―果ての廃墟―
過去ログ409
2007/6/11 23:26
>アルミフィ(ザンッ――― 鎌が深く地面へ突き刺さる。真っ直ぐ正中線を通った刃。左右に分裂した異形は、地へ崩れ落ちる前に塵へと還った。 ―――広がるざわめき、統率は乱れた。少女の口元には薄い笑み。)
Painful bullet...The curse pouring down the earth is dirty.
(少女が天を指差した。紡いだのは練り上げた呪に指向性をもたせるもの――― ドンッ 。 打ち上げられる呪いの塊。ある高さに届くとそれは、空中で炸裂した。その刹那、大地に呪の雨が降り注ぐ。)
6/11 23:26
>アルミフィ『前方上、くるぞ。』
(いわれなくともばっちり見えてますの――― 右手は鎌の柄握り締め、左手は帽子が飛ばぬよう抑える。地面削っていた鎌の先端が、ふわり、と中に浮いた。鎌握る右腕を目一杯伸ばしたまま、ギュル、と軸足で足元に穴を掘らん勢いで左回りの回転を。ブォンッ、と鎌が大気を切り裂く。巨大なで凶悪な刃の人間ゴマと化した少女。飛びかかりくる異形を切り落とし、薙払いなが群の中を突き進む。)
『目標まで距離30。20、10――― 今だ。』
(帽子のカウントダウン通りにリーダー格との距離は詰まってゆく。最後の合図、それと同時に少女は宙へ飛び上がった。回転を強制的に停止、すると同時に鎌を両手で保持。振り上げる一刀、そのまま落下の勢いを乗せ群の頭を両断した。)
6/11 23:17
>アルミフィ(見渡す周囲。どこもかしこも異形だらけなのは相変わらずで、うんざりするばかりだが―――。)
『―――見つけた。8時の方向、群れの中央だ。』
(帽子が告げる。それとほぼ同時、少女が身を翻して駆け出す。少女にも見えた。異形の中、僅かに高い霊格を持ったリーダー格の姿があった。突然の攻勢に広がるどよめき。今度焦りだしたのは異形の方、狙われた異形たちの指揮者―――。)
『こちらの狙いに気付いたようだ。一気にくるぞ。』
(そりゃ真っ直ぐ突進なんてしてきたら気付くか。しかし、だからといってこっちも止まれない。少女は鎌の握りの位置を柄の末の方へスライドさせる。ガリガリと音をたてて鎌の先端が地面を削り取った。鎌を引きずりながらの突撃。姿勢低く駆ける少女に異形が群がり襲い掛かった。)
6/11 23:05
>アルミフィ『奴ら、知恵を付けてきているな。此方の疲弊を狙っているぞ。』
(言われなくても、今現在身を持って実感しているところだ。実際体力はこのままやっていたらそう遠くないうちに底を突いてしまうだろう――― また一つ、何匹目かの異形を塵へ還す。が、ジリ貧だ。数が減った気がしない。はぁ、と乱れ始めた呼吸を無理やり抑え込むため、深く深く息を吐き出した。)
『この統率力…指揮している奴がいる。まずはそいつを叩け。』
(まったく、簡単に言ってくれる。言ってくれるが、しかし、実際やらなければこの状況を打開するのは難しいだろう。額に滲んだ汗が頬へ流れ、顎へと伝い落ちた。少女は目を凝らす。襲いくる捨て駒とは違う異形を、他より霊格の高いであろいリーダーはどこか―――。)
6/11 22:53
>アルミフィWithout the fear that uneasiness cries there―――
(迫る異形の姿に少女の眉が顰められる。逸る気持ち。しかし焦れば詠唱自体が無駄になってしまう――― 少女は両手で鎌を構え迎えうつ姿勢。異形が地を蹴り跳んだ。)
ッッ ―――What there...is only as for the ease of liberation.
(先陣切る異形の一匹目掛け少女は鎌を振るう。 ―――刃に手応え。胴より分断された異形は塵へと還った。しかし、この数相手では一匹消したところで意味がない。二匹目、三匹目――― 追撃は途切れることなく少女を襲う。大鎌振るい、群がる異形をなぎ倒すけれども、しかしこれでは詠唱が続けられない。元々格闘戦に向いてはいない少女の顔には、徐々に疲労の色が浮かび始め―――。)
6/11 22:14
>アルミフィ(まるっきり他人事チックな帽子に、少女の眉がピクピクと動く。この帽子は、と。言ってやりたいことは山ほどおかわり沢山な訳だが―――。)
I will lead you―――
(そんな事をしていたら仲良く一緒に異形の仲間入りだ。少女は腹立たしさを押し殺し、力を高めるための詩を詠唱する。)
To a place peaceful coolly darkly―――
(第二節、詠唱。場に漂う障気が集まりだし、それを糧として少女の魔力が膨らんでゆく。 ―――しかし、やはり向こうもこちらの思い通りにはさせてはくれない。包囲する異形その一部が少女目掛け駆け出した。)
6/11 21:59