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過去ログ396 2011/12/21 22:42

☆関西人
宮本引退
遅ればせながら、宮本引退の話題にも触れておきたい。

私はてっきり戦力外通告があったと勘違いしてたんだが、そうじゃなくてクラブ側は来期の契約更新をオファーしてたんだってね?
それを蹴って、将来を見据えて引退ですか〜。
この人、身の引き方まで理知的でスマートなんだな(笑)。

これは彼の生涯のライバルだった松田直樹と実に対照的というか、松田が現役にこだわり最期まで泥臭く熱くマンマークDF的人生を生きたのに対し、宮本の場合は自らのサッカー人生をもラインコントロールするかのように精密な戦術の存在を感じさせる…。
宮本は、今後も彼らしく生きていけばイイんだよ。
松田が太く短く、しかし誰よりも熱く泥臭い形で生涯に幕を下ろした以上、宮本は生涯のライバルに対するリスペクトとして誰よりも細く長く、そしてクールに効率よくサッカー界と関わり続けるのが逆にイイんじゃないかな?
何となく、そう思う。

彼は今後「FIFAマスター」という大学院に留学するという話だが、これについては賛否両論あるだろう。
否定的な意見としては、指導者を志すなら学校で机上の理論を学ぶより、現場に出てナマの経験を若いうちから積む方がよっぽど早道なんじゃないの?ってね。
…うん、それは確かに一理あるわな。
サッカーの指導者ってのはサラリーマンより職人に近い職業であって、職人の世界ってのはヘタに専門学校なんか行かず一日でも早く現場で修行を積んだ方がイイんだぞ、という話を職人さんが話してるのを聞いたことがある。

こう書くとまるで学歴否定に思われるかもしれんが、私は今回の宮本の留学に対して実は賛成なんだよ。
…と言っても、決して大学院で学ぶ机上の理論を肯定するワケじゃないんだ。
それより、学校における最も素晴らしい価値を考えてみてほしい。
誰しも学生は一度は経験してるだろうから理解してもらえると思うんだが、学校で得られた財産の最たるモノは先生に教わった机上の知識なんかではなく、一緒に学ぶ友達の存在でしょ?
私が宮本の留学を肯定する根拠は、その一点。
「FIFAマスター」がどういう所かは知らんが、おそらく世界中からサッカー大好き人間達が志高く集まってくるんだろうし、そういう人脈は必ずや宮本の財産になる。
そして、それは必ずや日本の財産になるはず。

宮本、頑張って!
2011/12/21(水)22:42

☆関西人
メッシの体躯
クラブW杯にてバルサは決勝でメッシ・イニエスタ・セスクという3TOPだったんだが、あれを見て「誰がポストをやるんだ?」と首を傾げた人も多いと思う。
センターFWを置いてないのに何ら支障が出ないバルサはやっぱり凄いと思うんだが、しかしJクラブが生半可にああいうのを真似すれば大怪我することにもなりそう。
今季の最終節で浦和がまさしくセンターFWなしの布陣をやってたんだが、結果は酷いモノだったし…。

我々はセンターFWといえば身長180pを超える屈強なタイプをまずイメージしてしまうんだが、今回の決勝ではバルサ・サントスともに180cmに届く選手は前線に誰一人いなかった。
ネイマールはモヒカンで髪を立てて見た目の身長を稼いでるけど、実寸は170p台半ばだというからかなり小柄だよね?

ネイマールとメッシは「ペレの再来」「マラドーナの再来」と言われてるが、思えば本家のペレもマラドーナもかなり小柄な選手だった。
「白いペレ」と呼ばれたジーコにしても小柄だったし、
変な話だがサッカーにおいて神の領域に到達するひとつの条件として、「背が低いこと」というのはマジであるのかもしれん。

…と書くと「アホか?そんなワケねーだろ」と思われるだろうが、小さい奴は小さいなりに武器ってもんがあるんだわ。
それは、足の短さゆえの工学的な機動性。
骨格稼働の観点でいえば、細やかな方向転換は絶対に足が短い方がイイ。
そのメリットではメッシのドリブルが有名だが、今回ネイマールを見てもやはり同様のメリットを感じさせられたね。
あれを身長180p以上の人があのスピードのままでやろうとしたら、とんでもない負荷が膝を襲うはず。現実、スピード系なのにデカい人は膝を壊す例が多いよ(今でいうならCロナウドはマジで気を付けた方がイイ)。

ただし、小さければOKかと言えば決してそんなことはなくて、付け加えて大事なのは筋力じゃないかと。
今回、ぶっちゃけメッシとネイマールの差はそこにあったと思う。
足技では両者に大きな差なんてないと思うんだが、試合の中でネイマールはよく倒されてた。
一方でメッシは、あんな小さいのにコンタクトに屈しない場面が目立つ。
正確には筋力という話じゃないのかもしれんが(こういう体幹の話は長友が詳しいだろう)、これはメッシに限らずペレやマラドーナやジーコなど神様達は共通して体躯の強さを感じさせるんだ。
ブラジル82の試合ビデオは多く市販されてるから機会があれば是非見てほしいんだが、ジーコのドリブルを止めようと敵DFが後ろからユニを掴むと、ユニはビリビリに破れたけどドリブルは全くスピードダウンしないという面白いシーンがあるのね。
もう、完全にバケモノ。

よく小柄な彼らを例にとって「体が小さくともサッカーはできる」→「技術を向上させれば彼らと体躯の変わらない日本人だってやれるんだ」というノーテンキな論調が我々の周囲に絶えずあるんだが、ハッキリ言ってジーコやメッシらこそ我々から最も遠い水準の体躯だと思うよ。

メッシが少年時代に発育障害を患ってて成長ホルモン注射を毎日打ち続けてたのは有名なエピソードだが、これはジーコも同じで彼も少年時代にはホルモン注射を打ち続けてたという。
これをもって「ホルモン注射を打てば彼らみたいな強靭な肉体が手に入る」と安易に考えてほしくないんだが、ひとつカギを握ってるのは成長期における特殊なドーピングからの肉体改造であることは間違いないよな…。
2011/12/21(水)7:41

☆関西人
柏、クラブW杯3位ならず…
昨日はクラブW杯決勝だけでなく3決も行われたワケで、これに触れておかないワケにはいかんわな。

柏、惜しかった…。
しかし結果は負けにせよ、実質は互角かそれ以上だったんじゃないかな。
アルサッドはGKさえ並のレベルなら、私は柏が勝てたとさえ思う。
思えばACL決勝でもあのGKの存在で全北現代はPK戦に屈したワケで、つくづく一発勝負におけるGKの重要性を思い知らされる。

というか、そもそもがアルサッドって一発勝負・短期決戦向きのチームだったと思う。
長期戦となる国内リーグで彼らがどんなモノかといえば、2010〜2011シーズンでは12チーム中6位という結果だったという。
完全に中位じゃん(それを言うならサントスも同じなんだけど)。
というか、アルサッドといえばよく聞く名前だから強豪だと思いがちだが、ここ数年間はリーグ制覇したことはないらしいし、主要カップ戦の制覇もないという。
じゃ何でそんなクラブがそもそもACLに出れたんだ?という話だが、これが「西アジア地区プレーオフ」という枠から上がってきたんだという。
なぜか知らんが、カタールは割り当てられてる出場枠以外に別ルートを用意されてるんだね?

お恥ずかしい話、アジアNo1を決定するはずのACLはそんな別ルート枠クラブに制覇されちゃったワケよ。
これは照準をACLに絞り込んだからこそ国内リーグは6位という捨てた形になってるんだろうが、そういうのってフェアじゃないと感じるのは私だけだろうか?

…いやいや、この件については日本だって偉そうなことは言えんわな。
だって、柏というACL出場権すら持ってなかったクラブが全くの別枠でクラブW杯に出て、しかも北中米王者に勝っちゃったんだから(笑)。
さらにそれに追い討ちをかけてアジア王者まで下しちゃったら、一体クラブW杯って何なの?そしてACLって一体何だったの?ってことになってしまう。
そのへんを考えると、バルサの圧倒的強さが証明されたことは辛うじてクラブW杯の信憑性を守ってくれたワケで(南米10位では歯が立たない)、マジでメッシに感謝しなきゃね。

さて、気は早いかもしれんが来年のクラブW杯に向けてまずはACLなんだが、日本は4枠が確定している。
あの韓国ですら3枠で、ただし彼らは「東アジア地区プレーオフ」に1枠確定してるんだそうだ(日本にはプレーオフ枠なし)。
アジア内で日本と同じく4枠を確保してるのは、実はカタールだけである。
AFCは、いよいよ「東の日本、西のカタール」という新時代に突入した様子。
今回の柏vsアルサッドはその第一回戦とも言えたワケで、来年は是非リベンジしたいよな〜!
2011/12/20(火)0:19

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