―果ての廃墟―

過去ログ442 2007/10/13 22:47

>朱子
(響く断末魔。雄牛の巨体が派手な音を立てながら地に伏せた。骸と貸したそれを見下ろす女の額には、何時の間にか一本の角が生えていた。)

―――――… っ、はぁ これだけ力んだのは久しぶりだ。いい運動させてもらったよ。

(渾身の力を込めた左腕。それを解すようにひらひらと振りながら、最早動くことの無くなった雄牛へと鬼が告げる。視線上げ辺りを見回してみると、あれだけ居た亡者はきえていた。先ほどの突進に跳ね飛ばされたか、それともこいつに気おされ退散したかはわからないが――――― 不意に、何かよからぬ単語が耳に届いたような気がした。)

―――――… 何か、今聞こえたなぁ?

(低い声。静かで在りながらも底冷えするようなそれ。右手に携えた抜き身の刀を肩に担ぐと、実にゆっくりとした動作で気配の方を振り向いた。)

【今晩和。ええ、どうぞ遠慮なくいらっしゃってくださいませ。】
10/13 22:47

>アリス
入室
…猛る獣に赤鬼か…こりゃ、結構面白いもの見つけたわ♪(瓦礫の上空で杖に腰掛けて浮かび、凄まじい命のやり取りを楽しそうに傍観して)


まぁでも…結果は見えてるわね(クスリと笑いながら戦いの行方を見守り)

【こんばんは!お相手よろしいでしょうか?】
10/13 22:41

>朱子
(雄牛が吼える。それは地を揺るがすような咆哮だった。腹の奥にズシリと来るそれに、女の闘争本能は竦むどころかむしろ猛るばかり。)

そら、お出でなさい。鬼さんが相手をしてやろう。

(対峙する鬼と雄牛。そこに最早亡者如きが入り込む隙は無い。一瞬の間、先に動いたのは雄牛の方。蹄が大地を抉らんばかりに蹴る。進路上に居る亡者を跳ね飛ばしながら勢いを増し、弾丸の如く迫るそれ。鬼は動かない。口元には笑み滲ませ、肩に刀を担いで仁王立ち。僅か腰を落とし重心を下げると、事もあろうに突撃を敢行する雄牛を正面から受け止めた。)

ぐぅ、く――――― ッ ハッ、良い体当たりだ… ああ、褒めてやる。

(突進する雄牛の額中央目掛け、左掌打を叩き込む。されども特攻の勢いは止まらず、鬼の体は大地に二本の線を刻みながら後ろへと押されてゆき、瓦礫へとその身を叩きつけられる――――― 筈だった。その僅か手前、事もあろうに鬼は自分の何倍もの質量をもった雄牛を、左腕一つで押しとめていた。雄牛の表情に驚愕とも困惑とも取れない色が浮かぶ。それを見下ろし、女は凄惨な笑みを見せる。肩に担いだ刀を徐に振り上げ―――― 一閃、雄牛目掛け振り下ろした。)
10/13 22:32

>朱子
(倒れ伏した異形、よく見てみればそれらのどれもが刀傷を受けていた。しかし、女の衣服や刀に血の気配はない。それは偏に速さが成せる技なのだろう。トン、と軽く刀を肩に担ぐ。)

やれやれ、魑魅魍魎といえども所詮は有象無象か。これじゃあ腹の足しにも――――

(場の空気が変わった。圧し掛かるかのように重圧的な威圧感、その正体はなにか――――― 今まで切り伏せた異形ではない。となれば新手か、視線は静かに気配の方へ向けられる。)

―――――大将のお出ましか? そうそう、これくらいじゃなきゃ物足りん。

(異形の群れの向こう、見えたのは大きな雄牛の如き魔物。額より生やした角は太く逞しく、赤に染まっていた。あれは今まで仕留めて来た獲物たちの血だろうか―――― だとすれば、面白い。女の口元に笑みが滲む。)
10/13 22:14

>朱子
入室
(魔が犇く朽ちた街、響くのは異形の叫び―――――)

―――――さて、試し切りするにも多少なり手応えが無くてはなぁ。

(群れる異形、その只中に女が一人。朱を纏う女が振るうのは反身の刃であり、その刀身もまた朱色。何時からそこでそうしているのか、辺りには幾つもの骸が転がっている。)

それ、お前たち。もう少し気合をいれんか。祟るにもその程度じゃあ蚊も呪えんぞ。

(朽ちた亡者達に言葉が通じるのかどうかは分からない。しかし、女の手招きに応じて亡者が動く。一匹、二匹―――― 群れて襲い来る異形に向けて女は悠々と歩き、そしてすれ違う。女に何の変化も無い。しかし、だというのに襲い掛かった異形は、まるで糸の切れた人形のよう女の背後で地へ崩れ落ちた。)
10/13 21:55

>ルルス・セルヴィリア
退室
(不意に感じた背後から迫る邪気に満ちた気配を感じると、焦った素振りを見せることなく振り返り。口元を緩くゆるませ笑みを浮かべて)…あきまへん。無駄なあがきは止しなはれ。
(左腕を軽く振り、手首に仕込んだ針を手に二本握りしめると同時に、針に青白い電流が走り。その針を顔の前で構え)ほな、行きますえ〜?転生の道に、案内しまひょ
(怨霊めがけ針を投げつければ、綺麗に霊を捕らえたと同時に淡い青白い光に包まれ、冥界へと転送して。残された針は地面へと落下すれば間もなくシュウと音を上げ消滅し)生まれ変われますように……。ほな、キリもあらへんし、今日は去にまひょか
(無数に漂う魂を感じるとクルリと進行方向を変え、元来た道を引き返して行き)
10/10 0:38

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