塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2944
2016/8/6 2:17
▼世話係読書C西村の作は次回にして、
力作『根津権現裏』がダメなのは、
文学に対する宗教的な観念、思い込み。
作家であるので、貧困が肯定され、
しかし、金銭や肩書への激しい願望がある。その倒錯が見えなくなる。
必死のチャレンジで500枚の長編を大阪で書いて、まわりの友人に支えられて本にはなったが、
そしてすこしは脚光をあびだが、それきりだ。
作者は社会の蒙昧を呪ったかも知れないが、
それがなんだというのだ。
8/6 2:17
▼世話係読書B藤沢の作品を新潮文庫にねじこんだのは、
西村賢太だ。
この作家は、貧困のうちに失意のまま芝公園で
凍死した藤沢に共感し、
その再評価を試みる。
この作を悪く言う人は物を見る目がない、
既成の概念にとらわれているとか、
あらかじめバリアを張る。
自分でも書いているように、時代を超えた
男の友情、もうゲイにちかい。
8/6 2:09
▼世話係読書Aわたしは岩野泡鳴を始め、このスタイルの物書きはきらいだし、評価しない。
同じような嗜好の人間がよりそい、
功なった作家の悪口を言い、学歴をきらい、
貧しい人こそ、人生を知る。ほんとの物書きになる。
これが「私小説作家」の在り方で、上をけなしながら、
女や肉体労働者を見下げる。人間以下だという目線だ。
こういう作家がずっと近代にいた。いまや、衰弱したが、まだ生きている。
8/6 2:03
▼世話係読書@藤沢清造『根津権現裏』
いまは谷根千だが、大正の頃はさびしかった。安い下宿屋がならんでいる。
このあたりの話。
地方から文学青年が上京してくるが、
あてもなく貧しい。
成功とカネと女と家庭に飢えているくせに、
文無しの生活が作家の条件のように
錯覚している。
そういう時代の作品。
8/6 1:53
▼世話係お大事に聞こえなくても聞こえたふりをしています。
勝手つんぼの逆か。
8/5 20:14
▼蜘蛛耳昨日から補聴器のお世話になっています。
8/5 19:29