIGOのインスタグラムには中田英寿とのツーショットがアップされてたりするワケで。

個人的には、四年後の東京五輪にNIGOをうまく使えればイイのにな〜、と思ってるんだ。
この五輪って、全世界に「東京」を発信するチャンスなんでしょ?
「関西人」を名乗る私が言うのもなんだけど、私の中で「東京」のイメージはいまだ「裏原系」だったり「渋谷系」だったり「TOKYO TRIBE 2」だったり、そのへんを突き詰めれば90年代NIGOの世界観に行き着くワケよ。
日本といえば「寿司」とか「芸者」とか「歌舞伎」とか「忍者」とか「富士山」とか、いくら何でも古すぎる価値観かと。
ほら、海外でPerfumeとかきゃりーぱみゅぱみゅとかがウケてるって聞くじゃん?
古くはピチカートファイブも欧州で大人気だった。
彼女らは、別に上記のような日本のオリエンタルなテイストを売りにしたワケじゃない。
じゃ一体何を売りにしたかというと、突き詰めれば「裏原系」「渋谷系」のような日本の90年代エッセンスだったと思うのよ。
これこそ、実は「cool Japan」の本質なんじゃないかと。
この感性、日本国内では妙に過小評価されてる気もするんだが、決して世界目線はそうじゃないよ。
実際、NIGOは「エイプ」を失った後でも、すぐにadidasドイツ本社から声がかかったワケでしょ?

悪いこと言わんから、まずはJFAから「cool Japan」に着手すべきだね。
たとえば、日本代表って公式スーツを「ダンヒル」にしてるでしょ?
何で敢えて英国ブランド?
あとユニフォームも、せっかくNIGOがadidasと契約してるんだから、なぜ彼にデザインを任せないんだろう。
…とか言って、いきなり胸のロゴがヤタガラスから猿に変わってたら嫌だけど。
2016/4/23(土)0:58

☆関西人
自粛A
続きね。

自粛ネタでいうと、最近の例でいうとベッキーがそうだろう。
彼女は、現在全ての芸能活動を休止している。
あと、乙武氏もそうだな。
彼の参院選出馬は消えたっぽい。
矢口真里は、ミソギが済んだと判断してCMに出たところ、やはりクレームが殺到したんだろう。
そのCMは、すぐに放送中止となってしまった。
怖いよなぁ、クレーマーって。
CMを見て、わざわざ企業に苦情の電話をしてしまうエネルギーって、一体どこから来るんだろう?
やっぱ、正義感ってやつ?
「あんなタレント起用するなら、もうお宅の商品は買いませんからね!」みたいなこと言うんだろうけど、そもそもその人がその企業の商品を愛用してたかどうかも怪しいもんだわ。
なんせ、匿名の名無しだからね。

あと驚いたのは、吉田羊さんにもCM降板危機があるという話。
もちろん理由は、先日報じられたHey! Say! JUMPの中島君との7連泊騒動だろう。
しかし吉田さんも中島君も独身で、交際をどうこう言われる筋合いもない。
妙に20歳差がクローズアップされてて、「オバサンがアイドルを食っちゃった」みたいに批判を受けてるのかと。
でも実際は美貌の吉田さんが相手なら、若い子でも普通にイケるもんでしょ。
というか、私もこの熱愛騒動を明るいニュースとして捉えていたよ。
吉田さん、やる〜(笑)ぐらいのノリで。
なんつーか、もう少しファンも温かく見守れないもんか?

あと、ジャニーズ系との交際が報道されてCM降板した実例は、瀧本美織がそうだろう。
私、彼女のソニー損保のCM、かなり好きだったのに…。
ハンバーガー店のドライブスルーで注文しようとした客に、「自動車保険の更新ですね?」とチンプンカンプンな応対をして「はぁ?」とリアクションされるが、その天使のような笑顔でソニー損保の勧誘に成功するというオチが好き。
私も、瀧本さんが相手だったらドライブスルーで保険加入すると思う。
あと、「ソニー損保♪」と歌いながら踊るパターンのやつも好き。
しかし熱愛騒動のせいで、これらCMを見られなくなったのが悔しい。
なんか瀧本さんが悪いことしたのか?
と私は怒り心頭だったが、でも瀧本さんの後任を務めてるモッサリした感じの美少女(名前は知らん)がこれまたカワイイので、まぁ許そうか。
ソニー損保、大好き。

もちろん、サッカー選手がCMに出ることも多くある。
これに対し、批判する声も少なくないだろう。
それは不倫とか密会とかの問題ではなく、どちらかというとサッカーの方の問題。
たとえば所属チームが連敗続きだったり、あるいはずっと控えでマトモに試合に出られない状況だったとして、そのくせCMでは素晴らしいシュートを決めてたりすると、ちょっとイラッとするよな(笑)。
やはりアスリートというのは、活躍して初めてタレントの価値が出るということ。
活躍しないアスリートは、CMタレントとして全く相応しくはない。

だから広告代理店として、サッカー選手は扱いにくいと思うのよ。
少し調子落とせばすぐに控えになるし、ファンからバッシングされるし、そうなるとCMのブランドイメージを著しく低下させてしまうから。
あと、怪我も怖いでしょ。
現実は怪我で療養中の選手が、CMの世界だと何事もなかったかのようにスーパープレーを見せてるのは、どうしてもそのCMの信憑性を損なってしまう。
…やっぱ、サッカー選手は代理店泣かせの素材なのさ。

で、今日から本田圭佑は、TOYOTAのオーリス・ハイブリッドという車のCMをスタートするらしい。
なんか、タイミング悪いよなぁ(笑)。
せめてもう少し前にCMをスタートさせてれば、まだ本田株は高騰してたから、その車のブランドイメージも上々でスタートできただろうに。
だけど、ここにきて本田株は急降下である。
なぜなら急遽ミランの監督が替わってしまい、今までの査定は一旦リセット。
どうやら新監督の構想では、本田は「トップ下候補の三番手」となるらしい。
つまり、またしばらくベンチを温める日々が続く…。
これはTOYOTAさんも誤算だったね〜。
そのオーリス・ハイブリッド、コケるんじゃないか?

そして以前から指摘されてることだが、「本田がうまくいってる時は香川がうまくいかない」「香川がうまくいってる時は本田がうまくいかない」という、有名なシーソーの法則。
どうやら、この法則は今回も健在みたいね。
事実、ここにきて香川がジワジワと調子を上げてきてるし。
この二人、何とかまとめて上げられないもんか(笑)?

そうそう、香川のCMの話。
実は私、つい最近まで「白猫プロジェクト」のカラオケBOXバージョンに出てるのは香川本人だと思ってたのよ。
あれ、そっくりさんなんだってね(言われてみれば、確かに違和感はあった…)。
「お前はゲームなんかして遊んでる場合じゃないだろ!」とクレーム入れようにも、ニセモノならしようがないね。
ということは、あのCMって本田のニセモノと香川のニセモノが奇跡の共演をしてるワケ?
つーか、ああいうのに香川と本田はクレーム入れてないのかな(笑)。
2016/4/19(火)21:42

☆関西人
自粛
地震、怖いね。
今なお、余震は続いている…。

鹿島のDF植田が実は熊本出身らしく、彼が試合後のインタビューで故郷を想い、涙を流してたのが実に印象的だった。
ヒーローインタビューながら、胸が詰まって答えられない植田。
その沈黙は30秒続いた。
インタビュアーが彼の精神状態を察し、「…サッカーで勇気づけよう、そんな気持ちですね?」と聞き、植田は「僕にはもう、それしかないんで…」と小声で答えた。
そのやりとりに、私も思わず貰い涙ですわ〜。
おそらく彼としては、正直サッカーをできるような精神状態じゃなかったんだと思う。
それでも、彼は必死にプレーをした。
まさに「僕にはもう、それしかないんで…」である。
熊本出身の彼ゆえ、被災者の為に、故郷の為に、何かをしなければならない気持ちは人一倍だったと思う。
じゃ、今の自分には一体何ができるのか?
それを精一杯考えた末、彼はいつも通りにサッカーをしたんだね。

私は、植田をリスペクトするよ。
あるいは、「お前はノンキにサッカーなんかしてる場合じゃないだろ!」と批判する人も中にはいるかもしれん。
というか、こういう状況でJリーグというエンターテイメント興行をしてること自体、「不謹慎」とする人たちもいる。
実際、ディズニーシーなんかは15周年のアニバーサリーイベントを中止したと聞く。
きっと興行側が「不謹慎」と判断したんだろう。
テレビを見てても、こういう状況になると決まって「ACジャパン」のCMがやたら増えるんだよね。
これはなぜかというと、スポンサー企業側が自社のCMを流すことを自主規制するからなんだ。
被災者が苦しんでる状況に、ノーテンキに「ウチの○○を買ってね」と商業宣伝をする行為は「不謹慎」だとする企業側の良心的判断?
そうやって企業側がCMを自粛しちゃうので、その空いた枠を埋める役割を担うのが「ACジャパン」だということ。

この流れ、なんか変だな〜、と私は思うのよ。
率直にいうと、東日本大震災の時から思っていた。
こうして地震が起きて被災者が出たら、やっぱ商業は自粛しなきゃダメなの?
そういや、東日本大震災の時はJリーグ開幕を延期したんだっけ…。
興行は、被災者の前では「不謹慎」なモノなの?
それが現実、被災者たちが商業的なモノを見て「俺たちが苦しんでるのに…」と怒ってるというなら、まだ話は分かるさ。
だけど、そうは思えないんだ。
「不謹慎だ!」として企業側にクレームを入れる人たちは実際いるらしいが、それは被災者という立場なのか?
違うだろ。
あくまで想像だけど、おそらく被災とは全く関係ないところにいる人たちでしょ。
そういう人たちが変な正義感をかざして、「被災者が不自由な思いをしてるんだから、我々もまた自由を謳歌すべきではない」とするんだよな。

これ、ロジックとして完全におかしい。
被災者って、こういうのを喜ぶのか?
みんなが「喪に服す」みたいに自粛ムードに浸るのは、被災者にとってありがたいことなのか?
そんなの、ありがた迷惑ってやつさ。
被災者がリアルに求めるモノって、世間の自粛よりまずは復興なんだよ。
当然その復興にはカネが必要なんであって、私は世の経済活動を縮小させる自粛は被災地にとって迷惑にしかならないと思う。
だから、植田のスタンスは正しいのよ。
彼自身の辛い気持ちはひとまず置いといて、Jリーグをいつも通り回していくこと、日本の経済をちゃんと回していくことこそが今は優先だって。
ちゃんと経済を回して、その中で復興支援の資金を募っていくのが現実的な選択だと思うよ。

ただ、ついつい「自粛」をしちゃう企業の気持ちも分からんではない…。
なぜって、彼らは日々クレーマーからの苦情に接してるんだから。
クレーマーって揚げ足とりが生き甲斐みたいな奴らなんだから、そりゃ何をやろうがディスってくるさ。
それの対処はメンドくさいし、やはり企業として最終的に楽なのは「自粛」だと思う。
でも、ホントそれでイイのかな?
クレーマーの発する意見って、確かにひとつの意見ではあるにせよ、世間の大多数の意見と合致してるかはかなり怪しいもんだ。
そんなもんをいちいち相手にして、「自粛」するのが企業の正しいスタンスなんだろうか?

そうそう、この超サカにも「荒らし通報掲示板」なるモノが用意されてるよね。
言うなれば、苦情投書板。
中身は、「○○の書き込みを削除してくれ」とか「○○をアク禁にしてくれ」とかの陳情である。
正直こういうのを見てて、なんだかなぁ…と私は思う。
要は、自分にとって不愉快なモノ、嫌いなモノを全部消してしまいたいワケでしょ?
もちろん、彼らは自分を正義の代弁者だとして苦情を訴えている。
その本質は、企業を「自粛」させてしまうクレーマー勢力とほぼ同義かと。
そして、それを受けてせっせと削除しちゃう超サカもまた、企業の「自粛」とほぼ同義なんだよね…。
そもそも、「荒らし通報掲示板」って必要なモノなの?
そりゃ、ガチで荒らしに困ってる人にとっては必要な救済だろうが、そうじゃなくて、ただ自分の嫌いなモノを消してしまいたい、そういうエゴの方が多いように見えるんだけど…?

もちろん、クレーマーはいてもイイんだよ。
ただ問題は、それとの付き合い方なんだ。
変に「お客様は神様です」として、クレームを神の思し召しとするのはちょっと違うだろ、と。
クレームに応えてどんどん浄化していって、みんな「ACジャパン」みたいなことしか言えない社会になって、それで満足かい?
私は、日本がそんな国になってほしくないし、また超サカもそんなサイトになってほしくはない。
2016/4/18(月)23:03

☆関西人
五輪組み合わせ決定A
続きね。

先日の合宿で、橋本拳人が高評価だったと話を聞く。
手倉森さんが「拳人は発見」と絶賛したらしい。
今後、こうしてアジア予選メンバーじゃないところからも入ってくる選手はいるだろう。
私は、最終メンバーに橋本が入る可能性は高いと思う。

なぜなら、アジア予選を思い出してみてくれ。
もともと、ボランチは遠藤航・原川・大島・井手口など駒は4枚(ダブルボランチが2セット)揃っていた。
なのに手倉森さんは、最後の最後に三竿を新ボランチで召集したんだ。
なぜ三竿を呼んだのか?
おそらく、遠藤航のバックアップだろう。
ボランチメンバーの中で遠藤は唯一「半CB・半MF」であり、あとのメンバーが皆MFなのに比べて少し毛色が違う。
で、「半CB・半MF」のニーズから三竿が抜擢されたということね。
ところが正直、実戦で三竿の出来はあまり良くなかった。
だから手倉森さんは、改めて「半CB・半MF」を探してたと思うんだよ。
そこに、橋本の「発見」。
彼はサイズがあり、ボランチもCBもできる選手。
うまくハマったね。

あと、手倉森さんが探してるのはSBだと思う。
ここは人材がいないワケじゃないんだが、室屋・松原・山中といったところが現在故障している。
本番(8月)には間に合う?
でも、主軸の室屋なんてクセにもなりがちな疲労骨折らしいし、彼の回復を待ってて仮にダメだったらどうしようもない。
あと、山中の不在も困るよね。
野津田のメンバー入りが怪しくなってる現状、もし山中もダメなら左足キッカー不在のチームになってしまうから。
それ、チームのバランスとしてダメでしょ?

よってオーバーエイジを使うなら、優先はこのポジションだろうよ。
それも、ホントいうと海外組からの召集がイイんだけどね。
SBは長友・内田・酒井宏・酒井高・太田など、大体めぼしいところは欧州にいるから。
しかし、現実は国内組かと。
おそらく技術委員会の推薦となると、車屋あたりの名前が入ってくるんだと思う。
先日のA代表合宿にも召集されてたし、あと年齢もU23に近いし。

あともうひとつ、オーバーエイジを考えるなら私はFWだと思う。
久保・浅野・南野・中島あたりは当確として、やや不安なのが武蔵・オナイウといったパワー系の方である。
現在、武蔵は故障だろ?
オナイウも悪くないんだけど、彼より優れたFWは国内にもゴマンといるよ。
パワー系なら、真っ先に浮かぶのが豊田だろうか。
一応、五輪の経験者だし。
あるいは経験者というなら、もう一回だけ永井いっとく(笑)?
速いし跳躍力もハンパないし、身体能力だけならナイジェリア級ですよ。

あとは、ユーティリティ枠でのオーバーエイジもあり得るかな。
ロンドンでいうところの、徳永みたいな駒ね。
今の技術委員会なら、推薦は谷口彰あたりになりそう。
ポジション、3つぐらいこなせそうだし。
あぁ、そういやさっき車屋の名前も出しちゃったな?
いくら何でも、フロンターレからオーバーエイジは少しマズイかも。
ただでさえ、このクラブからは大島・原川・奈良の召集が濃厚なんだった。
それに加えてオーバーエイジだなんて、さすがに風間さんもしまいにゃキレるぞ?

ホント、こういうのはクラブとの交渉が難しい。
だから今までは「困った時のFC東京」だったんだが(原さんや霜田さんのコネもあるし)、考えてみりゃ現委員長は西野さんだ。
あるいは、名古屋が狙われる可能性あるんじゃないか?
社長は西野さんの親友だし、小倉が西野さんに逆らえるはずもないし。
よって、永井や田口や安田や矢野や川又が狙われる可能性も十分にあるわ…。
2016/4/16(土)11:50

☆関西人
五輪組み合わせ決定
リオ五輪の組み合わせが決定し、「オワタ…」と絶望の声が広がっている。
日本が入ったB組は、欧州王者スウェーデン、アフリカ王者ナイジェリア、南米予選2位コロンビアなんだそうだ。
一応は日本もアジア王者だとして、この組は4チーム中3チームが「王者」だというから酷い。
間違いなく、前回大会より予選突破は難しいかと。

おそらく実力では日本がグループ最弱だとして、じゃ残る3チームでどこが一番強いのかといえば、正直それすらよく分からない。
ひょっとして、凄い潰し合いになる?
となると一番ノーマークの日本は、意外とラッキーなのかも。
どのチームもグループ3戦の中で、日本戦だけは絶対メンバーを落とす気マンマンでしょ?
あとは気を抜けないからね。
よって、ウチにとっては「初戦の結果が全て」という展開になりそうな気がする。
日本が初戦勝てば、間違いなくこのグループは荒れるだろう。
結局、こういうのはフタを開けてみなきゃ分からんのよ。
まさか前回大会だって、日本が1位突破でスペインが最下位敗退なんて誰も予想してなかったんだから…。

それに、手倉森さんは強運の人だよ。
あと技術委員長の西野さんだって、マイアミで奇跡を起こしたほど強運の人だ。
今から考えても、マイアミの時はブラジル、ナイジェリア、ハンガリーという組み合わせで2勝1敗の勝ち点6は立派だったと思う。
まさか6取れて予選突破できないなんて、そうそうあることじゃない。
とにかくあの時にあそこまでいけたんだから、今回だって十分いける可能性はあるんだよ。
私は、まだ絶望しません。

ところで、技術委員会はオーバーエイジを国内組から抜擢する方針を決めたみたいだね。
ということは、一部で待望論のあった大迫召集案は消えたワケだ。
う〜ん、国内組オンリーというなら、あまり欲しい人材が浮かばんよなぁ。
まだ前回代表は「守備が穴」という明確な弱点があったから、補強方針も明確なビジョンを作れた。
だけど今回は、これといって大きな「穴」が見えない。
問題は「穴」ではなく、「全体が小粒」ということでしょ?
こういうのって、ぶっちゃけ補強が難しいんだよなぁ。

考えられる案として、方針はふたつあると思う。
ひとつは、「経験値の補強」。
やはりこのチームの弱みは、U20W杯を経験してないことによる大舞台への不慣れである。
ならば、国際経験豊かな選手、ベテランを呼ぶという手もあるわな。
たとえば遠藤保仁、中村俊輔、大久保嘉人あたり。
まぁ、ヤットはやめた方がイイかな。
なぜって現メンバーには遠藤航がいるから、ヤットまで入ると実況がエンドーエンドー連呼でややこしくなる。
じゃ俊輔や大久保がイイのかというと、正直これも考えモノ。
存在感がありすぎて、きっとメンバーが萎縮しちゃうよ。

じゃ、もうひとつの案。
それは、「ムードメイカーの補強」である。
このチームは、正直おとなしいイメージ。
だから、敢えて元気な奴を入れるんだよ。
たとえば、森脇や槙野あたりが入れば活気が出る。
彼らはゴールパフォーマンスの演出をできる選手だし、きっと浅野の「ジャガー」を進化させてくれそう。
あるいは、逆にイジラレ系を入れてみるのも悪くない。
たとえば、今野とか。
なんか知らんけど、彼がそこにいるだけでチームは和む。
戦力としても守備的MF、CB、SBなど色々できるのが強み。
仕事はデキるが、決して後輩を萎縮させないという意味で良い人材だよ。

まぁ誰になるにせよ、問題はクラブが人材を出すかだよね。
オーバーエイジについては、クラブに「拒否権」が認められてると聞く。
となると、上記人材も拒否られるかもしれん。
で、最終的には協会御用達クラブ・FC東京からの人材供給で落ち着く気がするなぁ…。
2016/4/15(金)15:45

☆関西人
プロデューサー
一昨日、ミランがミハイロビッチ監督の解任を正式発表した。
後任は、下部組織からブロッキ氏が昇格するという。
とりあえずの暫定監督だろうね。
しかし本田としては、これをもってスタメン落ちの可能性もまた出てきたワケだ。
せっかくミハイロビッチ体制の下で順調にきてたのに…。

サポからもブーイングが出てるみたいだね。
ミランは、最近復活の兆しを見せていたから。
ここでミハイロを更迭するのは正直モッタイナイ、と。
どうやら、これはクラブオーナーであるベルルスコーニ会長の強い意向らしい。
サポが「勝手なことすんな!ミランはお前の私物じゃねーんだぞ!」と怒ったところで、ベルルスコーニは筆頭株主だからねぇ…。
クラブが株式会社である以上、ぶっちゃけミランはベルルスコーニの所有物だろう。
当然、成績云々に関係なく監督人事を決める権限が彼にはある。
悲しいかな、サポにそんな権限はない。
サポは消費者、ベルルスコーニは所有者、この差はデカイよ。

オーナーと監督の関係は、世界で様々である。
たとえば、福岡ソフトバンクホークスのオーナー、孫正義氏。
彼は、ほとんど球団のことに口を出さない。
カネは出すけど口は出さない、足長おじさん的パトロンに徹してくれている。
素人が口を出しちゃ逆にマズイだろ、みたいな考えが根底にあるのかも。
一方、ベルルスコーニの場合は全くその真逆。
彼には明確なサッカーのビジョンがあって、そのビジョンを実現する為の道具として監督を位置付けている。
おそらく、ミハイロビッチは彼のビジョンから少し逸脱してたんだろう。
ベルルスコーニは、いわゆるパトロン、タニマチとは異なる「プロデューサー」というオーナーの立ち位置である。
孫正義とは、全く違うんだ。
こういうスタイルが善か悪かという議論はまた別として、興行の世界では昔からよくいるタイプだよ。

同じ興行として、たとえば映画の世界でも「プロデューサー」と「監督」という立場がある。
映画は、監督のモノなのか?
日本では、監督のモノだという考えがスタンダードである。
ひとつに、黒澤明や小津安二郎など世界的巨匠が君臨してたことの影響がきっと大きいんだろう。
だけど、意外とハリウッドでは「映画はプロデューサーのモノ」という考え方も根強くあるみたい。
たとえば、ハリウッド大作として有名な「ハリーポッター」シリーズ。
これは全8作の長編なんだが、個々の作品を見ると意外にも監督がバラバラなんだよね。
だけど、シリーズとして世界観は見事に統一されている。
これが可能なのは、全8作に携わるプロデューサーが存在してるからだよ。
つまりプロデュースって、そういうことなんだ。
他にも「スピルバーグ製作総指揮」とか「ジョージルーカス製作総指揮」とかの冠はハリウッドに多いだろ?
逆に、日本はそういうのがほとんどない。
あるいは日本って、プロデューサーを監督よりかなり下に見てるのかもしれない。

こういうの、実はサッカーでもそうなんだわ。
チームは全て「監督のモノ」、というイメージを皆が根強く持っている。
「ハリルジャパン」とか「手倉森ジャパン」とか、常に監督の冠をチーム名に付けるよね。
それは文化だから別にイイんだけど、でも代表の所有は決して監督じゃないんだよ。
オーナーは、あくまで協会である。
プロデューサーは、あくまで技術委員会である。
特に今後においては、【ハリルジャパン=西野朗製作総指揮】というコンテンツなのさ。
そもそも日本代表が、ボスニア人のモノであるワケないじゃん。
もともとこれは日本人のモノであり、日本サッカーのビジョンを実現する為の道具として、ボスニア人を雇っているだけなんだ。
決して、そこを履き違えちゃいけない。

どうなんだろうねぇ…。
西野さんは、ハリル代表に口を出すのかな?
「結果さえ出せていれば、口は挟まない」というスタンスかな?
あるいは、ハリルがやりやすいように色々お膳立てをしていく、というマネージャー型のスタンスかな?
いまだかつて、私は日本サッカー界に真のプロデューサーは見たことないような気がするよ。
しいて言うなら、川淵さんぐらいだろうか。
かと言って、今後ベルルスコーニみたいなのが出てこられても正直困るんだけどね(笑)。
…あぁ、将来的には本田あたりがそういうプロデューサーになりそう。
実際、今でもクラブオーナーをやってるし。
同じオーナーとして、変にベルルスコーニの影響を受けてなければイイけど…。
2016/4/14(木)23:41

☆関西人
最終予選組み合わせ決定
W杯アジア最終予選の組み合わせが決まった。
日本はB組で、オーストラリア・サウジ・イラク・UAE・タイが対戦相手となる。
「A組になるよりマシだったのでは?」という声を聞くが、それは私も同感。
韓国・中国・カタールといった国は、なんか生理的にイヤだし(笑)。

とはいえ、B組も決して侮れないよね。
グループ最弱とされるタイですら、五輪予選を見る限りでは高水準のテクニシャンがいた。
オーストラリア、および中東勢が強いのは今さら言うまでもあるまい。
あと、問題はコンディションだよね。
今回は遠い国とばかり対戦することになる。
またしても弾丸ツアーになってしまって、灼熱など主に環境面で苦しめられることになりそう。
コンディションさえ整ってれば勝てる相手でも、「マトモにサッカーをやらせてもらえない」環境では負けるパターンもあるよ。
ましてや、今のハリル戦術はハイプレスが基礎である。
これ、秋でも暑い中東では正直ハマらないんだよなぁ…。

あと、気をつけるべきはラフプレーだ。
最近、アジア勢の多くは日本攻略法として「球際を強くいけば潰せる」ことを理解してきている。
そこをどうするかだよね。
たとえば、柏木。
たとえば、柴崎。
彼ら司令塔は日本の強みであると同時に、実はアキレス腱でもある。
かつて遠藤保仁の場合は、敵に狙われれば普通にバックパスすることで潰しを無力化してたっけ。
あれはあれで、ひとつのやり方だったと思う。
だけどハリルになってからは、以前よりバックパスが減ってきてるように見える。
みんな前へ前へ、縦へ縦へ、という意識なんだよね。
これはこれで良いことなんだけど、正直私はちょっと心配…。

そうそう、皆さんは先日の「ワイドナショー」見た?
前園のコーナーで、水球の日本代表を特集してたんだ。
私は全然知らなかったんだけど、日本が水球で五輪に出るのって実に32年ぶりの快挙らしいね。
で、なぜ今回は五輪切符を取れたのか?ということなんだが、それは「画期的な守備戦術」に日本が取り組んだから、らしい。
このへんは私も詳しくはないんだけど、どうも水球ってのはどの国もゾーンディフェンスが守備の常識らしいのよ。
ところが水球日本代表はゾーンでなく、マンツーマンで守っているという。
それだけなら別に驚くことはないんだが、問題はその守備戦術である。
普通、守る側が敵のマークにつく場合はシュートコースを消すよね?
たとえば、

・・・▼←ボールホルダー
・・・△

▼・・▼・・▼
△・・△・・△

・・・△←GK
・・|ゴール|

というポジショニング(@)。
ところが水球日本代表の守備戦術では、

・・・▼←ボールホルダー
・・・△

△・・△・・△
▼・・▼・・▼

・・・△←GK
・・|ゴール|

というポジショニングをしてるらしい(A)。
その狙いは、「シュートコースを消す」のでなく「パスコースを消す」。
これは「パスラインディフェンス」という守り方らしく、世界で日本だけがやってる独自の新戦術なんだってさ。
非常にリスキーに思えるんだけど、これで実際32年ぶりに五輪切符取れたんだから、おそらく戦術としては機能したということなんじゃないの?

この戦術の考え方は、やはり日本の体躯劣勢を克服する為らしい。
↑の@だと、どうしても肉弾戦で敵に押し込まれてしまうのがお決まりのパターンなんだそうだ。
だからAのパターンは、押し込まれる前にゴール前へのパスを防ごう(もしくはパスカットしよう)という狙いかと。
なんか、考え方が現代サッカーにも似てるね。

ハリルもまた、↑のパターンでいうと@でなくAの考え方だと思う。
結構ラインを上げてくるし、CBがフォアに出て潰しにくることも多い。
柏木も柴崎も、@でなくAで守るべきなんだと思う。
彼らは
・・・▼
・・・△
という守り方ではきっと負けるワケで、そうではなく
・・・△
・・・▼
という守り方を徹底して極めていくべきなのかと。
で、パスカットからのカウンターを日本の形として極める。

もちろん、水球日本代表は本大会でボロボロに散る可能性も十分にあるさ。
だけど、少なくともアジアで新戦術が通用したのは紛れもない事実なんだろ?
じゃ、ハリル代表もアジアは多少のリスク張ってもイケるんじゃないの?
2016/4/13(水)17:02

☆関西人
布陣A
続きね。

戦国時代のファンタジー、おとぎ話として語られることの多い「車懸りの陣」だが、ひとつ私が好きなポイントは、円陣の中心に大将を置いてる点だ。
普通、陣形の一番後ろに配置するもんだろ?
だって、大将とは将棋の駒でいうと「王将」であり、その駒を敵に取られた時点で即に終局である。

しかし、大将が一番後ろにいると弊害もある。
なぜなら、そこからでは戦いの最前線を把握しにくいし、司令塔として指示を前線に出そうにも距離があるから、伝達に時間がかかりそう。
その点「車懸りの陣」は、前後左右あらゆる部隊のすぐ至近距離に大将がいるワケで(なんせ、円陣の真ん中)、司令塔として機能しやすいかと。
ただしその代償としては、どうしてもリスクを張らなければならん。
仮に前線部隊が敵に突破されりゃ、緩衝の部隊がないから本陣がいきなり襲われることになる。
それ、ヤバイよね…。

もし本当に上杉謙信がこの「車懸り」を使ったのだとしたら、彼は自らの武力に相当な自信があったのかも。
実際、彼は体が大きく屈強な人だったという。
そう簡単に俺は討ち取られんぞ、と強気な姿勢を敢えて示してたのかな?
襲われても、俺自身の武力で跳ね返してやる、と。
そういや、武田信玄との「川中島の戦い」で謙信は自ら単騎で敵本陣を急襲し、信玄に一太刀浴びせた有名なエピソードがある。
もちろんこれは創作だろうが、しかしこんな話を盛られるほどに謙信は個人として戦闘能力が高かったということかと。

思うに、戦争で最も重要なのは命令指示系統である。
現代でこそ無線機など通信手段はあるものの、どう考えても戦国時代に無線機はない。
当時の武将たちは、一体どうやって戦術采配をしていたんだろう?
よく歴史ドラマなんかでは、小高い丘で大将が軍配みたいのを振るうと兵士たちがそれに合わせて一斉に動くが、多分現実ではあんなのムリムリ。
それが仮に何万もの大軍だとして、遠くにいる大将の軍配の動きなんて兵士たちは絶対見えないって…。
その点でいうと「車懸りの陣」は、大将が各部隊と等しく近距離を保った円陣ゆえ、大将の戦況把握が迅速かつ正確で、また同時に戦術指示伝達も迅速だったと思われる。
なるほど、司令塔を真ん中にした円陣ってのは、なかなか効率的なんだな?

で、この「車懸りの陣」をサッカーでシミュレーションするなら、私はやはりクライフバルサ、伝説の343が最も近いと思う。

【車懸りの陣】
・・・▲
▲・・▲・・▲

▲・・△・・▲

▲・・▲・・▲
・・・▲

【クライフバルサ343】
・・・FW
WG・・MF・・WG

MF・ピボーテ・MF

SB・・CB・・SB
・・・GK

なるほど。
クライフバルサは、ピボーテを円陣の中心、大将格にした「車懸り」だったんだな?
そう解釈すると、なぜクライフが「ピボーテは絶対に1枚。2枚(2ボランチ)ではダメ」と主張したかという理由が少し解るような気がするんだ。
また、当時ピボーテのグアルディオラに「センターサークルから出るな!」と命じた理由も少し解るような気がするんだ。
ピボーテとは「車懸り」の中心点であり、その軸が円周と等しく近距離を保つ為には、むしろ動き回っちゃダメだ、ということなんだろう。
ただし、円周の外郭は積極的なポジションチェンジ(すなわち回転)が奨励される。
それが、クライフ流。

別にクライフは、こうした戦国時代の兵法、陣形に精通してたというワケではないはず。
おそらく「車懸り」も「鶴翼」も「魚鱗」も、全く知らんと思うよ。
だけどサッカーとは本質が模擬戦争であり、もともとカルチョのルーツは古代ローマの軍事教練だったという説もあるぐらいなんだから、両者のフォルムが似通ってしまうのは割と当たり前のことなのさ。

それにしても、上杉謙信とヨハンクライフが時空を超えて繋がる話って、なんかロマンチック…(笑)。
2016/4/9(土)21:47

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