―混沌の森―

怨霊やゾンビ、魔物の巣窟となり
深い樹海の迷宮
セリシアーシャ
退室
(言葉遣いの不自然さにどこか怪しいと目を細めたものの身を震わせながら目に涙を溜める姿を見れば、それ以上追求できるはずもなく。光るキノコ、というのを思い出し辺りを見回してそれを発見するとそちらへと歩み手を伸ばして1つを採取。少女の元へと戻ると尻尾にぶら下がる麻の袋に入れようとして。)
ヴィアに謝るという誠意に免じて、今回は多めに見よう。…それから、お前は保護したに過ぎん。ママはやめろ。
(本当に何に必要なんだか。そう言いたげな眼差しを送ったが、己の姉に謝ろうという想いを聞けばきちんと反省もしているのだし怒る必要はないかと差し出された手をとって。はじめの一歩を踏み出すと、そう言えばと己の呼び方に苦言を呈しつつ、帝都へと向かうだろう。)

【区切りも良さそうなので、お先に退室させて頂きます。再びファイエちゃんとお会いできて、楽しかったです!またぜひ、お相手くださいませ!ではでは、お休みなさいませ。】
ファイエ
そ、それは…そのっ……そ…う、なん、ですぅゥ〜…!
お部屋に欲しいなーって思いましたです!

(彼女に対しては正直であるがギルドの事だけは隠しておきたいと、嘘を付く事による辛さから不自然な敬語と共に目元に涙を浮かべてふるふると小さな体は震える。今回だけだと信じて帰る意思を伝えるかのように異形の右手をそっと差し出し)

帰る……ご主人さまにも謝らないと。

【了解しました!では、私は次で失礼します!】
セリシアーシャ
(返事がくれば分かればいい、そう言いたげに目を細めるに留めたが隠した片手にあったであろう尻尾に引っかかった麻の袋に目を瞬かせて。事情を聞けば解せんとばかりに腕を組み。)
光るキノコ…また、なぜ?…書物にでも載っていたか?
(そんなものが何故必要なのだろう?と首を傾げたが、ギルドに登録しているとは露ほどにも知らぬため、邸の書斎の本にでも載っていたのだろうかと推測して。)

【本当に短時間ですみません…。次か、その次辺りで退室しますね。長居できず、すみません…。】
ファイエ
ぇ、あ…っ、えっと……はい。

(ご主人さまもいるとなれば今日は引き上げるしかないだろうと諦めたが、隠す動作が誤魔化せなかった事に狼狽える。その手から麻袋を尻尾の先端へとパス、そのまま木の影へと放り投げようとしたが両手を前へだらりと垂らしたと思えば麻袋をぶら下げた尻尾も大人しく前へと回し正直に頷いた。怒られるのを覚悟で俯いたままでいるが視線は上目遣いに恐る恐る見上げようとしている)

心配かけて…ごめん、なさい…っ!
光るキノコが欲しくて…その……来ちゃったんだ〜、えへ、へ…。
セリシアーシャ
ファイエ、出かけるときは邸の者に行き先と目的を告げるようにと伝えたろう。ヴィアが見当たらないと心配していたぞ。
(カンテラの明かりによって少女が無傷なことを確認すると大きく安堵の息を吐きだし胸を撫で下ろして。己がここに居るのは姉とともに手分けして探して辿り着いたからで、無事であるならいいかと薄く笑みを浮かべて怒っていないと暗に伝えようとして。片手を腰に充てながらゆっくりと数歩立ち尽くす少女へと歩み寄ると、少女の手がその小さな背へと回ったことに疑問を感じ眉をひそめて首を傾げ。)
…今、何か隠しただろう。
ファイエ
………え?
ま、ママ…。

(更に激しい物音がすると足を止めてカンテラだけを向けて照らそうと試みた。そしてその先に見えたのは既に両断された後の魔物と自身が最もよく知る人物であり、視線を魔物と彼女とを交互に向けて立ち尽くしている。何か恐ろしい事があったのだろうと察するも今回は彼女に秘密でギルドの依頼を遂行しようとしていた為、その手に持っていた麻袋をスッと背後に隠そうとし)

だ、大丈夫ぅ…?