超VIP専用掲示板

過去ログ526 2017/9/6 20:33

☆関西人
サウジ戦A
どうなんだろうね、豪州戦とサウジ戦、2戦続けてフォーメーションが433だったところを見ると、これからはこれがスタンダードになるのかな?
サウジ戦では原口が評価を上げ、豪州戦で評価を上げた乾と甲乙つけがたいところまできている。
一方で、右の浅野は安定してたとまでは言いがたく、さらに本田はそれ以上に安定しなかったので、このままでいくと乾・原口のどちらかが右に回される可能性も出てきたと思う。
個人的には、乾+原口という両翼は反対なんだけど。
だってこのシステム、1TOPは敵を背負ったプレーが多いから得点率が低く、どうしてもサイドFWの方がシュートチャンス多いはずなのよ。
だとすりゃ、両翼のうちせめて片方はシュート本職の真性FWの方がよくない?
久保とか、岡崎とか、小林悠とか、武藤とか、南野とか。

センターFWについては大迫が筆頭格なのは今後も変わらないとして、正直杉本にはもう少し期待してたんだけどなぁ…。
たった1回の起用で諦めたワケじゃないにせよ、できれば次の機会には武藤1TOP、もしくは金崎1TOPを試してみてほしい。
本田1TOP起用については今まで何度か待望論を書いてきたが、昨夜のキープ力を見ると劣化してたし、ちょっと1TOPは今の段階だとキツそう。
本田、どうしちゃったんだろうね。
今までは試合に出てなくても、キープ力だけは維持してたのに。
足の故障、思ったより深刻なのかも。

で、懸案のインサイドハーフ。
これは豪州戦の山口+井手口コンビが今後の最有力になりそうなんだけど、これは困ったな、と。
このふたりが先発する限り、香川も清武も柴崎も森岡も中盤で使えないじゃん?
このへんのメンツは、4231じゃなきゃキツいのかなぁ。
個人的には、4231⇔433はうまいこと併用してほしいんだけど。
そして、アンカー。
ここは長谷部が筆頭格として、次点は山口だということが昨夜分かった。
高萩、小林祐は途中出場すら無し。
他ポジションではリオ世代が活躍した流れからして、ここも3番手を考えるとすれば遠藤航がくるんだろうね。

そしてDF。
最終ラインは吉田+昌子+長友+宏樹で固まってきたとして、植田と三浦が微妙な扱い。
豪州戦は植田がベンチ外、サウジ戦は三浦がベンチ外ということで、ふたりの評価はイーブンっぽい感じ。
このへん、ハリルはワザと競争心を煽ってるのかも?
サウジ戦を見ても吉田ですら安定してないんだから、早いこと彼らには覚醒してもらいたいんだけど。
あと試合を見てて感じたのは、意外とゴール前ではSB宏樹の高さで助けられてたよな、と。
SBにもサイズがあった方が助かるのは事実として、そう考えると今さらだけど長友は小さい。
是非、今後はサイズのある左SBが欲しい(槙野以外)。
そういや、原口が今季ヘルタでSBに回される可能性があるという話がなかったっけ?
それがイヤだから移籍先を探してたんだろうが、日本代表的には意外と魅力的な話だな、と思って。

そしてGK。
川島、サウジ戦はファインセーブしてたね。
しかし私が驚いたのは、そのファインセーブした後に彼は例のドヤ顔をしなかったのよ。
以前なら、彼ってワケ分からん雄叫び上げながら凄い形相するのがお約束でしょ?
でも今回は枯れたお爺ちゃんみたいな表情で、なんか遠くを見るような目つきをしてたのよ。
その新しい顔芸が私は思いっきりツボで、深夜に爆笑してしまった。
多分カメラマンさんも私同様、面白かったんだろう。
その新顔芸は、テレビで何度もアップになっていた。
あれをやられちゃ、さすがに中村航輔でもスタメンはしばらく無理だな(笑)。
2017/9/6(水)20:33

☆関西人
サウジ戦
順当に負けましたね。
この最終予選は、負けに始まり負けに終わった。
いやホント、先週豪州に勝っておいて良かったわ。
もし、この最終節に突破がかかってたら相当にヤバかったですよ。
やはりホームのサウジは、いつもとまた別モノだね。
で、日本はガチだったのか?
一応ガチはガチだったと思うが、でもリアルにガチなら大迫をベンチ外にしないだろうし、「45分間の限定が前提」でベテラン本田を先発させたりはしないだろう。
それは試合の流れに関係なく、交替カードをひとつ確定しちゃうことになるんだし…。

3TOPは、豪州戦から総取っ替えである。
ここが一番走らなくちゃならんポジションゆえ、前戦の疲労蓄積がないフレッシュな駒を使いたかったのかも。
とはいえ、前戦ほどにはその3枚が前へ前へとプレスを仕掛けていく感じではなかった。
それは、気温と湿度が関係してたと思う。
気温32℃、湿度70%。
これだとハイプレスは長く続かない。
よって、今回は自陣にブロックを固めて対応。
それ自体、悪くなかったんじゃないかな?
ちゃんとコンパクトな形を保ってたし。

問題は起点さ。
豪州戦の時は大迫がちゃんとボールをおさめ、そこが全てのスタート地点となっていた。
だけど今回のセンターFWは岡崎で、もともと彼は大迫のような仕事をするタイプじゃない。
じゃ誰がそういう仕事をすべきかというと、私は本田と柴崎だったと思う。
特に本田だね。
良い時の本田は高い位置でキープし、また周囲選手も彼が球を持つとスペースに走り出すお約束があったんだ。
しかし昨夜は、ほとんどそれがなかった。
今さら本田を召集するなとは言わんが、ちょっとポジションだけは考え直した方がイイかも。
今回は左の原口と比較しても、明らかに見劣りしてたから…。

あと、皆さん期待の杉本健勇が遂に登場したんだが、どうやら誰も彼のトリセツを分かってなかったみたいだね(笑)。
完全に、ハーフナー現象になっていた。
久保トップ下も不発だったし、改めてハリルは采配うまくないな、と思った。
でも、逆に良かったのかもしれない。
豪州戦はあまりにもうまくいきすぎて、ハリルが身の丈以上の評価を受けちゃったでしょ。
あれは豪州の特徴を研究した作戦勝ちだったワケで、どんな相手にも通用する普遍的な強さじゃないって。
そこの「身の丈」が今回は見えた分、逆に私は良かったと思う。

収穫として、井手口は今回もまずまず良かったね。
前戦の活躍が「たまたま」の確変じゃない、と示した感じ。
なんつーかな、若いのに老獪というか、キモが座ってるわ。
見た目がいかにも「昔ヤンチャしてました」っぽい暴走族OB顔で、やっぱ抗争の修羅場を数々くぐってきた人はキモの座り方が違うよね、って感じ。
かといってギラギラしてるワケじゃなく、オーラが微妙に枯れてるのが逆に恐い(笑)。
天才・宇佐美が彼を「怪物」と評した意味、なんとなく分かるわ。
底が見えないもん。

あと浅野。
彼は好調だろうが不調だろうが、足の速さはいつでも変わらないよね。
井手口が浅野にムチャブリっぽいキラーパス出したのを見て、私はこのチームの未来を感じたね。
結果浅野はそのパスに追い付けなかったが、仮にあのポジションが本田のままだったら、あれは「ただのパスミス」だっただろうな、と。
それこそ本田は、97年時点の呂比須のように激怒するかもしれない。
ある意味で一周回って、今の日本は20年前に回帰しつつあるかもな…。
2017/9/6(水)12:51

☆関西人
今夜、最終戦
豪州戦、選手たちの発言を聞く限りでは、どうやらマンツーマン的な守備をハリルから指示されてたみたいだね。
敵の3バックに大迫・乾・浅野がマンマークで付き、また敵の2ボランチには山口・井手口が付く。
…ん?
敵の2ボランチを山口・井手口がマンマーク?
彼らはトップ下(シャドー)の2人に付かず、敢えてボランチの2人に付くのか…。

【マッチアップ】
◎→日本
★→豪州

・★・・・★・・・★
・◎・・・◎・・・◎
・・・★・・・★
・・・◎・・・◎
★・・・・・・・・・★
◎・・★・◎・★・・◎
・・・◎・★・◎

↑を見た感じ、日本にとって妙に怖いバランスなのが自陣ゴール前である。
そこはゾーンDF。
その代わり、逆に敵陣とサイドはガッチリとマンマークで抑えている。
なるほど、そういうやり方もあるのか、と私は目からウロコですわ。

前はマンツーマン、後ろはゾーン。
もし、このやり方をサウジ戦でも応用すると仮定しよう。
すると日本は433ではなく4231、もしくは442にしなくてはならない。
なぜなら、今度の相手は3バックでなく4バックだから。

【マッチアップ】
◎→日本
★→サウジ

・・・★・・・★
★・・◎・・・◎・・★
◎・・・★・★・・・◎
・・・・◎・◎
★・・・・★・・・・★
◎・・◎・★・◎・・◎

アンカーを置かない状態でウチの2ボランチに敵2ボランチをマークさせるのは、↑の図を見ての通り、かなりリスキーなバランスにも感じるね。
だから、これをやるかどうかは私も確信がない。
しかし、仮に今回も再びこれをやったなら、この戦術がまさしくハリル式のスタンダードになったと考えるべきだろう。

なんか、面白くない?
新聞を読んでたら「本田は右WGで先発濃厚」と書いてあったんだが、じゃ本田がサウジの左SBのマンツーマンに付くの?
そのSBがオーバーラップしたら、それに付いて本田がサイドを激しく上下動するの?
足遅いのに、なんか似合わない(笑)。
思うに本田を先発起用した時点で、豪州戦のような戦術システムは今回はやりません、ということになる気がするけど。

この戦術は、敵のアタッカーに球が渡る前段階のところを潰してしまうのがキモ。
ボランチはおろか、CBにすら自由を与えないから敵はフィードも精度を欠いてしまう。
豪州は、思いっきり日本の術中にハマった。
でも、これは日本にとって決して磐石の布陣というワケじゃなく、もし詰めたところを個人技で剥がされたら、その瞬間、日本は一気にピンチとなるワケよ。
なぜピンチになるかは、↑の図を見れば意味がそれなりに分かるでしょ。
サウジ相手に気をつけなきゃならんのは、そこだろうね。
ドリブル上手い奴とか、いそうだから。

この戦術は、前線の4人が消耗する。
左右WG、センターFW、トップ下。
前回の3バックを相手にしたパターンは左右WGとセンターFWの3人が消耗するシステムだったから、交替カードはその3人に対して使った。
しかし、今回は4バックが相手、最低でも4人が激しく消耗する。
じゃ3枚しかないカードを、どう使うべきなんだろうね。
ひとり、選手が余る。
灼熱の中、90分走り続けられる超タフな奴が最低でも1名はいなくてはならない、ということになる。
なかなか難しい話だ。
6月のイラク戦では本田の右サイド起用をしたので、その補完の意味なのか、ハリルはトップ下に原口という奇策を採っていた。
ただし、あの試合は想定してたプランが狂い、消耗した前線4枚のうち1枚しか替えられなかったことから自滅したワケで…。

ある意味、今夜のサウジ戦は豪州戦以上に戦い方が難しいかもしれん。
2017/9/5(火)12:16

☆関西人
デュエル
短い期間だったアギーレはひとまず置いとくとして、今回はザック期とハリル期の代表の変化を検証してみたいと思う。

ハリルは就任以来、デュエルデュエルと口やかましく連呼していた。
デュエルとは英訳すると決闘、勝負。
もともとはラテン語のデュオが語源らしく、デュオとは2人という意味。
要するにデュエルとは、サッカーにおける一対一のシチュエーションを指すんだと思う。

まず、ここがポイントね。
ザック期までのコンセプトは、どっちかというと一対一を避けるように戦術プログラムが組まれてたと思うんだ。
なぜって、日本人は外国人に比べるとフィジカルコンタクトに弱いから。
よって、できるだけ一対一を避け、二対一、三対二という数的優位を作れるようにシステムを構築していた。
守備でも攻撃でも。

まず守備については、ゾーンをきっちり作って敵の進路とパスコースを遮断、ディレイ。
コースを限定し、パスが出たところをすかさずインターセプト、みたいなのを理想としてたと思う。
そこにはフィジカルコンタクト皆無で、いわゆる「綺麗な守り方」だ。
人で守るというよりは、システムで守るという感じね。
なんつーかな、そういうのがカッコいい感じ?
一対一、いわゆるマンマーク系というのはモダンでなくクラシックに感じるのよ。

攻撃においては、ショートパスを連鎖させて敵の配置を崩す。
つまり局地的な数的優位を作って、フィニッシュまで持ち込む。
数的不利の中でもミドルでズドーン!みたいな、井手口みたいなのは正直あまりなかったね。
ビルドアップとはすなわち、数的優位を作る為の組み立てである、という考え方。
必然として遅攻になり、少なくとも一対一を制して突破するイメージではない。

ハリルは日本代表監督就任に当たり、日本の過去の試合ビデオを見て研究したらしい。
それで、彼は「日本の課題が分かった」と語っていた。
多分、上記のことが分かったんだよ。
あぁ、日本って一対一を避けてるじゃないか、と。
ならばコイツらを強化するには、まず一対一に勝たせることだ、まずデュエルだ、と。
数的優位を作って二対一の挟み込みプレスはよくあるけど、ハリルになってからよく見るようになったのは、一対一のアタックだ。
いちいち数的優位なんか待ってらんない、システムでアタックするより個のアタックの方が早いじゃねーか、と。

なんか思い出したのは、オシム代表のことである。
オシムはデュエルという言葉こそ使わなかったものの、守りではマンツーマンDFを基礎としていた。
マンツーマン、一対一。
オシムほどの知将がマンツーマン?と当時は違和感を覚えたもんだが、今になって思うと、おそらく発想の源泉はハリルと同じなんだろう。
我々日本人は、意外とトルシエを評価してるでしょ?
それはW杯ベスト16、五輪ベスト8、Wユース準優勝という輝かしい結果を出したからだが、それとはまた別の話として、彼のフラット3など「システムで勝つ!」みたいなテクノロジー主義が日本人のオタク気質にはウケたのよ。
そういうテクノロジーを信奉する限り、自分たちの身体能力、体躯の劣勢を忘れることができるから。
それこそマシンを操ってる感覚で、生身の自分を敵と接触させないようにして闘うイメージかな。

ハリルは、日本人のそういうサッカー観に違和感を感じたんだと思う。
コイツら、サッカーの本質を分かってないから、かえってサッカーをややこしいモノにしとるやないか、と。
将棋かチェスか、なんか陣取りゲームみたいなモノと勘違いしとるやないか、と。
もっとシンプルに、サッカーは格闘技なんだという本質をそもそも分かっとらんやないか、と。
まぁ、そこをツッコまれると、確かに痛いね…。
2017/9/4(月)0:46

☆関西人
タテ糸とヨコ糸
私が敬愛する中島みゆきの曲の中で、以下のような有名な歌詞がある。

タテの糸はあなた
ヨコの糸は私
織りなす布は、いつか誰かを
暖めうるかもしれない
(中島みゆき「糸」)

深い歌詞だね…。
そうなんだ。
布というのは、タテ糸とヨコ糸で織られている。
ハリル代表にも、タテ糸とヨコ糸がある。
どっちかというと、リオ世代の若手はタテ糸だろう。
球を奪ったら即タテへ、というイメージがあるから。
一方、旧ザック代表の残党たちはヨコ糸のイメージ。
ザック代表がやっていたサッカーを思い出してもらえば話は早いが、まずポゼッションから敵を押し込んでエリア包囲し、そこから先はタテに侵入するのではなくヨコから侵入するスタイルだった。
俗にいう「左で作って右で仕留める」、FWはタテの裏に飛び込むのでなく、ヨコの裏に飛び込む、という形ね。

日本の太いヨコ糸だった本田らがベンチ、代わりに井手口や浅野らタテ糸が豪州戦で先発になった今、日本代表はややタテ糸中心の布になってきたということ。
タテ糸=カウンター
ヨコ糸=ポゼッション
と言い換えても良い。
流れ的に「ヨコ糸、もう要らないんじゃね?」と感じてる人は多いかと。
私は、そんなことないと思う。
タテ糸とヨコ糸で織らなきゃ、ちゃんとした布にならないじゃないか。

たとえば、次のサウジ戦を考えてみてくれ。
今サウジは、昼間だと気温が40℃以上らしい。
さすがに試合開催は昼間じゃないだろうが、それでも灼熱に違いない。
そこでタテ糸だけのサッカーをやれば、どうなる?
激しい上下動で、前線の3枚は終盤ヘロヘロだろう。
その為、豪州戦のようにFW3枚総取っ替えの選手交代をするのがセオリーだろうが、それが3ヶ月前のイラク戦のように、うまくいかないパターンもある。
あのイラク戦では後ろの選手にアクシデントが起きて(酒井と井手口が傷んだ)、ハリルは全く想定通りのカードを切れなかったのね。
結局、前線3枚は90分間のフル出場になり、最後には久保が足の痙攣を起こしてマトモに走れないほどだった。
そういうこと、中東アウェーでは十分あり得る話なのさ。
何もアクシデントが起きず、ほぼ想定通りに試合を運べた豪州戦を基準に考えるのは甘いっすよ。

じゃ、どうすべきなのか、という話。
やはりヨコ糸、私は必要だと思うんだ。
90分間ヨコ糸のサッカーをやれとは言わんが、状況によりウチがボールを保持して敵をヨコに揺さぶり、敵を走らせて疲弊させることは暑い時にこそ有効になる戦略。
日本が過去にアジア杯を4度も制覇できたのは、このヨコ糸が有効に作用したからこそだろう。
ちなみに本大会となるロシアの夏は、かなり涼しいらしいけどね。
気温20℃ぐらいなんだそうだ。
おぉ、そこはタテ糸が有効に作用しそうだな…。

しかしサウジ戦、私はヨコ糸の中心人物、本田が起用されるかどうかに注目している。
前の試合でリオ世代の若手が大活躍し、その直後の試合で今度はベテラン本田が精彩を欠くプレーを見せようもんなら、もうその時点で確実に彼は「要らない年寄り」と認識されてしまうだろう。
地味に崖っぷちだな…。
そして、彼が今さら時代の流れに媚びて、チームのタテ糸に転じるとは思えないんだ。
さて、どうなることやら。
逆境に強いのが本田の持ち味だけどね。

じゃ、最後に中島みゆきの歌をもうひとつ。

ファイト
闘う君の唄を
闘わない奴らが笑うだろう
ファイト
冷たい水の中を
震えながら上っていけ
(中島みゆき「ファイト」)
2017/9/3(日)21:05

☆関西人
人格者ハリル
ハリルって、豪州戦の後の会見で質問を受け付けずに去ったじゃない?
多くの人が「?」と感じたはず。
「プライベートの問題」を抱えてるとして、会見では記者の質問を受け付けず、僅か10分間で退席したという。
就任以来、最も喜ぶべき席で辞任を匂わせる発言までする始末。
まるで負けた時の態度じゃないか…。
やがて身内の方が末期癌だという話が出てきて、同情論が湧いた。
しかし不思議なのはその翌日、ハリルは前日と打って変わってハイテンションになり、再セッティングされた会見では1時間以上も喋り続けたという。
もちろん、「プライベートの問題」が解決したから急にハイテンションになったワケじゃない。
じゃ、あの10分で切り上げた会見の時のご機嫌ナナメは、どう考えても「プライベートの問題」が原因じゃないでしょ?
実際に、ハリルは会見で辞任を匂わせたのは、「批判的な報道に対する反撃だった」と自ら説明した。
…おいおい(笑)。
W杯出場を決めて祝賀モードの夜に、わざわざ何でそういうオトナ気ないことするのよ。

私は、ハリルのこういう態度が気になって仕方がない。
この人、いちいち皮肉っぽいこと言うでしょ?
豪州戦前の会見でも
「この会場には私よりサッカーの見識が高い人たちが多くいるみたいですね」
「でも私は、愚かな意見には耳を貸さない」
と言い、ジョークというよりはイヤミに聞こえるワケよ。
彼は、自分に対する批判的な意見に対しては極めて攻撃的な態度で応戦してくる。
仮にも監督歴20年以上のベテランであるはずのハリル、これまでメディアから批判されることなんて腐るほど経験してきたはずでしょ?
慣れてるはずなんだ。
なのに今、日本代表監督としての彼の態度を見てると、とてもじゃないが慣れてるようには見えない。
こういうキャラはネット掲示板でよく見かけるけど、超サカなら絶対通報されるタイプだね(笑)。
やたら喧嘩腰で、まるで上西議員を見てるかのような錯覚にも陥るよ。

このへんを考えると、ザック、アギーレ、オシム、ジーコあたりはまだ人格者だったな〜、と思うよ。
オシムは結構な皮肉屋だったけど、彼が口にする皮肉には含蓄があって、なぜかムカつくことはなかった。
というか、彼ら外国人は日本語を理解しないから、彼らに対するメディアの批判、バッシング、解任論などは通訳がわざわざ訳さない限り、さほど分からないはずなんだよね。
でもハリルの場合、あんな神経過敏になってるところを見るに、敢えて自分の評価を誰かに翻訳させてチェックしてるんだろう。
わざわざエゴサーチをするタイプだな。
ヘタすりゃ、この超サカも翻訳させてるかもしれんぞ?

ボンジュール、ハリル。
私は、昔からアナタのことを名将だと思ってましたよ。
ずっとファンです。
少なくとも私が知る限り、アナタは歴代最高の代表監督ですよ。
メルシーボークー。

ひとつ疑問だが、ハリルはフランスで監督してた時も、今みたいにいちいちメディアに反撃してたの?
そのへんは、よく分からん。
思うに、ハリルとしては「日本人に批判されるとムカつく」というのが率直なところじゃないだろうか?
日本というサッカー三流国の人間が、仮にもフランスリーグで2度得点王になった俺に対して、仮にもパリサンジェルマンの監督してた俺に対して、仮にもブラジルW杯でアルジェリア旋風を巻き起こした俺に対して、ハリルは無能、解任すべし、だと?
おいおい、お前ら何様のつもりだ。
普通に欧州人に批判されてもムカつくのに、よりによって後進国のお前らなんぞに批判されたら、その10倍ぐらいはムカつく。
サッカーの何たるかもロクに知らない未開の地の部族が、何を偉そうに上から目線やねん?
日本人のクセに…。

ボンジュール、ハリル。
アナタは、そんなことでムカつくほど小さい人じゃないですよね?
日本人のこと、決して見下してなんかいないですよね?
はい、私は分かってますよ。
メルシーボークー。
2017/9/3(日)10:45

☆関西人
豪州戦を終えて
ハリル、続投表明だそうだ。
これが良かったか悪かったかは、神のみぞ知る、だ。
私は今回のリオ世代台頭の勢いに乗って、一気に手倉森体制もありだと思ってたから…。
まぁイイや。
とにかく私があまりにもキモチ悪いのは、ここにきてハリルへの評価が掌返しで絶賛モードになってきたことだ。
いや、確かに豪州戦は素晴らしかったよ。
そこは評価されてしかるべき。
しかし、これは↓に書いた通り、「豪州相手だからこそハマった」流れじゃないだろうか?
見た感じ、後半もし井手口の一発がなきゃ、案外流れはどうなってたか分からんよ。

今回の試合をもって、これで世代交代成立と見るのは少し違うと思う。
たとえば浅野と井手口。
このふたり、今後ずっと主力だと思う?
私は、そう思わんなぁ。
左右WG、そして左右インサイドハーフ、今回スタメンで出た選手たちは決して「替えがきかない選手」ではないよ。
これらポジションは、今後も色々な選手が試されるはず。
それより、「替えがきかない」気がしたのは長谷部だな。
試合終了後、「終わった今だから言えるが」と本人が明かしてたけど、やはり彼の膝は完治してなかったみたいだね。
「ちょっと無理した」らしい。
彼は、ここにきて膝の腫れからチームを離脱した…。

監督、スタッフは豪州戦前から長谷部の不調は分かってたと思う。
それでも先発に起用、無理して90分間プレーさせた。
今から思うと、4231でなく433にしたのは長谷部の運動量をインサイドハーフ2枚(井手口と山口)でカバーする意味だったかもね。
長谷部はあまり真ん中から動けない分、後ろからインサイドハーフにコーチングしてうまく猟犬として使ってくれ、と。
たとえ万全の状態でなくとも、主将・長谷部が豪州戦のピッチに立っていることは必須だったんだろう。

さて、その「替えがきかない」長谷部がサウジ戦にいない。
じゃ、どうする?
普通にアンカーなしの4231でいく?
でも私は、次も433でいく可能性はあると思う。
なぜなら相手のサウジが崖っぷち、当然イケイケでくるから、またしても日本は支配率30〜40%の堅守カウンター戦術をとると思うんだ。
長谷部不在を思うと、一番ノーマルな考え方は山口蛍アンカー、井手口&柴崎インサイドハーフ、といったところかな?
高さがないのは気になるけど。
高さを求めるなら、小林祐、高萩、あと本田あたりが中盤に入ってくる。

…ああ、そうか。
いよいよ、本田アンカーという考え方も出てくるか。
豪州戦を見ての通り、433のWGは異常な運動量を求められるのが明確になり、ちょっと今の本田ではキツイ気がする。
「メキシコで高地トレーニングしてるから大丈夫」という意見にはあまり信憑性がない。
となると、中盤で使えるとすれば「真ん中を空けるな」と指示されてるというアンカー、あとは大迫の代役としてのセンターFWしかない(4231ならトップ下もあるけど)。
本田、遂に新境地開拓か?
サウジ戦は最悪負けてもOKなんだし、そういう無茶な実験もありだと思う。

あと、個人的に試してほしいのは原口インサイドハーフだな。
豪州戦ではWGに乾&浅野が使えるのは把握できた一方、あと久保や岡崎や武藤など、まだまだ使いたい駒がベンチに数多く残っている。
だとすりゃ、原口みたいに90分間フルにファイトしてナンボの選手は、そういうWGのバトンリレー要員のひとりにするよりも別のポジションを考えた方がイイんじゃないか、と。
その結論として、インサイドハーフだよ。
彼は運動量多く、フィジカルコンタクトも恐れないデュエル派。
悪くないと思うけどね。

あと「替えがきかない選手」としては、大迫。
豪州戦では圧巻のキープ力だったが、岡崎を別にして大迫の代替要員は必ず見つけとかなきゃいけない。
杉本、武藤あたり、試すならサウジ戦がチャンスだね。
故障明け間もない大迫だけに、さすがに次は休ませたいし。

あと、CB。
レギュラーの吉田&昌子はイイんだけど、植田と三浦はどうなんだろう。
豪州戦、最初はふたりともベンチ外と発表され、でもなぜか直前になって三浦がベンチに入った。
あれ、何があったの?
ああいうのって、植田が可哀想である。
最初はふたりともベンチ外になって、「俺たち、若手だからしようがないよね…」とお互い慰め合ってただろうに、それが急に

三浦「植田、俺ベンチ入ることになったわ」
植田「えっ?ウソ?
俺たち揃ってベンチ外って昨日発表されたじゃん」
三浦「なんか知らんけど話が変わったみたいで、さっき聞いたんだ」
植田「…俺は?」
三浦「…そのままだと思う」
植田「…お、おう。そうか。じゃ、頑張れよ」
三浦「うん」

とギクシャクした会話をしたと思うんだ。
ふたりは同格だけに、こういうのはキツイよね。
できればサウジ戦は、このふたりにスタメンを任せてもらえないだろうか?
FWとMFではリオ世代が活躍しただけに、植田も三浦もかなり発奮してるはずである。
もしこのふたりでサウジを零封できれば、日本の未来は明るいと思う。
2017/9/2(土)13:39

☆関西人
祝!ワールドカップ出場権獲得
ワールドカップ出場権獲得、おめでとうございます!

いやいや、まずはスタメンに驚いたね。
試合前日の「報道ステーション」予想スタメンが右WGで浅野先発だったもんだから、「それはないやろ(笑)」と思ってたが、実際そうだったわ。
インサイドハーフのところが柴崎から山口蛍に変わってるだけで、ほとんど予想スタメンは的中に近かった。
「報ステ」、ナメたらいかんな〜。
つーか、代表関係者の誰が漏らしたのか知らんけど、ちゃんと機密は守らなきゃ。

で、事前にハリルが告知してた「豪州が知らない選手が入ってくる」は、どうやら井手口のことだったようだ。
よくもまぁ、リオ世代の井手口スタメン起用という思い切った決断をできたもんだ。
思えばこの最終予選、一番最初の試合、UAE戦で日本は同じくリオ世代の大島スタメン起用という思い切った決断をしたものの、それが裏目に出て敗退。
お陰で「初戦負けたチームは予選突破可能性0%」というイヤ〜なジンクスを背負うところからスタートしたワケよ。
普通、それ考えたら井手口抜擢、浅野抜擢はしないよね。
少なくとも日本人なら「同じ轍は踏まない」、リスクマネジメントとしてそういう決断はしない。
ただ、そこはさすがハリル、ボスニアの戦火をくぐってきた男、我々とは思考回路が少し違うんだろう。

この試合、豪州の支配率は62%、日本は38%だったんだそうだ。
ちなみに初戦UAE戦は、↓にも書いたように【日本63:UAE37】だったワケよ。
同じホーム戦、埼玉スタジアムでの試合ながら戦略は完全真逆。
あれから約1年、産みの苦しみを味わいつつも日本は変わったワケね。
ポゼッションのチームから、カウンターのチームに。
ただ、これを手放しで絶賛するのもどうかと思う。
今回勝てたのは、この戦略がハマるだけのラッキーの要素があったんだから。
それは↓の通り。

@豪州がパワープレーを捨て、ポゼッション戦略で臨んできた。
A8月末ながら気温が低く、選手は長時間走ることができた。
B豪州が4バックでなく、サイド攻略しやすい3バックで臨んできた。

豪州のシステムは特徴的であり、そのストロングポイントとウィークポイントはコンフェデでもハッキリしていた。
ハリルは、よく研究していたと思う。
でも、ありがちなパターンは「うわっ、コンフェデの時とまた違うやん!」となること。
幸いなことに、そうならなくて助かったよね。
思いっきり想定通りの豪州だったし。

ハリルは日本のストロングポイントというべき、ショートパスの連鎖による組み立てをほとんど捨てていた。
その代わり、走ること、寄せること、ドリブルすることを強化。
どっちかというと、2010年南アフリカ大会時の代表に近いイメージかな?
激しく走る両翼の浅野&乾が、岡田代表の大久保&松井とイメージがカブった。
浅野の足の速さなどは、攻撃もさることながら、それ以上守備で生かされていた。
タテに突破しようとした敵に、後ろから難なく追いついてたもん(笑)。
おまけに、浅野は瞬発力系に思えて持久力も結構ある。
乾もしかり。
それでもハリルは念を入れて、終盤は前線3枚を総取っ替え。
やはり支配率38%のカウンターサッカー、前線3枚が最も疲弊するシステムなんだと思う。
なるほど。
過剰なまでに召集したFWの意味は、そういうことだったのね。

じゃ、今後このサッカーが日本スタンダードになるのか?
う〜ん、どうだろう。
私は、2010年に時計の針を巻き戻したイメージが湧いた。
強者に対して弱者がとる戦術としては申し分ない一方、「このサッカーでは限界がある」として本田、ヤットらが取り組んだのがザック期のポゼッションである。
今回、ハリルはその本田を外した。
香川まで外した。
やっぱ、これは時計の針を2010年に巻き戻したんだよ。

一部噂では、ハリルがこの後辞任するという話が出ている。
解任ではなく、一身上の都合。
もしこれで身を引いたら、ハリルは神格化されそうだな…。
たった1試合で、彼は流れを全て変えてしまった。
この試合で浅野、井手口というリオ世代が一躍スターダムに乗った。
で、ベンチにはリオ五輪代表を率いた手倉森さんがハリルの補佐役として座っている。
これ、ひょっとしたら、と思う。
2017/9/1(金)13:02

☆関西人
今夜、決戦
8月31日、いよいよですな。
渋谷はDJポリス、待機してるんだろうか。
ところで今日は欧州移籍市場クローズの日だと思うけと、原口元気の件、どうなった?
時差があるから欧州のタイムリミットは明朝だと思うが、あれって締め切りまでに本人のサインとか必要じゃないの?
結局、ヘルタに残るの?
なんか各紙の代表スタメン予想には原口の名前が入ってないし、こんなことになるならむしろ召集しない方が(欧州にいさせた方が)彼の為になった気もするんだが…。

原口の件はともかく、豪州戦の召集27名から4名が外れて正規の23名メンバーが決まったようだ。
結局外れたのは、植田、三浦、小林祐、武藤。
小林祐と武藤は予想通りだが、まさか植田と三浦の両方ともが外れるとは全く予想してなかった。
くれぐれも吉田、昌子が怪我しませんように…。
もちろんCBが手薄というのは豪州側も把握するワケで、「よっしゃ!吉田と昌子を削ったらエエやん!」ということにならないだろうか。
吉田か昌子のどちらかが欠けた場合は、おそらくCB槙野の降臨。
もしくは、長谷部がフランクフルト同様、CBコンバートもありかな?

この23名は、あくまで豪州戦限定のメンバーのようだ。
豪州戦は勝ち点3狙い。
よって、今回ばかりは守備の駒を抑えてでも攻撃の駒を万全にしたかったんだろう。
サウジ戦は、きっと別の構成となると思う。
大体、アウェー戦であのDFの少なさは考えられないし。
思うに今後の一番良いシナリオは、まず豪州戦で勝ち点3を取ってサウジ戦を消化試合にし、その消化試合は30歳以上のオジサンたちを4名ベンチ外にすること。
出場が決まれば若手には経験積ませたいし、植田や三浦はむしろ先発させたいぐらいだ。

さて、可哀想な4名。
武藤は、その万能性が逆にアダとなった気がするなぁ。
1TOPセンター、WG、両方見込めるもんね。
最近彼のプレーを見てて思い出したのが、かつて日本代表のエースストライカーだった高原直泰である。
武藤は高原二世。
じゃ他のFWはどうかというと、大迫は西澤のイメージに近く、岡崎はゴンのイメージに近く、浅野は野人のイメージに近く、杉本は久保竜彦のイメージに近い。
あぁ、そうか、高原&ゴンの名コンビを今に再現するには、武藤&岡崎という新旧マインツコンビを実現させりゃイイのか…。

で、「なんで高萩が残ってんの?」と思う人は多いだろう。
私は、高萩ありだと思うけどね。
特に433という布陣の可能性が出てきた以上、クラブでアンカーやってる彼は残しておいた方がイイ。
パス能力に関しては、柴崎と並んで現メンバー内のトップクラスだと思うし。
たた、パサーとしてはクセがあるんだよな?
この人は純度100%の天才なもんだから、凡人とは見えてる世界が違うというか、「え?そこに出す?」というパスを選択したりする。
それゆえ敵は完全に逆をつかれて翻弄されるんだが、なぜだかパスの受け手も翻弄されてたりして(笑)。
よって、その独特の感覚の理解者が多い広島ではファンタジスタとして機能したが、きっと慣れないチームでは難しいだろう。

ただし、そんな彼も広島退団以降はクセを封印気味。
正しい選択だ。
アンカーなど後ろのポジションならシンプルに球を捌き、ちゃんと守備もやらなきゃならず、お陰で皆に理解されやすい選手になったから。
なんつーのかな、これまで「秒速5センチメートル」などでクセが強すぎた新海誠が、「君の名は」で皆に理解される作風に転換した途端、一気にメガヒットしたイメージに近い。
君の名は?
洋次郎です。
高萩もキャラ転換しなきゃ、今回の代表召集はなかったはず。
でも本質は天才ゆえ、時々クセは出ます(笑)。
そのクセの理解者が代表にも多くいれば…と思うが、正直多くないと思う。
もし理解された時には代表の救世主になる可能性がある一方、逆に理解されなければポンコツと揶揄されるだろう。

さて、今晩負けたらどうしようねぇ…。
もちろんハリルは解任だろうが、新監督(手倉森さん?)体制緊急立ち上げでドタバタのままサウジに行き、負けたらどうする?
…あぁ、想像したくもない。
もしそうなってしまった場合は、誰か口噛み酒を飲んで2015年3月にタイムリープし、とりあえずハリルの監督就任を阻止してくれないか?
2015年時点で関西人は「ハリルホジッチ?なかなか良い監督だな」とか偉そうに言ってると思うが、見かけたら殴ってもらって構いませんよ(笑)。
2017/8/31(木)14:29

☆関西人
非公開練習メンバー
ちょっと驚いたね。
ハリル代表は非公開練習で

・・・・大迫
岡崎・・・・・・久保
・・柴崎・・井手口
・・・・長谷部

という布陣を試したようだ。
本田はおろか、香川も原口も山口もいないというサプライズ。
ただのオプションという可能性も十分あるが、スタメンである可能性もないとは言い切れないかと。

岡崎のサイド起用は何となく予想していた。
プレミアで2連続ゴールと結果を出してる彼をスタメンで使わない手はないし、かと言って大迫の代わりに1TOPというのは豪州相手にちょっとキツイから。
しかし、仮にサイドに入れるなら右(久保の代わり)だと思ってたんだ。
まさかWG(原口や乾)を外して、両翼ともストライカーにしてしまうという発想はなかったわ。
これは「右が起点」や「左が起点」のコンセプトじゃないんだと思う。
ならばどこが起点になるかというと、それは↑の通り、柴崎だよ。
起点になるという意味では、確かに柴崎のパスセンスはエース香川以上である。

ところで、なぜ柴崎はトップ下じゃなく、インサイドハーフという微妙な位置付けになっているのか?
私が思うに、それは豪州が3バック2ボランチで真ん中が厚いことが関係してると思う。
そういう敵の厚いところに最初から陣取るよりは、奇襲という形でランダムに侵入する方がチャンスになるかもしれない。
あと井手口のインサイドハーフについては、彼と長谷部の役割分担、タテの関係を明確にしたかったのかもね。
中盤を三角形でなく逆三角形にすることで(アンカーを配置することで)、井手口は猟犬としての行動範囲を2ボランチ時より広げることができる。
このポジションが山口でなく井手口というのは、やはり守備だけでなく攻撃、アタッキングサードへの侵入を期待してるのかと。
基本は大迫がポストプレーで「トップ下」に球を落とし、その空いた「トップ下」にはダイアゴナルランの上手い岡崎、久保、もしくはオーバーラップが持ち味の井手口、柴崎が侵入していくコンセプトだと思う。
細かく繋ぐポゼッションというよりは、奇襲による中央突破、速攻色が強いコンセプト。
ハリルと技術委員会は豪州をかなり研究したらしいので、その結論がこういう形のサッカーになったのかも。

整理してみよう。
私は豪州のシステムのことをまだよく理解してないんだが、ひとつ疑問なのは、↑でいう岡崎や久保のマークをするのって豪州はどのポジションなの?
3バックの左右サイド?
それとも左右WB?

【マッチアップ】
日本→◎
豪州→★

◎・・◎・★・◎・・◎
・・・★・◎・★
★・・◎・・・◎・・★
◎・・★・・・★・・◎
・★・・・◎・・・★
・・・・・★

ね?図にすると全然分からないでしょ?
多分、岡崎や久保の対応をするのは3バックの左右CBがメインだと思うんだ。
だってWBは長友や宏樹のマークをしなきゃならんし、岡崎や久保まで相手にしてたらズルズル後退して5バックになってしまう。
で、仮に左右CBがスライドしてウチのサイドFWをマークするなら、この3バック、真ん中が堅いように見えて実は大きな隙間ができるかもしれん。
↑の図を見て、そう思わない?

逆に怖い点。
それは、ウチのゴール前中央における守備枚数だよ。
完全に3対3、同数になっている。
1枚剥がされれば、即アウトだ。
そんなのインサイドハーフが下がれば済む話、SBがセンターに寄せれば済む話、と言われれば確かにそうなんだけど、でも流れの中でそれをスムーズにできるかは分からない。
以前にも433をやった際、インサイドハーフの背後、アンカーの脇がアキレス腱になってた記憶があるよ。

総じて、向こうには隙はある一方で、ウチにも隙がある。
433は一長一短。
お互いのシステムを検証しただけでも、どうもスコアレスという展開は無さそうな予感がするね。
あとは、采配勝負。
↑の非公開練習のメンバーが仮にスタメンだとすれば、ウチは原口や乾といったドリブラー、そして浅野や杉本や武藤といったスプリンターを切り札としてベンチに温存してるワケね。
豪州攻略にはスピードとクイックネス。
消耗した終盤にこそ、ドリブラーは効きそうな気がする。
駒のチョイスとタイミングさえ間違えなければ、意外とイケる気がしてきた。
2017/8/30(水)17:43

☆関西人
レギュラーA
続きね。

多くの人が気になってるのは、本田は試合に出るのか?ということだろう。
メキシコではまだ2試合の途中出場のみ、見た感じコンディションはあまり良くなさそう。
確かにデビュー戦でゴールという強運は見せたけど、ただそれだけである。
普通の考え方なら、豪州戦はベンチで当然。もしくはベンチ外。
ところが本田はやはり強運というか、右サイドで競合する久保がクラブで7試合ノーゴールという不調である。
あとひとり競合するのは浅野で、もともと彼はどう考えてもジョーカー、スタメンは考えにくい。
というワケで、本田にスタメンのチャンスが全くないワケじゃないんだよね。

本田のストロングポイントは、「存在感」だと思う。
多少衰えてるのは皆も分かっているが、それでも彼が出てくるとそのオーラは別格である。
ほら、ウチも以前にW杯のコートジボアール戦、ドログバの「存在感」でやられたじゃない?
途中から彼が出てきた瞬間、なんか空気が一気に変わったんだよね。
どちらかというと本田も空気を変えられるタイプで、ドログバに近いモノがあると思う。

で、彼は途中から出る方がイイのか、それとも最初から出て途中で下がった方がイイのか、そこは難しいところである。
彼が途中から出るパターン、たとえば【久保→本田】という交替で右サイドに何が生じるかというと、ひとつは攻撃のスピードが落ちます(笑)。
というか、敢えて時間を止めてタメを作るから、その隙に他のアタッカーがスペースへ潜り込めたりもする。
こういう攻撃はボールウォッチャーの中東相手なら確実に効くんだが、豪州相手に効くかどうかは正直よく分かりません。

じゃ逆に、【本田→浅野(久保)】という交替では右サイドに何が生じるのか。
もちろん、攻撃のスピードが上がります。
さっきまでノロノロ動いてたのがいきなりピューッとくるんだから、その落差でやたら速く感じることだろう。
これが【久保→浅野】ぐらいじゃ落差にインパクトないが、【本田→浅野】なら衝撃の落差、牛からジャガーってレベルでしょ(笑)。

まぁどっちにせよ、本田という駒で戦術のバリエーションをつけられることは間違いない。
いわば、右サイドは戦術のギアなのさ。

【遅い】本田
【普通】久保
【速い】浅野

【重い】本田
【普通】久保
【軽い】浅野

【高い】本田
【普通】久保
【低い】浅野

おそらくハリルの考え方としては、久保がニュートラル、真ん中。
そのニュートラルをスタートにして、そこからギアを本田で切るのか浅野で切るのか、それは相手の出方、試合の流れで決めようということ。
左サイドが原口、乾、武藤という推進力系で統一コーディネートされてることを思えば、あくまで戦術のギアは右で切る、というコンセプトだろう。

あとは、センターにもギアはあるかもしれないね。
杉本⇔大迫⇔岡崎
ここでのニュートラルは大迫で、杉本、岡崎は↑でいう本田、浅野と同義。
よくできた変速システムだな〜。
…あれ?
この3段階変速システムを維持しようと思ったら、豪州戦当日にベンチ外にしなきゃいけない4名の選出はどうすりゃイイんだ?
どの駒も手離せないじゃないか…。
2017/8/29(火)23:47

☆関西人
レギュラー
豪州戦のスタメンについて。

守備陣は、ほとんど構想が固まってると思う。
GKは川島。CBは吉田と昌子。SBは酒井宏と長友。
長友は別メニュー調整とのことだが、しかしハリルは彼の守備力を信頼してるっぽいので本番は使うだろう。
守備的MFは長谷部と山口。
以上7名は、ほぼ不動だと思う。
守備こそ連携が大事ゆえ、本番まで練習時間がないことを考えても、ここで無理に新戦力を使うことは考えにくい。

さて、問題は攻撃陣だ。
ここは守備陣と違い、思わぬサプライズが起きる可能性はある。
なぜって、レギュラー陣が色々問題を抱えてるから。
大迫と香川は故障明け間もなく、久保はスランプに陥り、原口はクラブでホサれてる。
つまり、レギュラー4人とも状態としては良くない。
付け加えると本田も故障明け間もなく、まだ90分のプレー実績がない。
それに対して好調とされるのは、杉本、岡崎、柴崎、乾あたりか。

今回、ちょっとメディアの扱いが小さいなぁ、と思うのが武藤である。
ブンデスでは1TOPのレギュラー、ドイツ杯で2ゴールの活躍をしたというのに…。
少し前までイケメンとして黄色い声援受けてた彼が、ここにきてイケメンのお株を杉本に奪われてるようだ。
今、武藤の位置付けが非常に中途半端になってきてると思う。
本来ならデュエル系ゆえ、絶対にハリルの寵愛を受けそうなタイプである。
しかし体躯とパワーを売りにしてた彼も、さすがに身長187cmの杉本を前にすると見劣りするのは事実(武藤は178cm)。
あと50m6秒フラットという足の速さが売りだったが、そこは杉本も同タイムらしい(浅野はもっと速い)。
あと運動量も売りだったが、そこは本家岡崎がいまだ健在。
さらにポストプレーなら大迫が上だし、WGの経験値なら原口が上だし、ドリブル技術なら乾が上だし、シュート技術なら久保が上だし、武藤はその他ライバルたちほど明確なストロングポイントが見えてこなくなってきてる。
一点豪華主義ではなく、総合力で勝負する彼みたいなタイプはジョーカーにもなりにくく、このままいくと23名枠からは外れる可能性が高いかな、と思う。
今後2日間のアピール次第だけど。

それに対し、メディアが新時代のヒーローに仕立てようと過剰にアゲアゲなのが杉本である。
先日、杉本は対鹿島戦で零封されたんだが、メディアは勝った側の昌子や植田を取材して「いかに杉本を抑えるのが大変だったか」を強調した記事を書いていた。
テレビでも、杉本が昌子をドリブルで崩したシーンばかりを何度見たことか。
ちょっとやりすぎだなぁ、と思う。
彼はまだ、代表では未知数である。
使ってみたら、神戸におけるポドルスキ程度だった、というのも有り得ない話じゃない。
とにかく、練習の中で使えるかどうか測るしかない。
今後、時間がないとはいえ紅白戦ぐらいはするだろ?
その際、レギュラーチームとサブチームでやる可能性は高いと思う。

【レギュラー】
・・・・大迫
原口・・香川・・久保
・・山口・・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

【サブ】
・・・・杉本
乾・・・柴崎・・岡崎
・・井手口・高萩
槙野・三浦・植田・高徳
・・・・中村

便宜上、本田と武藤と浅野と小林と東口は外しました(本番、さすがに本田は外れないと思うけど)。
普通ならレギュラーチームが勝たなくちゃならんのだが、今回ばかりはそうとも言い切れない。
実際、代表合宿でサブチームが紅白戦で勝つことも稀にあるらしいね。
ジーコ時代、その紅白戦の結果を踏まえたのか、あるタイミングから最終ラインのレギュラーを4人まるごとサブと入れ替えたことがあった。
ひとりふたり入れ替えるのではなく、まるごとユニットで替えたのは凄いな、と思って。
でも連携面を考えると、確かに「まるごと」は理に適っている。

じゃ、↓のスタメンも有り得るかな?

【攻撃陣のみ総取り替え】
・・・・杉本
乾・・・柴崎・・岡崎
・・山口・・長谷部
長友・昌子・吉田・宏樹
・・・・川島

いやいや、ハリルがそこまでのクソ度胸があるとは思えんよなぁ…。
2017/8/29(火)18:10

☆関西人
豪州戦の主人公
嫌な話をすると、私は豪州相手に無失点というのはイメージできない。
流れの中の失点というよりは、やはりセットプレーが…。
特に嫌なのが、ゴール前の肉弾戦となるCKである。
そこは豪州の強みであり、同時に日本の弱み。
ハリルは、かなり高さを警戒してると思う。
今回の召集メンバーは、いつもより少し平均身長が高いはずだ。
187cmの杉本はいるし、中盤でも高萩や小林などは身長の高さを見込まれた召集かもしれない。

昨年のアウェー豪州戦の時、ハリルが最後の最後で【原口→丸山】というワケ分からん交替カードを切ったの覚えてる?
なぜか丸山は左WGに入った。
あれには全員「はぁ?」と驚いたんだが、あとでハリルに話を聞くと「セットプレー時の守備で高さを担保したかった」という交替らしい。
ハリルは、それほど豪州の高さにビビってるのよ。
その交替の前には【本田→浅野】というカードを切ってるもんだから、とにかくCKが怖くてしようがなかったんだろう。

とはいえ、高さばかりを警戒しててもしようがない。
↓にも書いたが、むしろ私はサイド制圧がカギだと思う。
豪州の高さを生かすクロスはサイドから出るんだから、その起点を封じるのがまず先決。
豪州のフォーメーションは3241、中盤を厚くした形である。
じゃ、数で中盤を制圧されるじゃないか、と過剰にビビることもなくて、こういう布陣はサイドの攻防でWBがズルズルと後ろに後退すれば、5221というダサい形になりがちなもんである。
日本としては、WGとSBの2枚刃で敵WBを制圧し、そのダサい5221にしてしまうことを狙えばイイ。
豪州自慢のサイド攻撃を無力化できるか、そこが豪州攻略のポイントになると思う。

で、昨夜のテレビで特集やってたけど、豪州の右WBってヘルタベルリンのマシューレッキーという選手らしいね。
ヘルタって、原口元気のチームじゃん。
というか、この選手は原口がヘルタと契約延長しない意向を示したから代役として獲ってきたサイドアタッカーらしく、今は原口を差し置いてスタメン出場している存在。
じゃ、原口としては同僚っていうより、宿敵じゃないか。
仮にレッキーが豪州の右WBで、原口が日本の左WGで先発したら二人はガチガチにマッチアップするワケね?
うわ〜、それ見たいわ〜(笑)。
私は↓に「乾を左WGで先発起用してほしい」みたいなこと書いたが、それ撤回します。
やっぱ原口vsレッキーのドツキ合いを見たいので、左WGはくれぐれも原口先発でお願いします。

思えば昨年のアウェー豪州戦、良い意味でも悪い意味でも原口ひとり舞台だったよな?
彼は前半で見事に先制ゴールを奪い、後半はファウルしてPKを献上、ひとりで1得点1失点、結果1-1のドローというひとり芝居。
最後は、丸山と交替するというキモチ悪い幕切れ。
今回はあの悔しさを晴らしたいと、ひとり悶々としてるはずなんだ。
今季、彼の移籍はどうなるか知らんが、ひょっとしたらこのままヘルタに残る可能性もあるらしい。
だとすりゃ、この豪州戦でマシューレッキーに格の違いを見せつけられれば、彼の今後に必ずや道が開けると思う。

アウェー戦の雪辱、そこに宿敵マシューレッキー登場、そして会場は埼玉スタジアム。
原口にとっては面白いぐらいに舞台の条件が整っている。
これで彼が活躍しなきゃ、もはや物語として成立しないよね。
豪州戦の主人公は、原口元気で異存ないでしょ?
2017/8/29(火)0:04

☆関西人
当落線上
今回の代表は27名召集とあって、豪州戦本番では4名ほどベンチ外になってしまうのは皆さんもご存じの通り。
で、その4名は一体誰になるのか、というのが気になるところだね。
もともとは大迫、本田あたりが怪我で出れるかどうか怪しかったから召集が増えたワケで、おそらくFW枠9名の中から最低でも2名はベンチ外になるだろう。
誰が外れるかは、コンディション次第。
あと、DF枠からは植田か三浦のどちらかが外れそう。
槙野はSB・CB両方できるから有利だ。
残り1名は、MF枠から。
外れる可能性として高いのは、高萩か小林祐のどちらかだと思う。

高萩だろ、と思う人は多いはず。
前節、しょうもないミスをしてたからね。
そもそも、彼の召集を最初から意外に捉えた人は多いだろう。
今までの守備重視コンセプトから考えて、ボランチは今野か遠藤航を呼ぶんじゃなかったのか、と。
高萩って多少守備できるにせよ、持ち味はどっちかというと攻撃である。
ここにきてそういうタイプ呼ぶのは、ハリルの翻意にも感じる。
あと不思議なのは、高萩は守備的MFとして発表された一方、小林祐は攻撃的MFとして発表されたこと。
柴崎はクラブで攻撃的MFだからまだ分かるにせよ、小林はクラブでボランチだろ?
確かシリア・イラク戦の時、ハリルは小林を呼ばなかった理由として「守備」を挙げていた。
じゃ、今回ボランチで召集した高萩は守備が合格ってことか?
そのへんがよく分からない。

小林については、オランダでのプレーをいくつか見てみた。
この人は上手いっちゃ上手いんだけど、左利きという利点を除けば特別スーパーな印象がない。
同じプラチナ世代でいうと、たとえば柴崎なんかはパスひとつでセンスが分かるが、小林にはそれがない。
この感覚、昔の本田を思い出すね。
五輪代表の頃の本田も上手いっちゃ上手かったが、同期の家長あたりと比べたらセンスが数段落ちるよな、という印象だった。
それでも気持ちの強さはあって、妙に堂々としたプレーが印象に残った。
今の小林も、そっち系である。
彼はバケるかもしれない。
ただし、完成度は現時点で高萩より劣ってるように思う。
そもそも高萩のロングパスって、日本屈指だよ。
サイドが急所になるであろう豪州の3バックを攻略するには、高萩の視野の広さと高精度ロングパスが活きるはず。
ジョーカーでもイイから使ってほしいな。

よって、もし私が監督なら外すのは小林の方だね。
それは使えないという意味じゃなくて、彼は悔しい思いをさせればさせるほど伸びそうな気がするから。
ハリルは小林の召集理由に「左利き」というキーワードを出しており、もともと本田の代替という意味があったと思う。
しかし、ここにきて本田がイケそうな気配。
何なら、本田と小林の両方を外してもイイと思うんだけどね。
本田は先日のインタビューで、「僕は当落線上」と神妙に語っていた。
じゃ、想像してみて。
豪州戦当日、スタンドでふたり並んで試合を観戦する本田と小林。
本田崇拝者の小林は、本田と並んで観戦できて妙に嬉しそう(笑)。
ベンチ入りしたところで出番がないぐらいなら、ベンチ外になって本田と並べることの方が小林には有意義ってもんだ。
2017/8/28(月)20:16

☆関西人
時間がない
GK川島が、今季初先発したという。
最近はまたサブに落ちてたらしいので、それを思うと良いニュースだね。

ただ、この川島について気になった話がひとつある。
それは先日のメンバー発表会見。
ハリルは川島のサブ落ちを嘆きつつ、「クラブにお願いしたんだが、リザーブチームで試合に出ている」と語ったのね。
クラブにお願いした?
…そうか。
やっぱりそういうの、あるんだね。
思えば川島が所属するクラブはフランスリーグのメスであり、フランスのレジェンドでもあるハリルは影響力があるということだろう。
彼が「川島を試合に出してくれ」とお願いしたら、それなりの忖度が生じるということだ。
案外、今回の先発もそういう流れかもしれない。
と考えると、酒井宏樹のマルセイユにおけるレギュラー起用も、最初は何らかの忖度があったかもね。
もちろん、そこからレギュラー定着に至ったのは酒井自身の頑張りだと思うけど。

今は昔に比べて、代表が選手をあまり長く拘束できない傾向にある。
今回の豪州戦だって、欧州組は直前合流する選手が多い。
パッと日本に来て、パッと試合して、パッと中東行って、パッと解散。
国際Aマッチデーの回数自体、昔よりかなり減ってきてるし。
よって今の時代は、選手を代表の中で強化すること、また代表の中でコンディション調整することがほぼ不可能に近い。
それこそ昔は、代表の中で育成という領域にまで踏み込んでたのになぁ…。
悲しいかな、今は全てをクラブに依存しなくちゃならんワケよ。
だから「川島を使ってくれ」みたいなことを、わざわざ代表監督がクラブにお願いしなくちゃならん、ということね。

ただし、国によっては選手を長期に渡って代表で拘束できてる例外もある。
たとえば、豪州がそうさ。
彼らは、今年コンフェデ杯に出場した。
さすがにこのての大会に出場とあらば、代表は選手を長く拘束できる。
そして長期の拘束さえできれば、その中で色々なトライができる。
たとえば、今豪州って3241というかなり珍しい戦術フォーメーションを確立してるじゃない?
こういうのは、パッと集まってパッと解散という、いつもの国際Aマッチデーぐらいじゃ確立できないシロモノである。
羨ましいなぁ、と思う。
この点、今の日本は豪州に負けてるよね。
日本の場合、ひたすらパッと集まってパッと解散の繰り返しだから、必然として新しいトライがなかなかできないし、新しい選手も多く試せていない。
勝つ為にはパッと集まっても連携とれるチームで臨まなきゃならんし、どうしてもいつものメンバー、いつものシステムにせざるを得ないのよ。

いやいや、たとえ短い拘束の中でも新しいトライはすべきだろ、という意見もある。
時間がないから何もトライできないとか言ってたら、確かにいつまで経っても進歩しないわな。
いつまでも4231、いつまでも似たようなメンバー、いつまでもデュエル→速攻。
ただ、難しいと思うよ。
僅か2〜3日の練習で新しい戦術、新しい連携って…。
でもさ、今回の相手は3241という特殊な布陣なのよ。
今までやったことないような特殊な布陣を相手に、ウチは「いつものサッカー」でイイのか?と少し不安になる。

じゃ、ちょっとシミュレーションしてみようか。
豪州の3241と日本の4231のマッチアップ。

【日本vs豪州】
日本→◎
豪州→★

・★・・★・・★
・・・・◎
◎・・★◎★・・◎
★・・・・・・・★
・・★◎・◎★
◎・・・★・・・◎
・・・◎・◎

皆さんは、どう思う?
まず、サイドはウチが優位だよね。
★が1枚に対して◎が2枚。
ただ、逆にセンターが怖いよな。
特に怖いのが、向こうの3241の4における真ん中2枚だよ。
ウチって、ボランチ2枚のうちのどちらかは必ずフォアに出てボール奪取に動くだろ?
となると、敵のシャドーストライカー2枚のうち1枚は確実にフリーになるんだ。
そこは昌子か吉田のどちらかがマークするだろうが、それにしてもゴール前の枚数は3対3。
ひとつでも剥がされれば、一気にピンチとなる。
というか、敵ボランチが1枚上がってきたらどうする?
3ボランチにすべきかなぁ…。
でもそうすると、完全に受けに回って攻撃があまりできなくなる。
思うんだが、4231なら今回ばかりはSBの攻め上がり、ウチはできるだけセーフティにしとくべきじゃない?
SBによるセンターのフォロー、絶対必要になりそうだから。
反対意見は多いだろうが、私は左SB槙野の起用もありかな、と思うよ。

「槙野?アホか!」と思う人、多いだろうね。
ちゃんとJリーグを見てたら、もっと優れたSBはナンボでもおるやろ、と。
それは分かるんだけど、それって今まで召集してない選手だろ。
この大事な豪州戦に、お試しゼロのパーツを入れて臨むのか?
最近リーグで活躍してる選手だけを召集する、「今節のベストイレブン」的寄せ集めを代表にした方がイイのか?
そうなっては、代表もおしまいでしょ…。
2017/8/28(月)11:42

527525

掲示板に戻る