塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3196 2017/9/15 0:30

▼世話係
読書弐
この上巻だけでも、ふたつにわけてほしかった。
ひとつは、明石の君の話。
もうひとつは、女三宮の話。
このふたつをモンタージュして描いている。
その間に、蹴鞠などのスポーツに興じる若い貴公子たち、
栄耀栄華、歓楽の日々はつづいている。

明石の君の話から紹介しよう。
むかし馴染みです。
出家した父親は明石に残っていましたが、さらに、数人の従者をつれて山間に身を隠した。
母親の尼は京都へついてきて、嵯峨野のあたりの屋敷にいる。

明石の君は源氏のハーレムにいる。
ふたりのあいだの娘は
紫の上の養女として、宮中へあがり、天皇の子を産んだ。
男子だったので、つぎの天皇、つまり東宮だ。
9/15 0:30

▼世話係
読書壱
第34巻「若菜(わかな)上」 了。
なぜか長い。
これまでの重要登場人物の現在。
過去の出来事も話されるので、おさらいか。それとも総括か。
それとも、老いて、口の締まりがなくなりましたか、式部女史。
ぼんやり女、ぐずの女、あつかましい女、いや、明石の君もいいし、
なにより、手塩にかけて育てた紫の上はいい。
それらの女たちを、清濁あわせ飲み、ゆつたり鷹揚に構えている男、
40になっても、みやびで、においたつ色気を失わないヒーロー。

よくやるよ。
平安の女流は。
9/15 0:14

▼世話係
落差
ブログでは、飲みまくり、食べまくりですが、
原則、「外呑み」はひかえています。
居酒屋や終電で、足萎えの男は、私だけだという意味を
考えたりしましたので。

テレビも、退屈です。ドキュメントですばらしい内容のものが
ありますが、
その編集の仕方に飽きてきます。
映画の古典は、カリガリ博士とか、ポチョムキンとか、チャップリンとか、
ジョンフォードとか、七人の侍、幕末なんとかなどありますが、
テレビの古典はないです。
和田勉は奇抜でしたが、なにが残りましたか。
ドキュメントでなにを覚えていますか。
9/14 0:14

▼世話係
おはよう、トーク小屋
『隅で働く……』落手しています。
21日、木曜です。
9/13 6:25

▼世話係
読書2
第一部の後半の「鼻緒(はなお)騒動」が、
意外におもしろく読めた。
この一揆については詳細な複数の資料あって、その内容から離れないように腐心した。
そのため、いたずらに人名が出てきて、
煩雑な印象を与えると思っていた。

余(あまり)という野人(やじん)を、「鼻緒の事件」に投げこんだのがよかったのだろう。
余がトリックスターの役を果たした。。

読者が退屈するかもしれないとおそれながら書いた場面が、
老いて読み返していれば、なかなかいいのだ。
うーん、

書く人と読む人のあいだには、「深い谷」があるのか。
9/13 1:20

▼世話係
読書1
『浅草弾左衛門 天保青春篇』 了。
じつに、10数年ぶりに読んだ。
なんとなく尻ごみする気分であったが、徐々に惹きこまれた。
会話や地の文章に若さが揺曳しているのを認めざるを得ない。

すこしだけ文語調を残していたので、ヤングの読者がむつかしいというのも、
わかった。もちろん、かれらの好む文を書くつもりはない。

自著を読んでいるのだから、ストーリーの展開などに興味を抱かない。
一方、これに取り組んでいたころの、赤貧洗うがごとき生活、
そこに、多くの人が遊びに来てくれた時間がよみがえり、
胸がつよく圧迫され、文庫本を投げ出したくもなった。
精神に異体が入りこんだようで、錯乱した。
9/13 0:42

31973195

掲示板に戻る