超VIP専用掲示板

過去ログ489 2016/2/18 22:33

☆関西人
ゲスの極み
じゃ、ワイドショーネタをもうひとつ。
ベッキーの件ね。

彼女の初スキャンダルは物議をかもし、全CM降板、当面の活動自粛などシャレにならないことに…。
犯罪を犯したワケでもないのに、完全に犯罪者扱い。
これが別のタレントなら、正直ここまでのことになってないだろう。
なぜベッキーがこうなったかって、それはベッキーだからこそ、だと思う。
彼女は礼儀正しく、仕事もデキて、番組共演者からの評判はすこぶる良いタレント。
子供からお年寄りまでに愛される、みんなの人気者だった。
学生時代、こういうタイプはクラスに一人ぐらいはいたよね?
先生はもちろんのこと、優等生から不良にいたるまで誰とでも仲良くなれる、明るくて頭が良くてオマケに美人だというクラスの人気者。
本質的に、イジメられる要素は限りなくゼロに近いはずである。

ところが現実社会ならともかく、少なくともネット社会ではそうでもないんだよなぁ…。
事実、ベッキーはスキャンダルが発覚する以前から、なぜかネットでは嫌いなタレントとして有名な存在だった。
一般的な好感度調査では、常に上位だった彼女が、である。
何でまた、そういう逆転現象が起きていたのか。
思うに、それがネット社会ってやつなんだろう。
「人気者」ほどディスりたい。「リア充」ほどディスりたい。揚げ足とりたい。貶めたい。
そういう嫉妬心がベースになった、特殊な世界なんだよ。
皆さんのクラスにも、一人ぐらいいたでしょ?
いつも教室の隅にいて、日常いてもいなくても誰も気にかけないほどカゲが薄い存在なのに、実は皆の知らないところで便所の壁に人の悪口書いてるようなブラックな奴(笑)。
こういう奴こそ、ゲスの極みだと思う。

じゃ、ネットの世界はそんなゲスの極みばかりの集まりなのか?
いやいや、そんなことはない。
ネット社会にだって、マトモな人たちはたくさんいるさ。
たとえばベッキーを例にとると、ネットでも彼女に好意的な人たちは一定数存在する。
逆に、嫌いだとする人たちも一定数存在するだろう。
だけど一番多い層は、「特に嫌いじゃない」「どっちかというと、まぁまぁ好きかな?」ぐらいのライト層さ。
現実は、これが大多数を占める(スキャンダル発覚以前の話ね)。
ただ、この大多数の層は「ライト」ゆえ、わざわざ「ベッキーのこと嫌いじゃない」なんてネットに書き込んだりしない。
だから、ネット上では存在してないにも等しい。
一方、たとえ現実は少数派でも「嫌い」とする層は敢えて発散する場を求めてるから、わざわざ「嫌い」とネットに書く。
そして「嫌い」は「好き」よりエネルギーが強いのか、粘着性を発揮していく。
すると不思議なもんで、少なくともネット上では「嫌い」があたかも大多数であるかのように表向き見えてしまうんだな。
完全に錯覚だよ。
この錯覚のメカニズムを理解せず、みんな【ネットの論調=大多数の世論】と勘違いするから話はややこしいんだ。
実際の世の中、そこまでディスる人たちばかりじゃないって(笑)。
ネットはひとまず置いて、皆さんが日常付き合ってる友人や同僚はみんなそうかい?
違うだろ?
ごくごく当たり前のことだが、【現実社会=ネット社会】じゃないんだから。

一方、これを裏返して考えてみてくれ。
ここにきて、本田が掌返しの大絶賛を受けている。
まるで世界中が彼を崇めてるかのような錯覚にも陥る。
でも実際は、そんなことないだろ?
みんな極端すぎるって。
今も昔も、本田は本田。
だから好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌い。
それがまるで、ここにきて嫌いな人たちが絶滅したかのような空気…。
私は、逆にこれが怖くってね。
この状態で次にちょっとダメなプレー見せたら、今度は「待ってました!」とばかりに輪をかけてディスられるだろう。
物凄い揺り戻しがくるよ。
だって、ネットはリア充の成功者こそディスるべき獲物なんだから、今まさに彼らは発散すべきエネルギーをMAXまで充填してるところ。
あとは、発射待ち…。

ひとつ私が言いたいのは、皆さんはあまり彼らに惑わされるな、ってこと。
ネットがどうこう言ったところで、本田は本田である。香川は香川である。
その場その場の空気に流されて、あっち行ったりこっち行ったりしててもしようがないでしょ。
「ブーイングは選手を育てる」とか、どっかの受け売りを馬鹿のひとつ覚えみたいに掲げてディスる書き込みを正当化してる奴に限って、ホントは「育てる」意識なんざ1ミリもないのさ。
レベルは、ベッキーをディスってるのと同じ。
誰も、ベッキーを「育てる」為にディスってるワケじゃないでしょ?
ただ、そういう特定の層が獲物を捕まえただけのこと。
まぁ、そういうのは「便所の落書き」程度に受け流せばイイよ。
もちろん、この板における関西人の書き込みも含めての話なんだけどね(笑)。
2016/2/18(木)22:33

☆関西人
中毒者
逮捕から約2週間が経過したが、いまだにテレビでは清原関連のニュースが続いている。

何で彼は覚醒剤に手を出したのか?
その真実は本人にしか分からん。
「弱い人間」だから手を出したんだという見方もあるが、じゃ手を出してない我々は「強い人間」なのかって、それは明らかに違うだろう。

私が思うに、意外とスーパースターほど麻薬体質なんじゃないかな?
だって考えてみてよ。
清原は高校時代からホームランバッターだったんだ。
甲子園でホームランを打つって、凄い興奮だと思う。
見てる我々ですら熱狂するのに、ましてや当事者の陶酔たるや想像を絶する水準だろう。
それこそアドレナリンやらドーパミンやらエンドルフィンやら分泌しまくり状態。
特にこのエンドルフィンってやつが「脳内麻薬」と言われてて、凄く気持ちイイらしいのね。
そりゃ我々一般人だって、そういう陶酔に近い歓喜をすることはある。
たとえば部活レベルだがヒーローになった時とか、志望校に合格した時とか、好きな女の子とエッチできた時とか、会社で出世が決まった時とか、誰しも人生の中で歓喜の経験はいくつかあるはず。
でも清原レベルになると、その歓喜のスケールも回数も我々とは桁違いだろう。
凡人ではないからこそ、幸か不幸か「エンドルフィン(脳内麻薬)漬け」の人生だったかもしれん。
ましてや彼の場合は怪我等でスランプ期も長く、その絶頂とドン底の振幅が常人とは桁違いだったと思う。
決して彼を弁護するつもりはないが、ただ単に彼が「弱い人間」だからこうなった、というのは違うと思うんだ。
そういう見方は、人生で大量のエンドルフィンを出せてない我々凡人視点の解釈でしかない。
ASKAもそうさ。
彼も異常に才能ある人だったゆえ、「エンドルフィン漬け」の人生だったかもしれん。

じゃ、サッカー界で清原やASKAに近いタイプの人はいるのか?
マラドーナなんかそうだね。
あと、日本にもいるよ。
たとえば、カズやゴンがそうさ。
…いやいや、誤解ないようにね。もちろん、彼らは薬物をやってないはずだよ。
だけど、エンドルフィンの中毒者だと思う。
二人とも清原並みのスケールで歓喜を経験してきた選手だからね。
見てて、思うはずだ。
特にカズなんて、50歳近くになっても何で現役にこだわるのか?
みんな、彼が偉人だから、という単純な解釈で終わってると思う。
多分、それ違うよ。
彼は「依存症」になってるんだよ。
たとえば覚醒剤は一度抜いても、しばらくすると「フラッシュバック」という現象が起きて、なかなかやめられないという。
それと同じことが、脳内麻薬レベルでもあるんじゃないかな?
理性というより、本能的欲求レベルでサッカーをやめられない状態。
自分を苛めて苛めて、そこを突き抜けてゴールを決めた瞬間に得られる巨大な快楽。
凡人から見れば「ただのゴール」でも、当事者にとっては完全に麻薬だろう。
その依存症となれば、そう簡単にやめられないんだと思う。
語弊ある表現だが、カズと清原は紙一重だということ。
もちろん、その紙一重が天と地の差なんだけどね。

そういや、確かカズのお父さんは昔に覚醒剤の密輸で逮捕されてたっけ…(笑)。
そういう環境にありながら、一切そっちにブレずにストイックな道を選択したカズって、やっぱり清原とは天と地の差がある。
2016/2/18(木)12:15

☆関西人
柏木・柴崎・大島
Jリーグでは、今季からいくつかのクラブで新背番号Iが生まれている。
浦和の柏木、鹿島の柴崎、川崎の大島、広島の浅野などなど。
見てると、ボランチの選手が多いんだな?
それも攻撃に持ち味がある司令塔タイプ。ボランチというよりは、インサイドハーフっぽい選手たちである。

柏木・柴崎・大島。
彼らは、代表だと「遠藤の後継者」候補?
だけどプレースタイルは、3人とも遠藤と比べて軽量級に感じる。
だから「2ボランチの一角を任せて大丈夫か?」と見る人も多い。
事実、ハリルは【山口+長谷部】という組み合わせの方を好んでいて、柏木と柴崎はレギュラーかどうか怪しい状況。
あと大島にしても、まだ手倉森ジャパンでレギュラーかどうか怪しい。
少なくともアジア予選では、原川の方に信頼があるように見えたし…。

私が思うに、ボランチのキャラ設定には大体3種類のパターンがあるかと。

ひとつは【司令塔タイプ】…@
柏木・柴崎・大島はこれに該当し、ボールをたくさん触ってナンボの繋ぎ重視タイプだろう。
レジスタとして、パスの起点となる感じ。

もうひとつは【狩猟者タイプ】…A
これは、たとえば山口蛍や米本あたりが該当すると思う。
中盤を広範囲に動いて、能動的にボール奪取のアタックを仕掛けていく役割ね。

で、最後は【アンカータイプ】…B
これはフォアリベロと表現しても良い。
阿部勇樹や高橋秀人、あと遠藤航や谷口彰悟もそうだろう。
このへんは、クラブだとCB起用されてる選手も多い。
彼らには中盤底の防波堤としてストッパー級の強さが求められ、時に最終ラインをカバーできるだけのセンスと高さが求められる。

…と一応書いたけど、ボランチってそれほど明確に3分類できるというワケでもないんだよな。
だって@のタイプも時にAのタイプとしてプレーするし、Aのタイプも時にBのタイプとしてプレーする。
各々を分別すること自体、実は難しい。
たとえば、今野はAなのか、それともBなのか。
あと長谷部にしても、彼がどこのカテゴリーかを考えても答えはなかなか出ない。

というか、そういう解りにくさこそが、実は「ボランチ」の真髄だという気がする。
もともとボランチって、昔から案外ふわっとした曖昧な概念なんだよ。
@もAもBも全部ひっくるめて要素がビミョーに混ざってるというか、思えば真打ちの遠藤保仁だって、そういう混ざり気味のニュアンスがあった選手かと思う。

その点、柏木・柴崎・大島なんてのは、あまりにも@のカテゴリーの中で収まりすぎてるのが問題。
山口蛍もまた、あまりにもAのカテゴリーの中で収まりすぎてるし。
思えば、歴代の代表ボランチって大体、カテゴリーをもっとハミ出してたような気がするよ?
山口素、名波、稲本、福西、中田英、遠藤、長谷部などなど。
彼らと比較すれば、柏木・柴崎・大島なんて明らかに純粋すぎるのかと。
まだまだ汚れてないというか、いわば原色?
もっと濁った中間色みたいな色合いを出せてこそ、私は真に「ボランチ」だと思うんだけどなぁ…。

ところで2015年のMVP青山敏弘は、↑の@ABでいうとどこに該当する選手?
彼は、かなり濁ってる選手だ。
2016/2/16(火)19:03

☆関西人
小倉グランパス
昨夜「フットブレイン」を見てたら、北澤や秋田ら解説者数名が集まって2016年のJリーグ展望を語っていた。
そこで皆が口を揃えて言っていたのが、「今年は名古屋グランパスに要注目」とのこと。

そう、今年からグランパスは大きな賭けに出たんだ。
あの小倉隆史が、監督+GMの「全権監督」に就任したんだから。
もちろん、「…大丈夫か?」の声はあとを絶たない(笑)。
なんせ、監督経験も全くない42歳の元解説者が、いきなりの「全権」である。
それも小さな町のクラブならまだしも、かつてJ1制覇を成し遂げたほどの名門グランパスだよ?
久米社長、遂に勝負に出たな…。

去年まで、小倉は「GM補佐」というよく分からん肩書で西野監督の傍にいた。
今思えば、これは彼が西野さんの後を継ぐ為の研修期間だったんだろう。
おそらく久米社長は、最初から小倉に「全権」でやらせるプランだったんだと思う。
…なぜ小倉?という疑問はある。
久米社長としては、まず「生え抜き」にやらせたかったんじゃないかと。
自分自身が生え抜きじゃないからこそ、かも。
最近だと広島が、「生え抜き」「オフトの愛弟子」の森保一を大抜擢して成功している。
じゃ、こっちも「生え抜き」「ベンゲルの愛弟子」の小倉隆史に長期政権を預けてみよう、と。
思えばベンゲル時代のレギュラーで、ピクシー以外に全国的な知名度あるのって小倉ぐらいだもんなぁ…。

よく長年のサッカーファンの間で語られる「もしも」として、「もしも小倉が怪我さえしてなければ…」というのがある。
これは「もしも小野伸二が怪我さえしてなければ…」と並び、日本サッカー史における二大「もしも」だと思う。
そのぐらい、レフティモンスターと呼ばれてた頃の小倉は突出したFWだったんだよ。
あるいは高原以上、あるいは釜本クラスのポテンシャルだったかもしれん。

いまや伝説の「マイアミの奇跡」、あのアトランタ五輪代表のエースストライカーは本来なら城でなく、小倉のはずだったんだ。
オランダのエクセルシオールでチーム得点王という実績があり、五輪代表の中でも頭ひとつ抜けた存在。
あの中田英寿が「尊敬するのは小倉さん」と言ってたんだから、いかに凄かったかということだろう。
彼が怪我さえしなければ、チームの主将は前園でなく小倉だったと言われている。
そして彼が主将でいたならば、例の【前園派vs西野監督派】の分裂もあるいは無かったんじゃないか、と。
それほどに、小倉は皆の人望があったらしいから。
なんせ、あの明るいキャラクターだし。

思うに、久米社長が小倉に「全権」を与えたのもそこなんじゃないかな?
彼の「人たらし」としての器量、コミュニケーション能力。
戦術理論がどうのこうのとか小難しいこと以前に、まずリーダーに求められるのはコミュニケーション能力だろう。
それができなきゃ、人を動かせない。
たとえば、中田英は「僕に監督は向かない」と公言している。
彼ほどサッカーを熟知した人もなかなかいないだろうに、また何で?と思うところだが、どうやら彼は自身のコミュニケーション能力をもって人を動かしていくことにはあまり自信がないようだ。
…うん、何か分かるけどね(笑)。

広島で森保一がうまくいった理由というのも、結局はそこなんだと思う。
彼は真摯に選手たちと向き合い、対話を繰り返してチームに戦術を浸透させてきている。
決して机上の理論だけで成し遂げられる仕事じゃない。コミュニケーション能力が低い人間には務まる仕事じゃないんだ。
特にグランパスの場合、監督+GMという「全権」を与えようってんだから、なおのこと。
「全権」とはすなわち、独裁を認めることである。
仮に独裁者がコミュニケーションをとらず、周囲や選手と真摯に向き合わなければ一体どうなる?
行き着く先は、ヒトラー、スターリン、毛沢東になるんだよ。
そりゃ独裁は意思決定に最も効率の良い形態であり、最もスピードある改革を成しうる形態。
ただ気をつけなきゃならんのは、その独裁者の人格だよ。

ちなみに久米さんは、日本で最も優れたGMの一人だった。
だから、人を見る目はある人だと思う。
また、彼はGMとして色々な方面との調整に苦慮してきた人。
それを経験してきた彼だからこそ、敢えて後任の小倉には「全権」なんだと思う。
たとえばベンゲルなんかは、アーセナルで監督+GMっぽいスタイルだよね。
きっと、あれを名古屋でやりたいんだろう。
2016/2/14(日)21:24

☆関西人
サムライ
ひとつ不思議なのが、なぜここにきてミランにおける本田の評価が上がったのか、ということ。
というのも、彼はここ最近全く得点を取っていない。
1年ぐらい取ってないと思う。
それなのに、評価が高騰してるという摩訶不思議。
セリエって、目に見える結果を出さなきゃ選手は評価されないリーグじゃなかったっけ?
アシストや献身的なプレーで評価が上がるようなリーグだっけ?

先日本田は、記者の前で
「ミランの時は得点をあまり求めないで下さい」
と明るい表情で語っていた。
ああ、今の本田はそういう境地にいるんだな、と思った。
ちょっとスタンスが変わったな、と。
それは、代表の時から感じてたわ。
妙に周囲の選手を活かす意識が出てきたというか、チャンスメイカーの色が濃くなってきたのが近年の本田。
言われてるほどエゴイストじゃないよな。

そりゃ、昔は「レアルに行く」とか「バロンドールを獲る」とか言ってたけど、今じゃ「MLSに興味がある」とか妙にリアリティある発言をしてたりして。
将来的にアメリカで大きなことをやるプランも持ってるみたい。
もう「レアルに行く」とか「バロンドールを獲る」とかの次元から、とっくに次のステップへと移行してる感じ。

たとえば、SVホルンの買収にしてもそうだ。
引退した選手ならまだしも、現役バリバリの選手がクラブオーナーになる話ってあまり聞いたことがない。
ただ副業で金儲けしたいだけなら、もっと他に儲かるビジネスがあるはずだし。
少なくとも、オーストリア三部クラブの経営が儲かるビジネスとは思えんし。
あと、彼はサッカースクールの経営もしている。
これも金儲けか?という問いに対し、「収入は生徒からの月謝だけで、コーチの人件費など経費を考えれば大赤字」と彼は答えている。
それでもスクールを今なお拡張してるところが凄いよなぁ。
ただのエゴイストなら、絶対こんなことしないって。
どう考えたって、これは「金儲け」というよりむしろ「還元」でしょ。
サッカーで儲けた金、CMで儲けた金を惜しまずホルンやスクールに還元してるということ。
そこは、サッカー界と一定の距離をおく中田英寿とは少し違うスタンスかと。

きっと、本田はミランでも「還元」の段階に入ったんじゃないかな?
自分の立身出世が何よりもプライオリティがあった段階から、チームの勝利の為に、チームの再建の為に自分を還元していこうという無私の段階へ。
それこそ滅私奉公、サムライの領域。
よく伊メディアは本田を小馬鹿にするフレーズとして「サムライ」を多用してたが、本田が真のサムライになると今度は掌返しで絶賛されてるのが皮肉だね(笑)。

きっと、本田はハリル代表でも「還元」の姿勢を示すと思う。
自分が前に出るよりむしろ、若手を立てていくんじゃないかな?
あるいは、そういうスタンスならそろそろポジションを一列下げてもイイかもしれん。
正月の深夜にやってた番組でも、彼は中山雅史に「ボランチはどう?」と聞かれて、「やりたくない」と言いながら、実はまんざらでもない表情をしていた。
ただ、自信がないそうだ。
山口蛍みたいな動きはできない、蛍は凄いよ、と。
自分はアジアレベルならできるだろうが、世界レベルでは無理、この年齢でコンバートはもう遅すぎる、ってね。
…そうかなぁ?
「アジアレベルならできる」と言うなら、ひとつW杯アジア予選でトライしてみてもイイじゃん。
確か、中田英寿も代表でボランチにコンバートされたのは28歳ぐらいじゃなかったっけ?
今、本田は29歳。
私は28歳時点の中田より、29歳の本田の方がむしろノビシロあると思うぞ。

いや、ポジションはどこでもイイのよ。
ウィングでもイイし、FWでもイイし、トップ下でもイイし、ボランチでもイイ。
多分今の彼は、昔みたいに「トップ下は俺の場所」とか言わんだろ。
与えられたポジションを粛々とこなす境地にきている。
滅私奉公、サムライになったからね。
かつては「嫌いな選手にパス出さない」という悪評もあったが、今は大丈夫だと思う。
たとえば、本田と相性が悪い典型とされたハーフナー。
どうやら、ハリルは次にハーフナーを召集するみたい。
…大丈夫か?と心配する人も多いだろうけど、よく考えたら、本田はSVホルンにハーフナーの弟を入団させてるからね。
本当に険悪な関係なら、そういうのも有り得ない話。
近いうち、本田のクロス→ハーフナーのヘッド→ゴール!を見れるんじゃない?
2016/2/13(土)13:42

☆関西人
格付けA
続きね。

じゃ、↓で定義した格付けに従い、日本代表選手をざっくりランク分けしてみよう。

【Aランク】
岡崎(プレミア1位・レギュラー)
長友(セリエ4位・レギュラー)
本田(セリエ6位・レギュラー)

【Bランク】
原口(ブンデス3位・レギュラー)
武藤(ブンデス7位・レギュラー)
吉田(プレミア7位・サブ)
乾(リーガ8位・サブ)

香川(ブンデス2位・レギュラー?サブ?)

【Cランク】
大迫(ブンデス9位・サブ)
酒井高(ブンデス13位・レギュラー)
長谷部(ブンデス15位・レギュラー)
山口(ブンデス18位・レギュラー)
酒井宏(ブンデス18位・レギュラー)
内田(ブンデス4位・本来レギュラーだが故障中)

【Dランク】
清武(ブンデス18位・本来レギュラーだが故障中)
太田(オランダ8位・レギュラー)
南野(オーストリア1位・レギュラー)
久保(スイス3位・レギュラー)

ハーフナー(オランダ12位・レギュラー)
川島(スコットランド12位・レギュラー)
西川(Jリーグ2位・レギュラー)
槙野(Jリーグ2位・レギュラー)
宇佐美(Jリーグ3位・レギュラー)
森重(Jリーグ4位・レギュラー)

【Eランク】
小野裕(ベルギー12位・サブ)
細貝(トルコ11位・サブ)


はい、大体こんな感じになります。
特に激戦区が【Dランク】だと思う。
なぜなら、多くのJリーグ選手がここにカテゴライズされてるから、最も層が厚いんだ。

じゃ、↑の格付けを前提にして、上位者から順に選抜して代表フォーメーションを作成してみよう。

・岡崎・・・武藤
原口・・・・・本田
・・山口・長谷部
長友・槙野・吉田・酒井
・・・・川島

大体、こんな感じかと。
…あぁ、香川を外してしまった。
私は「香川を外すトゥヘルはアホなの?」と思ってたクセに、いざフォーメーションを作ったら私自身が普通に香川を外してるじゃないか…。
じゃ、香川を使って今度は433。

・・・・岡崎
乾・・・・・・本田
・香川・・・山口
・・・長谷部
長友・槙野・吉田・酒井
・・・・川島

香川と乾という翼岬コンビ、また代表で見たいなぁ。
2016/2/12(金)23:43

☆関西人
格付け
最近、ドルトムント香川の出場機会が激減してるという話をよく聞く。
別に怪我でも病気でもないらしいけど。
じゃ、監督との確執?
そこは解らん。

しかし思えば、あの本田だってつい最近までは出場機会に恵まれてなかった。
それがどうしたことか、ここにきて突然に掌返しのエース扱いだ。
だから香川も、今後また出場機会が増えることだって十分に考えられる話さ。

ただ少し気になるのは、彼と本田とではシチュエーションがかなり違うこと。
ミランの場合は、本田が干されてる時にチームは不調だった。
その状況に対し、本田は「勝ててないのに俺を使わない意味が解らない」と言い放っていた。
また余計なこと言うなぁ〜と思ってたが、でも確かに彼の言葉にも一理あった。
事実、今彼はミラン復活の立役者になってるし。
でも香川の場合は、ちょっと違うんだよな。
なぜって、今のドルトムントは香川抜きでもリーグ2位を一応キープしてるから。
首位バイエルンを射程距離に入れて、まだまだ十分に逆転優勝を狙える位置にある(勝ち点差8)。
そういう意味じゃ、彼がマンUで干されてた時ともシチュエーションが違うんだ。
トゥヘルはガチで優勝を狙う為にこそ、敢えて香川を外してるのかもしれん。
狙いは「脱・クロップ」ということか…?

で、その2位ドルトムントを勝ち点差10で追ってるのが、3位のヘルタ。
言わずと知れた、原口の所属チームである。
武藤(怪我したって?)のマインツは現在7位だが、3位ヘルタと勝ち点差は僅かに5だから、まだまだ上位に行ける可能性は十分ある。
つまり、ヘルタにせよマインツにせよ決して弱小クラブというワケでなく、そういうクラブで日本人選手が立派にレギュラー張れてる事実は誇らしいことだ。
原口も武藤も日本代表ではまだレギュラーと言い切れないが、しかし少しずつスーパースター香川が射程距離に入ってきたと思う。

逆に気になるのが、清武・酒井宏・山口の3人だね。
彼らをまとめて抱えるハノーファーは、まだ勝ち点14で降格圏を出る気配が全くない。
ヘタすりゃ、今夏には3人まとめて2部落ちになるかも?
特に心配なのが、清武である。
彼、確かニュルンベルクの時も降格しちゃったよね?
付け加えると、確か大分トリニータの時も降格している。
変な話、「降格癖」「負け癖」みたいなのが身に染みちゃってるんじゃないかと。
山口だって、そうだよ。
セレッソで降格し、新天地のブンデスでもいきなり降格なんてことになったら、ちょっと幸先悪いよなぁ…。

こういうの、ハリル目線ではどうなんだろう?
【ブンデスの弱小クラブのレギュラーvsJリーグの上位クラブのレギュラー】という対決では、果たしてどっちが評価されるのか?

私が思うに、ハリルの査定は
【ブンデスの弱小クラブのレギュラー>>Jリーグの上位クラブのレギュラー】じゃないかな?
どうもハリルのこれまでの発言をチェックすると、彼のJリーグ評は決して高くない。
歯に衣を着せず、かなり欧州の水準より落ちるということをズバズバ言っている。
そりゃ事実は事実なんだろうけどさ、でもあんなにズバズバ言われると、こっちは少し傷つくよな?
今までの代表監督は、そのへんもう少しオブラートにくるんだ表現をしてくれたのに…(トルシエは除くが)。

↓に書いた通り、評価には【絶対的】と【相対的】の2種類があり、おそらくハリルにとってはJリーグで無双の活躍をした選手でも【レベルが低いところでは活躍できる選手】というだけの評価かもしれん。
高校生が小学生のチームに入れば、そりゃ活躍できて当然だろ、と。
だけどその高校生が、高校生のチームで活躍できるかどうかはやってみないことには解らん、と。
確かに、そりゃそうなんだけどね。

私が思うに、ハリルの基準は↓の通り。

【Aランク】
★プレミア上位のレギュラー
★リーガ上位のレギュラー
★セリエ上位のレギュラー

【Bランク】
★ブンデス上位のレギュラー
★プレミア下位のレギュラー
★プレミア上位のサブ
★リーガ下位のレギュラー
★リーガ上位のサブ
★セリエ下位のレギュラー
★セリエ上位のサブ

【Cランク】
★ブンデス下位のレギュラー
★ブンデス上位のサブ
★プレミア下位のサブ
★リーガ下位のサブ
★セリエ下位のサブ

【Dランク】
★ブンデス下位のサブ
★その他欧州リーグのレギュラー
★Jリーグ上位のレギュラー
★前代表の主力

【Eランク】
★Jリーグ下位のレギュラー
★その他欧州リーグのサブ

【Fランク】
★技術委員会推薦

私がテキトーに作った格付けだから、当然あまりアテにはなりません。
ただひとつ言えるのは、少し前まで【Aランク】の選手は日本に一人もいなかったんだ。
トップが【Bランク】で、その中で香川が頭ひとつ抜けてたと思う。
ところが、ここにきて岡崎がプレミアの首位に立ち、また本田や長友もセリエで復活してきた。
原口もブンデスの上位に入ってきた。
いずれ、そこに内田も再び絡んでくる可能性あり。
一方、予想外だがエースの香川がいきなり【Cランク】降格の危機に…。

さて、ハリル代表のスタメンは今後変わるんだろうか?
2016/2/12(金)15:32

☆関西人
新生FC東京
少し古い話題だが、FC東京がタイの強豪チョンブリに9ー0の大勝をし、見事ACL出場権をゲットしたというニュースを聞いた。
これでJリーグからACLに挑むのは、広島・ガンバ・浦和・FC東京という4チームに決定。
うん、なかなか期待できそうな顔ぶれだ。

FC東京でまず驚いたのは、フィッカデンティ→城福さんという監督交代があったこと。
これが成績不振による更迭ならまだしも、2015年はフィッカデンティ体制で歴代最高位タイのリーグ4位。
これで交代は、正直いって不思議。
監督自身が語るには、「ビジョンの違い」ということらしい。

…何となく思い当たるフシとしては、主力選手の海外移籍かな?
たとえば、前期リーグ2位の立役者になっていた武藤を、思いもよらずクラブはあっさり手放した。
また、リーグ年間アシスト王・太田のこともクラブはあっさり手放している。
その一方、過去にはシャビやスナイデルなど海外ビッグネームへのオファーが噂されたりして、言われてみればここのフロントは、もともとからビジョンが少し解りにくいかも…。

本来なら、あのタイミングでルーキー武藤を手放してしまうのは明らかに早すぎるだろう。
前期が2位で年間優勝まで狙えるチャンスだったというのに、何でみすみすチーム得点王の移籍を容認したのか?
お金の為?
いやいや、シャビやスナイデルにオファーしようとしたクラブが、そんなお金のことなんかで簡単に宝は手放さんだろ。
真相はよく解らんが、私はFC東京が【半官・半民】、すなわち協会に近いクラブだからこそ、結局こうなったんだという気がするんだ。

このクラブが【半官・半民】なのは、もはや周知の事実だと思う。
昔から原さんや大熊さんや城福さんなど、FC東京系の人材ばかりがやけに協会を出入りしてるし、今の技術委員長・霜田さんも同じくFC東京系だよね。
変な勘ぐりかもしれんが、あるいは【フロントの思惑≒協会の思惑】?
仮にその前提に立てば、武藤の移籍も【FC東京の優勝チャンス<<今後の代表を背負う武藤の成長】ってことで、それなりにフロントの判断は話のツジツマが合うんだよな…。

で、フィッカデンティはそういうフロントの意向に納得がいってなかったりして。
たとえば、こんな話があったんじゃないか?
「中島翔をスタメン起用してくれ」と。
そりゃ協会としては、五輪代表のI番・中島がずっとベンチで実戦勘を損なうのは困る。
何とか、クラブ側に圧力をかけたいだろう。
特にFC東京は協会のお膝元の東京にあるクラブゆえ、当然その圧力をかけやすい。
本来なら【官】は【民】に不介入が大原則だけど、この原則がFC東京に限って適用されてない可能性は高いと思う。
事実、今までも「FC東京って上位クラブじゃないのに、その割には代表召集選手が多すぎないか?」「というか、いつも選手を複数抜かれて可哀想…」と感じたことが何度もあった。
こういうの、アウンの呼吸みたいなものを理解できる日本人ならまだしも、少なくともフィッカデンティのような外国人には理解できない世界だったのかもしれん…。

まぁ、全てが想像なんだけどね。
とにかく、FC東京はフィッカデンティを切って城福さんの新体制になった。
城福⇔霜田というラインからして、私は新生FC東京が手倉森ジャパンに近い戦術になる可能性は極めて高いと思うんだ。
それはそれで、ちょっと楽しみではあるけど。
2016/2/11(木)19:16

☆関西人
面白いドラマ
今シーズンは、意外とドラマの「当たり年」かもしれない。
私は「ダウントンアビー」以外にも毎週欠かさず観てるドラマが、あと3つある。

まずひとつは、月9の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」。
長いタイトルでなかなか覚えられないが、これはここ数年の月9でダントツの「当たり」かもしれん。
有村架純が切ないわぁ…。
原作は何かしらの恋愛小説か恋愛漫画かと思いきや、実はは原作などなく、完全オリジナルドラマだという。
脚本は、「東京ラブストーリー」などトレンディドラマで名を馳せた坂元裕二。
この人は最近だと「最高の離婚」がヒットしたが、「いつかこの恋〜」はそれを超える名作になりそうな予感…。

で、もうひとつはTBS金曜夜10時の「わたしを離さないで」。
これはオリジナルでなく、世界的ベストセラーが原作になっている。
私は原作読んでないが、映画は何年か前に観ている。
ドラマでいう綾瀬はるか役がキャリーマリガン、水川あさみ役は「パイレーツオブカリビアン」のヒロイン・キーラナイトレイが演じていたほどの名作。
ただし、ラストまで何ひとつ救いがない展開の悲しい映画だった…。
あの終わり方、ドラマ版でもそのままやるんだろうか?
だとしたら、お茶の間向けにはキツすぎる。
聞けば、このドラマの脚本は「JI N ー仁ー」の森下佳子だという。
個人的に、「JI N ー仁ー」ドラマ版のラストは原作漫画を遥かに超えて素晴らしい独自のオチだったかと。
じゃ、今回も少し期待だね。

そして、最後はNHK大河ドラマの「真田丸」。
言わずと知れた、三谷幸喜の脚本である。
それゆえ大河ドラマといいつつ、内容は少しコントっぽい。
いまだかつて、徳川家康がウンコ漏らす大河ドラマがあっただろうか(笑)?
きっとコアな大河ファンは怒ってると思う。
あと作中で猿飛佐助や服部半蔵まで出てくるんだが、なぜか佐助は藤井隆、半蔵はハマカーンの人、どっちもキャストはお笑い芸人だという変化球(笑)。
さすが、三谷さんだね。

基本、ドラマの出来・不出来は全て脚本で決まると思う。
だから私は、どちらかというと脚本家が誰かで観るドラマを選ぶ。
その一方で、脚本軸でなく俳優軸で選ぶこともたまにある。
すると、やはり当たり外れがあるんだよな〜。
ただ、「当たり」の多い俳優というのは確かに存在する。
不思議なもんで、優れた役者ほど「外れ」が少ない。
それは、たまたま?
…いや、違う。
優れた役者は、ちゃんと脚本を読んで出演作品を選ぶんだ。
「何でこれほどの名優が、こんな低予算で無名監督の作品に?」と思うことがあっても、案外作品を見ると「当たり」だったりする。
きっと優れた役者は、ひとつの才能として脚本を見る目があるんだろう。
たとえばハリウッドの人気俳優マットデイモンは、役者としてオスカーを獲ったことはないけど、約20年前に脚本家として既にオスカーを獲っている。
なるほど、脚本が解る人なんだろう。
よって彼の主演映画は、「外れ」が極端に少ない。

さて、Jリーグは今オフシーズンで、選手たちの移籍期間である。
仮に選手たちは「役者」、クラブは「作品」、そして監督が「脚本家」だとして、移籍をしようという選手たちは今きている出演オファーを受けるべきか否か、それこそ「役者の脚本を見る目」が問われるシチュエーションだと思う。
たとえば、遠藤航。
彼は、湘南から浦和への移籍を決断した。
言ってみりゃ、深夜ドラマで注目された若手俳優が、次は大河ドラマの準主役に抜擢されたようなもんだよ。
誰でも大河からのオファーなら飛びつく?
…いや、まずはちゃんと脚本を読むべきだろう。
大前提は脚本がキチンとしてるのかということ、そして自分が活きるキャスティングなのかということ、そこを見誤るといずれ後悔することになる。

それにしても、大河で徳川家康役の内野聖陽はちゃんと脚本を読んでたのかな?
作中でウンコ漏らす役って、ちゃんと三谷さんの脚本を知っててオファー受けたんだろうか?
まぁ、ウンコ漏らしは三谷さんの創作じゃなく、一応は史実らしいけど。
しかし遠藤航もまた、「こんな役とは聞いてない!」なんてことに今後なりませんように…。
2016/2/9(火)18:20

☆関西人
保守の国
最近、私は4ー4ー2というフォーメーションが妙に気になる。

まず手倉森ジャパンがこのフォーメーションでアジアを制したことに始まり、セリエではミランもまたこのフォーメーションで復活の兆しを見せてきている。
「本田に4ー4ー2の右なんて無理だろ?」と思ってたが、ところがどっこい、これで本田の株は急上昇中。
あと、岡崎だよ。
マインツならともかく、さすがにプレミアリーグで彼は無理でしょ〜とか言ってたら、何か知らんがレスターはリーグ首位、しかも4ー4ー2のFWとして岡崎は絶賛されている。
全て、私の想定外だ…。

イマドキ、4ー4ー2なんて旧時代のフォーメーションが2016年に機能することなんて有り得るのか?
…いや、有り得るんだろう。
というか、有り得てるし。
戦術のテクノロジー進化も行き着くところまで行き着いて、もう最後はトラッドに回帰する、ということもあるのかもしれん。
ほら、たとえば最先端のモードが大好きなファッション上級者がありとあらゆるアバンギャルドを経由した末、最後の最後にはブリティッシュトラッド、最もシンプルでコンサバティブな形に落ち着いた、みたいなイメージだよ。
トラッドって、結局一番奥深いからね。

ところで最近、私は海外ドラマ「ダウントンアビー」にハマってるんだ。
日曜夜11時からNHKでやってるやつなんだけど、観てる人いるかな?
今やってるのはシーズン4で、私はシーズン1〜3を全部観てきている。
これほどクオリティ高いドラマ、きっと他にないだろう。
その証拠に、これまでエミー賞やらゴールデングローブ賞やら、全世界での累計受賞数は50個近くもあるドラマなんだから。
さすがはシェイクスピアの国、ドラマ制作においてはエンターテイメント大国の米国ですらまだまだ勝てないよ。

で、この「ダウントンアビー」は第一次世界大戦前後のイングランドが舞台の大河ドラマ。
イメージは、さしずめ「風と共に去りぬ」のイングランド版といったところか。
20世紀初頭のイングランド。
ちょうどイングランドにプロサッカーが生まれ始めた頃か。
「ダウントンアビー」から、いかにサッカーが生まれた時代のバックボーンは「保守」だったか、というのがホントよく解るよ。
決して現代的な価値観、合理的な価値観、リベラルな価値観の中から生まれてきたスポーツではないだろう。
敢えて、オフサイドルールが設定された意味も解る気がする。
ゴール前に誰かを「待ち伏せ」させといて、そこに一発フィードして点を取るようなやり方は「紳士」ではない。
「保守」の価値観からして、それは極めて醜いやり方だ、と。

あと、一方でイングランドには「保守」の負の部分というのがある。
この時代、ほとんど女性の人権はないんだよね。
20世紀初頭、実はイングランドに女子サッカーは興隆してたという。
なぜって、第一次世界大戦に男手が取られてたから。
思えばイングランドはサッカーの母国、その流れなら本来だと女子サッカー大国になってるはずなんだよね。
でも、現実はならなかった。
イングランドは、つい最近まで女子のプロクラブがほとんどなかったんだ。
ある意味、日本以下?
驚くことに、イングランドで女子サッカーがその後低迷したのは男子サッカー側の妨害だったという。
「保守」の価値観として、サッカーは男のモノで女なんかが立ち入っちゃいかん、と。

そして4ー4ー2は、そんなイングランド「保守」の象徴である。
ここ十数年、4ー4ー2が欧州CLを制覇したことはないはず。
なのに不思議と、いまだ4ー4ー2が残ってるのがプレミアリーグさ。
「保守」だな〜、と思う。
イングランドって、妙に孤立を恐れないのよ。
大体、FIFAがW杯をスタートさせてから20年も不参加を貫いた国なんだ。
サッカーの母国が、ちょっとおかしいだろ?
あと、イングランドは敬虔なキリスト教の国なのに、カトリックの勢力圏外である。
500年以上、「イングランド国教会」というイングランドだけの独自で孤立した信仰をしている。
あと、EUができてもイングランドは「ユーロ」を導入せず、いまだ彼らだけは「ポンド」だし。
ここまで時代になびかないって、頑固さもある意味文化だよな…(笑)。
だからこそ、私はイングランドをリスペクトするんだけど。

やはり、プレミアリーグは憧れのステージ。
いまだ、日本人には敷居の高いリーグさ。
なんせ、世界で最も「保守」のリーグだからね。
そこで岡崎が今評価を上げてるのって、実は凄いことだと思う。
しかしドラマ「ダウントンアビー」から学べることだが、イングランド人は日本でいうと京都人に少し似ている。
みんな人当たりは良く、それなりに付き合うことはできる。
ただ、京都の「ぶぶ漬けどないどす?」みたいなニュアンスは絶対プレミアにもあると思う。
だから、まだまだ油断しちゃいかんのだ。
プレミアにおける香川、稲本、宮市、みんな今まで「ぶぶ漬けどないどす?」ってところまではイケてたんだよ。
でも現実は、ぶぶ漬けなんて全く出てこなかったよな…。
2016/2/9(火)0:23

☆関西人
私はエロに興味がない。
続きね。

↓に今は雑誌が売れない時代と書いたが、少なくとも90年代、バブル期まではそんなことなかったと思う。
私が学生の頃なんて、みんな何らかの雑誌を読んでたワケよ。
「ホットドッグプレス」とか「ポパイ」とか「宝島」とか。
私は、ちょっとカッコつけて「BRUTUS」派。
各々読んでる雑誌でその人のキャラがある程度診断できるというか、それほどに当時の雑誌というメディアには、人々を啓蒙するだけのパワーがあったんだと思う。
なんせ、ネットがない時代だから。

あと私の場合は、「月刊プレイボーイ」も講読していた。
今でも発売されてる「週刊」でなく、廃刊になった「月刊」の方ね。
これの本家は米国の「PLAYBOY」誌で、「月刊」はこれと提携した日本版(「週刊」は提携しておらず、完全に日本オリジナル)。
そして「月刊」といえば、何より「プレイメイト」につきるだろう。
このグラビアがあるから「エロい雑誌」と誤解されるんだけど、しかし「プレイメイト」をそのへんの安いヌードモデルと一緒にしちゃいかん。
特に米国では、ひとつのステイタスにさえなっている。
そして日本でも、独自に「プレイメイトジャパン」企画を立ち上げていた。
ほぼマンスリーにプレイメイト(素人のヌードモデル)が出てきて、年に一度は彼女らに対する人気投票でグランプリが決まる。
私がよく覚えてるのは、その投票中に一人のプレイメイトが「過去にAV出演歴あり」と発覚しちゃったのよ。
それも素人出演モノならまだ話は分かるけど、その子の場合は単体で結構人気の女優(もちろん別名)だったみたい。
そのぐらい、編集部もエントリーする前に把握しとけよ(笑)。
よく覚えてないが、確かその子はグランプリ優勝候補だったけど最後は失格に近い感じになった気がする。
「あぁ、やっぱプレイメイトはAVとかNGなんだな?」と少し感心したが、しかしその前年にグランプリ獲ったという丸山明代が、後に「あいだもも」と名前を変えてAV界のスターになったのは皮肉な話(笑)。
その後も元プレイメイトのAVデビューは歯止めがきかず、雑誌の格を落としてた気がする。
そして、「月刊プレイボーイ」は廃刊になった…。

聞けば、米国の本家「PLAYBOY」も女性のヌードグラビア掲載をしないことになったみたいだね。
一応プレイメイトは継続するらしいが、要は脱がないプレイメイトになるワケ?
どうやら米国でも雑誌冬の時代、「PLAYBOY」も全然売れなくなったみたい。
「裸さえ出しときゃ男性誌は売れる」って、そんな時代はとっくの昔に終わってるんだな。
少なくとも総合誌では。
そんなに裸見たきゃ、専門誌、もしくはネットで動画でも見ときゃイイ時代だ。
総合誌って、難しい時代だよ。

ちょっと気になって、私は国内の各雑誌の発行部数がどうなってるかを調べてみた。
結果、ほとんどの雑誌が売上低迷してることが解ったよ。
マシなのは「少年ジャンプ」など漫画系、あとは話題の「週刊文春」ぐらいか。
「サカダイ」も「サカマガ」も「Number」も、全く10万部に届かなくなってきている。
ちなみに「月刊プレイボーイ」は、最後5万部になって廃刊を決意したらしいね。

ただ調べてみて少し解ったことは、男性誌に比べて女性誌の方はまだ少しマシなんだな?
確かに、女性は美容院に行きゃ必ずファッション誌読んでるし、「女性自身」とか「女性セブン」あたりは根強く40万部ほど売れてるみたいだし、実は紙媒体って女性の方が強いのよ。
つまり、この出版不況下で救いのカギを握るのは女性だということ。
と考えると、↑の「PLAYBOY 」ヌード廃止も必然の選択かな、と。
男性誌はもとよりスポーツ紙もそうなんだが、それが男性向けというだけでエロいページが必ずどこかに入っている。
それがあるだけで、そこに女性は近づかない。
「私たちが近づくべき場所じゃない」と思うから。
だからさ、ぶっちゃけエロって邪魔なのよ。
逆に、なぜ「少年ジャンプ」が売れるのか?
「ジャンプ」って、女子も抵抗ないコンテンツじゃん。
あと「週刊文春」に至っては、逆に斎藤工とかの巻頭ヌードグラビアをやってるんだぞ?
結局、そういうことだよ。

こういうの、サッカーもコンテンツとして同じ話。
みんなJリーグの観客動員を増やさなきゃ、とか本気で考えてるなら、いかに女性マーケットに食い込んでいくべきか、という話にならなきゃおかしいでしょ?
選手は「サカマガ」の表紙になるより、「anan」の表紙になった方が確実に観客動員は増える。
きっと、コアサポほどそういうのに「ミーハーが増えるだけだ」と抵抗があるだろう。
私は、今さらそんなこと言ってる場合じゃないと思うけどなぁ…。
出版不況も興行不況も、そのメカニズムは全く同じ。
ヘタに男だけを相手にしてると、市場成長が終わった途端にキャパがどんどん狭くなっていくんだよ。
最後には、ほんのひと握りのオタクだけが残る…。

さて、この超サカはどうなんだろう?
私はここのアクセス数が増えてるか減ってるか、それは知らん。
住人の男女比率がどうなのかも知らん。
ただひとつ私が願うのは、ここが男性向けサイトになってしまわないこと。
思えば、ここも昔は女子が多いサイトだったと思う。
2016/2/7(日)16:42

☆関西人
Number
↓で少し触れたが、皆さんは最新号の「Number」読んだ?
手倉森ジャパンのU23アジア選手権優勝が特集されている。
興味ある人は、是非読んでみて。

思えば、最近は私も雑誌を買う機会がめっきり減ってしまった…。
昔は講読してる雑誌も多くあったんだけど。
これ、ネットの影響かな〜。
何か情報を得るのに、紙媒体にそれを頼る意識があまりなくなってしまった。
お陰で、今は雑誌の発行部数もどんどん落ちていってるという。
もちろんサッカー誌もそれは例外じゃなく、かつては週刊だった「サカマガ」も月刊になったし、同様に「サカダイ」も隔週刊化されている。

もともと、こういう週刊誌・月刊誌はポジショニングが難しいんだよ。
だって新聞やテレビに比べれば情報の鮮度が悪いし、ネット時代になってそれはさらに顕著となった。
まず速さでは、絶対に他メディアと張り合えない。
よって、「Number」なんかは速さ以外の部分、たとえば写真のクオリティや文章のクオリティに特化して勝負してるよね。
正しい選択だと思う。

ちなみに、この「Number」は文藝春秋社から発行されてるワケで、今まさに話題の「週刊文春」と同じ系列である。
「文春」、最近ホント凄いよね。
今年になってからベッキー不倫問題、甘利大臣贈賄疑惑など、いまや日本の報道は「文春」を中心に回ってる感じ。
清原の覚醒剤疑惑についても、一番最初にそれを書いたのは「文春」らしい。
ここって、今や日本のCIAなの(笑)?

で、ポイントなのは文藝春秋社が大手新聞社系のメディアではないということ。
社員数は、せいぜい300名程度の出版社だ。
それゆえ、いわゆる「記者クラブ」には入れない。
だからこそ、彼らは独自の取材網が必要になるワケね。
「記者クラブ」に入ってさえいれば、たとえ全く取材をしなくとも最低限の情報をゲットできるのが日本メディアの特徴。
だから大手メディアって、大体の内容が均質なんだよね。
しかし「文春」は、非記者クラブ系だからその均質から常に外れてる、ってこと。
群れない一匹狼、ってところか。

同じく文藝春秋社「Number」の場合も、記者クラブに属さないフリーランスのライターを多く起用するところに特徴がある。
そしてフリーライターの良いところは、いわゆるサラリーマン記者と違って文にパワーがあること。
そりゃまぁ、記事に価値なければ即お払い箱だからね。
今となっては堕ちた感もあるが、90年代の「Number」における金子達仁なんて、そりゃ凄かったよ。
神だった。
「28年目のハーフタイム」は、いまだ色褪せぬ名著だと思う。

で、最新号の「Number」にまた話を戻すんだが、その「28年目のハーフタイム」の主人公、前園と川口の対談が掲載されてるんだよね。
当時、対立したとされている二人。
しかしあれから約20年を経て、お互い丸くなったんだろう(特に最近の前園は丸くなりすぎ…笑)。
今の二人は和やかに、また冷静に当時を振り返っていて、一部「28年目〜」の緊迫した人間ドラマを否定する側面もあった。
あぁ、そうか。
やっぱりあれって、金子さんの脚色が激しい描写だったんだな…(笑)。
まぁ、それも含めて「Number」ですよ。
もともと文藝春秋社は本を発刊する出版社であり、読者に提供するのは「情報」というより、「ノンフィクション」さ。
鮮度が命の「情報」は、新聞やネットにでも任せておけばイイ。
「出版冬の時代」と言われて久しいけど、私はこういう作家性の強いメディアこそ、インスタント・コンビニエンス・デジタルの時代の中で高い価値があると思うわ。
2016/2/6(土)23:25

☆関西人
戦士の顔
続きね。

楢崎が、いまだJ1クラブで正GKというのは凄いと思う。
彼、今年で40歳になるんだよ?
まぁ、もともとGKというのは息が長いポジションなんだけどね。
あと、曽ヶ端も鹿島でかなり長い。
少なくとも15年ぐらいは正GKの座を譲ってないと思う。

彼ら以外にもベテランGKは数多くいるが、これだけトップリーグで安定してるという点で、この二人はもはや別格だと思う。
楢崎のライバル川口は、今J3にいるし。
曽ヶ端のライバル南雄太は、今J2にいるし。
都築にいたっては既に引退し、今は政治家をやっている。

楢崎&曽ヶ端と、彼らとの差は一体何だったのか?
そんなの、見れば普通に分かるじゃん。
…アゴの有無だよ。
私はオリバーカーンを見て以来、【優れたGK=シャクレ】だと信じているんだ。
いや、GKだけじゃない。
センターバックなど、ゴール前を守る選手はアゴがあった方がイイ。
秋田豊、森岡隆三、楢崎、曽ヶ端。
この四人は02年W杯で「アゴカルテット」と呼ばれてたが、その四人とも全員がゴール前を守る選手だったことは重要である。

もともと、ファイターにはアゴが必要なんだよ。
ジャイアント馬場、アントニオ猪木、柔道の篠原、あとクッキングパパ、こういう巨人症からくるアゴの肥大というのも確かにあることはあるんだが、でも喧嘩強い奴って基本、体の大小に関わらずシャクレてるような気がする。
体は小さくとも、亀田兄弟とかシャクレてるし。伊調姉妹も。
【戦士=シャクレ】ということか?
こういうのは瞬間的にパワーをMAXに持っていくがゆえに、噛む力、そして強いアゴがどうしても必要なんだと思う。

ひとつ悲しむべきことは、今の日本代表は昔のように「アゴカルテット」が存在してないこと。
昔の代表なら、大会で優勝をすると森岡が春一番のモノマネ(間接的な猪木のモノマネ)で「1、2、3、ダーッ!」をやってたよね。
森岡が代表を去った後は、ちゃんと楢崎が新アゴリーダーとしてそれを継承していた。
でも今回のU23アジア選手権優勝では、その恒例儀式が一切行われなかった。
あぁ、シャクレてる奴いないからしようがないのかな…、と思ったが、よく見たら植田ってシャクレてるじゃん?
彼は、秋田〜曽ヶ端というシャクレ伝統を守る鹿島所属であり、早い話がシャクレの貴公子である。
ならば、彼こそが「ダーッ!」をやるべきだったと思うんだが…。

あと、GKやCB同様にゴール前で闘うポジションとしては、FWだってそうだろう。
よく考えたら、楢崎や曽ヶ端同様ベテランになっても頑張ってる選手として、FW大久保嘉人がいる。
彼もまた、かなりアゴがしっかりした選手だよね。
あるいはアゴがある選手って、選手生命が長いということだろうか?
言われてみれば、アゴって生命力のシンボルにも思える。

つまりサッカー選手は、もっとシャクレてイイんだよ。
宇佐美は、もっともっとシャクレてイイんだよ。
彼には、最終的に三日月みたいな顔になってほしいぞ。
2016/2/6(土)0:01

☆関西人
世代A
続きね。

こういう世代論において、GKというポジションはまた特別なニュアンスがある。
じゃ、五輪世代別の主要GKをざっと挙げてみよう。

【アトランタ世代】
楢崎
【シドニー世代】
曽ヶ端
【アテネ世代】
川島
【北京世代】
西川
【ロンドン世代】
権田
【リオ世代】
櫛引

これを見て、あれ?と思うだろう。
まず、楢崎はアトランタ世代だがアトランタ五輪に出ていない。
そりゃそうさ。
この世代には、川口がいたから。
で、楢崎はひとつ下の世代、シドニー世代にオーバーエイジで加わることになった。
それはイイとして、困るのはシドニー世代の曽ヶ端だよ。
どうなるかと思ったら、今度は曽ヶ端が押し出される形で、ひとつ下の世代のアテネ世代にオーバーエイジで加わることになった。
何なの?この一個ズレ現象の連鎖(笑)。

ただ幸い、北京五輪がオーバーエイジを放棄したことにより、一旦この連鎖は断ち切られた。
つまり、アテネ世代の川島が押し出されて北京世代に入ることはなかったワケね。
ところが、これがまたロンドン五輪で再燃してきたんだわ。
というのも、北京世代の林彰洋がオーバーエイジでロンドン世代に回る案が湧いてきたのね。
困るのは、ロンドン世代の権田。
ひと悶着あった末、結局は林が「オーバーエイジで予備登録」という全くワケ分からん扱いになったんだけど(笑)。

こういうドタバタを見てると、いかに正GKの座というのが狭き門か分かるだろう。
我々は長いこと楢崎あたりを見てきたから、【GK=安定した職業】と思いがちである。
でも一方で、川島みたく才能があっても浪人しちゃう例だってある。
リオ世代の櫛引も今は評価高いが、鹿島に移籍だというから今後どうなるかは分からん。
そこには曽ヶ端いるし。
そして、ロンドン世代の権田。
彼に至っては、昨年夏以降全く試合に出てない。
オーバートレーニング症候群とやら?
…みんな、色々大変なんだよね。

最新号の「Number」に権田のインタビュー記事が載っていた。
今彼はオーストリアにいて、本田がオーナーを務める「SVホルン」に所属してるという。
ならば彼も一応は「欧州組」ということになるが、でもオーストリア三部リーグのクラブだからね。
正直、都落ちのニュアンスは否定できない。
超エリートだった彼が、一体どうしちゃったのか?
詳しくは、「Number」を読んでくれ。
前述の通りにオーバートレーニング症候群ということだけど、彼の話を聞く限りでは症状が鬱病にかなり近い。
キッカケは昨年の夏、W杯予選のシンガポール戦。
そこでただ一人、ベンチ入りすらできなかったことから全ては始まるらしい。
そこから精神と体のバランスを崩し、やがてはFC東京でもうまくいかなくなり、ある時期は本気で引退を決意していたんだそうだ。
そんな彼に救いの手を差しのべたのが、意外にも本田圭佑である。
本田から直接、権田にTELがあったらしい。
「ホルンに来てくれ」と。
で、権田はオーストリアに渡った。
ちなみに今の彼は、サッカーがとても楽しいらしい。
きっと、ここから彼の再起がスタートするんだろう。

我々は90年代からず〜っと【川口vs楢崎】の二大巨頭を見てきたが、楢崎が代表引退したあたりから、明らかに日本GK勢力図の均衡が崩れてきた。
一時期は川島が頭ひとつ抜けたものの、今は西川に抜かれている。
じゃ西川が安定してトップに君臨してるかといえば、いやいや、決してそんなことはない。
川島はスコットランドで先発するようになってきたし、下からは櫛引という若い才能も出てきた。
あとはガンバに東口もいるし、また権田もオーストリアで復活する気がする。
群雄割拠、まさにGK戦国時代の到来だよ。

識者によると、日本で最も世界基準と差があるポジションが、GK、およびCBということらしい。
ならばオーストリア三部とはいえ、欧州に渡った権田の選択は必ずしも間違いじゃないのかもね。
あと、浪人してまで欧州でのプレーにこだわった川島しかり。
私は、特にこの二人の今後に期待してるよ。
2016/2/5(金)16:43

☆関西人
世代
スポナビで山口蛍の記事を目にした。

先日ハノーファーにおけるホロ苦いデビュー戦(0ー3の大敗)を終えたばかりの山口だが、その記事はかなりポジティブな内容である。
その試合は見てないから彼がどんなプレーをしたかはよく分からないんだけど、地元スポーツ紙「キッカー」が掲載した試合統計によると、どうやら山口自身のプレーは悪くなかったみたい。
その統計では、彼の対人勝率は100%、パス成功率は76%だったんだそうだ。
あくまでデータ上の話にせよ、ちょっと嬉しいニュースだね。

代表のことを考えると、山口・酒井・清武の3名が同じクラブでプレーをできるのは非常にありがたい話だと思う。
ましてや、この3人は同世代。
ロンドン五輪で同じ釜の飯を食った同志だよ。
きっと結束はあるだろうし、今後ハノーファーの浮上に期待したい。
今、リーグ最下位だっけ…?

じゃ、今回は欧州主要リーグにおける日本人選手を「五輪世代別」という切り口で一度整理してみようか。

【プレミア】
岡崎→北京世代
吉田→北京世代

【セリエ】
本田→北京世代
長友→北京世代

【リーガ】
乾→北京世代

【ブンデス】
香川→ロンドン世代(ただし飛び級で北京へ)
武藤→ロンドン世代
清武→ロンドン世代
山口→ロンドン世代
原口→ロンドン世代
大迫→ロンドン世代
酒井宏→ロンドン世代
酒井高→ロンドン世代
長谷部→アテネ世代
内田→北京世代

こうして見ると、ロンドン世代が増えてきたなぁ…。
というか、この世代は少しブンデスに偏りすぎだね。
一方、プレミア・セリエ・リーガは全て北京世代。
いつの間にか、そういう世代別の縄張りが成立してたみたい。

しかしこれだけロンドン世代が増えると、↑からロンドン世代の選手だけで日本代表チームをひとつ作れそうな気がする。
じゃ、作ってみようか?

武藤・・大迫・・原口
・・香川・・清武
・・・・山口
高徳・〇〇・〇〇・酒井
・・・・〇〇

…はい、作れませんでした(笑)。
まず、センターバックが全然いないんだよ!
よく考えたら、もともとロンドン世代はDFの人材が手薄なんだ。
まぁ、しようがない。
センターバックはJリーグから探すことにしよう。

じゃ、Jリーグの2015年上位チーム(1位〜5位)から主要センターバックをざっと挙げてみる。

【国内TOP5チームの主要センターバック】
千葉→北京世代
塩谷→北京世代
水本→北京世代
那須→アテネ世代
槙野→北京世代
森脇→北京世代
丹羽→北京世代
岩下→北京世代
森重→北京世代
丸山→ロンドン世代
昌子→ロンドン世代

おぉ〜、北京世代ばっかりじゃん?
つーか、ロンドン世代弱すぎ!
次のロシア大会が2018年ということ踏まえると、いつまでも北京世代にばかり頼ってるのは不安なんですけど。
だって、北京世代は2018年には大半が30歳オーバーだろ?
それ、マズイって。
↑の通り攻撃陣はさほど心配いらんが、取り急ぎセンターバックだけは何とかしなきゃ。

ひとつ救いを挙げるなら、ロンドン五輪で活躍したCB鈴木大輔が、いよいよ海外進出するという噂がある。
じゃ、彼の確変に期待したい。
あとは、仮にロンドン世代が期待できない場合はリオ世代に期待するしかないんだよ。
岩波、植田、奈良、西野etc.
…全然試合に出れてない選手もいるけど。

なんかさ、日本国内ってセンターバックを若手に託そうとする文化がイマイチ希薄なんじゃない?
そりゃそうだよな。
攻撃陣なら若手でも「ジョーカー」という使い方で何度もチャンスを与えられるけど、さすがにセンターバックばかりは「ジョーカー」起用なんてできない。
必然として、若手センターバックはスタメンを獲らない限り、結局最後までベンチに座ったままさ。
これ、何とかならんものか…。
2016/2/4(木)0:57

490488

掲示板に戻る