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過去ログ260 2007/10/1 23:15

☆関西人
私が06年のJ収支報告資料を見てて凄く面白いなと思ったのが、意外とJ2の方なんだよな。J2もまたJ1に負けず劣らず非常に厳しい収支になってるんだ。J1全体の営業利益がトータルで約8億円の赤字なのに対し、J2全体の営業利益はトータル約24億円の赤字! やっぱ集客がJ1に比べて劣るJ2だからこういう結果も致し方ないのかなと最初は思ったんだが、いやいや、詳しく資料を見てるとそういう単純な構図でもないということに気付くんだよ。
というのも、そのJ2全体の約24億円という莫大な営業赤字のほとんどが、リーグの中ではトップクラスの集客を誇る大型クラブが生んだモノなんだ。具体的に言うなら、柏・ヴェルディ・神戸・札幌という4つのクラブの赤字だけでJ2全体の営業赤字の約90%を占めている。ぶっちゃけ、強いところほど赤字額がデカいんだよ。図体がデカいから(特に人件費)、金もかかるということなんだろう。
じゃ逆に、営業利益が黒字のクラブはどこなんだという話だが、それは山形・水戸・草津・徳島・愛媛といったところ。どちらかと言うと、あまり強いと言えないクラブ、あまり集客も多いとは言えないクラブ。J2ではそういうところほど、キチンと営業利益を出してるんだよ。
そのカラクリはJ1甲府と同じ理屈で、収入は少ないけど(今挙げたクラブはいずれもJ2平均収入より下回っている)、支出がそれを遥かに上回って少ないから必然的に利益が生まれるんだ。たかだか1試合につき3000名〜5000名の平均動員のクラブだというのに、一応儲かるんだ。スポンサー収入もたかだか年間8000万円〜3億円未満のクラブだというのに、それでも一応儲かるんだ。
身の丈に合った経営というやつで黒字を出してるんだから、そこは素直に彼らをリスペクトしたい。ただし投資が少ないことの必然と言うべきか、現時点そういうクラブはなかなかJ1昇格が難しそうな状況。実際、成績は中位以下のところばかりなんだよ。今は焦らずジックリいこう、少しずつ体力をつけて、いつか大きな勝負するタイミングを見計らってる感じなのかもしれないね。まがりなりにも黒字が出てるんだから、一応そういうスタンスも尊重されるべき話なんだろうな。
2007/10/1(月)23:15

☆隼◆SeNa
甲府
現社長となってから、債務整理が最優先課題。
そのために、大株主であるサンニチグループから送りこまれた方でした。

劇的な収入アップが見込めないのなら、支出を抑えるのは企業として当然の選択。
そして、支出の中でも一番抑え易いのが人件費だというのも至極当然。
その中で低迷した時期もありました。

しかし、社長はサッカーの「ロマン」に見せられた。
先月の「サッカーJ+」に【VF社長×はくばく社長】という興味深い対談がありました。
スポンサー探しに奔走した社長が「はくばく」というパートナーを得て、J1までこぎつけた経緯。

企業戦士だった社長率いるクラブが、サッカーの魅力に、甲府の魅力に、はくばくの多大なる支援に支えられ、プロリーグ最高峰の舞台で活躍する。
週1回の練習試合のスタンドには、いつも社長の姿があるんですよ。

経営規模が小さくても、選手年俸の大半が数百万円でも、J1で出来る。
それでも「チャレンジするからには、最低3年続けなければ意味がない。」
イチロー選手がよく口にする言葉です。
今季は、なんとしても、J1にしがみつかなければならない。

そしたら、地域リーグからJを目指すクラブの「希望の光」になれるハズ。
2007/10/1(月)9:26

☆関西人
甲府というクラブも元々かなりの経営難だったわけで、支出を抑えて堅実経営をしていこうという方針は決して間違いじゃないとは思う。前にエヒメさんが国立競技場でのホーム開催という試みについて書いてた。大スポンサーの援助に恵まれないクラブが収入を伸ばしていくには、入場料収入を拡大していくしか道はない。しかし、ホームスタジアムのキャパが小さな甲府のようなクラブには不利な話。だから彼らは国立のような大きなスタジアムでホームゲームをやるような試みもしたりするんだろう。狙いとして分からなくもない。だけど、そういうのが日常的に可能なわけでもないだろうよ。ならば現実的には収入の飛躍的拡大を期待していくよりも、堅実に支出を切り詰めていく経営、ということになるのは致し方ないよね。
しかし甲府というのはあくまで例外的にマシなクラブであって、この06年収支資料を見てるとヤバいクラブというのは本当に多い。普通に考えて「総負債」が「総資産」を上回ってるクラブというのは、企業としてかなりヤバい状態にあると思う。マリノス・大分・札幌・水戸・草津・柏などがこれに該当する。また「繰越利益剰余金」の赤字が10億円以上出てるクラブというのもヤバいと思うんだが、これは京都・広島・大分・札幌・仙台などが該当する。経営状態が良くないクラブは本当に多い。
まあ、こういうのは別にJばかりが特別というわけでもないんだろうけどね。実は欧州も赤字は多い。チェルシーなんかもつい最近まで倒産寸前のクラブだったじゃない? だけどロシアの石油王に買収されたことから、凄い復活を遂げた。方法論は、甲府の全く逆。支出を抑えて収支を改善していく再建ではなく、さらに投資を拡大して有名選手を買い漁り、有能な監督も買ってチームを圧倒的に強くして収入を拡大していく路線だった。石油王じゃなきゃできない業だよな。
日本でこういうのはなかなか難しいかな。神戸なんかが近いニュアンスあるかもしれんが、スケールはチェルシーに程遠い。しかし横浜・名古屋・浦和・柏なんかは広告料収入(という名目の企業援助)が20億円以上。日産・トヨタ・三菱・日立には頭が下がるよ。この投資が、彼ら企業にとってどれほどのメリットがあるんだろうか? メリット無しと判断されれば、打ち切られる日が来るんだろうか?
2007/9/30(日)19:37

☆関西人
ちょっと久々の書き込み。
個人的な話になるんですが、実は私、最近大きなスランプに陥ってます。私の取引先が前代未聞の大きな不景気。仕事がうまくいかないと私生活までうまくいかなくなり、あらゆることが負のループにハマってくる毎日。好きなサッカーを観る余裕もなくなり、事実ここ最近は1試合も観ていない…。
何かがうまくいかない時ほど趣味の世界に没頭する人もいるんだろうが、どうやら私の場合は逆みたい。精神に余裕があってこその趣味。しかしこういう余裕のないスタンスが、かえって負の連鎖を生んでるのかもしれん。と考えて、ちょっと無理をしてでもサッカーを観たり板に書いたりするようにしよう、と決意した今日です。
さて、エヒメさんの書いてたJリーグ06年収支。やっぱ入場料収入がリーグ全体の2割以上をも占めてる浦和のパワーは凄いなと感心するんだが、もうひとつ感心するのはエヒメさんの愛する甲府だよね。経常利益は浦和に次いでリーグ2位、営業利益はガンバに次いでリーグ2位(なんと浦和を上回ってる!)、純利益も浦和に一歩及ばずだったが、他を大きく引き離してリーグ総合2位。スポンサー収入が浦和の四分の一、入場料収入が浦和の六分の一にも満たない極めて小さなクラブが、なぜこれほどまでの利益を生んでいるのか?
もちろんそれは言うまでもなく、支出が少ないからだよね。営業費用が浦和の六分の一にも満たない。その支出の少なさはJ1の中ではダントツの1位であって、これはJ2の平均よりも下回っている。さすがだ。素晴らしい堅実経営だ。
一方甲府の5倍の収入を誇りながら、同時に甲府の6倍の支出をしているという浦和。もうちょっと節制したら、より多くの利益を生むだろうに…。しかし、浦和にはそういう発想がないんだろう。チームコンセプトは堅い守りが信条であるくせに、経営は極めて攻撃的。対して甲府は、経営では堅い守りを体現しながらも、チームコンセプトかなり攻撃的。この対照的な両チーム、今季に限っては明暗が分かれてきてる感じがするよね。浦和は、リーグはもちろんACLでも快進撃でアジア4強入りを果たした。一方甲府は、いよいよ降格の危機に瀕している。まだ結果は分からんがね。浦和が失速するかもしれんし、甲府が巻き返すかもしれんし。
2007/9/29(土)22:33

☆エヒメ◆snow
2006年度J1クラブ経営収支
あんまり掲載されていないのでどうぞφ(..100万単位

営業収入・利益・繰越余金浦和 7078 156 322
マリノス 4559 -110 - 121
ナゴヤ 3801 -271 6
磐田 3717 -214 - 383
鹿島 3381 -251 - 176
大阪 3361 14 18
東京 3299 - 67 - 58
清水 2986 11 - 75
千葉 2887 86 247
新潟 2793 10 - 247
川崎 2780 2 111
大宮 2376 -146 - 335
京都 2230 47 -3345
広島 2267 -500 -1609
セレッソ 2108 -199 - 206
大分 1800 73 -1164
福岡 1575 -117 - 117
甲府 1343 135 - 236

平均 3019 - 75 - 409
2007/9/29(土)1:07

261259

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