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過去ログ516 2017/5/10 22:44

☆関西人
ワールドカップ出場枠
昨日、FIFA総会にて2026年以降ワールドカップの出場国枠増加が承認されたようだ。
連盟別には↓の通り。

【欧州連盟】
現状13→改正16(+3)

【南米連盟】
現状4,5→改正6(+1,5)

【アジア連盟】
現状4,5→改正8(+3,5)

【アフリカ連盟】
現状5→改正9(+4)

【北中米カリブ海連盟】
現状3,5→改正6(+2,5)

【オセアニア連盟】
現状0,5→改正1(+0,5)

トータル
現状32→改正48(+16)
※残の2枠はプレーオフで決定

「アジア枠8は多すぎ…」と、喜ぶどころか逆にガッカリした人もいるんじゃない?
ワールドカップの価値が少し下がったかのようで。
これは、興行収入を今以上に拡大したい、FIFAのカネ儲け主義からきた話だろうか?
細かいところは、よく分からない。
で、実際にアジア枠8は多すぎなのか、少し計算をしてみたい。

まず、各大陸別の代表チーム数のバランスから検証。

【欧州連盟】
チーム総数→55
出場枠→16
本大会出場倍率→55÷16=3,4倍

【南米連盟】
チーム総数→10
出場枠→6
本大会出場倍率→10÷6=1,6倍

【アジア連盟】
チーム総数→47
出場枠→8
本大会出場倍率→47÷8=5,9倍

【アフリカ連盟】
チーム総数→56
出場枠→9
本大会出場倍率→56÷9=6,2倍

【北中米カリブ海連盟】
チーム総数→41
出場枠→6
本大会出場倍率→41÷6=6,8倍

【オセアニア連盟】
チーム総数→14
出場枠→1
本大会出場倍率→14÷1=14倍

この倍率を仮に強さのレベルと見るなら、南米がダントツ。
欧州は、南米の約半分。
アジアとアフリカはほぼ横並びで、欧州の約半分ほどのレベルということになっている。

じゃ、今度は人口比率で検証。
ここでいう「人口」は、サッカー競技人口でなく総人口なのであしからず。
大体、競技人口なんてハッキリ測れないんだから。

【欧州連盟】
総人口→7億4000万
世界人口に対するシェア→10%

【南米連盟】
総人口→4億2000万
世界人口に対するシェア→6%

【アジア連盟】
総人口→44億3000万
世界人口に対するシェア→60%

【アフリカ連盟】
総人口→12億2000万
世界人口に対するシェア→17%

【北中米カリブ海連盟】
総人口→4億9000万
世界人口に対するシェア→7%

【オセアニア連盟】
総人口→2200万
世界人口に対するシェア→0,3%

アジアって、異常なほどシェア高いね。
じゃ、もしこの人口シェアに沿って各連盟の出場枠を割り当てたらどうなるのか。

【欧州連盟】
48×10%=5枠
現実は+11

【南米連盟】
48×6%=3枠
現実は+3

【アジア連盟】
48×60%=29枠
現実は−21

【アフリカ連盟】
48×17%=8枠
現実は+1

【北中米カリブ海連盟】
48×7%=3枠
現実は+3

【オセアニア連盟】
48×0,3%=0枠
現実は+1

おいおい、アジアは−21かよ(笑)。
他は全部+なのに。
この−21というのが、アジアのレベルを如実に表した数値だと思う。
この数値は、「植民地レベル」だよ。
大体、アジア人自ら「アジアに8枠は渡しすぎ!」と言ってるワケで、誰も「人口比率で出場枠を決めれば、アジアには本来29枠が必要なんだ」なんて言うワケがない。
我々植民地の人間ごときが、天竜人のステージを汚しちゃダメなんだよ、という卑屈なロジックなのかもしれん…。
2017/5/10(水)22:44

☆関西人
韓国は大丈夫なのか?
ちょっと前の話題になるが、川崎サポが旭日旗をアウェイ韓国で掲げた件。
結局AFCは「差別に該当する」として、無観客試合(ただし執行猶予付き)、そして罰金15000ドルという裁定を下した。
残念だなぁ。
ひとつ判例ができてしまったことで、公式に「旭日旗は差別に該当する」、つまり今後海外のスタジアムであれを掲げるのはNG、ということになるんだろう。
裁定が出る前、村井チェアマンは「差別には該当しないと思う」と言ってたんだが…。
あと、これには菅官房長官が「(旭日旗は)自衛隊旗や自衛艦旗だけでなく、大漁旗や出産、節句の祝い旗など、日本国内で広く使用されていると考える」とコメントを寄せてくれた。
官房長官はさすがにAFC批判まではしなかったものの、↑の発言は明らかに遺憾の意だよね?

昨日、韓国サッカー協会会長の鄭夢奎がAFC総会で新FIFA理事に選出されたらしい。
こいつ、確か何年か前にFIFA理事選で田嶋さんと戦って、落選したよね?
今回は、なぜか選挙なく無投票当選した様子。
ちなみに鄭夢奎は、AFC副会長兼執行委員、審判委員長、アジア杯組織委員会副委員長、サッカー発展文科委員などAFC内で様々な肩書きがあるみたい。
田嶋さんもまたFIFA理事であるとともにAFC理事であるはずだが、でもAFC内での肩書きは鄭より少ないと思う。
そのへんの力関係が、あるいは旭日旗問題を日本不利の裁定にしたかもね…。

韓国の底力の根源は、何と言っても伝統の賄賂である。
鄭は、言わずと知れた現代自動車元会長。
現代グループは、鄭夢準の現代重工業と鄭夢奎の現代自動車という二大勢力があって少しややこしい。
確かクラブでいうと、前者が蔚山現代、後者が全北現代だったかと記憶する。
そして、夢準と夢奎は従兄弟だったはず。
この二人、仲が良いか悪いかは不明。
多分、仲悪いんじゃない?
で、夢奎の方の全北現代が、昨年末に審判の買収が発覚し、今年のACL出場資格を剥奪されたばかりである。
そんな事態になったのに、よくもまぁ夢奎はFIFA理事に選出されたもんだと思う。
買収で出場資格剥奪されたクラブの元オーナーが、自粛どころかFIFA理事?
AFCって、こういうの誰もツッコまないのか?
ちなみに、FIFA副会長にまでなった従兄弟の夢準は、賄賂やりすぎで現在6年間のFIFA資格停止処分中の身。
こういう現代グループ鄭一族のヤバさは、FIFAも絶対懲りてるはずなんだけど…。
しかし、あの国では今サムスングループのトップが逮捕され、朴槿恵元大統領も逮捕されてる現状、ダーティじゃない人を探す方がむしろ難しいかも(笑)。
今回当選となった鄭のコメントがまた酷くて、「国際舞台で韓国サッカーの影響力と外交力を高めることに最善を尽くしたい」とのこと。
このコメント、少しおかしくない?
韓国の利権の為にFIFAで動きます、ってことさ。
確かにそれは本音なんだろうけど、なんかズレとるわ…。

ちなみに鄭夢奎は、2030年に日本・韓国・中国・北朝鮮の4ヵ国共同開催のワールドカップ招致を訴えてる。
それは、いらんわ〜。
もう共同開催はいらんし、それより鄭も北朝鮮があんな核ミサイル騒動になってる今、よくも4ヵ国共同開催なんてノーテンキなこと言えたもんだ。
それを聞いた田嶋会長は「寝耳に水。聞いたことないし、相談されたこともない」とコメント。
4ヵ国共同開催宣言、鄭はどこまで本気なんだろう?
私には、単に02年、従兄弟が成し遂げた日韓共同開催への対抗心としか思えないけど…。

さて、今日は韓国の大統領選があり、投票が始まっている。
世論調査では、文在寅が優位とのこと。
この人は反日、親中、親北という立ち位置らしい。
そうか。しばらく反日は続くのか…。
じゃ文さん、もし大統領になったら↑の4ヵ国共同開催の話、ぜひ3ヵ国共同開催の方向でヨロシク。
日本は仲間外れになるけど、あくまで単独開催を目標としますので(笑)。
2017/5/9(火)9:49

☆関西人
川島永嗣
かなり地味なニュースだが、ここにきて川島がフランスリーグで先発してるらしい。
直近の4試合中、3試合に彼は先発してるとやら。

これ、地味に凄くない?
だって、彼はメスに入団する際に「第3GK」とハッキリ言われてたんだから。
第3GKを承知で、彼は入団した。
それを見て、私は「川島アホじゃね?」と思ったよ。
彼の実力なら、日本に帰国すれば正GKとして受け入れてくれるチームは複数あるはず。
じゃ、Jクラブの正GKとフランスのクラブの第3GK、どっちに価値があるのよ。
第3GKって、ほとんど試合に出れない立場じゃん。本来なら、若手が下積みとして置かれる立ち位置じゃん。
だから私は、当時の川島の選択を全く理解できなかった。

というか、川島って昔から理解不能な選択をする男である。
たとえば若手の頃、彼は複数の移籍オファーがある中、敢えて名古屋グランパスを移籍先に選んだ。
これも、「アホじゃね?」と思ったよ。
名古屋って、正GKが楢崎正剛である。
楢崎は、チームの象徴ともいえる絶対的守護神、日本No1GK。
いくら川島が才能あるGKとはいえ、その楢崎を倒して正GKの座を掴めると本気で思ってたんだろうか?
それとも、楢崎を間近で見て勉強したかった?
そのへんは不明だが、やがて彼は2年で川崎へ移籍、その川崎でようやく花が開いたんだけど。
その後の海外挑戦含め(結構、干されたよね?)、どうも川島は敢えて困難な道をチョイスするのが好きなタイプのようだ。
「迷ったら、困難な道をいけ」は偉人の言葉としてよく聞くフレーズにせよ、それを真に受けて実践してる人間はあまり多くないと思う。
でも、川島はマジで実践している。

彼は、きっと自分に厳しい求道者、そして人格者なんだろう。
今まで、川島のことを悪く言ってる話は聞いたことがない(ホモネタは除く)。
絶対に「お前、臭いんだよ」とか言わないタイプ。
そりゃ、制汗デオドラント剤のCM出てるぐらいだし(笑)。
代表でも頼れる兄貴分という立ち位置らしく、人望が厚く、主将長谷部も川島に相談することが多かったらしい。
長谷部不在の今は吉田が主将だが、吉田にとっても川島は頼りにする兄貴分、相談役だと思う。
吉田と川島。
長くクラブで不遇があり、それでも粘りに粘って最後は遂に定位置を掴んだという、酷似した経緯。

私はGKの技術的なことはよく分からんので、川島と西川のどっちが上かは分からん。
キック技術なら明らかに西川が上なので西川が正GKでもイイと思うが、でも上記の流れでいうと、精神的支柱として川島もありかな、と思う。
あとは東口や林彰洋、若手では中村航輔もいるけど、でも最近のJリーグは韓国人GKがやたら多いよね。
体躯を含めて、どうやらGKは韓国の方がレベル高いらしい。
というか、W杯アジア予選でもやたらシュート止めるGKって複数の国にいるじゃん?
ぶっちゃけ、日本のGKのレベルはアジアでも中位クラスなんじゃない?
ましてや欧州のレベルを知るハリルからすれば、GKは川島でも西川でも、きっと目クソ鼻クソに違いない。
ハリルは、以前にGKの条件として「身長190cm以上」を挙げていた。
川島も西川も、それには満たない。
ただ、川島は今フランスリーグ所属、ハリルとフランス語で通訳介さず話せるのは大きなプラスポイントだろう。

きっと、イラク戦は川島だろうね。
2017/5/7(日)18:12

☆関西人
△と▽
ハリルジャパンのコンディショニングスタッフが、今リハビリ中の今野泰幸の状態を確認する為にガンバを訪れたらしい。
こういう直接の確認は、かなり異例のことなんだそうだ。
どうやらハリルは、UAE戦の今野インサイドハーフ起用を次のイラク戦でも考えているみたい。
あの433、気に入ったんだね。

・・・大迫
原口・・・・久保
・香川・・今野
長友・山口・宏樹
・森重・・吉田
・・・川島

長谷部がしばらく戻らない今、確かにこれが最も安定した布陣かもしれない。

一体、なぜ

・・・香川
・山口・・今野

ではなく、

・香川・・今野
・・・山口

なのか?
これは、やはりボール奪取のラインを高くするところにキモがあると思う。
そういや、昔トルシエも同じようなことをしたことがあって、確か、明神を今野の位置で使った布陣があった。
当時は「インサイドハーフ」という概念がまだ日本になく、世間は「明神トップ下(笑)」と笑っていたのが懐かしい。
最終的にトルシエは【前が1枚+後ろが2枚】の△で落ち着いたが、思えば最初のうちは【前が2枚+後ろが1枚】という▽が多かった。

あと、433といえばアギーレが印象深いけど、彼も最初のうちは

・柴崎・・細貝
・・・森重

という▽にしてたんだよな。
細貝インサイドハーフかよ、と不満を持た人は多かったかと。
これは、ガットゥーゾのイメージだっただろう。
ガットゥーゾも、アンカーより前にポジショニングしたインサイドハーフだったから。
もちろん細貝の潰し能力はアンカーでも生きるだろうけど、どうしても後ろにいると「受ける」守備になってしまう。
しかし前に位置するインサイドハーフなら、ボール奪取を高い位置から仕掛ける、「攻める」守備をできる。
ボールを奪った所が攻撃の最初の起点だと考えれば、その起点は敵陣に近ければ近いほど良い。

しかし、この形を「両刃の剣」と言う人もいる。
なぜなら、▽の形ゆえ自陣アンカーの両脇にスペースがあるから。
事実、この形はアンカー(1ボランチ)の脇スペース、バイタルをよく狙われる。
それがあるから、最初▽を好んでいたトルシエも最終的には△に形を変えた。
しかし私は、そのスペースをケアするのがセンターバックの役割だと思う。
アンカーが届かない所は、センターバックがフォアに出て潰す。
実際、吉田も森重もフォアに出て潰しの動きをすることが多いよね。
守備には「後ろで受けて跳ね返す」と「前に出て奪う」の2種類あるが、ハリル代表は明らかに後者のベクトル。
逆に前者のベクトルでうまくいった例は、闘莉王&中澤がいた岡田時代ぐらいだよ。

大体の人は、「前に出て奪う」サッカーの方に好意的だと思う。
私も、そっちの方が好きだ。
だけどそれを重んじる余り、「後ろで受けて跳ね返す」をないがしろにすると痛い目にあう。
なぜなら、サッカーにはセットプレーという厄介なモノがあるワケで。
CKにせよFKにせよ、セットプレーの守備だけは「前に出て奪う」ができない。
「後ろで受けて跳ね返す」でしか勝負できない。
今の日本は、そのセットプレーの守備がやや弱い。
思うに、チームの守備ベクトルが「前に出て奪う」に傾いているからだろう。
「前に出て奪う」と「後ろで受けて跳ね返す」は、さすがに二者択一というワケにはいかないのさ。
妥協点を見いだし、絶妙のバランス調合、黄金比を見いださなくてはならん。
私は、やはりカギを握るのがアンカーの存在だと思うけど…。

ちょっと思い出したのは、ジーコジャパンのことである。
有名な話、2ボランチの中田英と福西の間で確執があった。
中田は「前に出て奪う」動きを標榜し、福西は「後ろで受けて跳ね返す」動きを標榜した。
今思うと中田はインサイドハーフで、福西はアンカーだったということなのかもしれない。
やがて本大会中、中田はジーコに「福西を外して稲本を先発にしてくれ」と直訴し、ジーコはそれを受け入れて福西は先発を外れることになった。
しかし、もしあの時

・・・柳沢
玉田・・・・俊輔
・中田英・稲本
サントス・福西・加地
・宮本・・中澤
・・・楢崎

という布陣をジーコが選択していれば、2006年大会はまた別の展開があったんじゃないだろうか?
2017/5/7(日)13:00

☆関西人
神7
サウサンプトン吉田が、先日クラブの年間表彰式で会長賞を貰ったそうだ。
今季は、彼にとって良いシーズンだったということだ。
長くベンチを温めてきた彼が、我慢の末にこうやってプレミアで評価される日がきたのは何か嬉しい。

彼は長く日本代表でもレギュラーを張ってきたものの、常にバッシングの対象になってきた選手である。
先代の闘莉王・中澤との比較が、過剰に彼を脆く見せたのかもしれない。
ザック時代、日本代表のレギュラーには「神7」と呼ばれる立ち位置があったが、その中に吉田は入ってなかったと思う。
確か、当時の「神7」は↓の7名だったかと。

【日本サッカー神7】
本田圭佑
香川真司
岡崎慎司
遠藤保仁
長谷部誠
長友佑都
内田篤人

この「神7」メンバーも、今はヤットが代表から外れ、内田は怪我で長期離脱中、本田はミランで実質戦力外など、だいぶ神の威光は薄らいできている。

そもそも「神7」とは、当時人気だったAKB48の総選挙上位常連7名からきたフレーズである。

【AKB神7】
前田敦子
大島優子
渡辺麻友
篠田麻里子
高橋みなみ
板野友美
小嶋陽菜

なんか、懐かしいわ。
「神7」も大半が卒業して今はソロ活動をしてるが、なんかパッとしない人も多い。
やはりAKBを離れてしまうと、魔法が解けて普通の人になる感じ。
今は総選挙をすると、なぜか指原莉乃がダントツで1位になってしまう。
でも彼女はアイドルじゃなくて、バラエティタレントじゃん?
もはや、AKBってアイドルグループじゃなくなってるのかな…。

で、私が最近ちょっと気になってるのが乃木坂46である。
「あ、この子綺麗だな」と思うアイドルの大体は乃木坂だったりするから。
多分、普通にAKBより綺麗な子が多いと思う。
どっちも秋元康プロデュースだよね?
私はあまりアイドル事情に詳しくないので、AKBと乃木坂のコンセプトの違いまでは知らないけど。
しかしオタクが多い秋葉原と、オシャレが多い乃木坂という町のイメージだけで、何となくの想像はつく。
敢えて、対照的な作りにしてあるんだと思う。
両グループは「公式ライバル」という設定で、敢えて一線を引いてある。
だからAKB総選挙に乃木坂メンバーは参加しないんだが、もし参加したらどうなるだろう?という興味はある。
あるいは、西野七瀬や白石麻衣など乃木坂のエース級なら、選挙で指原を凌駕することもあり得るんじゃないだろうか?
しかし、安易に参加はしない方がイイだろう。
「もし参加すれば…」というifを守ることで、乃木坂にはAKBにはないロマンを残せるんだから。

秋元康は賢い。
この「公式ライバル」のコンセプトは、日本サッカー界も是非学ぶべきだと思う。
A代表の公式ライバル、実力はあるけど代表(総選挙?)にはなぜか絡まない、という選手たち。
たとえば吉田の対抗馬なら、スペインで頑張ってる鈴木大輔とか。
たとえば香川の対抗馬なら、同じくスペインで頑張ってる乾とか。
たとえば大迫の対抗馬なら、オランダで頑張ってるハーフナーとか。
あるいは若手なら、関根とか鈴木優とか。
単にB代表というのはなく、皆の心の中に自分なりの「AKBよりイケてんじゃね?」という「乃木坂」を持っていてもイイと思うのよ。

ところで、↑に書いた日本サッカー「神7」はメンバー構成がやや古くなっているので、現時点での「神7」はかなり曖昧になっている。
レジェンド本田ですら、もう「神」じゃなくなってる気がするし…。
前田敦子っぽい立ち位置だ。
じゃ、久保裕也あたりが「神」に入るかといえば、それはそれでまだ怪しいし。
そのへんがまだグダグダしてるので、無風状態のセンターバック・吉田麻也あたりが相対的に安定して見えるようになってきたワケね。
吉田は、言ってみりゃ指原だな…。
2017/5/6(土)18:38

☆関西人
シンプルに口が臭いA
人に、臭いとか言ってはいけない。
それはあまりにもデリカシーに欠ける発言だからだ。
…と、偉そうなことを書くのは簡単だ。
ただし、私はそういうことを書く資格がない人間かもしれない。
私は「お前、臭いんだよ」と人に言った過去がある。
とても恥ずべき過去だと思う。
今さら贖罪というワケじゃないが、今回はそのことについて少し書いておきたい。

それは私が大学時代のこと。
私は、とあるサークルに所属していた。
私が2回生の時、新入生のサークル勧誘をしていた。
新入生勧誘は、主に2回生の仕事だから。
私たちは「カワイイ女の子いっぱい入れるぞ〜」と張り切ってたワケね。
で、ある日カワイイ女の子がうまいこと引っ掛かった。
ショートカットで、分かりやすく言うと今の稲本の嫁に似た感じの子である。
「うわ〜、レベル高いの入ったね〜」と皆が大喜び。
ただ、彼女が入ってしばらくして、少しずつ皆が異臭に気づくことになる。
何か、変な匂いがするのよ。
しばらくして、異臭の源が彼女だということに気づいた。
彼女は、強度のワキガだったんだ。
それでも「まぁ、カワイイからイイんじゃない?」ぐらいに最初は皆が言っていた。
そのうち鼻も慣れるだろ、と。
しかし、それは甘かった…。

というのも、我々が所属してたのはマスコミ研究会のようなところで、将来アナウンサーを目指す類いの人間が入るサークルである。
今、このサークル出身でアナウンサーをやってる人もいる。
で、そのワキガちゃんは女子アナ志望の子だった。
アナウンサー志望の子は、スクリプト読みの練習で日々収録スタジオに入る。
この収録スタジオはラジオ局をイメージしてもらえばイイんだが、完全防音・完全密閉の4畳半ぐらいの空間になっている。
そんな完全密閉の空間で、ワキガがひとりいたら一体どうなると思う?
彼女と一緒にスタジオ内にいた人間が、続々と体調不良を訴え始めた。
幸い私はアナウンス部でなく制作部だったので、彼女と密閉した空間に長時間いる機会は少なかった。
それでも何度か至近距離にいたことがあり、それだけでダメージは体に蓄積された。
話を盛ってるワケでも何でもなく、私はしばらく匂いによる吐き気でご飯を食べられなくなった…。

我々は3〜4回生にも相談したが、先輩たちは「どうしようもないよね…」と全く取り合ってくれない。
そうこうしてるうちに仲間内から「もう限界…」という奴も出てきて、我々2回生は遂に決意したワケよ。
もう先輩に頼らず、自分たちで始末しよう、と。
彼女を入れたのは我々2回生なんだから、責任とって我々が始末しなきゃならない、と。
で、夜の9時ぐらいだったかな、彼女をひとり呼び出して、我々2回生十数名で取り囲んで「お前、臭いから辞めろ」と恫喝したワケね。
「いやです。辞めたくないです。何で辞めなきゃいけないんですか?」
「お前が臭いから」
という不毛な議論を延々と1時間ほど続けた。
暴力こそないが、我々がやってることは「集団リンチ」だよな、という罪の意識はあった。
それでも、我々はあの匂いの呪縛から逃れる為なら悪魔にだって魂を売る、ぐらいのところまできてたのよ。
もう、理性は完全に吹き飛んでいた。
しかし、なかなかそのワキガちゃんも根性ある子で、十数名vsひとりの劣勢にも怯まない。
並の神経なら、大勢に囲まれて小便ちびるほど怖いはずなのに。
ただ我々も粘りに粘り、最後は「頼む、お願いだから辞めてくれ。もう身がもたないんだ…」と泣き落としに入り、ようやく「…分かりました。もう、明日から行きません」という言葉を引き出した。
最後、彼女は泣いていた…。

今思うと、何と残酷なことをしたんだろう、と。
本来、彼女に何ら罪はない。
彼女も好きでワキガじゃないから。
なのに我々は、彼女を攻撃した。
あの時、私は人として絶対越えてはならない一線を越えたな、と思っている。
特にこの「集団リンチ」の首謀者だった私は罪が重い。
翌日から彼女はサークルに来なくなり、おそらく3〜4回生の先輩たちも我々の行動に気づいてたと思う。
しかしなぜか追及はなく、うやむやのうちにコトは収束していった。
後に、彼女が演劇サークルに入った噂を聞いた。
あぁ、元気にやってるんだ、と少し安心した。

今でも、この夏のことを思い出すと辛くなるよ。
若気の至りとはいえ、自分が何と矮小な人間だったかと自覚する。
多分、森脇より遥かに罪深かったと思う。
私はそれから彼女に一度も会わなかったし、謝ってもいない。
いくらこの板に綺麗事を書いたところで、実は私ってそういう人間なんですよ。

というか、人間の本質が実はこれほどに矮小だからこそ、それを封じる為に、フェアプレー精神、スポーツマンシップ、ルール、マナー、エチケットの類いがやたら強制されてるんじゃないかな?
特に、人々に影響を与える興行ほど、そこが最重要項目となる。
中でもアスリートは、常人より遥かにレベル高い修練を積んだ人間であり、したがって精神のステージも常人より高い、という前提になっている。
粗暴だった小学生の日向くんですら、翼くんに「お前、口臭いんだよ」と罵倒してるのを見たことがないよ。
どう見ても吉良監督は臭そうだったが、それでも「監督、臭いです」と指摘する選手はいなかった。

森脇は、そして私は、ある意味小学生以下なのかもしれない…。
2017/5/5(金)21:03

☆関西人
シンプルに口が臭い
浦和vs鹿島戦で、森脇がやらかしたんだってね(笑)。
レオシルバに対し「お前、口臭いんだよ」と言ったとやらで、これが外国人相手だから人種差別と解釈する人たちまで出てきて変な騒ぎになってる。

まず、これは人種差別だろうか?
多分、違うだろう。
でも差別というのはセクハラとよく似ていて、セクハラってのは第三者から見て大したことなくとも、受けた側が「セクハラです」と訴えれば成立するという。
今回も、第三者から見て差別には該当せずとも、また森脇にそういう意識がなくとも、レオシルバが「人種差別です」と訴えれば差別は成立してしまうんだろう。
多分、レオシルバはそんなこと言わないと思うけど。

よって、今回のは単に森脇の非紳士的行為という解釈で落ち着くはず。
森脇が誰かに叱られて終了。
でも実際、「口臭いんだよ」はあまり言わない方がイイよね。
千鳥の漫才により市民権を得たフレーズではあるものの、「デブ」「ハゲ」「チビ」「シャクレ」等の侮蔑フレーズよりも遥かにパンチ力がある。
なぜなのかは、よく分からないけど。
良識をまだ持たない小学生レベルなら、口喧嘩などでよく使いそうなフレーズだ。
あるいは、大人でも親しい友人同士のフザけた馴れ合いの中でなら出てくるフレーズかもしれない。
でも、親しくない人にこれを言うことはまずないだろう。

とはいえ、ピッチ内での出来事を我々がいる一般社会での倫理と同じ感覚で語ることは難しいと思う。
なぜって、狭いピッチの中で「敵」と「味方」が集ってドツキ合うような世界観は、あまりにも一般社会の世界観と乖離してるから。
これに近い世界観がある社会は、敢えて言えば兵士たちが敵味方に分かれて殺し合う、戦場だろうか。
あるいは、ヤクザ社会だろうか。
どっちにせよ、ダークサイドだよ。

で、根っこの本質が同じサッカーの世界は、油断すれば簡単にそっち側に堕ちてしまうワケさ。
その証拠に、スタジアムではトラブルが絶えない。
サポ同士のトラブルは絶えないし、ピッチ内でもトラブルは日常茶飯事である。
みんな、薄々そこは分かってるんだよ。
放っておけば、やっぱそうなるよね、と。
だからこそ、スポーツの世界ではクドいほどフェアプレー精神、スポーツマンシップ、ルール、マナー、エチケットの類いが強制される。
そこのタガを緩めれば、スタジアムはマジの「戦場」になっちゃうから。
仮に競技の根っこは戦争・抗争に近くとも、必ず倫理の一線を引いておかないと、行ってはいけないダークサイドにまで堕ちてしまうから。

ちょっと大袈裟かい?
まぁ、そうだね(笑)。
ホント言うと「口臭いんだよ」程度は、「森脇クン、オトモダチにそんなこと言っちゃいけません」レベルのホームルームで済む話である。
多分、言われたレオシルバも分かってるだろう。
彼はマリーシア大国というべきブラジルに生まれた人ゆえ、ピッチ上での罵倒や小狡い行為は今まで数えきれないほど経験してると思うよ。
サッカーとは不思議な競技で、ユニを脱げば警告食らうほど厳しい倫理がある一方、敵に何をしようがバレなければお咎めなし、マリーシアとして肯定される一面もある。
じゃ、今回の「口臭いんだよ」は森脇なりのマリーシア?
いや、バレたからもうマリーシアじゃないだろう。
ただし、こういうのは今までず〜っとやってきたらしいので、それでもバレなかった今までのは、マリーシアとして成立するのかもしれない。
そこを封じた鹿島、さすがである。

試合後、わざわざこの件に言及した小笠原を悪く思ってる人もいるらしい。
こんなのメディアの前で言うべきことか、と。
確かに、この件は試合中に主審が把握しただろうし、主催側がこれを把握したんだから鹿島としては既にOKのはず。
なのに、小笠原はわざわざメディアの前でこの件を公表してダメ押しをした。
これは単に小笠原の腹の虫がおさまらなかったのか、それとも彼一流の駆け引きなのか、そこはよく分からない。
私は、駆け引き、マリーシアである可能性は十分あると思う。
仮にJリーグ運営側の裁定だけなら、あれは森脇の「ゴメンなさい」で済む話だろうが、敢えてメディアを通じて世間を巻き込めば、森脇得意のマリーシアを今後一切封じ、宿敵浦和を追い込むことができる。
というのは考えすぎ?

あと、もうひとつ考えすぎを言うなら、レオシルバの口がガチで臭かった可能性はないだろうか?
というのも南米マリーシアの一種として、ワザと試合前にニンニク等を食ったりして臭くする選手の話を以前に聞いたことがある。
…あ、これはサッカー選手じゃなくて格闘家の話だったかな?
スメハラだね。
いや、レオシルバがそれをしたのかは知らんが、もしそうなら、そりゃ森脇も「口臭いんだよ」と言うだろう。
もちろん、今となっては何の証拠もなく、真実は全く分からないけど…。

どうあれ、今回の構図は加害者・森脇、被害者・レオシルバ、告発者・小笠原である。
これだけは動かしようがない。
この構図ができた時点で、浦和の負け、鹿島の勝ちである。
しかし、話が少しややこしいのは、森脇が「口が臭いはレオシルバにでなく、小笠原に言った」と証言してる点だ。
論点は「レオシルバと小笠原、口が臭いのはどっち?」というところにまで飛躍している。
そんなの、どっちでもイイよ(笑)。
…思えば、茨城県は納豆を食べる地域だ。
あるいはこの問題の根底には、人種差別というよりは納豆差別、「納豆食う奴は口が臭い」という茨城県差別のようなモノがないだろうか?
小笠原があそこまで怒ったのも、我らがクラブ本拠地・茨城県を差別された、と敏感に感じ取ったからじゃないだろうか?

ちなみに、レオシルバは納豆が苦手らしい。
2017/5/5(金)16:45

☆関西人
飛び級
続きね。

サッカー選手にとって最大の難敵は怪我である。
よく「◯◯選手は昔上手かったのに、最近ヘタクソになったな」という見方があるが、私は選手の身についた技術はそう簡単に劣化するもんじゃないと思うし、仮に「ヘタクソになった」ように見えるなら、それは十中八九、怪我による影響と考える。
しかしプロは、その調子の悪さの言い訳として「俺、怪我してるんだよね」とか弁明したりしない。
むしろ、弱みとなる怪我は隠したりするもんだ。

靭帯断裂や半月板損傷などで長期入院を要する怪我なら我々も把握できるが、実際は怪我にも色々ある。
ぶっちゃけ、プロサッカー選手の大半は何らかの怪我を抱えてるんじゃないだろうか?
「完治」の後も、何かしらのダメージは体に蓄積するという。
以前にゴンが言ってたが、長い選手人生の中で体の痛みがない日はほとんどなかったらしい。
ある意味、ずっと慢性的な怪我を抱えてるようなもんさ。
たとえピッチ上では驚異的な運動量を見せた日でも、実は人の見てないところだと誰かに支えてもらわなきゃ歩けない状態だったり…。
きっと、カズなんかも満身創痍、ドクターストップすれすれのところで日々踏ん張ってるんだと思うよ。

そういう傷んだベテランたちに対し、若い選手たちの強みは、あまり痛みを抱えてない分だけ自分のイメージに近いプレーを実現可能だということ。
だから若い選手って、時にベテランを凌駕するんだよね。
ただ、弱みもある。
それは怪我の経験値が低い分だけ、怪我への耐性がないこと。
私は、若ければ若いほど耐性がないものだと思う。
だからこそ、安易な「飛び級」って怖いんだよ。
耐性がない若い選手を本来より高いステージでプレーさせるのは、当然だが怪我のリスクが高くなる。
仮に小学生を高校生の中でプレーさせりゃ、高校生の手加減がない限り、その小学生はほぼ間違いなく怪我するでしょ。
実際、↓の「A代表最年少出場ベスト5」を見ての通り、「飛び級」だった市川、小野、山田、米本、そのいずれもが若いうちから大きな怪我に遭ってきた。
あと、森本貴幸と宮市亮。
彼らふたりは、18歳という若さで欧州デビューを果たした。
それ自体素晴らしい快挙ではあるものの、その後彼らふたりともが怪我に悩まされ、ともに伸び悩みを見せたのはたまたまの偶然だろうか?
これも「飛び級」リスクと似た話だと思うんだけど。

とはいえ、私は「飛び級」自体に反対ではない。
いやむしろ、「飛び級」支持者である。
学校を考えてみてくれ。
今の日本の教育制度に欧米のような「飛び級」はないけど、でも有名私立の中高一貫校なんかはそれと似たシステムを採っている。
そのての学校というのは、一般的な学校よりもカリキュラムの進行が早いんだ。
普通なら高3で習うようなカリキュラムを、中高一貫では高2段階で既に修了してるから。
で、高3のラスト1年間をひたすら受験対策カリキュラムに費やせるワケね。
つまりカリキュラムの進行を標準より早くすることで、より早く育成プログラムから実戦プログラムに移行できるってこと。
そりゃ当然、そういう学校の生徒は他校の生徒よりも偏差値高い大学に行けるもんなのよ。
日本サッカー界も「偏差値高い大学」に選手を合格させたいんなら、見込みある選手には標準より早くカリキュラムの消化をさせるべきだろう。

ただし、それによるリスクのマネジメントだけはしっかりとしてほしい。
「飛び級」の利点は認めるべきにせよ、でも「飛び級」対象者の多くが、その後のキャリアでスペ体質に陥ってる現実の方もまた認めるべきなんだよ。
香川なんて色々言われてるけど、ホント奇跡的にうまくいってる方さ。
じゃ香川や中田英のパターンを踏襲し、せめて成人するぐらいまで、国内で段階を踏みながらフィジカルをしっかり作るようなプランでイイんじゃないだろうか?
まだフィジカル未完成の子をいきなり激しい現場に放り込んで、「あとは自分で慣れなさい」ってのは確かにうまくいけばタフに育つんだろうが、今はまだうまくいかない例があまりにも多すぎて…。
そう考えると、高校を中退していきなりブラジルに渡ったカズってやっぱ凄いよな、と思う。
その後は怪我に悩まされ続けたキャリアのはずなのに、なぜか50歳の今もなお現役を続けられてるし…。
彼はちょっと規格外のモンスター、全ての人があれを真似できるとはあまり考えない方がイイと思うけど。

それにしても、国際基準に比べて笛をすぐ吹くとされるJリーグ。
これって、国際基準より怪我のリスクは低いということなんだろうか?
案外、怪我人は少なくないような気もするけど…。
2017/5/5(金)11:51

☆関西人
抜擢
続きね。

↓の「A代表最年少出場ベスト5」で、あと気になるのが山田直輝と米本拓司である。
このふたり、確か同期だったと思う。
大迫、山口蛍、酒井宏、酒井高、齋藤学らと同学年。
なかなか豊作の年だな?
少し上の世代には香川や清武らがいて、少し下の世代には原口や柴崎や宇佐美らがいて、そんな中で抜きん出るのは結構難しかったかも。

しかし、この輝かしい世代の中でも山田直輝は特に抜きん出た存在だったと思う。
彼は史上最強とされた浦和ユースでも軸だった選手ゆえ、世代の中でも特に羨望を集めた天才だった。
事実、米本がそう証言している。
イメージは、「走るファンタジスタ」ってタイプかな。
セレッソの森島を彷彿とさせる。
パスのできる森島、って感じ?
皮肉にも浦和が後に同タイプの柏木をヨソから獲ってきたもんで、怪我の多い山田はやがてお役御免になったんだけど。
彼は今なお湘南で頑張っているが、多分代表召集はもうないだろう。
つくづく、運のない天才である…。

そして米本。
彼は、どっちというと山田のような天才肌ではなく、雑草タイプかと。
イメージは今野に近く、パスのできる今野という呼ばれ方もしていた。
ちなみに今野という才能を札幌で発掘したのは岡田さんで、案の定、その岡田さんは若き米本を高く評価。
で、岡田体制下、米本は19歳の若さで代表戦に出場することになったワケね。
ただ、彼も運がない。
相次ぐ大きな怪我。
決して虚弱ではないにせよ、その勇猛果敢なプレースタイルが怪我を呼び込むんだろう。
いつの間にか、守備的MFとしては同期の山口蛍の陰に隠れてしまった。

ちなみに、山田が18歳でA代表の試合に出たのも岡田体制下のことである。
というか、↓の「A代表最年少出場ベスト5」のうち、なんと4名が岡田体制下における出場記録なんだ。
いかに岡田さんが若手抜擢を好きな人かということだろう。
よく考えりゃ第一次岡田代表、あのチームの絶対的司令塔、中田英は当時21歳だったんだよな。
21歳って、今の南野や浅野より若い年齢。
でもって、本大会では小野も試合に出た。
当時、彼は18歳。まだプロ入りして1年目のルーキーだ。
プロ入り1年目でワールドカップ本大会出場って、これは監督が岡田さんでなきゃ、絶対ありえなかったことじゃないだろうか?
当時のことを覚えてる人は、少し思い出してみてくれ。
当時は澤登が28歳、藤田俊哉が27歳、このへんの最も脂が乗った年代、普通の監督なら絶対呼ぶだろ?
しかし彼らを呼ばず、岡田さんはまだ実績のないルーキーの小野を召集していた。
そこが慧眼といえば慧眼なんだが、KINGカズを外したことを含め、やはり岡田さんって神経が並じゃないよね。
当時の岡田さんは42歳。
まだ若く、単に怖いもの知らずだったのかな?

で、その岡田さんが今は協会の副会長という重職にいる。
彼は今のハリル代表を見て、どう感じているだろうか?
あまり上から口を挟むタイプじゃないと思うけど。
あと、技術委員長の西野さん。
今の彼は「ハリルに任せる」的スタンスで、なんか我慢してるっぽい印象もあるんだけど。
…まぁ、イイか。
それより、今の協会は2020年東京五輪に向けたところに気を取られてるかもしれない。
ある意味、2018年ワールドカップより大事な位置付けかも。
だからこそ、若手の交通整理が必要なんだよ。
過密スケジュールへの配慮を含めて、A代表とU代表の選手掛け持ちは避けるだろう。
◯◯選手は五輪世代だがA代表で呼ぶので、U代表で呼んではならん、逆に残りの選手はA代表で呼んではならん、みたいな協定ができると思う。
また、A代表とU代表で特定のクラブばかりがゴッソリ抜かれるとマズイので、また「1クラブにつき召集は◯名まで」という協定もできると思う。
とはいえ、やはり召集はどうしても一部クラブに偏るんだけどね。

多分、その犠牲を強いられるのは主に2クラブ、FC東京とガンバ大阪だ。
FC東京の協会との太いパイプについては、今さら言うまでもないだろう。
協会のお膝元だけあって、実態は半官半民のクラブ。
原さんや霜田さんがいなくとも、今は城福ラインがあるし。
協会にとって、「最も無理をお願いしやすいクラブ」なのは間違いない。
あと、ここにきてガンバもまた「無理をお願いしやすいクラブ」になりつつあると思う。
なぜって、技術委員長が西野さんだから。
あるいは、西野さんの委員長抜擢って手強い関西との渉外役という意味もあったのかもしれん。

【ガンバ大阪】
A代表⇒東口、今野、倉田、井手口
追加可能性⇒三浦弦、長沢
U代表⇒堂安、初瀬、市丸

【FC東京】
A代表⇒森重、丸山、太田、高萩、林
追加可能性⇒中島、室屋、橋本拳、小川諒
U代表⇒久保建、波多野

ゴッソリやられりゃ、マジでシャレにならんよ。
しかしガンバもFC東京も、早くからJ3にU23を派遣しているほどの模範クラブ。
いかに、お上の方針に従順かということだろう。
で、意外と冒頭に書いた米本あたり、2020年東京五輪のオーバーエイジ召集とかあり得ると思うんだよね。
オーバーエイジって、クラブにとっては一番受けたくないオファーでしょ?
で、「無理をお願いしやすい」FC東京あたりに話がくる。
ただし、召集がA代表とカブっちゃアレなので、「A代表に呼ばれないが実力は折り紙つき」という選手がセレクトされる。
確か、リオの時は興梠・藤春・塩谷だった。
東京五輪時に米本は、ちょうど30歳。
結構、あり得る話だと思わないか?
2017/5/4(木)18:22

☆関西人
サイドバック
↓の「A代表最年少出場ベスト5」において、ダントツ1位なのが市川大祐である。
17歳で、早くもA代表の試合に出ていた。
そういや、市川は昨年現役引退したんだよね。
今は清水エスパルスのスタッフなんだそうだ。

若き日の市川のことは、よく覚えている。
彼の登場により、「今後日本の右サイドは10年安泰」と言われていた。
実際、そうはならなかったんだけどね…。
当時の協会の彼に対する期待は尋常じゃなく、例の「外れるのはカズ、三浦カズ」の時、実はカズとともに18歳の市川もまた外されていたんだが、市川だけはメンバー入りできずとも継続してチームに帯同することを許されたワケで。
思えば、彼が今ある「代表トレーニングパートナー」の元祖なのかと。
2010年以降、協会が「トレーニングパートナー」として十数名の若手を次々とA代表に帯同させているのは皆さんご存じの通り。
それに選ばれたメンバーの中から、やがて香川・高徳がA代表レギュラーに定着。
同じく永井・山村がロンドン五輪代表に入り、同じく中島・植田がリオ五輪代表に入り、そして今回、坂井大将・小川航基・冨安健洋がU20代表(実質の東京五輪代表)に入っている。
「トレーニングパートナー」とは、いわば協会のお墨付きエリート、「この子を育てます」という強化の意思表示なんだよ。
その元祖、初号機が市川大祐だったということね。

市川をチョイスしたのは、岡田さんである。
彼の若手の才能を見抜く眼力は、今さら説明不要だろう。
また、フランス大会後に岡田さんのあとを継いだトルシエが、「日本には市川以外にサイドバックがいない」という発言をしたことは有名である。
それほど市川の才能は光っていたんだろうが、皮肉にもトルシエが「日本にはサイドバックの人材がいない」⇒「じゃ、4バックは無理」⇒「よし、フラット3だ」と考えてしまい、やがて市川は代表に縁遠くなったんだけど。
結局、右サイドのレギュラーは非サイドバックの明神になった。
…いや、これはトルシエのせいだけじゃない。
市川は、よく怪我をしたんだ。
長くオーバートレーニング症候群というのもあったし。
きっと協会の構想は、大きく狂ったことだろう。

岡田さんは、市川の何を高く評価したのか?
実をいうと、そのひとつが身長だったらしい。
市川の身長は181cm。
当時、岡田代表の右サイドのレギュラーは名良橋だったんだが、その名良橋の身長は170cm。
岡田さんは本来3バックより4バックを信奉してた人で、その4バックだとサイドバックが中に寄せて守る必要がある為、どうしても高さのある人材を確保したかったようだ。
ただし、いろいろ試行錯誤の末に4バックを諦めて3バック(というか5バック)に変更。
その最後のタイミングで、市川はA代表を外れたワケね。

それから12年後、岡田さんは2度目のワールドカップに挑戦した。
今度こそ4バックで、だ。
しかし、この時の左右サイドバックは長友&駒野。
どっちも背が低い。
で、岡田さんは空中戦に強い阿部勇樹を中盤に追加したワケね。

・・遠藤・阿部・長谷部
長友・闘莉王・中澤・駒野

という構成。
このアイデア、実はフランス大会前にも岡田さんは一度試してるんだよな。

・・名波・山口・服部
相馬・井原・秋田・名良橋

という構成。
敢えて空中戦に強い服部年宏を中盤に追加したワケで。
結果、あまりしっくりこなかったらしく、最終的には

・・・名波・・山口
相馬・中西・秋田・名良橋
・・・・・井原

で落ち着いたんだけど。
どっちの形にせよ、いかに最終ラインは高さがカギを握るのか、ということだろう。

あぁ、そういやザックもそうだったな…。
ザック時代の左右サイドバックは、長友&内田。
しかし、一方でザックが酒井宏樹をかなり仕込んでいたのをご存じだろうか?
いつも穏やかなザックが酒井宏に対してだけはスパルタで、かなりダメ出しが激しかったらしい。
それだけダメ出しされるならメンバーを外されるのかと思いきや、なぜか最後まで外されなかった。
で、大会後にザックは「宏樹が唯一の心残り」というワケの分からん発言をしている。
そこまで彼が酒井宏に気をかけてたというのは、岡田さんが市川に気をかけてたのと全く同じことだと思う。
なんせ、酒井宏は身長185cmだし。

実は私も割と岡田さんに似た考え方をしていて、4バックならSBには高さが欲しいし、もしそれが無理なら中盤の底に高さが欲しい。
それすら無理なら、4バックではなく3バックにすべきかと。
今、中盤の底で一定の高さを保障していた長谷部がいない。
幸い、右サイドバックに酒井宏という高さがあるが、それもザックが「心残り」というレベルで守備は未完成っぽいからなぁ…。
あ、できれば私は左にも高さの保障が必要だと思うんだけど。
ちなみに今、私が一番代表召集してほしい若手が実は小川諒也(20歳)である。
身長180cm、足は速い、キック精度高い、と三拍子揃ったサイドバック。
もし今トルシエがいたら、小川を見て「日本にも市川以外のサイドバックがいた」と言うだろう。
彼、若手が好きだったし。

リアルな話、私は長友の後継をそろそろ考えてもイイと思うんだ。
長友、先週末からセリエでボロクソに叩かれてるよね(笑)。
長友・酒井宏・酒井高の3人は長い間代表で固定されてるが、そろそろ4人目を固めたいところだ。
2017/5/4(木)10:08

☆関西人
久保くんは大丈夫なのか?
今日、ルヴァン杯のFC東京vs札幌に久保建英が途中出場したそうだ。
…久保建英、いちいちフルネームで書くのが非常にウザいんだが、やはり久保とだけ表記すると久保裕也とカブってしまう。
一応、建英は「久保くん」、裕也は「久保」、竜彦は「あの久保」という感じで使い分けようと思ってるけど(笑)。

で、久保くん。
今日は得点ならなかったものの、15歳でトップチームの試合に出たんだから、まずまず順調といえよう。
今のところ、「史上最年少出場」「史上最年少得点」など各種記録を更新し続けている。
昨日、飛び級でU20代表(実質、これが東京五輪代表のベースになるだろう)に召集されたし。
このままいくと、近いうちにA代表召集もあるんじゃないかと思う。
と言っても、それは今年の話というワケではない。

まずは、↓のランキングを見てほしい。

【A代表最年少出場記録ベスト5】

@市川大祐…17歳322日
A小野伸二…18歳186日
B古田篤良…18歳290日
C山田直輝…18歳329日
D米本拓司…19歳34日

「古田篤良って誰やねん?」と思うだろう。
実は、私も全く知らない(笑)。
でも、それ以外は皆よく知ってるよ。
いずれもが10代から将来を嘱望された才能ばかりなんだが、一方で怪我に悩まされた選手たちばかりとも言える。
見方によっちゃ、「日本スペランカーランキング」と言えなくもない。

で、久保くんを史上初の「協会管理下選手」に指定しているお上は、是が非でも彼に史上最年少出場記録を更新をさせたいと思ってるはずなのさ。
今のところの1位が17歳322日だから、まだあと2年ぐらいの余裕はある。
焦らなくてイイだろう。
あまり急ぎすぎて、「スペランカーランキング」に入ってもらっちゃ困るし。
ただ、常にリスクはあると思うんだよね。
将来を嘱望されるほどの才能、つまり上手い選手ってのはどうしても球がよく集まるもんだ。
必然、球が集まる選手ほどタックルの標的になる。
その際にベテランなら削られ方ひとつにも巧いコツを知ってるだろうが、さすがに10代の若者にそれを求めるのは酷である。
で、早くも10代のうちから靭帯やっちゃったりして…。

小野伸二なんて、まさにそのパターンだった。
いや、小野はワールドカップに3度出てるし、欧州のフェイエノールトで大活躍してたし、うまいこと怪我を克服した方じゃないの?と思うかもしれん。
それは確かにそうなんだが、でも彼をよく知る人たちに言わせれば「怪我さえしなきゃ、小野はもっと高い次元に行けたはずだ」ということらしい。
中には、「日本サッカー史上最高の天才は?」という問いに、迷わず小野の名前を挙げている人もいる。
中田英でも俊輔でもカズでも釜本でもなく、小野伸二。
そう思わせるほどに、怪我する前の小野は規格外の天才だったということだろう。
これはファンからの意見というより、むしろ選手たちの間から出てる意見だったりする。
一緒にプレーすると、その規格外の何かを肌で感じたりするのかもしれない。

で、その小野が今は札幌にいて、今日は奇しくも久保くんと同じピッチに立つ時間があったんだよね。
新旧天才対決か…。
もっとドラマチックな展開を求めるなら、小野が久保くんにチンチンにされて引退を決意する、とかベタなパターンがあってもイイところだけど。
昔でいうと、千代の富士が貴乃花(貴花田?)に負けて引退を決意した、みたいなパターンね。
やはり旧の天才は、新の天才に倒される形でキャリアに幕を下ろしてほしいんですよ。

実際に協会は、久保くんに「小野超え」を期待してるのかもしれない。
今回、U20代表に入ったんだろ?
つまり今月あるU20ワールドカップに彼は出るワケなんだが、かつて小野は、この大会(1999年Wユース)で準優勝し、大会ベストイレブンにも入ったワケさ。
しかし、それは小野が19歳の時のこと。
今、久保くんは15歳。出場年齢に4歳もギャップがある。
じゃ、U20ワールドカップは2年に1度のペースで開催してるので、今回ダメなら次も出そうとでも思ってる?
…いや、それはないだろう。
なんせ、次の大会は2019年。
その頃には久保くんはU23代表で、東京五輪照準になってるはずだから。
つまり、U20に出るチャンスは今回しかない。
そういう協会主導のカリキュラムになってるんだよ。
一見、焦りすぎにも見える久保くん「飛び級」の意味、なんとなくは理解できるでしょ?

それにしても、やはり心配なのは怪我である。
なんせ、久保くんが出るU20ワールドカップは韓国開催だから。
「日本の至宝」を、よりによって韓国に晒しちゃうのよ。
無傷では済まんだろうな〜、と思うのは私だけかい?
2017/5/3(水)23:58

☆関西人
中盤
昨日、堂安律がまたゴールを決めた。
スゲーなぁ。

思うんだが、彼に限らず攻撃の才能は若い世代にも確実に湧いてきてるんだよね。
一方、守備の才能はどうか?
先日の代表UAE戦を見ると、ボランチは今さら今野に頼ったワケよ。
阿部勇樹だって、いまだ浦和の軸である。
今野&阿部が2004年アテネ五輪のボランチコンビだと考えれば、いまだボランチは長老に頼ってる状況、攻撃陣に比べれば才能が今ひとつ湧いてきてないことをご理解いただけるかと…。

今、長谷部が代表から離脱しており、しばらくは山口蛍が背負っていかなきゃならん。
山口は球を奪う才能が今野や阿部並みにある選手で、そこはザックからもハリルからも高く評価されている。
似たキャラは、若手だと井手口だろうか?
井手口は今野の傍で日々修練してる選手ゆえ、今後が楽しみな存在。
しかし、山口+井手口というコンビはやや小粒だよね。

山口:身長173cm
井手口:身長171cm

付け加えると、

柴崎:身長175cm
柏木:身長175cm
大島:身長168cm

…レジスタ型も小さい。
敢えてサイズで選ぶなら、

遠藤航:身長178cm
橋本拳:身長181cm
小林祐:身長182cm

このへんを考えていかなきゃならんだろう。

ここまでの最大のヤマ場だったUAE戦、大黒柱・長谷部の離脱を受けてハリルが採った選択は、インサイドハーフ+アンカーという3枚構成だった。
長谷部がいれば多分2枚だったところを、彼がいないならトップ下・香川をやや後ろに下げて3枚。

・・・大迫
原口・・・・久保
・今野・・香川
長友・山口・酒井
・森重・・吉田
・・・川島

結果、この3枚並びが功を奏したと言える。
予想外に今野のインサイドハーフ配置が効いたから。
ただ少し不満だったのが、山口のアンカー配置である。
キャラ的には、山口は今野とよく似たタイプだと思う。
動いてナンボ、フォアに出てボール奪取してナンボ。
だけどUAE戦でハリルから受けた指示は、「真ん中を空けずに守れ」だったらしい。
これは本質的に、山口の守り方じゃないと思う。
あの時は今野がガンバでインサイドハーフをやってたから、まずは今野をそこに配置するのが優先事項、なかば消去法で山口をアンカーに回したんだと思うけど。
アンカーやらせるなら、やはりオランダでアンカーに慣れた小林を召集すべきだった。
あるいは、浦和で3バックの真ん中を務めてる遠藤航をそこに使うのもあり。
もちろん、一番の本命はフランクフルトで3バックの真ん中を務めてきた、長谷部なんだけど…。

【インサイドハーフ(攻撃型)】
香川・柴崎・柏木・大島・高萩・倉田など

【インサイドハーフ(ボール奪取型)】
山口・今野・永木・井手口など

【アンカー】
長谷部・小林祐・遠藤航・橋本拳など

こういう3枚構成にするメリットは、特に柴崎・大島・高萩・倉田・柏木といったレジスタ型の活用法が見えてくること。
彼らはトップ下にするには得点能力が心もとなく、2ボランチの一角にするには守備力が心もとない。
現状のハリル式4231(2ボランチが守備重視)では、彼らは非常に使いにくいワケよ。
だけど433にすれば、彼らは確実に使える。
実際、イニエスタは4231じゃイマイチ使いにくいが、433だと使えるでしょ?
やはり日本サッカーのひとつの強みでもある、レジスタ型を使わないのはさすがにモッタイナイな〜、と思ってね。

少し話を変えるが、Jリーグで私が最近少し気になる選手は、セレッソの山村和也である。
もともとはボランチ、もしくはCBだった彼が今トップ下をやってることに違和感を覚えてる人は多いだろう。
最初は「オプションだろ」程度に考えてたけど、どうやらそうでもないみたい。

彼の起用法を見てて、思い出したのは北京五輪、反町ジャパンである。
本大会、この世代のトップ下を務めたのは谷口博之だった。
今、鳥栖にいる谷口のことね。
本田や香川はこのチームにいたものの、主にアウトサイドでの起用。
当初、この世代のトップ下は家長だったと記憶する。
しかし、その家長が故障で離脱傾向に…。
やがて年少組「調子ノリ世代」の台頭もあって、柏木のトップ下がテストされた。
しかし「動くファンタジスタ」柏木の動きは、「動かないファンタジスタ」家長に慣れたチームと呼吸が合わず…。
で、紆余曲折の末、最後は大ドンデン返し、谷口がそこにハマったワケよ。

私は、今でも北京五輪3戦全敗は反町さんのチーム構想ミスだと思ってるよ。
やがて、このチームにいた本田・香川・長友・内田・岡崎らが欧州で目覚ましい活躍をしたことを思えば、そんな彼らがいて3戦全敗はあまりにもお粗末すぎる。
特に、谷口トップ下はないだろ、と。
「あの3戦全敗があったから、彼らはその後の欧州で頑張ったんだ」という見方をする人もいるだろうけど、そんなの明らかに後だしジャンケンさ。
いやね、真ん中を堅くすることで逆にアウトサイドを活かす、みたいなコンセプトは分からなくもないのよ。
反町ジャパンは谷口の両脇に本田と香川がいて、セレッソは山村の両脇に清武と柿谷がいる。
そりゃ、分かるんだけどさぁ…。
私はうまく言えないけど、なんか違うと思う。

山村は、やはりアンカーが本命じゃないか?



2017/5/1(月)12:34

☆関西人
やよい軒
先日のこと、「やよい軒」に行ったんだ。
テレビCMで多部未華子ちゃんを見てて、無性に行きたくなったので…。
私はもともと「やよい軒」が好きで、特に季節限定の鍋定食がある冬はよく利用している。
さすがに春は季節限定メニューに魅力ないので、あまり行かないんだけど。

でも、今回初めて食ってみて衝撃が走ったメニューがあった。
それは、「鶏もも肉一枚揚げ定食(890円)」だ。
私の中の「やよい軒」ランキングの中で、今季初登場いきなり首位に躍り出たメニューと言える。
これは鶏肉メニューなのに、豚肉ロースを使った「ローストンカツ定食(790円)」より高いのは少しおかしくないか?という見方もあるはず。
普通、肉の価格設定は【牛肉>豚肉>鶏肉】だから。
じゃ、旨さも【牛肉>豚肉>鶏肉】なのかというと、実際はそうとも言えないから話は少しややこしいんだが…。

本当は、価格と旨さは比例していてくれた方が我々消費者には分かりやすい。
旨いモノ食いたいな〜と思えば、高いメニューをチョイスすりゃイイんだから。
しかし、価格とはそういうモノではない。
価格を決定するのは、コストだ。
牛肉が鶏肉より高いのは、牛を育てるコストが鶏を育てるコストよりも遥かにかかるからである。
町の定食屋さんが安く、対して高級レストランが高いのも同じこと。
これは高級レストランが欲張ってボッタクリをしてるワケじゃなく、そういう店は人件費やテナント代がコストを大きく押し上げてることもあるワケだ。

さて、今回はおカネの話。
サッカークラブで「コスト」というと、まずは人件費だろう。
じゃ、2017年のクラブ別総年俸ランキングを↓に示す。

@浦和…11億5000万
Aセレッソ…10億
B神戸…9億7000万
CFC東京…9億6000万
Dガンバ…9億3000万
E鹿島…8億8000万
F川崎…8億4000万
G横浜…7億5000万
H広島…7億3000万
I大宮…6億8000万
J磐田…6億7000万
K清水…6億3000万あ
L柏…5億2000万
M札幌…4億9000万
N鳥栖…4億6000万
O新潟…3億9000万
P仙台…3億7000万
Q甲府…3億3000万

おカネ≒強さ
まずまず、総年俸は現在のリーグ順位に比例してると思う。例外もあるけど。
ちなみに、下半期は神戸にポドルスキが来る予定なので、それを見込むと15億8000万を超えてリーグのダントツ1位になるようだ。
おそるべし、楽天マネー。
確か、楽天はJリーグのオフィシャルパートナー契約を結んだと先日報道されてたし、今後ちょっとした台風の目になりそうな予感。

それにしても、ポドルスキ6億はちょっと高すぎだろ。
もともと神戸には昨季得点王となったレアンドロがいるが、そのレアンドロの今季年俸は1億6000万(現在は負傷離脱中)。
その4倍近い6億をポドルスキひとりに出すとは、一体彼にどれほど働きを期待してるというのか。
あるいは夏以降、下半期のプレーだけで得点王を要求…?
もしポドルスキ&レアンドロの2TOPが機能するなら、確かに神戸が後半爆発的な加速を見せる可能性はあるね。

名のある舶来ブランド品を買えば、当然おカネはかかる。
だから多くのクラブはコスト抑制の為、国産品、もしくは輸入品でもノーブランドの物で何とか間に合わせようとする。
さらに安上がりにするには、まず安く稚魚を買い、あとは自分で養殖するようなスタイルもある。
実際、これが本当に安上がりなのかはよく分からないけど。
うまく育たなきゃ投資が全て水の泡だし、何より稚魚段階の何年かは生産性ゼロなのに手間だけは非常にかかるから。
しかし、当たればオイシイ。
うまく育てば、それこそ投資の何十倍ものリターンがあるだろう。

私は、Jクラブとは「やよい軒」だと思う。
決して一回に何万というカネをとれるメニューが許された店ではなく、むしろ許容されるメニューはほとんどが1000円以下でなければならない。
となると、やっぱ食材はどうしても神戸牛とかを使えないワケよね。
使える牛肉の等級は、並のレベルでしかないだろう。
だが、これが鶏肉となれば話はまた別だ。
仮に900円ぐらいが設定価格の基準だとして、その上限で鶏肉のメニューをやるなら、案外そこそこの等級の肉を仕入れることができるワケよ。
牛肉では無理でも、鶏肉なら肉にこだわった上質路線をとることができる。
つまり1000円以下メニューに許された選択は、並の等級の牛肉か、それとも高い等級の鶏肉か、ということ。
…私は、Jリーグって鶏肉の上質路線で勝負すべき店だと思うけどね。
それこそ、「鶏もも肉一枚揚げ定食」さ(笑)。

さて、今度は代表の「コスト」を考えてみよう。
代表スタメン候補11名の年俸を↓に示してみる。

大迫…1億8000万
香川…3億4000万
原口…2500万
久保…5000万
山口…3000万
長谷部…5億2000万
長友…5億2000万
酒井宏…9000万
吉田…3億9000万
森重…6000万
川島…5000万

この11名の年俸を合計しただけで、22
億を超える。
これでも控え目に計算したぐらいさ。
もし↑の大迫を岡崎にして、久保を本田にしていれば、合計30億を超えるんだから。
たった11名で30億以上って、Jリーグは浦和全体の年俸が11億でトップクラスだと考えりゃ、もはや比べものにならん。
実は代表って、超ゴージャスなチームだということね?

…ん?
なんか違和感あるのが、原口と山口である。
このふたり、年俸これだけなの?
なんか、霜降り肉のステーキの傍に魚肉ソーセージが添えられてるかのような違和感…。
またよく走るふたりだけあって、なんか不憫である。
やはり、あれだな。
価格と旨さは決して比例してるワケじゃない、ひとつの論拠だね。
2017/4/30(日)20:59

☆関西人
日本文化
久保建英くん、いよいよFC東京のトップチームに合流したみたいだね。
5月3日のルヴァン杯に出る可能性があるらしい。
彼は現在、15歳。
先日に見事J最年少ゴール記録を更新したワケだが(森本:15歳11ヶ月28日⇒久保:15歳10ヶ月11日)、それはあくまでJ3チームでのこと。
今度は、是非トップチームでの得点を決めてもらいたい。

こうして非常に注目が集まってる久保くんだが、意外とメディアの前でその肉声を披露する機会は少ない。
きっと規制がかかっているんだろう。
確か、森本の時もそうだった。
森本を思い出すと、彼はメディア規制されて謎のベールに包まれてた15〜16歳の頃が最も旬だったかと。
残念ながらその後は怪我もあり、思ったほど伸びなかった…。
久保くんは、どうなるだろう。
噂では18歳でバルサに戻るとのことで、それまであと2年以上ある。
この2年、どう扱うかが大事ですぞ〜。

さて、久保くんばかりに注目が集まってるけど、もうひとり、彼以上に謎のベールに包まれた天才少年の存在があるのを忘れちゃいかん。
そう、レアルの中井卓大くん(14歳)。
年齢的に東京五輪代表召集の可能性はほほ
なく、レアル所属とはいえ公式戦に出てないので、その実態はなかなか掴みにくい。
断片的に出てくる映像は、ビジュアルがジャニーズ系のイケメン、そしてバケモノじみたボールテクニック。
もはや現実離れしてて漫画かアニメのキャラというか、久保くん以上にファンタジスタという称号がよく似合うタイプである。
彼に比べりゃ、久保くんはまだ実効性あるプレーをしてる方だとすら思う。
一方、中井くんのは完全にサーカス、曲芸、魔法、イリュージョン。
見てて面白いというか、ワクワクして楽しいのは私の中で断然中井くんだけど。

ふたりは、ポジションが微妙に異なる。
久保くんはFW、もしくは攻撃的MF、メッシみたいなイメージ。
一方の中井くんはピボーテ、シャビみたいなイメージかな?
まだこれからの体のサイズがどうなるか読めず、今後も継続して後ろをやれるかどうかは分からんけど。
現時点、たとえばリフティングをやらせたりすれば、上手いのは中井くんの方なんじゃないかな、と私は思う。
しかし、リフティングはリフティング。
それの上手い選手が優れたサッカー選手というワケじゃないよね。

日本人って、リフティングとかやらせると上手い選手は結構いると思うのよ。
実際、何年か前にリフティングの世界大会で優勝した日本人もいた。
伝統ある、日本の蹴鞠文化さ。
我が国のフットボールの歴史は、7世紀から始まる貴族の遊戯、蹴鞠にある。
一方、欧州におけるフットボールの歴史は古代ローマ時代、軍の組織トレーニング「ハルパストゥム」から始まるという説が濃厚。
じゃ、蹴鞠とハルパストゥムの決定的な違いは何かというと、蹴鞠にはフィニッシュがなく、ハルパストゥムにはフィニッシュがあるということなんだ。
蹴鞠には特にゴールは設定されておらず、できるだけ長い間ラリーを続けること、繋ぐこと自体に意味がある。
対してハルパストゥムは軍の戦争シミュレーションゆえ、敵大将の首を取ること、つまりゴールを取ることが目的の全てである。
これ、今ある日本のサッカー、欧州のサッカー、両者個々の明確なDNAになってると思う。

フィニッシュのない蹴鞠文化、これとよく似た遊戯として、私は「羽子板」があると思うのね。
羽子板は欧州でいえばテニスやバドミントンに近いと思うが、羽子板にフィニッシュがない。
本来、ああいうのも勝ち負けにこだわれば敵の届かない場所に球を打ち込むなどのスマッシュがあってイイのに、それが羽子板では文化としてない。
あくまで敵が打ち返せるように打つ、ラリーの継続、繋ぎ自体を目的とした遊戯である。
一種のリフティング競技といえよう。
「パスは上手いのにシュートは下手」
昔から飽きるほど聞いてきた日本サッカーを揶揄するフレーズだが、その本質は日本人の能力の欠陥というよりも、どちらかというと日本の文化・歴史からきてる話なんじゃないかな、と私は思うわ。

ただ、ひとつ言えるのは蹴鞠は貴族の文化だということ。
日本にはもうひとつ、武士の文化という土壌があることも忘れちゃいけないかと。
こっちの方は、あまりダラダラと長引かせないやり方、逆に過程を省略して一気にフィニッシュへと持ち込む。
一番分かりやすいのが、相撲だろう。
勝負は一瞬。
剣道や柔道でも、一瞬で勝負を決する「一本」がある。
黒澤明の名作「椿三十郎」でも、三船敏郎は最強の刺客・仲代達矢との心理戦を引っ張るだけ引っ張り、しかし最後は剣を抜くなり1秒で勝負を決していた。
あぁ、これぞサムライだな、と。

そう、日本の文化には貴族軸と武士軸の2軸があるということ。
「繋ぎ」の貴族と「一瞬」の武士。
両極ともいえる2軸で、しかし、なぜかその間が妙に欠落してるのが日本サッカーの悩みである。
欧州はうまいこと、この日本が欠落してる真ん中の部分を持ってるんだよなぁ…。
2017/4/30(日)0:12

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