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過去ログ399 2012/2/26 0:25

☆関西人
ボランチ論
続きね。

果たして増田が遠藤の後継者になれるかどうかは別にして、そもそもポスト遠藤を語るなら「ボランチ」とは一体何なのかということから話をスタートしなくちゃならん。
…しかし、これがまた難しい話なんだわ。
私はこのサイトに10年も書いてる古参ゆえ、サッカーマニア同士のボランチ論議は今まで飽きるほど見てきてるんだが、そもそもボランチってブラジルサッカーの概念だから欧州型サッカーにおいてこれを語ると収拾つかなくなることも案外多いワケよね…。

一番解りやすいサンプルを挙げるならやはり代表がベストだと思うんだが、例えばだけど過去の代表でトルシエあたりを思い出してみて?
トルシエが選んだ最終的な2ボランチは、確か稲本&戸田だった。少なくとも、現代表の遠藤&長谷部とは全く違うニュアンスだよね?
3列目でゲームを創るニュアンスはどちらかといえば希薄で、あくまで創るポジションは左サイドの小野か2列目の中田英だったと思う。
また、同じ欧州人監督ではオシムもまた鈴木啓太を誰よりもボランチとして重用し、一方で遠藤はボランチより2列目の配置が多く、もう一人のキーパーソンである俊輔は右サイドが基本配置だったと記憶する。

それでも、あれはあれでちゃんとチームは機能してたと思わないか?
つまり、今の遠藤のようなボランチ後継者が仮に今後見つからないとしても、それならそれで他にも戦術布陣はあるんだ、ということ。

ただし、ここから先は好みの問題になるんだが、私自身はザック代表のように3列目で遠藤を起用するようなサッカーの方が好きなんだよな〜。
なぜなら、過去のトルシエやオシムはサイドでゲームを創るモダン信奉ゆえに敢えて俊輔や小野をサイドで使ったんだろうが(そのバランスをとる意味で3列目は守備力の方を優先した…)、そうすると彼らを配置した側のサイドにスピードがかなり損なわれてしまう問題点があったんだよね。
つまり右サイドと左サイドに個性の差が明確になりすぎて、これはもう敵とすりゃ構えやすくなってしまう。
ボクサーでも右のパンチと左パンチは両方を強く打てる方が本来好ましいワケで、右は凄いけど左には半分の威力しかありません…なんて敵に最初からバレてる方がガードされやすいでしょ?

ちなみに今の代表の良さをひとつ言うなら、昔に比べると右にも左にも均質にスピードと威力があることだと思う。
すると、必然的に左右どっちのパンチをどのタイミングで出すかの駆け引きこそがポイントになってくるワケで、その駆け引きの中枢を担うのは当然のことながら3列目がベストである。
なぜなら2列目より圧倒的にボールタッチが多く、また前を向いてセンターから広く全体を見渡せるポジションなんだから。

と言っても、難しく考える必要はないさ。
逆にいえば日本におけるボランチのコンセプトって、その選手自身が強打を出す必要なんてさほどないと思うのよ(欧州的なセントラルMFのニュアンスとは少し違うのかと…)。
ある意味、KOパンチを打つのは2列目やサイドやFWが頑張りゃイイんであって、3列目の役割はそういうスーパーブローを一発打つことより、むしろジャブを連打することなんじゃないかと。
そのジャブで敵との間合いを計り、強打を出すタイミングと角度を計る。
ジャブを制する者が世界を制する、というのがボクシングにおける常識として昔からあるらしいんだが、この精神は現代サッカーにおけるボランチの重要性と全く同じ理屈だと思うよ。
2012/2/26(日)0:25

☆関西人
アイスランド戦
以前にも書いたことだが、代表戦はこの時期に国内リーグ選手中心で臨むと苦戦することが昔から非常に多い。
時期が時期だけに各選手コンディションの仕上がりが結構バラバラになりがちで、実際昨日の試合でもそうだったよね。
なのにその日本代表が3得点して勝てたというのは、こっちに負けず劣ら敵のコンディションも良くなかったということかと…。

聞けば、アイスランドって欧州には珍しく春秋制のリーグらしいね?
しかも開幕は日本より遥かに遅くて5月だというんだから、今というタイミングはまさしくオフど真ん中、実戦勘なんてあるワケがない。
多分、この時期のアイスランドはサッカーなんかできる気候じゃないんだろうよ。自主トレするにも屋内でしか難しいはず。
そしてそういう屋内練習が中心だからこそ、逆にああいう前転スローみたいな特殊な技術を習得できたかも…。
当初は私も、国際Aマッチデーでもないのに欧州の代表がよくぞ遠い日本まで来てくれたもんだと感動してたんだが、↑の事情を知れば現実は彼らってスケジュールが空きまくってるんだし、冬は国内で実戦が不可能なんだから多少遠くても招待してくれるなら(しかもお金まで出してくれるなら)どこだって行きますよ?ってことだったんだろう。

まあ、そんなだから今回の試合はとりたてて敵に着目すべきポイントはなかった。
試合に着目点があったとすれば、それはあくまで日本代表の新戦力がどうだったか、という一点のみ。

例えば、ボランチに増田が入ったのはなかなか新鮮だったね〜。
思えば、増田ってあの鹿島でレギュラーボランチになれた人材。
鹿島では小笠原や青木、本田拓や柴崎、もちろん中田浩もかつてはこの位置だったし、昔は伊野波だってそうだっただろうし、ホントにあそこってボランチ候補が常に飽和状態なチーム(つくづくブラジルってボランチ命なんだな?)。
そんな環境でも生き残れた増田に、まずポテンシャルがないワケはない。

よく考えたら、彼って反町ジャパン初期ではI番でトップ下だったよな(今の関塚ジャパン東とイメージが少しカブる)。ただし、最終選考に残ることはできなかった…。
そもそも北京世代って、最終選考まで残ったメンバーが実に凄いメンツだよね(本田・香川・長友・内田・岡崎・吉田・李・細貝・森本・安田etc)。あの18名の中からは約半数が海外移籍をして、今はA代表の主力に定着した者も多い。反町さんって、選手のポテンシャルを見抜く眼だけはあったんだ(笑)。
しかし、昨日の試合に出た北京世代(増田・槇野・柏木・伊野波など)は、その18名には入れなかった「落選組」が中心だったんだ。
…奇妙なもんで「落選組」のメンバーというのは仮に海外移籍をしても伊野波と槇野はほぼ同時期に帰ってきちゃったし、水野はとっくの昔に帰ってきてるし、同じく家長も帰国だけはしなかったが今季は韓国に行くという形で挫折を揃って共有している。
一体、何なんだろう?この五輪最終選考に残った者と落ちた者とを隔てる妙にハッキリとした明暗…。

しかしながら、本日に次のウズベキスタン戦召集メンバーが発表されたんだが、どうやら増田も槇野も柏木も伊野波も無事に生き残った様子で私はひと安心(欧州組が11名も加わったのに!)。
思えば遠藤にしても、その才能の割に今まで海外移籍に運がなかったのは、やはり彼が五輪「落選組」だったことと決して無関係とは言えんわな。
ただ、こう考えることもできる。「落選組」でも一応あのレベルにまで行けるんだ、と。
意外と遠藤の後継者になる人物って、それこそ「落選組」のカテゴリーから出てくるような気もするね。
2012/2/25(土)18:11

☆サカモトゲシュタルト
また、走るサッカーの弊害と言うべきなのか、クサビのパスが入ると、周囲の選手はマーカーを振り切る為にスピードをあげてダッシュする、もしくは長い距離を走るため、攻撃全体が縦への意識が強くなり、横への展開が希薄になって、同サイドに固執する傾向が強くなります。味方も敵も集まってくるので、狭いスペースに囲い込まれる格好になります。
確かに、ここを突破できればチャンスが生まれますが、それには高い連携能力や身体能力があってこそ、実際はボールロストすることが殆どです。
どうも自分には自滅しているように思えます。
2012/2/24(金)21:54

☆サカモトゲシュタルト
日本のビルドアップにおける特徴として最終ラインで横にボールを繋ぎSBを起点にするというのがありますよね。
これはSBのポジションは比較的にプレッシャーが弱く、スペースが空いているという利点があるからだと思います。
しかし、実際はワンサイドカットに例えられるようにパスコースが限定されやすく、サイドに流れて縦パスを受けた選手は相手DFを背負ってしまいます。
またSBからボランチへの横パスですが、通れば落ち着いてゾーンを上げ攻めることができるのですが、これも実際はボランチへのプレッシャーが激しく、パスが通ったとしてもボランチの選手がボールロストする事が多く、ショートカウンター餌食になります。
このように自陣でSBがボールを持つと相手チームにとってプレッシャーをかけやすい状況が生まれます。つまり自分たちで攻撃の幅を狭めているのではないかと思います。
2012/2/24(金)19:42

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