塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2976 2016/10/20 13:31

▼わかけん
個人と戦争
午前中休みだったので、朝から新宿でドキュメンタリーを観て来ました。
シベリア抑留がテーマ。
撮ったのが若い監督だからか、個人と戦争の話のはずですが、個人、ひとりの人間の内面ばかり描いてました。
SNSの日記のように。
それはそれですが。
戦争をまるで天災のように語る。
戦後日本の悪しき癖です。
国民はそれが出来ますが、それを強いられたとも言えますが(すすんで自らそれを選んだ?)、天皇だけが、個人として戦争を語ることの不可能な存在ですね。
10/20 13:31

▼世話係
おはよう
ひさしふりの好天ですね。
『太平記』を読みながら、
天皇と戦争について考えています。
10/20 10:03

▼世話係
読者F
ここからは、贅言。

芭蕉の句がわかるには、
日本人なら容易というのではない。
それなりの訓練が必要だ。
そんなの当たり前で、野球を楽しむなら、
ある程度の知識がいる。
デーブリーンの作品を面白く読むためにも、
すこしばかりの訓練はいる。
マンガの吹き出しばかり読んでいるお方とは、
これは無縁の世界。
10/19 1:54

▼世話係
読書E
ほかにすごいのがあって、
簡単に言えば、
女が好きだから、女を憎悪する数編がある。
それをとてもうまく書いている。
執着なのか放棄したいのか、
それを、主人公もわからないし、作者も把握していない。そんな短編もある。それらはけっして抽象的な言葉にならないで、城があり、丈の高い岩があり、商店街があり、白馬が走り、「青ひげ」は、絶望した暴君になる。
これ、『ベルリンアレクサンダー広場』より面白いのじゃないですか。
10/19 1:46

▼世話係
読書D
「たんぽぽ殺し」ほかの11編は初読であった。

わわわ、へえ、ここまでやるか、ふざけやがって、いいかげんにしろ、というのが短編を読んでいての感想である。「たんぽぽ殺し」は散歩に出た中年男がステッキでタンポポを叩いて茎の首を切った。花は地面に落ちた。男は歩きつづけるが、しだいに自分のした行為を反省しだす。それをとても重い犯罪のように考え出す。気持ちはどんどん昂ぶり、着ているものを脱いで捨てて、ほとんど狂乱と化す。
間違っているかもしれないが、そんな印象だ。
10/19 1:25

▼世話係
読書C
「たんぽぽ殺し」という短編も、
『ドイツ表現主義』の詩と小説の巻に収録した。こなまいきな洟垂れでした。
会いたくないタイプで、社ではきらわれものでした。ただし、なぜか、女性社員からは人気者で、それで男社員がわたしを蛇蝎のごとくきらったみたいです。

閑話休題。
こんど「たんぽぽ殺し」が入っている短編集『たんぽぽ殺し』が邦訳されました。
表題作以外を読むのは、初めてでした。
10/19 1:07

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