塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3211 2017/10/1 0:48

▼世話係
読書B
どのように続きを書くか、
式部は手さぐりしているように見える。

ふたりの10代なかばの青年を中心にしよう。
ひとりは、薫。柏木と女三の宮のあいだの不義の子。
源氏の配慮で冷泉院の養子になっている。
この青年は生まれながらに芳香を発する。それで「かおる」という名だ。
自分の出生に秘密があるのではないかと思いこみ、内向的だ。

もうひとりは、明石の姫と天皇のあいだの三男。
薫に対抗して、
香を焚きしめている。それで、「匂宮」という。
10/1 0:48

▼世話係
読書B
どのように続きを書くか、
式部は手さぐりしているように見える。

ふたりの10代なかばの青年を中心にしよう。
ひとりは、薫。柏木と女三の宮の不義の子。
源氏の配慮で冷泉院の養子になっている。
この青年は生まれながらに芳香を発する。それで「かおる」という名だ。自分の出生に秘密があるのではないかと、
思いこみ、内向的だ。

もうひとりは、明石の姫と天皇のあいだの三男は、薫に対抗して、
香を焚きしめている。それで、「匂宮」という。
10/1 0:44

▼世話係
読書A
42卷「匂兵部の卿(にほふひやうぶきやう)」
「匂宮(におうみや)」とする本も多い。

「幻」の巻の時間の、8年後。
42、43、44の三巻がつづいて、
そのあとから、「宇治10帖」になる。
それで、このあいだの三巻を、式部の書いたものではないという
意見も出ている。

丸谷才一などは文体がちがうというが、
わたしはちがわないと思う。
話しが、つぎつぎと関係者の思惑や感情に移行する書き方は、
これまでの女史のスタイルだ。
10/1 0:29

▼世話係
やれやれ
源氏も死に、弾左衛門も死んだ。
隻眼の読書子、がんばった。いま、
カナディアンウィスキーを飲んでいる。
一杯だけ。
度数49・5度。
香りがすごい。
99proofと歌っている。
プルーフは酒の強度のことらしい。
つまり、強いぞと威張っているのだろう。
9/30 2:35

▼世話係
読書
そして、標題だけで中身のない「雲隠(くもがくれ)」がくる。
これは巻数に数えない。
源氏の出家と死を暗示する。

源氏の物語は終わった。

書け書けとせっつかれたのか、42巻ができる。
「幻」の巻から8年が経過した。
天皇と明石の姫のあいだの三男と、
柏木と三の宮との不義の子、薫が成人している。
9/30 0:26

▼世話係
読書
41卷「幻(まぼろし)」 了。
紫の上の亡きあとの源氏の一年を
叙景と抒情をいりまぜてつづる。

源氏52歳、もはや他の女を見向きもしないで、
紫の上を恋したう。涙の日々。
ちょっと、源氏の最後としては、面白味に欠ける。
バルザックの本では、好色老は死ぬまで色にぼけますね。

幻とは、空を飛ぶ中国の幻術士。
9/30 0:13

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