−Mitten Platz−

白を基調とした、中央に大きな噴水がある広場
ベンチ・ファーストフード店在り(サンドウィッチ・チキン・ホットドッグ・アイス・飲物 etc..)
ディスコルディア
……助けようとして一緒に溺れたりするのはどうしようもないですが…でも、私の命が尽きてもその人が助かるのなら、飛び込みますよ。

(いけないこととわかっていても、体が先に行動してしまうのは状況によってはより悪い方向へ傾いてしまうのは理解しているが、それはどうにも治りそうもないなと苦笑い。抱えられ、動くなと命じられたなら大人しく静止し)

お、落ち…!?
わかりました、じっとしてます。

(ゆっくりと高度が下がっていくのを感じながら視線は広場の景色へ。中々見張らしも良いものだなと内心思いつつ視線は彼の顔へと戻って)

面倒をおかけしましたね…
私はディスコルディアと申します。
ギルカ・アルグール
…なるほどな。まあ、そういう後先考えない勇気俺は好きだよ。愚直は美徳だ。淘汰されやすいけどな。
(回答を待って相手をじっと見据えるが視線は外されてしまい、その横顔を見つめながら自力で飛び降りない理由を聞くと納得して呟き。相手が自分の方を見ていない隙に手を伸ばすと女性の身体を包んだ毛布ごと両腕に捕まえて抱え)
飲み物代より、絶対に動かないって約束してくれ。暴れると結構な確率で落ちるから。(白い獣耳に口を寄せて降りる際の注意点を囁いてから、もみの木の枝を軽く蹴って女性と共に空中へ飛ぶと自然落下より随分緩い速度で落ちていき)
ディスコルディア
あーー…えっと、ですね…
高いところ苦手なんですよ、ね。

(彼を地上に降ろす為とはいえ嘘を付くことにあまり慣れていないのだろう目線を反らして。更にはキャー怖い!なんて棒読みで呟く始末で)

降ろしてくれたら、落としてしまった飲み物代をお支払致します。
ギルカ・アルグール
どういたしまして。…誰かが溺れてたらすぐ飛び込むタイプ?
(相手の溜め息を目の当たりにしつつこちらも小さく安堵の息を吐き、穏やかな語調で返事をしながら体勢を安定させるために大きな星飾りの根本に毛布を括り付けようかと手を動かすが、続く相手の言葉を聞いて手を止め)
いいけど…ここまで跳べるのに自力で降りられないのか。
ディスコルディア
ぁ、えっと…有り難うございます。

(降ろすつもりが一つの失態で逆に助けられてしまったことに安心の意味も込めて深い溜め息を溢して。恥ずかしさのあまり身分を明かすことなく今は誤魔化そうと頭を左右に振って否定し、この際降ろして貰えればと一言付けたし)

いえ、違います…その、ただ通りすがっただけで心配のあまり…あはは。
降ろして頂けると嬉しいのですけど…ダメです?
ギルカ・アルグール
いいじゃねーか、明日には撤去されるらしい…し……―っ!
(地上の相手と問答を続ける気で言葉を返すが不意にその姿が変わったことに気付いて目を細めると、次の瞬間にはツリーの上へと跳躍してきた獣姿の相手に言葉を途切らせ。ツリーのてっぺんで白い女性と対峙し、相手が手を伸ばす分だけ後ろへと浮遊して距離をあけるが、女性が目の前で姿勢を崩すのに気付くと小さく舌打ちすると同時に両手で自身が包まっていた毛布の端を掴み勢いよく広げ。毛布を相手の身体に被せるようにして掴んだ端をツリーの方向へと引っ張り女性の身体を頂上に引き留めると、必然的にカップは放り投げしまっており、時間差をおいて地上でカツーンと軽い音を鳴らし)
…俺よりよっぽど危険なんだけど…。広場の管理者か何か?