−Neuwelt港−

飛空挺が出入りし、様々な船舶と飛空挺が停泊している観光スポット
灯台・展望台、乗船場もあるので観光船で付近を周遊出来る
ラディアンテ
置きレス
釣り上げられたら私、浜まで行く手間が省けるの。だから…でも、甘かったわ。
だけど貴方、わざわざあそこで釣竿垂らさなくても、ここから垂らせば釣れていたんじゃ……。

(釣りなんてしたことがないどころか、釣りの醍醐味云々を全く知らない為にそんな言葉を口にした。そして次ぐ言葉にはぴくっと全身が跳ねるように震え、え?と首を傾げたかと思うとその顔が桜色に染まり始め。鱗を渡すことに何か意味でもあるのか、無表情だった彼女が恥ずかしがっているようだが己の尻尾から中でも大きめの鱗を一枚剥がして)

う、鱗…構わないけれど、ずっと持っててくれる、の?
売り飛ばしたり、しない?

(鱗にしては直径10cmはあるだろう、透き通った紅色のそれを彼へと差し出し受け取られたならジィーと彼の顔を見上げたまま更に一言)

結構痛いのよ…それより私を防波堤の上まで釣り上げてくれないかしら。
ギルカ・アルグール
置きレス
釣り上げられたかったのかよ。いやー挑んだ相手が悪かったな、できれば俺も期待に応えたかったんだけどさ。(釣りたかったと釣られたかったで目的は同じだったことを知ると一拍間を開けた後に思わず短く笑ってしまい、改めて一本釣りできなかったことを悔やんで溜め息を吐きながら、原因のひとつである釣竿を横にして持ちぐにぐにとしならせ。不意に人魚の少女が落ち着きなくしだすと視線を釣竿から相手へと移し、次いで出た言葉には呆気にとられて思ったままの言葉をぽつりと零し)
…律儀だな人魚ってのは。楽しませて貰ったのは俺だって同じだよ。魚よりは……そうだな、鱗一枚貰っていい?(否定したはずの謝罪に加えまだ詫びるつもりらしい。申し出を遠慮しようとするが、途中でふと考えを変えてしならせていた釣竿のから片手を離すと竿はびよんと軽く跳ね。その竿先を相手へ向け、そのまま少し下げて彼女の尻尾部分を指すとそこに鱗があるなら一枚欲しいと提案しながら伺うように僅かに首を傾げ)
ラディアンテ
置きレス
まさか、そんな事は…私はただ、釣り上げられようとしてただけよ。
でも、何だか楽しくなって…驚かすつもりもなかったの。

(落とすつもりはなかったのだが、実際彼は海の上にいる。浮いているのも不思議なものだがそれについては敢えて言わないままで、何か御詫びをしなくてはときょろきょろ辺りを見回し思い付いたように耳がぴくっと真横に広がって)

でも、お魚美味しかったわ。
……御詫びに、魚を捕まえてきてあげる。

(彼女程の大きさは無理だろうが、魚なら彼の代わりに捕まえてくる事が出来る。ちゃぷ…っと海面に顔を浸すと底に魚がいるのを確認して、彼が頼むようなら海底の方へと潜っていくだろうが、そうでも無ければまた別の御詫びでも考えようか)
ギルカ・アルグール
置きレス
(感情の見えにくい相手から視線が刺さり、相手の気まずさには気付くことなく警戒されているのだろうかと湾曲して解釈すると、もう敵意がないことを示すべくにこりと突然笑顔を浮かべ)

なら良かった。謝る必要ねーよ、悪気があったのは俺の方だし。…それとも海に落としてやろうとか思ってた?(投げかけた質問にはすんなりと無事を知らせる返答が戻ってきて、全くの無感情ではなさそうなところも含め安心したと表情を和らげるが、更に謝罪まで付けられてしまえばからかうような意地悪さを含んだ声色で冗談を付け加え。釣り針が口から取り出されるのを見てそれを受け取ろうと片手を差し伸ばすと針先に付着した赤色に気づき)
あー…血かな。あれだけ引いてりゃ何もないわけないか。
ラディアンテ
置きレス
(海面から彼の姿をはっきりと確認できるも視線はこちらを狙っていただろう蠍のものらしき尻尾。しかし無表情ともいえる愛想の無い顔は彼の顔をジィーっと眺める)

…………。

(何とも言えない状況故に無言のまま、更に口から垂れている糸もそのままで気まずそうにしているのが彼にはわかるだろうか。そして放たれた言葉には、まずは安心させる必要があるだろうと口内の針を取り出し返そうとするもそれは少し赤い汚れが付着している。海面よりヒレの付いた尻尾を覗かせ、空を扇ぐようにゆらゆらと揺らしつつ返事をして)

飲み込みそう、だったけれど…大丈夫みたい。
……悪気は無かったの…ごめんなさいね。
ギルカ・アルグール
置きレス
(とりあえずは思うままに走らせていると魚影の主が急に暴れて気泡を吐き始めたのを確認して移動速度を緩め、それに反応するようにコート内の蠍の尾を解けば緩慢な動きで宙を揺らいで気泡の出所となる水面を狙う。暗色の影に色が映り浮上する気配にピクリと毒針が僅かに上向けばその水面から姿を現したのは少女の頭で)
………。えーー……と。(足元の少女とは別に自分が追ってきた魚の影はないかと気まずそうに周囲に目をやるが彼女の口から出た釣り糸がそれを否定しており、多少狼狽はしたもののどちらかと言えば浮上した瞬間に毒を刺さなかった事への安堵の方が大きくほっと密かに息を漏らして。それにしても…と改めて相手を見遣ればその耳の形から種族は察したが、不可思議な部分もあるらしくまず意志の疎通が可能かどうかを確かめるため、相手から1、2歩ほどの距離をとってからあぐらをかいた体勢になり腿に肘をついてやや背を丸めると、流石に同じ高さにとはいかないがコミュニケーションに支障のない視線の高さになるだろうか。口を開けた自分の唇をトントンとつつくように触って相手の視線を誘った後、通常よりはっきりした発音で問いかけ)
釣り針、大丈夫?飲んでる?