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過去ログ474 2015/5/9 12:42

☆関西人
サムライサッカーA
今度は、人種の観点で日本人をもう少し掘り下げてみる。

もちろん、日本人と韓国人はよく似ている。
ついでにいうと中国人もよく似ている。
地域が近いから当然といえば当然なんだが、でもその中でも日本人は少しだけ複雑らしいんだ。
というのも、今の我々は大陸系(半島系)の「弥生人」と海洋系の「縄文人」の混血として成り立っているワケで。
そして、この縄文人のDNAの方は韓国や中国の血脈にほとんど存在していないらしい。
そこが、我々と彼らを分ける大きなポイントなんだね。

じゃ、この縄文人って一体何者なのか?
どうやら実体は中央アジア(チベットあたり)で発祥した後にインドネシアやフィリピンなど東南アジアを経由してきた血脈らしいんだが、詳しいことはよく解っていない。
で、最近解ってきたことは「縄文人の起源を辿るとポリネシア系の血脈に繋がる」という新事実。
ポリネシア系ってのは、たとえばハワイとかサモアとか南方の島々の民。
一番分かりやすく言えば、大相撲横綱の曙や武蔵丸、Kー1王者のマークハントあたりだろう。
アイツらアジア系じゃないじゃん、と思うところだが、人種としてはモンゴロイドの方に分類されるらしい。
彼らは身体能力に優れた民族として有名であり、肉体の構造として体重に対する筋量と骨量の比率があらゆる民族の中でも突出してるとのこと。
最も有名なところではラグビー界最強といわれる「オールブラックス」はこのポリネシア系を軸にして構成されており、またアメフトでもポリネシア系はかなり重用されている。
「世界最強の民族は?」という問いに対して、いつの時代でも必ず彼らの存在が挙げられてるしね。
仮に、我らの祖先である縄文人が彼らと同じ血脈の系譜にあるとしたら、それはそれで心強い(笑)。

一方、弥生人の方は一体何者だ?ということだが、これのルーツを辿ると最終的にはモンゴルにまで行き着くらしい。
北の騎馬民族だ。
彼らもまた、強かった。
一番有名なのはチンギスハーンの栄華だろうが、明らかに彼らは欧州勢より強く当時の世界最強だった。
事実ユーラシアの大半を征服し、十字軍や神聖ローマ帝国軍をも蹴散らしたんだ。
その強さの秘訣は、ポリネシアのような肉体パワーの強さというより、騎馬技術の高さだろう。
どの民族よりも馬をうまく乗りこなし、また荒馬を乗りこなせるだけの体幹バランスの良さはあったんだと思う。
そのへんは、白鵬や朝青龍などモンゴル系力士の体幹を見てると何となく解るけど。

思えば、大相撲って皮肉だよな。
縄文系のルーツともいえるポリネシア系の力士に蹴散らされたと思ったら、今度は弥生系のルーツともいえるモンゴル系の力士に蹴散らされてる現状…。
両者の中間に位置してる日本人というのは、どっちつかずなのか知らんが、虚弱な民族に見えるよね。

じゃ、弥生人と縄文人とではどちらが強かったのか、という話。
史実を見るに、弥生人の方が日本の主導権を握った。
ただし、学者がいうには個人の戦闘能力としてなら縄文人の方が強かっただろう、とのこと。
部族戦士として誇り高く個の戦いを挑む縄文人に対し、弥生人の方は騎馬を駆使して集団戦術をとったんだろう。
…じゃ、当時の日本は大陸(半島)から来た渡来民族に征服された国?
いや、コトはそう単純でもない。
仮に渡来民族が日本を征服したのだとしたら、今頃我々は中国語かハングル語か、それに近い言語を喋ってるはずだ。
ところが、我々が今喋ってる日本語は中国語ともハングル語とも全く異なる言語である。
これ、おかしくね?
渡来した段階で、原始の中国語かハングル語を使ってたと想像できる弥生人。
でも、その言語は今の日本に残っていないという妙な事実。
実は日本語って、縄文ネイティブの言語だったのか?
そのへんは解らんが、ただ言語学者いわく、日本語は文法や発音がポリネシアの言語にとても近いんだそうだ。

調べれば調べるほど、「日本人は何者か?」「我々は何者なのか?」に対する答えは混乱してくる。
一見似てるようで、明らかに韓国人とは違うし中国人とも違う。
縄文人と弥生人とのハイブリッドなのは確かだが、その縄文人と弥生人の正体自体がよく解らんのだ。
ただ、ルーツを辿ればポリネシアやモンゴルなどのキーワードが出てくるところを見て、決して「劣等民族」と卑屈になる類いのモノではないだろう。

たとえば、こう考えてみて。
我々日本人の血には、ポリネシアをルーツとする個の戦闘能力とモンゴルをルーツとする騎馬組織の戦闘能力の両方が潜んでいる、と。
ハイブリッドの弊害としてその両方が今は眠っているんだが、ひとたび覚醒すれば実は最強なのかもしれんぞ、と。
2015/5/9(土)12:42

☆関西人
サムライサッカー
たまたま今回は国内組限定の代表召集となったが、仮にこの国産チーム(欧州組を呼ばないチーム)でW杯予選に臨んだとして、果たして日本はW杯出場切符を獲得できるんだろうか…?

皆さんは、どう思う?
私は、ぶっちゃけ厳しいかな〜、と思う。
もちろん二次予選ぐらいまでなら何とかなるだろうが、それが最終予選となるとさすがに自信がない。
なぜ自信がないかって、そりゃACLを見てりゃ不安にもなるさ。
ACLは先日にグループリーグが決着したばかりだが、日本から出場した4チームのうち2チームが最下位で撃沈…。
一方、ライバルの韓国は4チーム全てがリーグ予選突破を決めていた。
悔しいけど、これは紛れもなく【J<K 】の構図ですよ。

ところで、韓国ってまた何でこれほどに結果を出せるんだろう。
国のサッカー水準として、日本とそれほど差があるとは思えない。
なのにACLでは、韓国の方に軍配が上がる。
そのへんはリーグ運営側の協力体制の差、あと欧州への才能流出の差など色々イイワケはできるにせよ、しかし競技人口でいうと圧倒的なのは日本の方である。
ならば、仮に障壁はあろうがJリーグはもっと結果を出すべきだと思うんだけど。

何となく私たちのイメージの中で、日本人は韓国人に肉体の資質で負ける感覚があるかもしれない。
真っ向勝負のドツキ合いになれば分が悪い、と。
でも、先日に私はあるサイトでこういう記事を見た。

【陸上アジア記録保持数】
[男子]
日本20
中国11
韓国0
[女子]
日本16
中国30
韓国0

【水泳アジア記録保持数】
[男子]
日本30
中国10
韓国2
[女子]
日本11
中国30
韓国0

これを見て、私はとても意外だった。
日本って凄いじゃん。
身体能力が一番ダイレクトに出る陸上や水泳というフィールドで、よりによって人口13億の中国を上回るとは…(でも女子は負けてるんだね)。
これを見ただけでも、競技水準と人口はあまり関係ないんだと解るけど。
それにしても、韓国のこのショボさは一体何なの(笑)?
走る、跳ぶ、などのスポーツテスト的分野で彼らはあまり記録を出してないのよ。
韓国人=日本人より身体能力ある、という私の思い込みは脆くも崩れ去った。
逆に日本人は、もっと身体能力に自信を持ってイイかと(あくまでアジア内でだけどね)。

ただ、サッカーという競技の水準は必ずしも身体能力とイコールになるとは限らないんだろう。
球技って、そういうもんだ。
理解度、習得度がモノをいうフィールド。
じゃ、韓国の方が日本よりもサッカーの歴史が長い?
…いや、伝来の時期は両国ともほぼ同じタイミングである。
歴史の長さはさほど変わらないんだが、ただしプロ化は韓国の方が早かった。
そこは、日本の場合スポーツ熱を野球に食われた感がある。

一方、韓国人にサッカーという競技はうまく合ったんだろう。
ほら、あの国にはテコンドーという国技があるじゃない?
あれも元々のルーツは日本の空手らしいんだが(韓国起源説が好きな韓国人は決して認めないだろうが…笑)、その空手が韓国というフィルターを通すと拳でなく足技、蹴りに特化した格闘技に変貌したワケさ。
そういう蹴りの文化がある土壌を思えば、サッカーは最も相性の良い球技だっただろうね。

このての話でいうと、たとえばブラジルにはサンバやカポエイラ、たとえばアルゼンチンにはタンゴ、たとえばスペインにはフラメンコや闘牛などなど、サッカーがハマった国には文化土壌として古来から独特のステップワークがあったワケよ。
その点、日本はちょっと不利である。
だって我が国はサムライの国、刀で素早く敵を斬る抜刀術の国であり、その文化が最も投影された球技といえば当然野球だろう。
打席に立つイチローを見てると、明らかに刀を構えたサムライである。
最近では、テニスの錦織君もまたそんな感じかと。
つまりウチは韓国のような蹴りの文化でなく、どっちかというと抜刀の文化、下半身でなく上半身の文化なんだろうな〜、と思う。

そして、我々サッカーファンは昔から【日本人=ステップワーク】というイメージを抱いてるけど、意外と古来からの文化土壌には合わないかもしれない。
元々サムライって、華麗なステップワークよりは「すり足」のイメージだし。
さらに言うと、手数の多さよりは一撃必殺。
国技の相撲がそうだが、野球もそうだが、どっちかというと瞬間に命を懸ける短期勝負である。
…つまりこれは私が何を言いたいかというと、サッカーでも「サムライ」を本気で標榜したいのなら、ポゼッションより一撃カウンターアタックの方をむしろ磨くべきなんじゃないか、と。
ギリギリまで刀は抜かず、抜いた次の瞬間には敵を斬っている、というのが正しいサムライサッカーじゃないかな?
2015/5/8(金)23:43

☆関西人
ハリル代表新召集メンバー
ハリル代表の新召集メンバーが発表された。
と言っても今回はAマッチデーじゃないんだし、海外組は除外されて国内組オンリー。
前回召集メンバーのうち、実戦での出来不出来は抜きにして国内組はほとんど再召集された感じだけどね。
あれ?なぜだかキーマンの青山が外れてるけど…。

前回、ハリルが示した「ポジション別序列」を覚えてる?
忘れてしまった人の為に、ここで改めて示しておきます。

【GK】
@川島
A東口
B西川
C権田

【右CB】
@吉田
A水本
B昌子
C鈴木

【左CB】
@森重
A槙野
B千葉

【右SB】
@酒井高
A酒井宏
B内田
C塩谷

【左SB】
@太田
A藤春
B長友
C車屋

【右ボランチ】
@長谷部
A柴崎
B今野
C谷口

【左ボランチ】
@青山
A山口
B米本

【トップ下】
@香川
A清武
B大森
C高萩

【右FW】
@本田
A永井
B小林
C柿谷

【左FW】
@乾
A武藤
B宇佐美

【センターFW】
@岡崎
A大迫
B興梠
C川又
D豊田

上記メンバーのうち、今回呼ばれなかったのが(海外組除くと)鈴木、千葉、車屋、青山、大森、小林、興梠の7名。
逆に、上記リストに入ってなかったのに今回召集されたのは、六反、岩波、丹羽、植田、遠藤康、大久保、杉本、浅野の8名。
ならば、今回は普通に考えて

【右CB】
鈴木→岩波
【左CB】
千葉→植田
【トップ下】
大森→遠藤康
【右FW】
小林→浅野
【センターFW】
興梠→大久保

といったところだろうか?

丹羽はよく分からんけど、考えてみりゃ彼は車屋と同様にSBとCBの両方をこなせるタイプ。塩谷や槙野も含めて、案外ハリルはそういうのが好きなのかも。
あと、あまり試合に出てない杉本はなぜ呼ばれたのか不思議に思う人も多いだろうが、これは純粋に素材の魅力だろう。
あれだけ上背があって、そのくせやたら足が速いという人材はなかなかいるもんじゃないよ(50m走6秒フラット)。
基本的に、ハリルは足の速さ重視だと思う。
予想外の抜擢となった浅野にしても、50m走のタイムが5秒9という俊足らしいぞ。

ただ繰り返しになるが、青山の選考漏れだけは意味が分からない。
前回召集の時、最も活躍した一人だったよね?
見ると今回のボランチは、今野・山口・米本・谷口という構成。
超堅いっすね。
おそらく司令塔・柴崎は一列前にコンバートだろうが、だからって青山もまた司令塔として一列前にできるかと言うと、それはちょっと違う。
ということで、この青山の売りである中庸的資質をハリルには「中途半端」と解釈されたのかも?
いやいや、あの中庸こそが良いのに…。

まぁ、イイや。
どうせ今回は公式戦が予定されてるワケじゃないんだし、そこまで深刻に捉える必要はあるまい。
どうせまた6月の召集になると、欧州組の復帰があるんだろ?
当然そこでは、今回の召集メンバーから10名以上が振り落とされることになるはず。
↑の「序列」を見ても、国内組がリストのトップになってるのは【左ボランチ】【左SB】【左CB】の3ポジションのみ。
ハリルとしては、せめて左ユニットだけでも今回の合宿で連携含めたメドをつけておきたいところだろう。
私としては、左ボランチのファーストチョイス(当初の序列1位は青山だった)が合宿を通じて誰になるのか、そこがポイントだと思うね。
2015/5/8(金)0:38

☆関西人
田嶋FIFA理事
ちょっと前の話題になるが、このたび日本サッカー協会副会長の田嶋さんが見事FIFA理事選に当選したとのこと。
これは、おめでたい話である。

正直、私は落ちると思ってたのよ。
だってAFC内の選挙なんて普通に票の買収とかありそうだし、そこに韓国のチョンモンギュ会長が出馬してるってんだから「ああ、田嶋さん潰されるな…」と。
ところが、結果はそうじゃなかった。
田嶋さんはダントツの票数を集めてトップ当選、一方のチョン会長には田嶋さんの3分の1程度の票しか集まらず、まさかの落選。
これ、一体どういうカラクリなんだろう?

思うに、AFCもいよいよ買収がヤバイ空気になってきてるんじゃないかと。
だって前会長のハマムがあんな形で永久追放されたばかりだし、カタールのW杯招致でもヤバイ話が次々と噴出してきてかなりの危機である。
このタイミングで再び変な裏金がバレようもんなら、AFCの自治そのものが疑惑の対象になるだろう。
当然、チョンモンギュも迂闊なことはできんわな。

まぁ何にせよ、田嶋さんが勝ったのは良いニュースだよ。
任期は4年だというから、2019年(東京五輪の前年)までやるということか。
おそらく小倉さんがそうだったように、FIFA理事をしてる間は日本サッカー協会の会長には就けないと思う。
少なくとも、あと4年間彼は副会長である。
つまり現会長の大仁さんは来年で任期切れになるが、その後継会長に田嶋さんは立候補しないワケね。
じゃ、来年には一体誰が会長やるんだろうか?

まず前提として、今までの会長人選は協会内の「推薦委」なる長老機関が決定してきたワケです。
長年そこの委員長を務めたのが川淵さんで、彼が退いた後に委員長を継いだのは小倉さん。
ちなみに田嶋さんもまた川淵さんの時代からずっと委員を務めており、協会内における重要なキングメーカーの一人である。
そして皆さんが「新権力者」として畏れる原博実についてだが、彼はこの委員会のメンバーではない。
つまり皆さんが思ってるほど、この人にキングメーカーたる権力はないワケよ。
イメージ先行で妙に過大評価されてるけど…。

ただ、日本では今後上記の長老機関が無力化されてしまうだろうこともまた事実。
なぜって、遂にFIFAから「幹部人事は密室の談合でなく、選挙で決定すべし」という指導をされてしまい、次の会長からは評議会員数十名による投票によって決められることがもう確定してるんだ。
こうなりゃ、もはや「推薦委」もヘッタクレもないよね。
これは、長老に気に入られなきゃ幹部候補にすら挙げられなかった、今までの封建的構造が大きく変わると見てイイ。
といっても【投票による人事=派閥力学】、逆に古河閥とか三菱閥とか早稲田閥とか古臭い派閥力学がより一層強まる可能性もあると思うけどさ。

じゃ元祖キングメーカー・川淵さんは今後どういう動きをしてくるかということだが、この人は今バスケ協会建て直しの方が忙しいからね(笑)。サッカーどころじゃないだろう。
とにかく、こういう状況になると今後誰が主導権握るかなんて全く読めない。

田嶋さんについては、おそらくFIFA理事任期満了後に日本での長期政権を視野に入れてるんだろうが、せっかくなんだから次は国内じゃなくてAFCの方の会長の方を狙ってほしいなぁ…。
AFC会長は常に中東出身じゃなきゃいけないって、そんな決まりはないだろ?
そろそろ、日本も狙ってイイんじゃない?
日本の売りは、中東や韓国に比べれば国際的に汚職イメージがあまりないこと。
どっちかというと、フェアプレーのイメージ。
どうあっても今後AFCはクリーンさをアピールしていかなきゃならないんだし、そこを日本がリーダーとして担う期待もあるワケさ。
2015/5/3(日)23:46

☆WIN5プロ
言論の自由は、過去の歴史を省みても非常に重要なこと。
公平公正な民主主義を維持する上でも、言論の自由は担保されるべきなんだ。

それを踏まえて意見すると、荒らし通報掲示板おかしいだろ。

通報者はほとんどが捨てハン。
内容も大半は「不愉快だから」みたいな個人的感情を根拠とした通報。
「荒れる原因になる」という捨てハンの通報が、より荒れることわかっててやってるのかとさえ思うわw

反対意見。耳の痛い意見。チームの現実(負の側面)を指摘されれば、「板が荒れるので削除・アクセス禁止お願いします」。

通報者達の声が大きくなればなるほど、皆が皆ポジティブな投稿だけを認める大政翼讃会的危うさを秘めてる。
ま、管理者側も全てに対応している訳ではなさそうで、明らかに過剰な通報者はスルーしているのだろうけど。
端から見てて思うのは、捨てハンの通報者は無視でいいんじゃないか?
大半が面白半分と報復合戦だろ。
俺から言わせれば、捨てハンが円滑な掲示板運営など気にするわけない。
真に掲示板を思うのなら固定ハンドル付けて各板で実績を積めということ。
責任の欠片さえ負わずに、気に入らない意見は即通報。
これでは無限ループだよ。
荒らし通報掲示板のやり取りが俺に何か影響があるかと言われれば、俺には関係ないことだが、長年このサイトを利用させてもらってる者のイチ意見として書かせてもらった。
君たち、俺を通報するなよ。

京都11天皇賞
◎フェイムゲーム


ギフト
2015/5/3(日)7:41

☆関西人
訂正
×ペイハービュー
○ペイパービュー
2015/5/1(金)21:15

☆関西人
スターシステム
「世紀の対決」、メイウェザーvsパッキャオ戦が明後日に迫った。

…で、メイウェザーとパッキャオって誰(笑)?
つーか、今回の騒ぎになるまで、私はこの二人のこと全然知らなかったんだよね。
よくよく話を聞くと、このメイウェザーってアスリートの世界長者番付で一位なんだって?
90億を稼いでるクリロナを上回るとは、実はボクシングってサッカーより儲かる商売なのか?
日本では人気がやや低迷してる競技だけに、全く実感湧かないけど…。

思えば過去にもマイクタイソンのタイトルマッチが社会現象になったことはあるが、興行のスケールは今回の方が遥かに上だという。
まずファイトマネーが200億とか300億とか言われてるし、会場では100万の高額チケットが即日完売だと言うし、米国ではテレビで観るのにもペイハービューで1万円以上の課金がかかるらしい(日本はWOWOWが放映するので大丈夫らしいが)。
もうムチャクチャなインフレである。
そりゃタイソンの時も凄かったけど、あれは階級がヘビー級だったから我々日本人にとって遠い別世界での出来事だったけど、でも今回はウェルター級(60kg台)だろ?
日本人にとっても射程距離のこの階級で、ここまで全世界を揺るがすとは驚きである。
ましてや、主役の一人であるパッキャオってフィリピン人、アジア人じゃん。
ボクシングって夢があるな〜、アメリカンドリームだな〜、と思った。
日本ではガッツ石松とか具志堅用高とか見てるから、あまり羨望の意識が湧かないんだけど…。

それにしても、また何でボクシングはここまで儲かるのか?
野球が儲かるのはまだ分かるよ。
だって年間百数十もの試合数があるんだし、それだけの数があれば興行収入は膨らんで当然。
だけど、↑のメイウェザーやパッキャオなんて年間でこなす試合数は僅かに1〜2である。
そんなので、一体どうやって100億も儲けられるんだ?

…はい、そのへんについては既に↑で少し触れてしまった。
「ペイハービュー」だよ。
要するに、米国の有料テレビでは基本視聴料にプラスして、特定の試合にはさらに別料金を支払わないと観られないようなシステムにしてやがる。
その別料金が今回の試合だと1万円以上に高騰したワケで、私ならそんな高額なカネ出してまで観たくはないけどね。
ネットが普及して様々な動画がタダで観られるような時代に、よりによって1試合1万円だなんて…。
それでも、きっと1万払って観る奴が多いんだろうな。
いまどき格闘技なんて老若男女全てに愛されるコンテンツじゃないにせよ(特に女性は興味ないと思う)、一方で好きな奴は100万や200万出しても観るぐらいの熱はある。
また、そういう奴ほど「俺は観たぞ!」という特権意識を持ちたい人種なんだろうし、なかなか巧いビジネスだと思うよ。
少し、AKB商法にも似てるかと。

多分、メイウェザーもパッキャオも「ペイハービュー」の中でのスーパースターで、昔でいうモハメドアリやマイクタイソンとは全く別種のスターだろう。
AKBスターシステムと、松田聖子スターシステムとの違いとでも言うべきか。
時代を感じさせるなぁ…。
で、果たしてサッカーはどっちのスターシステムを目指すべきなんだ?
私は、率直に両方だと思う。
代表は、王道の松田聖子システムを目指していけばイイ。
あくまで地上波を主戦場にし、お茶の間の老若男女全般をターゲットにしたスターを作る。
一方、Jリーグはそれと全く逆の戦略。
もともと地上波に露出できないコンテンツなんだから、それなら開き直って、敢えてターゲットを絞った収益構造を構築すべきなんだ。
お茶の間は、捨ててイイ。
日本で「ペイハービュー」が定着するかは疑問にせよ、スカパーもリーグ最終節だけ「1万円払わないと観れません」ぐらいのことすればイイのよ(笑)。
汚い商法だけど、既にやってるテレビ局はあるじゃん?
たとえば地上波テレビの連ドラのクセに、最終回だけ劇場公開の映画にして、カネ払わないと観れないパターンって最近増えてるよ。
これは完璧に、お茶の間捨ててるよね。

思うに、今さらJリーグにマイクタイソンは生まれない。
でもパッキャオなら案外イケるかも…、と私は考えたりするんだ。
ポイントになるところだけ高額な課金、という米国のやり方。
仮に日本でもこのやり方がハマれば、お茶の間がほとんど関知しないJリーグにも、10億級のスターが生まれる可能性が出てくる。
もしそういうシステムになったとしたら、皆さんキレますか(笑)?
2015/5/1(金)21:07

☆関西人
戦術文化論
戦争の話ついでに、私が少し前に観た映画の話をひとつ。

それは、ブラッドピット主演の「フューリー」という作品。
内容は、米軍・ドイツ軍各々の戦車に焦点を当てた実話系の戦争アクション映画だった。
スゲー面白かったよ。
これを見て私は初めて知ったことだが、当時戦車のスペックは完璧に【米軍<ドイツ軍】だったんだね?
作中に、ドイツ製の「ティーガー」という重装甲戦車が出てくる。
展開としては、たった一台の「ティーガー」が米軍の戦車数台を相手にして、次々と撃破していく。
また、「ティーガー」自体は米軍戦車の砲弾を何発も食らったところで、ビクともしない。
さすがはメルセデスベンツを生んだ国だけのことはあり、こういう頑丈な装甲を作らせたら世界随一なんだろう。いかにも、鉄鋼の国ドイツである。

話は変わって、一方当時の日本軍の戦車はどうだったのか?
これが、結構酷かったらしい。
日本軍の主力戦車「97式」の装甲の厚さは「ティーガー」の4分の1程度、重量も4分の1程度、馬力も4分の1程度。
さすが、コンパクトカーが得意な日本だけのことはある(笑)。
だけど、一撃食らえば木っ端微塵だよ。
思えば、日本軍って戦闘機もそうだよな?
三菱重工が作った零戦を見ても、そこには装甲という考え方はほとんどなくて、スピードと機動性を追求して限界まで軽量化に努めていた。
これも基本、一撃食らえば木っ端微塵である。

なんか、考えようによってはサッカーっぽい話だろ?
かたや頑強なドイツ、かたや敏捷性はあるがコンタクトに弱い日本。
こういうのは全て人種の肉体的資質からくる話だとばかり思ってたが、こうして生身の人間から離れた戦車や戦闘機の話でもなぜか日独は同じ構図だと考えると、つまり必ずしも肉体だけの理屈じゃないんだよな?
もっと深いところに根幹があるというか、これは一種の文化論にまで行き着くのかもしれん。

仮に戦争の文化を古代にまで遡るとして、たとえば古代ギリシア、スパルタ軍あたりをイメージしてもらいたい。
昔、「300《スリーハンドレッド》」って映画あったじゃん。
あれを見てると、スパルタ軍の兵士って必ず鉄の盾を持ってるんだよね。
で、皆が密集しながら盾を繋いで、亀の甲羅のようになる防御陣形をとったりもしていた。
思えば、ああいう戦術って日本ではあまり無いよね?
まず武士は合戦で鉄の盾なんか持たないし、ましてや皆が固まって亀の甲羅を作ったりなんかしない。
どっちかっつーと、盾を持たずに槍とか刀だけ持って突進していくイメージじゃない?
防御は、盾でなく刀で防ぐ感じ。
「安全性が低い」とツッコまれると返す言葉はないが、でも逆に鉄の盾なんか持ってたら重くて速く走れないだろ。

…というところにこそ、戦争の文化として日本⇔欧州には大きな隔たりがありんだろうなぁ。
日本には、欧州と違って装甲の文化が歴史的に根付いていない。
どっちかっつーと、守ることよりスピードで先手を取ることが優先である。
戦の天才といわれた源義経の戦い方は奇襲につぐ奇襲だったし、織田信長だと桶狭間の戦いもしかり。
ニュアンスは少し違うかもしれんが、真珠湾攻撃もそうだよね。
かつて、トルシエは「日本には守備の文化がない」と言ったが、それは実際民族論としてそうなのかもしれん。
で、トルシエは鉄の盾を諦めたワケよ。
盾で防ぐのではなく、刀で防ぐという戦術を選択した。
なるほど。
その系譜は、現在にまで至る。

じゃ、日本にはメルセデスベンツみたいなクルマは作れないのか?
う〜ん、どうだろう。
確かにTOYOTAなんて世界一の車メーカーだけど、文化はメルセデスと少し違う感じ。
…そうそう、確か日本ってクルマ以上にバイクの世界市場でシェアが圧倒的なんだよな?
HONDA、YAMAHA、SUZUKI、KAWASAKI、この日本四大バイクメーカーはそのまんま世界の販売台数トップ4である。
このバイクほど、スピードと機動性に特化して装甲を無視した乗り物はあるまい。
小回りがきき、クルマより敏捷で跳んだり跳ねたりもできるが、ただしコンタクトされるとコケます。
なんか、日本人っぽい(笑)。

多分、日本サッカーって本質がバイクなんだよね。
ピッチ上にメルセデスが10台揃ってる中、一台だけバイクが混じってたら、それはそれで存在感を発揮できるだろう。
メルセデスじゃ入れない隙間にもスイスイ入れるし。
たとえば香川なんて、まさにそんな感じのブレイク。
ただそっちよりも我々が悩むべき問題は、バイクだけが11台揃ってるような日本国産チームの方だよ。
これで果たして勝てるのか、と。

こういうのって、まさに戦場で「97式」が「ティーガー」に挑むようなもんだと思う。
というか、装甲の劣る側が装甲の強い側に勝つことはできるのか?
そのへんは、映画「フューリー」の中で是非確かめて下さい。
2015/4/30(木)0:37

☆関西人
AランクからSランクへB
ぶっちゃけのところ、日本人は人種・民族として身体能力にやや不利なところがあると思う。
体格は小さいし、筋肉の質も黒人などと比較したら全然劣る。
どっちかというと、バトルには適さない資質かと。
これを言っちゃうと、もうミもフタもないんだけどね…。

といいつつ、かつて外国人は日本人と聞いてまず連想するのが、「サムライ」や「ニンジャ」だった。
そこから【日本人=戦闘民族】というイメージをしたものらしい。
で、米国人などは太平洋戦争で直接日本人と戦闘するまで、結構ビビってたという説があるのね。
仮にも大国ロシアに勝った国だし、アイツらはさぞや強いんだろう、と。
…いやいや、それは過大評価だ。
実をいうと日本人の我々ですら、なぜ昔の日本がロシアに勝てたのかいまだに不思議である。
海軍が勝てたのは、まだ解るよ。
当時から日本海軍の砲撃精度は世界屈指だったらしいし、あと名将・東郷平八郎がいたことも大きいかと。
ただ、陸軍がロシアに勝てたのはほとんど意味不明。
だってさ、ロシアは難攻不落の鉄壁要塞を二百三高地に構えた上に、当時の最新鋭兵器・機関銃で迎撃してきたんだよ?
常識で考えて、こっちが勝てるはずはないじゃん。
なのに、なぜか勝った。
これはもう、死を恐れず兵士が勇敢に突っ込んでいったんだ、としか説明のしようがない。
「大和魂」ってやつだな…。

ちなみに太平洋戦争を経た米軍側からの情報をとると、軍のレポートには「日本人は弱かった」という分析と「日本人は強かった」という分析の両方がある。
戦争も最後の方は素人同然の人間が無理矢理徴兵されてただろうし、それが「弱かった」というのは十分納得できる。
ただ「強かった」という分析もまた、決して嘘ではないんだろう。
たとえば、皆さんは舩坂弘って人を知ってる?
彼は実在した日本陸軍最強の兵士であり、その戦闘を映画化でもしたらそのまんま「ランボー」になる感じなんだ。

【舩坂弘の活躍】
→〔一人で200名以上の米兵を殺傷〕
→〔孤軍奮闘むなしく日本軍はほぼ壊滅、ゲリラ戦に転じる〕
→〔米兵と戦闘〕
→〔撃たれる〕
→〔自然治癒で回復〕
→〔また撃たれる〕
→〔また自然治癒で回復〕
→〔今度は腹部を撃たれる〕
→〔傷口からウジが湧き、もうダメだと諦めて手榴弾で自決を敢行〕
→〔なぜか死ねない〕
→〔ヤケクソになり、自分の体に手榴弾を巻いて敵陣に突っ込み自爆することを決意〕
→〔とりあえず、這って敵陣へと前進〕
→〔這い続け、数日後に敵陣到着〕
→〔敵陣には米兵が10000名いたが、それを尻目に司令部めがけて突進〕
→〔自爆する直前に撃たれて死ぬ〕
→〔なぜか、三日後に蘇生〕
→〔収容所に監禁〕
→〔収容所脱走に成功〕
→〔再びゲリラ戦を仕掛ける〕
→〔基地を一部爆破〕
→〔あまりのタフさに敵からも尊敬され、米軍内のレジェンドとなる〕

一体何なの?この人(笑)。
しかし、これはフィクションじゃなくノンフィクション。
結局この舩坂さんは戦死せず、亡くなったのは2006年です。
こんなバケモノが現実いたとすれば、そりゃ「日本人は弱かった」なんて口が裂けても言えんわな?

あと、フィリピンのルバング島で戦後30年間レジスタンス活動してた小野田寛郎さんもそうだね。
彼は陸軍の諜報工作員として教育された兵士だったんだが、30年間も密林でゲリラ戦闘を継続したメンタルは凄い。
そこで生きていくだけでも大変だっただろうに、驚くのは投降を呼びかけてくる米兵やらフィリピン警察に対してゲリラ戦を仕掛け、なんと30名以上を殺傷したという卓越した殺人マシーンっぷり。
長い密林生活で野性に覚醒したのか、彼が言うには「目で見て銃弾をかわせる」領域にまで到達してたとのこと(笑)。
…アニメかよ(笑)。

決して私は過去の戦争を讚美するつもりはないし、懐古主義者でもない。
ただ、戦前生まれの日本人が持っていた、このメンタルの強さに対しては率直に尊敬している。
我々戦後生まれの人間は、ちょっと太刀打ちできない魂だ。
【現代日本人=ヘタレ】という構図を見て、平成まで生きた舩坂さんや小野田さんはどう思ってたのかな?

現在、FIFAランク1位は言わずと知れたドイツ。
「ゲルマン魂」の国だ。
サッカーで「ゲルマン魂」はよく聞くフレーズだが、悲しいかな「大和魂」の方はあまりよく聞くフレーズではない。
戦前の暗い軍国主義を彷彿させるとして、戦後リベラルの視点からタブーとされてる語彙かもね。
でもさ、サッカーもまた最後の最後は「魂」に行き着くと思うのよ。
今は体育会系根性論を時代錯誤と切り捨てる合理的な時代になったけど、私は「魂」まで否定してほしくはない。
チョンテセには
「ドイツの試合の後に日本の試合を観ると、選手は戦えていない」
と辛辣に斬られてしまったが、それは彼が「ゲルマン魂」と同じモノを感じなかったということだろ?
このポイント、何とかしたいね。

仮にも、我々はサムライやニンジャの末裔。
日本サッカー【AランクからSランクへ】の最後のピース、それは「魂」だと結論付けて今回は締めくくります。
2015/4/29(水)17:49

☆関西人
AランクからSランクへA
幕末、江戸幕府は黒船の脅威に耐えられなかった。
当時、日本と欧米とでは圧倒的にテクノロジーの格差があったワケで。
よって明治以降は鎖国を解き、先進国からテクノロジーを学んで富国強兵を推進していった。
今の日本サッカー界も、そういう段階。
一応は過去に鎖国をしてたという事実はないにせよ、それでも90年代半ばまでは「世界」に関与しない孤島のような存在だったのが日本だもん。
そこから93年にはJリーグ開幕、96年にはアトランタ五輪「マイアミの奇跡」、98年には史上初のW杯本大会出場、99年にはWユース準優勝、00年にはシドニー五輪8強、02年には日韓W杯で16強などなど、よく考えたら凄い躍進である。
それこそ、ちょっと前までは黒船にビビってたような国が、いつの間にやら日露戦争で大国ロシアに勝つほどまで成長していた、という日本近代史の展開に酷似してる。

もともと日本って、先進国からテクノロジーを学んで取り込んでいくのは得意な国なんだろう。
それは明治時代のみならず戦後でも同じことで、実質日本の保護者となった米国からあらゆることを貪欲に学んでいった。
お陰様で、僅かな期間で世界有数の豊かな国になれました。
こういう日本という国を我々は誇りに思ってイイと思うし、サッカーでもこれは同じことだと信じてイイと思う。
さすがに骨格や筋肉を先進国から取り込むのは無理にせよ、テクノロジーの方は十分に取り込んでいけるし、さらに加工して進化させていくこともできるはず。
その良い証拠が、なでしこのW杯優勝でしょ。
男子ほどには肉体に依存しない女子競技ゆえ、日本の組織テクノロジーはそこで花開いたんだと思う。

でもさ、松下電工の松下幸之助にせよ本田技研の本田宗一郎にせよSONYの井深&盛田にせよ、日本の先駆者たちって皆さん例外なく涙ぐましい努力をしてきたんだよね。
彼らがいくら頑張ったところで、当時の世界市場では既に大手メーカーが席巻してるワケよ。
あくまで日本企業は、遅れた追走者の立場さ。
それでも、メイドインジャパンがここまで世界市場で成り上がれたのは一体なぜ?
…日本の職人魂、なめんなよ。

もちろん、先生となる外国人は必要。
事実、日本は外国の文化を取り込むことでこそ伸びていくタイプだから。
サッカーでいうと、たとえば日本最良の先生はクラマーさんだった。
だけどクラマーさんに直接指導を受けてた時代は五輪でメダル獲得ならず、メダルを獲得できたのは彼が日本を去った後、彼の教え子である長沼&岡野が指揮をとったチームなんだ。
これと似たような話はJリーグにもあって、知将ぺトロビッチが指揮した広島はなぜかタイトルに縁が薄かったというのに、彼のイズムを継いだ森保さんが指揮をとると驚異のリーグ2連覇。
…こういうの、ただの偶然かな?
結局、最後の最後は日本人の職人気質がモノをいうのかもしれんよ。
無から1を作れと言われりゃシンドイが、1から2を作れと言われりゃ何とかするのが日本人魂。
思えば岡田さんだって、オシムが作った遠藤中心のチームを受け継ぎ、最後は何とか帳尻を合わせた。あれも職人芸。

ということで、我々もずっとハリル信仰のままじゃダメなんだよね。
いかに彼からテクノロジーを盗んで、自分たちのモノにするかが勝負。
あと、今欧州でプレーしてる選手たち。
彼らの経験値は選手としてだけでなく、いずれ将来は指導者の財産として生きるはず。

私は、日本はまだまだ強くなれると思う。
2015/4/25(土)13:32

☆関西人
AランクからSランクへ
続きね。

まずは、アジアサッカーのレベルについて少し言及しておきたい。
アジアのレベルは本当に上がってるのか?という点について。
「上がってる」というのは、必ずしも間違いではない。
事実、昔より強くなってる国はあるんだ。
たとえば、中東の新興国なんかはそうだろう。
中国もしかり。
仮にこのへんがBランクだとして、Aランクとの差はかなり詰まってきている。

ただ、トップのAランクと世界トップとの距離が縮まったのかといえば、それはないだろう。
↓にも書いた通り、まだまだ欧州や南米は圧倒的に強いから。
少なくともW杯を見る限り、アジアの偏差値は上がった、なんて正直言いにくいよ。
見た感じ、アジアの偏差値はトップですらせいぜい50〜55ぐらいで、今も昔もその範囲内で微妙な上下動を繰り返してるにすぎない、と私は思う。

じゃ、その中で日本はどうなのか?
正直、20年前と比較すればレベルが上がってるのは間違いないと思う。
Jリーグができて下部組織が整備され、ナショナルトレセンが整備され、エリートアカデミーが整備され、若手選手の欧州移籍も格段に増え、昔はアジアBランクだった日本も今じゃAランクとして完全定着。
ただし、あくまでも「アジアの中のAランク」。
大体、偏差値55といったところか?
基本、偏差値50台の高校から東大合格者を出すことはかなり難しい。
100%無理、ってワケじゃないにせよ。

でも我が日本サッカー界の目標って、その「偏差値50の高校から東大合格を目指す」にニュアンスはかなり近いモノがあるかと。
だってさ、皆さんは日本サッカー協会が10年前に発表した「2005年宣言」を覚えてる?
あれは、当時の協会が掲げたマニフェストみたいなモノだったんだが、誰もが印象に残ってるのは
「2050年までに日本代表はW杯で優勝する」
ってやつだろう。
ただね、その最終目標より前に実は中間目標ってやつが掲げられてて、それは
「2015年までに日本代表は世界トップ10のチームになる」
という一文があったワケよ。
協会は、これまた大それたこと公約にしちゃったもんだな〜(笑)。
2015年って、今年だぞ?
特にW杯があるワケでもない年に、何をもって「世界トップ10」達成とするか自体よく分からん。
まさか、FIFAランクでトップ10入りしなきゃダメとか?
それは絶対無理だわ。
2005年宣言、早くも公約違反になりそう…。

さて、偏差値50の高校から東大合格を目指すにはどうしたらイイのか?
おそらく、学校のカリキュラムを頼ってたらダメ。
いかに学校外で頑張るかに懸かってくると思う。
それは有名予備校に通うもよし、あるいは優秀な家庭教師を雇うもよし、とにかく何らかの形で「志望校合格請け負い人」みたいな先生の力を借りる必要がある。

学校の教師と予備校の講師は、似てるようで全く違うよね。
教師が教員免許を持つ教育者であるのに対し、予備校講師の方は明確に「志望校合格請け負い人」。
おそらく、ハリルみたいな代表監督の立場って「請け負い人」の方だと思う。
元から教育者である必要はないんだよ。
なぜって、本来なら「代表は選手を育成する場所ではない」。
育成は、日常から選手を指導してるクラブ側が負うべき役割。
つまり、クラブ側こそが教師である。

一方、代表監督なんてのは育成よりまず結果を出すこと。
高い合格率をひたすら求められる、人気予備校講師みたいなもんさ。
予備校は、学校に比べると生徒を拘束する時間に限界がある。
だから地道に学力を上げることより、まずは試験で結果を出すコツを叩き込む。
そう、教えるのはあくまで受験のコツなんだよ。
厳密にいうと、これは教育じゃない。
代表の立場もまた予備校と似たもんで、選手を長期間に渡って拘束できない。
だから正規の教育・育成はできないんだ。
よって、ハリルは効率よくコツだけを叩き込もうとしている。
球際を強く行けとか、ヨコに出さずタテに出せとか、これは全て結果を出す為のコツ。
これが育成?
違うでしょ。
今は学校の教師が不甲斐ないもんだから、皆が予備校講師に対しても育成を期待してるから話はややこしいんだけどね…。

で、仮に2005年宣言を諦めないとするなら、ハリルのノルマは今年中に「世界トップ10のチーム」だ。
これ、東大合格並みの難易度だよ。
アジア内のAランクじゃ全然ダメ。
ひとつ上に行かなきゃ。
目指すはSランクだよ。
とりあえず、日程に余裕がないのは重々承知だが、今年中にFIFAランク10位以内の国との試合をセッティングしてみるのはどうだろう。
そこに勝ったら、2005年宣言も形ばかりはセーフということで手を打ちたい。
2015/4/24(金)22:57

☆関西人
チョンテセの言葉
ACLの件だが、皆さんご存じの通り柏が予選突破を決め、ガンバと鹿島も何とか次戦に望みを残す形で踏みとどまったんだが、なぜか浦和だけは早くも大会敗退が決定してしまった。
よりによって国内リーグ現在首位のチームが、実に残念である…。

まぁ今さらそれをとやかく言ってもしようがないとして、今回書きたいのは浦和敗退を受けてチョンテセがコメントした内容について、である。
テセは昨日浦和をドン底に突き落とした水原三星のFWであり、しかしながらJリーグ出身ゆえ、浦和が決して弱小ではないことをよく知る人物だ。
彼は、こう語った。

「日本は球際に強くいかないし、スライディングタックルのレベルも低い。
DFが一発でカットできるところも、寄せて距離をキープしようとする。
韓国勢は球際で強くいけば日本が何もできないことを理解している。
彼らは日本との戦いを熟知している」

「ドイツの試合の後に日本の試合を観ると、選手は戦えていない。
審判が笛を吹いてくれるため、少しでも後ろから押すだけですぐに倒れてしまう意識が根付いている」

「日本のクラブが戦い方を変える必要はないし、クオリティーに関しても問題ない。
韓国勢のような球際を押し切る強さを身につければ、勝つこともできる」

…凄いなぁ。
あまりにも的を射てるから、付け加えるべき言葉はほとんどない。
ありがとう、テセ。
普通、対戦相手がここまで的確に日本の問題点を指摘してくれることはないよ。
それは敵に塩を送ることにもなるし、本来そんな義理はない。
思えば、彼は日本生まれの日本育ち。槙野らとは仲が良い。
ただし、国籍は北朝鮮。職場は韓国。ドイツにいた時期もある。
かなり複雑な立ち位置だが、こういうコスモポリタンゆえ誰よりも客観的なコメントができるんだろう。
彼が普通に日本人なら、あるいは普通に韓国人なら、こんなコメントはしないかも…。

とにかく彼の言葉、ありがたく受けとめよう。
特に私が気に入ったフレーズは、
「韓国勢は球際で強くいけば日本が何もできないことを理解している。彼らは日本との戦いを熟知している」
という部分。
なるほどな〜、と思った。
実際、我々も「韓国って日本と戦う時に限って実力以上のものを出してくる」というイメージがあったが、それは決して「実力以上のものを出してくる」ワケじゃなかったんだ。
ただ単に、彼らは「日本との戦いを熟知」してただけなんだ。

で、今やその「熟知」は韓国だけにとどまらなくなった。
むしろアジア全域に広まった、と見るべきじゃないかな。
そしてその「熟知」の浸透と比例して、JクラブはACL制覇からどんどん遠ざかっていった。
多くの人は混同しがちだろうが、これをもって「Jが弱くなった」「日本が弱くなった」と解釈してしまうのは少し違うと思う。
と同時に、「日本以外のアジア諸国のレベルが上がった」という解釈もまた違うんじゃないかな。
だってさ、仮にアジアのレベルが上がったとして、去年のW杯本大会でアジア勢の戦績はどうだったの?
…はい、AFC加盟国は全てがグループリーグ最下位で予選敗退でした。
つまり、そういうことだ。

逆に、日本はアジアで不覚をとるのと裏腹にして、意外と欧州の強豪相手には善戦すること多いでしょ?
これは、欧州がアジア勢ほどには日本を「熟知」してないからこその現象さ。
「熟知」されなければ、そこそこ通用する。
つまり、日本は単なる弱小とは少し違うんだよ。
事実、テセは
「戦い方を変える必要はないし、クオリティーに関しても問題はない」
と言ってくれている。
そこは見落とさないでね。
日本人の悪い癖で、また過剰に自虐へと走る必要もあるまい。
ただし、楽観もダメなんだ。
だって「熟知」されると簡単に崩されるぐらい、ウチのウィークポイントがバレバレなのは今さら否定しようがない事実なんだから。
まず着手すべきは、ここの克服から。
この克服だけで、だいぶ変わってくると思う。

幸い、ハリルは就任してすぐにウチのウィークポイントを見抜いてくれた。
彼の主張と今回のテセの主張は、ほとんど同じ内容。
二人とも、審判の笛の基準に言及してるしね。
特にテセの内容は、守備の問題点が解りやすい。
日本人は、「スペース」を守ろうとして「人」の方を守ろうとしない。
どこか頭の中で、
【マンマーク=古くてダサいやり方】
【ゾーン=賢いやり方】
というイメージがあるのかもしれん。
いや、もちろんゾーンのままでもイイのよ。
だけどそのゾーン戦術信奉(ザックの影響?)、一種のテクノロジー信奉が「人に対してアタックする」というサッカーの最も原始的な部分を鈍らせたニュアンスは否定できまい。
よって、ハリルは敢えてマンマークの要素を守備に持ち込んできたね。
そういや、かつてオシムもそうだったな…。

日本人は小さい→できるだけフィジカルコンタクトを避けたい、という思考そのものは別に間違っていない。
でも、それを理由にして球際に消極的なのは少し違うだろ、と。
攻める時はイイんだ。
敏捷性と素早いパスワークを武器にして相手と接触しないプレー、これは間違ってないよ。
ただ、守備になると話は変わってくる。
今の日本は守備でも接触しないようにしてるというか、
まずディレイ→スペースを埋める→パスコースを絞る→出てきたパスをインターセプト、みたいなのを理想としてるんじゃない?
実に洗練されててスマートなんだけどさ、いかにも組織テクノロジーで守る、って感じ。
この組織論を極めたいがゆえ、人vs人というサッカーにおける原始的要素は年々薄れてきてるかもしれないね。
だからこそ韓国は、敢えてそこを狙い打ちしてくる。

この問題は、結構根深いと思う。
「Jリーグの笛の基準さえ変えれば解決」とかノーテンキに思ってる人もいるだろうが、そっちが本質じゃないんだよ。
2015/4/23(木)23:32

☆関西人
リスペクト東京
Jリーグは今季から2ステージ制ということもあり、現時点で早くも1stステージが3分の1を経過したことになる。
やっぱ2ステージになると、優勝チームが決まるのもあっという間なんだろう。
今のところ、順位は浦和・ガンバ・鳥栖・川崎という並び。
これらは去年も優勝争いしてた顔ぶれであり、安定した地力があるチームかと。
意外なところでは、武藤効果としてFC東京が上位で踏ん張っている。
地力というよりは、勢いだろうか?
しかし去年までと違って、地力を競う持久戦というよりは短期決戦の色が強い2ステージ制。
この制度なら、勢いで乗り切ることも可能性としてなくはない。
今まで常に伏兵だったFC東京、今年はチャンスありと見た。

思えば、このクラブは人材に恵まれている。
ヒロミ効果と揶揄されてるが、武藤・森重・太田・権田など代表入りしてる選手は多い。
長友も元々はここ出身だし、今野だってそうだ。
割と守備に秀でた選手を輩出してるイメージ。
そして、フィジカルおよび身体的ストロングポイントが明確な選手が多いイメージ。

私の中でFC東京といえば、まず石川直宏がパッと思い浮かぶ。
石川といえばスピード。
とにかく速かった。
あと、平山も思い浮かぶ。
平山といえば高さ。
これまた日本人離れしている。
それから、今はいないけど茂庭。
彼もまた身体能力はバケモノ級で、50m走タイムは5秒8(永井クラス)。
当時代表で実施したスポーツテストでも垂直飛びの記録はチーム内ダントツだったらしく(跳躍で福西を上回ったとは…)、速さと高さの両方を兼ね備えていた。
それこそ、全盛期のエメルソンを真っ向勝負で止められる数少ないDFだったよ。
あとは今野や米山の驚異的な運動量、心肺能力。
それは長友も同じく。
とにかく、FC東京は肉体派の宝庫だったと思う。
【技術<肉体】と言ったら彼らに対して失礼かもしれんが、でも実際そんなイメージだよ。

むしろ、Jでは異質なクラブかもしれん。
大体は、【技術>肉体】が普通だもん。
だから技術をもって、試合を支配していくポゼッションサッカーこそが良しとされる文化である。
だけどFC東京は、↑の選手資質を踏まえればガッツリ守ってカウンターというやり方をできる。
国見スタイルもできる(実際、国見出身が多かったし)。
こういう資質はかつての国見がそうだったように、長期リーグ戦よりは短期トーナメントの方に強みがあるかもしれん。
事実、ここはリーグがダメでもカップ戦は結構強いんだよな?
と考えると、マラソンでなくハーフマラソンとなる2ステージ制は彼らにとって追い風。

そして今、このクラブの指揮官はイタリア人である。
もちろんイタリアは堅守カウンター文化の強い国であり、もともとのFC東京の資質を考えれば相性は悪くないだろう。
原博実はあくまでスペインのラテン志向だったが、個人的にはスペインよりイタリアの方が実は合ってるかと。
「フィッカデンティのサッカーはツマラン!」と批判する声があるのも一応承知してるが、でも資質にはこっちが合ってると思うけどなぁ…。
別に、首都クラブだからって必ずしも華麗で派手ある必要はないだろ。
「江戸のイキ」ってやつは、むしろその逆。
見た目は地味で、でも実はこれ高いんです、ってのが江戸の美学じゃん?

…あ、関西は全くその逆だけどね。
見た目から、思いっきり華麗で美しいサッカーを魅せますよ(笑)。
そういう真逆のキャラ設定をお互い前提にして、東京vs大阪の文化を今後築いていこうぜ。
これから武藤vs宇佐美、盛り上げていこうぜ。
2015/4/21(火)19:06

☆関西人
日本のクロップ
ドルトムントのクロップ退任は先日に報じられてたが、その後任は元マインツのトゥヘルに決まったという。
なるほど。
香川の恩師から岡崎の恩師へというスイッチなのか…。
聞けば、クロップも元々はマインツの監督だったらしい。
マインツからドルトムントへ、というのは一種の出世コースなのか?

それにしても、クロップにせよトゥヘルにせよ、ブンデスって若い監督に恵まれてるよな。
特にトゥヘルなんて、まだ41歳。
彼は選手時代は一度も一部リーグでプレーしたことのない無名の存在だったが、こういう人が若手監督で成り上がれるブンデスって素敵。
だってさ、日本ってそういうのが少ないと思わない?
つーか、欧州ではブンデスに限らず若い監督の活躍が目立つよ。
現時点世界最高峰といえるグアルディオラはまだ44歳だし、シメオネも44歳だし、モウリーニョだって初めて欧州CLを制覇した時はまだ42歳だったと思う。

敢えて日本で「若手監督」というカテゴリーに成功した人を挙げるとするなら、森保さんが46歳、手倉森さんが47歳、長谷川健太が49歳といったところ。
もちろん50代まで含めるともっと色々出てくるが、それだと若手とは言いにくい。
まぁ、48歳でまだ現役続行してる人もいるぐらいだからなぁ…。

意外とJリーグでは、監督ってまだまだ狭き門なのかも。
実際S級ライセンス持ってても、クラブからお声がかからない人は腐るほどいる。
そっちに声かけるぐらいなら外国人に声かけた方がマシ、という感覚は普通にあるでしょ?
仮に日本人にオファーするとしても、やはり岡田さんや西野さんのような実績あるベテランの方が人気高い。
でも、よく考えたら岡田さんだって日本代表監督としてフランス大会に臨んだ時は、まだ42歳。
西野さんだって、五輪代表監督として「マイアミの奇跡」を起こした時は、まだ41歳。
彼らも、最初は若手監督だったんだ。
しかしあれから20年近くも経ったというのに、いまだ彼らを超える存在が出てきてないってのはねぇ…。

今の日本の若手指導者には、ロクな才能がいないの?
そんなことないだろ。
たとえば、今年になって話題になった吉田達磨。
彼はまだ40歳という若さだが、いきなり評価高いよね。
探せば、こういう人いるんだよ。
要はちゃんと若い才能を探さずに、フロントが安全策としてベテランに逃げてるだけのことさ。
多分、本気で探せば吉田さんクラスの才能は日本にゴロゴロいると思う。
Jリーグやその下部組織だけじゃなく、JFLや大学や高校や中学にまで視野を広げれば、それこそ若手指導者は星の数ほどいるよ。
問題は、それらを上に吸い上げるスカウト網が日本にあるかどうかなんだけど。
選手の才能を吸い上げる網なら、ちゃんとナショナルトレセンやらアカデミーやらが近年整備されてきたというのに、一方指導者に対してはどうだ?
ほとんど、放置に近いと思う。

理想を言えば、日本代表監督も日本人でやった方がイイんだ。
「代表」とはその国のサッカー水準を示すモノである以上、日本人選手だけでなく日本人監督の水準も世界に示せることが理想。
ほら、歴代W杯優勝国で外国人監督に指導を任せたチームはひとつもない、って有名な話もあるじゃん?
過渡期である今はともかくとしても、将来的には日本も優勝を目指す時は日本人監督で臨むべき。

それを思うと、今の「席に空きがない」Jリーグの状態、ちょっと何とかしてもらいたいね。
明石家さんま、とんねるず、ダウンタウンがいつまでも上の方で君臨してたら、若手芸人はいつまでも経ってもMCができない。
このままいくと、ずっと雛壇芸人のままで一生を終えてしまうよ。
今の雛壇を見てると、そこからダウンタウン級が出てくる予感は全くないけど…。
2015/4/20(月)23:53

☆関西人
ワンピース
ちょっと、地元ローカルの話をひとつ。

実は2日前、大阪阿倍野に「麦わらストア」がオープンしたんだ。
今まで期間限定ショップはあったけど、こういう常設店舗は関西初だね。
…麦わらストアって何やねん?と思う人もいるだろうが、これは早い話が漫画「ワンピース」のキャラクターショップ。
そんなもん、興味ない?
でも実際は、オープンするやいなや大混雑で長蛇の列だったワケだ。
改めて、「ワンピース」人気の高さを思い知らされるよ。

思えば、ユニバーサルスタジオジャパンでもそうだ。
東京ディズニーランドに唯一対抗できる関西の遊園地といえばUSJなんだが、実はこのUSJって数年前に閑古鳥の低迷期があったのよ。
そこを救ったのが、他でもない「ワンピース」のアトラクション企画だったと言われている。
何でユニバーサルが少年ジャンプの漫画を扱えたのか不明だが、とにかくこの成功によって今は「進撃の巨人」やら「エヴァンゲリオン」やらの企画を次々ブッキング。
お陰で、USJの動員も完全にV字回復して過去最高益を記録するまでになった。
大げさに言えば、関西経済は「ワンピース」に救われたワケさ。

で、他でもなく私も「ワンピース」ファン。
いい歳したオッサンがファンを名乗るのは恥ずかしいので一応伏せてるが、やっぱ面白いもんは面白いんだからしようがない(笑)。
さすが日本一売れてる漫画というのはダテじゃなくて、作品としてホントによくできてる。
特に感心するのは尾田さんの画力もさることながら、緻密に計算されたストーリー構成。
物語のあちこちに伏線を張り巡らせ、複雑な展開を終盤で一気に回収してひとつにまとめ上げる卓越した作家性。
これは完全に、漫画の域を超越している。
漫画ゆえの過小評価はやむを得ないとして、その脚本構成力はほとんどハリウッド級だと私は思う。

現在まだ連載中の本作だが、おそらく連載は最低でもあと10年は続くと言われている。
既に連載開始から20年近く経過してるが、まだタイトルの「ワンピース」が何なのかすら解明されてない段階だし…(笑)。
で、今は9名の麦わらの一味も、今後また人数が増えていくだろうと言われている。
ファンの中で有力な説は、最終的に11名になるだろう、と。
これは、物語の序盤でルフィが「仲間は10人ぐらい欲しいな」と言ったことが伏線なのね。
とにかく「ワンピース」の展開には全部、計算された伏線があるのさ。
ファンは皆、その伏線捜しに必死(笑)。
まさに、推理小説の真犯人捜しと同じなんだ。

今のところ麦わらの一味には、誰一人として無駄なメンバーがいない。
「何でこんなショボい奴が仲間になったんだ?」というのは正直ないこともないんだが、ただしそれもまた今後の展開における重要な伏線なんだろう、と。
日本昔話でいうところの「さるかに合戦」と同じさ。
「さるかに合戦」は皆さんご存じの通り、親を殺された蟹が仇敵の猿を倒すストーリーなんだが、ここでは蟹の仲間になるメンバー構成こそが大事である。
そのメンバーとは、栗、蜂、牛の糞、臼。
ほとんどワケ分からん仲間ばかりなんだが、実は彼らには各々にストロングポイントがあり、誰一人として無駄なメンバーはいなかったことが物語を読み終えて初めて理解できるよね?
おそらく「ワンピース」もそうなんだろうな、と。
麦わらの一味もまた栗、蜂、牛の糞、臼のように、各々が何らかの役割を作者から課せられてるんだ。
作者の尾田さんは最終的に11名、すなわちイレブンという形で一味をラスボス打倒に向かわせる様子。

こういう尾田さんの緻密な計算、今後私は代表のハリルにも是非求めていきたい要素だよ。
メンバーは栗、蜂、牛の糞、臼、そして蟹。
個々で見ていくと、とても猿を相手にして勝てる顔ぶれとは思えん。
でもその全員が噛み合った際、絶妙な相互補完関係が成立し、明らかに格上の敵相手にジャイアントキリングを起こす。

「ワンピース」だと主人公のルフィは、子供の頃から「海賊王に俺はなる!」とビッグマウスを叩いて周囲の失笑を買ってきた青年である。
ところが、やがて彼の夢を笑わない仲間たちと出逢い、ここにきて着実に海賊王への距離を縮めてきている。
サッカーでいうと、目指すべき海賊王とはバロンドール?W杯優勝か?
我々日本の立場もまた、麦わらの一味と同様に四皇でもなく王下七武海でもなく、ルーキーである。
「海賊王に俺はなる!」と言えばそりゃ笑われる立場だろうが、今はとにかくこの夢を笑わない仲間たちを捜していく段階だね。
まだ航路はイーストブルー、グランドラインには入れてないけど…。
2015/4/20(月)0:17

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