
滝川
素敵なK氏の残像を辿り…
塩見先生へ
おはようございます。
コタニ先生は、チャーミングでした。
一度はカウントダウンを主治医に宣告され「親族がみな病室に集まったんだよ!オレ、もうこのまま死ぬんだって涙でちゃったんだ」とおっしゃって、奇跡の退院・執筆再開をされた講義でファイティングポーズをとられました。お痩せになられていましたが、二枚目で魅力的でした。聴講生から拍手がわき、コタニ氏をお慕いしていた皆も泣きました。
17歳の自分が、ふたりきりで上京したとするなら覚えているはずです。横浜の喫茶店ならあり得るか。
もうひとり大柄な美女も同行していたなら、薄らと腑に落ちるかも。
当時、自分が執筆した不倫ものを提出しまして感想や意見討論で、コタニ先生は照れておられました。自分は本当に生意気な高校生でした。
男とは〇〇しなければその女に本気ではない、のくだりに「できないなあ、コンプレックス持っちゃうよ」とコタニ先生。
シャイなその笑顔には華があったことを記憶しております。
※スチールは先日劇場で公開された拙作原作映画「ふたつの月に濡れる」(佐々木浩久監督)です。
Up 4/7 6:11