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過去ログ559 2018/9/17 9:44

☆関西人
背番号
今回は、背番号の話。

というのも、あるネット記事を読んでると、「アディダスは香川から10を剥奪する案がある」というのがあったから。
よく記事を読むと何か根拠があるワケじゃなく、単なる記者の推測だったんだけど、確かに香川は今完全にドルトムントでホサれてるからな。
選手としての勢いは、中島の方にある。
ならばアディダスとして、そろそろ中島、という思いがあっても不思議はない。

まぁ、でもしばらくはないだろう。
ちゃんと香川が代表引退宣言をして、その上で中島が10を継承するという手続きをとらないと、ある日を境にいきなり香川に10以外の番号を着けさせるなんて、それは本当に剥奪以外の何物でもないよ。
そんなことすりゃ、世間の反応は「うわ〜、香川かわいそ〜」となり、間違いなくアディダスのイメージはガタ落ちだ。
そして中島は「先輩の番号を奪った」としてディスられるかもしれんし、とにかくお互いに良くない。
香川が今後どうなるかハッキリするまで、しばらく10番問題は保留にしておくべきだろう。

ただし、コスタリカ戦では仮なんだろうけど中島が10を着けた。
香川が召集されてないので、特に問題はない。
同じ意味で、岡崎が召集されてないので、9は杉本が着けた(負傷離脱したが…)。
あと長友が召集されてないので、5は車屋が着けた。
あと川島が召集されてないので、1はシュミットが着けた。

何でシュミットが1やねん?格からすれば東口だろ、と思った人は多いだろう。
それは確かにそうなんだけど、東口は以前から12を着けてるのよ。
こういう場合、たとえ1が空き番号になったとしても、以前から着けてる12の方が優先されるような原則があるんだと思う。
ひとつの原則として、背番号はコロコロと変えない方がイイみたい。
そりゃそうさ。
だって、サポーターの中には選手の名前と背番号が入ったユニを着てる人もいるんだから、そこで番号がズレることはあまり好ましくない。
だから一回番号が選手のイメージに定着すると、そこからはできるだけ固定ですよ。
よって、長谷部の17や吉田の22は、こんな数字って本来レギュラーに相応しくないんだけど、変えるに変えられなかったんだろうね。

でも、さすがに長谷部クラスともなると、その番号に付加価値をもたらすことができる。
今回、17は青山が着けたもん。
そして吉田の22は、冨安が着けた。
何となく、協会のメッセージを感じる。
あと、小林悠は13を着けたんだね。
私のイメージの中で、13はいまだ柳沢である。
そして小林のプレーを見てると、うん、確かに9でも11でもない、13のプレーをしてるな、と感じたよ(笑)。
あと、南野は8だったんだな。
セレッソ出身の人間には特別な意味をもつ8。
協会なりのサービスだろうか。
そして本田の4は佐々木が着けてたが、どうやら本田の代表引退宣言をもって、4はノーマルな守備の番号に戻れたようだ。

個人的には、できるだけポジションイメージを守ってほしい番号がいくつかある。

9⇒ストライカー
10⇒ファンタジスタ
11⇒ドリブラー
7⇒司令塔、

せめてこの4つは、伝統イメージを守ってほしいな、と。
こういうのは、「進撃の巨人」をイメージしてみてくれ。
始祖の巨人、進撃の巨人、超大型巨人、鎧の巨人、獣の巨人、顎の巨人、車力の巨人、女型の巨人、戦槌の巨人。
全ての知性巨人は寿命が一定期間で尽き、彼らは次世代に補食されることで、その能力を渡す。
人は変われど、その能力は伝承されるんだ。
背番号とは、そういうモノであってもらいたい。

たとえば7は、日本だと中田英寿⇒遠藤保仁という系譜があり、ロシア大会では柴崎がそれを継いだワケよ。
なのに今回伊東純也が7って、それは明らかに違うでしょ、と。
欧州の7イメージに毒されている。
ちゃんと、日本オリジナルのブランドイメージを維持してもらいたい。
2018/9/17(月)9:44

☆関西人
激戦区A
最近、私が興味あるのは鈴木大輔だ。
いつの間にか古巣の柏に復帰し、早くもJリーグでスタメンとして出ている。

彼は二部とはいえ、スペインリーグのセンターバックとしてレギュラーで試合に出ていた希少な選手である。
これまで、たびたび代表待望論もあった。
私はほとんどスペインでの彼のプレーを見てないので何とも言えないけど、スペインでも対人でほとんど見劣りしてなかったと聞く。
身長181cmの彼は体躯的に不利だったと思うので、かなり頑張ってたということだ。
ただ、意外なほど代表召集されなかったので、かなり謎のベールに包まれていた選手である。
そしてこの謎のベールが、より一層彼の価値を引き立ててたのは事実だと思う。

そんな彼が、遂にJリーグに凱旋(?)。
今日の試合は、まだコンディションが整ってもいない状態での強行出場だから大目に見るとして、仮にも「スペインで2年プレーした」という看板のセンターバック、そりゃみんな、期待して見るはず。
私も興味あるのよ。
スペインでやってきた彼が、どれほど他の日本人センターバックとの差を見せつけられるのか。

ただ、私の予想は
「え?意外と鈴木、普通じゃん?」
ということになるんじゃないかな、と。
案外、そんなもんですよ。
人間、今いる環境に慣れるもんなんだ。
鈴木はスペインにいる時、スペインの環境に慣れてスペインに順応した。
ただし、そこから日本に戻ってくると、やはり日本に慣れてJリーグに順応する。
きっと、スペインにいた時の感覚のまんまでずっとプレーすることはないだろう。
【日本→スペインで順応】
【スペイン→日本で順応】
これは、前者が進化で後者が退化という単純な話ではなく、どっちも順応は順応。

ほら、何ヵ月か海外に留学してた奴が何となくネイティブの英語をリスニングできるようにまでなってたのに、日本に帰ってきて数ヶ月も経過するとそのリスニング能力が完全に消失した、ってことあるじゃん。
それと近い感覚、サッカーでもあると思うんだよね。
高地トレーニングみたいなもんである。
標高3000mの所でトレーニングしてたら心肺能力はかなり向上するだろうけど、それを終えて平地に拠点を戻すと、数ヶ月も経てば心肺能力は元に戻ってしまう。

そりゃ【順応すること=成長】になればイイんだけど、順応と成長はイコールのようでイコールではない微妙な関係で、順応は成長の必要条件だが十分条件ではない、とでも言うべきか。
我々は、そこを見誤ってはいかんと思う。
これは鈴木だけのことでなく、今までも海外から日本に戻ってきた選手は大体が最初のうちこそ「おぉ、さすが」と思わせる異物感を出すんだが、何ヶ月か経つと普通にJリーガーっぽくなって日本サッカーに馴染んでるワケさ。

さて、鈴木大輔。
代表召集はあるかな?
かつて五輪ベスト4になった、吉田+鈴木のセンターバックコンビは素晴らしかった記憶がある。
もう一度、あれを見てみたい。
そして鈴木が順応の域を超えた、真に成長したセンターバックになっていることを願います。
ただ、森保サッカーってセンターバックにパス能力をかなり高い次元で求めてると思うのね。
強いだけのストッパーではダメ、ってこと。
だから私は、冨安、中山など下のカテゴリーからの押し上げがいずれくると思う。
彼らと、既存の吉田、槙野、三浦、昌子らとの争いになる。
果たしてそこに鈴木が割って入れるかって、どうだろうなぁ。
鈴木って、そんな足下上手かったっけ?
あ、でもスペインで2年もやってきたから乞うご期待。
2018/9/16(日)17:19

☆関西人
激戦区
嬉しいニュース。
井手口が、移籍後初スタメン、しかも初得点を決めたという。
ドイツ2部リーグの話にせよ、実に良いニュースじゃないか。

今まで彼がなぜ、リーズでもレオネサでも冷遇されてきたのかはよく分からない。
言葉の壁?
練習態度?
何か、ポテンシャル以外のところでマイナスポイントがあったんだろう。
宇佐美と似たようなもんで。
森岡も今季アンデルレヒトでホサれてるけど、理由はオフシーズンの過ごし方を間違っていて、それは本人も非を認めている、とクラブ側がコメント。
森岡、一体どんなオフを過ごしたんだろう(笑)。
こんなことになるなら、ロシア大会に召集しといた方が良かったかも…。

ともあれ、井手口はようやく復活の兆しを見せた。
やや遠回りしたが、彼の才能からして今後は少しずつ上昇していくと思う。
今年中には、森保ジャパンにも合流するんじゃないだろうか。

さて、問題は井手口みたいなタイプを森保ジャパンのボランチで使えるのか、という点である。
使えるだろう。
コスタリカ戦で、ボランチは青山+遠藤航だった。
井手口は、この組み合わせでいうと遠藤のところにハマる。

当初、私はイメージでいうと青山がやや前、遠藤がやや後ろになると思っていたんだ。
ところが、意外とそうではなかった。
どちらかというと青山の方がバイタルに構え、遠藤の方が前に行っていたイメージ。
青山はバランサー、やや遠藤の方がボランチっぽいことをやってたワケね。
終盤、三竿が交代で入ったが、遠藤でなく青山の代わりに。
三竿は、バランサーの位置づけなのかもしれない。
じゃ、大島や山口蛍が負傷離脱していなければ、どうなっていたのか。
そして今後、柴崎が召集されたらどうなるのか。
さらに守田は、どういう位置づけなのか。
このへんを考えると、非常に難しい。

森保さんのサッカーは、割と真ん中を締めているように見える。
ボランチには運動量を求めるにせよ、バイタルをガラ空きにしてまでピッチを縦横無尽に走るようなやり方ではない。
2ボランチなら、片方が前に出ると片方は後ろを守る。
青山と遠藤では、どっちが前でどっちが後ろと明確な色分けをしにくいんだが、より経験値の高いベテラン青山がフォロー役に回り、まだ歴の浅い遠藤にはやりたいようにやらせるタスク分担になったんだと思う。
ここが難しいところで、青山の方が遠藤より守備が上手いから後ろに回ったというワケでなく、また遠藤の方が青山より攻撃が上手いから前に出たというワケではない、ということ。

じゃ、柴崎や大島の場合は、ここにハマるのか?という問題。
たまたま、今回大島は故障の為に離脱した。
でも離脱してなければ、普通にボランチとして使われてただろう。
その際、青山と組んだ?
それとも遠藤と組んだ?
分からんなぁ。
あぁ、そうだ。
もし今後、フォーメーションが361に発展いく場合、森保さんはボランチ系の選手を敢えてシャドーに使うというパターンもあるわ。
広島でいう、高萩や柴崎晃誠がそうである。
あれはあくまで広島だからのことで、シャドーの人材が飽和状態の代表では、逆にボランチからのコンバートなんて難しいか?

じゃ、井手口はどう?
彼の持ち味として、バランサーとするのはツマラン。
2ボランチなら、誰かフォロー役と組ませて、彼には縦横無尽に走らせるべきだろう。
山口にも、似たようなことが言える。
彼はもうベテランの域に入ってるからバランサーでもイイんだけど、フォアに出てボールを奪うのが上手い彼のこと、バランサーとして動きを限定するのはモッタイナイ気もする。

一応、私なりに3つのカテゴリーに分けてみた。

@プレスする系(前に出る守備)
山口蛍、井手口

Aセンターバックできる系(跳ね返す)
遠藤航、三竿、守田

Bレジスタ系(後ろから組み立てる)
青山、柴崎、大島

コスタリカ戦は@の人材がおらず、とりあえずA+Bで組み合わせた。
今回は4バックだったから、A+B、@+A、@+B、別にどれでもOKだったんだけど、もし3バックを基礎にする場合は、可変システムで必ずAを使うニーズが出てくると思う。
つまり、選択肢はA+B、もしくは@+Aになる。

う〜ん、やっぱA+Bがベースかなぁ。
@の役割は、シャドーを含めた複数選手が頑張ってるイメージがあるから。
となると、井手口や山口の扱いが難しくなる?
はい、難しくなるかも、です。
井手口も山口もサイズ的にAが難しいので、@だけでなくBの仕事もこなせるようにならなきゃ生き残りは厳しいかも。
井手口には、ドイツでパス、組み立て能力を磨いてほしいね。
もともとそっち系の能力はある選手なので、期待しています。
2018/9/16(日)14:05

☆関西人
強化部
続きね。

↓に試合に出れてない日本人選手のことを書いたが、しかしまだシーズンは始まったばかり。
これからレギュラーを奪回する選手も何人か出てくるだろう。
そこは期待している。

このリストを見てお分かりの通り、意外と頑張ってるのが小林祐希だ。
昔からそうなんだが、頑張ってる割に代表召集の回数は決して多くない。
ハリルは呼ばなくなったし、西野さんも呼ばなかったし、今回森保さんも呼ばなかった。
いつも不思議なんだが、なぜなんだろう?
貴重な左利き、しかも欧州で中盤の後ろのポジションをやっている数少ない選手のひとりだ。
そりゃ、プラチナ世代の中では柴崎らの陰に隠れて目立ちはしなかったけど、メンタルは強く、本田並みの不屈を感じさせる選手である。
代表に必要なピースだと思う。
呼ばれないのは、我々が知らないそれなりの理由があるんだと思うけど、たとえば周りの人たちとの性格不一致とか?
そのへんは聞いたことがない。

しかし小林には朗報というか、協会は「欧州駐在強化部員」に藤田俊哉を任命したらしいじゃん?
藤田は元磐田で、小林の師匠である名波ともパイプのある人物ゆえ、当然だが小林とコンタクトを密にとるだろう。
この欧州駐在強化委員というのがどれほど権限をもつのか分からないけど、召集の最終的な権限は技術委員長にあるとして、そこに助言をする役割かと。
原委員長時代の霜田さんみたいな感じ?
きっと、国内は国内でまた別に助言する役職を作るんだろうね。

そういや、「代表ダイレクター」を人選中という話じゃなかったっけ?
技術委員長は技術委員長で強化部と育成部の両方を統括しなくちゃならないから、強化部ばかりにかかりきりにはなれない。
だから、強化部には専任のトップを作ろう、という話だった。
きっと、そのトップは森保さんの査定もやるはず。
それは日本人とは限らず、外国人にする案(当初ベンゲルが候補だったらしい)もあるらしいが、なんか外国人に査定されるのはイヤだなぁ…。
政府でいうと、大臣を外国人にしちゃう感じでしょ?
助っ人として外国人監督を雇うのとは意味がだいぶ異なってくる。
そりゃ、外国人は第三者的立場で利権が絡まない分、中立の良さはあるかもしれないけどさ。

あぁ、ダイレクターは先日新潟の監督をクビになった鈴木政一さんでイイんじゃない?
彼、今フリーだと思う。
彼なら欧州駐在の藤田と懇意だし、Jリーグの人材に詳しいし、業界の大御所だから代表のダメ出しも躊躇なくできる。
なんせ、十数年前の話とはいえ、日本サッカー史上最強と唱われたN-BOX磐田を作り上げたレジェンドである。
スカウト歴が長く、彼が拾って後に大物に育った選手は多い。
こういうストロングなジジイをトップに置いておけば、協会上層部のワケ分からん口出しをシャットアウトできるのよ。
ダイレクターなる重要ポジションこそ、協会上層部の犬になってほしくはない。
事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ。
仮に森保さんが青島(織田裕二)だとしたら、彼の上に立つダイレクターは室井(柳葉敏郎)みたいなもんである。
そこには、青島と室井のような絆があってほしい。
まぁ、鈴木さんは室井というより、いかりや長介っぽいけどさ。

そうそう、先日に驚いたニュースを聞いた。
加藤久さんが、日本サッカー殿堂入りをしたんだって?
これ、地味なニュースだけど結構凄い。
なぜって、久さんはかつて強化委員長をやってて、例の「腐ったミカン」事件の当事者である。
彼は委員長として、当時の加茂周監督ではワールドカップに行けないと判断し、ネルシーニョ監督擁立に動いたワケね。
ネルシーニョも了承し、加茂さんも了承し、いざネルシーニョジャパン誕生という寸前のところで、いきなり長沼会長が加茂続投宣言。
そこまでの流れを知ってた川淵さんが、なぜか知らん顔してるし(笑)。
え?何?何?となり、そこで出た話が、「強化委員会に監督を更迭する権限はない」という規約解釈である。
じゃ誰に権限があるかというと、理事会、つまりは会長。
そんなの聞いてない!とネルシーニョは激怒してブラジル帰国、久さんもブチ切れて委員長を辞めてしまった…。

この事件がなければ、久さんは今ごろ協会のトップに立ってた人かもしれない。
業界屈指の知性派で、博士号までもつ人はなかなかいないし。
でも、彼は協会上層部のワケ分からんモノに押し潰されてしまった。
後に彼の見通しが正しかったことは、97年土壇場の交代劇で証明されるんだけどね。
以前にこういう大きな揉め事があり、一方の当事者である長沼さんは既に亡くなってるけど、いまだモヤモヤは絶対にあったと思うんだ。
それが、ここにきてまさかの久さん殿堂入り。
これは、なかば協会が「あの時はゴメンね」と謝ったようなもんである。
ここまで長かったが、遂に清算。

ちなみに、現会長である田嶋さんを協会に入れたのは、当時強化委員長だった久さんだと言われている。
↑の件で久さんが協会を出た一方、田嶋さんは残ったんだね。
で、今日に至る。
あぁ、そう考えると、久さんのダイレクター就任も可能性としてあり得るかな?
最近まで、彼は磐田のGMをやってたよね。
ダイレクター的な仕事は、十分にできるはずだ。
2018/9/14(金)15:38

☆関西人
融合
コスタリカ戦の快勝に世間が沸いてる中、ネガティブな記事を書いてる東スポの独自性が好き(笑)。

東スポいわく今回の代表は良かったけど、かたや海外に目を向けると、香川も吉田も柴崎もスタメン落ちしてるぞ、ホサれてるぞ、という話である。
そうなんだ。
実は、かなり多くの日本人選手が新シーズンのスタートダッシュにコケている。

岡崎…4試合中スタメン1試合(英国)
武藤…5試合中スタメン1試合(英国)
吉田…5試合中スタメン1試合(英国)
乾…3試合中スタメン2試合(スペイン)
柴崎…3試合中スタメン1試合(スペイン)
浅野…3試合中スタメン3試合(ドイツ)
宇佐美…3試合中スタメン0試合(ドイツ)
大迫…3試合中スタメン3試合(ドイツ)
香川…3試合中スタメン0試合(ドイツ)
久保…2試合中スタメン2試合(ドイツ)
原口…3試合中スタメン0試合(ドイツ)
伊藤達…4試合中スタメン3試合(ドイツ2部)
小林祐…4試合中スタメン4試合(オランダ)
堂安…4試合中スタメン4試合(オランダ)
川島…1試合中スタメン0試合(フランス)
酒井宏…4試合中スタメン3試合(フランス)
中島…4試合中スタメン4試合(ポルトガル)
植田…6試合中スタメン3試合(ベルギー)
遠藤航…6試合中スタメン4試合(ベルギー)
冨安…6試合中スタメン6試合(ベルギー)
豊川…6試合中スタメン5試合(ベルギー)
森岡…6試合中スタメン0試合(ベルギー)
長友…4試合中スタメン4試合(トルコ)
南野…6試合中スタメン3試合(オーストリア)

こうして見ると、レギュラー扱いは
乾、浅野、大迫、久保、小林祐、堂安、酒井宏、中島、植田、遠藤航、冨安、豊川、南野、伊藤達、長友

一方でベンチ組は、
岡崎、武藤、吉田、柴崎、宇佐美、香川、原口、川島、森岡

主要メンバーが、かなりベンチじゃん?
そうか。
私はてっきり、森保さんが今回のメンバー召集で香川や吉田らを外したのは「若手にチャンスを与えるため」と思ってたけど、必ずしもそうとは限らないってことね。
敢えて呼ばなかったのは、今の香川らには試合勘がない、という判断かもしれない。

じゃ、しようがないからベンチ組は除外して、↑のレギュラー組から人選してベストメンバーを考えてみようか。

・・・・大迫
乾・・・中島・・堂安
・小林祐・・遠藤航
長友-冨安・植田-酒井
・・・・◯◯

ドイツから1名
スペインから1名
フランスから1名
オランダから2名
ベルギーから3名
ポルトガルから1名
トルコから1名

もはや、海外組もドイツ偏重じゃないんだね。
どうやら、ベルギーが勢力拡大しつつあるようだ。
なんか寂しいけど、これはこれで身の丈に合ってるというか、国内組との融合を考えると逆に食い合わせがイイかもね。
ちなみにシントトロイデン、現在ベルギーリーグで9位。
日本人が5人も所属するクラブなんだから、もうちょっと上位にいってもらわないと困ります。
というか、優勝してよ。
でもって、チャンピオンズリーグに出てください。

あと、今回の召集メンバーをスパイクメーカー契約別で見ると、
ナイキ11名
アディダス5名
プーマ5名
ミズノ2名
で、ナイキの圧勝らしい。
しかし、ポイントを押さえてるのがアディダスだ。
I番の中島、そして南野。
一番目立つふたりを押さえてるあたり、さすがアディダス、ニクイね。
さらに次代まで見込むと、久保建英まで押さえている。
代表のI番、香川→中島→久保建というアディダスの系譜。
代表のイケメン、内田→南野というアディダスの系譜。

ちなみに、ロシア大会の時の日本代表をメーカー契約別に見ると、
アディダス7名
ナイキ6名
ミズノ4名
プーマ3名
アシックス2名
アンブロ1名
である。
付け加えると、ハリルがまだいた頃にはナイキがメンバーの半分ぐらいいて、間違いなく最大派閥だったんだ。
アディダスがナイキを逆転したのは、たまたまだけど、西野さんが就任してからのことである。
ん?
大スポンサー・アディダス様へのソンタク?
いや、たまたまだと思うけど。
2018/9/14(金)10:40

☆関西人
初戦快勝B
じゃ、今度は守備について。
今回は敵が本気じゃなかったので(?)、あまり参考にならないかもしれないけど。

最大のポイントは、2ボランチだね。
先発は、青山と遠藤航だった。
おそらく森保さんの2ボランチのコンセプトは、広島時代の青山+森崎だと思う。
だから今回は、遠藤が仮想森崎の役割を与えられたんだろうな、と思っていた。
中盤と最終ラインを行ったり来たりする役割。
半MF・半DF。

しかし、今回の遠藤を見る限りだと、仮想森崎というには少し違和感があった。
割と、オーソドックスなボランチだったから。
遠藤よりは、まだ青山の方が仮想森崎に近かったと思う。
じゃ、青山が森崎で、遠藤が青山?
ややこしいな…。
最初から狙いがそうだったのではなく、たまたま流れでそうなったのかもしれない。
ただ気になったのは、終盤ボランチに三竿が交代に入ったのはイイとして、交代が青山だったことだ。
遠藤→三竿でなく、青山→三竿というのを見て、私はボランチの色分けがよく分からなくなってしまった。
ひょっとしたら、森保さんはまだ色分けをしてないのかもしれない。

次は、サイドバック。
若手主体の中で、ベテランである佐々木の起用は気になるところ。
おそらく彼に戦術的手本となることを森保さんは求めていて、それは言い換えると、本命となる若手が戦術をマスターするまでの繋ぎなのかな、と。
オシム代表の時の山岸を少し思い出した。
サイドバック(ウィングバック)は、今回召集されてない選手もいずれ呼ばれることになると思う。
ここはアップダウンを繰り返せる選手がどうしても必要で、室屋などはそういうニーズからの抜擢だと思うけど、ある程度若くて活きのイイ選手に最後は落ち着くでしょう。

そして、センターバック。
冨安や植田をわざわざ海外から呼んだにも関わらず、ここは槙野、三浦という国内組だった。
槙野は前代表の経験値からして分かるとして、なぜ三浦?と思った人は多いかと。
理由は、ビルドアップのセンスだろう。
森保さんのスタイルでは、センターバックが中盤まで球を持ち上がる場面が結構ある。
前線にフィードするキック精度は今までも求められてきたが、それはどちらかというとGKに求めたいスキルで、センターバックには球の出し所を見つけて、しっかりとそこにパスを入れられるスキルを求めたい。
なんせ、MFと違ってフリーで球を持てる数少ないポジションなんだから。
となると、ただゴール前にいるだけではダメで、時に球を持ち上がる動きも必要ということだ。
それに秀でてると判断されたのが三浦なんだろうが(昌子の怪我で繰り上がったのかも?)、あとは冨安とか、現U21代表に面白そうなCBが何人かいるよね。
ここは、必ず若手抜擢があるだろう。
いずれ、槙野は押し出される気が(笑)。
もちろん、三浦も安泰じゃない。

そして、前線の守備。
中島、堂安、南野あたりは守備をしない選手ではない。
むしろよく動き、守備貢献をする。
ただ、ホントに強い相手と当たった時、彼らが守備をできるのかどうかは分からない。
香川や乾や原口と、中島や堂安や南野と、守備を比較したらどうだろう?
私は、まだ今のところは前者に一日の長がある気がするよ。

総じて、まだこのチームの守備はよく分からない。
なぜって、可変システムをまだやってないから。
あのシステムを導入した途端、序列は一気に変わると思う。
あんなややこしいの、絶対に合う選手と合わない選手に分かれるからね。
思えば、森保さんが先に可変システムに手をつけたのはU21の方であり(それも完璧な広島型ではなく、最終ラインの枚数をアレンジしない初級編である)、これはまだ色のついてない選手の方が教えやすいということだろう。
このへんは、トルシエの時のフラット3とカブる。
あれも、先にマスターしたのはU20のメンバーの方だった。
既に色のついてる選手が多いA代表では浸透するのに一年ぐらいかかってなかったっけ?
今回も、そうなる気がするわ。
2018/9/13(木)14:03

☆関西人
初戦快勝A
今までの日本代表は、たとえば大迫が前で体を張ってボールをおさめたり、本田がキープしたり、などで「時間を作る」作業が必ずあった。
しかし今回の代表はその作業が省略されてて、その分やたらスピーディーに見えるんだよな。

ただ、一応今回の代表にも「時間を作る」作業はあったんだ。
それが大迫のように敵を背負うプレーじゃなく、今はその時間の作り方の多くをドリブルに依存してる、ということ。
みんな、ゴールに向かってドリブルをしてるのよ。
ただ本田ほどキープの色があるドリブルじゃないから、これが時間を作ってるとは少し分かりにくい。
でも、実際このドリブルの間に周りは次のプレーの準備をしており、このチームの攻撃の生命線は間違いなくドリブルである。

ある意味、このチームを潰すのは簡単なんだ。
徹底してドリブル封じをすりゃイイんだから。
ドリブラーに密着して前を向かせなきゃイイし、そこをボール奪取ポイントにできる。
もちろん日本とすりゃ、逆にそこをドリブル技術でコジ開ければ大きなチャンスになるので、ボール奪取できないほどのテクニシャンを配置することで対抗するだろう。

イメージは、香川や乾である。
今の森保ジャパンは、香川や乾がたくさんいるような感じ。
その代わり、大迫や本田がいない。
パワーが足りなくないか?と言われりゃ、確かに足りないかもしれん。
でも、全体的にスピードはある。
じゃ、大迫や本田を擁したサッカーと、今回みたいなサッカーとを比較して、どちらが良いかという話。
う〜ん、分からんね。
森保ジャパンはまだ始まったばかりだし、今回みたいなサッカーが灼熱の中東アウェーあたりでも果たして実現可能なのか、私にはよく分からんのだ。

中島・堂安・南野という3人に共通して言えるのは、いずれもがユース育ちで、子供の頃から天才として知られる存在だったこと。
子供の頃、たとえば小学生の頃に神童と言われたような選手に共通している特徴は、クローズドスキルが異常に発達していることである。
たとえば、リフティングがアホみたいに上手い。
皆さんも、小学生の頃を思い出してみてほしい。
チームのエースだった奴って、曲芸みたいなリフティングしてなかった?
そういうのをできる奴こそが、子供のサッカーでは「上手い選手」である。

ところが、中学に進学したあたりから少し流れは変わってくる。
学校の部活、いわゆる体育会系サッカーにステージが変わるからだ。
そこでは求められることが、クローズドスキルからオープンスキルに変わってくる。
試合に勝つ為の、より実戦的なスキルが要求され、リフティングみたいな技術の重要度が落ちるワケね。
つまり、「上手い選手」の基準が変わってくるのよ。
最後の最後は、フィジカルの優劣に落ち着いたりして。

さすがに代表クラスの選手ともなると、このクローズドスキルとオープンスキルの両方を兼ね備えているんだが、それでも各々の選手は核となるスキルがクローズド派とオープン派に分かれてると思う。
中島・堂安・南野あたりは、その育ちが体育会系部活サッカーの影響下になく、私から見て明らかにクローズド派である。
いかにも、ユースっぽい。
そして、森保サッカーの核はサンフレッチェユースというアンチ体育会にあり、つまり中島・堂安・南野あたりとは相性悪くないんだろうな、と。

ただ、忘れちゃならないのは森保サッカーって時に541というシステム変更があり、思いっきり泥臭い体育会系に転換するコンセプトがあることだ。
今回は可変システムを使わなかったので、中島・堂安・南野がそこと折り合いがつくかの検証はできなかった。
全ては、今後だね。
2018/9/13(木)11:35

☆関西人
初戦快勝
いや〜、快勝ですな〜。
思えば香川も乾も柴崎も長友も酒井も吉田もいない代表、こうして快勝でもしない限り、やっぱ彼らがいないと、って世代交代に水を差す声が出ただろうよ。
まぁ、今回ばかりはコスタリカが酷すぎたけどね。

聞けば、森保さんはほとんど守備練習をしなかったという。
ゆえに、442だったんだろう。
442は皆にとって最大公約数になる守備フォーメーションだから、それほど特別なことをせずに守ることができる。
多分、本命の3バックは吉田らの合流待ちじゃないか?
だけど、意外とこの442の守備が良かったのよ。
みんな、ちゃんとコースを切るオーソドックスな守備ができてるし。
特別に守備練習をしなくとも、普通にこのぐらいの守備はできるんだな。

で、攻撃はというと守備に増して良かった。
ひとつ心配だったのは屈強な大型FW不在で、ちゃんと前で球がおさまるのか?ということ。
ところが、これが意外と大丈夫だったのよ。
そりゃ大迫みたいに敵DFを背負いながらセンターで持ちこたえるFWはいないんだけど、そういうパワーの代わりにテクニックで球をおさめるというか、意外とタテパスが前でおさまってたんだ。
多少、コスタリカの潰しが稚拙だったのを差し引かなきゃならないだろうけどさ。

やはり中島、堂安、南野が並ぶと面白い。
彼らはタイプ的にやや似てるがゆえ、感性としてシンクロしやすいところがあるんだろう。
こういうチョコマカ動くのをたくさん並べるのは調子ノリ世代を含めて過去に幾つかあったけど、今回のはまさにその総決算という感じだ。
彼らは戦術的に動くというより、かなりの部分を感性のシンクロでやってたように見えた。
森保さんは、ハリルほど縛ってはいないイメージ。
ただ、中島、堂安、南野らがああいう動きをできたのは、442だったからだろう。
例の361をベースにすると誰かしらがアウトサイドに回ることになり、さすがにそこは戦術的縛りが強くなってしまう。
しばらく442を継続すりゃイイのに。

個人的にヒットだったのは、南野だな。
もともと器用で万能性があり、ストライカーでありドリブラーでありパサーでもある。
体は大きくないが当たりに弱くはなく、真ん中で球をおさめることもできる。
と言っても大迫のようにおさめるのではなく、どちらかというとターンするイメージ?
彼は、2TOPの一角というのが一番ハマるように感じた。

中島は、やはり左だろう。
左45度ぐらいからシュートを撃つ彼なりのゾーンを持っていて、またアウトサイドからドリブルを仕掛けるスタイルからしても左がイイと思う。
対して、堂安は右。
彼も結構、中に入ってくるね。
361になった時に堂安はウィングバックかなと思ってたけど、ちょっと再考すべきかもしれない。
彼は、361ならシャドーの方がイイだろう。

で、浅野。
途中投入の彼は南野と交代するのかと思いきや、小林と交代だった。
そう、彼は中島、堂安、南野あたりとは別カテゴリーのアタッカーなんだ。
シンクロするというよりは、どちらかというと単体の異物である。
それは、伊東にも同じことが言えるかもしれない。
異物というのはネガティブな意味でなく、むしろポジティブな意味なんだけどね。

後半は試合運びに余裕があったし、途中でシステム変更するかな?と思ってたが、意外とそれはなかった。
よって、361でウィングバックを誰がやるかという謎については次回に持ち越しである。
おそらくウィングバックは、左は長友が本命として、右は普通に室屋が入るんじゃないだろうか。
室屋は、悪くなかったし。

総じて、スピーディーな展開の試合だった。
足遅い奴、頭の回転鈍い奴はついていけないね。
ただ、ちょっと「軽い」印象を受けたんだよな…。
もっと敵に長所を消されるというか、泥沼に引きずり込まれるような展開になった時、この小回りがきくスクーター並みの軽快さが出せるのかどうか。
それは、次回やその次になってみないとまだ分からない。
少なくとも、泥沼にハマった時にこそ真価を発揮する、四輪駆動的な「馬力」みたいなモノは感じなかったなぁ。
2018/9/12(水)11:24

☆関西人
コスタリカ戦展望
今回はただの親善試合なのに、意外と戦術練習は非公開部分が多かった。
ちゃんと公開したのは、札幌での紅白戦ぐらいで。
ただ話を聞くと、非公開のところで3バックのトレーニングはやっているらしい。
と言っても、せいぜい2〜3日のことだから完成はしてないだろうし、今夜は442でいくのでは?と多くのメディアが報じている。
私も、そんな無理して3バックにこだわらなくてイイと思う。
札幌での4バックvs4バック紅白戦の動画を見たが、みんな結構良い動きをしていた。
最終ラインは高くコンパクトを保っていて、さくさくと手数をかけずにボールを繋いでいく感じ。
悪くない。
今日の会場は吹田になるので、もし森保さんが空気を読む人なら、東口、三浦、堂安あたりが先発になる。
あと、もし森保さんが空気を読む人なら、アディダスの庇護を受けてる中島や槙野あたりが先発になる。
と考えて、私は↓のように先発予想する。

・・浅野・・小林
中島・・・・・・堂安
・・青山・・遠藤
佐々木-槙野-三浦-室屋
・・・・東口

無難に紅白戦の1本目ビブスなし組を基礎にしつつ、保険として森保戦術の理解者である青山、佐々木、浅野の3人を加えておいた。
これなら、そんなに大崩れはしないはずだから。

今回は親善試合だから、6人交代をできるはず。
じゃ、伊東純あたりが出てくるだろう。
右の堂安に代えて伊東?
いやいや、私なら小林悠に代えて伊東、ですよ。

・・浅野・・伊東
中島・・・・・・堂安
・・遠藤・・青山
佐々木-槙野-三浦-室屋
・・・・東口

そう、敢えて浅野と伊東というふたりの「50m5秒台」コンビを並べてみる。
このふたりは5秒9とか5秒8とか言われてて、代表を取材してる記者の間でも「浅野が速い」「いや、伊東の方が速い」と意見が分かれてるんだそうだ。
じゃ、そのへんは試合でハッキリさせましょうよ。
ふたりを同列に並べ、青山あたりが後ろからふたりの間のスペース(ふたりから等距離のポイント)にスルーパスを出す。
そしてヨーイドンで、浅野と伊東がそのパスを追うんだ。
どっちが先に追いつくか、それで勝敗を決めようじゃないか。

あと、こういう類似キャラ対決としては、中島翔哉vs伊藤達哉もイイね。
翔哉&達哉って、なんか漫才師みたいでイイじゃん。
このふたり、身長も中島が164cmで伊藤が163cm。
両者とも負けん気の強いドリブル突破が武器。
敢えて、よく似てるふたりをシャドーで並べてみる。

・・・・小林
・・中島・・伊藤
佐々木・・・・・室屋
・・三竿・・青山
・槙野・三浦・遠藤
・・・・東口

お互い意識し合って、ゴリゴリのドリブルバトルになりそう…。

中島はヴェルディユース出身。
伊藤はレイソルユース出身。
堂安はガンバユース出身。
南野はセレッソユース出身。
なんでユース出身者は、こんなにもドリブラーが多いんだろうね。
この4人、同時にピッチに立つことはできる?
同時に使うなら、こんな感じかな。

・・・・小林
・・中島・・南野
伊藤・・・・・・堂安
・・青山・・遠藤
・槙野・三浦・植田
・・・・東口

で、攻める時は361から4123になるのが森保式のスタンダードだと言われてるので、

伊藤・・小林・・堂安
・・中島・・南野
槙野・・青山・・遠藤
・・三浦・・植田
・・・・東口

こういう感じにトランスフォームする。
気をつけなきゃならんのは、左サイドの伊藤だね。
彼は、ハンブルガーで90分もたないと指摘されている。
こうして運動量の多いウィングバックで起用するなら、せいぜい30分ぐらいが限界かも。
ジョーカーだね。

あと、気になるのはキッカーかな。
召集メンバーでフリーキックが一番上手いのは追加召集の天野とのことだが、ボランチは【青山+守備人材】という組み合わせの可能性が高く、おそらく天野の先発は厳しいだろう。
彼もジョーカーだと思う。

じゃ、キッカーは誰がやるかというと、普通に考えて右足は中島、左足は堂安という次代を担う両エースじゃないだろうか。
あまり、直接FKを決めるイメージはないけど。
CKにしても、ターゲットになるデカイ選手は後ろの選手以外にいないし。
どちらかというと、このチームは流れの中で得点していくコンセプトっぽいね。

今夜は、景気よく大量得点を期待したい。
2018/9/11(火)14:58

☆関西人
日本人監督
世間は、今のところ森保さんに対して好意的な反応を示してると思う。
地味な人だから就任に失望する声は覚悟してたし、先日は韓国に負けたのさすがにディスられるかと思ったけど、案外そうでもないようだ。
まだ初期ゆえ、期待値の方が高いんだろう。

何より、メディアが森保さんに対して好意的なのが大きい。
なぜ好意的かというと、あのハリルと比較するなら誰だってマシだということ(笑)。
ましてや森保さんは、超がつくほどのイイ人だ。
マスコミとして、非常にやりやすいだろう。
とにかくハリルは酷かった。
ことあるごとにマスコミを挑発し、イヤミを言い、あれではメディア全体を敵に回すだけだ。
必然としてマスコミは彼を嫌い、ことあるごとに揚げ足を取り、必要以上にハリル批判を繰り返した。
最後の方は、彼らがハリル解任を後押ししたようにも感じた。

メディアが論じたのは、他ならぬ日本人監督待望論だ。
歴代のワールドカップ優勝国は全て、外国人監督ではなく、その国の国籍を持つ者が監督を務めている、と。
まぁ、それは確かに事実である。
そうであることの理由は、色々あるだろう。
まず言語、文化を理解している者の方が選手とコミュニケーションをとりやすいし、あと大事なことは、助っ人外国人なら結果を出せなければ故郷に帰ればイイだけのことだけど、国籍がここにある人間には逃げ場所がない、ってこと。
仮に惨敗でもしようもんなら、その後は後ろ指を指され続ける人生だ。
一生非国民扱いされ、自分のみならず家族まで苦しむことになる。
それだけは避けなきゃならない。
という意味で、人生まで懸けたワールドカップ勝利への執着は、あくまでビジネスである外国人監督のそれを遥かに上回るはずだ。

でも、それはそれ。
【歴代ワールドカップ優勝国は、全て自国籍の監督を使っている】
↓↓
【日本代表は、強くなりたい】
↓↓
【だから日本代表は、日本人監督にすべし】
という論理展開は分からなくもないとして、そこから
【日本代表監督を日本人にした】
↓↓
【だから日本代表は強くなる】
と論理展開を逆転させるのは、さすがにちょっと無理があるかな、と。

あぁ、そういや私が小学生の時の話だが、ホームルームの時間に担任の先生が雑談でウンコの話をしてて、
「人間は健康だと、ウンコをした後トイレットペーパーでお尻を拭いても何も紙に付着しない」
と、くだらないことを喋ったのよ。
小学生はウンコネタが好きだから、その日のホームルームが盛り上がったのは言うまでもないとして、問題はその後である。
頭の悪い私の友達は、この先生の話の影響を受けて
【人間は健康だと、ウンコをした後トイレットペーパーで拭いても紙に何も付着しない】
↓↓
【自分は今、健康である】
↓↓
【だから、ウンコをした後トイレットペーパーで拭く必要なし】
という論理展開で、しばらくお尻を拭かなかったワケさ(笑)。

ちょっと話がズレたね。
話を戻そう。
今まで日本代表は、6回ワールドカップ本大会に出場。
その6回のうち、3回を日本人監督で臨んでいる。
1998年の岡田さん、2010年の岡田さん、2018年の西野さん。
そして残り3回は、外国人監督だ。
2002年のトルシエ、2006年のジーコ、2010年のザック。
回数は日本人3回と外国人3回のイーブンで、じゃ戦績を見るとどうかというと、日本人は2回グループリーグ突破、外国人は1回グループリーグ突破。
一応、日本人の方に軍配が上がるワケね。

ちょっと興味深いのは、上記の日本人監督はいずれもピンチヒッターだということ。
岡田さんは加茂さんの更迭とオシムの急病による緊急登板だったし、もちろん西野さんもまた言うまでもなく緊急登板である。
トルシエ、ザック、ジーコがきっちり4年という時間を与えられたのに対し、岡田さんも西野さんもかなり劣悪な条件だった。
このへんを総じて踏まえると、日本人vs外国人という監督対決は日本人の圧勝、と見てOKじゃないだろうか。

ところで森保さんは、日本人として初めてマトモに4年の強化期間を経てワールドカップに出る監督になるのかもしれないね。
もちろん、期待は大きい。
だけど、じっくり4年かけて丁寧に準備してきた監督よりも、急にムチャブリをされた岡田さんや西野さんの方が本番で結果を出した現実がある。
あともうひとり、02年に結果を出したトルシエにしても、彼はA代表だけでなくU23とU20を兼任するハンデがあったワケさ。
ひょっとするとサッカーの監督って、何らかのハンデがあった方が実は良い仕事をできるのか?
…まぁ、今回の森保さんにも東京五輪というハンデがあるけどね。
2018/9/9(日)22:05

☆関西人
和のテイスト
森保ジャパンの今回のキャプテンは、青山敏弘だそうだ。
妥当なところさ。
おそらく彼は、森保道場の師範代みたいな立ち位置になると思う。

思えば、青山はJリーグ年間最優秀選手にまでなった選手だ。
そしてザックジャパンの時に最終23名メンバー入りをし、コロンビア戦では先発をしている。
これほど格のある選手なのに、なぜかお茶の間レベルの知名度はイマイチ…。

そういえばハリルジャパンの最初の頃、ハリルが各ポジション別の「選手序列リスト」を公開したことがあって、確か青山の名前がボランチ序列の筆頭だったんだよね。
このへん、皆さんは忘れてしまってると思うので、その2015年3月時点の「序列リスト」を改めて示しておく。

【GK 】
@川島
A東口
B西川
C権田

【右CB】
@吉田
A水本
B昌子
C鈴木

【左CB】
@森重
A槙野
B千葉

【右SB】
@酒井高
A酒井宏
B内田
C塩谷

【左SB】
@太田
A藤春
B長友
C車屋

【右ボランチ】
@長谷部
A柴崎
B今野
C谷口

【左ボランチ】
@青山
A山口
B米本

【トップ下】
@香川
A清武
B大森
C高萩

【右FW】
@本田
A永井
B小林
C柿谷

【左FW】
@乾
A武藤
B宇佐美

【センターFW】
@岡崎
A大迫
B興梠
C川又
D豊田

2015年3月時点でハリルが日本人選手をよく把握してたとは思えないので、おそらくこのリストはハリルの作成でなく、当時の技術委員会スタッフが作成したものと思われる。
で、青山は確かにハリル代表の初期に1試合だけ先発したワケさ。
しかも、その試合ではゴールまで決めていた。
「あぁ、これでヤットの後継者は青山で確定だな」と誰しも思ったもんだが、なぜか理由はよく分からないけど、それ以降青山は代表召集されなくなった。
ボランチは相変わらず長谷部を軸として、その相棒は山口、柴崎、柏木など色々試した末、最終的には山口に落ち着いていった。
今から考えても、ハリルが何で技術委員会推奨1位の青山を呼ばなくなったのかは分からない。
年齢が高いから?
青山は、当時29歳。
確かに年齢高いけど、決して呼べないほどの齢じゃない。
なんか、腑に落ちなかった。

で、青山は北京五輪の時も最後は反町さんに呼ばれなかったのよ。
アジア予選まではレギュラーで大活躍してたのに、途中怪我して長期離脱したのが響いたんだろうか。
最終的に、反町ジャパンのボランチは梶山、本田拓、細貝の3人。
あとひとり谷口博之もいたが、彼は本職のボランチではなくトップ下をやらされてたっけ。

青山が最終メンバーから漏れたのは、コンディションもあるかもしれないけど、それ以上に立ち位置が「中途半端」だったんじゃないの?
たとえばパサー、司令塔としてなら梶山だし、ディフェンシブハーフとしてなら本田拓や細貝だし、どちらかというと青山はその中間である。
それはハリルにも同じことが言えて、司令塔としてなら柴崎や柏木や大島だし、ディフェンシブハーフとしてなら山口や今野だし、その中間は長谷部ひとりで十分じゃねーか、ということ。
そう、ある意味で青山は長谷部と同じ立ち位置なのかもしれない。

しかし、今考えると反町ジャパンって、本田、香川、岡崎、長友、内田、吉田、森重、西川を擁していて、何で3戦全敗やねん、と思うよね。
ちなみに、これほどの選手が揃っていても、3戦とも先発した選手は、本田、谷口、森重、水本、西川の5人だけである。
ボランチは、毎回日替わりの組み合わせ。
反町さんは、フィジカル重視のコンセプトだったのかと。
分かりやすいマッスル系のコンセプト。
トップ下にボランチの谷口を入れるあたりはイマドキの「ゲーゲンプレス」っぽい狙いを感じるし、デュエルの狙いも感じるし、意外と反町さんはハリルと気が合うかもね。
このふたり、「青山は中途半端だよな」とか意気投合したりして(笑)。

いやね、青山の良さはそれこそ、その中途半端さにあると思うのよ。
というか、もともと広島はそういう中間色な選手を使うのが上手いチームなんだ。
欧米人のハリルは鮮やかな原色を好むのかもしれないけど、日本人は色の鮮やかさよりは濃淡に味があり、油絵というよりは水墨画さ。
水墨画は墨の濃淡がキモで、同じ黒でも濃いのから薄いのまで、数限りないバリエーションの中間色で描かれている。
これぞ、和のテイストってやつだね。

青山と同じくJリーグ年間MVPを獲った選手は今回のチームに小林悠がいるんだが、コイツもまた和のテイストというか、中間色のプレーヤーだよなぁ。
つくづく日本国内サッカーって、色の鮮やかさではなく濃淡に特化した水墨画なんだと思う。
そこが、「面白い」と「面白くない」に意見が分かれるポイントだろう。
そして、森保さんはおそらく濃淡ありきの中間色サッカーを今後に見せてくれるはず。
世間は、「面白い」と「面白くない」に分かれるだろうなぁ…。
2018/9/9(日)15:25

☆関西人
紅白戦情報
森保ジャパン、紅白戦の報道がされている。

【1本目】

[ビブスなし]

・・南野・・小林
中島・・・・・・堂安
・・遠藤・・青山
車屋-槙野・三浦-室屋
・・・・東口

[ビブスあり]

・・浅野・・杉本
伊藤・・・・・・伊東
・・天野・・三竿
佐々木-冨安-植田-守田
・・・・権田

【2本目】

[ビブスなし]

・・浅野・・小林
南野・・・・・・伊東
・・守田・・青山
佐々木-槙野-三浦-遠藤
・・・・東口

[ビブスあり]

・・堂安・・杉本
伊藤・・・・・・中島
・・三竿・・天野
車屋-冨安・植田・室屋
・・・・シュミット

メンバーを見た感じ、「主力組」は1本目のビブスなし組だろうね。
2本目で少しメンバーをイジってるが、そこでビブスなし組から外れなかったのは、
東口
槙野
三浦
遠藤航
青山
南野
小林悠
の7名。
この7名が、おそらく森保さんの構想するレギュラーじゃないだろうか。

興味深いのは、遠藤航、南野、中島、堂安、守田で、この5名は1本目と2本目で異なるポジションをやっている。
遠藤と守田はSB⇔ボランチ、南野と堂安はサイドハーフ⇔FW、中島は右サイド⇔左サイド。
森保さんは可変システムをやる監督ゆえ、こうやって複数ポジションをやらせるのは何か意味がありそう。

3バックでなく4バックでやったのは少し意外だったが、この4バックにおけるSBが興味深い。
まず左が、車屋と佐々木。
ともに、SBもCBもこなせる人材である。
そして右は、室屋、遠藤航、守田。
室屋は別にして、遠藤と守田はともにボランチである。
つまり
左SB⇒CBをできるタイプ
右SB⇒ボランチをできるタイプ
ということで、この左右の組み合わせなら、右SBが中盤に上がって左SBが中に絞るという3バックへのトランスフォームが非常にやりやすい。


・・・ボランチ・・・ボランチ
左SB-センターバック-センターバック-右SB

から、

・・・・・↑ボランチ↑
・・・ボランチ・・\右SB\
→左SB・センターバック・センターバック

という形になるということね。
↑の押し出されて1列上がるボランチが、今回でいうと青山や天野である。

そしてこのチーム、2列目のアウトサイドがキモだね。
中島、堂安、南野、伊東、伊藤。
ドリブラー揃いで、明らかにウィングタイプ。
ウィングバックをやってきたタイプではないので、まずは彼らの為に、やりやすい4バックから入るんだと思われる。
あくまで、初期段階としての4バックだということ。
第二段階では、きっと誰かがウィングバックになり、3バックのフォーメーションになっていくんだろう。
ただ今回は地震もあって時間がないので、4バックのままコスタリカ戦に臨む可能性も十分にあるかと。

というか、この442(4231)のままの方が、どう見てもバランス良くて安定しそうじゃないか?
2018/9/8(土)9:45

☆関西人
チリ戦中止
チリ戦は、結局中止になりました。
延期ではなく、中止だ。
誰のせいでもない、天災ゆえ、致し方ない。
前日の急な中止決定で中継テレビ局はどうするのかと思ったら、緊急生放送で池上彰が埋めてくれた。
凄いな、池上彰(笑)。

おそらく次週の大阪開催コスタリカ戦は実施すると思うが、実は大阪も台風被害が酷くてね。
私の家も当日は長い間停電になったし、酷い地域は何日も停電が続いたという。
改めて痛感したが、電気が止まるとマジで困るよ〜。
テレビが見れないから台風情報自体が分からないし、やがてケータイも充電できなくてバッテリーが落ちるので、そうなれば完全に情報から遮断されてしまう。
台風の時こそ、情報が生命線だというのに…。

以前、矢口史靖監督の「サバイバルファミリー」というコメディ映画を見たが、その映画は世界中で原因不明の停電が何年も続くというシチュエーションだった。
そこで登場人物たちが何を困ったかって、情報が全て遮断されるのよ。
なぜかバッテリーも使えなくなるという設定になっていて、テレビ、インターネット、クルマ、電車、電話、エアコン、冷蔵庫、何も使えない。
お風呂も入れない。
「関西は大丈夫らしい」という噂だけを頼りに、家族全員で東京から関西へ自転車で向かう、という物語だった。
一見あり得ない設定に思えるが、いや、今回の台風で思ったけど、普通にあり得る話だわ。

現代人は、電気を失った途端に文明を失うほど脆弱な存在ってことね。
大袈裟な話ではなく、マジにそうである。
電気なんかなくても人間は生きていけそうに思えるが、まぁ確かに生きてはいけるけど、かなり文明のレベルは落とさざるを得ないだろう。
今の日本で1億以上の人間を養うのは、電気無しでは無理かも…。

仮に、こういうサバイバルのシチュエーションに全世界が陥った時、最もそれに耐性があるのは電気などインフラが整備されてない貧困国だと思う。
逆に、先進国ほどパニックになるはず。
つまり、強者と弱者がそこで逆転するんだ。
思えばキリスト教の福音派で、現代文明の受け入れを拒否し、前近代的な農耕牧畜の自給自足コミュニティを作ってるような人たちもいる(アーミッシュ)。
なるほど、彼らは「備えている」ってことね。
終末論のある、キリスト教らしい考え方だ。
それが正しいとは思わんにせよ、考え方には一理あると思う。

もし今、日本中が停電になったら、そしてそれが何日も続いたら、間違いなく社会は機能不全になる。
金融も流通も生産も、みんな止まっちゃうでしょ。
怖い話だが、元CIAエドワードスノーデンの話によると、米国は我が国の電力などのインフラを全面的にストップさせられる破壊装置を既に日本国内でセッティング済みらしいね。
万にひとつもないとは思うが、もし我が国と米国が戦争状態にでもなれば、米国の決断ひとつでその破壊装置が発動され、日本全国が復旧不可能な大停電になるんだそうだ。
怖いな〜。
それって、無差別爆撃にも匹敵するダメージを我が国に与えるんじゃないか?
こういう話を聞くと、アーミッシュまではいかんまでも、少しはオール電化と離れた生活を送った方がイイような気がしてきた。

と言いつつ、時代の流れはそれを許さないんですよ。
次回のアジア大会(中国開催)から、「eスポーツ」が正式種目になるらしいじゃん?
冗談みたいな話だけど、ウイイレの日本代表とかがアジア大会に出るワケよ。
そもそもゲームって、スポーツにカウントしてOKなの?
なんか、しっくりこない。
そこでキャプ翼並みの超絶なスーパープレーを見せられたところで、「でもこれゲームでしょ?」と醒めた目で見てしまうと思う。
私は、eスポーツの五輪正式種目化にも反対。
そういうのは、伝統あるスポーツの祭典とは別のところでやってくれ。
2018/9/8(土)1:37

☆関西人
勝者の歴史
続きね。

↓に、応神天皇は仲哀天皇の子ではない、と書いた。
これは結構有名なネタで、じゃ神功皇后は誰の子を妊娠したのか、というのが古代史ミステリーである。
一番有力とされてるのが、常に皇后の傍にいた重臣、武内宿禰という人物。
もし、この武内宿禰が応神天皇の父親だとするなら、この人が天皇家の男系血統のルーツということになる。
で、この武内宿禰、後に朝廷を牛耳ることになる蘇我氏の祖先でもあるのよ。
ということは、蘇我氏ってオリジナルの天皇家で、こっちこそホンモノの王の血統?
なんか、「進撃の巨人」みたいな世界観だな(笑)。

でも、日本書紀にはそんなことは書いてないし、それどころか蘇我氏は悪者の家系として描かれている。
それは、そうなんだ。
ただ、日本書紀は蘇我氏を滅ぼした側の勢力が書いた歴史書であり、自分たちこそ正統とする為、都合の悪い歴史を改竄、封印した可能性は否定できない。
なんか、「ワンピース」みたいな世界観だな(笑)。
ひとつ興味深いのは、現在「日本最古の歴史書」とされてる古事記や日本書紀よりもさらに古い、国記・天皇記という真の最古の歴史書を蘇我氏が保管してたという事実だよ。
じゃ、その国記・天皇記は今どうなってるのかというと、もう存在してない。
大化の改新で中大兄皇子や中臣鎌足が蘇我邸を攻撃した際、火事で焼失したというんだ。
うわ〜、怪しい話だ(笑)。
国記・天皇記には、蘇我氏のホントの正体、天皇のホントの正体が書いてあったかもしれない。
でも焼失したから、もう真実は闇の中。
やがて歴史は、古事記・日本書紀でイチから書き直されてしまった…。

まぁ、しようがないよね。
歴史を語るのは勝者の権利であり、ヒストリーの語源はhis story、ここでいうhisは誰を指すのかというと、歴史の勝者のことだろう。
敗者は、悪役と語られるのは当然である。
最近では、蘇我馬子の業績を再評価する学者が増えてるらしく、聖徳太子の業績とされた冠位十二階や十七条の憲法の制定など、あれらはほとんど馬子の業績だろ、と。
しかし、後の歴史の勝者たちは馬子を偉人とするのを避ける為、敢えて同時代にいた厩戸皇子を「聖徳太子」という架空の聖人に仕立て、馬子の業績を全部聖徳太子のしたことにしたんだ、という見方がある。
私は、かなり信憑性ある話だと思うよ。

負けた者が絶対的悪とされるのは、戦前の大日本帝国もそうだろう。
あれは完全な悪だった、と我々は教育で刷り込まれている。
でも、歴史の真実はそんな単純な善悪の話じゃないよね。
これを、サッカーで置き換えて考えてみてくれ。
たとえば、ハリルは歴史の敗者だ。
対して、西野さんは歴史の勝者だ。
よって、ハリル=悪、西野さん=救世主、という図式にしてしまいがちなんだが、ホントにそれは歴史の真実なのか?ってことよ。

私は、もし日本サッカーに創世記の神話があるとするなら、それはメキシコ五輪、クラマーさんの時代のことだと思う。
クラマーさんという創造主が日本に降臨し、国作りとクラマーズチルドレンという使徒の育成を始めた。
そのクラマーズチルドレンが後の長沼会長であり、岡野会長であり、川淵会長だったワケよ。
川淵さんらは、いわば創世記の当事者、神話の目撃者である。
「ワンピース」でいうなら、五老星みたいなもんかな?
彼ら自身は神ではないが、歴史の真実を知る、数限られた存在である。
キリスト自身ではないが、キリストの奇跡を間近で目撃した十二使徒みたいなもんさ。
目撃者であることは大きい。
一方、彼らからバトンを受け継いだ田嶋さんは、そういう存在ではない。
単に、長沼さんや川淵さんと同じ出身母体、古河閥で出世した舎弟に過ぎないんだ。

問題は、そこなんだよね。
明治時代、日本にはそれこそ五老星のような「元老院」という機関があったという。
政府とはまた別の、明治維新の功労者たちによる助言機関である。
執政者にとっては、口うるさい年寄りどものウザイ機関だよね。
だけど、やがて維新の功労者たちも亡くなっていくので、山縣有朋あたりが亡くなったあたりで完全に元老院は機能しなくなってしまった。
それはそれで別にイイじゃん、と思うかもしれんが、実はそのタイミングあたりから軍の暴走が始まり、日本はおかしくなっていったんだ。
そう、明治維新の当事者だった人たちがいなくなったら、その維新のコンセプトは維新の真実を知らない後輩たちに歪んで受け継がれたのかもしれない。

というのが、何となく今の日本サッカー協会を見てて、私が予感することなのさ。
田嶋さんは、伝説のクラマーズチルドレンのような歴史の当事者ではなく、また岡田さんや西野さんのように指導者として実績を誇る人でもない。
また、中田英寿のように選手として国際舞台で結果を出した人でもない。
じゃ、彼には何があるのかというと、いまだよく分からない(笑)。
そもそも、田嶋さんは歴史の勝者なのか?

今日未明に札幌で地震があり、7日に札幌での代表戦を予定していた日本サッカー協会は、非常に難しい判断を迫られている。
田嶋さん、困ってそうだな。
こういう時こそ、彼の人物の器が伺えるかもしれない。
2018/9/6(木)13:39

☆関西人
韓国A
続きね。

日本と韓国の仲の悪さは今に始まった話じゃないが、実はシンプルに犬猿の仲というワケではない。
もっと、複雑である。

たとえば、白村江の戦い。
あれは、日本+百済の連合軍vs唐+新羅の連合軍という戦いだった。
日本は、百済を助ける為に唐や新羅と戦ったんだ。
つまり、日本は百済と仲が良かったワケよ。
新羅とは悪かったけど。
百済と新羅は、今の韓国を東西に二分した形の国である。
高句麗は、今でいう北朝鮮。
この半島の三国時代、最後に半島を統一したのが仮に百済だったら、日本にとって一番良かったんだけどね。
でも悲しいかな、最終的に半島の勝者になったのは、よりによって日本とは一番仲が悪い新羅だったんだ…。
これが、日本と韓国がその後長きに渡ってギクシャクすることになったルーツ、全ての発端。

ひとつ、分かっておくべきことがある。
百済と仲良くて新羅と仲悪いのは、あくまで畿内のヤマト王権だったワケよ。
考古学の近年の発見によると、明らかに九州では新羅と深く交流してた形跡があるという。
推測するに、日本は一枚岩じゃなかったワケね。
親百済のヤマト王権とはまた別に、九州に親新羅の勢力があった、と見るべきだろう。

皆さんは、神功皇后って知ってる?
応神天皇の母で、古代日本のジャンヌダルクみたいな女性である。
私は、この人が好きでね〜。
古事記・日本書紀に出てくる登場人物の中では、一番好きかも。
で、この人は家系図を調べると、なぜか新羅の王家の末裔なのよ。
で、この人は旦那の仲哀天皇と九州へ熊襲征伐に行った際、仲哀天皇が物凄く不自然な謎の死を遂げるんだ。
「ふと気づくと死んでいた」みたいな感じ。
で、神功皇后はそれに動揺することなく、なぜか唐突に神の御告げとやらで朝鮮半島に出航する。
これが有名な「三韓征伐」なんだが、征伐と言っても半島で軍事力を行使したワケでなく、何やら交渉をして凱旋帰国したんです。

このへんのクダリ、あまりにも怪しすぎて逆にワクワクするわ(笑)。
だって、新羅王家の末裔である神功皇后が親新羅の勢力がある九州に行って、そこで一緒にいた天皇が謎の死を遂げて、そのすぐ後に皇后は朝鮮半島に行くって、どう考えても動きが怪しすぎるでしょ(笑)。
しかも、朝鮮から帰国してすぐに彼女は子供を産むんだが、その妊娠期間は驚いたことに15ヶ月!
計算が合わないから、15ヶ月妊娠したことにしたんでしょ。
これ、どう考えても仲哀天皇の子じゃないわ(笑)。
その生まれた子が、後の応神天皇なんだけど…。
やがて、皇后はその幼い応神を連れて九州からヤマトに戻るんだが、するとヤマトにいる仲哀天皇の息子たち(応神にとっては異母兄)は皇后一行が畿内に入るのを拒否し、武力攻撃を仕掛けてきた。
そりゃそうだろう。
誰だって流れ的に神功皇后が天皇を殺したと思うし、しかも彼女は天皇の死後すぐヤマトに戻ることなく、なぜか朝鮮半島にまで行ってて、しかも誰の子かも分からない幼児を連れて「仲哀天皇の子だ」とか言ってるんだから、こんな怪しい女をヤマト側がすんなりと受け入れるはずがないでしょ。
でも、神功皇后はそのヤマトの皇子たちとの戦争に勝利し、橿原に拠点を構え、そこから応神天皇の王朝が始まったワケよ。

一部学説では応神天皇こそ「実在する最古の天皇」とされていて、応神天皇=神武天皇では?と言う人たちもいる。
要するに、神功皇后が応神天皇を連れて九州からヤマトに戻るクダリが、初代神武天皇の東遷伝説の元ネタってことね。
古事記・日本書紀の作者が敢えて応神天皇を初代としなかったのは、上記の通り、あまりにも怪しすぎるからかと。
神功皇后の動きは、どう見ても陰謀による権力簒奪だし。
なんか、半島が一枚噛んでそうだし。
私は、もともと日本の古代史って、百済vs新羅の代理戦争っぽいニュアンスがあったと思うんだわ。
鉄の原料や製造技術を朝鮮半島に頼ってたという古代の日本は、百済派と新羅派に分かれてたことは想像に難くない。
幕末でも徳川のバックにはフランスがいて、薩長のバックにはイギリスがいたワケで、それと似た構図は古代の日本にもあったと思う。

で、半島では今なお、新羅vs百済の確執があるみたいだよ。
慶尚道vs全羅道って、聞いたことない?
旧百済の全羅道は、地域として差別され、いまだ虐げられてるらしい。
かつて日本と手を組み、新羅を攻めたからかもしれん。
さすが「恨」文化の国。
千数百年、そんなことで差別を続けてるのか?
一方、韓国では旧新羅の慶尚道はいまだ妙に強い地域みたいで、サムスン、ヒュンダイなど財閥の天竜人たちはこの慶尚道出身者が多く、大統領も歴代12人のうち半数以上が慶尚道出身だという。
ひょっとして韓国は、いまだ新羅中心の国なのか?

で、今年のACLでは慶尚道を代表する蔚山現代と、全羅道を代表する全北現代が出てたワケで、結果をいうと蔚山がベスト16で散り、対して全北はベスト8進出。
百済、頑張ってるじゃねーか。
対する日本勢では、鹿島がベスト8に残っている。
鹿島の躍進は、全北からクォンスンテという優れたGKを頂戴したことが大きかったと思う。
日韓は仲悪いとか言うけど、案外JクラブはKのお世話になってるワケです。
2018/9/6(木)10:16

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