塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3124 2017/5/30 1:35

▼世話係
読書D
なにより、主人公はだれともきびしく対立しない。
他者との関係性はうすく、
そのため、トラブルも心配もく、
悩みもしない。

だれかと対立して、そこから新たな関係性が構築されるようには、
構想されてない。

人物がいかに緻密に描写されても、
対立しない限り、物語はすすまない。
しかも、この物語では、
精霊とかスピリットとかイデアとか、
わけのわからない人物が、
必然性もないのに、
作者の恣意で呼び出される。
どんなに思弁を弄して、その存在を
力説してみても、
チェシャ猫ほどの存在感がない。
5/30 1:35

▼世話係
読書D
なにより、主人公はだれともきびしく対立しない。
関係性はうすく、なにも心配はないし、
悩みもしない。
対立して、そこから関係性が構築していくようには
構想されてない。

人物がいかに精密に描写されても、
対立しない限り、物語はすすまない。
しかも、この物語では、
精霊かスピリットかイデアか、
わけのわからない人物が、
必然性もないのに、
作者の恣意で呼び出される。
どんなに、思弁を弄して、その存在を
力説してみても、
チェシャ猫ほどの存在感がない。
5/30 1:29

▼世話係
読書C
30代の主人公が動くのは、
妻に離婚を告げられた後だけだ。
これも、仕方なく逃げ出したといえよう。
ひとりになって小田原の山中に住み着くと、
かれのもとにいろんな人がくる。
かれは、ティーを作ったり、話に応じたり、
肖像を描けと言われると、
したがうだけだ。アクティブになることはない。
悟りを開いた禅坊主か。
5/30 1:20

▼世話係
読書B
ちょっとだけ、
南京における日本軍による
無差別大虐殺と、
ヒトラーがオーストリアを武力併合したあとの
クリスタルナハト(水晶の夜)、ユダヤ人商店の
割られた窓、
そんなビッグな話が出てくるが、
それはこれまでの作品と同様に、
飾りかスパイス。
あの、ノモンハン事件をすこしだけ、いじくつてみせたころと、
変わらない。
5/30 1:11

▼世話係
読書A
それにしても、
全体をふりかえると、
作者が熱心に書いたのは、
まず、外車、車の性能、エンジンの音、
つぎに豪奢な建物の描写、
さらに、美食のメニュー、
登場人物のセンスの良い、服装を微に入り細に記して楽しむ。
ついで、洋酒。
高等になればなるほど、みそ汁や漬物と離反し、
クラッカーとコーヒーよ、あんた。
5/30 1:06

▼世話係
読書@
『騎士団長殺し』 了
 
むかしなら「芸術小説」と呼ばれたかも知れない。
作者の対象が生活や政治などにはなく、
書かれたもの、表現されたものであるからだ。
ものすごい数の作曲家、画家、小説家の名と
作品名があり批評もある。
それらのアートが、西欧に傾き、
歌舞伎も能も浮世絵も、琴も三味線もないのは、
ご愛敬として、
世界をおおう、「art」と向かい合うのに、
異論はない。
それについて書くのは、意欲的だ。
平凡な人は背景にしりぞけられていても、
それについて言うことはない。
5/30 0:58

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