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過去ログ478 2015/8/6 0:27

☆関西人
韓国戦
勝てなかったにせよ、前戦よりは良くなった印象。

スタメンは、5人入れ替わった。
やはり、柴崎みたいな選手を中盤に置くと少し落ち着くよね。
柴崎は今回トップ下の配置だったと思うが(もしくはインサイドハーフ?)、でも真性のトップ下よりはやや後ろ気味、真性のボランチよりはやや前気味、という微妙なポジションが彼は一番うまくハマる感じ。
基本、バイタルで体を張るようなタイプじゃないから。
だからこそ、彼が「空けてるスペース」に周囲の選手、特にサイドFWがどれだけ中に絞って入れるかがカギなんだよな?
今回でいえば、たまたま左FWに倉田を起用したことが功を奏した形。
後半、彼がサイドFWらしからぬポジショニングをしたことで、柴崎⇔倉田⇔興梠の縦ラインを作ることができたんだから。
こういうの、ハリルがどこまで意図してたかは解らないけどさ…。

あと、興梠は前戦の川又に比べると球のおさまりがマシだったし、ボランチ藤田も前戦の谷口に比べれば最終ラインに吸収されてなかった。
それでも、ポゼッションがイマイチだったのはやはり否めない。
このへん、おそらく最終ラインの問題、ラインコントロールの問題があるんじゃないかな?
決してCBの森重と槙野がダメというワケじゃないんだが、でも試合の流れを見てるともっともっとラインを押し上げる余地があったようにも感じたんだ。
比べるのは悪いけど、多くの人からダメCBの烙印を押されてる吉田が入ってる時の方が、まだ押し上げは果敢な気がするのは私だけ?
森重も槙野もラインコントロールはできるタイプだと思ってただけに、あの「受けのDF」はちょっと期待外れだったよ(それでも、あのやたらデカイFWを封じたのはさすがである)。

思うに、今一番優先して着手すべきはそこなんじゃないかな。
ラインをもっと上げて前線⇔最終ラインをコンパクトにできれば、つまり選手間の適正距離を保つことができれば、もう少しポゼッションができる。
今回倉田が良かったのは、裏を返せば「間延びを埋めた」からのことでしょ?
これって卵が先か鶏が先かの議論になるんだが、最終ラインから言わせれば「前がキープできないからラインを上げられない」、前の選手から言わせれば「ラインを上げないから間延びして前が孤立し、キープできない」。
本来どっちの言い分もモットモなんだが、しかしハリル代表のコンセプトに限っていえば、まずはラインを上げることが優先だろう。
なぜなら、彼の戦術は前線にキープよりもスピードを求めている。
前戦がイマイチだったにも関わらず、永井を先発させたこと、あと浅野を二戦続けて投入したことを見てもね。

私は、いっそ遠藤航のCB起用もありじゃないかな、と思うわ。
彼が凄いなと思うのは、ほとんど経験がないというSBを無難にこなした点。
相当、戦術勘の良い選手なんだろう。
今のハリルジャパンには「ハリルチルドレン」なる選手はまだ存在しないが、しいて言うなら遠藤あたりは有力候補じゃないかな?
かつてザックはバッシングされながらも、吉田&今野の最終ラインをキープした。
あれも賛否両論あるだろうが、でもラインコントロールはなかなかのもんだったし、それに支えられて選手間の距離は今より良かったようなイメージがあるわ。

あと、ハリルの采配について。
最初の交替カード、浅野はまだ良しとしよう。実際、永井が少しブレーキになってたからね。
問題は次。
興梠に替えて宇佐美。
これを見て、私はオオッ?と思ったのよ。
宇佐美、遂に1TOPか?と。
なんとなく、倉田の左サイドからセンター宇佐美へのガンバ黄金ルートが見えて、これはかなり期待できるな〜、と。
ところが、その期待を裏切って宇佐美は左、倉田は逆サイドの右、つまり二人は隔離され、ルートは遮断されたワケよ。
なんという、肩透かしな采配…。
で、ほどなくして倉田は川又に替えられたし、なんかツマラン采配だったわ〜。
せめて最後は2TOPにして442にするとか、ひと工夫が欲しかったのに。
この監督、思ったほど「マジック」がないね…。
2015/8/6(木)0:27

☆関西人
ハリルに同情
北朝鮮戦の敗北を受けて、会見でハリルは一生懸命イイワケしてたね。

「これはイイワケでなく、三日前に到着して一回のトレーニングしかしていない」
「相手は何週間かの準備期間があり、それが決定的な差を生んでしまった」
「日本のフットボール界は、疑問を抱かなければいけないと思う」

…なるほどね。言いたい主旨はよく解るよ。
でもさ、確かハリルは大会前の会見でこんな発言してたよね?

「トレーニングができない、グラウンドが悪い、というイイワケはしたくない。
試合前にはイイワケはする。
でも、試合の後はイイワケはしない」

で、試合後に思いっきりイイワケしてるじゃん(笑)?

ま、そのへんを突っ込むのは野暮だな。
実際私は、ハリルに少し同情をする。
確かに今回の前提、あまりに日本は不利だったと思うし。
だって、この大会に出てる選手の多くがギリギリ直前まで国内リーグの試合に出てたんだよ?
彼らは代表の戦術トレーニングをする以前に、まず疲労回復が優先だったという。
詳しいところは知らんけど、おそらく北朝鮮・韓国・中国はそんな状態じゃないでしょ?
これは、協会があまりにも東アジア杯を軽視しすぎってもんだ。
「いやいや、似た状況でザックは結果を出したでしょ?」と言っても、それまで長く代表を指揮したザックと、まだ数試合しか指揮してないハリルとでは単純に比較できない。
せめてアギーレ→ハリルの交代劇がなきゃ、もう少し落ち着いてウチは大会に臨めたはずだし…。

つーか、そもそも何で日本だけが東アジア杯ギリギリ直前まで国内リーグの日程を詰め込まれる事態に陥るのか?
そりゃまあ、極めて簡単な話だよ。
日本は、国内リーグの試合数が他の国より多いんだ。
だってJは18クラブで構成されたリーグだから、ホーム&アウェー総当たりにすると全34試合を年間でこなさなければならん。
一方、韓国は12クラブだからリーグは全22試合をこなすだけで済む。
北朝鮮は、11クラブだから全20試合。
中国は、16クラブだから全30試合。
いずれにせよ、日本よりは試合数が少なくて済むんだよ。

だから私は、この板でも何度かJ1のクラブ数削減を提言してきた。
イメージは2つ減らして、16ぐらいでイイんじゃないの?
それだけで年間4節も削減できる。
その分、J2やJ3のクラブ数を増やせばイイんだよ。
だってJ2J3はナビスコないんだし、ACLも関係ないし、代表戦だってあまり関係がない。

ただ、そうなると今度はJ1の興行収入がねぇ…。
リーグ試合数の減は、そのまんまクラブの収入減に直結する。
ただでさえ貧困に喘いでるクラブが多い中、こうやって収入減を強いる改革が正しいのかと言われりゃ、私だって正直自信がないよ。
代表戦で結果を出す為に、あるいはACLで結果を出す為に、国内リーグの試合数を削減すべきなのか?
敢えてそこを、犠牲にすべきなのか…?

まぁ、そこはあまり暗く考えずに、別の角度から物事を見てほしい。
たとえば、この地球上で最も儲かってる球技興行としては米国のNFL(アメフト)があるんだが、ここはレギュラーシーズンでたった16試合しか興行がないんだ。
なのに、リーグの年間収入は一兆数千億円だという。
英プレミアリーグの収入が約4000億円ぐらいだと考えても、その桁違いの凄さが分かるだろう。
要は、試合数が全てじゃないんだよね。
もちろん、放映権ビジネスが違いすぎてNFLとJリーグじゃ全く比較にもならないんだが、でもJ1も日本のトップリーグならベクトルはそっちに向かっていくべきだと思う。
試合数が少ないというなら、集客装置のスタジアムを大きくして興行一回当たりのスケールを上げるしかない。
一回で数万を収容する考え方さ。
そこは「ビッグクラブ主体のJ1」「プロビンチア主体のJ2J3」ということで、考え方をキッチリ分けてほしい。

これは今まで何度も書いてることだけどさ、やはり日本の1億2000万という総人口をナメちゃいかんと思うのよ。
だってプレミア・英国の人口は約6200万、ブンデス・ドイツの人口は約8200万、リーガ・スペインの人口は約4600
万、セリエ・イタリアの人口は約6000万、いずれにしても国内市場規模は日本以下である。

つーかさ、ウチもこれだけ頭数があるなら、もう少し才能が湧くべきだろうよ。
人口2400万、ウチの5分の1しかスケールのない北朝鮮になんか負けてる場合じゃないって!
2015/8/3(月)21:59

☆関西人
北朝鮮戦
いや〜、やっちゃったね(笑)。
結果はなでしこと同様にして北朝鮮相手の黒星だったんだけど、この意味を一緒にしてはいかんと思う。
だって、なでしこの方は佐々木さんも負けを織り込み済みのトライだったんでしょ?
でも男子代表の方は、少なくともハリルは負けを想定してなかったはず。
で、負けた。
これはダメージが全然違うってば…。

こういう負け方をすると、すぐに「戦犯は○○」という話にしたがる人が出てくるんだが、私はそういう問題じゃないと思う。
選手個々に見ると、むしろ皆よくやってたんだわ。
いわゆる「デュエル」は心掛けてたように見えたし、素早くタテに攻める意識もちゃんと見えた。
だけど、それはどっちかというと北朝鮮の土俵なんだよなぁ…。
あのピンボールのように大味なゲーム展開は、少なくともウチの土俵じゃない。
そのへん、ハリルがどこまで理解してるかは知らんけど。

やはり改めて思ったんだけど、ウチはリズムの緩急が生命線なんだよね。
基礎のリズムは、8ビートでも16ビートでもどっちでもイイのよ。
よく誤解されがちなことだが、ウチにとって一番大事なのはそのビートを速くすることじゃなくて、リズムを変調すること。
8ビートから16ビートへ、あるいは16ビートから8ビートへ。
その変調をできるキーパーソンがいないと、日本代表というのはほとんど強みを出せないんだ。
悲しいかな、今回ばかりはそういうキーパーソンがいなかったね。

いや、正確には駒がいなかったワケじゃない。
私は、ひとつに選手交替のミスなんだと思うよ。
だってさ、ハリルの采配を思い出してみて。

@宇佐美out→柴崎in
エクストラキッカーからエクストラキッカーへの等価交換。
A川又out→興梠in
ストライカーからストライカーへの等価交換。
B永井out→浅野in
スプリンターからスプリンターへの等価交換。

切った交替カード3枚ともが等価交換で、全くチームのリズム変調にならなかったじゃん?

私は、こういう展開の時こそ監督の采配で助けてもらいたかったんだけどね。
たとえば、最初の柴崎投入の際には宇佐美を下げない方が良かったと思う。
普通に柴崎をトップ下に入れ、宇佐美と並べたらまた別の化学反応、リズム変調があったんじゃないかな?
あと、最後のカードも持ち味がカブる永井→浅野にするぐらいなら、倉田を入れた方がよっぽど変調になったと思うんだが?
まぁ、全ては結果論だけど。

要は、カギを握るのが選手の視野半径なんだよ。
今日の試合、全ての選手が半径20m以内の視野でプレーしてたように私は感じた。
だけど、本来の日本代表ならスタメンに最低一人ぐらいは視野100m級がいて、大体そいつがリズムの緩急をつけてきたんだ。
それが司令塔ってもんだろ?
司令塔がいないチーム連携、指揮者がいないオーケストラ、それは明らかにウチのスタイルじゃない。
ハリルには、そこを解ってほしい。

これも全て、今まで【本田+香川+岡崎】のユニットに依存しすぎたツケなんだと思うが、でも頼りの彼らがいない以上は別のユニットを使うしかないじゃん?
個人的には、今なら【宇佐美+柴崎+倉田】だと思うよ。
もし柏木の離脱がなければ、【柏木+興梠+武藤】にも期待してたんだが。
あと【川又+永井】は今回みたいな形より、2TOPでセンター横並びにした方がまだマシだろう。
2015/8/3(月)0:35

☆関西人
日本人のDNAB
近年、日本の少子化が問題視されている。
このままいくと、日本の人口は将来的に1億を割ってしまうという。
ただでさえ国の借金が巨額だというのに、今後納税者が減り、年金生活者が増え続けるといつか日本は確実に破綻してしまう。
これはヤバイ、と政府は国民に多産を奨励してるが、その一方で保育所は相変わらず不足してるし、産休や育休など嫌がる職場も相変わらず多いだろうし、まだまだ障壁は山積みである。

しかし、私は思うことがひとつ。
この多産の奨励は、本当に正しい措置なのか?と。
そりゃ確かに日本は総人口減が死活問題にせよ、一方で地球規模の視点に立つと、人口はむしろ増え続けている。
というか、増え過ぎてるぐらいだ。
今、地球人口は約70億らしい。
私が子供の頃は40億とか50億とか言われていたのに、いつの間にかここまで増えてしまったのね?
これは医療の進歩のせいかもしれんが、今後まだまだ増えていく傾向。
第三次世界大戦でも起きない限り、もしくは強烈な伝染病が世界規模で蔓延でもしない限り、地球人口はそのうち100億を超えてしまうだろう。
これはこれで、かなりヤバイことなんだそうだ。
地球の「定員」は、100億がギリギリだという科学者もいる。
それを超えれば、確実に食糧難や資源不足が起きる、と。

そういう話を聞くと、近年少子化少子化と騒いでる日本が滑稽に思えてきてしまう。
子供を増やすことは日本にとって大事でも、実は地球規模では良くないことかもしれんぞ?
…難しいところだね。
日本をとるべきなのか、世界をとるべきなのか。
じゃ、ここは地球全体の均衡を考慮し、敢えて日本は人口減を受け入れ、経済破綻してしまうべきなのか…?
それは困るわ〜。

結局のところ、妥協点を見つけるしかない。
いずれ日本は、大量の外国人労働者受け入れを決断するしかないだろう。
おそらく、その頃には帰化の基準も大きく変わってるはず。
100年後の日本なんて、純血日本人は総人口の半分ぐらいになってるかもよ?
それこそアメリカみたいに色々な人種が集い、テイストはまさに合衆国みたいな社会に。
中国系、韓国系、東南アジア系、インド系、アラブ系、アフリカ系、ロシア系、そういう「日本人」も将来は増えてるのかもしれん。
そうなりゃ、「日本人だから体躯が…」なんてイイワケできなくなる?

仮にそうなった時にようやく、我々は「日本人とは何か?」を真剣に考えると思うんだよね。
血統としての日本人でなく、アイデンティティとしての日本人。
たとえば、日本に移住するにあたっては↓のテストを受けさせるのはどうだろう?

【Q1】
あなたは、サッカーをしています。PA付近でパスを受けました。ゴール前に味方はいません。さて、どうしますか?

@単独ドリブルでPAに侵入する。
Aそこでキープし、味方の上がりを待つ。
Bバックパスする。

【Q2】
あなたはボランチで、今ボール奪取に成功しました。
前線には味方FWが一人いますが、ただしマークされてます。さて、どうしますか?

@FWめがけてタテパスを出す。
A自らドリブルで上がる。
Bバックパスする。

【Q3】
あなたはキッカーで、今からFKを蹴ります。ゴールまでの距離は30m、角度は右斜め45度。ちなみに、あなたは右利きです。さて、どうしますか?

@直接ゴールを狙う。
A味方の頭に合わせる。
Bバックパスする。

こういう設問を100問ぐらい答えさせ、政府が「ああ、コイツはメンタルが日本人だ」と認めた奴だけ日本人として認定することにしようか?

そういや最近、世界ユース2冠の快挙、あのウサイン・ボルトのユース記録を更新したサニブラウン・ハキームという16歳のスプリンターが話題になってるよね。
彼は日本生まれの日本育ちで、日本人(ガーナとのハーフ)である。
あと、サッカーで話題なのがサイ・ゴダード。
トットナムのユースでI番を背負う逸材中の逸材なんだが、彼の場合は英国生まれの英国育ち。だけどハーフゆえ、日本の国籍も持ってるようだ。
既に年代別代表では英国を蹴り、日本代表の方に参加してくれている。
彼らだけでなく鈴木武蔵もしかり、今後こういう日本人がどんどん増えてくるだろう。
そのうち、「日本人」は血統を基準にするものじゃなくなる気がする。

【Q4】
あなたはなぜ、「日本人」になりたいのですか?

@治安がよく、住みやすい国だから。
A日本国籍をチョイスした方が、五輪やW杯で代表に入れる確率が高いから。
B日本が好きだから。

しかし、誤解してはならんのよ。
今まで闘莉王や三都主や呂比須やラモスなど数多くブラジル人が日本に「帰化」したんだが、彼らは別にブラジル国籍を捨てたワケじゃないんだ。
今でもブラジル人としてのパスポートは持ってるはず。
要するに、二重国籍である。
日本は二重国籍を認めてない一方、もうひとつの国籍を捨てさせるほどの国際的強制力はないんだそうだ。
ちなみに、ブラジルの法律は国籍の放棄を認めてないらしい。
だから、彼らは純粋な日本人ではないのよ。
なんか、グレーやなぁ…。
2015/7/30(木)20:36

☆関西人
日本人のDNAA
基本、日本人は他民族に比べて体躯のサイズが劣っている。
これは骨格のことだから、今さらどうしようもない。
ある意味、我々は劣等民族?
私は、そう考えたくはない。

これは以前にも書いたことあることだと思うが、アジア人も欧州人も南米人も元々のルーツを辿れば同一のアフリカ人の祖先に行き着く。
まず、人類は最初にアフリカで生まれた。
そのうちの一部がやがて欧州に移動して、その環境に適合する中で白人に変貌していった。
また、その白人の一部が今度はアジアに移動して、その環境に適合する中でさらに黄色人種へと変貌していったんだ。
また何で体が大きく脚が長い白人から、体が小さく脚が短い姿に変貌しちゃったの?
それも、おそらく適合による進化(?)だったんだろう。
特に山岳と森林の多い環境の中では、平野での活動を前提にした種とは求められる身体機能が大きく違うということだったんじゃないかと。

我々日本人というのは、おそらくその系統にある。
見晴らしの良い平野で獲物を追うようなスプリンターのDNAではなく、足場の悪い山岳・森林でまずは身を隠すことを前提にした狩猟スタイルのDNAじゃないかな?
それなら体は小さい方がイイし、足場の悪い山岳ならば重心を低く安定させる意味で脚はむしろ短い方が有利なのかと。
そうやって、我々アジア人の資質ができていったんだ。

だから、もともと私はアジア人にスプリンターの要素を大きく期待してない。
むしろ期待すべき要素を挙げるとするなら、仮に足場が悪くともバランスを簡単に崩さない身体重心の低さの方である。
特に日本人は、そこにこそ強みがあると思う。
だって↓にも書いた通り、日本は柔道や相撲の国。
これらの競技は基本、倒れたら負けなんだ。
意外と重心安定には昔から優れた民族なのかもしれん。
と考えると、たとえば体操競技やフィギュアスケートで世界王者を何度も輩出してる意味が何となく納得できるでしょ?

で、実はサッカーでも期待すべきはそこなんだよね。
重心安定の良さ。
本来ならそこを生かして、日本人はピッチで簡単に倒れるべきじゃないんだ。
「体が小さいから、当たられると倒れて当然」って、まずその考え方根本を変えるべきだと思う。
そういう考え方をするから、
「なるべく接触のないプレーをしよう」
→「敵のいないスペースに球を回そう」
という形で安全な球回しに終始し、結局ポゼッション率は高いが全然エリアに侵入できないサッカーをしてしまうことになる。
これ、考え方が違うんだよな。
たとえ体が小さくとも、たとえ接触があろうとも私は日本人ならやれると思う。
それこそ、柔道や相撲に見る重心操作、体操やフィギュアに見る平衡感覚、我々日本人の強みはむしろそこだろ?

ストライカーたる者、一度相撲部屋に入門したらイイ。
四股を学び、ペナルティエリアを土俵と捉え、最後は「すり足ドリブル」を身に付けて敵DFを寄り切るんだよ。
それが日本サッカーの本来あるべき姿だと私は信じる。
2015/7/29(水)14:10

☆関西人
日本人のDNA
そういえば先月、サッカーが東アジアの政治的緊張を緩和するニュースが報じられていた。
というのはソウルのワールドカップ競技場にて、9年ぶりに「日韓国会議員サッカー大会」を開催されたという話。
つーか、何なの?その大会(笑)。
詳しくは分からんが、要は日本と韓国の国会議員が集って、なぜかサッカーの試合をしたんだという。
そりゃ政治家の先生たちばかりだから、結構年寄りが多いだろう。
スコアは4ー8で、韓国の圧勝だったらしい。
くそ〜、釜本がまだ現職国会議員だったら絶対こんなことになってないのに…。
まぁ、別にイイけどね(笑)。
この借りは、必ず東アジア杯で返すから。

思うに、日本の場合は国会議員やってるぐらいのオジサン世代は【サッカー<野球】なのよ。
もともと、日韓サッカーは実力が拮抗するようになったのはここ20年ぐらい最近のことであって、昔は普通に【日本<<韓国】だった。
韓国の方が、サッカーの歴史が古い?
いや、そんなことはない。
両国にサッカーが伝わった時期にさほど差はないし、結局のところ日本は野球人気にサッカーが圧されたじゃないかな?
少なくとも我が国では、第二次世界大戦以前にはもうプロ野球ができてたのに対し、サッカーの方はず〜っとアマチュア。
一方、韓国は逆に【サッカー>野球】の歴史が長かったんじゃないだろうか。

なぜ、そうなったのか?
思うに、それは文化土壌だろう。
もともと日本ってサムライの国だし、ああやってバットを構える型は剣道、抜刀術に通じるモノがある。
一応、ウチにも古くは平安時代に蹴鞠というサッカーに近い競技があったものの、それはあくまで貴族の遊戯。
ちょっと、スポーツ界の武士道精神に合わなかったんだろうな…。
一方、韓国の土壌にはサッカーが合ったんだろう。
だってさ、あの国は我が国みたいな剣道文化が目立たない一方、テコンドーみたいな足技ばかりに特化した格闘技が妙に発展してるじゃん?
テコンドーはサッカー同様、手を使わずに足ばかりを使う競技だ。
それが、いまや韓国の国技だという。

ただ、そのテコンドーの創始者というのは、日本の空手・松濤館流の門下生だった人らしいよ。
ようするに、空手をパクって足技中心の新格闘技にアレンジしたワケね。
別に、パクリを貶すつもりは毛頭ない。
だって空手自体、決して日本オリジナルのモノじゃなくて、琉球王国の人たちが作ったモノだし。
どっちかというと、日本独自の格闘技は柔道や相撲の方でしょ。
そして柔道にせよ相撲にせよ、蹴り技は禁じ手である。
というか、どっちも動きの基礎は「すり足」であって、足を高く上げる動き自体が封じられている。
ハッキリ言ってしまえば、サッカーは動きそのものが日本人のDNAに相性悪いんだよなぁ…。

逆に、たとえばだけどブラジルが何であそこまでサッカーと相性イイのかを考えてみてほしい。
それは、サンバの文化がデカイと思うのよ。
あの独特の舞踏、リズム感、シンコペーション。
そのまんまサッカーに応用できるよね?
あとはアルゼンチンのタンゴ、スペインのフラメンコ、アフリカの民族舞踊なんかもそうだろう。
大体がみんな、足に独特のステップがある。
一方、日本の舞踏ってどうだ?
日本舞踊、盆踊り、最近のダンスでいうとパラパラ。
大体が上半身のみで動きをつけて、足元は定型パターンの小さなステップを踏むだけである。
これ、どう考えてもサンバとは180度真逆のコンセプトだよな。
つまり私が何を言いたいかというと、日本人のDNAって実はサッカーにあまり適してないのでは?ということ。

たとえば盆踊り、パラパラなんかを見てもらえばよく分かると思うんだが、その踊りにはサンバのような個の躍動がない。
個ではなく、振り付けを全員で合わせることに主眼がある。
そういうところからして、日本人は【個<組織】の民族なんだとよく解るよ。
あまり激しい緩急はなく、一定のリズムで進行していくことも日本サッカーのあり方そのものに思える。

しかし、これはあくまで民族の「血」や「DNA」の話。
そういう先天的な要素が全てを決定してしまうというワケでもない。
と、私は信じてるんだけどね…。
2015/7/29(水)8:34

☆関西人
東アジアの憂鬱
今年は、「戦後70年」という大きな節目の年である。
特に最近は例の安保関連法案のこともあって、多くの人がこれほど「戦争」を強く意識した年はいまだかつてないかと。

おそらく以前にも書いたと思うが、私自身は大学時代に政治史・近代史を専攻しており、結構真面目に第二次世界大戦を研究してきた身なのね。
今でもその癖はなかなか抜けず、先日にも「人間の條件」という戦争映画の名作を鑑賞したばかり。
この映画、皆さんは知ってる?
多分、今週地上波放映される「永遠の0」よりは遥かに面白いよ。
ただ愛国主義者からは「左翼映画」と大バッシングされてる曰く付きの作品であり、おそらくこの先テレビ地上波で放映されることはずっとないと思う。
1959〜1961年製作、カラー作品でなくモノクロ、仲代達矢主演(この名優も当時まだ27歳)、全6部構成で長さは9時間31分の超大作である。
私は昔から見たい見たいと思っててなかなか見る機会がなかったんだが、先日にようやくDVDボックスを入手できて念願の鑑賞ができたワケよ。
噂にたがわず、これはホント凄い映画だったね〜。
どっちかというと右翼主義の私ですら、この映画の反戦メッセージには打ちのめされたわ。
そもそも日本の戦争映画って、神風特攻隊とか、広島長崎の原爆とか、沖縄や硫黄島の玉砕とか、大体の悲劇パターンが決まってるじゃない?
基本、登場人物が「戦争被害者の日本人」なのよ。
だけど「人間の條件」はその逆で、「戦争加害者としての日本人」を描写してるという珍しいパターンの映画。
皆さんも、機会があったら是非一度見てみて。
「こんなのは左翼のプロバガンダ映画だ!リベラル洗脳映画だ!」と不愉快になるもよし。
でも、この映画の原作者は我々と違って戦争の実体験ある人、リアルに日本陸軍横暴の現場を見てきた人なんだよね…。

そもそも、日本の戦争映画って大体が対米、太平洋戦争が舞台である。
一方それと同時進行してたはずの対中国を描いたモノは極端に少ない。
というか、ほぼ皆無だろ?
このこと自体、不自然で偏りある傾向だと思うんだよな。
日本は、昔から敢えてそこを避けてるんだ。
で、神風特攻隊とか原爆とか沖縄とか、そこばっかりフューチャーする。
また私が何でこんなことを書くかって、それは今夏中国で東アジア杯があるからさ。
よりによって、この緊張関係の中で中国アウェーかよ…。

一応、スポーツに政治を持ち込まないことは最低限の国際マナーである。
以前、韓国がエゲツないことをしてきたっけ。
あれは今思い出しても腹が立つ。
だけどその一方、日本人も気をつけてほしい。
間違っても、旭日旗をアウェーに持ち込んでほしくはない。
今さら「旭日旗を卍旗と同じにするな!」という真っ当な正論を唱えたところで、中韓相手にはそういう正論が通じないのは半分皆さんも分かってることなんでしょ?
その上でやるのなら、もはや確信犯として向こうを敢えて挑発してるんだとしか言い様がない。
そういうの、マジやめようよ。
また「歴史を忘れた民族に未来はない」とか掲げられて、結局はお互い後味が悪い大会になるんだから。
…いやね、こういうのは私も超サカで学んだんだ。
たとえ主張はこっちの方が正しくとも、荒らし相手にムキに反論した時点で第三者的には「どっちもどっち」の立場に堕ちてしまうんだ。

なんつーかさ、私は中韓が日本を敵視するのは分からなくもないのよ。
「歴史を忘れた民族に未来はない」って、それは決して第二次世界大戦時のことだけじゃない。
ウチって、結構半島・大陸に攻め込んできた歴史の積み重ねがあるんだから。
古くは天智天皇の時代、白村江の戦い。これは新羅&唐の連合軍と戦った。
次は豊臣秀吉の時代、文禄・慶長の役。これは朝鮮&明の連合軍と戦った。
江戸時代は琉球王国を武力侵攻で併合。
その次は明治政府の日韓併合。さらには日清戦争。
そして満州事変、日中戦争。
こういう国家レベル以外では民間レベル「倭寇」の海賊行為も含めて、ウチは何度も何度も自衛の枠を超えて向こうに攻めていった歴史があるワケさ。
逆に、こっちに攻め込まれたのはモンゴル「元寇」の時だけ。
そういう経緯があれば、いまだ向こうからは警戒されてもしようがないと思うんだよな。
我々からすれば「時効」の歴史であっても、向こうからすれば案外そういうもんでもないだろうし…。

我々はこういうデリケートな部分をちゃんと踏まえて、中韓と向き合うべきだと思う。
決して、卑屈になれと言いたいワケじゃないぞ?
ただ、向こうの敵意の本質をもっと我々は理解すべきなんだ。
多くの人が、彼らの敵意を「アイツらが愚かだから」「馬鹿げた反日教育を受けてるから」で済ませようとしてるでしょ?
そりゃ確かに、中韓にはそういう馬鹿が沢山いるのは事実。
でも、こっちが「馬鹿じゃない日本人」だというなら、解釈をそういう低い次元で済ませてほしくはない。

よって、この東アジア杯。
私は「勝てればよし」という大会じゃないと思う。
もちろん勝つことは大事な要素として、もうひとつ大事なのは、相手が相手だけに「クリーンに勝つこと」。
たとえ向こうがアンフェアを仕掛けてきても、こっちはあくまでクリーンにいく。
その上で、勝つ。
つまり、結果だけでなく内容を求められる大会である。

あぁ、ハリルが煽る「デュエル」が変な方向にいかなきゃイイんだけど…。
2015/7/28(火)23:53

☆関西人
デュエルA
じゃ今回の召集メンバーから、ベスト布陣をシミュレーションしてみよう。

まずGKから。
↓に書いた通り、このチームはガンバ・浦和・FC東京の3クラブが軸である。
で、GKもガンバ・浦和・FC東京から各々選ばれてる。
この3人に、クオリティの大差はないだろう。
ならば優先すべきは、DFラインとの相性。

じゃ、DFラインの方を先に考えようか。
まずCBは実績からして、森重&槙野が最も濃厚だろう。FC東京&浦和の組み合わせね。
水本も例の「序列リスト」では上位なんだが、前回の召集では漏れてたし。
丹羽は、CBと右SBの掛け持ちが濃厚。
右SB要員には米倉と遠藤航が召集されてるが、遠藤についてはハリルが「SBはキツいかも」とコメントしてることからして、おそらくMF起用だと思う。
つまり、右SBは米倉か丹羽の選択肢。どっちにせよ、ガンバだね。
対して左SBは、太田か藤春の選択肢。
これは太田の故障もあり、無傷の藤春の方が今は優位かな。じゃ、ここもガンバ。
よって、最終ラインはFC東京&浦和のセンター+ガンバの両サイドが濃厚ってことになる。
…あれ?
これじゃ連携の優位として、GKは誰が一番ベストなのか全く分からなくなったよ(笑)。

じゃGKは予想不可能として、今度は中盤を考えてみよう。
まず、ボランチ。
これは↓にも書いた通り、ボール奪取系+アンカー系の組み合わせが濃厚だと思う。
山口or米本、谷口or遠藤航という選択肢。
「序列リスト」を参考にするなら、上位の組み合わせは山口+谷口だね。
じゃ、トップ下は?
ここは柏木or柴崎の選択肢をだと私は思うが、柴崎は2nd開始以来試合に出てない。
だから、ここは消去法で柏木。
仮に彼がトップ下になると、今度は周囲の人選にも影響が出てくる。
なぜって前線の候補には興梠や武藤雄など、浦和勢が複数選ばれてる。
柏木なら、彼らを生かせるはず。

じゃ、1TOPは興梠?
その可能性は高いが、その一方で↓の通り、ハリルは川又を高く評価してる。
川又を使うか興梠を使うかで、戦術コンセプトは大きく異なってくる。
川又、あるいは永井が所属する名古屋はJリーグの中でもポゼッションが高いチームではない。支配率は、47〜48%がアベレージである。
一方、興梠や柏木が所属する浦和はJで最も支配率が高く、その数値は60%近い。
このポイントを、ハリルがどう考えるかだ。
ちなみに、ガンバの支配率アベレージは約50%、そしてFC東京のアベレージも名古屋とほぼ同数値で47〜48%である。
つまり、浦和だけがかなり毛色の違うサッカー?

どうなんだろうね。
ハリル代表は中韓に対して、ポゼッションをどのくらいでコントロールするつもりなのか?
現代サッカーでは支配率数値は高ければイイってもんじゃないし、低ければイイってもんでもない。
私がいまだ気になってるのは、国内では無双の浦和がACLでは全くイイところなくリーグ最下位で散ったという事実。
「あれは、たまたま」で済ませるべきだろうか?
私には、何となく↓のハリルの言葉が響くんだねぇ。
「守られていない状況で戦わなければならない」「国内とは違ったデュエルになる」ってフレーズ。
別に浦和にデュエルがないとは言わんが…。

一応、今季のACLで中韓相手に結果を出したのはガンバだ。
じゃ、ハリル代表もTOPはパトリック+宇佐美がイイだろう。
しかし当然パトリックは今回いないので、仮想パトリックに辛うじて近いのは現メンバー内だと川又。
仮に川又をTOPに据えるならば、名古屋の連携として永井も前に置いておきたいね。

で、上記の流れを踏まえて私は↓のように布陣を設定する。

‐‐‐‐川又
宇佐美‐柏木‐‐永井
‐‐山口‐‐谷口
藤春‐槙野‐森重‐米倉
‐‐‐‐??

う〜ん、それでもデュエルがいまいちイメージできん…。
2015/7/25(土)15:48

☆関西人
デュエル
東アジア杯用の代表メンバーが発表された。
この大会は国際Aマッチデー扱いにならないがゆえ、欧州クラブからは召集できない。
つまり今回はベストメンバーではなく、Jリーグ選抜である。

前回のシンガポール戦が凄くイヤ〜なイメージを残したもんだから、てっきり私はメンバーをかなり入れ替えてくるもんだとばかり思ってたよ。
ところが、案外そうでもなかった。
武藤雄や遠藤航など旬な素材もいくつか入ったが、大体は今まで召集したメンバー。
まぁ、今さら大幅に入れ替えをしようにもJはそこまで層が厚いワケでもないか…。

事実彼の会見内容をチェックしてると、このメンバーにはさほど満足してないみたいだね。
特に右SBの人材不足を嘆いていて、
「国内選手の右SBを、皆さん見たことありますか?私の記憶する中では、ゼロだ」
と超辛辣な発言。
「塩谷はそこでプレーできるのではないかと考えていたが、怪我をしてしまった。
他に誰がいる?
松原は五輪の選手だが、彼も怪我している」
これ、今回召集されてる右SB米倉はどういう思いで聞いただろうか…(涙)。
よし、私は今大会米倉を応援することに決めたぞ!

あと、久しぶりに柏木が代表復帰したね。
彼はチャンスあるんじゃないかな。
だって柴崎が故障気味だと聞くし、彼の代わりをできそうなのは今回のメンバーだと柏木が筆頭だ。
あと、左足キッカーとしては太田も故障気味だと聞くし、その役の代わりをできそうなのは今回のメンバーだと柏木が筆頭だ。
ハリルは彼をボランチ起用する旨を話してたが、私はトップ下にした方がイイと思うけど。
2ボランチは【ボール奪取系+アンカー系】で堅くして、まず【ボール奪取系】は山口と米本に一枠を競わせ、一方の【アンカー系】は谷口と遠藤航に一枠を競わせる。
堅すぎるだろ、と思われるかもしれんが、ハリルは会見でこう語っている。

「中国や韓国の試合を見たが、彼らのデュエルはかなり激しい。それに対して、フィジカルの戦いで彼らに勝たなくてはならない。彼らが仕掛けてくるデュエルに対して、我々はフィジカルで対抗しなくてはいけない」

デュエルというのは、和訳すると決闘である。
それを仕掛けてくる中韓に対して、ウチはフィジカルで対抗?
これ、考え方としては珍しいパターンだね。
今までウチは、どっちかというとガツガツくる相手にはテクニックでいなすようなやり方だったと思うんだが、今回はそうじゃないらしい。
向こうがガツガツくるなら、こっちもガツガツいく。
それがハリル流なんだろう。
ハリルは会見で「怪我がないことも大事だ」と言ってたが、普通に怪我人は出そうな気がする。

で、このフィジカルという点でハリルは川又を高く評価してるらしい。
「川又はデュエルの中でフィジカルを見せる。もしシンガポール戦に川又がいたら、彼のフィジカルで良い現象が起きていたかもしれない」
…そうか、ハリルにとってシンガポール戦の反省はフィジカルだったのか。
やっぱ、彼ってトルシエっぽいね。
トルシエも球際の激しさを求めた人で、最終的にボランチは名波を外して猟犬の戸田を稲本と組ませ、前線にはヘタクソだけど体躯が強い鈴木隆行をスタメンに据えた。
今回も、そういうコンセプトになりそう。

どっちかというと、小細工なし、である。
なんせ、デュエルだ。
大会に臨むにあたって練習をする時間があまりないとも聞くし、暑いだろうし芝も悪いだろうし、華麗で美しいサッカーは全く期待できない気がする。
だからこそ、最低限の保険としてハリルは「クラブ単位」に期待してるんだろうよ。
事実、今回の召集メンバーをクラブ別に見ると
@ガンバ6名
A浦和5名
BFC東京4名
になっていて、この3クラブだけでチームの65%を占めている。
これは明らかに偏りすぎ。
特定のクラブにばかり負担を強いていて、おそらく不満も出ているに違いない。
でも代表がろくに練習をできず戦術を熟成できない以上、頼るはクラブで培ってる連携しかないからねぇ。
たとえば柏木→興梠とか、倉田→宇佐美とか、太田→森重とか、そのへんは必ず普段から貯めてるモノを使えるんだと思うよ。

あとは、連携とかヌキにして純粋な身体能力。
特にハリル代表の場合は、50m走が5秒台というスプリンターが3人も召集されている。
この駒をどう使うか、それは監督の腕の見せどころ。
ただし、中韓が先日のシンガポールのように引いてスペースを消してきたら、せっかくのスプリンターも快足を生かす術がない。
多分、そのへんは大丈夫だと思うけどね。
日本相手には一歩も引きたくないのが、中韓の本質さ。
きっと引かずに、デュエルを仕掛けてくる。

それを踏まえてか、ハリルは攻撃のキーマンとなるであろう宇佐美に対してこうコメントしている。
「我々は、守られていない状況で戦わなければならない。
国内とは違ったデュエルになるが、それだけの準備をしなくてはならないということ。
宇佐美にとっては、あるレベルを超えなければならない大会になるだろう。
彼がもし欧州でのプレーを望むのならば、より厳しいデュエルが待っているからだ」

なるほど。
ハリルは、日本国内のデュエル水準は低いと捉えている。
「守られていない状況で戦わなければならない」の意味は、逆にいうと国内では何かに守られてるということ。
それは、審判の笛の基準だろう。
Jリーグは過保護であり、ちょっと接触があれば簡単に笛が吹かれる。
その環境では無双の選手でも、一歩国外に出れば通用するかは分からない、というのがハリルの言いたいことだと思う。
東アジア杯が、どんな笛の基準になるかは分からない。
でも、覚悟しといた方がイイだろう。
2015/7/25(土)9:32

☆関西人
非サッカー人目線A
ホリエモンは、今回こう言っている。

「地政学的にいってこれから大発展が見込まれるアジアで、現時点で一番のリーグはJリーグです。間違えなければ、10年後は今のプレミアリーグの地位を奪い取ることは可能だと信じています」

なんと耳障りの良い、ロマンあるフレーズだろう。
彼は、サッカー界の「キールアーチ」だよ(笑)。

それにしても10年前にはプロ野球の球団買収に動いてた彼が、また今回はなぜJリーグに?
真意はよく分からないけど、彼が使った「地政学」という言葉はポイントだね。
彼のいう地政学は、もちろんマーケットの意味である。
まず世界最大の市場、人口14億の中国。
その南には、人口6億のASEAN。
そこから西にいくと、人口12億のインド。
14億+6億+12億=32億。
つまりこの3拠点だけで、世界の半分近くの人口を占めてるワケよ。
米国の人口だって、せいぜい3億程度。
EU全体の人口だって、せいぜい5億程度。
それを思うと、日本の近所って凄いスケールの金脈が眠ってるんだよね。
そして、この金脈を掘るには野球よりサッカーの方が手っ取り早い。
特に中国とASEANは【野球<サッカー】の市場。
その市場に、今さらJをコンテンツとして売るのか?
それ、難しいと思うんだが…。

現実に中国でもASEANでも、いまだ圧倒的に人気なのは英プレミアリーグだという。
そこへJが普通に入っていっても、ほとんど勝算がないのは予想がつく。
まぁ、ウチにやれることと言ったら、せいぜい中国やASEANから選手を買うことぐらいじゃないだろうか?
いっそ、それに特化するのもありだね。
大相撲が良い例だよ。
モンゴルでは、日本の大相撲のテレビ視聴率が80%以上を記録してると聞く。
朝青龍や白鵬の効果だろう。
一応、相撲はインターナショナルなコンテンツになってるんだ。
じゃJも、放映権でひと儲けする為に敢えてアジア色を強めるべき?

まぁ、やり過ぎは禁物だろうが、多少はやっとくべきだろうね。
で、かつてのパクチソンじゃないけど、「欧州行くにはJを経由するのが最も近道」と認知されれば、それなりに人は集まるはず。
事実、Jはアジアで最も欧州スカウトが来てるリーグのひとつ。
いっそ、アジア人は外国人枠にカウントしない考え方でいけばイイのさ。
今の「アジア人枠」の拡大として。
外国人枠の自由化そのものは日本人選手(特に若手)の出場機会を奪いそうで安易に賛成できんのだが、アジア人に限定してフリーにするぐらいなら、さほど心配はないような気もするし…。

あと、そういうフリーにする考え方では、いっそ性別に切り込んでもイイかもしれんな。
先日、テレビのインタビューで大儀見選手が「いつかJリーグに挑戦したい」という野望を語っていた。
彼女がそう発言したということは、細かい規約は知らんけどJって実は女性も出れるんじゃないか?
言われてみれば、「選手は男性に限る」という条文は見てない気がする。
じゃ、面白いから一度女子を出してみようよ。
さすがになでしこレベルじゃ通用しないだろうが、でも米国やドイツやフランスあたりのスター級なら意外と通用する気がするし。
そもそも、女子サッカーって欧米でもギャラ低いんだろ?
きっと、Jが出せる程度のギャラでも十分に呼べるよ。
で、ごく少数でも女子選手が混じるチームには世界中の注目が集まるだろうし、特に女子サッカー大国の米国あたりが放映権買ってくれそうだ。
皆さんも、一度見てみたいと思わないか?
ロイドを本気で削る闘莉王とか(笑)。

別にこういうのは、私も決して本気で提言してるワケじゃないんだけどね。
ただ、ホリエモンならこういうこと考えそうだな〜、と思って…。
2015/7/23(木)8:21

☆関西人
非サッカー人目線
続きね。

今回の騒ぎになってから私は初めて知ったんだが、新国立競技場のザハ案にはサブトラック(ウォーミングアップするスペース)が無かったらしいね。
大会の時はわざわざ別場所に仮設を作る案だったらしいんだが、また何でそんな変な案を採用したんだろう?
今さらだけど、競技者目線ではかなり使い勝手の悪い構造である。
あと、客席も80000のうち15000が仮設とのことで、五輪終了後はその15000を撤去する案だったという。
つまり、常設の収容数は80000ー15000=65000ってことで、このキャパは日産スタジアム以下である。
これだと、W杯の開幕戦や決勝戦を行う条件を全く満たさない。
おいおい、W杯決勝をできないなんて、一体何の為の新国立だよ?

ということを踏まえると、ザハ案白紙撤回は我々にとって喜ぶべき結末だったんだろう。
しかし思うのは、じゃ一体何でこのザハ案が審査一位で選ばれたんだ?ということ。
ひょっとして審査委員会には安藤さんなど建築関係者だけで、競技関係者は入ってなかったのか?
そのへん、私はよく知らない。
ただ思うに、ザハ案は建築家目線では最高の評価だったんだろうな。
あの「キールアーチ」だけでも並の国力じゃ建設不可能なシロモノだというし、これを実現できれば技術目線の玄人評価は間違いなく「日本スゲー!」となる。
それだけで、パビリオン的意味では合格ですよ。
おそらく、ザハ案選択はそういうニュアンスだったんだろう。
でも競技者目線では、「キールアーチ」なんて全く意味のないシロモノ。
そこにカネをかけるなら、せめてサブトラック作ってくれよ、と。あるいは常設の80000席を作ってくれよ、と。
うん、当然の要求だよね。
ザハ案には、ユーザーのニーズ、顧客のニーズが入っていない。
本来なら一番大事な部分が、ごそっと抜けている。
というか、今回の関係者で真のスポーツ愛がある人は一体どれほどいたのやら…。


じゃ、ちょっと話題を変えて、今度はJリーグの話。
昨日のニュースで知ったことだが、あのホリエモンがJリーグのアドバイザーに就任したという。
これは、なかなか面白い展開だね。
今さら言うまでもないことだが、ホリエモンは頭が切れて商才のある人物。
商業としてなかなか軌道に乗らないJにとっては、まさにうってつけのアドバイザーかもしれん。
皆さんも、そう思うだろ?

…ただね、私は敢えてここで危惧を示しておきたい。
ホリエモンをJの救世主と考える人たちに、敢えて釘をさしておきたい。
だってさ、ホリエモンのサッカー愛、スポーツ愛を今まで一度でも聞いたことある?
私は無いよ。
彼は、おそらく金儲けの天才である。マネーゲームの天才である。
その本質は、モノを作ることじゃない。
どちらかというとモノを転がすこと、転売すること、M&Aとかすることでしょ?
なんつーか、要はサッカー人目線、競技者目線、サッカーファン目線じゃないんだよね。
ここで彼を過大評価してヘタに主導権を与えてしまうと、それこそ今回の新国立騒動の二の舞になると私は直感するんだわ。

もちろん、業界外からの新鮮な提言は大事なのも私にだってよく分かるさ。
でも、こういうのも最後の最後はいかにサッカー愛があるかどうか、そこに尽きると思うんだ。
だからこそ、空気だけで安易にホリエモンに騙されるな、と私は言いたい。
でも悲しいかな、今後多くの人が天才の提言に飲まれちゃうんだろ?
ホリエモンのことだから、画期的な提言とか今後絶対出すんだよ。
そういう時こそ、皆さん気をつけてね。
私が何でこんなことを書くかって、それはもはや直感とか言いようがないんだけど。
今回の新国立騒動があっただけに、なおさらの話さ。
2015/7/22(水)21:35

☆関西人
新国立競技場
最近ずっと話題になっていた新国立競技場デザイン問題だが、昨日安倍総理が「白紙に戻す」宣言をし、この大プロジェクトがゼロからの仕切り直しになるというオチがついた。
…まぁ、しようがないよね。
総工費の見積りが、当初の予算から2倍近くオーバーした2520億円。
これを誰が払うのかのメドもたってないし、一説によると金額はさらに上がるという話もある。
また工事は技術的にかなり難しいらしく、トラブルが出れば東京五輪には間に合わない可能性すらある。
現実的には、一度ご破算にするのが最も無難な選択だろう。

ただ、話はこれで終わらない。
メディアはこの不始末の「犯人探し」に動いている。
一体誰がこんなグダグダな事態を引き起こしたのか、責任は誰にあるのか、と。
ザハ氏?
いや、彼女はあのデザインを作っただけで、どちらかというと選考でそれを採用した審査委員会の方に責任があるだろう。
ということで、ここにきてその委員会で委員長を務めた安藤忠雄氏がバッシングされてきてるね。
事実、ザハ氏のデザインを猛烈プッシュしたのは彼だったらしいし…。

しかし安藤忠雄といっても、意外と今の若い人たちはこの人のこと知らないんじゃないかな?
ガラの悪い爺さんだが日本を代表する建築家で、一応は世界的なビッグネームである。
ただし独学で建築を学んだ人だから、ちょっと型破り。
建築家というより、前衛芸術家に近いと思う。

以前、彼の仕事ぶりを取材したドキュメンタリーを見たのね。
個人住宅の建築だったと思うが、なるほど、確かに今まで見たことないようなカッコいい建物が完成した。
ただし、一方で「あれ?」と感じる部分も。
まず、その家はコンクリート打ちっぱなしだから、「夏は暑く冬は寒い」という。
あと、部屋から部屋へと行くのにわざわざ外に出なくちゃならず、雨が降ってたら傘をささなくちゃならない。
…どんだけ不便な家だよ(笑)?
だけど安藤さんは涼しい顔で、
「快適さとか便利さより大事なモノがある」
「不便な部分は、今後住みながら工夫していけばイイ」
「家ってそういうもんだ。そうやって家になっていくんだ」
とか言う。
スゲーな、この人…。

まぁ、こういう人だからこそ、あんな独創的な建築ができるんだろう。
サラリーマン、企業、お役所とは一番遠い位置にいる人だと思う。
確かに、安藤さんは日本の宝である。
しかしこういう人を国家的大事業の中枢に据えるのは、正直ちょっと不安になるよね。
「快適さや便利さより大事なモノがある」
「競技場ってそういうもんだ。そうやって競技場になっていくんだ」
とか言われても、実際そこで競技する者や観る者は困っちゃうよ。

実は審査委員会の中で、ザハ氏のデザインが本当に実現可能なのかを疑う声はあったという。
だけど、逆にそれが安藤さんの建築家魂に火を点けたんだろうな。
「実現不可能?日本の建築水準をナメんな!やってやろうじゃねーか!」と彼が思ったことは想像に難くない。
そこは建築家魂が優先で、実務的なコストとか工期とかは二の次になっちゃったんだろう。

というか、そもそも安藤さんやザハ氏の立場では多少のシミュレーションはできても、正確な総工費見積りはできない。
それをできる立場は、あくまで工事をする建設会社である。
今回でいうと、大成建設(本体)と竹中工務店(屋根)。
そもそも入札無しでこの2社が決定したことも怪しい流れなんだが、とにかくこの2社が出した見積り合算が2520億円だった。
これを聞いて一番驚いたのが、実はザハ氏と安藤さんだったかもしれん。
「ウソ〜?なんでそんな金額になるの〜?」ってね。
ひょっとしたら、2520億円は大成建設と竹中工務店のブラフかもしれん。
いや、正確な計算かもしれん。
そのへんの真実は、我々に分からない世界さ。
安藤さんも会見で言ってたよね。
「私も教えてほしい。もう少し金額を抑えられないのか?」って。

結局、2520億円という数字ばかりが一人歩きしてるよ。
私は安藤さんを悪者にする前に、ちゃんと工事を入札しなかったこと自体に不信感を抱くけどね。
日本のゼネコンは大成建設と竹中工務店だけじゃない。
普通に「上限1600億円」と上限つけて競争入札してりゃ、あるいはその範囲内で落札したゼネコンもあったんじゃないか?
まぁ、確信はないけど。
なんつーか、ああいうゼネコンと建設族と呼ばれる政治家さんたちの世界はいまだ闇だからね。
日本で最もアンタッチャブルな領域。
おそらくメディアもそのへんを分かってるから、安藤さんやザハ氏を悪者にして収拾するしかないんだろう。
無力な我々にできることは、せめてそんなメディアの煽りに乗せられず、冷静に今後を注視することぐらいかと…。
2015/7/18(土)16:58

☆関西人
トラッキングデータ
いよいよJリーグも2ndステージが始まった。
心機一転、再スタートである。

確か先週のことだが、日刊スポーツに目を引く記事が載っていた。
それは、Jリーグ1stステージの「トラッキングデータ」一覧。
全17節、各チームの累計走行距離と累計スプリント回数が列記されてたのね。
データをざっと挙げると↓の感じ。

【チーム走行距離トップ5】
@湘南
A松本山雅
B横浜
C仙台
D山形

【チームスプリント回数トップ5】
@湘南
Aガンバ
B名古屋
C松本山雅
D山形

なるほど。
こうしてデータ上で見ると、湘南が凄いな?
走行距離、スプリントともにリーグ1位。
あと、松本山雅が走行距離2位、スプリント4位。
山形が走行距離、スプリントともに5位。
この3チームが特に目立ってる印象かと。
…いやいや(笑)。
こうしてよく走ってるチームが、必ずしもリーグで好成績じゃないというから話は少しややこしいんだよ。

【1stステージ順位】
湘南→10位
松本山雅→15位
山形→16位

ということを踏まえて、その日刊スポーツの記事は「走れば勝てるってワケじゃない」というタイトルを付けてたのさ。

これ、難しいところだね。
こういう数字だけ見てても、そのチームが「走ってる」のか「走らされてる」のか判断がつかないし…。
でも、欧州ブンデスもJと同じトラッキングデータ発表をしてるらしいんだが、あっちのデータでは走行距離・スプリント回数が上位のチームほど好成績という結果が出てるらしいのよ。
何なの?その差って。

じゃ、今度はリーグ成績上位のチームのトラッキングデータを見てみよう。

【1位‐浦和】
走行距離→6位
スプリント→8位

【2位‐FC東京】
走行距離→8位
スプリント→10位

【3位‐広島】
走行距離→13位
スプリント→17位

【4位‐ガンバ】
走行距離→14位
スプリント→2位

【5位‐川崎】
走行距離→17位
スプリント→15位

はい、これを見てるとかえって頭が混乱するだろ?
割とバラバラである。
まず、1位の浦和はまずまずバランスが良いチームなのかと。
走行距離、スプリントともに標準以上だし。
2位の東京は、どちらも中位。
それより問題は、3位の広島と5位の川崎だよ。
この両チームは、走行距離・スプリントともにリーグ下位である。
これ、ちょっと意外だわ〜。
人を走らせるより、球を走らせてるということなんだろうか?
要するに、繋ぐ戦術ゆえの特殊な数値傾向?

さらに特殊なのが、4位のガンバである。
ここは走行距離がリーグ下位ながら、なぜかスプリントはリーグ2位という偏ったバランスなんだ。
これとよく似たバランスなのが、実は名古屋。
ここは走行距離がリーグ最下位である一方、スプリント回数はリーグ3位という極端な偏り方である。

また、その逆パターンのチームもあるんだよね。
それが横浜である。
ここは走行距離がリーグ3位で上位ながら、スプリントの方はリーグ13位。
新潟も少しそれに似てて、走行距離はリーグ4位、スプリントはリーグ11位。
あと、鳥栖も走行距離はリーグ7位、スプリントはリーグ14位だから同じカテゴリーと考えていいだろう。

見た感じ、カテゴリーは5つぐらいに分かれてると思う。

【走行距離が多く、スプリントも多いカテゴリー】

【走行距離が少なく、スプリントも少ないカテゴリー】

【走行距離が少なく、でもスプリントは多いカテゴリー】

【走行距離が多く、でもスプリントは少ないカテゴリー】

【どっちもそこそこのカテゴリー】

さぁ、2ndステージはどのカテゴリーが優位に立つのかな?
特にこれからの季節、1stステージと違って高温多湿に悩まされ、走ること自体が厳しくなる。
私が思うに上記カテゴリーの優劣、さすがに2ndになるとハッキリ出てくるだろうよ。

皆さんは、どのカテゴリーが2ndで優位だと思う?
2015/7/13(月)23:45

☆関西人
リーダー像
なでしこの主将は、宮間である。
彼女は凄いよね〜。
女子サッカーを「ブームでなく文化に」なんて、なかなか言えるセリフじゃないよ。
ある意味、理想のキャプテン像だと思う。
真面目で、ストイックで、高潔で、謙虚で、礼儀正しい。
思えば、男子代表の長谷部もそうなんだよな?
日本って、こういう皆の規範になるような優等生キャラが一番キャプテンに相応しいということなんだろう。

「そんなの、どこの国でも同じだろ?」と思うかもしれんが、意外と世界が全てそうとは限らない。
たとえば、ブラジルの主将はネイマール、アルゼンチンの主将はメッシ、イングランドの主将はルーニー、ポルトガルの主将はCロナウドなどなど、人格云々よりチームの核となるスーパースターがそのまんまリーダーにおさまるケースが結構多い。
確か、アギーレも一番最初には本田を主将として指名してたかと。
我々日本人はそれを見て「え?」と違和感を感じたもんだが(多分本人も)、意外と外国人からするとそういうのが最もスタンダードな選択なのかも。

じゃ、今回はリーダー論をひとつ。

最近、私が「キングダム」という漫画にハマってることは以前にも書いたと思う。
この漫画の主人公は信という若者で、秦国軍の「飛信隊」という精鋭部隊を率いる隊長である。
この彼のリーダーシップというのが、なかなか面白いんだ。
決して宮間タイプじゃなく、長谷部タイプでもない。
どっちかというと頭は悪く、無鉄砲で猪突猛進。
部下たちから叱られることも多く、典型的な弟キャラである。
ただしビジョンだけはハッキリしてて、「俺は天下の大将軍になる男だ!」というのが決まり文句。

あれ?このキャラ設定、どっかで見たことあるな〜と思ったら、よく考えると「ワンピース」のルフィそのまんまのコピーじゃん。
ルフィの決まり文句は、「海賊王に俺はなる!」だっけ?
彼もまた性格は無鉄砲で猪突猛進、一応船長なんだけどナミたちによく殴られてるのは信と全く同じパターン。

「キングダム」の信と「ワンピース」のルフィ。
この両者に共通していえるのは、組織の中では最も世話の焼ける弟キャラでありながらも、なぜか部下たちからは絶大な信頼を得てるという点。
その極端な純粋・無垢さが、周りを感化して惹き付けるんだろうか。
信やルフィのリーダー論は、部下の規範となるような優等生の類いでは決してない。
そういうのとは全く別次元のリーダーシップ、要はその組織の「シンボル」「ビジョン」としてのリーダーなんだよ。
↑に挙げた例だと、宮間や長谷部のキャプテンシーよりはネイマールやメッシの方にやや近いと思う。

で、今の日本で信やルフィに近いキャラは、やはり本田ということになるのかもしれん。
「天下の大将軍」「海賊王」と同じニュアンスで、彼もまた「W杯優勝」とか「バロンドールを獲る」とか夢みたいなこと、ず〜っと言ってきた男なワケで。
たった一人でそんなこと言ってても、ただの妄想男ってことで終わるんだけどね。
でも、それに共鳴する者たちが出てくると話は全然変わってくるんだ。
そんな共鳴の結晶が「飛信隊」であり、「麦わらの一味」である。
じゃ日本代表は、そういう組織になれる?
メンバーの多くが、本田のビジョンに共鳴できる?
本田は、日本のシンボルになれる?
…多分、難しいだろうなぁ。

そういえば最近、本田がオーストリア3部のクラブ「SVホルン」を買収してオーナーとなったニュースが報じられていた。
正直、無鉄砲やな〜と思う。
ヘタすりゃ本田自身破産するぞ?
だけど、彼のことだから必ず何かしらのビジョンがあるんだろうね。
彼はオーナーになることで、そのビジョンを体現したクラブをイチから作ろうってワケだ。
日本じゃ無理だから、オーストリアで「飛信隊」を作るの?
…よく分からんけど、私は応援したいと思う。
2015/7/9(木)23:36

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