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過去ログ629 2020/4/29 13:46

☆関西人
ブランドFW
東京五輪代表、FWのエース候補として挙げられている小川と上田。
今季は小川はジュビロに復帰、そして上田もアントラーズで出番が増えるだろうから、私は鹿磐対決を楽しみにしてたんだよね。
それが、このコロナ禍…。

FWといえば、やはり鹿磐である。
2大ブランドと言ってイイ。
いや、それにセレッソを加えて3大ブランドかな?

【鹿ブランド】
@柳沢敦・鈴木隆行の時代
A大迫勇也の時代
B上田綺世の時代へ…?

【磐ブランド】
@中山雅史・高原直泰の時代
A前田遼一の時代
B小川航基の時代へ…?

【桜ブランド】
@西澤明訓・大久保嘉人の時代
A柿谷曜一朗・南野拓実の時代
B西川潤の時代へ…?

イメージ的には
・鹿ブランド⇒ポストプレー型
・磐ブランド⇒フィニッシャー型
・桜ブランド⇒テクニシャン型
って感じがするわ。

2TOPが主流の時から、この3つのうち2つを選抜して組み合わせるのが主だったと思う。
ただし今は1TOPが主流の為、桜ブランドは中盤やアウトサイドに回される傾向かもしれない。

今のA代表では、鹿ブランドの大迫が軸だね。
じゃ、大迫が不在の時はどうしてるのかというと、なぜか永井謙佑を主に使っている。
鹿、磐、桜、いずれにもタイプが似てない選手だ。
スピード特化型の選手である。
あぁ、でも森保さんはサンフレッチェの時から浅野拓磨を使ってたもんなぁ。
足の速さで最終ラインと攻防するタイプ、好きなのかもしれない。

あとひとつ言うと、永井の走力で前から守備をすることを求めてるかもしれないね。
いわゆる、ディフェンシブFW。
昔は走るタイプほど敵の足が止まる終盤のタイミングに投入したもんだが、今はレスター時代の岡崎がいい例で、むしろ逆にスタメン起用されたりもするんです。
確か、森保ジャパンでも前田大然を先発させたけど大然は点を取らず、終盤から入った上田の方が得点を量産した試合があったかと記憶する。
これは大然ダメじゃん、ではなく、そういうゲームプランなんだろう。
「ちゃんと相手を弱らせておいたぞ」というやつだ。

でも、永井じゃ大迫みたく敵を背負いながらも球をキープする芸当はできないじゃん、と言いたい人もいるだろう。
うん、その通りさ。
大迫みたいな芸当は、誰にでも簡単にできることじゃない。
とはいえ、球を高い位置でキープしなきゃならない一定のニーズが試合の中にあるのも事実で、そこをどうすべきか、というのが課題。

これを考えるのに、まず大迫がまだ代表で重用されてなかった頃、一体誰が1TOPを主に務めていたかを思い出してみてほしい。
第二次岡田ジャパンの頃の話だね。
本田圭佑?
いや、確かにワールドカップ本番は本田だったけど、実はアジア予選段階の1TOPレギュラーは玉田だったんだ。
ドリブラーの玉田が1TOPというアイデアが面白いね。
でもこれが結構ハマっていて、玉田は敵陣深い位置で球を圧倒的にキープしてたんだよ。
それは大迫のように体躯とパワーでキープするのでなく、卓越したドリブル技術でキープしてたんだ。
つまりキープの方法論はひとつではなく、色々なやり方があるということだな。

じゃ、今だって大迫不在時を想定するなら、ドリブラーは使えるんじゃない?
幸い、玉田に匹敵するほどのドリブラーが今は豊富にいるんだし。
たとえば、中島や南野や堂安あたりはそれと言えるんだから、彼ら2列目がドリブルでキープし、1TOPには起点となるキープなんぞ期待しない、ってのはどう?
1TOPには、敢えて別の仕事をやってもらうのもありなんだよ。
とにかく走り回って、敵DFラインを消耗させるとか。

私は、A代表なら永井、五輪代表なら大然あたりの無印ブランドを先発起用するアイデア、ありだと思うね。
無印には守備と敵を疲弊させることに専念させ、後半の勝負所のタイミングで、鹿、磐、桜、いずれかの本家ブランドを投入する。
そもそもディナーのメインディッシュは、必ず前菜とスープの後に出てくるもんですよ。
2020/4/29(水)13:46

☆関西人
ボランチ序列
遠藤航、シュトゥットガルトに完全移籍決定だそうだ。
これは良いニュース。
なぜって、多分シュトゥットガルトは来季に1部昇格をするだろうから。
現在、四大リーグの1部でプレーする日本人選手は限られてるので、こうして遠藤がシュトゥットガルトで認められたってのは嬉しいニュースだよ。

遠藤の何が凄いって、ドイツでボランチのレギュラーを務めてること。
あっちでボランチとして使われる日本人は、正直あまり多くない。
そこまで日本人の守備力は信用されてないんだろうね。
しかし、遠藤はちゃんと評価されたようだ。
確か、以前にハリルも言ってたな。
日本人では遠藤が一番デュエルが強い、と。
事実、一対一をやらせれば遠藤はかなりの勝率をマークする。
突破はさせない、潰す、そして奪い切る。
代表でも、柴崎の相棒として筆頭格だと思う。

遠藤のライバルは、今のところ橋本拳人、そして中山雄太かな?
中山は、東京五輪もあるので期待している。
レフティだし。
センターバックかボランチか適正ポジションがよく分からん選手だが、本人はボランチを希望してるっぽい。

あとは、田中碧か。
フロンターレからは森保ジャパンに守田が参入してきて「凄いの出てきたな」と思ってたら、今度はその守田を押しのけて田中碧だもんね。
かなり攻守バランスの良い、THEボランチである。
遠藤や中山のようにセンターバックと兼務するタイプではないが、でも守備能力は高い。
トゥーロンで大会優秀選手ランキング3位。
アウェーのブラジル戦で2得点して勝利に貢献。
そして、2019年Jリーグ新人王。
キテるね。

その田中碧が、中山とダブルボランチを組んだ試合が↓なんだ。

【2019/10/15対ブラジル戦】

・・・・・小川
・・・食野・・三好
杉岡・・・・・・・・橋岡
・・・中山・・田中碧
・・町田・立田・渡辺
・・・・・大迫

この試合、3-2で勝っちゃったんだよね。
日本がブラジルにアウェーで勝つって、普通あり得る?
しかも、田中碧が2ゴール、中山が1ゴール。
五輪代表ダブルボランチは、もはやこの組み合わせで確定かもしれない。
ただ、このふたりの組み合わせって実はあまり多くないんだよね。
意外である。

組み合わせといえば、柴崎と遠藤航もとても良い関係なんだ。
私の知る限り、森保ジャパンで柴崎+遠藤の組み合わせではまだ一度も負けてないと思う。
そういうゲンの良さ、大切にしたいね。
もちろん、ブラジルに勝った中山+田中碧もゲンが良い。
ならば五輪代表の3バックでは中山+田中碧を熟成し、A代表の4バックでは柴崎+遠藤を熟成していく、ってことでどうだろう。
個人で見るよりも、こういうのはユニットで見た方がイイんだよ。
2020/4/29(水)0:01

☆関西人
第一次岡田ジャパン
先日、名波が那須チャンネルで語ってる動画を見た。
その中で名波が中田英寿について語るシーンがあったんだけど、彼は「98年の岡田代表の頃の中田が一番良かったんじゃない?」とか言ってるワケよ。
うん、自分がコンビ組んでた時の中田が一番良かった、と(笑)。
というより名波が言わんとしてるのは、周りがみんなオトナで、そのオトナに囲まれて若い中田が好き放題やるのを許されてる構図が中田にとっては一番バランス良かったんだ、ということらしい。

実は、中田自身が以前にそれを肯定する話をしていて、確か生涯のマイベストチームに98年岡田ジャパンを挙げてたと記憶する。
やはり中田って、生粋の末っ子気質なのかも。
私生活でも前園の弟分だったみたいだし、年上といる方がのびのびできるタイプかと。
で、当時のA代表は井原正巳とか山口素弘とか「いかにもオトナ」な人たちが多くて、中田がムチャクチャなことをやっても頭ごなしに怒ったりしなかっただろう。
…あ、カズや北澤あたりは別かな?
だけど、最後はカズも北澤もチームを去ったからな。

中田がだんだんと窮屈になってきたのは、トルシエジャパンから、そして究極はジーコジャパンの時じゃないだろうか。
ジーコジャパンの時には中田が逆に最年長ぐらいの立ち位置になっていて、チームでリーダー的立場にならなきゃいけないところに追い込まれたのよ。
だけど、中田は本質が相変わらず末っ子気質。
みんなを引っ張っていくよりは、心の向くまま好き放題やりたい方である。
で、下の世代とは最後までうまく融合できなかった感があるね。

なぜ中田がサッカーの指導者を志さないかという意味も、そのへんに理由があると思う。
ああ見えて意外とリーダー気質じゃないというか、皆を引っ張るとかが苦手なんだろ。
トルシエジャパンの時、若い奴らがロッカールームで肩を組んで歌を唄うシーンがあったけど、中田はああいうノリが絶対苦手。
だってさ、セリエAでローマが優勝した時のロッカールームで、周りの喧騒を無視して中田はひとり本を読んでたんだよ(笑)。
そりゃ、モチベーターたるべき監督には向かんわ。

【98年岡田ジャパン】
・・・中山・・・城
・・・・・・中田
・・・名波
相馬・・・山口・・名良橋
・・中西・・・・秋田
・・・・・井原
・・・・・川口

良いチームだったよなぁ。
名波が2,5列目で、いわゆるダブルボランチじゃないんだ。
で、相馬⇔名波の左コンビネーションがひとつの武器。
司令塔は山口で、彼が中田を使うか、相馬⇔名波を使うかをコントロールしていた。
この中田、名波、山口のトライアングルは、翌年のワールドユースにおける、小野、小笠原、ヤットのトライアングルにも繋がってると思う。
ワールドユースの場合は、小野⇔本山の左コンビネーションが良かったよな。

で、↑のチームでは控えFWに岡野と呂比須がいて、岡野はスピードスターだから中田のキラーパス追走要員として分かるんだけど、問題は呂比須さ。
中田と呂比須はベルマーレのチームメイトで、メチャクチャ仲が悪かったらしいのね。
呂比須は、FWのスピードを全く考えてないキラーパスのことを納得してなかった。
彼はどちらかというと足下でキープする、今でいうと大迫タイプ。
空中戦の方が得意で、そんな裏に走るスピード系じゃないのよ。
だからこそスタメン起用されなかったんだけど、でもフタを開けてみりゃ、4人の中で一番得点の匂いを放っていたのは明らかに呂比須だった。

ちなみに、最初このチームは4バックだったんだけど、岡田さんは「これじゃ勝てない」として2つの案を考えたんだ。

@スイーパーを置いた3バック(5バック)
Aボランチを3枚にした4バック

Aは服部をボランチに加えて一度試してみたんだけど、あまりハマらなくて最終的に@を選択した。
だけど12年後、岡田さんは2010年大会でAを選択したんだよね。
ヤットと長谷部に阿部を加えた3ボランチ。
これ、12年越しの伏線回収ですわ。

伏線回収は、あともうひとつ。
というのも、12年後の岡田さんはFWにスピード系ではなく、敢えて呂比須タイプ、球をキープするタイプを使ったのよ。
もちろん、本田のことなんだけどね。
そうなんだ。
岡田ジャパンって、実は第一次と第二次でひとつのパッケージなのさ。
上巻で張られた伏線が、見事に下巻で回収されている。
上巻が挫折で、下巻でリベンジという展開も素晴らしいじゃないか。

今だからこそ初めて分かることだけど、やっぱ岡田ジャパン、名作だよね。
2020/4/28(火)19:11

☆関西人
幻の天才
若い頃から将来を嘱望され、熾烈な競争を勝ち抜いてきた者、勝ち残ってきた者たちが、我々の今目の前にいるスター選手である。
だけど、中には才能あったけどうまく勝ち残れなかった者もいるワケで、今回はそういう選手たちのことを語っていきたい。

【佐野裕哉】
日本サッカー史上最高の才能は小野伸二だという人が多いんだが、その小野を超える才能と言われていたのが佐野である。
FWの彼がなぜ小野と比較されるのかというと、高校が小野と同じ清水商業だったからだろう。
小野や名波や藤谷俊哉らを指導してきた同校の大滝監督が、佐野の才能を「小野以上」とコメントしたことから始まっている。
彼はかなり早熟だったのか、中学時代は全国大会を2連覇し、24試合連続ゴールという記録も作った。
でも、その後のキャリアは怪我で…。

【森本貴幸】
今もなお、Jリーグの最年少記録保持者は森本である。
彼は、中学生の時点で既にプロのピッチに立っていた。
正真正銘、怪物だったと思う。
その後は、18歳でセリエAカターニャに移籍。
得点も決めて、いよいよブレイクか?と思いきや、そこからは怪我で…。

【玉乃淳】
森本をはじめヴェルディ下部組織は数々の才能を生んできたんだが(最近では中島)、玉乃もそのひとり。
彼はJr.ユースの時に才能を評価され、アトレティコマドリードのユースに引っ張られた。
今でこそ珍しくない話にせよ、当時はめったにそんなことはなかったよ。
アトレティコではFトーレスと2TOPを組んでいたらしい。
凱旋帰国して、さぁこれからだ!と思ったら、なぜか意外と活躍しなくて…。

【財前宣之】
あの中田英寿が憧れた天才ファンタジスタである。
才能では、中田より財前の方が遥かに上だったらしい。
財前がパスを出し、中田はそれを追って走る主従関係だったようだ。
ヴェルディユースのスター選手で、U17世界ユースではリーグ戦3試合全てでMOMになり、大会ベスト8に貢献。
大会ベスト11入り。
その才能を世界レベルで認められ、そこから欧州留学に出るんだが、不幸にもスペインで靭帯断裂…。

【前田俊介】
「前俊を諦めない」というフレーズが有名になるほど、長いこと覚醒を期待された大器である。
天才肌のストライカー。
サンフレッチェユース時代は、あらゆる大会でチームを優勝に導き、何度も得点王に輝いた。
典型的なファンタジスタであり、守備はしない(笑)。
そのスタイルのせいか、トップチームに昇格してからは…。

以上、とりあえず5人の天才を挙げさせてもらった。
割と、怪我で伸び悩んだケースが多いね。
それを言うなら、小野だって同じなんだけどさ。
小野も怪我して以降は、以前に湧いていたイマジネーションが全く湧かなくなったらしく、つまり小野は20歳の時点で終わったのよ。
「え?彼はその後もフェイエノールト行って活躍したじゃないか」と思うところだが、小野にしてみればオランダでのプレーも劣化したモノだったんだと思う。
その割に、向こうでも「こんな凄い選手見たことない!」と衝撃を与えたんだから、いかにもともとの小野の才能が巨大だったかということだ。
怪我でも潰しようがないほどの才能って、世の中にはあるんだな…。

あと、天才型といえば宇佐美も「いつになったら覚醒するんだ?」と思ってる人はいるだろうけど、いやいや、彼は上記5人に比べりゃ、むしろうまくいってる人だと思うよ。
宮市だって、あれだけ怪我を繰り返してるから「もう終わった」と既に思ってたけど、実は終わってないみたいだし。
柿谷も、消えていく天才の典型的キャラかと思いきや、意外とまだ第一線で頑張っている。
柿谷と前俊の差は、何だったのかな…。

個人的には財前の怪我って、その後の日本サッカー界の構図を少し変えたような気がするんだ。
彼は怪我がなければA代表入りもしてただろうし、また財前がいれば、中田はA代表の司令塔じゃなかったかもしれないでしょ?
財前は96年時点で、スペイン1部のクラブと契約した初の日本人になっていた。
靭帯断裂さえなければ、日本で中田ブームより先に財前ブームが起きていたかもしれない。
数奇なもんである。
信長が本能寺で散ったから、秀吉が出てきて天下統一をしたワケで…。
2020/4/28(火)16:12

☆関西人
最高傑作
東京五輪代表候補の若手を見ていて、今さらだけど結構目につくのがフロンターレユースの選手なんだよね。
「フロンターレユースの最高傑作」こと三好はもちろんとして、板倉もここ出身だし、田中碧もだし、実は三苫もそうらしいね。
あと、久保くんもバルサに行く前はここにいたらしい。
意外と名門なんだな…。

ガンバユースからは堂安と食野
レイソルユースからは中山
アビスパユースから冨安
サンフレッチェユースから大迫
レッズユースから橋岡
マリノスユースから遠藤渓
ベルマーレユースから齊藤
グランパスユースから菅原
トリニータユースから岩田

こうした他のクラブユースと比較しても、この世代はフロンターレユースの勢いが強い。
そういや、昨年のリーグ年間MVP仲川もフロンターレユース出身らしいね。
フロンターレって、今ノッてるクラブなんだと思う。
そりゃ連覇するわ。
そこで「最高傑作」とされる三好って、かなり規格外のモンスターなんでしょ。

フロンターレユース最高傑作⇒三好
ガンバユース最高傑作⇒宇佐美
セレッソユース最高傑作⇒南野
レッズユース最高傑作⇒原口
サンフレッチェユース最高傑作⇒森崎兄弟
レイソルユース最高傑作⇒酒井宏
ヴェルディユース最高傑作⇒森本
アントラーズユース最高傑作⇒土居
マリノスユース最高傑作⇒栗原
ベルマーレユース最高傑作⇒遠藤航
グランパスユース最高傑作⇒吉田
アビスパユース最高傑作⇒冨安
FC東京ユース最高傑作⇒梶山
ジェフユース最高傑作⇒佐藤兄弟
エスパルスユース最高傑作⇒北川航
アルビレックスユース最高傑作⇒酒井高
ヴィッセルユース最高傑作⇒岩波
コンサドーレユース最高傑作⇒西大伍
トリニータユース最高傑作⇒清武
サンガユース最高傑作⇒奥川雅也
横浜FCユース最高傑作⇒小野瀬

思いつくままに最高傑作を勝手に設定させてもらった。
だけど、こうして見ると、最高傑作が日本のトップに立ったことはあまりないようにも感じる。
だってさ、日本サッカーのレジェンドってまず中田英寿でしょ。
中村俊輔でしょ。
遠藤保仁でしょ。
そういうのは、大体が高校サッカー出身である。
例外は香川真司がみやぎバルセロナユースで、高校生の時にはもうセレッソのトップチームでプレーしてたという変わり種なんだが、この香川より下の世代ぐらいからぐぐっとユースが強くなってくる。
今の森保ジャパンなどは、中島、堂安、南野、ユース系をずらっと並べてるからね。
もともとリオ五輪から、中島、南野、遠藤航、矢島、久保裕也、原川力などユース系が主軸だったし。
東京五輪代表になると、堂安、三好、久保くん、中山、田中碧、冨安、板倉、橋岡、大迫など、さらにユース系が主軸になっている。

しかし、高校サッカーもいまだバカにできないんだよね。

鹿実最高傑作⇒ヤット
国見最高傑作⇒大久保
帝京最高傑作⇒中田浩
東福岡最高傑作⇒本山
清水東最高傑作⇒内田
清水商最高傑作⇒小野
静岡学園最高傑作⇒大島
青森山田最高傑作⇒柴崎
野洲最高傑作⇒乾
市船最高傑作⇒杉岡
滝川二最高傑作⇒岡崎

ざっと名門高を挙げさせてもらったが、なるほど重鎮が揃っている。

Jユースが狭き門なのに対し、高校サッカーは全国津々浦々にまで普及している広き門である。
全国に高校サッカー部って、いくつあるんだろ?
日本にサッカー部のない町など存在してないはずだ。
みんなは欧州南米のクラブ中心のスポーツ文化に憧れがあるんだろうけど、日本の部活、これはこれでイイんじゃないだろうか。
余すことなく才能を拾える巨大な全国網だし、今さら変えることもできない。
オシムは、日本の高校サッカーというシステムを褒めてくれてたよ。
彼の目から見て、学校の部活の試合で国立競技場が満員になってるのはアメージングな光景だっただろう。

普通、年代別代表では若い世代ほどユース系のシェアが高く、年代が上がるにつれてどんどん学校部活系のシェアが上がってくる。
途中から大学生まで入ってくる。
そして、A代表では遂にユース系が学校部活系に逆転される。
我々にはお馴染みのパターンだが、でも最近、ユース系が踏ん張るようになってきたと思う。
実際、今のA代表のスタメンは過半数がユース系じゃないか?
ユースの時代がキテるかな、と感じる。

かつてJリーグは鹿磐二強時代で、アントラーズもジュビロも高校サッカーから優れた選手をスカウトすることで強豪になったクラブだ。
王道である。
その王道と違う道をいったのがサンフレッチェやガンバあたりで、彼らは自前のユースでチームを強化していった。
フロンターレは、私のイメージだと大学から拾ってくるという第三のパターンだったんだけどな。
いつの間にか、ユースも充実してたか。
ところが、ここにきて第四のパターン。
マリノスだよ。
外国人枠の緩和に伴い、データバンクとネットワークを駆使して海外からの補強の精度を上げ、それに遠藤渓や喜田など自前のユース系を組み合わせるという、まさにレアルの「ジダンとパボン」政策をやってきやがった。
なんか、難しい時代になってきたな…。
2020/4/28(火)11:37

☆関西人
改めて東京五輪代表考
モダンなサッカースタイルを前提に、東京五輪代表をシミュレーションしてみる。

・・・・前田
安部・・久保・・堂安
・・中山・田中碧
杉岡・板倉-冨安・橋岡
・・・・大迫

・・・・前田
・・久保・・堂安
遠藤渓・・・・・相馬
・・中山・田中碧
・板倉・冨安・橋岡
・・・・大迫

FWは上田でも小川でもなく、前田大然がイイように思えてきたんだ。
彼ならフォアチェックのスピードが誰より速いし、おまけにスタミナもあるから何度も何度もボールホルダーに寄せていける。

で、2列目は4231なら堂安、久保くん、安部。
今怪我している安部をなぜ使うかというと、彼はバルサで前線守備をかなり叩き込まれたというから。
昨年の代表召集の時は、彼がチームにハイプレスのやり方を指導したという。
こういう話を聞くと、心強いじゃないか。
もちろん久保くんもバルサユース出身ゆえ、そこは安部同様に動き方を分かってると思う。
堂安もまた守備意識があり、尚且つ当たりに強い。

いや、三好を外すのか?
三好は確か、コパアメリカで2得点してたよな。
彼は昔からこの世代のI番だし、アディダスだし、最近はアントワープに完全移籍が決まったし、彼を外すのは確かにどうかと思うね。
実力は、久保くんにもヒケをとらない。
でも、彼を入れると左利きが前線で3人になるんだよなぁ。
アディダス的には【久保くん>三好】だと思うので、おそらく三好は落ちると予想する。

ボランチは、中山と田中碧にした。
右利きと左利きでバランスが良く、このふたりはコンビの実績もある。
どっちも守備力があり、どっちも起点のパスを出せる。
あと、ダイナモとして齊藤未月も捨てがたいし、左利きボランチのリザーブとして田中駿も捨てがたい。

DFは、冨安、板倉、杉岡、橋岡を軸とする。
杉岡と橋岡はWB、SB、CB、いずれもこなせるのが強みだし、冨安と板倉はビルドアップ能力が強み。
ボランチの中山、および田中駿もDFラインをこなせるので、ここは敢えてリザーブを呼ばないという選択をする。

ウィングバックは、順当なら遠藤渓と相馬。
もしオランダAZの菅原が入るなら、相馬が左に回って遠藤が落ちると思う。

あとは攻撃のリザーブなんだけど、森保さんなら小川と上田を入れるだろう。
なんせ、森保さんいわく「上田は久保竜彦以来の逸材」。
上田は、次にゴールを決めたらヒョットコのパフォーマンスをやるべきだね。

・前田
・小川
・上田

・堂安
・安部
・久保くん
・相馬
・菅原

・中山
・田中碧
・齊藤
・田中駿

・冨安
・板倉
・杉岡
・橋岡

・大迫
・小島

はい、これで18名。

延期でU23⇒U24になったのに、それに加えてオーバーエイジまで認めてくれるかどうかは怪しいと思う。
UEFAが許さんのじゃないか?
それでも、仮にオーバーエイジがあるなら

・小川⇒大迫
・齊藤⇒柴崎

あと、もう1枠。
そこは、アディダス枠かもしれないね。
アディダス的には、オーバーエイジは南野、もしくは香川、もしくは原口ですよ。
そういや、原口はまだ五輪に出たことないんだっけ?
じゃ、最後の1枠は

・相馬⇒原口

・・・・大迫
原口・・久保・・堂安
・・田中碧・柴崎
杉岡・中山-冨安・橋岡
・・・・大迫

・・・・大迫
・・久保・・堂安
原口・・・・・・菅原
・・田中碧・柴崎
・中山・冨安・橋岡
・・・・大迫

原口って、良い選手と思うんだよね。
左アウトサイドも右アウトサイドも出来て、またインサイドも出来る。
そして、ドリブラーでありつつハードワーカー、ハイプレス要員のニーズとして理想である。
いまどきは球を奪った瞬間こそ最も狙われるんだから、奪う選手にほど高度なドリブル技術を求めたいのさ。

柴崎は、ゲームメイカーとして活きるだろう。
彼に匹敵するほど視野のある選手は、このチームにいないし。
最近は、ダイナモとしても頼もしい。
ただ、ボランチで中山とコンビ組ますのは危ないかもしれない。
以前、コパアメリカのチリ戦でコンビ組んだ時はもうボロボロで、あの0-4は軽くトラウマ。
田中碧ならフロンターレで大島と組んでるから、ある程度は柴崎とも合うんじゃない?

大迫は、最近ブレーメンでの評価が落ちてるのが気になる。
故障?蓄積疲労?
コロナ禍でリーグが止まってる間に癒えてることを願うけど、もし大迫が復活しないようなら別の人を準備すべきか。
すると序列からして永井謙佑が呼ばれる可能性もあるんだけど、また五輪で大迫落ちて永井が入るのは、さすがにあれだね(笑)。
個人的には、大迫がダメなら小林悠でイイと思う。

このチーム編成で、A代表のワールドカップアジア予選にも臨むべきじゃないか。
能力的に、アジアA代表レベルでも十分に勝てるポテンシャルはあるはずだよ。
2020/4/27(月)23:27

☆関西人
現代的チーム機能
総じて、今はFWや攻撃的MFが昔より守備をするべき時代で、DFや守備的が昔より攻撃をするべき時代。
突き詰めると、前の選手と後ろの選手の境界がなくなり、全体が同質化してきてるのかもしれない。

ドリブルが、かなり重要なスキルになってきてる時代だと思う。
それはパスだけで崩せるほど、いまどきの守備ブロックは甘くなくなってきたから。
いまどきのブロックは、きっちりと前からパスコースを遮断してくる。
だからひとつ仕掛けないと、パスコースもロクに作れない。
また、ハイプレスがスタンダードになってきてる時代なので、ボールホルダーはポジション関係なくドリブル技術がないとキープもままならない。
もはやドリブルは攻撃的ポジションだけのスキルでなく、全ての選手に求められるスキルだろう。

昔のフォーメーション機能は、
【1】
・・ストライカー・ポストプレー
ゲームメイク・・・・・ゲームメイク
・・バランサー・・ゲームメイク
オーバーラップ・・・・オーバーラップ
・・ディフェンス・ディフェンス
・・・・・キーパー

こんな感じだったけど、今は
【2】
・・・・オールラウンド
オールラウンド・・・・オールラウンド
・・バランサー・・バランサー
バランサー・ディフェンス・・バランサー
・ゲームメイク・・ゲームメイク
・・・・・キーパー

という感じ。
どちらかというと、フィールドプレーヤー10名全員がマルチっぽくなるというか、前も後ろも攻守の境界はない感じね。
しいていうなら、ポジションによりサイズが少し違うぐらいか。
ある意味でトータルフットボール。

【1】のコンセプトに近いのがジーコジャパンですよ。
そして【2】に近いのが、ハリルジャパンか。

【1】
・・・高原・・柳沢
俊輔・・・・・・小笠原
・・・福西・中田英
三都主・・・・・・加地
・・・宮本・・中澤
・・・・・川口

【2】
・・・・大迫
原口・・・・・・浅野
・井手口・・山口蛍
長友・-長谷部・・酒井
・・昌子・・吉田
・・・・川島

どちらがクリエイティブかって、私は【1】だと思うけど。
【2】のハリル式は硬質すぎて、ちょっとね。
まだ、アギーレの時の方が硬軟のバランスはマシだったかな?

・・・・岡崎
武藤・・・・・・本田
・・香川・・遠藤
長友・-長谷部-・高徳
・・森重・・吉田
・・・・川島

【1】と【2】の中間という感じだ。
そしてザックジャパン。

・・・・大迫
香川・・本田・・岡崎
・・遠藤・長谷部
長友・森重-吉田・内田
・・・・川島

これも【1】と【2】の中間。

そして第二次岡田ジャパン。

・・・・本田
大久保・・・・・松井
・遠藤・阿部・長谷部
長友・中澤-闘莉王-駒野
・・・・川島

これは【2】に見えて、あまり前から奪いにいくコンセプトではなかった。
どっちかというと、やや後方で受けて耐える形。

そして、オシムジャパン。

・・高原・・・巻
遠藤・・・・・・俊輔
・・鈴木・・憲剛
駒野・阿部-中澤・加地
・・・・川口

これは明らかに【1】だな。

こうして見ると、【1】はジーコやオシムで、ザックやアギーレあたりから【2】へのシフトを切ってきたのが分かる。
ハリルで完全に【2】となった。

そして、森保ジャパン。

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・柴崎・遠藤航
長友・吉田-冨安・酒井
・・・・権田

森保さんのフォーメーションは、中島のところが強みであり弱みでもあり、でも中島のところを原口に代えたら【2】のコンセプトにかなり近くなる。
一応、こう見えて森保ジャパンもモダンな機能ではある。
2020/4/27(月)17:29

☆関西人
現代的MFの資質
MFにパサーが昔と比べて減ったとして、じゃ今のMFはどう変貌したというのか。
おそらく、昔に比べるとボール奪取能力が格段に上がってると思う。

昔はもっと、DFと守備的MFが守る人、攻撃的MFとFWが攻める人、というようにハッキリと機能の二分があったと思うんだ。
でも今は最終ライン設定が高くなり、DFが攻撃の組み立てをするようになってきている。
その分、部分的にせよ組み立てを免除されたMFは、高い位置からの守備を求められてると思う。
それはMFのみならず、FWも同じ。

日本が初めてワールドカップに出場した時、FWの城と中山は「ディフェンシブFW」とバカにされたもんである。
対戦したアルゼンチンのバティストゥータは、あまり動かず虎視眈々とゴールを狙っていた。
あの頃はバティストゥータみたいなFWが多かったもんだが、今じゃ城や中山のようなスタイルの方がむしろモダンじゃないだろうか。

なんつーか、機能がシャッフルされてきてるんだよね。
前の選手が守るようになり、後ろの選手が攻めを組み立てるようになってきてる。
で、MFやFWが前から守備をするようになった結果、MFやFWに球をキープする時間がなくなったワケよね。
中盤で数秒も球を持てば、たちまち敵に包囲されてしまう時代だ。
だから、いまどきのMFはワンタッチで球を動かす技術を磨き、またパスコースを遮断されても自ら動いてパスコースを作る、ドリブル技術を磨いている。
近年ドリブラーが増えた背景には、そういう事情があると思う。

日本代表のI番が俊輔から香川に継承された背景として、やはり香川は俊輔よりモダンなMFなんですよ。
スピードがあり、ワンタッチの技術があり、ドリブルが上手く、スペースがない中でも急所を見つけるセンスがあり、よく動いて守備にも貢献をする。
香川のあとを継いで日本代表のトップ下に就いた南野にせよ、やはりそういうタイプである。
南野の場合は、それに加えて卓越した得点能力まで兼ね備えている。
そりゃ、リバプールが目をつけるワケさ。

今後、時代のニーズとして南野のようなタイプは増えるんじゃないだろうか。
久保くんもまた、そういう系統である。
時代は、微妙にMFのスタイルを変えてきてるよ。
「パサー」なんてグルーピングは、どんどん難しくなるかもね。
2020/4/27(月)8:58

☆関西人
パサー
長友が、YouTube動画で「日本代表天才パサーTOP5」を発表した。
そのランキングは、以下の通り。

@遠藤保仁
A本田圭佑
B中村俊輔
C中村憲剛
D清武弘嗣

なるほど、本田がやたら順位高いのは気になるけど、人選そのものには異論なし。
もう少し古いところまで入れるなら、中田英寿、小野伸二、小笠原満男、名波浩、ラモス瑠偉あたりを加えて歴代TOP10だろう。

とはいえ、長友が挙げたメンバー見ても、年齢高いよな。
一番若い清武で30歳。
もっと若いパサーが入ってほしいとは思う。
と書くと、まるで若手が育ってないように思えるかもしれんが、そうじゃないんだ。
若手は育っている。
ただ、昔のようにスルーパスが目立つようになってない。
最近の傾向は、スペースへのパスより足下へのパスだからね。

なぜそうなってるのかというと、単に戦術的ニーズだろう。
最近はドリブラーが増えてきており、それを生かす意味もあるかと。
少なくとも、昔の中田みたいなキラーパスは見なくなったね。
90年代、中田のキラーパスは「メッセージ性のあるパス」と絶賛され、それに追いつけないFWは「中田のビジョンについていけてない」と揶揄されたもんだ。
でも当時から、一定数の人たちはあれを批判してたんだよね。
「単にミスパスだ」と。
本当に優れたパサーなら、ちゃんとFWの速さに合わせてパスをコントロールするもんだ、と。
うん、今となっては、その言い分の方が正しいと感じる。
別に中田を貶すワケじゃないが、彼のパスは崇高にせよ、ちょっと独善的すぎたね。
普通にパサーとしては、ヤットや俊輔や憲剛の方が上と見て間違いないと思う。

今思うと中田のパスはレンジが長く、そして強く、あの球質は今ならMFよりCBが蹴るタイプである。
そうなんだ。
これからの時代はパサーといえばMFだけじゃなく、CBも含めて考えるべきかと。
昔に比べてMFのパサーは目立たなくなったけど、CBのパサーは逆にメチャクチャ増えてるよ。
冨安、中山、板倉なんて、かなり足下の技術高いし。

中田英寿の時代はスルーパスに反応してFWがライン裏を狙い、それこそインザーギみたくゴールを奪うことにロマンがあったのよ。
だけど、そんな得点パターンは極めて少ないことを我々は学習してきた。
昔よりDF戦術は進化しており、そんな失点パターンは明らかに減少してきている。
だからこそ、キラーパスは減ったんだろう。
だからこそ、昔よりドリブラーが増えたんだろう。
いまどきの堅固な守備ブロックを崩せるのは、キラーパスよりむしろ、シューターによるコンマ何秒の瞬間スキルである。
だから中田のようにタテを強く突くより、ヨコやナナメを瞬間的に突く方が得点可能性は高くなってると思う。
剣道でいうなら「面」より、「小手」や「胴」で一本を取るイメージと言ったら分かってもらえるかな?
それって、ショートパスやドリブルが有効なんだよね。

だから誤解ないように敢えて言っときたいんだけど、黄金世代よりパサーが目立たなくなってきてる今の時代の流れは、決して才能が枯れてきてるワケじゃない、ってこと。
目立つスルーパスはなくとも、良質なパスを出す選手の絶対量はむしろ増えてるんじゃないか?
特に、CBを中心にね。
2020/4/27(月)7:28

☆関西人
血統
思えば、ルフィって超エリートだよね。
海軍の英雄ガープの孫にして、革命軍リーダー・ドラゴンの息子。
そして、海賊王ロジャーの息子エースと義兄弟であり、革命軍No2サボとも義兄弟。
幼少の頃から四皇シャンクスに可愛がられている。
冥王レイリーの愛弟子。
アラバスタの王女ビビとは親友、魚人島の王女しらほし姫とも親友。
また、女ヶ島の女帝ハンコックからは一方的に恋心を寄せられている。
こんな恵まれた経歴の若者、存在するだろうか?

努力してこうなったというより、持って生まれたモノがあるんです。
ひとつは、血統だな。
彼は、生まれもってDの一族である。
また、覇王色の覇気の所有者である。
こういうのは努力で得られるモノじゃないさ。
人間皆平等、全ては努力次第、というリベラル発想に立つなら、ルフィの血統による強さは否定されるべきである。
でも、みんなどこかでルフィの血統の正統性を期待してるんだよな。

皆さんは、「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」は観た?
あのシリーズの主人公はレイという女性なんだけど、完結編までレイの血統は謎だったんだよね。
前作で「スカイウォーカーの血統では?」と期待していたのが完全否定され、みんなガッカリしたと思う。
一方、敵役のカイロレンはハンソロの息子、レイア姫の息子、つまりダースベイダーの孫であるという由緒ある血統であり、まぁそれが災いしてダークサイドに堕ちるんだけど、その強さには血統ゆえの信憑性があるワケね。
なのにカイロレンと同等レベルのフォースを持つレイの親は「名もなき人」とされ、これは一般人でもフォースが使えるという米国ならではのリベラル思想なのかと思っていた。
ところが、やはりそうじゃなかったんだなぁ。
オチを言えば、レイはシスの暗黒卿ダースシディアスの孫、つまり、このシリーズにおけるラスボスの孫娘だったワケね。
やはり、そうきたか…。

結局、みんな血統に強さの信憑性を求めるのよ。
ただの平民でなく、◯◯の息子、◯◯の娘、というのがポイントになっている。
身分制度など否定された現代においても、結局は高貴なる血統の正統性を皆が求めてるのが逆に面白いな。
かつて身分制度をブチ壊し、王も貴族も平民もみんな同じ人間だとした歴史がありつつ、でもこうしてヒーロー物を創作すると、主人公は高貴なる血統の人物と設定される。
ルフィなんて風貌が庶民的だから騙されちゃうけど、ああ見えて血統はメチャクチャ貴公子だからね?
結局、みんな貴族に憧れてるのよ。

実際、ビジネス界でもTOYOTAの社長は豊田さんだし、同族会社ってメチャクチャたくさんあるさ。
政治家だって二世議員はメチャクチャ多いし、権威の世界では血統がいまだ根強く残っている。
じゃ、スポーツ界はどうなのかというと、これはそうでもない。
いや確かに、有名選手の息子さんや娘さんが活躍してる例はあるけど、メチャクチャ多いワケでもない。
実力本位の世界なんだろうな、と思う。
先祖が農民の血統だろうと、というより、日本人なんて江戸時代は士農工商の人口構成で農民が8割だったというんだから、ぶっちゃけ今活躍してるプロアスリートでも血統のほとんどは農民でしょ。

とはいえ、私はあまり血統にこだわりたくないのよ。
我々、祖先の祖先までず〜っと遡っていけば、誰だって最終的にアフリカの原人にまでたどり着くワケです。
人類のルーツは、アフリカ一ヶ所だからね。
そこまでいくと白人や黒人とも同じになっちゃうとして、少なくとも我々日本人は、そのアフリカから遥かかなたの極東までたどり着いた一族の末裔。
もう、それだけで凄いと思わない?
徒歩でここまで来たのか分からないけど、ここにたどり着いたというだけで英雄である。
なぜ我々のご先祖様は、こんな東の最果てまでやって来たのか?
単に食糧を得る為だけなら、わざわざ危険を冒して大陸を横断、海を横断したりはしないでしょ。
どこか適当な所で落ち着くはずだ。
なぜ、そうしなかった?
何か、ワンピースみたいな財宝を探してたのかもしれないな…。
そうか、我々って命知らずの海賊の末裔なのかもしれないね。
と考えると、アフリカ大陸に近い欧州に留まった一族の末裔なんかに負けない気がしないか?
我々日本人、五輪には勇敢な海賊の末裔として自信をもって臨もうぜ。
2020/4/27(月)0:39

☆関西人
バーソロミューくま作戦
私が「ワンピース」で好きなのが、シャボンディ諸島編以降の展開である。
麦わらの一味がシャボンディで海軍大将・黄猿に圧倒的な実力差を見せつけられ、バーソロミューくまの手によって世界各地に散り散りで飛ばされてしまう。
後で分かることとして、これはバーソロミューくまによる救済だったんだけど。
くまは、各人に合った修行の地に飛ばしてくれたワケね。
革命軍リーダー・ドラゴンの意思だったのかな?

・ルフィ⇒女ヶ島(レイリーによる修行)
・ゾロ⇒シッケアール王国(ミホークによる修行)
・サンジ⇒カマバッカ王国(イワンコフによる修行)
・ナミ⇒空島ウェザリア(天候研究)
・チョッパー⇒トリノ王国(薬草研究)
・ウソップ⇒ボーイン列島(ヘラクレスンによる修行)
・フランキー⇒未来国バルジモア(Dr.ベガパンクの研究施設を探索)
・ロビン⇒革命軍本拠バルティゴ(革命軍メンバーと接触)
・ブルック⇒ナマクラ島(ソウルキングとして音楽活動)

各々どういう二年を過ごしたのかは断片的にしか語られてないが、みんなパワーアップしたのは間違いなさそうだ。

でさ、こうやって世界各地散り散りに飛ばされて修行し、二年後にまた集合しようという展開、実に代表サッカー的じゃない?
たとえば、トルシエジャパンだって2001年春には「サンドニの悲劇」を食らって、みんな一気に自信喪失したワケよ。
それこそ、黄猿と対峙した時並みの絶望感だったね。
だけどその屈辱から這い上がり、2002年のワールドカップには見事ベスト16に輝いたワケだ。
また、2008年の北京五輪は3戦全敗という絶望のドン底だったけど、そこから本田はオランダ2部で一念発起して年間MVPを獲得。
また長友もJリーグで年間ベスト11入りするなどの奮闘を見せ、このふたりは2010年ワールドカップで見事リベンジを果たすワケね。
こうして一回ドン底を見る⇒修行する⇒パワーアップして再集合する、という展開は物語として必要な要素なのかもしれない。

東京五輪に向けて、日本サッカー協会は「バーソロミューくま作戦」を執行したんだと思う。
敢えて若者たちを、世界各地に飛ばしたんだ。

・堂安⇒オランダ
・久保くん⇒スペイン
・三好⇒ベルギー
・冨安⇒ベルギー(イタリア)
・中山⇒オランダ
・板倉⇒オランダ
・安部⇒スペイン
・前田⇒ポルトガル
・食野⇒スコットランド
・菅原⇒オランダ
・中村⇒オランダ

これだけ海外移籍するんだから、この世代は才能に恵まれてるんだね、というのは少し違うと思う。
これは才能があるというより、むしろお上が「若手を海外に出せ」とJリーグ各クラブに号令かけたんでしょ。
でなきゃ、これから投資の回収をしようって選手を、20歳そこそこで各クラブが手放すのはいくら何でも不自然だよ。
彼ら、向こうでレイリー級の良い師匠に会えてりゃイイんだけどね。

日本国内でレイリー級の冥王といえば、何となくそのイメージが湧くのは中村憲剛だ。
彼は海賊王というより、冥王っぽくない?
大島僚太を、あそこまでに仕上げた実績もある。
ならば次に仕上げてほしいのは、田中碧だね。

あと、同じ田中でも田中駿の方も忘れちゃいけない。
これまで大学生だった彼は、コンサドーレに入ったという。
おぉ、森保さんの師匠、ぺトロビッチのところじゃないか。
ぺトロもまた冥王である。

あと、同じく大学生だった旗手と三苫は揃ってフロンターレに。
彼らも憲剛に仕込まれるだろうけど、同時に小林悠や家長から仕込まれるのも期待したい。
憲剛、小林、家長、思えばフロンターレって冥王がたくさんいるな(笑)。

あと、確か杉岡はアントラーズに入ったんだよな。
ここには往年の名サイドバック相馬直樹がコーチにいるし、もちろん内田篤人もいるし、杉岡はひと皮むけるかも。
あと上田。
今アントラーズのユースコーチに柳沢がいるらしいんだけど、できれば上田は柳沢に仕込まれてほしいなぁ。
私から見て、上田は柳沢の後継者になれる素材だと思うから。
QBKって意味じゃなくて。

今はコロナ禍でしばらく代表は止まってるから次の集合はいつになるか分からんが、でも集合した時は、ぜひパワーアップした姿を見せてほしい。
ギア4ぐらい、ちゃんと会得しといてくれよ。
今思うと、コパアメリカのチリ戦0-4なんてシャボンディ並みの屈辱だったわ。
ああいう屈辱、忘れちゃいけない。
2020/4/26(日)21:53

☆関西人
アディダス村
日本サッカー界のムラの掟。
それは、ちゃんとアディダスにソンタクすることである。

まず、アディダスが今誰を中心に考えてるかを知らなくてはならない。
少し前までは、香川真司だった。
アディダスだって馬鹿じゃないんだから、背番号Iを背負わせる人物は協会と事前すり合わせをしてるはず。
俊輔以降、誰を推す?と。
まぁ、当時ドルトムントで活躍してた香川は妥当な落とし所だっただろうね。
そしてザックはムラの掟を理解し、香川を代表で召集し続けた。
アギーレもそうで、彼は香川に得意のインサイドハーフをやらせるという配慮までしてくれた。

ところが、雲行きが怪しくなったのがハリルからである。
彼が重用したMFは山口蛍、井手口、原口であり、香川はだんだんと出番を失うようになっていった。
やがてハリルは解任されるんだが、後任の西野さんがやったことは、まず香川を戻すことである。
このへんは西野さんもムラの住人、最優先事項だっただろう。

さて、森保ジャパンになってからの話。
森保さんは、香川を代表の軸に据えていない。
大丈夫か?と思いきや、これは中島と南野というアディダスの若手を新エースに据えたワケね。
大丈夫、これならセーフである。
またラッキーなことに、中島は名門クラブのポルトに、南野に至っては欧州王者のリバプールに移籍し、ふたりとも市場価格が爆発的高騰。

ところが、ここにきて中島がなぜかアディダスからミズノへ。
いずれ、彼はI番を剥奪されるだろう。
でも心配ご無用。
今は、アディダスに久保くんがいるから。
ポルトで出番が微妙な中島より、スペインでプレーしてる久保くんの方がいまや追い風である。
さらに付け加えると、昨年から原口元気もアディダス入りをしている。
守備に課題がある中島より、左サイドは原口の方が安定する。
南野、久保くん、原口。
この3人は、今後も森保ジャパンの軸だろうね。
あと、微妙に権田がアディダスなので、大迫やシュミットが彼から定位置を奪うのは意外と難しいかもしれない。

もし森保さんがムラの掟に従順なら、東京五輪は久保くんが召集されることになる。
U23って、意外と主力メンバーにアディダスがいないんだよなぁ。
仮にも自国開催の五輪に、アディダスが久保くんだけというのは心もとない。
ひょっとしたら、オーバーエイジはアディダス選手群から選ばれるかも?

あと、アディダスといえば気になるのがユニフォームである。
いまいち評判の良くない例の迷彩ユニ。
まだ使用回数は知れてるが、こうして五輪延期になったことだし、いっそモデルチェンジをしてみてはどうか。
心なしか、新ユニにしてからの戦績がよくない気がするんだよね。
さらにこのコロナ禍だし、ゲンが悪いから気分一新ってことで。
まだ、モトが取れてない?
そりゃそうだろうなぁ。
まだ数試合しか着てないし…。

だけど小耳に挟んだ話、この迷彩ユニは歴代のと比較してもかなり売れてるらしい。
前回モデルの倍以上のペースで売れてるとやら。
あぁ、そうか。
いつも青無地で変わり映えのしないモデルに比べ、今回のは明らかに違うもんな。
だから柄物にするのは、売る為のマーケティングとすれば正しい。
文化的に正しいかは別問題さ。
もし今ハリルやトルシエがいたら、このユニのことはボロクソに酷評してたかも(笑)。
日本人はセンスない、と。
ええ、そうなんですよ。
我がアディダス村は、センスよりもマーケティングが優先なんですよ。
2020/4/26(日)19:10

☆関西人
殿堂入りの条件
こうして昔の代表を振り返ってみて、まず気がつくのはトルシエジャパンの突出した成功である。
いや、西野ジャパンや第二次岡田ジャパンも一応成功してるんだが、彼らの成功は土壇場の交代劇からの顛末で、ちょっと別ケースかと。

しかし、トルシエ代表を思い出してみてほしい。
トルシエは、実をいうと解任ギリギリだったんだ。
2000年春時点で、技術委員会は彼の解任を決めてたみたいよ。
しかし、当時の岡野会長が「最終判断は私に預けてほしい」とし、ハッサン二世杯を経てギリギリ続投が決まったんだよね。
もともとトルシエは二年の繋ぎで次はベンゲルに、というのが技術委員会の予定だったらしく、ベンゲルの翻意でそれは消えたんだけど、それにしてもあのタイミングでトルシエを切っていたらと思うと寒気がする。

しかし、この解任論の前年にトルシエはワールドユースで準優勝という未曾有の快挙を成し遂げてるんだよね。
それを差し引いても技術委員会は切ろうとしてたワケで、それはトルシエという男を嫌いだったんだと思う。
平気で協会批判、日本人批判をするし、スポンサーに対して全くソンタクしないし、やりにくいったらありゃしない。
このへんは、ハリルと同じである。
同じ外国人でも、オフト、ジーコ、オシム、ザック、アギーレとは全く異なる。
トルシエとハリルは、全くソンタクのない男だった。

しかし、嫌いだからってトルシエを安易に切らなかったのは正解だったワケよ。
こればかりは、故・岡野会長に感謝である。
もし岡野さんがいなければ、普通にトルシエは切られてたかもしれない。
2000年春に解任?
そのタイミングで解任しようと技術委員会が画策してたこと自体、逆にビックリするけどね。
だって、その年の夏にシドニー五輪、秋にアジア杯だよ?
後にこのふたつの大会でトルシエは結果を出すんだが、技術委員会はそれでも2000年春に解任を心に決めてたんだ。
もちろん、委員会もこの年に五輪とアジア杯があることは分かっている。
それでも切りたかった。
そのふたつを犠牲にしても、自国開催のワールドカップで結果を出したかったんだろう。

思えば、ハリルの時もそうだ。
ハリル解任論が出たのは2017年冬。
ワールドカップ本番まで、あと半年。
今切ったら、もう代表建て直しに間に合わない。
技術委員会も、それは分かってたと思う。
それでも、この時は田嶋会長の判断で切った。
田嶋さんは、岡野さんと全く逆の判断をしたワケね。

最後の最後は、好き嫌い人事さ。
トルシエは日本サッカー史に残る偉業を成し遂げた人物だが、おそらく殿堂入りに推薦はされない。
偉人のクラマーさんはもちろんのこととして、オフトやジーコも日本サッカー殿堂入りをしてるが(加茂さん、岡田さん、西野さんも入っている)、これから先もトルシエがここに入ることは絶対ないと思う。
ひとつは、アディダスを敵に回し、何の根回しもなく俊輔を落選させたからさ。
このへんは、たとえ発熱してても俊輔をドイツのピッチに立たせたジーコと対照的である。
ひとつ分かっておくべきは、日本サッカー界の本質とは「ムラ」であること。
ムラにはムラの掟がある。
その掟を破れば、村八分だ。
「結果を出せば誰も文句言わんだろ」というフランス文化圏の都会者がトルシエとハリルだったんだけど、このてのタイプは日本サッカー界にとって害である。

森保さんは、もちろん自分の居場所がムラだということは分かってるよ。
彼は、間違いなく殿堂入りする男だね。
2020/4/26(日)17:38

☆関西人
パッケージ
普通、日本代表というのはアジアカップとワールドカップでひとつのパッケージになってるワケね。

【トルシエジャパン】
・アジアカップ⇒優勝
・ワールドカップ⇒ベスト16

【ジーコジャパン】
・アジアカップ⇒優勝
・ワールドカップ⇒GL敗退

【ザックジャパン】
・アジアカップ⇒優勝
・ワールドカップ⇒GL敗退

アジアカップに臨んだ監督が、そのまんまワールドカップ本選にまで行った例は意外と少なく、両方ともうまくいった例はトルシエぐらいである。
オフトはドーハで力尽き、ファルカンは半年で挫折、加茂さんも途中で解任、オシムは病で倒れ、アギーレは八百長疑惑で解任。
ハリルに至っては、アジアカップもワールドカップも両方やらせてもらえなかった。

ちょっとハリルジャパンを振り返ってみようか。

【ハリルジャパン成績】
・東アジアカップ⇒3戦で1勝もできず
・E-1⇒準優勝

ハリルは約3年間代表を指揮したんだけど、手掛けたのはワールドカップアジア予選とキリンチャレンジばかりで、上記以外に公式大会をやってないんだ。
で、E-1は準優勝といいつつ韓国に1-4の大敗を喫し、実質これが解任の引き金になった。
彼はほとんど何も成績らしい成績を残さなかったという意味では、ファルカンと双璧である。

ファルカンとアギーレ。
なぜ、このふたりが群を抜いて戦績を残さなかったのかというと、このふたりが歴代で最も前代表を解体したからである。
改革者だったトルシエですら、前代表の遺産だった中田英寿はしっかり主軸に残したからね。

代表というのは、ある程度の連続性が必要なのかもしれない。
と考えると、森保さんはどうだろう。

【西野ジャパン】

・・・・大迫
乾・・・香川・・原口
・・柴崎・長谷部
長友・昌子-吉田・酒井
・・・・川島

【森保ジャパン】

・・・・大迫
中島・・南野・・堂安
・・柴崎・遠藤航
長友・吉田-冨安・酒井
・・・・権田

ちゃんとコンセプトは継いでると思う。
問題は、3バックにする時なんですよ。
ここでコンセプトは、大きく変わってしまう。
だけど、西野ジャパンの第一戦って実は3バックだったこと、皆さんは忘れてないだろうか。

【西野ジャパン第一戦】

・・・・大迫
・・宇佐美・本田
長友・・・・・・原口
・・大島・・山口
・槙野-長谷部-吉田
・・・・川島

【森保ジャパンE-1】

・・・・上田
・・森島・・武蔵
遠藤渓・・・・・橋岡
・・橋本・井手口
・佐々木-三浦-畠中
・・・・大迫

う〜ん、似てるような、似てないような。
E-1で優勝を逃したことを思うと、ちょっとこの3バックには再考の余地があるかな…。

もう一回、基本の4231に立ち返ってみてはどうだろうか。
西野さんは3バックから入り、でもすぐに4バックに修正をした。
3バックから入った理由は、当時長谷部がフランクフルトでリベロの働きを絶賛されてたからである。
でも今は、3バックだと見違えるように活きるキーパーソンがいるのかというと、どうだろうね。
今のところ、森保ジャパンの功績で評価できるのはアジアカップの準優勝ぐらいであり、それは4バックだったんですよ。
仮に今回はアジアカップと五輪、ワールドカップの3つでひとつのパッケージと捉えるなら、そこは4バックでコーディネートした方がイイんじゃないかな、と思う。
トルシエは、最初から最後までフラット3でコーディネートしたがゆえの成功だったかもしれないし。
それとも森保さんは

・アジアカップ⇒4バック
・五輪⇒3バック
・ワールドカップ⇒試合によって使い分け

ということを最終目的にしてるのかな?
2020/4/26(日)16:26

☆関西人
ハッピーデスデイ
「イエスタデイ」なんかは、監督がダニーボイル、脚本がリチャードカーティス、ヒロインがリリージェームズ、音楽は全てビートルズ、というだけで「これは絶対ヒットする!」と確信して世に出された映画だと思うのね。
この組み合わせで、コケる方がおかしい。
だけど世の中には、完全ノーマークだったのに予想外のヒットを飛ばすタイプの映画もあるんだ。
一昨年の「カメラを止めるな!」は、その典型だったよね。
そして昨年は、「メランコリック」がそういう映画だったと思う。
出演してる役者は全員無名なんだが、バカにせずに是非観てみて。
ちょっと泣けるから。

そしてハリウッド系では、昨年なら「ハッピーデスデイ」がそれに該当するだろう。
無名な役者しか出ていない。
これは、ホラーである。
しかし、学園コメディでもある。
なんつーかな、ハリウッドの学園系ホラーって必ずビッチが一番最初に殺されるでしょ。
逆に、処女は最後まで生き残るというお約束もある。
で、この映画がユニークなところは、ビッチがヒロインなんだ。
だから、彼女は映画が始まってすぐに殺される(笑)。
だけどこの映画はいわゆる「ループ物」で、ヒロインは殺された瞬間にタイムリープして「その日の朝」に必ず戻るんだ。
なぜタイムリープするのかは謎なんだが、ヒロインは何度やり直しをしても必ず最後は殺される。
ちなみに殺人鬼は「スクリーム」っぽい感じで、正体不明。
ヒロインは何度も何度も殺されながら、その犯人の正体に迫っていく、というのが物語の本筋ね。
「スクリーム」+「時をかける少女」という設定が斬新で、出てる役者はほとんど無名な人ばかりなんだけど、ちゃんと物語が面白ければこうしてヒットするんだな。

だけど「ハッピーデスデイ」が日本でヒットしたのは、それだけでもないと思う。
というのも、「ハッピーデスデイ」と「ハッピーデスデイトゥーユー」、つまり第一作とその続編の第二作がほぼ同時期に公開されたのよ。
珍しいパターンだよね。
たまたま第一作の日本公開が遅れただけのことなんだろうが、多くの人がこの二作を同時に観たと思う。
その相乗効果もあった。
でさ、この二作目がまたうまいこと出来ていて、一作目では放置された「なぜタイムリープするのか?」という謎をしっかり回収してくれるワケよ。
一作目はホラーだったけど二作目はほぼSF、「バックトゥザフューチャー」的なノリになる。
この二作は裏表のセットであり、まぁ「リング」と「らせん」みたいな感じかな。
そして、一作目でチョイ役だった男が、二作目で準主役になるという展開もユニークだ。

こういう第一作と第二作をセットにしてひとつの世界観を出していくのはエンタメの王道とも言えて、日本サッカーもその例外じゃないワケよ。
第一作がアジアカップ代表で、第二作がワールドカップ代表。
第一作で張った伏線を第二作で回収する流れもあり、このふたつはひとつのパッケージである。
もっと連作でシリーズ化した監督がひとりいて、それはトルシエだね。

@1999年ワールドユース代表(準優勝)
A2000年シドニー五輪代表(ベスト8)
B2000年アジアカップ代表(優勝)
C2001年コンフェデ代表(準優勝)
D2002年日韓ワールドカップ代表(ベスト16)

「スターウォーズ」ばりの壮大なシリーズである。
やはり、U20、U23、A代表まで全てひとりの監督が手掛けると、こういう壮大なシリーズになるワケさ。
一作目のワールドユース編なんて、ほとんどインディペンデント、小野を除けば「誰こいつ?」って感じの無名の役者ばかりだったけどね。
それこそ、「カメラを止めるな!」みたいなもんさ。
だけど、そこで注目を集めた役者たちが二作目で中田英寿というスーパースターと共演し、三作目ではA代表となり、という風にどんどんステップアップしていくサクセスストーリーが実に痛快だった。

じゃ、森保ジャパンはどうなのか。

@2019年アジアカップ代表(準優勝)
A2019年コパアメリカ代表(GL敗退)
B2019年E-1代表(準優勝)

一作目はまずまずとして、二作目以降でコケた感があるね。
相変わらず、インディペンデント臭が抜けないし。
だけど4作目が2021年東京五輪代表になり、完結編は2022年カタールワールドカップ代表になるんですよ。
この2作品がひとつのパッケージとなり、「ハッピーデスデイ」+「ハッピーデスデイトゥーユー」のようになってもらいたい。
「これは絶対にヒットする!」と確信をもって世に出される作品ではない。
それでも、ヒットする作品って結構あるんだよ。
2020/4/26(日)13:59

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