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過去ログ541 2018/2/18 0:48

☆関西人
私はアギーレが好きだった
先日、ネットニュースで「アギーレ、懲役2年」という見出しを目にした。
えぇ〜っ?有罪確定したの?と一瞬驚いたが、よくよく記事を見ると検察側が懲役2年の求刑をしたというだけのことで、大した話ではなかった。
でも、まだ問題は解決してないんだね…。
このへんを考えると、彼がシロかクロかはもはや別問題として、日本サッカー協会が彼を解任したことは正解だったんだろうな、と思う。
ただ、どうしてもifは考えてしまう。
もしあの時、アギーレを解任せずに継続していれば日本代表はどうなってたかな、と。

ちょっと思い出すのは、ヤットの言葉である。
「今までの監督の中で、アギーレの練習が一番面白かった」と彼は評している。
アギーレが具体的にどんな練習をさせてたのかは知らないけど、ヤットはこれまでトルシエ、ジーコ、オシム、岡田、ザックなど様々な監督の下で練習を経験してきた選手であり、その彼が一番と評するのはなかなかのことだな、と思ってさ。

とはいえ、アギーレは結果を出してないんだよね。
アジア杯はベスト8で敗退。
グループリーグでは圧倒的な強さを示して首位突破したものの、決勝トーナメントではUAE相手にドロー、最後はPK戦で敗れた。
大会通して90分で負けることは一度もなかったんだけど、しかし最後が最後だけにどうしても高く評価はできまい。
よって、アギーレは今でも評価の分かれる監督である。
私は、あまりに短い期間だったのでよく分からないけど、それでも良い監督だったんじゃないかと思う。
アジア杯の結果については、彼が就任して僅か半年後の大会ゆえ、ここで優勝とかを求めるのは酷である。
前代表の遺産4231をまるごと使うならまだしも、アギーレは新たな433に再構築してたし。
その433は、未完なりにも可能性を感じさせてくれるモノだったよ。

【アギーレ代表、UAE戦スタメン】
・・・・岡崎
乾・・・・・・・本田
・・香川・・遠藤
・・・・長谷部
長友・森重-吉田・高徳
・・・・川島

悪くないチョイスだわ。
ただし、今のハリルと決定的に違うのは、中盤におけるヤットの起用。
アギーレは、このインサイドにヤット、もしくは柴崎を重用していた。
あと、WGに武藤を重用していた。
いや、それはあくまでも最終的な話で、最初は細貝をインサイドにしたり、どちらかというと今のハリルの構成とも似た感じだったかな?

ぶっちゃけ私はハリル式より、↑のアギーレ式の433の方に共感してるんだよね。
このポジションに慣れた香川をインサイドで使うところまでは特に異存ないとして、問題はその隣を誰にするか、ということ。
ハリルなら、井手口か山口でしょ?
アギーレなら、ヤットか柴崎なんだ。
要は、組み立てられるパサーを使うか、それともボール奪取に長けたハードワーカーを使うか、その違いである。
どっちがイイかは、大きく意見が分かれると思う。
アギーレがインサイドにヤットや柴崎を置いたのは、センターFWが裏を狙ってナンボの岡崎だからだろう。
対してハリル式はセンターFWがタメを作るタイプの大迫なので、インサイドの選手には組み立てより、とにかく走って走ってゴール前にまで顔を出す動きが求められてるのかもしれない。

つまり、どっちのシステムが優れてるか、という話じゃないんだよね。
機能としては、どっちもありである。
ただ、コロンビア相手にはどっちがハマるか、セネガル相手には、ポーランド相手には、というところまで考えていかねばなるまい。
私は、とりあえずスタメンがハリル式、後半に3枚交代カードを切ってアギーレ式に変更、というのもありだと思うんだわ。
いわば折衷。

【スタメン】
・・・・大迫
乾・・・・・・・久保
・・香川・・山口
・・・・長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島

[交代]
大迫→岡崎
久保→本田
山口→柴崎

【終盤】
・・・・岡崎
乾・・・・・・・本田
・・香川・・柴崎
・・・・長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島
2018/2/18(日)0:48

☆関西人
物語B
先日、レンタルで「ブレードランナー2049」を観た。
言わずと知れたSF映画の古典「ブレードランナー」の続編で、昨年に公開されていたやつ。

「ブレードランナー」と聞いて身震いがするのは、おそらく私と同年代のオッサンだろう(笑)。
80年代、それまでも「2001年宇宙の旅」や「未知との遭遇」や「スターウォーズ」などSF映画の名作は色々あったが、「ブレードランナー」以前・以後では流れが大きく変わったと思う。
いまどきの日本のSFアニメなど、「ブレードランナー」の影響を受けてないモノは皆無だとすら感じるよ。

で、そうやって崇拝すらされてる古典の続編を作るのはリスキーやなぁと思ったが、その「2049」を観ると、これがなかなか良かったわ。
前作の主演、ハリソンフォードはやっぱりデッカード役で今回出てくるんだね。
最近のハリソンフォードは「スターウォーズ」新シリーズでもハンソロで出てきたり、どうやら自分の代表作の総決算に入ってきているようだ。
監督は「メッセージ」(←これ良かったわ〜)のドゥニヴィルヌーヴ。
主演は、「ラ・ラ・ランド」(←これも良かったわ〜)のライアンゴズリング。
ゴズリングは以前、「ラースとその彼女」でダッチワイフを恋人にした孤独な青年を演じてたが、今回の「2049」でも彼にはバーチャルリアリティの恋人がいて、その哀しい設定のカブり方が妙に面白かった。

で、「2049」は前作から約30年が経過した舞台設定。
実際に前作公開から30年以上が経過してるんだから、今の年老いたハリソンフォードが出てきて全然OKなんです。
今作は、「デッカードがその後どうなったのか?」という謎が物語の骨子。
あともうひとつ、「この30年の間に世界では何が起きたのか?」という謎もあるんだが、そこは本編であまり詳しく触れらていない。
ただ作中に「大停電」など謎めいたキーワードが時々出てきて、正直私は「はぁ?」となった。
で、あとになって分かったことだけど、どうやら前作と新作とを繋ぐ30年の間に起きた出来事を描いたショートムービーが3編、前もってYouTubeで無料公開されてたんだね?
どうやら、これは「2049」を観る前に押さえておくべき予習編だったようだ。
予習編は全部で4つ。
ひとつは前作。
あと3つは、上記のスピンオフ3編。
こうしてひとつの映画を観るのに予習を4つもクリアしなきゃならんとは、めんどくせーよなー(笑)。

でも、なかなかうまいやり方だと思うよ。
私は、スピンオフなるモノが結構好きだ。
メインスポットが当たるのはあくまで本編なんだけど、もちろんスポットの当たってないところにも本編と本編とを繋ぐドラマはあるワケです。
サッカーでいうなら、プレシーズンってやつだな?
何事も「始まる前が一番楽しい」というか、遠足でも当日よりは前日がワクワク感MAXなワケよ。
意外とそのワクワク感があるから、「本編に入る前に予習をしなさい」とか言われても、さして苦痛ではなかったりする。

もちろん、ワールドカップ前の予習としてのシミュレーション作業なんて、苦痛どころか私には快楽ですらある。
敵国の戦力分析、日本人各選手の状態チェック、仮想23名リスト作成などなど、サッカー好きでもない人からしたら「その労力、もっと有意義なことに使ったら?」と言いたくもなるだろうが、そもそも趣味には有意義とか有益とか関係ないんだから、放っておいてほしいです。

「ブレードランナー」に話を戻そう。
この作品の第1作の時代設定は、2019年なんだそうだ。
つまり、来年である。
今は人工知能が進化してきたとはいえ、残念ながら映画のように人間と見分けがつかないほどのレプリカントは、まだ存在してないよね。
2019年とはロシアワールドカップの翌年、そして東京五輪の前年。
だけどこの作品に描かれてる社会って、全くそんな雰囲気がなく、スポーツのスの字もないんだよな(笑)。
それは「2049」も同様。
そもそもレプリカントが闊歩する近未来って、「生身の人間の身体能力を競うスポーツなんて馬鹿馬鹿しい」という時代かもしれない。
だって、生身の人間の身体能力なんて、どうやったってレプリカントには敵わないんだから。
そういう時代、いずれ来るのかなぁ…。
2018/2/17(土)0:05

☆関西人
物語A
皆さんは、漫画「進撃の巨人」の最近の展開を知ってる?
連載も佳境に入り、なんか展開がエゲツないことになってきている。
これまでの【正義vs悪】の立場が逆転し、もともとの主人公だったエレンらが仇敵ライナーの国・マーレをゲリラ襲撃、いきなり大量殺戮を始めたからね。
襲う・襲われるの立場が完全に前章と逆転しており、どう見てもエレンらの立場はテロリストである。

この新章は、エレンvs巨人の例の戦いが終わってから数年後、という設定。
舞台はマーレに変わり、主人公も次世代の巨人になるであろうマーレの若者たちに変わった。
もともとの主人公であるエレンらの動向は不明で、しばらく出てこない。
で、ここにきてようやくエレンが出てきたと思ったら、そこには我々がよく知る直情的で少しお馬鹿な彼のキャラは消失しており、なんか全てを悟りきった目をした、何を考えてるのか分からないミステリアスな男になってしまってるのよ。
新章では仇役のライナーの方がよっぽどオロオロとしてて人間臭く、感情移入をしやすい。

面白い設定だな、と思う。
前章ではあくまでエレン側の目線で物語が進行してたので、【主人公vs仇役】は【国を守る側vs国を侵略する側】として善悪が分かりやすかった。
しかし新章はエレンらが【国を侵略する側】で、ライナーらが【国を守る側】に逆転。
もう、単純な勧善懲悪という物語ではなくなってきている。
実にリアルな話の作りだな、と思う。
どちらが善でどちらが悪かは、どちらの目線に立つかによって決定する。
現実にイスラム過激派も北朝鮮も、我々の目線では明らかな悪なんだけど、彼ら側の目線に立てば彼らなりに何らかの正義があるに違いない。
思えば我が国だって、今から約80年前には今の北朝鮮とよく似た国際的な孤立をしていて、完全に悪と見られてたワケです。
今でも東アジアの一部の国々は当時を誇張しながら語り継いでおり、我々のことを「悪魔の末裔」と見てるだろう。
当の我々としては、「悪魔の末裔」だなんて自覚は全くないんだけど…。

この「自覚がない」というのが向こうにはイライラすることのようで、「日本人は歴史を直視しない」と彼らは連呼する。
我々は、歴史を忘れっぽい?
と感じることは確かにある。
思えば、我が国は米国に本土を無差別爆撃をされて一般市民が多数死んでるし、広島と長崎には核兵器を投下されてるし、米国のやったことはほとんど悪魔の所業とも言える。
でも不思議なことに、日本は怨みを韓国みたく引きずってないんだよね。
事実、米国と日本の関係は今良好である。
たった70年ほどで、怨みが風化した?
忘却した?
で、「進撃の巨人」も構図はまさにそれで、エレンらエルディア人たちは、過去の歴史的経緯で周辺国から「悪魔の末裔」と認識されてる一方、彼ら自身はその歴史を全く知らないんだ。
自分たちが巨人化(凶悪化)するポテンシャルがあることすら知らない。
これは国の支配者層によって、人為的に歴史の記憶を消されてるんだけど。
それがある日突然、侵入者に襲撃されて片っ端から殺戮される、という憂き目に遭う。
もう、何が何だか分からない。
…という構図が、妙に我々日本人の置かれてる立場とよく似てるんだよな。

我々日本人もまた、その歴史的経緯から「悪魔の末裔」と周辺国から認識され、ある国からは慰安婦像を大量に作られるような嫌がらせをされ、ある国からは連日のように領海侵犯をされ、ある国からはたくさんの子供たちを拉致され、どんだけアイツらはウチらのことを嫌いなんだよ、という流れだよね。
もう、何が何だか分からない。
ぶっちゃけ分からないのは、「ウチらが何か悪いことしました?」という本音が今の我々にあるからさ。
仮に日本人が昔に悪いことをしたとしても、「それは我々じゃなく、我々の祖父の世代がしたことでしょ?」と。
だけど、それを言っちゃおしまいである。
だって「祖父の世代がしたことでしょ?」と言ってしまえば、今ある憲法だって我々の祖父の世代が作ったモノであり、じゃ我々がそれを蔑ろにできるかって、そんなワケがないでしょ。
つまり我々が日本人を名乗る以上は、祖父の罪だろうか曾祖父の罪だろうが、絶対に民族として背負わなくちゃならない十字架である。

たとえば日韓戦なんかで韓国側がポテンシャルのMAXを出して日本を潰しにくるのは、やはり↑のような歴史、「物語」を彼らが背負ってるからなんだ。
一方、日本では「物語」が風化して忘却しちゃってるもんだから、どうしたって向こうの「物語」の圧には負けちゃうのよ。
あっちは、もはや国ぐるみで「物語」を増幅してるからね。
戦争を全く知らない若い世代ですら、「絶対に日本には負けられない」と強く意思を固めている。

ちなみに、ハリルは「物語」を背負ってる人だよ。
なんせ、ボスニアで生まれた人である。
内戦の戦火で自宅を消失している。
そんな彼からすると、「物語」を背負ってない日本人はノンキに見えてイライラするだろうね。
彼はE-1を終えて「韓国の方が日本より上」と語り大ヒンシュクを買ってるんだけど、その言葉の真の意味は我々もちゃんと考えるべきなんじゃないかな?
言葉を表面的に捉えてる人ほど「ハリルはアホか?」と怒ってるが、私はちょっと違うと思うんだよね。
要は、ちゃんと日本人は「物語」を背負って戦ってるのか、という話さ。
どう見ても韓国の方は戦いを仕掛けてきてるのに、対する日本はスポーツで応えてるよね、というレベルの差を彼は言わんとしてたんだと思う。
2018/2/16(金)0:45

☆関西人

ACL、川崎も柏も負けちゃったね。
柏はアウェーで2-0リードからの逆転負け。
川崎はホームで零封負け。
今に限った話じゃないが、ACLにおいて中国・韓国はなかなかの障壁である。
日本サッカーが向こうに大きく劣ってるワケじゃないにせよ、相性の問題として負けることが多々ある。
相性、なんだよなぁ…。

私は、日本のサッカーって組織的で美しいと思う。
その点ではアジアでも屈指じゃないだろうか?
さすがはモノ作りの国だけあって実に精巧な作りであり、そこには機能美すらある。
ただ、敵にはそれこそが狙い目で、均整のとれたモノほど実は壊しやすい対象なんだよな。
逆に、均整のとれてないモノは壊しにくいけど。
今の日本は「精巧だけど壊れにくい」方向にシフトしてるけど、まだその開発は途中段階といえる。

思えば、日本って割と「型」から入るよな。
私は小学生の頃、近所にあった柔道の道場に通ってたんだけど、まず柔道というのは初心者に徹底して「型」を叩き込むんだわ。
投げ飛ばすフィニッシュまではやらず、その寸前までの一連の動作をず〜っと反復させる。
「その子に合った投げ方」という発想は特になくて、個性は度外視で規定のフォームをとにかく体に馴染ませる。

思えば、日本の武術って「◯◯流」という流派に分かれるじゃない?
たとえば剣術とか、その剣士の構えを見て「むむっ、おぬし◯◯流の使い手か?」というのを時代劇でよく見るよ。
そこではその流派のスタイルがメインに出て、その剣士自身の個性はあくまでサブという位置付け。
やはり師匠は、弟子に徹底して型を叩き込んでるんだよ。
「お前は体が小さいから、お前なりにアレンジしてイイよ」とかは無い気がする。
あくまで◯◯流のスタイルの方が優先される。
没個性、という表現はあまりしたくないけど…。

日本サッカーも、あるいはそういうところがあるかもしれない。
◯◯流という流派が特にあるワケじゃないけど、型みたいなモノは確実にあるだろう。
もちろん、欧州にも型はある。
しかし、その型に対するスタンスが日本とはまた違うんじゃないかな、と思って。
そのへんは詳しくないからよく分からないけど。

ほら、よく剣士ネタで「史上最強の剣豪は誰か」みたいなのあるじゃない?
その際、必ずと言ってイイほど上位に名前が出るのが宮本武蔵である。
武蔵、生涯無敗というから実際に強かったと思うんだよね。
まずは体が大きかったらしいから、そのパワーとリーチの長さが強かった理由だと思うけど。
あとは、彼の場合◯◯流という流派に属さず、型を持たなかったのも強さの理由のひとつじゃないかな。
大体、刀を両手に持つ二刀流なんて、明らかに一般的な型からは逸脱してるでしょ。
どんだけ自由やねん、と思う。

また、彼は後に五輪ノ書を著作したことからして頭の良い人だったっぽいし、戦う時にも敵の型を徹底研究したと思うんだよね。
たとえば佐々木小次郎は長剣だからリーチの勝負になると見て、小次郎の剣より長い木刀を準備した。
「燕返し」封じだね。
思うに完成度の高い型ほど、敵に徹底研究をされるリスクがある。
まさに今の日本サッカーって、佐々木小次郎なんじゃないか?
韓国や中国が宮本武蔵とまでは言わんが、彼らのサッカーは武蔵同様、自分の型を極めるというよりは相手を破壊することに重きがあるように感じる。

小次郎は、巌流島で武蔵に負けたんだよなぁ…。
あの時、小次郎はどうすれば武蔵に勝てたんだろうか?
2018/2/14(水)13:35

☆関西人
物語
いよいよACLである。
世間的には平昌五輪の方に注目が集まってるので、サッカーファン以外はほぼノーマークだろうけど。

今年は結構本気でACLを狙おうと補強してるクラブもあって、期待大である。
と言いつつ、韓国がまた強いんだよなぁ…。
ほら、昨年末のE-1は欧州組召集不可の為、実質Jリーグ選抜vsKリーグ選抜だったワケじゃん。
結果は、Kリーグの圧勝。
また、IFFHS発表の世界リーグ最新ランキングによると、Jリーグは31位に対してKリーグは28位。
負けちゃってるワケです。
セレッソでも韓国人指導者の尹さんがかなり結果を出してることだし、我々はまだまだ彼らから学ばなければならないところがあるのかもしれない。

特に、あっちの人たちは日本が相手になると一層燃えるというか、潜在能力のMAXで臨んでくる。
E-1であんなことになったのは、結局のところ気合いの差なんじゃないかな、と感じた。
そりゃウチだってもちろん勝ちたいと思ってるけど、それはあくまでスポーツという範疇の中での話である。
だけど向こうは、スポーツとかじゃなくて国家とか歴史とか民族とか色々なモノ背負ってウチを潰しにくるでしょ?
国のプライド、誇りに差があるのかもしれない。

割とウチは自虐的なところがあって、「国際基準でいうと日本はサッカーがヘタな方だ」と自認してるところがあるし、ポジティブなこと考える人を「コイツ何も分かってない(笑)」と小馬鹿にするの大好きじゃん?
公式として
【自虐=ちゃんと客観的に現実を認識している=クール】
【ポジティブ思考=ちゃんと客観的に現実を認識してない=馬鹿】
というニュアンスもあるワケよ。
だから日本人でありながら日本を貶めることをクールと捉えてる人たちも一定数必ずいて、そういう土壌が一生懸命な人たちを小馬鹿にしちゃう。
日の丸を背負って戦う、みたいな熱いモノをダサいと捉え、必死こいて日韓戦に臨んで、それって誰得?と妙にニヒルなところもあってさ。

実は日本人って、世界でも愛国心が希薄な方に入るんじゃないだろうか?
どこかに日本コンプレックスが根強くあって、日本人じゃなく欧米人に生まれたかったとか言う人は結構多い。
そうそう、私の知人なんて、日本vsアルゼンチン戦でアルゼンチンのユニフォーム着てアルゼンチンの応援席に行って応援してるワケよ(笑)。
日本人のクセに。
「君が代」を敢えて歌わない人は日本に結構いるし、米国人にとっての星条旗と比べると日の丸なんて全然大切にされてないような気もするなぁ。

韓国なんかは、歴史教育として日本を悪とした物語をテキストにしてるよね。
事実とは異なることを信じ込まされてると解釈できなくもないが、それを言ったらキリスト教徒やイスラム教徒が信じてる創世記の内容もまた事実とは異なることだろうし、こういうのは外部からとやかく言うことはできない。
みんな国ごとに、あるいは宗派ごとに何らかの物語を信じていて、どちらかというとそれが世界のスタンダードなんですよ。
「俺は賢い人間だから何も信じないぞ」という日本人のスタンスは、そこから明らかに逸脱している。
本当に、何も信じない人間が賢い人間なのか…?

私はE-1で惨敗しちゃうことの要因も、そういう物語を信じない醒めた精神性にあるじゃないかな、と思ってさ。
ぶっちゃけ、E-1も負けた当時は悔しく思ってても、1ヵ月以上経った今はもう悔しさを忘れてる人が多いのも日本の現実なんだ。
対して韓国なんかは「恨」の文化、悔しさは100年経っても簡単に忘れないワケよ。
こういうスタンスの差、戦いにおいて重要なポイントである気がするんだよな…。
2018/2/13(火)9:33

☆関西人
柴崎岳
バルサvsヘタフェ戦、柴崎は先発したね。
結果はスコアレスドロー。
決定機を外した柴崎に厳しい評が下されてるようだが、考えてみりゃアウェーのカンプノウでバルサと引き分けたのは十分に立派じゃない?
柴崎は想像以上に守備を頑張ってたし、私は及第点だと思った。

彼は華奢だけど、スペインでは逃げずに体を張ってるよね。
相変わらず神経が図太いというか、たとえバルサが相手でも平常心でプレーしてるし、良い意味で相手をナメたプレーもできる。
たまたま今回はうまくいかなかったけど、彼が大舞台で強い意味は分かるような気がするよ。
ビビる、という一般的な選手が持つ感覚が彼には完全に欠如してるんだわ。

さて、そんな柴崎はロシア大会最終23名メンバーに入ることができるのか?
ぶっちゃけ、私は厳しいんじゃないかな、と思う。
なぜって、代表には彼と同じパサーが複数いて、しかもそのパサー枠をさほど多くとってないから。
仮に今の代表には、↓のようにふたつのフォーメーション機能があると考えてみてくれ。

【433】
・・・・ポスト
ドリブル・・・・ストライカー
・・マルチ・・・マルチ
・・・ディフェンス
SB・CB・・CB・SB
・・・・GK

【4231】
・・・・ポスト
ドリブル・パサー・ストライカー
・ディフェンス-ディフェンス
SB・CB・・CB・SB
・・・・GK

で、各々のポジションを想定した機能別の選手カテゴリーが存在する。

※ポストプレーヤー枠⇒2
候補→大迫、杉本、興梠、金崎、川又

※ストライカー枠⇒2
候補→久保、岡崎、武藤、小林悠、浅野

※ドリブラー枠⇒2
候補→乾、原口、中島、伊東純

※パサー枠⇒2
候補→本田、清武、森岡、柴崎、大島

※マルチロール枠⇒2
候補→香川、井手口、長澤、倉田、小林祐

※ディフェンシブハーフ枠⇒3
候補→長谷部、山口、今野、遠藤航、三竿

※サイドバック枠⇒3
候補→長友、宏樹、高徳、車屋、西

※センターバック枠⇒4
候補→吉田、槙野、昌子、植田、三浦、谷口、森重

※GK枠⇒3
候補→川島、西川、東口、中村

候補は、約45名。
で、柴崎はその中の「パサー枠」候補に入ってるワケよ。
本田、清武、森岡あたりと競合し、その中で最大2の最終枠に入らなくてはならない。
これ、ハードル高くない?
本田はパチューカで調子上げてるし、左足キッカーとしての強みもある。
清武は右足キッカーとしての強みがあり、あと周りから「キヨとはやりやすい」という声があって、昔からの連携に強みがある。
そして森岡は最近どんどん欧州で評価が上がってきてるし、代表実績はあまりないにせよ、名門アルデルレヒトのI番をナメちゃいかんよな?
で、こういうメンツを相手にしてかなければならない柴崎。
今後、よっぽどのアピールをしない限りは厳しいでしょ。
もちろん「マルチロール枠」への移籍もあり得なくはないが、そうなると今度は硬度が求められるので、これまた厳しそうな話。
場合によっては、香川と争う?
香川だって、最近調子上げてるよ。
思えば柴崎、ロンドン五輪の時もこんな感じで最終メンバーに入らなかったんだよなぁ…。

また、ハリルが戦術的に「マルチロール枠」をひとつ増やして3、もしくは「ディフェンシブハーフ枠」をひとつ増やして4にすることもあり得ない話ではなく、そうすると犠牲になるのがおそらく「パサー枠」で、ひとつ減らして1、とか十分にあり得ると思うんだわ。
で、たったひとつの枠を争うとなると、これはかなりの激戦だね。
まさに、一子相伝の北斗神拳。
継承者は、たったひとり。

長兄ラオウは、もちろん本田圭佑だろう。
なんせ、「ワールドカップ優勝を狙う」「バロンドールを獲る」と世界征服を宣言していた覇道の男である。
不屈の精神、比類なき破壊力。
拳王という名に相応しい選手だと思う。

次兄トキは、清武弘嗣。
その才能は天才と誰もが認めていたんだが、悲しいかな、スペ体質だったんだよな…。
今は欧州を離れ、セレッソ村に隠居。
彼の拳は活人拳であり、人を活かすことができる。

そして末弟ケンシロウは、柴崎岳。
無口なキャラだ。
ユリアが唯一、愛した男。
改め、エリナ(真野恵里菜)が愛した男。
天はなぜ、伝承者足りうる3人を同じ時代に生んだのか?
別々の時代に生まれれば、いずれも素晴らしい伝承者になり得ただろうに…。

というワケで「北斗の拳」を参考にすると、一番大穴と思われていたケンシロウが正統後継者になったりするワケよ。
じゃ柴崎だって、意外にあり得るかもしれんな?
2018/2/12(月)15:35

☆関西人
ゼロックス杯
ゼロックス杯は、セレッソが快勝した。
別に、これをもって「今年はセレッソが優勝候補No1だ」とか言うつもりはない。
ゼロックスは、あくまで前哨戦なんだから。
大会運営側もこれが単なるプレシーズンマッチということを理解してるんだろう、今年は5人交代が認められていた。
これはイイと思う。
セレッソもフロンターレも、近々にACLを控えた立場。
こう言っちゃ悪いが、ゼロックスごときに選手を消耗させてる場合じゃないんだから。

で、セレッソと川崎を比べると、仕上がりのペースが早いのはセレッソの方なんだろうな、と。
ゆえにセレッソが勝った。
尹さんのことだから、きっと1月のトレーニングからハードなのを課したに違いない。
Jの常識としては「あまり早く仕上げすぎるとリーグの後半で息切れして失速する」というのがあるけど、いやいや、私は早めに仕上げるのに賛成だよ。
だって、Jの開幕前にACLがあるんだから。
いつもJクラブは、スロースターターで序盤にモタモタするよね。
本来は、まだ日程が混んでない序盤のうちにしっかりと貯金しとくべきなんだ。
だって今年はワールドカップ開催年ゆえ、Jリーグは5月後半からストップしてしまうんだから。
スロースターターでいったら、あとで絶対に後悔するわ。
今年は絶対、先行逃げ切りでいくべきなんだよ。

その点でいうと、川崎はあまり先行逃げ切りという意識がないようだ。
だって、今回の補強の目玉のひとつといえる齋藤学、ぶっちゃけ5月のJリーグ休止までに復帰が間に合わないんでしょ?
夏のワールドカップを挟み、リーグが再開される7月中旬でようやく試合に出ることになるはず。
つまり先行逃げ切りというよりは、後半追い込みという形に。
一方、セレッソはできるだけ夏までに貯金を作っておかないと、杉本健勇あたりが夏以降に欧州行っちゃうような気がするんだよな…。
尹さんもそれを分かってるから、2月からエンジン全開のフルパワーでいくつもりだと思う。
今年は逃げるセレッソ、追う川崎、という図式になるかもしれない。

それにしてもセレッソ、良い守備をしてたね〜。
韓国人監督って、やはりスピーディーな攻守の切り替えを徹底するんだな。
こういうサッカーを徹底していってもらったら、そのうち清武の守備力とデュエルが飛躍的に向上するんじゃないか?
だとすりゃ、代表にとっても大きなプラスとなる。
よしよし、今後は清武もスペ体質を卒業し、マッチョに変貌していくんだな?
と頼もしく思いながら見てたら、彼は試合の後半、後ろから走って追い越そうとした杉本の肩にドンと当たって悶絶、タンカで運ばれて退場した。
…うん、清武は今年もこんな感じなんだろう(笑)。
大した怪我じゃないようで良かったけど。
2018/2/11(日)9:30

☆関西人
見聞色の覇気
続きね。

右脳の重要な機能として「空間認識能力」というのがあるのは↓に書いた通りだが、この言葉がサッカー界で頻繁に出てくるようになったのは、中田英寿の登場からじゃないだろうか。
彼の「キラーパス」が一世を風靡するようになった際、彼のキック技術というよりは一瞬でスペースを把握する感覚みたいなモノに世間の興味は集まったのね。
彼には、我々には見えてない何かが見えてるんじゃないか、と。
で、それが当時ブームでもあった脳科学の話に結びついていったんだ。

実際、中田は右脳が発達したタイプだったんだと思う。
左利きじゃないけどね(笑)。
空間認識能力に秀でていなきゃ、あのキラーパスは説明がつかない。
そして、その中田の背番号Fを後に引き継いだのが他でもなくヤットで、彼もまた空間認識能力にやたら秀でた選手だった。
じゃ、この空間認識とは一体何なのか?
ひとつの解釈として、平面図を一瞬見て即座に全記憶し、すぐさま立体図にイメージ変換できる類いの才能だろう。
サッカーでいうと、2〜3回選手の配置を確認しただけで、全体配置図とスペースのありかのビジョンを脳内に立体再現できるような才能。

そういや、以前にヤットが「フットブレイン」に出た際、MCが「試合中に何を考えてる?」と聞いたら、彼は「鳥の感覚」と答えてたっけ。
上空からピッチを俯瞰してる感覚なんだそうだ。
この「上空から」が凡人にはワケ分からない。
だって自分自身はピッチ上にいて、現実のビジョンは全選手の配置を平地で見る視界なのよ。
しかしヤットは、それをドローン撮影のように上からのビジョンに変換できるのか?
凄いよな。
これと似たようなことは、確かバルセロナのシャビも言ってたと思う。

やはり、これは脳科学の分野だよ。
「上空からの視界」という話では、我々に最もしっくりくるのが幽体離脱のネタである。
完全に心霊現象と捉えられてる幽体離脱だが、一部科学者はこれを脳科学で解明しようとしている。
というのも昔のこと、生きた人間の脳に電極刺激を加える医学実験というのがあって、それが角回という部位を刺激したところ、被験者が幽体離脱して上空から自分自身を見下ろしてたというんだ。
どこまで真実かは分からない。
だけど、意外とあり得る話かな、と思って。
ひょっとすると、ヤットは試合中にライトな幽体離脱をしてるのかもしれんよ?
「ワンピース」のブルックみたいだな(笑)。

そうそう、私が好きな「ワンピース」の中では、こういう突出した認識能力のことを「見聞色の覇気」という。
現在連載中の最新号では、ちょうど主人公ルフィが見聞色の覇気の達人・カタクリと闘っているところだ。
カタクリはその認識能力が凄くて、少し先の未来を見ることができる。
よって、敵の攻撃は全てかわすことが可能。
どうやらルフィもその能力が覚醒しつつあるようで、闘いはお互いの動きの読み合いに。
こういうの、確か「北斗の拳」でもあったよね。
北斗神拳の最終奥義に「無想転生」というのがあって、どんな攻撃も全部かわせちゃう、というやつ。
当初はケンシロウだけがその奥義を会得してたのに、やがて宿敵ラオウもその奥義を会得したもんだから、ふたりの最終決戦はお互い攻撃がヒットしません、闘いが終わりせん、という顛末になり、じゃどうしようかということになって最後はお互い「無想転生」を封印し、ただの殴り合いで決着をつけていた(笑)。
だけど「見聞色の覇気」にせよ「無想転生」にせよ、能力として会得できたらアスリートとして最強だよね。
PK阻止率の異常な高さが話題の川島なんかは、ひょっとしたら「見聞色」の覚醒をしてるのかもしれないけど。

またヤットに話を戻すが、彼も上記の番組で、何となく「少し先の未来を見る」っぽいことを発言していた。
あくまで一年に一回あるかないかのレアな事象らしいが、「ピッチ上の全選手の動きが全て見える、そして支配できる」場面に遭遇することがごく稀にあるようで、これなんかは完全にカタクリの領域だわ。
球を蹴る、止める、という技術論とは全く別の領域の話として、「見聞色」系の選手がチームにひとりいたら、どんだけそのチームは心強いことか。
今の代表に、そういう選手いる?
「武装色」系の選手はいても、「見聞色」系の選手はいないと思うんだよなぁ…。
2018/2/9(金)14:15

☆関西人
左利きの不足
ハリルが理系出身の人であることは以前に書いたと思うが、そのせいか、彼はサッカーにおける「ファンタジー」みたいなモノをあまり信じてないように見えるね。
そんなフワッとした霊感みたいなモノは非科学的だとして軽視し、それよりはカッチリと工学的にサッカーを組み立てようとする。
つまり、彼にとって選手は霊体ではなく、あくまで機器を構成する部品、ってことさ。

良い部品とは、回路を円滑に動かせる部品のことだろう。
当然だが回路には設計図があって、この箇所には50m5秒台の高速移動機能、この箇所には強い圧に耐えうる強度、この箇所には広範囲に渡る運動機能、というように使う部品には各々明確な役割がある。
機械って、そういうもんだからね。
そこを理解しない人は「なんで右サイドに浅野なんか使うんだよ」とか感じてしまうんだろうが、あくまで浅野は「部品」であって、「巧いFW」というような有機的なモノとは一線を画してるんだよ。

で、こういうハリルの工学的サッカーとは真逆のサッカーを志向した監督、皆さんは覚えてる?
選手は機械じゃない、人間だ、という極めて有機的なチームを作ろうとした監督。
そう、ジーコのことさ。
彼は、サッカーに「ファンタジー」を求めた。
機械では決して作り得ない、創造力ってやつかな。
いわば霊感である。
ハリルが理系だとすりゃ、ジーコは文系。
というより、芸術系。
選手たちを表現者として認め、「さぁ君たちの感性でサッカーを自由に表現してごらん」と放任してくれる、実に変わった監督だった。
よく考えたら、あんな監督、後にも先にもジーコだけだ(笑)。
監督というよりは、顧問だったのかな…。

で、ジーコ代表とハリル代表が実に対照的だと思うのが、左利きの数である。
ハリル代表って、ほとんど左利きがいないでしょ?
少なくとも、スタメンで左利きはゼロ。
一方、ジーコ時代の左利き召集は多かったよ〜。
俊輔、三都主、中田浩、玉田、鈴木、久保などなど、大体はスタメンに2〜3名は左利きが入ってたのよ。
それがどうした?と思われるかもしれない。
いやね、私のイメージの中では【左利き=ファンタジスタ】なのよ。
もちろん例外もたくさんいるが、でも左利きって創造力ある天才が多くない?
日本だと古くは名波、現役では俊輔、本田、家長、柏木、若手では堂安や久保くんもいる。
海外だと古くはマラドーナやリバウド、現役でもメッシを筆頭にして挙げればキリがない。
左利きの選手の数は右利きに比べて圧倒的に少ないはずなのに、なぜかファンタジスタの数では右利きに全くヒケを取らないという不思議。
これ、たまたまの現象というワケではないと思う。

おそらく、ここを突き詰めていくと脳科学の話になる。
有名な脳の話で、「左脳と右脳」というのがあるよね。
*左脳⇒言語認識、論理的思考、計算などを司る。
*右脳⇒直感、閃き、映像や図形の認識、空間認識、イメージ記憶などを司る。
で、左脳・右脳と利き手との関連として、右利きは左脳が発達し、左利きは右脳が発達する、と昔から言われてるワケよ。
俗説だけどね。
これは利き手との関連の話だとして、じゃ利き足の方も左脳・右脳に関連してるのかということだが、これの関連も手と同じだと言われている。
利き足が右なら左脳が発達し、左なら右脳が発達する。
と仮定すると、なるほど、サッカーでも左利きに「直感、閃き、空間認識」に優れたファンタジスタが多いのは納得できるでしょ。

つまり左利きの少ない現ハリル代表というのは、過去の代表と比較して「空間認識がやや落ちた」と解釈できるのかもしれない。
空間を使わないからこそ、デュエル、すなわち対人の方に特化してしまう。
そして空間を四方向で捉えず、タテという一方向のみを強調してしまう。
これ、左脳的なサッカーなんだよ。
なんか、バランス悪いなぁ、と思うのさ。
今さらジーコ時代並みに左利きを増やせとは言わんが、せめて一名、左利きをスタメンに入れてほしいんだ。
2018/2/9(金)10:36

☆関西人
フォーメーション考A
ちょっと心配なのが浅野である。
最近、全然試合に出てないみたいだね。
先日に監督が変わったばかりだが、試合ではベンチ外だったそうだ。
この状態がずっと続くようなら、代表の右FWは再考しなきゃならんことになる。
と言っても、右の候補はたくさんいるんだけどね。
久保、本田、小林悠、伊東純といったお馴染みの面々はいるし、状況によってはコンバートに近い形で香川、清武、岡崎、原口、森岡、中島、柴崎あたりの抜擢も考えられないことはない。
ナンボでもおる。

でも以前、WGに清武が起用された際、ハリルは「もっとFWとしての動きを期待していた」とダメ出しをしたことがあって、ああ、このポジションはあくまでFWなんだ、と再認識したことがある。
つまりここの選手はダイアゴナルの動きでゴール前に入らなきゃならないようで、おそらくMF的な選手よりはFW的な選手の方が望ましいんだろう。
でもって、守備ではプレスの切り込み隊長の役割、さらに敵SBのマンマークの役割もやらなきゃならんので、時に最終ラインまで下がることもある。
上下動が多く持久力が必要、および一気に駆け上がる瞬発力も必要。
そういうアスリート的資質において浅野は理想的な駒だったと思うし、技術的な巧いヘタなら彼より上のFWはたくさんいるんだけど、快足アスリートとしてはなかなか彼に並ぶ選手はいないかもしれない。

以前、「Number」で読んだ記事のことを思い出す。
それは今からだいぶ前、アギーレ代表の元フィジカルコーチのインタビューだったんだが、彼は代表コーチに就任してまず選手たちの体力テストを実施し、その結果に驚愕したというんだ。
それは悪い意味で驚愕したのでなく、意外にも良い意味での驚愕。
じゃ何に驚いたのかというと、持久力と瞬発力とのバランスだという。
欧州人なら持久力が優れている者は瞬発力が劣っており、また瞬発力が優れている者は持久力が劣っている。
なのに日本人は、そのどっちも優れてる人材が欧州に比べて遥かに多いというんだ。
これは「日本人の遺伝的な特性」とそのコーチは語っており、我々は自身のストロングポイントと解釈してイイのかもしれない。
で、中でも数値データとして特に驚いた選手をそのコーチはふたり挙げていて、それが乾と武藤だったのよ。

なるほど。
乾と武藤か。
確かに乾は左WGとしてその能力を十分に発揮してくれてるし、じゃ残るひとり、武藤の方に逆サイドの右を任してみてもイイかもしれんな。
彼も足は速くて、50m6秒フラットとかじゃなかったっけ?
マスクが甘いからイメージ合わないけど、身体能力は何をやらせてもモンスター並みらしいね。
どっちかというとフィジカルの強さからポスト大迫だと思ってたけど、ここは敢えてポスト浅野という起用もありかもしれん。
彼ならデュエル強いし、ドリブル突破あるし、中に入って空中戦も強いし、得点能力もあるし、イケるような気がする。

FWは、大迫と岡崎、武藤、乾、原口、あとひとりその時に調子イイ奴をチョイスしとけば足りるかな、と思う。
久保、浅野、杉本、小林悠、川又、中島あたり、そのへんから1名ということで。

フォーメーションは、
【433】
・・・・大迫
原口-香川-井手口-武藤
・・・・長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島

【4231】
・・・・大迫
乾・・・香川・・本田
・・山口・・長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島

【442】
・・武藤・・岡崎
原口・・・・・・清武
・小林祐・・長谷部
長友・槙野-吉田・宏樹
・・・・川島

といったところが一例かな。
2018/2/8(木)22:59

☆関西人
フォーメーション考
仮に、ハリルのお気に入りが井手口、倉田、長澤、山口、長谷部あたりだとしよう。
みんな、守備意識の高い選手ばかりである。
中盤の構成は

倉田・井手口
・・長谷部

長澤・・山口
・・長谷部

などが普通に本番であり得ると思う。
エース香川は?
彼は、↑でいうと倉田、長澤のところに入る。
彼もインサイドハーフは本職であり、おそらく攻撃オプションとして最終23名メンバーには入るんじゃないだろうか。
協会の意向としては、たとえ倉田や長澤を落としてでも。

あと、インサイドハーフの本職としては忘れがちだけど小林祐希がいる。
このポジションで、一番の実戦勘があるのは彼じゃないだろうか。
クラブで、ほぼ全試合スタメンだもん。
ただし、ニュージーランド、ハイチ戦の後は召集されてないのでハリルがどう評価してるかは不明。
ブラジル、ベルギー戦に呼ばなかったからあまり気に入ってないかも。
このポジションに入るには、もっと猟犬みたいに動いてほしかったのかもね。
どちらかというとニュージーランド、ハイチ戦の小林はバランサーのように動いていた。
あれはあれで、悪くないと思ったんだけど。

私の中では割と小林待望論が膨らんできていて、なぜなら彼が左利きだから。
どう考えても、左足を使える選手は必要でしょ。
特にFKの時、守る側は右足対策と左足対策で壁の作り方が変わってくるワケよ。
だから、FKは右と左の両キッカーに並ばれるのが守る側は一番嫌なワケで、でも今の日本は本田を外してるから左足キッカーがいないじゃん?
FKからの得点の可能性を自ら捨ててるのかよ。
で、私は小林スタメン抜擢はありだと思うんだよね。

・・・・大迫
原口・・・・・・浅野
・・小林・井手口
・・・・長谷部

インサイドに視野の広いパサーがひとりいるだけで、だいぶカウンターの可能性が広がる。
あと問題は、小林の守備力がどうかという点。
オランダでの彼のプレーを見てると、一対一とかはさほど悪くない。
でも、ファーストディフェンダーというよりはセカンドディフェンダーみたいな動きをしてるので、そこはハリルのニーズと少し違うのかな。
どっちかというと、彼は「ボランチ」っぽいプレーをしていた。
ならば、インサイドハーフより2ボランチの一角という使い方がありかも。

あと、柴崎や大島はどうかね。
柴崎、次はいよいよバルセロナ戦である。
大舞台には強い彼なんだが、まずスタメンに入れるかどうか。
彼については、バルサ戦のあとでもう一度検証することにしましょう。
それより、大島。
彼は昨年、かなり頑張ってた。
川崎の優勝は、彼の力もあっただろう。
もともと攻守バランスがハリル好みの選手だし、E-1ではI番を背負う形で代表復帰。
これはチームの核になるんじゃないか?と私は期待してたのに、それが中国戦、プレー時間僅か30分でまさかの肉離れ…。
こいつ、ツイてないわ〜。
代表では一番最初がホームUAE戦の例のやつで、その次がこれだろ?
間違いなく代表の中盤には必要なピースなんだけど、ここまで運に見放されてるなら、「今回はご縁がなかったということで…」というオチになりそう。

あと、本田。
彼は代表だと右サイドが本命だが、このポジションは格上相手になると上下動のスプリントがかなり必要な機能なので、ハリルは若手を抜擢する傾向である。
じゃ、インサイドハーフはどうかということだが、ここにも同じく運動量、そしてボール奪取能力が欲しい。
どっちにせよ、本田はニーズにあまり合っていない気がする。
ただ、それは昨年までの本田のこと。
メキシコで高地トレーニングを積んで心肺能力を上げた今の彼は、平地にくると超人的に走るかもしれないよね?
仮に右サイドやインサイドハーフがダメでも、トップ下のオプションとしてだけでも彼の召集には価値があると思うけど。
真ん中の高い位置でタメを作れる選手は日本にあまり多くないワケで、考えれば大迫と本田と、あとは森岡ぐらいだろうか。
あぁ、ひょっとしたら本田は森岡とトップ下で競合するのかも?
↑にも書いた左足の価値という点で、私の中では【本田>森岡】だけど。

あとは、清武。
いまだ右足のキック精度はNo1だと思うし、周囲選手の相性からして私は代表に不可欠なピースだと思う。
私なら、香川を落としてでも清武を入れるわ。
でも、ポジションがないんだよな〜。
インサイドハーフではデュエル守備が不安だし、サイドにはスピードとタテの推進力が求められてるからニーズに合ってないし、かといってトップ下だとすれば他にも色々競合する選手がいるでしょ?
というか、トップ下を置くかどうかも怪しい。
本来、清武はセットプレーを考えると先発じゃなきゃ意味ないし、ホント使いどころに困るのよ。

ああ、そうか。
仮にトップ下が無理なら、442の攻撃的MFという手があるわ。
442のサイドなら、433や4231のWGとは求められる機能が少し違うし。

・・大迫・・岡崎
原口・・・・・・清武
・小林祐・・長谷部

つまり、FWの岡崎とMF清武の補完関係で右サイドの攻守バランスをとるのよ。
これなら清武は無理してサイド深い位置までエグる必要はないし、後ろはあまりスペースを空けない2ボランチの構造ゆえ、清武が後ろの守備に奔走することはない。
本来、日本が433や4231にして敢えて左右WGを配置してる意味は、WGがサイドのファーストディフェンダーとしてプレスの先鋒になる意味が大きいだろう。
しかしそれは2TOPにしたとして、ひとりメチャクチャよく走るFWがいれば、そいつが偽WGみたいな先鋒機能を果たしてサイドのプレスは意外とイケるんじゃないか?
…あぁ、なんか急に岡崎がキーマンのように思えてきた(笑)。
で、この442なら右足キッカー清武と左足キッカー小林が並び立ち、セットプレーも安定する。
悪くない布陣だと思う。
2018/2/8(木)15:39

☆関西人
銀の選手
今年のJリーグで、見所のひとつがクルピ監督である。
彼はブラジルで何度もチームを優勝に導いている名将のひとりであり、また日本ではセレッソで香川、乾、清武、柿谷、南野らを育てた名伯楽として知られている。
優れた監督なんだろう。
昨年、彼は名門サントスを解任されたんだが、その際にも選手たちからクルピを辞めさせるなという猛反発があったというんだから、いかに選手たちから信頼された監督かということだ。
そのクルピが、5年ぶりに日本で指揮をとることになる。
それも優れた若手が数多く潜んでいるガンバだけに、今後思わぬ選手が抜擢されることがあるかもしれない。
楽しみだね。

で、早速ガンバでの彼の指導について報道されている。
フォーメーションは4321のクリスマスツリー型。
ヤットと倉田が1TOPの下のシャドーストライカーに入り、中盤は3ボランチ。

・・・・長沢
・・・遠藤-倉田
・・初瀬-今野-矢島

という形だったっぽい。
面白いフォーメーションだな。
SBの初瀬がインサイドという意外な抜擢。
初瀬、矢島あたりが後ろからどんどん前に飛び出してヤットらを追い越していくシステムになりそうだ。
流動的で攻撃的なサッカーになりそうな気がする。

今年38歳の大ベテラン、ヤットを上下動が必要な前線に置いて運動量は大丈夫か?と心配になるが、正直ここはあまり運動量を期待してないのかもしれん。
ヤットは動かず、周りが動く。
いざポゼッションになれば初瀬や矢島がヤットより前に出て、いざディフェンスになれば倉田が下がって守備をする。
ヤットは「1,5列目のシャドーストライカー」と書いたものの、案外今まで通りにゲームメイクする役割かもしれないね。

意外と、キーマンは倉田かな、と思う。
倉田は、あの乾が「むっちゃ巧い。何でもできる」と言うほどのテクニシャンである一方、むっちゃプレスバックの守備をする人でもある。
ハリルは以前、「清武は倉田との競争」と語っており、清武をメンバーから外して倉田の方を選んだことがあった。
原口や井手口や浅野ほどは目立たないけど、倉田も実はハリルのお気に入りのひとりだと思う。
ただ、ファンにはさほど人気ないんだよね(笑)。
確かに攻撃もできるし守備もできるし、計算できる選手なのは間違いないけど、どこか中途半端というか…。
パスは巧いにせよ清武よりやや劣るし、ドリブルは巧いにせよ乾よりやや劣るし、守備は巧いにせよ山口よりやや劣るし、ある意味で中庸なんだよな。
万能に近い中庸だけど。

ちょっと思い出したのは、ジーコ時代の「黄金の中盤」である。
中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一。この4人によるカルテット。
記憶には強く残ってる一方で、実はこの4人の組み合わせはさほど多くなかった。
大体、4人のうち誰かひとりは怪我してたから。
最初に怪我で離れたのは小野で、小野の代わりは誰が入るのかなと思ったら、ヤットだった。
中田英寿、中村俊輔、稲本潤一、遠藤保仁。
今思うと、完璧に近い構成だ。
実際、これは「黄金の中盤」よりバランスが良くなり、コンフェデでジダン率いるフランスに大健闘したんだ(1-2で負けたけど)。
だけど、当時として「中盤はこの構成で決まりだ」という空気はなかったんだよね。
なぜなら、ヤットが「イブシ銀」だったからだろう。
世間が望んでいるのは純度の高い「黄金」であり、そこに「イブシ銀」を混ぜたら「黄金の中盤」ではなくなってしまう。
だから、早く小野帰ってきて〜、という空気の方が強かった。
可哀想なヤット…。
そうこうしてるうちに中田が股関節痛で長期離脱するようになり、実質「黄金」は封印されるようになったんだけど。

でさ、今の倉田を見てると当時のヤットを思い出すのよ。
倉田も、「黄金」というよりは「銀」のプレーヤーだから。
同じガンバ閥でも井手口なんかは当時の稲本っぽい位置付けでファンは納得してるのに、それが倉田になると微妙なリアクションになるでしょ?
ちょっと同情するわ。
チームメイトの間では極めて評価の高い選手なのに、なぜかファンの受けは微妙。
たとえば代表で中盤構成する際、

@
香川・・井手口
・・長谷部

A
清武・・井手口
・・長谷部

B
倉田・・井手口
・・長谷部

の3つがあったとして、間違いなく一番人気がないのがBだと思うのよ。
だけど私は、実は一番安定する中盤がBなんじゃないかな、と思うのね。
これはメカニズム論として、同意いただける人が結構多いと思うけど。

いや、誤解のないように。
じゃ私がロシア大会に向けてBを推してるかというと、案外そうでもないんだ。
見たいのは、やはり@でありAなんだよ。
じゃ、なぜ安定のBでなく、ちょっと脆さを感じる@やAを見たいのか?
…そこは、自分でもうまく説明できない。
あるいは、これって脆さを良しとする日本人独特の感性なのかもしれない。
じゃ、ハリルはどう考えているのか。
彼はボスニア人であり、フランス人だからね。
私とは少し感性が違うかも…。
2018/2/7(水)13:52

☆関西人
メディア
今朝、なんとなくテレビのワイドショーを見ていた。
当然、例の小泉今日子さんの不倫の件をやっていた。
…あ、私、お相手の男性のことを↓に「豊川功補」と書いちゃったけど、正しくは「豊原功補」なんだね?
訂正します。

で、ワイドショー見てて私は少し意外だったのよ。
コメンテーターの人たちが、意外と小泉さん擁護に回っている印象を受けたから。
うわ〜、なんか流れが変わってきたな、と。
不倫に対しては徹底的に糾弾してロクデナシ扱いするのがワイドショーの鉄則だと思ってたが、先日の小室哲哉の一件あたりから風向きが変わったようにも思う。
実際、小室さんはケジメとして業界から身を引くオチにまでなったんだから。
文春はその後に「本意ではない結果になった」と語ったワケで、つまり文春は小室潰しを目的にして報道したワケじゃなかったのね。

じゃ、彼らが何の為に報道したかというと、それを書けば誌が売れるから。
芸能人の不倫を暴くことがマスコミの使命かというと、犯罪ならともかく不倫は暴くことが使命とかいうほど高尚なもんじゃないし、本来テキトーにやってりゃイイんだよ。
それが今は徹底的に吊し上げをするのが時代の流れになってしまって、これまで一体何人が謹慎に追い込まれたことか。
で、みんな「異常な流れだよな…」と思いつつ、誰も歯止めをかけることができない。
ある芸能リポーターなどは、「不倫の謝罪会見などやる必要はないと個人的に思う」と語ってて、糾弾してる側の人間がそう思ってるのに、歯止めがかからない流れもまた不思議だよな、と。
今回の小泉さんの一件は、そこに一石を投じたかもね。
だって、彼女は謝罪しつつも「罪を背負って生きていく」、つまり豊原さんとの不倫継続宣言をしてるワケよ。
今までの流れなら、メディアは間違いなく大バッシングするはずさ。
なのに、フタを開ければそうでもないどころか、一部で擁護の空気すらある。
今まではメディアがバーニングというケツもちにビビってたから分からんでもないが、今の彼女はバーニングから独立した身、本来なら叩き放題なのに、これはとても意外な展開だわ。

じゃ、小泉さんとベッキーの違いは何?
それはベッキーが受けに回ったディフェンスをしたのに対し、小泉さんは先手を打つ攻撃的なディフェンスをしたことだろう。
最初から潔く不倫を認め、逃げも隠れもしないぞと完全に前へ出たデュエルのディフェンスである。
これには攻めるマスコミの方が慌てた、というイメージ。
このへんはさすが女傑・小泉今日子である。

じゃ、今後は一転、メディアは不倫報道をタブーとすべきなのかというと、私はそれはそれで良くない流れだと思うのよ。
公人にも人権があるから私生活に踏み込んじゃいけない、って新たなタブーを作ると、どう考えてもメディアがうまく機能しなくなるからね。
シロかクロかの二者択一じゃなく、ここはある程度グレーを許容してイイんじゃない?
くだらない芸能ゴシップも一応ありですよ。
ただ、ほどほどにね、という話。
考えれば宮崎あおいと岡田准一の結婚にしても、あれって不倫の顛末だろ?
あれがOKなら、かなりの部分が許容されてしかるべきだと思うけど。

とにかくメディアは、世論を煽ることができるのが強みである。
煽ることで、時に弱きを助け、時に巨悪を倒すことすらできる。
じゃ、不倫した芸能人が巨悪かというと、明らかに違う。
せいぜい小悪ですよ。
だからさ、文春も立ち向かうべきターゲットが違うんだって…。

じゃ、サッカーメディアについて。
メディアは、ハリルのことを悪く書くことが多いよね。
多分、嫌いなんだよ。
記者会見ではいつもメディアに対して喧嘩腰だし、発するコメントも皮肉に満ちてるし。
前任のザックやアギーレが温厚で穏やかな人だったのに比べ、今はとにかくやりにくくてしようがないだろう。
このままいって、もしハリル代表が6月にグループリーグ敗退すれば、報道は「ハリルの責任」一色になるだろう。
なんせ、記事を書くメディアがハリルを嫌いなんだから。
選手や協会はさておき、全てハリルが悪かった、という形で大会は総括されることになる。

メディアというのは常に仮想敵を作るところがあるというか、糾弾すべきターゲットを探してるワケよ。
時にそのターゲットがハリルだったりするし、あるいは本田ら旧世代だったりするし、あるいは川淵さんら協会だったりするし、そのへんは場合によりけり。
でもさ、本当は日本サッカー界って、誉めるべきところがたくさんあるのよ?
たとえば協会なんて外国の方がよっぽど腐敗してるし、クラブで賃金未払いなんて海外にはたくさんあるし、八百長は絶対海外に多いし、割と日本は管理も経営も育成もしっかりしてる方なのに、メディアって良い部分には絶対スポット当てないでしょ?
アラばかり一生懸命探して「日本は欧州より遅れてる」と強調するもんだから、それに洗脳された人たちが常に劣等感を抱いてるワケさ。
そうだよね、つくづく日本はダメだよね、大体ワールドカップでウチみたいな国が勝てるワケないんだよね、と。
我々日本人の根に染み付いた劣等感って、実は日本のメディアが育て上げたシロモノなんじゃないかな、と思う今日この頃である。
2018/2/5(月)16:31

☆関西人
枠B
続きね。

中島を呼べ、森岡を呼べ、という声が湧くのは当然だと思う。
事実、リーグで活躍してるから。
いずれJリーグが開幕すれば、そこで活躍する選手を見た人たちが、◯◯を呼べ、とまた新たな待望論を出してくる。
その◯◯に該当する選手は、ほぼマンスリーに入れ替わるワケね。

代表監督としても、もちろんリーグはひと通り全部チェックしてるだろう(今は休暇中だけど)。
なかなかハリルは勤勉な人で、会社勤務みたいに毎日協会のオフィスに通ってるみたいだから。
ただ、リーグで活躍してる選手をひと通り召集してたらキリがないワケで、やはり召集の基準になるのは「チームコンセプトに合う選手」ということになると思う。

たとえば、クラブで香川や本田が活躍するのを見たら掌を返して「彼らを戻すべきだ」という世論が湧くんだけど、ハリル代表のコンセプトをよ〜く検証してみてほしい。
MFなら香川や本田より、このチームのコンセプトに合致するのはどう考えても長澤や倉田なんだよ。
あと、原口や井手口、山口や長谷部や今野、そういうタイプを明らかにハリルは好んでいる。
ただでさえ「コロンビア相手には堅い守備と速攻で戦わなければ」という意識があるんだし、中盤高い位置からガツガツと当たりにいける選手、タフに走れる選手、そしてスピードある選手が優先して選ばれるだろう。
皆が「要らん!」と口を揃えて言う浅野にしても、一般論は別としてハリル戦術に限って言えば、ニーズにドンピシャの必要駒なのよ。

私はハリルの戦術が好きではないし、正しいとは思わん。
ただし、彼のやろうとしてることは理解できるし、筋も通ってると思う。
対して、世論ってやつは常にブレまくり、全く筋が通ってないね(笑)。
そういうのは黙殺に限る。
もう正直、ここまできたら最後までハリルなりの信念を貫かせてあげたいんだわ。
世論や技術委員会やスポンサーに迎合し、妥協した折衷案みたいなチームで大会に臨んで中途半端に散るぐらいなら、今のコンセプトの純度100%で大会に臨ませた方が、同じ負けるにしても課題がハッキリしますよ。
何事も、中途半端が一番いかん。
反省しようにも、検証がボヤけてしまうんだから。

ほら、前回大会の時にザックは堅守カウンターにシフトしようとしたという話があるじゃない?
彼なりに、勝つ為にはもっと守備的にいく必要があると考えたんだろう。
それに異を唱えたのが本田やヤットで、彼らはポゼッションサッカーの貫徹を訴えたワケね。
結果はザックが引いて、その大会の顛末は皆さんもご存じの通り。
だけど考えようによっては、あれはあれで良かったのかもしれない。
それまでやってきたことを最後まで貫徹したことは、決して悪い選択ではなかったんじゃないかな、と。
だって本番だけの付け焼き刃のサッカーで負けるより、選手たちが監督に異を唱えるほどに熱く信じたスタイルのサッカーをやらせてみて、それでも負けるなら選手たちは納得できるじゃん。
もちろん、我々は納得しないけど(笑)。

あの時、なぜ本田やヤットらはザックと対立してまでポゼッションに拘ったのか?
それは、その4年前に伏線があるワケさ。
2010年南アフリカ大会。
我々はグループリーグ突破に歓喜したけど、その熱狂をよそに本田やヤットらは「このサッカー(守備偏重)では上を目指せない」と語り、そこが彼らのスタートラインだったワケよ。

【1998年】
5バックの守備的サッカー
⇒全敗、歯が立たなかった

【2002年】
フラット3の戦術的サッカー
⇒うまくいったが、選手の創造力を制限したトルシエには不満

【2006年】
黄金世代の創造力依存サッカー
⇒惨敗、やはり選手の創造力任せはダメ

【2010年】
3ボランチの守備的サッカー
⇒うまくいったが、これでは上を目指せない

【2014年】
組織的なポゼッションサッカー
⇒ポゼッションが通用せず、破綻

【2018年】
デュエル、堅守カウンターのサッカー
⇒どうなるか、まだ分かりません

こういう流れがあるワケよ。
それなりのストーリー展開があって、物語は伏線→回収、の繰り返しなんだ。
仮に今のチームが2014年の反省をスタートラインにしてるなら、ハリルのやり方は必ずしも間違いというワケじゃない。
極端すぎて奥行きが浅いから私は嫌いなだけで、堅守速攻自体に異を唱えるつもりは毛頭ないですよ。
ここまできたら、伏線の回収の妨害だけはやめとくべきかな、と。
2018/2/5(月)0:07

☆関西人
枠A
続きね。

23名を考える時、いつも引っかかるのが右サイドの久保と浅野である。
ふたりとも、所属クラブで絶好調というワケじゃないからね。
特に浅野は厳しい。
ここ数ヶ月ずっとスタメンから外れ、時にベンチ外もあるみたいだから。
試合に出なくても足の速さは変わらないにしても、得点感覚は確実に鈍るだろう。
久保の場合はまだマシで、クラブではずっとスタメンを維持している。
20試合以上に先発して得点6というのは物足りなさを感じるが、それでも先発から外れないのは得点以外の何かを評価されてのことだろうね。
もともと器用な選手だから、MF的な仕事をやらせればそれなりにできる。
でも本来、彼の一番のストロングポイントはシュート技術のはずだし、もっと点を取ってほしいなぁ。

ハリル代表における右サイドFWの役割は、主にストライカーである。
左がドリブラーで、右はストライカー。
以前は本田がやっていたので司令塔的な解釈をしてる人も多いと思うが、その本田がハリル代表内では一番点を取ってるから。
ここに求められてるのは、シュートなのよ。
久保や浅野がこのポジションに定着した背景にしても、やっぱり点を取ったことが一番大きかったワケで。
だから意外と右サイドって、その時その時の旬のストライカーをそこにハメる、とかもありだと思うんだよね。
ほら、得点感覚って割とバイオリズムがあるじゃん?
3ヶ月前まで面白いほどゴールを量産してた選手が、ある日を境に急に点を取れなくなる、とか普通によくあることでしょ。
いわば、期間限定の月見バーガーみたいなもんですわ。
センターFWはポテトのLで、左WGはテリヤキバーガーで、インサイドはチキンナゲットで、という風に割と定番モノで固めてるんだけど、仮に右WGには得点感覚という「旬」を求めるなら、期間限定・月見バーガーにしなきゃならんワケよ。

で、「旬」の得点感覚がある選手って今は誰?
少なくとも、久保や浅野じゃないよね。
岡崎ですら、少し時期を逸した感がある。
今なら本田、香川、中島、森岡、武藤、小林悠といったところが得点感覚あるんじゃないだろうか。
左の乾や原口はさほど点を取るキャラじゃないし、センターの大迫もしかり。
だから、ちゃんと右にはその時期にノッてる奴を使わないと、日本は相変わらずの決定力不足に悩むことになってしまう。
まぁ、今ノッてる奴が今年の6月まで感覚を残してるかどうかすら怪しいワケで、これは最終メンバー発表の5月まで皆の調子を見続けるしかない。

個人的に凄いシュートセンスだな、と感心するのが中島である。
どちらかというと左サイドでプレーすることが多い選手なので、今回話題にしてる右サイドにはハマりにくいかもしれない。
じゃ、左のジョーカーでもイイのよ。
彼のカットインからのシュートは、なんか知らんけど凄い。
ガンバで凄かった頃の宇佐美にも匹敵する。
これはリオ五輪代表の時から思っていたこととして、中島はドリブル技術ばかりがクローズアップされがちだけど、実はシュート技術の方が凄くない?
あの小さな体で、意外とパワー系のシュートを放つ。
やたらシュートモーションが速く、明らかにGKが対応しにくそう。
手倉森さんも彼のシュート技術を高く評価してたんだろう。
ある時は、彼を1TOPで起用してたからね(笑)。
それはいくら何でもムチャだろ〜と思ったけど、意外とハマってたからビックリしたわ。

中島は、試合の中でよく倒されている。
と書くとフィジカルが弱いイメージを持たれるかもしれんが、ちょっと違うんだよな。
フィジカルが弱い選手はもう少し逃げようとするから、そこまで倒されない。
中島の場合は、割と逃げないから最終的に倒されるんだ。
これは当たり負けしない気持ちがあるからこその顛末だろう。
意外とコイツ、ついつい見かけに騙されるけどパワーあるんだよな。
イメージは、「ワンピース」のルフィにカブる。
ルフィも体は小さい方で、しかもゴム人間=柔軟性が売りと思わせといて、実はゴリゴリの打撃系でパワー系である。
フィニッシュは必ず打撃技で、パワーで相手に勝っている。
中島も、意外とそういうタイプ。

仮に中島がルフィのタイプだとして、ゾロのタイプだと思うのが本田圭佑である。
彼は流れの中のシュートというよりは、やはりFKから直接ゴールを狙うシュートが売り。
それこそゾロの抜刀術「煩悩鳳(ポンド砲)」のごとく、一撃でゴールを斬る。
先日も低い弾道の強烈な無回転を決めてたよ。
ただ少し気になるのは、高地と平地では空気抵抗が違うから蹴った球の軌道が違ってくると聞くし、仮に高地のメキシコでFKが決まってもロシアで決まるとは限らないんじゃないかな、と。
う〜ん、じゃ本田には蹴らせない方がイイかも?

FKで言うなら、ハノーファー時代、ブンデス公式の「フリーキック名手ベスト10」にランクインした唯一の日本人に清武がいるワケよ。
俊輔もヤットもいない今、多分ポテンシャルなら清武だろうね。
その次ぐらいで本田かな。
日本のFKからの直接ゴールは、2013年9月以来一度もないという。
4年以上決まってないのか…。
当然、ハリル代表になってから一度もないし、アギーレ時代ですらなかった。
そろそろ、誰か決めてほしいなぁ。

で、FKから直接ゴールを狙うには敵陣深いところでの被ファウルが必須になるワケで、被ファウルで旬の日本人といえば、やはり今は中島。
↓のリストには中島も本田も清武も外してしまったが、できればハリルには再考してもらいたいですね。
2018/2/4(日)20:23

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