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過去ログ480 2015/9/9 20:25

☆関西人
おしんサッカー
私が一番心配してたのはアザディスタジアムの威圧感だったが、結果的にそれほどでもなかったね。
昔、確かジーコ代表の時だったと思うけど、このスタジアムの雰囲気はガチでハンパなかったのよ。
10万人近いムスリムの威圧感がマジ怖かったし、拡声器で変な呪文みたいなチャント唱えてくるし、まさに最悪のアウェーだった。
だけど今回助かったのは、どうやらAFCの指導で二階席を封鎖したみたいだね。
チケットも3万枚ほどしか用意しなかったという。
お陰で、かつて苦しんだ10万の威圧感からは逃れることができた。
しかも客入りはあまり良くなかったみたいだし、実況は「完全アウェー」を連呼して煽ってたけど、あの程度の雰囲気だったら普通に大丈夫でしょ。

聞けば、アフガニスタンの人たちって実は非常に親日らしいね。
アザディスタジアムがあるイランにしても、さらに輪をかけて親日ということらしい。
彼らって米国からは「テロ国家」扱いされてるから、もちろん米国のことは大嫌いなんだろうけど、不思議と日本のことはリスペクトしてるんだってさ。

また何で?と思うよね。
こっちはイスラムに対して、さほど親近感持ってないのに。
これが面白い話だが、理由は日本のテレビドラマだという。
アフガニスタンでもイランでもNHKドラマの「おしん」が放映されてて、これが異常な人気を博したらしい。
特にイランじゃ、視聴率が90%を超えたというから驚きだ。
いまどき、視聴率90%なんて有り得る数値なのか?
ちなみに、イランで「大統領になってほしい人物」の世論調査をとったら、なんと第三位に泉ピン子(おしんの母親役)がランクインしたとのこと。
ピン子、おそるべし。
でもピン子が大統領になる国って、なんか嫌だなぁ。
パククネが大統領の国と、どっちがマシだろう(笑)。

多分、厳格なイスラム社会の中では「おしん」のような忍耐系ドラマが共感を得るんだろうね。
ドラマでしかピン子を知らないイスラムの人たちは、きっとピン子を聖母のような人と勘違いしてるに違いない。
まぁ、こういう勘違いは放置するに限る(笑)。
何だったら来月に予定されてるイラン戦で、サプライズゲストにピン子が出てきて「君が代」歌うのありなんじゃない?
ピン子ひとりで、アウェーのはずのアザディスタジアムを一気に日本のホームに変えられるかも。
協会には、今後の中東遠征におけるピン子のチーム同行を是非一度検討してもらいたい。

さて、今後ハリル代表は10〜11月でアウェー4連戦に臨むことになる。
キリン杯をやることもなく、これほどまでアウェー遠征しかしないという例は今まで見たことがないよ。
いくら格下アジア相手とはいえ、敵地限定ツアーなんだからかなりキツいだろう。
それでも良い方に解釈すれば、これでハリル代表は相当タフに鍛えられるのかも。
通常やってるキリン杯なんて、しょせんホームの温室だからね。
いくら温室内で美しい花を咲かせたところで、そこから一歩出れば枯れるような花じゃ何の意味もない。

そうそう、また「おしん」に話を戻すけど、実はこの作品、2013年に映画でリバイバルされてるのね。
ドラマでピン子演じた母親役は、映画版だとなぜか上戸彩だったワケだ。
泉ピン子→上戸彩、これダメやろ。
案の定、映画はコケた。
だって、上戸さんにはピン子ほどのタフさを感じないもん。
上戸さんは、やはり温室で咲く美しい花、である。
中東アウェーでも咲く花とは、とても思えない。

つまりハリル代表は、あくまでピン子を目指すべきなんだ。
美しくなくてもイイ。
たとえ好感度低くてもイイ。
とにかく今の日本には、中東の砂漠でも花を咲かすぐらいのタフさが一番欲しいんだよ。
協会には、今後の中東遠征におけるピン子のチーム同行を是非一度検討してもらいたい。
2015/9/9(水)20:25

☆関西人
アフガニスタン戦
おそらくアフガニスタンは、カンボジアやシンガポールよりも実力は上だったと思う。
だけど不思議なもんで、ホームで迎えたシンガポール相手には0ー0、同じくホームで迎えたカンボジア相手には3ー0ときて、なぜかアウェーのアフガニスタン相手には6ー0というオチ。
本来なら、このアフガニスタン戦が一番難しい戦いになるはずだろうに…。
アフガニスタンは、あまりにも不甲斐なかった。
試合途中、怒ったサポがピッチに乱入してきたよね。
あれぞ、ランボー怒りのアフガン(笑)?

いや、逆にアウェー試合というのが救いだったかな。
シンガポールやカンボジアは「敵地で0ー0なら儲けもの」というぐらいの開き直り方をしてきたが、今回のアフガニスタンはホーム試合ゆえ、少しだけ色気を出してきた。
それが結果的に、彼らの守りを中途半端にしたと思う。
事実、今回が一番タテパス通ってたもん。
実は、ハリルのサッカーってアウェーの方が機能するのかも。

あとは、ウチの慣れだね。
思えば東アジア杯の時もそうだったが、今の代表は一試合目より二試合目、さらに二試合目より三試合目というように、試合を重ねるごとに内容がマシになっていく。
多分、それなりに修正能力はあるチームなんだと思うよ。

そして何より今回の収穫は、原口元気。
彼のドリブルは、かなり良いアクセントになっていた。
終盤で右SBにポジションチェンジさせられたのは笑ったが、別にあの采配はそんな深い意味ないだろう。
私の想像だけど、あのタイミングでハリルには「酒井宏がイマイチだから替えたい」&「宇佐美を試したい」というふたつの気持ちがあって、それを同時に満たすには原口を後ろに飛ばすしかなかったんだ。
まぁ、大差ついてたからこそできた采配だけどね。
実際、原口をSBにしても守備は破綻しなかったんだから、あの時間帯の流れは2バックでも特に問題はなかったということ。
なぜって、山口の中盤守備がとにかくキレキレだったから。
いっそのこと、長友を永井に替えても大丈夫だったと思うよ(笑)。
むしろそこまで徹底した方が、私はオプション模索としてありだったと思うけどね。

【新オプション2バック】
・・・岡崎
・ウサミ・香川・本田
永井・・・・原口
・・遠航・山口
・森重・・吉田
・・・西川

さすがに次のシリア戦は、ここまで余裕ぶっこけないだろう。
とはいえ、仮に得点はケチャップと同じだというなら、今回の6ゴールは次に繋がる良い兆しだ。
できれば、香川には今の調子を来月まで維持しておいてもらいたい。

もちろんシリアは強く、現在グループリーグ一位だ。
ただし、国の治安は今回対戦したアフガニスタン以上に酷い。
というか、政府vsイスラム国の紛争でサッカーどころじゃないだろう。
シリア側は、実をいうと昨日ウチが試合をしたテヘラン、アザディスタジアムでの開催を要望してたらしい。
ところが、その要望は通らなかったようだ。
皮肉なことに、そのシリア戦の僅か5日後にウチはまたアザディスタジアムで「親善試合(イラン戦)」やるんだけどね(笑)。
仮にあの巨大スタジアムでシリアが試合したところで、シリアのサポがどれだけ応援に来れるかは怪しいもんである。
最近のニュースを見る限り、シリア難民は欧州ドイツを目指して民族大移動中じゃん?
そんな国が、ブンデス選手満載の日本代表と対戦するという皮肉があまりにも哀しいよね…。
2015/9/9(水)8:49

☆関西人
QBK
今夜、アフガニスタン戦である。

もちろんアフガニスタンは今なお政府vsタリバンが小競り合いしてて、とてもサッカーの国際試合をできるような環境じゃない。
よって今回の試合は、テヘランのアザディスタジアムでやるという。
…この巨大スタジアム、私は嫌いだな。
金子達仁いわく、「世界最悪のスタジアム」。
確か、ウチは以前ここで会場の異様な雰囲気に飲まれて負けたよね?
聞けば、来月のイラン戦でもここで試合をしなきゃならんというし、さすがに2ヶ月連続はきっついわ〜。
でもまぁ、これもハリル代表が一皮剥ける為の有意義な試練。
まずは、今夜勝ちましょう。

ハリルは、この試合で大事なポイントを「センタリング」だと言っている。
そこは同意したい。
どうせ、アフガニスタンは引き気味でセンターを固めてくるんだ。
ならば起点をサイドにするのが常套手段だろう。

前戦で否定的な評価もあったようだが、私は酒井宏のクロスは十分使えると思う。
山なりの緩やかで優しいクロスじゃなく、低い弾道で速くて強いクロス。
もちろん合わせる側は難しいので、このクロスが得点に結びつくことは極めて少ない。
よって、酒井のクロスはあまり評価されてないよね。
でも昔の話だが、中田英寿の「キラーパス」だって、受け手には全く優しくないFW泣かせのパスだったじゃん?
なのに多くのサポが「あれに追い付けなきゃ世界に通用しない」として、当時は中田のパスの方を擁護していた。
そういうロジックがあるなら、今回も酒井をちょっとぐらい擁護してあげてイイんじゃない?

ちなみにハリルはクロスの精度そのものよりも、受け手のポジショニングの方をむしろ懸念してる様子。
なるほど、それは私も気になるところだ。
というと、ロジックが好きな日本人はどうしても「ニアとファーに各々入る」とか基礎的な話に終始してしまう。
でもストライカーのポジショニングって、時に科学的なロジックを逸脱したところで機能することもあるワケよ。
非科学的な要素、たとえば「嗅覚」ってやつさ。

皆さんも、いわゆる「ごっつぁんゴール」は何度となく目撃してきただろう。
しかし、あれって実は奥が深いんだよ。
「ごっつぁん」って基本、そのフィニッシャーがどフリーで簡単に押し込めるというシチュエーション。
でも冷静に考えてみれば、この選手は何でゴール前でどフリーだったんだ?という疑問が湧く。
そこに一定の原理はないにせよ、多くのケースはロジックから外れたポジショニング、死角だったからこそ彼はどフリーだったんだよ。
そして偶然、そこに球が転がってきた。
じゃポイントは、偶然なのか?
いやいや、ストライカーから言わせれば、その偶然を察知できるのが「嗅覚」という天賦の才能。
それは、監督に指導されるようなロジックとはまた別種のモノだろう。

今のハリル代表を見てても、敵DFにクロスやシュートがブロックされて、球がコロコロと転がっていくシーンがある。
ただ、その転がった先には日本選手が誰もいない。
仮に、そこに日本選手が一人でもいれば、まさしく「ごっつぁんゴール」が生まれるのに。
「嗅覚」ある奴いないんだな、と少し悲しくなるシーンだ。

私は、こういう特殊なポジショニングはFWや攻撃的MFに求めるより、守備的MFやSBにこそ求めるべきだと思う。
「え?何でお前がここにいんの?」ってシチュエーションさ。
敵DFが本田や岡崎や香川のポジショニングに集中してる時、そこから離れた「どうでもイイ場所」にこっそりと潜む山口蛍。
本田のシュートがGKに弾かれ、球はコロコロとエリア内を転がっていく。
その先には、山口蛍しかいない。
敵DFは離れてて、完全どフリーだ!
山口は、間髪入れずにシュートを打つ!

【急にボールが来たので(QBK)】

綺麗な崩しにばかりこだわらず、こういうQBKの対処も日本の得点パターンとすべきだろう。
今夜は、敢えてそこに着目してみたい。
2015/9/8(火)13:50

☆関西人
鬼女
ここ最近、東京五輪のエンブレム盗作問題がずっと話題になっていた。
結果として、使用中止という事態に…。
これが本当に盗作だったか否かは正直よく解らんのだが、それより私が面白いなと思ったのが、この騒ぎでクローズアップされることになった「鬼女」という存在。

知らない人の為に一応説明すると、「鬼女」とは2ちゃんねる「既婚女性板」住人たちのことです(既婚女性→既女→キジョ→鬼女)。
どうやら彼女たちが、今回のエンブレム盗作をネット上で暴いた中心グループということらしい。
遂に、2ちゃんねらーが国の決定を覆す時代が来ちゃったんだね(笑)。

それにしても私が意外だなと感じたのは、こういうのってもっとハッカーっぽい特殊な調査能力を持った人たち(アノニマスみたいやつ)の仕業だと思ってたのに、「鬼女」は30代主婦層を中心に構成されたコミュニティだということ。
案外、普通の人たちによる調査だったんだ?
それが公式登録されてない外国のエンブレムまで見つけてくるあたり、つくづくネットの検索能力って凄いね。
これぞ、ネットが長年かけて培ってきた揚げ足取り文化の集大成だろう(笑)。

ところで、この不正を暴いた「鬼女」は正義なのか?
私は、特にそうは思わん。
ひょっとしたら彼女たち自身に少しぐらい正義の意識はあるかもしれんが、でも実態は「楽しいからやっている」方がむしろ本質だろう。
特定のターゲットをロックオンして、そこを徹底攻撃するイジメによく似た体質はネットの本質といってイイ。
ゲーム感覚さ。
ラインゲームでモンスターを倒すのと、意味はほぼ同じ。
ただし、2ちゃんねらーは架空のモンスターでなく生身の人間をターゲットにし、「私刑」という制裁を下すんだね。
そして今回のようなパクリ摘発ぐらいならまだしも、時には暴走して明らかな人権侵害、明らかな違法行為までやってのける。
まさに匿名集団ゆえの狂気である。

こういうの見てると、まだ超サカの荒らしなんてカワイイもんだわ(笑)。
今見ても掲示板のトップには荒らしに対する警告が載ってるから、マナー悪い奴は相変わらず多いんだろう。
そうはいっても、2ちゃんねる等に比べりゃ牧歌的ですらある。
炎上しやすいサッカーを扱ったコンテンツの割に、こうして十数年それなりに安定して続いてることはもっと評価されてイイぐらいだ。
ただ、少し残念なのはこの板に「鬼女」の比率は少ないんだよね。
圧倒的に男比率の方が高いと思う。

今回の騒ぎで解ったのは、ネットの世界で女性がかなりの潜在能力を持ってるということ。
たとえばこの超サカにしてもそうだが、本来こういう世界にはマニア、オタクという人種が多い。
よって、どうしても男性中心のコミュニティになっちゃうのよ。
そこに女が入ろうとすると、「ニワカ」とか「ミーハー」とか侮蔑したりしてね。
ただし今でもそうやって侮蔑するような奴は、単純に価値観が時代遅れなだけ。
いまどき、そのへんの男子よりコンテンツに精通した女子なんか腐るほどいるんだ。

そりゃね、ネットのない時代まではオタクってほぼ男子限定だったよ。
だって、時間と労力とカネを費やさなければ情報や知識を得られない時代だったんだから、そこに集中投資するには他のモノを犠牲にして一種の隔絶が必要だったんだから。
昭和までは、【隔絶→変人】がオタクの本質だったんだよね。
さすがに、そのカテゴリーに女子は踏み込めなかった。
ところが、そこにネットという文明の利器が登場したワケだ。
パソコン、ケータイ、そしてスマホ。
これは女子でも簡単に扱えるモノだし、いや、イマドキは女子の方が扱い上手いかもしれん。
で、昭和までは「隔絶」してまで集中投資してオタクがようやく手に入れられた情報や知識が、ネットでは簡単にローコストで大量に入手できてしまうような時代になったワケよ。
昔のオタクが一ヶ月かけて手に入れたようなモノを、今ならネットの検索能力で10分もあれば確実に入手できる。
つまり労力をかけず、「隔絶」もせず、普通の人が簡単にオタクと同じステージに立てる時代なんだ。

「鬼女」にネットのスキルはあるが、多分普通の人たちだろう。
普通に子育てに頭を悩ませ、普通にママ友と交流し、普通に旅行やグルメが好きな人たち。
そういう人たちを見た目だけで「ニワカ」だの「ミーハー」だの見下してたら、それこそ手痛いシッペ返し食らうよ。
【ニワカだけど凄い】【ミーハーだけど凄い】というファン層は、サッカー界にも確実に増殖している。
なぜなら、今はネットの時代だから。
もはや、歴の長さで格を問われる時代じゃあるまい。
昔、私が知ってる常連さんには一年間に観る試合の数でファンとしての格付けをするような奴がいたし、あとサッカー経験のある無しにやたらとこだわる奴もいたっけ…。
そうやってヒエラルキーを作ろうとすること自体、もはや時代遅れだよ。

というワケで、この超サカにも「鬼女」の増殖を期待したい。
いやいや、彼女らの「私刑」食らうのは勘弁だけど…(笑)。
2015/9/6(日)23:47

☆関西人
素晴らしいカンボジアの復興
カンボジア戦は日本の不甲斐なさだけがクローズアップされてるけど、実はカンボジアがかなり守備を頑張ったことも忘れちゃいかんよね(笑)。
実際、かなり根性あったと思う。

日本とカンボジアの対戦は、驚くことに何と43年ぶりだったという。
当時は、クメール共和国という国名だったらしい。
そういや、子供の頃にニュースで「ポルポト派」というフレーズをよく耳にしたもんだが、あれって今にして思えば内戦状態のカンボジアのことだったのね。
その「ポルポト派」が自国民を大量虐殺してたことは何となく知ってたけど、あまり詳しくは知らなかった。
だけどある日、私は「キリングフィールド」という映画を観たのね。
これ、衝撃だったわ〜。
この「ポルポト派」って、ちょっと恐すぎる。
とにかく片っ端から国民を引っ捕らえていき、学者や医者や教師など知識人から優先して殺していく。
なぜ知識人を殺すかというと、ヘタに知識があるゆえ自ら考え、自ら意思を持つかもしれないから。
【自ら意思を持つこと=反逆の萌芽】と捉え、そういう人間は殺してしまった方が政権は安定する、という考え方だろう。
中国の毛沢東による「文化大革命」のコンセプトと同じ。
で、「世俗に毒されてない無垢な人間」こそ管理職に相応しいと考え、当時の小学生や中学生など子供たちに銃を持たせ、大人たち労働者を監視させていった。
無垢な子供ほど、「ポルポト派」の洗脳教育に従順だし。
その子供たちが大人たちを虐待し、やがて虐殺にも加担していった。
まさに地獄である…。

一体どれほどの人数が殺されたのか正確な数値が解らないらしいが、一説によると総人口の30%ぐらいとやら。
当時の大人たちの大半は殺されてしまい、子供たちばかりが生き残った。
よって、今でもカンボジア人口の年齢別構成比は少しおかしいんだよね。
子供や若者がやたら多く、年寄りがやたらと少ない。
少子高齢化の日本とは、全くの真逆。
この特殊な構成ゆえ若い労働力には事欠かず、今後伸びてくる国のひとつなのかもしれないけどね。

冒頭に「日本とカンボジアの対戦は43年ぶり」と書いたが、その43年の間に彼らはそういう地獄を経験してきたワケよ。
そりゃ、サッカーどころじゃないわな?
それが今じゃ、こうして国際サッカーをできる時代がきたんだから素晴らしいじゃないか。
実況でも言ってたが、カンボジアでは空前のサッカーブームだという。
ホームの代表戦では6万人以上の観客動員があったんだって?
スゲーな。

日本サッカー協会は2年前、カンボジア協会とパートナーシップを結んだ。
多くの日本人指導者が向こうに渡っている。
そういや、カンボジアのクラブを買収した日本人もいたような気がする。
「空前のサッカーブーム」というぐらいだから、将来的には見込みある市場なのかも。
何しろ、若者が多い国だからね。

しかし韓国あたりも実はもっと早くからカンボジアに食指を伸ばしてたようで、そういや、今のカンボジア代表監督って韓国人だよね。
なかなか良いチームを作ってやがる。
じゃ、カンボジアと韓国は良好な関係なのかというと、案外このへんは怪しい。
なぜって、カンボジア政府は2010年に「韓国人男性との国際結婚禁止」という法令を出したことあるらしいから(笑)。
一体何なの?それ(笑)。
よくよく話を聞くと、韓国人男性による結婚を装った「人身売買」が横行したのが理由とやら。
あとは、妻への暴力。
そんなことしてる国が、よくもまぁ従軍慰安婦問題で被害者ヅラして大騒ぎできるもんだな(笑)。

ちなみに、日本人男性との国際結婚の方は大丈夫なんだろうか?
…安心してください。
はいてますよ。
2015/9/5(土)13:21

☆関西人
カンボジア戦A
ハリルのコンセプトが、アジアの格下相手では機能しにくいことの意味は何となく理解できる。
皆さんもご存じのように彼のコンセプトはスピーディにタテを突くスタイルだけど、困ったことに格下って、まずその「タテ」のスペースを消しちゃうんだよね。
いわゆるドン引きってやつ。
今回のカンボジアがまさにその典型だったワケで、あんな8〜9名ぐらいの選手がエリアで人垣作るようなサッカーは、正直Jリーグでも欧州のリーグでもあまり多くはないと思う。
誰だって、普段のリーグではあんな極端な守り方と対峙してないよ。
それは、ハリルにとってもそうだろう。
つまりノーマルなサッカーなら有効とされる「タテ」の攻めも、「タテ」を消すアジアでは普通に無力化されるということ。
よって、自慢のスピードが生かせない。
というか、裏を狙おうにもその肝心の「裏」がないんだから(笑)。

じゃ、どうすりゃイイの?という話だ。
まぁ、難しく考えてもしようがない。
ここはシンプルに考えて、「タテ」がダメなら「ヨコ」しかないでしょ。
実際、カンボジア戦を見てても有効だったのはエリア付近でのヨコパス。
とにかく人垣でシュートコースがないんだから、ヨコに揺さぶって少しでも隙間を作るしかない。
ただ、さすがにあれだけエリアに人数かけれると、多少揺さぶったところで簡単には隙間できないんだけどね(笑)。

あとは、FWがもう少しスペースメイクを熟慮しなきゃならんと思う。
そりゃまぁ、あれだけの人数がエリアを守ってるんだから、たとえ一人二人がFWの動きに釣られても簡単に隙間はできないのは事実。
それでも、やはり釣る動きは必要。
理論上、FWがセンターにポジショニングすればするほど、敵のセンターは当然堅くなるんだから。

私は、このての包囲戦術でロジック最高峰はいまだクライフ理論だと思ってるんだが、それにおけるクライフのユニークさはFWを「見せかけのプンタ」、つまり偽9番として中盤に吸収させてしまうこと。
つまり、引いた相手を包囲する形としては実質こうなる。

WG・・・・・・WG
・MF・FW・MF・MF
・・・・MF

両WGが、まずサイドを支配することが前提。
これはオセロでいうところの「角をとる」と考えてもらえば話が早い。
そしてオセロで一番大事なのは、「敢えて石を打つ場所を空けておく」という行為だ。
↑の2列目で陣取るアタッカー陣は、「これから打つ石」という解釈ね。
最初から彼らが両WGの間に入っていれば、オセロ的な発想では自分が石を置く場所を減らすだけのこと。

↑のはバルサ343システムだから日本にそのまま持ち込めはしないんだが、仮に4231に応用するならこんな感じ?

武藤・・・・・・本田
・山口・岡崎・香川
長友・・ハセベ・・酒井

現実は武藤がかなり中に絞ってたし、岡崎も前で構えていた。
つまりエリア内は「既に石が置かれた状態」で、一手打ち敵の石を挟んでひっくり返すという余地は既になかったんだ。
課題は、そこだと思う。
そしてこの戦術でいくと、WGは武藤より宇佐美の方が機能しやすく、また山口よりは柴崎の方が機能しやすいと思う。

と、クライフならカンボジア戦を総括するだろうな(笑)。
2015/9/5(土)9:44

☆関西人
カンボジア戦
3ー0で勝って、ボロクソに叩かれてるハリル代表…(笑)。

良い時の日本なら、多分6ー0ぐらいで勝ってただろう。
何か、今は歯車が狂ってるように思える。
システムの問題?
確かに前半、球はほとんど右サイドに偏りっぱなしだった。
もちろん、本田が右にいたからだろう。
「右で創って左で仕留める」コンセプトだったかもしれん。
右からのクロスに左の武藤が飛び込むシーンが多く目立った。
まだそこはアウンの呼吸に至らず、常にズレてたけどね。

本田は右FWというより、完全に司令塔になっていた。
ヤットなき今、周りの選手は本田ばかりに球を集める。
ちょっとバランス悪いな、と思ったよ。
良い時の日本なら、本田は創る側というより仕留める側だった気がするし。
といっても今さら「ヤット待望論」を唱えてもしようがないワケで、ここは長谷部&山口のボランチコンビにもう少しゲームメイクを頑張ってもらわなきゃ、と思った。

山口は期待して見てたんだけど、守備はまぁイイ。
ただ攻撃はというと、まず散らしが無難すぎる。
「おぉっ?」というパスは数えるほどしかなかった。
あと、ミドルシュートは0点。
もともとはミドルが得意のはずなのに、今回は枠を大きく外したシュートばかりだったよ。
彼のせいで、せっかくの繋ぎが何度フイになったことか。
あれじゃ、全然ダメだ。

でもまぁ、カンボジアのあの引き方だと、ミドル打とうにもシュートコースが無かったのは事実だろう。
なんせゴール前で8人ぐらいの壁を作ってるんだから、それこそシュートには針の穴を通すようなキック精度が求められる。
だから先制点を本田が決めたのは決して偶然ではなく、彼はPA外から「FKのような」シュートを打ったワケだ。
だからこそ、決まった。
ゴール前に壁を作った敵相手には、やはり「FKのような」シュートを打てる選手こそが必要に思えるわ。

で、思うのよ。
昨日のチームの先発に、そういうキッカーがどれほどいたか、と。
「オープンスキル」でなく「クローズドスキル」のシュートを打てる選手がどれほどいたか、と。
正直、本田以外は見当たらなかったよ。
以前なら、ヤットもいたんだけどね。
ちなみに昨日のテレビ解説は岡田さんで、彼もポロッとヤットの名前を出してしまったけど。

基本、引いた相手にこそプレーの精度が求められる。
普通に走って動き回ってナンボというサッカーもイイけど、相手によっては緻密に針の穴を通すような精度で勝負すべきこともあるだろう。
そういうサッカーは、無理して走らなくてイイ。
止まった状態から球を蹴る、「クローズドスキル」の精度で勝負するんだ。
それはハリルの指導ベクトルと真逆かもしれない。
でも、私は必要だと思う。

実際、何日か前にハリルは俊輔のFKを見て、「彼のような若い選手が欲しい」と言っていた。
今、私もそう思うよ。
2015/9/4(金)15:30

☆関西人
PK
今日はカンボジア戦である。

注目ポイントは、ハリルが指導したという「PKゲット作戦」(笑)。
シミュレーションをとられない巧い倒れ方のレクチャーがあったと聞くが、マジで大丈夫なのか…?

敢えて綺麗事を言わせてもらうと、仮にも一国のA代表に「巧い倒れ方」を今さらレクチャーしてるというのも少し恥ずかしい話だ。
…そういや、昔トルシエが「ユニフォームの引っ張り方」をレクチャーしてたことあったよな?
トルシエは現役時代にDF、ハリルは現役時代にFWだったというから、その頃得意としてた自分のスキルを伝授しておきたい気持ちも分からなくはない。
でもさ、仮にも「A代表」は日本サッカーのヒエラルキーの中でも最高層の位置付けでしょ?
当然、そこでの指導体系は下層(年代別ユース)にまで影響力をもつ。
と考えると、ハリルの「巧い倒れ方」レクチャーは正直どうなんだろうね…。

彼は、日本サッカーの脆弱さにはもう気付いてるはずさ。
Jリーグを見てると、選手は当たられるとすぐに倒れる。
また、それに対して審判は簡単に笛を吹く。
こういうのに対し、かつてハリルが苦言を呈したこともあったと記憶する。
ところが今度は、意味は違えど倒れ方のレクチャーだ。
多分、国内仕様の倒れ方でなく国際仕様の倒れ方なんだろうけどね。
でも仕様はどうあれ、意図的な転倒には違いあるまい。
ヒエラルキー最高峰がそういう指導をしてて、技術委員会(特に育成部門)は何も言わんのか?

今日の試合、審判を務めるのがどこの国のどんな人かは知らないけど、その審判を巧く欺こうという攻防になる。
PA内で日本人選手がコケて、大袈裟に痛がりながら「足をかけられた!」とアピールする画が目に浮かぶよ。
それに対して首を振り、「早く立ちなさい」と指示する審判。
多分、簡単には信用しないよね。
だって監督が公式会見で「もっとPKをとるべきだ」と発言しちゃってるんだし。
これは明らかに審判に対する挑戦状である。
審判は「騙されてたまるか!」と意地になるだろうが、でもガチのファウルにはちゃんと笛を吹いてね。

別に、わざと倒れなくてもファウルをとるスキルというのも確かに存在する。
DFは振り切られると、つい反射的に後ろから足を出したりするもんだし。
この「つい反射的」を誘発するべきなワケで、要するに、まずは敵を正当に振り切ることが前提だろう。
多分日本にはそういうプレーをできる選手が複数いるし、そこは期待したい。

ちなみに、シンガポール戦で日本がPA内に侵入した回数は75回あったんだそうだ。
基本、DFは敵にPA内で球を持たせないことが鉄則である。
だってPA内でファウルを犯せば終わりなんだから、DFは腫れ物を触るようにして守らなくてはならず、やりにくいんだよ。
よってDFは、PAより前で最終ラインを設定するのが基本。
なのに現実は75回もエリアに侵入できてたとなると、この75回を全てノーファウルで凌いだシンガポールはある意味凄いよね?
あるいは、日本がよっぽどチンタラしてたってことだ。
ハリルがわざわざPKのことに言及した気持ち、分からなくもないかな。

語弊がある言い方だが、確かにシンガポール戦でPKをとれなかったのは日本の失態だろう。
エリア侵入75回が事実なら。
PKがひとつぐらいあって当然の数値である。
それは、わざと倒れなくとも、だよ。
2015/9/3(木)11:44

☆関西人
あともう一人
昨日から代表合宿がスタートしている。
今回は東アジア杯と異なり、欧州組が合流できるのが何とも心強い。
とにかく、欧州組は調子がイイからね。
岡崎、香川、本田といったところは相変わらず主力として鉄板だろう。
問題は、あともう一人、である。
ザック時代以降は、アギーレもハリルも【岡崎+香川+本田】という3人は常に固定して重用してきた。
でも「あともう一人」については、今まで変遷が色々あったと思う。
たとえば、前田。
たとえば、柿谷。
たとえば、大迫。
たとえば、清武。
たとえば、乾。
たとえば、武藤。
たとえば、宇佐美。
…これら「あともう一人」候補者たちは、誰一人として【岡崎+香川+本田】ほどの定着にまでは至ってないんだよね。

基本、ハリルの構想では岡崎がセンターFW、香川がトップ下、本田が右FWだろう。
すると「あともう一人」は当然のことながら左FWが濃厚となり、今回の召集メンバーで見ても武藤か宇佐美が筆頭格ということになるんだろうか?
原口も左FWに適性はあるが、ハリルいわく彼はセンターらしい。でも、彼はサイドでも別にイイと思うよ。
あとは、柴崎みたいなのをそこで起用するのもありかもね。

つけ加えると、敢えて「あともう一人」を使わないという選択肢もあるかと。
それは、前線を

・・・岡崎
・香川・・本田

もしくは

・岡崎・・本田
・・・香川

のトライアングルにするということね。
必然として、システムは343(3421or3412)か433(4321のクリスマスツリーor 442のダイヤ型)ってことになる。

私の個人的な思いを言わせてもらうとするなら、今なら433はありだな、と思って。
以前、アギーレがやった形だよ。

・・・岡崎
武藤・・・・本田
・香川・・柴崎
・・・アンカー
SB・CB・CB・SB

今改めて見て、これは良いフォーメーションだったな〜、と。
ポイントは、香川をFWでなくMFにしてたこと。
最近になって思うことだが、香川の本質はMFである。
敢えて本田や武藤(宇佐美)より0.5列下げたのはアギーレの慧眼だったんじゃないかな。
そして、柴崎を0.5例上げたことも慧眼だと思うのよ。
決してバイタルで体を張るタイプじゃないこの二人の為に、敢えて本田〜武藤の間に侵入できるだけのスペースを確保。
決して守備に強みがあるワケじゃないこの二人の為に、敢えて後方で安全保障のアンカーを確保。

つまり、イメージとしてはこんな感じさ。

・・・岡崎
武藤・・・・本田
・香川・・柴崎
長友・遠航・酒井
・森重・・吉田

遠藤航は最終ラインCBもこなせる人材であり、時に下がって変則3バック対応も可能だろう。
こういう人材をちゃんと残したあたり、ハリルはまだまだ捨てたもんじゃないと思うよ。
ただし、チームリーダー長谷部がいないじゃないか、とクレームが出そうだなぁ。
でもさ、皆さん気付いてる?
今回の召集で、いよいよ長谷部が唯一の30代になってしまったこと。
主将の彼ですら、結構追い詰められた立場だと思うんだ。
どうしても彼を使いたいなら、所属クラブ同様に右SBで起用しようか(笑)?
そういやハリルは右SBの人材難を嘆いてたし、長谷部でそこにメドがたてばまさに一石二鳥である。

あと、敢えて左サイドを宇佐美でなく武藤にしたのは、ただ単にブンデスで旬だからだよ(笑)。
本音をいうと私は彼を「日向小次郎」と思ってるし、理想はセンターFW起用。
でも、岡崎を押し退けてレギュラーはさすがにキツいだろう。
とりあえずは、「あともう一人」枠で結果を出すのが彼にとって先決である。
2015/9/1(火)21:12

☆関西人
電撃戦A
続きね。

ドイツは、地政学的に「ランドパワー」の国とされている。
「ランドパワー」の国を他に挙げると、ロシア、中国などなど。要するに大陸国家だね。
対する「シーパワー」の国を挙げると、米国、英国などなど。要するに海洋国家だね。
基本、ランドパワーの国は陸軍が強く、シーパワーの国は海軍が強い。
そして、ランドパワーの国とシーパワーの国はどうしても相性が良くない、ともいわれている。

日本は、言わずと知れたシーパワーの国。
だから、潜在的に海軍の方が強い。
日露戦争では、東郷平八郎率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊(当時世界最強のひとつとされてた)をほぼ全滅させたことは、いまだ世界海戦史の中でも語り草である。
我々が思ってる以上に、大日本帝国海軍というのは強かったらしい。
なぜ、それほど強かったのか?
それは、戦艦からの砲撃の精度にあったんだ。
なぜだか知らんけど、日本の艦隊は砲撃の命中率が異常に高かったらしい。
なんつーか、サッカー的な表現をするならフリーキックの精度みたいなモノかな?
仮に陸戦での撃ち合いが「オープンスキル」だとするなら、海戦での撃ち合いは「クローズドスキル」の範疇。
こういう「止まってる球を蹴る」みたいな職人芸は、昔から日本人の十八番なんだろうね。

ただ、大日本帝国海軍が強かったのは第二次世界大戦以前までのことだと思う。
それまでは戦艦vs戦艦でドンパチやるのが海戦の主流だっただろうが、そのうち戦闘機が出てきて機動力のない戦艦はいきなり時代遅れになってしまった。
その流れに沿わず日本が世界最大の戦艦・大和を造ってた頃に、逆にドイツなんかは保有してた戦艦を全て廃艦にしたワケよ。
もはや戦艦など無用の長物だ、という判断かと。

言ってみりゃ、ある時期までは海戦で通用した「クローズドスキル」も、ある時期からは逆に弱点になったワケよね。
機動力がなくスピードのない巨艦は、それこそ機動力ある戦闘機の攻撃には格好の餌食だから。
たとえば、こういう戦艦至上主義は「俊輔トップ下」みたいなサッカーとして解釈してもらえば分かりやすいだろう。
かつてジーコは、そういう戦艦サッカーを標榜した。
で、巨艦は撃沈した…。

ジーコ挫折の後を継いだオシムは、それまでとは少し違うサッカーを標榜したのは皆さんもご存じの通り。
彼は、戦艦の砲撃精度より戦闘機の機動力を求めた感じだね。
やがて、そのあたりから遠藤が台頭してくる。
彼は「戦艦」タイプでなく「空母」タイプゆえ、戦闘機の編隊には不可欠なパーツ。
このあたりから、日本代表は海軍から空軍に変貌しつつあったんだと思う。
ただひとつ難をいうなら、戦闘機からの射撃ではなかなか一発で敵艦を沈められないということ。
この課題は、いまだ未解決だね。

で、話を戻すが、ハリルは「シーパワー」というより「ランドパワー」の人だと思う。
旋回する戦闘機からの射撃より、突進する装甲戦車で「電撃戦」を仕掛けたい人だ。
とにかく、砲撃である。
会見でも、シュートを打ってほしいと連呼していた。
皮肉なことに、今日は彼が視察にきてた試合で俊輔が見事なFKを決めてみせたという。
試合後、ハリルは「彼のような若い選手が欲しい」と語ったようだ。
そうか〜。
イマドキの「戦闘機」でも「空母」でもない、典型的「戦艦」の砲撃精度は、ある意味ハリルにとって新鮮だったのかもしれない。
…ところで「俊輔のような若い選手」って、誰かいる?

仮に戦艦サッカーが時代遅れだとしても、「止まってる球を蹴る」シチュエーション、FKは今でも得点源として絶対に無視できない要素。
そういやジーコ時代、被ファウルの天才鈴木隆とFKの天才俊輔は確実に戦術として機能してたよなぁ…。
2015/8/30(日)1:03

☆関西人
電撃戦
来月のW杯予選に向けて、ハリル代表の新メンバーが発表された。
特に今までのコンセプトと大きく変わったところはない。
私はシンガポール戦の0ー0がいまだ引っ掛かってるんだけど、さすがはハリル、やはり戦術はブレずにいくんだね。

サッカーにおいて、戦術は重要。
この「戦術」って、もともとは国同士の戦争・紛争から編み出された学問みたいなモノだろう。
負けた軍を見て敗因を探り、勝った軍を見て勝因を探り、そうやって戦術は時代とともに進化してきたんだと思う。

かつて欧州では、ナチスドイツが強かった。
もちろん最後は連合軍に包囲されて惨敗したんだけど、しかし一国の単位としては当時の欧州で群を抜いて強かったことに変わりはない。
なぜ、それほど強かったのか?
それはひとつに、「戦術」だという。
彼らは、第二次世界大戦で「電撃戦」という画期的な戦術を導入した。
それがどういうモノかというと、普通陸戦では最前線が歩兵であり、彼らがホフク前進しながらジリジリ進んでいくイメージがあるだろう。
でも、ドイツは違う。
まず最前線が大規模な装甲戦車の編隊で、それが砲撃しながら全速力で進んでいく。
また、歩兵はトラックに乗ってそれに付いていく。
さらに、戦闘機部隊がその侵攻と並んで爆撃をしていく。
これは陸空の立体攻撃、究極のオラオラ戦法である。
何よりその特長は、異常な侵攻のスピードにある。
ディレイしようにも、気が付けば前線が突破されている。
ドイツと対戦した多くの国は、この戦術にやられたんだ。

この第二次世界大戦を経て、いまだ欧州人の戦術観には「電撃戦」への信仰が根強くあるんじゃないかな?
陸戦ではスピードある奴こそが最強だ、と。
たとえば、ハリルを見ててそう感じないか(笑)?
彼のやろうとしてることは、おそらく「電撃戦」。
まずはスピードで敵ブロックを強引に突破し、綻んだ所に集中砲火を浴びせる。
なるほど、ドリブルの強い原口をサイドでなく敢えてセンターに置くことの意味、あとは永井を相変わらず召集することの意味、ぼんやりとイメージは分からなくもないな。

ただ、「電撃戦」本来の強みは陸と空が連鎖した立体攻撃にこそある。
その点でいうと、今のハリル代表は陸の戦力偏重で空の戦力が足りない。
高さが欲しいよね。
そこはハリルも思ってるようで、会見ではわざわざ杉本健勇(187cm)への期待をコメントしてたりもする。

…どうだろうねぇ。
そもそも日本人に「電撃戦」って、適性あるのかな?
ちなみに第二次世界大戦における日本陸軍の戦術は、どっちかというとスピードによる中央突破ではなく、迂回して背後から攻めるような戦術だったんだってさ。
仮に中央突破する場合は、歩兵の特攻戦術、たくさん死者が出ることを前提にした「バンザイ突撃」で斬り込んでいった。
戦術としてはムチャクチャなんだけど、実際日露戦争ではそのやり方で理論上絶対落とせないとされた敵要塞を落としたんだから、日本兵おそるべしだ。
戦術の良し悪しがどうあれ、仮に軍備が劣っていても、とにかく頑張るのが日本人ってやつかもしれない。

今でも岡崎なんか見てると、軍全体はともかくとして、日本兵個々は相当強かったんだろうな、と思うよ。
戦争に行ってたウチの爺ちゃん、やっぱ強かったもん…。
2015/8/29(土)13:54

☆関西人
堀北真希
じゃ今度はもう少し明るい話題で、堀北真希が結婚したというニュース。
「交際0日入籍」と話題になってるよね。

よくよく話を聞くと、相手の山本耕史のアタックというのが6年越し、かなり熱烈なモノである。
某誌は「ストーカー求婚」と報じていたが、このへんは紙一重の世界だろう。
実際、堀北さんは山本氏のアタックをずっと無視し続けたらしく、迷惑がってたともいう。
逆に山本氏は、拒絶されればされるほど燃えるタイプなんだろう。
これは「落とせない相手ほど落としてみたい」狩猟本能とでもいうべきか、愛とはちょっと違う気もする。
そして一番大事なのは落とした後のことなんだけど、そんなのどうなるかなんて全く解らんよ。
釣った魚に餌はやらんかもしれんし、釣りは釣るまでが楽しいんだ、という男は多い。

一方堀北さんは、今回の報道で「ガードの堅い女性」だということがよく解った。
さすが、一流CMタレントである。
CMタレントはスポンサーの手前、身持ちが堅くなくてはならん。
たとえば香里奈がいい例だが、彼女はちょっとプライベートのエロい写真が流出しただけで、完全に業界から干されてしまった。
同じくCMタレントの武井咲は、TAKAHIROとの密会報道が出ると事務所はすぐに「交際はないし、二度と会わない」とコメントを出した。
「二度と会わない」なんて、不倫でも何でもないんだからそこまで言わんでもイイだろうに、厳しい世界だな〜と思ったよ。
ただの芸能活動とは異なり、企業イメージを背負う仕事というのはまた独特の掟があるのかもね。
CMって、なんか怖い…。

一方で、アスリートもまたCMによく起用されている。
競技別に見ても、サッカーは最も多いんじゃないだろうか?
たとえば本田、長友、俊輔、遠藤などなど。
野球なんて、イチロー以外に誰か出てたっけ?
最近では現役サッカー選手だけでなく、前園や福田や松木安太郎らサッカー解説者陣が高校生に扮した妙にキモチ悪いCMもよく見る(前園の暴力事件はミソギが済んだようだ)。
あと、TOYOTAはハメスロドリゲスを起用するようになったね。
本来ならグランパスの選手を起用するのがTOYOTAとしての筋だろうに(NISSANはちゃんと俊輔を起用している)、ここで外国人選手を使ってるというのが何だか寂しい…。
たとえば永井謙佑じゃ、滝川クリステルと釣り合わないとでもTOYOTAは考えてるんだろうか?
…うん、確かに釣り合わないかも(笑)。

で、話題を堀北真希に戻す。
釣り合うかどうかはまた別として、堀北さんを狙ってた男というのは山本氏だけじゃなく、実はサッカー界にもいたんだ。
有名な話だが、長友のことである。
一応彼も、彼女に自分の電話番号とメアドを渡すところまではいけたらしい。
ただし、一回も向こうから電話はかかってこなかったってさ(笑)。
さすが、堀北さん。
でもそこで諦めた長友と、無視されても諦めず6年間粘着し続けた山本耕史とでは大きな差があるだろう。
ピッチ上では何度も何度も果敢にアタックする長友でも、さすがに色恋沙汰になるとちょっと違うのかな…?

ハリルのいう「デュエル」、それを最も体現できてる日本人は長友じゃなく、やはり山本耕史だよね。
2015/8/27(木)19:12

☆関西人
急がば回れ
何か知らんけど、最近欧州リーグで日本人選手がシーズン序盤良い滑り出しをしてるニュースをよく耳にする。
香川も本田も活躍したみたいだし、岡崎も新天地でいきなり高評価。
総じてアタッカー陣は結果を出してるみたいで、こういうのを聞くと、日本代表の得点力不足は一体どういうことやねん?と思ってしまう。
まぁ東アジア杯は欧州組が抜きだったから話はまた別として、でもシンガポール戦はベストメンバーで0ー0だっただろ?
プレミアやブンデスやセリエでは得点できて、アジア舞台のシンガポール相手で得点できないって一体何なの?
つくづく、サッカーって奥が深いわ(笑)。

↑のような書き方をすると、「日本には優秀なアタッカー陣がいるワケで、それを活かせない中盤が悪い」という捉え方をされてもおかしなくない。
でもシンガポール戦、中盤には長谷部も柴崎もいたんだよね。

・・・岡崎
ウサミ・・香川・本田
・柴崎・長谷部

これだけのFW+MFが揃ってて、それでもダメなのか?
これ以上の構成、あまり考えられないと思うんだけど。

しいて難を言うなら、後ろだろうか。

太田・槙野・吉田・酒井
・・・・・川島

森重の不在がネック?
いやいや、槙野って実はよく頑張ってると思うよ。
それより気になるのが、私はSBだな。
長友も内田もいない。
思えば、かつては鉄板だった長友&内田コンビがザック時代のラストゲーム以降は一度もコンビ結成がない。
気がつけば、一年以上も二人は組んでないんだね。

別に、太田や酒井が無能というワケじゃないさ。
というか、クロスの球質だけなら太田+酒井は長友+内田を超えてるとすら思う。
ただ長友+内田の素晴らしかったところは、そっちじゃなくてFWやMFとの絡みの部分。
彼ら独特の果敢なオーバーラップで、サイドの数的優位は常に日本が先手をとることをできたから。
…そういや、最近の日本はサイドの数的優位をあまり意識してないよね?
サイドに厚みを作ることより、とにかく早くタテに球を運ぶことの方に主眼があるかに見える。
言ってみりゃ、球をサイドに回すことは一種の「遠回り」という捉え方か?
なんか、そこが今の代表におけるボタンの掛け違いに思えるんだけど…。

改めてもう一度、私は基本に立ち返るべきだと思うけどね。
「サイドを制する者は試合を制す」ってやつ。
サイドを支配してこそ、必ずセンターに「背後」ができる。
今はサイドを支配しないから、ウチは必ず敵の「目の前」でプレーすることを強いられている。
「背後」か、「目の前」か。
今は監督の方針だからしようがないんだけど、敢えて日本は難しい方のプレーを選択させられてるのかもね。
もうちょっと、易しいところから始めたらイイのに…。

そうそう、そのサイドのキーマンともいうべき長友の移籍先がまだ決まってないみたいだね。
どこに決まるにせよ、今のインテルからはワンランク落ちるところになりそうな気配。
ギャラが高いのかな?と思ったが、よくよく聞くと年俸は1億7000万程度だという。
さほど高くないじゃん?
移籍金も5〜6億程度らしく、それほどビックリする金額じゃない。
実はお買い得な選手だと思うし、勇気を出してどこかJクラブがオファーしてみりゃイイのに。
日本なら、5〜6億ぐらい簡単に回収できるほど経済効果を生む選手だよ。
もちろん、まだまだ欧州第一線でやってもらいたいのが本音なんだけど、彼も今年ではや29歳。
十分にセリエで足跡を残したし、帰ってきても「都落ち」じゃなく「凱旋帰国」だと思わないか?
2015/8/21(金)22:40

☆関西人
ライナーノーツ
最近ふと気付いたことだが、このところ私はほとんど音楽を聴かなくなってしまった…。
それこそ、学生時代は「音楽のない生活なんて全く想像もできん」というタイプの人間だったんだよ。
ところが不思議なもんで、社会人になりオッサンになるにつれ、若い頃のようにはCDショップとか顔を出さなくなるし、いちいちダウンロードとかするのも妙にメンドクサイ。
そういや、カラオケも10年ほど行ってないし…。
いかんな〜、オッサンになったな〜、と感じる今日この頃です(笑)。

で、今回は音楽の話。

私のようなオッサン世代における音楽原体験は80年代から始まるんだが、大体が中学生ぐらいから歌謡曲(アイドルなどの曲)を卒業して、いきなり洋楽に転向したりするのね。
そんな英語の歌なんて理解できるはずもないんだが、ちょっと背伸びをしたいお年頃だからしようがない。
私も生まれて初めて自分の金で買ったレコードはプリンスの「パープルレイン」とマイケルジャクソンの「スリラー」、ガキのクセに生意気にも2枚買いをしました(笑)。

一方、邦楽の方でも当時「ニューウェーブ」と称されるカテゴリーがあり、たとえばYMOなどのテクノポップもRCサクセションのようなロックも全部ここに位置付けされてたと思う。
後にこの「ニューウェーブ」は「JーPOP 」という呼称に変貌していくんだが、要するに「歌謡曲じゃない邦楽」の総称ってところかな?
ちなみにニューウェーブ派は、歌謡曲派を軽く見下していた。
さらにいうと洋楽派は、ニューウェーブ派も歌謡曲派も引っくるめて邦楽派として見下していた(笑)。
今から思うとバカバカしい価値観だが、今のサッカーファンでも欧州厨がJリーグをバカにしてるニュアンスはそれに近いもんさ。

私自身は節操がなくて洋楽とニューウェーブの二股派だったんだが、そういう音楽の何が魅力かって、まず勉強することが楽しかったんだよ。
あるアーティストが好きになったら、そのアーティストが影響を受けた先人の音楽を知りたくなるもの。
そうやってどんどんルーツを辿っていき、やがてはビートルズやストーンズ、あるいはツェッペリンやピストルズなどなど、勉強すべきカテゴリーはどんどん広がっていく。
しかしそれが広がりすぎると、だんだん収拾がつかなくなって…。

そこでお世話になった存在が、私の場合は「音楽評論家」なる先生たちだったんだ。
レコードを買ったら中に「ライナーノーツ」なる小冊子が必ず付いてて、そこに解説文を書いてるのがたとえば渋谷陽一だったり大貫憲章だったり、大体がそういう音楽評論家なのね。
彼らの存在は、ビギナーなる私には一種の指導者、道しるべだったよ。
その圧倒的な知識量、そして音楽の質を測れるだけの圧倒的なセンス。
もちろんレコードを買う楽しみは曲を聴くのが主だけど、意外と彼らのライナーノーツ読むのも密かな楽しみだったなぁ。
「あ、これは渋谷さんが誉めてたアーティストだ」というだけで買ったレコードもあるわ。

じゃ、そろそろ話をサッカーに移そうかな。
もちろんサッカーにも「評論家」なる存在はいるんだが、どうだろう、↑でいう渋谷陽一や大貫憲章に該当するような人っているのかな?
知識量でいうなら、後藤健生先生とか?
あるいは、影響力でいうならセルジオ越後(笑)?
…いや、サッカーの評論家って妙に「ダメ出し」の色が強くない?
そりゃ音楽評論家にも「ダメ出し」はあるにはあるが、基本は「ここが凄いんだ」と素人には解らない魅力を伝えるところに軸足があり、それを聞いて我々も「なるほど、そういう解釈ができるのか」と啓蒙されたワケね。
私も色々サッカー評論に目を通すけど、欧州はともかく代表とJリーグはそういうのがあまりにも少ない。
これじゃ、いつまでも国内サッカーにファンは増えんよ?
それこそ、あの時代の「歌謡曲」のように見下されてしまう。
Jリーグは「歌謡曲」でなく、せめて「JーPOP」の位置にまで持っていかなくちゃならんと思うけどね。

素人の悪口、あるいは素人の身内贔屓とは一線を画するプロのライナーノーツこそが、今の日本サッカーには必要なんだと思う。
それは、難解でもイイんだよ。
変に迎合して、解りやすくする必要なんてないんだ。
だって、実際中学生の私は渋谷さんのライナーノーツの語彙を半分も理解できてなかったからね(笑)。
今から考えると、解らないからこそ勉強したんだと思う。
サッカーだって音楽同様、実は難解で複雑なコンテンツだから。
みんな知った風に語ってるけど(私も含めて)、実は意味を半分も理解できてないのが現実。
案外、これほどライナーノーツが必要なコンテンツもあるまい。
2015/8/20(木)20:30

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